JP2011020634A - 電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池消耗が低減された電子キーシステムを提供する。
【解決手段】電子キーシステムは、車両2と電子キー1aとの間で無線通信を介してID照合が可能で、前記ID照合が成立したことを条件に、車両2に設置されたドアロックやエンジンの操作が可能となる。電子キーシステムは、車両2に設けられ、ID照合を開始するに際して、電子キー1aをスリープ状態から起動状態に切り換えるためのウェイク信号Swkを、車両2からそれぞれの車両固有のコード列によって発信させるウェイク信号発信部と、電子キー1aに設けられ、受信したウェイク信号Swkのコード正否を見るウェイク照合を行い、当該照合が成立すれば、電子キー1aをスリープ状態から起動状態に切り換える起動指令出力部とを備えた。
【選択図】図2

Description

この発明は、電子キーシステムに関する。
近年、車両のキーシステムにおいては、キーが持つ固有のキーコードを無線発信可能な電子キーを車両キーとして使用する電子キーシステムが種々の車種で採用されている。この電子キーシステムでは、車両の周囲にキーコードの返信要求としてLF帯の信号でリクエストの通信エリアを形成し、この通信エリアに電子キーが入り込んでリクエストを受け取ると、電子キーがキーコードをRF帯の信号で車両に返信する。そして、車両は、このキーコードを受信するとキー照合を行い、キー照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可又は実行する(例えば、特許文献1参照)。
このリクエストとキーコードとの相互通信においては、車両からは電子キーを起動させるウェイク信号と車両を識別するための識別コード信号とチャレンジレスポンス認証のチャレンジコード等を含む照合コード信号とが発信される。また、電子キーからはウェイク信号と車両コード信号とにそれぞれ応答して発信されるアック信号と自身のキーコードを含むレスポンス信号とが発信される。
図6を参照して説明すると、車両2は間欠的にウェイク信号Swkを発信し、ウェイク信号Swkを受信した電子キー1aは停止状態(スリープ状態)から起動して応答信号としてアック信号Sacを発信する。ウェイク信号Swkに対応したタイミングでアック信号Sacを受信した車両2は識別コード信号Sviを発信し、識別コード信号Sviを受信した電子キー1aは識別コードを照合し、コードが一致すると応答信号としてアック信号Sacを発信する。そして、識別コード信号Sviに対応したタイミングでアック信号Sacを受信した車両2は照合コード信号Sccを発信し、照合コード信号Sccを受信した電子キー1aはレスポンス信号Sreを発信する。レスポンス信号Sreを受信した車両2はID照合を行い、ID照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可又は実行する。
特開2002‐29385号公報
ところで、上記の電子キーシステムでは、異なる車両用の電子キー1a及び電子キー1bが電子キー1aに対応する車両2の通信エリア内に持ち込まれることが想定される。このような場合、電子キー1a及び電子キー1bが車両2から発信されたウェイク信号Swkを受信すると、どちらもスリープ状態から起動し、どちらもアック信号Sacを返信する動作をとる。よって、本来ならば動く必要のない電子キーまでも動作させてしまうので、その分だけ電子キーの電力を無駄に消費する問題があった。そこで、できる限り電池の消耗を減らすことが望まれていた。
また、建物(住宅)のドア等のキーとして電子キーが使用される電子キーシステムにおいても、同様に自身に対応する建物と異なる建物から発信されるウェイク信号に対してスリープ状態から起動してアック信号を発信する動作をとってしまう。よって、このような建物用の電子キーシステムにおいても、関係のない電子キーが無駄に起動してしまうので、電力浪費の問題があった。なお、建物用の電子キーシステムの識別コード信号には、建物を識別する識別コードが含まれている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子キーの電池消耗を低く抑えることができる電子キーシステムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、通信対象と電子キーとの間で無線通信を介してID照合が可能で、前記ID照合が成立したことを条件に、前記通信対象に設置された機器の操作が可能となる電子キーシステムにおいて、前記通信対象に設けられ、前記ID照合を開始するに際して、前記電子キーをスリープ状態から起動状態に切り換えるための起動信号を、前記通信対象からそれぞれの通信対象固有のコード列によって発信させる起動信号発信手段と、前記電子キーに設けられ、受信した前記起動信号のコード正否を見る起動信号照合を行い、当該照合が成立すれば、前記電子キーをスリープ状態から起動状態に切り換える状態切換手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、電子キーを起動状態に切り換えるための起動信号は、通信対象固有のコード列により発信される。このため、複数の電子キーが通信対象の通信エリアに存在していたとしても、通信対象と組をなすキーのみが起動し、通信対象と組をなさないキーは起動せずにスリープ状態を維持する。よって、電子キーは対応しない通信対象からの起動信号によって無駄に起動することがなく、アック信号を発信しないで済むので、従来と比較して電池の消耗を低減することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、前記ID照合は、前記通信対象が起動後の前記電子キーとペア確認を行い、当該ペア確認の認証成立の後に、前記電子キーのIDコードの正否を見る主認証を実行する相互認証であって、前記起動信号照合を前記ペア確認として代用し、当該起動信号照合の成立の後、直ちに前記主認証に移行することをその要旨としている。
