JP5502384B2 - 無線電力伝送システム及び無線電力伝送方法 - Google Patents

無線電力伝送システム及び無線電力伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信端末の通信相手から、通信端末の電源となる無線電波を発信して、この無線電波を電源に通信端末を動作させる無線電力伝送システム及び無線電力伝送方法に関する。
従来から周知のように、車両のキーシステムとしては、利便性等の面から、車両キーとしての電子キーからキーコードとしてIDコードを無線通信により車両に発信して、車両にID照合を実行させる電子キーシステム(特許文献1等参照)が広く使用されている。この種の電子キーシステムには、車両からのリクエストに応答してIDコードを車両に自動発信して車両にID照合を実行させるキー操作フリーシステムがある。同システムには、車外でID照合が成立すれば実際のキー操作無しにドアロックが施解錠されるスマートエントリーシステムや、車内でID照合が成立すればエンジンスイッチの単なる押し操作のみでエンジンがかかるワンプッシュエンジンスタートシステムがある。
ところで、この種の電子キーは、自身が持つ専用電源(例えば電池等)によって動作するものが一般的である。しかし、電子キーは小型化のニーズが非常に高く、例えばカード型の電子キーを提供する場合などでは、電子キーから電池を省略しなければならないことも想定される。電子キーを電池レスとする場合、電子キーの電源を、車両から発信される電力電波によってまかなう技術(特許文献2等参照)が提案されている。この技術を用いれば、電子キーに電池を持たせる必要がなくなり、電子キーの一層の小型化に効果が高くなる。
特開2005−262915号公報 特開2001−227218号公報
ここで、車両から電子キーの電源となる電力電波を発信するに際しては、車両に搭載されたバッテリ(車載バッテリ)の電力が使用される。このため、もし仮に、車両から電力電波を発信するのに車載バッテリの電力が多く浪費されてしまうと、通常動作させなければならない各種車載機器に電力が充分に回らなくなるおそれもあり、車両から電力電波を発信させる場合には、この電波発信を効率よく行う必要があった。
本発明の目的は、通信マスタから発信される無線電力を電源として通信端末を動作させる場合に、通信マスタの電力を効率よく使用する形式で電力伝送を行うことができる無線電力伝送システム及び電力伝送方法を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、通信マスタとその通信端末とが相互通信を行う際、前記通信マスタから無線により電力電波を発信させ、当該電力電波を電源として前記通信端末を動作させる無線電力伝送システムにおいて、前記通信マスタに設けられ、前記電力電波の電力値を通信に応じて切り換える電力値切換手段を備え、前記電力値切換手段は、前記相互通信において当該通信マスタがどのような通信をとっているのかを見ることにより、当該通信マスタが往路通信及び復路通信のどちらをとるのかを監視する監視手段と、前記通信マスタが前記往路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を低出力とし、前記通信マスタが前記復路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を高出力とする切換制御手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、通信マスタと通信端末とが相互通信を行う際、通信端末の電源として通信マスタから発信される電力電波は、通信に応じて切り換えられる。通信端末が動作の際に通信端末が高い電力を必要とする際には、電力電波が高い電力により発信され、通信端末が動作の際に低い電力で済む際には、電力電波が低い電力により発信される。このため、通信マスタから電力電波を発信する際に、この電力電波を効率よく発信することが可能となるので、これに伴って通信マスタの電源を効率よく使用することが可能となる。
この構成によれば、通信マスタと通信端末との相互通信時、通信端末の電源として通信マスタから発信される電力電波は、往路通信と復路通信とで電力値が切り換えて発信される。即ち、相互通信において行きと帰りとで電力電波の電力の高低が切り換えられる。よって、往路通信又は復路通信の際に通信端末が高い電力を必要とする際には、電力電波が高い電力により発信され、往路通信又は復路通信の際に通信端末が低い電力で済む際には、電力電波が低い電力により発信される。このため、通信マスタから電力電波を発信する際に、この電力電波を効率よく発信することが可能となるので、これに伴って通信マスタの電源を効率よく使用することが可能となる。
この構成によれば、通信マスタ側が相互通信の動作状態を監視して、電力電波の電力値を切り換える。このため、通信マスタが主の装置となって電力電波の発信切り換えの動作を行うので、通信端末に電力電波レベル切り換えのための特別な機能を特別に持たせる必要がない。よって、本構成の無線電力伝送システムを搭載する場合であっても、通信端末に特別な部品を追加したり、或いは大きな設計変更を加えたりする必要がない。
