JP2010535871A - ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造 - Google Patents

ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010535871A
JP2010535871A JP2010519418A JP2010519418A JP2010535871A JP 2010535871 A JP2010535871 A JP 2010535871A JP 2010519418 A JP2010519418 A JP 2010519418A JP 2010519418 A JP2010519418 A JP 2010519418A JP 2010535871 A JP2010535871 A JP 2010535871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organopolysiloxane
lactone
groups
polyhydroxyamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010519418A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘルツィヒ クリスティアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacker Chemie AG
Original Assignee
Wacker Chemie AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacker Chemie AG filed Critical Wacker Chemie AG
Publication of JP2010535871A publication Critical patent/JP2010535871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/38Polysiloxanes modified by chemical after-treatment
    • C08G77/382Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon
    • C08G77/388Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon containing nitrogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

一般式
x3-x−SiO(SiR2O)mSiR3-yy (I)
〔式中、
Aは、一般式
1N(R2)−Z (IIa)および/または−R1NR34N(R2)−Z (IIb)
で示される1価基を表わし、
Zは、少なくとも2個のヒドロキシ基、特に少なくとも3個のヒドロキシ基で置換されている1価の有機基であり、
Rは、1〜18個のC原子を有する、場合によってはハロゲン化された、1価の炭化水素基を表わし、
1は、1個以上の別々の酸素原子を含有していてよい、1〜100個のC原子を有する2価の有機基を表わし、
2は、水素原子または1〜18個の炭素原子を有する1価炭化水素基を表わし、
3は、水素原子またはZを表わし、
4は、1〜6個の炭素原子を有する2価の炭化水素基を表わし、
mは、1〜500の整数であり、
xは、0または1であり、
yは、0または1であり、
但し、x+yの総和は、平均で0.4〜1.8であり、それによって末端基として平均で基A20〜90モル%が存在する]で示される、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン。

Description

本発明は、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造法に関する。
米国特許第6958410号明細書B2には、アミド官能基によりヒドロキシカルボン酸が結合されたアミド官能性アミノポリジオルガノシロキサンが記載されている。この直鎖状のシロキサンは、本質的に側位のポリヒドロキシアミドアルキル基を含有する。このシロキサンは、可塑剤として織物の仕上げ加工に使用される。
欧州特許第1081272号明細書には、ポリオール官能性直鎖状シロキサンが記載されており、このシロキサンは、付加的にアミノ基および/またはアミド基を含有し、この場合ポリオール基は、専ら側位で結合されている。この物質は、織物仕上げ剤として使用され、黄化傾向が加工の際に従来の可塑剤と比較して減少される。
ポリヒドロキシシロキサンは、米国特許第4591652号明細書の記載から公知である。このポリヒドロキシシロキサンの合成は、アミン末端基を有する置換基を有するシランをアルドン酸ラクトンと反応させることによって行なわれる。
また、特開昭62−068820号公報には、一般にオルガノポリシロキサンをアミノシロキサンおよびサッカリドラクトンからのサッカリド基と合成することが記載されている。このオルガノポリシロキサンは、プライマーとして無機質および金属質の表面上に使用される。
欧州特許出願公開第879840号明細書Aには、同じ分子中に同時にポリヒドロキシ基、例えばポリエーテル基を含有する直鎖状オルガノポリシロキサンの特許保護が請求されている。この直鎖状オルガノポリシロキサンは、それぞれシロキサン鎖の側位または末位の位置で結合されていてよい。
WO 2006/071772には、架橋性サッカリドシロキサン組成物、ならびに架橋された調製物、ならびにこれから得られた被覆が開示されている。実施例において反応体として使用されるα,ω−アミノシロキサンは、100%がアミノ基で末端封鎖されている。α,ω−アミノシロキサンを用いて得られたポリヒドロキシ官能性サッカリドシロキサンは、固体であるか、またはワックス状またはゴム状の稠度を有する。
