JP2010541163A - オレフィン基材間の接着性を調節するためのブレンド成分としてのスチレン性ポリマー - Google Patents

オレフィン基材間の接着性を調節するためのブレンド成分としてのスチレン性ポリマー Download PDF

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Abstract

電力ケーブルの絶縁シールド層が、エチレンコポリマー、例えば酢酸ビニルとスチレン性ポリマー、例えばポリスチレンのブレンドを含む。絶縁シールド層は、電力ケーブルのポリオレフィン絶縁層に隣接している。絶縁シールド層は、架橋性、絶縁層からの剥離性、および良好な熱安定性を示す。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2007年9月25日出願の米国特許出願第60/974,944号の利益を主張し、その出願は、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
本発明は、電力ケーブルに関する。ある態様において、本発明は、絶縁シールド層を備えた電力ケーブルに関し、別の態様において、本発明は、エチレンコポリマーとスチレン性ポリマーとのブレンドを含む絶縁シールド層に関する。さらに別の実施形態において、本発明は、エチレンコポリマーとスチレン性ポリマーとのブレンドを含む絶縁シールド層に隣接したポリオレフィン絶縁層を備えた電力ケーブルに関する。
典型的な絶縁電力ケーブルは、一般に、第1の半導電シールド層(導体または撚りシールド)、絶縁層(典型的には非導電性層)、第2の半導電シールド層(絶縁シールド)、地絡相として使用する金属線またはテープシールド、および保護外被(半導電性であることもあれば、半導電性でないこともある)を含めて複数のポリマー材料層で囲まれているケーブル用コアに、1つまたは複数の高電位導体を備える。この構造の内部には、不透湿性層など追加の層がしばしば含まれる。
一般に、半導電性シールド層は、異なる2つのタイプに分類することができる。第1のタイプは、絶縁層に確実に結合しているシード層であり、したがって切削工具を使用することによってしか、シールド層を剥離することができず、シールド層と、絶縁層の一部が除去される。第2のタイプは、絶縁層から「剥離可能な」シールド層である。すなわち、シールド層の絶縁層への接着は明確で限定されており、したがって絶縁層を除去することなく、絶縁層からシールド層を剥ぎ取ることができる。剥離性は、通常、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ニトリルゴム、および塩素化ポリエチレン(CPE)を含む高極性ポリマーブレンドの使用により調節されてきた。
EVAおよびニトリルゴムの剥離可能なシールド配合物については、米国特許(USP)第4,286,023号および同第4,246,142号に記載されている。EVAおよびニトリルゴムの剥離可能なシールド配合物の1つの問題点は、配合物が、配合物をよりゴム状とし、電気ケーブルの工業的高速押出に望ましい所望の接着レベルを実現するのに比較的高い酢酸ビニル含有量を必要とすることである。さらに、ニトリルゴムは高価であり、かつ熱安定性が不十分であり、熱エージング後の特性に悪影響を与える。
あるいは、EVAとの併用に、例えばワックス質脂肪族炭化水素(米国特許第4,933,107号);低分子量ポリエチレン(米国特許第4,150,193号);ならびに室温で液体であるシリコーン油、シリコーンゴム、およびシリコーンブロックコポリマー(米国特許第4,493,787号)を含めて接着性調整添加剤が提案された。しかし、これらの組成物は、工業的に限られた成功しか得られなかった。
絶縁シールド層が使用中に絶縁層から剥離しないように、絶縁シールドが十分な接着性を保持しながら、剥離可能であることを可能にするブレンドが求められている。さらに、ブレンドは、好ましくは架橋性、ならびにEVA/ポリプロピレンブレンドおよびEVA/ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)ブレンドより良好な熱安定性を示すべきである。
一実施形態において、本発明は、1層がエチレンコポリマーとスチレン性ポリマーのブレンドを含む多層電力ケーブルである。別の実施形態において、本発明は、絶縁層および隣接した剥離可能なシールド層を備えた電力ケーブルであって、絶縁層がポリオレフィンを含み、かつシールド層がエチレンコポリマーとスチレン性ポリマーのブレンドを含む電力ケーブルである。
この開示における数値範囲は近似値であり、したがって別段の示唆のない限り、範囲外の値を包含することができる。数値範囲は、下側の値および上側の値から、1ユニットを単位としてすべての値(下側の値および上側の値を含む)を包含する。ただし、いずれの下側の値といずれの上側の値の間は少なくとも2ユニット離れていることを条件とする。一例として、例えば分子量、粘度、メルトインデックスなどの組成、物理的、または他の特性が、100〜1,000である場合、100、101、102などの個々の値、および100〜144、155〜170、197〜200などの部分範囲がすべて、明示的に挙げられるものである。1未満である値を含み、または1を超える分数(例えば、1.1、1.5など)を含む範囲では、1ユニットは、適切に0.0001、0.001、0.01、または0.1と見なされる。10未満の1桁の数(例えば、1〜5)を含む範囲では、1ユニットは、典型的には0.1と見なされる。これらは、具体的に意図されているものの例にすぎず、列挙された最低値と最大値の間の数値の考え得る組合せはすべて、本開示において明示的に記載されていると見なされるべきである。とりわけ、絶縁シールド層中のエチレンコポリマーおよびスチレン性ポリマーの量の数値範囲が本開示内に記載されている。
「ケーブル」、「電力ケーブル」、および同様な用語は、保護外被またはシース内の少なくとも1本の電線または光ファイバーを意味する。典型的には、ケーブルは、2本以上の電線または光ファイバーが一緒に、典型的には共通の保護外被またはシース中に束ねられている。外被内部の個々の電線またはファイバーは、裸、被覆、または絶縁でもよい。結合ケーブルは、電線と光ファイバーとを含むことができる。ケーブルなどは、低、中、および高電圧用途向けに設計することができる。典型的なケーブルの設計は、米国特許第5,246,783号、同第6,496,629号、および同第6,714,707号に例示されている。
