JPH0610021B2 - コンテナー用内装バッグ - Google Patents

コンテナー用内装バッグ

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JPH0610021B2
JPH0610021B2 JP1100211A JP10021189A JPH0610021B2 JP H0610021 B2 JPH0610021 B2 JP H0610021B2 JP 1100211 A JP1100211 A JP 1100211A JP 10021189 A JP10021189 A JP 10021189A JP H0610021 B2 JPH0610021 B2 JP H0610021B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、後部に貨物の搬出入用の開閉扉を備えた汎用
型のコンテナーの内部に装備して穀物類の如く粒状や粉
状の貨物をバラ積みする場合に使用するコンテナー用の
内装バッグに関する。
[従来の技術とその問題点] 穀物や工業用原料等の粒状或は粉状の貨物を運搬する場
合、一般には専用のコンテナーが使用されるが専用コン
テナーの場合には貨物の運搬を終ると、空のコンテナー
を運んで戻さなければならず輸送コストを下げる上で障
害となる。この様なことから近年汎用型のコンテナーの
内部にシート製の内装バッグを吊設し、このバッグ内に
穀物類を詰めて運搬し、輸送後はバッグを取り除いて通
常の貨物輸送に供せられるようにした内装バッグ方式が
採用されている。この内装バッグはコンテナーの内部形
状に適合された形状に形成して各隅角部をコンテナーの
各コーナー部に適宜止め付け内壁面に沿って付設する構
造にしてあり、穀物等の貨物の積み込みはコンテナーの
後部開口部に臨む後面部の上半部に開設する投入口から
吹き込むようにして積み込む方法が採られている。この
場合、投入した貨物が後面部に達すると、その重量によ
って後面部が開口部側に膨出し溢れ出すと同時に、扉の
閉塞が出来なくなることから従来は第6図に示したよう
にコンテナー1の後部開口部2に適宜間隔をおいて複数
本のバー3を横設し、バッグ後面部4の膨出を抑えてい
た。
しかし、このバー3を横設して後面部4の膨出を抑制す
る方法は、バッグ自体がコンテナー内部の各面に沿って
正確に張設されるものでなく、またその様に正確に張設
するだけの手間を掛けられないことから予じめ多少の弛
みが出ることを無視せざるを得ないものとなっていた。
このため従来は多数本のバーを間隔を詰めて横設する方
法で後面部の膨出を防止していたが、これによるとバー
の使用本数の増加によってコスト高になること、間隔を
詰めて横設することによって荷降しの際の放出口の形成
の邪魔になること、等の問題があり有効な解決策とはな
っていなかった。
ことに、この汎用型コンテナーによる穀物類の輸送は通
常10数トンの貨物をサイロから数分間の内(通常3分
間程度)に投入し荷積みする一方、取出しに当ってはバ
ッグの後面部の下方部分を横一文字にカッターで切り裂
き、コンテナーを台車ごと後下りに傾けてこの切り裂き
口から一気に流出させる方法で荷降しすることから、こ
の切り裂き口を形成する位置にバーが横設されると流出
の妨げとなり作業効率を大いに低下させることになる。
[発明の目的] 本発明は、この様な汎用型コンテナーを使用するに当っ
て用いられる内装バッグの取扱い上の問題点に鑑みこれ
を改善すべく研究開発されたもので、その目的とすると
ころはコンテナーの後部開口部に臨む内装バッグの後面
部の弛みを緊張させて貨物の重量による開口部方向への
膨出を抑制し扉の閉塞を容易にすると同時に、この後面
部の緊張によって支持バーの使用本数を減し、カッター
による切り裂き口の形成位置を自由にすると共に、放出
に当ってバーによる妨げがないようにした改善されたコ
ンテナー用内装バッグを提案せんとするものである。
また本発明は、上記切り裂き口形成ののちコンテナーを
後下りに傾け貨物を放出するとき傾きに伴って貨物と共
に内装バッグが後方にずれ動くことによってコンテナー
に止着した止着手段、特に前面部下端の止着部が破損
し、これがためバッグの後端がコンテナー開口部からず
れ出して流出を妨げたり、或はずれ動くことによってバ
ッグの底面部に襞が出来てこれに貨物の一部が詰って放
出されない問題があったことに鑑み、上記前面部下端の
止着手段に改良を加えバッグのずれ動きに伴う破損を回
