JP2011003247A - Eeprom装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリセルへの書き込み時にディスターブ現象が生じないEEPROM(登録商標)装置を提供する。
【解決手段】複数のメモリセルFETと、前記メモリセルFETのソース・ドレイン間に電位差を与えるための個別ソース線とビット線と、前記メモリセルFETのゲートに接続されているゲート線と、前記ゲート線に書込み・消去電位を供給するバイトセレクト線と、を含む装置であって、個別ソース線と共通ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むEEPROM(登録商標)装置。
【選択図】図1
【解決手段】複数のメモリセルFETと、前記メモリセルFETのソース・ドレイン間に電位差を与えるための個別ソース線とビット線と、前記メモリセルFETのゲートに接続されているゲート線と、前記ゲート線に書込み・消去電位を供給するバイトセレクト線と、を含む装置であって、個別ソース線と共通ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むEEPROM(登録商標)装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数のメモリセルがマトリクス状に配置されてなるEEPROM装置に関する。
不揮発性の半導体メモリとして例えば電気的にデータの書込み及び消去が可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)装置が知られている。EEPROM装置では、各々が制御ゲートと浮遊ゲートとを有する複数のメモリセルが行及び列からなるマトリクス状に配置されている。一般に、行毎にワード線が設けられており、各ワード線はそれぞれ対応する行に配置されているメモリセルの各々の制御ゲートに接続されている。また、列毎にビット線が設けられており、各ビット線はそれぞれ対応する列に配置されているメモリセルの各々のドレインに接続されている。更に、メモリブロック毎にソース線が設けられており、各ソース線はそれぞれ対応するメモリブロックに含まれる複数のメモリセルの各々のソースに接続されている。これらワード線、ビット線及びソース線へ電圧を適宜印加することにより、少なくとも1つのメモリセルを選択してデータの書込み及び消去がなされる。例えば特許文献1及び2に、このような不揮発性半導体記憶装置が開示されている。
ところで、EEPROM装置の制御を容易に行うために、各ソース線へ共通の電圧を供給するための共通ソース線が設けられる場合がある。あるメモリセルへデータ書込みをする場合すなわちそのメモリセルに蓄積されている電子を引き抜く場合には、共通ソース線をいわゆるフローティング状態(浮き状態)にする。メモリセルから電子を引き抜いた場合、そのメモリセルの閾値電圧が低下し、そのメモリセルはオン状態になる。このとき、電子を引き抜くためにメモリセルのドレインに印加されている高電位によって、ソース側の電位が引き上げられ、その結果、共通ソース線の電位も上昇する。つまり、本来、フローティング状態であるべき共通ソース線の電位が高電位となり、共通ソース線に接続されている本来メモリセルの閾値電圧を高い状態に保つべきメモリセルのソース電位も上昇する。すると、そのメモリセルのソース・基板間接合に空乏層が発生し、その空乏層がドレイン領域に達するとドレイン領域の電位が上昇する。その結果、メモリセルのトンネルウィンドウ領域を介してフローティングゲート電極から電子が引き抜かれ、メモリセルの閾値電圧が低下し、メモリセルがオン状態となることにより、本来書き込み対象でないメモリセルに書き込みがなされるいわゆるディスターブ現象が生じるという問題があった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、メモリセルへの書き込み時にディスターブ現象が生じないEEPROM装置を提供することを目的とする。
本発明によるEEPROM装置は、複数のメモリセルFETと、前記メモリセルFETのソース・ドレイン間に電位差を与えるための個別ソース線とビット線と、前記メモリセルFETのゲートに接続されているゲート線と、前記ゲート線に書込み・消去電位を供給するバイトセレクト線と、を含むEEPROM装置であって、前記個別ソース線と共通ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むことを特徴とする。
