JP2010526815A - 第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類を含んでなる混合物からのn,n,n’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの分離 - Google Patents

第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類を含んでなる混合物からのn,n,n’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの分離 Download PDF

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Abstract

本発明はN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルをそのアミドとの混合物から回収する方法およびN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類を含んでなる混合物から分離する方法並びにN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびアミド交換反応剤の混合物を含んでなる組成物に関する。
【選択図】 なし

Description

発明の分野
本発明はN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルをそのアミドとの混合物から回収する方法および第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテルを含んでなる混合物からN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを分離する方法並びにN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびアミド交換反応剤を含んでなる組成物に関する。
発明の背景
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(T3MBAEE)は重要な化学化合物でありそして触媒の製造用前駆体として使用できる。一般に、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルはポリウレタンフォームの製造において使用される触媒であるN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルの製造工程における副生物として存在する。モノメチルアミン、ジメチルアミンおよびトリメチルアミンの混合物を含んでなるメチルアミン類が亜クロム酸銅触媒上でジエチレングリコールと反応する時にN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルおよびN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの配合物が製造される。これらの物質の比はメチルアミン類の組成(ジメチルアミン対モノメチルアミンの比)に依存して広範囲に変動しうる。N,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルおよびN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルが互いにわずかだけ異なる沸点を有する事実のために、いずれの蒸留精製も極めて困難である。
しかしながら、品質理由のために高度に精製されたN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルを消費者に提供することが非常に重要でありそして同様にT3MBAEEはそれ自体で他の高い価値のある化学成分用の出発物質として使用されうるためそれを回収することは非常に経済的に有利である。T3MBAEEの誘導体化は技術的に困難であるかおよび/または純粋なT3MBAEEが合成目的用に入手可能でないため経済的でない。先行技術は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの再循環が必要な場合には技術的問題を引き起こす配合物のみを提供する。これは、蒸留による分離が同一物質の配合物であるが異なる組成を有する配合物を生ずるであろうためである。
特許文献1はCu/ZnO/Al触媒の存在下でジメチルアミノエトキシエタノールをモノメチルアミンと反応させることによるN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの製造方法を開示している。反応生成物の蒸留後に、57.2重量%のN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル、37.4重量%のジメチルアミノエトキシエタノールおよび5.4重量%の他のアミン類を含んでなる混合物が得られた。反応により純粋なN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルが得られないため、粗製反応混合物を引き続きアクリロニトリルで誘導体化し、それは約1%の反応していないN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを含んでなる粗製反応混合物をもたらす。アクリロニトリルを用いるN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの誘導体化でさえ生成物混合物の完全な分離を生ずるには成功しなかった。
特許文献2は少なくとも酸化亜鉛および少なくとも酸化銅または銅塩を含有する触媒をアミノエーテルアルコールおよびアミンを含んでなる気相混合物と接触させることを含ん
