JP2840252B2 - 複合加工専用機 - Google Patents

複合加工専用機

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JP2840252B2
JP2840252B2 JP63190879A JP19087988A JP2840252B2 JP 2840252 B2 JP2840252 B2 JP 2840252B2 JP 63190879 A JP63190879 A JP 63190879A JP 19087988 A JP19087988 A JP 19087988A JP 2840252 B2 JP2840252 B2 JP 2840252B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばエンジンのシリンダヘッドの加工に
おいて、バルブ穴のシート面とバルブガイド穴等の中心
の同軸度に精度を要する複数の加工を一工程で行うため
の複合加工専用機に関する。
(従来の技術) 一般にこの種の専用機は、例えば上記シリンダヘッド
のバルブ穴のシート面のボーリング加工とバルブガイド
穴のガンリーマ加工を一工程で行うために、送りユニッ
トのサドル上に工具主軸を回転自在に支持し、この工具
主軸の内部にそれぞれ同心的にボーリング加工用の第1
工具送り軸およびガンリーマ加工用の第2工具送り軸を
回転方向に一体にかつ軸方向にそれぞれ摺動自在に設け
て構成されている。
そして、まず送りユニットを加工開始端まで移動し、
これより加工送りによって工具主軸に設けたプランジカ
ット用工具を回転かつ前進させながらバルブ穴の端面の
プランジカットを行い、この後、送りユニットを所定量
後退させてプランジカット用工具をリリーフさせ、さら
に第1工具送り軸を回転かつ前進させながらバルブ穴の
シート面をボーリングチップ等でボーリング加工を行
い、次に第2工具送り軸を回転かつ前進させながらガン
リーマによってバルブガイド穴のガンリーマ加工を行っ
ている。
(発明が解決しようとする問題点) この種の加工においては、バルブ穴のシート面とバル
ブガイド穴との間に高い心出し精度が要求されるととも
に、シート面の仕上げ精度にも非常に精巧さが要求され
るものである。このためには、加工面に対する工具の干
渉を防ぐためのリリーフ量の正確さと、このリリーフ送
りによる次段のシート面の加工開始位置の位置決めおよ
び特に微小送りとなるボーリング加工の第1工具送り軸
に対するその送り量の正確さが重要となっている。
また、従来装置においては、工具主軸に回転を伝達す
る伝動ベルトが摩耗或は損傷して、補修や取替えの必要
な場合、そのベルトの取外し取付けに非常に手間がかか
っていた。
例えば、第11図において、まず第1および第2工具送
り軸a、bを後退限位置に戻し、第2工具送り軸bと軸
ホルダーcとの結合部で締結体dを締付けているカバー
eと送り軸b側の基準面fとの間の距離(S寸法)を測
定する。
次に、ホース継手gを外し、ブラケットhを取外し、
さらに上記カバーeのボルトiを緩めて送り軸bを固定
している上記締結体dを緩める。次にスパナかけjにス
パナをかけ先端のツールホルダーHを数回廻すことによ
り、送り軸bのねじ端部B部とツールホルダーHとの螺
合を外し、後方より送り軸bを第7図矢印方向に約50〜
100mm程引出し、ねじ端部Bを第7図B′で示すように
カップリングk位置より後方へ引き込む。
そして、第1工具送り軸aの継手としてのスリーブl
を取り外す。これには、ボルトmを緩めワリカラーnを
外し、さらにボルトoを緩めワリカラーpを外し、スリ
ーブlを前方にずらしてカップリングkをベアリングホ
ルダーqから外し、さらにスリーブlを再び後方にずら
して送り軸aから取り外していた。
そして、この送り軸aとベアリングホルダーqとの間
の空間rにてベルトtの出入りを行っていた。
また、この空間rよりベルトtを交換した後は、前記
と逆の順序により再組付けするが、その際予め測定をし
ておいた分解前のS寸法となるようにボルトiの締め付
けを正確に調整する作業が必要となる。
このように、従来ではベルト交換時の作業が非常に煩
雑で時間がかかり、分解のための作業域も加工装置の全
長にかかり作業性が悪く、しかも分解前のS寸法の測定
および再組付け時のS寸法調整を必要とし、非常に慎重
性を要する作業であった。
そこで、本発明の目的は、高い精度を要する加工に対
