JP4771345B2 - 携帯機器 - Google Patents

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Description

本発明は携帯機器、特に、折り畳み式の携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯機器に関する。
折り畳み式の携帯電話機は、プリント基板モジュールを有する第1の筐体(例えば固定筐体)と、ヒンジ部を介して該第1の筐体に連結されかつプリント基板モジュールを有する第2の筐体(例えば可動筐体)と、からなる。そして,固定筐体を手に持ち、可動筐体を固定筐体に対して開閉することができる。また、ノート型パーソナルコンピュータも基本的には同様の構造を有し、固定筐体と、可動筐体と、これらを結合するヒンジ機構とからなる。
このような構造を有する携帯機器において、固定筐体に収容されているのプリント基板モジュールと可動筐体に収容されているプリント基板モジュールとの間を電気的に接続する必要があるが、ヒンジによる開閉動作の繰り返しに対して追随性、柔軟性,耐久性をもったフレキシブル・フラットケーブルが広範に使用されている。このフレキシブル・フラットケーブルは例えば、その一端が固定筐体側のプリント基板モジールに接続され、他端が可動筐体のプリント基板に接続されるが、可動筐体の固定筐体に対する繰り返しの開閉動作によってフレキシブル・フラットケーブルは特にヒンジ部に対応する位置において繰り返しの応力がかかり損傷を受けやすくなる。
そこで、折り畳み式携帯電話機において、上記のようなヒンジに対応する部位にてフレキシブル・フラットケーブルをカールさせ、可動筐体の固定筐体に対する開閉動作にともなう変位を吸収することが、例えば特開平6−311216号公報(特許文献1)に開示されている。また、特開平5−19896号公報(特許文献2)では、可搬形情報処理装置において、ケーブルの根元部を丸めて所定の方向に引き出すようにした構造が示されている。このようなカール部をもったフレキシブル・フラットケーブルでは、このカール部で可動筐体の固定筐体に対する開閉動作によってフレキシブル・フラットケーブルに係る応力を吸収し、安定化を図っている。しかしながら、この構造では、繰り返し開閉動作が行われる間にカール部において、例えば部分的に曲率が小さくなりその部分に応力が集中したり、カール部の変形により他の部材と接触したり等の問題があった。
このような問題を解決するために、特開平11−163986号公報(特許文献3)では、折り畳み式携帯電話機において、一方の筐体には、両側にヒンジ軸を支持するヒンジ軸支持部が設けられ、ヒンジ軸ユニットのヒンジ軸を両ヒンジ軸支持部に通し、この際,フレキシブル・プリント回路体のループ部内にヒンジ軸を挿通させた構造が示されている。この構造では、ループ内にヒンジ軸が挿通されているので、このヒンジ軸によりループ部の曲率がある一定値より小さくなることが防止される。
特開平6−311216号公報 特開平5−19896号公報 特開平11−163986号公報
上述のように、特許文献3では、ループ内にヒンジ軸を挿通したことによりループ部の曲率がある一定値より小さくなることを防止しているが、この構造では、ヒンジ軸がヒンジ軸ユニットに固定されているので、フレキシブル・フラットケーブルのカール部の自然な動作を抑制して、かえってその動作の自由度を低下させたり、あるいはフレキシブル・フラットケーブルの一部をヒンジ軸にこすれ、局部的に磨耗したり、等の問題があった。
そこで、本願発明では、フレキシブル・フラットケーブルのカール部により、可動筐体の固定筐体に対する繰り返しの開閉動作による応力を吸収するとともに、カール部の自然な動作を保証し、これにより、カール部の自由度を低下させないで耐久性を増し、またフレキシブル・フラットケーブルの一部がヒンジ軸にこすれて局部的に磨耗したりするのを防止できる、携帯機器を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明によれば、プリント基板モジュールを有する第1の筐体と、ヒンジ部を介して該第1の筐体に連結されかつプリント基板モジュールを有する第2の筐体と、一端が前記第1の筐体のプリント基板モジュールに接続され、他端が前記第2の筐体のプリント基板モジュールに接続され結合され、かつ前記ヒンジ部の位置にて少なくとも1周カールされたフレキシブル・フラットケーブルと、該フレキシブル・フラットケーブルのカール部の内部に挿入した軸部材とから成り、前記軸部材はスポンジ又はゴムからなり、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにも固定されることなく、該軸部材の移動を制限する手段が設けられ、前記フレキシブル・フラットケーブルは配線パターンが2層設けられたものであり、一方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの一面側に、他方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの他面側にそれぞれ接続されていることを特徴とする携帯機器が提供される。
