JP2004352286A - フレキシブルコンテナバッグ - Google Patents

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村 隆 西
Hiroshi Tachikawa
弘 太刀川
Shunichi Kunii
井 俊 一 國
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Abstract

【課題】この発明は、米麦、豆等の穀類をはじめとする様々な粉粒物資を、所定量収容して輸送、保管する際の取扱いを効率化するようにしたコンテナバッグに関し、特に、接地箇所付近の防水性や気密性を向上させて収容物を効果的に保護できるようにする新規な構造からなるフレキシブルコンテナバッグを提供する。
【解決手段】コンテナバッグ本体2の外側周りの補強ベルト5に被着部54を形成する一方、コンテナバッグ本体2の下半部程度を収容可能な裾カバー体7を有し、その上端縁に取着部71を形成してなるフレキシブルコンテナバッグ1である。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、米麦、豆等の穀類、肥料や飼料、炭酸カルシウム、カーボンブラック、セメントや土石類、あるいは樹脂ペレットやリサイクル用の粉砕樹脂等といった様々な粉粒物資を、所定量収容して輸送、保管する際の取扱いを効率化するようにしたコンテナバッグに関し、特に、接地箇所付近の防水性や気密性を向上させて収容物を効果的に保護できるようにする新規な構造からなるフレキシブルコンテナバッグを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
糠層と胚芽を完全に除去したクリーン米(一般に無洗米、パール米、真珠米等)は、酸化して脂肪酸になり易い脂肪分を多く含む糠の殆どが除去されているため、籾米や玄米に比較して貯蔵性に秀れる上、家庭で研ぎ汁を出さないので自然環境にも優しく、水を注いで炊くだけで美味しいご飯が炊き上がり、しかも冷えても艶があり、美味しさや粘りが保たれる等の理由から、通常の精米が施された精白米に比較して高価であるにも拘らず年々需要が増加し、各地に設置された大規模なライスセンターでも、そのニーズに応えようと、処理能力に秀れた無洗米装置を導入する動きが盛んになってきている。
【0003】
こうした高付加価値のクリーン米等の処理を集中且つ効率的に執り行うひつようがあるときの容器として用いられるのが、耐久性に秀れた天然繊維製あるいはポリエステル強化繊維製等の大型袋からなり、袋の上部か周壁面の複数適所に吊り索条を繋着して吊り揚げ自在に形成されたフレキシブルコンテナバッグであり、これは、不要のときには折り畳んで格納しておくことができ、必要なときには簡便に展開、利用することができ、耐用年数も比較的長くて繰り返し使用されることになるが、その素材や構造によっては防水性の点に難があり、一時的に屋外へ搬出して倉庫内の作業性を確保しなければならないときや、やむを得ず濡れた床面上に保管しなければならないとき等であって、濡れた地面や床面上に直置きされてしまうと、場合によっては接した部分から水分が浸透してしまい、収容物の商品価値を損ねてしまうことにもなり兼ねないことが懸念される。
【0004】
こうした弊害を解消すべく、例えば登録実用新案第3010717号公報に開示されたものように、底部と円筒状部を一体に連設し、円筒状部の上端部に固定手段として多数の紐通し孔と、各紐通し孔に交互に挿通する組紐を備えた「フレキシブルコンテナ用袴」考案の提案もなされているが、この例に見られるようなフレキシブルコンテナバッグに装着して組紐を絞り、仮固定状とするだけの構造によるものでは、幾ら収容物で満たされているフレキシブルコンテナバッグを対象としていても、それを吊り揚げたり、降ろしたりして移動操作する中に、内部に収容してある粉粒物が動く等して十分な締め付け力が得られなくなり、次第にズレ動いたり、脱落してしまう事態に立ち至ることも頻発し、そのような不都合が発生する度毎に作業機を一時停止させ、フレキシブルコンテナ用袴の装着状態を一々整えてから再度作業を開始しなければならなくなり、作業効率を大幅に低下させてしまうばかりでなく、運搬作業における安全確保という観点からも課題を残すものとなっていた。
【0005】
そのため、登録実用新案第3038233号公報に掲載のある「二重フレキシブルコンテナバッグ」考案等では、コンテナバッグと、コンテナバッグを収容するスペースを備えた防水性を有する外カバーとより構成され、コンテナバッグを外カバーにセットして二重構造にし、コンテナバッグの複数本の吊支ベルトを、外カバー周囲対応箇所の夫々形成された吊支ベルト導出口を通じて引き出し、吊り揚げ可能にして対処するようにした提案もなされている。
【0006】