しその工具送り軸の高精度な微小送りを可能とさせ、加
工精度を向上させるとともに、回転伝動ベルトの交換用
空間を、伝動ベルトの懸回部近傍位置にて各軸の継手部
材を取外すのみで、簡単に形成でき、伝動ベルトの取替
え作業をも簡易化することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、送りユニットおよび工具主軸と同心的な第
1工具送り軸および第2工具送り軸のそれぞれの送り制
御に数値制御を用い、各軸の加工送りおよびリリーフ送
りの精度を高め、高精度な微小送りを可能とし、加工精
度を向上させようとするものである。
さらに、本発明は、回転伝動用のベルトの懸回部近く
に各送り軸に対しそれぞれに継手部を形成することによ
り、この部分の継手部材を各送り軸から取り外すことに
より、そこにベルト交換用の空間を形成でき、継手部に
おける分解作業のみでベルト交換用空間がととれるの
で、ベルト交換が非常に容易にかつ安全にでき、作業時
間も短縮でき、また軸送り駆動部との結合部分の寸法測
定などの精密な作業工程も要らず、さらに組付け時の再
調整も要らず、非常に補修を容易にしたものである。
すなわち、本発明は、送りユニットのサドル上に回転
駆動モータによって回転される工具主軸を支持し、この
工具主軸の内部に工具主軸と一体に回転される第1工具
送り軸および第2工具送り軸をそれぞれ同心的に軸方向
に摺動自在に設け、上記送りユニット、第1工具送り軸
および第2工具送り軸をそれぞれ数値制御によって送り
駆動するように構成している。
また、駆動モータから工具主軸に回転を伝達する伝動
ベルトの懸回部近傍において、上記第1工具送り軸と第
2工具送り軸にそれぞれ継手部を形成し、その継手部を
形成する継手部材を外すことで伝動ベルト交換用の空間
を形成できるようにしたものである。
(実施例) 次に、本発明の具体的一実施例を第1図ないし第6図
について説明する。
第1図は本発明の複合加工専用機の側面図、第2図は
加工先端部分の断面図、第3図はシートリングの被加工
面と各工具の位置関係を示す説明図、第4図は軸送り駆
動部分の断面図、第5図は継手部分の断面図、第6図は
同上ベルト交換用の空間を形成した状態を示す断面図で
ある。
まず、第1図において、複合加工専用機1は、ベッド
2上に送りユニット3を設け、この送りユニット3のサ
ドル4上に、回転駆動部5によって回転される工具主軸
6を回転自在に支持し、この工具主軸6の内部にそれぞ
れ同心的に第1工具送り軸7および第2工具送り軸8を
回転方向に一体的にかつ軸方向にそれぞれ摺動自在に嵌
挿し、上記第1工具送り軸7を送り駆動する第1送り駆
動部9および第2工具送り軸8を送り駆動する第2送り
駆動部10を備えている。そして、シリンダヘッドWのバ
ルブ穴およびバルブガイド穴の複数部分の仕上げ加工を
一工程で行えるようにしたものである。
上記送りユニット3は、その送りモータMと数値制御
により図示しない送りねじ機構を介してサドル4を、ク
ランプされたワークWに向かって前進および後退送りさ
せる。サドル4上には、主軸台13および複数の支持台1
4、15、16が搭載されている。主軸台13は、内部に上記
工具主軸6を軸方向に固定した状態でかつ軸受17、18を
介して回転自在に支持し、支持台14は上記回転駆動部5
の駆動源である可変速の回転駆動モータ19を支持し、さ
らに、支持台15、16は上記第1送り駆動部9の第1送り
モータ20および第2送り駆動部10の第2送りモータ21を
それぞれ支持している。これらの送りモータ20、21もそ
れぞれ数値制御によるものである。
次に、第2図において、工具主軸6の先端には略円錐
状の工具ホルダー22がボルト23によって固着されてい
る。このホルダー22の先端一側にはプランジカット用工
具24、25が装着され、他の一側にはトラバースカット用
の第1工具26の装着部27が形成されている。
この装着部27には主軸軸方向に対し略45゜に傾斜した
摺動案内面28にスライド片28が摺動自在に支持され、こ
のスライド片29の先端部に上記第1工具26が固着されて
いる。また、上記案内面28に開口する貫通孔30が形成さ
れ、この貫通孔30には上記第1工具送り軸7に一体の固
着された係合子31が軸方向に進退可能に挿通され、この
係合子31の先端が上記スライド片29に係合し、第1工具
送り軸7の軸方向の動きをスライド片29の案内面28に沿
