JP5016705B2 - 流体ハンドリング構造 - Google Patents

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Description

[0001] 本発明は流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。既知のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。ある実施形態では、液体は蒸留水であるが、別の液体を使用することもできる。本発明の実施形態は、液体について説明されている。しかし別の流体、特にウェッティング流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることである。(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる。)固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの、他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族などの炭化水素、フルオロハイドロカーボン、及び/又は水溶液を含む。
[0004] 基板又は基板及び基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えば米国特許US4,509,852号参照)は、液浸システム構成の一形態である。この構成は、スキャン露光中に大きい塊の液体を加速すべきことが必要である。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 提案されている別の構成は、液体供給システムが液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局所領域に、及び投影システムの最終要素と基板の間にのみ液体を提供する(基板は通常、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。これを配置構成するために提案されている1つの方法が、PCT特許出願公開WO99/49504号に開示されている。このタイプの構成を局所液浸システム構成と呼ぶことができる。
[0006] PCT特許出願公開WO2005/064405号は、オールウェット構成と呼ばれ、液浸液が閉じ込められていない別のタイプの液浸システム構成を開示している。このようなシステムでは、基板の上面全体が液体で覆われる。これは、基板の上面全体が実質的に同じ状態に曝露しているので有利なことがある。これは、基板の温度制御及び処理にとって利点を有する。WO2005/064405号では、液体供給システムが投影システムの最終要素と基板の間のギャップに液体を供給する。その液体は、基板の残りの部分の上に漏れることができる。基板テーブルの縁部にあるバリアは、液体が逃げるのを防止し、したがって制御された方法で基板テーブルの上面からこれを除去することができる。このようなシステムは、基板の温度制御及び処理を改良するが、それでも液浸液の蒸発が生じることがある。その問題の軽減に役立つ1つの方法が、米国特許出願公開US2006/0119809号に記載されている。すべての位置で基板を覆い、液浸液を自身と基板及び/又は基板を保持する基板テーブルの上面との間に延在させるように構成された部材が提供される。
[0007] それぞれ参照によって全体が本明細書に組み込まれる欧州特許出願公開EP1420300号及び米国特許出願公開US2004−0136494号では、ツイン又はデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の概念が開示されている。このような装置は、基板を支持する2つのテーブルを有する。第一位置にあるテーブルで、液浸液がない状態でレベリング測定を実行し、液浸液が存在する第二位置にあるテーブルで、露光を実行する。あるいは、装置は1つのテーブルのみを有する。
[0008] 液浸リソグラフィ装置内で基板を露光した後、基板テーブルを露光位置から離して、基板を外して異なる基板と交換できる位置へと動かす。これは基板スワップとして知られている。2ステージのリソグラフィ装置では、投影システムの下で基板テーブルスワップを実行することができる。
[0009] 液浸装置では、液浸流体は、流体ハンドリングシステム、構造又は装置によってハンドリングされる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、液浸流体を供給することができる、流体供給システムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、少なくとも部分的に液浸流体を閉じ込めることができる、流体閉じ込めシステムである。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、液浸流体にバリアを提供することによりバリア部材とすることができ、このようなバリア部材は流体閉じ込め構造とすることができる。ある実施形態では、流体ハンドリングシステムは、ガスのフローを生成又は使用して、例えば、液浸流体のフロー及び/又は位置を制御するのを助けることができる。ガスのフローは、液浸流体を閉じ込める封止を形成することができ、したがって、流体ハンドリング構造を封止部材と呼ぶこともできる。このような封止部材は、流体閉じ込め構造であってもよい。ある実施形態では、液浸液は、液浸流体として使用される。この場合、流体ハンドリングシステムは、液体ハンドリングシステムであってもよい。流体ハンドリングシステムを、投影システムと基板テーブルの間に位置付けることができる。上記説明に関して、本節で流体に関して定義されたフィーチャへの言及は、液体に関して定義されたフィーチャを含むと考えてもよい。
[0010] 液体閉じ込め構造などの液体を使用する流体ハンドリングシステム内で、液体は空間に、つまり液浸空間に閉じ込められる。例えば閉じ込め構造内で、液体は構造の本体、投影システムの表面及び下にある表面(例えば基板テーブル、基板テーブル上に支持された基板、シャッタ部材及び/又は測定テーブル)によって閉じ込められる。局所領域液浸システムの場合は、液体は流体ハンドリングシステムと下にある構造の間にある液体メニスカスによって、液浸空間にも閉じ込められる。オールウェットシステムの場合、液体は液浸空間から出て基板及び/又は基板テーブルの上面上に流れることができる。
[0011] 基板及び/又は基板テーブルなどの下にある表面に液体を供給するように構成された供給開口、及び流体ハンドリング構造と下にある表面の間から流体を除去するように構成され、流体ハンドリング構造の下面に画定された抽出開口がある流体ハンドリング構造は、光軸の方向に剛直なことがある。これは、合焦誤差につながり得るので望ましくない。
[0012] したがって、例えば剛性が減少した流体ハンドリング構造を提供することが望ましい。