避して円滑な貨物の流出が行われるようにしたコンテナ
ー用内装バッグ提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するため、バッグの後面部の
外面に沿って高さの途中からバッグの底面部の下に下端
を差し入れられる長さの補助シートを吊設状に並設する
と共に、この補助シートの両側縁部に近い高さの途中に
弾性を有した張設用ベルトを止着し、内装バッグをコン
テナー内部に吊設状に止着したのち、先ず上記補助シー
トの下端をバッグ底面部の下に差し入れてこれを所定の
緊張状態に保持し、次に上記張設用ベルトを伸長させて
コンテナーの後部開口部の下縁に近い両側縁部に止着し
上記補助シートを荷積みの前に予じめ緊張した状態でセ
ットできるようにしたことにある。
この内装バッグの後面部は上半部を開口させて貨物の投
入口を形成し、この投入口に臨む高さの途中に支持バー
の装着部を備え、この装着部を介して取付けた支持バー
の両端部をコンテナー開口部の両側縁部に止めて水平に
横設することによって吊設状にセットされる。このセッ
トによって垂れた後面部の外面に沿って略同一幅に形成
した緊張用補助シートを垂下させ、その下端を底面部の
下に差し入れ、この差し入れをしながら底面部の後端を
前方にたぐり込んで底面部の前後の寸法をここで幾分縮
少させる。尚、このとき上記たぐり幅を予じめ見込むと
同時に、差し込み量を確保するため補助シートの先端部
とこれが対応する底面部の下面に粘着テープ等の接合手
段を幅方向に沿って止着しておき、差し込み作業の際貼
り合せるようにすると好都合である。
上記補助シートのセット後その高さの途中に備えられた
張設用ベルトを開口縁部に止め付け、このベルトの収縮
力で前記支持バーに吊られた補助シートを緊張させる。
張設用ベルトは弾性素材、特にゴム製のベルトが取扱い
上またコスト的に有利であり、またベルトの先端に予じ
めフックを取付けておくと作業上便利である。
この様にして補助シートを緊張させた内装バッグはその
後面部自体が支持バーに支えられて単に吊り下った状態
にあっても、投入された貨物が堆積して徐々に後端部に
達し、後面部に内圧をかける段に至ったときこの貨物や
底面部を押圧してその下に差し入れた緊張用補助シート
の先端をコンテナーの床板との間で挟持し移動を拘束す
ることから貨物堆積の進行に伴って緊張力を高めて後面
部を外側から補強し、これの膨出を防止することにな
る。
尚、補助シートを支える支持バーが一本であると補助シ
ートに作用する内圧がこの支持バーに集中することか
ら、この補助シートの上縁部を支える支持バーに加え、
後面部の下縁に至る略中間位置に第2の支持バーを横設
すると内圧を分散し、更にシートの膨張を小さく抑える
ことができ有効である。勿論、この場合支持バー間に充
分な間隔があり、また後面部の露出空間も広く確保でき
ることからカッターによる放出口形成の支障となること
はない。
一方、本発明は内装バッグの前面部の下端両側隅角部に
弾性素材製の弾性ベルトを備えて、この弾性ベルトを介
して内装バッグをコンテナーに止め付けることにある。
この弾性ベルトは荷降しに当ってコンテナーを傾けたと
き貨物の後方への移動に伴って内装バッグ、特にその底
面部がコンテナーの床面を滑りずれ動くとき、この移動
分伸長して内装バッグの隅角部に集中する負荷を回避
し、該部分の損傷を防止するもので、一旦ずれて移動し
た底面部は貨物の放出によって押圧力を解放されると弾
性ベルトの収縮によって原状に復帰し再び床面に沿って
扁平に進展することになる。このため、ひきつれによっ
て襞の間に入った貨物は底面部が平面になることによっ
て傾きに誘導されて容易に流出し残存することがなくな
る。尚、上記弾性ベルトにはゴム製の所要長さを有した
ベルトが適当であり、またその先端に鉤形のフックを備
えると、コンテナーのコーナー部に設けられている係止
部に掛け止めることによって簡単に止着できるので有利
である。
次に、本発明を図示する実施例について更に詳述する。
[実施例] 図面第1図は本発明に係る内装バッグをコンテナー内部
にセットするときの姿を示した説明図で、第2図は使用
状態を示す縦断面図、第3図は使用状態における内装バ
ッグを後方からみた一部欠截して示した説明図、第4図
は上図の中央縦断左側面図、第5図はコンテナーの後部
開口部と支持バーの関係を説明する拡大斜視図である。
図面において、10はバッグ主体であり、11はこのバッグ
