JPH10337601A - 管状の被加工物加工用工作機械 - Google Patents

管状の被加工物加工用工作機械

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JPH10337601A
JPH10337601A JP16061497A JP16061497A JPH10337601A JP H10337601 A JPH10337601 A JP H10337601A JP 16061497 A JP16061497 A JP 16061497A JP 16061497 A JP16061497 A JP 16061497A JP H10337601 A JPH10337601 A JP H10337601A
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steel pipe
face plate
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Akihiro Nishikawa
明宏 西川
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】管状の被加工物等の端面加工を行う場合、専用
工具の段取り換え作業での設備能率を向上する。 【解決手段】主軸5を回転自在に支持し、主軸の軸線C
方向にベッドに対して移動自在に設けられた主軸支持体
3と、主軸に取付けられ、主軸と一体になって回転する
面板20と、鋼管8の周面に接触する倣いローラ23を
取付け、前記面板に主軸軸線と直交する面板の直径方向
に移動自在に設けられ、鋼管8の周面の倣いローラに連
動した移動動作を行う一方のスライダ21と、鋼管の加
工工具26が取付けられ、前記面板に一方のスライダ2
1に対して相対的に面板の直径方向に移動自在の他方の
スライダ22とを備え、前記主軸支持体の主軸軸線方向
の移動及び他方のスライダの面板直径方向の移動を数値
制御することにより、前記工具を周面を基準とする所望
の工具経路で移動させて加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管など管状の被
加工物の端部を加工するための管状の被加工物加工用工
作機械に係り、例えば、鋼管の製造ライン上で搬送され
てくるシームレス鋼管に、用途に応じた各種形状の加工
を行う鋼管面切削機に関する。
【0002】
【従来の技術】シームレス鋼管の製造ラインでは、鋼管
は用途に応じた長さに切断され、切断後の鋼管には、製
造ライン上の鋼管面切削機で直ちに各種形状の端面加工
が施される。この端面加工には、内面取り加工,外面取
り加工,開先面取り加工,端面仕上げ加工など各種のも
のがあり、鋼管の用途に応じて所望の形状に加工され
る。このような鋼管の公差には、外径公差,内径公差,
真円度公差,肉厚公差等があり、シームレス鋼管では他
の公差に比べて肉厚公差が大きく許容されている。
【0003】前記許容公差の条件の下で所望の端面形状
を得るためには、鋼管の内面又は外面に倣った端面加工
をする必要がある。そのため、鋼管の製造ラインで鋼管
の端面加工を行う鋼管面切削機では、鋼管を位置決め固
定し、倣いローラで鋼管の内面又は外面に倣いながら、
工具を面板で回転させて加工を行う方式が採用されてい
る。例えば、特開平6−246502号公報には、倣い
ローラをスライダに回転自在に取付けて鋼管の内周面に
接触させて倣いながら、スライダに取付けられた工具を
鋼管に押付けて端面加工を行う鋼管面切削機が開示され
ている。この鋼管面切削機では、倣いローラと工具は、
一つのスライダに取付けられてこのスライダと一体的に
移動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記鋼管面切削機で
は、工具の前記主軸軸線方向の送りと面板直径方向の送
りを倣いローラから独立して制御するようにはなってい
ないので、工具を倣いローラに対して相対的に移動させ
て加工することはできなかった。
【0005】そのため、端面加工の種類ごとに専用の工
具を使用することになるので、別の種類の端面加工を行
うには、それに合った専用工具に交換しなければなら
ず、その段取り換え作業が必要である。しかも、鋼管の
種類,直径,肉厚,端面加工の形状等は、用途に合わせ
て多岐に渡っている。したがって、鋼管に対して所望の
端面加工を行うためには、端面加工の種類や鋼管の種
類,形状等に合わせて、高価な専用工具を多種類ストッ
クしておく必要があり、また、専用工具の段取り換え作
業に時間がかかるので、設備能率が低下していた。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、管状の被加工物の周面に倣いローラを接
触させながら前記被加工物の端面加工等を行う場合、専
用工具でなくても多種類の加工を可能にし、段取り換え