でなるアミノエーテルアルコールをアミノエーテルアミンに転化する方法を開示している。特に、ジメチルアミノエトキシエタノールとモノメチルアミンまたはジメチルアミンの反応は、それぞれ、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルを製造する。使用される触媒系によって、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル対N,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルの比は変動する。しかしながら、純粋なN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを製造することは可能でない。
米国特許第5,874,483号明細書 米国特許第7,009,081B2号明細書
発明の要旨
本発明は、先行技術で開示された方法に伴う問題を克服する第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類、特にN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテル、を含んでなる混合物からN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを分離する方法を提供する。さらに、本発明は問題を解決してN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを高純度で提供しそしてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルをそのアミドから回収する改良されたそして経済的な工程を提供する。
本発明の第一の態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)をそのアミド(B)から回収する方法であって、以下の段階:
(a)アンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないアミド交換反応剤を用いるアミド(B)のアミド交換反応、
(b)分別共沸および/または分別非共沸蒸留による段階(a)で得られた反応混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
を含んでなる方法である。
本発明の別の態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)を(A)とは異なる少なくとも1種の第三級アミンまたは第三級アミノアルキルエーテルを含んでなる混合物から分離する方法であって、以下の段階:
(α)アミド(B)を得るためのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化
(β)生じたアミド(B)の分離、
(γ)N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のそのアミド(B)からの回収であって、以下の段階:
(a)アンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないアミド交換反応剤を用いるアミド(B)のアミド交換反応、
(b)分別共沸および/または分別非共沸蒸留による段階(a)で得られた反応混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
を含んでなる回収
を含んでなる方法である。
本発明の別の態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル並びにアンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応
剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル、モノメチルアミンまたはジメチルアミンでないアミド交換反応剤の混合物を含んでなる組成物である。
好ましい態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびモノエタノールアミンを含んでなる共沸組成物である。
発明の詳細な記述
以下で、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルはT3MBAEEで省略される。明細書を通してT3MBAEEおよびN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの表記は交換可能式に使用される。
請求項13に従いN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)を少なくとも1種の第三級アミンまたは(A)とは異なる第三級アミノアルキルエーテルを含んでなる混合物から分離する方法における第一段階はアミド(B)を得るためのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化である。本発明に従う第三級アミン類は水素に直接結合されていない1個もしくはそれ以上の窒素原子を含んでなる化合物である。同様に本発明に従う第三級アミノアルキルエーテル類は少なくとも1個のエーテル基を含んでなりそして水素に直接結合されていない1個もしくはそれ以上の窒素原子を含んでなる有機化学化合物である。第三級アミノアルキルエーテルの代表例はN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテル(ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル)である。原則として、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)(IUPAC−名称:N,N−ジメチル−2−[2’−(メチルアミン)エトキシ]エタナミン)のアミド化は当業者に既知であるいずれかの技術により行うことができる。好ましくは、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化はカルボン酸並びに/またはアシルハライド、無水物、カルボン酸エステル類およびカルボン酸アミド類よりなる群から選択されるカルボン酸誘導体を用いて行われる。適するカルボン酸誘導体の例はアセチルハライド類、例えば塩化アセチルおよび臭化アセチル、無水蟻酸、無水酢酸、蟻酸エステル、酢酸エステル類、ホルムアミド並びにアセトアミドである。本発明の好ましい態様によると、アミド化段階は低分子量カルボン酸、好ましくはC1−6−カルボン酸、より好ましくは酢酸または蟻酸、を用いて行われる。特に、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルの対応するホルムアミドの生成が好ましい。
