JP2010526335A - エッジプロテクタ付きのフレキシブルディスプレイを備えた電子装置 - Google Patents

Abstract

本発明は畳み込まれた状態と展伸した状態との間で変えられるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置６０に関する。このフレキシブルディスプレイはエッジ部分を備える。このフレキシブルディスプレイは更にこのエッジ部分と協働するエッジプロテクタを備え、このエッジプロテクタは畳み込まれた状態と展伸した状態との間で変化するようにされている。この電子装置６０ａでは、フレキシブルディスプレイ６５はローラー６１の回りに巻き込まれるようにされている。エッジプロテクタは剛性のあるセグメント６３ａ、６３ｂ、６３ｃ、６２ａ、６２ｂ、６２ｃ、６２ｃを備え、これらは適切な手段６４ａ、６４ｂ、６４ｃで相互結合されている。ワイヤー、ピン、バーが相互結合の手段６４ａ、６４ｂ、６４ｃのために用いられる。実施形態６０ａでは、エッジプロテクタは展伸した位置で示されている。実施形態６０ｂでは、畳み込まれたエッジプロテクタがセグメントの集合体６２’、６２”で示されている。バー６４ａ、６４ｂ、６４ｃはディスプレイの背面を部分的に保護する。本発明は更にフレキシブルディスプレイを備えた電子装置に関し、このフレキシブルディスプレイには、少なくともフレキシブルディスプレイのエッジ部分に部分的に接する、エッジプロテクタが設けられている。

Description

本発明は畳み込まれた状態と展伸した状態との間で変えられるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置に関する。このフレキシブルディスプレイはエッジ部分を備える。このフレキシブルディスプレイは更にこのエッジ部分と協働するエッジプロテクタを備える。

フレキシブルディスプレイを備えた電子装置の実施例は国際出願公開ＷＯ２００４／１１４２５９で公知となっている。この公知の電子装置は、展伸できる側部部材を備え、かつ特に丸めることのできるディスプレイに関する。この公知の側部部材はディスプレイの保持と構造的剛性を提供するために取り付けられている。この公知の側部部材はまた、この公知のディスプレイ装置の強固なエッジを提供するために取り付けられ、特に本質的に弱いディスプレイ材質のエッジを保護するために取り付けられている。この公知のディスプレイにおいて、表示領域およびこのエッジ部分と協働するようにされた側部部材は、装置のハウジングの中に別々に収められている。実際、公知のディスプレイは適合したローラーの回りに巻き付けられているが、側部部材はローラーに隣接するハウジングの内側に設けられた格納溝に強く押し込まれており、実質的にディスプレイと平行になっている。公知のディスプレイ装置の構造では、フレキシブルディスプレイは実質的にその面に平行に移動するが、側部部材は格納位置と展伸位置の間の変化で、９０度折り曲げられると理解される。

公知のディスプレイ装置においては、展伸と畳み込みの際に側部部材が実質的な機械的ストレスを受けるという欠点がある。これは材質の疲労をもたらし、破断を生じる。更に、格納溝が内部に設けられていることにより、この溝のクリーニングのような、必要なメンテナンス作業を行うことが不可能である。これは潜在的に溝におけるパーティクルのかなりの量の発生をもたらし、フレキシブルディスプレイのエッジ部分がパーティクルに接触すると、このエッジを破損する可能性がある。

本発明の目的は、改良された品質のエッジプロテクタの手段により、フレキシブルディスプレイのエッジ部分が保護されたフレキシブルディスプレイを備える電子装置を提供することである。

この目的を達成するために、本発明による電子装置では、エッジプロテクタは複数の剛性のあるセグメントを備える。

剛性のある複数のセグメントを備えるエッジプロテクタを設けることにより、エッジプロテクタを畳み込むことによって剛性を損なうことがないようにできることが分かった。尚、公知の装置では、この公知の装置の側部部材が格納位置に移動した時に、その全長に渡って９０度折り曲げられることになるので、本発明の特徴は用いることができない。従って、この公知の側部部材の場合は、一方ではフレキシブルな素材としては、入手できる限られたもののみ使用可能であり、またこの公知の側部部材は全長に渡っていかなる場所でも折り曲げられなければならないということにより機械的剛性が低下する。また、この公知の側部部材は、長い時間格納されると永久変形することがある。この変形は格納溝の内部でこの側部部材が引っ掛かったり、エッジ部分と協働して緩んだりすることを生じさせる。これはこの側部部材がフレキシブルディスプレイの直線状のエッジ部分に対してかまぼこ形状となっているからである。本発明のエッジプロテクタは、公知の側部部材に比べ大きな負荷を支持することができると理解される。これは本発明のエッジプロテクタが畳み込まれた状態と展伸した状態との間でなんら変形しないからである。

