JP2011023492A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】柱状電極を有する半導体装置の柱状電極を形成するためのドライフィルムレジストからなるメッキレジスト膜を剥離する際、レジスト残渣が発生しにくいようにする半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】電解メッキにより配線用の上部金属層9を形成した後に、上部金属層9および下地金属層8の上面に酸化銅膜25を形成する。次に、ネガ型のドライフィルムレジストからなる柱状電極形成用メッキレジスト膜26を形成する。次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26に開口部27を形成し、次いで酸化銅膜25に開口部28を形成する。次に、電解メッキにより、開口部27、28内に柱状電極10を形成する。次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26を剥離する。次に、酸化銅膜25の全ておよび上部金属層9下以外の領域における下地金属層8を同時にエッチングして除去する。これにより、酸化銅膜25の上面に残存するレジスト残渣が除去される。
【選択図】図7
【解決手段】電解メッキにより配線用の上部金属層9を形成した後に、上部金属層9および下地金属層8の上面に酸化銅膜25を形成する。次に、ネガ型のドライフィルムレジストからなる柱状電極形成用メッキレジスト膜26を形成する。次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26に開口部27を形成し、次いで酸化銅膜25に開口部28を形成する。次に、電解メッキにより、開口部27、28内に柱状電極10を形成する。次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26を剥離する。次に、酸化銅膜25の全ておよび上部金属層9下以外の領域における下地金属層8を同時にエッチングして除去する。これにより、酸化銅膜25の上面に残存するレジスト残渣が除去される。
【選択図】図7
Description
この発明は半導体装置の製造方法に関する。
従来の半導体装置には、CSP(Chip Size Package)と呼ばれるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この半導体装置では、半導体基板上に設けられた絶縁膜の上面に、下地金属層と該下地金属層上に設けられた上部金属層とからなる2層構造の配線が設けられている。配線の接続パッド部上面には柱状電極が設けられている。配線を含む絶縁膜の上面において柱状電極の周囲には封止膜が設けられている。柱状電極の上面には半田ボールが設けられている。
上記従来の半導体装置の製造方法では、柱状電極形成用メッキレジスト膜を剥離した際にレジスト残渣が発生しにくいようにしている。次に、上記従来の半導体装置の製造方法において、柱状電極および配線を形成するまでについて簡単に説明する。まず、ウエハ状態の半導体基板(半導体ウエハ)上に絶縁膜が形成されたものを準備する。
次に、絶縁膜の上面全体に下地金属層を形成する。次に、下地金属層の上面に、上部金属層形成領域に対応する部分に開口部を有する上部金属層形成用メッキレジスト膜を形成する。次に、下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行うことにより、上部金属層形成用メッキレジスト膜の開口部内の下地金属層の上面に上部金属層を形成する。次に、上部金属層形成用メッキレジスト膜を剥離する。
次に、上部金属層および下地金属層の上面に、上部金属層の接続パッド部つまり柱状電極形成領域に対応する部分に開口部を有する被覆膜および柱状電極形成用メッキレジスト膜をこの順で形成する。次に、下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行なうことにより、被覆膜および柱状電極形成用メッキレジスト膜の開口部内の上部金属層の接続パッド部上面に柱状電極を形成する。
次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜および被覆膜をレジスト剥離液を用いて同時に剥離する。この場合、アクリル樹脂を含むドライフィルムレジストからなる柱状電極形成用メッキレジスト膜は、レジスト剥離液と接触している表面から膨潤して剥離されると同時に、アクリル樹脂等からなる被覆膜が溶解して剥離されることにより、柱状電極形成用メッキレジスト膜下に空洞が形成されるため、浮き上がり、いわゆるリフトオフ法により剥離される。これにより、上部金属層(配線)間の間隔が狭くなった場合であっても、上部金属層間にレジスト残渣が発生しにくく、レジスト残渣に起因する上部金属層(配線)間でのショートの発生が防止される。
次に、上部金属層をマスクとして上部金属層下以外の領域における下地金属層をエッチングして除去し、上部金属層下にのみ下地金属層を残存させる。この状態では、上部金属層とその下に残存された下地金属層とにより、2層構造の配線が形成されている。かくして、柱状電極および配線が形成される。
しかしながら、上記従来の半導体装置の製造方法では、被覆膜を形成する際、上部金属層および下地金属層の上面にアクリル樹脂等からなる液状樹脂をスピンコート法等により塗布しなければならないので、枚葉(1枚ずつ)処理となり、大量生産する場合には被覆膜の形成に時間がかかってしまうという問題がある。
