JP2002034283A - 電動モータの温度推定装置 - Google Patents

電動モータの温度推定装置

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JP2002034283A
JP2002034283A JP2000217708A JP2000217708A JP2002034283A JP 2002034283 A JP2002034283 A JP 2002034283A JP 2000217708 A JP2000217708 A JP 2000217708A JP 2000217708 A JP2000217708 A JP 2000217708A JP 2002034283 A JP2002034283 A JP 2002034283A
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JP2000217708A
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Tamotsu Yamaura
保 山浦
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度センサを用いることなしに電動モータの温
度を推定し、該温度の推定誤差を大幅に低減させること
ができる電動モータの温度推定装置の提供。 【解決手段】電動モータMの入力電力IPW を算出する入
力電力算出手段F1と、電動モータMの出力電力OPW を
算出する出力電力算出手段F2と、入力電力算出手段F
1で算出された入力電力IPW と出力電力算出手段F2で
算出された出力電力OPW の差分値を求める電力差演算手
段F3と、電力差演算手段F3で演算された入力電力IP
W と出力電力OPW との差分値から電動モータMの温度を
推定するモータ温度推定手段F4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、例えば、電動パ
ワーステアリング装置等で用いられる電動モータの過熱
による焼損を防止する目的で採用される電動モータの温
度推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のこの種の電動モータの温度推定
装置としては、例えば、特開平10−100913号公
報に記載されたものが開示されている。即ち、この従来
例の電動モータの温度推定装置にあっては、電動モータ
の温度を、温度センサを用いることなしに、電動モータ
のモータ電流値および端子間抵抗値より推定して求める
ようにしたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
例の電動モータの温度推定装置にあっては、前述のよう
に、温度推定要素として端子間抵抗値を用いるものであ
ったため、以下に述べるような問題点があった。即ち、
抵抗値およびインダクタンス等は、温度に応じて変動す
ることから、抵抗値を用いた温度推定方法では、実際の
温度との誤差が非常に大きなものとなる。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、温度センサを用いることなしに電動モ
ータの温度を推定し、該温度の推定誤差を大幅に低減さ
せることができる電動モータの温度推定装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために、本発明請求項1記載の電動モータの温度推定装
置は、電動モータの入力電力を検出する入力電力検出手
段と、電動モータの出力電力を検出する出力電力検出手
段と、前記入力電力検出手段で検出された入力電力と出
力電力検出手段で検出された出力電力の差分を求める電
力差演算手段と、該電力差演算手段で演算された入力電
力と出力電力との差分値から電動モータの温度を推定す
る温度推定手段と、を備えている手段とした。
【0006】請求項2記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項1記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記電動モータの出力トルクを検出するトルク検出
手段と、前記電動モータの角速度を検出する角速度検出
手段と、を備え、前記出力電力検出手段が、前記トルク
検出手段で検出された電動モータの出力トルクと前記角
速度検出手段で検出された電動モータの角速度とを乗じ
ることにより電動モータの出力電力を求めるように構成
されている手段とした。
【0007】請求項3記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項2記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記電動モータの駆動電流を検出する駆動電流検出
