JP2011015232A - 画像読取装置 - Google Patents

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直輝 郷
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Abstract

【課題】 低コストのままでADFを用いた読み取りの生産性を向上させる。
【解決手段】 CPU14は、コントローラ13(画像蓄積部)による原稿に対する読み取り要求の発行がエンジン12(画像読取部)によるその原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、エンジン12によって読み取られた原稿の画像データをメモリ15に予め確保された予備メモリ領域に蓄積する。また、エンジン12によって読み取られた原稿の画像データの予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、コントローラ13によってその原稿に対する読み取り要求が発行された場合には、コントローラ13によって指定されたメモリ領域を開放させ、エンジン12によって読み取られた原稿の画像データを予備メモリ領域に蓄積する動作を継続する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、原稿を自動給送する自動原稿給送手段(以下「ADF」ともいう)と、そのADFによって自動給送される原稿の画像を読み取るスキャナ等の画像読取手段とを有する画像読取装置(デジタル複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載された画像読取装置あるいは単体の画像読取装置)に関する。
上記のような画像読取装置において、例えばシートスルー型のADFが用いられているが、ローエンド分野においては、より低コストなものが要求されている。それにより、モータ数も削減され、1つのモータで全ての搬送動作(給送動作を含む)をまかなうものまで出てきていることは既に知られている。
しかし、今までの低コスト化されたADFでは、「搬送性能がばらつき、低コストのまま生産性(原稿の画像読み取りのスループット)を上げられない」という問題があった。
具体的には、低コストのADFでは、コスト面から高精度の搬送装置を構成することができず、原稿の搬送間隔にばらつきが出てしまう。そのため、このばらつきを考慮し、ばらつきにより原稿の搬送間隔が最も狭くなる場合であっても、ハード,ソフト共に読み取り(原稿の画像読み取り)が可能な搬送間隔を設定している。つまり、ばらつきがない場合の搬送間隔よりも搬送間隔を広くし、生産性を落とすことで、ばらつきに対応している。
搬送間隔を広くしなければ生産性を上げることができるが、搬送間隔のばらつきがあった場合に、例えばソフトウェアが間に合わず、読み取りに失敗してしまうことになる。そのため、搬送間隔の調整による生産性向上はできない。一方、ばらつきを少なくすることで搬送間隔を狭くし、生産性を上げる場合、搬送装置の高精度化が必要なため、コストアップが避けられない。
そこで、特許文献1に開示されているような方法を利用することが考えられる。
特許文献1には、生産性を上げる目的で、通常はノンストップ動作を行うが、出力側の状況により読み取り手前で停止する手法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のものでも、搬送ばらつきがあった場合に、読み取りに失敗してしまうか、あるいは動作を停止させることにより、生産性が低下してしまうという問題は解消できていない。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、低コストのままでADFを用いた読み取りの生産性を向上させることを目的とする。
この発明は、原稿の画像データを読み取る画像読取手段と、該画像読取手段へ上記原稿を自動給送する自動原稿給送手段と、記憶手段における画像データを記憶するメモリ領域を指定し、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを上記メモリ領域に蓄積する画像蓄積手段とを有する画像読取装置であって、上記の目的を達成するため、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを上記記憶手段における予め確保された予備メモリ領域に蓄積する予備メモリ制御手段を設けたものである。
なお、上記画像蓄積手段に、予め設定されたタイミング又は上記画像読取手段からの情報に基づいたタイミングで、原稿に対する読み取り要求を上記画像読取手段に対して発行する手段を備え、上記予備メモリ制御手段を、上記画像蓄積手段による原稿に対する読み取り要求の発行が上記画像読取手段による該原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを上記予備メモリ領域に蓄積する手段とすればよい。
この場合、以下の(1)〜(8)のいずれかに示すようにしてもよい。
(1)上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、上記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行された場合には、該画像蓄積手段によって指定されたメモリ領域を開放させ、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを上記予備メモリ領域に蓄積する動作を継続する。
なお、外部からの指示によって上記予備メモリ領域の使用を設定する使用設定手段や、外部からの指示によって上記予備メモリ領域の使用量を設定する使用量設定手段を設けてもよい。また、上記予備メモリ領域の使用履歴を記憶する使用履歴記憶手段と、該使用履歴記憶手段に記憶された上記予備メモリ領域の使用履歴を表示する使用履歴表示手段とを設けてもよい。
(2)上記自動原稿給送手段によって次の原稿の有無を判定する次原稿有無判定手段と、該次原稿有無判定手段によって次の原稿がないと判定された場合に、上記画像読取手段,上記画像蓄積手段,および上記予備メモリ制御手段による動作を禁止する動作禁止手段とを設ける。
(3)上記自動原稿給送手段に、給送した原稿の表裏両面の画像を上記画像読取手段によって読み取ることができるように、該原稿を反転して上記画像読取手段へ再給送する手段を備え、上記画像蓄積手段による原稿の裏面に対する読み取り要求の発行が上記画像読取手段による該原稿の裏面に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、上記画像読取手段,上記画像蓄積手段,および上記予備メモリ制御手段による動作を禁止する動作禁止手段とを設ける。
(4)上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、上記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行された場合には、上記予備メモリ領域の後端と上記画像蓄積手段によって指定されたメモリ領域の先端とを連結し、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを上記予備メモリへの蓄積終了後も継続して上記メモリ領域に蓄積する。
(5)上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了した後、上記画像蓄積手段による次の原稿に対する読み取り要求の発行が上記画像読取手段による該原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、上記予備メモリのうちのこれまでに蓄積を行っていない領域のみを該予備メモリの空き領域とし、該予備メモリの空き領域に蓄積可能な領域が残っている場合のみ、上記画像読取手段によって読み取られた次の原稿の画像データを上記予備メモリ領域に蓄積する。