確かに、この二重フレキシブルコンテナバッグ等、従前のものによれば、外カバーの各吊支ベルト導出口が、コンテナバッグの各吊支ベルトに係合する状態に装着されるため、コンテナバッグの吊り揚げ、降ろし作業に際し、外カバーがコンテナバッグからズレ動いたり、脱落してしまう弊害をよく防止することができるものになるものの、外カバーをコンテナバッグに装着するときには、各吊支ベルトを吊支ベルト導出口に挿し通す必要があり、一旦吊り揚げてコンテナバッグ底部に装着した後に、コンテナバッグを地上に降ろし、各吊支ベルトを、フォークリフトやクレーンから一旦外して夫々吊支ベルト導出口に通さなければならこと等から、脱着作業性を悪くし、作業効率を向上させ難くしてしまうという欠点は、なおも解消できないままとなった。
【0007】
そこで、この発明は、以上のような状況に対処して、フレキシブルコンテナーの防水性確保に際し、その付属部品の装着性や装着作業性の悪化させてしまっていたという事情に疑問を抱き、装着作業が簡便でしかも装着後のズレ動きや脱落という問題を一切解消、可能とするようなフレキシブルコンテナーの改良はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のフレキシブルコンテナバッグを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のフレキシブルコンテナバッグは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成してなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着してなるものとしたフレキシブルコンテナバッグである。
【0009】
この基本的な構成によるこの発明のフレキシブルコンテナバッグを、より具体的な構成のものとして示すと、袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着してなるものとした構成を要旨とするフレキシブルコンテナバッグということができる。
【0010】
また、上記した構成を換言すれば、袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着したものとなし、コンテナバッグ本体の種類やコンテナバッグ本体への穀類等を収容加減に係わらず、裾カバー体上端縁内側とコンテナバッグ本体との間に隙間の発生を抑制し、同所から水やゴミ、害虫等の不要物の侵入を阻止するようにした構成のフレキシブルコンテナバッグであるということができる。
【0011】
そして、以上のとおりの基本的な構成によるこの発明のフレキシブルコンテナバッグを、具体的ものとして示すならば、袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々潜し帯環を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着紐を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの潜し帯環に、裾カバー体上端縁に設けてある取着紐を着脱自在に取着してなるフレキシブルコンテナバッグとなる。
【0012】
同様に、袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか一方を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には、面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか他方を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか一方に、裾カバー体上端縁に設けてある面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか他方を着脱自在に取着してなるフレキシブルコンテナバッグであるということもできる。
【0013】
そして、それらを他の表現によるものとして示せば、所要大きさの筒体部と、その上下に一体化されて閉鎖状とする各端面部とより、全体が上下を略対称構造とした袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、それら上下各端面部が、共にその中央に仮閉鎖可能な開閉機構の組み込まれている筒状口を備えると共に、当該筒体部外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着したものとなし、コンテナバッグ本体の種類やコンテナバッグ本体への穀類等を収容加減に係わらず、裾カバー体上端縁内側とコンテナバッグ本体との間に隙間の発生を抑制し、同所から水やゴミ、害虫等の不要物の侵入を阻止するようにしてなるものとした構成によるフレキシブルコンテナバッグともいえる。
【0014】