[0013] ある態様では、投影システムと自身に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成された流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造の下面の第一部分は、使用時に対向表面から下面の第二部分とは異なる距離にあり、第一部分の中に、対向表面に向かって液体を供給するように構成された供給開口、及び流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成された抽出開口が形成されている。
[0014] ある態様では、投影システムと自身に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成された流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造の下面に、対向表面に向かって液体を供給するように構成された供給開口、及び流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成された抽出開口が形成され、下面は、投影システムの光軸に対して半径方向に最大10mmの長さである。
[0015] ある態様では、投影システムと自身に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成された流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造の下面の部分に、対向表面に向かって液体を供給するように構成された供給開口、及び流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成された抽出開口が形成され、下面のその部分が、下面の別の部分に対して突出している。
[0016] ある態様では、投影システムの最終要素と基板の間に流体を提供することを含むデバイス製造方法が提供され、流体ハンドリング構造の下面にある供給開口を通して基板に向かって液体を供給し、流体ハンドリング構造の下面にある抽出開口を通して流体ハンドリング構造と基板及び/又は基板テーブルの間から流体を除去することを含み、開口は、基板及び/又は基板テーブルからの距離が下面の第二部分とは異なる流体ハンドリング構造の下面の第一部分に形成される。
[0018]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示した図である。 [0019]リソグラフィ装置内で使用される液体供給システムとしての流体ハンドリング構造を示した図である。 [0019]リソグラフィ装置内で使用される液体供給システムとしての流体ハンドリング構造を示した図である。 [0020]リソグラフィ装置内で使用される液体供給システムとしてのさらなる流体ハンドリング構造を示した図である。 [0021]流体ハンドリング構造を示した断面図である。 [0022]本発明のある実施形態による流体ハンドリング構造を示した平面図である。 [0023]本発明のある実施形態による流体ハンドリング構造を示した断面図である。 [0024]本発明によらない流体ハンドリング構造及び本発明のある実施形態による流体ハンドリング構造について、合計力及び剛性対距離を示した図である。 [0025]本発明のさらなる実施形態による流体ハンドリング構造を示した断面図である。 [0026]本発明のさらなる実施形態による流体ハンドリング構造を示した断面図である。
[0017] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0027] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
[0028]− 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
[0029]− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構築され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第一ポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
[0030]− 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、特定のパラメータに従って基板Wを正確に位置決めするように構成された第二ポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
[0031]− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0032] 照明システムILは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0033] 支持構造MTはパターニングデバイスMAを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスMAの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスMAを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0034] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0035] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0036] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。投影システムのタイプは、屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含んでよい。投影システムの選択又は組み合わせは適宜、使用される露光放射、又は液浸液の使用又は真空の使用などの他の要素に合わせる。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0037] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0038] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0039] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源SOとリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0040] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調整し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。放射源SOと同様、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成すると考えてもよいし、又は考えなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一体化部分であってもよく、又はリソグラフィ装置とは別の構成要素であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILをその上に搭載できるように構成することもできる。任意選択として、イルミネータILは着脱式であり、別に提供されてもよい(例えば、リソグラフィ装置の製造業者又は別の供給業者によって)。
