JP5189554B2 - コンテナー用内装バッグ - Google Patents

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本発明は、汎用型のコンテナーの内部に装着して粒状物や粉状物、例えば穀物等の貨物の輸送に使用する汎用型コンテナー用の内装バッグに関する。
一般貨物の輸送用に開発された汎用型のコンテナーは貨物のバラ積みが可能であり、後部開口部に備える開閉扉を密閉すれば貨物を目的地まで安全に輸送することができ、また貨物の積み降ろしもこの開閉扉の開閉を通して自由に行うことができ、貨物を選ぶことなく各種の運搬に使用することができるため極めて便利であり、取扱いの容易さや低コストで運搬できること等もあって広く使用されている。
この汎用型のコンテナー(以下、単に「コンテナー」と記す。)は、元々一般貨物用として開発されたもので、貨物の格納も単に開閉扉の閉塞によって行う構造に係るものであることから、特殊な貨物、例えば穀物のような粒状物や粉状物のような流動性の貨物をばら積みの状態で積み込み運搬するのには適していないが、前記したように取扱いの便利さに加えて大容量の貨物の積み込みを可能にし、しかも一般貨物の輸送のため使用されるもので、どこからでも必要に応じて容易に入手できると言った利点があることから現在ではこれらコンテナーが穀物の輸送等粒状物の輸送手段としても広く一般に利用されるようになっている。
コンテナー用内装バッグは、この汎用型コンテナーを穀物運搬用手段に変換する重要な要素となっているもので、コンテナー内部にセットすることによって貨物の漏れ出しを防止すると共に、食料用穀物の輸送等にあってはコンテナー内壁面の汚れ等から貨物を守り、衛生的に運搬する等に効果を発揮している。
この様にコンテナー用内装バッグは、コンテナーを利用して穀物等の輸送をする際の必須の要素となっているが、この内装バッグの一つの難点は穀物等の粒状物を貨物としたとき、コンテナーの後部開口部に臨む後面部が積み込む貨物に押し出されて開口部から外に膨出し、開閉扉の閉塞の妨げとなることにある。
従来、この問題を解決する方法として後部開口部に複数本の支持バーを間隔を置いて水平に渡し、膨出する内装バッグの後面部を受け止めてその飛び出しを防止し、開閉扉の閉塞の妨げとならないようにしているが、このときシート製の内装バッグの後面部の膨出を止めるためには出来るだけ多くの支持バーを使って支持バー相互の間隔を詰めて膨みを小さくする必要があり、このため従来は4乃至5,6本の支持バーを渡して支持バー相互の間隔を狭め、後面部の膨みを分散させて小さく抑え、開閉扉の閉塞に当っての妨げとならないよう配慮していた。
しかし、この多くの支持バーを渡しての膨出防止策は、バッグの後面部の膨らみを抑えられる反面、セットする本数が多くなるため作業効率が悪く、貨物の積み込み作業を手間取らせると同時に、運搬終了後廃棄される支持バーが多くなることから不経済となり、輸送コストに悪影響を及ぼす問題があった。
また、これに加えてこの内装バッグを使用したコンテナーによって穀物類を輸送する場合、目的地において荷降しする際は、扉を開放したのち、露出するバッグの後面部の適所を横方向にカッターで切断し、貨物の放出口を造り、この状態でコンテナーの前端部を持ち上げて傾斜を付け、内装バッグ内の貨物を傾斜を利用して一気に放出する方法が採られるが、この際、前記の如く多数の支持バーによって後面部を支える方法によると、この支持バーが放出口の拡張を妨げて放出量を落し、短時間での荷降しができなくなると言った問題があった。
この様なことから、本出願人は、支持バーの本数を最小限に減らす一方、内装バッグの後面部の膨出を効果的に防止するコンテナー用内装バッグの新たな構造について例えば特許文献1及び2等によって提案をし、その実施に及んでいる。
特公平06−2510号公報。 特公平06−10021号公報。
特許文献1に記載の発明は、コンテナー1の内部形状に適合させて形成する内装バッグ10の後面部10bに高さの途中から緊張用補助シート13を垂下並設するもので、コンテナー内部にセットする際、上記後面部10bに並設される緊張用補助シート13の上端部と高さの途中の2ヶ所をコンテナー1の後部開口部2に横設する2本の支持バー3で支持し、同時に垂れ下がるこの緊張用補助シート13の下端部をバッグの底面部10eの下に折り込みコンテナーの床との間に差し入れる構造のものになっている。
そして、この内装バッグは、上述の様にしてコンテナーにセットしたところでバッグの後面部10bの上部に開設する貨物投入口12から投入される貨物によってバッグの底面部10eがコンテナーの床に押し付けられるのを利用して前記緊張用補助シート13の下端部を圧接固定し、これにより上端部を支持する前記支持バー3との間に張設するもので、引き続き投入される貨物を受けてバッグの後面部10bが後方に押し出されることになったとき、この押し出しを受けて緊張用補助シート13を緊張させ、この緊張を限界にして後面部10bの膨出を抑える構造にしてある。
この特許文献1に記載のコンテナー用内装バッグは、貨物の重量を受けて押し出されるバッグの後面部10bに並設する緊張用補助シート13が、この押し出しを利用して緊張する構造になっているもので、後面部に対する押し出しが強くなれば、緊張力を高めて押し戻す力となり、シート自体が伸長しない限り支える力を発揮して膨出を止めることになっている。また、この緊張用補助シートはその上端部と高さの途中を2本の支持バー3によって支持する構造とすることから支持バーの本数を少なくすることができると同時に、支持バー間の間隔が広くなる結果、荷降しの際に後面部10bを横に切り開いて放出口を形成したとき、充分な広さの開口を形成することが可能であり迅速な荷降しができる構造になっている。