コンテナバッグ本体は、米、麦、粟、黍、豆類等の穀物食品や、飼料、肥料といった農・畜産用品類、炭酸カルシウム、カーボンブラック等の工業薬品やセメント、土石類等の窯業用鉱物類、および樹脂ペレット、リサイクル用の粉砕樹脂といった樹脂原料等の粉粒体物資を、所定量収容可能として輸送、保管の際の取扱いを効率化する機能を果たすものであり、円形や矩形あるいはその他多角形状に形成した筒状部の上下端夫々に、上下端面部を形成し、仮止め封止可能な容器状のものとしなければならず、空の状態では、容易に折り畳み収納することができる程度の柔軟性を持ち、しかも収容の対象となる収容物の重量や形状、硬さ、柔らかさ等に応じてジュート、ケナフ、ラミー等の天然繊維素材や、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアミド等を用いた強化化学繊維素材、あるいは炭素繊維やガラス繊維を添加して強化した複合樹脂製シート素材等、各種シート状素材の中から適宜選択して製造するのが望ましい。
【0015】
筒体部は、コンテナバッグ本体内に収容された収容物を、周壁面側から保持して粉粒体が外部に漏れ出すのを阻止し、コンテナバッグ本体が吊り揚げられた際や、複数のコンテナバッグ本体が積み上げられた場合にも、十分な強度をもって輸送、保管できるよう形状維持する機能を果たし、上下端面に設けられた端面部と共に、コンテナバッグ本体の袋形状を形成、維持すると共に、周壁面には、複数本の補強ベルトを、接着、熔着あるいは縫合等の結合構造によって吊り下げに耐える十分な強度で取着されたものとしなければならず、長い筒状の素材を輪切り状に切断して周壁面に継ぎ目が無い構造とするか、略矩形状のシート状素材の略平行な対辺縁同士を、適宜構造によって結合し、継ぎ目部分を減らして破損原因を低減させ、製造工数を削減可能な構造とするのが望ましい。
【0016】
上下端面部は、コンテナバッグ本体内の収容物を、底面および天面側から保持し、収容された粉粒体を外部に漏れ出させないよう支え、吊り揚げや積み上げに際して十分な強度を発揮して安全な輸送、保管を可能とするという機能を果たすものであり、少なくとも何れか一方の、望ましくは双方の中央付近に、開閉機構を有する筒状口を有して、上下双方に設けた場合には、底面側に配置された一方の筒状口を、収容物が漏れ出さないように閉鎖し、天面側の配置となった他方の筒状口を粉粒体の供給口として開口させることにより、粉粒体を供給可能とし、天面側配置の筒状口を閉鎖して輸送、保管可能とし、収容物を目的の場所に放出する際には、吊り揚げられたコンテナバッグ本体の底面側に位置した筒状口を、開放して粉粒体を排出できるものとし、前記筒体部の上下端縁との結合部分は、筒体部および上下端面部の夫々の強度と同等か、それらよりも高い強度を確保できる構造とすべきである。
【0017】
筒状口は、コンテナバッグ本体の少なくとも上下一方の端面部に設けられ、上方に配置されたときに粉粒体の供給口の役目を果たし、同下方に配置されたときには収容物を放出する吐出口の役割を果たすものであり、輸送や保管に際しては、閉鎖状且つ折畳み状となってコンテナバッグ本体を封止状の容器とする機能を果たし、粉粒体の供給用ノズルや、ホッパあるいは漏斗等を容易に挿入可能な程度の直径であって開口を、閉鎖するのに容易な程度の突出長さ寸法を有するものとし、折り畳み容易な軟質素材から形成され、縛り紐、ファスナー、開閉弁、開閉口金、巾着構造、あるいはそれらの組合せ等の、比較的簡便且つ確実に開閉操作を行うことができる開閉機構を設けたものとしなければならず、より具体的には、軟質素材製であって、夫々の属する端面部に添うような状態に格納可能に形成され、夫々の開放端近傍には、ファスナー等閉鎖用手段が装備されてなるものとし、さらにその基端またはその近傍からは、その外周に沿うようにして適宜長さで、その縁部には絞り紐を挿通状にした巾着用襟が形成されてなるものとし、該巾着用襟内に、対応する筒状口を収めた上、同絞り紐を緊定して巾着用襟を仮閉鎖する開閉機構が装備されてなるものとすることができる。
【0018】
開閉機構は、筒状口を折り畳み収容可能であり、収容物を収容したコンテナバッグ本体の荷重が加わった場合にも不用意に破損せず、しかも筒状口を通じて粉粒体を供給あるいは排出する際に、作業者が容易にしかも確実に筒状口を開閉可能とする機能を果たすものであり、コンテナバッグ本体の底面側に位置して収容物荷重が加わった際に、収容物に不要な干渉を生ずることがなく、それ自体が破損する虞れも少ない構造としなければならず、軟質素材製であって、夫々の属する端面部に添うような状態に格納状とすることが可能である上、外部摩擦や干渉から筒状口を保護する上、折り畳まれた筒状口から万が一収容物が漏れ出してしまった際に、外部への溢れ出しや、外部からの虫や異物等の侵入を阻止できる構造とすべきであり、筒状口の基部付近にあって同筒状口を収容可能な巾着袋状か、あるいは先端側に絞り紐を通した複数枚の襟型に形成されたものとすることが可能である。
【0019】