蟻酸を用いるアミド化による少なくとも1種の第三級アミンまたは第三級アミノアルキルエーテル、例えばN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテル、を含んでなる混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離は非常に信頼のおける工程であることが証明された。特に、T3MBAEEのホルムアミドは非常に熱安定性である生成物でありそして他の大分子量の化合物(heavy compounds)または望ましくないいずれかの副生物のさらなる生成に寄与しない。
本発明の好ましい態様によると、T3MBAEEのホルムアミドは反応スキーム(1)により製造される:
Figure 2010526815
第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類、例えばN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテル、はアミド化段階(α)において反応し得ない。カルボン酸類を用いるアミド化反応は所望するアミド(B)並びに水の生成をもたらす。本発明の好ましい態様では、アミド化段階(α)は水を反応混合物から連続的に除去できる温度において行われる。
反応中に得られる水を除去する技術は当業者に既知である。
アミド化段階(α)における水除去工程は好ましくは適当な炭化水素溶媒を用いることによる共沸蒸留である。使用できる炭化水素類は飽和もしくは不飽和のおよび/または芳香族の炭化水素類である。一般に、C6−12芳香族、脂肪族またはオレフィン炭化水素類が好ましい。特に、n−ヘキサンおよび/またはその構造異性体、n−ヘキセン類並びに/またはその線状および/もしくは構造異性体、n−ヘプタンおよび/またはその構造異性体、n−ヘプテン類並びに/またはその線状および/もしくは構造異性体、n−オクタン類および/またはその構造異性体、n−オクテン類並びに/またはその線状および/もしくは構造異性体、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ベンゼン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキセン類および/またはその構造異性体、トルエン、ジメチルシクロヘキサン類および/またはその構造異性体配合物、ジメチルシクロヘキセン類および/またはその構造異性体配合物、キシレンおよび/またはその構造異性体配合物、エチルベンゼン、ノネン類並びに/或いはノナン炭化水素類よりなる群から選択される炭化水素溶媒が好ましく、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレンおよびキシレン異性体の配合物よりなる群から選択される炭化水素類が最も好ましい。
カルボン酸またはカルボン酸誘導体によるがアミド化段階(α)は好ましくは50〜250℃の温度において大気圧(100kPa)において行われる。
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化が行われた後に、アミド化されなかった第三級アミン類または第三級アミノアルキルエーテル類をアミド化段階(α)で得られたアミド(B)から分離することができる。少なくとも1種の第三級アミンおよび/または第三級アミノアルキルエーテルを含んでなる混合物からのアミド(B)の分離は原則としていずれかの既知の分離技術により行うことができる。好ましい態様によると、分離段階(β)は蒸留により、好ましくは50〜250℃の温度において1ミリバール〜1バールにおいて、好ましくは5ミリバール〜1バールにおいて、行われ
る。
蟻酸を用いるT3MBAEEのアミド化により得られうるT3MBAEEのホルムアミドは好ましくはN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルの蒸留によりN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルから分離することができ、ここでは−より高い沸点のために−ホルムアミドは蒸留残渣中に残存する。引き続き、純粋なT3MBAEEホルムアミドを得るために残存するホルムアミドを蒸留することもできる。
T3MBAEEアミド、特にT3MBAEEホルムアミド、の高い化学的安定性のために、T3MBAEE自体を経済的な方法で高い収率で回収することは困難である。しかしながら、本発明はN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のそのアミドからの回収に伴う問題を克服する。
本発明の別の態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)をそのアミド(B)から回収する方法であって、以下の段階:
(a)アンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないアミド交換反応剤を用いるアミド(B)のアミド交換反応、
(b)分別共沸および/または分別非共沸蒸留による段階(a)で得られた反応混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
を含んでなる方法である。
アミド交換反応剤を用いるアミド(B)のアミド交換反応はT3MBAEEのホルムアミドを用いる反応スキーム(2)により例示記述される:
Figure 2010526815