手段を備え、前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出
手段で検出された駆動電流から出力トルクを一義的に推
定するように構成されている手段とした。
【0008】請求項4記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項2記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記電動モータの駆動電流を検出する駆動電流検出
手段を備え、前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出
手段で検出された電動モータの駆動電流と前記温度推定
手段で推定された電動モータの温度からフィードバック
された値とから出力トルクを一義的に推定するように構
成されている手段とした。
【0009】請求項5記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項3または4に記載の電動モータの温度推定装
置において、前記トルク検出手段で推定された出力トル
クの推定値が負の値である時には出力トルクの推定値を
0にセットするリミッタ手段を備えている手段とした。
【0010】
【作用】 この発明請求項1記載の電動モータの温度推
定装置では、上述のように、電動モータの入力電力と出
力電力との差分値から電動モータの温度を推定するよう
にすることで、電流値以外の温度変動要因を考慮した温
度推定となり、かつ、入力電力と出力電力それぞれには
温度変動に基づく誤差が発生しても、差分値には温度変
動に基づく誤差が相殺された状態となるため、温度の推
定誤差を大幅に低減させることができるようになる。
【0011】請求項2記載の電動モータの温度推定装置
では、上述のように、前記出力電力検出手段として、電
動モータの出力トルクと電動モータの角速度とを乗じる
ことにより電動モータの出力電力を求めるようにするこ
とで、出力電力の検出が容易に行えるようになる。
【0012】請求項3記載の電動モータの温度推定装置
では、上述のように、駆動電流検出手段で検出されたモ
ータ電流から出力トルクを一義的に推定することで、ト
ルクセンサを設けることなしに、安価に出力トルクを検
出できるようになる。
【0013】請求項4記載の電動モータの温度推定装置
では、上述のように、電動モータの駆動電流と前記温度
推定手段で推定された電動モータの温度からフィードバ
ックされた値とから出力トルクを一義的に推定すること
で、温度変動によるモータ電流の変動を考慮したトルク
が検出され、これにより、正確なトルク検出が可能とな
る。
【0014】請求項5記載の電動モータの温度推定装置
では、上述のように、前記トルク検出手段で推定された
出力トルクの推定値が負の値である時には出力トルクの
推定値を0にセットするリミッタ手段を備えたことで、
出力トルクの推定値が負の値で与えられることによる弊
害を防止できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
構成を図1〜6に基づいて説明する。
【0016】図1は、発明の実施の形態1の電動モータ
の温度推定装置が適用された電動パワーステアリング装
置を示す全体概略図であり、この図に示すように、ステ
アリングホイールSWを手動で回転させると、その回転
がラックL&ピニオンPによりラックLの直線運動に変
換され、これにより、左右の前輪TL、TRの向きを変
更(操舵)することができる。また、ピニオンPを電動
モータMにより減速ギヤGを介し回転可能に構成するこ
とにより、前記手動による操舵力の補助が行われるよう
になっている。
【0017】また、前記電動モータMは、手動による操
舵力を検出するトルクセンサTS1からの信号に基づい
て、車載のコントロールユニットECUに組み込まれた
マイコンAによりその駆動制御が行われ、これにより、
手動による操舵力の補助制御が行われる。また、前記電
動モータMには該トルクMTおよび角速度ωを検出する
モータトルクセンサTS2および角速度センサRSが組
み込まれている。なお、同図において、Rはフェールセ
ーフ用のリレー、Bは車載のバッテリである。
【0018】次に、図2は、発明の実施の形態1の電動
モータの温度推定装置が適用された電動パワーステアリ
ング装置を示すシステムブロック図であり、この図に示
すように、コントロールユニットECU内には、制御演
算部(マイコン)A、モータ駆動回路C、電源回路D、
モータ電流検出回路(駆動電流検出手段)E、モータ温
度推定回路F、フェールセーフ用のリレーR、シャント
抵抗SRが組み込まれている。そして、前記マイコンA
には、車速信号s、エンジン回転信号r、トルクセンサ
TS1からのトルク信号t1、モータトルク信号(トル