また、本発明によるEEPROM装置は、各々が複数のメモリセルFETを含み且つマトリクス状に配列された複数のメモリセルブロックと、前記メモリセルブロックの各々の個別ソース線にソース電位を供給する供給ソース線と、を含むEEPROM装置であって、前記個別ソース線と前記供給ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むことを特徴とする。
本発明によるEEPROM装置によれば、メモリセルへの書き込み時にディスターブ現象が生じないようにすることができる。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1は本実施例によるEEPROM装置100を表す回路図である。EEPROM装置100は、例えば電気的にデータの書込み及び消去が可能なEEPROMなどの半導体メモリである。EEPROM装置100においては、例えばシリコンなどの半導体基板(図示せず)の表面にメモリセルM11〜M23が行方向及び列方向からなるマトリクス状に形成されている。なお、図1は、EEPROM装置100を構成する複数のメモリセルブロック1つのメモリセルブロックのみを表した図である。
<第1の実施例>
図1は本実施例によるEEPROM装置100を表す回路図である。EEPROM装置100は、例えば電気的にデータの書込み及び消去が可能なEEPROMなどの半導体メモリである。EEPROM装置100においては、例えばシリコンなどの半導体基板(図示せず)の表面にメモリセルM11〜M23が行方向及び列方向からなるマトリクス状に形成されている。なお、図1は、EEPROM装置100を構成する複数のメモリセルブロック1つのメモリセルブロックのみを表した図である。
メモリセルM11〜M23の各々は、フローティングゲート(以下、浮遊ゲートと称する)と、制御ゲートとを備えたいわゆる不揮発性メモリセルFET(電界効果トランジスタ)素子である。メモリセルM11〜M23の各々のドレインには、FET素子であるスイッチ素子S11〜S23がそれぞれ対となって接続されている。例えばメモリセルM11のドレインには、スイッチ素子S11のソースが接続されている。
スイッチ素子S11〜S13の各々のゲートは、行方向に伸長しているワード線11に接続されている。ワード線11に高電位Vpp(以下、単にVppと称する)が印加された場合にスイッチ素子S11〜S13の各々がオン状態になる。また、スイッチ素子S21〜S23の各々のゲートは、行方向に伸長しているワード線12に接続されている。ワード線12にVppが印加された場合にスイッチ素子S21〜S23の各々がオン状態になる。
スイッチ素子S11及びS21の各々のドレインは列方向に伸長しているビット線21に、スイッチ素子S12及びS22の各々のドレインは列方向に伸長しているビット線22に、スイッチ素子S13及びS23の各々のドレインは列方向に伸長しているビット線23に、それぞれ接続されている。例えばワード線11にVppが印加され、スイッチ素子S11がオン状態になった場合には、ビット線21に印加されている電位がメモリセルM11のドレインに印加される。
メモリセルM11〜M13の各々のゲートには、行方向に伸長しているゲート線31が接続され、メモリセルM21〜M23の各々のゲートには、行方向に伸長しているゲート線32が接続されている。ゲート線31はFET素子であるバイトセレクト素子33を介してバイトセレクト線35に接続されている。ゲート線32はFET素子であるバイトセレクト素子34を介してバイトセレクト線35に接続されている。
バイトセレクト素子33のゲートはワード線11に接続されており、ワード線11にVppが印加された場合にはバイトセレクト素子33がオン状態となる。バイトセレクト素子34のゲートはワード線12に接続されており、ワード線12にVppが印加された場合にはバイトセレクト素子34がオン状態となる。バイトセレクト素子33又は34がオン状態となった場合には、バイトセレクト線35に印加されている書込み又は消去のための電位がメモリセルM11〜M23の各々のゲートに印加され、メモリセルM11〜M23の各々はオン状態となる。
メモリセルM11〜M13とメモリセルM21〜M23とは、互いに隣接する行に配列され、また、互いに対向するように配列されている。メモリセルM11〜M23の各々のソースは個別ソース線(以下、単にソース線と称する)40に接続されている。ソース線40は、オンオフスイッチ素子(以下、切替素子41と称する)を介して共通ソース線42に接続されている。詳細には、FET素子である切替素子41のドレインがソース線40の一端に接続されており、ソースが共通ソース線42に接続されており、また、オンオフ切り替えの制御端子としてのゲートはバイトセレクト素子33及びバイトセレクト素子34を介してバイトセレクト線35に接続されている。
