JP2011031979A - コンテナーの内装バッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッグ主体2を構成するシート素材からなる前後の面部、上下の面部及び左右の側面部の6面部によって直方体形に形成される内装バッグ1のバッグ主体部2の少なくとも前記上面部の左右の縁部6a、6bに素材のシートを折り重ねて肉厚補強縁部10を縁に沿って形成し、該肉厚補強縁部10により前記バッグ主体部2に剛性を付与して前記上面部乃至左右の側面部の弛みの発生を回避し、使用時の展開において皺の発生、シートの引きつれのない安定した直方体形をなす立体的な展開を可能にする。
【選択図】図1
Description
このコンテナー用の内装バッグは、汎用型のコンテナー(以下、単に「コンテナー」と言う。)を使って穀物等を輸送する場合の不可欠な備品であり、この内装バッグをコンテナーの内部に吊設し、内壁面の全面に亘って張り巡らすことによって穀物類を直接コンテナーに投入し、その積み込みを可能にしている。
そして、実際に使用する場合は、コンテナーの内部に持ち込んだのち、バッグの前端側から順に折り畳みを解きながら広げ、バッグの適所に設ける吊りフックや吊り紐を使ってコンテナーに予め備える前記係止環に掛け止め、或は結び付けてコンテナーの内壁面に添って立体的に広げ、その装着作業を行う様にしている。
言うまでもなく、ここでの作業は、折り畳まれた内装バッグを広げる作業と、このバッグに取付けられた掛け紐、吊り紐をコンテナーに備えた係止部に掛け止める作業によって行われるもので、従ってその作業はどちらかと言えば容易なものであり、また簡単に装着することができるものである。
つまり、大型であるバッグの成形に当って、この肉厚補強縁部が外に突き出た状態にあることはバッグの外側で成形作業ができることであり、作業そのものが容易になる。そして、同時にこの作業空間が確保されることは求める形状の肉厚補強縁部の成形を可能にすることからその設計の自由度を広げることになる。
図面において、符号1は本発明に係る内装バッグであり、2はバッグ主体部を示す。
バッグ主体部2は6つの面部からなり、前後方向に長さを有する直方体形をなし、その大きさは使用対象となる汎用型コンテナー3(以下、単に「コンテナー3」という。)の内部形状に適合したものとなる。
尚、上記接合の順序については、上記とは逆に下面部7側から行っても同じものであることは言うまでもなく、その選択は自由である。
独立した状態で形成される上記後面部5は、図2,3に示したように上半部分に貨物の投入口14を形成し、この投入口14の下に補強用シート15を繋ぎ止める連結部16を形成する。
補強用シート15は、上端部15aに前記連結部16に備える連結部材たる連結紐21に結び付ける同様の連結紐22を備え、また上端部15aに近い位置と、高さの略中央部の2箇所に幅方向に沿って支持バー(図示せず)を刺し通し、これを支持する筒形をなすバー装着部23,24を設けている。
図1は、完成した内装バッグ1の主体部2に前記補強用シート15を組付け、使用に備えた姿を示している。このとき、補強用シート15は下端部15bを補助後面部5bの下端部を超えて垂れ下った状態となる。
また、結束紐27は、上面部6の縁部に沿って設けられる肉厚補強縁部10の前後の端部にこれを貫いて形成する取付透孔28に鳩目29を装着した取付部に通して結び付けてあり、これにより吊り具25をバッグ主体部2の前後の隅部にしっかり取り付くようにしてある。
上記ホルダー30は、円筒体の一側に切欠き部31を設けて断面C字形に形成する滑合体30aと、切欠き部31の反対側から突出する係止片30bとを一体に有する合成樹脂製の部品であって、上記係止片30bに形成する透孔30cにS字形に形成する金属製の吊り具26を掛け止める構造にしてある。
固定用の連結具32は、ここでは強靭な紐からなり、下面部7の左右の縁部7a,7bに沿って形成される前記肉厚補強縁部10の前端部と後端部に前記取付透孔28と同じ取付透孔を形成してこれに結び付けることによって取付けてある。また可動の固定用連結具33は、前記中間の吊り具26におけるホルダー30と同一のホルダー30に連結用の紐を結び付けることによって形成している。
上記4箇所の固定によってコンテナー3とバッグ主体部2との位置関係が定まることになるので、次にこのバッグ主体部2をコンテナー3の後方開口部(図示せず)に向けて引き出すようにして広げるのである。
このとき、コンテナー3の隅部に付設される係止環34は、予め一定位置に固定されるが、中間の吊り具26と固定用の連結具33はそれぞれホルダー30を滑らせて肉厚補強縁部10に対し移動が自由にしてあることから、それぞれ対応する係止環34に向けて膨径補強部12を伝わらせて移動させ、各係止環34と対面した位置で掛け止めることになる。
尚、上記補強用シート15は、下端部15aを予め下面部7に紐35等で接面した状態に固定して置き、前記バッグ主体部2の吊設作業に併せて下面部7とコンテナー3の床との間に自動的に介挿するようにしてもよい。
この投入作業に当っては、補助後面部5aから更に延設するカバー片36を捲り上げてコンテナー3の後部開口部から上面(屋根)に乗せ、これによってバッグ主体部2とコンテナー開口部との隙間を塞いで貨物投入装置から噴き込まれる貨物がバッグ主体部の上面に侵入するのを防止する。
ここでコンテナーが水平に戻されると、投入された貨物が後面部5に向けて移動することに伴いこの後面部5を後方に押し出し、補強用シート15を圧迫することになる。この時、圧迫を受けた補強用シート15は、上部のバー装着部23と中間の装着部24に挿通する支持バーと、下面部7の下に差し入れによって固定した下端部15bとの間で緊張することになり、この緊張を通して後面部5を支えることになる。この結果、後面部5がコンテナーの後部開口部に向けて膨出するのを抑えられることになり、扉と接触しない範囲で膨出を止めてコンテナーの開口部を閉ざす扉の閉塞作業の妨げとなるのを防止することになる。
ことに、本発明においては、使用時に最も負荷がかゝるバッグ主体部2の隅部、特に吊設の基点となる上面部6の前後の隅部と、左右の縁部6a,6bにおいて、また、下面部7の同様の隅部においてシートが重合することによって形成される肉厚補強縁部10によって強化されることから堅牢で耐衝撃性の高い内装バッグが提供されることになる。
ここにはバッグ主体部2を構成する前面部4と後面部5が除かれているが、これらは別体に形成して上記4面部による組立が完成した後、角筒形に形成される両開口部に添わせて一体に接合することで直方体形の本発明の内装バッグに形成することになる。
この肉厚補強縁部110の形成は、4つの隅部において同一の方法で行われ、それぞれ外に向けて鍔形に突き出る形状に形成される。
勿論、第2の実施例による場合は、4つの面部を一体にした大型の筒形シートを製造する装置を要することになるが、筒形を製造することができない場合は、二分割型或は三分割型にして形成することも可能であり、任意選択することができるものである。
