JP2011004483A - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

永久磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機の運転状態に左右されずに永久磁石磁束を高精度に推定可能とした制御装置を提供する。
【解決手段】形同期電動機80の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束推定値の誤差を演算する演算器110と、前記誤差を増幅するゲイン111と、電動機80の熱モデルに基づいて永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する演算器102と、前記変化量と永久磁石磁束補正値との偏差を磁石の熱時定数により除算する除算手段104と、ゲイン111による増幅値と第1の重み係数112との積、及び、除算手段104の出力と第2の重み係数105との積を加算する加算器120と、その出力を積分して永久磁石磁束補正値を演算する積分器121と、前記初期設定値と永久磁石磁束補正値とを加算して永久磁石磁束推定値を演算する加算器122と、電動機の電流検出値と速度検出値とを用いて第1,第2の重み係数112,105を制御する手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石形同期電動機の制御装置に関し、詳しくは、回転子の永久磁石の磁束を高精度に推定して電動機を制御するための技術に関するものである。
永久磁石形同期電動機のトルクは、回転子の永久磁石により発生する磁束の大きさにほぼ比例する。このため、トルクを高精度に制御するためには、永久磁石の磁束を事前に測定し、これに基づいて電動機の電流を制御することが有効である。ところが、永久磁石の磁束は温度によって変化するため、重負荷時のように永久磁石の温度が上昇する場合や周囲温度が変化した場合に、トルク制御精度が低下するという問題がある。
上記の問題に鑑み、電動機の運転中に永久磁石の磁束を推定する技術が公知となっている。
例えば、非特許文献1には、(23)式として、電動機のq軸電圧方程式から導出した演算式から永久磁石磁束(非特許文献1中の起電力係数MI)を演算する技術が示されている。
また、特許文献1には、電流及び速度が所定の条件を満たすときにだけ電動機の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束(特許文献1中のφaM)を推定し、条件を満たさない場合は既に取得した永久磁石磁束の推定値を保持する技術が開示されている。この従来技術においては、永久磁石磁束の推定演算を高精度に実行可能な高速、軽負荷時に限定することにより、推定誤差が過大になるのを防止している。
更に、特許文献2には、電動機の熱抵抗及び熱容量モデル(これらをまとめて熱モデルという)を用いて電動機の温度を演算し、演算した温度を用いて永久磁石磁束を推定する技術が開示されている。
特開2008−92649号公報(段落[0022]〜[0024]、図1等) 特開2002−78390号公報(段落[0010]〜[0013]等)
大橋 敬典,執行 正謙,松井 信行,「パラメータ同定機能を持つブラシレスDCモータの適応電流制御法」,電気学会論文誌D,108巻12号,1988年,p.1091〜1098
非特許文献1や特許文献1のように電動機の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束を推定すると、電力変換器の電圧制御誤差や電機子抵抗の温度変化の影響により、低速時や重負荷時に推定誤差が大きくなりやすい。このことは、非特許文献1の(23)式及び特許文献1の[数5]において、速度による割算を行っていることからも明らかである。
また、特許文献1に係る従来技術では、低速時や重負荷時に推定演算を停止することで推定誤差が過大になるのを防ぐことができるが、推定演算の停止中に永久磁石の温度が変化した場合には、永久磁石磁束を正確に推定することができない。
一方、特許文献2のように電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束を推定する場合には、運転条件によらず推定できる利点があるが、永久磁石磁束を正確に推定するためには正確な熱モデルが必要であると共に、一部の実施形態(図2,図3等)では温度検出回路が必要になり、装置全体が複雑になる。
そこで、本発明の解決課題は、電動機の運転状態に左右されることなく永久磁石磁束を高精度に推定可能とした永久磁石形同期電動機の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電力変換器により永久磁石形同期電動機を運転するための制御装置であって、
前記電動機の永久磁石磁束を推定し、その永久磁石磁束推定値を用いて前記電動機の電流を制御することにより前記電動機の速度及びトルクを制御するようにした永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記電動機の電圧方程式に基づいて前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する誤差演算手段と、