(6)上記自動原稿給送手段に、給送した原稿の表裏両面の画像を上記画像読取手段によって読み取ることができるように、該原稿を反転して上記画像読取手段へ再給送する手段を備え、上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了した後、該予備メモリ領域の空き領域不足等の要因によって上記画像読取手段によって次に読み取られる原稿の画像データを上記予備メモリ領域に蓄積できない場合で、且つ該原稿が両面原稿であった場合に、中断動作を行う。
(7)上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了しても上記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行されなかった場合に、上記予備メモリに蓄積した上記原稿の画像データを破棄する。このとき、上記予備メモリに蓄積された上記原稿の画像データが破棄された旨をユーザに対して通知するとよい。
(8)上記予備メモリ制御手段が、上記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの上記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、該蓄積が終了しても上記予備メモリに空き領域があるかどうかを判断し、空き領域がない場合には、上記自動原稿給送手段による次の原稿の給送を禁止させる。
この発明の画像読取装置によれば、画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを記憶手段における予め確保された予備メモリ領域に蓄積することができるため、原稿の搬送にばらつきがあり、ソフトウェアが間に合わなくなる(例えば画像蓄積手段による読み取り要求の発行が読み取り開始に間に合わなくなる)ことがあった場合でも、読み取りに失敗したり、動作を停止させることを回避することが可能になる。よって、低コストのままでADFを用いた読み取りの生産性を向上させることができる。
この発明の一実施形態である画像読取装置の構成例を示すブロック図である。 図1のCPU14がエンジン12によって読み込まれた原稿の画像データをメモリ15の画像メモリ領域15aに蓄積する際の制御方法を説明するための図である。 図1に示した画像読取装置10におけるADF16を用いて原稿の画像データを読み取って通常メモリ又は予備メモリに蓄積する処理の一例を示すフロー図である。 同じく予備メモリの使用履歴表示処理の一例を示すフロー図である。 同じく予備メモリ容量設定処理の一例を示すフロー図である。
同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第1例を示すフロー図である。 同じく原稿に対する読み取り動作開始処理の一例を示すフロー図である。 同じく原稿に対する読み取り動作開始処理の他の例を示すフロー図である。 同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第2例を示すフロー図である 同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第3例を示すフロー図である。
同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第4例を示すフロー図である。 同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第5例を示すフロー図である。 同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第6例を示すフロー図である。 同じく予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第7例を示すフロー図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、プログラム(ソフトウェア)による処理や制御は、実際にはCPUがプログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、プログラムが処理や制御を実行するものとして説明する場合もある。
図1は、この発明の一実施形態である画像読取装置の構成例を示すブロック図である。
この画像読取装置10は、原稿の画像を光学的に読み取るスキャナ装置であり、オペレーションパネル11,画像読取部12,画像蓄積部13,CPU14,メモリ15,およびADF16によって構成されている。
オペレーションパネル11は、 ユーザやサービスマンの操作による各種情報の入力を受け付ける機能を有する操作手段である。
画像読取部(以下「エンジン」という)12は、画像読取手段であり、原稿の反射光を電子化し、読み取り画像データを生成する機能を有しており、ランプ,CCD,キャリッジ等からなるスキャナや、次原稿検知センサなどによって構成されている。
画像蓄積部(以下「コントローラ」という)13は、画像蓄積手段であり、オペレーションパネル11上の入力に従い、エンジン12に対して読み取り要求を発行する機能や、エンジン12からの読み取り画像データをメモリ15に転送して蓄積させる機能を備えている。
ここで、エンジン12に対する読み取り要求の発行タイミング(発行間隔)について、簡単に説明しておく。
コントローラ13は、一般的にはエンジン12からの情報に基づいて読み取り要求を発行する。例えば、エンジン12からの規定ライン分の読み取り終了情報を受けて次の原稿の画像を読み取る準備を開始し、その準備が完了したら、読み取り要求を発行する。
なお、ADF16における原稿の搬送間隔のばらつきを考慮して、読み取り要求の発行タイミングを予め設定しておくことも可能である。
CPU14は、各種演算を行う機能を有するマイクロコンピュータであり、エンジンプログラムを実行してエンジン12およびメモリ15(実際には後述する予備メモリ領域)に関する制御を、コントローラプログラムを実行してコントローラ13およびメモリ15(実際には後述する通常メモリ領域)に関する制御をそれぞれ行う。また、エンジンプログラムを実行してADF16やオペレーションパネル11(実際には表示部)に関する制御を行うことは勿論、装置全体の統括制御も行う。よって、「エンジンプログラム」は、ここでは「システムプログラム」としての機能を果すことができる。
なお、エンジン12に対する読み取り要求の発行は、実際にはコントローラ13を構成するハードウェアではなく、そのハードウェアを動作させるコントローラプログラム(ソフトウェア)によって行う。そして、発行された読み取り要求の受信は、エンジン12を構成するハードウェアを動作させるエンジンプログラムによって行う。つまり、コントローラプログラムとエンジンプログラムを共に実行する1個のCPU14が、この実施形態では読み取り要求の発行元および発行先となる。
また、オペレーションパネル11や装置全体の制御は、この実施形態では「エンジンプログラム(システムプログラム)」が実行することとしたが、一般的には「コントローラプログラム」が実行することが多く、その場合には「エンジンプログラム」ではなく「コントローラプログラム」が、「システムプログラム」としての機能を果すことになる。
さらに、この発明ではCPUの数は限定しないため、CPUが複数個ある構成を考えた場合(例えばエンジン12とコントローラ13に1つずつ)、エンジン12で使用されるCPU(エンジン12の動作を制御するCPU)、あるいはコントローラ13で使用されるCPU(コントローラ13の動作を制御するCPU)により、「システムプログラム」が実行される。
メモリ15は、記憶手段であり、CPU14が実行するプログラムや、CPU14の演算結果、読み取り画像データ(以下単に「画像データ」という)等を蓄積して(書き込んで)おく機能を備えており、ROM,RAM,不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)からなる。このメモリ15は、使用履歴記憶手段としての機能を果す。なお、画像データを記憶するRAM上の記憶領域を、後述する「画像メモリ領域」という。