上記特許文献に記載の内装バッグは、緊張用補助シートの働きによって多くの支持バーによる支えを要することなくバッグの後面部10bの膨出を抑えることができる優れた効果を発揮するものとなっており、現在においても利用度の高い製品となっているが、近時貨物の積み込み方法がこの内装バッグの開発当時に比べて変化し、これに伴って不具合を生じる問題が出て来ている。
前述したように内装バッグを装着したコンテナーに穀物等の粒状の貨物を積み込む場合には、バッグの後面部上部に開設する貨物投入口からホッパーを使って吹き込むようにして投入し、荷積みする方法が採られているが、更にこの荷積み作業の効率化を図る上から現在では内装バッグを装着したコンテナーの後部を持ち上げ、斜めに支えてこの状態において前記貨物の投入口から一気に貨物を流し込む方法が採られる等変化して来ている。
一般に汎用型コンテナーは、長さが40フィートの大型のものと、20フィートの小型のものとの2種類に分けられるが、一般に穀物類の輸送に使用されるコンテナーは、前者の大型のものであり、特に海外からの穀物類の輸送に使用されるコンテナーは、略大型のものになっている。
この大型のコンテナーを利用した場合、穀物類においては大体25,6トン積み込まれるものとなるが、コンテナーを水平に保持してホッパーからの吹き込み方法によって満杯にするためには2,30分前後の時間を要するものとなっている。
しかし、現在の大量の貨物をコンテナーを使って輸送する時代に入っては、この従来の積み込み方法では時間が掛り過ぎ、経済的な輸送方法には適応できない状態になっている。
そこで、この積み込み時間を短縮する方法として、前述したように積み込み時にコンテナーの後部を持ち上げて貨物の流し込み方法が採られるようになったのである。
この流し込み方法によれば、大型コンテナーにおいて25,6トンの貨物を2,3分前後で積み込むことが可能でり、積み込み作業の大幅な時間短縮に貢献するものとなったのである。
しかし、ここで生じた問題は、コンテナーを前下がりに傾けること、更に急激な貨物の投入があることによって内装バッグの位置ずれが発生し、引きつれによってセット状態が変形することである。
コンテナーに対して内装バッグは、コンテナー内部のコーナー部分等の適所に設ける係止環にこれに対応して設ける掛け紐や吊りフックで止め付け、コンテナーの内壁面に沿って張り付ける状態でセットするが、コンテナーが水平姿勢にある場合には比較的安定した状態にあり、コンテナーの四面に沿って吊り下り、コンテナーの形状に適合した立体的な姿にあるが、コンテナーの後部が持ち上って斜めになると、シート製の内装バッグは四面が垂直面から斜めに垂れることから全体的にコンテナーの前面部側に移動し、これに伴って正常姿勢から変形姿勢へと変化し引きつれを起すことになる。
次に、この状態において持ち上げられたコンテナーの後部から貨物が投入されると、投入される貨物の勢いによって上記傾いた内装バッグは更に変形が進み、引きつれを大きくすることになる。
この引きつれは、前記特許文献記載の内装バッグにあっては支持バーによって支持される緊張用補助シートとバッグの後面部との間に大きく現われ、支持バーによって固定される緊張用補助シートに対して引きつれによって移動する後面部に大きな負荷がかゝって変形し、バッグ主体を形成するシート材の接合部の切断や、この後面部に形成する貨物投入口の位置をずらしてホッパーからの投入漏れを生じたり、緊張用補助シートを引っ張って支持バーを折り曲げ変形させ、再使用を不能にする等の問題を発生させることになったのである。
本発明は、上記問題に鑑みこれを解決するため開発されたものであり、その目的とするところは、支持バーによって定位置に固定的にセットされる緊張用補助シート、つまり補強用シートを吊設状態に延設し並設するバッグの後面部に対して位置移動可能な状態に止着して、コンテナーの傾きによって、或はまた貨物の投入によってバッグ主体がコンテナーに対して位置づれを起し、後面部に引きつれを生じたとき、この引きつれを上記止着位置の移動によって固定的に支持される補強用シートに波及しないようにしたことにある。更に言えば、前記後面部に掛る更なる引きつれを解消すると共に、補強用シートに及ぶ引きつれを吸収して支持バーに掛る不要な負荷を除き、湾曲する等の変形を防止するようにした改善されたコンテナー用内装バッグを提供することにある。
本発明は、上述の課題を解決するため、後部開口部に開閉扉を備えてなるコンテナーの内部形状に適合させたバッグ主体の後面部にその略中段位置から補強用シートを垂下延設し、該補強用シートの上端部を前記コンテナーの後部開口部に横架する支持バーに吊設支持し、また垂下する下端部を前記バッグ主体の底面部とコンテナーの床との間に差し入れ、その後前記後面部の上半部分に開設する貨物投入口を通して投入される貨物の重量により該補強用シートの下端部を圧接固定する一方、前記投入される貨物の重量を受けて前記開閉扉側に膨出する前記バッグ主体の後面部を、この膨出を受けて前記支持バーと前記バッグ主体の底面部下面とで固定されて緊張した状態に維持される該補強用シートで支え、前記後面部の膨出を抑えるようにしたコンテナー用内装バッグにおいて、前記補強用シートは前記バッグ主体の後面部の中段部の止着位置に対して前記支持バーによって支持固定される上端部を所要の範囲で位置の移動が自由となるよう連結し繋ぎ止めて前記貨物の投入によって前記バッグ主体の後面部が位置ずれを生じたとき、該補強用シートの連結部との間に生ずる歪の吸収を可能にしたことを特徴とするコンテナー用内装バッグとしたことにある(請求項1に記載の発明)。