本発明では、前記通信端末において前記電力電波を受信する受電機には、当該受電機が持つインピーダンスを整合可能なインピーダンス整合回路が設けられ、前記インピーダンス整合回路のインピーダンスは、前記通信端末の発信機にインピーダンスが合わせ込まれていることを要旨とする。
この構成によれば、通信端末の受電機のインピーダンスは、通信端末が備える発信機のインピーダンスに値が合わせ込まれている。ところで、通信端末の受信機には、インピーダンスが高いという特性があり、通信端末の発信機にはインピーダンスが低いという特性がある。よって、発信動作時は受電機が発信機と繋がる状態をとるが、受電機のインピーダンスを予め通信端末の発信機に合わせ込んでおけば、このときは両者のインピーダンスが近似をとるので、大きな電力損失をともなうことなく、電力電波を電源とした発信動作を行うことが可能となる。
一方、受信動作時は受電機が受信機と繋がる状態をとるが、このときは受電機と受信機との間に大きなインピーダンス差が発生してしまう。しかし、受信動作は低いエネルギーで動作可能であるので、このようなインピーダンス差が発生しても、受信動作に際しては大きな支障は生じない。このため、受電機のインピーダンスを予め通信端末の発信機に合わせ込んでおけば、受信動作及び発信動作をともに好適な動作で実行することが可能となる。
本発明では、通信マスタとその通信端末とが相互通信を行う際、前記通信マスタから無線により電力電波を発信させ、当該電力電波を電源として前記通信端末を動作させる無線電力伝送方法において、前記電力電波の電力値を切り換え可能な電力値切換手段を前記通信マスタに設け、当該電力値切換手段により前記電力電波の電力値を通信に応じて切り換え可能とし、前記電力値切換手段は、前記相互通信において当該通信マスタがどのような通信をとっているのかを見ることにより、当該通信マスタが往路通信及び復路通信のどちらをとるのかを監視し、前記通信マスタが前記往路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を低出力とし、前記通信マスタが前記復路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を高出力とすること要旨とする。
本発明によれば、通信マスタから発信される無線電力を電源として通信端末を動作させる場合に、通信マスタの電力を効率よく使用する形式で電力伝送を行うことができる。
一実施形態における電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 無線電力伝送システムの概略構成を示すブロック図。 無線電力伝送システムの具体的な動作態様を示すタイムチャート。 受電通信部の内部構成を示すブロック図。
以下、本発明を具体化した無線電力伝送システム及び無線電力伝送方法の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーとして使用される電子キー2との間で無線通信によりキー照合を行って、このキー照合の成立を条件にドアロックの施解錠やエンジン始動等が許可又は実行される電子キーシステム3が設けられている。電子キー2は、車両1との間で狭域無線通信が可能であって、電子キー2が固有に持つIDコードをキーコードとして無線通信により車両1に発信して、車両1にキー照合を行わせることが可能なキーのことをいう。なお、車両1が通信マスタに相当し、電子キー2が通信端末に相当する。
電子キーシステム3には、電子キー2からキーコードとしてIDコードを発信するときに個別のキー操作が不要であるキー操作フリーシステムが含まれている。このキー操作フリーシステムには、ドアロックの施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステムがある。この場合、車両1には、電子キー2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載モータやリレー等の動作を管理するメインボディECU5とが設けられ、これらECU4,5が車内の一ネットワークであるLIN(Local Interconnect Network)6を介して接続されている。照合ECU4には、車外にLF(Low Frequency)帯の電波(約134KHz)を発信可能な車外発信機7と、車内に同様のLF電波を発信可能な車内発信機8と、UHF(Ultra High Frequency)帯の一種であるRF(Radio Frequency:約312MHz)の電波を受信可能な車両チューナ9とが接続されている。また、メインボディECU5には、ドアロックの施解錠を実行するときの駆動源としてドアロックモータ10が接続されている。
また、電子キー2には、電子キー2の各種動作を統括制御する通信制御回路11が設けられている。この通信制御回路11は、CPU(Central Processing Unit)12やメモリ13等の各種デバイスを持ち、電子キー2が持つ固有のキーコードとしてIDコードがメモリ13に登録されている。通信制御回路11には、LF電波を受信可能なキー受信アンテナ14と、RF電波を発信可能なキー発信アンテナ15とが接続されている。通信制御回路11は、キー受信アンテナ14における電波受信有無を逐次監視するとともに、キー発信アンテナ15からの電波発信の動作を管理する。なお、キー発信アンテナ15が発信機を構成する。