クMT)が入力され、また、自己診断信号fが入出力さ
れる。
【0019】前記フェールセーフ用のリレーRは、電動
モータMとバッテリBとを接続するバッテリラインに介
装されている。即ち、このリレーRは、電動モータの温
度推定装置のフェールセーフ時にバッテリラインを切断
するためのものであり、マイコンAによりON、OFF
制御される。なお、図において、Iはイグニッションス
イッチ、FLはフェールランプを示す。
【0020】前記シャント抵抗SRは、電動モータMの
駆動電流I(CUR )を検出するために、モータラインM
Lの途中に直列に組み込まれる抵抗である。そして、前
記モータ電流検出回路Eでは、図3に示すように、シャ
ント抵抗SRの抵抗部の両端部に位置する両電圧測定端
子部21、22から、両端子部21、22間の電圧差
(ΔVn=V1−V2)を検出し、この電圧差(電圧降
下値)ΔVnの値から電流値換算グラフ(関数)により
駆動電流I(CUR )が求められる。なお、V1は、シャ
ント抵抗SRの上流側電圧測定端子部21の電圧、V2
は、シャント抵抗SRの下流側電圧測定端子部22の電
圧である。
【0021】次に、前記マイコンAに組み込まれたモー
タ温度推定回路Fは、図4の基本ブロック線図に示すよ
うに、電動モータMの入力電力IPW を算出する入力電力
算出手段(入力電力検出手段)F1と、電動モータMの
出力電力OPW を算出する出力電力算出手段(出力電力検
出手段)F2と、前記入力電力算出手段F1で算出され
た入力電力IPW と出力電力算出手段F2で算出された出
力電力OPW の差分値を求める電力差演算手段F3と、該
電力差演算手段F3で演算された入力電力IPWと出力電
力OPW との差分値から電動モータMの温度を推定するモ
ータ温度推定手段F4とで構成されている。
【0022】次に、前記図4の基本ブロック線図を実現
するモータ温度推定回路Fの制御内容を、図5の制御フ
ローチャートに基づいて詳細に説明する。まず、ステッ
プ101では、前記入力電力算出手段F1において、前
記モータ電流検出回路Eで検出された電動モータMの駆
動電流I(CUR )と印加電圧V(VOLT)から、次式に基
づいて入力電力IPW の算出が行われる。IPW =CUR ・VO
LT
【0023】続くステップ102では、出力電力算出手
段F2において、前記モータトルクセンサTS2で検出
されたモータトルク信号(トルクMT(TRO ))と角速
度センサRSで検出されたモータ角速度ω(OMG )か
ら、次式に基づいて出力電力OPW の算出が行われる。 OPW =TRO ・OMG
【0024】続くステップ103では、電力差演算手段
F3において、前述のように、入力電力算出手段F1で
算出された入力電力IPW と出力電力算出手段F2で算出
された出力電力OPW の差分値を求める。
【0025】続くステップ104は、モータ温度推定の
サブルーチンであって、このステップ104では、モー
タ温度推定手段F4において、前記電力差演算手段F3
で求めた入力電力IPW と出力電力OPW の差分値、即ち、
電動モータMの駆動による全損失電力=温度上昇熱流HT
A から、電動モータMの温度を推定する。つまり、入力
電力IPW と出力電力OPW の差分値=全損失電力で電機子
が加熱され、エアギャップとヨークを介して大気に放熱
されるものとし、各部の熱抵抗、温度差に基づく熱流等
から、例えば、下記の温度算出式により、電動モータM
の温度上昇Δθを算出する。 Δθ=HTA ・TRS ・{1− exp(−t/T)} なお、TRS は電動モータMの熱抵抗、tは電動モータM
の駆動時間、Tは電動モータMの熱時定数である。
【0026】以上詳細に説明してきたように、この発明
の実施の形態1によれば、電動モータMの入力電力IPW
と出力電力OPW との差分値から電動モータMの温度を推
定するようにしたことで、電流値以外の温度変動要因
(印加電圧、トルク、モータ角速度)を考慮した温度推
定となり、かつ、入力電力IPW と出力電力OPW それぞれ
には温度変動に基づく誤差が発生しても、差分値には温
度変動に基づく誤差が相殺された状態となるため、温度
の推定誤差を大幅に低減させることができるようになる
という効果が得られる。
【0027】また、上述のように、電動モータMのトル
クMT(TRO )と電動モータMの角速度ω(OMG )とを
乗じることにより電動モータMの出力電力OPW を求める
ようにしたことで、出力電力OPW の検出が容易に行える
ようになる。
【0028】次に、発明の他の実施の形態を説明する。
なお、この他の発明の実施の形態の説明に当たっては、
前記発明の実施の形態1と同様の構成部分は図示および
その説明を省略し、もしくは同一の符号を付してその説
明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0029】(発明の実施の形態2)この発明の実施の