この発明によると、貨物の投入によってバッグ主体の全体がコンテナーの内部にあって前方にずれ動き、後面部において支持バーによって定位置に支持固定される補強用シートとの間で引きつれが生じたとき、後面部の止着位置と補強用シート上端部との連結が位置移動可能な状態で連結されることから、この位置移動が可能な範囲で補強用シートに対して後面部の止着位置を移動させ、この引きつれを吸収して自らの緊張を緩和乃至解放すると同時に、補強用シート更には支持バーに対する不要な負荷を除いて支持バーの変形を未然に防止することができることになる。
また、本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とは連結用紐を介して所要の範囲で移動自由となるよう連結することとしたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項2に記載の発明)。
この発明によると、バッグ主体の後面部の高さの途中における止着位置と、この止着位置に連結される補強用シートの上端部とを連結用紐を介して結び付け連結することによって連結用紐の結び付けを通して相互に連結できると同時に、この紐の長さを利用して止着位置の移動範囲を自由に設定することができることになる。また、この様に連結用紐の結び付けによるため容易に連結組付けができ、バッグ主体に対する補強用シートの組立ができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部との間に横幅方向に沿って所要の間隔を置いて複数本の連結用紐を渡し、複数個所で連結することとしたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項3に記載の発明)。
この発明によると、後面部の高さの途中における補強用シートの止着位置において、補強用シートの上端部の全幅に亘って複数個所で連結することになることから相互の間に位置移動が自由な関係をもちながら安定した連結ができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部の双方に相対応させて結び付け透孔を設け、該対応する透孔間に連結用紐を渡して繋ぎ止め連結することを特徴とした請求項1に記載のコンテナー用内装バッグとしたことにある(請求項4に記載の発明)。
この発明によると、バッグ主体の後面部と補強用シートには予め連結用紐を取付けておくことがなく、後から任意連結用紐を選択することができるので、例えば必要に応じて紐の長さや太さ、更には紐の材質などをバッグの使用目的等に合わせて自由に選択できることになる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部のいずれか一方に連結用紐を備え、他方に上記連結用紐に対応させて結び付け透孔を設けて該透孔に前記連結用紐を通して繋ぎ止め連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項5に記載の発明)。
この発明によると、バッグ主体の後面部と補強用シートとの連結はそれぞれに備える連結用紐同士の結び付けによって行うことの外に、一方には連結用紐を、他方には結び付け透孔を設けてこの透孔に上記連結用紐を通して結び付け連結することによって止着位置を自由にした状態で連結を可能にしたもので手際よく連結作業ができるものとなる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とを連結する連結用紐は所要の長さを有する強靭な結び紐であることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供するものである(請求項6に記載の発明)。
この発明によると、支持バーによって支持される補強用シートに対してバッグ主体の位置移動に伴って後面部が引っ張られ、補強用シートとの間に強い緊張状態が発生しても引き千切られることなく一体性を保持したまゝ連結状態を維持しておくことができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とを連結する連結用紐は伸縮性を有する強靭な弾性素材製の紐であることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項7に記載の発明)。
この発明によると、連結用紐自体が伸縮性を有することから支持バーによって支持される補強用シートに対して引きつれによって後面部が位置移動したとき、自ら伸長してこの位置移動を許すと同時に引きつれが解消したとき収縮して原状に戻すことができることになり、安定した連結状態を維持することができる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置には幅方向に沿って襞状の連結用係止片を一体に設け、該連結用係止片に連結用紐若しくは該連結用紐を通す結び付け透孔を設けて補強用シートの上端部と繋ぎ止め連結することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項8に記載の発明)。
この発明によると、バッグ主体の後面部の止着位置に予め襞状の連結用係止片が設けられることからこの係止片を介して連結用紐を止めたり、或は透孔を形成したりすることが容易となり、またこれら連結用紐や結び付け透孔を強固に形成することができることになる。