ヒドロキシ基、殊に糖基を有する残基を含有しかつ流動性である、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンを提供するという課題が課された。
この課題は本発明によって解決される。
本発明の対象は、一般式
x3-x−SiO(SiR2O)mSiR3-yy (I)
〔式中、
Aは、一般式
1N(R2)−Z (IIa)および/または−R1NR34N(R2)−Z (IIb)
で示される1価の基を表わし、
Zは、少なくとも2個のヒドロキシ基、特に少なくとも3個のヒドロキシ基で置換されている1価の有機基、有利に少なくとも2個のヒドロキシ基、特に少なくとも3個のヒドロキシ基を含有するヒドロキシカルボン酸または酸化されたモノサッカリドまたはジサッカリドに由来する基を表わし、Rは、1〜18個のC原子を有する1価の炭化水素基を表わし、
1は、1個以上の別々の酸素原子を含有していてよい、1〜100個のC原子を有する2価の有機基、特に1〜18個のC原子を有する炭化水素基を表わし、
2は、水素原子または1〜18個の炭素原子を有する1価の炭化水素基を表わし、
3は、水素原子またはZを表わし、
4は、1〜6個の炭素原子を有する2価の炭化水素基を表わし、
mは、1〜500、有利に10〜100の整数であり、
xは、0または1であり、
yは、0または1であり、
但し、x+yの総和は、平均で0.4〜1.8であり、それによって末端基として平均で基A20〜90モル%が存在する]で示される、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンである。
更に、本発明の対象は、
一般式
x3-xSiO(SiR2O)mSiR3-yy (III)
〔式中、
Bは、一般式
−R1NH(R2) (IVa)および/または−R1NH−R4NH(R2) (IVb)
で示される1価の基を表わし、
R、R1、R2、R4、m、xおよびyは、上記の意味を有し、但し、x+yの総和は、平均で0.4〜1.8であり、それによって末端基として平均で基B20〜90モル%が存在する]で示されるアミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)を、少なくとも2個、特に少なくとも3個のヒドロキシ基を含有するヒドロキシカルボン酸のラクトン(2)と反応させることにより、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンを製造する方法である。
式(I)の本発明によるオルガノポリシロキサンは、末端基として平均でポリヒドロキシ基A20〜90モル%を有し、このことは、0.4〜1.8の式(I)における平均的な総和に相当する。
式(I)の本発明によるオルガノポリシロキサンは、末端基として特に平均でポリヒドロキシ基A30〜80モル%を有し、このことは、特に0.6〜1.6の式(I)における平均的な総和に相当する。
式(I)の本発明によるオルガノポリシロキサンは、末端基として有利に平均でポリヒドロキシ基A35〜75モル%を有し、このことは、有利に0.7〜1.5の式(I)における平均的な総和に相当する。
式(I)の本発明によるオルガノポリシロキサンは、2種類の末位シロキサン単位、式AR2SiO1/2(ポリヒドロキシ基を有する)ならびに式R3SiO1/2(ポリヒドロキシ基なし)を含有し、この場合Rは、有利にメチル基である。
本発明による方法で使用されるアミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)、例えばWO 2006/071772A2の実施例1a)〜c)に記載されたα,ω−アミノシロキサンは、100%がアミノ基で末端封鎖されているわけではない。
使用されるアミノ基を有する、式(III)で示されるオルガノポリシロキサン(1)は、末端基として平均でアミノ基B20〜90モル%、特に30〜80モル%、有利に35〜75モル%を有し、このことは、0.4〜1.8、特に0.6〜1.6、有利に0.7〜1.5の式(III)におけるx+yの平均的な総和に相当する。
式(III)の使用されるオルガノポリシロキサンは、2種類の末位シロキサン単位、式BR2SiO1/2(アミノ基を有する)ならびに式R3SiO1/2(アミノ基なし)を含有する。2種類の末位のシロキサン単位は、ランダムに分布していてよいか、または式(III)のシロキサン鎖が式BR2SiO1/2の末位のシロキサン単位を正確に1個および式R3SiO1/2の末位のシロキサン単位を正確に1個含有するように分布していてよい。
基Rの例は、アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基、およびオクタデシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基およびメチルシクロヘキシル基;アルケニル基、例えばビニル基、5−ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、1−プロペニル基、アリル基、3−ブテニル基および4−ペンテニル基;アルキニル基、例えばエチニル基、プロパルギル基および1−プロピニル基;アリール基、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基;アルカリール基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル基;およびアラルキル基、例えばベンジル基、α−フェニルエチル基およびβ−フェニルエチル基である。
ハロゲン化された基Rの例は、ハロゲンアルキル基、例えば、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフルオロイソプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、およびハロゲンアリール基、例えばo−クロロフェニル基、m−クロロフェニル基およびp−クロロフェニル基である。
