JP2009100139A - 携帯電子機器 - Google Patents

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泰仁 金巻
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Abstract

【課題】2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器において、閉じられた状態での筐体のズレを抑える携帯電子機器を提供する。
【解決手段】回転2軸構造のヒンジ部3を有する折り畳み型の携帯端末100において、第1筐体1の表示部13が設けられた内側面のヒンジ部3とは反対側の端部に、折り畳むための回転軸Aと並行に2個の緩衝部材14を配置し、また、第2筐体2のキー操作部23が設けられた内側面のヒンジ部3とは反対側の端部に、2個の緩衝部材14のそれぞれと隣接する位置に2個の緩衝部材24を配置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器に関する。
現在では、携帯電話機等の携帯電子機器の形状は、折り畳み型が主流になっている。
しかし、近年では地上デジタル放送(ワンセグ放送)を受信可能な携帯電子機器も増えてきており、このような携帯電子機器は、放送を見やすくするために、液晶ディスプレイ等の表示部を外部に露出したまま折り畳んだ状態にすることが可能である、回転2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器が増えてきている。
一般的な回転2軸構造を有する携帯電子機器は、例えば、表示部を有する筐体(以下第1筐体)と、テンキーや十字キー等の操作部を有する筐体(以下第2筐体)とが2軸ヒンジ構造により接続される構造を有しており、携帯電子機器が開いた状態において、第2筐体に対して第1筐体を180度回転させることが可能であり、180度回転させた状態とさせていない状態の両方で第1筐体を第2筐体に対して折り畳むことが可能に設計されている。
このような回転2軸構造を有する携帯電子機器において、折り畳む際に第1筐体と第2筐体のそれぞれ対向する面とが触れ合い、互いを傷つけてしまうことがあった。このような事態を回避するための技術として、例えば特許文献1に開示されている技術がある。
特開2005−222385号公報
特許文献1には、第1筐体或いは第2筐体に、複数の緩衝部材を複数位置に取り付けた携帯情報端末装置が開示されている。
しかし、2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器には、以下のような問題点が残っている。
1つは、2軸での回転を実現するために、2軸ヒンジ構造はそれぞれの軸に対応した2つのヒンジユニットを有しており、それぞれのヒンジユニットが回転可能に構成されている。すなわち、2軸ヒンジ構造は可動部分が多く、従って部品間にクリアランスを設ける必要がある。このクリアランスのために組み込みガタが生じ、第1筐体と第2筐体が折り畳まれたときに(携帯電子機器が閉じられた状態において)、第1筐体と第2筐体とが左右に若干ずれてしまうことがある、という問題点である。このズレは、2軸ヒンジ構造においては、その可動部分の多さから通常の折り畳み型の携帯電子機器よりも大きくなる。
また、2つ目の問題点としては、2軸ヒンジ構造に限らず、折り畳み型の携帯電子機器全般において、第1筐体と第2筐体の引き込みにはヒンジ部品を使用するが、従来の折り畳み型の携帯電子機器でよく使用される片ヒンジ構造では、引き込みの際に片側のみに負荷が掛かっており、上述したクリアランスのために偏った側にズレが生じやすい、という問題点がある。
このような問題点の対策として、以下のようなものが考えられる。
第1に、クリアランスをできるだけ小さくすることである。
しかし、ヒンジ構造は可動部品であるため、クリアランスを完全に0にしてしまうことはできないので、クリアランスに起因する第1筐体と第2筐体とのズレはどうしてもおきてしまう。
第2に、片ヒンジ構造ではなく、両ヒンジ構造を使用することにより、引き込みの際の負荷の偏りをなくすことである。
しかし、両ヒンジ構造では、ヒンジ部内を通して配設されるケーブル類(第1筐体内の電子回路と第2筐体内の電子回路とを接続するケーブル)の引き回しが困難となり、筐体の厚みが増す、省スペース化が難しい、等の不利益が生じる。