同構成によれば、通信端末と電子キーとのID照合の一種には、通信対象からID相当のデータを送って電子キーに確認させるペア確認を行う工程が含まれる場合があるが、本構成の場合は、起動時に行う起動信号照合を、この種のペア確認として代用するので、従来の場合には必要となっていたペア確認の工程が不要となる。このため、電子キーが起動した後は、直ぐに主認証に移行することが可能となるので、ID照合に要する時間を短時間化することが可能となる。これにより、キー認証(キー操作)を開始してから実際に機器が動くまでに必要な時間が短くなるので、キー操作の際のレスポンスを向上することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、前記主認証は、前記通信対象から発信されたチャレンジに対して前記電子キーが返してきたレスポンスが正しいか否かを見るチャレンジレスポンス認証と、前記電子キーが持つIDコードが正しいか否かを見るIDコード照合とを含むことをその要旨としている。
同構成によれば、ID照合としてチャレンジレスポンス認証を行うので、通信対象及び電子キーの2者の認証を、より精度よく行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、待機状態にある前記電子キーを前記起動信号の登録モードの状態で起動させ、前記通信対象に予め登録されている前記起動信号を前記電子キーに発信して、該起動信号を当該電子キーに登録する登録手段を備えたことをその要旨としている。
ところで、本発明の起動信号は、通信対象に固有のコード列であるため、電子キーの製造段階で予め起動信号を登録しておくことができない。そこで、上記構成によれば、電子キーを登録モードの状態で起動させて、通信対象に予め登録されている起動信号を電子キーに受信させて登録する。このため、電子キーを登録モードにさせることで起動信号がなくても通信を開始させて、起動信号を電子キーに登録することができる。
本発明によれば、電子キーの電池消耗を低く抑える電子キーシステムを提供することができる。
電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 電子キーシステムによる通信動作を示すタイムチャート。 ウェイク信号の登録動作を示すシーケンスチャート。 ウェイク信号の登録動作を示すシーケンスチャート。 電子キーシステムによる通信動作を示すタイムチャート。 従来の電子キーシステムによる通信動作を示すタイムチャート。
以下、本発明にかかる電子キーシステムの一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示されるように、車両2には、例えば運転者が実際に車両キーを操作しなくてもドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止等の車両動作を行うことが可能な電子キーシステムが搭載されている。ここで、車両2が電子キー1の通信対象である。電子キーシステムは、キー固有のIDコードを無線通信で発信可能な電子キー1が車両キーとして使用されている。電子キーシステムは、車両2からリクエスト信号Srqを発信させ、このリクエスト信号Srqを電子キー1が受信すると、それに応答する形で電子キー1が自身のIDコードを含ませたIDコード信号Sidを狭域無線通信により車両2に返信し、電子キー1のIDコードが車両2のIDコードと一致すると、車両2に設置された機器としてのドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止が許可又は実行されるシステムである。
電子キーシステムには、車両2に近づいたり離れたりした際に自動でID照合が行われてドアロックの施解錠が許可されるエントリーシステムがある。これを以下に説明すると、車両2には、電子キー1との間で狭域無線通信を行う際にID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)21と、車両2の電源系を管理するメインボディECU31とが設けられている。照合ECU21には、車両2の各ドアに埋設されて車外にLF(Low Frequency)帯の信号を発信可能な車外LF発信機22と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の無線信号を発信可能な車内LF発信機23と、車内後方の車体等に埋設されてRF(Radio Frequency)帯の無線信号を受信可能なRF受信機24とが接続されている。照合ECU21には、例えばドアロック施解錠等を管理するメインボディECU31が車内LAN(Local Area Network)30を介して接続されている。