本発明による電子装置の１つの実施形態では、エッジプロテクタは畳み込みまたは展伸の際にエッジプロテクタに沿った所定の場所で変形される。

エッジプロテクタが変形すると考えられる位置を事前に想定しておくことが有利であることが分かった。この特徴は、剛性のある部品を備えるエッジプロテクタを更に高度なものとする。これは、エッジプロテクタの全長に沿った事前に選定した場所でのみ変形されるように設けられることによる。変形という表現は、実質的にフレキシブルディスプレイのエッジ部分に沿ったある位置に対して、初期の幾何的形状からのいかなる変形も含むものであると理解される。従って、本発明によるエッジプロテクタは好ましくは適合した複数の部品から構成され、互いに伸縮するように（telescopic）移動する。本発明によるエッジプロテクタのもう１つの実施形態では、エッジプロテクタのセグメントは実質的にフレキシブルディスプレイの１つの領域に対応する領域を持つ引出しのように配置されてもよい。この特徴は、フレキシブルディスプレイのエッジ部分に対応した領域だけでなく、フレキシブルディスプレイ全体の領域の保護を提供するということで、更に有利である。これによりフレキシブルディスプレイの背面の適切な保護が行われることになる。もう１つの他の実施形態では、複数の剛性のあるセグメントは少なくとも１つのフレキシブルな領域を備えて、フレキシブルディスプレイが畳み込まれるかまたは展伸される際に変形するようにされている。

本発明による電子装置の更に他の実施形態では、複数のセグメントは、畳み込まれる方向を横切る方向に折り重ねられる。

この特徴は、とりわけメンテナンスの容易な電子装置の変形実施例を提供する。ここでは、複数のセグメントが電子装置のハウジングの外側で折り畳まれ、コンパクトな構造となる。これにより例えばクリーニングの目的で簡単に点検することができる。

本発明による電子装置の更に他の実施形態では、エッジプロテクタは蝶番で相互結合された２つの実質的に剛性のあるブロック（body）を備える。

この実施形態では、エッジプロテクタの実質的に剛性のある左側のアームおよび実質的に剛性のある右側のアームが保護のために、フレキシブルディスプレイの側部に沿って格納位置から真っ直ぐに伸ばされ、また格納の場合はこれらのアームは畳み込まれる。このようなエッジプロテクタは好ましくは、実質的にフレキシブルディスプレイの側面に接して配置されるように設定され、変形しないようになっている。更に好ましくは、剛性のあるブロックはフレキシブルディスプレイのエッジ部分を少なくとも部分的に収容するためにＵ字型となっている。これは、フレキシブルディスプレイの重量の少なくとも一部がこのエッジプロテクタにより支持されてることによって、このエッジプロテクタの軸受の機能を更にもつことを可能にしている。これらの実施形態は驚くほど低いコストで実現できる。

本発明による電子装置の他の実施形態では、フレキシブルディスプレイは電子装置の本体に巻き付けることができるように設定されたカバーに内包されている。このカバーは、カバーが変形する位置にフレキシブルな領域を持つエッジプロテクタを備える。このカバーは更に、ディスプレイの背面に適合した保護を提供するようにされている。

本発明による電子装置のこの実施形態では、フレキシブルディスプレイはその大部分が保護カバーにより支持されている。ここでエッジ部分はフレキシブルな部分と剛性のある部分とを備える。フレキシブルな部分は、畳み込まれた状態と展伸された状態との間で移動するときのフレキシブルディスプレイの動きに必要な自由度を提供する巻き付け機能を可能とするように設定されている。