有利には、基Rは、1〜6個の炭素原子を有する1価のアルキル基であり、その際、メチル基が特に好ましい。
好ましくは、R1は、2〜6個のC原子を有する2価の炭化水素基を意味する。
特に、R4は、式−(CH2k−〔式中、kは、1〜6、有利に2、3または4の整数である〕で示される基である。
式(IIa)および(IIb)中の構造要素Zは、特に少なくとも2個のヒドロキシ基を含有し、該ヒドロキシ基は、それぞれ種々の炭素原子に結合されている。好ましくは、Zは、3〜12個のC原子および2〜10個のヒドロキシ基を含有する。好ましくは、Zは、3〜12個のC原子を有する有機基を表わし、この有機基は、2〜10個のヒドロキシ基を含有するヒドロキシカルボン酸または酸化されたモノサッカリドまたはジサッカリドに由来する。特に好ましくは、Zは、式
HOCH2−(CHOH)d−CO−
O=CH−(CHOH)d−CO−
HO2C−(CHOH)d−CO−
〔式中、dは、2、3、4、5、6、7、8、9および10である〕で示される酸化されたモノサッカリドに由来する基を表わす。
この基Zは、カルボキシル基部分のヒドロキシ基の不在によって基Zを基礎とするカルボン酸に由来し、このカルボン酸は、この特殊な場合にZと式(IIa)または(IIb)におけるN原子と結合により式(IVa)または(IVb)のアミノ基からの水素原子を有するアミドに変わる際に形式的に1モルの縮合水を形成する。
基Zを基礎とするカルボン酸の例は、グリセリン酸、メバロン酸、グルコン酸、マンノン酸、2−ケトグルコン酸、ガラクタル酸、グルカル酸、ならびに前記酸の環式構造をもって、グルクロン酸、ガラクツロン酸およびキナ酸である。
本発明による方法の場合に使用されるオルガノポリシロキサン(1)は、基Bとしてアミノ官能基1個あたりそれぞれ少なくとも1個の活性水素原子を有するアミノ基を含有する。第1アミノ基は、第2のアミノ基として迅速に完全にラクトン(2)と反応するので、第1アミノ基を有する基Bは、好ましい。
基Bのための好ましい例は、次の通りである:
2N(CH23−、
2NCH2CH(CH3)CH2−、
2N(CH22NH(CH23−、
2N(CH22NHCH2CH(CH3)CH2−、
(シクロヘキシル)NH(CH23−CH3NH(CH23−、
CH3CH2NH(CH23−、
CH3NH(CH22NH(CH23−、
CH3CH2NH(CH22NH(CH23−。
式B2RSiO1/2の末位シロキサン単位のための好ましい例は、
アミノプロピル−ジメチルシロキサン単位、
アミノイソブチル−ジメチルシロキサン単位、
アミノエチルアミノプロピル−ジメチルシロキサン単位および
アミノエチルアミノイソブチル−ジメチルシロキサン単位である。
アミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)の例は、アミノプロピル−ジメチルシロキサン単位、トリメチルシロキサン単位およびジメチルシロキサン単位からなるコポリマー、アミノイソブチル−ジメチルシロキサン単位、トリメチルシロキサン単位およびジメチルシロキサン単位からなるコポリマーおよびアミノエチルアミノプロピル−ジメチルシロキサン単位、オクチルジメチルシロキサン単位およびジメチルシロキサン単位からなるコポリマーである。
アミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)は、25℃で特に10〜100000mPa.s、有利に25℃で10〜10000mPa.sの粘度および特に0.01〜2.0mEqu/g、有利に0.1〜1.5mEqu/gのアミン濃度を有する。
特に、2〜10個のヒドロキシ基を含有する、3〜12個のC原子を有するヒドロキシカルボン酸のラクトン(2)が使用される。
本発明による方法で使用されるラクトン(2)の例は、グルカル酸−1,4−ラクトン、グルコノ−1,5−ラクトン、グルクロノ−6,3−ラクトン、ガラクトノ−1,4−ラクトン、マンノン酸−1,4−ラクトン、グロン酸−1,4−ラクトン、アスコルビン酸およびグルコアスコルビン酸である。
特に、本発明による方法では、ラクトン(2)がオルガノポリシロキサン(1)中の第1アミノ基(および場合によっては第2アミノ基)1モル当たり0.5〜1.2モル、有利に0.7〜1.0モルの量で使用される。
アミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)とラクトン(2)との反応は、特に40〜100℃、有利に40〜70℃の温度で実施される。この反応は、周囲の大気圧の圧力(約1020hPa)で実施されてもよいし、よりいっそう高いまたは低い圧力で実施されてもよい。
前記反応は、希釈されずに実施されてもよいし、有機溶剤の存在下で実施されてもよい。有機溶剤の例は、アルコール、例えばメタノール、エタノール、ドデカノール、イソトリデカノール、2−エチルヘキサノール、およびゲルベアルコール(Guerbetalkohole)、例えば2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルデカノール、2−ヘキシルドデカノールまたは2−オクチルドデカノールである。
特に、本発明による方法の場合には、有機溶剤が共用される。
好ましくは、溶剤中のアミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)の50〜80質量%の溶液が使用される。
反応後、有機溶剤は、特に蒸留により除去されてよい。
溶剤の混合物、有利に低沸点物(特に、100℃未満の沸点を有する溶剤、例えばエタノール)と高沸点物(特に、150℃を上廻る沸点を有する溶剤、例えばドデカノールまたはイソトリデカノール)との混合物を用いて作業する場合には、有利に低沸点物は、除去され、高沸点物は、粘度調節剤として本発明によるオルガノポリシロキサン中に放置される。
