JP2011020692A - コンテナー用内装バッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】シート素材によって形成されるコンテナー用内装バッグの成形性を高めると共に所要強度を有した構造にして生産性を高めるようにした内装バッグを提供する。
【解決手段】バッグ主体を構成するシート素材からなる前面部4、上下の面部及び左右の側面部8,9のそれぞれを互いに衝き合わせになる縁部同士を適宜接合して直方体形の内装バッグ1のバッグ主体部分2aを形成する。その一方、これとは別にシート素材を基材にして貨物の投入口や補強シート14の連結部15等を備える後面部5を独立した状態で形成し、前記形成されるバッグ主体部分2aの後部開口部に対し該後面部5の周縁を接合してこの接合組合せを通してバッグ主体を形成し、内装バッグを完成させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、汎用型コンテナーを使って穀物等の粒状物や粉状の貨物を輸送するときに使用するコンテナー用の内装バッグに関する。
穀物等の輸送に汎用型のコンテナーが使われることは広く知られており、特に大量の穀物類を輸送する場合、大型の汎用型コンテナーは容量が大きいことに加えてコンテナー同士の積重ねが可能となること等から船舶による海上輸送に適しており、輸送コストの面からも有力な運搬手段として広く利用されている。
そして、この汎用型コンテナーを利用しての輸送は、貨物の積み込みや積み降しが機械設備を使ってコンテナーを傾けることで簡単に、しかも迅速に行えることから作業性に優れるものとなっており、現在の輸送には欠かせないものとなっている。
内装バッグは、この汎用型コンテナー(以下、単に「コンテナー」と言う。)を利用する輸送に欠くことのできない補助手段となっており、これをコンテナーの内部に装備することによって穀物等の貨物の直接的な積み込みを可能にし、同時にコンテナー内部の汚れから貨物を護り衛生的な運搬を可能にしている。
このコンテナー用の内装バッグは、布や合成樹脂製のシートを素材にしてコンテナーの内部形状に適合した前後に長さを有する直方体形のバッグに形成してあり、使用に当ってはコンテナーの内部で一杯に展開し、底面に当る下面部をコンテナーの床の全面に広げて周囲の4面をコンテナーの側壁面に添わせ、コンテナーの内壁に沿った立体的な形に展開して使用される。
そして、穀物の運搬等においては、コンテナーの後部開口部に臨むバッグの後面部に形成する貨物投入口から穀物投入装置を使って吹き入れ、バッグが満杯となった時点でコンテナーの扉を閉ざし、積み込み作業を終了する、と言う手順で使用される。
この貨物の投入において、一つの問題は開放されたコンテナーの後部開口部に臨むバッグの後面部をどの様にして支えるかであり、一般には従来から行われている方法として貨物の積み込みによって押し出される上記後面部をコンテナーの開口部に水平に渡す複数本の支持バーで受け止め、寄り掛かりによる貨物の重量で後面部が破壊されるのを、またコンテナーの開口部から外に膨出して扉の閉塞が妨げられるのを防止するようにしている。
このバッグの後面部を支持バーで受け止め、貨物の重量を受けて後方に膨出するのを阻止する方法は、有効な手段であり、現在でも殆どの内装バッグの装着において採用されている。しかし、内装バッグの後面部の膨出をこの後面部を直接に支持バーで受け止め阻止する方法は、多くの支持バーを使ってバー相互の間隔を狭くして後面部を支える必要があることから、多数の支持バーを準備する必要がある。また、このことから支持バーの準備のため輸送コストを引き上げると言った問題がある。また同時に、狭い間隔で後面部を支える方法は、荷降しに当たって後面部を切り裂いて貨物の放出口を開設するとき、狭い間隔で渡される支持バーがこの放出口の拡大を妨げることになることから、迅速な荷降し作業の障害となる問題があった。
つまり、コンテナーによる穀物等の運搬においては、前述したように貨物の積み込みにおいて投入装置を使って吹き入れたり、或はコンテナーの後部を持ち上げて上向きになった投入口から貨物を流し入れる等の方法によって積み込むが、荷降しに当ってはコンテナーの開閉扉を開放することによって露出するバッグの後面部をカッターを使って横一文字に切り裂き、放出口を形成したのち、コンテナーの前部を持ち上げて傾斜を付け、この傾斜を使って前記放出口から一気に貨物を流出させ荷降し作業を行っている。
従って、このことから放出口が支持バーに邪魔されて充分に開放されないことは、大量の貨物を放出する場合、時間を要することになりその作業を滞らせることになる。
この様なことから、本出願人は、支持バーの使用本数を最少に減らすと同時に、内装バッグの後面部の膨出を効果的に防止する手段の開発に成功し、その提案を例えば特許文献1或は2によって行っている。
特公平06−2510号公報。 特公平06−10021号公報。
特許文献1及び2に記載さる発明は、コンテナー1の内部形状に適合させた内装バッグ10の後面部10bの高さの途中から緊張用補助シート13を垂下並設したものであり、このバッグをコンテナーにセットするに当っては、後面部10bに並設した上記緊張用補助シート13の上端部と高さの途中の2ヶ所をコンテナー1の後部開口部2に横設する2本の支持バー3で支持し、垂れ下る下端部をバッグの底面部10eの下に差し込んで床との間に挟むことによって固定しセットを完了するようにしてあり、貨物の積み込みに備えるものになっている。