本発明では、上記のように、フレキシブル・フラットケーブルのカール部の内部に軸部材を挿入したので、可動筐体を固定筐体に対して繰り返して開閉動作を行った場合でも、フレキシブル・フラットケーブルに局部的に曲率が極度に小さくなることはなく、また、局部的に応力の集中する部位が発生することはなくなる。これにより、フレキシブル・フラットケーブルの耐久性が向上する。なお、ここで、フレキシブル・フラットケーブルとは、可撓性のプリント板配線板を含むものであることはいうまでもない。
前記軸部材の移動を制限する手段は、前記ヒンジ部の1対の軸受部及び前記フレキシブル・フラットケーブルのカール部であり、前記軸部材は、前記ヒンジ部の1対の軸受部の間で、前記フレキシブル・フラットケーブルのカール部からはみ出さないように保持されることを特徴とする。また、前記軸部材の移動を制限する前記手段として、主として前記軸部材の傾きを防止するためのストッパーを、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれ一方に取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板(フラットケーブル)のカール部の内部に軸部材を挿入したので、可動筐体を固定筐体に対して繰り返して開閉動作を行った場合でも、フレキシブル・フラットケーブルに局部的に曲率が極度に小さくなることはなく、また、局部的に応力の集中する部位が発生することはなく、これにより、フレキシブルプリント基板の耐久性が向上する。
本発明の携帯機器の1実施形態に係る携帯電話機の斜視図である。 本発明の携帯機器の他の実施形態に係るノート型パーソナルコンピュータの斜視図である。 可動筐体が固定筐体に対して閉じた状態にある携帯電話機の斜視図である。 可動筐体が固定筐体に対して開いた状態にある携帯電話機の斜視図である。 携帯電話機の固定筐体及び可動筐体の主要部である固定シャーシ及び可動シャーシを示す斜視図である。 図5の固定シャーシ及び可動シャーシの上側に配置される固定フロントケース及び可動フロントケースを示す斜視図である。 図5の固定シャーシ及び可動シャーシの下側に配置される固定リヤケース及び可動リヤケースを示す斜視図である。 図5にてプリント基板を取り外した固定シャーシ及び可動シャーシを示す斜視図である。 図8の固定シャーシ及び可動シャーシを示す分解斜視図である。 プリント基板間を電気的に接続するフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図である。 可動筐体が固定筐体に対して閉じられた状態のフレキシブルプリント基板のカール部を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。 可動筐体が固定筐体に対して開いた状態のフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図(a)及び概略断面図(b)である。 従来例のフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図(a)及び断面図である。 本発明におけるフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図である。 2層の回路パターンを有するフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。 フレキシブルプリント基板のカール部の内部に挿入する軸部材を示す。 軸部材の他の実施例を示す。 フレキシブルプリント基板の断面図である。 2層の回路パターンを有するフレキシブルプリント基板の断面図である。 従来例による同軸ケーブルの引き回しを示す図である。 本発明による同軸ケーブルの引き回しの一例を示す図である。 本発明による同軸ケーブルの引き回しの他の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の1つの実施形態に係る携帯電話機10を示す斜視図である。携帯電話機10は固定筐体12と、可動筐体14とからなり、可動筐体14はヒンジ機構16、16により固定筐体12に開閉可能に結合される。
