JP2013071530A - アース部材及びアース接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 より安定したアースを実現することができるアース部材、及び、このアース部材が使用されるアース接続構造を提供する。
【解決手段】本発明に係るアース部材120は、ボディ側ヒンジ部材111と、ドア側ヒンジ部材112と、回動軸113とを備えるヒンジ部材110に取り付けられるとともに、車両1にアース用ボルトBを介して導通接続される。アース部材120は、ボディ側アース接続部121と、ドア側アース接続部122と、連結部123とを備える。ボディ側アース接続部121及びドア側アース接続部122の少なくとも一方は、平面視において回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成され、アース用ボルトBが複数取り付けられて車両1と導通接続される。連結部123は、平面視において直交方向CDに対して傾斜して設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒンジ部材に取り付けられるアース部材、及び、このアース部材が使用されるアース接続構造に関する。
従来から、自動車などの車両のボディとドアとの連結に用いられるヒンジ部材を使用して、車両に搭載される電装機器等をアースするアース接続構造について様々な提案がなされている。
例えば、立体形状のヒンジ部材の内方において、ボディ側ヒンジ部材(固定側ヒンジ部材)とドア側ヒンジ部材(可動側ヒンジ部材)とを回動可能に支持する回動軸の外周に、導通性を有する帯板状のアース部材(ワイヤフラット)が周回されたアース接続構造(いわゆる、アース付ヒンジ)が知られている。
具体的には、アース部材の長手方向中央部に楕円形の通過孔が形成され、この通過孔にアース部材の一端が挿入された状態で、回動軸の外周にアース部材がループ状に周回されている。これにより、アース部材が立体形状のヒンジ部材の内方に設けられることによって、アース部材の露出を防止しつつ、安定したアースを実現することができる。
特開2007−308988号公報(第2〜第4頁、第2及び第5図)
しかしながら、上述した従来のアース接続構造では、アース部材の長手方向における一端(ボディ側)及び他端(ドア側)において、アース接続構造を車両に固定するアース用ボルト(固定部材)をそれぞれ1カ所ずつしか接続することができなかった。このため、アース部材の一端とボディとの接続や、アース部材の他端とドアとの接続が不充分であり、必ずしも安定したアースを実現できるとは限らなかった。
そこで、本発明は、より安定したアースを実現することができるアース部材、及び、このアース部材が使用されるアース接続構造の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、固定側ヒンジ部材(ボディ側ヒンジ部材111)と、前記固定側ヒンジ部材に対して可動する可動側ヒンジ部材(ドア側ヒンジ部材112)と、前記固定側ヒンジ部材と前記可動側ヒンジ部材とを回動可能に支持する回動軸(回動軸113)とを備えるヒンジ部材(ヒンジ部材110)に取り付けられるとともに、前記ヒンジ部材が取り付けられる被取付体(車両1)に固定部材(アース用ボルトB)を介して導通接続される板状のアース部材(アース部材120)であって、前記固定側ヒンジ部材に固定される固定側アース接続部(ボディ側アース接続部121)と、前記可動側ヒンジ部材に固定される可動側アース接続部(ドア側アース接続部122)と、前記固定側アース接続部と前記可動側アース接続部とを連結する(連結部123)とを備え、前記固定側アース接続部及び前記可動側アース接続部の少なくとも一方は、前記アース部材の平面視において前記回動軸の軸方向(軸方向SD)に沿って長尺状に形成され、前記固定部材が複数取り付けられて前記被取付体と導通接続され、前記連結部は、前記アース部材の平面視において、前記回動軸の軸方向に直交する(直交方向CD)に対して傾斜して設けられることを要旨とする。
かかる特徴によれば、固定側アース接続部及び可動側アース接続部の少なくとも一方は、アース部材の平面視において回動軸の軸方向に沿って長尺状に形成され、固定部材が複数取り付けられて被取付体と導通接続される。これにより、アース部材の一端(ボディ側)及び他端(ドア側)の少なくとも一方において固定部材を複数カ所接続することができる。このため、アース部材の一端とボディとを確実に接続することや、アース部材の他端とドアとを確実に接続することができ、より安定したアースを実現できる。