「ポリマー」は、同じタイプまたは異なるタイプにかかわらずモノマーを重合することによって調製されたポリマー化合物を意味する。ポリマーという総称は、したがって1つだけのモノマーから調製されたポリマーを示すのに通常使用されるホモポリマーという用語、および下記に定義されるインターポリマーという用語を包含する。
「インターポリマー」、「コポリマー」、および同様の用語は、異なる少なくとも2つのモノマーの重合によって調製されたポリマーを意味する。これらの総称は、異なる2つのモノマーから調製されたポリマーを示すのに通常使用されるコポリマー、および異なる2つを超えるモノマーから調製されたポリマー、例えばターポリマー、テトラポリマーなどを包含する。
「ポリオレフィン」、「PO」、および同様の用語は、単純なオレフィンから誘導されたポリマーを意味する。多くのポリオレフィンは熱可塑性であり、本発明では、ゴム相を含むことができる。代表的なポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、およびそれらの様々なインターポリマーが挙げられる。
「ブレンド」、「ポリマーブレンド」、および同様の用語は、2つ以上のポリマーの組成物を意味する。このようなブレンドは、混和性でもよく、または混和性でなくてもよい。このようなブレンドは、相分離してもよく、または相分離していなくてもよい。このようなブレンドは、透過電子分光法、光散乱法、X線散乱法、および当技術分野で知られている他の何らかの方法で決定して、1つまたは複数のドメイン構造を含んでもよく、または含んでいなくてもよい。
絶縁シールド層
絶縁シールド層は、少なくとも2成分のブレンドを含む。第1の成分は、エチレンコポリマー、好ましくはEVAコポリマー、エチレンC1〜6アルキルアクリラートもしくはメタクリラートコポリマーの1つ、またはエチレン/C1〜6アルキルアクリラート/C1〜6アルキルメタクリラートターポリマーの少なくとも1つである。
絶縁シールド層において有用であるエチレンコポリマーとしては、α−オレフィン含有量がインターポリマーの重量を基準にして約15重量パーセント(重量%)から、好ましくは少なくとも約20重量%、さらにより好ましくは少なくとも約25重量%であるエチレン/α−オレフィンインターポリマーが挙げられる。これらのインターポリマーは、典型的にはα−オレフィン含有量がインターポリマーの重量を基準にして約50重量%未満、好ましくは約45重量%未満、より好ましくは約40重量%未満、さらにより好ましくは約35重量%未満である。α−オレフィン含有量は、Randall(Rev.Macromol.Chem.Phys.,C29(2&3))に記載されている手順を用いて、13C核磁気共鳴(NMR)分光法で測定される。
α−オレフィンは、好ましくはC3〜20直鎖状、分枝状、または環状のα−オレフィンである。C3〜20α−オレフィンの例としては、プロペン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、および1−オクタデセンが挙げられる。α−オレフィンは、シクロヘキサンまたはシクロペンタンなどの環状構造も含み、3−シクロヘキシル−1−プロペン(アリルシクロヘキサン)およびビニルシクロヘキサンなどのα−オレフィンを生じることもできる。ノルボルネンおよび関連オレフィンなどいくつかの環状オレフィン、特に5−エチリデン−2−ノルボルネンは、用語の古典的な意味でα−オレフィンではないが、本発明ではα−オレフィンであり、上述したα−オレフィンの一部または全部の代わりに使用することができる。同様に、スチレンおよびその関連オレフィン(例えば、α−メチルスチレンなど)は、本発明ではα−オレフィンである。例示的なポリオレフィンコポリマーとしては、エチレン/プロピレン、エチレン/ブテン、エチレン/1−ヘキセン、エチレン/1−オクテン、エチレン/スチレンなどが挙げられる。例示的なターポリマーとしては、エチレン/プロピレン/1−オクテン、エチレン/プロピレン/ブテン、エチレン/ブテン/1−オクテン、エチレン/プロピレン/ジエンモノマー(EPDM)、およびエチレン/ブテン/スチレンが挙げられる。コポリマーは、ランダムまたはブロックであり得る。
本発明のケーブルの絶縁シールド層において使用されるエチレンコポリマーは、単独、または1つもしくは複数の他のエチレンコポリマー、例えばモノマー組成および含有量、接触調製方法などが相互に異なる2つ以上のエチレンコポリマーのブレンドと組み合わせて使用することができる。エチレンコポリマーが2つ以上のエチレンコポリマーのブレンドである場合、ブレンドは、任意の反応器内または反応器後プロセスで調製することができる。反応器内ブレンドプロセスは、反応器後ブレンドプロセスより好ましく、直列に連結した複数の反応器を使用するプロセスが、好ましい反応器内ブレンドプロセスである。これらの反応器では、同じ触媒を投入するが、異なる条件、例えば異なる反応物質濃度、温度、圧力などで操作することができ、あるいは同じ条件で操作するが、異なる触媒を投入することができる。
エチレンコポリマーの例としては、超低密度ポリエチレン(VLDPE)(例えば、The Dow Chemical Company製造のFLEXOMER(登録商標)エチレン/1−ヘキセンポリエチレン)、均質に分枝した直鎖状のエチレン/α−オレフィンコポリマー(例えば、Mitsui Petrochemicals Company LimitedのTAFMER(登録商標)およびExxon Chemical CompanyのEXACT(登録商標))、および均質に分枝した実質的に直鎖状のエチレン/α−オレフィンポリマー(例えば、The Dow Chemical Companyから入手可能なAFFINITY(登録商標)およびENGAGE(登録商標)ポリエチレン)が挙げられる。より好ましいエチレンコポリマーは、均質に分枝した直鎖状および実質的に直鎖状のエチレンコポリマーである。実質的に直鎖状のエチレンコポリマーは特に好ましく、米国特許第5,272,236号、同第5,278,272号、および同第5,986,028号にさらに詳しく記載されている。