また本発明は、前記バッグ主体の後面部の止着位置若しくは補強用シートの上端部間に渡る連結用紐は前記止着位置若しくは補強用シートの上端部に対して熱融着により固定することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項9に記載の発明)。
この発明によると、バッグ主体に対して、或は又補強用シートの上端部に対して連結用紐を取り付ける際に、縫着等の取付け方による他、熱融着によってもよく、ことにこの熱融着による取付け方によれば、迅速に且つ強固に固定できることから製造製に優れることになる。
ところで、前記各発明において補強用シートは、バッグ主体の後面部の中段部分の止着位置に連結する上端部の近くに横向きに貫通する筒状のバー装着部を、そしてこの上縁部から下った高さの途中に同じく筒状の第2のバー装着部を形成してコンテナーの開口部に水平に渡す支持バーをそれぞれ挿通し、貨物によってバッグ主体の後面部が膨出するとき、この膨出を受けて緊張し、同時にこれら上下に通される2本の支持バーによって支えられることになる。
この補強用シートは、バッグ主体に対して前記した如く連結用紐によってその後面部の
止着位置に予め止め付けておかれ、使用に当ってバッグ主体をコンテナーに装着するときその後面部と共に、これに寄り添わせた状態でコンテナーの開口部に持ち込まれることになる。
この関係を更に詳述すると、コンテナーに対して上記バッグ主体は、使用に当って前後に長さを有する直方体形に開かれ、先ずコンテナーの奥に当る前面部側からコンテナーの内壁面に設ける係止環等を利用してバッグ主体の外側部の適所に設ける吊りフックなど適宜の係止手段を使って順次掛け止め、バッグ主体の全体がコンテナーの内壁面に添った状態で装着することになる。
この様にして装着した後、コンテナーの開口部に臨む状態に持ち込まれる補強用シートの前記2つのバー装着部に対してそれぞれ支持バーを挿通し、これら支持バーの両端をコンテナーの開口部の左右の開口縁部に沿って設ける縦の条溝に突き入れて掛け止め、これによって水平に渡し、この上下2本の支持バーによって前記補強用シートを支えることになる。
尚、ここでは上下2本の支持バーによって補強用シートを支えることとしているが、後述するようにこの補強用シートの下端部をしっかり固定できる場合は、下方の、つまり第2の支持バーを省略してもよく、またこれとは逆に前記第2のバー装着部に加えて第3,第4のバー装着部を加えることによって3本,4本の支持バーによって支えるようにしてもよい。要するに、これら2本目以下の支持バーの選択は任意であるが、安定的であり、確実性の面からは上下2本の支持バーによる支持方式が最も効率的であり、且つ経済的である。
さて、この様にして支持バーによって補強用シートを支えたのち、シートの下端部をバッグ主体の底面部の下に後端部側から差し入れ、コンテナーの床との間に挟み込み、その後バッグに対して貨物の投入を行うことになる。
穀物等、粒状の貨物の投入は、コンテナーの後部をクレーン等適宜の昇降装置を使って持ち上げ、傾斜を付けてコンテナーの後部開口部が上向きになったところで、この開口部に臨むバッグ主体の貨物投入口から貨物積み込み用ホッパーを使って流し込む如く投入することになる。
この貨物の投入によって満杯となったところでコンテナーを水平に戻すことになる。この貨物の投入によってその重量がバッグ主体の底面部に掛ることになる結果、その下に差し入れた前記補強用シートの下端部が押圧され、これを圧接固定することになる。そして同時に、この水平姿勢への変換に伴って貨物がバック主体の後面部に寄り掛ることになることから、これを後方に押し出し、その背面に添った補強用シートを押し出すことになる。その結果、下端部が前述のように固定され、上端部が支持バーによって支えられてこの両者間に張設された状態におかれる当該補強用シートが緊張した状態となり、この緊張によって上記後面部を支えることになり、その膨出を喰い止めることになるのである。
この様にして使用される中で、貨物の投入時に、或はコンテナーを傾ける際にコンテナー内部においてバッグ主体が定位置から位置ずれを起し、これに伴って後面部に引きつれが発生すると、この後面部に連結する前記補強用シートに伝達されて支持バーによって支持固定された補強用シートが引きつれを起し、支持バーに過大な負荷を掛けることになるが、本発明においては前述したように後面部と補強用シートとの連結が止着位置を自由に移動できるように連結されることから支持バーに対する負荷がここで吸収され、解消されることになり、また後面部は補強用シートによって定位置に固定されずに連結の位置移動の自由から補強用シートとの間における更なる引きつれが回避されることになり、バッグ主体の無理な変形が防止されることになる。
従って、上記説明から明らかなように、本発明内装バッグによれば、上述の様に構成され、使用されることから、例えば穀物等の貨物の投入によって予めセットしたコンテナー内部の所定の位置から内装バッグが位置ずれを起したとき、この位置ずれに伴って発生する引きつれにより後面部がこれに連結する補強用シートを引っ張り、この引っ張りによって補強用シートに歪みを発生さ、また同時に、この引っ張りが補強用シートを一定位置に固定する支持バーに対して過大な負荷を掛けて湾曲させる等変形させる力が作用したとき、バッグ主体の後面部の止着位置とこれに連結される補強用シートの上端部との連結が所要の範囲で位置移動ができるように連結されることから上記引きつれをこの位置移動によって吸収することができる。そして、支持バーに対する過大な負荷を回避する結果、その湾曲等の変形を効果的に防止することができることになる。