他の実施形態では、本発明による電子装置は、畳み込みおよび／または展伸の際、フレキシブルディスプレイに実質的に平行なガイドを提供する機構を備える。

好ましくは、２つの平行なベースがスライドするフレームによって相互結合された、良く知られた鋏の機構が用いられる。この機構はフレキシブルディスプレイの下に配置され、望ましくない曲がりに対し保護するために用いられる。更に、この機構はディスプレイの背面をシールドする。フレキシブルディスプレイと共にこのような機構を用いることは、これが畳み込みと展伸の方向を除き実質的に全ての方向への動きの自由度を最少化した平行ガイドを提供するので、有利である。好ましくは、本発明による電子装置においては、フレキシブルディスプレイは畳み込まれた状態でローラーに巻き込まれるように設定されている。

本発明の上記および他の実施形態は、図を参照して更に詳細に説明される。

図１は、本発明による電子装置の１つの実施形態の概略図を示す。 図２は、本発明による電子装置の他の実施形態の概略図を示す。 図３は、図２に示す本発明による電子装置の実施形態のもう１つの概略図を示す。 図４は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図５は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図６は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図７は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図８ａは、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図８ｂは、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図８ｃは、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図９は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。 図１０は、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。

図１は本発明による電子装置の１つの実施形態の概略図を示す。電子装置１０は、特に可搬の小型コンピュータであって、パームノートや電話のようなものか、または使用されない時はディスプレイ６が格納されるハウジング２を備えるようなものである。フレキシブルディスプレイ６は好ましくは巻き取りできるディスプレイとして実現されており、これは適合したローラー４の回りに巻き付けられるようにされている。フレキシブルディスプレイ６は好ましくは電気泳動のテクノロジーを用いて実現される。フレキシブルディスプレイは領域３のような複数のエッジ領域を備える。この領域は活性のあるディスプレイ領域には属さないが、この領域３に生ずる損傷は装置全体の誤作動を引き起こす。この複数のエッジ部分はとりわけ、鋭い曲率での曲げや、スクラッチのような損傷に弱い。本発明による電子装置１０は、エッジプロテクタ７ａ、７ｂを備え、畳み込まれた状態（７ａ’、７ｂ’参照）と展伸された状態７ａ、７ｂとの間で変化するように設定されている。尚、畳み込まれた状態では、エッジプロテクタアーム７ａ、７ｂは電子装置のハウジング外部に格納され、クリーニングまたは他の適宜のメンテナンス操作のために簡単に点検することができる。エッジプロテクタアーム７ａ、７ｂは、フレキシブルディスプレイの展伸または畳み込みの際に、アーム７ａ、７ｂが滑らかに動くように、蝶番９によって結合されている。本発明による電子装置の最も簡単な実施形態では、エッジプロテクタアーム７ａ、７ｂは、モールド形成されたプラスチック、金属、ガラスのような、剛性のある材質のバーで構成されている。アーム７ａ、７ｂはフレキシブルディスプレイ６の側面（不図示）に実質的に接している。本発明による電子装置の他の実施形態では、アーム７ａ、７ｂはＵ字形状となっており、フレキシブルディスプレイ６のエッジ部分６と係合するようになっている。このようにして、フレキシブルディスプレイはまた、エッジプロテクタのアーム７ａ、７ｂによって支持され、これにより、横方向の変形に対し動かないようになっている。この特徴によりフレキシブルディスプレイの耐久性は実質的に改善されている。

図２は本発明による電子装置の他の実施形態の概略図を示す。電子装置２０は、全ての必要な電子回路が設置されたハウジング２１を備える。フレキシブルディスプレイは２４は畳み込まれた時にハウジング２１に格納されるように設定されている。フレキシブルディスプレイ２４のエッジ部分２３ａはセグメント２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２２ａ、２２ｂ、２２ｃを備えるエッジプロテクタにより保護されている。これらのセグメントはエッジ部分２３ａを収容するように設けられている。更に、最先端のエッジプロテクタ２３も設けられている。この最先端のエッジプロテクタは、フレキシブルディスプレイ２４を移動する時に把持するためのグリップとして用いられる。エッジプロテクタ２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２２ａ、２２ｂ、２２ｃは、伸縮式に（telescopic）互いに移動するように設定されている。このようにして、エッジプロテクタは簡単に畳み込まれて格納され、例えばハウジング２１の内部に部分的に格納される。エッジプロテクタは曲げられることを想定しいないので、このエッジプロテクタは剛性のある材質によって製造でき、これにより製造コストを低減し、電子装置２０の耐久性を向上することができる。