エチレンコポリマーの好ましい一群は、EVAコポリマーであり、重量百分率範囲25〜95パーセント(%)の酢酸ビニル、すなわち酢酸ビニルから誘導された単位を含むEVAコポリマーが挙げられるが、これに限定されるものではない。好ましいEVAコポリマーは、酢酸ビニル含有量が少なくとも35重量パーセント(重量%)、好ましくは少なくとも45重量%、さらにより好ましくは少なくとも55重量%である。典型的には、EVAコポリマーの酢酸ビニル含有量は、90重量%を超えない、好ましくは80重量%を超えない、さらにより好ましくは70重量%を超えない。第1の成分において使用されるEVAコポリマーの重量平均分子量(Mw)は、200,000未満、好ましくは150,000未満、より好ましくは100,000未満である。重量平均分子量(Mw)は、ポリマー技術分野ではよく知られており、例えば、国際公開第2004/031250号(A1)に記載されているゲル透過クロマトグラフィーによって決定することができる。
市販エチレン酢酸ビニルの一例は、E.I.duPont de Nemours and CompanyのELVAX(登録商標)である。
エチレンコポリマーの別の好ましい一群は、エチレンアルキルアクリラートコポリマーおよびエチレンアルキルメタクリラートコポリマーである。アルキル基は、C〜C炭化水素、好ましくはC〜C炭化水素、およびさらにより好ましいメチルから選択された任意のアルキル基とすることができる。これらのコポリマーのアルキルアクリラートまたはアルキルメタクリラート含有量は、少なくとも35重量%、好ましくは少なくとも45重量%、さらに好ましくは少なくとも55重量%である。典型的には、コポリマーのアルキルアクリラートまたはアルキルメタクリラート含有量は、90重量%を超えない、好ましくは80重量%を超えない、さらにより好ましくは70重量%を超えない。これらのコポリマーのMwは、典型的には200,000未満、好ましくは150,000未満、より好ましくは100,000未満である。
エチレンとアルキルアクリラートおよびアルキルメタクリラートの三元コポリマーは、任意の好適な三元コポリマーであり得る。アルキル基は、C〜C炭化水素、好ましくはC〜C炭化水素、およびさらにより好ましいメチルから独立に選択された任意のアルキル基であり得る。通常、三元コポリマーは、主にアルキルメタクリラートの小部数を含むアルキルアクリラート、またはアルキルアクリラートの小部数を含むアルキルメタクリラートである。アルキルアクリラートおよびアルキルメタクリラートとエチレンの割合は、エチレンアルキルアクリラートコポリマーまたはエチレンアルキルメタクリラートコポリマーについて記載した割合、ならびにエチレンアルキルアクリラートおよびエチレンアルキルメタクリラートについて記載した分子量範囲とほぼ同じである。第1の成分において使用されるエチレンとアルキルアクリラートおよびアルキルメタクリラートの三元コポリマーのMwは、200,000以下、好ましくは150,000以下、より好ましくは100,000以下である。
絶縁シールド層の第2の成分は、スチレン性ポリマーである。好適なスチレン性ポリマーとしては、ホモポリマーポリスチレン、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)ポリ(イソプロピルスチレン)、ポリ(tert−ブチルスチレン)、ポリ(ジビニルベンゼン)、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレン)、ポリ(メトキシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)、およびそれらのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。1つを超えるスチレン性ポリマーのブレンドを使用してもよい。
スチレン性ポリマーは、シンジオタクチックおよびアタクチックポリスチレン、ならびに耐衝撃性ポリスチレン樹脂であってもよく、The Dow Chemical Companyから入手可能なQUESTRA、STYRON、およびSTYRON−A−TECHを含めて、様々な供給業者から市販されている。他の市販スチレン性ポリマーとしては、XU70262.08が挙げられる。これは、メルトフローレート(MFR)が10分間当たり11グラム(g/10分)の汎用ポリスチレンであり、これもまたThe Dow Chemical Companyから入手可能である。
スチレン性ポリマーは、トリブロックコポリマーであってもよく、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー(SBS)、水素添加スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックコポリマー(SEBS)、水素添加スチレン−ブタジエンジブロックコポリマー(SEB)、スチレン−イソプレン−スチレントリブロックコポリマー(SIS)、水素添加スチレン−イソプレン−スチレントリブロックコポリマー(SEPS)、および水素添加スチレン−イソプレンジブロックコポリマー(SEP)、スチレン−アクリロニトリルコポリマー(SAN)、ならびにエラストマー変性SANが挙げられるが、これらに限定されるものではない。スチレン性ポリマーは、Shell ChemicalからKRATON G−1652という商標名で入手可能な水素添加スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックコポリマーであってもよい。