補強ベルトは、筒体部が形成するコンテナバッグ本体の周壁面を補強すると共に、筒体部への十分な装着力を確保して吊り索条あるいは環状ロープによる吊り揚げを可能とする機能を果たし、コンテナバッグ本体と同様に折り畳み可能な程度に軟質な素材からなり、収容物を収容したコンテナバッグ本体を吊り揚げる際の荷重に耐え、しかもコンテナバッグ本体の姿勢を、安定に吊り下げることができる程度の強度と寸法、形状、本数、配置に設定されたものとしなければならず、筒体部外周の少なくとも三箇所以上の均衡した箇所の夫々に、略筒体部全長に相当する長さに設定されたものとすべきであり、筒体部形状の鉛直軸芯に平行状、あるいはコンテナバッグ本体の重心を通る鉛直線と略平行する直線状に装着、一体化されたものとするのが望ましい。
【0020】
被着部は、補強ベルトの中途適所に、裾カバー体の上端縁対応箇所に設けられた取着部を脱着自在、繋着状に取着可能として裾カバー体の上端縁がズレ動かないよう保持可能とする機能を果たすものであり、裾カバー体の上縁部を補強ベルトに対して十分な強度で繋着可能とする構造としなければならず、補強ベルトの中途適所に面状ファスナーの被着側もしくは掛着側の何れか一方を設け、これに対応する裾カバー体の上縁適所に、面状ファスナーの被着側もしくは掛着側の何れか他方を設けて脱着自在に掛着可能とするものや、あるいは、補強ベルトの中途適所に潜し帯環を設け、これに対応する裾カバー体の上縁適所に、縛り紐を設けたもの等とすることが可能である外、補強ベルトの中途適所にフック金具やシャックル型の金具を設け、これに対応する裾カバー体の上縁適所に環状金具を設け、脱着自在な構造とすることも可能である。
【0021】
潜し帯環は、コンテナバッグ本体の少なくとも下位端面部を含む下側半分程度を覆う裾カバー体の上端縁に設けられた取着部を、コンテナバッグ本体外周壁面の対応箇所の夫々に脱着自在に取り付け可能とすると共に、裾カバー体のズレ動きや外れを防止する機能を果たし、補強ベルトの上下方向略中央辺りに一箇所か、中央からずらした位置の上下対称位置に二箇所ずつ設けられてなるものとしてコンテナバッグ本体の天地を反転させた場合にも全く同様に保護シートを装着できる構造とするのが望ましい。
【0022】
裾カバー体は、コンテナバッグ本体筒体部の中央付近から下側配置となった端面部を含む下半分程度を脱着自在に覆い、防水可能とする機能を果たすものであって、コンテナバッグ本体を吊り揚げ移動する際にも装着状態を維持できるようコンテナバッグ本体の補強ベルトに対応する箇所に取着部を設けたものとしなければならず、十分な耐久性を有してコンテナバッグ本体中の収容物荷重に耐える素材から形成すべきであり、必要に応じて底面および周壁面の内周壁面の略全面に渡って金属蒸着膜を直接積層形成するか、あるいは金属被膜層を有する樹脂シートを貼着するかして、水密性以外に保温性を付与してなるものに形成することができる外、底面のみ、または底面および周壁面の内周壁の略全面に渡って発泡樹脂あるいは綿状繊維を直接積層形成するか、もしくは発泡樹脂製肉厚シートか綿状繊維製肉厚シートを張着するかして、水密性以外に緩衝性を付与してなるものに形成することが可能である。
【0023】
取着部は、コンテナバッグ本体の中央から下側半分程度の範囲に装着された裾カバー体の上縁付近を、所望する高さ位置に仮着状として裾カバー体のズレ下がりを防止し、正常な装着状態を維持、可能とする機能を果たすものであり、裾カバー体の上縁部を補強ベルトの対応箇所に対して十分な強度で繋着、可能な構造としなければならず、補強ベルトの中途適所と、これに対応する裾カバー体の上縁適所との間に、被着側と掛着側とが対をなす面状ファスナーを設け、脱着自在に掛着可能としたものや、あるいは、補強ベルトの中途適所に潜し帯環を設け、これに対応する裾カバー体の上縁適所に、縛り紐を設けたものとすることが可能である外、補強ベルトの中途適所にフック金具やシャックル型の金具を設け、これに対応する裾カバー体の上縁適所に環状金具を設けて脱着、自在な構造とすることもまた可能である。
【0024】
巾着紐は、裾カバー体の上端縁とコンテナバッグとの隙間から異物の浸入してしまうのを抑止する機能を果たし、裾カバー体の上端縁よりもやや下方位の全周を、収容物で満杯状とされたコンテナバッグの対応外周壁面に対して密着状に装着可能とし、裾カバー体の所定高さ位置に上下移動しないよう装着されたものとしなければならず、ゴム紐等の伸縮性のある紐素材か、あるいは合成樹脂繊維または天然繊維製の紐、もしくはステンレス製等の金属ワイヤー等を使用することも可能であり、締め付け固定を容易にする仮固定用のバックルやその他の金具類を付属したものとするのが望ましく、当該巾着紐の内側に相当する裾カバー体の内周壁面の略全周に渡って天然ゴム製あるいはフェルト製等の摩擦用帯を貼着し、重点的に摩擦力を確保できるようにしたものとすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0025】
【実施例】