作業を簡略化して高能率な加工ができる管状の被加工物
加工用工作機械を提供することを目的とする。本発明の
別の目的は、管状の被加工物加工用工作機械でバランス
加工を行い加工能率を更に向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る管状の被加工物加工用工作機械は、ベ
ッドと、主軸を回転自在に支持するとともにこの主軸の
軸線方向に前記ベッドに対して移動自在に設けられた主
軸支持体と、前記主軸に取付けられ、この主軸と一体に
なって回転する面板と、管状の被加工物の周面に接触す
る倣いローラが取付けられるとともに、前記面板に前記
主軸軸線と直交する方向である前記面板の直径方向に移
動自在に設けられ、前記被加工物の周面に倣う前記倣い
ローラに連動した移動動作を行う一方のスライダと、前
記被加工物を加工する工具が取付けられ、前記面板に前
記一方のスライダに対して相対的に前記面板の直径方向
に移動自在に設けられた他方のスライダとを備え、前記
主軸支持体の前記主軸軸線方向の移動及び前記他方のス
ライダの前記面板の直径方向の移動を数値制御すること
により、前記工具を前記周面を基準とする所望の工具経
路で移動させて加工する。
【0008】なお、前記一方のスライダの前記面板の直
径方向の移動を数値制御することにより、前記倣いロー
ラを複数の種類の前記被加工物の周面に接触可能とする
のが好ましい。
【0009】また、前記一方のスライダと、この一方の
スライダを移動させる送りねじ機構との間に付勢手段を
設けることにより、前記一方のスライダをこの付勢手段
の付勢力に抗して移動可能にし、この付勢力で前記倣い
ローラを前記被加工物周面に接触させ、前記倣いローラ
による前記周面を基準とする倣い動作で前記一方のスラ
イダを移動させるようにするのが好ましい。
【0010】例えば、前記周面は前記管状の被加工物の
内周面であり、この内周面に倣う前記倣いローラに連動
した移動動作を行う前記一方のスライダに対して前記他
方のスライダを相対的に移動させ、前記他方のスライダ
に取付けられた前記工具で、前記内周面を基準とした前
記所望の工具経路で少なくとも前記被加工物の外周部の
加工を行うのが好ましい。
【0011】また、前記一方のスライダと前記他方のス
ライダとを、前記主軸の回転中心に対して点対称に前記
面板に一対設け、少なくとも一対の前記他方のスライダ
に取付けた前記工具で前記管状被加工物を同時に加工で
きるようにするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図1乃至図7を参照して説明する。図1は管状
被加工物加工用工作機械としての鋼管面切削機の全体を
示す正面図、図2は鋼管面切削機の面板を正面から見た
外観図、図3は図2のIII-III 線断面図、図4は図2の
IV−IV線矢視図、図5は加工中の状態を示す鋼管面切削
機の部分拡大図である。
【0013】図1に示すように、鋼管面切削機(鋼管加
工用工作機械)1において、ベッド2上には主軸支持体
3が取付けられ、主軸支持体3はベッド2の摺動面上を
Z軸方向(後述する主軸軸線方向)に往復移動自在に設
けられている。主軸支持体3は、ベッド2に設けられた
Z軸用サーボモータ(以下、Z軸用モータと記載)4に
よりZ軸方向に駆動され、NC(数値制御)装置でその
送りが制御される。主軸支持体3の内部には、主軸5が
回転自在に支持されて主軸用駆動モータ6により回転駆
動される。主軸5には加工ヘッド7が設けられている。
【0014】ベッド2上には、シームレス鋼管,溶接式
鋼管など管状の被加工物の外周部を、主軸5の軸線Cと
同心で非回転状態に位置決め固定するためのワーク支持
装置9が取付けられている。シームレス鋼管(以下、鋼
管と記載)8は、Z軸方向に直交し水平方向に相対向し
て移動する一対の爪10を有するバイスにより挟持され
る。一対の爪10は、ワーク支持装置9の油圧駆動装置
11により駆動されるようになっており、求心機構(図
示せず)により連動して、常に鋼管8の外周部を主軸軸
線Cと同軸になるように設定することができる。なお、
鋼管8のある方向(図1の左方)を鋼管面切削機1の前
方として説明する。
【0015】図2乃至図5に示すように、加工ヘッド7
はほぼ円形状の面板20を備えており、面板20は主軸
5に取付けられている。面板20は、主軸5と一体にな
って、主軸用駆動モータ6により回転駆動されるととも
に、Z軸用モータ4によりZ軸方向に送り駆動される。
加工ヘッド7は、一方のスライダとしての第1のスライ
ダ21と、他方のスライダとしての第2のスライダ22
とを備えている。第1,第2のスライダ21,22によ
り一組のユニット29が構成されている。
【0016】加工ヘッド7には一組のユニット29のみ
を設けてもよいが、本実施形態の加工ヘッド7では、一
対のユニット29が、主軸5の回転中心O1 に対してほ