図３は図２に示す本発明による電子装置の実施形態のもう１つの概略図を示す。この実施形態では、電子装置３０ａは複数の伸縮式引出しとして実装されたエッジプロテクタを備える。引出しの長さはセグメント３２ａ、３２ｂ、３２ｃ、３２ｄの長さに対応する。好ましくは、これらのセグメントは同じ長さを持つが、しかしながら、異なる長さのセグメントのエッジプロテクタを設けることも可能である。これは、フレキシブルディスプレイ（図示せず）がしばしばその表示（active）領域の部分を越えて展伸される時、例えば電子装置の状態や入力情報等を点検するような時に、有利である。好ましくは、各々の引出しには機構３３ａ、３３ｂ、３３ｃ、３３ｄを備える。これらの機構は、隣接する引出しと協働して、各々の引出しの重量がフレキシブルディスプレイの平面内に分散することを確実にする。更に、この機構は終端に達したか、または終端から離れたかを示す「クリック」をユーザーが検知することを可能にし、またこの機構は引出しが過度に開かれることを防ぐ。この特徴は電子装置の機械的安定性を向上する。更に、フレキシブルな装置の全背面領域が保護されることはこの引出しの有利な点である。引出しが緻密な材質から作製される場合は、フレキシブルディスプレイはまた微小パーティクルからも保護される。重量を低減するために、引出しが多孔質の材質で作製されている場合は、ハウジング３１の内部に微小パーティクルが侵入することを防ぐために、引出しの内面（図示せず）は保護層で覆われる。符号３０ｂは本発明による電子装置を畳み込んだ状態を示す。

図４は本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。この実施形態では、エッジプロテクタはフレームを土台にして、セグメント４２ａ、４２ｂ、４２ｃ、４２ｄを備え、これらのセグメントはバー４３ａ、４３ｂ、４３ｃによって相手部材と相互結合されている。セグメント４２ａ、４２ｂ、４２ｃ、４２ｄは互いに伸縮するように（telescopically）設けられている。フレキシブルディスプレイ（図示せず）は適合したローラー４１の回りに巻き込まれるようにされている。これは特にこの本発明による電子装置４０の実施形態の有利な点であり、ディスプレイのエッジ部分を保護するために、コンパクトに畳み込みできるエッジプロテクタが設けられており、このエッジプロテクタは使用中は変形しない。更に、バー４３ａ、４３ｂ、４３ｃによってディスプレイは部分的に背面から保護されている。

図５は、本発明による電子装置の更に他の実施形態５０の概略図を示す。この実施形態では、フレキシブルディスプレイはローラー５１の回りに巻き付けられるようにされているが、セグメント５３ａ、５３ｂ、５３ｃ、５４ｄ、５４ｅを備えるエッジプロテクタはディスプレイ５２のエッジ部分５２ａを収容するようにされている。このエッジプロテクタは剛性のある複数のセグメントを配置しており、畳み込まれた時にはハウジング５５に格納されるようにされている。尚、セグメント５３ａ、５３ｂ、５３ｃ、５４ｄ、５４ｅは全部が剛性のある材質で作製されてよく、これにより剛性のあるセグメントがハウジング５５の格納領域内部に進入するために曲げられる時に、隙間５４が生じる。この特徴はセグメントを相互結合する蝶番により可能となっている。この格納位置は、セグメント５６ａ、５６ｃ、５６ｄ、５６ａ’、５６ｂ’により概略的に示されている。

図６は、本発明による電子装置の更に他の実施形態６０ａ、６０ｂの概略図を示す。電子装置６０ａでは、フレキシブルディスプレイ６５はローラー６１の回りに巻き込まれるようにされている。エッジプロテクタは剛性のあるセグメント６３ａ、６３ｂ、６３ｃ、６２ａ、６２ｂ、６２ｃ、６２ｃを備え、これらは適切な手段６４ａ、６４ｂ、６４ｃで相互結合されている。ワイヤー、ピン、バーが相互結合の手段６４ａ、６４ｂ、６４ｃのために用いられる。実施形態６０ａでは、エッジプロテクタは展伸した位置で示されている。実施形態６０ｂでは、畳み込まれたエッジプロテクタがセグメントの集合体６２’、６２”で示されている。尚、この実施形態では、エッジプロテクタはハウジングの外に、好ましくはディスプレイ６５の出入口（図示せず）の近くに、格納されるように設けられている。この実施形態はとりわけ製造が簡易であるので、実質的に製造コストが下げられるということを特徴とする。更に、バー６４ａ、６４ｂ、６４ｃはディスプレイの背面を部分的に保護する。