また、本発明は、支持バーによって定位置に固定される補強用シートに対して後面部を一緒に固定することなく連結の自由さにおいてこの後面部をバッグ主体と共に位置移動を可能にすることから、バッグ主体の変形を更に大きくすることなく、コンテナーの内部形状に添った形状を維持させて貨物の投入の妨げとなるのを回避することになる。そして、同時に後面部がの引っ張りによる変形が抑えられることから、該後面部に開設する貨物の投入口が変形するのが避けられ、ホッパーによる貨物の投入が妨げられるのを有効に防止することができる。
本発明に係る内装バッグの使用時において展開した状態を説明する一部欠截した斜視図である。 要部を説明する分解した状態の縦断側面図である。 分解した状態の要部の斜視図である。 内装バッグをコンテナーにセットする状態を示す支持バーを装着する前の要部の縦断側面図である。 内装バッグをコンテナーにセットした状態を示す要部の説明斜視図である。 使用状態を説明する要部の縦断側面図である。
次に、本発明を、添付する図面に示す実施の形態に従って説明し、その特徴とするところを明らかにする。
本発明に係る内装バッグ1は、バッグ主体2を図1に示したように使用する汎用型のコンテナー3の内部形状に合せた前後方向に長さを有する直方体形に形成してあり、天井となる長方形をなす上面部2aの4つの隅部と、この前後の隅部の間の左右の側縁部4,4の適所にバッグ主体2をコンテナー3の内部に吊設するための複数の吊りフック5‥‥を備え、また底になる底面部2bの左右の側縁部6,6にも各適所にこの底面部2bを固定し、位置ずれを防ぐ連結用結び紐7‥‥が設けてある。
この内装バッグ1は、不使用時には折り畳んで偏平な状態に纏め、運搬乃至格納保管に便利なようにされるが、使用時には折り畳んだ状態でコンテナー3内部に持ち込み、先ずバッグ主体2の前面部2c側から広げて前記した上面部2aの前方の隅部に設ける左右の吊りフック5,5をコンテナー3の内部前面壁部の上部隅部に設ける係止環(図示せず)に掛け止め、この前面部2cをコンテナーの前面壁部に添わせ、次に、これを基点にしてコンテナーの後部開口部8に向けてバッグ主体の後面部2dを引き出すようにして広げて前記上面部2aの左右の側縁部4,4に備える吊りフック5をコンテナー3の天井3aの左右の隅部に沿って設ける係止環(同じく図示せず)に順次掛け止めて次第に開き、併せて前記連結用結び紐7を同様にコンテナー3の床3bの左右の隅部に沿って設ける係止環(図示せず)に順次結び付け、この作業を通してコンテナー3の内部でバッグ主体2を立体的に広げ、最終的にバッグ主体2の後面部2dを後部開口部8に臨むようにする。
この様にして吊りフック5と連結用結び紐7を使ってコンテナーのそれぞれの係止環に掛け止めると、バッグ主体2の前面部2cが前面壁部に添うことになり、同時に左右の側面部2e,2fがコンテナーの側面壁部に、そして底面部2bが床3b上に広がり、またコンテナーの天井3aに添って上面部2aが広がってバッグ主体2の全体がコンテナー3の内部で立体的に広がることになる。
上記コンテナー3の後部開口部8に臨むバッグ主体2の後面部2dは、この開口部8の内側に吊り下がった状態で広がることになる。
上記バッグ主体1の後面部2dには図示するように上半部分に穀物等の貨物を投入するための開口部9が形成してあり、この開口部9には下縁部を基点にして外に向けて開放する蓋片10が設けられ、この蓋片10の開放端縁部とこれに対応する上記開口部9の縁部にはスライダー11によって開閉止されるファスナー12,12が止着してあり、自由に蓋片10を開閉操作できるようにしてある。
一方、上記後面部2dの高さの途中には略全幅に亘るように水平に連結用係止片13が襞状に設けてあり、この係止片13を介して補強用シート14を連結し、後面部2dの外側面に沿って垂れ下るように支持している。この連結用係止片13は、補強用シート14の係止位置の基点となるもので、次にこれについて補強用シート14と共に詳述することにする。
上記補強用シート14は、後述するように後面部2dを補強するものであり、ここでは幅員を後面部2dの幅に揃えると共に、連結用係止片13に連結した状態において下端部14aが後面部2dの下端を超えて垂れ下る長さにしてあり、更にこの補強用シート14の上端部の近くと高さの途中の2ヶ所に横方向に筒形に形成する支持バー15を挿通するの第1、第2のバー装着部16,17を並行に備えている。
補強用シート14の上端部には幅方向に沿って4個の鳩目18を間隔を置いて打ち抜き状に固定してあり、この鳩目18に連結用紐19を通してあり、前記連結用係止片13にも同様にして4個の鳩目20を設けてこれに通す連結用紐21と向い合せにして互いに結び付け、この結び付けによる連結によって補強用シート14を連結用係止片13に繋ぎ止め、止着するようにしてある。
上記鳩目18、20は、ここではそれぞれ向き合わせにして4個づつ設けて連結用紐19,21を取付けるようにしてあるが、ここでの数は係止片13と補強用シート14とを安定的に連結するために選択された数であり、必要において2個であっても、また3個、5個、6個であってもよい。言うまでもなく、この鳩目18,20は係止片13及び補強用シートの上端部に形成する透孔の縁を補強するものであり、金属製乃至プラスチック製のものとなっている。