主体の後面部10aに沿ってその高さの途中から延設し垂
下させた緊張用補助シートで、12は補助シート11を延設
する後面部10aの高さの途中に水平に取付けた支持バ
ー、13はバッグ主体をコンテナー14の内部天井面のコー
ナー部に止着して吊設状に支持するための吊り紐であ
る。
バッグ主体11は強靭なシート、例えばポリエチレン製の
シート等を素材にしてコンテナーの内法寸法に適合させ
全体が前後方向に長い立方体形をなすよう形成してあ
り、コンテナー内部にセットしたときその各内壁面に接
面するようにしてある。このバッグ主体11は後面部10a
の略1/3に当る上部を開口させて貨物の投入口15を形成
し、この投入口を塞ぐ垂れ16をその上縁部から垂下させ
ている。
緊張用補助シート11は後面部10aの投入口15に臨んだ上
縁に沿ってその略全幅に亘り縫着して取付き、下端をこ
の後面部10aの下縁より更に下に延してバッグ主体10の
底面部10bの下に差し込める長さに形成してある。そし
て、上記縫着した上縁部には幅方向に筒形の装着部17を
一体に形成し、これに支持バー12を挿通できるようにし
てあり、更にこの実施例ではこの装着部の下方に同様の
装着部18を備えてこれに第2の支持バー19を挿通できる
ようにしてある。この補助シート11は伸縮性の小さい強
靭なシート、例えば延伸処理したポリエチレンシートの
如く可撓性はあるが伸縮性の極めて小さなシートを素材
にして形成し、略後面部10aの全面を背後から被える大
きさに形成する。そして後面部の下縁から下に垂れた下
端部には背面後に粘着テープ20を止着する。
図中、21は上記後面部10aに沿って垂下させた補助シー
ト11に備えた張設用のベルトで、ここでは両側縁部近く
に一対備え、各ベルトの先端には係止用のフック22が取
付けてある。このベルトには弾性を有する例えばゴム製
のベルトが適当である。
左右の張設用補助ベルト21はそれぞれ側縁部に近い高さ
の途中に一端を止着して吊設状に取付けられるが、実際
にはこの補助シート11が沿う後面部10aの下縁に達しな
い長さにしてあり、宙吊り状態に設けられるものとなっ
ている。
一方、吊り紐13はバッグ主体のの上面部10cの四隅角部
にそれぞれ止着してあり、各先端には係止用のフック23
が取付けてある。そして、このバッグ主体10の前面部10
dの下端両側の隅角部にはバッグ主体をコンテナーに固
定するための前記吊り紐13と同様の弾性ベルト24が取付
けてある。
この弾性ベルト24にはゴム製のベルトが使用してあり、
その先端部には係止用のフック25が取付けてある。
本発明内装バッグは上述の如く構成されるもので、次の
このバッグの使用の実際を説明すると、コンテナー11の
内部において、先ず前面部10dの左右上端隅角部に備え
る吊り紐13をフック23の係合によって掛け止める。この
場合フック23はコンテナー11のコーナー部に備えられる
補強用サポートを兼ねた係止部に掛け止めることにな
る。
次に同様にして後面部10aの上端部左右の吊り紐13をコ
ーナー部に掛け止めてバッグ主体をコンテナー内部に吊
設し立体的に拡張させると共に前面部下端の左右に備え
る弾性ベルト24を同じくフック25を介してコーナー部に
備えられる係止部に掛け止め、バッグ主体の前面をコン
テナーの内壁面に添わせる。そうしたのち、補助シート
11の装着部17に支持バー12を挿通し、この支持バー12の
両端をコンテナー14の後部開口部26の左右の開口縁に沿
って起立する支柱27に吊設ベルト28を介して吊設する。
第3図乃至第5図はこの内装バッグの後面部10aと補助
シート11の取扱いを図示したもので上記吊設ベルト28は
支柱27の中央部に縦に設けられる溝27aに収まり、この
溝の上端近くに渡るサポート29に固着して垂設し、長さ
の途中に設ける環状係止部30に支持バー12の端部を差し
入れてこれを水平に吊設支持する。
この支持バーの支持によって後面部10aと補助シート11
を吊り下げるように保持したのち、補助シートの下端を
底面部10bの下に差し入れ、底面部10bの後部を第4図
に示すようにたぐって長さを縮小する。この後部のたぐ
り寄せは後述するように貨物を積み込んだときその重量
によって後面部10aが押出されるのを抑制するためで、
実際には20cm前後の縮小が出来るようにしている。
この補助シート11の差し込みに当って本実施例では下面
部10bの下面に粘着テープ31を予じめ止着しておき、差