共通ソース線42の一端は、共通ソース線制御素子43を介して接地されている。詳細には、FET素子である共通ソース線制御素子43のソースがGND電位(接地電位。以下、単にGNDと称する)に接続されており、ドレインが共通ソース線42の一端に接続されており、また、ゲートは行方向に伸長している共通ソース線制御線44(以下、単にソース制御線44と称する)に接続されている。
データ消去時すなわちメモリセルM11〜M23の各々の浮遊ゲートに電子を注入する場合には、切替素子41をオンオフするための制御信号でもあるVppをバイトセレクト線35に印加すると共に、ソース制御線44には高電位Vcc(Vppよりも低い電位。以下、単にVccと称する。)を印加して共通ソース線制御素子43をオン状態とする。併せて、ワード線11又は12にVppを印加してバイトセレクト素子33又は34をオン状態とすることによって切替素子41のゲートにVppが印加されて切替素子41がオン状態となるので、GNDが共通ソース線42及び切替素子41を介してソース線40に印加される。
データ書き込み時すなわちメモリセルM11〜M23のうちの少なくとも1の浮遊ゲートからドレインを介して電子を抜き取る場合には、バイトセレクト線35にGNDを印加すると共に、ソース制御線44にもGNDを印加して共通ソース線制御素子43をオフ状態とする。併せて、データ書き込み対象のメモリセルに対応するワード線(11又は12)にVppを印加してバイトセレクト素子(33又は34)をオン状態とすることによって切替素子41のゲートにGNDが印加されて切替素子41がオフ状態となるので、ソース線40と共通ソース線42との間の導通が遮断される。なお、ソース線40の電位はフローティング(浮遊)となる。
このように、データ消去時には切替素子41をオン状態としてGNDをソース線40に印加する。データ書き込み時には切替素子41をオフ状態としてソース線40と共通ソース線42との間の導通を遮断する。データ書き込み時には書き込み対象のメモリセルのドレインにビット線(21〜23のいずれか)を介してVppを印加するが、その電位がソース側の電位も引き上げてしまう現象が生じ得る。この場合、そのソースが接続されているソース線40の電位も上昇する。しかしながら、本実施例によればデータ書き込み時には切替素子41をオフ状態としてソース線40と共通ソース線42との間の導通を遮断しているので、ソース線40の電位が上昇しても共通ソース線42の電位には影響が及ばない。
共通ソース線42は、EEPROM装置100であるメモリ全体又はある程度の大きさのメモリブロック単位での共通線であるので寄生容量が大きく電位が上昇し易い。また、通常、共通ソース線42には図1に示されるソース線40と同様の図示せぬ複数のソース線が接続されており、共通ソース線42の電位の上昇の影響が例えばメモリ全体などの広範囲に及ぶ。すなわち、従来技術の場合、共通ソース線42の電位の上昇が図示せぬソース線に及びそのソース線に接続されている本来書き込み対象ではないメモリセルのソース電位までもが上昇してそのメモリセルに書き込みがなされるいわゆるディスターブ現象が生じ得る。一方、本実施例によれば上記した如くデータ書き込み時には切替素子41をオフ状態としてソース線40と共通ソース線42との間の導通を遮断して、ソース線40の電位の上昇の影響を共通ソース線42に及ぼさないようにしたのでこのようなディスターブ現象の発生を防ぐことができる。
図2はEEPROM装置100を表すブロック図である。EEPROM装置100は、マトリクス状に配列されたメモリセルブロックB11〜Bnm(n、mは正整数)と、列毎のメモリセルブロックに共通の共通ソース線42−1〜42−mとを含み、メモリセルブロックB11〜Bnmの各々のソース線40は、それぞれ対応する列の共通ソース線(42−1〜42−m)に切替素子(オンオフスイッチ素子)41を介して接続されている。例えばメモリセルブロックB11は、図1に示される如き構成であり、この場合、図1に示される共通ソース線42は図2に示される共通ソース線42−1に対応する。切替素子41はFET素子であり、そのゲートはバイトセレクト線35に接続されている。切替素子41はバイトセレクト線35に印加された電位に応じてオンオフする。なお、必要に応じてメモリセルブロックB11〜Bnmのうちの少なくとも1つについて切替素子(オンオフスイッチ素子)41を介さずにソース線40と共通ソース線42とを接続するようにしても良い。
上記した如く本実施例においては、データ書き込み時には切替素子41をオフ状態としてソース線40と共通ソース線42との間の導通を遮断するようにした。これにより、メモリセルブロックB11〜Bnmのうちの、消去対象のメモリセルを含むメモリブロックのソース線40の電位が上昇したとしても、他のメモリブロックに含まれるメモリセルには電位上昇の影響は及ばない。