形態2の電動モータの温度推定装置は、前記モータトル
クセンサTS2の設置を省略し、図6のブロック図に示
すように、モータ温度推定回路Fに推定トルク算出手段
F5が追加され、前記モータ電流検出回路Eで検出され
た電動モータMの駆動電流I(CUR )と、前記モータ温
度推定手段F4で推定された電動モータMの推定温度か
らフィードバックされた値とから、電動モータMのトル
クMT(TRO )を一義的に推定するようにしたものであ
る。
【0030】即ち、DCモータのトルク−電流特性は、
温度一定時には電圧によらず比例するため、図7に示す
ように、モータ単体のトルクT−電流I特性(−40
℃、20℃、95℃における各温度一定時実験データ)
から、図8に示す駆動電流I−トルクT特性・モータ温
度ROTT−トルクT特性に基づき、1次の近似式を測定温
度毎に求め、ロータ温度ROTTと電流値I(GURENT)から
線形補間によりトルクMT(TRQ )を算出するものであ
る。
【0031】図9は、モータ温度推定回路Fの制御内容
のうち、推定トルク算出手段F5の制御内容を示す制御
フローチャートであり、まず、ステップ201では、モ
ータ温度推定手段F4からフィードバックされたモータ
推定温度ROTTが20℃未満であるか否かを判定し、YE
S(ROTT<20℃)であればステップ202、203、
204に進み、それぞれのステップにおいて、補間用低
温値T1、補間用高温値T2、推定トルクTRQ を、次式
に基づいてそれぞれ演算する。 T1=a1・CUR +b1 T2=a2・CUR +b2 TRQ =(T2−T1)・(ROTT−c1)/d1+T2
【0032】また、前記ステップ201の判定がNO
(ROTT≧20℃)であれば、ステップ205、206、
207に進み、それぞれのステップにおいて、補間用低
温値T1、補間用高温値T2、推定トルクTRQ を、次式
に基づいてそれぞれ演算する。 T1=a3・CUR +b3 T2=a4・CUR +b4 TRQ =(T2−T1)・(ROTT−c2)/d2+T2 なお、前記a1、a2、a3、a4、b1、b2、b
3、b4、c1、c2は、前記図8に示した駆動電流I
−トルクT特性の関係を表す線形近似式の係数である。
【0033】従って、この発明の実施に形態2の電動モ
ータの温度推定装置によれば、上述のように、電動モー
タMの駆動電流I(CUR )と前記モータ温度推定手段F
4で推定された電動モータMの推定温度からフィードバ
ックされた値とから、電動モータMのトルクMT(TRO
)を一義的に推定するようにしたことで、モータトル
クセンサTS2の省略によりコスト低減が図れるように
なると共に、温度変動による駆動電流I(CUR )の変動
を考慮したトルクが検出され、これにより、正確なトル
ク検出が可能になるという追加の効果が得られる。
【0034】(発明の実施の形態3)この発明の実施の
形態3の電動モータの温度推定装置は、図10のブロッ
ク図に示すように、モータ温度推定回路Fにリミッタ手
段F6が追加された点で相違したもので、その他の構成
は前記発明の実施の形態2と同様であるため、相違点に
ついてのみ説明する。
【0035】図11は、リミッタ手段F6が追加された
モータ温度推定回路Fの制御内容を示す制御フローチャ
ートであり、まず、リミッタ手段F6のステップ401
では、上段のステップ204またはステップ207で演
算された推定トルクTRQ が負の値であるか否かを判定
し、YES(負)の場合は、ステップ402に進んで推
定トルクTRQ を0にセットした後、後段のステップ10
2に進み、また、NO(正)である時はそのまま後段の
ステップ102に進む。
【0036】従って、この発明の実施の形態3の電動モ
ータの温度推定装置によれば、推定トルクTRQ の値が負
の値で与えられることによる弊害を防止することができ
るようになるという追加の効果が得られる。
【0037】(発明の実施の形態4)この発明の実施の
形態4の電動モータの温度推定装置は、前記発明の実施
の形態2のモータ温度推定回路Fにおける推定トルク算
出手段F5の制御内容の変形例が適用されたもので、そ
の他の構成は前記発明の実施の形態2と同様であるた
め、相違点についてのみ説明する。
【0038】図12は、推定トルク算出手段F5が追加
されたモータ温度推定回路Fの制御内容を示す制御フロ
ーチャートであり、まず、推定トルク算出手段F5のス
テップ301では、モータ温度推定手段F4からフィー
ドバックされたモータ推定温度ROTTが20℃未満である
か否かを判定し、YES(ROTT<20℃)であればステ
ップ302〜307において、20℃未満でのトルク補
間値算出用の近似式の係数a1、a2、b1、b2、
c、dをそれぞれセットした後、ステップ314に進
む。
【0039】また、前記ステップ201の判定がNO