図1のフレキシブルコンテナバッグの斜視図、図2の図1中における鎖線円A部分の断面図、図3の粉粒体を収容したフレキシブルコンテナバッグの斜視図、図4のフレキシブルコンテナバッグの使用方法を(a),(b),(c)の順に概念的に示す斜視図、図5の裾カバー体を装着するフレキシブルコンテナバッグの斜視図、図6の裾カバー体の装着状態を示す斜視図、図7の天カバー体を装着するフレキシブルコンテナバッグの斜視図、および図8の装着された天カバー体の斜視図に示される事例は、コンテナバッグ本体2の外側周りの均衡する四箇所の夫々に、吊り索条兼用の補強ベルト5,5,……を配し、それら補強ベルト5,5,……の上下方向中間辺りに被着部となる潜し帯環54,54,……を一体的に形成する一方、穀類等を収容した当該コンテナバッグ本体2の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成してなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体7を有し、その上端縁の上記補強ベルト5,5,……に対応する位置に取着部71,71,……を一体的に形成してなるフレキシブルコンテナバッグ1として代表的な一実施例を示している。
【0026】
当該フレキシブルコンテナバッグ1は、図1中に示すとおり、天然繊維または合成樹脂あるいはそれらの複合素材製の軟質且つ通気性を有する、略円筒状の筒体部21、およびその上下端に同様の素材からなり、略円板状に形成された上下端面部22,22を縫合して形成されたコンテナバッグ本体2よりなり、その縫合部分は、図2に示すように、筒体部21の上下端縁と上下端面部22,22の外周縁とを、コンテナバッグ本体2の内側に向けて折り返し、強固に縫合してある。
【0027】
上下端面部22,22は、互いに上下対称的な構造となっているので、何れか一方のみの構造を示すと、端面部22の中心位置には、折り畳み可能な程度に柔軟な筒状口3が、鉛直状に突出形成され、当該筒状口3を通じて粉粒体を供給、排出可能とするようコンテナバッグ本体2内部と外部とを連通状とするものとなっており、その先端開口縁付近には、筒状口3の開口自体を閉鎖可能な、軟質素材からなる掩塞蓋31が設けられ、さらに、同開口付近には、面状ファスナを有して筒状口3を束ねた状態に縛り、閉鎖可能とする閉鎖用手段としての締付けバンド32を設けている。
【0028】
筒状口3には、その基端付近から外周に沿うようにして同筒状開口3の半径に略等しいか、それよりも僅かに長い高さ寸法の略台形状としたシート状軟質素材製の複数枚の巾着用襟41,41,……を延伸させ、それら先端側縁部に輪状をなすよう順次挿通し、結び合わされた端部が、近接した端面部22の外周縁を越えて筒体部21外周壁面の近接端側付近まで届く程度の寸法に設定され、巾着用襟41,41,……を絞り上げ、および弛緩する作業を簡便化できる仮止め金具43を装着した絞り紐42を装着してなる開閉機構4が設けられており、絞り上げた絞り紐42の端部が、到達可能な筒体部21外周壁面の近接端側付近に、同絞り紐42の端部側を、面状ファスナを有して仮止め始末、可能とする挟持バンド44,44を設けたものとなっている。
【0029】
筒体部21の外側周りには、互いに均衡する配置となる四箇所、即ち、収容物を収容した際のコンテナバッグ本体2の重心位置からの距離が略等しく、隣接するもの同士の間隔も略同じになる四箇所の夫々に、上下間略全長に渡って略鉛直状の配置とした補強ベルト5,5,……の各上下端付近を、環形状とするよう二つ折りにした短尺帯の端部を外側から重ね合わせ状とし、図示しない吊り索条を装着可能とする吊り帯環52,52,……と共に、同筒体部21の周壁面に対し、補強布51,51,……を当てて縫合、一体化したものとする。
【0030】
また、各補強ベルト5,5,……の補強布51,51,……に近接する上下中央寄りのコンテナバッグ本体2を天地反転した際に、互いに略同一の高さ位置となる箇所の夫々に、上下部保護シート取着紐(裾カバー7取着部71や天カバー9取着部91)結着用の潜し帯環54,54,……を縫合、一体化し、さらに、各補強ベルト5,5,……の各上下端には、吊り帯環52,52,……を越えて上下各端面部22,22の筒状口3,3方向に向けて延伸された端面補強ベルト53,53,……を一体形成したものとし、上下各端面補強ベルト53,53,……の筒状口3を取巻き状に配置させた自由端の夫々に、順次、輪状に挿通されることによって連繋状とする環状ロープ6を挿通してある。
【0031】
図5および図6に示すとおり、コンテナバッグ本体2の下位配置となる端面部22と、その端面部22から筒体部21の中途部下側であって各被着部である潜し帯環54,54,……に至る範囲を防水状に包囲可能とする、可撓製水密素材製の浅袋状に形成され、内周壁面の全体に金属蒸着膜からなる保温層が、直接積層された裾カバー体7が脱着自在に、装着可能とされ、同裾カバー体7の上端縁における各潜し帯環54,54,……に対応する箇所には、夫々、縛り紐からなる取着部71,71,……の基端が縫合あるいは接着することによって設けられており、さらに、同裾カバー体7の上端縁より僅かに下側となる位置には、全周に渡って巾着紐72が挿通されており、付属の仮止め金具73を締め付けることによって巾着紐7を絞り、裾カバー体7の開口縁付近をコンテナバッグ本2体筒体部21外周壁面に密着状とすることが可能な構造にしてある。