し込まれる補助シートの先端部に設けた粘着テープ20を
接着させるようにしてあり、これによって補助シート11
の必要な差し込み深さの目安とすると共に位置ずれを防
止している。尚、場合によっては補助シートの下端を底
面部10bの下面に添わせると同時に、予じめ底面部の後
部をたぐった状態に縮小させて補助シートの下端を底面
部10bに縫着しておきバック主体の吊設と同時に差込み
状態が得られるようにしてもよい。
この様にして補助シート11を後面部10aの外面に沿って
張設したのちその高さの途中に設ける装着部18に第2の
支持バー19を通し、これを吊設ベルトに掛け止める。そ
うしたのち、この補助シートの左右の側縁に近い高さの
途中に止着した張設ベルト21をそれぞれ外方向の斜め下
方に引き伸して先端のフック22を支柱のサポート32に係
止し、支持バー12,19によって吊り下げた補助シート11
に緊張を与え後面部10aに添わせる。
第3、4図は上述の作業を通してセットした内装バッグ
の後部の状態を示しており、補助シート11は下端の差込
みによって所定の緊張が得られると共に、張設用ベルト
21を引き伸して掛け止めることによって全面が緊張した
状態となる。
この様にしてセットが完了したのち、投入口15から穀物
等の貨物を投入する。一般に穀物類の積込みは圧力風に
よって吹き込む方法で行われており、20キロトン積み
のコンテナーにおいては約17〜18キロトンの穀物を
約3分間程度で積み込んでいるのが普通である。
圧力風によって吹き込まれた貨物は先端側から順次堆積
して後部に至り、たぐり寄せた底面部10bを押圧して補
助シート11の差み込み部分を圧締し、これを固定するこ
とになる。そして、堆積した貨物は後面部10aを圧迫す
ることになる。
本発明内装バッグは上述貨物によって後面部10aが外方
に押圧されるのに対してその外面に添わせた緊張用補助
シート11が予じめ緊張した状態で張設されて伸長する余
裕が失われていること、そして緊張した補助シートに後
面部10aが貨物の圧力を受けて圧着し、その移動が阻止
されること、から外方への膨出が完全に阻止されること
となり開口部26を越えて外方に突き出し扉33の閉塞を妨
げるのを有効に防止することができる。
この様にして貨物の積込みをなす本発明内装バッグは荷
降しの際には扉の開放後、後面部10aの下端に近い高さ
の途中をカッターで補助シート11と共に横に切り裂き放
出口を形成したのちコンテナー本体を後に傾けて貨物の
自重で流出させ一気に放出させる。
このとき、コンテナー本体の傾きに伴う貨物の積ずれに
伴って内装バックが後方に移動するが、本発明バッグに
あっては前面部10dの両側下端を弾性ベルト24で止め付
けていることから底面部10bのずれに伴って伸長し(第
1図に2点鎖線で示す)、バッグの止め付け部に対する
負担を吸収する一方、貨物の放出後は再び収縮して定位
置に引き戻し、底面部10bを平面状に保持することにな
る。従って、貨物の積み降し途中においてバック主体を
破損することがないと同時に、貨物の減少に伴って底面
部が平面状に引き伸されることから貨物が底面部上に残
留することがなく迅速に且つ円滑に貨物の放出が出来る
ことになる。尚、コンテナーの傾きによって貨物の放出
を行う際、多少の貨物が底面部上に残留することはしば
しばあるが、この場合従来から底面部10bの後端を作業
員があおって振り落す作業を行っているが、本発明によ
る場合弾性ベルト24による止め付けが確保されているこ
とから振り落しが容易であり、またベルトの伸縮によっ
て底面部が前後に多少移動するため効率的に振り落せる
ことになる。
ところで、上記実施例では補助シート11を緊張させる張
設ベルト21を左右に対称状に一対備えたが、この張設ベ
ルトは左右に複数本宛備えてもよく、更には左右の中間
に備えて直下の開口部下縁に掛け止めて補助シートを緊
張させてもよいこと勿論である。
特に、実施例において左右に一本宛備えこれをハの字形
に引き伸すようにしたのは簡素化する中で効率的に緊張
効果を挙げるためにある。
[発明の効果] 以上本発明を詳述したが、本発明内装バックは補助シー
トを寄り添わせて後面部を密着させると同時に、予じめ
この補助シートを張設用ベルトによって緊張状態に張設
して貨物による内圧を受けたときその任意の移動を止め
て姿勢を崩さないこと、そして伸長する余裕を除去した
ことから後方への膨出を最小限に止めることができるも
のとなっており、従って従来の内装バッグの様に弛みに