った傾斜方向の動きに変換させる。なお、この第1工具
送り軸7の後退限においては、第1工具26の刃先が上記
プランジカット用工具24、25の刃先よりも突出しない位
置に設定されている。
また、上記第2工具送り軸8の先端にはガンリーマ加
工用の第2工具32が同軸上に装着されている。
すなわち、第3図で示すように、上記送りユニット3
によりサドル4の動きと一体に上記プランジカット用工
具24、25が軸方向に送られ、シートリング12の2つの端
面33、34を加工する。また、上記第1工具送り軸7の動
きによって上記スライド片29に装着された第1工具26が
トラバース送りされ、シートリング12のシート面35を加
工する。さらに、上記第2工具送り軸8の動きと一体に
上記第2工具32が軸方向に送られ、バルブガイド穴11を
加工する。このように、3種類の加工を同一装置で行え
るようにしている。
次に、第4図において、上記第1工具送り軸7と第2
工具送り軸8の各送り駆動部9、10の構成を説明する。
第1工具送り軸7は、その先端側の軸部材とも螺子部
7aを介して一体に結合されているため、軸全長における
一体的に結合された軸部分を上記先端側の軸部材も含め
て総称的に第1工具送り軸7と呼ぶことにする。また、
第2工具送り軸8も、その先端側の軸部材と螺子部8aを
介して一体的に結合されているため、軸全長における一
体的に結合された部分を上記先端側の軸部材も含めて総
称的に第2工具送り軸8と呼ぶことにする。
第1工具送り軸7には自在継手36を介して中空軸37が
結合され、この中空軸37の外周部にてボールベアリング
38の内輪を保持し、さらに外用のベアリングケース39が
その外輪を保持している。このベアリングケース39には
垂直状の第1進退プレート40の一端部が一体に結合され
ている。この第1進退プレート40は上記中空軸37外周に
形成した環状凹部37aに回動自在に勘合されている。ま
た、第1進退プレート40の他端部は軸方向と平行なガイ
ドロッド41に支持されている。
上記支持台15に設けた第1送りモータ20のモータ軸20
aにはボルト65によってカバー42との間で締め付けられ
た締結体61を介して円筒軸43が連結されている。そし
て、この円筒軸43に対し第1送りねじ44がスプライン45
を介して回転方向に一体にかつ軸方向に摺動自在に連結
されている。
この第1送りねじ44はたがいにねじピッチの異なる2
つのねじ部46、47を有し、一方のねじ部46は支持台15に
固定した第1ナット48に螺合し、他方のねじ部47は第1
進退プレート40に固定した第2ナット49と螺合し、ここ
に差動ねじ機構50を構成している。すなわち、モータ20
の1回転で第1送りねじ44自身は一方のねじ部47で設定
されたリード量移動するが、この送りねじ44に対し他方
のねじ部46で設定されたリード量だけ第1進退プレート
40が反対方向に相対移動するため、2つのリード量の差
のリード量が第1進退プレート40の実体のリード量とな
る。これにより、微小送り制御が非常に正確にかつ容易
に行えるものである。
一方、第2工具送り軸8には、同様にボルト6によっ
てカバー51との間で締め付けられた締結体62を介し中空
軸52が結合されている。そして、この中空軸52の外周部
にてボールベアリング53の内輪を保持し、さらに外周の
ベアリングケース54がその外輪を保持している。このベ
アリングケース54には垂直状の第2進退プレート55の一
端部が一体に結合されている。この第2進退プレート55
は上記中空軸52に形成した環状凹部52aに回動自在に嵌
合されている。
また、第2進退プレート55の他端部は軸方向と平行な
軸56の一端側に支持されている。
この軸56は支持台15に摺動自在に挿通され、他端部に
垂直状の連結プレート57が取付けられている。
上記支持台16に設けた第2送りモータ21のモータ軸21
aには、自在継手58を介して第2送りねじ59が連結され
ている。この自在継手58は各軸21a,59に対しそれぞれボ
ルト67、68の締め付けによる締結対63、64を介して結合
されている。そして、上記第2送りねじ59は、上記支持
台15に回転自在に支持されているとともに、その先端部
にねじ部59aを有する。このねじ部59aは上記連結プレー
ト57に固定したナット60と螺合している。
また、第2工具送り軸8の後端にはブラケット69が回
転継手70を支持している。そして、このブラケット69に
はホース継手71が取付けられ、第2工具送り軸8の内部