図3は本実施例によるEEPROM装置100のレイアウトの一例を表すレイアウト図である。なお、図3は、1つのメモリブロックの一部を表したものであり、また、ビット線21〜23、共通ソース線制御素子43、ソース制御線44は図示していない。メモリセルM11〜M23のいずれにデータ書き込みをしても共通ソース線42に影響が及ばないようにするという観点からは、図1及び図3に示されるように、行方向のレイアウト上、共通ソース線42に最も近い位置に配置されているメモリセルM11及びM21と共通ソース線42との間に切替素子41を形成するのが望ましい。また、上記したような効果を奏するためには、図1及び図3に示されるように、2行毎に1つの切替素子(1つのFET素子)を設けるのみで良いので回路規模を増加させることもない。
図4は、データ消去時における電位設定の一例を示す表である。以下、図1及び3を参照しつつ、メモリセルM11〜M13のデータを消去する時の電位設定の一例を示す。表中における記号「GND」はGND(接地)電位、「Vpp」は高電位Vpp、「Vcc」は高電位Vcc、「FL」はフローティング状態をそれぞれ表す。
ビットライン21〜23の各々にはGNDを印加する。バイトセレクト線35にはVppを印加する。また、ソース制御線44にはVccを印加する。そして、ワード線11にVppを印加してバイトセレクト素子33及びスイッチ素子S11〜S13の各々をオン状態とする。これにより、ビットライン21〜23の各々に印加されたGNDがスイッチ素子S11〜S13を介してメモリセルM11〜M13の各々のドレインに印加される。また、バイトセレクト線35に印加されたVppがバイトセレクト素子33を介してFET素子である切替素子41のゲートに印加され、切替素子41がオン状態となり、ソース線40と共通ソース線42とが電気的に接続される。
更に、ソース制御線44に印加されたVccによってオン状態となった共通ソース線制御素子43及び同じくオン状態となった切替素子41を介してGNDがソース線40に印加され、そのGNDがメモリセルM11〜M13の各々のソースに印加される。また、バイトセレクト線35に印加されたVppがバイトセレクト素子33を介してメモリセルM11〜M13の各々の制御ゲートに印加される。このように、データ消去時には、メモリセルM11〜M13の各々のドレイン及びソース(つまり基板側)にはGNDが印加され、制御ゲートにはVppが印加される。これによって、メモリセルM11〜M13の各々の浮遊ゲートに電子が注入され、データ消去がなされる。
なお、このとき、バイトセレクト線35に印加されたVppがメモリセルM21〜M23の各々の制御ゲートにも印加されるが、メモリセルM21〜M23と対になっているスイッチ素子S11〜S23の各々のゲートにはワード線12に印加されているGNDが印加されておりこれらはオフ状態となっている。それ故、メモリセルM21〜M23の各々のドレインはフローティング状態となっており、これらのトンネル酸化膜(図示せず)にはVppが印加されないので、メモリセルM21〜M23についてはデータ消去されない。
図5は、データ書き込み時における電位設定の一例を示す表である。以下、図1及び4を参照しつつ、メモリセルM12へのデータ書き込み時の電位設定の一例を示す。表中の記号の意味は図4と同様である。
ビットライン22にはVppを印加し、ビットライン21及び23の各々についてはフローティング状態とする。バイトセレクト線35にはGNDを印加する。また、ソース制御線44にはGNDを印加する。そして、ワード線11にVppを印加してバイトセレクト素子33及びスイッチ素子S11〜S13の各々をオン状態とする。これにより、ビットライン22に印加されたVppがスイッチ素子S12を介してメモリセルM12のドレインに印加される。メモリセルM11及びM13の各々のドレインはフローティング状態となる。また、バイトセレクト線35に印加されたGNDがバイトセレクト素子33を介してFET素子である切替素子41のゲートに印加され、切替素子41がオフ状態となる。
切替素子41がオフ状態となっているので、ソース線40と共通ソース線42とは電気的に接続されていない状態になる。当該遮断により、ソース線40はフローティング状態となり、メモリセルM11〜M13の各々のソースもフローティング状態となる。また、ワード線11に印加されたVppがバイトセレクト素子33を介してメモリセルM11〜M13の各々の制御ゲートに印加される。このように、データ書き込み時には、メモリセルM11〜M13の各々の制御ゲートがフローティング状態になると共に、メモリセルM12のみのドレインにVppが印加される。これによって、メモリセルM12のみの浮遊ゲートから電子がドレインを介して抜き取られ、メモリセルM12のみにデータ書き込みがなされる。