[0041] 放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスMAによってパターニングされる。パターニングデバイスMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過する。投影システムPSはビームBを基板Wのターゲット部分Cに合焦させる。第二ポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けを借りて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動できる。同様に、第一ポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めできる。一般に、支持構造MTの移動は、第一ポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第二ポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置付けてもよい(スクライブレーンアライメントマークとして周知である)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアライメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0042] 図示のリソグラフィ装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
[0043] ステップモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームBに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち単一静的露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
[0044] スキャンモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームBに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち単一動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光におけるターゲット部分Cの(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分Cの(スキャン方向における)高さが決まる。
[0045] 別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームBに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0046] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0047] 投影システムPSの最終要素と基板の間に液体を提供するある構成が、いわゆる局所液浸システムIHである。このシステムでは、液体が基板の局所領域にのみ提供される流体ハンドリング構造が使用される。液体によって充填された空間は基板の上面より平面図で小さく、液体で充填された領域は、基板Wがその領域の下で移動している間、投影システムPSに対して実質的に静止したままである。図2から図5には、4つの異なるタイプの流体ハンドリング構造が図示されている。
[0048] 図2及び図3に図示されているように、液体が少なくとも1つの入口によって基板上に、好ましくは最終要素に対する基板の移動方向に沿って供給される。液体は、投影システムの下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。つまり、基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板の移動方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に様々な方向及び数の入口及び出口を位置決めすることが可能であり、一例が図3に図示され、ここでは両側に出口を持つ4組の入口が、最終要素を取り巻く規則的パターンで設けられる。流体の流れ及び基板の方向が、図2及び図3の矢印で示されていることに留意されたい。
[0049] 局所液体供給システムがある液浸リソグラフィのさらなる解決法が、図4に図示されている。液体が、投影システムPSのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、入口INの半径方向外側に配置構成された複数の別個の出口によって除去される。入口は、投影される投影ビームが通る穴が中心にある板に配置構成することができる。液体は、投影システムPSの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPSの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組み合わせの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの移動方向によって決定することができる(他の組み合わせの入口及び出口は動作しない)。流体の流れの方向が、図4の矢印で示されていることに留意されたい。
[0050] 提案されている別の構成は、投影システムの最終要素と基板テーブルの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する液体閉じ込め部材を液体供給システムに設ける。このような構成が図5に図示されている。