に形成され第2工具32先端に開口した切削剤供給路72に
図示しない供給部より切削剤が供給される。
次に、主軸台13の左後方において、工具主軸6にプー
リ73がボルト75の締め付けによる締結体74を介し一体に
結合されている。このプーリ73に上記回転駆動モータ19
からの回転伝達用の伝動ベルト76(ここではVベルト)
が懸架されている。
そして、上記プーリ73と自在継手36との間に位置して
プーリ73の近傍側に、各工具送り軸7、8に対する継手
部77が設けられている。この継手部77は、第5図で示す
ように、継手部材として、第1工具送り軸7、7間に回
転方向に噛み合うワリカラー78が連結され、それらの外
周にホルダー80を嵌め込んで、締付ねじ81の締め付けに
より第1工具送り軸7、7を一体的に結合している。
さらに、その内部において、第2工具送り軸8、8間
には、継手部材として、それぞれ軸8、8に螺着された
連結軸82、83がたがいにキー84およびボルト85の締め付
けによって連結され、第2工具送り軸8、8を一体的に
結合している。
(実施例の作用) 次に、加工動作を説明する。
回転駆動モータ19の駆動により、ベルト76を介し工具
主軸6および各工具送り軸7、8をそれぞれ一体に回転
させる。軸送りは全て数値制御によって行う。まず、ワ
ークWに向かってサドル4を加工開始位置まで早送りさ
せ、この位置より加工送りとなる。
第1に、シートリング12のプランジカット加工を行
う。サドル4をさらに前進させることで工具主軸6に設
けたプランジカット用工具24、25を前進させ、ワークW
のシートリング12の両端面33、34を同時に切削する。こ
の後、サドル4を所定量後退させ、工具24、25を両端面
33、34から逃がす。この位置では、第1工具26の刃先
が、第3図に2点鎖線26′で示すように、シート面35に
対する仕上げ面の延長線上に丁度位置するように設定さ
れている。
第2に、この位置よりシート面35のトラバース加工を
行う。第4図において、第1モータ20の駆動により軸20
a、43を介して第1送りねじ44が回転される。これと同
時に、第1送りねじ44は固定側の第1ナット48に対し所
定のリード量(L)で前進する。一方、この第1送りね
じ44に対し第1進退プレート40が第2ナット49を介して
所定のリード量(l)で後退されるため、実際に第1進
退プレート40はこの差動ねじ機構50によるリード差(L
−l)の微小送りがなされる。
この第1進退プレート40はベアリングケース39から中
空軸37を介し第1工具層り軸7を前進させる。これによ
り、第1工具送り軸7先端部に固定された係合子31が第
2図2点鎖線で示すようにスライド片29を摺動案内面28
に沿って中心方向にスライドさせる。これにより、この
スライド片29の先端に設けた第1工具26を上記延長線方
向に、第3図に3点鎖線26″で示す位置までトラバース
させながら、ワークWのシート面35を切削する。第1工
具26がシート面35を通過した位置でこの切削が終了す
る。
第3に、バルブガイド穴11のガンリーマ加工を行う。
第4図において、第2モータ21の駆動により、第2送り
ねじ59を回転させる。これと同時にナット60を介し連結
プレート57が前進され、これと一体の軸56を介し第2進
退プレート55が前進される。
この第2進退プレート55は、ベアリングケース54から
中空軸52を介して第2工具送り軸8を前進させる。これ
により先端の第2工具32を第2図2点鎖線で示すように
前進させ、ワークWのバルブガイド穴11を切削する。
これで全加工が終了し、第2送りモータ21を逆回転さ
せて第2工具送り軸8を早送りで戻し、次に、サドル4
を早送りで戻し、さらに、第1モータ20を逆回転させて
第1工具送り軸7を早送りで戻す。このように後退限
(原位置)に戻ったところで加工サイクルが終了する。
一方、工具主軸6に回転を伝達する伝動ベルト76の補
修或は取替え時には、継手部77の位置にてベルト交換用
空間を形成する。
すなわち、第1工具送り軸7および第2工具送り軸8
を共に後退限(原位置)に位置させ、第5図の結合状態
から、まず、第1工具送り軸7の結合を外す。これに
は、まず、ボルト81を緩め、ホルダー80を第6図のよう
に後方に移動する。そして、ワリカラー78を外す。
次に、第2工具送り軸8の結合を外す。これには、ま
ずボルト85を緩め、連結軸82、83の結合を外し、前方の