また、連結部は、アース部材の平面視において、直交方向に対して傾斜して設けられる。これにより、連結部が直交方向に沿って設けられる場合(すなわち、従来のアース部材)のように、アース部材に通過孔を形成することなく、連結部を介して固定側アース接続部と可動側アース接続部とを連結できる。このため、アース部材の短手方向両側部が通過孔の縁部と擦れた状態となることを確実に防止できる。従って、開閉体の開閉動作を妨げることなく、アース部材の耐久性(破損性)をも向上させることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、リン青銅板によって形成されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、アース部材は、リン青銅板によって形成される。これにより、アース部材が他の銅によって形成される場合と比較して可撓性や応力(ヤング率)に優れる。このため、開閉体の開閉動作が繰り返し行われた場合であっても、アース部材の耐久性を向上させることができる。
本発明の第3の特徴は、前記連結部は、前記開閉体の閉状態において、回動軸の外周よりも大きく前記回動軸の外周に螺旋状に周回されることを要旨とする。
かかる特徴によれば、連結部は、開閉体の閉状態において、回動軸の外周よりも大きく回動軸の外周に螺旋状に周回される。これにより、従来のアース付ヒンジのように、アース部材に通過孔を形成することなく、連結部を回動軸の外周に周回できる。このため、アース部材に負荷が生じることなく、開閉体の開閉動作が繰り返し行われた場合であっても、アース部材の耐久性を向上させることができる。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記固定部材は、ネジ切り部分の一部に切り欠きが形成されたアース用ボルト(アース用ボルトB)であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、アース部材は、アース用ボルトによって被取付体に導通接続される。これにより、アース用ボルトの螺入時に、被取付体(例えば、車両)に形成されたボルト挿入孔(ネジ孔)に塗布された塗装を剥離しながら螺挿することができる。加えて、アース部材とアース用ボルトとの接触面積を確保することができる。このため、アース部材を確実に固定できるとともに、接触抵抗をも抑制することができる。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴に係り、導電性を有するメッキ処理が施されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、アース部材に導電性を有するメッキ処理が施されている。これにより、アース部材と固定部材とをより確実に導通接続でき、さらに安定したアースを実現することができる。
本発明の第6の特徴は、第1乃至第5の特徴に記載のアース部材を被取付体としての車両に取り付けることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、より安定したアースを実現することができるアース部材、及び、このアース部材が使用されるアース接続構造を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る車両1のバックドア側から見た斜視図である。 図2は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す平面図である。 図4は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す側面図である。 図5(a)は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す断面図(ドア開状態模式図)であり、図5(b)は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す断面図(ドア閉状態模式図)である。 図6は、変更例に係る車両1のバックドア側から見た斜視図である。 図7は、変更例に係るアース接続構造100を示す斜視図である。
次に、本発明に係るアース部材及びこのアース部材が使用されるアース接続構造の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)車両の概略構成、(2)アース接続構造の構成、(3)アース接続構造の動き、(4)作用・効果、(5)変更例、(6)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)車両の概略構成
まず、本実施形態に係るアース接続構造100が取り付けられた車両1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る車両1のバックドア側から見た斜視図である。なお、本実施形態に係る車両1は、後述するアース部材120が取り付けられる被取付体を構成し、自動車(ハイブリッド車や電気自動車等を含む)であるものとする。