前記電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する変化量演算手段と、
前記永久磁石磁束推定値の誤差、前記初期設定値からの変化量、及び、前記初期設定値を用いて永久磁石磁束を推定する手段と、
を備えたものである。
この発明においては、電動機の運転条件に応じて、すなわち、高速、軽負荷時には前記電圧方程式に基づく永久磁石磁束推定値誤差を用いた第1の推定方法により、また、磁束推定誤差が大きくなる低速、重負荷時には、前記熱モデルに基づく永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を用いた第2の推定方法により、永久磁石磁束を高精度に推定可能としたものである。
請求項2に係る発明は、電力変換器により永久磁石形同期電動機を運転するための制御装置であって、
前記電動機の永久磁石磁束を推定し、その永久磁石磁束推定値を用いて前記電動機の電流を制御することにより前記電動機の速度及びトルクを制御するようにした永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記電動機の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束推定値の誤差を演算する誤差演算手段と、
前記誤差を増幅する増幅手段と、
前記電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する変化量演算手段と、
前記変化量と永久磁石磁束補正値との偏差を磁石の熱時定数により除算する除算手段と、
前記増幅手段の出力と第1の重み係数との積、及び、前記除算手段の出力と第2の重み係数との積を加算する加算手段と、
前記加算手段の出力を積分して前記永久磁石磁束補正値を演算する積分手段と、
前記初期設定値と前記永久磁石磁束補正値とを加算して永久磁石磁束推定値を演算する手段と、
前記電動機の電流検出値と速度検出値とを用いて前記第1の重み係数及び第2の重み係数を制御する手段と、
を備えたものである。
この発明では、電動機の電流及び速度に応じて第1の重み係数と第2の重み係数とを制御することにより、第1、第2の推定方法のスムースな切換を可能にする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した制御装置において、永久磁石磁束の初期設定値が、無負荷時における永久磁石磁束であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載した制御装置において、永久磁石磁束の初期設定値が、平均温度時における永久磁石磁束であることを特徴とする。
これにより、初期状態における永久磁石磁束の推定誤差を低減することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載した制御装置において、前記変化量演算手段を具体化したものである。
すなわち、この変化量演算手段では、電動機の損失、磁石の熱抵抗、磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から、永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載した制御装置において、前記誤差演算手段を具体化したものである。
すなわち、この誤差演算手段は、
前記電動機の電流検出値、速度検出値、及び、前記永久磁石磁束推定値から前記電動機の端子電圧を推定する端子電圧推定手段と、
前記電動機の端子電圧推定値と端子電圧検出値との偏差である端子電圧推定誤差を演算する手段と、
前記端子電圧推定誤差と前記速度検出値とから前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する手段と、を備えたものである。
請求項7に係る発明は、請求項6と同様に、請求項1〜5のいずれか1項に記載した制御装置において、前記誤差演算手段を具体化したものである。
すなわち、この誤差演算手段は、
前記電動機の電流検出値、端子電圧検出値、及び、速度検出値から回転子の永久磁石によって端子に誘導される誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段と、
前記永久磁石磁束推定値と前記速度検出値との積から誘起電圧推定値を演算する手段と、
前記誘起電圧推定値と誘起電圧演算値との偏差である誘起電圧推定誤差を演算する手段と、
前記誘起電圧推定誤差と前記速度検出値とから前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する手段と、を備えたものである。
請求項8に係る発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載した制御装置において、
前記速度検出値、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