ぼ点対称の位置に面板20に設けられている。第1,第
2のスライダ21,22の駆動制御軸は、それぞれX1
軸,X2 軸である。X1 軸,X2 軸方向はZ軸方向と直
交する方向の同一軸方向であり、総称してX軸方向とい
う。
【0017】第1のスライダ21には、被加工物の周面
(ここでは、内周面)に接触する倣いローラ23が取付
けられており、倣いローラ23は、軸部72aに対して
自由回転するローラ部72(図5)を有している。第1
のスライダ21は、面板20の直径方向(以下、X1
方向と記載)に移動自在に面板20に設けられて送り駆
動され、倣いローラ23に連動した倣い動作を行う。
【0018】第1のスライダ21の前面には、倣いロー
ラ装着部70が、主軸軸線Cと平行な中心軸線C1 方向
に形成されている。倣いローラ23の軸部72aは、倣
いローラ装着部70に着脱自在に装着され、係止部材7
1により係止された状態で位置決め固定されている(図
5参照)。管状の被加工物がシームレス鋼管8の場合に
は、内周面24及び外周面25は比較的滑らかなので内
面倣いと外面倣いのいずれも可能であるが、図3に示す
倣いローラ23は内周面24に接触して内面倣いを行っ
ている。
【0019】第2のスライダ22には、鋼管8を加工す
るための工具(例えば、バイト,又はバイトホルダ等の
先端部に取付けられたチップ)26が取付けられてい
る。第2のスライダ22は、第1のスライダ21に対し
てX軸方向に相対的に移動自在に設けられて、X2 軸方
向に送り駆動される。主軸支持体3のZ軸方向の移動及
び第2のスライダ22のX2 軸方向の移動をNC装置で
制御することにより、工具26(又は、工具26の刃
先)を鋼管8の周面を基準とする所望の工具経路で(例
えば、直線移動,直線補間,円弧補間等で)移動させ
て、鋼管8を加工する。
【0020】鋼管8の内周面24に倣いローラ23を接
触させながら鋼管8の端面加工等を行う場合、工具26
がZ軸方向及びX2 軸方向の送りを制御されて鋼管8に
対して移動するので、鋼管8は所望の形状に端面加工さ
れる。即ち、鋼管内周面24に倣う倣いローラ23に連
動した移動動作を行う第1のスライダ21に対して第2
のスライダ22を相対的に移動させ、第2のスライダ2
2に取付けられた工具26で、鋼管内周面24を基準と
した所望の工具経路で少なくとも鋼管8の外周部の加工
を行っている。
【0021】中空軸状の主軸5は、主軸支持体3の内部
に軸受31,32等によって回転自在に軸支されてお
り、主軸5の中心部には貫通孔30が主軸軸線C方向に
形成されている。主軸5の後部には差動歯車機構33が
配設されており、差動歯車機構33の出力軸は、主軸支
持体3に固定され主軸軸線Cと同心位置に配置されてい
る。差動歯車機構33には、第1のスライダ21にX1
軸方向の送りを与えるための第1のX軸用サーボモータ
(以下、第1のX軸用モータと記載)34と、第2のス
ライダ22にX2 軸方向の送りを与えるための第2のX
軸用サーボモータ(以下、第2のX軸用モータと記載)
35とが設けられている。第1,第2のX軸用モータ3
4,35の回転力が、差動歯車機構33を介して別個に
出力されるようになっている。Z軸用モータ4と第1,
第2のX軸用モータ34,35は、NC装置によりそれ
ぞれ制御されている。
【0022】第1のスライダ21をX1 軸方向に移動さ
せるための第1の駆動軸40が、主軸5に対して相対的
に回動自在に貫通孔30内に同心状に挿通されている。
第1の駆動軸40は、差動歯車機構33を介して第1の
X軸用モータ34の出力部に連結され、第1のX軸用モ
ータ34により正逆方向に回転駆動される。第1の駆動
軸40は中空軸状に形成され、主軸5の内部に軸受4
1,41等によって回動自在に軸支され、且つ主軸軸線
C方向には移動しないようにその動作が規制されてい
る。第1の駆動軸40の回転運動は、面板20に設けら
れた第1の動力伝達機構44を介して、面板20に対す
る第1のスライダ21のX1 軸方向の直線運動に変換さ
れるようになっている。
【0023】第2のスライダ22をX2 軸方向に移動さ
せるための第2の駆動軸42が、主軸5及び第1の駆動
軸40に対して相対的に回動自在に貫通孔30内に同心
状に挿通されている。第2の駆動軸42は、第1の駆動
軸40の内部に軸受43,43等によって回動自在に軸
支され、且つ主軸軸線C方向には移動しないようにその
動作が規制されている。第2の駆動軸42は、差動歯車
機構33を介して第2のX軸用モータ35の出力部に連
結され、第2のX軸用モータ35により正逆方向に回転
駆動される。なお、第1の駆動軸40と第2の駆動軸4
2の位置を逆にして、第2の駆動軸を主軸5内に軸支
し、第2の駆動軸内に第1の駆動軸を軸支してもよい。
【0024】第2の駆動軸42の回転運動は、面板20
に設けられた第2の動力伝達機構46を介して、面板2
0に対する第2のスライダ22の相対的な直線運動に変