ADF16は、原稿を自動給送する機能を有する自動原稿給送手段である。
ここで、CPU14がメモリ15のROMやRAM内のプログラムを実行し、オペレーションパネル11,エンジン12,コントローラ13,メモリ14,およびADF16を制御することにより、この発明に関わる予備メモリ制御手段,使用設定手段,使用量設定手段,使用履歴表示手段,次原稿有無判定手段,動作禁止手段,およびユーザ通知手段としての機能を果すことができる。
このように構成されたADF付きの画像読取装置10は、画像データに対して各種の処理を施すことができる画像処理装置や、その画像処理装置と共に複写機,ファクシミリ装置,複合装置等のコピー機能を有する画像形成装置に搭載あるいは外部接続することができる。また、大量の画像データを保存可能なHDD(ハードディスク装置)やフラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段を、画像読取装置10に内蔵あるいは外部接続することも可能である。
この実施形態の画像読取装置10は、原稿搬送に際して以下に示す特徴を有している。
すなわち、低コストのためADFの原稿の搬送ばらつきが大きいが、コストアップをすることなく(良いモータを使ったり、モータを2個使ったりすることなく)、より多くの原稿を単位時間当たりに搬送可能な(生産性アップ)構成が特徴になっている。
この特徴について、以下の図面を用いて具体的に解説する。
図2は、図1のCPU14がエンジン12によって読み込まれた原稿の画像データをメモリ15の画像メモリ領域15aに蓄積する(書き込む)際の制御方法を説明するための図である。
エンジン12によって読み取られた原稿の画像データを画像メモリ領域15aに蓄積するコントローラプログラム(コントローラ13)からの読み取り要求により、画像メモリ領域15aに予め確保された予備メモリ領域Bを制御するエンジンプログラムが画像メモリ領域15aへの画像データの蓄積を行うことができるが、読み取り要求がエンジン12による読み取り開始に間に合えば、例えば図2の(a)に示すように、エンジン12によって読み取られた原稿の画像データをコントローラプログラムが画像メモリ領域15a上のアドレス情報により指定して割り当てた通常メモリ領域(正規の画像メモリ領域)A1やA2に蓄積する。
読み取り要求が読み取り開始に間に合わなければ、例えば図2の(b)に示すように(ここでは2枚目の原稿への読み取り要求が読み取り開始に間に合ってない場合を示している)、2枚目の原稿の画像データをエンジンプログラムが予備メモリ領域Bに蓄積する。
その後、コントローラプログラムから発行された2枚目の原稿の読み取り要求に付加されている(2枚目の原稿の)アドレス情報により指定されて割り当てられた(コントローラプログラムによって指定された)画像メモリアドレスである通常メモリ領域を予備メモリ領域Bとして使用する。
図3は、図1に示した画像読取装置10におけるADF16を用いて原稿の画像データを読み取り、通常メモリ領域(以下「通常メモリ」という)又は予備メモリ領域(以下単に「予備メモリ」ともいう)に蓄積する処理の一例を示すフローチャートである。
画像読取装置10のCPU14は、はじめにADF16の原稿トレイに原稿がセットされた状態で、ステップS1でオペレーションパネル11上の入力操作によって発行される給紙要求を待つ。
そして、給紙要求を受けた場合に、ステップS2へ進んで給紙のための設定を行い、ADF16によって原稿トレイから原稿の給紙(給送)を開始させる。
次に、ステップS3へ進み、ADF16によって給紙させた原稿の読み取り準備位置への到達を待つ。読み取り準備位置とは、原稿の画像を読み取る少し手前の位置、つまり予備メモリを使用しない場合、読み取り要求が読み取り開始に間に合わなければ、原稿の給紙を一旦停止させ、原稿の給紙を再開させたときに、原稿が読み取り開始位置に達するまでに画像読み取りが正常に行える搬送速度に達しえる位置のことである。
次に、ステップS4へ進み、ADF16によって給紙させた原稿が読み取り準備位置に到達した場合に、その原稿に対する読み取り要求をコントローラ13から受けたかどうかを判定する。
そして、読み取り要求を受けた場合(読み取り要求が読み取り開始に間に合った場合)には、ステップS5へ進み、その読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレス(画像メモリの先頭アドレス)である通常メモリに原稿の画像データを書き込むための設定(通常メモリによる読み取り設定)を行い、原稿の画像をエンジン12によって読み取らせ、その読み取り画像データをコントローラ13によって通常メモリに書き込ませる動作(通常メモリを用いた原稿に対する読み取り動作)を開始する。
読み取り要求を受けていない場合(読み取り要求が読み取り開始に間に合わなかった場合)には、ステップS6へ進み、予備メモリの使用設定の有無(設定あり/設定なし)を確認する。
そして、予備メモリの使用設定ありの場合には、ステップS7へ進み、読み取り要求が読み取り開始に間に合っておらず、予備メモリを使用するため、その予備メモリに原稿の画像データを書き込むための設定(予備メモリによる読み取り設定)を行い、原稿の画像をエンジン12によって読み取らせ、その読み取り画像データをコントローラ13によって予備メモリに書き込ませる動作(予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作)を開始する。
なお、予備メモリは、外部からの要求によって予め設定された使用量(予備メモリ容量)分だけ使用可能である。予備メモリ容量のデフォルト値は、1ページ分とするが、2ページ分とする場合、次の原稿まで読み取り要求が連続して間に合わなくても良いことになる。また、遅れて受けた読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレスである通常メモリを新たな予備メモリとして使用する。
図3に戻り、CPU14は、ステップS7での処理を開始した後、ステップS8へ進み、読み取り開始に間に合っていなかった原稿に対する読み取り要求を待つ。
そして、その原稿に対する読み取り要求を受けた場合に、ステップS9へ進み、その読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレスである通常メモリを新たな予備メモリとして使用するように設定を行う。
ステップS6で予備メモリの使用設定なしと判断した場合には、読み取り要求が読み取り開始に間に合わず、予備メモリも使用しないため、ステップS10へ進み、ADF16による原稿の給紙を停止させる。
その後、ステップS11で読み取り開始に間に合っていなかった原稿に対する読み取り要求を待ち、その読み取り要求を受けた場合に、ステップS12へ進んで、ADF16による原稿の給紙を再開させ、ステップS5と同様に通常メモリによる読み取り設定を行い、原稿の画像をエンジン12によって読み取らせ、その読み取り画像データをコントローラ13によって通常メモリに書き込ませる動作(通常メモリを用いた原稿に対する読み取り動作)を開始する。
ここで、従来の画像読取装置では、通常、コントローラからの読み取り要求により、読み取り画像データを書き込むメモリ領域(通常メモリ)を割り当てられる。そのため、連続読み取り時は、原稿の画像データの読み取り終了後、次の原稿が読み取り位置に搬送されるまで(原稿の紙間など)に読み取り要求を受ける必要がある。もし、読み取り要求が読み取り開始に間に合わなかった場合、読み取り動作を停止する必要がある。
一方、低コストのADFでは原稿の搬送ばらつきが大きいため、ばらつき時に原稿の紙間が短くなる場合がある。そのため、ばらつきが最大(紙間が短くなる場合)の場合でも読み取り動作を停止させないように、搬送間隔を長くする、あるいは搬送速度を遅くするといった対策を行っている。そのため、搬送速度を上げる、搬送間隔を詰めるといった方法で生産性を上げようとしても、ばらつきの最大値を考慮するため、生産性向上の幅は少なくなってしまう。また、ばらつきの最大値を考慮せずに生産性を上げた場合、ばらつきが発生した場合に読み取り動作を停止するため、結局は生産性が下がってしまう。