(ROTT≧20℃)であれば、ステップ308〜313に
おいて、20℃以上でのトルク補間値算出用の近似式の
係数a1、a2、b1、b2、c、dをそれぞれセット
した後、ステップ314に進む。
【0040】最後に、ステップ314、315、316
では、それぞれセットされた前記係数a1、a2、b
1、b2、c、dを用い、補間用低温値T1、補間用高
温値T2、推定トルクTRQ を、次式に基づいてそれぞれ
演算する。 T1=a1・CUR +b1 T2=a2・CUR +b2 TRQ =(T2−T1)・(ROTT−c)/d+T2
【0041】従って、この発明の実施の形態4の電動モ
ータの温度推定装置においても、前記発明の実施の形態
2、3とほぼ同様の効果が得られる。
【0042】以上発明の実施の形態を図面により説明し
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0043】例えば、発明の実施の形態では、電動パワ
ーステアリング装置で用いられている電動モータに本発
明を適用した例を示したが、その他の全ての電動モータ
に本発明を適用することができる。
【0044】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明請求項
1記載の電動モータの温度推定装置では、上述のよう
に、電動モータの入力電力と出力電力との差分値から電
動モータの温度を推定するようにしたことで、電流値以
外の温度変動要因を考慮した温度推定となり、かつ、入
力電力と出力電力それぞれには温度変動に基づく誤差が
発生しても、差分値には温度変動に基づく誤差が相殺さ
れた状態となるため、温度の推定誤差を大幅に低減させ
ることができるようになるという効果が得られる。
【0045】請求項2記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項1記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記出力電力検出手段が、前記トルク検出手段で検
出された電動モータの出力トルクと前記角速度検出手段
で検出された電動モータの角速度とを乗じることにより
電動モータの出力電力を求めるように構成されている手
段としたことで、出力電力の検出が容易に行えるように
なる。
【0046】請求項3記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項2記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出手段で検
出された駆動電流から出力トルクを一義的に推定するよ
うに構成されている手段としたことで、トルクセンサを
設けることなしに、安価に出力トルクを検出できるよう
になる。
【0047】請求項4記載の電動モータの温度推定装置
は、請求項2記載の電動モータの温度推定装置におい
て、前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出手段で検
出された電動モータの駆動電流と前記温度推定手段で推
定された電動モータの温度からフィードバックされた値
とから出力トルクを一義的に推定するように構成されて
いる手段としたこと、温度変動によるモータ電流の変動
を考慮したトルクが検出され、これにより、正確なトル
ク検出が可能となる。
【0048】請求項5記載の電動モータの温度推定装置
では、請求項3または4に記載の電動モータの温度推定
装置において、前記トルク検出手段で推定された出力ト
ルクの推定値が負の値である時には出力トルクの推定値
を0にセットするリミッタ手段を備えたことで、出力ト
ルクの推定値が負の値で与えられることによる弊害を防
止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置が適用された電動パワーステアリング装置を示す全体
概略図である。
【図2】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置が適用された電動パワーステアリング装置を示すシス
テムブロック図である。
【図3】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置におけるモータ電流検出回路のシャント抵抗部分を示
す回路図である。
【図4】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置を示す基本ブロック図である。
【図5】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置におけるモータ温度推定回路の制御内容を示す制御フ
ローチャートである。
【図6】発明の実施の形態2の電動モータの温度推定装
置を示すブロック図である。
【図7】発明の実施の形態2の電動モータの温度推定装