図2は本発明の他の実施形態に係るノート型パーソナルコンピュータ20を示す斜視図である。ノート型パーソナルコンピュータ20は固定筐体22と、可動筐体24とからなり、可動筐体24はヒンジ機構26、26により固定筐体22開閉可能に結合される。
図1に示される携帯電話機10及び図2に示されるノート型パーソナルコンピュータ20は本発明の携帯機器の例であるが、本発明の携帯機器は図示の例に限定されるものではない。本発明の携帯機器はヒンジ機構を有し、その一方の側と他方の側との間で可撓性(フレキシブルな)フラットケーブルにより電気的な接続が行われるあらゆる携帯電子機器に適用可能である。以下は、本発明を1つの例として携帯電話機について説明する。
図3は可動筐体14が固定筐体12に対して閉じた状態にある携帯電話機10を示す斜視図である。可動筐体14と固定筐体12とは閉じるときには図示しない付勢手段によって相互間が角度0°になるように付勢される。
図4は可動筐体14が固定筐体12に対して開いた状態にある携帯電話機10を示す斜視図である。可動筐体14と固定筐体12とは開いている時には図示しない付勢手段によって相互間の角度160°になるように設定される。
図3及び図4においては、固定筐体12は複数のプッシュキー30を有し、可動筐体14はディスプレイ32及びアンテナ34を有する。これらの部材はそれぞれ図5及び図7にも示される。
図5は携帯電話機10の固定筐体12及び可動筐体14の主要部である固定シャーシ36及び可動シャーシ38を示す斜視図である。図6は図5の固定シャーシ36及び可動シャーシ38の上側にそれぞれ配置される固定フロントケース40及び可動フロントケース42を示す斜視図である。図7は図5の固定シャーシ36及び可動シャーシ38の下側にそれぞれ配置される固定リヤケース44及び可動リヤケース46を示す斜視図である。固定フロントケース40、固定シャーシ36及び固定リヤケース44はネジ48で一緒に固定される。可動フロントケース42、可動シャーシ38及び可動リヤケース46はネジ50で一緒に固定される。
図5において、可動シャーシ38はヒンジ機構16によって固定シャーシ36に結合される。ヒンジ機構16は、同軸上に左右一対設けられ、その各々が、固定シャーシ36に設けられた第1のヒンジ軸受部52と、可動シャーシ38に設けられた第2のヒンジ軸受部54と、第1のヒンジ軸受部52及び第2のヒンジ軸受部54に挿入されたヒンジ軸56とからなる。ヒンジ軸56は第1のヒンジ軸受部52に設けられた穴及び第2のヒンジ軸受部54に設けられた穴に嵌合され、よって、可動シャーシ38が固定シャーシに対して回転可能に結合される。
固定シャーシ36は左右一対の第1のヒンジ軸受部52とともにマグネシウムで一体的に作られる。同様に、可動シャーシ38も左右一対の第2のヒンジ軸受部54とともにマグネシウムで一体的に作られる。2つのヒンジ機構16の各々において、少なくとも1つの弾性変形可能な形状に形成されたワッシャ58が第1のヒンジ軸受部52の側面と第2のヒンジ軸受部54の側面との間に挿入される。
第1のヒンジ軸受部52と第2のヒンジ軸受部54とは相対的に回転するので、ワッシャ58がないと、第1のヒンジ軸受部52の側面と第2のヒンジ軸受部54の側面とは互いに密接に接触せず、固定シャーシ36と可動シャーシ38との間の電気的な接続はよくない。本発明では、弾性変形可能の形状(非平坦な形状、あるいは曲面の表面を有する形状)に形成されたワッシャ58を挿入することによって、ワッシャ58の一方の表面が第1のヒンジ軸受部52の側面と確実に接触し、かつワッシャ58の他方の表面が第2のヒンジ軸受部54の側面と確実に接触するので、固定シャーシ36と可動シャーシ38との間の電気的な接続を改善することができ、優れたアースを形成することができる。
プリント基板60が固定シャーシ36に取り付けられ、プリント基板62が可動シャーシ38に取り付けられている。フレキシブルプリント基板64が、2つのヒンジ機構16の間を通り、プリント基板60とプリント基板62にそれぞれコネクタによって接続される。固定フロントケース40、可動フロントケース42、固定リヤケース44、及び可動リヤケース46は、ヒンジ機構16及びフレキシブルプリント基板64を覆うカバー部分を有する。
図8は図5のプリント基板を取り外した固定シャーシ36及び可動シャーシ38を示す斜視図である。図9は図8の固定シャーシ38と可動シャーシ38とを互いに結合する前の状態で示す分解斜視図である。図5においては、少なくとも1つのワッシャ58は1つの弾性変形可能な形状に形成されたワッシャ58として示されている。しかし、図9においては、少なくとも1つのワッシャ58は、2つのワッシャ58A、58Bとして示されている。