そこで、この実施形態の画像読取装置10では、ばらつきが発生して読み取り要求が読み取り開始に間に合わなかった場合に、予備メモリ領域を用いて読み取り動作を継続して行うようにしており、上記のようなばらつきの最大値を考慮せずに搬送速度を上げたり、あるいは搬送間隔を詰めることにより、生産性を向上させることが可能になる。
もう少し具体的に説明すると、通常、原稿の搬送間隔が50mmで搬送速度が100mm/secの場合、原稿の紙間では500msec経過することになる。前の原稿の画像データを読み終えてから次の原稿に対する読み取り要求を出すまでにソフトウェア(コントローラプログラム)として200msec必要だとすると、搬送速度は最大で250mm/secまで上げることができる。しかし、搬送間隔にばらつきがあり、ばらつきが最大の場合に搬送間隔が25mmになるとすると、搬送速度は最大で125mm/secまでしか上げることができない。
この実施形態では、ばらつきがあった場合、予備メモリを用いて読み取り動作を行うため、250mm/secまで搬送速度を上げることが可能になり、生産性を向上できる。
なお、搬送速度を上げる代わりに搬送間隔を詰めることによっても、同様に生産性を向上させることができる。この場合、ソフトウェアの条件は変わらないが、ハードウェアとして最低限必要な搬送間隔があるため、注意が必要である。それは、搬送間隔を詰め過ぎると重送してしまうからである。
図4は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリの使用履歴表示処理の一例を示すフローチャートである。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、ステップS13でオペレーションパネル11上の入力操作によって発行される予備メモリの使用履歴表示要求を待ち、その使用履歴表示要求を受けた場合にステップS14へ進む。
ステップS14では、予備メモリの使用履歴表示要求に従い、メモリ15(実際にはHDD又はフラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段)に記憶されている予備メモリの使用履歴(使用状況)の内容をオペレーションパネル11(実際には表示部)上に表示させる。
このように、外部(オペレーションパネル)からの指示によって予備メモリの使用履歴を表示することにより、ユーザは予備メモリの使用履歴がわかるため、予備メモリの容量(メモリ量)の適正化、つまり読み取り中に確保するメモリ量を削減でき、他の用途へメモリを回すことが可能になる。
なお、外部からの指示によって予備メモリの使用を設定可能にすれば、状況に応じて予備メモリを使用するかどうかを選択することができる。例えば、予備メモリの使用がない場合、読み取り要求が読み取り開始に間に合っているため、メモリ15の使用量削減(他の用途に使える)から予備メモリの使用設定の有無を設定なしにすることもでき、ユーザの利便性向上にもつながる。
図5は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリ容量設定処理の一例を示すフローチャートである。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、ステップS15でオペレーションパネル11上の入力操作によって発行される予備メモリ容量設定要求を待ち、その予備メモリ容量設定要求を受けた場合にステップS16へ進み、その予備メモリ容量設定要求に従い、予備メモリ容量を設定して、その設定値をメモリ15(実際にはHDD又はフラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段)に格納する。
このように、外部からの指示によって予備メモリの使用量を設定可能にすれば、予備メモリの使用量を増やすことで、より生産性を向上させることもできる。
図6は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第1例(通常メモリを開放する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、確保する予備メモリの容量は1ページ分(原稿1枚分)以上とする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13(コントローラプログラム)からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリ(1ページ分以上)を用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図6に示す処理も開始する。
そしてまず、ステップS21において、予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求(予備メモリを用いて読み取り中の原稿に対して遅れた読み取り要求)を受けたか否かを判断し、その読み取り要求を受けた場合にはステップS25へ移行するが、その読み取り要求を受けなかった場合にはステップS22へ移行する。
ステップS25では、コントローラ13から指定された(読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された)通常メモリを開放させ、その旨をコントローラ13へ通知する。それによって、その開放させた通常メモリに次の原稿の画像データを書き込むことができる。勿論、開放させた通常メモリの用途は限定されないため、コントローラ13が再度通常メモリ領域として使用するだけでなく、別のアプリケーションで使用する領域に割り当ててもよい。
ステップS22では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取り、予備メモリへの書き込みを終了する。
次のステップS23では、書き込みを終えた予備メモリにまだ空き領域があるか否かをチェックし、空き領域があればステップS26へ移行し、空き領域がなければステップS24へ移行する。
ステップS24では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
ステップS26でも、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS27では、予備メモリを用いた次の原稿(次に給紙する原稿)に対する読み取り動作を継続して行う(図3によって説明した処理と同様)。但し、次の原稿に対する読み取り動作を行う場合、図示は省略するが、ADF16によって原稿トレイから次の原稿の給紙も行わせ、その原稿を読み取り準備位置に到達させるものとする。この点は、後述する処理においても同様である。
この処理によれば、予備メモリの配置を固定したい場合などに、コントローラからの要求により指示された不要なメモリ(新しい予備メモリとして使い回さない)をいち早く開放することにより、メモリを効率的に利用することができる。これは例えば、予備メモリがコントローラの管轄しないエンジン独自のメモリ内にある場合など、エンジン側メモリで読んだページ(要求が間に合わなかった)と、コントローラ側メモリで読んだページ(要求が間に合った)を区別したい(処理を分けたい)場合などが考えられる。
図7は、図1に示した画像読取装置10における原稿に対する読み取り動作開始処理の一例(次の原稿がない場合に読み取り動作を禁止する処理を含む)を示すフローチャートである。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合った場合に、通常メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を開始し、読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレスである通常メモリに読み取り画像データを書き込む(ステップS5)。
