JPS5841044Y2 - 心間距離調整式心押台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は工作物の長さに応じて心間距離の調整可能な心
神台に関するものであり、その目的とするところは心間
距離の調整に伴うテーパ誤差の発生をなくし、調整作業
の容易な心間距離調整弐心押台を提供することである。

一般にセンタ支持の工作物はその工作物の長さに応じて
心間距離を調整しなければならない。

これに対処するため従来では心神台全体をテーブル上に
訃いて前後に位置調整して心間距離を任意に設定してい
る。

しかしながら上記調整は切粉あるいは砥粒の付着したテ
ーブル上で心神台が前後に移動されるため、この調整後
主軸台側と心神台側のセンタの軸心がズしてし１い、再
度テーパ調整を行なわなければならず、しかもとの心神
台は大重量であるため、取扱いが不便であり、段取替え
のために長時間を費やしているのが現状である。

本考案は上記従来の不具合を解消するためになされたも
のであり、その特長とするところは、ラムを前進後退さ
せるシリンダをラムと共にスライド体によって心神台本
体上で移動調整することにより、心神台本体を移動させ
ないで心間距離を調整可能とし、さらにスライド体を任
意の位置に自動的に移動調整するようにしたことである
。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

１はテーブル、２はこのテーブル１上に載置された心神
台本体で、締付ボルトによってテーブル１に一体的に締
付固定されている。

この心神台本体２には前後方向に移動可能な長いスライ
ド体３が貫通支持されている。

さらに、このスライド体３内の前方には先端に工作物を
支持するセンタ４を有するラム５が回り止めされかつス
ライド体３の移動方向と同一方向に摺動可能に嵌合され
ている。

また、前記スライド体３内の後方にはラム５と同一軸線
上でシリンダ６が形成され、このシリンダ６内にピスト
ン８が摺動自在に嵌合されている。

このピストン８はスライド体３内に摺動可能に嵌合され
た筒軸７と一体に形成されている。

一方、前記ラム５の後端の軸心には連結軸９が固着され
、前記筒軸７の軸心を貫通して筒軸７より外方に延在し
ている。

この連結軸９と筒軸７との間には調整スリーブ１ｏが介
装支持され、調整スリーブ１０と筒軸７とはねじ１０ａ
にょっ℃凛合されている。

この調整スリーブ１０並びに筒軸７の前端面とラム５の
後端面との間には加圧スプリング２２が介在されている
。

連結軸９の外端にはドッグ支持部材１２が固着され、こ
れにドッグ１３が位置調整自在に取付けられている。

このドッグ１３はラム５の進退移動に基き、センタ後退
端確認用リミットスイッチＬＳ１、センタ前進端確認用
リミットスイッチＬＳ２及び行きすぎ確認用リミットス
イッチＬｓ３を作動する。

さらに、スライド体３ど一体運動するドッグパー１４に
ドッグ１５が設けられ、スライド体３の移動方向に設け
られた複数個の工作物判定用リミットスイッチＬＳ５を
作動するようになっている。

次に前記スライド体３の進退移動調整装置の構成を第２
図及び第３図によって説明する。

スライド体３の外周面にラック１６を設ける。

一方、心神台本体２には前記ラックと噛合するピニオン
１Ｔとウオームホイール１８とを設けたギヤ軸２１を回
転自在に軸承する。

さらに、心神台本体２には前記ウオームホイール１８と
噛合するウオーム２０を形成した回転軸１９が前記ギヤ
軸２１に対して直角な軸線の廻りに回転可能に軸承さ八
この回転軸１９と駆動モータ２３の出力軸２４とを結合
した構造である。

上記構成に訃ける作動を説明すると、図示はスライド体
３が最前進移動端に位置され、ラム５は工作物を保持す
る直前の状態であり、従ってピストン８は後退端に位置
している。

これによりシリンダ６の後部室に圧油を供給すると、ピ
ストン８は前進し、これに伴って加圧スプリング２２を
介してラム５がスライド体３内に摺動して前進し、工作
物のセンタ穴にセンタ４が係合する。

