JP2016088156A - 電子キーシステム及び携帯機 - Google Patents

電子キーシステム及び携帯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016088156A
JP2016088156A JP2014221634A JP2014221634A JP2016088156A JP 2016088156 A JP2016088156 A JP 2016088156A JP 2014221634 A JP2014221634 A JP 2014221634A JP 2014221634 A JP2014221634 A JP 2014221634A JP 2016088156 A JP2016088156 A JP 2016088156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
portable device
unit
request signal
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014221634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6323298B2 (ja
Inventor
進吾 森藤
Shingo Morifuji
進吾 森藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014221634A priority Critical patent/JP6323298B2/ja
Publication of JP2016088156A publication Critical patent/JP2016088156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323298B2 publication Critical patent/JP6323298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】携帯機の電池消耗を抑えるとともに、正規のユーザの車両利用時に車両制御の許可が行われない不具合を回避しつつ、セキュリティ性を向上させることを可能にする。
【解決手段】照合ECUから近距離無線通信によって送信したリクエスト信号に応答して携帯機2から送信される応答信号に含まれる識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて施解錠等を許可する電子キーシステムにおいて、携帯機2は、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかを特定する位置特定部213と、携帯機2がユーザに携帯されているか否かを特定する携帯特定部215とを備え、位置特定部213で携帯機2が車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部215で携帯機2がユーザに携帯されていないと特定している場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しない。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子キーシステム及びその電子キーシステムに含まれる携帯機に関するものである。
従来、車載装置と携帯機との間で無線通信によるコード照合が成立したことに基づいて、車両ドアの施解錠やエンジン始動等の車両制御を可能にする電子キーシステムが知られている。この無線通信が可能となる距離範囲は、車両周辺の近距離に制限されているので、通常、車載装置と携帯機との間でのコード照合は、携帯機が車両の近傍に位置する場合に限って可能となる。
しかしながら、このような電子キーシステムでは、悪意を持った第三者が、中継器を用いて携帯機と車載装置との通信を間接的に実現させることでコード照合を成立させるリレーアタックが懸念されている。リレーアタックでは、正規のユーザが意図しないにも関わらず、コード照合を成立させて車両ドアの解錠やエンジン始動等の車両制御を可能にしてしまう。
これに対して、携帯機に設けられた加速度センサによって検出した携帯機の動きを、車両ドアの解錠やエンジン始動等を可能にするための条件に加えることで、電子キーシステムのセキュリティ性を向上させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、携帯機と車載装置との間での無線通信によるコード照合が成立することに加え、車両ドアが閉じたことを検出したときに、車両ドアが閉じたことに基づく振動を携帯機で検出することを条件として、エンジン始動を許可する技術が開示されている。
また、特許文献2には、無線通信による車外照合が成立した後に乗車に伴う携帯機の動きがあると判断される第1の条件と、無線通信による室内照合が成立したときに携帯機が静止していると判断される第2の条件とを満たした場合に限り、正規のユーザが車内にいると判断し、エンジン始動を許可する技術が開示されている。
特開2014−91434号公報 特開2010−274682号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、電子キーシステムの携帯機は、乗車時にカバンやポケットの中に入れられたままであることが多いため、車両ドアが閉じたことに基づく振動を正確に検出することが困難であった。よって、ユーザが携帯機を携帯していても車両ドアが閉じたことに基づく振動を携帯機で検出できず、エンジン始動が許可されない場合があるという問題点があった。
また、特許文献2に開示の技術では、無線通信による室内照合が成立したときに携帯機が静止していると判断されなければエンジン始動が許可されないので、ユーザが意図せずに携帯機を振動させてしまった場合には、正規のユーザであってもエンジン始動が許可されない問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、正規のユーザの車両利用時に車両制御の許可が行われない不具合を回避しつつ、セキュリティ性を向上させることを可能にする電子キーシステム及び携帯機を提供することにある。
本発明の電子キーシステムは、車両に搭載されるとともに、近距離無線通信によってリクエスト信号を送信させる送信処理部(111)を備える車載装置(11)と、ユーザに携帯されるとともに、リクエスト信号に対する応答信号を送信することができる返信部(23)を備える携帯機(2)とを含み、車載装置は、返信部から送信される応答信号に、携帯機を識別する識別コードが含まれる場合、その識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、車両の制御を許可する許可部(117、118)を備える電子キーシステムであって、携帯機は、携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかを特定する位置特定部(213)と、携帯機がユーザに携帯されているか否かを特定する携帯特定部(215)とを備え、返信部は、位置特定部で携帯機が車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部で携帯機がユーザに携帯されていないと特定している場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないことを特徴としている。