この内装バッグは、後面部10bの上部に開設する貨物の投入口12から投入する貨物によってバッグの底面部10eがコンテナーの床に押付けられるのを利用して前記差し込まれる緊張用補助シート13の下端部を圧接固定し、これによって上端部を固定する前記支持バー3との間に張設する状態が作られるようにしてある。そして、引き続き投入される貨物を受けて後面部10bが後方に向けて押出される状態となるのを利用して後面部10bと共に補助シート13を膨出させ、上下両端の固定によって緊張状態を作り、この緊張の限界を限度にして後面部10bの膨出を抑えるものになっている。
この様に、特許文献1,2に記載の内装バッグは、緊張用補助シート13の緊張を利用して後面部10bの膨出を抑えることからこの緊張状態を確保する支持バーがあれば足りることになり、実際には上端部を支持する1本の支持バーによって支えることも可能となっている。このため、それまで多数本の支持バーを使って後面部を直接支えた内装バッグに比較して支持本数が少なくなり、これによって後面部の背面(外側面)が開放されることになる結果、貨物の荷降しに当って放出口を切り裂く際に支持バーに妨げられることなく充分な広さの放出口を形成することができることになっている。また、これに併せて支持バーの本数を減らせることからその無駄を省き、輸送コストを下げることができることになっている。
上記特許文献記載の緊張用補助シートを備えた内装バッグは、後面部に支持バーを添わせて直接支えるようにして貨物の寄り掛かりによる膨出を抑えるようにしたそれまでの内装バッグに比較して上述した優れた利点を有するものとなっているが、この改善された内装バッグは後面部に緊張用補助シートを備えることから、以前の内装バッグの構造より複雑なものとなり、その結果バッグの製造が手間取る問題がある。
元来、この種内装バッグは、コンテナーの内面を被覆し、貨物との接触による汚損を回避すると共に、積み込んだ貨物の漏れ出しを防止するためのものであり、従って全体としては袋であれば充分機能するものである。このため素材となるシートを縫い合せることでも製造できるものとなっている。
しかし、前記緊張用補助シート、つまり後面部を補強する補強用シートを備えた改善された内装バッグにおいては、この補強用シートを備えることに伴って特別な構造が求められることになり、その結果この後面部をバッグ主体部分の他の部分と同様にシート素材を裁断してこれを他の部分に一体に組付け製造することは困難であり、結果的に良質な製品ではあるが製造性を低下させることになり、製造コストを上げる問題が発生する。
本発明は、この製造性の低下を改善し、量産に適した構造の内装バッグを提案することを目的とするものであり、同時にコンテナー内部に対するセット作業を含む取り扱いが容易であるコンテナー用の内装バッグの提案を目的としたものである。
そして、更に本発明は、内装バッグの一部を独立に製造し、バッグ主体部分の成形後にこれに組付ける構造にすることによって形状、特に大きさの異る内装バッグの製造にも対応することを可能にした改善されたコンテナー用内装バッグの提供を目的としたものである。
本発明は、上述した目的を達成するため、左右の側面部と、左右の側面部の縁部間に渡り互いに対応する縁部同士を接合する上面部,前面部,下面部によってコンテナーの内部形状に適合するバッグ主体部分を形成する一方、上記バッグ主体部分とは別体に貨物の投入口を開設すると共に該投入口を避けて補強用シートを連結する連結部を形成する後面部を形成し、該後面部の周縁部を前記バッグ主体部分の後部開口部に接合し組付けて直方体形のバッグ主体を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項1に記載の発明。)。
この発明によると、左右の側面部に対して上面部と前面部、下面部の各面部を接合してコンテナーの内部形状に適合したバッグの主体部分を形成し、その一方、これとは別体に貨物の投入口及び補強用シートを連結するための連結部を備える後面部を形成し、この後面部を前記別に形成する主体部分に組付けることによって予め前加工をしておく必要のある後面部の製造作業を別作業として進め、作業の効率化を図ると同時に、信頼性の高いコンテナー用内装バッグの提供が可能になる。
後面部に対する補強用シートの連結は、連結手段を選択することによって様々な形態となるが、その連結形態の変化に拘らずこの補強用シートを連結するためには後面部にそれぞれの形態に対応した連結部が必要となる。
本発明は、この連結部を予め後面部に備えておくことによって補強用シートの取り付けが容易となるもので、連結部の構造が複雑化した場合においても後面部がシート状の形態である間はこれを容易に形成することが可能であり、従って、この後面部を独立して形成し、その後この後面部をバッグの主体部分に組付ける構造にすると、複雑な構造を持つ後面部を有するコンテナー用内装バッグにあっても容易に製造することができ、またこの後面部は周縁部を接合することでバッグ主体部に組付けられ、完成することができるためバッグ全体の製造性の向上に加えて堅牢に組立ることができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体部分を形成する左右の側面部と上面部,前面部,下面部のそれぞれ対応する縁部同士及び該バッグ主体部の後部開口縁部と該開口縁部に臨む後面部の周縁部とはそれぞれの縁部を接面状に重ね合せにして熱融着することにより一体に接合することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項2に記載の発明。)。