そこで、この発明は、柱状電極形成用メッキレジスト膜のレジスト残渣の発生を抑制するための処理を大量生産する場合であっても短時間で行うことができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、半導体ウエハ上に形成された絶縁膜上の全面に下地金属層を形成する工程と、前記下地金属層上に配線用上部金属層形成領域に対応する部分に開口部を有する配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜を形成する工程と、前記下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行なうことにより、前記配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜の開口部内の前記下地金属層上に配線用上部金属層を形成する工程と、前記配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜を剥離する工程と、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程と、前記金属酸化膜上に前記配線用上部金属層の接続パッド部に対応する部分に開口部を有する外部接続用電極形成用メッキレジスト膜を形成する工程と、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程と、前記下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行なうことにより、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜および前記金属酸化膜の開口部内の前記配線用上部金属層の接続パッド部上に外部接続用電極を形成する工程と、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜を剥離する工程と、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程と、少なくとも前記半導体ウエハを切断して半導体装置を複数個得る工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、処理液を用いた酸化処理により行うことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、複数枚の前記半導体ウエハに対してバッチ処理により行うことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜はネガ型のドライフィルムレジストで形成することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、下地金属層用エッチング液を用いて前記金属酸化膜および前記下地金属層を同時にエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、金属酸化膜用エッチング液を用いて前記金属酸化膜をエッチングして除去し、次いで下地金属層用エッチング液を用いて前記下地金属層をエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜を金属酸化膜用エッチング液を用いてエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出される前記配線用上部金属層の接続パッド部上面に対するメッキの前処理により、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜をエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極は柱状電極であることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記半導体ウエハの下面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、処理液を用いた酸化処理により行うことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、複数枚の前記半導体ウエハに対してバッチ処理により行うことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜はネガ型のドライフィルムレジストで形成することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、下地金属層用エッチング液を用いて前記金属酸化膜および前記下地金属層を同時にエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、金属酸化膜用エッチング液を用いて前記金属酸化膜をエッチングして除去し、次いで下地金属層用エッチング液を用いて前記下地金属層をエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜を金属酸化膜用エッチング液を用いてエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出される前記配線用上部金属層の接続パッド部上面に対するメッキの前処理により、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜をエッチングして除去する工程であることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極は柱状電極であることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記半導体ウエハの下面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とするものである。