スチレン性ポリマーは、スチレン誘導体であってもよく、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレンなどのアルキルスチレン;p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、o−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、o−ブロモスチレン、p−フルオロスチレン、m−フルオロスチレン、o−フルオロスチレン、o−メチル−p−フルオロスチレンなどのハロゲン化スチレン;p−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、o−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、m−エトキシスチレン、o−エトキシスチレンなどのアルコキシスチレン;p−カルボキシメチルスチレン、m−カルボキシメチルスチレン、o−カルボキシメチルスチレンなどのカルボキシエステルスチレン;p−ビニルベンジルプロピルエーテルなどのアルキルエーテルスチレン、または2種類以上のこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
スチレンモノマーの重合(または共重合)は、バルク重合であってもよく、溶媒、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;およびベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素の存在下で実施してもよい。重合温度は、任意の好適な温度であってもよく、20〜80℃が挙げられるが、これに限定されるものではない。さらに、得られるスチレンポリマーの分子量を調節するために、重合反応を水素の存在下で実施することが有効であり得る。
スチレン性ポリマーは、ブレンド、例えばエチレンコポリマー、スチレン性ポリマー、カーボンブラックなどの重量を基準にして、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%、さらにより好ましくは2〜7.5重量%を構成する。
EVAとスチレン性ポリマーのブレンドに加えて、絶縁シールド層は、カーボンブラックも含むことができる。典型的には、カーボンブラックの表面積は、1グラム当たり200〜1000平方メートル(m/g、窒素表面積、ASTM D6556)である。The Dow Chemical Companyから入手可能なCarbon Black Feedstockを使用して、カーボンブラックを生成することができる。カーボンブラックは市販されており、米国ジョージア州アトランタのColumbian Chemical Companyなどの供給業者から得ることができる。
絶縁層:
絶縁層は、ポリオレフィンポリマーを含む。中電圧(3〜60キロボルト(kV))および高電圧(60kVを超える)電力ケーブルの絶縁層に使用されるポリオレフィンポリマーは、設計において典型的には管状またはオートクレーブである反応器中、高圧で典型的には作製されるが、これらのポリマーは、低圧反応器中で作製することもできる。絶縁層において使用されるポリオレフィンは、通常のポリオレフィン重合技術、例えばチーグラー−ナッタ、メタロセン、または幾何拘束型触媒作用を用いて生成することができる。好ましくは、溶液、スラリー、または気相重合プロセスで、モノ−またはビス−シクロペンタジエニル、インデニル、またはフルオレニル遷移金属(好ましくは、第4族)触媒または幾何拘束型触媒(CGC)を活性化剤と組み合わせて使用して、ポリオレフィンを作製する。触媒は、好ましくはモノ−シクロペンタジエニル、モノ−インデニル、またはモノ−フルオレニルCGCである。溶液プロセスが好ましい。米国特許第5,064,802号、国際公開第93/19104号、および国際公開第95/00526号には、幾何拘束型金属錯体およびその調製方法が開示されている。様々に置換されたインデニルを含む金属錯体が、国際公開第95/14024号および国際公開第98/49212号に教示されている。
一般に、重合は、チーグラー−ナッタまたはカミンスキー−シン型重合反応について当技術分野でよく知られている条件、すなわち0〜250摂氏度(℃)、好ましくは30〜200℃の温度、および大気圧〜10,000気圧(1013メガパスカル(MPa)の圧力)で行うことができる。望むなら、懸濁液、溶液、スラリー、気相、固体状態粉末重合、または他のプロセス条件を使用してもよい。触媒は、担持または無担持とすることができ、担体の組成は広範囲に異なり得る。シリカ、アルミナ、またはポリマー(特に、ポリ(テトラフルオロエチレン)またはポリオレフィン)は、代表的な担体であり、触媒を気相重合プロセスで使用するとき、望ましくは担体を使用する。担体は、好ましくは触媒(金属ベース)と担体の重量比が1:100,000〜1:10、より好ましくは1:50,000〜1:20、最も好ましくは1:10,000〜1:30の範囲内になるのに十分な量で使用する。大部分の重合反応では、使用される触媒と重合性化合物のモル比は、10−12:1〜10−1:1、より好ましくは10−9:1〜10−5:1である。
不活性液体は、好適な重合用溶媒として働く。例としては、イソブタン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、およびそれらの混合物などの直鎖状および分枝鎖状の炭化水素;シクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタン、およびそれらの混合物などの環式および脂環式炭化水素;パーフッ素化C4〜10アルカンなどのパーフッ素化炭化水素;ならびにベンゼン、トルエン、キシレン、およびエチルベンゼンなどの芳香族およびアルキル置換芳香族化合物が挙げられる。
ポリオレフィンポリマーは、10分当たり0.1グラム〜約50グラム(g/10分)のメルトインデックス(MI、I)、および1立方センチメートル当たり0.85グラム〜0.95グラム(g/cc)の密度を有する少なくとも1つの樹脂またはそのブレンドを含むことができる。典型的なポリオレフィンとしては、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン、およびCGCエチレンポリマーが挙げられる。密度は、ASTM D−792の手順により測定し、メルトインデックスは、ASTM D−1238により測定する(190C/2.16kg)。