また、本発明の携帯機は、車両に搭載される車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて車両の制御を許可する電子キーシステムに用いられ、車載装置から近距離無線通信によって送信されるリクエスト信号に対する応答信号を送信することができる返信部(23)を備える携帯機であって、携帯機が車両の車室内外のいずれに位置するかを特定する位置特定部(213)と、携帯機がユーザに携帯されているか否かを特定する携帯特定部(215)とを備え、返信部は、位置特定部で携帯機が車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部で携帯機がユーザに携帯されていないと特定している場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないことを特徴としている。
これらの構成によれば、位置特定部で携帯機が車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部で携帯機がユーザに携帯されていないと特定している場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないことになる。つまり、車室外で携帯機がユーザに携帯されていない場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しない。よって、例えばユーザが自宅に戻って携帯機を置いた後のような、車室外で携帯機がユーザに携帯されていない場合には、中継機を用いたリレーアタックが試みられたとしても、携帯機から応答信号が返信されることがなく、車載装置と携帯機との間でのコード照合が行われない。従って、コード照合が成立したことに基づく車両の制御の許可が行われることもなく、セキュリティ性を向上させることが可能になる。
また、以上のように、車両利用時の携帯機の動きを車両の制御を許可するための条件に加えなくてもセキュリティ性を向上させることが可能になるので、車両利用時の携帯機の動きを車両の制御を許可するための条件に加える必要がなくなる。よって、車両利用時の携帯機の動きを車両の制御を許可するための条件に加える場合に生じる、正規のユーザの車両利用時に車両制御の許可が行われない不具合を回避することが可能になる。その結果、正規のユーザの車両利用時に車両制御の許可が行われない不具合を回避しつつ、セキュリティ性を向上させることが可能になる。
電子キーシステム100の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 照合ECU11の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 携帯機2の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 携帯側制御部21の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 照合ECU11と携帯機2との間での近距離無線通信による信号のやり取りの流れの一例を示すシーケンス図である。 照合ECU11での乗車時スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 照合ECU11での降車時スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 携帯側制御部21での携帯側スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(実施形態1)
<電子キーシステム100の概略構成>
図1は、本発明が適用された電子キーシステム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように電子キーシステム100は、車両に搭載される車両側ユニット1とユーザに携帯される電子キーとしての携帯機2とを含む。以降の説明に登場する車両の部材は、全て車両の部材であるものとする。
電子キーシステム100は、いわゆるスマート機能を有している。スマート機能は、車両側ユニット1と携帯機2との間での近距離無線通信によってコード照合を行い、コード照合が成立した場合に、車両ドアの施解錠やエンジン始動の許可を行う機能を指している。また、電子キーシステム100は、携帯機2が有するスイッチの操作に応じて車両ドアの施解錠制御を実行するいわゆるリモートキーレスエントリ機能も有している。
<車両側ユニット1の概略構成>
まず、図2を用いて、車両側ユニット1の概略的な構成について説明を行う。図2は、車両側ユニット1の概略的な構成を示すブロック図である。図2に示すように車両側ユニット1は、照合ECU11、LF送信部12、UHF受信部13、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16、ボデーECU17、及びエンジンECU18を備えている。なお、照合ECU11が請求項の車載装置に相当する。
LF送信部12は、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16といったLFアンテナを介し、携帯機2にLF帯の電波にてリクエスト信号を送信する。LF帯とは、例えば30kHz〜300kHzの周波数帯である。LFアンテナからLF帯の電波で信号を送信できる範囲が、近距離無線通信が可能な近距離無線通信エリアにあたる。リクエスト信号は、コード照合のための携帯機2の識別コードの送信を要求する信号である。
ドアアンテナ14aは、運転席の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14bは、助手席側の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14cは、後部座席右側の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14dは、後部座席左側の車両ドア付近に設けられる。また、室内アンテナ15は、車室内に設けられ、トランク外アンテナ16は、車両ドアのうちのトランクルームドア付近に設けられる。
ドアアンテナ14aの近距離無線通信エリアは、運転席の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14bの近距離無線通信エリアは、助手席側の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14cの近距離無線通信エリアは、後部座席右側の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14dの近距離無線通信エリアは、後部座席左側の車両ドア付近に限定されている。また、室内アンテナ15の近距離無線通信エリアは、車室内に限定されており、トランク外アンテナ16の近距離無線通信エリアは、トランクルームドア付近に限定されている。
UHF受信部13は、UHFアンテナを有しており、UHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくる応答信号をUHFアンテナで受信する。UHF帯とは、例えば300MHz〜3GHzの周波数帯である。また、応答信号とは、前述のリクエスト信号に対して携帯機2から返信される信号である。
ボデーECU17は、各車両ドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各車両ドアの施解錠を行う。また、ボデーECU17には、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサが接続されており、各車両ドアのアウタードアハンドルがユーザに触れられたことを検出する。他にも、ボデーECU17には、各車両ドアについてのカーテシスイッチが接続されており、各車両ドアの開閉を検出する。
エンジンECU18は、照合ECU11からエンジン始動許可信号を取得すると、スタータモータなどが始動できる状態であるエンジン始動待機状態とする。また、エンジンECU18は、エンジンへの燃料供給量や点火時期等を制御する。
