JP2011003897A - リソグラフィ装置、該装置を制御する方法及びリソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法 - Google Patents

リソグラフィ装置、該装置を制御する方法及びリソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テーブル速度を増大させながら液浸液の泡による結像欠陥を低減するか又は解消する。
【解決手段】パターン付放射ビームをテーブルによって支持された基板上に誘導するように構成された投影システムと、投影システムとテーブル、又は基板、あるいはその両方との間に画定された空間に液浸液を供給し閉じ込めるように構成された液体ハンドリングシステムと、移動方向転換の間の距離に基づいて液体ハンドリングに対するテーブルの移動速度を制御するコントローラとを含む液浸リソグラフィ装置が開示される。
【選択図】図7

Description

[0001] 本発明は、リソグラフィ装置、リソグラフィ装置を制御する方法及びリソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。ある実施形態では、液体は蒸留水であるが、別の液体を使用することもできる。本発明の実施形態は、液体について説明されている。しかし別の流体、特にウェッティング流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることである。(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる。)固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの、他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族などの炭化水素、フルオロハイドロカーボン、及び/又は水溶液である。
[0004] 基板又は基板及び基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えば米国特許US4,509,852号参照)は、スキャン露光中に加速すべき大きい塊の液体があることでもある。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 液浸装置では、液浸流体は、流体ハンドリングシステム、デバイス構造又は装置によってハンドリングされる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、液浸流体を供給することができ、それ故、流体供給システムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、少なくとも部分的に液浸流体を閉じ込めることができ、それにより、流体閉じ込めシステムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、液浸流体へのバリアを提供することができ、それにより、流体閉じ込め構造などのバリア部材である。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、ガスのフローを生成又は使用して、例えば、液浸流体のフロー及び/又は位置を制御するのを助けることができる。ガスのフローは、液浸流体を閉じ込める封止を形成することができ、したがって、流体ハンドリング構造を封止部材と呼ぶこともできる。このような封止部材は、流体閉じ込め構造であってもよい。ある実施形態では、液浸液は、液浸流体として使用される。この場合、流体ハンドリングシステムは、液体ハンドリングシステムであってもよい。上記説明に関して、本節で流体に関して定義されたフィーチャへの言及は、液体に関して定義されたフィーチャを含むと考えてもよい。
[0006] 液浸リソグラフィでは、空間から露光中の基板又は基板を支持する基板テーブル上へいくらかの液体が失われることがある。失われた液体は、欠陥を引き起こす恐れがある。基板/基板テーブル上にある液滴が後で空間内の液体、例えば、液体メニスカスと衝突するによって、空間内の泡などのある量のガスが形成されることがある。泡は、基板のターゲット部分に向けられた結像放射と干渉して基板上の結像パターンに影響することがある。
[0007] 例えば、スループットを増大させながらそのような結像欠陥を低減するか又は解消することが望ましい。
[0008] 一態様によれば、パターン付放射ビームをテーブルによって支持された基板上に誘導するように構成された投影システムと、投影システムとテーブル、又は基板、あるいはその両方によって構成される対向面との間に画定された空間に液浸液を供給し閉じ込めるように構成された液体ハンドリングシステムと、液体ハンドリングシステムに対するテーブルの移動を制御するコントローラであって、移動方向転換の間の距離に基づいて移動速度を変更するように構成されたコントローラとを備える液浸リソグラフィ装置が提供される。
[0009] 一態様によれば、液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択する方法であって、液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの複数の領域を決定するステップと、液体ハンドリング構造の下のテーブルの複数の可能な移動方向を決定するステップと、可能な方向のうちの1つの方向に液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの1つ又は複数の領域の上の移動を含む領域間の複数の可能な経路を決定するステップと、経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づいて複数の可能な経路の各々の合計時間を計算するステップと、計算された合計時間の比較に基づいて複数の可能な経路のうちの1つを選択するステップとを含む方法が提供される。
[0010] 一態様によれば、リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法であって、投影システムから液体を通してテーブルによって支持された基板上にパターン付放射ビームを投影するステップと、投影システムに対して経路に沿ってテーブルを移動させるステップであって、投影システムに対するテーブルの移動速度が経路内の方向転換の間の距離に基づいて変更されるステップとを含む方法が提供される。
[0011] 一態様によれば、リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法であって、投影システムとテーブル、テーブルによって支持される基板、又はその両方の対向面との間の空間に閉じ込め構造によって液体を閉じ込めるステップと、投影システムから液体を通して基板上にパターン付放射ビームを投影するステップと、投影システムに対して対向面を経路に沿って移動させるステップであって、対向面と閉じ込め構造との間の液体の液体メニスカスの未臨界速度へ向けて投影システムに対する対向面の移動速度を増加させることで少なくとも部分的に経路内の方向転換の間の距離が選択されるステップとを含む方法が提供される。
[0012] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0013]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す図である。 [0014]リソグラフィ投影装置で使用する液体供給システムを示す図である。 [0014]リソグラフィ投影装置で使用する液体供給システムを示す図である。 [0015]リソグラフィ投影装置で使用する別の液体供給システムを示す図である。 [0016]リソグラフィ投影装置で使用する別の液体供給システムを示す図である。 [0017]本発明のある実施形態による液体ハンドリング構造の平面図である。 [0018]本発明のある実施形態による液体ハンドリング構造の断面図である。 [0019]本発明のある実施形態による液体ハンドリング構造に対する基板/基板テーブルの特定距離の移動後の液体ハンドリング構造の断面図である。 [0020]本発明のある実施形態による液体ハンドリング構造に対する基板/基板テーブルの特定距離を超えた移動後の液体ハンドリング構造の断面図である。 [0021]特定の方向に移動する特定の液体ハンドリング構造の最大移動速度及び移動長を示すグラフである。 [0022]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの経路の平面図である。 [0023]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの経路の平面図である。 [0024]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの可能な経路の平面図である。 [0025]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの可能な経路の平面図である。 [0026]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの可能な経路の平面図である。 [0027]液体ハンドリング構造の下の基板テーブルの可能な経路の平面図である。 [0028]ある実施形態による基板テーブルと液体ハンドリング構造の断面図である。 [0029]本発明のある実施形態による基板テーブルと測定テーブルの平面図である。 [0030]一方向の特定距離の移動後の基板テーブル上の開口、ダンパの縁部及びメニスカス接触線の相対位置の平面図である。
[0031] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
− 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