[0051] 図5は、流体ハンドリング構造12がある局所液体供給システムを概略的に示している。流体ハンドリング構造12は、投影システムPSの最終要素と、望ましくは実質的に平坦な表面である対向表面、例えば基板テーブルWT及び/又は基板テーブルWとの間の空間11の境界の少なくとも一部に沿って延在する。(以下のテキストで基板Wの表面に言及する場合は、他の表現をしていない限り、追加的又は代替的に基板テーブルWTの表面にも言及していることに留意されたい。)流体ハンドリング構造12は、投影システムPSに対してXY面では実質的に静止しているが、Z方向(光軸の方向)には多少の相対運動があってよい。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12と基板Wの表面の間に封止が形成され、流体封止、望ましくは気体封止のような非接触封止とすることができる。このようなシステムが、参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0052] 流体ハンドリング構造12は、投影システムPSの最終要素と基板Wの間の液浸空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。基板Wの表面と投影システムPSの最終要素の間の空間11内に液体が閉じ込められるように、基板Wに対する非接触封止16を、投影システムPSのイメージフィールドを取り巻いた流体ハンドリング構造12の下面40に形成することができる。下面40は対向表面に実質的に平行であることが望ましい。液浸空間11は、投影システムPSの最終要素の下方に位置決めされ、それを囲む流体ハンドリング構造12によって少なくとも部分的に形成される。液体を、液体入口13によって投影システムPSの下方で、流体ハンドリング構造12内の空間に入れる。液体は、液体出口13によって除去することができる。流体ハンドリング構造12は投影システムPSの最終要素の少し上まで延在することができる。液体のバッファが提供されるように、液体レベルが最終要素の上まで上昇する。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12は、その上端が投影システムPS又はその最終要素の形状に非常に一致する内周を有し、例えば円形でよい。底部では、流体ハンドリング構造12の下面40の縁部20によって画定された内周がイメージフィールドの形状にほとんど一致し、例えば長方形でよいが、そうである必要はない。下面40は外縁45又はリムを有する。
[0053] 気体封止16は、気体、例えば空気又は合成空気によって形成されるが、ある実施形態ではN2又は別の不活性ガスによって形成される。気体封止16内の気体は、圧力下で入口15を介して液体閉じ込め構造12と基板Wの間のギャップに提供される。気体は出口14を介して抽出される。気体入口15への過剰圧力、出口14の真空レベル、及びギャップの幾何形状は、液体を閉じ込める内側への高速の気体流があるように配置構成される。流体ハンドリング構造12と基板Wの間で液体にかかる気体の力が、液体を液浸空間11に封じ込める。入口/出口は、空間11を囲む環状溝でよい。環状溝は連続的又は不連続的でよい。気体の流れは、液体を空間11に封じ込めるのに有効である。このようなシステムが、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0054] 図6は、例えば図5の封止構成14、15、16と交換できる、本発明のある実施形態のメニスカス固定デバイスを示している。図6のメニスカス固定デバイスは、複数の別個の(抽出)開口50を備える。各開口50は円形であるように図示されているが、必ずしもそうである必要はない。実際、開口50の1つ又は複数の形状は、正方形、円形、直線形状、長方形、長円、三角形、スリットなどの細長い形状などから選択した1つ又は複数とすることができる。各開口50は平面図で、恐らくは0.5mmより大きい、望ましくは1mmより大きい最大寸法の直径など、大きい最大断面寸法を有する。したがって、開口50が汚染から大きい影響を受ける可能性は低い。
[0055] 図6のメニスカス固定デバイスの各開口50はそれぞれ、別個の低圧源に接続することができる。代替的又は追加的に、それぞれ又は複数の開口50を、それ自体が低圧に保持された共通のチャンバ(環状でよい)に接続することができる。この方法で、それぞれ又は複数の開口50にて、均一の低圧を達成することができる。必要な低圧を生成するために、開口50を真空源に接続することができる、及び/又は液体供給システムを囲む雰囲気の圧力を上昇させることができる。
[0056] 各開口50は、液体と気体の混合物を、例えば2相流を抽出するように設計される。液体は空間11から抽出され、気体は開口50の液体とは別の側にある雰囲気から抽出される。これは、矢印100に示すようなガスフローを生成する。このガスフローは、メニスカス90を図6に示すように開口50間の実質的に所定の位置に、例えば隣接する開口50の間に固定するのに有効である。ガスフローは、運動量の閉塞によって、ガスフローが誘発する圧力勾配によって、及び/又は液体上のガスフローの抵抗(剪断)によって閉じ込められた液体を維持するのに役立つ。
[0057] 図6から見られるように、開口50は平面図で角52を有する多角形状を形成するように位置決めされる。図6の場合、これは主軸110、120が投影システムPSの下の基板Wの主要移動方向と位置合わせされた菱形の形状である。これは、開口50が円形に配置構成された場合より最大スキャン速度が高速になることを保証するのに役立つ。というのは、2つの開口50の間でメニスカスにかかる力がcosθの係数で減少するからであり、ここでθは基板Wが動く方向に対する2つの開口50を結ぶ線の角度である。したがって、開口50の形状の主軸110を基板の主要移動方向(通常はスキャン方向)と位置合わせさせ、第二軸120を基板の他方の主要移動方向(通常はステップ方向)と位置合わせさせることによって、スループットを最適化することができる。θが90°とは異なる任意の配置構成に利点があることが理解される。したがって、主軸を主要移動方向と正確に位置合わせすることが不可欠ではない。形状が円形であれば、その場合、移動方向に直角に位置合わせされた2つの開口50が常にあり、したがってこれら2つの出口間にあるメニスカスが、基板Wの動きによって得られる最大の力を受けることが、さらに理解される。以上から、辺が基板の主要移動方向に対して約45°に位置合わせされた正方形を使用しても、大きい利点があることが分かる。しかし、本発明のある実施形態は、平面図が開口50によって作成された任意の形状、例えば円形に適用可能である。
[0058] 開口の半径方向外側には、動作中に供給できる気体の流れが通るガスナイフ開口があってよい。このような配置構成が、参照により全体が本明細書に組み込まれる2009年5月25日出願の米国特許出願第61/181,158号に記載されている。
[0059] 図7は、図6に示した線VII−VIIに沿って流体ハンドリング構造を通る断面図である。図7では、矢印100は流体ハンドリング構造12の外側から、開口50に伴う通路55に入るガスのフローを示す。矢印150は、流体ハンドリング構造12の下からの液体の通過を示し、これは空間11から来て、開口50に入ることができる。通路55及び開口50は、2相抽出(つまり気体と液体)が望ましくは環状フローモードで生じるように設計される。環状フローモードでは、気体は実質的に通路55の中心を通って流れ、液体は実質的に通路55の壁に沿って流れる。その結果、脈動の発生が低い滑らかな流れになり、それにより他の方法では生じるような振動を最小化するのに役立つ。
[0060] メニスカス90は、開口50に入るガスフローによって誘発された抵抗力で、開口50間に固定される。約15m/秒、望ましくは20m/秒より大きい気体抵抗速度で十分である。ある実施形態では、ガスナイフがない。ガスナイフの使用を回避することにより、基板Wからの液体の蒸発量を減少させることができ、それにより液体の飛び、さらに熱膨張/収縮効果の両方を減少させることができる。