図７は、本発明による電子装置の更に他の実施形態７０ａ、７０ｂの概略図を示す。電子装置７０はハウジング７１の本体（body）を備え、この回りをフレキシブルディスプレイ７５が包み込むようにされている。とりわけこの実施形態では、ハウジング７１は実質的に剛性のあるカバー７２を備え、このカバー７２はフレキシブルディスプレイを収容して、これと共に畳み込まれ、また展伸される。この目的のため、カバー７２は蝶番を持った曲げ領域７２ａ、７２ｂを備えるが、特にこの領域で蝶番は１個であっても、また複数であってもよい。電子装置７０は更に、剛性のある部分７３ａとフレキシブルな部分７４ａ、７４ｂとを持つエッジプロテクタ７３とを備えるが、この領域を全てフレキシブルなものとすることを排除するものではない。フレキシブルな部分７４ａ、７４ｂはカバー７２の蝶番の領域７２ａ、７２ｂに対応する。この実施形態では側部の保護の他に、フレキシブルディスプレイ７５の背面の保護も提供される。エッジプロテクタは取扱が容易であり、メンテナンス作業が容易に実施できる。

図８ａは、本発明による電子装置の更に他の実施形態の概略図を示す。この電子装置には更にフレキシブルディスプレイ８１と協働するように設けられた機構８０ａが設けられている。この機構８０ａは、フレキシブルディスプレイ８１を、１つの面での展伸および畳み込みの際に、ガイドするために機能する。この機構８０ａは好ましくは良く知られた鋏の構造であり、２つのフレーム８２ａ、８２ｂおよび、この２つのフレームの間にＸ形状のブロック（body）８５を備える。片方のフレーム部分、例えば８２ｂはハウジング８３に取り付けられており、もう一方のフレーム部分８２ａはフレキシブルディスプレイ８１を操作する際の把持部として用いられる。図８ｂの実施形態では、本発明による電子装置の更に他の実施形態８０ｂの概略図を示す。この実施形態では、フレキシブルディスプレイの展伸領域を拡大するために、Ｘ形状のブロック（bodies）８５ａ、８５ｂが用いられている。図８ｃの実施形態では、本発明による電子装置の更に他の実施形態８０ｃの概略図を示す。ここではフレームは、互いに平行な２つのアーム８３ａ、８３ｂ、８３ｃ、８３ｄがバー８４で相互結合されたものを備える。脚８３ｂと８３ｄとの間の適合したギヤ機構は、フレーム８２ａと８２ｂの実質的に平行な動作を保証する。符号８０ｃ’は畳み込んだ状態の機構を示す。図８ａ−８ｃを参照して説明した実施形態は、実質的に１つの面でフレキシブルディスプレイをガイドする他に、フレキシブルディスプレイの他の方向への自由度を低減すると理解される。これによりこのフレキシブルディスプレイが望ましくない変形を起こして損傷する可能性が最少にされる。更にこの機構はディスプレイの背面に設置されて、ディスプレイの背面を部分的に保護する。

図９は、本発明による電子装置の更に他の実施形態１５０の概略図を示す。とりわけこの実施形態では、フレキシブルな、特に丸めることができるディスプレイ１５２に、エッジ部分１５２ａ（簡単のため１つのみ示す）に取り付けられたエッジプロテクタ１５３が設けられている。このエッジプロテクタ１５３は更に剛性のあるワイヤ１５４を備え、このワイヤ１５４は実質的にフレキシブルディスプレイ１５２ａの側面に接するように設定されている。この剛性のあるワイヤ１５４は、好ましくは実質的に横方向には剛性があるが、丸めることができる材質から選定される。この剛性はこの材質に張力を与えることによって得られる。この特徴によりディスプレイのエッジ部分の望ましくない曲げが避けられる。ワイヤ１５４は十分にフレキシブルで、フレキシブルディスプレイ１５２と共に格納される際に、ローラー１５１の回りに巻き込むことができる。