=H、置換されたまたは未置換のアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、
=H、置換されたまたは未置換のアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、ヘテロアリールである。
原則として、全ての第一級および/または第二級アミン類を使用できる。しかしながら、問題の1つは出発アミド(B)および出発アミン(アミド交換反応剤)と生成物−アミ
ドおよび所望するT3MBAEEとの間の平衡である。
分別共沸および/または分別非共沸蒸留による段階(a)で得られた反応混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離により問題を克服できることが驚くべきことに見出された。
アミド交換反応剤はアンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択される。
好ましいアミド交換反応剤は式(I):
Figure 2010526815
[式中、
Figure 2010526815
であり、
=−H、−CH、エチル、プロピル、イソ−プロピル、線状または分枝鎖状C4−12−アルキルであり、
=R、−OH、−NH、−OCH、−N(CHであり、
X=Y=−O−、−NH−、−N(CH)−であり、
k=0〜35、好ましくは1〜20、より好ましくは2〜10、の整数であり、
l=0〜5の整数であり、
m=0または1であり、
n=0〜30、好ましくは1〜24、より好ましくは10〜18、の整数であり、
o=0または1であり、
a=0または1であり、
b=0または1である]
により表わされ、但しアミド交換反応剤が少なくとも1つの窒素−水素結合(N−H)を
含んでなりそしてアミド交換反応剤がN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないことを条件とする。
k=1でありそしてn=10〜30の整数である式(I)に従うアミド交換反応剤が好ましい。n=0または1である場合には、式(I)におけるkは好ましくは1〜35の整数であり、より好ましくはkは2〜20の整数である。特に、好ましいアミド交換反応剤はポリアルコキシレンアミン類または脂肪アミン類である。
好ましいアミド交換反応剤は第一級または第二級アルカノールアミン類である。第一級アルカノールアミン類は好ましくはモノエタノールアミン、1,3−プロパノールアミン、イソプロパノールアミン並びにC4−8−アルカノールアミン類よりなる群から選択される。第二級アルカノールアミン類は好ましくはジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−プロピルエタノールアミン、N−イソプロピルエタノールアミン、N−メチルイソプロパノールアミン、N−エチルイソプロパノールアミン、N−イソプロピルイソプロパノールアミン、N−C−C−アルキル−N−C−C−アルカノールアミン、N,N−ジ−C−C−アルカノールアミンよりなる群から選択される。
特に、モノエタノールアミン、2(2−アミノエトキシ)−エタノール、N−メチルエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、アミノプロパン−3−オール、N−エチルエタノールアミン、N−プロピルエタノールアミン、アミノブタン−4−オール、N−2−ヒドロキシエチルアニリン、N−ヒドロキシエチルピペラジンよりなる群から選択されるアルカノールアミン類が好ましい。
本発明の別の好ましい態様では、アミド交換反応剤は置換されたおよび未置換の第一級および/もしくは第二級アルキルアミン類またはアリールアミン類よりなる群から選択される。
第一級アルキルアミン類は好ましくはメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、C−C18アルキルアミン、C−Cシクロアルキルアミンよりなる群から選択される。
第二級アルキルアミン類は好ましくはジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルアミン、C−C−アルキル−C−C−アルキルアミン、環内に少なくとも1個の窒素原子を含んでなる脂環式化合物、例えばピロリジン、ピペラジン、イミダゾリンおよびモルホリン、よりなる群から選択される。
特に、モノメチルアミン、イソプロピルアミン、アミノブタン、アミノオクタン、アミノドデカン、アミノオクタデカン、シクロヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン、N−エチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジシクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、N−メチルシクロペンチルアミン、エチルシクロペンチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、アニリン、1,2−ジアミノエタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ビス−[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]−アミン、N−アミノエチルピペラジン、1,3−ジメチルアミノプロパンアミン、1−メトキシプロパン−3−アミン、ブトキシプロパン−3−アミン、(2−ジメチルアミノエトキシ)−3−プロパナミン、モルホリン、N−アミノプロピルモルホリンおよびアミノエトキシエチルモルホリンよりなる群から選択されるアミド交換反応剤が好ましい。
さらに、アンモニア、好ましくは水性アンモニア、が適するアミド交換反応剤である。
アミド交換反応剤は好ましくはアミド(B)に関して過剰で存在する。アミド交換反応剤は生成したN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルと一緒に、好ましくは共沸物として、蒸留除去されるため、アミド交換反応剤の過剰が好ましい。好ましい態様では、アミド交換反応段階(a)は本質的にアミド(B)およびアミド交換反応剤を用いてさらなる有機溶媒を存在させずに行われる。