別の実施形態において、ポリオレフィンポリマーとしては、エチレンと不飽和エステルのコポリマー(コポリマーの重量を基準にして、エステル含有量が少なくとも約5重量%である)が挙げられるが、これに限定されるものではない。エステル含有量は、80重量%と高いことが多く、これらのレベルでは、主モノマーはエステルである。
さらに別の実施形態において、エステル含有量の範囲は、10重量%〜約40重量%である。重量パーセントは、コポリマーの全重量に対するものである。不飽和エステルの例は、ビニルエステル、ならびにアクリル酸およびメタクリル酸エステルである。通常、エチレン/不飽和エステルコポリマーは通常の高圧プロセスで作製される。コポリマーの密度は、約0.900〜0.990g/ccの範囲とすることができる。さらに別の実施形態において、コポリマーの密度は0.920〜0.950g/ccの範囲である。コポリマーのメルトインデックスは、約1g〜約100g/10分の範囲とすることができる。さらに別の実施形態において、コポリマーのメルトインデックスは約5g〜約50g/10分の範囲とすることができる。
エステルは、4個〜約20個の炭素原子、好ましくは4個〜約7個の炭素原子を有することができる。ビニルエステルの例は、酢酸ビニル;酪酸ビニル;ピバル酸ビニル;ネオノナン酸ビニル;ネオデカン酸ビニル;および2−エチルヘキサン酸ビニルである。アクリル酸およびメタクリル酸エステルの例は、アクリル酸メチル;アクリル酸エチル;t−アクリル酸ブチル;アクリル酸n−ブチル;アクリル酸イソプロピル;アクリル酸ヘキシル;アクリル酸デシル;アクリル酸ラウリル;アクリル酸2−エチルヘキシル;メタクリル酸ラウリル;メタクリル酸ミリスチル;メタクリル酸パルミチル;メタクリル酸ステアリル;3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン;3−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン;メタクリル酸シクロヘキシル;n−ヘキシルメタクリラート;メタクリル酸イソデシル;メタクリル酸2−メトキシエチル;メタクリル酸テトラヒドロフルフリル;メタクリル酸オクチル;メタクリル酸2−フェノキシメチル;メタクリル酸イソボルニル;イソオクチルメタクリラート;メタクリル酸イソオクチル;およびメタクリル酸オレイルである。アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、およびアクリル酸n−またはt−ブチルが好ましい。アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルの場合、アルキル基は1個〜約8個の炭素原子を有することができ、好ましくは1個〜4個の炭素原子を有する。アルキル基は、オキシアルキルトリアルコキシシランで置換されている可能性がある。
ポリオレフィンポリマーの他の例は、ポリプロピレン;ポリプロピレンコポリマー;ポリブテン;ポリブテンコポリマー;約50モルパーセント未満であるが0モルパーセントより高いエチレンコモノマーを含む非常に短鎖の分枝状α−オレフィンコポリマー;ポリイソプレン;ポリブタジエン;EPR(エチレンとプロピレンを共重合させたもの);EPDM(エチレンとジエン(プロピレン、およびヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、またはエチリデンノルボルネンなど)とを共重合させたもの);エチレン/オクテンコポリマーなど、エチレンと3個〜20個の炭素原子を有するα−オレフィンとのコポリマー;エチレン、α−オレフィン、およびジエン(好ましくは、非共役)のターポリマー;エチレン、α−オレフィン、および不飽和エステルのターポリマー;エチレンとビニル−トリ−アルキルオキシシランとのコポリマー;エチレン、ビニル−トリ−アルキルオキシシラン、および不飽和エステルのターポリマー;またはエチレンとアクリロニトリルもしくはマレイン酸エステルの1つまたは複数とのコポリマーである。
絶縁層のポリオレフィンポリマーとしては、エチレンエチルアクリラート、エチレン酢酸ビニル、ビニルエーテル、エチレンビニルエーテル、およびメチルビニルエーテルも挙げられる。
絶縁層のポリオレフィンポリマーとしては、少なくとも約50モルパーセントのプロピレンから誘導された単位、および最大約20個、好ましくは最大12個、より好ましくは最大8個の炭素原子を有する少なくとも1つのα−オレフィンからの単位の残部を含むポリプロピレンコポリマー、ならびに少なくとも50モルパーセントのエチレンから誘導された単位、および最大約20個、好ましくは最大12個、より好ましくは最大8個の炭素原子を有する少なくとも1つのα−オレフィンから誘導された単位の残部を含むポリエチレンコポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
絶縁層で有用なポリオレフィンコポリマーとしては、以前に記載したエチレン/α−オレフィンインターポリマーも挙げられる。一般に、インターポリマーのα−オレフィン含有量が高くなると、密度は低下し、かつインターポリマーは非晶質になり、これによって、保護絶縁層に望ましい物理的および化学的諸特性に変わる。
本発明のケーブルの絶縁層において使用されるポリオレフィンは、単独、または1つもしくは複数の他のポリオレフィン、例えばモノマー組成および含有量、接触調製方法などによって相互に異なる2つ以上のポリオレフィンポリマーのブレンドと組み合わせて、使用することができる。ポリオレフィンが2つ以上のポリオレフィンのブレンドである場合、ポリオレフィンは任意の反応器内または反応器後プロセスでブレンドすることができる。反応器内ブレンドプロセスは、反応器後ブレンドプロセスより好ましく、直列に連結した複数の反応器を使用するプロセスが、好ましい反応器内ブレンドプロセスである。これらの反応器では、同じ触媒を加えるが、異なる条件、例えば異なる反応物質濃度、温度、圧力などで操作することができ、あるいは同じ条件で操作するが、異なる触媒を投入することができる。