− 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板Wを正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0032] 照明システムILは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0033] 支持構造MTはパターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスMAが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスMAを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0034] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0035] パターニングデバイスMAは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0036] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0037] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0038] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0039] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置とは、例えば放射源SOがエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源SOが水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0040] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータILを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、イルミネータILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0041] 放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターニングされる。パターニングデバイスMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けを借りて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動できる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。一般に、支持構造MTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分Cの間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして周知である)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0042] 図示のリソグラフィ装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0043] 1.ステップモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームBに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[0044] 2.スキャンモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームBに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分Cの(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分Cの(スキャン方向における)高さが決まる。
[0045] 3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0046] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0047] 投影システムの最終要素と基板との間に液体を提供する構成は、少なくとも2つの一般的カテゴリに分類される。これらは、浴槽タイプ構成と、いわゆる局所液浸システムである。浴槽タイプ構成では、実質的に基板の全体とオプションとして基板テーブルの一部が液体の浴槽内に浸漬される。いわゆる局所液浸システムは、液体が基板の局所領域にのみ提供される液体供給システムを使用する。後者のカテゴリでは、液体によって充填される空間は、平面視で基板の上面より小さく、液体で充填される領域は、基板がその領域の下を移動する間、投影システムに対して実質的に静止している。本発明のある実施形態が指向する別の構成は、液体が閉じ込められないオールウェット解決策である。この構成では、実質的に基板の上面全体と基板テーブルの全部又は一部が液浸液に覆われる。少なくとも基板を覆う液体の深さは小さい。液体は、基板上の液体の薄膜などの膜であってもよい。図2〜図5の液体供給デバイスのいずれもそのようなシステムで使用することができる。しかし、液体供給デバイスには封止特徴部が存在しないか、活性化されていないか、通常のものより効率が落ちるか、又はその他の点で液体を局所領域にのみ封止する効果がない。図2〜図5には、4つの異なるタイプの局所液体供給システムが示されている。
[0048] 提案されている構成の1つは、液体供給システムが液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局所領域に、及び投影システムの最終要素と基板の間にのみ液体を提供する(基板は通常、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。これを配置構成するために提案されている1つの方法が、PCT特許出願公開WO99/49504号に開示されている。図2及び図3に図示されているように、液体が少なくとも1つの入口によって基板W(図3に矢印で示す)上に、好ましくは最終要素に対する基板Wの動作方向に沿って供給され、投影システムPS(図3に矢印で示す)の下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。つまり、基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板Wの動作方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に配置された入口及び出口の様々な方向及び数が可能であり、一例が図3に図示され、ここでは各側に4組の入口と出口が、最終要素の周囲に規則的パターンで設けられる。液体供給デバイス及び液体回収デバイス内の矢印は、液体のフローの方向を示す。
[0049] 局所液体供給システムがある液浸リソグラフィのさらなる解決法が、図4に図示されている。液体が、投影システムPSのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、矢印で表される入口の半径方向外側に配置された複数の別個の出口によって除去される。入口及び出口は、投影される投影ビームが通る穴が中心にある板に配置することができる。液体は、投影システムPSの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPSの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組合せの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの動作方向によって決定することができる(他の組合せの入口及び出口は動作しない)。図4の断面図では、矢印は入口への、また出口からの液体のフローの方向を示す。
[0050] 欧州特許出願公開EP1420300号及び米国特許出願公開US2004−0136494号では、ツイン又はデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の概念が開示されている。このような装置は、基板を支持する2つのテーブルを有する。第1の位置にあるテーブルで、液浸液がない状態でレベリング測定を実行し、液浸液が存在する第2の位置にあるテーブルで、露光を実行する。あるいは、装置は1つのテーブルのみを有する。
[0051] PCT特許出願公開WO2005/064405号は、液浸液が閉じ込められないオールウェット構成を開示している。このようなシステムでは、基板の上面全体が液体で覆われる。これは、基板の上面全体が実質的に同じ状態に曝露しているので有利なことがある。これは、基板の温度制御及び処理にとって利点を有する。WO2005/064405号では、液体供給システムが投影システムの最終要素と基板の間のギャップに液体を供給する。その液体は、基板の残りの部分の上に漏れる(又は流れる)ことができる。基板テーブルの縁部にあるバリアは、液体が逃げるのを防止し、したがって制御された方法で基板テーブルの上面からこれを除去することができる。このようなシステムは、基板の温度制御及び処理を改良するが、それでも液浸液の蒸発が生じることがある。その問題の軽減に役立つ1つの方法が、米国特許出願公開US2006/0119809号に記載されている。すべての位置で基板を覆い、液浸液を自身と基板及び/又は基板を保持する基板テーブルの上面との間に延在させるように構成された部材が提供される。
[0052] 提案されている別の構成は、液体供給システムに流体閉じ込め構造を提供する構成である。流体閉じ込め構造は、投影システムの最終要素と基板テーブルとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在していてもよい。そのような構成を図5に示す。流体閉じ込め構造は、投影システムに対してXY平面で実質的に静止しているが、Z方向(光軸方向)には相対的に多少動くことができる。流体閉じ込め構造と基板表面との間には封止が形成される。ある実施形態では、流体閉じ込め構造と基板表面との間には封止が形成され、封止はガスシールなどの非接触封止でよい。そのようなシステムが、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。別の実施形態では、流体閉じ込め構造は、非ガスシールである封止を有するので液体閉じ込め構造と呼んでもよい。