照合ECU11は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、I/O等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。例えば、照合ECU11は、乗車時のスマート機能に関する乗車時スマート関連処理や降車時のスマート機能に関する降車時スマート関連処理やリモートキーレスエントリ機能に関する処理等を実行する。なお、照合ECU11が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<照合ECU11の詳細構成>
図3に示すように、照合ECU11は、送信処理部111、受信処理部112、開閉判定部113、登録部114、照合部115、車室内外判定部116、施解錠許可部117、及び始動許可部118を備えている。
送信処理部111は、LF送信部12を介してドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16から、車両を識別するためのコードである車両識別コードを含むリクエスト信号を送信させる。この送信処理部111が請求項の車外送信処理部に相当する。車両識別コードは、車両に搭載された照合ECU11の機器IDであってもよいし、車両の車両IDであってもよい。車両識別コードは、照合ECU11の不揮発性メモリに格納しておいたものを読み出して用いる構成とすればよい。
受信処理部112は、リクエスト信号に応答してUHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくる応答信号を、UHF受信部13を介して受信する。開閉判定部113は、ボデーECU17で車両ドアの開閉を検出した結果から、車両ドアの開閉を判定する。
登録部114は、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、携帯機2を識別するためのコードである携帯機識別コードのうち、正規のユーザの携帯機2の携帯機識別コードが登録されている。
照合部115は、受信処理部112で受信した応答信号の送信元の携帯機2が正規のユーザの携帯機2であるかコード照合を行う。コード照合は、携帯機2から受信した応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部114に登録されている携帯機識別コードとの間で行う。
車室内外判定部116は、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを判定する。一例としては、室内アンテナ15からリクエスト信号を送信させた場合に携帯機2から応答信号を受信したことから、携帯機2が車室内に位置すると判定する。一方、ドアアンテナ14a〜14d、トランク外アンテナ16のいずれかからリクエスト信号を送信させた場合に携帯機2から応答信号を受信したが、室内アンテナ15からリクエスト信号を送信させた場合に携帯機2から応答信号を受信しなかったことから、携帯機2が車室外に位置すると判定する。
また、送信処理部111は、車室内外判定部116で携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを判定した場合には、リクエスト信号を送信させる際に、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを示す携帯機位置情報をこのリクエスト信号に含ませて送信させる。
施解錠許可部117は、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU17に送る。各車両ドアの施解錠が許可された場合、ボデーECU17は、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサへの通電を開始させ、ユーザによるドアハンドル操作を検出可能なスタンバイ状態となる。そして、ユーザがこのタッチセンサに触れたことをボデーECU17で検出した場合に、ボデーECU17が駆動信号をドアロックモータに出力し、各車両ドアの施解錠を行う。
始動許可部119は、エンジン始動許可信号をエンジンECU18に送る。エンジン始動許可信号を取得したエンジンECU18は、前述したようにエンジンをエンジン始動待機状態とする。これら施解錠許可部117及び始動許可部118が請求項の許可部に相当する。
<携帯機2の概略構成>
次に、図4を用いて携帯機2についての説明を行う。図4に示すように、携帯機2は、携帯側制御部21、LF受信部22、UHF送信部23、加速度センサ24、プッシュスイッチ25、及びプッシュスイッチ26を備えている。
LF受信部22は、LFアンテナを介して、LF帯の電波にて車両側ユニット1から送信されてくるリクエスト信号を受信する。UHF送信部23は、制御IC11から出力された信号をUHF帯の電波にのせてUHFアンテナから送出させる。このUHF送信部23が請求項の返信部に相当する。
加速度センサ24は、携帯機2の動きによって生じる加速度を検出する。この加速度センサ24が請求項のセンサに相当し、加速度が請求項の物理量に相当する。一例として、加速度センサ24は3軸の加速度センサとすればよいが、2軸以下の加速度センサを用いる構成としてもよい。
プッシュスイッチ25及び26は、主にリモートキーレスエントリ機能を利用するためのスイッチである。プッシュスイッチ25がワンプッシュ操作されると、車両ドアの施錠が行われる一方、プッシュスイッチ26がワンプッシュ操作されると、車両ドアの解錠が行われるようになっている。
携帯側制御部21は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、I/O等よりなるマイクロコンピュータであり、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、携帯側制御部21は、スマート機能に関する携帯側スマート関連処理やリモートキーレスエントリ機能に関する処理を実行する。なお、携帯側制御部21が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<携帯側制御部21の概略構成>
図5に示すように、携帯側制御部21は、登録部211、照合部212、位置特定部213、センサ制御部214、携帯特定部215、及びスリープ制御部216を備えている。
登録部211は、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、正規のユーザの車両に搭載された照合ECU11の車両識別コードが登録されている。照合部212は、LF受信部22で受信したリクエスト信号の送信元の車両側ユニット1を搭載した車両が正規のユーザの車両であるかコード照合を行う。コード照合は、車両側ユニット1から受信するリクエスト信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間で行う。
位置特定部213は、車両側ユニット1から受信したリクエスト信号に携帯機位置情報が含まれていた場合に、この携帯機位置情報に従って、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを特定する。具体的には、携帯機2が車室内に位置することを示す携帯機位置情報であった場合には、携帯機2が車室内に位置すると特定し、携帯機2が車室外に位置することを示す携帯機位置情報であった場合には、携帯機2が車室外に位置すると特定する。
センサ制御部214は、位置特定部213で携帯機2が車室内に位置すると特定している場合に、加速度センサ24を停止させる。このセンサ制御部214が請求項のセンサ停止部に相当する。一例としては、加速度センサ24への電力供給を停止させることで、加速度センサ24を停止させればよい。加速度センサ24が停止された状態においては、加速度センサ24で加速度を検出しない。また、センサ制御部214は、位置特定部213で携帯機2が車室外に位置すると特定している場合には、加速度センサ24を停止させない。