照合ECU4は、車両駐車時、車外発信機7からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させることにより、車両周辺にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成して、狭域無線通信(以降、スマート通信と記す)の成立を試みる。電子キー2がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身に登録されたIDコードを乗せたID信号SidをRF帯の電波で返信する。照合ECU4は、車両チューナ9でID信号Sidを受信してスマート通信(車外通信)が確立すると、自身のメモリ16に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU4は、この車外照合が成立したことを確認すると、メインボディECU5によるドアロック施解錠動作を許可又は実行する。
また、キー操作フリーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン17の始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。この場合、車内には、同システムの操作スイッチとしてプッシュモーメンタリ式のエンジンスイッチ18が設けられている。エンジンスイッチ18は、照合ECU4及びメインボディECU5に接続されている。エンジンスイッチ18の操作機能には、エンジン始動停止機能の他に、電源遷移機能も割り当てられている。
メインボディECU5には、エンジン17の点火制御や燃料噴射制御を管理するエンジンECU19が、車内の一ネットワークであるCAN(Controller Area Network)20を介して接続されている。メインボディECU5には、車載アクセサリに繋がるACC(Accessory)リレー21と、走行系の各種電装品に繋がるIG(Ignition)リレー22と、エンジンスタータ(図示略)に繋がるスタータリレー23とが接続されている。
照合ECU4は、例えばカーテシスイッチ(図示略)により運転者の車内への乗車を確認すると、今度は車内発信機8からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU4は、電子キー2がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号Sidを車両チューナ9で受信してスマート通信(車内通信)が確立すると、自身に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU4は、この車内照合が成立したことを確認すると、エンジンスイッチ18のプッシュ操作による電源状態切り換えを許可する。
電子キーシステム3には、電子キー2のボタン操作による遠隔操作によってドアロックを施解錠可能なワイヤレスキーシステムが含まれている。この場合、電子キー2には、例えば押しボタン式の施錠ボタン24及び解錠ボタン25が設けられている。例えば、施錠ボタン24が操作されると、電子キー2のIDコードと、車両1にドアロック施錠の動作開始を要求する機能コード(施錠要求コード)とを含んだワイヤレス信号Swlが、キー発信アンテナ15からRF電波により発信される。そして、このワイヤレス信号Swlを車両1が受信して無線通信(ワイヤレス通信)が確立し、ワイヤレス信号SwlのIDコードのID照合(ワイヤレス照合)が成立すると、続く施錠要求コードによってドアロックが施錠する。
図2に示すように、車両1には、車両1から電子キー2の電源となり得る電波(以降、電力電波Svvと記す)を電子キー2に発信して、この電力電波Svvによって電子キー2を動作させる無線電力伝送システム26が設けられている。本例の無線電力伝送システム26は、電子キー2に電力電波Svvを発信するに際して、電子キー2が受信動作を行うときには電力レベルの低い電力電波Svvを発信させ、電子キー2が発信動作を行うときには電力レベルの高い電力電波Svvを発信させるシステムとなっている。これは、電子キー2が受信動作を行う際は少ない電力で済み、電子キー2が発信動作を行う際には大きい電力が必要となっているからである。電力電波Svvは、スマート通信が実行されている期間中、スマート通信に並行して電子キー2に供給される。
また、電力電波Svvは、電子キー2が受信動作を行うとき(即ち、往路通信)と、電子キー2が発信動作を行うとき(即ち、復路通信)との両方で、電子キー2の動作電源として使用されるので、往路通信時における電子キー2の電源成分と、復路通信時における電子キー2の電源成分とが1つのセットになって発信される。ここで、往路通信とは、スマート通信において車両1が電子キー2に対してLF電波を発信する通信動作のことをいう。また、復路通信とは、スマート通信において電子キー2が車両1に対してRF電波を返信する通信動作のことをいう。