本発明の好ましい態様によると、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルアミド(B)対アミド交換反応剤のモル比が1:1.5〜1:10、好ましくは1:2〜1:6、より好ましくは1:3〜1:4、の範囲内にあるアミド交換反応段階(a)が行われる。
好ましくは、段階(a)におけるアミド交換反応剤は第一級アルカノールアミンであり、ここで好ましくは第一級アルカノールアミンは(A)との共沸物を生成する。本発明の好ましい態様によると、共沸物はアミド交換反応工程中に連続的に蒸留除去される。第一級アルカノールアミンは好ましくはモノエタノールアミンである。
別の好ましい態様によると、アミド交換反応段階(a)はジアルキルアミン、好ましくはジメチルアミン、であるアミド交換反応剤を用いて行われる。アミド交換反応剤として使用できる別の好ましい第二級アミン類はジアルカノールアミン類、好ましくはジエタノールアミン、である。特に、アミド交換反応剤が第二級アミン類、例えばジアルキルアミン類またはジアルカノールアミン類、から選択される場合には、分離段階(b)は好ましくは分別非共沸蒸留により行えることが観察された。
好ましい態様によると、アミド交換反応段階(a)はモノエタノールアミンを用いて行われる。モノエタノールアミンはN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)と一緒に共沸物を生成する。好ましくは、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のホルムアミドはモノエタノールアミンを用いてアミド交換反応されそして得られたN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)は共沸蒸留により分離される。反応スキーム(3)は本発明の好ましいアミド交換反応段階(a)を示す:
Figure 2010526815
モノエタノールアミンはT3MBAEEとの共沸物を生成するため、それは好ましいアミド交換反応剤である。過剰のモノエタノールアミンを用いる時には反応が促進されて完了する。
好ましくは、T3MBAEEのホルムアミド対モノエタノールアミンのモル比は1:2.5〜1:4.5、より好ましくは1:3〜1:4、最も好ましくは1:3.2〜1:3.6、である。
全ての生成したT3MBAEEはモノエタノールアミン(MEA)との共沸により反応から除去することができる。
生成したT3MBAEEとのMEAの分別共沸蒸留と組み合わされたアミド交換反応段階の別の利点はアミド交換反応を促進して完了させうることである。
本発明の好ましい態様によると、アミド交換反応段階(a)は50〜250℃の温度および1ミリバール〜100バールの圧力において行われる。
分離段階(b)は好ましくは50〜250℃の温度および1ミリバール〜100バールの圧力において行われる。本発明の最も好ましい態様は、N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)を少なくともN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルから分離する方法であって、以下の段階:
(α)蟻酸を用いるN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化
(β)生じたホルムアミドの、好ましくは蒸留による、分離、
(a’)モノエタノールアミンを用いる段階(β)で得られたホルムアミドのアミド交換反応、
(b’)分別共沸蒸留による段階(a’)で得られたアミド交換反応された生成物混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
を含んでなる方法である。
段階(b’)における蒸留から得られたN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)およびモノエタノールアミンを含んでなる共沸組成物は好ましくはモノエタノールアミンから、好ましくはn−オクタンおよび/またはその構造異性体、n−オクテン類並びに/またはそれらの線状および/もしくは構造異性体、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ベンゼン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキセン類および/またはその構造異性体、トルエン、ジメチルシクロヘキサン類および/またはそれらの異性体配合物、ジメチルシクロヘキセン類および/またはそれらの異性体配合物、キシレンおよび/またはその構造配合物、エチルベンゼン、ノナン類並びにノネン類よりなる群から、選択される適当な炭化水素溶媒を用いる共沸蒸留によりさらに分離される。
本発明の別の態様はN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル並びにアンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル、モノメチルアミンまたはジメチルアミンでないアミド交換反応剤の混合物を含んでなる組成物である。
別の態様によると、組成物は上記の式(I)により定義されるアミド交換反応剤を含んでなるが、但し条件としてアミド交換反応剤はモノメチルアミンまたはジメチルアミンでない。
好ましくは、組成物はN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびモノエタノールアミンを含んでなる、好ましくはN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル対モノエタノールアミンを200ミリバールおよび124℃において5:12〜5.5:11.5、より好ましくは6:11.3、のモル比で含んでなる、共沸組成物である。
実験