本発明の実施に有用であるポリプロピレンの例としては、The Dow Chemical Companyから入手可能なVERSIFY(登録商標)ポリマー、およびExxonMobil Chemical Companyから入手可能なVISTAMAXX(登録商標)ポリマーが挙げられる。様々なポリプロピレンポリマーに関する徹底した考察は、Modern Plastics Encyclopedia/89、1988年10月中旬発行、65巻、11号、6〜92ページに記載されている。
本発明の絶縁シールド層と絶縁層は両方とも、通常の添加剤も含むことができ、酸化防止剤、硬化剤、共架橋剤、増強剤および抑制剤、加工助剤、充填剤、カップリング剤、紫外線吸収剤または安定化剤、帯電防止剤、核剤、スリップ剤、可塑剤、潤滑剤、粘度調節剤、粘着付与剤、粘着防止剤、界面活性剤、エキステンダー油、酸捕捉剤、ならびに金属不活性化剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。添加剤は、組成物の重量を基準にして約0.01重量%未満から約10重量%を超える範囲の量で使用することができる。
酸化防止剤の例は以下の通りであるが、それらに限定されるものではない。テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ−シンナマート)]メタンなどのヒンダードフェノール;ビス[(β−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−メチルカルボキシエチル)]スルフィド、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、およびチオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナマート;トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィット、およびジ−tert−ブチルフェニル−ホスホニットなどのホスフィットおよびホスホニット;ジラウリルチオジプロピオナート、ジミリスチルチオジプロピオナート、およびジステアリルチオジプロピオナートなどのチオ化合物;様々なシロキサン;重合2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、n,n’−ビス(1,4−ジメチルペンチル−p−フェニレンジアミン)、アルキル化ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−デムチルベンジル)ジフェニルアミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、混合ジ−アリール−p−フェニレンジアミン、ならびに他のヒンダードアミン劣化防止剤または安定化剤。酸化防止剤は、組成物の重量を基準にして約0.1重量%〜約5重量%の量で使用することができる。
硬化剤の例は以下の通りである。ジクミルペルオキシド;ビス(α−t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン;イソプロピルクミルt−ブチルペルオキシド;t−ブチルクミルペルオキシド;ジ−t−ブチルペルオキシド;2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)2,5−ジメチルヘキサン;2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキシン−3;1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;イソプロピルクミルクミルペルオキシド;ジ(イソプロピルクミル)ペルオキシド;またはそれらの混合物。ペルオキシド硬化剤は、組成物の重量を基準にして約0.1重量%〜5重量%の量で使用することができる。トリアリルイソシアヌラート;エチオキシ化ビスフェノールAジメタクリラート;αメチルスチレンダイマー;ならびに米国特許第5,346,961号および同第4,018,852号に記載されている他の共剤など、様々な他の知られている共硬化剤、増強剤、および抑制剤を使用することができる。
加工助剤の例としては、ステアリン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウムなどのカルボン酸の金属塩;ステアリン酸、オレイン酸、またはエルカ酸などの脂肪酸;ステアロアミド、オレアミド、エルカミド、またはn,n’−エチレンビスステアロアミドなどの脂肪アミド;ポリエチレンワックス;酸化ポリエチレンワックス;エチレンオキシドのポリマー;エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー;木蝋;石油ワックス;非イオン性界面活性剤;およびポリシロキサンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。加工助剤は、組成物の重量を基準にして約0.05重量%〜約5重量%の量で使用することができる。
充填剤の例としては、相加平均粒径が15ナノメートルより大きい粘土、沈降シリカおよびシリケート、ヒュームドシリカ炭酸カルシウム、粉砕した鉱物、ならびにカーボンブラックが挙げられるが、これらに限定されるものではない。充填剤は、組成物の重量を基準にして約0.01重量%未満から約50重量%を超える範囲の量で使用することができる。
絶縁シールドおよび絶縁層を含む材料は、当業者に知られている標準手段で配合または混合することができる。配合装置の例は、Banbury(商標)またはBolling(商標)インターナルミキサーなどのバッチ式インターナルミキサーである。あるいは、Farrel(商標)連続式ミキサー、Werner and Pfleiderer(商標)二軸スクリューミキサー、またはBuss(商標)連続式混練押出機など、連続式単軸または二軸スクリューミキサーを使用することができる。利用するミキサーのタイプ、およびミキサーの操作条件は、粘度、体積抵抗率、および押出表面平滑性など、半導電性材料の特性に影響を及ぼす可能性がある。