前記電流検出値、電機子巻線の温度係数、及び、基準温度における電機子抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数とを制御する手段と、を備えたものである。
これにより、配線抵抗を無視することができ、永久磁石温度と電機子巻線温度とが等しい場合に、第1の電圧変化量と第2の電圧変化量とを簡単に演算することができる。
請求項9に係る発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載した制御装置において、
前記速度検出値、永久磁石の熱抵抗、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
前記電流検出値、電機子巻線の熱抵抗、電機子巻線の温度係数、及び、基準温度における電機子抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数とを制御する手段と、を備えたものである。
これにより、配線抵抗を無視できるが永久磁石温度と電機子巻線温度とが異なる場合に、第1の電圧変化量と第2の電圧変化量とを簡単に演算することができる。
請求項10に係る発明は、請求項2〜7のいずれか1項に記載した制御装置において、
前記速度検出値、永久磁石の熱抵抗、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
前記電流検出値、電機子巻線の熱抵抗、電機子巻線の温度係数、基準温度における電機子抵抗、配線の熱抵抗、配線の温度係数、及び、基準温度における配線抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を制御する手段と、を備えたものである。
これにより、配線抵抗が無視できない場合にも第1の電圧変化量と第2の電圧変化量とを演算することができる。
請求項11に係る発明は、請求項5,9または10に記載した制御装置において、永久磁石の熱抵抗を電動機の損失と磁石の温度上昇とから演算するものである。
これにより、永久磁石の熱抵抗を簡単に設定することができる。
請求項12に係る発明は、請求項9または10に記載した制御装置において、電機子巻線の熱抵抗を電動機の損失と電機子巻線の温度上昇とから演算するものである。
これにより、電機子巻線の熱抵抗を簡単に設定することができる。
請求項13に係る発明は、請求項10に記載した制御装置において、配線の熱抵抗を配線の損失と配線の温度上昇とから演算するものである。
これにより、配線の熱抵抗を簡単に設定することができる。
本発明によれば、永久磁石形同期電動機の速度や電流が異なる種々の運転条件において、永久磁石磁束を高精度に推定することができる。
なお、本発明は、磁極位置検出回路や速度検出回路を使わないで運転する、いわゆるセンサレスベクトル制御を行う場合にも適用可能である。
本発明の各実施形態に共通する制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る永久磁石磁束推定手段の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る永久磁石磁束推定手段の構成図である。 評価関数xから第1,第2の重み係数を演算する関数の説明図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1に基づき、本発明の各実施形態に共通する制御装置の構成を、永久磁石形同期電動機を駆動する主回路の構成と共に説明する。この制御装置は、永久磁石形同期電動機の速度及びトルクを所定値に制御するためのものである。
永久磁石形同期電動機は、回転子のd軸(回転子の磁極方向)と、このd軸から90度進んだq軸とに従って電流制御を行うことで、高精度な速度及びトルク制御を実現することができる。この実施形態においても、電動機の電流をd軸成分及びq軸成分に分解して制御を行うこととする。
始めに、制御装置に入力される諸量を検出する検出手段について説明すると、図1における入力電圧検出回路12は、永久磁石形同期電動機80を駆動する電力変換器70の入力電圧Edcを検出する。また、磁極位置検出器90は電動機80の磁極位置θを検出し、速度検出器91は電動機80の速度ωを検出する。
次に、電動機80の速度指令値ωと速度検出値ωとの偏差を減算器16により演算し、この偏差を速度調節器17により増幅してトルク指令値τを演算する。
電流指令演算器18は、トルク指令値τ及び速度検出値ωと、本実施形態の主要部である永久磁石磁束推定手段30により推定した永久磁石磁束推定値Ψmestとから、電動機80の端子電圧が電力変換器70の最大出力電圧以下になる条件でトルク/電流が最大になり、かつ、トルクを所望の値とするためのd,q軸電流指令値i ,i を演算する。
永久磁石磁束推定手段30は、d,q軸電流検出値i,i、q軸電圧指令値v 及び速度検出値ωから、後述する演算処理によって永久磁石磁束推定値Ψmestを演算する。
電流座標変換器14は、u相電流検出器11u及びw相電流検出器11wによりそれぞれ検出した相電流検出値i,iを、磁極位置検出値θに基づいて二軸量のd,q軸電流検出値i,iに座標変換する。