この発明によると、バッグ主体部分を形成する左右の側縁部、上面部、前面部、下面部のそれぞれが衝き合せに臨む縁部同士、またこれらの面部と後面部における衝き合せになる縁部同士を接面状に揃えて熱融着により接合することから各面部相互を水密に接合することが可能になり、従ってコンテナー内部に入り込む雨水等がこの接合部を通して侵入するのを有効に回避することができる。そして同時にシート素材自体が一体に接合することから堅牢な内装バッグを提供することができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体部分を構成する左右の側面部と上面部及び下面部とは互いに接合する縁部同士を端縁が同一方向に向いて揃うように接面すると同時に、該接面部分を折り返して4重重ね構造にして一体に接合することにより接合縁部の全長に亘って肉厚補強縁部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項3に記載の発明。)。
この発明によると、各面部の縁部同士の接合が相互の接面による2重の状態から更にこの2重の状態を折り重ねて4重の状態に接面させ、この肉厚の状態において一体に接合して肉厚補強縁部を形成することから、この肉厚補強縁部によってシート製の内装バッグの中に芯となる部分が作られることになり、この結果使用においてコンテナーの内部でバッグを広げたとき、この肉厚補強縁部が骨格をなして広げた姿勢を保持し、コンテナーに対するセット作業を容易にすると共に、セット時の各面の弛みを抑えて皺の発生に伴うバッグの引きつれを防止することができる。
また本発明は、前記肉厚補強縁部には4重重ね構造の内部に長さ方向に沿って芯材を埋設し、膨径補強部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項4に記載の発明。)。
この発明によると、バッグの各面部を形成するシート素材の縁部を接面させ、これを更に重ね合せて接合し肉厚補強縁部を形成する場合、シートの肉厚が複数回重り合うことで所要の肉厚を呈し、これによって強度、剛性の高まりが期待できるものとなるが、更にこの発明では上記重ね合せによって形成される肉厚補強縁部の中に芯材が巻き込まれ、一体となることによって更なる強度、剛性が付与されるものとなり、簡単な構造の中で堅牢な内装バッグを提供することが可能になる。
また本発明は、前記膨径補強部に固定用連結具を備えるスライダーを摺動自由に滑合させ、肉厚補強縁部の任意の位置に前記固定用連結具を移動自由に備えることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項5に記載の発明。)。
この発明によると、肉厚補強縁部に形成する膨径補強部に滑合するスライダーを介してコンテナーに備える係止部に固定用連結具を任意移動させ対峙させられることから常に適正な連結固定状態を得ることができ、コンテナー内部にセットした内装バッグが引きつれを起すのを有効に回避することができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体部分を構成する上面部と下面部の各後端部から上下の補助後面部を延設し、該各補助後面部の左右の縁部を左右の側面部の後縁部に各接合すると共に該補助後面部間に後面部を臨ませ接合止着することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項6に記載の発明。)。
この発明によると、直方体形に形成されるバッグ主体部分に対して後から後面部を組付ける際に、この後面部の上縁部と下縁部をバッグ主体部分を形成する上面部と下面部の各延設する延長部に接合する構造とすることからこの接合部分に臨む縁部同士を接面状に揃えることが容易となり、従って簡単に接合作業することができると共に、後面部を容易に、且つ確実にバッグ主体部分に組付けることが可能になる。
また本発明は、前記後面部の補強用シートの連結部には補強用シートの上端部を止着し、吊設状に連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項7に記載の発明。)。
この発明によると、後面部に予め連結部が設けられることから、この連結部を介して補強用シートの上端部を止着することができ、この止着によって補強用シートを吊設状に連結して後面部の外側面に沿って垂れ下げることができ、この結果この補強用シートの下端部をバッグ主体部を構成する下面部の下に差し入れ可能な状態に自動的に連結することができることになる。
また本発明は、前記後面部の補強用シートの連結部には連結部材を介して補強用シートの上端部が所要の範囲で位置移動自由な状態に連結し吊設することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項8に記載の発明。)。
この発明によると、後面部に形成される連結部に対して補強用シートの上端部を所定の範囲で自由に移動できる状態で連結されることから、支持バーを介して一定位置に固定される補強用シートに対して貨物の積み込み等によってバッグ主体部分が定位置から移動し、これに伴って後面部に引きつれを生じたとき、この引きつれを前記フリーな連結状態が吸収してバッグ主体部分、更には後面部に掛る無用な負荷を解消してその破損等を回避することになる。