本発明による方法の場合、第1アミノ基とラクトン基との反応は、自発的に行なわれ、多くの場合に触媒を必要としない。
有機溶剤が除去されない場合には、本発明によるポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンの溶液は、特に本発明によるオルガノポリシロキサン50〜90質量%を含有する有機溶剤中で得られる。
溶剤を除去することによって、有利に本発明によるポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンの高度に濃縮された溶液は、本発明によるオルガノポリシロキサン70〜95質量%を含有するにも拘わらず、なお良好に流動能を有する有機粘度調節剤中で得られる。この本発明によるオルガノポリシロキサン70〜95質量%を有する高度に濃縮された溶液は、オルガノポリシロキサンの濃度に応じて、特に25℃で1000〜200000mPa.s、有利に25℃で1000〜50000mPa.sの粘度を有する。
実施例1:
20.4mm2/s(25℃)の粘度および0.704mEqu/gのアミン含量(アミノ基66モル%に相当する、総和x+y=1.32)を有する、アミノプロピルジメチルシロキシ単位とトリメチルシロキシ単位とジメチルシロキシ単位とからなる直鎖状オルガノポリシロキサン300gを、ドデカノール83.5gおよびエタノール37gで希釈する。約50℃への加熱後、グルコノラクトン34gを添加し、さらに80℃に加熱する。約3時間後、混濁した混合物が澄明になる。更に、なお3時間反応させる。最初に希薄液状の溶液は、冷却時に実際に著しく粘稠になるが、しかし、25℃でなお液状である。このポリマー溶液は、なお0.051mEqu/gだけのアミン含量を有する。
実施例2:
18.2mm2/s(25℃)の粘度および0.550mEqu/gのアミン含量(アミノ基48モル%に相当する、総和x+y=0.96)を有する、アミノプロピルジメチルシロキシ単位とトリメチルシロキシ単位とジメチルシロキシ単位とからなる直鎖状オルガノポリシロキサン300gを、イソトリドデカノール36.5gおよびエタノール36.5gで希釈し、50℃に加熱する。引続き、グルコノラクトン26.5gを添加し、このバッチ量を80℃に加熱する。105分後、最初に混濁していたバッチ量は、均質になる。更に、3時間後、エタノールを真空中で除去する。90%のポリヒドロキシアミドシロキサン溶液は、加熱時になお希薄液状であり、冷却時に著しく粘稠になるが、しかし、25℃でなお良好に流動能を有したままである。残留アミン基の含量は、0.041mEqu/gである。
WO 2006/071772に記載の比較例1:
実施例2を繰り返すが、NH2含量0.65%および100%のアミン末端封鎖を有する、アミノプロピルジメチルシロキシ単位とジメチルシロキシ単位とからなる直鎖状オルガノポリシロキサン300g(DMS-A21, Gelest Inc.)を使用する。エタノールおよびイソトリデカノールそれぞれ36gを攪拌混入し、50℃に加熱する。グルコノラクトン21.8gの添加後、さらに80℃に加熱し、温度を5時間維持する。エタノールを真空中で除去し、90%のポリヒドロキシアミドシロキサン溶液を供給し、この場合このポリヒドロキシアミドシロキサン溶液は、冷却時に著しく固化しかつ27℃でワックス状の固体物質を形成する。残留アミン基の含量は、0.032mEqu/gである。
本発明によるポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンは、良好に流動性の液体であり、一方、WO 2006/071772の記載により得られた100%の末端封鎖されたオルガノポリシロキサンは、固体である。
実施例3:
41.8mm2/s(25℃)の粘度および0.623mEqu/gのアミン含量(アミノエチルアミノプロピル末端基52モル%に相当する、総和x+y=1.04)を有する、アミノエチルアミノプロピル−ジメチルシロキシ単位とジメチルシロキシ単位とからなる直鎖状オルガノポリシロキサン240gを、イソトリドデカノールおよびエタノールそれぞれ28gで希釈し、50℃に加熱する。グルコノラクトン13.5gの添加後、強く混濁した混合物を80℃に加熱する。145時間後、澄明な溶液が得られ、この溶液をさらに3時間反応させる。エタノールを真空中で60℃で除去する。生じる90%のポリヒドロキシアミドシロキサン溶液は、25℃で19200mm2/sの粘度および0.266mEqu/gの第2アミノ基の含量を有する。
米国特許第6958410号明細書B2に記載の比較例2:
実施例3からの直鎖状オルガノポリシロキサン240gを、側位のアミノ基だけを有する、メトキシ末端基およびヒドロキシ末端基、0.6%のN含量および25℃で3180mPa.sの粘度を有する、アミノエチルアミノプロピル−メチルシロキサン単位とジメチルシロキサン単位とからなるアミン油に代替する。等価値のオルガノポリシロキサンを米国特許第6958410号明細書B2の全ての実施例で使用する。イソトリデカノールおよびエタノールそれぞれ27.7gと一緒に、シロキサンを50℃に加熱する。グルコノラクトン9.2gを攪拌混入し、このことは、第1アミノ基の化学量論的量に相当し、6時間80℃に加熱する。エタノールを60℃で真空中で除去し、25℃への冷却後、反応体のN含量、ひいては反応生成物中のヒドロキシ濃度が本発明による実施例3からのオルガノポリシロキサンの約70%だけであるとしても、僅かに混濁した固体物質を生じる。
本発明によるポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンは、良好に流動性の液体であり、一方、米国特許第6958410号明細書B2の記載により得られた、側位のポリヒドロキシアミド基だけを有するオルガノポリシロキサンは、固体である。