伴う膨出を誘導して扉の閉塞の妨げとなるようなことが
なく、常に速かに扉の閉塞作業が出来ると共に、扉に内
圧が作用することもないので開放時に急激な開放がなく
安全に作業できる利点がある。
そして、上記補助シートによって自らの膨出が抑制され
ることから支持バーの使用本数を軽減でき、コスト面で
有利である。
更に本発明においては張設用ベルトの緊張によって予じ
め補助シートの全面が平面状に引き伸され更に伸長して
膨出する余裕を除去される一方、この張設ベルトによっ
て補助シートは定位置に止められるため貨物の堆積に伴
って押圧を受けても任意に移動することがなく常に正常
な姿勢を保つことからひきつれを起すことがない。従っ
て従来の内装バッグにみられた歪みによる後面部の破損
を回避できる利点がある。特に穀物類の積み込みに当っ
ては圧力風によって吹き込むことからバッグ自体がコン
テナー内部で動き後面部にあっては積込み途中において
支えとなる壁がないことから移動が大きく現れ、その歪
みによって一部に大きな負荷が作用して破損することが
あったが、本発明内装バッグはこれを有効に回避するも
のとなっている。
また、本発明はバック主体の前端部を止める弾性ベルト
がコンテナーの傾きによって貨物と共に後方にずれ動い
たとき、ベルトを伸長させてバッグの止め付け部分に作
用する大きな負荷を吸収することから従来の様にベルト
が切れたり、バッグ自体が破損することがなく、しかも
貨物の減少と共にベルトの収縮力で原状に復帰し、バッ
グの底面部を平面状に戻すことから襞の間に穀物等が残
留することがなく円滑に放出できることになり、作業上
極めて有利である。
また、この様にベルトの収縮で底面部が平面状に回復す
ることから傾斜のみでは流出しない貨物の場合簡単に振
り落し作業が出来るので便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る内装バッグをコンテナー内部にセ
ットするときの姿を示した説明図、第2図はコンテナー
内部にセットした状態を説明する縦断面図、第3図は使
用状態の内装バッグを後からみた一部欠截の説明図、第
4図は上図の中央縦断左側面図、第5図はコンテナーの
後部開口部と支持バーの関係を説明する拡大斜視図、第
6図は従来例を示す斜視図である。 10……バッグ主体 110a……バッグ主体の後面部 10b……バッグ主体の底面部 10c……バッグ主体の上面部 10d……バッグ主体の前面部 11……緊張用補助シート、12,19……支持バー 13……吊り紐、14……コンテナー 15……投入口、17,18……装着部 21……張設用ベルト、22,23……フック 24……弾性ベルト、25……フック 26……後部開口部、27……支柱

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部開口部に開閉扉を備えたコンテナーの
    内部形状に適合させたバッグ主体の後面部の高さの途中
    から外面に沿ってバッグ主体底面部の下に差し込める長
    さの緊張用補助シートを吊設状に並設してなるコンテナ
    ー用内装バッグであって、上記緊張用補助シートの両側
    縁部に近い高さの途中に弾性を有した張設用ベルトを止
    着し、該ベルトの先端をコンテナーの前記後部開口部の
    近傍に伸長した状態で止め付け前記緊張用補助シートを
    張設することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のコンテナー
    用内装バッグにおいて、張設用ベルトはゴム製ベルトに
    して先端部に係止用フックを取付けたことを特徴とする
    コンテナー用内装バッグ。
  3. 【請求項3】後部開口部に開閉扉を備えたコンテナーの
    内部形状に適合させたバッグ主体の後面部の高さの途中
    から外面に沿って主体底面部の下に差し込める長さの緊
    張用補助シートを吊設状に並設してなるコンテナー用内
    装バッグであって、バッグ主体上面部の各隅角部にはコ
    ンテナー天井面のコーナー部に止着する止着ベルトを備
    える一方、バッグ主体前面部の下端両側隅角部には弾性
    ベルトを備え上記止着ベルトと弾性ベルトによりコンテ
    ナー内部に止着吊設することを特徴としたコンテナー用
    内装バッグ。
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