図1に示すように、車両1には、ボディ10(車体)に対して開閉可能なバックドア20(開閉体)が設けられている。このバックドア20は、左右に配置される2つのアース接続構造100によって上下に開閉可能に設けられている。このアース接続構造100には、本発明に係るアース部材120(図2〜図5参照)が設けられている。
(2)アース接続構造の構成
次に、上述したアース接続構造100の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す平面図である。図4は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す側面図である。
図2〜図4に示すように、アース接続構造100は、車両1(ボディ10及びバックドア20)に固定されており、ボディ10に対してバックドア20を開閉可能に支持している。このアース接続構造100は、鋼材等によって形成されている。また、アース接続構造100は、ヒンジ部材110と、アース部材120とを備えている。
(2.1)ヒンジ部材の構成
ヒンジ部材110は、車両1のボディ10に固定されるボディ側ヒンジ部材111(固定側ヒンジ部材)と、車両1のバックドア20に固定されるドア側ヒンジ部材112(可動側ヒンジ部材)と、ボディ側ヒンジ部材111とドア側ヒンジ部材112とを回動可能に支持する回動軸113とを備えている。
ボディ側ヒンジ部材111は、本体板111Aと、本体板111Aから略垂直に立ち上がる一対のフランジ111Bとによって構成される。本体板111Aには、アース接続構造100をボディ10に固定するアース用ボルトB(固定部材)が挿通する円形状のボルト挿通孔111C(図2及び図4参照)が複数(2個)形成されている。なお、本実施形態では、アース用ボルトBとは、ネジ切り部分の一部に切り欠きが形成されたボルトである。
また、一対のフランジ111Bには、回動軸113が挿通する円形状の軸挿通孔111D(図3参照)が形成されている。このようなボディ側ヒンジ部材111には、回動軸113を介してドア側ヒンジ部材112が回動可能に設けられている。
ドア側ヒンジ部材112は、本体板112Aと、本体板112Aから略垂直に立ち上がる一対のフランジ112Bとによって構成される。本体板112Aには、アース接続構造100をバックドア20に固定するためのアース用ボルトBが挿通する円形状のボルト挿通孔112C(図2及び図4参照)が複数(2個)形成されている。
また、一対のフランジ112Bには、回動軸113が挿通する円形状の軸挿通孔112D(図3参照)が形成されている。この一対のフランジ112Bの間隔は、ボディ側ヒンジ部材111に設けられた一対のフランジ111Bの間隔よりもわずかに大きくなっている。このため、ドア側ヒンジ部材112には、ボディ側ヒンジ部材111がはまり込んでおり、ドア側ヒンジ部材112は、回動軸113を中心にボディ側ヒンジ部材111に対して回動可能となる。
(2.2)アース部材の構成
アース部材120は、ヒンジ部材110が取り付けられる車両1にアース用ボルトBを介して導通接続される。アース部材120は、ボディ側ヒンジ部材111からドア側ヒンジ部材112にかけて設けられている。
具体的には、アース部材120は、板状を有している。また、アース部材120は、可撓性を有する1枚のリン青銅板によって形成されている。また、アース部材120の表面には、導電性を有するメッキ処理が施されている。
このようなアース部材120は、アース接続構造100(アース部材120)の平面視(いわゆる、展開図)において、N字状に形成されている。また、アース部材120は、ボディ側アース接続部121(固定側アース接続部)と、ドア側アース接続部122(可動側アース接続部)と、連結部123とを備えている。
ボディ側アース接続部121は、アース用ボルトBによってボディ側ヒンジ部材111の本体板111Aに固定される。ボディ側アース接続部121は、アース接続構造100の平面視において、回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成されている。また、ボディ側アース接続部121は、アース用ボルトBが複数取り付けられてボディ10と導通接続される。本実施形態では、ボディ側アース接続部121には、アース用ボルトBが挿通する円形状のボルト挿通孔121A(図2及び図4参照)が回動軸113の軸方向SDに沿って複数(2個)形成されている。これにより、ボディ側アース接続部121は、アース用ボルトBによってボディ側ヒンジ部材111とともにボディ10に締結される。
ドア側アース接続部122は、アース用ボルトBによってドア側ヒンジ部材112の本体板112Aに固定される。ドア側アース接続部122は、アース接続構造100の平面視において、回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成されている。また、ドア側アース接続部122は、アース用ボルトBが複数取り付けられてバックドア20と導通接続される。本実施形態では、ドア側アース接続部122には、アース用ボルトBが挿通する円形状のボルト挿通孔122A(図2及び図4参照)が回動軸113の軸方向SDに沿って複数(2個)形成されている。これにより、ドア側アース接続部122は、アース用ボルトBによってドア側ヒンジ部材112とともにバックドア20に締結される。