このとき、メモリセル12のドレインに印加されているVppがソース側に作用し、ソース線40の電位も引き上げてしまう現象が生じ得る。しかしながら、上記したようにデータ書き込み時には切替素子41をオフ状態としてソース線40と共通ソース線42との間の導通を遮断しているので、ソース線40の電位が上昇しても共通ソース線42の電位には影響が及ばない。したがって例えソース線40の電位が上昇したとしても、共通ソース線42に接続されている図示せぬソース線に接続されている本来書き込み対象ではないメモリセルのソース電位までもが上昇してそのメモリセルに書き込みがなされるいわゆるディスターブ現象の発生を防ぐことができる。
なお、このとき、バイトセレクト線35に印加されたGNDがメモリセルM21〜M23の各々の制御ゲートにも印加されるが、メモリセルM21〜M23と対になっているスイッチ素子S11〜S23の各々のゲートにはワード線12に印加されているGNDが印加されておりこれらはオフ状態となっている。それ故、メモリセルM21〜M23の各々のドレインはフローティング状態となっており、メモリセルM21〜M23についてはデータ書き込みされない。
上記したように本実施例によるEEPROM装置によれば、互いに隣接する行に配列されているメモリセルの各々のソースが接続されているソース線を備え、そのソース線がFET素子である切替素子を介して共通ソース線に接続されている。あるメモリセルへのデータ書き込みの際には、そのメモリセルが接続されているソース線に対応する切替素素子をオフ状態とすることによって当該ソース線と共通ソース線との間の導通を遮断する。これにより、例え書き込み処理によって当該ソース線の電位が上昇したとしても、その影響は共通ソース線には及ばない。それ故、共通ソース線に接続されている他のソース線にソースが接続されている本来書き込み対象ではないメモリセルにまでデータ書き込みをしてしまういわゆるディスターブ現象の発生を防ぐことができる。また、上記したような効果を奏するためには、2行毎に1つの切替素子(FET素子)を設けるのみで良いので回路規模を増加させることもない。
<第2の実施例>
図6は本実施例によるEEPROM装置200を表す回路図である。第1の実施例におけるEEPROM装置100は、ワード線11又は12の少なくともいずれか1つにVppが印加された場合に、バイトセレクト線35に印加されている電位がメモリセルM11〜M23の全てのゲートに印加されるような構成となっているが、第2の実施例におけるEEPROM装置200は、メモリセルM11〜M13の各々のゲートとメモリセルM21〜M23の各々のゲートとが電気的に独立した構成となっている点が異なる。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
<第2の実施例>
図6は本実施例によるEEPROM装置200を表す回路図である。第1の実施例におけるEEPROM装置100は、ワード線11又は12の少なくともいずれか1つにVppが印加された場合に、バイトセレクト線35に印加されている電位がメモリセルM11〜M23の全てのゲートに印加されるような構成となっているが、第2の実施例におけるEEPROM装置200は、メモリセルM11〜M13の各々のゲートとメモリセルM21〜M23の各々のゲートとが電気的に独立した構成となっている点が異なる。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
EEPROM装置200は、バイトソース素子36及び37と、電源供給線38とを更に含む。FET素子であるバイトソース素子36のドレインは電源供給線38に接続されており、ソースはFET素子である切替素子41の制御端子としてのゲートに接続されており、ゲートはゲート線31に接続されている。また、FET素子であるバイトソース素子37のドレインは電源供給線38に接続されており、ソースはFET素子である切替素子41のゲートに接続されており、ゲートはゲート線32に接続されている。電源供給線38には高電位Vccが印加されている。Vccは、メモリセルM11〜M23に印加するVppに比較して低い電位である。
ゲート線31の一端はバイトセレクト素子33を介してバイトセレクト線35に接続されており、他端はFET素子であるバイトソース素子36のゲートに接続されている。また、ゲート線32の一端はバイトセレクト素子34を介してバイトセレクト線35に接続されており、他端はFET素子であるバイトソース素子37のゲートに接続されている。ゲート線31には第1の実施例と同様にメモリセルM11〜M13の各々のゲートが接続されており、ゲート線32にはメモリセルM21〜M23の各々のゲートが接続されている。