1つのワッシャ58でも、上記したように、固定シャーシ36と可動シャーシ38との間の電気的な接続を改善することができる。しかし、1つのワッシャ58の場合には、第1のヒンジ軸受部52と第2のヒンジ軸受部54とは相対的に回転するので、ワッシャ58と第1のヒンジ軸受部52の側面との間、及びワッシャ58と第2のヒンジ軸受部54の側面との間でしゅう動があり、携帯電話機の長い間の使用により、マクネシウムの第1のヒンジ軸受部52及び第2のヒンジ軸受部54が磨耗しやすい。
そこで、図8及び図9に示されるように、2つのワッシャ58A、58Bを第1のヒンジ軸受部52の側面と第2のヒンジ軸受部54の側面との間に配置し、一方のワッシャ58Aを第1のヒンジ軸受部52に対して回転しないように保持し、他方のワッシャ58Bを第2のヒンジ軸受部54に対して回転しないように保持しておけば、ワッシャ58Aと第1のヒンジ軸受部52の側面との間、及びワッシャ58Bと第2のヒンジ軸受54の側面との間でのしゅう動をなくすることができ、よってマクネシウムの第1のヒンジ軸受部52及び第2のヒンジ軸受部54の磨耗の発生を防止することができる。2つのワッシャ58A、58Bは互いにしゅう動するが、これらのワッシャは磨耗しにくい金属、例えばばね鋼で作られているので問題ない。
2つのワッシャのうち一方のワッシャ58Aを平ワッシャとし、他方のワッシャ58Bをスプリングワッシャとすることで、2つのワッシャ間の電気的な接触状態を長期間にわたって良好に保つことができる。
図10はプリント基板間を電気的に接続するフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図である。図11は可動筐体が固定筐体に対して閉じられた状態のフレキシブルプリント基板のカール部を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。図12は可動筐体が固定筐体に対して開いた状態のフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図(a)及び概略断面図(b)である。
これに対し、図13は、従来例のフレキシブルフラットケーブル(フレキシブルプリント基板)のカール部を示す斜視図(a)及び断面図である。従来例によると、図示のように、フレキシブルプリント基板64の一端に、一方のプリント基板60に接続されるコネクタ66があり、他端に他方のプリント基板62に接続されるコネクタ68がある。フレキシブルプリント基板64は固定筐体と可動筐体との間のピボット軸に相当する位置において少なくとも1周らせん状に巻かれたカール部64aを有する。
しかし、従来例では、フレキシブルプリント基板64のカール部64aの曲率を規制する手段は何も設けられていなかったために、前述のように長期間の繰り返しの開閉動作によりカール部64aが変形し、屈曲半径が小さくなり、局部に応力の集中する部位が生ずることとなる。
本発明の実施形態では、フレキシブルプリント基板64のカール部64aの内部に軸方向に軸部材70を挿入し、長期間の繰り返しの開閉動作によっても、カール部64aが変形せずに、屈曲半径が一定値、すなわち少なくとも軸部材70の半径より小さくなるのを防止する。これにより、フレキシブルプリント基板64のカール部64aに局部的に応力が集中する部位が生ずるのを防止する。
さらに、本発明の実施形態では、フレキシブルプリント基板64のカール部64aの外周部に沿って保護シート72を配置し、特に損傷等を受けないようにフレキシブルプリント基板70を保護する。さらに、フレキシブルプリント基板64のカール部64aに挿入した軸部材70の移動を規制し正常な位置に保持するために軸押さえ部材ないしストッパー74を設ける。これにより、軸部材70は正常な位置に保持され、もって、フレキシブルプリント基板64の形状が安定する。このストッパー74はゴム又はスポンジ等の弾性材料で形成され、シャーシ等に固定されている。
図14は本発明におけるフレキシブルプリント基板のカール部を示す斜視図であり、2つのプリント基板60、62はそれぞれ固定シャーシ36、可動シャーシ38にそれぞれ取り付けた状態で示している。フレキシブルプリント基板64のカール部64aは左右の一対のヒンジ軸受部52、54の間の空間領域に位置している。そして、軸部材70はフレキシブルプリント基板64のカール部に単に挿入されているだけであるが、これら2つのプリント基板60、62を固定シャーシ36、可動シャーシ38にそれぞれ取り付け、かつ左右のヒンジ軸受部52、54にヒンジ軸56を挿入して、固定シャーシ36、可動シャーシ38間を結合した状態では、これらの1対のヒンジ軸56間でその軸方向の位置が規制され、フレキシブルプリント基板64のカール部64aからはみ出すことが防止される。