これらのような不利益を解消するために、本発明は、2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器において、閉じられた状態での筐体のズレを抑える携帯電子機器を提供することを目的とする。
上述した不利益を解消するために、本発明の携帯電子機器は、ヒンジ部を介して互いに連結された第1筐体及び第2筐体を備え、前記ヒンジ部は、前記第1筐体及び第2筐体を互いに回転させ開状態から閉状態へと遷移可能とする第1軸と、前記第1軸に直交し前記第1筐体を前記第2筐体に対して回転させる第2軸との2つの回転軸での回転構造を有し、前記第1筐体及び前記第2筐体は、前記閉状態において互いに内側となる面である内側面における前記ヒンジ部に結合された端部と反対の端部側にそれぞれ緩衝部材を有し、前記第1筐体の緩衝部材は、前記閉状態において前記第2筐体の緩衝部材が対向する前記第1筐体の内側面上の位置に前記第1軸と平行な方向において隣接する2箇所に配置される。
好適には、前記第1筐体の緩衝部材は、前記閉状態において、前記第2筐体の緩衝部材と比較して外側に配置されている。
好適には、前記第1筐体の前記内側面の反対側の面である外側面が、前記第2軸と平行な線を稜線として湾曲して形成されており、前記第2筐体の緩衝部材は、前記第1軸と直交する線に対して対称となる2箇所に離して配されている。
好適には、前記第1筐体の緩衝部材の前記内側面から突出している量である突出量は、前記第2筐体の緩衝部材の前記内側面から突出している量である突出量よりも大きい。
好適には、前記ヒンジ部の前記第1筐体の内側面側の部材の一部は、前記内側面から所定の量だけ突出している。
好適には、前記第1筐体の緩衝部材と、前記第2筐体の緩衝部材のうちの少なくとも1つは、ネジキャップを兼ねている。
本発明によれば、本発明は、2軸ヒンジ構造を有する携帯電子機器において、閉じられた状態での筐体のズレを抑える携帯電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
以下の実施形態では、本発明の携帯電子機器の一例として携帯端末100について説明する。
携帯端末100としては、2軸ヒンジ構造を有する携帯電話機を想定している。
図1は、携帯端末100の外観図である。
図1(a)は、携帯端末100が開いた状態(折り畳まれていない状態、以下開状態)での正面図である。
図1(a)に示すように、携帯端末100は第1筐体1、第2筐体2、ヒンジ部3によって構成されている。
図1(b)は、携帯端末100の開状態での右側面図である。
図1(b)に示すように、第1筐体1は、フロントケース11とリアケース12により構成されている。
フロントケース11には、図1(a)に示すように、表示部13、緩衝部材14が配設されている。
表示部13は、液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスであり、携帯端末100の各種動作に応じた表示を行う。
緩衝部材14は、携帯端末100が閉じた状態となったときに内側となる第1筐体1の面が第2筐体2の内側となる面に触れることにより付く疵を防止したり、閉じた状態における第1筐体と第2筐体とのズレを防止したりするための弾性材であり、例えばエラストマー樹脂を使用する。緩衝部材14の詳細については、後述する。なお、緩衝部材14の材質については、本発明では特に限定しないが、適度な硬さと軟らかさを兼ね備えた、例えば樹脂等を利用することが望ましい。
また、第2筐体2は、図1(b)に示すように、フロントケース21とリアケース22により構成されており、その内部に携帯端末100の各機能を実現するための回路基板やケーブル類等が内包されている。
フロントケース21は、図1(a)に示すように、キー操作部23、緩衝部材24を有する。
キー操作部23は、テンキー、十字キー、決定キー、或いはタッチセンサ等を含む操作デバイスであり、携帯端末100の各種機能を実行するために操作される。
緩衝部材24は、携帯端末100が閉じた状態となったときに、閉じた状態における第1筐体と第2筐体とのズレを防止するための弾性材である。緩衝部材24の詳細については、後述する。
また、図1(b)に示すように、第2筐体2はサブ操作部25を有する。サブ操作部25は、携帯端末100が閉じられた状態においてユーザの操作を受け付けることができるように配置された操作デバイスであり、携帯端末100の一部機能を実行することが可能である。