d軸電流指令値i とd軸電流検出値iとの偏差を減算器19aにより演算し、この偏差をd軸電流調節器20aにより増幅してd軸電圧指令値v を演算する。また、q軸電流指令値i とq軸電流検出値iとの偏差を減算器19bにより演算し、この偏差をq軸電流調節器20bにより増幅してq軸電圧指令値v を演算する。
これらのd,q軸電圧指令値v ,v は、電圧座標変換器15により、磁極位置検出値θに基づいて相電圧指令値v ,v ,v に変換される。
一方、主回路において、整流回路60は三相交流電源50の交流電圧を整流し、インバータ等からなる電力変換器70に直流電圧を供給する。
PWM回路13は、前記相電圧指令値v ,v ,v と、入力電圧検出回路12により検出した電力変換器70の入力電圧Edcとから、電力変換器70の出力電圧を上記相電圧指令値v ,v ,v に制御するためのゲート信号を生成する。電力変換器70はこのゲート信号に基づいて内部のIGBT等の半導体スイッチング素子をオンオフ制御し、電動機80の端子電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御する。
本実施形態では、永久磁石磁束推定手段30を以下のように構成することにより、電動機80の速度を指令値通りに制御し、温度変化等によって永久磁石磁束が変化した場合にも電動機80のトルクを正確に制御可能とした。
次に、永久磁石磁束推定手段30について詳細に説明する。
まず、図2は、本発明の第1実施形態における永久磁石磁束推定手段30のブロック図であり、このブロック図は請求項1,2に係る発明に対応している。
この実施形態は、永久磁石同期電動機の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束を推定する第1の永久磁石磁束推定方法(以下では、第1の推定方法という)と、永久磁石同期電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束を推定する第2の永久磁石磁束推定方法(第2の推定方法という)とを併用する点に特徴がある。
第1の推定方法によれば、特許文献1等から明らかなように、電動機の高速、軽負荷時に永久磁石磁束を高精度に推定することができる。しかし、電動機の低速、重負荷時には、等価電機子抵抗(電動機の電機子抵抗と配線抵抗との和と定義する)の温度変化や電力変換器70の出力電圧の制御誤差によって推定誤差が大きくなる。
一方、第2の推定方法は、特許文献2等によれば、電動機の速度や負荷等の運転条件によらず永久磁石磁束を推定可能であるが、高精度化のためには電動機の正確な熱モデルや周囲温度の情報が必要である。
そこで、本実施形態では、電動機の運転条件に応じてこれら第1,第2の推定方法を使い分けることで、高精度に永久磁石磁束を推定するようにした。
次に、図2のブロック図の構成及び動作を説明する。まず、第1の推定方法及び第2の推定方法に共通する部分について述べる。
始めに、永久磁石磁束推定値の初期設定値を無負荷時(永久磁石温度が周囲温度Tに等しいとき)の永久磁石磁束Ψm(Ta)とする。無負荷時の永久磁石磁束Ψm(Ta)は、図2における無負荷永久磁石磁束演算器123が、所定の基準温度Ta0時の永久磁石磁束Ψm(Ta0)及び周囲温度Tから、数式1により演算する。
Figure 2011004483
ここで、周囲温度Tは、予め設定した一定値、または、図示されていない温度検出回路による検出値のいずれでもよい。
永久磁石磁束推定値Ψmestは、数式1により演算した無負荷時の永久磁石磁束Ψm(Ta)と、後述する積分器121により演算した永久磁石磁束補正値Ψmcompとを、加算器122により加算して求める。
第1の推定方法と第2の推定方法との切換えは、第1の重み係数112であるWΨmと第2の重み係数105である(1−WΨm)とを用いて、加算器120を介した積分器121の入力を制御することにより実現する。
具体的には、電動機80の高速、軽負荷時において第1の推定方法を実行する場合は、WΨmを“1”に設定して(1−WΨm)を“0”に制御し、また、低速、重負荷時において第2の推定方法を実行する場合は、WΨmを“0”に設定して(1−WΨm)を“1”に制御する。
また、第1の推定方法から第2の推定方法へ移行する場合は、WΨmを“1”から“0”に減少させると共に、(1−WΨm)を、WΨmとの和が“1”になるように増加させる。更に、第2の推定方法から第1の推定方法へ移行する場合は、WΨmを“0”から“1”に増加させると共に、(1−WΨm)を、WΨmとの和が“1”になるように減少させる。
次に、永久磁石同期電動機の電圧方程式に基づいた第1の推定方法について説明する。
図2における永久磁石磁束推定誤差演算器110は、d,q軸電流検出値i,i、q軸電圧指令値v 及び速度検出値ωから、永久磁石磁束推定誤差演算値Ψmerrestを求める。
ここで、請求項6に係る発明に基づく永久磁石磁束推定誤差演算器110を詳細に説明する。まず、永久磁石形同期電動機のq軸電圧方程式より、q軸電圧推定値vqestを数式2により演算する。
Figure 2011004483