一方、電子キー1には、車両2との間で電子キーシステムに準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部11が設けられている。通信制御部11は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶されたメモリ11aを備えている。通信制御部11には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF通信部12と、通信制御部11の指令に従いRF帯の信号を発信可能なRF発信部13とが接続されている。また、通信制御部11には、電子キー1側において同システムに準ずるID照合(スマート照合)を管理するスマート通信部11bが設けられている。
照合ECU21は、車外LF発信機22からLF帯のリクエスト信号Srqを間欠的に発信させ、車両2の周辺に車外通信エリアを形成する。電子キー1がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF通信部12で受信すると、電子キー1(スマート通信部11b)はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ11aに登録されたIDコードを含ませたRF帯のIDコード信号SidをRF発信部13から返信する。照合ECU21は、RF受信機24でIDコード信号Sidを受信すると、自身のメモリ21aに登録されたIDコードと電子キー1のIDコードとを照らし合わせて、ID照合としてスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU21は、車外照合が成立すると、メモリ21aに車外照合フラグを一定時間立てて、メインボディECU31を介してドアロック装置38によるドアロックの施解錠を許可又は実行する。
また、電子キーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。このワンプッシュエンジンスタートシステムを以下に説明すると、車両2には、照合ECU21のID照合成立結果を基に、エンジンの点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU32が設けられている。エンジンECU32は、車内LAN30を通じて照合ECU21等の各種ECUに接続されている。車両2の運転席には、車両2の電源状態(電源ポジション)を切り換える際に操作されるエンジンスイッチ33が設けられている。
照合ECU21は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、ドアが開けられて運転者が乗車したことを例えばカーテシスイッチ37で認識すると、車内LF発信機23からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU21は、電子キー1がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたIDコード信号SidをRF受信機24で受信すると、自身に登録されたIDコードと電子キー1のIDコードとを照らし合わせて、ID照合としてスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU21は、この車内照合が成立すると、メモリ21aに車内照合フラグを立てる。このとき、メインボディECU31は、エンジンスイッチ33のスイッチ操作部34が押圧操作されると、車両2の電源状態をオフ状態からACC(Accessory)オン状態やIG(Ignition)オン状態に切り換え可能とする。
メインボディECU31は、エンジンが停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ33のスイッチ操作部34が押圧操作されたことを検出すると、照合ECU21に車内照合成立の有無を確認する。メインボディECU31は、照合ECU21から車内照合が成立の旨の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識して、停止状態のエンジンを始動すべくエンジンECU32に起動信号を出力する。起動信号を受け付けたエンジンECU32は、車内照合結果を確認し、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジンを始動する。一方、メインボディECU31は、エンジンが稼働している際にエンジンスイッチ33のスイッチ操作部34が押圧操作されたことを検出すると、車両2が停止していることを条件にエンジンを停止状態にする。
また、車両2には、電子キー1と近距離無線通信によりID照合を行うイモビライザーシステムが設けられている。イモビライザーシステムを搭載した車両2には、イモビライザーシステムのコントロールユニットとして前述の照合ECU21が設けられている。照合ECU21には、イモビライザーコイル36を備えたイモビライザー通信機35が接続されている。このイモビライザーコイル36は、エンジンスイッチ33の筐体内においてスイッチ操作部34を囲むようにリング状に巻回された取り付け状態をとっている。イモビライザー通信機35が近距離無線通信の通信装置として機能する。