ヒンジ部3は、第1筐体1を第2筐体2に対して回転させ、後述する閉じた状態(折り畳み状態)とする回転軸A(本発明の第1軸に相当)と、第1筐体1を第2筐体2に対して反転させ、後述する反転状態とする回転軸B(本発明の第2軸に相当)の2本の回転軸を有する回転2軸ヒンジ機構である。図1(a)に示すように、回転軸Aと回転軸Bとは互いに直交している。なお、本発明ではヒンジ部3の内部構造については限定せず、既存の技術を利用することが可能である。以下ではその一例を説明する。
ヒンジ部3は、その内部に回転2軸ヒンジ機構を内包している。また、第2筐体2内の回路基板等と第1筐体1の表示部13とを接続するため等に、ヒンジ部3内をケーブル類が通っている。このケーブル類は、例えばフレキシブルケーブルである。
ヒンジ部3は、図1(a)に示すように、第2筐体2に埋め込まれた部分と第1筐体1に埋め込まれ、回転軸を中心に回転する部分とからなる。第2筐体2に埋め込まれた部分は、図1(a)に示すフロントケース31及び第2筐体2のリアケース側に設けられた図1(a)には図示しないリアケース32とからなる。また、第1筐体に埋め込まれた部分は、図1(a)に示すフロントカバー33及び第1筐体1のリアケース側に設けられた図1(a)に図示しないリアカバー34とからなる。上述した回転2軸機構及びケーブル類は、フロントケース31とリアケース32の間及び、フロントカバー33とリアカバー34の間に配置されている。
次に、携帯端末100が閉じた状態(以下閉状態)について説明する。
図2は、携帯端末100の閉状態を示した外観図である。
図2(a)は、携帯端末100の閉状態を正面から見た図である。
なお、図2に示した閉状態においては、第1筐体1のフロントケース11側の面(表示部13及び緩衝部材14が存在する面)を、第2筐体2のフロントケース21側の面(キー操作部23及び緩衝部材24が存在する面)と対向させるようにして閉じた状態を示している。第1筐体1のフロントケース11側の面を、以下では便宜上内側面、反対にリアケース12側の面を外側面と称する。同様に、第2筐体2のフロントケース21側の面を内側面、リアケース22側の面を外側面と称する。
図2(a)に示すように、第1筐体1は外側面にサブ表示部15を有する。サブ表示部15は、携帯端末100の各機能実行時の補助的表示、例えば、メール着信通知や音声通話着信通知等を行うための表示デバイスである。
図2(b)は、携帯端末100の閉状態での右側面図である。
携帯端末100を右側面から見た場合、第1筐体と第2筐体との境界は図2(b)に示すようになっている。
また、図2(c)は、携帯端末100の閉状態を背面から見た図である。
図2(c)に示すように、第2筐体2は、携帯端末100に電源を供給するバッテリを内包するバッテリリッド26を有する。
次に、ヒンジ部3による第1筐体1の反転動作について説明する。
図3は、携帯端末100の反転動作を説明するための図である。
反転動作とは、上述したように、第1筐体1を第2筐体2に対して、図1(a)に示す回転軸Bに沿って反転させる動作を指す。
図3(a)は、第1筐体1をヒンジ部3の回転軸Bを中心に反転している途中の状態を示す図である。
図3(b)は、第1筐体1が第2筐体2に対して、ヒンジ部3の回転軸Bを中心に完全に反転した状態を示す図である。この状態を以下では反転開状態と称する。
図3(c)は、図3(b)に示した第1筐体1が第2筐体2に対して反転した状態から、ヒンジ部3の回転軸Aを中心に折り畳んだ状態を示す図である。この状態を以下では反転閉状態と称する。
図3(c)に示すように、携帯端末100の反転閉状態では、表示部13が存在する第1筐体1の内側面が表側に露出する状態で折り畳まれることになる。
次に、上述した緩衝部材14及び24の詳細について説明する。
本実施形態の携帯端末100では、緩衝部材14及び24により、閉状態における第1筐体1と第2筐体2とのズレを解消している。
まず、閉状態でズレが発生する原因となるクリアランスについて説明する。
図4は、ヒンジ部3に設ける必要があるクリアランスについて説明するための図である。
図4(a)は、第1筐体1が反転していない場合の閉状態を示す図であり、図4(a)に示した線C−C’に沿った断面図を図4(b)に示している。
図4(b)に示すように、ヒンジ部3には、その構成要素として、フロントケース31及びリアケース32の内部にヒンジアセンブリ35、軸フレーム36、軸ホルダ37、軸カラー38が内包されている。