携帯特定部215は、加速度センサ24で検出する加速度をもとに、携帯機2がユーザに携帯されているか否かを特定する。一例としては、閾値以上の加速度を検出した場合に、携帯機2がユーザに携帯されていると特定し、閾値以上の加速度を一定時間検出できなかった場合に、携帯機2がユーザに携帯されていないと特定すればよい。携帯機2がユーザに携帯されていない状態とは、言い換えると、固定物上に置かれて静止している状態である。
スリープ制御部216は、位置特定部213で携帯機2が車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部215で携帯機2がユーザに携帯されていないと特定している場合に、LF受信部22をスリープ状態に移行させる。一例として、LF受信部22への電力供給を停止させることで、LF受信部22をスリープ状態に移行させればよい。スリープ状態に移行したLF受信部22は、リクエスト信号の受信を行わない。
また、スリープ制御部216は、携帯特定部215で携帯機2がユーザに携帯されていると特定した場合には、LF受信部22をウェイクアップ状態に移行させる。一例として、LF受信部22への電力供給を開始することで、LF受信部22をウェイクアップ状態に移行させればよい。ウェイクアップ状態に移行したLF受信部22は、リクエスト信号の受信が可能な受信待ち状態となる。
スリープ制御部216は、LF受信部22をスリープ状態に移行させる場合に、携帯側制御部21のうちの携帯特定部215を除いた機能をスリープ状態に移行させ、LF受信部22をウェイクアップ状態に移行させる場合にウェイクアップ状態に移行させる構成としてもよい。
<照合ECU11と携帯機2との間での信号のやり取りについて>
ここで、図6のシーケンス図を用いて、照合ECU11と携帯機2との間での近距離無線通信による信号のやり取りの流れの一例について説明を行う。図6では、正規のユーザの携帯機2が正規のユーザの車両に搭載された車両側ユニット1の近距離無線通信エリアに位置するものとして説明を行う。
まず、照合ECU11の送信処理部111が、LF送信部12を介してリクエスト信号を送信させる(t1)。つまり、無線ポーリングを行う。このリクエスト信号には、照合ECU11で保持している車両識別コードを含むものとする。また、リクエスト信号は、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16といったLFアンテナから順番に送信させる。
なお、スマート機能やリモートキーレスエントリ機能によって車室外から車両ドアが施錠されてから、スマート機能やリモートキーレスエントリ機能によって車両ドアが開けられるまでは、室内アンテナ15からのリクエスト信号の送信は行わない構成とすればよい。
リクエスト信号をLF受信部22で受信した携帯機2の照合部212では、受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う(t2)。そして、コード照合が成立すると、携帯機2の携帯機識別コードを含む応答信号をUHF送信部23から送信する(t3)。
受信処理部112で応答信号を受信した照合ECU11は、受信した応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部114に登録されている携帯機識別コードとの間でコード照合を行う(t4)。
また、照合ECU11の車室内外判定部116が、携帯機2が車両の車室内外のいずれに位置するかを判定する(t5)。携帯機2が車室内外のいずれに位置するかの判定は、前述したように、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16のいずれのLFアンテナからリクエスト信号を送信した場合に応答信号の返信があったかをもとにして行う。
そして、照合ECU11の送信処理部111が、LF送信部12を介してリクエスト信号を送信させる無線ポーリングを行う(t6)。このリクエスト信号には、照合ECU11で保持している車両識別コードと、車室内外判定部116での判定によって得られた携帯機位置情報を含むものとする。また、リクエスト信号は、携帯機2からの応答信号の返信があった近距離無線通信エリアに対応するLFアンテナのみから送信させる構成とすればよい。
リクエスト信号をLF受信部22で受信した携帯機2の照合部212では、受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う(t7)。そして、コード照合が成立すると、携帯機2の位置特定部213が、受信したリクエスト信号に含まれる携帯機位置情報に従って、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを特定する(t8)。
なお、図6では、照合ECU11からのリクエスト信号の送信に対して携帯機2から応答信号が返信される処理が1回行われた後に、携帯機位置情報を含むリクエスト信号の送信が行われる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、照合ECU11からのリクエスト信号の送信に対して携帯機2から応答信号が返信される処理が複数回行われた後に、携帯機位置情報を含むリクエスト信号の送信が行われる構成としてもよい。
<照合ECU11での乗車時スマート関連処理>
続いて、スマート機能によって車両ドアが解錠されるときに照合ECU11において実行される乗車時スマート関連処理について、図7のフローチャートを用いて説明を行う。図7のフローチャートは、例えばスマート機能によって車両ドアが施錠されたときに開始され、車両ドアが解錠されてエンジンが始動されるまで、例えば250msecごとなどの所定の周期で繰り返し実施される。
まず、ステップS1では、車外照合を行う。車外照合では、送信処理部111が、LF送信部12を介してドアアンテナ14a〜14d、トランク外アンテナ16といったLFアンテナから順番に、車室外の近距離無線通信エリアにリクエスト信号を送信させる。そして、このリクエスト信号に対して携帯機2からの応答信号の返信があった場合に、照合部115が、応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部114に登録されている識別コードとを照合する。
そして、車外照合が成立した場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、応答信号を受信できなかったり、携帯機識別コードが一致しなかったりして車外照合が成立しなかった場合(S1でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS2では、車室内外判定部116での判定によって得られた携帯機位置情報を含むリクエスト信号を送信処理部111が送信させる。ここでは、携帯機2が車室外に位置することを示す携帯機位置情報を含むリクエスト信号が送信されることになる。
ステップS3では、施解錠許可部117が、各車両ドアの解錠を許可する信号をボデーECU17に送り、車両ドアの解錠を許可する。車両ドアの解錠が許可された状態において、ユーザがアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサに触れたことをボデーECU17で検出すると、ボデーECU17がドアロックモータを駆動させ、各車両ドアの解錠を行う。
ステップS4では、開閉判定部113で車両ドアの開閉を判定する。そして、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われたと判定した場合(S4でYES)に、ステップS5に移る、一方、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われていないと判定した場合(S4でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS5では、車室内外照合を行う。車室内外照合では、送信処理部111が、LF送信部12を介してドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16といったLFアンテナから順番に、車室外及び車室内の近距離無線通信エリアにリクエスト信号を送信させる。そして、リクエスト信号に対して携帯機2からの応答信号の返信があった場合に、照合部115が、応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部114に登録されている識別コードとを照合する。