Claims (8)

  1. 一般式
    x3-x−SiO(SiR2O)mSiR3-yy (I)
    〔式中、
    Aは、一般式
    1N(R2)−Z (IIa)および/または−R1NR34N(R2)−Z (IIb)
    で示される1価の基を表わし、
    Zは、少なくとも2個のヒドロキシ基、特に少なくとも3個のヒドロキシ基で置換されている1価の有機基であり、
    Rは、1〜18個のC原子を有する、場合によってはハロゲン化された、1価の炭化水素基を表わし、
    1は、1個以上の別々の酸素原子を含有していてよい、1〜100個のC原子を有する2価の有機基を表わし、
    2は、水素原子または1〜18個の炭素原子を有する1価炭化水素基を表わし、
    3は、水素原子またはZを表わし、
    4は、1〜6個の炭素原子を有する2価の炭化水素基を表わし、
    mは、1〜500の整数であり、
    xは、0または1であり、
    yは、0または1であり、
    但し、x+yの総和は、平均で0.4〜1.8であり、それによって末端基として平均で基A20〜90モル%が存在する]で示される、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン。
  2. Zが、少なくとも2個のヒドロキシ基を含有する、ヒドロキシカルボン酸または酸化されたモノサッカリドまたはジサッカリドに由来する基である、請求項1記載のポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン。
  3. Zが式
    HOCH2−(CHOH)d−CO−
    O=CH−(CHOH)d−CO−
    HO2C−(CHOH)d−CO−
    〔式中、dは、2、3、4、5、6、7、8、9および10である〕で示される群から選択された基である、請求項1または2記載のポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン。
  4. ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン70〜95質量%を含有する、有機溶剤中の溶液が25℃で1000〜200000mPa.sの粘度を有する、請求項1、2または3記載のポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサン。
  5. ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンを製造する方法において、
    一般式
    x3-xSiO(SiR2O)mSiR3-yy (III)
    〔式中、
    Bは、一般式
    −R1NH(R2) (IVa)および/または−R1NH−R4NH(R2) (IVb)
    で示される1価基を表わし、
    1、R2、R3、R4、Y、Z、aおよびxは、上記の意味を有し、
    但し、x+yの総和は、平均で0.4〜1.8であり、それによって末端基として平均で基B20〜90モル%が存在する]で示されるアミノ基を有するオルガノポリシロキサン(1)を、少なくとも2個、特に少なくとも3個のヒドロキシ基を含有するヒドロキシカルボン酸のラクトン(2)と反応させることにより、ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンを製造する方法。
  6. 基Bは、アミノプロピル基、アミノイソブチル基、アミノエチルアミノプロピル基またはアミノエチルアミノイソブチル基である、請求項5記載の方法。
  7. ラクトン(2)として、グルカル酸−1,4−ラクトン、グルコノ−1,5−ラクトン、グルクロノ−6,3−ラクトン、ガラクトノ−1,4−ラクトン、マンノン酸−1,4−ラクトン、グロン酸−1,4−ラクトン、アスコルビン酸およびグルコアスコルビン酸の群から選択されたラクトンを使用する、請求項5または6記載の方法。
  8. 反応を有機溶剤の存在下で実施する、請求項5、6または7記載の方法。
JP2010519418A 2007-08-08 2008-07-25 ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造 Pending JP2010535871A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102007037360A DE102007037360A1 (de) 2007-08-08 2007-08-08 Polyhydroxyamidogruppen aufweisende Organopolysiloxane und deren Herstellung
PCT/EP2008/059762 WO2009019144A1 (de) 2007-08-08 2008-07-25 Polyhydroxyamidogruppen aufweisende organopolysiloxane und deren herstellung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010535871A true JP2010535871A (ja) 2010-11-25

Family

ID=39865718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010519418A Pending JP2010535871A (ja) 2007-08-08 2008-07-25 ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8304568B2 (ja)
EP (1) EP2176320B1 (ja)
JP (1) JP2010535871A (ja)