これらヒンジ部3の構成要素は、第1筐体1を閉状態や反転状態にするための可動部であるため、図4(b)に示すようにクリアランスが設けられている。
これらのクリアランスのために、閉状態において、末端部(ヒンジ部3と反対側の端、図4(a)に示した線D−D’)でのズレが生じることになる。
次に、携帯端末100の閉状態での緩衝部材14及び24の効果について説明する。
図5(a)は、携帯端末100の閉状態での緩衝部材14及び24がある位置(すなわち図4(a)に示した線D−D’に沿った位置)での断面図である。
図5(a)に示すように、第1筐体1に設けられた2つの緩衝部材14は、それぞれ第2筐体2に設けられた2つの緩衝部材24よりも外側に、ヒンジ部3の回転軸Aと並行に存在している。ここで、緩衝部材14及び24は、ヒンジ部3側とは反対側の第1筐体1あるいは第2筐体2の端部に配置されており、また緩衝部材14は、携帯端末100が折り畳まれた状態において緩衝部材24が対向する第1筐体の内側面上の位置に隣接するように配置されている。
図5(b)は、図5(a)に示した緩衝部材14及び24の拡大図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1筐体1の緩衝部材14はフロントケース11(第1筐体1の内側面)から若干出っ張る凸形状をしており、その先端部が第2筐体2のフロントケース21(第2筐体2の内側面)と接している。一方、第2筐体2の緩衝部材24もフロントケース21から若干出っ張る凸形状をしているが、その先端部は第1筐体1のフロントケース11とは接しない。
すなわち、緩衝部材14がフロントケース11から出っ張っている幅(以下突出量と称する)と、緩衝部材24がフロントケース21からの突出量とは異なる幅に設定されており、緩衝部材14の突出量の方が緩衝部材24の突出量よりもわずかに大きく設定されている。
これは、緩衝部材14、すなわち外側に位置する緩衝部材の突出量を緩衝部材24、すなわち内側に位置している緩衝部材の突出量よりも大きくすることにより、緩衝部材24が緩衝部材14を乗り越えて第1筐体1が大きくずれることを防止するためである。
緩衝部材14及び緩衝部材24を上述したように設けることにより、携帯端末100の閉状態において第1筐体1が第2筐体2に対してずれようとしても、緩衝部材24が緩衝部材14と接触するため、それ以上ずれることができない。また、緩衝部材24が緩衝部材14を乗り越えることができないように構成されているため、第1筐体1は第2筐体2に対して図5(b)に示す設定幅bしかずれることができない。図5(b)に示す設定幅bは、許容するズレ幅を設定するためのクリアランスであり、これを調整することにより折り畳んだ状態での第1筐体1と第2筐体2のズレを抑えることができるようになる。
ところで、携帯端末100には組み立て用のねじが使用されることがある。例えば、図5(a)に示すねじ穴16は、第1筐体1のフロントケース11とリアケース12とを結合させるためのねじを入れるねじ穴である。本実施形態では、ねじ穴16は緩衝部材14を配置する位置に設置され、緩衝部材14はねじ穴16に入れられるねじ(図示しない)のねじ頭を外部より見えなくするためのネジキャップを兼ねている。すなわち、緩衝部材14は、ねじ穴16に入れられたねじのねじ頭に接着剤等で固定されるネジキャップ兼緩衝部材である。
次に、反転閉状態(図3(c)に示す状態)での緩衝部材の効果について説明する。
図6(a)は、反転閉状態における緩衝部材14及び24の位置を示す図である。
緩衝部材14及び24は、おおよそ図6(a)に示す線E−E’の線上に位置するように配置されている。
図6(b)は、図6(a)に示す線E−E’に沿った位置の断面図である。
図6(b)に示すように、緩衝部材24は第1筐体1の外側面と接触し、緩衝部材24先端の摩擦力によって第1筐体1と第2筐体2とのズレが抑えられるように構成されている。
なお、緩衝部材24は、緩衝部材14よりも内側に配置されることは上述したが、図7(a)に示すように、例えば第1筐体1の外側面がかまぼこ型に湾曲していた場合でも緩衝部材24が第1筐体1の外側面に触れるほど内側に配置されていることが望ましい。
図7(b)は、緩衝部材24がある程度外側に位置しているために、かまぼこ型に(回転軸Bと平行な線を稜線として)湾曲した第1筐体1の外側面に接触することができない状態を示す図である。すなわち、第1筐体の外側面は、中央部が膨らみ、側端部になるに従って筐体の厚みが薄くなるように曲面に構成されている。図7(b)に示す場合では、緩衝部材24が機能しておらず、第1筐体1の外側面と第2筐体2の内側面とが直接接触し、いずれかに疵が付いてしまうような事態が起こりうる。