一方、電子キー1には、近距離無線を受信及び発信可能な前述のLF通信部12と、通信制御部11にトランスポンダ制御部11cとが設けられている。通信制御部11のメモリ11aには、イモビライザーシステムに用いるトランスポンダコードが登録されている。すなわち、電子キー1は、電子キーシステムに用いるLF通信部12のLFアンテナで近距離無線を受信するとトランスポンダ制御部11cを起動し、トランスポンダコードを含むトランスポンダ信号StrをLFアンテナから発信することで、トランスポンダとして機能する。LF通信部12が近距離無線通信の通信装置として機能する。本例のトランスポンダ制御部11cは、スマート通信を管理する通信制御部11に一体に組み込まれたものであって、通信制御部11のメモリに書き込まれたイモビライザーシステム用の制御プログラムを通信制御部11のCPUが実行することにより機能的に生成される。
イモビライザーシステムは、ブレーキペダルを踏みながら電子キー1をイモビライザーコイル36にかざすように近づけることにより、イモビライザーコイル36から発信される駆動電波Sivで電子キー1(トランスポンダ制御部11c)を起動させ、起動した電子キー1にトランスポンダコードを含むトランスポンダ信号Strを返信させる。車両2は、このトランスポンダ信号Strをイモビライザーコイル36で受信すると、これを車両2側で照らし合わせてID照合(イモビライザー照合)を行う。エンジンスイッチ33のスイッチ操作部34を押圧操作してエンジンを始動する際、エンジン始動の前段階の認証動作として車内照合成立有無を確認する。なお、車内照合成立を条件とすることに限らず、イモビライザー照合が成立していれば、エンジン始動が許可される。
また、本例の電子キーシステムは、ID照合に際して電子キー1を起動するための起動信号としてのウェイク信号Swkを、車両2毎に設定された固有のコード列で車両2から発信するウェイクランダム式をとっている。これを以下に説明すると、照合ECU21には、各々の車両2が持つ個別のコードでウェイク信号Swkを発信させる起動信号発信手段としてのウェイク信号発信部21bが設けられている。ウェイク信号発信部21bは、ウェイク信号Swkを所定間隔で繰り返し発信し、車両2の周囲に電子キー1が存在するか否かを逐次サーチする。
このウェイク信号Swkは、電子キー1に起動を指示する指令としてウェイクコード(ウェイクパターン)を持ち、「0」及び「1」の2値情報から構築されている。また、本例のウェイク信号Swk、すなわちウェイクコードは、それぞれの車両2において内容が異なる車両2ごとの個別のデータとなっている。
電子キー1のLF通信部12には、受信機能のインターフェース回路としてアナログフロントエンド(AFE:Analog Front End)12aが設けられている。アナログフロントエンド12aは、例えば受信電波のA/D変換、増幅、復調等を行う回路である。このアナログフロントエンド12aには、ウェイク信号Swkを解読するウェイク信号判定部12bが設けられている。ウェイク信号判定部12bは、ウェイク信号Swkの2値情報の組み合わせを確認するウェイク照合によって、ウェイク信号Swkが自身に対応するものか否かの正否判定を行う。すなわち、ウェイク信号判定部12bは、このウェイク照合を、通信確立状態にある車両2が電子キー1と組をなすものかを見るペア確認として実行する。なお、ウェイク照合が起動信号照合に相当する。
アナログフロントエンド12aには、ウェイク信号Swkの正否の確認結果を基に、通信制御部11にスマート通信の開始を指令する起動状態切換手段としての起動指令出力部12cが設けられている。起動指令出力部12cは、ウェイク信号Swkが自らと対応するものであることを認識すると、通信制御部11に起動指令を出力して、通信制御部11にスマート通信を開始させる。
また、本例の電子キーシステムは、ウェイク信号Swk(ウェイクコード)を登録する登録モードを備えている。よって、照合ECU21には、電子キー1にウェイク信号Swkを登録させるべく電子キー1に対して発信させる通信対象側登録部としての車両側登録部21cが設けられている。また、通信制御部11には、ウェイク信号を登録するキー側登録部11dが設けられている。これらキー側登録部11d及び車両側登録部21cは、狭域無線通信(スマート通信)と近距離無線通信(イモビライザー通信)との2パターンにより、ウェイクコードを電子キー1に登録可能となっている。
次に、本例の電子キーシステムによる通信動作について図2を参照して説明する。なお、ここでは、ユーザが車両2に対応した電子キー1aと他の車両に対応した電子キー1bを所持して車両2に近づく状況において説明する。
照合ECU21は、車外の電子キー1とスマート通信を実行する際、まず停止状態(スリープ状態)になっている電子キー1を起動させるべく、車外LF発信機22からウェイク信号Swkを発信する。このウェイク信号Swkの発信は、ウェイク信号発信部21bにより管理される。ウェイク信号Swkは、車外LF発信機22から一定間隔をおいて繰り返し発信され、車両2の周囲における電子キー1の有無が監視される。また、本例のウェイク信号Swkは、各々の車両2に個別のウェイクコードを持った信号として発信される。