連結部123は、アース接続構造100の平面視において、回動軸113の軸方向SDに直交する直交方向CDに対して傾斜して設けられる。つまり、連結部123は、ボディ側アース接続部121の一端121eと連なるとともに、ボディ側アース接続部121の一端121eから離れたドア側アース接続部122の他端122eに連なる。言い換えると、連結部123は、アース接続構造100の平面視において、ボディ側アース接続部121の一端121eからドア側アース接続部122の他端122eに向かって対角線上に形成されている。また、連結部123は、バックドア20の閉状態において、回動軸113の外周よりも大きく回動軸113の外周に螺旋状に1まわり周回されている。
(3)アース接続構造の動き
次に、上述したアース接続構造100の動きについて、図面を参照しながら説明する。図5(a)は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す断面図(ドア開状態模式図)であり、図5(b)は、本実施形態に係るアース接続構造100を示す断面図(ドア閉状態模式図)である。
図5(a)に示すように、バックドア20がボディ10から開けられた状態(ドア開状態)では、ボディ側ヒンジ部材111とドア側アース接続部122とは、回動軸113を中心に互いに離れるように回動する。このとき、連結部123は、回動軸113の外周から大きく離れた状態(撓んだ状態)で、回動軸113の外周に螺旋状に周回されている。
一方、図5(b)に示すように、バックドア20がボディ10に閉められた状態(ドア閉状態)では、ボディ側ヒンジ部材111とドア側アース接続部122とは、互いに近づいた状態で対向している。このとき、連結部123は、ドア開状態よりもドア閉状態の方が回動軸113の外周を周回する距離が増すため、回動軸113の外周に沿った状態(回動軸113の外周よりも若干大きい状態)で、回動軸113の外周に螺旋状に周回されている。
なお、連結部123は、ドア閉状態において回動軸113の外周に完全に沿った状態(回動軸113の外周に一致した状態)であると、連結部123に負荷が生じてしまい、連結部123の耐久性や破損性、すなわち、アース部材120の耐久性や破損性を向上させにくい。
(4)作用・効果
以上説明した本実施形態では、ボディ側アース接続部121及びドア側アース接続部122は、アース部材120の平面視において回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成され、アース用ボルトBが複数取り付けられて車両1と導通接続される。これにより、アース部材120の一端(ボディ10側)及び他端(バックドア20側)の少なくとも一方においてアース用ボルトBを複数カ所接続することができる。このため、アース部材120の一端とボディ10とを確実に接続することや、アース部材120の他端とバックドア20とを確実に接続することができ、より安定したアースを実現できる。
また、連結部123は、アース部材120の平面視において、直交方向CDに対して傾斜して設けられる。これにより、連結部123が直交方向CDに沿って設けられる場合(すなわち、従来のアース部材)のように、アース部材120に通過孔を形成することなく、連結部123を介してボディ側アース接続部121とドア側アース接続部122とを連結できる。このため、アース部材120の短手方向両側部が通過孔の縁部と擦れた状態となることを確実に防止できる。従って、バックドア20の開閉動作を妨げることなく、アース部材120の耐久性(破損性)をも向上させることができる。
また、本実施形態では、アース部材120は、リン青銅板によって形成される。これにより、アース部材120が他の銅によって形成される場合と比較して可撓性や応力(ヤング率)に優れる。このため、バックドア20の開閉動作が繰り返し行われた場合であっても、アース部材120の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、連結部123は、バックドア20の閉状態において、回動軸113の外周よりも大きく回動軸113の外周に螺旋状に周回される。これにより、従来のアース部材のように、アース部材120に通過孔を形成することなく、連結部123を回動軸113の外周に周回できる。このため、アース部材120に負荷が生じることなく、バックドア20の開閉動作が繰り返し行われた場合であっても、アース部材120の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、アース部材120は、アース用ボルトBによって車両1に導通接続される。これにより、アース用ボルトBの螺入時に、車両1(ボディ10及びバックドア20)に形成されたボルト挿入孔(ネジ孔)に塗布された塗装を剥離しながら螺挿することができる。加えて、アース部材120とアース用ボルトBとの接触面積を確保することができる。このため、アース部材120を確実に固定できるとともに、接触抵抗をも抑制することができる。