また本発明は、前記連結部材は補強用シートを係脱自由に連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項9に記載の発明。)。
この発明によると、後面部に形成される連結部に補強用シートを止着する連結部材を係脱自由に構成したことから、補強用シートを後面部に対して後から、例えばバッグをコンテナーにセットする際に組付けるようにしても、或は組付け後連結部材を引き締めたり、緩めたり操作することにより止着位置の移動範囲の調整を可能にし、セット時における最適状態を得ることができる。
以上の如く構成される本発明によると、バッグの主体部分を形成する左右の側面部、そしてこれら側面部の縁部にそれぞれ縁部を臨ませ接合することで直方体形に形成する上面部、前面部、下面部の各面部相互を独立に接合して組立ることにより、ここではこれらの面部を形成するシート素材同士の単純な接合でバッグ主体部分の直方体形を作ることができることになる。その一方、投入口や補強用シートの連結部等を備える後面部については、予め後面部単独の状態においてこれらの加工を施すことができることから構造が複雑化するにも拘らず容易に成形することができることになる。
そして、本発明はこの様にして個別に形成した主体部分と後面部を接合し組付ける構造としたことから、容易にバッグ主体を形成することができ、その製造性を全体構造が複雑になるにも拘らず高めることができることになる。
また本発明は、後面部を予め別体に形成してバッグ主体部に組付ける構造にすることから後面部の形状乃至構造を自由に設計することができ、例えば補強用シートとの関係で連結部の構造を自由に変更し、使用勝手に合せることができると同時に、この後面部は主体部分に対して後付けされるものであることから、大きさの異るバッグ主体部分に対しても組付けて使用することが可能であり、多種の内装バッグの製造に対応させ利用することができる。
また本発明は、バッグ主体部についてシート素材の接合を通して組立られる構造にすることから、各面部同士の接合において重ね合せにすることによって肉厚な状態にした接合が簡単にでき、これにより肉厚補強縁部を形成して所要の剛性を備えた内装バッグを容易に提供できる利点がある。
本発明に係る内装バッグの使用時の展開した状態を説明する一部欠截した斜視図である。 一部欠截した分解斜視図である。 後面部から補強用シートを外した状態のバッグ主体の後部の縦断側面図である。 バッグ主体部分に後面部を接合する前の縦断側面図である。 バッグ主体部分の後部に後面部を接合した状態の部分斜視図である。 図1のA−A線に沿って断面とした一部欠截の拡大断面図である。 コンテナーに対する取付状態を説明する部分の拡大断面図である。 バッグ主体部分の肉厚補強縁部に対する固定用連結具の取付けを説明する分解斜視図である。 肉厚補強縁部の剥離の進行状態を説明する拡大縦断面図である。 肉厚補強縁部に対する吊り具の取付状態を説明する一部断面とした拡大図である。
添付する図面は、本発明に係る内装バッグの一実施形態を示したものである。以下、これら図面に示す実施の形態に基づき本発明を説明し、その特徴とするところを明らかにする。
図面において、符号1は本発明に係る内装バッグであり、2はバッグ主体を示す。
バッグ主体2は、6つの面部からなる前後方向に長さを有する直方体形をなしており、その大きさは使用対象となる汎用型コンテナー3(以下、単に「コンテナー3」という。)の内部形状に適合したものとなる。
このバッグ主体2は、全体を構成する前後の面部4,5と、上下の面部6,7及び左右の側面部8,9の6つの面部をそれぞれ熱可塑性の合成樹脂製シートを素材にして形成してあり、各面部の衝き合せになる縁部同士を接面した状態において熱融着し、これらを一体に接合して組立て、全体の形状を前後方向に長さを有する直方体形にしている。
図2は、本発明の内装バッグのバッグ主体2を構成するそれぞれの面部を分解して示したものである。ここでは、図示するように前面部4を中心にして上面部6と下面部7が1枚の連続したシートからなるようにしてあり、更に上記上面部6の後端部と下面部7の後端部からそれぞれ補助後面部5a,5bが延設して、これらを介して後述するバッグ主体2の背面を塞ぐ後面部5がこれに接合して取付くようにしてある。
上記それぞれの面部は、素材である帯状をなすシートの原反から裁断することを考慮してできるだけ切断に伴う接合個所を少なくしてあり、これにより製造の作業性を良くすると共に、強度を落さないようにしてある。そして、各面部相互を接合するに当っては一連の接合作業を通して一体的に接合できるようにしてある。
更に言えば、ここでは前面部4を中心にして上面部6、下面部7の3面を一連に連続したものとしたことによってこれら3面の左右の縁部と、前記左右の側面部8,9の前縁、上下の縁部とを衝き合わせ状に添わせて先ず上面部6の左右の後端部から前端部に向けて、そして前面部4の上端部から下端部に向けて、更に下面部7の前端部から後端部に向けて、つまり「コの字」型に連続して接合することにより5つの面部を同時に接合することを可能にしている。これによってバッグの主体部分2aの形成を簡潔に、そして強靭に接合しているのである。尚、この接合順序については上記とは逆に下面部7側から行っても同じものであることは言うまでもなく、その選択は自由である。