[0061] 針の形態でよく、それぞれが1mmの直径で、3.9mm隔置された複数の別個のパッセージ50(例えば約40個、36個など)が、メニスカスを固定するのに有効であり得る。このようなシステムの合計のガスフローは、100l/分のオーダである。
[0062] 開口50及び流体ハンドリング構造12のさらなる詳細は、参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開US2008/0212046号に見ることができる。
[0063] 下面40には、流体(例えば液浸液などの液体)を流体ハンドリング構造12から排出するさらなる(供給)開口70が形成される。さらなる開口70は、開口70に伴う通路75から空間11に液体を入れるものと見なすことができる。供給開口70は、投影システムPSの光軸に対して抽出開口50の半径方向内側であり、下面40の部分51によって隔置される。流体ハンドリング構造12の開口70を出る液体は、基板Wに向かって誘導される。このタイプの開口70は、液浸液中に気泡が発生する可能性を低下させるために設けられる。気体は、基板Wの縁部と基板テーブルWTの間にあるギャップ内に捕捉することができる。流体ハンドリング構造12の下面の前進部分にて、基板Wの対向表面は、流体ハンドリング構造に対して十分に高速で動くことができ、したがって液体は空間11から開口50へと流れることができない。縁部20と開口50の間にある流体ハンドリング構造12の下面の部分はディウェット状態になることがあり、開口50のメニスカス固定の有効性に影響する。それにより、さらなる開口50を通して望ましくは開口50の付近に液体を供給すると、気泡の封じ込め及びディウェットの危険性を低下するのに役立つ。
[0064] 開口70の幾何形状は、流体ハンドリング構造12による液体封じ込めの有効性に影響を与える。
[0065] 特に、供給開口70は、図6に示すような平面図の開口50の形状のように、有角の形状を平面図で有することが望ましい。実際、図6に示すように、開口70と開口50の有角形状は実質的に同様であることが望ましい。ある実施形態では、各形状は各角の頂点に開口70又は開口50を有する。複数の開口70はそれぞれ、複数の開口50それぞれから10mm以内、望ましくは5mm以内であることが望ましい。つまり、開口50によって作られる形状の全部分は、開口70によって作られる形状の部分から10mm以内にある。
[0066] 抽出開口50及びさらなる供給開口70に関するさらなる詳細は、参照により全体が本明細書に組み込まれる2009年5月6日出願の米国特許出願US12/436,626号に見ることができる。
[0067] 抽出開口50と基板W及び/又は基板テーブルWTの間に、低圧が発生する。下面40が基板W及び/又は基板テーブルWTに近いほど、ガスのフロー100が強くなり、それにより所定の位置へのメニスカス90の固定が良好になる。抽出開口50と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の低圧が大きいほど、ガスフロー100が大きくなり、それによりメニスカス90の位置がさらに安定する。開口50と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の低圧の結果、基板W及び/又は基板テーブルWTに向かって流体ハンドリング構造12の引力が生じる。
[0068] 供給開口70から出る液体のフローは、流体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWTの間に斥力をもたらす。
[0069] 流体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWTの間が通常通りに隔置されている場合、合計力(抽出開口50からの引力と供給開口70からの斥力と重力との合計)は引力である。流体ハンドリング構造12の(例えば、投影システムPSの光軸の方向でもよいz方向、及び/又は基板の表面に対して概ね直角の方向の)剛性は、流体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWT間の距離の変化とともに力のレベルがいかに変化するかを表す。したがって、ある実施形態では、剛性はy軸上の合計力対x軸に沿った流体ハンドリング構造12の下面40と基板及び/又は基板テーブルWTの間の距離の導関数である。ある実施形態では、x軸及びy軸は流体ハンドリング構造の下面に平行な平面にあってよい。x軸及びy軸は、基板の表面に概ね平行な平面にあってよい。
[0070] 流体ハンドリング構造12の剛性が、基板W及び/又は基板テーブルWTからの典型的な動作距離において高すぎる場合、これは合焦誤差をもたらすことがある。というのは、基板W及び/又は基板テーブルWTからの流体ハンドリング構造12の高さに、往々にして位置誤差があるからである。所望の高さからのいかなる変動も、名目(及び較正)値に対する力の差をもたらす。この力の差は、予想位置からの基板Wの変位につながり、それにより合焦誤差につながる。
[0071] 図8(これについては、以下で詳細に説明する)は、異なる距離にある2つの異なる流体ハンドリング構造の合計静止力と剛性のグラフを示す。
[0072] 図8の下のグラフは、ある実施形態について、剛性対下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離を示す。下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離を、剛性がゼロである点にあるように設定することは、下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離が小さく変動すると、高い剛性が比較的素早く達成される結果になるので、得策ではないことに留意されたい。下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離が大きい場合に、剛性を低く設定できることが分かる。しかし、流体ハンドリング構造12と基板W及び/又は基板テーブルWTの間に存在するギャップが大きすぎると、基板W及び/又は基板テーブルWTと下面40の間に延在するメニスカス90の不安定性が増大するので、液体の損失があり得る。以上は全て、開口50を所与の流量が通る場合のことである。
[0073] 本発明のある実施形態は、下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の剛性と、下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離との関係を変化させることができる措置に関する。特に、流体ハンドリング構造12の剛性は、下面40と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の動作距離の区域で低下させることができる。