次に、永久磁石磁束推定誤差演算値Ψmerrestを数式3により求める。
Figure 2011004483
高速、軽負荷時において、第1の推定方法を実行するために、WΨmを“1”に設定して(1−WΨm)を“0”に制御する場合、永久磁石磁束補正値Ψmcomp及び永久磁石磁束推定値Ψmestは、永久磁石磁束推定ゲイン111であるGΨm、WΨm=1、加算器120、積分器121及び加算器122により、それぞれ数式4、数式5によって演算される。
Figure 2011004483
Figure 2011004483
以上に説明した演算処理により、永久磁石磁束推定誤差演算値Ψmerrestが零になるように永久磁石磁束推定値Ψmestが演算されるため、永久磁石磁束推定値Ψmestは真値に収束する。従って、図1の電流指令演算器18は、この永久磁石磁束推定値Ψmestを用いてd,q軸電流指令値i ,i を演算することができる。
次に、永久磁石同期電動機の熱モデルに基づいた第2の推定方法について説明する。
まず、図2における電動機損失演算器101は、電動機80の銅損Q、鉄損Qironをそれぞれ数式6、数式7により演算する。
Figure 2011004483
Figure 2011004483
次に、電動機の損失Qmotorを、数式8により演算する。
Figure 2011004483
永久磁石磁束変化量演算器102は、入力される電動機80の損失Qmotorに比例した永久磁石磁束の無負荷時からの変化量ΔΨを、数式9により演算する。
なお、数式9の演算は請求項5に係る発明に対応している。
Figure 2011004483
図2における除算手段104の係数として、永久磁石の熱時定数Tthmの逆数(1/Tthm)を設定すると共に、低速、重負荷時において第2の推定方法を実行するために、WΨmを“0”に設定して(1−WΨm)を“1”に制御する場合、永久磁石磁束補正値Ψmcompは、前記変化量ΔΨ、減算器103、除算手段104における(1/Tthm)、第2の重み係数105としての(1−WΨm)=1、加算器120及び積分器121により、数式10によって演算される。
Figure 2011004483
そして、永久磁石磁束推定値Ψmestは、上記永久磁石磁束補正値Ψmcompと無負荷時の永久磁石磁束Ψm(Ta)とを加算器122により加算して求める。
数式10によって演算した永久磁石磁束補正値Ψmcompは、永久磁石の温度上昇による永久磁石磁束の無負荷時からの変化量を、過渡現象を考慮して演算した結果に等しい。このため、永久磁石磁束推定値Ψmestは、永久磁石の温度上昇による変化が補正された正確な値として演算されることになり、この永久磁石磁束推定値Ψmestが、図1の電流指令演算器18によるd,q軸電流指令値i ,i の演算に用いられることになる。
次に、図3は、本発明の第2実施形態における永久磁石磁束推定手段30のブロック図である。なお、このブロック図は請求項2,4に係る発明に対応している。
この実施形態は、図2に示した第1実施形態において、永久磁石磁束推定値Ψmestの初期設定値を、平均温度時における永久磁石磁束Ψm(AVE)に置き換えたものである。これにより、初期状態における永久磁石磁束推定値Ψmestの最大誤差を低減可能としている。
図3のブロック図は、図2に示したブロック図の一部を変更したものであるため、以下では図2と異なる箇所を中心に説明する。
まず、第1の推定方法及び第2の推定方法に共通する部分について説明する。
永久磁石磁束平均変化量演算器130は、永久磁石磁束の無負荷時からの平均変化量ΔΨmAVEを数式11により演算する。
Figure 2011004483
加算器132は、上記平均変化量ΔΨmAVEと無負荷時の永久磁石磁束Ψm(Ta)とを加算し、平均温度時における永久磁石磁束Ψm(AVE)を演算する。
永久磁石磁束推定値Ψmestは、平均温度時における永久磁石磁束Ψm(AVE)と永久磁石磁束補正値Ψmcompとを加算器122により加算して求める。
次に、永久磁石同期電動機の熱モデルに基づいた第2の推定方法について説明する。
図3において、減算器131は、永久磁石磁束の無負荷時からの変化量ΔΨから永久磁石磁束の無負荷時からの平均変化量ΔΨmAVEを減算して、永久磁石磁束の平均温度時からの変化量ΔΨm2を演算する。
電動機80の低速、重負荷時において第2の推定方法を実行するために、WΨmを“0”に設定して(1−WΨm)を“1”に制御すると、永久磁石磁束補正値Ψmcompは、永久磁石磁束平均変化量演算器130から出力されるΔΨmAVE、永久磁石磁束変化量演算器102から出力されるΔΨ、減算器131、減算器103、除算手段104における係数(1/Tthm)、第2の重み係数105である(1−WΨm)=1、加算器120及び積分器121により、数式12によって演算される。
Figure 2011004483
数式12におけるRthmmotorは、物理的に磁石の温度上昇値に等しい。このため、数式12によれば、永久磁石磁束補正値Ψmcompは、永久磁石温度が平均上昇値ΔTmAVEだけ変化した場合に零になる。このことから、平均温度時における永久磁石磁束Ψm(AVE)と永久磁石磁束補正値Ψmcompとを加算器122により加算すれば、永久磁石磁束推定値Ψmestを正確に求めることができる。