さて、上記接合について更に説明すると、ここでの上面部6と左右の側面部8,9との接合は、上面部6の左右の縁部6a,6bに左右の側縁部8,9の各上縁部8a,9aをそれぞれの端縁が同一方向を向いて揃うように接面させ、これにより縁部に沿って所要の幅で重合する部分を作り、更にこの重合部分を2つ折りに重ね合せてシートが4枚重ねとなるようにし、その後この重ね合せ状態において一体に熱融着し、上面部6と左右の側面部8,9との接合を行うものとしている。この熱融着による接合によって上面部6の縁部6a,6bに沿って肉厚な帯状をなす補強接合部10が形成されることになる。
上記左右の側面部8,9と、前面部4との接合、そして下面部7との接合も同様にして行われ、これら相互の左右の縁部についても肉厚の帯状をなす補強接合部10が長さの全長に亘り形成されることになる。
図5乃至図8には、この上面部6と左右の側面部8,9との接合状態と、この接合によって形成される補強接合部10が示される。更にここでは上記補強接合部10の形成において、2枚重ねのシートを4枚重ねに折り重ねる際にこの重ね合せの間にロープ製の補強芯材11を巻き込み、これを前記熱融着を通して包持させ、補強接合部10の端縁部に沿って全長に亘り膨径補強部12が併せ形成される。
上記膨径補強部12は、補強接合部10の強度並びに剛性を更に高める上で有効に作用するものであり、本発明内装バッグにおいては後述するように吊り具或は固定用の連結具を取付ける手段としても利用される。
また、この実施形態では前述したように上面部6と下面部7の後端にそれぞれ補助後面部5a,5bを連続して設けることから、これら補助後面部5a,5bについてもそれぞれの縁部が衝き合う左右の側面部8,9の縁部との間において前記同様の接合によって補強接合部10が作られ、また同時に補強芯材11を巻込むことによって膨径補強部12が形成されることになる。
一方、バッグ主体部分2aの後部開口部2bを塞ぐ前記後面部5は、バッグ主体部分2aを完成させた後これに組付け、バッグ主体2を形成することになる。
独立した状態て形成される後面部5は、図2乃至図5に示した如く上半部分に貨物の投入口13が形成され、この投入口13の下に補強用シート14を繋ぎ止める連結部15が形成される。
上記後面部5について更に説明すると、素材であるシートの上半部分に投入口13を倒U字形に切り込むことによって形成し、切り離した部分を蓋16にしてあり、これを接続する下縁17を支点にこの蓋16を自由に開閉できるようにしてある。また、切り離した倒U字形をなす縁部に沿ってファスナーの歯務18a,18bを各止着し、これに滑合するスライダー19を操作することによって投入口13を開閉することができるようにしてある。
前記連結部15は、後面部5と同一素材の合成樹脂製のシートから形成され、外側面に接面した状態で熱融着することにより投入口13の下に襞状をなす如く取付き、この連結部15によって補強用シート14を吊設状に連結できるようにしてある。
補強用シート14は、上端部14aに前記連結部15に設ける連結部材たる連結紐20に結び付ける同様の連結紐21を備え、更に上端部14aに近い位置と、高さの略中央部の2箇所に幅方向に沿って支持バー(図示せず)を刺し通し、これに支持させる筒形をなすバー装着部22,23を形成している。
ところで、前記後面部5は、独立した状態で上記投入口13の開設や連結部15の取付けを行ったところで、その上縁部を前記補助後面部5aの内側に添わせ接面させた状態で熱融着し、また下縁部を補助後面部5bの上縁部に添わせて同様にして接合し、更に左右の縁部をそれぞれ左右の側面部8,9の各後縁部に添わせて熱融着し接合することによりバッグ主体部分2aの後部開口部2bに一体に組付けられ、閉ざすことになる。そして、この組付けによってバッグ主体2の後部を形成すると同時に、本発明の内装バッグ1を完成させることになる。
内装バッグ1は、この完成ののち、後面部5に前記補強用シート14を添わせ、前述したように連結紐20,21の結び付けによってこれを組付けることになる。
図1は、完成した内装バッグ1の主体部分2aに前記補強用シート14を組付けて使用に備えた姿を示しており、このとき、補強用シート14は下端部14bを補助後面部5bの下端部を超えて垂れ下ることになる。
図中、24はバッグ主体2の上面部6の前後4つの隅部に設けた連結固定手段となる吊設用の吊り具であり、25は上面部6の左右の縁部6a,6bに沿って設けられる前記膨径補強部12に移動自由に滑合し、支持させた中間の固定用の吊り具である。
吊り具24は、図10に拡大して示したようにS字形の金属製のフックにしてあり、バッグ主体に対して結束紐26を結び付けることによって取付けられる。
結束紐26は、上面部6の縁部に沿って設けられる補強接合部10の前後の端部にこれを貫いて形成する鳩目27を装着した取付透孔28に通して結び付けにより吊り具24をバッグ主体の前後の隅部にしっかり取り付けている。
一方、中間の吊り具25はバッグ主体の長さに合せて複数個用意される。この吊り具25はコンテナーに対してバッグ主体を取付ける際バッグ上面部6の左右の縁部の長さの途中を間隔を置いて掛け止め、支えるものであり、図7,8に示したようにホルダー29に組付けてある。
ホルダー29は、円筒体の一側に切欠き部30を設け断面C字形に形成する滑合体29aと、切欠き部30の反対側から突出する係止片29bとを一体に有する合成樹脂製の部品であり、上記係止片29bに形成する透孔29cにS字形に形成する金属製の吊り具25を掛け止める構造になっている。