この場合、車両1には、電力電波Svvの発信元として電力伝送装置27が設けられている。電力伝送装置27は、発信機7,8や車両チューナ9とともに照合ECU4に接続され、動作が照合ECU4によって管理されている。電力伝送装置27は、照合ECU4からの指令に基づき、電力電波SvvをRF電波により電子キー2に向けて発信可能となっている。また、電力電波Svvの発信エリア(電力電波エリア)は、リクエスト信号Srqよりも少し広いエリアに設定されている。
また、照合ECU4には、電力伝送装置27の動作を管理する電力伝送管理部28が設けられている。電力伝送管理部28は、発信機7,8からのLF電波の発信に同期して電力伝送装置27から電力電波Svvを発信させ、より具体的には、電子キー2がLF電波を受け取る若干前に電子キー2が電力電波Svvを受信できるように、LF電波よりも少し早いタイミングで電力電波Svvを発信させる。例えば、リクエスト信号Srqで見るならば、電力電波Svvはリクエスト信号Srqよりも少し早いタイミングで発信が開始される。なお、電力伝送管理部28が電力値切換手段、監視手段を構成する。
照合ECU4には、電力伝送装置27から電力電波Svvを発信する際に、この電力電波Svvが持つ電力エネルギーの高低を切り換える電力レベル切換部29が設けられている。本例の電力レベル切換部29は、電力電波Svvを低出力で所定時間において出力した後、LF受信の実行が予測される時間に、電力レベルを高出力に切り換える。このため、電力レベル切換部29は、電子キーシステム3が往路通信、即ち車両1が発信動作をとる期間中において電力電波Svvを低い電力レベル(低出力成分Sva)で発信させ、電子キーシステム3が復路通信、即ち電子キー2が発信動作をとる期間中において電力電波Svvを高い電力レベル(高出力成分Svb)で発信させる。なお、電力レベル切換部29は、電力値切換手段、切換制御手段を構成する。
電子キー2の通信制御回路11には、電子キー2の動作を統括管理する通信制御部30と、電子キー2の受信回路として機能するAFE(Analog Front End)31とが設けられている。通信制御部30は、前述したCPU12やメモリ13等を備える回路であって、信号線32を介してキー発信回路33に接続されている。また、AFE31は、キー受信アンテナ14に接続されるとともに、キー受信アンテナ14で受信した受信電波を増幅して復調したり、或いは復調後の受信電波を解読したりして、処理後の受信データを通信制御部30に出力する。キー発信回路33は、通信制御部30からの信号をRF電波に変換したり、増幅したりする回路である。なお、キー発信回路33が発信機を構成する。
また、電子キー2には、電子キー2において電力電波Svvを受信する受電通信部34が設けられている。受電通信部34は、電力電波Svvの受電アンテナ35と、電力電波Svvを整流及び電圧変換する受電回路36とからなる。受電回路36は、電子キー2内の電力線37を介してAFE31、通信制御部30及びキー発信回路33に接続されている。受電回路36は、受電アンテナ35で受信した電力電波Svvを整流するとともに、AFE31や通信制御部30やキー発信回路33が必要とするレベルの電圧値に変換して、この電圧を無線電力JmとしてAFE31や通信制御部30やキー発信回路33に出力する。なお、受電通信部34が受電機に相当する。
AFE31には、受電回路36から出力された無線電力Jmを取り込む無線電力入力部38が設けられている。また、AFE31には、無線電力入力部38で入力した無線電力Jmを電源としてAFE31を動作させる無線電力動作部39が設けられている。無線電力動作部39は、受電回路36が電力電波Svvを受信している際、受信動作の実行タイミングで受電回路36から無線電力入力部38を介して無線電力Jmを引き込み、この無線電力JmによってAFE31を動作させる。無線電力動作部39は、受信動作時において車両1から受け付ける低出力成分Svaの無線電力Jmにより、AFE31を動作させる。
通信制御部30には、AFE31と同様に無線電力入力部40及び無線電力動作部41が設けられている。無線電力動作部41は、受電回路36が電力電波Svvを受信している際、受信動作又は発信動作の実行タイミングで受電回路36から無線電力入力部40を介して無線電力Jmを引き込み、この無線電力Jmによって通信制御部30を動作させる。無線電力動作部41は、受信動作の際には、車両1から受け付ける低出力成分Svaの無線電力Jmにより通信制御部30を動作させ、発信動作の際には、車両1から受け付ける高出力成分Svbの無線電力Jmにより通信制御部30を動作させる。
キー発信回路33には、AFE31や通信制御部30と同様に無線電力入力部42及び無線電力動作部43が設けられている。無線電力動作部43は、受電回路36が電力電波Svvを受信している際、発信動作の実行タイミングで受電回路36から無線電力入力部42を介して無線電力Jmを引き込み、この無線電力Jmによってキー発信回路33を動作させる。無線電力動作部43は、発信動作時において車両1から受け付ける高出力成分Svbの無線電力Jmにより、キー発信回路33を動作させる。
次に、本例の無線電力伝送システム26がとる通信動作の具体例を図3に従って説明する。