そして、車室内外照合が成立した場合(S5でYES)には、ステップS6に移る。一方、応答信号を受信できなかったり、携帯機識別コードが一致しなかったりして車室内外照合が成立しなかった場合(S5でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS6では、車室内外判定部116での判定によって得られた携帯機位置情報を含むリクエスト信号を送信処理部111が送信させる。ここでは、携帯機2が車室内に位置することを示す携帯機位置情報を含むリクエスト信号が送信されることになる。
ステップS7では、車室内外判定部116で携帯機2が車室内に位置すると判定した場合(S7でYES)には、ステップS8に移る。一方、携帯機2が車室外に位置すると判定した場合には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS8では、始動許可部118は、エンジン始動許可信号をエンジンECU18に送り、エンジン始動を許可し、乗車時スマート関連処理を終了する。エンジン始動が許可された状態において、例えばエンジンスイッチ等がオンになったこと等を条件として、エンジンECU18がエンジンを始動させる。
<照合ECU11での降車時スマート関連処理>
続いて、スマート機能によって車両ドアが施錠されるときに照合ECU11において実行される降車時スマート関連処理について、図8のフローチャートを用いて説明を行う。図8のフローチャートは、例えば車両のイグニッション電源がオフになったときに開始され、車両ドアが施錠されるまで、例えば250msecごとなどの所定の周期で繰り返し実施される。
まず、ステップS21では、開閉判定部113で車両ドアの開閉を判定する。そして、一定時間以内に車両ドアの開閉が行われたと判定した場合(S21でYES)に、ステップS22に移る、一方、一定時間以内に車両ドアの開閉が行われていないと判定した場合(S21でNO)には、降車時スマート関連処理を終了する。
ステップS22では、前述のS5と同様にして、車室内外照合を行う。そして、車室内外照合が成立した場合(S22でYES)には、ステップS23に移る。一方、車室内外照合が成立しなかった場合(S22でNO)には、降車時スマート関連処理を終了する。
ステップS23では、車室内外判定部116での判定によって得られた携帯機位置情報を含むリクエスト信号を送信処理部111が送信させる。
ステップS24では、車室内外判定部116で携帯機2が車室外に位置すると判定した場合(S24でYES)には、ステップS25に移る。一方、携帯機2が車室内に位置すると判定した場合には、降車時スマート関連処理を終了する。
ステップS25では、施解錠許可部117が、各車両ドアの施錠を許可する信号をボデーECU17に送り、車両ドアの施錠を許可し、降車時スマート関連処理を終了する。車両ドアの施錠が許可された状態において、ユーザがアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサに触れたことをボデーECU17で検出すると、ボデーECU17がドアロックモータを駆動させ、各車両ドアの施錠を行う。
なお、車両ドアの施錠は、リモートキーレスエントリ機能におけるプッシュスイッチ25のワンプッシュ操作によって行われることも多いため、車両ドアの施錠は、リモートキーレスエントリ機能におけるプッシュスイッチ25のワンプッシュ操作によって行われる構成としてもよい。
<携帯側制御部21での携帯側スマート関連処理>
続いて、携帯側制御部21での携帯側スマート関連処理について図9のフローチャートを用いて説明を行う。図9のフローチャートは、例えば、携帯機2に電源が供給されたときに開始し、携帯機2に電源が供給されなくなったときに終了する。
まず、ステップS41では、車両側ユニット1から送信されるリクエスト信号をLF受信部22で受信(つまり、ポーリング受信)した場合(S41でYES)には、ステップS42に移る。一方、ポーリング受信していない場合(S41でNO)には、S41の処理を繰り返す。
ステップS42では、照合部212が、S41で受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S42でYES)には、ステップS43に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S42でNO)には、S41に戻って処理を繰り返す。
ステップS43では、携帯機2の携帯機識別コードを含む応答信号をUHF送信部23から送信する。ステップS44では、S41と同様にして、ポーリング受信した場合(S44でYES)には、ステップS45に移る。一方、ポーリング受信していない場合(S44でNO)には、S41に戻って処理を繰り返す。
ステップS45では、S44で受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードをもとに、S42と同様にして照合部212がコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S45でYES)には、ステップS46に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S45でNO)には、S41に戻って処理を繰り返す。
ステップS46では、位置特定部213が、S44で受信したリクエスト信号に含まれる携帯機位置情報に従って、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを特定する。
ステップS47では、携帯機2が車室内に位置すると位置特定部213で特定した場合(S47でYES)には、ステップS48に移る。一方、携帯機2が車室外に位置すると位置特定部213で特定した場合(S47でNO)には、ステップS57に移る。ステップS48では、センサ制御部214が加速度センサ24を停止させる。
ステップS49では、ポーリング受信した場合(S49でYES)には、ステップS50に移る。一方、ポーリング受信していない場合(S49でNO)には、S49に戻って処理を繰り返す。
ステップS50では、S49で受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードをもとに、S42と同様にして照合部212がコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S50でYES)には、ステップS51に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S50でNO)には、S49に戻って処理を繰り返す。ステップS51では、S43と同様にして、携帯機2の携帯機識別コードを含む応答信号をUHF送信部23から送信する。
ステップS52では、ポーリング受信した場合(S52でYES)には、ステップS53に移る。一方、ポーリング受信していない場合(S52でNO)には、S49に戻って処理を繰り返す。
ステップS53では、S52で受信したリクエスト信号に含まれる車両識別コードをもとに、S42と同様にして照合部212がコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S53でYES)には、ステップS54に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S53でNO)には、S49に戻って処理を繰り返す。