この中間の吊り具25は、図8に示すようにホルダー29の切欠き部30に補強接合部10を差し通し、滑合体29aの中空部分に前記膨径補強部12を挿通してこの膨径補強部12に滑合支持させることによりその長さ方向に沿って自由に移動できるようにしてある。
その一方、バッグ主体2の下面部7側、つまり底面側には前記吊り具24,25と同様にバッグ主体をコンテナー3に固定するための固定用の連結具31と、可動の連結具32が取付けられる(図1を参照)。
固定用の連結具31は、ここでは強靭な紐によって形成してあり、下面部7の左右の縁部7a,7bに沿って形成される前記補強接合部10の前端部と後端部に前記取付透孔28と同じ取付透孔を形成してこれに結び付けることによって取付けることとし、また可動の固定用連結具32は、前記中間の吊り具25におけるホルダー29と同一のホルダー29に連結用紐を結び付けることにしている。
上記の如く構成される本発明内装バッグは、不使用時にはバッグ主体2を偏平な状態に折り畳んで段ボール箱等に収納して保管し或は運搬し、使用するに当っては、折り畳んだ状態でコンテナー3に持ち込み、内部で広げ立体的に展開して内壁面に添って装着することになる。
コンテナーの内部において内装バッグ1は、先ず前面部4側から広げてコンテナー3の前面壁に添わせ、上面部6の左右の補強接合部10,10の前端部に備える吊り具24,24をコンテナーの前面壁の左右の上端隅部に設ける係止環33に掛け止め、吊り下げた後、下面部7の同じく左右の補強接合部10,10の前端部に設ける前記固定用の連結具31,31をコンテナー前面壁の左右の下端隅部に設ける図示しない係止環に繋ぎ止め、これによって前面部4をコンテナー3の前面壁に添った状態に固定することになる。そして、この固定後に更にバッグ主体2をコンテナーの後方開口部に向けて引き出すようにして広げることになる。
この引き出し作業は更に、バッグの上面部6の左右の縁部6a,6bと下面部7の左右の縁部7a,7bのそれぞれの途中に設けた前記中間の吊り具25と連結具32をコンテナー3の側面壁の上縁と下縁にそれぞれ間隔をおいて付設する係止環33に次々と掛け止めることになり、この作業を通してバッグを展開しながらコンテナーに対する装着作業を進めることになる。
このとき、コンテナー3の隅部に付設される係止環33は予め定位置に固定されるのに対して、中間の吊り具25と固定用の連結具32はそれぞれホルダー29を滑らせて肉厚補強縁部10に対し位置移動が自由になっていることから、個々に対応する係止環33に向けて膨径補強部12を伝わせて移動させ、それぞれの係止環33と接近した位置で掛け止めバッグ主体2を固定することになる。
バッグ主体2の後端部をコンテナー3の後部開口部まで引き出したところで、後面部5の上部左右に設ける吊り具24,24を開口部の上部左右に設ける図示しない係止環に掛け止め、コンテナー3の内部でバッグ主体2が広った状態で吊り下り、支持されるようにする。
次に、上記後面部5に添って垂れ下る補強用シート14の下端部14bを下面部7の下に差し入れ、その後この補強用シート14に設けるバー装着部22,23に支持バーを挿通し、その両端をコンテナーの開口部の左右の縁に沿って形成する係止溝(図示せず)に突き入れて支持させ、コンテナー3に対するバッグ主体2のセット作業を完了する。
尚、上記補強用シート14は下端部14aを予め下面部7に紐34等で接面した状態に固定して置き、前記バッグ主体2の吊設作業に併せて下面部7とコンテナー3の床との間に自動的に差し込めるようにしてもよい。
この様にしてコンテナーの内部に内装バッグをセットしたのち、近年の実際の使用においては、貨物の積み込みに当ってコンテナーの後部を持ち上げ、約45度程の傾斜角を付けた状態に保持して上向きになった貨物投入口13から穀物等の貨物を流し込む状態で投入することになる。
尚、この投入作業に当っては、補助後面部5aから更に延設するカバー片35を捲り上げてコンテナー3の後部開口部から上面(屋根)に乗せ、これによってバッグ主体2とコンテナー開口部との隙間を塞いで貨物投入装置から噴き込まれる貨物がバッグの上面に侵入するのを防止する。
本発明内装バッグは、この様にバッグ主体2の前後のコーナー部(隅部)が吊り具24及び固定用の連結具31によってしっかりコンテナーに固定され、同時に上面部6と下面部7の左右の縁部に沿って設けるそれぞれ複数の吊り具25及び可動の連結具32によって適宜間隔をおいてしっかり固定されることから、貨物の投入によるバッグ主体2に受ける衝撃によってもコンテナーの内部でずれ動くことがなく安定した状態を保つことができることになる。
そして、内装バッグに対する貨物の積み込みは略満杯となったところで終了し、コンテナーの前記傾斜を戻して水平になったところでファスナー17を締めて投入口13を閉塞することになる。
ここでコンテナーが水平に戻されると、投入された貨物が後面部5に向けて移動し、この面を後方に押し出して補強用シート14を圧迫することになる。
この圧迫を受けて補強用シート14は、上部のバー装着部22と中間の装着部23に挿通する支持バーと、下面部7の下に差し入れによって固定した下端部13bとの間で緊張することになり、この緊張を通して後面部5を支えることになり、その結果この後面部5がコンテナーの後部開口部に向けて膨出するのを抑え、扉と接触しない範囲で膨出を止めてコンテナーの開口部を閉ざす扉の閉塞作業の妨げとなるのを防止することになる。