連結軸82を前方へ押しこむ。これにより、連結軸82と連
結軸83との間にベルト交換用の空間86が形成される。
伝動ベルト76をプーリ73から外し、上記空間86より取
り出す。
補修後の或は新しい伝動ベルト76の装着後、前記の逆
の順序で再組付けし、分解前の状態に戻す。このとき、
第1工具送り軸7は、後方の中空軸37に対し自在継手36
によって連結されているため、再組付け時ワリカラー78
を挟んで前方の第1工具送り軸7との間に多少の心ずれ
が生じても、この自在継手36部分で吸収できるようにな
っている。
このように、ベルト交換用空間86の形成作業を、各工
具送り軸7、8の送り駆動部との連結部分に全く触れず
に行えるため、再組付けによる送り誤差を生じる心配も
なく、ベルト懸回部の近傍位置で継手部77の分解作業の
みで、ベルト交換が容易に行える。
なお、上記実施例では回転伝達用の伝動ベルト76にV
ベルトを用いているが、これに限らず、チェーンベルト
やタイミングベルト等を用いてもよく、この場合工具主
軸6側にはそれら係合とするスプロケット等の従動軸を
設ける。
(変形例) また、継手部77の構造を、上記実施例に限らず例えば
第7図ないし第10図に示すような構造とすることもでき
る。
第7図は継手部分を示す断面図、第8図はそのX−X
矢視断面図、第9図は第1および第2工具送り軸7、8
を後退限に位置させたときの第7図のY方向からみた
図、第10図は第9図の状態からベルト交換用の空間を形
成した状態を示す図である。
第7図に示すように、第2工具送り軸8、8間には、
その継手部材として、それぞれ軸8、8に螺着された連
結軸87、88がたがいにボルト89、89の締め付けによって
連結され、第2工具送り軸8、8を一体的に結合してい
る。なお、前方の軸8と連結軸87との間には、両者間の
組付位相を調整するためのカラー90が介装されている。
上記連結軸87には軸中心を通って一直線となる方向に
一対のボルト締着部87a、87aがそれぞれ一体に突出形成
され、それぞれにボルト挿入孔91、91が形成されてい
る。これに対向して、連結軸88にも、一対のボルト締着
部88a、88aがそれぞれ一体に突出形成され、それぞれに
ねじ孔92、92が形成されている。そして、これらの締着
部87a、88aを合わせて上記ボルト89、89を締め付けてい
る。
また、第9図に示すように、第1工具送り軸7、7間
に、その継手部材として、2箇所に円筒状のカラー93、
93を挟み込んでボルト例えばリーマボルト94、94の締め
付けにより、第1工具送り軸7、7を一体的に結合して
いる。
この第1工具送り軸7、7には、それぞれ軸中心を通
って一直線に両側方へ貫通する逃げ孔95、95が開口され
ている。この逃げ孔95は軸方向に長く切り欠かれてお
り、この逃げ孔95から、上記連結軸87、88の両締着部87
a、88aがそれぞれ外方へ突き出され、かつ軸方向の動き
が許容されている。
また、第7図には表われないが、第1工具送り軸7、
7には、第8図に示すように、上記連結軸87の両締着部
87a、87aの突出方向と90゜交差する方向に一対のボルト
締着部96、96が一体に突出形成されている。そして、こ
の一対の締着部96、96に形成した各ボルト挿入孔97およ
びリーマ孔98に上記カラー93、93を介してリーマボルト
94、94を締め付けている。
このように、各ボルト締着部87a、87a、96、96はいず
れも軸外径よりも外部に露出されているため、ボルト締
め作業および各ボルト89、94の締め付け状態の確認が非
常に容易である。
このような継手構造において、伝動ベルト76の取替え
時には、第1および第2工具送り軸7、8をそれぞれの
送り駆動部9、10により第9図のように後退眼に位置さ
せ、この状態から4本のボルト89、89、94、94を全て緩
め、ボルト94、94を引き抜く。これによって、2個のカ
ラー93、93が取り外され、第1工具送り軸7、7間に全
周に渡ってリング状空間99が形成される。
そして、前方の連結軸87の締着部87a、87aをもって前
方へ引き込むことにより、第10図に示すように、前方の
第2工具送り軸8が、前方の第1工具送り軸7の上記空
間99側の端面から完全に前方へ退く。よって、ここに、
ベルト交換用の空間100が形成される。
なお、この場合、継手部77の分解順序はどちらの軸
7、8を先に行ってもよく、また、ベルト装着後の結合
優先順序も問わないものである。