KR (1) KR101208761B1 (ja)
CN (1) CN101784584B (ja)
AT (1) ATE524511T1 (ja)
DE (1) DE102007037360A1 (ja)
WO (1) WO2009019144A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5122444B2 (ja) 2005-05-23 2013-01-16 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含むパーソナルケア組成物
WO2012027145A1 (en) * 2010-08-23 2012-03-01 Dow Corning Corporation Emulsions containing saccharide siloxane copolymer emulsifiers and methods for their preparation and use
EP2609139B1 (en) 2010-08-23 2014-10-08 Dow Corning Corporation Saccharide siloxane copolymers and methods for their preparation and use
EP2609138B1 (en) 2010-08-23 2017-05-17 Dow Corning Corporation Saccharide siloxanes stable in aqueous environments and methods for the preparation and use of such saccharide siloxanes
CN101942096B (zh) * 2010-09-09 2012-07-18 浙江温州轻工研究院 改性的氨基硅油及其制备方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63139106A (ja) * 1986-12-02 1988-06-10 Kao Corp 化粧料
JPH08269204A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Chiba Seifun Kk 新規シリコーン誘導体、その製造法および用途
JP2002541278A (ja) * 1999-03-30 2002-12-03 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 有機化合物
JP2006182949A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Dow Corning Toray Co Ltd o−ヒドロキシフェニル基含有有機基を有するオルガノポリシロキサン及びその製造方法
JP2008525598A (ja) * 2004-12-23 2008-07-17 ダウ・コーニング・コーポレイション 架橋可能なサッカライド−シロキサン組成物、ならびにこれから形成された網目状構造体、コーティング、および製品
JP2008542284A (ja) * 2005-05-23 2008-11-27 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含むパーソナルケア組成物
JP2008545838A (ja) * 2005-05-23 2008-12-18 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含む表面処理組成物
JP2008546919A (ja) * 2005-06-24 2008-12-25 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 折り目形成を低減するためのシロキサン含有調製物
JP2010519344A (ja) * 2007-02-20 2010-06-03 ダウ コーニング コーポレーション 水素結合性ポリオルガノシロキサンベースの充填材処理剤

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4591652A (en) 1985-04-12 1986-05-27 Scm Corporation Polyhydroxyl silanes or siloxanes
JPS6268820A (ja) 1985-09-19 1987-03-28 Kao Corp 糖残基を含有するオルガノポリシロキサンの製造法
KR100281513B1 (ko) 1997-05-22 2001-02-15 울프 크라스텐센, 스트라쎄 로텐베르그 특히 당 라디칼 또는 당유도체인 폴리하이드록시오가닐 라디칼 및 폴리옥시 알킬렌 라디칼로 구성되는 오카노 폴리실록산
DE60014812T2 (de) 1999-09-02 2006-03-09 Dow Corning Corp., Midland Faserbehandlungsmittel enthaltend Siloxane mit Amin-, Polyol- und Amid-Funktionalität
DE10120754A1 (de) 2001-04-27 2002-11-07 Hansa Textilchemie Gmbh Amidofunktionelle Polydiorganosiloxane

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63139106A (ja) * 1986-12-02 1988-06-10 Kao Corp 化粧料
JPH08269204A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Chiba Seifun Kk 新規シリコーン誘導体、その製造法および用途