換される。第1,第2のスライダ21,22をX1 軸,
2 軸方向に移動させない時には、第1,第2の駆動軸
40,42は、主軸5と一体的に回動するが、第1のス
ライダ21をX1 軸方向に移動させる時には、第1の駆
動軸40を主軸5に対して相対的に回動させる。第2の
スライダ22を第1のスライダ21に対して相対的に移
動させない時には、第1,第2の駆動軸40,42は一
体的に回動するが、第2のスライダ22を第1のスライ
ダ21に対して相対的にX2 軸方向に移動させる時に
は、第2の駆動軸42を第1の駆動軸40に対して相対
的に回動させる。
【0025】主軸5の前方端部に固定された面板20の
反主軸側の面(即ち、前面)には、一対の案内部47,
47a及び他の一対の案内部48,48aがX1 軸,X
2 軸方向に向けて平行に形成され、面板20の回転中心
1 を通る線に対して線対称になっている。一方の案内
部47,47aは、一方のユニット29の第1,第2の
スライダ21,22を案内保持し、他方の案内部48,
48aは、他方のユニット29の第1,第2のスライダ
21,22を案内保持している。案内部47,47a,
48,48aは、第1,第2のスライダ21,22をZ
軸方向及びこのZ軸方向に直交し且つX1 軸,X2 軸方
向に直交する方向(即ち、図2の左右方向)に関して規
制した状態で、第1,第2のスライダ21,22をころ
がり案内してX1 軸,X2 軸方向に往復移動自在に保持
している。
【0026】第1の動力伝達機構44は、第1の駆動軸
40の前方端部に固定された第1の駆動側かさ歯車50
と、面板20に回動自在に支持され、第1の駆動側かさ
歯車50に噛合する第1の被駆動側かさ歯車51,51
aと、面板20に回動自在に取付けられた第1のねじ軸
52,52と、第1の歯車列53,53aとを備えてい
る。第1の歯車列53,53aは、第1の被駆動側かさ
歯車51と第1のねじ軸52とを連結して動力を伝達す
る。第1のねじ軸52は面板20の前面にX1 軸方向に
向けて取付けられており、面板20に取付けられた軸受
部54,54a,54bにより回動自在に軸支されてい
る。符号55は、第1のねじ軸52に固定されたストッ
パである。
【0027】第1のねじ軸52に形成された雄ねじには
第1,第2のナット56,57が螺合しており、第1の
ねじ軸52が回転すると、第1,第2のナット56,5
7は軸線方向(X1 軸方向)に移動する。第1のねじ軸
52と第1,第2のナット56,57とにより、第1の
スライダ21を移動させるための送りねじ機構27が構
成されている。第1のスライダ21と送りねじ機構27
との間には、付勢手段としての圧縮ばね28が設けられ
ており、第1のスライダ21を圧縮ばね28の付勢力に
抗して移動可能にしている。そして、圧縮ばね28の付
勢力で倣いローラ23を鋼管8の周面に接触させ、倣い
ローラ23による鋼管周面を基準とする倣い動作で第1
のスライダ21を移動させるようにしている。
【0028】圧縮ばね28は、第1のナット56と、第
1のスライダ21に固定された係止部58との間に介装
されている。第1のスライダ21は、圧縮ばね28のば
ね力により常に一方向(図3の矢印f方向)に付勢され
た状態になっており、このばね力による第1のスライダ
21の一方向への移動は、係止部58が第2のナット5
7に当接することにより規制されている。第1,第2の
ナット56,57は、第1のスライダ21に対してX1
軸方向にのみ相対移動可能に係合し、非回転状態に拘束
されている。
【0029】したがって、第1のねじ軸52が回転運動
すると、第1,第2のナット56,57がX1 軸方向に
移動するので、圧縮ばね28と第2のナット57に挟ま
れた状態の係止部58とともに一方の第1のスライダ2
1が、案内部47,47aに案内されてX1 軸方向に直
線運動する。同様な第1の動力伝達機構が図示はしてい
ないが、第1の被駆動側かさ歯車51a側にもあり、他
方の第1のスライダ21が案内部48,48aに案内さ
れてX1 軸方向に直線移動する。
【0030】倣いローラ23が鋼管8の内周面24に接
触して、圧縮ばね28のばね力に抗して第1のナット5
6側(図3の矢印g方向)に若干移動した状態の時に
は、第2のナット57と係止部58とは離れた状態にな
っている。したがって、この状態では、倣いローラ23
が圧縮ばね28のばね力で鋼管8の内周面24に圧接し
ているので、倣いローラ23は、前記ばね力の作用によ
りある程度の範囲でX1 軸方向に自由に移動することが
でき、鋼管8の内周面に対して正確な倣い動作を行う。
【0031】第2の動力伝達機構46は、第2の駆動軸
42の前方端部に固定された第2の駆動側かさ歯車60
と、面板20に回動自在に支持され、第2の駆動側かさ
歯車60に噛合する第2の被駆動側かさ歯車61,61
aと、第2のねじ軸62と、第2の歯車列63とを備え
ている。第2の歯車列63は、第2の被駆動側かさ歯車