この発明によれば、配線用上部金属層および下地金属層上に金属酸化膜を形成しているので、金属酸化膜の形成をバッチ処理により行うことが可能となり、ひいては柱状電極形成用メッキレジスト膜のレジスト残渣の発生を抑制するための処理を大量生産する場合であっても短時間で行うことができる。
図1はこの発明の製造方法により製造された半導体装置の一例の断面図を示す。この半導体装置は、一般的にはCSPと呼ばれるものであり、シリコン基板(半導体基板)1を備えている。シリコン基板1の上面には所定の機能の集積回路を構成する素子、例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ等の素子(図示せず)が形成され、その上面周辺部には、上記集積回路の各素子に接続されたアルミニウム系金属等からなる接続パッド2が設けられている。接続パッド2は2個のみを図示するが、実際にはシリコン基板1の上面周辺部に多数配列されている。
シリコン基板1の周辺部および接続パッド2の中央部を除くシリコン基板1の上面には酸化シリコン等からなるパッシベーション膜(絶縁膜)3が設けられ、接続パッド2の中央部はパッシベーション膜3に設けられた開口部4を介して露出されている。パッシベーション膜3の上面にはエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等からなる保護膜(絶縁膜)5が設けられている。パッシベーション膜3の開口部4に対応する部分における保護膜5には開口部6が設けられている。
保護膜5の上面には配線7が設けられている。配線7は、保護膜5の上面に設けられた銅等からなる下地金属層8と、下地金属層8の上面に設けられた銅からなる上部金属層9との2層構造となっている。配線7の一端部は、パッシベーション膜3および保護膜5の開口部4、6を介して接続パッド2に接続されている。
配線7の接続パッド部上面には銅からなる柱状電極(外部接続用電極)10が設けられている。シリコン基板1の周辺部上面および配線7を含む保護膜5の上面において柱状電極10の周囲にはエポキシ系樹脂等からなる封止膜11が設けられている。柱状電極10は、その上面が封止膜11の上面と面一乃至数μm低くなるように設けられている。柱状電極10の上面には半田ボール12が設けられている。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ウエハ状態のシリコン基板(以下、半導体ウエハ21という)の上面にアルミニウム系金属等からなる複数の接続パッド2、酸化シリコン等からなるパッシベーション膜3およびエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等からなる保護膜5が形成され、接続パッド2の中央部がパッシベーション膜3および保護膜5の開口部4、6を介して露出されたものを準備する。
この場合、半導体ウエハ21の厚さは、図1に示すシリコン基板1の厚さよりも厚くなっている。なお、図2において、符号22で示す領域はダイシングストリートである。そして、ダイシングストリート22およびその両側に対応する部分におけるパッシベーション膜3および保護膜5は除去されている。
次に、図3に示すように、パッシベーション膜3および保護膜5の開口部4、6を介して露出された接続パッド2の上面を含む保護膜5の上面並びにダイシングストリート22およびその両側に対応する部分における半導体ウエハ21の上面に下地金属層8を形成する。この場合、下地金属層8は、無電解メッキにより形成された銅層のみであってもよく、またスパッタにより形成された銅層のみであってもよく、さらにスパッタにより形成されたチタン等の薄膜層上にスパッタにより銅層を形成したものであってもよい。
次に、下地金属層8の上面にポジ型の液状レジストからなる上部金属層形成用メッキレジスト膜23をパターン形成する。この場合、上部金属層9形成領域に対応する部分における上部金属層形成用メッキレジスト膜23には開口部24が形成されている。次に、下地金属層8をメッキ電流路とした銅の電解メッキを行なうと、上部金属層形成用メッキレジスト膜23の開口部24内の下地金属層8の上面に上部金属層9が形成される。次に、上部金属層形成用メッキレジスト膜23をレジスト剥離液を用いて剥離する。
次に、図4に示すように、全体を処理液に浸漬して酸化処理することにより、下地金属層8および上部金属層9の上面に酸化銅膜(金属酸化膜)25を形成する。全体を処理液に浸漬して酸化処理することにより酸化銅膜25を形成する方法としては、例えば、以下の化学式(1)、(2)による反応により形成する方法が知られている。
2Cu+NaClO2+2H2O→2Cu(OH)2+NaCl・・・(1)
2Cu(OH)2→2CuO+H2O・・・(2)
この場合、式(1)の2Cuは下地金属層8および上部金属層9であり、式(1)のNaClO2+2H2Oは処理液であり、式(2)の2CuOは酸化銅膜25である。
2Cu+NaClO2+2H2O→2Cu(OH)2+NaCl・・・(1)
2Cu(OH)2→2CuO+H2O・・・(2)
この場合、式(1)の2Cuは下地金属層8および上部金属層9であり、式(1)のNaClO2+2H2Oは処理液であり、式(2)の2CuOは酸化銅膜25である。