照合ECU4は、車外の電子キー2とスマート通信を実行する際、まずは停止状態(スリープ状態)になっている電子キー2を起動させるべく、車外発信機7からウェイク信号44をLF電波により発信させる。このウェイク信号44は、車外発信機7から一定間隔をおいて繰り返し発信され、車両周囲における電子キー2の有無が監視される。ウェイク信号44には、電子キー2(AFE31)の動作状態を安定させるバースト信号45と、ウェイク信号44の発信元を表すウェイクパターン46とが含まれている。ウェイクパターン46は、所定の車両群毎、言い換えるならばシステム単位で割り当てられるコード列からなる。
電力伝送装置27は、車外発信機7がウェイク信号44を発信するのに先立ち、電力電波SvvをRF電波により発信する。この電力電波Svvは、ウェイク信号44よりも若干早いタイミングで発信されるとともに、電子キー2がウェイク信号44を受信してから、これに応答する動作をとることができるように、ウェイク信号44に対するアック返信が終わるまで出力される。また、このとき、電力レベル切換部29は、電力電波Svvをまずは低レベルの電力、即ち低出力成分Svaで発信させる。
電子キー2を所持したユーザが車両1に近づくと、まずは電力電波Svvの発信エリアに入り込む。このとき、電子キー2は、この電力電波Svvを受電アンテナ35で受信する。受電アンテナ35で受信された電力電波Svvは、受電回路36によって整流されるとともに、AFE31及び通信制御部30の電源として好適な電圧値に値が変換され、これが無線電力JmとしてAFE31及び通信制御部30に供給される。電力電波Svvが低出力成分Svaの場合には、相対的に値(電力レベル)の低い無線電力JmがAFE31及び通信制御部30に出力される。
AFE31は、自身の無線電力入力部38においてこの無線電力Jmを受け付けると、それまでの電源オフ状態から、無線電力Jmを電源として起動した電源オン状態に切り換わる。AFE31は、電源オン状態に切り換わると、自身に待機電流が供給されて、キー受信アンテナ14において無線電波の受信有無を監視する受信準備動作を実行する。AFE31は、電子キー2のサーチ時、無線電力Jmを受け付ける度にこの受信準備動作を行うことにより、この一連の動作をポーリング動作として実行する。また、通信制御部30も、自身の無線電力入力部40においてこの無線電力Jmを受け付けると、それまでの電源オフ状態から、ウェイク信号44による起動を待つ待機状態をとる。
電力レベル切換部29は、電力電波Svvを低出力で一定時間発信させた後、今度はその電力レベルを高出力に切り換えて発信させる。これにより、電力電波Svvは、電力レベルがそれまでの低出力成分Svaから高出力成分Svbに切り換えられて、高エネルギーの電源として電子キー2に供給される。また、電力電波Svvを低出力成分Svaから高出力成分Svbに切り換えるときの切換タイミングは、RF電波の返信が開始される少し前の時間に設定され、予め設計値として照合ECU4に登録されている。
なお、このときは、電子キー2が電力電波Svvを受信するものの、まだウェイク信号44の通信エリアに入り込んでいない状態を想定しているので、AFE31が電力電波Svvの低出力成分Svaによって電源オンに切り換わったとしても、ウェイク信号44を受信せず、応答動作はまだ実行しない。よって、この場合、電子キー2は、電力電波Svvの低出力成分Svaを受信した後に連続して高出力成分Svbを受信する状態をとるが、これを電源とした特別な動作は実行せず、カラ動作する。
続いて、電子キー2が更に車両1に近づくと、今度は電子キー2がウェイク信号44の通信エリアに入り込み、ウェイク信号44をキー受信アンテナ14で受信する。このとき、電子キー2は、ウェイク信号44の受信に先立ち、電力電波Svvの低出力成分Svaを受信し、この低出力成分Svaに準じた無線電力Jmによって受信動作を開始する。即ち、AFE31及び通信制御部30は、低出力成分Svaによる無線電力Jmを電源として、受信動作を開始し、この後に続いて車両1から発信されるウェイク信号44の受信に待機する。
AFE31は、低出力成分Svaの無線電力Jmにより電源オンに切り換わった後に、ウェイク信号44を受信すると、まずはウェイク信号44に含まれるバースト信号45によって安定化され、続いてウェイクパターン46のコード列を自身のものと照らし合わせるウェイクパターン照合を実行する。AFE31は、ウェイクパターン照合が成立することを確認すると、その旨を伝える通知としてウェイクパターン照合成立通知を通信制御部30に出力する。通信制御部30は、AFE31から出力されたウェイクパターン照合成立通知を入力すると、電源状態がそれまでの電源オフ状態から電源オン状態に切り換わり、スマート通信を開始する。
このとき、電子キー2は、低出力成分Svaの後に連続して出力される電力電波Svvの高出力成分Svbを受信しているので、これを電源として発信動作を実行する。即ち、通信制御部30、キー発信回路33及びキー発信アンテナ15は、高出力成分Svbの無線電力Jmを電源として動いて、アック返信の動作を実行する。この場合、通信制御部30は、キー発信回路33及びキー発信アンテナ15を介して、アック信号47をRF電波により車両1に向けて発信させる。