61と第2のねじ軸62とを連結して動力を伝達する。
第2のねじ軸62は、一方側に雄ねじが形成され、他方
側にスプライン軸部64が形成されている。スプライン
軸部64には、第2の歯車列63の歯車65のスプライ
ン穴が係合しているので、歯車65は第2のねじ軸62
に回転力のみを伝達し、第2のねじ軸62は歯車65内
を軸線方向(即ち、X2 軸方向)に自在に移動する。
【0032】第1のスライダ21には、第2のスライダ
22用の連結用軸受部66が設けられている。第2のね
じ軸62の一端部は連結用軸受部66に軸支され、他端
部のスプライン軸部64は歯車65に係合している。第
2のねじ軸62に形成された雄ねじには、第2のスライ
ダ22に固定された第3のナット67が螺合している。
第2のねじ軸62と第3のナット67とによりボールね
じが構成されている。
【0033】したがって、第1のスライダ21がX1
方向に移動すると、連結用軸受部66,第2のねじ軸6
2,第3のナット67を介して、第2のスライダ22も
第1のスライダ21と一体的にX2 軸方向に案内部4
7,47aに案内されて往復移動する。更に、第2のね
じ軸62の雄ねじが第3のナット67に螺合しているの
で、第2のねじ軸62が回転運動すると、第2のスライ
ダ22は第3のナット67を介してX2 軸方向に案内部
47,47aに案内されて直線運動する。これは即ち、
第2のスライダ22が、第1のスライダ21を基準とし
てこの第1のスライダ21に対して独立して相対的に移
動することを意味している。同様な第2の動力伝達機構
が図示はしていないが、第2の被駆動側かさ歯車61a
側にもあり、他方の第2のスライダ22が案内部48,
48aに案内されてX2 軸方向に直線移動する。
【0034】次に、鋼管面切削機1の動作を図1乃至図
5により説明する。鋼管8に対して内面倣い・開先面取
り加工を行う場合を例にとると、NC(数値制御)装置
には、鋼管8の内面倣い・開先面取り加工を行うための
NCプログラムが予め入力されている。まず最初に、製
造ライン上で用途に応じて適当な長さに切断された鋼管
8が鋼管面切削機1のワーク支持装置9に搬入される
と、油圧駆動装置11を駆動して、鋼管8を一対の爪1
0で挟持して所定位置に位置決め固定する。次いで、主
軸用駆動モータ6を駆動すれば、主軸支持体3の内部で
主軸5が回転し、主軸5に取付けられた加工ヘッド7も
主軸軸線Cを中心として回転する。
【0035】NC装置の指令により第2のX軸用モータ
35を駆動して、工具26を、鋼管8に接触しない位置
に退避させておく。次いで、第1のX軸用モータ34を
駆動して、倣いローラ23を主軸軸線C側(面板半径方
向内方側)に移動させる。即ち、第2のX軸用モータ3
5を停止した状態で第1のX軸用モータ34を駆動する
と、第1の駆動軸40が回転する。この回転運動は、第
1の駆動側かさ歯車50,第1の被駆動側かさ歯車5
1,51a,第1の歯車列53を介して第1のねじ軸5
2に伝えられて、この第1のねじ軸52を回転させる。
【0036】すると、第1のねじ軸52に螺合している
第1,第2のナット56,57がX1 軸方向に直線的に
移動するので、圧縮ばね28及び係止部58を介して、
第1のスライダ21が案内部47,47aに案内されな
がら移動する。第1のスライダ21と一体の倣いローラ
23は、主軸軸線Cから所定の距離離れた半径位置で位
置決めされ、倣いローラ23は鋼管8の内周部に侵入可
能になる。この状態の時は、係止部58は圧縮ばね28
のばね力により第2のナット57に当接している。
【0037】次いで、Z軸用モータ4を駆動して主軸支
持体3をベッド2上でZ軸方向(前方)に移動させ、面
板20を鋼管8に近づけて、倣いローラ23を鋼管8の
内周面24に対向させる。その後、第1のX軸用モータ
34を駆動して第1の駆動軸40を回転させれば、その
駆動力は上述と同様の経路を介して第1のスライダ21
に伝達され、倣いローラ23が、面板20の半径方向外
方に向けて移動し、やがて鋼管8の内周面24の径が一
番小さい部分に当接する。
【0038】鋼管8の外周面25は、中心軸線とかなり
良好な精度で同軸に形成されているが、内周面24は、
鋼管8の所定の公差の範囲で偏心,肉厚変化を生じてい
る場合がある。そこで、第1のX軸用モータ34を同じ
方向にもう少し回転させ、第1の駆動軸40,第1の動
力伝達機構44等を動作させ、第1のねじ軸52を回転
させて、倣いローラ23が全内周にわたって充分接触す
る位置まで第1,第2のナット56,57を移動させ
る。
【0039】その結果、係止部58が第2のナット57
から離れて、圧縮ばね28が圧縮されるので、倣いロー
ラ23は、圧縮ばね28のばね力で鋼管内周面24に弾
性的に圧接する。即ち、第1のスライダ21は、面板2
0の回転中心に対し倣いローラ23と一体となって、鋼
管8の内周面に倣って移動する倣い動作を行う。この状
態の倣いローラ23の位置を、図3中の二点鎖線Eで示