本発明に係る内装バッグは、上述の如く構成され使用されるが、バッグ主体部分2aを構成するそれぞれシート状のままの左右の側面部8,9、そして上面部6、前面部4、下面部7の5面部は、予めそれぞれ接合して最も単純な形状のバッグとして形成し、これとは別体として投入口13や連結部15等を設ける後面部5を形成してそれぞれの作業が分けられることからこれらを効率的に成形することができ、且つ個別に成形したのち両者を組合せることで内装バッグ全体を製造することにすることから簡単に、且つ効率的に製造できる利点がある。
ことに、バッグ主体部分2aと後面部5とを個別に成形することは、製造する内装バッグの大小にも直ちに対応することができることになり、例えば大型のコンテナー用に製造した後面部5をそのまま小型のコンテナー用の内装バッグの後面部として利用することが可能であり、相互間の転用が簡単にできる利点がある。勿論、この場合バッグ主体部分2aは使用するコンテナーに合せて前後の長さが変化することになるが、双方における後面部5の大きさは同一となるため、いずれに対してもそのまま利用することができることになる。
従って、本発明の内装バッグ1は、従来の多数本の支持バーによって後面部を支持するタイプのバッグに対して、後面部5の構造が複雑となり製造性に欠ける不利があるにも拘らず、前述説明の通り、これを独立に製造してバッグ主体部分2aに対して後から組付けるものとしたことから特段の障害もなく簡単に製造できることになる。
その一方、本発明の内装バッグ1は、前述の通りコンテナーに対して確実に、且つ安定した状態にセットすることができると同時に、この内装バッグ1のバッグ主体2は、全体が合成樹脂製シートを素材にして成形されることから雨水等の侵入を有効に防止することができ、また各面部相互を繋ぐ接合をシートの接面とこの接面部分の熱融着による一体的な接合構造とするため、従来のように縫製による針穴からの浸水と言った問題を有効に回避することができることにもなっている。
そして、上記熱融着を通してシートの接面させた状態における接合は、充分な強度を出すことができ、引きつれによって接合部分が破損するようなことがなく、バッグ主体の安定化を図ることができるものとなっている。
ことに、本発明においては、使用時に最も負荷がかゝるバッグ主体の隅部、特に吊設の基点となる上面部6の前後の隅部と、左右の縁部6a,6bにおいて、また、下面部7の同様の隅部においてシートが重合することによって形成される補強接合部10によって強化されることから堅牢で、耐衝撃性の高い内装バッグが得られるものとなっている。
尚、図9は、上記補強接合部10の引っ張りを受けたときの破壊、つまり剥離の進行状態を説明したものである。上面部6と左側面部8との接合部分に形成された補強接合部10は、平常時は図(A)の状態にある。この状態において貨物の投入や、運搬時の貨物の移動によって側面部8がコンテナーの内部で強制移動し、上面部6との間に引きつれを生じ、これが原因して接合部の剥離が発生すると、図(B)に示したように接合部において熱融着した側面部8の接合部分だけが開かれる方向に力を受けることから剥離することになり、補強接合部10のその他の部分に波及することなく接合状態が維持されることになる。
図9の図(C)は、上面部6と側面部8との間が更に緊張し、接合部に負荷が集中した状態を示したものである。仮に、この様に両者が平面方向に引っ張られる状態が発生した場合は、接面した接合部分が面方向に引かれるため剥離し難い状態となる。従って、接合状態を維持することができ、接合の破壊を免れバッグ主体2の破損を止めることができることになる。
また、本発明はここに示されるように堅牢な内装バッグを提供することができるものであり、更には上記補強接合部10が素材のシートを二重に、そして四重に重ね、肉厚なものにして強度と剛性が付与されることからバッグ主体を立体的に展開したとき、この剛性がバッグ主体の腰を強めることになり、バッグ全体の強度を高めると同時に、展開作業を通してコンテナー内部でセットの作業をする際、展開作業によって自動的に直方体形の形状を保つことができるのでセット作業を極めて容易にすることができる。ことに、この剛性が付与されることによる作業性の向上は、大型であるコンテナーの内装バッグを一人二人の作業員によってする場合、作業効率を高めるものであって実用価値を高める利点がある。
更に加えて、補強接合部10にはロープ等補強芯材11が埋設されることから更なる強度が保証されると共に、この芯材11の埋設によって形成される膨径補強部12が前述したように吊り具25、固定連結具32の取付け手段となり、これに滑合するホルダー29を介して自由に移動できるようにしてもあるので、バッグ主体の最も強度の高い部所においてこれらコンテナーに連結する吊り具25、固定連結具32を取付けることができるものとなる。従って、バッグ主体が移動するとき最も引っ張り荷重を受けるこれら連結部分が最も強度が高くなる補強接合部10、そして膨径補強部12に取付くことからこの取付部分からの破損を防止することができるものとなる。
尚、シート素材として熱融着が可能な合成樹脂製のシートが求められるが、例えば、延伸糸を職編した布材料に樹脂を被膜したシート材であってもよい。ここで、シート素材としての合成樹脂材料を具体的に挙げるならば、例えばポリエステルやポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等の熱可塑性の合成樹脂材料が適している。