また、本実施形態では、アース部材120に導電性を有するメッキ処理が施されている。これにより、アース部材120とアース用ボルトBとをより確実に導通接続でき、さらに安定したアースを実現することができる。
(5)変更例
次に、上述した実施形態に係るアース接続構造100の変更例について、図面を参照しながら説明する。図6は、変更例に係る車両1のバックドア側から見た斜視図である。図7は、変更例に係るアース接続構造100を示す斜視図である。なお、上述した実施形態に係るアース接続構造100と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
ここで、上述した実施形態では、アース部材120は、車両1にアース用ボルトBを介して導通接続される。これに対して、変更例では、アース部材120は、車両1(バックドア20)に搭載される複数の電装機器30(例えば、バックライト)をボディ10側にてボディアースする。
具体的には、図6に示すように、アース部材120には、車両1のバックドア20に搭載される複数の電装機器30(例えば、バックライト)から引き出されたアース電線40や、ボディ10に導通接続されたアース電線60が取り付けられる。
また、図7に示すように、アース電線40の一端には、ドア側アース接続部122に接続されるアース端子50がアース用ボルトBにより取り付けられる。一方、アース電線60の一端には、ボディ側アース接続部121に接続されるアース端子70がアース用ボルトBにより取り付けられる。これにより、電装機器30は、アース接続構造100を介して、アース電線60からボディ10側にてボディアースされる。
以上説明した変更例では、ボディ側アース接続部121及びドア側アース接続部122に複数のアース端子50,70を取り付けることができ、アース電線40,60を確実に導通接続することができる。このため、より安定したアースを実現することができる。
ところで、従来から、ボディ10とバックドア20とをアース接続する方法として、電装機器30から引き出されるアース電線40自体をボディ10とバックドア20と間に経由させる方法がある。例えば、電装機器30が多く使用される場合など、それぞれの電装機器30から引き出されるアース電線40を一括してまとめた状態でボディ10とバックドア20との間を通過させている。この場合、アース電線40を含んだ電線束(いわゆる、ワイヤーハーネス)は、太くなるとともに可撓性が低下してしまい、バックドア20の開閉動作の操作性を低下させてしまうとともに、車両の重量の増加も招いてしまう。
このため、上述したように、変更例では、アース部材120を経由させてボディアースすることができるため、バックドア20の開閉動作の操作性を低下させることなく、車両の重量の増加をも抑制することができる。
なお、変更例では、ボディ側アース接続部121及びドア側アース接続部122の両方に複数のアース端子50,70が取り付けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、少なくとも一方に複数のアース端子50又はアース端子70が取り付けられればよい。
例えば、ボディ側アース接続部121のみに複数のアース電線60(アース端子70)が接続されていてもよく、ドア側アース接続部122のみに複数のアース電線40(アース端子50)が接続されていてもよい。この場合、アース電線が接続されないボルト挿通孔にはアース用ボルトBが締結されることによって、接触抵抗を抑制することができる。
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、アース接続構造100は、車両1に取り付けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ヒンジ部材110が使用されるものであればよく、他の装置等に取り付けられてもよいことは勿論である。
また、アース接続構造100は、ボディ10に対してバックドア20を開閉可能に支持しているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、バックドア20以外のドア(例えば、サイドドア)などに用いられていてもよい。なお、ヒンジ部材110の形状や構成については、ドアの形状や構成、回動軌跡等に応じて適宜変更できる。
また、ボディ側アース接続部121及びドア側アース接続部122の両方は、アース接続構造100の平面視において回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、少なくとも一方がアース接続構造100の平面視において回動軸113の軸方向SDに沿って長尺状に形成されていればよい。