さて、上記連結用紐19,21は連結のため互いに結び合うに充分な長さを持たせてあり、結び合った状態において係止片13と補強用シート14の上端部との間に間隔が取れるようにしてある。この間隔、つまり結び合った両連結用紐19,21間の長さは、この長さの範囲で係止片13に対して補強用シートの上端部が自由に移動できるものとなる。ところで、この両者の間隔は、紐同士の結び合せによって自由に調整が可能であり、ここでは補強用シート14の取付位置の移動範囲がこれによって変えられることにもなっている。
尚、図3に示したように補強用シート14の上端部に設ける鳩目18と連結用係止片13に設ける鳩目20のそれぞれに連結用紐19,21を通して互いに結び合せることで上記連結係止片13に補強用シート14を連結する場合について説明しているが、いずれかの連結用紐を省略して一方の鳩目(18又は20)に通した連結用紐(19又は21)を他方の鳩目に通して結び付けることによっても連結することは可能であり、同じ効果を挙げることができる。
また更に、ここでは鳩目18,20を利用して連結用紐19,21を止め付ける例について説明しているが、例えば強靭な布製の紐を連結係止片13や補強用シート14の上端部に直接縫着し、或は素材が熱融着に適する場合には融着する等して固着してもよく、連結用紐19,21の止め付けについては任意選択することができる。
また、上記連結用紐19,21については、好ましくは布製の帯状の強靭な紐であることが望まれるが、この紐に代えて例えばゴム製の伸縮する強靭な紐等を代用してもよい。
要するに、この連結用紐は、バッグ主体2の後面部2dに止着し連結される前記補強用シート14が一定位置に一体的に、且つ固定的に止着されるのを回避し、連結された状態において止着位置が予め許される範囲で自由に移動できること、つまり連結が維持される中で補強用シート14の止着位置を自由にするものであればよく、従ってその素材に付いては紐自体に伸縮性がなくとも、又上述のゴム製の如く伸縮性を有するものであってもよく、一つに特定されるものではない。
尚、この実施の形態では、前記連結用紐21を連結用係止片13を介してバッグ主体2の後面部2dに止着する構造について説明するが、この連結用係止片13を介挿している理由の1つは、簡単に後面部2dに対する連結用紐21の取付けの強度を高くすることができること、そして製造作業を容易にすることができることにあり、従って、襞状の連結用係止片13を省いて連結用紐21を直接後面部2dに止着し、補強用シート14を連結するようにしてもよく、また場合によっては連結用係止片13を多数の短冊形に形成して後面部2dから垂らし、その先端を補強用シート14の上端部に止着して連結するようにしてもよい。
上記補強用シート14は、上述した如くバッグ主体2の後面部2dに対して連結用紐19,21を介して連結され、不使用時にはバッグ主体2に組付けた状態にして折り畳み保管することになり、使用に当り前述した如くコンテナー3に対してバッグ主体2を吊設してセットする際に後面部2aの広がりに合わせて垂れ下った状態にしてコンテナー3の後部開口部8に持ち込むことになる(図4を参照)。
このとき、後面部2dは吊りフック5をコンテナーの開口部8に臨む天井3aの後部隅部に設ける係止環22に掛け止めることによって開口部8を塞ぐ状態で吊設され、補強用シート14はその背面に沿って垂れ下ることになる。
図5は、この様にしてコンテナーの内部にバッグ主体2を吊設支持したのち、補強用シート14を支持バー15によって支えた状態を説明したものである。
ここに示されるように、2本の第1、第2の支持バー15,15は、補強用シート14に設けた筒形のバー装着部16,17にそれぞれ貫通状に挿通してその両端を開口部8の左右の内側壁面部3cに縦に設ける係合条溝23に突き入れ、併せて上方の支持バー、つまり第1の支持バー15の両端をこの条溝23に沿って天井3aから吊り下げる吊りベルト24の環25に掛け止めて一定位置に吊設した状態に支持する。この上方の支持バーの支持によって補強用シート14を支え、更にこの補強用シート14の吊設を利用して下方の支持バー15を吊り下げ支持することにしてある。
一方、この様にして支持したのち、垂れ下った補強用シート14は、その下端部14aを内側に折り曲げ、バッグ主体2の底面部2bの下に差し入れてコンテナーの床3bとの間に割り込ませることになる。このとき、実際の作業としては、補強用シートの上端部を連結用紐19,21によって後面部2dに止め付ける作業に併せて、この下端部14aを折り曲げて底面部2bの下に回り込ませ、この下端部14aと底面部2bとを紐或は面ファスナー等を使って接面した状態に拘束しておくことになる。そして、この状態でバッグ主体2をコンテナー3に装着するのを利用して底面部2bの下に割り込ませることになる。
上記作業を通してコンテナー3に対する本発明の内装バッグ1の装着を完了したところで、開口部8を閉ざす左右の開閉扉26を開放した状態のまゝコンテナー3の後部を専用の昇降装置等を使って持ち上げ、所定の角度(約45°程度)に傾斜させ、この傾斜角度を保持して蓋片10を開いた投入口9から貨物投入用のホッパーの投入筒を差し入れ、穀物等の貨物27の投入を通して積み込みを行うことになる。
図中、28は貨物の投入口9の上部に後面部2dの略全幅に亘るように止着したカバーを示す。このカバー28は、図4に一点鎖線で示したように貨物の投入時に上方に跳ね上げて開口部8から天井3aの上に巻くり上げ、これによってバッグ主体2の後部とコンテナー3の開口部に臨む天井3aとの空隙を塞ぐものであり、ホッパーから吹き出される貨物がバッグ主体の上面部2a上に入り込んだり、左右の側面部2e,2fとコンテナーの側面壁部3c間に入り込むのを防いで、貨物がコンテナーに直接触れて汚損したり、或は荷降しの際にコンテナー内に残って迅速な荷降し作業の妨げとなるのを防止する。