ステップS54では、位置特定部213が、S52で受信したリクエスト信号に含まれる携帯機位置情報に従って、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを特定する。
ステップS55では、携帯機2が車室外に位置すると位置特定部213で特定した場合(S55でYES)には、ステップS56に移る。一方、携帯機2が車室内に位置すると位置特定部213で特定した場合(S55でNO)には、ステップS49に戻って処理を繰り返す。ステップS56では、センサ制御部214が加速度センサ24の停止を解除する。
なお、車両ドアの施錠がリモートキーレスエントリ機能におけるプッシュスイッチ25のワンプッシュ操作によって行われた場合に、携帯機2が車室外に位置すると位置特定部213で特定し、センサ制御部214が加速度センサ24の停止を解除する構成としてもよい。これによれば、車両ドアの施錠がリモートキーレスエントリ機能におけるプッシュスイッチ25のワンプッシュ操作によって行われ、リクエスト信号に含まれる携帯機位置情報から携帯機2が車室外に位置すると位置特定部213で特定できない場合でも、携帯機2が車室外に位置することを特定できる。そして、車室外に移動した携帯機2の加速度センサ24の停止を解除することができる。
ステップS47において携帯機2が車室外に位置すると特定した場合のステップS57では、携帯特定部215が、加速度センサ24で検出する加速度をもとに、携帯機2がユーザに携帯されているか否かを特定する。そして、携帯機2がユーザに携帯されていると特定した場合(S57でYES)には、ステップS58に移る。一方、携帯機2がユーザに携帯されていないと特定された場合(S57でNO)には、ステップS59に移る。
ステップS58では、ポーリング受信した場合(S58でYES)には、S42に戻って処理を繰り返す。一方、ポーリング受信していない場合(S58でNO)には、S57に戻って処理を繰り返す。
S57において携帯機2がユーザに携帯されていないと特定された場合のステップS59では、スリープ制御部216が、LF受信部22をスリープ状態に移行させる。ステップS60では、S57と同様にして、携帯機2がユーザに携帯されているか否かを特定する。そして、携帯機2がユーザに携帯されていると特定した場合(S60でYES)には、ステップS61に移る。一方、携帯機2がユーザに携帯されていないと特定された場合(S60でNO)には、ステップS60の処理を繰り返す。
ステップS61では、スリープ制御部216が、LF受信部22をウェイクアップ状態に移行させ、S58に移る。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、位置特定部213で携帯機2が車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、携帯特定部215で携帯機2がユーザに携帯されていないと特定している場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないことになる。つまり、車室外で携帯機2がユーザに携帯されていない場合には、リクエスト信号に対する応答信号を送信しない。よって、例えばユーザが自宅に戻って携帯機2を置いた後のような、車室外で携帯機2がユーザに携帯されていない場合には、中継機を用いたリレーアタックが試みられたとしても、携帯機2から応答信号が返信されることがなく、照合ECU11と携帯機2との間でのコード照合が行われない。従って、コード照合が成立したことに基づく施解錠やエンジン始動の許可が行われることもなく、セキュリティ性を向上させることが可能になる。
さらに、施解錠やエンジン始動の許可にコード照合の成立以外を条件としないので、車両利用時の携帯機2の動きを施解錠やエンジン始動を許可するための条件に加える場合に生じる、正規のユーザの車両利用時に施解錠やエンジン始動の許可が行われない不具合を回避することが可能になる。その結果、正規のユーザの車両利用時に車両制御の許可が行われない不具合を回避しつつ、セキュリティ性を向上させることが可能になる。
また、特許文献1に開示の技術には、車両の走行中には、走行によって生じる振動に加速度センサが常時反応してしまい、無駄に携帯機の電池を消耗してしまうおそれがあるという問題点があったが、実施形態1の構成にはこのような問題点が生じない。詳しくは、実施形態1の構成によれば、位置特定部213で携帯機2が車室内に位置すると特定している場合には、携帯機2の加速度センサ24を停止させる。よって、車室内に位置する携帯機2の加速度センサ24は、車両の走行中の振動に反応することがなく、携帯機2の無駄な電池消耗を抑えることが可能になる。
ここで、本発明における作用効果について、具体的に3つの場面を例に挙げて説明を行う。1つ目の場面はユーザの車両への乗車時であり、2つ目の場面はユーザの同乗者のみの車両からの降車時であり、3つ目の場面はユーザの車両からの降車時である。
まず、ユーザの車両への乗車時の場面について述べる。ユーザが自宅におり、携帯機2を家具の上などに置いている場合には、携帯機2のLF受信部22がスリープ状態となっている。よって、悪意をもった第三者が中継機を用いたリレーアタックを試みたとしても、携帯機2から応答信号が返信されることがなく、車両の施解錠やエンジン始動の許可は行われない。
一方、ユーザが携帯機2を携帯すると、携帯機2のLF受信部22がウェイクアップ状態となる。そして、車両に搭載された車両側ユニット1の近距離無線通信エリアに到達すると、車両側ユニット1からの無線ポーリングをLF受信部22が受信し、UHF送信部23から応答信号を返信する。この応答信号を受信した車両側ユニット1の照合ECU11でコード照合が成立すると車両の施解錠が許可され、車両のアウターハンドルに設けられたタッチセンサにユーザが触れると、車両ドアが解錠される。
ユーザが車両に乗車すると、携帯機2の加速度センサ24は停止する。これによって、車両の走行中の振動に加速度センサ24が反応することがなくなり、携帯機2の無駄な電池消耗が抑えられる。
続いて、ユーザの同乗者のみの車両からの降車時の場面について述べる。ユーザの同乗者のみが車両から降車した場合には、ユーザは車両に乗車したままであるので、携帯機2も車室内に位置したままである。よって、携帯機2の加速度センサ24は停止したままであり、車両が走行を再開した場合でも、走行中の振動に加速度センサ24が反応することがなく、携帯機2の無駄な電池消耗が抑えられる。
最後に、ユーザの車両からの降車時の場面について述べる。ユーザが車両から降車すると、携帯機2の加速度センサ24の停止が解除される。これにより、携帯機2がユーザに携帯されているか否かを特定可能となる。そして、ユーザが自宅に入り、携帯機2を家具の上などに置いた場合には、携帯機2のLF受信部22がスリープ状態となる。よって、悪意をもった第三者が中継機を用いたリレーアタックを試みたとしても、携帯機2から応答信号が返信されることがなく、車両の施解錠やエンジン始動の許可は行われない。
(変形例1)
実施形態1では、LF受信部22をスリープ状態に移行させることで、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないようにする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。リクエスト信号に対する応答信号を送信しないようにする構成であれば、他の構成を採用してもよい。例えば、UHF送信部23をスリープ状態に移行させることで、リクエスト信号に対する応答信号を送信しないようにする構成としてもよい。
(変形例2)
実施形態1では、携帯機2と照合ECU11とのいずれでもコード照合を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機2での車両識別コードのコード照合を行わない構成としてもよい。この場合、照合ECU11から送信するリクエスト信号に車両識別コードを含まないとともに、携帯機2の携帯側制御部21に登録部211及び照合部212を備えない構成とすればよい。