照合ECU4は、ウェイク信号44を発信した後の所定時間内にアック信号47を受信すると、車両周囲に電子キー2が存在すると認識する。照合ECU4は、車両周囲に電子キー2が存在することを認識すると、電力電波Svvの発信を継続する。即ち、電力伝送装置27は、1セット分の電力電波Svvを発信した後も、これに連続して、1セット単位の電力電波Svvの発信を継続する。また、続きの電力電波Svvは、この後に続いて車外発信機7から発信されるビークルID48の発信タイミングに合わせて出力される。
電子キー2は、アック信号47を返信すると、その後、車両1から発信される電力電波Svvの低出力成分Svaを受信し、これを電源として受信動作を継続する。即ち、AFE31及び通信制御部30は、低出力成分Svaによる無線電力Jmを電源として受信動作を継続し、この後に続いて車両1から発信されるビークルID48の受信に待機する。
照合ECU4は、アック信号47を受信してから所定のタイムラグを経た後に、車両固有のIDとしてビークルID48を、車外発信機7からLF電波で発信させる。このとき、AFE31は、電力電波Svvの低出力成分Svaによって電源オン状態をとっているので、キー受信アンテナ14でビークルID48を問題なく受信する。AFE31は、ビークルID48を受信すると、このビークルID48を通信制御部30に転送する。通信制御部30は、AFE31からビークルID48を入力すると、ビークルID48の正否を見るビークルID照合を行い、通信相手の車両1が正規のものか否かを確認する。このように、ビークルID照合を実施するのは、電子キー2の周囲に車両が複数存在して通信が混在する状況になっても、この中の正規車両のみとスマート通信を行うためである。
通信制御部30は、ビークルID照合の成立を確認すると、その旨を通知するために、車両1にアック返信の発信動作を開始する。このとき、電子キー2は、低出力成分Svaの後に連続して出力される電力電波Svvの高出力成分Svbを受信しているので、これを電源として発信動作を実行する。即ち、通信制御部30、キー発信回路33及びキー発信アンテナ15は、高出力成分Svbの無線電力Jmを電源として動いて、アック返信の動作を実行する。この場合、通信制御部30は、キー発信回路33及びキー発信アンテナ15を介して、アック信号49をRF電波により車両1に向けて発信させる。
照合ECU4は、ビークルID48を発信した後の所定時間内にアック信号49を受信すると、ビークルID照合が成立したことを認識する。照合ECU4は、ビークルID照合が成立することを確認すると、電力電波Svvの発信を継続する。即ち、1セット分の電力電波Svvが発信された後も、これに連続して電力電波Svvが、もう1セット分発信される。また、この電力電波Svvは、この後に続いて車外発信機7から発信されるチャレンジ50の発信タイミングに合わせて出力される。
電子キー2は、アック信号49を返信すると、その後、車両1から発信される電力電波Svvの低出力成分Svaを受信し、これを電源として受信動作を実行する。即ち、AFE31及び通信制御部30は、低出力成分Svaによる無線電力Jmを電源として受信動作を継続し、この後に続いて車両1から発信されるチャレンジ50の受信に待機する。
照合ECU4は、アック信号49を受信してから所定のタイムラグを経た後に、チャレンジ50を車外発信機7からLF電波により発信させる。チャレンジ50には、発信の度に毎回値が変わるチャレンジコード(乱数コード)と、電子キー2のキー番号とが含まれている。なお、キー番号は、何番目のマスターキーであるのか、又は何番目のサブキーであるのかを通知するものである。このように、キー番号の照合を実施するのは、もし仮に通信エリア内にマスターキー及びサブキーの両方が存在していても、これらが同時に通信を開始しないようにするためである。
通信制御部30は、AFE31からチャレンジ50を入力すると、まずはこのチャレンジ50の中のキー番号の正否を見る番号照合を実行し、自身がこのときのスマート通信の通信対象であるか否かを判断する。そして、この番号照合が成立すると、通信制御部30は、同じチャレンジ50内に含まれるチャレンジコードを、自身の暗号鍵によって演算することにより、レスポンスコードを生成する。
通信制御部30は、レスポンスコードの生成が完了すると、これを車両1に通知するために、レスポンスコード返信の発信動作を開始する。このとき、電子キー2は、低出力成分Svaの後に連続して出力される電力電波Svvの高出力成分Svbを受信しているので、これを電源として発信動作を実行する。即ち、通信制御部30、キー発信回路33及びキー発信アンテナ15は、高出力成分Svbの無線電力Jmを電源として動いて、レスポンスコード返信の動作を実行する。このとき、通信制御部30は、レスポンスの生成作業が終了すると、自身に登録されたIDコードとこのレスポンスコードとを、レスポンス51としてキー発信アンテナ15からRF電波により車両1に返信する。