しかし、本発明では図7(a)に示したように、第1筐体1の外側面がかまぼこ型に湾曲している場合でも、緩衝部材24は第1筐体1の外側面と接触できるほど内側に配置されているため、第1筐体1の外側面と第2筐体2の内側面とが直接接触しいずれかに疵が付いてしまう事態を回避できるとともに、第1筐体1の外側面と先端で接触することにより生じる摩擦力により、携帯端末100の反転閉状態における第1筐体1と第2筐体2とのズレを防止することができる。
次に、反転閉状態における第1筐体1の緩衝部材14の効果について説明する。
図8(a)は、反転閉状態の携帯端末100の右側面図である。
図8(a)に示すように、反転閉状態においては、第1筐体1のフロントケース11(及びそこに設けられた表示部13)が外側に露出するようになっている。
ここで、図8(a)に示すように、ヒンジ部3のフロントカバー33及び、第1筐体1の緩衝部材14がフロントケース11の表面から突出している。
図8(a)は、反転閉状態の携帯端末100の右側面図であり、フロントカバー33と緩衝部材14とが第1筐体1のフロントケース11から突出している様子を説明するための図である。
図8(a)に示したフロントカバー33と緩衝部材14の突出により、図8(b)に示すように、第1筐体の内側面が下になるように携帯端末100が床面に置かれた場合でも、表示部13と床面との間にクリアランスを確保できる。
図8(b)に示す状態では、図8(c)に示すように、フロントカバー33と、2つの緩衝部材14により、携帯端末100は3点支持されるので、表示部13が下になるように床面におかれた場合でも、容易に表示部13が床面に触れることなく、表示部13を好適に保護することが可能である。
以上説明したように、本発明の携帯端末100によれば、回転2軸構造のヒンジ部3を有する折り畳み型の携帯端末100において、第1筐体1の表示部13が設けられた内側面のヒンジ部3とは反対側の端部に、折り畳むための回転軸Aと並行に2個の緩衝部材14を配置し、また、第2筐体2のキー操作部23が設けられた内側面のヒンジ部3とは反対側の端部に、2個の緩衝部材14のそれぞれと隣接する位置に2個の緩衝部材24を配置するため、第1筐体1の内側面と第2筐体2の内側面とが対向して折り畳まれる閉状態となった時、第1筐体1が第2筐体2に対して回転軸Aと平行な方向にずれようとしても、緩衝部材14が緩衝部材24と接触するため、第1筐体1のズレを防止することができる。
さらに、緩衝部材14が緩衝部材24よりも内側になるように配置されているため、第1筐体1の内側面が露出するように折り畳まれた反転閉状態において、第1筐体1の外側面がかまぼこ形状に湾曲していた場合でも、緩衝部材24は第1筐体1の外側面と接触することができ、緩衝部材24先端の摩擦によって、第1筐体1と第2筐体2とのズレを防止することができる。
さらに、緩衝部材24よりも外側に配置された緩衝部材14の第1筐体1の内側面からの突出量を、緩衝部材24の第2筐体2の内側面からの突出量よりも大きくしているために、第1筐体1に回転軸A方向に力がかかった場合でも、緩衝部材24が緩衝部材14を乗り越えるためには非常に大きな力が必要であるため、第1筐体1の第2筐体2に対するズレを抑えることができる。すなわち、閉状態において、外側の緩衝部材14にメインの支持を行わせることにより、回転軸A方向のズレに強くなる。
また、第1筐体1の内側面が露出するように折り畳まれる反転閉状態において、緩衝部材14とヒンジ部3の第1筐体1の内側面側の部位であるフロントカバー33とが、第1筐体1の内側面から突出しているため、表示部13が存在する第1筐体1の内側面が下向きで床面に置かれた場合でも、フロントカバー33と2つの緩衝部材14とが携帯端末100を3点支持するため、表示部13が床面と接触して傷つく事態を回避することが可能である。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、緩衝部材14及び緩衝部材24を凸形状であるとしたが、本発明はこれには限定されない。例えば、緩衝部材14及び24の先端部を半球状にすることにより、緩衝部材24が緩衝部材14を乗り越えようとしたときに、緩衝部材14と24の引っ掛かりをなくすことによって、緩衝部材24が自然にもとの位置に戻ることを期待することも可能である。