[0053] 図5は、投影システムPSの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wとの間の空間11の境界の少なくとも一部に沿って延在するバリア部材又は流体閉じ込め構造を形成する本体12を備えた局所液体供給システム又は流体ハンドリング構造又はデバイスを概略的に示す。(以下の説明で、基板Wの表面という表現は、明示的に断りのない限り、追加的に又は代替的に、基板テーブルWTの表面も意味することに留意されたい。)流体ハンドリング構造は、投影システムPSに対してXY平面で実質的に静止しているが、Z方向(光軸方向)には相対的に多少動くことができる。ある実施形態では、本体12と基板Wの表面との間には封止が形成され、封止は、ガスシール又は流体シールなどの非接触封止でよい。
[0054] 流体ハンドリングデバイスは、投影システムPSの最終要素と基板Wとの間の空間11内に少なくとも部分的に液体を封じ込める。液体が基板Wの表面と投影システムPSの最終要素との間の空間11内に閉じ込められるように、基板Wへのガスシール16などの非接触封止を投影システムPSのイメージフィールドの周囲に形成することができる。空間11は、投影システムPSの最終要素の下に位置しそれを取り囲む本体12によって少なくとも部分的に形成される。液体は、投影システムPSの下の空間11、及び液体入口13によって本体12内に流し込まれる。液体は、液体出口13によって除去することができる。本体12は、投影システムPSの最終要素から上に少し延在することができる。液体のバッファが提供されるように、液面は最終要素より上に上昇する。ある実施形態では、本体12は、上端で、投影システムPS又はその最終要素の形状にぴったりと一致する、例えば円形の内周を有する。底部で、内周は、イメージフィールドの形状、例えば矩形にぴったりと一致するが、これはそうでなくてもよい。内周は任意の形状であってよく、例えば、内周は投影システムの最終要素の形状に一致していてもよい。内周は円形であってもよい。
[0055] 液体は、使用時に、本体12の底部と基板Wの表面との間に形成されるガスシール16によって空間11内に封じ込められる。ガスシール16は、ガス、例えば、空気又は合成空気によって形成されるが、ある実施形態では、N又はその他の不活性ガスによって形成される。ガスシール16内のガスは、入口15を介して本体12と基板Wとの間のギャップに加圧下で提供される。ガスは、出口14を介して抽出される。内側に液体を閉じ込める高速のガスのフローが存在するように、ガス入口15上の過圧、出口14上の真空レベル及びギャップの幾何構造が配置されている。本体12と基板Wとの間の液体上のガスの力で、液体は空間11内に封じ込められる。入口/出口は、空間11を取り囲む環状の溝であってもよい。環状の溝は、連続的であっても又は不連続的であってもよい。ガスのフローは、液体を空間11内に封じ込める効果がある。そのようなシステムが、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0056] 図5の例は、液体が任意の一時点で基板Wの上面の局所領域にのみ提供されるいわゆる局所領域構成である。例えば、米国特許出願公開US2006−0038968号に開示された単相抽出器又は2相抽出器を使用する流体ハンドリングシステムを含むその他の構成も可能である。ある実施形態では、単相抽出器又は2相抽出器は、多孔質の材料で覆われた入口を備えていてもよい。単相抽出器の実施形態では、多孔質の材料は、単液体相液体抽出を可能にするために、ガスから液体を分離するために使用される。多孔質の材料の下流側にあるチャンバはわずかに圧力がかかった状態に保たれ、液体で充填されている。チャンバ内の加圧は、多孔質の材料の穴に形成されたメニスカスによって周囲ガスがチャンバ内に引き込まれない程度の大きさである。しかし、多孔質の表面が液体に接触すると、フローを制限するメニスカスは存在せず、液体はチャンバ内に自由に流入できる。多孔質の材料は、例えば5〜300μm、望ましくは5〜50μmの範囲の直径の多数の小さい孔を有する。ある実施形態では、多孔質の材料は、少なくともわずかに親液性(例えば、親水性)であり、すなわち、水などの液浸液に対して90°未満の接触角を有する。
[0057] その他の多くのタイプの液体供給システムも可能である。本発明は、任意の特定のタイプの液体供給システムに限定されない。本発明は、投影システムの最終要素と基板との間の液体が例えば使用を最適化する際に閉じ込められる閉じ込め液浸システムと併用する場合に有利である。しかし、本発明は、その他の任意のタイプの液体供給システムとも併用することができる。
[0058] 図6は、例えば、図5の封止構成14、15、16に取って代わることができる本発明のある実施形態のメニスカスピニング装置を示す。図6のメニスカスピニング装置は、複数の離散的な(抽出)開口50を含む。各開口50は円形として示されているが、これはそうでなくてもよい。実際、1つ又は複数の開口50の形状は、正方形、円、直線的な形状、矩形、長円、三角形、スリットなどの細長い形状から選択された1つ又は複数の形状であってもよい。各々の開口50は、平面視で、おそらくは0.5mmを超える、望ましくは1mmを超える最大寸法を備えた直径などの最大断面寸法を有する。開口50は、汚染によって大きな影響を受けにくいことが望ましい。
[0059] 図6のメニスカスピニング装置の開口50の各々は、別々の加圧源に接続されていてもよい。代替的に又は追加的に、開口50の各々又は複数は、それ自体が加圧下に保持された共通のチャンバ(環状でもよい)に接続されていてもよい。こうして、各々又は複数の開口50で均一な加圧が達成することができる。開口50は真空源に接続することができ、及び/又は液体供給システムを囲む雰囲気の圧力を増大させて必要な加圧を生成することができる。
[0060] 各開口50は、例えば、2相流内の液体とガスの混合物を抽出するように設計されている。液体は空間11から抽出され、ガスは開口50の反対側の雰囲気から液体側に抽出される。これによって、矢印100で示すガス流が生成される。このガス流は、開口50の間のメニスカス90を図6に示す所定位置、例えば、隣接する開口50の間にピン止めする効果がある。ガス流は、運動量の阻止、ガス流に誘発された圧力勾配、及び/又は液体上のガス流の抗力(剪断力)によって閉じ込めた液体を維持する助けになる。
[0061] 図6から分かるように、開口50は、平面視で、多角形の形状を形成するように配置されている。図6の場合、これは、主軸110、120が投影システムPSの下の基板Wの主移動方向に整列した菱形の形状である。これによって、開口50が円形に配置された場合と比較して最大スキャン速度が確実に速くなる。これは、2つの開口50の間のメニスカスにかかる力が基板Wが移動する方向と2つの開口50を結ぶ線とがなす角度であるθの余弦cosθを係数として低減するためである。したがって、開口50の形状の主軸110を基板の主移動方向(普通はスキャン方向)に整列させ、第2の軸120を基板の他方の主移動方向(普通はステップ方向)に整列させることでスループットを最適化できる。
[0062] θが90°以外の任意の構成が有利であることを理解されたい。したがって、主軸の主移動方向への正確なアライメントは不可欠ではない。さらに、形状が円形の場合、移動方向に垂直に整列した開口50が常に2つあり、したがって、これら2つの排出口の間のメニスカスは、基板Wの移動によって最大の利用可能な力を受けることを理解されたい。
[0063] 上記から、各辺が基板の主移動方向に対して約45°に整列した正方形の形状を使用する場合にも大きな利点があることが分かる。しかし、本発明のある実施形態は、開口50が平面視で形成する例えば円などの任意の形状に適用可能である。
[0064] 開口の半径方向外側に稼働中にガス流を供給することができるガスナイフ開口を設けてもよい。そのような構成は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする2009年5月25日出願の米国特許出願US61/181,158号に記載されている。ある実施形態では、ガスナイフは存在しない。ガスナイフの使用を回避することで、基板Wからの液体の蒸発量を低減して液体の飛散及び/又は熱膨張/収縮効果を低減することができる。ガスナイフのガス流は基板上に下向きの力を加えるので、ガスナイフの使用を回避することは望ましい。この力は、基板表面を変形させることがある。
[0065] 図7は、図6に示す線VII−VIIで切った液体ハンドリング構造12の断面図である。図7で、矢印100は、液体ハンドリング構造12の外から開口50に関連付けられた通路55へ流入するガス流を示す。矢印150は、液体ハンドリング構造12の下からの液体の通路を示す。この通路は、空間11から開口50に通じるものであってもよい。通路55及び開口50は、2相抽出(すなわち、ガスと液体)が望ましくは環状流モードで実行されるように設計されている。環状流モードでは、ガスは実質的に通路55の中心を通過する。液体は、実質的に通路55の壁面に沿って流れる。その結果、脈流があまり生成されない平滑なフローが生まれ、望ましくはそうでなければ発生する可能性がある振動を最小限にする。
[0066] メニスカス90は、開口50へ流入するガス流によって誘発される抗力によって開口50の間にピン止めされる。約15m/sを超える、望ましくは20m/sのガス抵抗速度で十分である。
[0067] 各々が1mmの幅(例えば、直径)を備え3.9mmだけ離間した針の形態でもよい複数の離散的な通路(例えば、40前後の、例えば36の)でメニスカスをピン止めするのに十分である。そのようなシステム内の合計ガス流は、100リットル/分程度である。
[0068] 開口50及び液体ハンドリング構造12の詳細は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする米国特許出願公開US2008/0212046号及び2008年5月8日出願の米国特許出願US61/071,621号に記載されている。