保護シート72はフレキシブルプリント基板64の外周側に配置され、その両端は、コネクタ66、68に近接したプリント基板60の−62の位置に固定されている。
図15は2層の回路パターンを有するフレキシブルプリント基板641、642のカール部を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。各フレキシブルプリント基板641、642の端部は、コネクタ66、68(一面側のみ示す)により、それぞれプリント基板60、62の表面側、裏面側に接続されている。2層のフレキシブルプリント基板641、642は、それぞれ独立した単一のフレキシブルプリント基板を2枚用いても良く、また後述のように、回路パターンが2層になった一体型のフレキシブルプリント基板を用いても良い。
15の実施形態では軸部材を示していないが、この2層の回路パターンを有するフレキシブルプリント基板641、642においても、各フレキシブルプリント基板が重ねられた状態で少なくとも1周がらせん状にカールされている。そして、図示しないが、カール部の外周を覆うように保護シートを設けることができる。
図16はフレキシブルプリント基板64のカール部64aの内部に挿入する円柱状の軸部材70を示す。この軸部材70はスポンジ等の弾性材料で形成される。例えば材質としてクロロプレンスポンジ等で、硬度が20度〜50度程度のものが適当である。もちろん、同等の硬度を有するゴム材も他の材質のもので構成することもできる。
図17は軸部材70の他の実施形態を示すもので、表面701は硬度が20度〜50度程度のスポンジ材又はゴム材とし、芯部分702をABS等のプラスチックで構成した実施形態である。この軸部材70は、軸方向の腰のしっかりとさせる一方で、表面を柔軟にして、フレキシブルプリント基板64の動きに対して抵抗とならずに、かつ所定の曲率を維持するようにしている。
図18フレキシブルプリント基板64の断面図であり、1層式のものを示す。フレキシブルプリント基板自体は周知のように、ベースフィルム80上に銅の配線パターン82が形成され、その上面はカバーフィルム84で被覆されていて、絶縁性を保持している。プリント基板60、62の両面に接続する場合は、このようなフィルムプリント基板を2枚用いる。
図19は2層の回路パターンを有するフレキシブルプリント基板の断面図である。このような構造を有するフレキシブルプリント基板自体も周知のように、ベースフィルム80の両面に銅の配線パターン82、82がそれぞれ形成され、その上面にカバーフィルム84、84がそれぞれ形成されている。一方の配線パターン82の両端が、コネクタを介してプリント基板60、62の一方の面に接続され、他方の配線パターン82の両端が、コネクタを介してプリント基板60、62の他方の面に接続される。
図20は従来例による同軸ケーブル86、88の引き回しを示す図である。フィルムプリント基板64のカール部に軸部材を挿入していないため、両プリント基板60、62間の接続に用いる同軸ケーブル86、88はこのフィルムプリント基板64のカール部の内部を通していた。
図21本発明による同軸ケーブルの引き回しの一例を示す図である。本発明では、フィルムプリント基板64のカール部に軸部材70を挿入するために、この部分には同軸ケーブル86、88を通すことができない。よって、フィルムプリント基板64を保護する保護シート90に複数の穴92を設け、これらの複数の穴92に同軸ケーブル86、88を通すことにより、おおむね保護シート90に沿って同軸ケーブル86、88を配置することができる。
図22は本発明による同軸ケーブルの引き回しの他の例を示す図である。この例では、軸部材70の中心に軸方向の穴94を設け、この穴94に同軸ケーブル86、88を通す。なお、図示の実施形態では、2本の同軸ケーブルを示しているが、このような同軸ケーブルは1本であってもよく、また3本以上であってもよい。
なお、本発明の構成を次に、付記として記載する。
(付記1)
本発明によれば、プリント基板モジュールを有する第1の筐体と、ヒンジ部を介して該第1の筐体に連結されかつプリント基板モジュールを有する第2の筐体と、一端が前記第1の筐体のプリント基板モジュールに接続され、他端が前記第2の筐体のプリント基板モジュールに接続され結合され、かつ前記ヒンジ部の位置にて少なくとも1周カールされたフレキシブル・フラットケーブルと、該フレキシブル・フラットケーブルのカール部の内部に挿入した軸部材とから成り、前記軸部材は前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにも固定的に結合されていないが、該軸部材の移動を制限する手段が設けられていることを特徴とする携帯機器が提供される。