次いで、本発明の第3実施形態は、図2に示した第1実施形態、または、図3に示した第2実施形態において、永久磁石磁束推定誤差演算器110による演算内容を変えたものであり、請求項7に係る発明に対応している。
すなわち、この実施形態では、永久磁石磁束Ψと速度ωとの積に等しい誘起電圧の推定誤差から、永久磁石磁束推定誤差演算値Ψmerrestを求める。
まず、永久磁石同期電動機のq軸電圧方程式より、誘起電圧演算値ecalcを数式13により求める。
Figure 2011004483
一方、誘起電圧推定値eestを、速度検出値ωと永久磁石磁束推定値Ψmestとの積から数式14により演算する。
Figure 2011004483
そして、永久磁石磁束推定誤差演算値Ψmerrestを、数式15により求める。
Figure 2011004483
次に、本発明の第4実施形態は、図2に示した第1実施形態または図3に示した第2実施形態において、第1の重み係数112及び第2の重み係数105を、永久磁石磁束の温度変化に起因する第1の電圧変化量、及び、等価電機子抵抗の温度変化に起因する第2の電圧変化量から演算するものであり、請求項8に係る発明に対応している。
まず、永久磁石磁束の温度変化に起因する第1の電圧変化量としての第1のq軸電圧変化量、及び、等価電機子抵抗の温度変化に起因する第2の電圧変化量としての第2のq軸電圧変化量について説明する。
第1のq軸電圧変化量は、永久磁石磁束の変化量と速度との積に等しい。一方、第2のq軸電圧変化量は、等価電機子抵抗の変化量とq軸電流との積に等しい。
ここで、永久磁石磁束Ψの無負荷時からの温度変化による変化量は、数式16によって表される。
Figure 2011004483
また、等価電機子抵抗Rの無負荷時からの温度変化による変化量は、数式17に示す如く、電機子抵抗R及び配線抵抗Rの、それぞれ無負荷時からの温度変化による変化量を加算した値となる。
Figure 2011004483
次に、配線抵抗を無視でき、永久磁石温度と電機子巻線温度とが等しい場合について、第1のq軸電圧変化量及び第2のq軸電圧変化量から、第1の重み係数112と第2の重み係数105とを求めるための評価関数xの演算方法について説明する。
永久磁石温度と電機子巻線温度とが等しい場合、永久磁石の熱抵抗Rthmと電機子巻線の熱抵抗Rthwとが等しく、磁石の熱時定数Tthmと電機子巻線の熱時定数Tthwとが等しくなる。前述の数式16に示した永久磁石磁束Ψの変化量と数式17に示した等価電機子抵抗Rの変化量との比から、評価関数xを数式8によって演算する。
Figure 2011004483
数式18に示した評価関数xの右辺第1項は、第1のq軸電圧変化量に比例し、右辺第2項は、第2のq軸電圧変化量に比例する。このため、評価関数xが零より大きいときに、電動機80のq軸電圧方程式を使って永久磁石磁束を正確に推定することができる。
図4は、評価関数xから第1の重み係数112(図4では記号WΨm)及び第2の重み係数105(図4では記号1−WΨm)を演算する関数を示している。
評価関数xが、正のしきい値xth1よりも小さい場合には、第1の重み係数112を“0”、第2の重み係数105を“1”とし、熱モデルに基づいた第2の推定方法を実行する。評価関数xがしきい値xth1としきい値xth2(なお、xth1<xth2とする)との間にある場合は、第1の重み係数112を評価関数xに比例して“0”から“1”へ増加させ、第2の重み係数105は“1”から“0”へ減少させる。評価関数xがしきい値xth2よりも大きい場合には、第1の重み係数112を“1”、第2の重み係数105を“0”とし、電圧方程式に基づいた第1の推定方法を実行する。
次いで、本発明の第5実施形態につき説明する。
この第5実施形態は、第4実施形態を磁石温度と電機子巻線温度とが異なる場合にも適用できるように評価関数xの演算方法を改良したものであり、請求項9に係る発明に対応する。
永久磁石の熱抵抗Rthmと電機子巻線の熱抵抗Rthwとが異なることを考慮し、評価関数xを数式19により演算する。
この実施形態において、第1の重み係数112及び第2の重み係数105の演算は、第4実施形態と同様にすればよい。
Figure 2011004483
次に、本発明の第6実施形態を説明する。この第6実施形態は、第5実施形態を配線抵抗が無視できない場合にも適用できるように改良したものであり、請求項10に係る発明に対応する。
すなわち、前述した数式16、数式17において、電動機の鉄損Qironを零に近似し、電動機の損失Qmotorと配線の損失Qとの比が電機子抵抗と配線抵抗との比に等しいと近似することで、評価関数xを数式20により演算する。
この実施形態においても、第1の重み係数112及び第2の重み係数105の演算は、第4実施形態と同様にすればよい。
Figure 2011004483
次に、本発明の第7実施形態につき説明する。
この第7実施形態は、上述した各実施形態において、永久磁石の熱抵抗Rthmに、予め入手した永久磁石の温度上昇から計算した値を設定することを特徴としており、請求項11に係る発明に対応している。