JP2002541278A (ja) * 1999-03-30 2002-12-03 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 有機化合物
JP2008525598A (ja) * 2004-12-23 2008-07-17 ダウ・コーニング・コーポレイション 架橋可能なサッカライド−シロキサン組成物、ならびにこれから形成された網目状構造体、コーティング、および製品
JP2006182949A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Dow Corning Toray Co Ltd o−ヒドロキシフェニル基含有有機基を有するオルガノポリシロキサン及びその製造方法
JP2008542284A (ja) * 2005-05-23 2008-11-27 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含むパーソナルケア組成物
JP2008545838A (ja) * 2005-05-23 2008-12-18 ダウ・コーニング・コーポレイション サッカリド−シロキサンコポリマーを含む表面処理組成物
JP2008546919A (ja) * 2005-06-24 2008-12-25 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 折り目形成を低減するためのシロキサン含有調製物
JP2010519344A (ja) * 2007-02-20 2010-06-03 ダウ コーニング コーポレーション 水素結合性ポリオルガノシロキサンベースの充填材処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
KR20100050548A (ko) 2010-05-13
KR101208761B1 (ko) 2012-12-05
ATE524511T1 (de) 2011-09-15
CN101784584A (zh) 2010-07-21
US20110190525A1 (en) 2011-08-04
CN101784584B (zh) 2012-07-04
US8304568B2 (en) 2012-11-06
EP2176320A1 (de) 2010-04-21
WO2009019144A1 (de) 2009-02-12
DE102007037360A1 (de) 2009-02-12
EP2176320B1 (de) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7582700B2 (en) Method for the production of emulsions of highly-viscous organopolysiloxanes
US6218560B1 (en) Surface-active organosilicon compounds
JP2010535871A (ja) ポリヒドロキシアミド基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造
US8815755B2 (en) Polydiorganosiloxane bearing carbamate functions, their preparation and their use as softeners in the textile industry
JP5049287B2 (ja) β−ケトカルボニル官能性有機ケイ素化合物の製造方法
JP5666720B2 (ja) シリコーンアスパラギン酸共重合体
US20070299178A1 (en) Process of Stabilising Siloxane Polymers
US7759446B2 (en) Multistage process for preparing organopolysiloxanes comprising aminoalkyl groups
JP5044276B2 (ja) β−ケトカルボニル官能性有機ケイ素化合物の製造方法
US7842773B2 (en) Process for the preparation of organosilicon compounds having urethane groups
US8114950B2 (en) Wax-like β-ketocarbonyl-functional organosilicon compounds
JP5242676B2 (ja) β−ケトカルボニル官能性有機ケイ素化合物の製造方法
JP2013536276A (ja) ウレタン−スルホンアミド連結性基を有するシロキサンコポリマーを製造する方法
US20090176959A1 (en) ORGANOSILICON COMPOUNDS THAT CONTAIN Beta-KETOAMIDE GROUPS AND ORGANIC POLYMERS BOUND VIA ENAMINE BONDS, AND METHOD FOR PRODUCING THEM
US7868116B2 (en) Process for the production of high-molecular-weight organopolysiloxanes
JP6553305B2 (ja) アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法
JP4808956B2 (ja) 有機ケイ素化合物の貯蔵安定な組成物及びその安定化のための方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120928

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140124