以下、メモリセルM11〜M13のデータを消去する場合の動作について説明する。ビットライン21〜23の各々にはGNDを印加する。バイトセレクト線35にはVppを印加する。また、ソース制御線44にはVccを印加する。そして、ワード線11に切替素子41をオンオフをするための制御信号でもあるVppを印加してバイトセレクト素子33及びスイッチ素子S11〜S13の各々をオン状態とする。ゲート線31とゲート線32とは互いに接続されておらず、また、ワード線12にはGNDが印加されているので、バイトセレクト素子34及びスイッチ素子S21〜S23の各々についてはオフ状態となっている。
ビットライン21〜23の各々に印加されたGNDがスイッチ素子S11〜S13を介してメモリセルM11〜M13の各々のドレインに印加される。また、バイトセレクト線35に印加されたVppがバイトセレクト素子33を介してFET素子であるバイトソース素子36のゲートに印加される。バイトソース素子36はオン状態となるので、電源供給線38に印加されているVccはFET素子である切替素子41のゲートに印加され、切替素子41はオン状態となる。これにより、ソース線40と共通ソース線42とが電気的に接続される。
更に、ソース制御線44に印加されたVccによってオン状態となった共通ソース線制御素子43及び同じくオン状態となった切替素子41を介してGNDがソース線40に印加され、そのGNDがメモリセルM11〜M13の各々のソースに印加される。また、バイトセレクト線35に印加されたVppがバイトセレクト素子33を介してメモリセルM11〜M13の各々の制御ゲートに印加される。このように、データ消去時には、メモリセルM11〜M13の各々のドレイン及びソース(つまり基板側)にはGNDが印加され、制御ゲートにはVppが印加される。これによって、メモリセルM11〜M13の各々の浮遊ゲートに電子が注入され、データ消去がなされる。
以下、メモリセルM12にデータ書き込みする場合の動作について説明する。ビットライン22にはVppを印加し、ビットライン21及び23の各々についてはフローティング状態とする。バイトセレクト線35にはGNDを印加する。また、ソース制御線44にはGNDを印加する。電源供給線38にはVccが印加されている。そして、ワード線11にVppを印加してバイトセレクト素子33及びスイッチ素子S11〜S13の各々をオン状態とする。ゲート線31とゲート線32とは互いに接続されておらず、また、ワード線12にはGNDが印加されているので、バイトセレクト素子34及びスイッチ素子S21〜S23の各々についてはオフ状態となっている。
ビットライン22に印加されたVppがスイッチ素子S12を介してメモリセルM12のドレインに印加される。メモリセルM11及びM13の各々のドレインはフローティング状態となる。また、バイトセレクト線35に印加されたGNDがバイトセレクト素子33を介してFET素子であるバイトソース素子36のゲートに印加される。バイトソース素子36はオフ状態となるので、電源供給線38に印加されているVccはFET素子である切替素子41のゲートに印加されず、切替素子41もオフ状態となる。これにより、ソース線40と共通ソース線42との間が電気的に接続されていない状態となり、例えソース線40の電位が上昇したとしてもその影響は共通ソース線42には及ばない。つまり、第1の実施例と同様にディスターブが生じない。
上記したように本実施例によるEEPROM装置200においては、第1の実施例と同様にディスターブ現象を生じさせないという効果を奏するのに加えて、互いに隣接するメモリセルの各々のゲート同士を電気的に独立した構成としたことから、データの消去及び書き込み処理をより安定動作させることができる。
また、FET素子である切替素子のゲートに電源供給するための電源供給線を設けたので、電源供給線から切替素子のゲートに固有の高電位を印加することができる。この固有の高電位を、メモリセルへ印加するための高電位に比較して低い電位とすることにより、切替素子としてゲート酸化膜が薄く、駆動能力の高いLVトランジスタ素子を用いることができるので、メモリセル電流の減少を最小限に抑えることができるという効果も奏することができる。
100、200 EEPROM装置
M11〜M23 メモリセル
S11〜S23 スイッチ素子
11、12 ワード線
21〜23 ビット線
31、32 ゲート線
33、34 バイトセレクト素子
35 バイトセレクト線
36、37 バイトソース素子
38 電源供給線
40 ソース線(個別ソース線)
41 切替素子(オンオフスイッチ素子)