この読み取り動作を開始すると、図7に示す処理も開始し、まずステップS61において、ADF16の原稿トレイにおける次の原稿の有無(次の原稿がセットされているか否か)を判定する。その判定方法として、例えば原稿の有無を検知するセンサ(次原稿検知センサ)を利用することが考えられる。
そして、ステップS62で原稿トレイに次の原稿がセットされていると判定した場合にはステップS63へ移行するが、次の原稿がセットされていないと判定した場合にはステップS70へ移行する。なお、原稿トレイに次の原稿がセットされている場合、図示は省略するが、ADF16によってその原稿の給紙も行わせる。
ステップS63では、次の原稿に対する読み取り開始タイミングに達する(次の原稿が読み取り準備位置へ到達する)までに、コントローラ13から次の原稿に対する読み取り要求を受けたか否かを判断し、その読み取り要求を受けなかった場合にはステップS64へ移行するが、その読み取り要求を受けた場合にはステップS67へ移行する。
ステップS64では、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を行うための準備(予備メモリによる読み取り設定)を行う。例えば、読み取り画像データの書き込み先である予備メモリのアドレス設定を行う。
次のステップS65では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取った後、その原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS66では、継続して予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を開始する。但し、ADF16によって給紙させた次の原稿が読み取り準備位置に到達しているものとする。
ステップS67では、通常メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を行うための準備(通常メモリによる読み取り設定)を行う。例えば、読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレス(画像メモリの次のアドレス)である次の通常メモリに次の原稿の画像データを蓄積するためのアドレス設定を行う。
次のステップS68では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取った後、その原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS69では、継続して次の通常メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を開始する。但し、ADF16によって給紙させた次の原稿が読み取り準備位置に到達しているものとする。
ステップS62で原稿トレイに次の原稿がセットされていないと判定した場合には、ステップS70へ移行し、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取っているため、その原稿に対する読み取り動作を終了する。よって、エンジン12およびコントローラ13等による動作を停止(禁止)することになる。
この処理によれば、ADFによって原稿トレイから原稿を給紙させた後、その原稿トレイに次の原稿がない場合に、そのことを判定することにより、通常メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を行うための準備は勿論、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を行うための準備も行うことがないため、システムの負荷を低減することができる。
図8は、図1に示した画像読取装置10における原稿に対する読み取り動作開始処理の他の例(コントローラの異常時に予備メモリを用いた原稿の読み取り動作を禁止する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、原稿として、片面(表面)にのみ画像がある原稿(片面原稿)、又は表裏両面に画像がある原稿(両面原稿)を使用するものとする。また、ADF16が、給紙した両面原稿の表裏両面の画像をエンジン12によって読み取ることができるように、その両面原稿を反転してエンジン12へ再給紙する機構(手段)を備えているものとする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合った場合に、通常メモリを用いた原稿(ここでは「片面原稿」あるいは「両面原稿の表面又は裏面」に相当する)に対する読み取り動作を開始し、読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレスである通常メモリに読み取り画像データを書き込む(ステップS5)。
この読み取り動作を開始すると、図8に示す処理も開始し、まずステップS71において、次の原稿(次に給紙される片面原稿あるいは裏面画像の読み取りのために再給紙される両面原稿)に対する読み取り開始タイミング(次の原稿が読み取り準備位置に達する)までに読み取り要求を受けたかどうかを判断し、受けたらステップS77へ、受けなければステップS72へそれぞれ移行する。
ステップS72では、両面原稿の表面画像の読み取り中であるか否かを判断し、YesであればステップS76へ、Noであれば(片面原稿の画像あるいは両面原稿の裏面画像の読み取り中である場合)ステップS73へそれぞれ移行する。
ステップS76では、読み取り中の両面原稿の表面画像データを全て読み取った後、その原稿に対する読み取り動作を終了する。その後、エンジン12およびコントローラ13等による動作を停止することにより、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を禁止することになる。
ステップS73では、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を行うための準備を行う。例えば、読み取り画像データの書き込み先である予備メモリのアドレス設定を行う。
次のステップS74では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取った後、その原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS75では、継続して予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を開始する(図3によって説明した処理と同様)。但し、ADF16によって給紙させた次の原稿が読み取り準備位置に到達しているものとする。
ステップS77では、通常メモリを用いた次の原稿(片面原稿又は両面原稿の裏面)に対する読み取り動作を行うための準備を行う。例えば、読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された画像メモリアドレス(画像メモリの次のアドレス)である次の通常メモリに次の原稿の画像データを蓄積するためのアドレス設定を行う。
次のステップ78では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取った後、その原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS79では、継続して次の通常メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を開始する。但し、ADF16によって給紙させた次の原稿が読み取り準備位置に到達しているものとする。
なお、両面原稿の表面画像の読み取りから裏面画像の読み取りまでの間では、モータの性能によって原稿間が詰まり、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わなくなるということが考えにくいため、読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合には、コントローラ13の異常であると考えられる。