図6は、貨物の投入を完了し、コンテナー3の開閉扉26を閉じた状態における要部の縦断側面図である。
ここに示されるように、内装バッグ1内に詰め込まれた穀物等の貨物27は、バッグ主体2の底面部2bから前面部2c、左右の側面部2e,2fへと順次内圧を掛けるようにして各面部をコンテナー3の内壁面に押付け、この押付けを通して上記底面部2bの下に差し入れてコンテナーの床3bとの間に割り込ませた前記補強用シートの下端部14aを押圧し、これを引抜き不能な状態に固定することになる。
また、この貨物27によってバッグ主体2の後面部2dが押圧され、開口部8に向けて膨出することになり、これによって後面部2dが後方に膨むと、背面に添わせた補強用シート14が緊張し、この膨みを抑えることになる。
図6には、この補強用シート14が緊張することによって後面部2dの膨出を抑えている状態が示される。補強用シート14は、上端部を上方の第1の支持バー15によって支持され、定位置に固定された状態におかれ、その一方、下端部14aが前述のように底面部2bによって押圧固定されることからこの間に張設された状態に置かれることになり、この間で緊張した状態におかれると、その長さの途中が第2の支持バー15によって後方への移動が不能な状態に抑えられることから、支持バー15,15間の僅かな膨みを限界にして前記後面部2dを背面側から支えることになり、その膨出を抑制して開口部8を閉ざす開閉扉26との間隔を確実に確保することになる。
従って、貨物27の積み込み後における開閉扉26の閉塞をこの貨物27に邪魔されることなく行えると同時に、運搬輸送時に貨物の重量を扉に受けることもなく、更には荷降しに当って開閉扉を開放する際、貨物の押圧によってロックが外せなくなったり、或は押圧を受けて急激に開放されると言った危険から開放されることになる。
さて、前述したように貨物の積み込みにおいて、コンテナー3を傾けて内装バッグ1内に貨物を投入すると、この貨物の投入圧力を受けてバッグ自体がコンテナー3の前面壁側にずれ動くことになる。更に、この移動した状態において貨物の積み込みが続くとバッグ主体2が歪んだ状態となり、これに伴って後面部2dが前方に引っ張られた状態のまま位置固定されることになる。そのためそのまゝ積み込みが続けられて貨物が満杯になると、歪んだ後面部2dを更に引っ張ることになり、この引っ張りは、支持バー15によって固定した前記補強用シート14を引っ張って歪ませることになる。
この様な状態になったとき、従来の前記した特許文献1に記載の内装バッグの場合、後面部と補強用シートとが一体に縫着されて後面部が支持バーに直接固定された状態となることから、上述の様に後面部が引っ張りを受けると、この引っ張りを吸収することができないことから、結果的に、コンテナーに固定された支持バーを内方向に引っ張ることになり、これを湾曲させる等変形させて再使用を不能にし、或は引きつれによってバッグ主体を破損させたり、補強用シートとの連結部を破損させたりする問題を発生させることになる。
しかし、本発明内装バッグは、支持バー15によって移動不能の状態に固定された補強用シート14に対して後面部2dが連結用紐19,21によって位置移動自由な状態で連結することから、この位置移動によって後面部2dに掛る引っ張り力を吸収することができ、この結果、引きつれによるバッグ主体2の破損や後面部2dの破損、そして支持バー15に掛る不要な負荷を除くことになり、自動的にその変形等を回避することになる。
ことに、引きつれによってバッグ主体2が素材シートの継ぎ目等を破裂させ、破損するようなことがあると、内部の貨物がコンテナー内に漏れ出し、穀物等の場合には汚損されることになると同時に、荷降しの際にバッグ主体2とコンテナー3との間に貨物が溜って作業を妨げる問題を発生させるが、本発明内装バッグではこの問題を有効に回避することができる。
尚、前記説明では貨物の積み込みにおいて、コンテナー3を傾けて投入する場合について説明したが、水平に支持した状態で貨物の積み込みを行う場合においても貨物を投入口9から吹き込む方法で行うことになるので、吹き込まれる貨物の圧力を受けてバッグ主体2が前方にずれ動き、これに伴って吊りフック5や連結用紐7を基点にしてバッグ主体2の各部が引きつれを起し、後面部2dが前述したように引っ張られることになる。
従って、いずれの方法においてもコンテナーに対する内装バッグの貨物積み込み時の位置移動を止めることができないものとなるが、本発明内装バッグはこの移動に対して支持バー15に支持され固定される補強用シート14と後面部2dとが止着位置を自由に変えられるように連結してあることから、この連結部分において上記位置移動に伴う歪みを吸収し、バッグ主体の破損や支持バーの変形を回避することができることになる。
ところで、本発明内装バッグについては、言うまでも無くその製造に当って補強用シート14を含むバッグ主体2の全体を高強度の布製のシートを材料に成形することが望まれるが、この場合、シートには強靭さに加えて防水効果が求められることになる。この様な意味から素材として、例えば延伸糸を織編した布材料に樹脂材料を被膜したシート材が適しており、また更に言えば、上記シートの材料としてポリエステルやポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリオフィン等の熱可塑性の樹脂材料が好適な材料となる。
ことに、熱可塑性の樹脂製シートによる場合は、内装バッグを縫着によって形成することなくシート相互の接合を熱融着によって行えることから、バッグ全体を強靭に接合成形することができ、また水密性から防水効果を高めることができ穀物等の輸送用の内装バッグとして最適なものを提供することができることになる。