ここで、例えば2台の車両2,2を所持するユーザが、一方の車両2の電子キー1aと、他方の車両2の電子キー1bの両方を所持して、電子キー1aの車両2に近づいた場合を想定する。このとき、電子キー1a及び電子キー1bがウェイク信号Swkの通信エリアに入り込むと、ウェイク信号SwkをLF通信部12で受信する。電子キー1a及び電子キー1bのそれぞれのLF通信部12は、ウェイク信号Swkを受信すると、ウェイク信号判定部12bにおいてウェイクコードの判定を行う。すなわち、ウェイク信号判定部12bは、ウェイク信号Swkに含まれるウェイクコードのコード列を自身のものと照らし合わせるウェイク照合を実行する。すなわち、ウェイク照合によって電子キー1と車両2とのペア確認が行われる。
この場合、電子キー1aのウェイク信号判定部12bは、ウェイク照合成立を確認するので、照合成立の旨を起動指令出力部12cに出力する。起動指令出力部12cは、ウェイク信号判定部12bからウェイク照合成立の通知を受けると、ウェイク照合成立通知を通信制御部11に出力する。電子キー1aの通信制御部11は、LF通信部12から出力されたウェイク照合成立通知が入力されると、スリープ状態から起動状態に切り換わり、スマート通信を開始する。そして、電子キー1aの通信制御部11は、ウェイク完了の通知として、RF発信部13からアック信号Sacを発信させる。
一方、電子キー1bのウェイク信号判定部12bは、ウェイク照合の成立を確認することができないので、照合成立の通知を起動指令出力部12cに出力することはない。よって、電子キー1bの起動指令出力部12cは、ウェイク信号判定部12bからウェイク照合成立の通知を受け付けないので、ウェイク照合成立通知を通信制御部11に出力しない。よって、電子キー1b(通信制御部11)は、起動することなくスリープ状態を継続する。
照合ECU21は、ウェイク信号Swkを受信した後の所定時間内にアック信号Sacを受信すると、自身に対応するキーである電子キー1aが車両2周囲に存在すると認識する。照合ECU21は、車両2の周囲に電子キー1aが存在することを認識すると、照合コード信号Sccを車外LF発信機22から発信させる。照合コード信号Sccには、発信の度に毎回値が変わるチャレンジコードと、電子キー1aのキー番号とが含まれている。なお、キー番号は、何番目のマスターキーであるのか、又は何番目のサブキーであるのかを通知するものである。
起動している電子キー1aの通信制御部11は、LF通信部12で照合コード信号Sccを受信すると、この照合コード信号Sccのキー番号の正否を見る番号照合を実行し、自身がこのときの通信対象であるか否かを判断する。なお、この番号照合は、通信相手の電子キー1aについてマスター又はサブのキー種を判定する照合である。そして、この番号照合が成立すると、通信制御部11は、照合コード信号Sccに含まれるチャレンジコードを、自身の暗号鍵によって演算することにより、レスポンスコードを生成する。通信制御部11は、レスポンスコードの生成が終了すると、自身のメモリ11aに登録されたIDコードとこのレスポンスコードと含むレスポンス信号SreをRF発信部13から発信させる。
照合ECU21は、照合コード信号Sccを発信する際、自身が持つ暗号鍵によってチャレンジコードを演算するとともに、自らもレスポンスコードを生成する。そして、照合ECU21は、電子キー1aからレスポンス信号SreをRF受信機24で受信すると、電子キー1aのレスポンスコードと、自身が演算したレスポンスコードとを照らし合わせて、レスポンス照合を実行する。照合ECU21は、このレスポンス照合が成立することを確認すると、レスポンス信号Sreに含まれるIDコードの正否を照合する。そして、照合ECU21は、レスポンス照合及びIDコード照合の両方が成立することを確認すると、スマート照合成立として処理する。なお、番号照合、レスポンス照合、IDコード照合が主認証を構成する。
また、車両2が電子キー1aとスマート通信を実行している間、電子キー1bは車両2から発信される各種電波を受け付ける状態となるが、電子キー1bはスリープ状態であるので、車両2からの各種電波に何ら応答する動作を行わず、スリープ状態のままで待機する。なお、ここでは、車外照合時における車両2及び電子キー1の動作について説明したが、車内照合のときも同様の動作を行うので、車内照合の説明は省略する。
続いて、ウェイク信号Swkの電子キー1への登録方法について図3及び図4を参照して説明する。図3では、狭域無線通信を使った登録方法を示している。図4では、近距離無線通信を使った登録方法を示している。
まず、図3を参照して狭域無線通信を使った登録方法を説明する。狭域無線通信では、上記で説明したように、車両2から発信されたウェイク信号Swkを受信した電子キー1がウェイク照合を実行して照合が成立したことによって起動してアック信号Sacを返信すると相互通信が開始される。この場合、まず前提として、各電子キー1,1…には、ウェイク信号Swkの登録作業に必要な登録信号Srgのウェイクコードが電子キー1及び車両2にそれぞれ登録されている。この登録信号Srgは、車両2からの呼びかけによって電子キー1をウェイク信号Swkの登録モードに入らせるための信号である。なお、登録信号Srgが認証用の起動信号に相当する。
ウェイク信号Swkを狭域無線通信により登録する際には、図示しない外部入力装置によって車両2を登録モードに設定し、狭域無線通信を選択する(ステップS11)。車両2は、狭域無線通信による登録モードに設定されると、ウェイク信号Swkの登録動作として、まずは登録信号Srgを車内LF発信機23から発信する(ステップS12)。電子キー1は、登録信号SrgをLF通信部12で受信すると、ウェイクコードによってスリープ状態から起動して登録モードに入り、これを車両2に通知すべくアック信号SacをRF発信部13から発信する(ステップS13)。