している。
【0040】このように、第2のX軸用モータ35を停
止している時に、第1のスライダ21がX1 軸方向に直
線的に移動すると、この直線運動は、第1のスライダ2
1に固定された連結用軸受部66,第2のねじ軸62,
第3のナット67を介して、第2のスライダ22に伝達
される。その結果、第2のスライダ22も第1のスライ
ダ21と同じ直線運動をし、倣いローラ23と工具26
は、一体的にX1 軸,X2 軸方向に同じ直線運動をする
ことになる。
【0041】次いで、第2のX軸用モータ35を駆動す
ると、第2の駆動軸42が、第1の駆動軸40に対して
相対的に回転する。第2の駆動軸42の回転運動は、第
2の駆動側かさ歯車60,第2の被駆動側かさ歯車6
1,61a,第2の歯車列63及びその歯車65を介し
て、スプライン軸部64に伝達されてこれを回転させ
る。スプライン軸部64を有する第2のねじ軸62が回
転すると、第2のスライダ22が、第2のねじ軸62に
螺合している第3のナット67と一体的に、第1のスラ
イダ21を基準として相対的にX2 軸方向に移動する。
これにより、工具26は、倣いローラ23に対して相対
的にX2 軸方向に制御される。更に、Z軸用モータ4を
駆動して、工具26をZ軸方向に制御する。工具26
は、X2 軸,Z軸方向に同時に又はどちらか一方に移動
して、鋼管8に所定の端面加工を行う。即ち、倣いロー
ラ23で内面倣いを行いながら、工具26で鋼管8に開
先面取り加工を行う。
【0042】この鋼管8の端面加工が完了すると、第2
のX軸用モータ35を駆動して、工具26を鋼管8から
離す。その後、第1のX軸用モータ34を駆動して、倣
いローラ23を鋼管8の半径方向内方に移動させて鋼管
8の内周面24から離す。次いで、Z軸用モータ4を駆
動して、倣いローラ23及び工具26をZ軸方向に後退
させる。そして、加工済み鋼管を次の未加工鋼管に交換
した後、上述と同様にして未加工鋼管の端面加工を行
う。
【0043】次に、第1のスライダ21に倣いローラ2
3を設けない場合について説明する。この場合の加工ヘ
ッド7は、面板20と、面板20の直径方向(X1 軸方
向)に移動自在に面板20に設けられて送り駆動される
第1のスライダ21と、第1のスライダ21に対して相
対的に移動自在に設けられてX2 軸方向に送り駆動され
る第2のスライダ22とを備えた構成になる。そして、
主軸支持体3のZ軸方向の送りをNC装置で制御し、第
1,第2のスライダ21,22に工具を着脱自在に設け
る。第1のスライダ21に内径加工用工具26aを、第
2のスライダ22に外径端面加工用工具26を、それぞ
れ装着する。この第1,第2のスライダ21,2のX1
軸,X2 軸方向の送りをNC装置で制御することによ
り、内径加工用工具26a,外径端面加工用工具26を
所望の工具経路で移動させて被加工物を加工する。
【0044】図6は、第1のスライダ21に内径加工用
工具26aを取付けた状態を示す図で図5相当図であ
る。図6では、第1のスライダ21の倣いローラ装着部
70に、倣いローラ23に代えて内径加工用工具26a
としてボーリングバーを装着した場合を示している。即
ち、ボーリングバー26aの軸部72bを倣いローラ装
着部70に着脱自在に装着している。この場合には、Z
軸用モータ4と第1のX軸用モータ34とを駆動して制
御することにより、被加工物8のボーリング加工を行う
ことができる。
【0045】これとは別の例として、被加工物8が、内
周面倣いができないほど内径の小さい鋼管の場合には、
前記と同様に、主軸支持体3のZ軸方向の送りと、内径
加工用工具26aが取付けられた第1のスライダ21の
1 軸方向の送りとを制御することにより、内径加工用
工具26aを所望の工具経路で移動させて端面加工をす
ることができる。
【0046】更に別の例として、外周面倣い・糸面取り
加工を行う場合には、倣いローラ23aと面取り用工具
26bとを有する外面倣い面取り装置73を第2のスラ
イダ22に取付ければ、倣いローラ23aで外面倣いを
行いながら、面取り用工具26bで面取り加工ができ
る。外面倣い面取り装置73は、内部に軸部74,倣い
ローラ23aを付勢するばね(図示せず)等が設けられ
ていて、倣い加工を可能にしている。
【0047】図7は本発明による被加工物の各種加工例
を示す説明図であり、図7(A)乃至(C)は倣い加工
を示し、図7(D),(E)は非倣い加工を示してい
る。図7(A)は、内面倣い・外ベベル加工,ルートフ
ェース(開先突合面)フェーシング加工を直線補間,円
弧補間,直線移動等を組み合わせた所定の工具経路で行
い、内面倣い・内面取り加工をプランジカット(刃先を
所定の形状にした工具を押し付けて行う加工)で行って
いる。
【0048】図7(B)は、倣い又は非倣いで、端面フ
ェーシング加工を所定の工具経路で行い、内面倣い・内
面取り加工,又は外面倣い・外面取り加工をプランジカ