すなわち、定格運転時の電動機損失QmotorNと永久磁石の温度上昇値ΔTmNとから、永久磁石の熱抵抗Rthmを数式21により演算する。ここで、定格運転時の電動機損失QmotorNは、数式22により演算すればよい。
Figure 2011004483
Figure 2011004483
次いで、本発明の第8実施形態について説明する。
この第8実施形態は、上述した各実施形態において、電機子巻線の熱抵抗Rthwに、予め入手した電機子巻線の温度上昇から計算した値を設定することを特徴としており、請求項12に係る発明に対応している。
すなわち、定格運転時の電動機損失QmotorNと電機子巻線の温度上昇値ΔTwNとから、電機子巻線の熱抵抗Rthwを数式23により演算する。なお、定格運転時の電動機損失QmotorNは数式22により演算すればよい。
Figure 2011004483
最後に、本発明の第9実施形態につき説明する。
この第9実施形態は、上述した各実施形態において、配線の熱抵抗Rthlに、予め入手した配線の温度上昇から計算した値を設定することを特徴とし、本発明の請求項13に対応している。
定格運転時の電線損失QlNと電線の温度上昇値ΔTlNとから、電線の熱抵抗Rthlを数式24により演算する。なお、定格運転時の電線損失QlNは、数式25により演算すればよい。
Figure 2011004483
Figure 2011004483
11u:u相電流検出器
11w:w相電流検出器
12:入力電圧検出回路
13:PWM回路
14:電流座標変換器
15:電圧座標変換器
16:加算器
17:速度調節器
18:電流指令演算器
19a,19b:減算器
20a:d軸電流調節器
20b:q軸電流調節器
30:永久磁石磁束推定手段
50:三相交流電源
60:整流回路
70:電力変換器
80:永久磁石形同期電動機
90:磁極位置検出器
91:速度検出器
101:電動機損失演算器
102:永久磁石磁束変化量演算器
103,131:減算器
104:除算手段
105:第2の重み係数
110:永久磁石磁束推定誤差演算器
111:永久磁石磁束推定ゲイン
112:第1の重み係数
120:加算器
121:積分器
122,132:加算器
123:無負荷永久磁石磁束演算器
130:永久磁石磁束平均変化量演算器

Claims (13)

  1. 電力変換器により永久磁石形同期電動機を運転するための制御装置であって、
    前記電動機の永久磁石磁束を推定し、その永久磁石磁束推定値を用いて前記電動機の電流を制御することにより前記電動機の速度及びトルクを制御するようにした永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電圧方程式に基づいて前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する誤差演算手段と、
    前記電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する変化量演算手段と、
    前記永久磁石磁束推定値の誤差、前記初期設定値からの変化量、及び、前記初期設定値を用いて永久磁石磁束を推定する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 電力変換器により永久磁石形同期電動機を運転するための制御装置であって、
    前記電動機の永久磁石磁束を推定し、その永久磁石磁束推定値を用いて前記電動機の電流を制御することにより前記電動機の速度及びトルクを制御するようにした永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電圧方程式に基づいて永久磁石磁束推定値の誤差を演算する誤差演算手段と、
    前記誤差を増幅する増幅手段と、
    前記電動機の熱モデルに基づいて永久磁石磁束の初期設定値からの変化量を演算する変化量演算手段と、
    前記変化量と永久磁石磁束補正値との偏差を磁石の熱時定数により除算する除算手段と、
    前記増幅手段の出力と第1の重み係数との積、及び、前記除算手段の出力と第2の重み係数との積を加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を積分して前記永久磁石磁束補正値を演算する積分手段と、
    前記初期設定値と前記永久磁石磁束補正値とを加算して永久磁石磁束推定値を演算する手段と、
    前記電動機の電流検出値と速度検出値とを用いて前記第1の重み係数及び第2の重み係数を制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記永久磁石磁束の初期設定値が、無負荷時における永久磁石磁束であることを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  4. 請求項1または2に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記永久磁石磁束の初期設定値が、平均温度時における永久磁石磁束であることを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記変化量演算手段は、