置におけるモータ単体のトルク−電流特性(温度一定時
実験データ)を示す図である。
【図8】発明の実施の形態1の電動モータの温度推定装
置が適用される電動モータにおける駆動電流−トルク特
性図およびモータ温度−トルク特性図である。
【図9】発明の実施の形態2の電動モータの温度推定装
置におけるモータ温度推定回路の制御内容を示す制御フ
ローチャートである。
【図10】発明の実施の形態3の電動モータの温度推定
装置を示すブロック図である。
【図11】発明の実施の形態3の電動モータの温度推定
装置におけるモータ温度推定回路の制御内容を示す制御
フローチャートである。
【図12】発明の実施の形態4の電動モータの温度推定
装置におけるモータ温度推定回路の制御内容を示す制御
フローチャートである。
【符号の説明】
A マイコン B バッテリ C モータ駆動回路 D 電源回路 E モータ電流検出回路(電流検出手段) ECU コントロールユニット FL フェールランプ F モータ温度推定回路 F1 入力電力算出手段(入力電力検出手段) F2 出力電力算出手段(出力電力検出手段) F3 電力差演算手段 F4 モータ温度推定手段 F5 推定トルク算出手段 F6 リミッタ手段 G 減速ギャ I イグニッションスイッチ L ラック M 電動モータ ML モータライン P ピニオン R フェールセーフ用のリレー RS 角速度センサ SR シャント抵抗 SW ステアリングホイール TL 左前輪 TR 右前輪 TS1 トルクセンサ TS2 モータトルクセンサ 21 電圧測定端子部 22 電圧測定端子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 107:00 B62D 107:00 119:00 119:00 Fターム(参考) 3D032 DA15 DA23 DA49 DA62 DA64 DA67 DD17 EA01 EC23 GG01 3D033 CA03 CA04 CA13 CA16 CA20 CA28 CA33 5H570 AA21 BB09 BB20 CC04 JJ03 JJ04 JJ11 LL02 LL07 LL12 LL19 LL40 MM05 MM07 PP02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの入力電力を検出する入力電
    力検出手段と、 電動モータの出力電力を検出する出力電力検出手段と、 前記入力電力検出手段で検出された入力電力と出力電力
    検出手段で検出された出力電力の差分を求める電力差演
    算手段と、 該電力差演算手段で演算された入力電力と出力電力との
    差分値から電動モータの温度を推定する温度推定手段
    と、を備えていることを特徴とする電動モータの温度推
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記電動モータの出力トルクを検出する
    トルク検出手段と、 前記電動モータの角速度を検出する角速度検出手段と、
    を備え、 前記出力電力検出手段が、前記トルク検出手段で検出さ
    れた電動モータの出力トルクと前記角速度検出手段で検
    出された電動モータの角速度とを乗じることにより電動
    モータの出力電力を求めるように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の電動モータの温度推定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電動モータの駆動電流を検出する駆
    動電流検出手段を備え、 前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出手段で検出さ
    れた電動モータの駆動電流から出力トルクを一義的に推
    定するように構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の電動モータの温度推定装置。
  4. 【請求項4】 前記電動モータの駆動電流を検出する駆
    動電流検出手段を備え、 前記トルク検出手段が、前記駆動電流検出手段で検出さ
    れた電動モータの駆動電流と前記温度推定手段で推定さ
    れた電動モータの温度からフィードバックされた値とか
    ら出力トルクを一義的に推定するように構成されている
    ことを特徴とす
  5. 【請求項5】 前記トルク検出手段で推定された出力ト
    ルクの推定値が負の値である時には出力トルクの推定値
    を0にセットするリミッタ手段を備えていることを特徴
    とする請求項3または4に記載の電動モータの温度推定
    装置。
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