ットで行っている。図7(C)は、内面倣い・多段形ベ
ベル加工及びルートフェースフェーシング加工を所定の
工具経路で行い、内面倣い・内面取り加工をプランジカ
ットで行っている。
【0049】図7(D)は、非倣い・外ベベル加工及び
ルートフェースフェーシング加工,非倣い・内面取り加
工を所定の工具経路で行っており、図7(E)は、非倣
い・外径加工及びルートフェースフェーシング加工,非
倣い・内径ボーリング加工を所定の工具経路で行ってい
る。図7(D),(E)の場合は、非倣いで被加工物8
aを真円加工することができるので、例えば、この端面
加工部分に後工程でねじ切り加工等を行う場合に好都合
である。
【0050】なお、図3等に示す実施形態では、第1の
スライダ21のX1 軸方向の移動をNC装置で制御する
ことにより、倣いローラ23を複数の種類の鋼管8の内
周面24に接触可能にしている。この第1のスライダ2
1の制御は、ほぼ一定の直径の鋼管8を順次加工する場
合には必ずしも必要ではないが、直径の異なる鋼管8を
順次加工するような場合に有効である。
【0051】例えば、鋼管8の加工を行うためのNCプ
ログラムをNC装置に予め入力しておき、このプログラ
ムに基づいて第1のX軸用モータ34を制御することに
より、それぞれの鋼管8の直径に対応させて、加工前に
第1のスライダ21をX1 軸方向に移動させればよい。
これにより、各鋼管8の直径に対応するように、倣いロ
ーラ23が鋼管8の内周面24に自動的に位置決めされ
て接触する。したがって、鋼管8の内径が変わる毎に倣
いローラ23の位置決めを行うNCプログラムの変更だ
けで、いろいろな寸法の鋼管8を自動的に順次端面加工
できる。
【0052】上述のように、本発明では、面板20に設
けられるスライダを、倣いローラ用のスライダと工具用
のスライダとに分離し、一方のスライダを基準として他
方のスライダがX1 軸又はX2 軸方向に相対移動できる
ようにし、それぞれのスライダ21,22をX軸用モー
タ34,35で別個独立してX1 軸,X2 軸方向に移動
可能にした。これにより、被加工物の内周面又は外周面
に倣いローラを接触させて倣いながら、工具のZ軸方向
及びX1 軸又はX2 軸方向の送りを制御して、工具の刃
先を所望の工具経路で移動させることができるので、被
加工物の端面等を所望の形状に自動的に加工することが
できる。
【0053】従来、専用工具を被加工物に押付けて端面
加工していた時は、この専用工具では一種類の加工しか
できなかったが、本発明では、このような専用工具でな
くても、標準的な汎用の工具(市販の工具)で多種類の
加工が可能になる。したがって、工具の段取り換え作業
が簡略化して高能率で加工することができる。また、工
具費用の削減が図れる。即ち、第1,第2のスライダ2
1,22に、倣いローラ23,23aや標準的な工具2
6,26a,26bを取付けることにより、外面倣い,
内面倣い又は非倣いで、端面加工,内周面加工,外周面
加工又はボーリング加工等ができ、しかも、加工形状と
しては、ベベル加工,曲面加工又は多段加工など多種類
の加工を自在に行うことができる。また、高価な専用工
具を多種類ストックしておく必要はないので、工具の管
理が簡単でコストも低減できる。
【0054】一対のユニット29を面板20に設けて、
一対のスライダに取付けた二つの工具で被加工物を同時
に加工するので、一つの工具で加工する場合と比べて、
二倍の高速送り切削が可能になり実加工時間をほぼ半分
に短縮することができ、加工能率が更に向上する。一対
のユニット29は主軸5の回転中心O1 に対してほぼ点
対称に設けられているので、加工ヘッド7の回転バラン
スが良好である。
【0055】鋼管の製造ラインに設けられる鋼管面切削
機1には特に高速加工が要求されるが、本発明では、段
取り換え作業を簡略化して高加工能率にし、且つ二組の
ユニット29を設けて高速送り切削を可能にしたので、
高速加工を実現できることになり前記製造ラインで特に
有効である。
【0056】ところで、第1のスライダに対して相対的
に移動する第2のスライダを第1のスライダの上に載せ
た構成にしてもよいが、本実施形態では、第2のスライ
ダ22を、第1のスライダ21の上に載せないで面板2
0で支持している。したがって、切削時に工具26,2
6bに掛かる負荷は、第2のスライダ22から面板20
に直接伝えられるので、第2のスライダ22は十分な剛
性を発揮して、高精度の加工ができる。なお、各図中同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、被
加工物の周面に倣いローラを接触させながら被加工物の
端面加工等を行う場合、専用工具でなくても多種類の加
工が可能になり、段取り換え作業を簡略化して高能率な
加工を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図7は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は鋼管面切削機の全体を示す正面図である。