(変形例3)
実施形態1では、携帯機2の動きに伴い生じる物理量を検出するセンサとして加速度センサ24を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機2の動きに伴い生じる物理量を検出するセンサとしては、ジャイロセンサ等の他のセンサを用いる構成としてもよい。
(変形例4)
実施形態1では、携帯機2がユーザに携帯されていることを特定するためのセンサとして加速度センサ24を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機がユーザに携帯されていることを特定するためのセンサとしては、赤外線センサ等の他のセンサを用いる構成としてもよい。赤外線センサを用いる場合には、一例として、携帯機2から複数方向に赤外線を照射するように複数の赤外線を携帯機2に備える構成とすればよい。そして、赤外線の照射が遮られる方向の数が、家具等に携帯機2が置かれた場合に赤外線の照射が遮られる方向の数以上であることをもとに、携帯機2がユーザに携帯されていることを特定する構成とすればよい。
(変形例5)
実施形態1では、車両のエンジン始動の許可を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ハイブリッド車両や電気自動車といったモータを走行駆動源とする車両に適用する場合には、このモータの始動の許可を行う構成とすればよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 車両側ユニット、2 携帯機、11 照合ECU(車載装置)、23 UHF送信部(返信部)、100 電子キーシステム、111 送信処理部、116 車室内外判定部、117 施解錠許可部(許可部)、118 始動許可部(許可部)、213 位置特定部、214 センサ制御部(センサ停止部)、215 携帯特定部

Claims (6)

  1. 車両に搭載されるとともに、近距離無線通信によってリクエスト信号を送信させる送信処理部(111)を備える車載装置(11)と、
    ユーザに携帯されるとともに、前記リクエスト信号に対する応答信号を送信することができる返信部(23)を備える携帯機(2)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記返信部から送信される前記応答信号に、前記携帯機を識別する識別コードが含まれる場合、その識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、前記車両の制御を許可する許可部(117、118)を備える電子キーシステムであって、
    前記携帯機は、
    前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを特定する位置特定部(213)と、
    前記携帯機がユーザに携帯されているか否かを特定する携帯特定部(215)とを備え、
    前記返信部は、前記位置特定部で前記携帯機が前記車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、前記携帯特定部で前記携帯機がユーザに携帯されていないと特定している場合には、前記リクエスト信号に対する前記応答信号を送信しないことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 請求項1において、
    前記返信部は、前記携帯特定部で前記携帯機がユーザに携帯されていると特定している場合には、前記リクエスト信号に対する前記応答信号を送信可能とすることを特徴とする電子キーシステム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記送信処理部は、近距離無線通信によって前記車両の車室外に前記リクエスト信号を送信させる場合と、近距離無線通信によって前記車両の車室内に前記リクエスト信号を送信させる場合とがあり、
    前記車載装置は、
    前記送信処理部によって前記車両の車室外に前記リクエスト信号を送信させた場合と、前記送信処理部によって前記車両の車室内に前記リクエスト信号を送信させた場合とのいずれの場合に前記携帯機から前記応答信号を受信したかをもとに、前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを判定する車室内外判定部(116)を備え、
    前記送信処理部は、前記車室内外判定部で前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを判定していた場合には、前記リクエスト信号を送信させる際に、前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを示す携帯機位置情報をこのリクエスト信号に含ませて送信させ、
    前記携帯機の前記位置特定部は、前記リクエスト信号に含まれる前記携帯機位置情報に従って、前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを特定することを特徴とする電子キーシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記携帯機は、
    前記携帯機の動きに伴い生じる物理量を検出するセンサ(24)を備え、
    前記携帯特定部は、前記センサで検出する前記物理量をもとに、前記携帯機がユーザに携帯されているか否かを特定することを特徴とする電子キーシステム。
  5. 請求項4において、
    前記携帯機は、
    前記位置特定部で前記携帯機が前記車両の車室内に位置すると特定している場合に、前記センサを停止させるセンサ停止部(214)を備えることを特徴とする電子キーシステム。
  6. 車両に搭載される車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて前記車両の制御を許可する電子キーシステムに用いられ、前記車載装置から近距離無線通信によって送信されるリクエスト信号に対する応答信号を送信することができる返信部(23)を備える携帯機であって、
    前記携帯機が前記車両の車室内外のいずれに位置するかを特定する位置特定部(213)と、
    前記携帯機がユーザに携帯されているか否かを特定する携帯特定部(215)とを備え、
    前記返信部は、前記位置特定部で前記携帯機が前記車両の車室外に位置すると特定している場合であって、且つ、前記携帯特定部で前記携帯機がユーザに携帯されていないと特定している場合には、前記リクエスト信号に対する前記応答信号を送信しないことを特徴とする携帯機。
JP2014221634A 2014-10-30 2014-10-30 電子キーシステム及び携帯機 Active JP6323298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221634A JP6323298B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 電子キーシステム及び携帯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221634A JP6323298B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 電子キーシステム及び携帯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016088156A true JP2016088156A (ja) 2016-05-23