車両2は、登録信号Srgの発信の後、所定時間内に電子キー1からアック信号SacをRF受信機24で受信すると、電子キー1が登録モードに入ったことを認識する。そして、車両2は、ウェイク信号Swkを電子キー1に通知するために、ウェイク信号Swkを車内LF発信機23から発信する(ステップS14)。
電子キー1は、アック信号Sacの発信の後、所定時間内にウェイク信号SwkをLF通信部12で受信すると、ウェイク信号Swkに含まれるウェイクコードをLF通信部12に登録する(ステップS15)。これにより、電子キー1へのウェイク信号Swkの登録が完了する。よって、電子キー1は、車両2から発信されたウェイク信号SwkをLF通信部12で受信すると、ウェイク照合が成立したときのみ通信制御部11を起動させてアック信号Sacを返信することができるようになる。
次に、図4を参照して近距離通信を使った登録方法を説明する。なお、近距離通信とは、イモビライザーシステムを利用して、電子キー1にウェイク信号Swkの登録を行う方式である。ウェイク信号Swkを近距離無線通信により登録する際には、図示しない外部入力装置によって車両2を登録モードに設定し、近距離無線通信を選択する(ステップS21)。車両2は、近距離無線通信による登録モードに設定されると、ウェイク信号Swkのウェイクコードを含む駆動電波Sivをイモビライザーコイル36から発信する(ステップS22)。
このとき、ユーザは、電子キー1をイモビライザーコイル36にかざす動作をとる。このとき、電子キー1は、駆動電波SivをLF通信部12で受信すると、駆動電波Sivによって起動するとともに、この駆動電波Sivに含まれるウェイクコードを読み出し、これをLF通信部12に登録する(ステップS23)。これにより、電子キー1へのウェイク信号Swkの登録が完了する。よって、電子キー1は、車両2から発信されたウェイク信号SwkをLF通信部12で受信すると、ウェイク照合が成立したときのみ通信制御部11を起動させてアック信号Sacを返信することができるようになる。
さて、本例の電子キーシステムでは、ウェイク信号Swkを車両固有のコード列から構築し、車両2から発信されたウェイク信号Swkを車両2に対応しない電子キー1bが受信すると、起動することなくスリープ状態を維持し、車両2に対応する電子キー1aのみアック信号Sacを発信する。このため、電子キー1は、自身に対応する車両2からのウェイク信号Swkに対してのみ起動し、アック信号Sacを発信する。言い換えれば、電子キー1は、自身に対応しない車両2からのウェイク信号Swkでは起動しない。よって、電子キー1bが無駄に起動することがなくなるので、同電子キー1bの電池消耗を低減させることができる。
ところで、1台の車両2の通信エリアに2つの電子キー1a,1bが進入した際に、これら2者のうちの一方のキーのみと通信を実行する思想として、例えば図5に示されるように、固定のウェイクコードと、各車両2が持つ固有の車両コードとを含んだウェイク車両信号Swvを発信する例が想定される。なお、固定のウェイクコードとは、複数の車両2,2…間で共有されるコード、すなわち同一システムにおいて統一されたコードを持つものである。
このウェイク車両信号Swvは、車外LF発信機22から一定間隔をおいて繰り返し発信され、車両2の周囲における電子キー1の有無が監視される。電子キー1a及び電子キー1bを所持したユーザが同じ一台の車両2に近づき、電子キー1a及び電子キー1bがウェイク車両信号Swvの通信エリアに入り込むと、これら電子キー1a,1bはともにウェイク車両信号SwvをLF通信部12で受信し、スリープ状態から起動状態に切り換わる。そして、それぞれの電子キー1a,1bは、ウェイクコードの後に続く車両コードを自身のものと照らし合わせて識別照合を実行する。
このとき、車両2のキーが電子キー1aであれば、電子キー1aで識別照合が成立し、電子キー1bでは識別照合が成立しない。よって、電子キー1aは、識別照合が成立することを確認することで、スマート通信を継続して実行する。一方、電子キー1bは、一旦は起動状態となるが、所定時間内において識別照合の成立通知を受け付けることができないので、起動状態からスリープ状態に切り換わる。そして、車両2は電子キー1aとのみスマート通信を行い、電子キー1bはスリープ状態に再度戻って、次通信に待機する。
しかし、図5に示す例では、車両2の通信相手ではない電子キー1bをスリープ状態にすることができるものの、電子キー1bを一旦は起動させる必要がある。よって、図5に示す例では、必ずしも通信相手とならない電子キー1bの電源を全く消費しないシステムとはなっておらず、この点で問題がある。しかし、本例の場合は、通信相手とならない電子キー1bは、一度も起動状態に切り換わらないので、この点で電子キー1bの電源の省エネルギー化に非常に効果が高いといえる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)車両2から電子キー1に対して発信されるウェイク信号Swkは、車両固有のコード列により発信される。このため、複数の電子キー1が車両2の通信エリアに存在していたとしても、ウェイク信号Swkを発信した車両2と組をなす電子キー1のみが起動し、ウェイク信号Swkを発信した車両2と組をなさない電子キー1は起動せずにスリープ状態を維持する。よって、電子キー1は対応しない車両2からのウェイク信号Swkによって無駄に起動することがなく、アック信号Sacを発信しないで済むので、従来と比較して電子キー1の電池消耗を低減することが可能となる。