[0074] 図7で見られるように、抽出開口50及び供給開口70は、下面40の第一部分210に形成される。1つの実施形態では、第一部分210は自身内に開口50、70が形成された平面の、例えば平坦な表面を有する。第一部分210は、対向表面に実質的に平行であることが望ましい。ある実施形態では、供給開口70と抽出開口50の間の下面40は、実質的にフィーチャがない。1つの実施形態では、供給開口70と抽出開口50の間の表面は平面であり、例えば平坦である。
[0075] 第一部分210の平面図面積は、流体ハンドリング構造12の剛性に大きい影響を与えることがある。図7に示すように、第一部分210の平面図面積は、流体ハンドリング構造12の下面に、使用時に基板W及び/又は基板テーブルWTから異なる距離にある第二部分220を形成することによって、減少させることができる。第二部分220は、第一部分210とは異なる平面にある。つまり、第一部分210と第二部分220の間で対向表面からの距離の差を獲得するために、流体ハンドリング構造12の下面40は平面ではなく、平坦でないこともある。ある実施形態では、流体ハンドリング構造12の下面40の少なくとも一部が、基板W及び/又は基板テーブルWTの上面に対してある角度がある。
[0076] ある実施形態では、第二部分220は第一部分210の半径方向内側にある。第二部分220は、下面40の内縁20と第一部分210の間に延在することができる。ある実施形態では、第一部分210は1つの平面にあり、第二部分220は別の平面にあってよい。第一及び第二部分210、220の平面は、相互に平行でよい。ある実施形態では、2つの平面は相互に対して傾斜してよい。
[0077] 図7では、z軸に沿って第二部分220からの第一部分210の距離が、寸法D0として図示されている。基板W及び/又は基板テーブルWTからの第一部分の距離は、寸法D1として図示され、基板及び/又は基板テーブルWTからの第二部分220の距離は、寸法D2として図示されている。ここで見られるように、寸法D2は寸法D1より大きい。D1とD2との差はD0である。寸法D2は、寸法D1の少なくとも2倍であることが望ましく、少なくとも3倍又は4倍であることがさらに望ましい。したがって、寸法D0は少なくともD1と同じであり、D1の2倍の大きさであることが望ましく、又は3倍であることがさらに望ましい。通常、使用時に寸法D1は100〜300ミクロンの範囲であり、130〜230ミクロンであることが望ましい。
[0078] 図7の実施形態では、第一部分210と第二部分220の間に高さ80の段状変化が存在する。段状変化は、図6及び図7に示すように下面40に段状縁部81を形成する。段は、下面の不連続的変化と説明することができる。ある実施形態では、第一部分210と第二部分220の間の段の表面は、第一及び第二部分の一方又は両方に対して傾斜してよい。段状縁部81の表面は平面でよい。ある実施形態では、第一部分210と第二部分220の間の段状縁部81の表面は、第一及び第二部分210、220の表面の一方又は両方に対して直角でよい。第一部分210と第二部分220の間、例えば第一部分210と段状縁部81の表面の間、及び段状縁部81の表面と第二部分220の間に、z軸に対して下面40に2つの不連続的角度変化があってよい。しかし、必ずしもそうではなく、図9及び図10は異なる変形を示す。
[0079] 図9は、第一部分210と第二部分220の間にz軸に対して下面40の角度に段状変化がある、さらに角度の変化が連続的である部分がある実施形態である。図10では、第一部分210と第二部分220の間で、z軸に対する下面40の角度の変化は連続的である。高さ及び角度の変化は滑らかでよく、したがって高さの段状変化または角度の段状変化がない。
[0080] 図7、図9及び図10の実施形態の組み合わせも可能である。各実施形態で、第一部分210を、第二部分220に対して突出していると述べることができる。第二部分220は、第一部分210に対して窪んでいてよい。
[0081] ある実施形態では、下面40のサイズを減少させることができる。しかし、必要な全てのダクト及び/又はチャンバを流体ハンドリング構造12内に嵌合させることが困難なことがある。したがって、ある実施形態では、第一及び第二部分210、220は使用時に、基板W及び/又は基板テーブルWTによって提供される対向表面から異なる距離にある。この配置構成を使用する際に、流体ハンドリング構造12の剛性は、開口50を通る所与の流量、及び下面と対向表面の間の所与の距離にて減少させることができる。あるいは、本発明のある実施形態によって、所与の剛性で、開口50を通る流量を増加させる、及び/又は下面と対向表面の間の距離を小さくすることができる。
[0082] 第一部分210のサイズを減少させることにより(米国特許出願US12/436,626号の配置構成は、流体ハンドリング構造12の下面40の全てを備える第一部分を有する)、抽出開口50に適用した低圧の結果である引力、及び供給開口70から供給されている液体の結果である斥力の両方が減少する。これは、開口50、70によって実行される機能(メニスカス90の固定、及び基板W及び/又は基板テーブルWT間のギャップの充填)に悪影響を与えずに達成することができる。というのは、開口50、70からの流量を維持することができ、第一部分210と基板W及び/又は基板テーブルWTの間の距離を維持することができるからである。
[0083] 段の高さ(つまりD0又はD2引くD1)は、100〜1000μmであることが望ましく、300μmと500μmの間であることがさらに望ましい。段(つまりD0又はD2引くD1)は少なくとも10μm、望ましくは20μmより大きい、又は50μmより大きいことが望ましい。
[0084] ある実施形態では、第一部分210の半径方向長さ(図7にL1として図示)は、半径方向に最大10mmの長さであり、6mm未満の長さであることが望ましい。(半径方向の長さとは、z方向に直角の平面における表面の長さであることに留意されたい。これは、下面40の段80の縁部に対して直角の方向で、外縁45上の点と段80上の点との間の距離とすることができる。)ある実施形態では、長さL1は4mmと6mmの間である。1つの実施形態では、第二部分220が存在しない。これは、米国特許出願US12/436,636号のL1という同じ寸法に匹敵し、これは通常、長さを測定している半径方向に応じて、25mmと6mmの間で変動する。
[0085] 図8は、2つの流体ハンドリング構造12について、合計力の変動及び剛性の変動を示す。太い線は、本発明のある実施形態による流体ハンドリング構造12からのデータである。比較のために、細い線は、米国特許出願US12/436,626号に示されているような流体ハンドリング構造12の同じ結果を示し、ここで流体ハンドリング構造12の下面40全体が、本明細書で画定するような第一部分210を備える。図8の下のグラフに見られるように、供給開口70及び抽出開口50が形成されている第一部分210のサイズを減少させると、流体ハンドリング構造12の剛性が、特に典型的な動作距離D1(望ましくは130〜200μm)について、大幅に減少する。同様に、図8の上のグラフに見られるように、供給開口70及び抽出開口50が形成されている第一部分210のサイズを減少させると、流体ハンドリング構造12により対向表面(例えば、基板W)にかかる力が、特に典型的な動作距離D1(望ましくは130〜200μm)について、大幅に減少する。第一部分210のサイズ(その半径方向の長さ及び/又は平面図の表面積を意味する)は、所望の距離D1にて必要な特定の剛性に適合するように変動させることができる。