以下は本発明を実施するための具体的態様の実施例である。実施例は説明目的だけのために提供されており、そして本発明の範囲をいずれかの方法で限定することは意図されない。実施例ではGCによる面積%は観察された全てのピークの合計面積を基準とする。
T3MBAEEからのN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルの分離
88.31%(GCによる面積%)のT3MBAEEおよび9.22%(GCによる面積%)のN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルを含有する蒸留生成物を蟻酸と反応させた。反応は蒸留カラム、相−分離器および磁気スタラーを装備した丸底フラスコの中で行った。セラミックパッキングを使用して反応を行った。HPLCポンプを10リットル容器に連結して蟻酸を供給した。
4900gのこの混合物および1000gのキシレンを容器内に充填した。反応混合物を85℃まで加熱しそして1620gの工業用蟻酸(85m/m%)をポンプで容器に8g/分の速度で供給した。水を連続的に除去しそしてキシレンを逆供給して反応中に生成した水を除去した。水生成が停止した時に、蒸留温度が200℃に達するまでキシレンおよび不純物を蒸留除去した。
残渣を20ミリバール真空下で蒸留し、還流:除去比は5:1であった。蒸留は4235gの99.8%(GCによる面積%)純度を有するT3MBAEE−ホルムアミドを与えた。収率は82.4%であった。
モノエタノールアミン(MEA)を用いる、アミド交換反応
854gのMEAおよび609gのT3MBAEE−ホルムアミドを蒸留カラムが装備された2リットル蒸留容器内に充填した。カラムにSulzer DXパッキングを詰めた。この混合物を200ミリバール真空下で加熱した。全て還流下での3時間後に還流:除去比を10:1に設定し、4つの画分を集めた。MEAはT3MBAEEとの共沸物を生成する。表1は得られた結果を示す。
Figure 2010526815
収率は88.3%であった。
イソプロパノールアミンを用いるアミド交換反応
実施例2で使用された装置に522gのT3MBAEE−ホルムアミドおよび747gのイソプロパノールアミンを充填し、モル比は1:3.3であった。
全て還流下での2時間後に還流除去比を10:1に設定しそして除去を開始した。蒸留は200ミリバール真空において行われた。1つの画分を集めた(重量:882g)。イソプロパノールアミンをT3MBAEEと同時蒸留した。

GC−分析による組成: 87.7%(面積%)のイソプロパノールアミン
10.89%(面積%)のT3MBAEE

収率は21.92%であった。
ジメチルアミン(DMA)を用いる、アミド交換反応
DMAおよび純粋なT3MBAEE−ホルムアミドをラーシッヒ−環が充填された100ml高圧下降流反応器内に以下の条件で供給した:
圧力: 70バール(水素圧)
DMA供給速度: 48ml/時
T3MBAEE−ホルムアミド供給速度: 24ml/時
排気: 20l/時
結果を表2に示す:
Figure 2010526815
ジエタノールアミン(DEA)を用いる、アミド交換反応
実施例2に記載された装置を使用した。6.76モルのジエタノールアミンおよび1.69モルのT3MBAEE−ホルムアミドを充填した。反応は100ミリバール真空下で行われた。混合物を還流下で加熱した。次に、還流:除去比を10:1に設定した。蒸留中に3つの画分を集めた。結果を表3に示す:
Figure 2010526815
アンモニアを用いるアミド交換反応
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルホルムアミド(1.44モル、250g)および300gのアンモニア−溶液(水中25重量%)をインペラーおよび別個の加熱−冷却システムを装備した1.8リットルのステンレス鋼オートクレーブの中に充填した。原料を充填した後に、反応器にアルゴンをパージした。反応器を120℃まで加熱した。混合物を8時間にわたり圧力(9.3バール)下で撹拌した。8時間後に、反応器を周囲温度に冷却しそして過剰のアンモニアを放出し、そして残りのアンモニアを窒素パージにより除去した。得られた生成物はGCによる30面積%のN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを含有した。
イソプロピルアミンを用いるアミド交換反応
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルホルムアミド(1.44モル、250g)およびイソプロピルアミン(255g、5.34モル)をインペラーおよび別個の加熱−冷却システムを装備した1.8リットルのステンレス鋼オートクレーブの中に充填した。原料を充填した後に、反応器にアルゴンをパージした。反応器を120℃まで加熱した。混合物を8時間にわたり圧力(8.2バール)下で撹拌した。8時間後に、反応器を周囲温度に冷却しそして過剰のアンモニアを放出し、そして残りのアンモニアを窒素パージにより除去した。得られた生成物はGCによる4.6面積%のN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを含有した。
n−ブチルアミンを用いるアミド交換反応
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルホルムアミド(1.44モル、250g)およびn−ブチルアミン(255g、4.31モル)をインペラーおよび別個の加熱−冷却システムを装備した1.8リットルのステンレス鋼オートクレーブの中に充填した。原料を充填した後に、反応器にアルゴンをパージした。反応器を120℃まで加熱した。混合物を8時間にわたり圧力(2.6バール)下で撹拌した。8時間後に、反応器を周囲温度に冷却しそして過剰のアンモニアを放出し、そして残りのアンモニアを窒素パージにより除去した。得られた生成物はGCによる10.27面積%のN,N,N’−トリメチル−ビスアミノエチルエーテルを含有した。
N−シクロヘキシルアミンを用いるアミド交換反応