【0032】
また、図7および図8に示すように、コンテナバッグ本体2の上位配置となる端面部22と、その端面部22から筒体部21中途部上側の潜し帯環54,54,……に達する範囲を防水状に包囲可能とする、可撓製水密素材製の天カバー体8が脱着自在に、装着可能とされ、該天カバー体8の補強ベルト5,5,……に対応する箇所が、夫々切除され、その切除縁部下端夫々の潜し帯環54,54,……に対応する箇所に、縛り紐からなる取着部81,81,……が設けられたものとしている。
【0033】
【発明の作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明のフレキシブルコンテナバッグ1は、以下のように作用することとなる。
先ず、当該フレキシブルコンテナバッグ1を使用する際し、上下端面部22,22中の何れか一方を上方に、他方を下方に配置させ、筒体部21を略鉛直状の姿勢とし、下方配置となった筒状口3を手繰り寄せるようにして窄め、その外周を、閉鎖用手段としての締付けバンド32で縛り着け、収容物が漏れ出ないよう確りと閉鎖させると共に、その外側から掩塞蓋31を被せて隠蔽状とし、さらに、開閉機構4の絞り紐42を仮止め金具43で絞り上げるようにして複数枚の巾着用襟41,41,……の先端側縁を、筒状口3の中心付近に引き寄せ、掩塞蓋31の外側を覆うよう完全に閉鎖させたものとして有底袋状とし、絞り上げ操作によって長尺延伸状となった絞り紐42の端部側を、筒体部21外周面の挟持バンド44に挟み着け、さらに挟持バンド44から先に出た端部を、補強ベルト5と筒体部21外周面との間に挟み込み状に固定する。
【0034】
このように有底袋状としたフレキシブルコンテナバッグ1は、図4中の(a)に示すように、筒状部21の筒型形状を略維持できる状態に適宜支持し、筒状口3を粉粒体供給用の図示しないホッパーに仮固定状とし、例えば1300リットルの無洗米を供給して満杯状態とした後、供給を停止させてホッパーから取り外し、下側配置となった筒状口3と同様の作業によって閉鎖用手段としての締付けバンド32および開閉機構4を閉鎖させ、図3中に示されるように、上下筒状口3,3が共に閉鎖された袋状として運搬ならびに保管可能な状態となるようにする。
【0035】
無洗米を収容したフレキシブルコンテナバッグ1を運搬するときには、各補強ベルト5,5,……の上位の吊り帯環52,52,……に図示しない吊り索条を脱着自在に装着してフォークリフトあるいはクレーン等を用いて運搬、移動することが可能であり、目的位置に運搬して載置した後、吊り索条を取り外すことによって積み上げ、保管することも可能であり、また、当該フレキシブルコンテナバッグ1は、図3中の鎖線矢印で示すように、上位となる各端面補強ベルト53,53,……に連繋状に挿通された環状ロープ6の下側と、上位端面部22との間に、フォークリフトのフォークを挿し込み、あるいは環状ロープ6の略平行状に対峙する中途部の双方にクレーンのフックを掛ける等して吊り揚げ、運搬することができる。
【0036】
フレキシブルコンテナバッグ1が吊り下げ状態にあるとき、下位端面部22に配置された環状ロープ6は、筒体部21からの荷重を受けた各端面補強ベルト53,53,……およびこれに繋がる補強ベルト5,5,……からの力を受け、下位端面部22外側で緊張状となり、収容物の荷重を担って補強するものとなり、しかも下位端面部22から下側に垂れ下がり状とならないので、吊揚げ移送中に、周囲の物に引っ掛かったりするのを防止することとなり、端部を挟持バンド44に挟み留められた絞り紐42の端部も同様に、周辺物に引っ掛かるのを防止される。
【0037】
図5および図6中に示したように、各補強ベルト5,5,……に設けられた上下の潜し帯環(被着部)54,54,……を利用すれば、コンテナバッグ本体2の下位となった何れの端面部22であっても、同一構造の裾カバー体7を装着し、その縛り紐(取着部)71を取着可能であり、しかも巾着紐72を仮止め金具73によって絞り込み、仮固定状とすることにより、裾カバー体7の上端縁付近を略全周に渡ってコンテナバッグ本体2の外周壁面に密着状とさせられ、濡れた地面や床面上に保管した場合にも十分な防水性が確保され、また、図7および図8に示すように、同様にコンテナバッグ本体2の何れか上位となった端面部22に、天カバー体8を装着し、縛り紐(取着部)81を取着することが可能であり、雨天や積雪中の屋外に保管する際にも、上位端面部22からの雨滴や雪解け水の浸透を防止することができるものとなる。
【0038】
屋内に搬入する際等、裾カバー体7および天カバー体8が不要になったときには、フレキシブルコンテナバッグ1を吊り上げ、先の装着時の操作とは逆の手順によって簡便に取り外すことが可能である。
【0039】