[0086] 本発明は、限定された寸法の第一部分を有することによって、例えば第一寸法を減少させることによって、動的力が対向表面W、WTに与える好ましくない影響を減少させることができるので、望ましい。流体ハンドリング構造12の同様の実施形態ではあるが、半径方向に異なる寸法の第一部分210で、試験を完了した。半径方向に第一部分210が小さくなった流体ハンドリング構造12を使用する際に、半径方向が大きくなった第一部分210より、対向表面W、WTに与えられる外乱力が小さくなることが判明した。第一部分210が半径方向に小さくなると、小さくなった第一部分210は、対向表面W、WTと相互作用する領域の表面が小さくなる。それにより外乱力が減少する。
[0087] 図6に示すように、角52に位置付けられた開口50は、2つの隣接する角52の間に位置付けられた開口50よりも、内縁20から遠い。開口と内縁20の間の最短距離が長いほど、その角52における圧力低下は大きい。圧力低下が大きくなると、開口50に到達する液体が減少するという危険を冒すことがある。開口50の区域の下面40がディウェット状態になることがある。角52の区域におけるメニスカスの不安定性は、角52の間より高くなることがあり、例えばメニスカスの剥離により、液体の損失という危険を冒すことがある。
[0088] 角52と角52間との開口50で最短距離が実質的に同じであるように、内縁20から下面40の内周を取り巻く開口までの最短距離を減少させることにより、例えば各開口50について実質的に均一になるように、角で増加する圧力低下を減少させることができる。したがって、角52におけるメニスカスの安定性を、比較的改良することができる。内縁20から開口50までの最短距離は、最短距離が各開口50と段80の最も近い部分との間であるように、第一部分210を下面40の他の部分よりも対向表面W、WTに近づけることによって達成することができる。より安定したメニスカスを有することにより、欠陥性を改良することができる。
[0089] ある実施形態では、流体ハンドリング構造がある。流体ハンドリング構造は、投影システムと流体ハンドリング構造に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成される。流体ハンドリング構造の下面の第一部分は、使用時に対向表面から下面の第二部分とは異なる距離にある。第一部分は、自身内に形成された供給開口及び抽出開口を有する。供給開口は、対向表面に向かって液体を供給するように構成される。抽出開口は、流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成される。
[0090] 使用時に、第二部分は第一部分より対向表面から遠くてよい。第二部分は、第一部分とは異なる平面にあってよい。第二部分は、投影システムの光軸に対して供給開口の半径方向内側にあってよい。
[0091] 供給開口は、投影システムの光軸に対して抽出開口の半径方向内側にあってよい。
[0092] 下面の第一部分は、1つの平面にあってよい。第一部分は、抽出開口と供給開口の間に実質的にフィーチャがなくてよい。第一部分は、投影システムの光軸に対して半径方向で最大10mmの長さでよく、半径方向に最大6mmの長さであることが望ましい。半径方向の第一部分の長さは、投影システムの光軸に対して2mmから10mmの範囲から、望ましくは4mmから6mmの範囲から選択することができる。
[0093] 第一部分と第二部分の間に、投影システムの光軸に対する下面の平面角度及び/又は対向表面からの下面の距離に、段状変化があってよい。第一部分と第二部分の間に、投影システムの光軸に対する下面の平面角度及び/又は対向表面からの下面の距離に、連続的な角度変化の部分があってよい。
[0094] 対向表面から第一部分までの距離と対向表面から第二部分までの距離の差は、少なくとも10μm、望ましくは20μm、又はさらに望ましくは少なくとも50μmとすることができる。対向表面から第一部分までの距離と対向表面から第二部分までの距離の差は、100〜1000μmの範囲から、望ましくは300〜500μmの範囲から選択することができる。対向表面から第一部分までの距離と対向表面から第二部分までの距離の差は、少なくとも2の係数、望ましくは少なくとも3の係数とすることができる。
[0095] 対向表面は、実質的に平坦な表面でよく、下面の第一部分に実質的に平行とすることができる。
[0096] ある実施形態では、流体ハンドリング構造が提供される。流体ハンドリング構造は、投影システムと流体ハンドリング構造に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成される。流体ハンドリング構造の下面は、自身内に形成された供給開口及び抽出開口を有する。供給開口は、対向表面に向かって液体を供給するように構成される。抽出開口は、流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成される。下面は、投影システムの光軸に対して半径方向に最大10mmの長さである。
[0097] ある実施形態では、流体ハンドリング構造が提供される。流体ハンドリング構造は、投影システムと流体ハンドリング構造に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成される。流体ハンドリング構造の下面の一部に、供給開口及び抽出開口が形成される。供給開口は、対向表面に向かって液体を供給するように構成される。抽出開口は、流体ハンドリング構造と対向表面の間から流体を除去するように構成される。下面の部分が、下面の別の部分に対して突出している。
[0098] ある実施形態では、投影システム及び流体ハンドリング構造を備える液浸リソグラフィ装置が提供される。投影システムは、基板テーブルによって支持された基板に放射のビームを投影するように構成される。流体ハンドリング構造は、本明細書に説明した通りである。対向表面は、基板の表面及び/又は基板テーブルの表面である。
[0099] ある実施形態では、デバイス製造方法が提供される。デバイス製造方法は、流体を提供することを含む。流体を提供することは、投影システムの最終要素と基板の間に液体を供給すること、及び流体を除去することを含む。液体を供給する際に、液体は流体ハンドリング構造の下面にある供給開口を通して、基板に向かって供給される。流体を除去する際に、流体は、流体ハンドリング構造の下面にある抽出開口を通して、流体ハンドリング構造と基板及び/又は基板テーブルの間から除去される。開口は、基板及び/又は基板テーブルからの距離が下面の第二部分とは異なる流体ハンドリング構造の下面の第一部分に形成される。