[0069] ある実施形態では、下面40には、液体ハンドリング構造12から流体(例えば、液浸液などの液体)を排出するように構成されたさらに1つ又は複数の(供給)開口70が形成されている。これらの開口70は、液体を空間11内に流入させる要素であると考えてよい。開口70は、通路75に接続されている。開口70は、投影システムPSの光軸に対して抽出開口50の半径方向内側にある。流体ハンドリングシステム12の開口70から流出する液体は、基板Wの方へ向けられる。このタイプの開口70は、液浸液内の泡の生成の確率を低減するために提供される。基板Wの縁部と基板テーブルWTとの間のギャップ内にガスが捕集されることがある。液体ハンドリング構造12の下面の進入部で、液体ハンドリング構造12は基板Wの対向面に対して十分に高速で移動することができ、したがって液体は空間11から開口50へ流出できない。縁部20と開口50との間の液体ハンドリング構造12の下面の部分はディウェッティングされることがあり、開口50のメニスカスピニングの有効性に影響することがある。望ましくは、開口50の付近の別の開口70を通して液体を供給することで泡混入及び/又はディウェッティングの恐れを低減する助けになる。
[0070] 開口70の幾何学的形状は、液体ハンドリング構造12の液体を封じ込める有効性に影響する。
[0071] 開口70は、平面視で開口50の形状と同様の角がある形状を有することが望ましい。実際、開口70及び50の角がある形状は、望ましくは実質的に同様である。ある実施形態では、各々の形状は、各々の角の頂点に開口70又は開口50を有する。望ましくは、開口70は、開口50から10mm以内、望ましくは5mm以内である。複数の開口70がある場所では、各開口70は、開口50から10mm以内、望ましくは5mm以内である。すなわち、開口50によって形成される形状のすべての部分は、開口70によって形成される形状の部分から10mm以内である。
[0072] 開口50及び開口70に関する詳細は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする2009年5月6日出願の米国特許出願US12/436,626号に記載されている。
[0073] 抽出開口50と例えば基板W又は、基板テーブルWTの対向面との間に加圧が生成される。(対向面という表現は、基板テーブル、基板Wの表面、あるいはその両方の表面を含む。基板及び/又は基板テーブルW/WTという表現は、例えば、リソグラフィ装置内の基板テーブル又はその他の任意のテーブル上に提供されたセンサ表面などのその他の適用可能な対向面を含む。基板テーブルという表現は、本明細書ではテーブルという表現を含むことを理解されたい。対向面は、例えば、下面40が基板テーブルWTと基板Wとの間のギャップの上にある時には基板及び基板テーブルであってもよい)。下面40が対向面に近いほど、ガス流100は強力で、そのため、メニスカス90の所定位置へのピニングが有効である。抽出開口50と対向面との間の加圧が大きいほど、ガス流100は強力で、そのため、メニスカス90の位置は安定する。開口50と対向面との間の加圧によって、液体ハンドリング構造12を対向面側へ引き付ける力が生まれる。
[0074] 供給開口70から液体流が流出する結果、基板W及び/又は基板テーブルWTと液体ハンドリング構造12との間に斥力が発生する。
[0075] 液体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWTとの間の通常の離間距離で、総計の力(抽出開口50からの引力、供給開口70からの斥力及び重力の総計)は引力である。液体ハンドリング構造12の剛性(例えば、投影システムPSの光軸方向などのz方向の、及び/又は一般に基板表面に垂直な方向の)は、液体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離の変化に応じて力のレベルが変化する様子を表す。したがって、ある実施形態では、剛性は、y軸にかかる合計の力対x軸に沿った液体ハンドリング構造12の下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTとの間の距離の導関数である。ある実施形態では、x及びy軸は、流体ハンドリング構造の下面に平行な平面内にあってもよい。x及びy軸は、一般に基板表面に平行な平面内にあってもよい。
[0076] 液体ハンドリング構造12の剛性が基板W及び/又は基板テーブルWTからの典型的な動作距離で高すぎる場合、合焦エラーが発生することがある。これは、基板W及び/又は基板テーブルWTの上の液体ハンドリング構造12の高さの位置エラーが頻発することによる。所望の高さからのいかなる変化も名目(及び較正)値に対して力の差を発生させる。この力の差によって、予想位置からの基板Wのずれが生じ、合焦エラーが発生する。
[0077] 開口50と外縁部45との間の下面40は、ダンパ47と考えることができる。ダンパ47が大きいほど(すなわち、開口50と縁部45との間の寸法が広いほど)、液体ハンドリング構造12の剛性は高くなる。したがって、ダンパ47の幅を最小限にすることが望ましい。
[0078] 図8及び図9は、図示のように、基板及び/又は基板テーブルW/WTが右側に移動するにつれてメニスカス90の位置が変化する様子を示す。液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの移動の相対速度が臨界レベルを超える場合、メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTと接触する液体ハンドリング構造12に対する位置は、空間11から離れて図の右側へ移動する。したがって、メニスカスは、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの移動速度よりも遅い速度で移動する。メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTと接触する位置は、液体ハンドリング構造12に対して移動する。図8及び図9に示すように、時間と共に、液体ハンドリング構造12に対するメニスカス90の基板及び/又は基板テーブルW/WTとの接触位置は、空間11から離れて図の右側へ移動する。
[0079] ダンパ47を備える液体ハンドリング構造12の場合、メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTと接触する位置がダンパ47の下にもはやなくなるまでメニスカス90は安定している。この状況を図9に示す。メニスカス90がその位置に達すると、メニスカス90は液滴91に分解し、液滴91は液体ハンドリング構造12によって消失する。
[0080] したがって、図の液体封じ込め地点から、ダンパ47をできるだけ広くとることが有利であるということが分かる。しかし、これは、上記のより寸法が小さいダンパ47に導く液体ハンドリング構造12の剛性を低下させるという欲求と矛盾する。
[0081] 液滴91は欠陥源である。例えば、液滴91は、汚染、乾燥する汚れ、及び/又は局所熱負荷を引き起こすことがあり、液体ハンドリング構造12と基板及び/又は基板テーブルW/WTとの間に延在するメニスカス90との接触時に空間内に泡が発生する恐れがある。基板及び/又は基板テーブルW/WT上の液滴91の位置は液体閉じ込め構造12の下を通過することがある。液滴91と閉じ込められた液体との衝突によって欠陥の問題が引き起こされることがある。
[0082] 例えば、閉じ込め液浸システムでは、液滴91は、液体閉じ込め構造12と基板Wとの間に延在する液体メニスカス90と衝突することがある。そのような衝突によって、液体は、気体(例えば、空気)を直径が例えば5〜10μmでよいが1〜500μmであってもよい泡として閉じ込めることがある。泡のサイズは、通常5〜10ミクロンである。泡は、液浸液を通して投影システムPSと基板Wとの間の空間11内に移動することができ、又は泡は基板W上に静止し、空間11に対する基板Wの相対移動によって空間11内に移動することができる。この場所にある泡は、結像に影響することがある、すなわち、泡はレジスト内に暴露されて結像の欠陥を引き起こすことがある。
[0083] メニスカス90は、基板及び/又は基板テーブルW/WTの移動方向が変化する、例えば、反対方向に移動すると、図7に示す位置に戻る。
[0084] 液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの所与の相対速度で、メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTに接触する液体ハンドリング構造12に対する位置は、所与の率で変化することが理解されよう。液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの相対速度が増加する場合、所与の率も増大する。液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの相対速度が減少する場合、所与の率も減少する。液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの特定の速度に満たない場合、メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTに接触する液体ハンドリング構造12に対する位置は実質的に一定である。この速度を未臨界速度と呼ぶ。
[0085] この理解に基づいて、基板及び/又は基板テーブルW/WTの右方への短い移動の場合に、長い移動の場合と比較して液体ハンドリング構造12に対するより高い速度を使用することができる。これは、短い移動の場合に、メニスカス90が基板及び/又は基板テーブルW/WTに接触する位置が短い時間だけ可能であるために高速で移動することができる。この短い時間に、メニスカスが基板及び/又は基板テーブルW/WTに接触する液体ハンドリング構造12に対する位置は、ダンパ47の下から移動しない。逆に、より長い時間同じ速度が使用されたとすると(移動距離が長いため)、基板及び/又は基板テーブルW/WTに接触するメニスカス90の端部がダンパ47の下から移動するため、流出が発生するであろう(すなわち、メニスカスから液滴が漏れる)。したがって、所与の方向でのより長い移動では、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの速度を低減することが望ましい。