下地金属層8および上部金属層9を上記処理液に浸漬する時間は数分程度であるが、浸漬時間を調整することにより、酸化銅膜25の厚さを調整することができる。酸化銅膜25は、後述するように、その役目を終えたら除去するので、その厚さは、あまり厚くする必要はなく、役目を果たすことができる最低限の厚さであってもよく、例えば100〜2000Åである。なお、酸化銅膜25は均一な針状結晶状態(微細な凸凹形状)となっている。
ここで、全体を処理液に浸漬して酸化処理することにより、下地金属層8および上部金属層9の上面に酸化銅膜25を形成しているので、上部金属層9等を有する複数枚の半導体ウエハ21を処理槽内の処理液に浸漬してバッチ処理を行うと、後述する柱状電極形成用メッキレジスト膜のレジスト残渣の発生を抑制するための処理を大量生産する場合であっても短時間で行うことができる。
次に、図5に示すように、酸化銅膜25の上面にネガ型のドライフィルムレジストからなる柱状電極形成用メッキレジスト膜26をパターン形成する。この場合、上部金属層9の接続パッド部(柱状電極10形成領域)に対応する部分における柱状電極形成用メッキレジスト膜26には開口部27が形成されている。
次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26の開口部27を介して露出された酸化銅膜25を硫酸水溶液(金属酸化膜用エッチング液)を用いてエッチングして除去し、図6に示すように、柱状電極形成用メッキレジスト膜26の開口部27に対応する部分における酸化銅膜25に開口部28を形成する。この状態では、柱状電極形成用メッキレジスト膜26および酸化銅膜25の開口部27、28を介して上部金属層9の接続パッド部上面が露出されている。
次に、図7に示すように、下地金属層8をメッキ電流路とした銅の電解メッキを行なうと、柱状電極形成用メッキレジスト膜26および酸化銅膜25の開口部27、28内の上部金属層9の接続パッド部上面に柱状電極10が形成される。次に、柱状電極形成用メッキレジスト膜26をレジスト剥離液を用いて剥離すると、図8に示すように、酸化銅膜25および柱状電極10が露出される。
この場合、レジスト剥離液として有機アミン+水系タイプのものを用いると、柱状電極形成用メッキレジスト膜26がレジスト剥離液と接触する表面から膨潤して剥離されることにより、酸化銅膜25の上面にレジスト残渣(図示せず)が発生し、また膨潤して剥離されたレジスト剥離片(図示せず)が酸化銅膜25の上面に再付着する。
ここで、レジスト剥離液の中に酸素が混入していても、柱状電極形成用メッキレジスト膜26を剥離すると、酸化銅膜25および柱状電極10が露出されるだけで、上部金属層9および下地金属層8が酸化銅膜25および柱状電極10によって完全に覆われているので、特に、上部金属層9の表面の酸素に起因する腐食が確実に防止される。
次に、下地金属層用エッチング液(銅エッチング液)を用いてエッチングを行うと、酸化銅膜25の全てが除去され、且つ、上部金属層9下以外の領域における下地金属層8が除去され、図9に示すように、上部金属層9下にのみ下地金属層8が残存される。この状態では、上部金属層9とその下に残存された下地金属層8とにより、2層構造の配線7が形成されている。
この場合、酸化銅膜25の上面にレジスト残渣およびレジスト剥離片が付着していても、これらは酸化銅膜25と共にいわゆるリフトオフ法により除去される。したがって、配線7間の間隔が狭くなった場合であっても、配線7間にレジスト残渣およびレジスト剥離片が発生しにくく、レジスト残渣およびレジスト剥離片に起因する配線7間でのショートの発生が防止される。
次に、図10に示すように、配線7および柱状電極10を含む保護膜5の上面並びにダイシングストリート22およびその両側に対応する部分における半導体ウエハ21の上面にスピンコート法等によりエポキシ系樹脂等からなる封止膜11をその厚さが柱状電極10の高さよりもやや厚くなるように形成する。したがって、この状態では、柱状電極10の上面は封止膜11によって覆われている。
次に、封止膜11の上面側を適宜に研削し、図11に示すように、柱状電極10の上面を露出させ、且つ、この露出された柱状電極10の上面を含む封止膜11の上面を平坦化する。次に、図12に示すように、柱状電極10の上面に半田ボール12を形成する。次に、図13に示すように、半導体ウエハ21の下面側を適宜に研削し、半導体ウエハ21の厚さを薄くする。次に、図14に示すように、封止膜11および半導体ウエハ21をダイシングストリート22に沿って切断すると、図1に示す半導体装置が複数個得られる。
なお、上記製造方法では、図8に示す状態において、下地金属層用エッチング液を用いてエッチングを行って、酸化銅膜25の全てを除去し、且つ、上部金属層9下以外の領域における下地金属層8を除去しているが、このようにすると、下地金属層用エッチング液にレジスト残渣片が混入し、下地金属層用エッチング液を再使用することができなくなってしまう。
そこで、まず、硫酸水溶液を用いて酸化銅膜25をエッチングしてレジスト残渣片と共に除去し、次いで、下地金属層用エッチング液を用いて上部金属層9下以外の領域における下地金属層8をエッチングして除去するようにすると、下地金属層用エッチング液にレジスト残渣片が混入することがなく、下地金属層用エッチング液を再使用することができる。
また、上記製造方法では、図6に示すように、柱状電極形成用メッキレジスト膜26の開口部27を介して露出された酸化銅膜25を硫酸水溶液を用いてエッチングして除去しているが、これに限定されるものではない。例えば、メッキの前処理として、メッキの密着性を良くするために、柱状電極形成用メッキレジスト膜26の開口部27内の上部金属層9の接続パッド部上面を硫酸水溶液を用いて洗浄して活性化する処理を行う場合には、この前処理により、柱状電極形成用メッキレジスト膜26の開口部27を介して露出された酸化銅膜25をエッチングして除去するようにしてもよい。