要するに、この肉厚補強縁部は柔軟性のあるシート素材に剛性を付与して装着時の作業性、装着された状態の安定性を得るためのものとなるが、同時にこの肉厚補強縁部は内装バッグを折り畳む場合にその畳み込みの障害とならないことが求められるもので、従って、両者を満足できる範囲において厚みを選択し、剛性を選択することになる。
尚、合成樹脂製のシートとする場合には、例えば、延伸糸を職編した布材料に樹脂を被膜したシート材も選択の範囲に含まれることになる。そしてここで、シート素材としての合成樹脂材料を具体的に挙げるならば、例えばポリエステルやポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等の熱可塑性の合成樹脂材料を挙げることができる。
また、膨径補強部12を形成する補強芯部11については、ローブ状のものの他、厚手のテープ状のものであってもよい。ここで求められることは、補強接合部10に所定の膨らみを長さ方向に沿って形成できること、そして、バッグ主体2の折り畳みに当って折り曲げが可能な所要の柔軟性を有することであり、これを基準にして材料を選択することができる。
2 バッグ主体部
3 コンテナー
4 バッグ主体部の前面部
5 バッグ主体部の後面部
6 バッグ主体部の上面部
6a,6b バッグ主体部の上面部の左右の縁部
7 バッグ主体部の下面部
7a,7b バッグ主体部の下面部の左右の縁部
8 バッグ主体部の左側面部
8a,8b バッグ主体部の左側面部の上下の縁部
9 バッグ主体部の右側面部
9a,9b バッグ主体部の右側面部の上下の縁部
10 肉厚補強縁部
11 補強芯材
12 肉厚補強縁部に形成される膨径補強部
14 貨物の投入口
15 補強用シート
16 補強用シートの連結部
25,26 吊り具
28 補強接合部に形成される取付透孔
30 膨径補強部に滑合させる吊り具のホルダー
32,33 固定用の連結具
34 コンテナーに設ける係止環
Claims (9)
- コンテナーの内部形状に適合した直方体形をなすバッグ主体部をシート素材による上下の面部、左右の側面部、前後の面部の6面部によって形成するようにしたコンテナーの内装バッグにおいて、
前記6面部の少なくとも上面部の左右の縁部にその長さ方向に沿って該上面部のシート素材の肉厚より大となる肉厚補強縁部を形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。 - 請求項1に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、肉厚補強縁部は上面部の左右の縁部、並びに下面部の左右の縁部に沿って形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項1又は2に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、上面部の左右の縁部及び或は下面部の左右の縁部に沿って形成される肉厚補強縁部は、各縁部から外に向けて張り出す帯状の肉厚片であることを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項1乃至3に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、肉厚補強縁部は、バッグ主体部を形成する面部のシート素材の一部を手繰り出し、且つこれを折り重ねて所要厚さに接合することによって形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項1乃至4に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、肉厚補強縁部は上面部の左右の縁部にあっては上面部の左右の縁部と左右側面部の各上縁部との、また下面部の左右の縁部にあっては下面部の左右の縁部と左右側面部の各下縁部との各端縁を外方向に向けて接面状に揃え、且つ該接面部分を折り返して二重重ね状態にして一体に接合することにより形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項1乃至5に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、肉厚補強縁部は端縁部に沿って膨径補強部を一体に形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項6に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、膨径補強部は肉厚補強縁部に紐状芯材を埋設することによって形成することを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項6又は7に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、膨径補強部に止め具の取付用スライダーを摺動自由に滑合し、上記止め具を肉厚補強縁部の長さ方向に沿って移動自由に取付けることを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
- 請求項1乃至8に記載のコンテナーの内装バッグにおいて、肉厚補強縁部の適所に取付用透孔を穿ち、該取付用透孔に掛け止め用の止め具を取付けることを特徴としたコンテナーの内装バッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009182688A JP2011031979A (ja) | 2009-08-05 | 2009-08-05 | コンテナーの内装バッグ |
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Family
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Family Applications (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63134995U (ja) * | 1987-02-26 | 1988-09-05 | ||
US5595315A (en) * | 1990-02-15 | 1997-01-21 | Podd; Victor T. | Bracing system for a liner for a cargo container |
JP3078130U (ja) * | 2000-12-05 | 2001-06-22 | 日本マタイ株式会社 | コンテナ内装袋 |
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- 2009-08-05 JP JP2009182688A patent/JP2011031979A/ja active Pending
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JPS63134995U (ja) * | 1987-02-26 | 1988-09-05 | ||
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