このとき、ラム５の前進は停止するが、ピストン８は加
圧スプリング２２を撓めながら前進し、そのシリンダエ
ンドで停止する。

これにより加圧スプリング２２はその圧縮量に応じた力
をラム５に作用し、さらにこの力はセンタ４を介して工
作物に加えられる。

尚この加圧スプリング２２の加圧力は調整スリーブ１０
をねじ１０ａの範囲内で位置調整することによって任意
に得られる。

また、ラム５０前後位置は連結軸ｓ上の調整ナツト１１
によって調整位置決めされる。

工作物の加工終了後にはシリンダ６の前部室に圧油を供
給してピストン８を後退させ、ラム５を原位置筐で後退
移動する。

通常は上記動作を繰返して工作物のセンタ間への取付が
行われる力板工作物の長さが変った場合にはスライド体
３がその工作物の長さに対応した位置に自動的に段取替
えが行われる。

すなわち、駆動モータ２３が起動し、ウオーム２０、ウ
オームホイール１８、ピニオン１７およびラック１６を
介して第１図に分いてはスライド体３を後退移動する。

これにより原位置にあるラム５並びにシリンダ６、ピス
トン８等も一体で後退移動し、心間の距離を増大する。

このスライド体３の後退移動量はドッグ１５が所定の工
作物判定用リミットスイッチＬＳ５を作動したときに駆
動モータ２３を停止することによって得られる。

従って、工作物の長さの変更の指令信号に基きスライド
体３は工作物の長さに対応した位置に自動的に進退移動
し、ラム５をシリンダ６と共に位置を変更して心間距離
を調整するものである。

尚駆動モータ２３の停止によりスライド体３を前後に位
置調整した後、このスライド体３はランク１６、ウオー
ムホイール１８及びウオーム２０によるギヤ構成によっ
て軸方向の移動が阻止されるため、スライド体３を心神
台本体２に固定する特別の固定装置は必要としない。

以上のように本考案の心神台は、スライド体内にラムを
摺動自在に嵌合すると共に、このラムと同一軸線上にシ
リンダを形成し、このシリンダ内に前記ラムを前進後退
させるピストンを嵌合する構成としたものであるから、
スライド体の移動に際し、ラムとスライド体には全く相
対運動がないため、その嵌合状態に変化はなく、またピ
ストンの力はラムに対してその軸線方向から作用するた
め、ラムをこじることもなく、高精度にラムを保持する
ことができる。

さらに、工作物の長さの変更に基く心間距離を調整する
スライド体の前後移動は、駆動モータ並びにウオーム、
ウオームホイール機構及びラックピニオン機構による自
動制御が得られ段取替作業を迅速且つ容易に行うことが
でき、また、スライド体の前後移動自動調整機構はスラ
イド体の側方にまとめて設置することができ、後方への
オーババング量が少く小型化できる。

さらに加えて、前記スライド体の前後移動自動調整機構
自体がスライド体の停止時に訃ける後退移動のロック機
能を備えて訃り、専用のロック装置を付設する必要もな
い等の実用的な利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の心神台の正面図、第２図は第１図■−
■線断面図、第３図は同■−■線断面図である。 ２・・・・・・心神台本体、３・・・・・・スライド体
、４・・・・・・センタ、５・・・・・・ラム、６・・
・・・・シリンダ、８・・・・・・ピストン、９・・・
・・・連結軸、１０・・・・・・調整スリーブ、１６・
・・・・・ラック、１７・・・・・・ピニオン、１８・
・・・・・ウオームホイール、２０・・・・・・ウオー
ム、２３・・・・・駆動モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 心神台本体に移動可能に支持したスライド体と、このス
   ライド体にスライド体の移動方向と同一方向に摺動可能
   に嵌合されかつ先端に工作物支持用のセンタを有するラ
   ムと、前記スライド体内に前記ラムと同一軸線上に形成
   されたシリンダと、このシリンダ内に前記スライド体の
   移動方向と平行に摺動自在に嵌合されかつ前記ラムに連
   結されたピストンと、前記スライド体の外周に形成され
   たラックと、このラックに噛合するピニオンと、このピ
   ニオンと同軸上に設けられたウオームホイールと、この
   ウオームホイールに噛合するウオームと、このウオーム
   を正逆回転する駆動モータとを備えた心間距離調整式心
   神台。