1 シリコン基板
2 接続パッド
3 パッシベーション膜
5 保護膜
7 配線
10 柱状電極
11 封止膜
12 半田ボール
21 半導体ウエハ
22 ダイシングストリート
23 上部金属層形成用メッキレジスト膜
24 開口部
25 酸化銅膜
26 柱状電極形成用メッキレジスト膜
27 開口部
28 開口部
2 接続パッド
3 パッシベーション膜
5 保護膜
7 配線
10 柱状電極
11 封止膜
12 半田ボール
21 半導体ウエハ
22 ダイシングストリート
23 上部金属層形成用メッキレジスト膜
24 開口部
25 酸化銅膜
26 柱状電極形成用メッキレジスト膜
27 開口部
28 開口部
Claims (12)
- 半導体ウエハ上に形成された絶縁膜上の全面に下地金属層を形成する工程と、
前記下地金属層上に配線用上部金属層形成領域に対応する部分に開口部を有する配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜を形成する工程と、
前記下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行なうことにより、前記配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜の開口部内の前記下地金属層上に配線用上部金属層を形成する工程と、
前記配線用上部金属層形成用メッキレジスト膜を剥離する工程と、
前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程と、
前記金属酸化膜上に前記配線用上部金属層の接続パッド部に対応する部分に開口部を有する外部接続用電極形成用メッキレジスト膜を形成する工程と、
前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程と、
前記下地金属層をメッキ電流路とした電解メッキを行なうことにより、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜および前記金属酸化膜の開口部内の前記配線用上部金属層の接続パッド部上に外部接続用電極を形成する工程と、
前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜を剥離する工程と、
前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程と、
少なくとも前記半導体ウエハを切断して半導体装置を複数個得る工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、処理液を用いた酸化処理により行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項2に記載の発明において、前記配線用上部金属層および前記下地金属層上に金属酸化膜を形成する工程は、複数枚の前記半導体ウエハに対してバッチ処理により行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜はネガ型のドライフィルムレジストで形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、下地金属層用エッチング液を用いて前記金属酸化膜および前記下地金属層を同時にエッチングして除去する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記金属酸化膜の全ておよび前記配線用上部金属層下以外の領域における前記下地金属層を除去する工程は、金属酸化膜用エッチング液を用いて前記金属酸化膜をエッチングして除去し、次いで下地金属層用エッチング液を用いて前記下地金属層をエッチングして除去する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜を金属酸化膜用エッチング液を用いてエッチングして除去する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部に対応する部分における前記金属酸化膜に開口部を形成する工程は、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出される前記配線用上部金属層の接続パッド部上面に対するメッキの前処理により、前記外部接続用電極形成用メッキレジスト膜の開口部を介して露出された前記金属酸化膜をエッチングして除去する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の発明において、前記外部接続用電極は柱状電極であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項9に記載の発明において、前記柱状電極の周囲に封止膜を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項10に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 請求項11に記載の発明において、前記半導体ウエハの下面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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