【図2】鋼管面切削機の面板を正面から見た外観図であ
る。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】加工中の状態を示す鋼管面切削機の部分拡大図
である。
【図6】第1のスライダに工具を取付けた状態を示す図
で図5相当図である。
【図7】各種加工例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鋼管面切削機(管状被加工物加工用工作機械) 2 ベッド 3 主軸支持体 5 主軸 8 シームレス鋼管(被加工物) 8a 被加工物 20 面板 21 第1のスライダ(一方のスライダ又は他方のス
ライダ) 22 第2のスライダ(他方のスライダ又は一方のス
ライダ) 23,23a 倣いローラ 24 内周面(周面) 25 外周面(周面) 26,26a,26b 工具 27 送りねじ機構 28 圧縮ばね(付勢手段) C 主軸軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドと、 主軸を回転自在に支持するとともにこの主軸の軸線方向
    に前記ベッドに対して移動自在に設けられた主軸支持体
    と、 前記主軸に取付けられ、この主軸と一体になって回転す
    る面板と、 管状の被加工物の周面に接触する倣いローラが取付けら
    れるとともに、前記面板に前記主軸軸線と直交する方向
    である前記面板の直径方向に移動自在に設けられ、前記
    被加工物の周面に倣う前記倣いローラに連動した移動動
    作を行う一方のスライダと、 前記被加工物を加工する工具が取付けられ、前記面板に
    前記一方のスライダに対して相対的に前記面板の直径方
    向に移動自在に設けられた他方のスライダとを備え、 前記主軸支持体の前記主軸軸線方向の移動及び前記他方
    のスライダの前記面板の直径方向の移動を数値制御する
    ことにより、前記工具を前記周面を基準とする所望の工
    具経路で移動させて加工することを特徴とする管状の被
    加工物加工用工作機械。
  2. 【請求項2】 前記一方のスライダの前記面板の直径方
    向の移動を数値制御することにより、前記倣いローラを
    複数の種類の前記被加工物の周面に接触可能としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の管状の被加工物加工用工
    作機械。
  3. 【請求項3】 前記一方のスライダと、この一方のスラ
    イダを移動させる送りねじ機構との間に付勢手段を設け
    ることにより、前記一方のスライダをこの付勢手段の付
    勢力に抗して移動可能にし、 この付勢力で前記倣いローラを前記被加工物周面に接触
    させ、前記倣いローラによる前記周面を基準とする倣い
    動作で前記一方のスライダを移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管状の被加
    工物加工用工作機械。
  4. 【請求項4】 前記周面は前記管状の被加工物の内周面
    であり、この内周面に倣う前記倣いローラに連動した移
    動動作を行う前記一方のスライダに対して前記他方のス
    ライダを相対的に移動させ、前記他方のスライダに取付
    けられた前記工具で、前記内周面を基準とした前記所望
    の工具経路で少なくとも前記被加工物の外周部の加工を
    行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    の項に記載の管状の被加工物加工用工作機械。
  5. 【請求項5】 前記一方のスライダと前記他方のスライ
    ダとを、前記主軸の回転中心に対して点対称に前記面板
    に一対設け、 少なくとも一対の前記他方のスライダに取付けた前記工
    具で前記管状被加工物を同時に加工できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかの項に
    記載の管状の被加工物加工用工作機械。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2007091321A1 (ja) * 2006-02-08 2009-06-25 株式会社コガネイ 加工工具および加工方法
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CN107790993A (zh) * 2017-11-29 2018-03-13 苏州汉腾自动化设备有限公司 安装轴定位推送工装

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