(2)電子キー1の起動時に行うウェイク照合を、ペア確認として代用するので、従来の場合には必要となっていたペア確認の工程が不要となる。このため、電子キー1が起動した後は、直ぐに主認証に移行することが可能となるので、ID照合に要する時間を短縮することが可能となる。これにより、キー認証(キー操作)を開始してから実際にドアロックやエンジンが動くまでに必要な時間が短くなるので、キー操作の際のレスポンスを向上することができる。
(3)ID照合としてチャレンジレスポンス認証を行うので、車両2と電子キー1との認証を、より精度よく行うことができる。
(4)電子キー1を登録モードの状態で起動させて、車両2に予め登録されているウェイク信号Swkを電子キー1に受信させて登録する。このため、電子キー1を登録モードにさせることでウェイク信号Swkがなくても通信を開始させて、ウェイク信号Swkを電子キー1に登録することができる。
(5)電子キー1は車両2から起動信号を受信しないと動作を開始できない前提がある。しかし、車両2から登録信号Srgを発信させ、登録信号Srgによって電子キー1を起動するようにすれば、電子キー1にこのような動作条件があっても、問題なく電子キー1にウェイク信号Swkを登録することが可能となる。また、既存の電子キーシステムの狭域無線通信を利用して、ウェイク信号Swkを登録することが可能となるという利点もある。
(6)電子キー1は車両2から起動信号を受信しないと動作を開始できない前提がある。しかし、車両2からウェイクコードが含まれた駆動電波Sivを発信させ、駆動電波Sivによって電子キー1を起動するようにすれば、電子キー1にこのような動作条件があっても、問題なく電子キー1にウェイク信号Swkを登録することが可能となる。また、電池切れ時に備えて電子キーシステムに設けられる近距離無線通信を利用して、電子キー1の電源電力を消費することなく、ウェイク信号Swkを登録することが可能となるという利点もある。
(7)電子キー1は電池を使用して車両2と相互通信を行うため、ウェイク信号Swkによって無駄な起動がなくなり、従来と比較して電池の消耗を低減することができ、電池の交換頻度を少なくすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、車両2はウェイク信号Swkに対して電子キー1からアック信号Sacが返信されると、照合コード信号Sccを発信するようにしたが、照合コード信号Sccの発信前に電子キー1を確実に認証するための信号を別途発信するようにしてもよい。
・上記実施形態では、主認証を番号照合、レスポンス照合、IDコード照合から構成されるとしたが、種々の認証形式が採用可能である。
・上記実施形態では、狭域無線通信による登録モードにおいて、車内LF発信機23から登録信号Srg及びウェイク信号Swkを発信するようにしたが、車外LF発信機22から登録信号Srg及びウェイク信号Swkを発信するようにしてもよい。
・上記実施形態では、狭域無線通信と近距離無線通信とのそれぞれを使用してウェイク信号Swkを登録することができるようにしたが、狭域無線通信と近距離無線通信とのいずれか一方のみを使用してウェイク信号Swkを登録するようにしてもよい。
・上記実施形態において、電子キーシステムで使用する電波の周波数は、必ずしもLFやRFに限定されず、これら以外の周波数が使用可能である。また、車両2から電子キー1に電波発信するときの周波数と、電子キー1から車両2に電波を返すときの周波数とは、必ずしも異なるものに限定されず、これらを同じ周波数としてもよい。
・上記実施形態において、本例の電子キーシステムは、必ずしも車両2のみに適用されることに限らず、電子キーを使用する通信対象であれば、その採用先は特に限定されない。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、前記登録手段は、前記通信対象側において前記電子キーシステムの狭域無線通信の通信設備を使用し登録作業を行う通信対象側登録部と、前記電子キー側において前記狭域無線通信の通信設備を使用し登録作業を行うキー側登録部とを備え、前記通信対象側登録部は、動作モードが登録モードに移行すると、前記通信対象に予め用意された登録用の起動信号を前記電子キーに発信し、前記キー側登録部は、前記登録用の起動信号を受信すると、該信号により起動するとともに起動完了を前記通信対象側登録部に発信し、前記通信対象側登録部は、前記起動完了の通知を受けると、認証用の前記起動信号を前記電子キーに向けて発信し、前記キー側登録部は、前記認証用の起動信号を受信すると、これを同キーに登録する。
ところで、この種の電子キーシステムにおいて、電子キーは通信対象から起動信号を受信しないと動作を開始できない前提がある。しかし、本発明のように、電子キーの通信対象から登録用の起動信号を発信させ、同信号によって電子キーを起動するようにすれば、電子キーにこのような動作条件があっても、問題なく電子キーに認証用の起動信号を登録することが可能となる。また、既存の電子キーシステムの通信を利用して、認証用の起動信号を登録することが可能となるという利点もある。