[0086] 図10は、特定方向の移動長と流出が発生する前の(すなわち、基板及び/又は基板テーブルW/WT上のメニスカス90の位置がダンパ47の下から移動する前の)最大許容移動速度との関係を示す。このグラフは、テーブルがさまざまな移動長と速度でスキャンされ、液滴91がモニタされて最大速度を示す実験に基づいて作成することができる。図から分かるように、短い移動長では、大きい最大速度を達成することができる。長い移動長では、小さい最大速度が望ましい。極めて大きい長さでは、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WT上のメニスカス90の位置が実質的に変化しない最大速度を使用することができる。この速度は未臨界速度である。
[0087] 光軸周りに対称である液体ハンドリング構造12の場合、図10に示すような1つのグラフを用いて任意の方向の特定距離の移動の最大速度を決定することができる。しかし、光軸周りに非対称である図6に示すような液体ハンドリング構造の場合、方向が異なると特性が異なることがある。その場合、図10に示す複数の異なる方向のデータを生成する必要がある。例えば、流体閉じ込め構造が角が特定の移動方向、例えば、スキャン及び/又はステップ方向に整列した直線的な形状をしている場合である。
[0088] ある実施形態では、液体ハンドリング構造12の下の基板及び/又は基板テーブルW/WTの運動を制御するコントローラ150が提供される。コントローラ150は、経路500に沿った液体ハンドリング構造12と基板及び/又は基板テーブルW/WTとの間の相対運動を制御する。経路500は、ビームBによって照明される必要がある基板及び/又は基板テーブルW/WTのすべての領域が投影システムPSの下を(したがって、液体ハンドリング構造12の下を)通過するように設計されている。そのような経路500内では、通常、そのいくつかの部分が直線である多数の方向転換がある。典型的な経路500を下記の図11〜図16に示す。
[0089] コントローラ150は、経路500内の方向転換の間の距離に基づいて、液体ハンドリング構造12と基板及び/又は基板テーブルW/WTとの間の相対速度を変更することがある。したがって、特定の方向の移動で、図10に示すようなグラフが調べられる。経路500内の方向転換の間の距離に等しいx軸上の長さに基づいて、基板及び/又は基板テーブルW/WTと液体ハンドリング構造12との間の最大許容相対速度が予測できる。したがって、経路500のその部分について、基板及び/又は基板テーブルW/WTは、液体ハンドリング構造12に対してその最大許容速度で移動する。
[0090] 経路500は、いくつかの部分に分割することができる。これらの部分の各々について、以上のように、最大許容速度が計算される。次に、コントローラ150は、その部分について、液体ハンドリング構造12に対して当該速度で移動するように基板及び/又は基板テーブルW/WTを制御することができる。
[0091] コントローラ150は、所望の経路及び/又はその所望の経路の移動速度で事前プログラミングしてもよい。すなわち、各部分の最大許容相対速度についての計算は、コントローラ外で(例えば、別のコンピュータ上で、又は液浸装置の別の部分で)実行してもよい。したがって、コントローラ150は、対向面と液体ハンドリング構造12との間の移動を制御するために計算データでプログラミングしてもよい。
[0092] 非対称の液体ハンドリング構造12の場合、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの移動方向に基づいて移動速度を変更することが望ましい。しかし、そうでなくてもよく、任意の方向又は少なくとも1つ又は複数の方向の移動に有効な図10に示すような包括的なグラフを作成してもよい。1つ又は複数の特定の方向は、スキャン及び/又はステップ方向であってもよい。液体ハンドリング構造12は、平面視で直線的な形状を有していてもよい。形状の1つ又は複数の角は、スキャン及び/又はステップ方向に整列してもよい。しかし、その結果として、複数の異なる方向について図10に示すようなグラフを作成した場合に達成可能な速さの移動が達成することができる訳ではない。例えば、直線的な形状を備えた液体ハンドリング構造の場合、移動方向は、形状の2つの隣接する角の間に整列する。
[0093] コントローラ150は、ルックアップテーブル又は公式(回帰公式など)に基づいて最大許容速度を計算してよく、あるいは経路500の各々の部分について最大許容速度で事前プログラミングしてもよい。ルックアップテーブルは、図10に示すようなグラフに対応する移動方向、移動速度及び移動長を含んでいてもよい。公式は、最大速度を計算できるように変数を有していてもよい。
[0094] 最大許容速度は、また、液浸液が対向面(例えば、基板Wの上面)となす接触角に大幅に依存する。したがって、コントローラ150は、液浸液が対向面となす接触角に基づいて速度を変更することができる。
[0095] ある実施形態では、コントローラ150は、液体ハンドリング構造12下の対向面(例えば、基板及び/又は基板テーブルW/WTの表面)のある領域が平滑である時には、上記の情報だけに基づいて速度を変更する。液体ハンドリング構造12の下の対向面は、連続的であってもよい。液体ハンドリング構造12の下の対向面には、ギャップ又は高さの大きい変化がなくてもよい。(これは以前のリソグラフィ露光で形成された基板上のフィーチャの高さの変化を無視してもよい)。例えば、基板Wの縁部と基板Wが内部に収容された基板テーブルWTの縁部との間のギャップが液体ハンドリング構造12の下にないという条件を設けてもよい。ギャップは、液体ハンドリング構造12の下面から離間していてもよい。このようなギャップ又は高さの変化(例えば、段差又は不連続な表面)の存在は、例えば図10に示す漏出のない最大達成可能速度が実際には達成不能であるということを意味することがある。したがって、コントローラ150は、移動速度の制御を無効にして、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする2009年6月16日出願の米国特許出願US61/187,496号に開示されたアルゴリズムのような別のアルゴリズムを用いて装置を制御してもよい。コントローラ150は、経路500内の方向転換の間の距離に基づいて液体ハンドリング構造12に対する基板テーブルWTの移動速度を変更するために満たすべき別の条件を必要としてもよい。基板及び/又は基板テーブルW/WTの平滑な及び/又は連続的な表面は、例えば、基板Wの中央に存在する。
[0096] 図11は、コントローラ150が、液体ハンドリング構造12の下の基板及び/又は基板テーブルW/WTの経路500の部分510内の移動速度を制御する様子の実際の例を示す。経路500は、各フィールド520、530、540、550が順次液体ハンドリング構造12の下を通過するように蛇行する。各フィールドは図11で上から下に(フィールド520及び540の場合)又は図11で下から上に(フィールド530及び550の場合)結像される。したがって、各フィールド520、530、540、550の移動は、結像中は実質的に直線的である。経路500は、各フィールド520、530、540、550の間で180°方向転換する。
[0097] 各部分510の端部で方向が変化する。距離は、任意の数の方法で測定することができる。ある実施形態では、経路内の方向転換の間の距離は、部分510の端部の2つの地点511、512の間の距離として計算される。ある実施形態では、移動距離は、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルの直線運動の長さと考えられる。
[0098] 端点511、512は、移動方向が特定の方向の特定の角度範囲外にある経路500内の位置とみなされる。例えば、特定の方向は、フィールド540を横断する部分510の直線部分の方向と考えられる。特定の角度範囲を90°とする場合、各端部は、位置511及び512にあるものとして画定される。次に、距離は、例えば、端部511、512の間で経路500に沿った距離、端部511、512の間の直線距離、端部511、512の間の直線部分の方向の距離、又はフィールド540にわたる直線部分の距離のいずれかとして測定可能であり、一般に、これらは、直線部分の方向の経路に沿った距離又は直線部分の長さに対応するか、あるいは端部の間の距離である。
[0099] 図12は、図11に示す運動の後にたどる経路500の部分を示す。経路500は、1列のフィールド560が結像され次の1列のフィールド561が結像される前の基板及び/又は基板テーブルの運動に対応する。経路は、2つの列の間の運動である。この運動は、フィールド520、530、540、550にわたる直線部分よりも長い長尺の直線部分515を含む。したがって、コントローラ150は、部分515の距離が部分510の距離より長いために、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの速度をより遅い速度に制御する。こうして、図10に示すようなデータは、部分510よりも部分515でより遅い速度を用いるべきであることを示す。この場合、距離を測定し部分を画定する図11に関連して前述したのと同じアルゴリズムを使用することができる。図12の経路500の部分515のほうが長いため、達成される最大速度は、図11の部分510のそれより小さい。