(付記2)
前記ヒンジ部は軸方向に隔てて2箇所あり、これら2箇所のヒンジ部の間に規定される空間領域に前記カール部および前記軸部材があることを特徴とする携帯機器。
(付記3)
前記軸部材の移動を制限する前記手段として、主として前記軸部材の傾きを防止するためのストッパーを、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれ一方に取り付けたことを特徴とする。
(付記4)
前記フレキシブル・フラットケーブルは配線パターンが2層設けられたものであり、一方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの一面側に、他方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの他面側にそれぞれ接続されていることを特徴とする。
(付記5)
前記フレキシブル・フラットケーブルの外周側に該フレキシブル・フラットケーブルを保護するシートが設けられていることを特徴とする携帯機器。
(付記6)
前記軸部材はスポンジ等の弾性材料からなることを特徴とする。
(付記7)
前記ストッパーはスポンジ等の弾性材料からなることを特徴とする携帯機器。
(付記8)
前記軸部材は中心に軸方向を貫通する穴が設けられ、この穴を介して少なくとも1本のケーブルが通過していることを特徴とする。
以上添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではわなく、本発明の精神ないし範囲内において種々の形態、変形、修正等が可能である。
以上に説明したように、本発明によれば、プリント基板モジュールを有する第1の筐体と、ヒンジ部を介してこの第1の筐体に連結されかつプリント基板モジュールを有する第2の筐体と、これらのプリント基板モジュール間がフレキシブルプリント基板(フラットケーブル)で連結された、あらゆる形式の携帯機器、例えば折り畳み式の携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ等に好適に利用することができる。
12 固定(第1の)筐体
14 可動(第2の)筐体
36 固定シャーシ
38 可動シャーシ
60、62 プリント基板
64 フレキシブルプリント基板(フラットケーブル)
66、68 コネクタ
70 軸部材
72 保護シート
74 ストッパー

Claims (3)

  1. プリント基板モジュールを有する第1の筐体と、ヒンジ部を介して該第1の筐体に連結されかつプリント基板モジュールを有する第2の筐体と、一端が前記第1の筐体のプリント基板モジュールに接続され、他端が前記第2の筐体のプリント基板モジュールに接続され結合され、かつ前記ヒンジ部の位置にて少なくとも1周カールされたフレキシブル・フラットケーブルと、該フレキシブル・フラットケーブルのカール部の内部に挿入した軸部材から成り、
    前記軸部材はスポンジ又はゴムからなり、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにも固定されることなく、該軸部材の移動を制限する手段が設けられ、
    前記フレキシブル・フラットケーブルは配線パターンが2層設けられたものであり、一方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの一面側に、他方の配線パターンは前記各プリント基板モジュールの他面側にそれぞれ接続されていることを特徴とする携帯機器。
  2. 前記軸部材の移動を制限する手段は、前記ヒンジ部の1対の軸受部及び前記フレキシブル・フラットケーブルのカール部であり、前記軸部材は、前記ヒンジ部の1対の軸受部の間で、前記フレキシブル・フラットケーブルのカール部からはみ出さないように保持されることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器。
  3. 前記軸部材の移動を制限する前記手段として、前記軸部材の傾きを防止するためのストッパーを、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれ一方に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯機器。
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