また、アース部材120は、1枚のリン青銅板によって形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、導電性を有する材料(金属)によって形成されていればよい。加えて、アース部材120は、必ずしも1枚のリン青銅板によって形成される必要はなく、複数枚のリン青銅板によって形成されていてもよい。これにより、アース部材120の耐久性をより向上させることができる。
また、連結部123は、アース接続構造100の平面視において、N字状に形成されているものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、連結部123は、回動軸113の軸方向SDの軸方向におけるボディ側アース接続部121の中間部及びドア側アース接続部122の中間に連結していてもよく、この場合であっても、連結部123は、擦れない程度に直交方向CDに対して傾斜することが好ましい。
また、連結部123は、回動軸113の外周に螺旋状に1まわり周回されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、回動軸113の外周に螺旋状に2まわり以上周回されていてもよく、また、回動軸113の外周に周回していなくてもよい。
また、アース用ボルトBは、ネジ切り部分の一部に切り欠きが形成されたボルトによって構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、アース接続構造100をボディ10やバックドア20に固定可能なものであればよい。
また、アース部材120の表面には、導電性を有するメッキ処理が施されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、メッキ処理が施されていなくてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1…車両
10…ボディ(車体)
20…バックドア(開閉体)
30…電装機器
40,60…アース電線
50,70…アース端子
100…アース付ヒンジ
110…ヒンジ部材
111…ボディ側ヒンジ部材(固定側ヒンジ部材)
112…ドア側ヒンジ部材(可動側ヒンジ部材)
113…回動軸
120…アース部材
121…ボディ側アース接続部(固定側アース接続部)
122…ドア側アース接続部(可動側アース接続部)
123…連結部

Claims (6)

  1. 固定側ヒンジ部材と、前記固定側ヒンジ部材に対して可動する可動側ヒンジ部材と、前記固定側ヒンジ部材と前記可動側ヒンジ部材とを回動可能に支持する回動軸とを備えるヒンジ部材に取り付けられるとともに、前記ヒンジ部材が取り付けられる被取付体に固定部材を介して導通接続される板状のアース部材であって、
    前記固定側ヒンジ部材に固定される固定側アース接続部と、
    前記可動側ヒンジ部材に固定される可動側アース接続部と、
    前記固定側アース接続部と前記可動側アース接続部とを連結する連結部と
    を備え、
    前記固定側アース接続部及び前記可動側アース接続部の少なくとも一方は、前記アース部材の平面視において前記回動軸の軸方向に沿って長尺状に形成され、前記固定部材が複数取り付けられて前記被取付体と導通接続され、
    前記連結部は、前記アース部材の平面視において、前記回動軸の軸方向に直交する直交方向に対して傾斜して設けられることを特徴とするアース部材。
  2. 請求項1に記載のアース部材であって、
    リン青銅板によって形成されることを特徴とするアース部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアース部材であって、
    前記連結部は、前記開閉体の閉状態において、回動軸の外周よりも大きく前記回動軸の外周に螺旋状に周回されることを特徴とするアース部材。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアース部材であって、
    前記固定部材は、ネジ切り部分の一部に切り欠きが形成されたアース用ボルトであることを特徴とするアース部材。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載のアース部材であって、
    導電性を有するメッキ処理が施されていることを特徴とするアース部材。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載のアース部材を被取付体としての車両に取り付けることを特徴とするアース接続構造。
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