[00100] したがって、コントローラ150は、経路500の各々の部分について、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの速度を最大限にすることができる。速度を増加すると、スループットが増加する。特に小さいフィールドサイズの場合、本発明のある実施形態は有利である。1つ又は複数のフィールドを用いて1つのダイを作成することができる。ダイは、単一の半導体デバイスであってもよい。したがって、本発明のある実施形態を利用するために、ユーザは、例えば以前より多くのフィールドから単一のダイを形成する選択をすることができる。1mm×1mmから30mm×35mmの範囲からフィールドサイズを選択することができる。ある実施形態では、通常の最大フィールドサイズは、26mm×33mmで最小限界値が約1mm×1mmである。本発明のある実施形態を使用すると、25〜28mmから選択したx方向のフィールドサイズが望ましく、23〜32mmから選択したx方向のフィールドサイズが利点を達成する。y方向では、10〜25mmから選択したフィールドサイズが望ましい。ある実施形態では、14〜22mmから選択したy方向のフィールドサイズが望ましい。ある実施形態では、13mm未満のy方向のフィールドサイズはほとんど改善を示さず、13mmを超えるy方向のフィールドサイズが望ましい。ある実施形態では、約22mmを超えるy方向のフィールドサイズでは、スループットは、13mm未満のy方向のフィールドサイズのスループットより優れている。しかし、y方向のフィールドサイズがこれ以上大きくなってもスループットは、大幅に変化することはない。
[00101] x方向では、24〜31mmから選択したフィールドサイズが望ましく、又は25〜30mmから選択したフィールドサイズがさらに望ましい。ある実施形態では、25〜28mmから選択したx方向のフィールドサイズが望ましい。ある実施形態では、14〜22mmから選択したy方向のフィールドサイズも望ましい。最も望ましくは、ある実施形態では、フィールドサイズは、x方向に25.5〜27mmから選択され、y方向に14.5〜18mmから選択される。
[00102] 小さいダイのサイズを備えた経路の場合、以前は、使用された最大速度は、液滴91が任意の距離(例えば、図10の右側)で流出する速度である臨界速度以下であった。小さい移動でより高い最大速度を使用することができる(図10の左側)という現在の考え方によれば、短い距離の移動をより高速で実行してスループットを上げることができる。
[00103] ある実施形態では、単一の基板の結像時間の約2%、望ましくは3%、より望ましくは5%の低減を本発明のある実施形態を用いて達成することができる。
[00104] いくつかの経路500では、180°未満の方向転換があってもよい。例えば、いくつかの経路500は、例えば、図14及び図15に示すような90°の方向転換を有していてもよい。そのような経路500では、特定の角度範囲は図11及び図12の実施形態のような90°ではなく45°である。したがって、方向転換が120°を超える角度で移動方向を変更する場合、特定の角度範囲は、直線部分の方向の120〜60°の範囲、望ましくは90°であってもよい。方向転換が移動方向を変える角度が120°未満の場合、特定の角度範囲は、直線部分の方向の90〜15°の範囲、望ましくは45°であってもよい。
[00105] 本発明のある実施形態は、ダンパ47より先に延在するメニスカス90に関して上述されているが、他の液体ハンドリング構造では、メニスカスは、図8及び図9に示すように、液体の流出に至る前に特定量だけ成長してもよい。したがって、上記の原理は、他のタイプの液体ハンドリング構造と抽出開口50の半径方向外側にダンパ47を備えた液体ハンドリング構造にも同様に適用可能である。本発明のある実施形態は、液浸液が流出する速度が液浸液の基板Wの上面との接触角に依存する任意のタイプの液体ハンドリング構造12に特に適用可能である。
[00106] 本発明のある実施形態では、液体ハンドリング構造12と基板及び/又は基板テーブルW/WTとの間の相対移動速度を、基板及び/又は基板テーブルWT上のメニスカス90の速度と少なくとも同じ(超えることはないとしても)に設定することができることが分かる。基板及び/又は基板テーブルWT上のメニスカス90の速度は、液浸液が接触している基板及び/又は基板テーブルW/WTの上面との液浸液の接触角に依存する。大きい後退接触角を使用する場合、基板及び/又は基板テーブルW/WT上のメニスカス90が達成可能な最大速度は増加する。基板及び/又は基板テーブルW/WT上のメニスカス90の速度は、例えば、非対称の液体ハンドリング構造12の場合に、液体ハンドリング構造12に対する移動方向にも依存する。移動が図6に示す液体ハンドリング構造12の光軸と角の間の方向に整列する場合、達成可能な最大速度は増大する。
[00107] 上記の仕組みを理解することで、液体ハンドリング構造12の下の基板及び/又は基板テーブルW/WTの経路500を最適化でき、及び/又は液体ハンドリング構造12の設計を最適化できる。例えば、経路を最適化して最適な方向の多数の短いステップを包含して経路500の距離が増加した場合でも平均速度を上げることができる。したがって、経路500内の方向転換の間の距離に応じて、経路500を変更し、及び/又は液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの速度を経路500にわたって変更することができる。
[00108] さらに、液体ハンドリング構造12に対する基板及び/又は基板テーブルW/WTの低い移動速度を使用しなければならないという計算が立つ方向に応じて、液体ハンドリング構造12の周囲にわたってダンパ47の長さを変更してもよい。ダンパ47の長さを変更してスループットを最適化するという原理は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする2009年7月21日出願の米国特許出願US12/506,565号に開示されている。
[00109] 一実施形態では、リソグラフィ装置のフィールドサイズは低減し、スループットを増加させる。基板テーブルWTがたどる経路500内の方向転換の間の距離によって、基板テーブルWTと液体ハンドリング構造12との間の許容相対速度が増大するため、このことは有効である。その結果、スループットが向上する。
[00110] より高い速度を達成するために必要なより大きい正の加速(及び速度を低減するために必要なより大きい負の加速)のために、それ以上小さくても経路内の方向転換の間の距離を低減しないダイのサイズが存在する。これは、加速に必要な経路内の距離が速度の上昇と共に増加するためである。したがって、ダイのサイズは、x方向に少なくとも23mm、y方向に少なくとも13mmであることが望ましい。望ましくは、フィールドサイズは、x方向に33mm未満である。
[00111] 液体ハンドリング構造12に対する基板テーブルWTの移動が方向転換の間の距離に応じてその速度を変える方法を理解することで、最速のスループットと装置の設計のために液体ハンドリング構造12の下の基板テーブルWTの経路の選択が可能になる。
[00112] 図13及び図14は、各々、結像すべき基板テーブルWT上の3つの特徴I,II、IIIを示す。図13は、領域の各々を結像する図14の経路500よりも長い領域の各々を結像する経路500を示す。しかし、図13の経路500を用いて3つの領域すべてを結像するのにかかる時間は、図14の経路500を用いて3つの領域すべてを結像するのにかかる時間よりも短い。これは、図14の経路と比較して単一方向の長い移動の回数が少ないためである。言い換えると、図13の経路500内の方向転換の間の距離はより小さく、したがって、図14の場合よりも基板テーブルWTと液体ハンドリング構造12との間の相対速度を高速化できる。
[00113] 好適な経路を設計するためには、例えば、ビームBによって照明されるように、液体ハンドリング構造12の下を通過しなければならない基板テーブルWTの複数の領域を最初に決定する必要がある。これらの領域の1つ以上は、液体ハンドリング構造12の下のその領域の移動が特定の方向にあることが必要であり(例えば、ビームBによって照明されるために)、その領域又は基板テーブルWTの複数の可能な移動方向も決定される。こうして複数の異なる経路を決定することができる。経路は当該領域の間を通過し、可能な方向のうちの1つの方向に領域の各々を通過する。このステップは、例えば、図13及び図14の経路を決定することができる。経路の各々が完了するのにかかる合計時間を計算することができる。この計算は、経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づく。図13の場合、経路はより長いが、経路内の方向転換の数はより多いため、液体ハンドリング構造12から液浸液が流出することなくより高い速度を達成することができる。したがって、図13の経路をたどるには、図14の経路をたどるよりも時間がかからないという計算ができる。たどる経路の各々について計算される合計時間に基づいて、複数の可能な経路のうちの1つが選択される。
[00114] 図15及び図16は、液体ハンドリング構造12の下の基板テーブルWTの2つの代替経路500を示している点で図13及び図14と同様である。図15及び図16の例では、(例えば、ビームBによって照明されるために)液体ハンドリング構造12の下を通過する必要がある2つの領域I、IIだけが示されている。しかし、基板テーブルが液体ハンドリング構造12の下の位置を離れる位置は、その位置に到着する位置と同じである(図13及び図14の例とは逆に)。これは、例えば、液体ハンドリングシステムの動作を停止することなく液体ハンドリング構造12の下の装置の設計((例えば、基板テーブルと別の基板テーブルとの、又は基板テーブルと測定テーブルとの間で)例えばテーブルを交換するための交換ブリッジの位置)のために必要である。液体ハンドリングシステムの動作を停止する際に、例えば、これに限定はされないが、空間への液浸液の供給を停止でき、ガスナイフ(もしあれば)へのガスの供給を停止でき、又は空間11から液体を排出することができる。