[00100] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00101] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[00102] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組み合わせを指す。
[00103] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。上述したコントローラは、信号を受信、処理及び送信するのに適切な任意の構成を有することができる。例えば、各コントローラは、上述した方法の機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行するために、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。コントローラは、このようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はこのような媒体を受信するハードウェアを含んでよい。
[00104] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、基板及び/又は基板テーブル上に閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又は液浸液閉じ込めの一部を提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[00105] 本明細書で想定するような液体供給システムは、広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは、液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組み合わせでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体入口、1つ又は複数の気体入口、1つ又は複数の気体出口、及び/又は液体を空間に提供する1つ又は複数の液体出口の組み合わせを備えてよい。ある実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[00106] さらに、本発明を特定の実施形態及び実施例の関係で開示してきたが、本発明は特に開示された実施形態を越えて他の代替実施形態及び/又は本発明の使用及びその明白な変更及び同等物まで拡大することが、当業者には理解される。また、本発明の幾つかの変形を図示し、詳細に説明してきたが、本発明の範囲に入る他の変更が、本開示に基づいて当業者には容易に明白になる。例えば、実施形態の特定の特徴及び態様の様々な組み合わせ又は副次的組み合わせを作成することができ、それでも本発明の範囲に入ることが想定される。したがって、開示された本発明の様々なモードを形成するために、開示された実施形態の様々な特徴及び態様を相互に組み合わせるか、置換できることを理解されたい。このように、本明細書で開示された本発明の範囲は、上述した特定の開示実施形態に限定されず、以下の請求の範囲を公正に読み取ることによってのみ決定されるべきであることが意図される。
[00107] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。それ故、下記に示す特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (12)

  1. 投影システムと前記流体ハンドリング構造に対向する対向表面との間に画定された空間に液浸液を供給し閉じ込める流体ハンドリング構造であって、
    記流体ハンドリング構造の下面の第一部分が、使用時に前記対向表面から前記下面の第二部分とは異なる距離にあり、
    前記第一部分の中に、
    前記対向表面に向かって液体を供給する供給開口、及び
    前記流体ハンドリング構造と前記対向表面との間から流体を除去する複数の抽出開口が形成されており
    前記複数の抽出開口が、前記下面に角を有する多角形状を形成するように配置されており、
    前記多角形状の角が、前記流体ハンドリング構造と前記対向表面との間の相対移動方向に位置合わせされる、流体ハンドリング構造。
  2. 使用時に、前記第二部分が前記第一部分よりも前記対向表面から遠い、請求項1に記載の流体ハンドリング構造。
  3. 前記第二部分が前記第一部分とは異なる平面にある、請求項1又は請求項2に記載の流体ハンドリング構造。
  4. 前記第二部分が、前記投影システムの光軸に対して前記供給開口の半径方向内側にある、請求項1から3のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  5. 前記供給開口が、前記投影システムの前記光軸に対して前記抽出開口の半径方向内側にある、請求項1から4のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  6. 前記下面の前記第一部分が1つの平面にある、請求項1から5のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  7. 前記第一部分が、前記抽出開口と供給開口の間で実質的にフィーチャがない、請求項1から6のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  8. 前記第一部分と第二部分の間において、前記投影システムの前記光軸に対する前記下面の平面角度に段状変化がある、及び/又は前記対向表面から前記下面までの距離に段状変化がある、請求項1から7のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  9. 前記段状変化によって前記下面に形成される段状縁部は、前記複数の抽出開口の多角形状と同一の多角形状を有する、請求項8に記載の流体ハンドリング構造。
  10. 前記第部分前記第二部分の間において、前記投影システムの前記光軸に対する前記下面の平角度に連続的な角度変化の部分がある、及び/又は前記対向表面から前記下面までの距離に連続的な角度変化の部分がある、請求項1からのいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  11. 前記対向表面が実質的に平坦な表面であり、前記下面の前記第一部分に実質的に平行である、請求項1から10のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
  12. 複数の前記供給開口が、前記複数の抽出開口の前記多角形状と同一の多角形状を有する、請求項1から11のいずれかに記載の流体ハンドリング構造。
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