また、膨径補強部12を形成する補強芯部11については、ローブ状のものの他、厚手のテープ状のものであってもよい。ここで求められることは、補強接合部10に所定の膨らみを長さ方向に沿って形成できること、そして、バッグ主体2の折り畳みに当って折り曲げが可能な所要の柔軟性を有することであり、これを基準にして材料を選択することができる。
1 内装バッグ
2 バッグ主体
2a バッグ主体部分
2b バッグ主体の後部開口部
3 コンテナー
4 バッグ主体の前面部
5 バッグ主体の後面部
5a,5b バッグ主体の補助後面部
6 バッグ主体の上面部
6a,6b バッグ主体の上面部の左右の縁部
7 バッグ主体の下面部
7a,7b バッグ主体の下面部の左右の縁部
8 バッグ主体の左側面部
8a,8b バッグ主体の左側面部の上下の縁部
9 バッグ主体の右側面部
9a,9b バッグ主体の右側面部の上下の縁部
10 補強接合部
11 補強芯材
12 補強接合部に形成される膨径補強部
13 貨物の投入口
14 補強用シート
15 補強用シートの連結部
16 投入口の蓋
24,25 吊り具
28 補強接合部に形成される取付透孔
29 膨径補強部に滑合させる吊り具のホルダー
31,32 固定用の連結具

Claims (9)

  1. 左右の側面部と、左右の側面部の縁部間に渡り互いに対応する縁部同士を接合する上面部,前面部,下面部によってコンテナーの内部形状に適合するバッグ主体部分を形成する一方、上記バッグ主体部分とは別体に貨物の投入口を開設すると共に該投入口を避けて補強用シートを連結する連結部を形成する後面部を形成し、該後面部の周縁部を前記バッグ主体部分の後部開口部に接合し組付けて直方体形のバッグ主体を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  2. 請求項1に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、バッグ主体部分を形成する左右の側面部と上面部,前面部,下面部のそれぞれ対応する縁部同士及び該バッグ主体部の後部開口部と該開口部に臨む後面部の周縁部とはそれぞれの縁部を接面状に重ね合せにして熱融着することにより一体に接合することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  3. 請求項1又は2に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、バッグ主体部分を構成する左右の側面部と上面部及び下面部とは互いに接合する縁部同士を端縁が同一方向に向いて揃うように接面すると同時に、該接面部分を折り返して4重重ね構造にして一体に接合することにより接合縁部の全長に亘って肉厚補強縁部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  4. 請求項3に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、肉厚補強縁部には4重重ね構造の内部に長さ方向に沿って芯材を埋設し、膨径補強部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  5. 請求項4に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、膨径補強部には吊り具乃至固定用の連結具を係止するスライダーを摺動自由に滑合させ、肉厚補強縁部の任意の位置に前記吊り具乃至固定用の連結具を移動自由に取付けることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  6. 請求項1に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、バッグ主体部分を構成する上面部と下面部の各後端部から上下の補助後面部を延設し、該各補助後面部の左右の縁部を左右の側面部の後縁部に各接合すると共に該補助後面部間に後面部を臨ませ接合止着することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの請求項に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、後面部の補強用シートの連結部には補強用シートの上端部を止着し、吊設状に連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの請求項に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、後面部の補強用シートの連結部には連結部材を介して補強用シートの上端部が所要の範囲で位置移動自由な状態に連結し吊設することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  9. 請求項8に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、連結部材は補強用シートを係脱自由に連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
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