照合ECU4は、チャレンジ50を電子キー2に発信する際、自身が持つ暗号鍵によってチャレンジコードを演算して、自らもレスポンスコードを作成する。そして、照合ECU4は、電子キー2からレスポンス51を受信すると、電子キー2のレスポンスコードと、自身が演算したレスポンスコードとを照らし合わせて、レスポンス照合を実行する。照合ECU4は、このレスポンス照合が成立することを確認すると、同じレスポンス51内に含まれるIDコードの正否を照合する。そして、照合ECU4は、レスポンス照合及びID照合の両方が成立することを確認すると、スマート照合を成立として処理する。
なお、例えばスマート通信の途中で、通信環境下に発生したノイズ等によりスマート通信が実行できなくなると、その時点でスマート通信が中断される。このとき、照合ECU4は、車外発信機7からのLF電波発信を停止するので、それに伴って電力伝送装置27からの電力電波Svvの発信も停止する。また、ここでは、車外照合時に車両1及び電子キー2がとる動作について説明したが、車内照合のときも同様の動作をとるので、車内照合の説明は省略する。
さて、本例の場合、電子キー2は受信動作を小さいエネルギーで実行可能で、発信動作に大きなエネルギーを必要とする前提を利用し、電子キー2が受信動作を行う往路通信時には、電力電波Svvを低出力で発信し、電子キー2が発信動作を行う復路通信時には、電力電波Svvを高出力で発信する。このため、車両1から電子キー2の電源となる電力電波Svvを発信させる際、車両1側においてこの電波発信に必要な電力が少なく済むので、電子キー2に受信及び発信の動作を問題なくとらせつつ、しかも車載バッテリの電力を効率よく使用することが可能となる。
ところで、図4に示すように、この種の電子キー2においては、AFE31のインピーダンスが比較的大きく、一方でキー発信回路33(RF発信機)のインピーダンスは比較的小さいという特性がある。このため、もし仮に、受電回路36のインピーダンスがAFE31に合わせ込まれていると、電波受信時のインピーダンス特性は好適な値をとるものの、電波受信時には、キー発信回路33のインピーダンスに引っ張られて全体の負荷が低い側に傾き、インピーダンス特性が効率の悪いものになってしまう。
このため、本例の場合、受電回路36にはインピーダンス整合回路52と整流回路53とが設けられているが、これらのうち、インピーダンス整合回路52のインピーダンスを、予めキー発信回路33に基づく小さい値に設定しておく。こうすれば、電波発信時のインピーダンスが好適な値をとり、効率のよい受信動作が可能となる。なお、この場合、受電回路36のインピーダンスはAFE31に整合しなくなるが、電波受信は小さいエネルギーで済むことから、効率が落ちてもさほど問題はない。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)車両1から発信する電力電波Svvを電源として電子キー2を動作させるに際して、電子キー2が受信動作をとるときには、電力電波Svvを低出力で発信し、電子キー2が発信動作をとるときには、電力電波Svvを高出力で発信する。このため、電子キー2が受信動作をとるときに必要とする電力電波Svvを発信する際、これに要する車載バッテリの電力を少なく済ませることができる。よって、本例の場合は、電子キーが動作時に真に必要とする電力レベルで電力電波Svvを発信するので、電力電波Svvの発信に際して車載バッテリの電力を効率よく使用することができる。
(2)スマート通信時、照合ECU4がLF電波の発信動作をとる際には、電力電波Svvを低出力成分Svaで発信させ、照合ECU4がRF電波の受信動作(受信準備動作)をとる状態となったときに、電力電波Svvを高出力成分Svbに切り換える。このため、照合ECU4が主となって電力電波Svvの電力レベルの切り換え動作を行うので、電子キー2に電力レベル切り換えのための特別な機能を持たせる必要がない。よって、本例の無線電力伝送システム26を搭載する場合に、電子キー2に特別な部品を追加したり、或いは大きな設計変更を加えたりする必要がない。
(3)受電回路36にインピーダンス整合回路52を設け、このインピーダンス整合回路52の特性値を小さい側に振ることにより、受電回路36のインピーダンスを、インピーダンスが低いという特性を持つキー発信回路33に合わせ込んでいる。よって、電子キー2が発信動作をとるとき、受電回路36はキー発信回路33と繋がった状態となるが、これら2者間に大きなインピーダンス差が発生せず、大きな電力損失を伴うことなく、電力電波Svvを受信することができる。一方、電子キー2が受信動作をとるとき、受電回路36はインピーダンスが大きいAFE31と繋がる状態をとるが、本例の電子キー2は、受信動作を低いエネルギーで実行するので、受電回路36とAFE31との間にインピーダンス差が発生しても、動作に関して大きな支障はない。よって、本例のように、受電回路36のインピーダンスを予めキー発信回路33に合わせ込んでおけば、受信動作及び発信動作をともに好適な動作で実行することができる。
(4)本例の無線電力伝送システム26をキー操作フリーシステムに応用したので、この種のシステムを電源効率のよいシステムとして提供することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 相互通信は、スマート通信に限定されず、2者の間で電波のやり取りを行うものであれば、どのような種のものでもよい。