また、上述した実施形態では、携帯電話としての携帯端末100について説明したが、本発明はこれには限定されない。PDAや小型ノートPC等、回転2軸ヒンジを有する携帯電子機器全てに本発明は適用可能である。
図1は、本実施形態の携帯端末の外観図である。 図2は、本実施形態の携帯端末の閉状態を示した外観図である。 図3は、本実施形態の携帯端末の反転動作を説明するための図である。 図4は、キーリアケースと放熱用板金について説明するための図である。 図5は、本実施形態の携帯端末の閉状態での第1筐体及び第2筐体の緩衝部がある位置での断面図である。 図6は、反転閉状態における第1筐体及び第2筐体の緩衝部材の位置を示す図である。 図7は、第1筐体の外側面がかまぼこ型に湾曲していた場合について説明するための図である。 図8は、反転閉状態における第1筐体の緩衝部材の効果について説明するための図である。
符号の説明
100…携帯端末、1…第1筐体、2…第2筐体、3…ヒンジ部、11…フロントケース、12…リアケース、13…表示部、14…緩衝部材、15…サブ表示部、16…ねじ穴、21…フロントケース、22…リアケース、23…キー操作部、24…緩衝部材、25…サブ操作部、26…バッテリリッド、31…フロントケース、32…リアケース、33…フロントカバー、34…リアカバー、35…ヒンジアセンブリ、36…軸フレーム、37…軸ホルダ、38…軸カラー

Claims (6)

  1. ヒンジ部を介して互いに連結された第1筐体及び第2筐体を備え、
    前記ヒンジ部は、前記第1筐体及び第2筐体を互いに回転させ開状態から閉状態へと遷移可能とする第1軸と、前記第1軸に直交し前記第1筐体を前記第2筐体に対して回転させる第2軸との2つの回転軸での回転構造を有し、
    前記第1筐体及び前記第2筐体は、前記閉状態において互いに内側となる面である内側面における前記ヒンジ部に結合された端部と反対の端部側にそれぞれ緩衝部材を有し、
    前記第1筐体の緩衝部材は、前記閉状態において前記第2筐体の緩衝部材が対向する前記第1筐体の内側面上の位置に前記第1軸と平行な方向において隣接する2箇所に配置される
    ことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記第1筐体の緩衝部材は、前記閉状態において、前記第2筐体の緩衝部材と比較して外側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記第1筐体の前記内側面の反対側の面である外側面が、前記第2軸と平行な線を稜線として湾曲して形成されており、
    前記第2筐体の緩衝部材は、前記第1軸と直交する線に対して対称となる2箇所に離して配されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記第1筐体の緩衝部材の前記内側面から突出している量である突出量は、前記第2筐体の緩衝部材の前記内側面から突出している量である突出量よりも大きい
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の携帯電子機器。
  5. 前記ヒンジ部の前記第1筐体の内側面側の部材の一部は、前記内側面から所定の量だけ突出している
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記第1筐体の緩衝部材と、前記第2筐体の緩衝部材のうちの少なくとも1つは、ネジキャップを兼ねている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
JP2007268421A 2007-10-15 2007-10-15 携帯電子機器 Withdrawn JP2009100139A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011091726A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Nec Corp 電子機器の表示筐体及び携帯端末
JP2013146107A (ja) * 2013-04-12 2013-07-25 Nec Corp 表示デバイスを収納した表示筐体及びそれを用いた携帯端末

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