    前記電動機の損失、永久磁石の熱抵抗、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から前記変化量を演算することを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記誤差演算手段は、
    前記電動機の電流検出値、速度検出値、及び、前記永久磁石磁束推定値から前記電動機の端子電圧を推定する端子電圧推定手段と、
    前記電動機の端子電圧推定値と端子電圧検出値との偏差である端子電圧推定誤差を演算する手段と、
    前記端子電圧推定誤差と前記速度検出値とから前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記誤差演算手段は、
    前記電動機の電流検出値、端子電圧検出値、及び、速度検出値から回転子の永久磁石によって端子に誘導される誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段と、
    前記永久磁石磁束推定値と前記速度検出値との積から誘起電圧推定値を演算する手段と、
    前記誘起電圧推定値と誘起電圧演算値との偏差である誘起電圧推定誤差を演算する手段と、
    前記誘起電圧推定誤差と前記速度検出値とから前記永久磁石磁束推定値の誤差を演算する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  8. 請求項2〜7のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記速度検出値、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
    前記電流検出値、電機子巻線の温度係数、及び、基準温度における電機子抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
    前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数とを制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  9. 請求項2〜7のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記速度検出値、永久磁石の熱抵抗、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
    前記電流検出値、電機子巻線の熱抵抗、電機子巻線の温度係数、及び、基準温度における電機子抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
    前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数とを制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  10. 請求項2〜7のいずれか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記速度検出値、永久磁石の熱抵抗、永久磁石の温度係数、及び、基準温度における永久磁石磁束から第1の電圧変化量を演算する手段と、
    前記電流検出値、電機子巻線の熱抵抗、電機子巻線の温度係数、基準温度における電機子抵抗、配線の熱抵抗、配線の温度係数、及び、基準温度における配線抵抗から第2の電圧変化量を演算する手段と、
    前記第1の電圧変化量と前記第2の電圧変化量とを用いて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数を制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  11. 請求項5,9または10に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記永久磁石の熱抵抗を、前記電動機の損失と永久磁石の温度上昇値とから演算することを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  12. 請求項9または10に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電機子巻線の熱抵抗を、前記電動機の損失と電機子巻線の温度上昇値とから演算することを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
  13. 請求項10に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記配線の熱抵抗を、配線の損失と配線の温度上昇値とから演算することを特徴とする、永久磁石形同期電動機の制御装置。
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