フレキシブルコンテナバッグ1の内容粉粒物を排出するときには、運搬時と同様にして吊り揚げ、放出場所まで運搬、移動させて下位配置となっている端面部22を、図4中の(b)に示すように、所定の高さに浮かせた状態に保持し、下方配置の筒状口3の開閉機構4ならびに閉鎖用手段としての締付けバンド32を、閉鎖時とは逆の手順で順次、開放し、コンテナバッグ本体2中に収容されている無洗米を放出し、全ての放出を終えたところで、図4中の(c)に示すように、下方配置となっている筒状口3を開放状のまま、コンテナバッグ本体2の天地を反転させ、それまで閉鎖状となっていた上方配置の筒状口3を、今度は新たに下方配置の筒状口3とし、開放状とした下方配置となっていた筒状口3は、今度はそのままで所望の粉粒物等収容物を注入可能とする新たな上方配置の筒状口3として使用することが可能である。(図4中の※印は、コンテナバッグ本体2の天地反転状態を示す目印である。)
【0040】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明のフレキシブルコンテナバッグによれば、何よりもまず、コンテナバッグ本体の下位となった端面部を含む周壁面に、裾カバー体を装着し、各取着部を対応する補強ベルトの各被着部に仮取着した上、巾着紐を絞って仮固定状とすることにより、吊り揚げ状としたコンテナバッグ本体に裾カバー体を簡便且つ迅速に装着することができると共に、コンテナバッグ本体の移動や保管等を繰り返したときにも、各取着部が被着部に確りと仮固定されているためにズレ動かず、脱落を確実に防止できる上、濡れた地面や床面に直接的に接地させて保管する場合にも高い防水性を確保し、コンテナバッグ本体中の収容物を、水分の浸入や害虫あるいは異物等の混入から守り、良好な保管状態を実現可能とすることができるという秀れた特徴が得られるものである。
【0041】
特に、実施例に説明したフレキシブルコンテナバッグ1は、上記した特徴に加え、図7および図8中に示したように、上位となった端面部22に対して天カバー体8を装着可能であり、同天カバー体8の各補強ベルト5,5,……に対応する切除部分を通して各吊し帯環52,52,……が露出状となるので、各吊し帯環52,52,……に図示しない吊り索条を繋着してフレキシブルコンテナバッグ1を吊り揚げ、移送することが可能であり、しかも各補強ベルト5,5,……の上位にある潜し帯環(被着部)54,54,……に、各縛り紐(取着部)81,81,……を結び着けることにより、天カバー体8のズレ動きや脱落を防止して確実な防水効果を得ることができ、屋外保管の際の雨や積雪、霜、塵埃、あるいは害虫等が、コンテナバッグ本体2中に浸入してしまうのを防止するという大きな効果が得られるものとなる。
【0042】
叙述の如く、この発明のフレキシブルコンテナバッグは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの防水用カバーを装着したフレキシブルコンテナに比較し、その構造を簡素化した上に耐久性を向上させられるため、遥かに経済的なものとし、粉粒体物資の輸送や保管作業の効率も大幅に高めることができることから、経費の削減と作業工数の短縮とを確実に達成可能にするものであり、安全且つ円滑な作業性と、異物混入や収容物の漏れ出し等を確実に防ぐことができる高い信頼性とが求められているコンテナ製造業界には勿論、これらを利用する農業、畜産業、建設業、窯業、化学工業等、多岐に渡る業界からも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のフレキシブルコンテナバッグの技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
【図1】フレキシブルコンテナバッグの構造を示す斜視図である。
【図2】図1中の鎖線円A部分の断面構造を示す側面図である。
【図3】粉粒荷物を収容したフレキシブルコンテナバッグを示す斜視図である。
【図4】フレキシブルコンテナバッグの使用方法を順次示した斜視図である。
【図5】裾カバー体の装着作業を示す斜視図である。
【図6】装着された裾カバー体を示す斜視図である。
【図7】天カバー体の装着作業を示す斜視図である。
【図8】装着された天カバー体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルコンテナバッグ
2 コンテナバッグ本体
21 同 筒体部
22 同 端面部
3 筒状口
31 同 掩塞蓋
32 同 締付けバンド(閉鎖用手段)
4 開閉機構
41 同 巾着用襟
42 同 絞り紐
43 同 仮止め金具
44 同 挟持バンド
5 補強ベルト
51 同 補強布
52 同 吊し帯環
53 同 端面補強ベルト(吊り索条用)
54 同 潜し帯環(被着部)
6 環状ロープ
7 裾カバー体
71 同 縛り紐(取着部)
72 同 巾着紐
73 同 仮止め金具
8 天カバー体
81 同 縛り紐(取着部)

Claims (8)