N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルホルムアミド(1.44モル、250g)およびN−シクロヘキシルアミン(427g、4.31モル)をインペラーおよび別個の加熱−冷却システムを装備した1.8リットルのステンレス鋼オートクレーブの中に充填した。原料を充填した後に、反応器にアルゴンをパージした。反応器を120℃まで加熱した。混合物を8時間にわたり圧力(1.4バール)下で撹拌した。8時間後に、反応器を周囲温度に冷却しそして過剰のアンモニアを放出し、そして残りのアンモニアを窒素パージにより除去した。得られた生成物はGCによる2面積%のN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルを含有した。
アニリンを用いるアミド交換反応
T3MBAEE−ホルムアミド(275g、1.58モル)およびアニリン(515g、5.53モル)をSulzer DXパッキングが充填された蒸留カラムが装備された2リットル丸底フラスコの中に充填した。混合物を100ミリバールにおいて還流下で加
熱した。還流除去比を10:1に設定した。蒸留中に3つの画分を集めそして分析した。結果を表4に示す。
Figure 2010526815
MEA除去およびT3MBAEEの精製
実施例1に記載されたものと同じ装置を使用した。6000gの原料および1862gのキシレンを10リットル容器の中に充填した。原料は51.22%のMEAおよび47.66%のT3MBAEEを含有した。蒸留は大気圧において5:1の還流比:除去比を用いて行われた。キシレンおよびMEAはヘテロ−共沸物を生成する。キシレンは連続的に容器に逆供給されそしてMEAは分離器の下相に残った。蒸留物の中にキシレンだけが集められた時に蒸留を停止した。
底生成物をSULZER DXパッキングが詰められた別の蒸留カラムの中に充填した。蒸留は40ミリバール真空において行われた。第一の画分は主としてキシレンであり、第二の画分は2468gでありそして99.6%(GCによる面積%)のT3MBAEEを含有した。蒸留の全収率は86.3%であった。

Claims (26)

  1. N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)をそのアミド(B)から回収する方法であって、以下の段階:
    (a)アンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないアミド交換反応剤を用いるアミド(B)のアミド交換反応、
    (b)分別共沸および/または分別非共沸蒸留による段階(a)で得られた反応混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
    を含んでなる方法。
  2. 段階(a)におけるアミド交換反応剤が式(I):
    Figure 2010526815
    [式中、
    Figure 2010526815
    であり、
    =−H、−CH、エチル、プロピル、イソ−プロピル、線状または分枝鎖状C4−12−アルキルであり、
    =R、−OH、−NH、−OCH、−N(CHであり、
    X=Y=−O−、−NH−、−N(CH)−であり、
    k=0〜35の整数であり、
    l=0〜5の整数であり、
    m=0または1であり、
    n=0〜30の整数であり、
    o=0または1であり、
    a=0または1であり、
    b=0または1である]
    により表わされ、但しアミド交換反応剤が少なくとも1つの窒素−水素結合(N−H)を含んでなりそしてアミド交換反応剤がN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルでないことを条件とする、請求項1に記載の方法。
  3. アミド交換反応剤がアンモニア、モノメチルアミン、イソプロピルアミン、アミノブタン、アミノオクタン、アミノドデカン、アミノオクタデカン、シクロヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン、N−エチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジシクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、N−メチルシクロペンチルアミン、エチルシクロペンチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、アニリン、1,2−ジアミノエタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ビス−[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]−アミン、N−アミノエチルピペラジン、1,3−ジメチルアミノプロパンアミン、1−メトキシプロパン−3−アミン、ブトキシプロパン−3−アミン、(2−ジメチルアミノエトキシ)−3−プロパンアミン、モルホリン、N−アミノプロピルモルホリンおよびアミノエトキシエチルモルホリンよりなる群から選択される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 段階(a)におけるアミド交換反応剤が第一級アルカノールアミンである、請求項1または2に記載の方法。
  5. 第一級アルカノールアミンが(A)との共沸混合物を生成する、請求項4に記載の方法。
  6. 共沸混合物がアミド交換反応工程中に連続的に蒸留除去される、請求項5に記載の方法。
  7. 第一級アルカノールアミンがモノエタノールアミンである、請求項4〜6の少なくともいずれかに記載の方法。
  8. アミド交換反応剤がジアルキルアミン、好ましくはジメチルアミン、である、請求項1または2に記載の方法。
  9. アミド交換反応剤がジアルカノールアミン、好ましくはジエタノールアミン、である、請求項1または2に記載の方法。
  10. 分離段階(b)が分別非共沸蒸留である、請求項8または9に記載の方法。