よって、上記のようなコントローラ異常の場合に、予備メモリを用いた次の原稿(両面原稿の裏面)に対する読み取り動作を禁止することにより、その読み取り動作を誤って行ってしまうことを防ぐことができる。
図9は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第2例(予備メモリ後端を通常メモリの先端と連結する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、確保する予備メモリの要領は1ページ分未満とする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリ(1ページ分未満)を用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図9に示す処理も開始する。
そしてまず、ステップS81において、予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求(予備メモリを用いて読み取り中の原稿に対して遅れた読み取り要求)を受けたか否かを判断し、受けた場合にはステップS88へ、受けなかった場合にはステップS82へそれぞれ移行する。
ステップS88では、予備メモリの後端をコントローラ13から指示された(読み取り要求に付加されているアドレス情報によって指定された)通常メモリの先端に連結する。それによって、読み取り中の原稿の画像データを読み取り、予備メモリへの書き込みを終了したら、その原稿の残りの画像データを継続して通常メモリに書き込むように設定を変更する。以降、通常メモリを用いた読み取り動作を継続して行う(予備メモリの容量が1ページ分ある場合と同様)。
ステップS82では、読み取り中の原稿の画像データの予備メモリへの書き込みを終了する。
次のステップS83では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取ったか否かをチックし、YesであればステップS84へ、NoであればステップS87へそれぞれ移行する。
ステップS84では、書き込みを終えた予備メモリにまだ空き領域があるか否かをチェックし、空き領域があればステップS85へ、空き領域がなければステップS87へそれぞれ移行する。
ステップS85では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS86では、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を継続して行う(図3によって説明した処理と同様)。
ステップS87では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
この処理によれば、予備メモリの容量が1ページ分ない場合であっても、予備メモリの後端と通常メモリの先端を連結することにより、読み取り動作を停止することなく原稿の画像データの読み取りを行うことができるため、予備メモリの容量を少なくすることができる。
図10は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第3例(一度使用した予備メモリの再使用を禁止する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、確保する予備メモリの容量は1ページ分以上とする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリ(1ページ分以上)を用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図10に示す処理も開始する。
そしてまず、ステップS91において、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取り、予備メモリへの書き込みを終了する。
次のステップS92では、予備メモリへの書き込み回数カウント数を「1」増加させる。予備メモリへの書き込み回数カウント数は、メモリ15(実際にはHDD又はフラッシュメモリ等の不揮発性記憶手段)に記憶保持されている。
次のステップS93では、継続して次の原稿に対する読み取り動作を開始する。このとき、コントローラ13からの次の原稿に対する読み取り要求が読み取り開始に間に合った場合には通常メモリを用い、間に合わなかった場合には予備メモリのこれまで書き込みを行っていない領域を用いる。
次のステップS94では、全ての原稿の画像データの読み取りが終了したか否かをチェックし、終了した場合には全ての原稿に対する読み取り動作を終了する。
全ての原稿の画像データの読み取りが終了していない場合には、ステップS95へ移行し、読み取り中の原稿の画像データの書き込みが終了した後、コントローラ13からの次の原稿に対する読み取り要求がその原稿に対する読み取り開始に間に合ったか否かを判断する。
そして、次の原稿に対する読み取り要求がその原稿に対する読み取り開始に間に合った場合には、ステップS93へ戻り、ステップS93〜S95の処理を繰り返し行う。
次の原稿の読み取り要求がその原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合には、ステップS96へ移行する。
ステップS96では、予備メモリへの書き込み回数カウント数と予備メモリに蓄積可能なページ数とを比較し、予備メモリへの書き込み回数カウント数が蓄積可能なページ数未満であればステップS97へ、蓄積可能なページ数以上であればステップS99へそれぞれ移行する。
ステップS97では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS98では、予備メモリ(これまで書き込みを行っていない領域)を用いた次の原稿に対する読み取り動作を継続して行う(図3によって説明した処理と同様)。
次のステップS99では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
ここで、予備メモリに書き込んだ読み取り画像データのHDDや画像処理装置への転送が終了して、予備メモリが開放された後には、その予備メモリに再び画像データの書き込みを行うことが可能になる。しかし、予備メモリがコントローラの管轄しないメモリ(例えばエンジン独自のメモリ内)にあるような場合、コントローラから独立して読み取り画像データの書き込みを行うため、予備メモリへの上書き後に上書き前の画像データが必要となる可能性も考えられる。
この処理によれば、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を行う場合に、一度使用した(書き込みを行った)予備メモリへの再使用を禁止することにより、読み取り画像データが上書きされることがないため、安全なシステムとすることができる。
図11は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第4例(予備メモリを用いた読み取り動作終了後に両面原稿を排紙する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、原稿として、片面原稿又は両面原稿を使用するものとする。また、ADF16が、給紙した両面原稿の表裏両面の画像をエンジン12によって読み取ることができるように、その両面原稿を反転してエンジン12へ再給紙する機構(手段)を備えているものとする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図11に示す処理も開始し、まずステップS101の処理を行う。
すなわち、予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求(予備メモリを用いて読み取り中の原稿に対して遅れた読み取り要求)を受けたか否かを判断し、受ければ読み取り中の原稿に対する読み取り動作を継続して行う。
予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求を受けなかった場合には、ステップS102へ進み、予備メモリへの書き込みを終了する。