エチレンコポリマー、例えばEVA、およびスチレン性ポリマーを含む絶縁シールド層を備えたケーブルは、様々なタイプ、例えば一軸または二軸のタイプの押出機で調製することができる。通常の押出機の説明は、米国特許第4,857,600号で見ることができる。共押出およびそのための押出機の一例は、米国特許第5,575,965号で見ることができる。典型的な押出機は、その上流端部にホッパー、および下流端部にダイを備える。スクリューが入れてあるバレルに、ホッパーから供給する。下流端部で、スクリューの端部とダイの間に、スクリーンパックおよびブレーカープレートが設けられている。押出機の軸部分は、供給セクション、圧縮セクション、および計量セクションの3つのセクション、ならびにバックヒートゾーンおよびフロントヒートゾーンの2つのゾーンに分かれていると考えられ、これらのセクションおよびゾーンは、上流から下流へと流れる。代替として、複数の(2つを超える)加熱ゾーンが、軸に沿って上流から下流に存在することができる。1つを超えるバレルが存在する場合、バレルは直列に連結されている。各々のバレルの長さと直径の比は、約15:1〜約30:1の範囲である。押出後にポリマー絶縁体が架橋されるワイヤーコーティングの場合、ケーブルを直ちに、押出ダイの下流にある加熱した加硫ゾーンに通すことが多い。加熱した硬化ゾーンは、約200℃〜約350℃の範囲、好ましくは約170℃〜約250℃の範囲の温度に維持することができる。加熱するゾーンは、加圧水蒸気、または誘導加熱窒素ガスで加熱することができる。
下記の実施例によって、本発明をさらに説明する。部および百分率はすべて、別段の注記がない限り重量による。
EVA、スチレン性ポリマー、およびカーボンブラックのブレンドを含む異なる複数の絶縁シールド層組成物を調製し、プラック接着性試験(Plaque Adhesion Test)(ASTM D−5289)で分析する。この試験によって、絶縁シールド層と絶縁層との接着度を測定する。さらに、トルクの変化を決定することによって、各々の組成における架橋度を評価する。トルクの変化は、最大トルク(Mh)と最小トルク(Ml)の差と定義され、MDR 2000またはRubber Process Analyzer(RPA)2000を使用して測定する。
プラック接着性試験における第1のステップは、熱可塑性絶縁体および絶縁シールド化合物の単層の調製を含む。スチームプレスを、絶縁層については120℃に予備加熱する。LLDPEをベースとする絶縁化合物については、スチームプレスを130℃に加熱することができる。この試験方法では、絶縁化合物はLupersol 130を含有する。剥離可能なシールド化合物に関しては、スチームプレスを170℃に加熱する。次に、2枚のMylarシート間で、ペレットを低圧(シングルプレスの場合、ゲージ圧力で1インチ平方当たり1,000ポンド(psig、6.9メガパスカル(MPa))、またはダブルプレスの場合、2,500psig(17.2MPa))で2分間、および高圧(シングルプレスの場合、2,500psig(17.2MPa)、またはダブルプレスの場合、25トン(22,680キログラム(kg)))で3分間プレスする。プラックを、高圧下で周囲温度に10分間冷却する。
プラック接着性試験における第2のステップは、周囲条件での熱可塑性単層の「サンドイッチ作製」を含む。剥離可能な絶縁シールドには、30ミリリットル(ml)のプラックを使用し、絶縁層には125mlのプラックを使用する。絶縁シールド層と絶縁層は共に、平滑側をサンドイッチ作製に使用する。1.5インチ(3.81センチメートル(cm))のMylar細片を使用して、絶縁シールド層と絶縁層を隔てる。これによって、プラック接着性測定ステップ中、剥離の開始が容易になる。次に、サンドイッチ体を、2枚のMylarシートの間に75mlのキャビティ金型へ配置し、平板で覆う。スチームプレスを170℃に予備加熱し、次いでサンドイッチ体を、170℃、低圧(シングルプレスの場合、1,000psig(6.9MPa)、またはダブルプレスの場合、2,500psig(17.2MPa))で5分間プレスする。次いで、190℃を超える温度(>190℃)に蒸気圧を上げ、サンドイッチ体を高圧(シングルプレスの場合、2,500psig(17.2MPa)、またはダブルプレスの場合、10トン(9,072kg))で25分間硬化する。サンドイッチ体を、周囲温度まで高圧で15分間放冷する。
プラック接着性試験における最終ステップは、INSTRON装置でプラック接着性を測定することである。まず、サンドイッチ体を、幅1.5インチ(3.81cm)の細片4個に裁断する。このサイズの細片によれば、試料をINSTRON「ホイール」上に適切に搭載することが可能になる。次に、ホイールの羽根を使用して、幅1/8インチ(0.3175cm)の材料を除去して、幅0.5インチ(1.27cm)絶縁シールド層を絶縁層からきれいに剥離することが可能になる。最後に、INSTRONで自動試験方法を用いて、接着性を測定する。
各々の試験試料について、絶縁層の組成は同じであり、表1に記載する。各々の組成物を3回試験し、3回の試験の平均を表1に報告する。DXM−445(The Dow Chemical Companyから入手可能な高圧法低密度ポリエチレン、密度:0.92g/cc、およびMI:2g/10分)、およびArkemaから入手可能なLuperox 130ペルオキシドを使用する。トルクの変化を決定することによって、絶縁層組成物の架橋度を測定し、これも表1に報告する。
全体で7つの異なる絶縁シールド層組成物(様々な百分率のEVA、カーボンブラック、ポリプロピレン、およびポリスチレン(CE1〜CE5)を含む5つの比較組成物と、EVA、カーボンブラック、および異なるスチレン性ポリマーを含む2つの本発明の組成物)を試験する。各々の絶縁シールド組成物の成分を表2に記載する。各々の絶縁シールド組成物について、トルクの変化を測定することによって架橋量を決定し、プラック接着性試験を行って、組成物の剥離性を決定する。
Levapren(登録商標)400は、Lanxess Deutschland GmbHから入手可能な40重量%の酢酸ビニルを含むエチレン−酢酸ビニルコポリマーである。
CSX614は、Cabot Corporationから入手可能なカーボンブラックである。
NRD5−1476は、The Dow Chemical Companyから入手可能なポリプロピレンホモポリマーである。