  11. アミド交換反応剤段階(a)が50−250℃の温度および1ミリバール−100バールの圧力において行われる前記請求項の少なくともいずれかに記載の方法。
  12. 分離段階(b)が50−250℃の温度および1ミリバール−100バールの圧力において行われる前記請求項の少なくともいずれかに記載の方法。
  13. N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)を(A)とは異なる少なくとも1種の第三級アミンまたは第三級アミノアルキルエーテルを含んでなる混合物から分離する方法であって、以下の段階:
    (α)アミド(B)を得るためのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化
    (β)生じたアミド(B)の分離、
    (γ)請求項1〜12の少なくともいずれかに記載の工程によるN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のそのアミド(B)からの回収
    を含んでなる方法。
  14. アミド化段階(α)がC1−6−カルボン酸を用いて行われる、請求項13に記載の方法。
  15. カルボン酸が蟻酸または酢酸である、請求項14に記載の方法。
  16. アミド化段階(α)が反応段階から水を連続的に除去できる温度において行われる、請求項13〜15の少なくともいずれかに記載の方法。
  17. 水除去工程がn−ヘキサン、n−ヘキセン類、n−ヘプタン、n−ヘプテン類、n−オクタン類、n−オクテン類、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ベンゼン、メチルシクロヘキセン類、ジメチルシクロヘキサン類、ジメチルシクロヘキセン類、エチルベンゼン、ノナンまたはノネン類よりなる群から選択される炭化水素溶媒を用いる共沸蒸留により行われる、請求項16に記載の方法。
  18. 水除去工程がメチルシクロヘキサン、トルエン、キシレンまたはキシレン異性体の配合物よりなる群から選択される炭化水素溶媒を用いる共沸蒸留により行われる、請求項16に記載の方法。
  19. アミド化段階(α)が50〜250℃の温度において大気圧において行われる、請求項13〜18の少なくともいずれかに記載の方法。
  20. 分離段階(β)が蒸留により行われる、請求項13〜19の少なくともいずれかに記載の方法。
  21. 蒸留が50℃〜250℃の温度において1ミリバール〜1バールにおいて行われる、請求項20に記載の方法。
  22. 請求項13〜21の少なくともいずれかに記載のN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)をN,N,N’,N’−テトラメチルビスアミノエチルエーテルから分離する方法であって、以下の段階:
    (α)蟻酸を用いるN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)のアミド化
    (β)生じたホルムアミドの分離、
    (a’)モノエタノールアミンを用いる段階(β)で得られたホルムアミドのアミド交換反応、
    (b’)分別共沸蒸留による段階(a’)で得られたアミド交換反応された生成物混合物からのN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)の分離
    を含んでなる方法。
  23. 段階:n−オクタン、n−オクテン類、シクロヘキサン、シクロヘキセン、ベンゼン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキセン、トルエン、ジメチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキセン、キシレン、エチルベンゼン、ノナンまたはノネン類よりなる群から選択される炭化水素溶媒を用いる共沸蒸留による、段階(b’)における蒸留から得られたN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル(A)およびモノエタノールアミンを含んでなる共沸組成物からのモノエタノールアミンの分離をさらに含んでなる請求項22に記載の方法。
  24. N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル並びにアンモニア、第一級および/または第二級アミン類よりなる群から選択されるアミド交換反応剤であるが但し条件としてN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル、モノメチルアミンまたはジメチルアミンでないアミド交換反応剤の混合物を含んでなる組成物。
  25. アミド交換反応剤が式(I):
    Figure 2010526815
    [式中、
    Figure 2010526815
    であり、
    =−H、−CH、エチル、プロピル、イソ−プロピル、線状または分枝鎖状C4−12−アルキルであり、
    =R、−OH、−NH、−OCH、−N(CHであり、
    X=Y=−O−、−NH−、−N(CH)−であり、
    k=0〜35の整数であり、
    l=0〜5の整数であり、
    m=0または1であり、
    n=0〜30の整数であり、
    o=0または1であり、
    a=0または1であり、
    b=0または1である]
    により表わされ、但しアミド交換反応剤が少なくとも1つの窒素−水素結合(N−H)を含んでなりそしてアミド交換反応剤がN,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテル、モノメチルアミンまたはジメチルアミンでないことを条件とする、請求項23に記載の組成物。
  26. N,N,N’−トリメチルビスアミノエチルエーテルおよびモノエタノールアミンを含んでなる請求項24に記載の共沸組成物。
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