しかも、継手構造が非常にコンパクトに構成され、継
手部77の外径寸法を最少限に止めることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、送りユニット、この送りユニットに
より進退される工具主軸と同心的な第1工具送り軸およ
び第2工具送り軸のそれぞれの送り駆動に数値制御を用
いることにより、高精度な微小送りが可能となるので、
例えば非常に精巧さを必要するバルブ穴のシート面の加
工に対し、前段のプランジカット後のリリーフ送りを正
確に行えることから、シート面加工開始位置の位置決め
が正確に行え、しかもトラバース機構を用いればシート
面の仕上げ面の精度も向上し、正確な送りにより加工精
度が高められ、したがって品質向上に寄与するものであ
る。
また、回転伝達用の伝動ベルトの懸回部近くに、各工
具送り軸に対しそれぞれに継手部を形成することによ
り、この部分の継手部材を各工具送り軸から取り外すこ
とによって、そこにベルト交換用の空間を容易に形成で
きる。しかも、継手部における分解作業のみでベルト交
換用の空間がとれるので、ベルトの補修時や取替え時に
おいて、ベルトの取付け取外し作業が非常に容易にかつ
安全にでき、作業時間も短縮でき、また、軸送凹り駆動
部との結合部分の寸法測定など、慎重性を要する作業工
程も要らず、また組付け時の再調整も要らず、このよう
に、ベルトの取付か取外し作業を各工具送り軸の送り駆
動部との連結部分に全く触れずに行えるため、再組付け
による送り誤差を生じる心配もない。さらに、内側の工
具送り軸の継手部材のボルト締着部を外部に露出させた
ことにより、ボルト締め作業およびボルトの締め付け状
態の確認が非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合加工専用機の側面図、第2図は加
工先端部分の断面図、第3図はシートリングの被加工面
と各工具の位置関係を示す説明図、第4図は軸送り駆動
部分の断面図、第5図は継手部分の断面図、第6図は同
上ベルト交換用の空間を形成した状態を示す断面図、第
7図は継手部分の変形例を示す断面図、第8図はそのX
−X矢視断面図、第9図は第1および第2工具送り軸を
後退限に位置させたときの第7図のY方向からみた図、
第10図は第9図の状態からベルト交換用の空間を形成し
た状態を示す図、第11図は従来装置の断面図である。 1……複合加工専用機、3……送りユニット、4……サ
ドル、6……工具主軸、7……第1工具送り軸、8……
第2工具送り軸、11……バルブガイド穴、12……シート
リング、19……回転駆動モータ、20……第1送りモー
タ、21……第2送りモータ、26……第1工具、32……第
2工具、35……シート面、50……差動ねじ機構、76……
伝動ベルト、77……継手部、78……継手部材としてのワ
リカラー、82、83……継手部材としての連結軸、86……
空間、87、88……継手部材としての連結軸、87a、88a…
…ボルト締着部、89……ボルト、93……継手部材として
のカラー、100……空間、M……送りモータ、W……ワ
ーク。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 41/12 B23P 23/00 B23Q 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送りユニットのサドル上に回転駆動モータ
    によって回転される工具主軸を支持し、この工具主軸の
    内部に工具主軸と一体に回転される第1工具送り軸およ
    び第2工具送り軸をそれぞれ同心的に軸方向に摺動自在
    に設け、上記送りユニット、第1工具送り軸および第2
    工具送り軸をそれぞれ数値制御によって送り駆動し、上
    記回転駆動モータから工具主軸に回転を伝達する伝動ベ
    ルトの懸回部近傍において、上記第1工具送り軸と第2
    工具送り軸にそれぞれ継手部を形成し、その継手部を形
    成する継手部材を外すことで伝動ベルト交換用の空間を
    形成できるようにし、第1および第2工具送り軸のうち
    内側の工具送り軸の継手部材のボルト締着部を外側の工
    具送り軸を貫通して外部に露出するように継手部を形成
    したことを特徴とする複合加工専用機。
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