[00115] 上記のように、本発明のある実施形態は、液体ハンドリング構造12の下の基板テーブルWTの経路500内での方向転換の間の距離に基づいて、液体ハンドリング構造12に対する基板テーブルWTの移動速度を変更する処理に関する。このアルゴリズムは、液体ハンドリング構造12の下の基板テーブルWTが平滑である場合に使用される。したがって、一実施形態では、カバープレート700を用いて基板テーブルWTが覆われ、平滑な表面が提供される。図17に示すように、カバープレート700は、基板テーブルWTと基板テーブルWTの半径方向外側の縁部に位置する(すなわち、基板テーブルWTの外周の周囲にある)エンコーダ格子710とを覆うことができる。エンコーダ格子710は、位置決めシステムで、投影システムPSに対する基板テーブルWTの位置を測定するために使用される。位置決めシステムは、送信機と、受信機とを含む。送信機は、エンコーダ格子710にビームを伝送する装置であってもよい。受信機は、反射ビームを受光して送信機及び/又は受信機に対する格子の相対位置を決定する装置であってもよい。投影システムPSに対する送信機及び/又は受信機の位置は周知であってもよい。
[00116] 別の実施形態では、送信機及び/又は受信機を基板テーブルWTに搭載し、エンコーダ格子を基板テーブルWTの上部又は下部の投影システムPSに対する周知の固定位置に搭載してもよい。
[00117] カバープレート700は、基板テーブルWT上に搭載された任意のセンサ720を覆うことができる。一実施形態では、カバープレート700は、内部に基板Wが配置される貫通開口を有する。
[00118] 図18は、液体ハンドリング構造12の下のテーブルが交換された別の実施形態を示す。測定テーブルMT(あるいは基板テーブルWT)は、液体ハンドリング構造12の下から取り出されて基板テーブルWTと交換される。基板テーブルWTが最初に液体ハンドリング構造12の下で移動すると、センサ800、例えばアライメントセンサ800が放射ビーム(例えば、ビームB)で照明される。テーブルが液体ハンドリング構造12の下で交換される時に、液体ハンドリング構造12が領域900の上部を通過しなければならない(例えば、交換ブリッジの位置決めのために)ように装置が設計されている場合、スループットを最適化するためにセンサ800とセンサ800に達する経路の位置決めを変更することができる。したがって、センサ800への経路の方が方向転換が多く、所与の方向の経路の距離が短いため、センサ800‘よりもセンサ800の方が望ましい。図18に示す経路の場合、領域900で、2009年6月16日出願の米国特許出願US61/187,496号に記載されたアルゴリズムのような速度制限アルゴリズムが適用される。本発明のある実施形態では、このアルゴリズムは他の領域にも適用可能である。
[00119] 上記の考え方は、2009年7月21日出願の米国特許出願US12/506,565号に記載されるような液体ハンドリングシステムの設計に適用することができる。図19は、開口50及びダンパ47の縁部45の位置に対するメニスカスと基板テーブルWTとの間の接触線910の上面図の位置の計算を示す。図から分かるように、y方向の移動中に、角52の間の位置のダンパ縁部45が最初に接触線によって到達される。したがって、液体ハンドリング構造12の設計中に、ダンパ47の幅を角52の間でその他の場所よりも大きくすることが望ましい。この設計は、選択された経路又は少なくとも移動が最も長い方向に依存する。図19は、1列の開口50とダンパ47の縁部45を直線として示しているが、これらは曲線であってもよく、例えば、負又は正の曲率半径を有していてもよい。このような構成では、接触線は、各々の角52ではなく、角52の間にまで移動してもよい。このような実施形態では、角の間の幅を広げることが望ましい。1列の開口と縁部45の直線の外観は、これらの線が直線でない構成を表す意図である。
[00120] 上記の任意の特徴を他の任意の特徴と併用でき、本出願で対象とするのは明示的に記載された組合せに限定されない。
[00121] 本発明の一態様では、投影システムと、対向面と、液体ハンドリングシステムとコントローラとを含む液浸リソグラフィ装置が提供される。投影システムは、パターン付放射ビームを基板上に誘導するように構成されている。対向面は、テーブル、又はテーブルによって支持される基板、あるいはその両方を含む。液体ハンドリングシステムは、投影システムと対向面との間に画定された空間に液浸液を供給し閉じ込めるように構成されている。コントローラは、液体ハンドリングシステムの下のテーブルの移動中の液体ハンドリングシステムに対するテーブルの移動を制御する。コントローラは、移動方向転換の間の距離に基づいて移動速度を変更するように構成されている。
[00122] コントローラは、さらに液体ハンドリングシステムに対するテーブルの移動方向に基づいて移動速度を変更するように構成してもよい。コントローラは、移動速度を最大許容速度まで変更するように構成してもよい。最大許容速度は、ルックアップテーブルから決定することができ、又は移動方向転換の間の距離に基づいて公式から計算してもよい。
[00123] コントローラは、液浸液が基板、テーブル、又はその両方となす接触角に基づいて移動速度を変更するように構成してもよい。コントローラは、基板及び/又はテーブルの所定の領域が液体ハンドリングシステムの下にある時の液体ハンドリングシステムの下のテーブル及び/又は基板の経路内の方向転換の間の距離に基づいて移動速度の制御を無効にするように構成してもよい。
[00124] コントローラは、別の条件が満たされた時に限って、移動方向転換の間の距離に基づいて移動速度を変更するように構成してもよい。別の条件とは、液体ハンドリングシステムの下のテーブルの部分が平滑な表面を提示するということであってもよい。別の条件とは、液体ハンドリングシステムの下のテーブルの部分が連続する表面を提示するということであってもよい。
[00125] コントローラは、テーブル及び/又は基板が液体ハンドリングシステムの下でどの経路をたどるか、及び/又は経路中の移動速度の変更方法について事前プログラミングされていてもよい。
[00126] 移動方向転換の間の距離は、移動方向が特定の方向の特定の角度範囲外にある経路内の位置に端部がある経路の部分の端部の2つの地点間の距離として計算することができる。特定の方向は、その部分内の経路の直線部分の方向であってもよい。距離は、直線部分の方向に経路に沿って測定することができる。距離は、直線部分の長さであってもよい。距離は、端部間の距離であってもよい。
[00127] 特定の角度範囲は、移動方向が部分の端部で方向転換する角度に依存していてもよい。方向転換で移動方向が変わる角度が120°以上の場合、特定の角度は、120〜60°の範囲から選択することができ、望ましくは90°である。方向転換で移動方向が変わる角度が120°未満の場合、特定の角度は、90〜15°の範囲から選択することができ、望ましくは45°である。
[00128] 本発明の一態様では、液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択する方法が提供される。この方法は、決定ステップと、計算ステップと、選択ステップとを含む。決定ステップでは、液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの複数の領域が決定される。決定ステップでは、液体ハンドリング構造の下のテーブルの複数の可能な移動方向が決定される。決定ステップでは、可能な方向のうちの1つの方向に液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの1つ又は複数の領域の上の移動を含む領域間の複数の可能な経路が決定される。計算ステップでは、経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づいて複数の可能な経路の各々の合計時間が計算される。選択ステップでは、計算された合計時間の比較に基づいて複数の可能な経路のうちの1つが選択される。
[00129] 複数の可能な経路の各々の合計時間は、さらに経路内の方向転換の間の移動方向に基づいて計算することができる。最大許容移動速度は、ルックアップテーブルから決定することができ、又は経路内の方向転換の間の距離に基づいて公式から計算してもよい。最大許容移動速度は、液浸液が液体ハンドリング構造の下のオブジェクトとなす接触角に基づいて決定してもよい。経路の少なくとも一部について、別の条件が満たされた時に限って、経路内の方向転換の間の距離に基づいて、最大許容移動速度を決定してもよい。別の条件とは、液体ハンドリング構造の下のテーブルの部分が平滑な表面を提示するということであってもよい。複数の経路のうち選択された1つの経路に従って液体ハンドリング構造に対してテーブルを移動させてもよい。
[00130] 本発明の一態様では、液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択するコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって処理されると、プロセッサに決定、計算及び選択処理を実行させる。決定処理では、プロセッサは、液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの複数の領域を決定する。決定処理では、プロセッサは、液体ハンドリング構造の下のテーブルの複数の可能な移動方向を決定する。決定処理では、プロセッサは、可能な方向のうちの1つの方向に液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの1つ又は複数の領域の上の移動を含む領域間の複数の可能な経路を決定する。計算処理では、プロセッサは、経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づいて複数の可能な経路の各々の合計時間を計算する。選択処理では、プロセッサは、計算された合計時間の比較に基づいて複数の可能な経路のうちの1つを選択する。
[00131] コンピュータプログラムは、アクチュエータを制御して液体ハンドリング構造に対して選択された経路に従ってテーブルを移動させる処理をプロセッサに実行させることができる。