図１０は、本発明による電子装置の更に他の実施形態１６０の概略図を示す。保護シート１６４がディスプレイの下に設置されている。尚、この実施形態は、既に説明されたいかなるフレキシブルディスプレイの側部部分の保護の実施形態と組み合わせることができる。この実施形態では、シート１６４はロール１６４ａに巻き上げられ、ディスプレイ１６３はもう１つのロール１６３ａに巻き上げられる。この方法の有利な点は、各々のロールが巻き上げる必要があるのは１つの基板のみであり、各々のロールの外径が小さく維持されることである。一般に、フレキシブルディスプレイを丸めた場合の最小半径は保護シートを丸めた場合の最小半径よりも大きい。これは保護シートを巻き上げるロールの半径を小さくすることにより、スペースを節約できることを意味している。他の有利な点は巻き上げシステムの背面のゴミ（パーティクル）がディスプレイと一緒に巻き上げられないということであり、これによりディスプレイを損傷しないことである。

本発明による電子装置の特定の実施形態を、明確にするために、別々に説明したが、別々の図を参照して説明した互換性のある特徴は交換可能であると理解される。特定の実施形態について上記に説明したが、説明された以外にも本発明は実施可能であると理解される。上記の説明は例示のためであり、これらに限定するものではない。従って、以下に示す請求項の範囲から外れることなく、上記に説明した発明に対し変形を施すことは当業者であれば可能であることは明らかである。

Claims (13)

1. 畳み込まれた状態と展伸した状態との間で変えられるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置であって、前記フレキシブルディスプレイは複数のエッジ部分を備え、このフレキシブルディスプレイは更に前記複数のエッジ部分と協働するエッジプロテクタを備え、このエッジプロテクタは剛性のある複数のセグメントを備えることを特徴とする。
2. 請求項１に記載の電子装置において、
   前記剛性のある複数のセグメントが少なくとも１つのフレキシブルな領域を備え、この領域は前記フレキシブルディスプレイの畳み込みまたは展伸の際に変形されるようにされていることを特徴とする電子装置。
3. 請求項１に記載の電子装置において、
   前記複数のセグメントは伸縮する（telescopic）ことを特徴とする電子装置。
4. 請求項３に記載の電子装置において、
   前記複数のセグメントは実質的に前記フレキシブルディスプレイの１つの領域に対応する領域を持ち、引出しのように設けられることを特徴とする電子装置。
5. 請求項２に記載の電子装置において、
   前記複数のセグメントは、畳み込まれる方向を横切る方向に折り重ね可能であることを特徴とする電子装置。
6. 請求項１に記載の電子装置において、
   前記エッジプロテクタは蝶番で相互結合された２つの実質的に剛性のあるブロック（bodies）を備えることを特徴とする電子装置。
7. 請求項１に記載の電子装置において、
   前記複数のセグメントは、前記フレキシブルディスプレイのエッジ部分を少なくとも部分的に収容するためにＵ字型となっていることを特徴とする電子装置。
8. 請求項２に記載の電子装置において、
   前記フレキシブルディスプレイは電子装置のブロック（body）に巻き付けることができるようにされたカバーに内包され、前記カバーは、カバー変形の位置に少なくとも１つのフレキシブルな領域を持つ剛性のある複数のセグメントを備えることを特徴とする電子装置。
9. 請求項１から８のいずれか１項に記載の電子装置において、
   前記エッジプロテクタは、前記フレキシブルディスプレイの側面に接する、実質的に剛性のあるワイヤを備えることを特徴とする電子装置。
10. 請求項１から９のいずれか１項に記載の電子装置において、
    更に、畳み込みおよび／または展伸の際、前記フレキシブルディスプレイに、実質的に平行にガイドする機構を備えることを特徴とする電子装置。
11. 請求項１から７および請求項９、１０のいずれか１項に記載の電子装置において、
    前記フレキシブルディスプレイは畳み込まれた状態でローラーに巻き込まれるように設けられていることを特徴とする電子装置。
12. 請求項１１に記載の電子装置において、
    前記ディスプレイの背面を保護する手段を備えることを特徴とする電子装置。
13. 請求項１２に記載の電子装置において、
    前記手段は、前記側部プロテクタ、前記機構または保護材を備えた相補的なローラーに設けられ、前記ローラーからの前記フレキシブルディスプレイの展伸に同期して、保護材の層を展伸するように設定されていることを特徴とする電子装置。
    

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