次のステップS103では、読み取り中の原稿の画像データを全て読み取ったか否かをチェックし、YesであればステップS104へ、まだNoであればステップS107へそれぞれ移行する。
ステップS104では、書き込みを終えた予備メモリにまだ空き領域があるか否かをチェックし、空き領域があればステップS105へ、空き領域がなければステップS107へそれぞれ移行する。
ステップS107では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS108では、読み取りを終えた原稿が両面原稿であるか否かを判断する。
そして、読み取りを終えた原稿が両面原稿である場合(読み取りを終えた原稿面が表面で裏面の読み取りが残っている場合)には、ステップS109へ移行する。両面原稿でない場合、つまり片面原稿である場合には、全ての原稿に対する読み取り動作を終了する。
ステップS109では、読み取りを終えた両面原稿の面揃え動作を行い、原稿を排紙させる。つまり、その両面原稿をそのまま排紙させると、いままで排紙させた両面原稿と面が揃わなくなる(ページ順序が逆になる)ような場合、読み取りを終えた両面原稿を反転させてから排紙させる。
その後、全ての原稿に対する読み取り動作を終了する。
ステップS105では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS106では、予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作を継続して行う(図3によって説明した処理と同様)。
この処理によれば、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を行った場合で、両面原稿の画像データの読み取り中に読み取り動作を終了した場合、コントローラから指示を受けなくても自動的に中断動作(面揃えを行った上で排紙する動作)を行うことができるため、ユーザの負荷を低減することができる。
図12は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第5例(予備メモリを用いた読み取り動作終了後にコントローラからの読み取り要求を受けていなかった場合に読み取り画像データを破棄する処理を含む)を示すフローチャートである。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図12に示す処理も開始し、まずステップS111へ進み、予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求(予備メモリを用いて読み取り中の原稿に対して遅れた読み取り要求)を受けたか否かを判断する。
そして、予備メモリへの原稿の画像データの書き込み終了のタイミングまでに、コントローラ13からその原稿に対する読み取り要求を受けた場合には、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を継続して行うが、その読み取り要求を受けなかった場合には、ステップS112で予備メモリへの書き込みを終了する。
次のステップS113では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了し、最後のステップS114では、予備メモリに蓄積した読み取り画像データを破棄する。
この処理によれば、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を行った場合で、予備メモリへの書き込みが終了してもコントローラからの読み取り要求を受けていない場合に、予備メモリに蓄積した読み取り画像データを破棄(削除)することにより、読み取り要求がない状態で読み取った画像データが予備メモリ上に残ってしまうことを防ぐことができる。よって、機密文書の画像データなどがコントローラ未管理の領域に残る危険を防ぐことができ、セキュリティ向上につながる。
図13は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第6例(図12に示した処理に予備メモリに蓄積された読み取り画像データを破棄した旨をユーザに対して通知する処理を加えたもの)を示すフローチャートである。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリを用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図13に示す処理も開始し、ステップS121〜S124で図12のステップS111〜S114と同様の処理を行う。
最後のステップS125では、予備メモリに蓄積した読み取り画像データを破棄した旨をオペレーションパネル11上に表示させ、ユーザに対して通知する。
この処理によれば、予備メモリを用いて原稿に対する読み取り動作を行った場合で、予備メモリへの書き込みが終了してもコントローラからの読み取り要求を受けていない場合、予備メモリに蓄積した読み取り画像データを破棄し、その旨をユーザに対して通知することにより、ユーザに原稿の画像データの読み取り操作を再度行ってもらうことができる。よって、原稿の画像データの読み取り漏れを防ぎ、ユーザの使用性を向上させることができる。
図14は、図1に示した画像読取装置10における予備メモリを用いた次の原稿に対する読み取り動作開始処理の第7例(次の原稿を給送するタイミングまでにコントローラからの読み取り要求を受けなかった場合に次の原稿の給送を禁止する処理を含む)を示すフローチャートである。この例では、確保する予備メモリの容量は1ページ分とする。
CPU14は、エンジンプログラムを実行することにより、図3によって説明したように、コントローラ13からの読み取り要求が読み取り開始に間に合わない場合に、予備メモリ(1ページ分)を用いた原稿に対する読み取り動作を開始する(ステップS7)。
この読み取り動作を開始すると、図14に示す処理も開始する。
そしてまず、ステップS131において、予備メモリを用いて読み取り中の原稿の次の原稿を給送する(引き込む)タイミングまでに、コントローラ13から次の原稿に対する読み取り要求を受けたか否かを判断し、その読み取り要求を受けた場合には、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を継続して行うが、その読み取り要求を受けなかった場合には、ステップS132へ移行する。
ステップS132では、読み取り中の原稿を書き込み終えても予備メモリにまだ空き領域があるかどうかを判断する。
そして、読み取り中の原稿を書き込み終えても予備メモリにまだ空き領域がある場合には、ステップS135へ移行する。空き領域がない場合には、次の原稿に対する読み取り動作を継続して行えないため、ステップS133へ移行する。
ステップS133では、次の原稿に対する読み取り動作を継続して行うための次の原稿を給送しない(引き込まない)ように搬送設定を変更する。
次のステップS134では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
ステップS135では、読み取り中の原稿に対する読み取り動作を終了する。
次のステップS136では、予備メモリを用いた次原稿に対する読み取り動作を継続して行う(図3によって説明した処理と同様)。
この処理によれば、コントローラからの読み取り要求を受けていない場合で、次の原稿の画像データを読み取るために必要な領域が予備メモリ上に空いていない場合に、次の原稿の給送を禁止することにより、原稿に対する読み取り動作終了後に、ユーザが給送済みの次の原稿を除去するなどの手間を防ぐことができる。