  1. 袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成してなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着してなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  2. 袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着してなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  3. 袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着したものとなし、コンテナバッグ本体の種類やコンテナバッグ本体への穀類等を収容加減に係わらず、裾カバー体上端縁内側とコンテナバッグ本体との間に隙間の発生を抑制し、同所から水やゴミ、害虫等の不要物の侵入を阻止するようにしてなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  4. 袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々潜し帯環を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着紐を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの潜し帯環に、裾カバー体上端縁に設けてある取着紐を着脱自在に取着してなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  5. 袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、その外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には吊り索条兼用の補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか一方を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には、面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか他方を縫合、接着その他の手段で一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか一方に、裾カバー体上端縁に設けてある面状ファスナーの掛着側か被着側かの何れか他方を着脱自在に取着してなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  6. 所要大きさの筒体部と、その上下に一体化されて閉鎖状とする各端面部とより、全体が上下を略対称構造とした袋状で軟質素材製のコンテナバッグ本体を有し、それら上下各端面部が、共にその中央に仮閉鎖可能な開閉機構の組み込まれている筒状口を備えると共に、当該筒体部外側周りの少なくとも三箇所以上の均衡した箇所における夫々の上下方向には補強ベルトが配してあり、それら補強ベルトの上下方向中間辺りには、夫々後記裾カバー体の取着部を着脱自在に取着させる被着部を一体的に形成したものにする一方、穀類等を収容して満杯状態にしてなる当該コンテナバッグ本体の下半部程度を内接状に収容可能な大きさに形成すると共に、上端縁よりやや下方位の全周にかけて巾着紐を組み込んでなる、浅袋状で可撓性水密素材製の裾カバー体を有し、その上端縁であって、上記補強ベルトの配置箇所に対応する位置には取着部を一体的に形成したものとなし、当該コンテナバッグ本体の下方から裾カバー体を嵌めてから、対応する関係に組み合わせた補強ベルトの被着部に、裾カバー体取着部を着脱自在に取着したものとなし、コンテナバッグ本体の種類やコンテナバッグ本体への穀類等を収容加減に係わらず、裾カバー体上端縁内側とコンテナバッグ本体との間に隙間の発生を抑制し、同所から水やゴミ、害虫等の不要物の侵入を阻止するようにしてなるものとしたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  7. 裾カバー体が、その底面および周壁面の内周壁面の略全面に渡って金属蒸着膜を直接積層形成するか、あるいは金属被膜層を有する樹脂シートを貼着するかして、水密性以外に保温性を付与してなるものに形成された、請求項1ないし6何れか一項記載のフレキシブルコンテナバッグ。
  8. 裾カバー体が、その底面のみ、または底面および周壁面の内周壁の略全面に渡って発泡樹脂あるいは綿状繊維を直接積層形成するか、もしくは発泡樹脂製肉厚シートか綿状繊維製肉厚シートを張着するかして、水密性以外に緩衝性を付与してなるものに形成された、請求項1ないし7何れか一項記載のフレキシブルコンテナバッグ。
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