XU70262.08は、MFRが11g/10分の汎用ポリスチレンであり、The Dow Chemical Companyから入手可能である。
Kristalex(商標)3070は、α−メチルスチレンまたはその誘導体から誘導された単位からなる低分子量炭化水素樹脂であり、Hercules,Inc.から入手可能である。
Lupersol(商標)130は、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3であり、Atofina Chemicals,Inc.から入手可能である。
組成物CE1は、EVA、カーボンブラック、およびペルオキシドを含み、プラック接着性スコア(Plaque Adhesion Score)10.4、およびトルク変化7.13をもたらす。組成物CE2は、EVA、カーボンブラック、およびポリプロピレンを含有する。しかし、CE2は脆性であり、プラック接着性試験で不合格と評価される。同様に、EVA、カーボンブラック、および21%のポリスチレンを含むCE3は脆性であり、プラック接着性試験で不合格と評価される。CE4は、EVA、カーボンブラック、および21%の低分子量スチレン性ポリマーを含み、プラック接着性試験中に引き裂かれる。CE5は、EVA、カーボンブラック、および5%のポリプロピレンを含み、プラック接着性試験で10.1というスコアを得る。
EX.1の組成物は、EVA、カーボンブラック、および5%のポリスチレンを含み、プラック接着性試験のスコアが10.0である。EX.2の組成物は、EVA、カーボンブラック、および5%の低分子量スチレン性ポリマーを含み、プラック接着性試験のスコアが9.2である。実施例1および実施例2の組成物は、ペルオキシドレベルがCE1よりわずかに高いものの、CE1と同様のストリップ力が得られる。しかし、トルクの変化はCE1では7.13であるが、EX.1のトルクの変化は6.36であり、EX.2のトルクの変化は6.49である。
EX.1およびEX.2は、5%のポリプロピレンを使用するCE5と同様のストリップ力を有する。しかし、ポリプロピレンは高温で分解することが知られているので、EX.1およびEX.2は、CE5より良好な熱安定性を有するものと予想される。
上記に示したように、EVAとスチレン性ポリマーの不混和性ブレンドは、所望の架橋性および剥離性を示すことがわかる。さらに、EVAとスチレン性ポリマーのブレンドは、EVA/ポリプロピレンブレンドおよびEVA/NBRブレンドより良好な熱安定性を有する。
本発明を直前の明細書でかなり詳細に説明してきたが、この詳細は例示するためのものであって、下記の添付の特許請求の範囲を制限するものと解釈されるべきでない。具体的にすべての米国特許、許可された米国特許出願、および米国特許出願公開を含む、上記に引用したすべての刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (16)

  1. 絶縁シールド層を備えた電力ケーブルであって、絶縁シールド層は、エチレンコポリマーとスチレン性ポリマーのブレンドを含む、電力ケーブル。
  2. エチレンコポリマーが、ブレンドの少なくとも45重量%を構成する、請求項1に記載の電力ケーブル。
  3. エチレンコポリマーがEVAコポリマーである、請求項2に記載の電力ケーブル。
  4. スチレン性ポリマーが、ポリスチレン、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、ポリ(イソプロピルスチレン)、ポリ(tert−ブチルスチレン)、ポリ(ジビニルベンゼン)、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレン)、ポリ(メトキシスチレン)、およびポリ(エトキシスチレン)の少なくとも1つである、請求項3に記載の電力ケーブル。
  5. スチレン性ポリマーがポリスチレンである、請求項3に記載の電力ケーブル。
  6. スチレン性ポリマーが、ブレンドの0.1重量%〜20重量%を構成する、請求項4に記載の電力ケーブル。
  7. スチレン性ポリマーが、ブレンドの2.0重量%〜7.5重量%を構成する、請求項4に記載の電力ケーブル。
  8. ブレンドが、カーボンブラックをさらに含む、請求項1に記載の電力ケーブル。
  9. 電力ケーブルが、絶縁シールド層に隣接した絶縁層をさらに備える、請求項1に記載の電力ケーブル。
  10. 絶縁層がポリオレフィンポリマーを含む、請求項9に記載の電力ケーブル。
  11. ポリオレフィンポリマーが、ポリプロピレンホモポリマーまたはポリエチレンホモポリマーである、請求項10に記載の電力ケーブル。
  12. ポリオレフィンポリマーが、少なくとも約50モルパーセントのプロピレンから誘導された単位、および最大約20個の炭素原子を含む少なくとも1つのα−オレフィンから誘導された単位の残部を含むポリプロピレンコポリマーである、請求項10に記載の電力ケーブル。
  13. ポリオレフィンポリマーが、少なくとも約50モルパーセントのエチレンから誘導された単位、および最大20個の炭素原子を有する少なくとも1つのα−オレフィンから誘導された単位の残部を含むポリエチレンコポリマーである、請求項10に記載の電力ケーブル。
  14. ポリオレフィンポリマーが直鎖状低密度ポリエチレンである、請求項10に記載の電力ケーブル。
  15. エチレン酢酸ビニルが、ブレンドの少なくとも45重量%を構成する、請求項10に記載の電力ケーブル。
  16. スチレン性ポリマーが、ポリスチレン、ポリ(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、ポリ(イソプロピルスチレン)、ポリ(tert−ブチルスチレン)、ポリ(ジビニルベンゼン)、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレン)、ポリ(メトキシスチレン)、およびポリ(エトキシスチレン)の少なくとも1つである、請求項15に記載の電力ケーブル。
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