42 共通ソース線
43 共通ソース線制御素子
44 共通ソース線制御線
M11〜M23 メモリセル
S11〜S23 スイッチ素子
11、12 ワード線
21〜23 ビット線
31、32 ゲート線
33、34 バイトセレクト素子
35 バイトセレクト線
36、37 バイトソース素子
38 電源供給線
40 ソース線(個別ソース線)
41 切替素子(オンオフスイッチ素子)
42 共通ソース線
43 共通ソース線制御素子
44 共通ソース線制御線
Claims (8)
- 複数のメモリセルFETと、前記メモリセルFETのソース・ドレイン間に電位差を与えるための個別ソース線とビット線と、前記メモリセルFETのゲートに接続されているゲート線と、前記ゲート線に書込み・消去電位を供給するバイトセレクト線と、を含むEEPROM装置であって、
前記個別ソース線と共通ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むことを特徴とするEEPROM装置。 - 前記オンオフスイッチ素子は前記制御端子としてのゲートを有するFET素子であり、
前記FET素子のドレインが前記個別ソース線に接続され且つソースが前記共通ソース線に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のEEPROM装置。 - 前記FET素子のゲートは、前記ゲート線に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のEEPROM装置。
- 前記FET素子のゲートに接続されている電源供給線を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のEEPROM装置。
- 各々が複数のメモリセルFETを含み且つマトリクス状に配列された複数のメモリセルブロックと、前記メモリセルブロックの各々の個別ソース線にソース電位を供給する供給ソース線と、を含むEEPROM装置であって、
前記個別ソース線と前記供給ソース線との間をその制御端子を介して供給される制御信号に応じて選択的に接続するオンオフスイッチ素子を含むことを特徴とするEEPROM装置。 - 前記オンオフスイッチ素子は前記制御端子としてのゲートを有するFET素子であり、
前記FET素子のドレインが前記個別ソース線に接続され且つソースが前記共通ソース線に接続されていることを特徴とする請求項5に記載のEEPROM装置。 - 前記FET素子のゲートは、前記ゲート線に接続されていることを特徴とする請求項6に記載のEEPROM装置。
- 前記FET素子のゲートに接続されている電源供給線を更に含むことを特徴とする請求項6に記載のEEPROM装置。
Priority Applications (2)
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JP2009146018A JP2011003247A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | Eeprom装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2009146018A JP2011003247A (ja) | 2009-06-19 | 2009-06-19 | Eeprom装置 |
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Family Cites Families (1)
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2009
- 2009-06-19 JP JP2009146018A patent/JP2011003247A/ja active Pending
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2010
- 2010-05-27 US US12/788,580 patent/US20100322002A1/en not_active Abandoned
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Publication number | Publication date |
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US20100322002A1 (en) | 2010-12-23 |
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