JP6323298B2 JP6323298B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=56016085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014221634A Active JP6323298B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 電子キーシステム及び携帯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323298B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101783151B1 (ko) * 2016-11-04 2017-09-28 현대오토에버 주식회사 움직임에 기반한 원격 차량 출입 제어 방법 및 장치
CN108099843A (zh) * 2017-12-25 2018-06-01 广州汽车集团股份有限公司 车辆控制方法及装置
WO2018211943A1 (ja) * 2017-05-18 2018-11-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載機及び車両用通信システム
WO2019077880A1 (ja) * 2017-10-19 2019-04-25 株式会社デンソー 携帯機及び認証システム
CN112005553A (zh) * 2018-04-16 2020-11-27 株式会社电装 车辆远程操作系统

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7199391B2 (ja) 2020-02-28 2023-01-05 株式会社東芝 測距装置
JP7150771B2 (ja) 2020-03-16 2022-10-11 株式会社東芝 測距装置、測距システム及び測距方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024746A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Tokai Rika Co Ltd 通信システム
JP2010274682A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Tokai Rika Co Ltd 電子キーシステム
US20120158244A1 (en) * 2010-12-17 2012-06-21 GM Global Technology Operations LLC Secondary sensing for intelligent passive entry passive start polling

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024746A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Tokai Rika Co Ltd 通信システム
JP2010274682A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Tokai Rika Co Ltd 電子キーシステム
US20120158244A1 (en) * 2010-12-17 2012-06-21 GM Global Technology Operations LLC Secondary sensing for intelligent passive entry passive start polling

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101783151B1 (ko) * 2016-11-04 2017-09-28 현대오토에버 주식회사 움직임에 기반한 원격 차량 출입 제어 방법 및 장치
WO2018211943A1 (ja) * 2017-05-18 2018-11-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載機及び車両用通信システム
WO2019077880A1 (ja) * 2017-10-19 2019-04-25 株式会社デンソー 携帯機及び認証システム
JP2019073251A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 株式会社デンソー 携帯機及び認証システム
KR20200047719A (ko) * 2017-10-19 2020-05-07 가부시키가이샤 덴소 휴대기 및 인증 시스템
KR102339698B1 (ko) * 2017-10-19 2021-12-16 가부시키가이샤 덴소 휴대기 및 인증 시스템
US11390251B2 (en) 2017-10-19 2022-07-19 Denso Corporation Mobile device and authentication system
CN108099843A (zh) * 2017-12-25 2018-06-01 广州汽车集团股份有限公司 车辆控制方法及装置
CN108099843B (zh) * 2017-12-25 2020-12-11 广州汽车集团股份有限公司 车辆控制方法及装置
CN112005553A (zh) * 2018-04-16 2020-11-27 株式会社电装 车辆远程操作系统
CN112005553B (zh) * 2018-04-16 2023-03-21 株式会社电装 车辆远程操作系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6323298B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323298B2 (ja) 電子キーシステム及び携帯機
JP6447610B2 (ja) 車両制御システム、車両制御装置
JP4535031B2 (ja) 車載機器遠隔制御システム
JP7210881B2 (ja) 車両用認証システム
JP6292719B2 (ja) 車両無線通信システム、車両制御装置、携帯機
JP5438048B2 (ja) 電子キーシステム
JP5508220B2 (ja) 電子キーシステム
JP5529783B2 (ja) 電子キーシステム
JP2016171486A (ja) 車両無線通信システム、車両制御装置、携帯機
JP2015190273A (ja) 電子キーシステム
US20220198856A1 (en) Communication control system and communication control method
JP6790917B2 (ja) キーシステムを用いた車載機器の制御方法およびキーシステム
JP2014216718A (ja) 遠隔操作システム
WO2020095534A1 (ja) 車両用電子キーシステムおよび車載機
JP6016089B2 (ja) スマートシステム
WO2017208481A1 (ja) 車両用認証システム及び携帯機
JP6139371B2 (ja) 電子キーシステム
JP2016016819A (ja) 車載装置及び車両用システム
JP5451128B2 (ja) 車両のキーレスエントリー装置
JP6471034B2 (ja) ドア作動制御システム
JP2014151846A (ja) 車両用消費電力低減装置
JP2020100994A (ja) 車載装置
JP2009084907A (ja) スマートキーレスエントリシステム
JP2012057351A (ja) 電子キーシステム
JP2015078523A (ja) 車両制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6323298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250