尚、本発明の内装バッグ1は、前述の如く構成され、コンテナー3の内部に装着して使用されるが、貨物を目的地に運搬した後、荷降ろしに当っては、従来一般的に実施されているように、開放扉26を開放した後、補強用シート14の上から後面部2dをカッターで横に切り裂いて放出口を作り、次にコンテナー3の前方を持ち上げて傾け、この傾きを利用して上記放出口から一気に貨物を放出する方法によって行うことができる。
この放出作業に当って、引きつれを原因にしてバッグ主体2に破損を生じて貨物の漏れ出しなどがあると、引きつれによる襞の間に貨物が残留し、荷降し作業の妨げとなるが、本発明では後面部2dが引っ張られる際、前記連結用紐19,21による止着位置の位置移動が許される範囲でこの引っ張りに追随することになるが、連結状態を維持する限界点でこの位置移動を拘束し、固定状態を維持することからバッグ主体2のコンテナー内部におけるセット形態を崩してしまうことがなく、従って引きつれを生じた状態にあっても荷降しの進行と共に形状を原形に戻して襞を解消し、この間に残留する貨物を自然放出することができることになる。
1 内装バッグ
2 バッグ主体
2a バッグ主体の上面部
2b バッグ主体の底面部
2c バッグ主体の前面部
2d バッグ主体の後面部
2e,2f バッグ主体の側面部
3 コンテナー
3a コンテナーの天井
3b コンテナーの床
5 吊りフック
7 連結用紐
8 コンテナーの後部開口部
9 貨物の投入口
10 貨物投入口の蓋片
13 連結用係止片
14 補強用シート
15 支持バー
16,17 支持バーのバー装着部
18,20 連結用紐を通す透孔を形成する鳩目
19,21 連結用紐
26 開閉扉
27 穀物等の粒状の貨物

Claims (9)

  1. 後部開口部に開閉扉を備えてなるコンテナーの内部形状に適合させたバッグ主体の後面部の略中段位置補強用シートの上端部を止着して垂下延設し、該補強用シートの上端部近傍を前記コンテナーの後部開口部に横架する支持バーに吊設支持させ、また垂下する下端部を前記バッグ主体の底面部とコンテナーの床との間に差し入れその後において前記後面部の上半部分に開設する貨物投入口を通して投入される貨物の重量により該補強用シートの下端部を圧接固定する一方、前記投入される貨物の重量を受けて前記開閉扉側に膨出する前記バッグ主体の後面部を、この膨出を受けて前記支持バーと前記バッグ主体の底面部下面とで固定されて緊張した状態に維持される当該補強用シートで支え、これにより前記後面部の膨出を抑えるようにしたコンテナー用内装バッグにおいて、
    前記補強用シートは前記バッグ主体の後面部の前記中段部の止着位置において該バック主体の後面部と前記支持バーによって支持固定される上端部を所要の範囲で相互間の位置の移動が自由となるよう繋ぎ止めて連結し、前記貨物の投入によって前記バッグ主体の後面部が位置ずれを生じたとき、該補強用シートの前記連結位置の移動によってバック主体の後面部と補強用シートの上端部との間に生ずる前記位置ずれによる引きつれなどの歪を吸収するようにしたことを特徴とするコンテナー用内装バッグ。
  2. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とは連結用紐を介して所要の範囲で移動自由となるよう連結することを特徴とした請求項1に記載のコンテナー用内装バッグ。
  3. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部との間には横幅方向に沿って所要の間隔を置いて複数本の連結用紐を渡し、複数個所で連結することを特徴とした請求項2に記載のコンテナー用内装バッグ。
  4. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部の双方に相対応させて結び付け透孔を設け、該対応する透孔間に連結用紐を渡して繋ぎ止め連結することを特徴とした請求項1に記載のコンテナー用内装バック。
  5. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部のいずれか一方に連結用紐を備え、他方に上記連結用紐に対応させて結び付け透孔を設けて該透孔に前記連結用紐を通して繋ぎ止め連結することを特徴とした請求項1乃至3に記載のコンテナー用内装バッグ。
  6. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とを連結する連結用紐は所要の長さを有する強靭な結び紐であることを特徴とした請求項1乃至4に記載のコンテナー用内装バッグ。
  7. バッグ主体の後面部の止着位置と補強用シートの上端部とを連結する連結用紐は伸縮性を有する強靭な弾性素材製の紐であることを特徴とした請求項1乃至4に記載のコンテナー用内装バッグ。
  8. バッグ主体の後面部の止着位置には幅方向に沿って襞状の連結用係止片を一体に設け、該連結用係止片に連結用紐若しくは該連結用紐を通す結び付け透孔を設けて補強用シートの上端部と繋ぎ止め連結することを特徴とした請求項1乃至7に記載のコンテナー用内装バッグ。
  9. バッグ主体の後面部の止着位置若しくは補強用シートの上端部間に渡る連結用紐は前記止着位置若しくは補強用シートの上端部に対して熱融着により固定することを特徴とした請求項2,3,6又は7に記載のコンテナー用内装バッグ。






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