(ロ)請求項4に記載の電子キーシステムにおいて、前記登録手段は、前記通信対象側において前記電子キーシステムの近距離無線通信の通信設備を使用し登録作業を行う通信対象側登録部と、前記電子キー側において前記近距離無線通信の通信設備を使用し登録作業を行うキー側登録部とを備え、前記通信対象側登録部は、動作モードが登録モードに移行すると、前記電子キーを起動状態に切り換えるための駆動電波を該電子キーに発信し、前記キー側登録部は、前記駆動電波を受信すると、それまでの電源遮断状態から起動するとともに起動完了を前記通信対象側登録部に発信し、前記通信対象側登録部は、前記起動完了の通知を受けると、認証用の前記起動信号を前記電子キーに向けて発信し、前記キー側登録部は、前記認証用の起動信号を受信すると、これを同キーに登録する。
ところで、この種の電子キーシステムにおいて、電子キーは通信対象から起動信号を受信しないと動作を開始できない前提がある。しかし、本発明のように、電子キーの通信対象から登録用の起動信号を発信させ、同信号によって電子キーを起動するようにすれば、電子キーにこのような動作条件があっても、問題なく電子キーに認証用の起動信号を登録することが可能となる。また、電池切れ時に備えて電子キーシステムに設けられる近距離無線通信を利用して、電子キーの電源電力を消費することなく、起動信号を登録することが可能となるという利点もある。
(ハ)請求項1〜4、及び(イ)、(ハ)のいずれかに記載の電子キーシステムにおいて、前記通信対象は車両であって、前記ID照合が成立すると、ドアロックの施解錠やエンジンの始動又は停止が許可又は実行されることを特徴とする電子キーシステム。
同構成によれば、通信対象を車両として、ドアロックの施解錠やエンジンの始動又は停止が許可又は実行される電子キーシステムに用いるので、電子キーは対応しない車両からの起動信号によって無駄に起動することがなく、アック信号を発信しないで済むので、従来と比較して電池の消耗を低減することが可能となる。
1,1a,1b…電子キー、2…通信対象としての車両、11…通信制御部、11a…メモリ、11b…スマート通信部、11c…トランスポンダ制御部、11d…登録手段を構成するキー側登録部、12…狭域無線通信及び近距離無線通信の通信設備を構成するLF通信部、12a…アナログフロントエンド、12b…ウェイク信号判定部、12c…起動状態切換手段としての起動指令出力部、13…狭域無線通信の通信設備を構成するRF発信部、21…照合ECU、21a…メモリ、21b…起動信号発信手段としてのウェイク信号発信部、21c…登録手段を構成する車両登録部、22…狭域無線通信の通信設備を構成する車外LF発信機、23…狭域無線通信の通信設備を構成する車内LF発信機、24…狭域無線通信の通信設備を構成するRF受信機、30…車内LAN、31…メインボディECU、32…エンジンECU、33…エンジンスイッチ、34…スイッチ操作部、35…近距離無線通信の通信設備を構成するイモビライザー通信機、36…イモビライザーコイル、37…カーテシスイッチ、38…ドアロック装置、Sac…アック信号、Scc…照合コード信号、Sid…IDコード信号、Siv…駆動電波、Sre…レスポンス信号、Srg…登録信号、Srq…リクエスト信号、Str…トランスポンダ信号、Swk…起動信号としてのウェイク信号。

Claims (4)

  1. 通信対象と電子キーとの間で無線通信を介してID照合が可能で、前記ID照合が成立したことを条件に、前記通信対象に設置された機器の操作が可能となる電子キーシステムにおいて、
    前記通信対象に設けられ、前記ID照合を開始するに際して、前記電子キーをスリープ状態から起動状態に切り換えるための起動信号を、前記通信対象からそれぞれの通信対象固有のコード列によって発信させる起動信号発信手段と、
    前記電子キーに設けられ、受信した前記起動信号のコード正否を見る起動信号照合を行い、当該照合が成立すれば、前記電子キーをスリープ状態から起動状態に切り換える状態切換手段とを備えた
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記ID照合は、前記通信対象が起動後の前記電子キーとペア確認を行い、当該ペア確認の認証成立の後に、前記電子キーのIDコードの正否を見る主認証を実行する相互認証であって、前記起動信号照合を前記ペア確認として代用し、当該起動信号照合の成立の後、直ちに前記主認証に移行する
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  3. 請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記主認証は、前記通信対象から発信されたチャレンジに対して前記電子キーが返してきたレスポンスが正しいか否かを見るチャレンジレスポンス認証と、前記電子キーが持つIDコードが正しいか否かを見るIDコード照合とを含む
    ことを特徴とする電子キーシステム。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
    待機状態にある前記電子キーを前記起動信号の登録モードの状態で起動させ、前記通信対象に予め登録されている前記起動信号を前記電子キーに発信して、該起動信号を当該電子キーに登録する登録手段を備えた
    ことを特徴とする電子キーシステム。
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