[00132] 本発明の一態様では、プロセッサに方法を実行させるマシン可読命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。この方法は、液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択する方法である。この方法は、決定ステップと、計算ステップと、選択ステップとを含む。決定ステップでは、液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの複数の領域が決定される。決定ステップでは、液体ハンドリング構造の下のテーブルの複数の可能な移動方向が決定される。決定ステップでは、可能な方向のうちの1つの方向に、液体ハンドリング構造の下を通過しなければならないテーブルの1つ又は複数の領域の上の移動を含む領域間の複数の可能な経路が決定される。計算ステップでは、経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づいて複数の可能な経路の各々の合計時間が計算される。選択ステップでは、計算された合計時間の比較に基づいて複数の可能な経路のうちの1つが選択される。
[00133] 本発明の一態様では、リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法が提供される。この方法は、投影ステップと、移動ステップとを含む。投影ステップでは、投影システムから液体を通して基板上にパターン付放射ビームが投影される。移動ステップでは、基板が経路を通して投影システムに対して移動する。投影システムに対するテーブルの移動速度は、経路内の方向転換の間の距離に基づいて変更される。
[00134] 本発明の一態様では、リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法が提供される。この方法は、閉じ込めステップと、投影ステップと、移動ステップとを含む。閉じ込めステップでは、投影システムとテーブル、テーブルによって支持される基板、又はその両方の対向面との間の空間に閉じ込め構造によって液体が閉じ込められる。投影ステップでは、投影システムから液体を通して基板上にパターン付放射ビームが投影される。移動ステップでは、投影システムに対して対向面が経路に沿って移動する。対向面と閉じ込め構造との間の液体の液体メニスカスの未臨界速度へ向けて投影システムに対する対向面の移動速度を増大させることで少なくとも部分的に経路内の方向転換の間の距離が選択される。
[00135] 方向転換の間の距離は、パターン付放射ビームが投影される基板上のフィールドの領域サイズによって少なくとも部分的に決定することができる。
[00136] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00137] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指す。
[00138] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。
[00139] 1つ又は複数のコンピュータプログラムがリソグラフィ装置の少なくとも1つのコンポーネント内にある1つ又は複数のコンピュータプロセッサによって読み出される時に、本明細書に記載するコントローラは各々、又は組み合わせて動作可能になる。コントローラは各々、又は組み合わせて、信号を受信、処理、送信するのに適した任意の構成を有する。1つ又は複数のプロセッサは、コントローラの少なくとも1つと通信するように構成されている。例えば、各コントローラは、上記方法のための機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプロセッサを含むことができる。コントローラは、そのようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はそのような媒体を収容するハードウェアを含むことができる。したがって、コントローラは、1つ又は複数のコンピュータプログラムの機械読み取り式命令に従って動作することができる。
[00140] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[00141] 本明細書で想定するような液体供給システムは広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組合せでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体開口を含む1つ又は複数の流体開口、1つ又は複数の気体開口あるいは1つ又は複数の2相流用の開口の組合せを含んでよい。これらの開口は、各々、液浸空間への入口(又は流体ハンドリング構造からの出口)あるいは液浸空間からの出口(又は流体ハンドリング構造への入口)であってもよい。ある実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[00142] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。それ故、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (15)

  1. パターン付放射ビームをテーブルによって支持された基板上に誘導する投影システムと、
    前記投影システムと前記テーブル、又は前記基板、あるいはその両方によって構成される対向面との間に画定された空間に液浸液を供給し閉じ込める液体ハンドリングシステムと、
    前記液体ハンドリングシステムに対する前記テーブルの移動を制御するコントローラであって、移動方向転換の間の距離に基づいて移動速度を変更するように構成されたコントローラと、
    を備える液浸リソグラフィ装置。
  2. 前記コントローラが、前記液体ハンドリングシステムに対する前記テーブルの移動方向に基づいて前記移動速度を変更する、請求項1に記載の液浸リソグラフィ装置。
  3. 前記コントローラが、前記移動速度を最大許容速度まで変更する、請求項1又は2に記載の液浸リソグラフィ装置。
  4. 前記コントローラが、液浸液が前記基板、又は前記テーブル、あるいはその両方となす接触角に基づいて前記移動速度を変更する、請求項1から3のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  5. 前記コントローラが、前記基板及び/又はテーブルの所定の領域が前記液体ハンドリングシステムの下にある時の前記液体ハンドリングシステムの下の前記テーブル及び/又は前記基板の経路内の方向転換の間の前記距離に基づいて前記移動速度の制御を無効にする構成される、請求項1から4のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  6. 前記コントローラが、さらなる条件が満たされた時に限り、移動方向転換の間の前記距離に基づいて前記移動速度を変更する、請求項1から5のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  7. 移動方向転換の間の前記距離が、前記移動方向が特定の方向の特定の角度範囲外にある経路内の位置に端部がある経路の部分の端部の2つの地点間の距離として計算される、請求項1から6のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  8. 前記特定の方向が、前記経路の直線部分の方向である、請求項7に記載の液浸リソグラフィ装置。
  9. 前記距離が、直線部分の方向に前記経路に沿って測定され、又は前記距離が、直線部分の長さであり、又は前記端部間の距離である、請求項7又は8に記載の液浸リソグラフィ装置。
  10. 前記特定の角度範囲が、前記移動方向が前記部分の端部で方向転換する前記角度に依存する、請求項7から9のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  11. 液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択する方法であって、
    前記液体ハンドリング構造の下を通過しなければならない前記テーブルの複数の領域を決定するステップと、
    前記液体ハンドリング構造の下の前記テーブルの複数の可能な移動方向を決定するステップと、
    前記可能な方向のうちの1つの方向に前記液体ハンドリング構造の下を通過しなければならない前記テーブルの1つ又は複数の領域の上の移動を含む前記領域間の複数の可能な経路を決定するステップと、
    前記経路内の方向転換の間の距離に基づいて決定された最大許容移動速度に基づいて前記複数の可能な経路の各々の合計時間を計算するステップと、
    前記計算された合計時間の比較に基づいて前記複数の可能な経路のうちの1つを選択するステップと、
    を含む方法。
  12. 液浸リソグラフィ装置の液体ハンドリング構造の下のテーブルの経路を選択するコンピュータプログラムであって、プロセッサによって処理されると、前記プロセッサに、請求項11の前記方法を実行させるコンピュータプログラム。
  13. 請求項12の前記プログラムを内部に記録したコンピュータ可読記憶媒体。
  14. リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法であって、
    投影システムから液体を通してテーブルによって支持された基板上にパターン付放射ビームを投影するステップと、
    前記投影システムに対して請求項11の前記方法によって選択された経路に沿って前記テーブルを移動させるステップと、
    を含む方法。
  15. リソグラフィ装置を用いてデバイスを製造する方法であって、
    投影システムとテーブル、前記テーブルによって支持される基板、又はその両方の対向面との間の空間に閉じ込め構造によって液体を閉じ込めるステップと、
    投影システムから液体を通して前記基板上にパターン付放射ビームを投影するステップと、
    前記投影システムに対して前記対向面を経路に沿って移動させるステップであって、前記対向面と前記閉じ込め構造との間の前記液体の液体メニスカスの未臨界速度へ向けて前記投影システムに対する前記対向面の前記移動速度を増加させることで少なくとも部分的に前記経路内の方向転換の間の距離が選択されるステップと、
    を含む方法。
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