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、画像読取装置を制御するコンピュータ(CPU)に、この発明に関わる予備メモリ制御手段,使用設定手段,使用量設定手段,使用履歴表示手段,次原稿有無判定手段,動作禁止手段,およびユーザ通知手段としての機能をそれぞれ実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような作用効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめから画像読取装置に備えるROM、あるいは不揮発性メモリ(フラッシュROM,EEPROM等)、あるいはHDDなどの記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROM、あるいはメモリカード,フレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムを画像読取装置にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそれらの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、低コストのままでADFを用いた読み取りの生産性を向上させることができる。したがって、低コストで高生産性の画像読取装置を提供することができる。
10:画像読取装置 11:オペレーションパネル 12:画像読取部
13:画像蓄積部 14:CPU 15:メモリ 16:ADF
特開2005−312065号公報

Claims (14)

  1. 原稿の画像データを読み取る画像読取手段と、該画像読取手段へ前記原稿を自動給送する自動原稿給送手段と、記憶手段における画像データを記憶するメモリ領域を指定し、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記メモリ領域に蓄積する画像蓄積手段とを有する画像読取装置であって、
    前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記記憶手段における予め確保された予備メモリ領域に蓄積する予備メモリ制御手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像蓄積手段は、予め設定されたタイミング又は前記画像読取手段からの情報に基づいたタイミングで、原稿に対する読み取り要求を前記画像読取手段に対して発行する手段を有し、
    前記予備メモリ制御手段は、前記画像蓄積手段による原稿に対する読み取り要求の発行が前記画像読取手段による該原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記予備メモリ領域に蓄積する手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、前記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行された場合には、該画像蓄積手段によって指定されたメモリ領域を開放させ、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記予備メモリ領域に蓄積する動作を継続することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 請求項2又は3記載の画像読取装置において、
    外部からの指示によって前記予備メモリ領域の使用を設定する使用設定手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    外部からの指示によって前記予備メモリ領域の使用量を設定する使用量設定手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記予備メモリ領域の使用履歴を記憶する使用履歴記憶手段と、
    該使用履歴記憶手段に記憶された前記予備メモリ領域の使用履歴を表示する使用履歴表示手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記自動原稿給送手段によって次の原稿の有無を判定する次原稿有無判定手段と、
    該次原稿有無判定手段によって次の原稿がないと判定された場合に、前記画像読取手段,前記画像蓄積手段,および前記予備メモリ制御手段による動作を禁止する動作禁止手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記自動原稿給送手段は、給送した原稿の表裏両面の画像を前記画像読取手段によって読み取ることができるように、該原稿を反転して前記画像読取手段へ再給送する手段を有し、
    前記画像蓄積手段による原稿の裏面に対する読み取り要求の発行が前記画像読取手段による該原稿の裏面に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、前記画像読取手段,前記画像蓄積手段,および前記予備メモリ制御手段による動作を禁止する動作禁止手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、前記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行された場合には、前記予備メモリ領域の後端と前記画像蓄積手段によって指定されたメモリ領域の先端とを連結し、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記予備メモリへの蓄積終了後も継続して前記メモリ領域に蓄積することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  10. 前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了した後、前記画像蓄積手段による次の原稿に対する読み取り要求の発行が前記画像読取手段による該原稿に対する読み取り開始に間に合わなかった場合に、前記予備メモリのうちのこれまでに蓄積を行っていない領域のみを該予備メモリの空き領域とし、該予備メモリの空き領域に蓄積可能な領域が残っている場合のみ、前記画像読取手段によって読み取られた次の原稿の画像データを前記予備メモリ領域に蓄積することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  11. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記自動原稿給送手段は、給送した原稿の表裏両面の画像を前記画像読取手段によって読み取ることができるように、該原稿を反転して前記画像読取手段へ再給送する手段を有し、
    前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了した後、該予備メモリ領域の空き領域不足等の要因によって前記画像読取手段によって次に読み取られる原稿の画像データを前記予備メモリ領域に蓄積できない場合で、且つ該原稿が両面原稿であった場合に、中断動作を行うことを特徴とする画像読取装置。
  12. 前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了しても前記画像蓄積手段によって該原稿に対する読み取り要求が発行されなかった場合に、前記予備メモリに蓄積した前記原稿の画像データを破棄することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  13. 請求項12に記載の画像読取装置において、
    前記予備メモリに蓄積された前記原稿の画像データが破棄された場合に、その旨をユーザに対して通知するユーザ通知手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  14. 前記予備メモリ制御手段は、前記画像読取手段によって読み取られた原稿の画像データの前記予備メモリ領域への蓄積が終了する前に、該蓄積が終了しても前記予備メモリに空き領域があるかどうかを判断し、空き領域がない場合には、前記自動原稿給送手段による次の原稿の給送を禁止させることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
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