・ 電力電波Svvのレベル切り換えは、往路通信と復路通信とで切り換えられることに限定されない。例えば、往路通信時に電子キー2が高い電力が必要なときと低い電力が必要なときとで、電力電波Svvの高低を切り換えるものでもよい。
・ 電力電波Svvのレベルは、高低の2段階に切り換えられることに限らず、通信内容に応じて3段階以上としてもよい。
・ ワイヤレスキーシステムは、遠隔操作によりドアロックを施解錠するワイヤレスドアロックシステムに限定されない。例えば、パワースライドドア機能や、カーファインダ機能に応用してもよい。
・ 電力電波Svvは、必ずしもRF電波で出力されることに限らず、例えばLF電波としてもよい。
・ 電力電波Svvは、電子キー2(AFE31)の電源となり得るものであれば、どのような波形形状をとっていてもよい。
・ スマート通信の際、レスポンス照合の成立が確認できると、車両1がその旨を電子キー2に通知して、スマート通信を終了させる形式を採用してもよい。
・ 電子キーシステム3は、キー操作フリーシステムやワイヤレスキーシステムに限定されず、例えばイモビライザーシステムを採用してもよい。
・ 電子キーシステム3で使用する電波の周波数は、必ずしもLFやRFに限定されず、他の周波数を使用してもよい。
・ キー操作フリーシステムは、車両1から電子キー2に電波を飛ばす往路と、電子キー2から車両1に電波を飛ばす復路とで、電波の周波数が必ずしも異なることに限らず、往路と復路とで同じ周波数としてもよい。
・ 電子キー2は、ID照合の成立を条件に通信相手側において動作実行を伴う端末に限定されず、単に認証のみを行う種々の通信端末を広義に含むものとする。
・ 無線電力伝送システム26の搭載対象は、必ずしも車両1に限らず、通信端末とその通信相手との間で無線通信を行うシステムであれば、その搭載先は特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1又は2において、前記相互通信は、通信開始から完了までの間に、前記通信マスタ及び前記通信端末の間で、前記通信マスタからの呼びかけに対して前記通信端末が応答を返す通信を複数回繰り返すスマート通信である。この構成によれば、通信マスタからの呼びかけに対して通信端末が応答を返すこの種のスマート通信を、通信マスタの電源を効率よく使用することが可能な通信として提供することが可能となる。
1…通信マスタとしての車両、2…通信端末としての電子キー、15…発信機を構成するキー発信アンテナ、26…無線電力伝送システム、28…電力値切換手段、監視手段を構成する電力伝送管理部、29…電力値切換手段、切換制御手段を構成する電力レベル切換部、33…発信機を構成するキー発信回路、34…受電機としての受電通信部、52…インピーダンス整合回路、Svv…電力電波。

Claims (3)

  1. 通信マスタとその通信端末とが相互通信を行う際、前記通信マスタから無線により電力電波を発信させ、当該電力電波を電源として前記通信端末を動作させる無線電力伝送システムにおいて、
    前記通信マスタに設けられ、前記電力電波の電力値を通信に応じて切り換える電力値切換手段を備え
    前記電力値切換手段は、
    前記相互通信において当該通信マスタがどのような通信をとっているのかを見ることにより、当該通信マスタが往路通信及び復路通信のどちらをとるのかを監視する監視手段と、
    前記通信マスタが前記往路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を低出力とし、前記通信マスタが前記復路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を高出力とする切換制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線電力伝送システム。
  2. 前記通信端末において前記電力電波を受信する受電機には、当該受電機が持つインピーダンスを整合可能なインピーダンス整合回路が設けられ、
    前記インピーダンス整合回路のインピーダンスは、前記通信端末の発信機にインピーダンスが合わせ込まれていることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 通信マスタとその通信端末とが相互通信を行う際、前記通信マスタから無線により電力電波を発信させ、当該電力電波を電源として前記通信端末を動作させる無線電力伝送方法において、
    前記電力電波の電力値を切り換え可能な電力値切換手段を前記通信マスタに設け、当該電力値切換手段により前記電力電波の電力値を通信に応じて切り換え可能とし、
    前記電力値切換手段は、前記相互通信において当該通信マスタがどのような通信をとっているのかを見ることにより、当該通信マスタが往路通信及び復路通信のどちらをとるのかを監視し、前記通信マスタが前記往路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を低出力とし、前記通信マスタが前記復路通信をとる際には、前記電力電波の電力値を高出力とすることを特徴とする無線電力伝送方法。
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