JP2010525123A - ゴム混合物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ミクロゲルを含有するゴム混合物の製造方法、かかる方法によって得ることができるゴム混合物、加硫物の製造方法および、特にタイヤ、タイヤ部品または商業ゴム物品の形態の、この加硫方法によって得ることができる加硫物に関する。

Description

本発明は、ミクロゲル含有ゴム混合物の製造方法に、これらの方法によって得られるゴム混合物に、加硫物の製造方法に、およびまた、特にタイヤ、タイヤの部品、または工業ゴム品目の形態での、加硫プロセス後の加硫物に関する。本発明の方法は、シリカおよびミクロゲル、特にゴムをベースとするミクロゲルを含む未加硫および加硫ゴム混合物の物理的および機械的特性を、順次に、すなわち、複数の別個の段階で硫黄含有有機ケイ素化合物との反応を実施することによって向上させる。
自動車タイヤトレッドに対して要求される特性である、転がり抵抗特性と、湿潤滑り抵抗特性と、摩耗特性との良好な組み合わせのタイヤトレッドを製造するためにシリカ含有ゴム混合物が使用できることは公知である。特性の所望の組み合わせが達成されるべきである場合、シリカの良好な分散を得ること、かつ、加硫プロセス中にシリカをゴムマトリックスに効果的に結合させることが重要である。硫黄含有有機シランは、上記混合物の製造中にこの目的のために使用される(例えば、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)およびまた(特許文献6))。
これらの特許は、上記混合物の製造中に硫黄含有有機シランと組み合わせてシリカを使用している。シランは、シリカを疎水性化するために、かつ、混合物内で良好な分散を達成するために同じ混合工程でシリカと共に混合物に添加される。加硫プロセス中の硫黄含有有機シランの使用もまた、ゴムマトリックスへのシリカの良好な結合を達成する。
これらの特許は、シリカとミクロゲルとの組み合わせについてまたは順次シラン添加についていかなる教示も含まない。
配合ゴム材料でのミクロゲルの使用もまた公知であり、例として次の特許または出願:(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、および(特許文献15)に記載されている。
(特許文献7)は、ポリクロロプレンをベースとするゲルの製造および使用を教示している。(特許文献8)は、ポリブタジエンをベースとするゲルの製造および使用を教示しており、(特許文献16)は、加硫プロセスにおいて活性である基を使用するゲルの製造を教示している。これらの特許の教示によれば、ゲルの使用は、良好な湿潤滑り抵抗/転がり抵抗関係を達成するために有利である。特性のこの組み合わせについての指数は、70℃および23℃での反発弾性値の差(Δ(R70−R23))である。しかしながら、これらのゲルを使用して製造された加硫物の機械的特性は満足できるものではない。
シランの使用((特許文献17)/(特許文献18))は、ミクロゲル含有配合ゴム材料の機械的特性を向上させる。配合材料はNRをベースとし、いななるさらなるフィラーもなしに、ゲルのみを含む。配合材料は、2段階法で製造される。この特許の教示によれば、75phrのゲル(シリカなし)の添加は、70℃と23℃との間で反発弾性値に非常に大きい差(第3混合物シリーズにおいて43%および45%の最大値)を与える。しかしながら、加硫物の機械的特性、および特に300%伸びについての弾性率(σ300)と破断点伸び(ε)との積(σ300×ε)は不十分である。
特に、積σ300×εとして表される、加硫物の機械的特性のさらなる向上は、ゴム配合材料でのシリカと、ミクロゲルと、カーボンブラックとの組み合わせによって成功裡に達成される((特許文献19)/(特許文献20))。最良値は、1phrのミクロゲルの添加について見いだされる(σ300×ε=5106)。積σ300×εは、ミクロゲルの含有率がさらに増加した場合に満足度の低いものになる。シリカの存在下に、反発弾性値の差Δ(R70−R23)についての最高値は30%(混合物シリーズA)および36%(混合物シリーズB)である。最大の反発弾性値の差Δ(R70−R23)は、混合シリーズBにおけるシリカを含まない配合材料No.8について観察された、38%である。
(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、(特許文献15)の教示によれば、ゲルと組み合わせてシリカを含む配合ゴム材料が製造される。これらの特許は、シランの順次添加に関する教示を全く与えていない。述べられた特許はまた、300弾性率(σ300)に関していかなる情報も与えていない。それ故、これらの特許の教示によって製造された加硫物の機械的特性と特許文献などでアクセス可能な他のデータとの任意の比較などを行うために積(σ300×ε)を用いることは不可能である。
シリカとゴムゲルとを含む配合ゴム混合物の特性のさらなる向上は、反発弾性値の差Δ(R70−R23)のいかなる悪化もなしに、加硫物特性の、特に300%伸びでの弾性率と破断点伸びとの積(σ300×ε)のさらなる向上を必要とする。
独国特許出願公開第A−24 47 614号明細書 米国特許第4,709,065号明細書 欧州特許出願公開第A−0 501 227号明細書 欧州特許出願公開第A−99 074号明細書 独国特許出願公開第A−3 813 678号明細書 欧州特許出願公開第A−447 066号明細書 欧州特許出願公開第A−405 216号明細書 欧州特許出願公開第A−0 575 851号明細書 独国特許出願公開第A−197 01 489号明細書 欧州特許出願公開第A−1 149 866号明細書 欧州特許出願公開第A−1 149 867号明細書 欧州特許出願公開第A−1 152 030号明細書 欧州特許出願公開第A−1 298 166号明細書 欧州特許出願公開第A−1 245 630号明細書 欧州特許出願公開第A−1 291 369号明細書 欧州特許出願公開第A−0 854 171号明細書 欧州特許出願公開第A−1 063 259号明細書 米国特許第6,399,706号明細書 欧州特許出願公開第A−1 401 951号明細書 米国特許出願公開第2003/092827号明細書
この目標は、硫黄含有有機シランの添加が少なくとも2回の混合工程にわたって分割される、複数の段階で混合物が製造されるときに、フィラーとして、特定例がシリカである、ヒドロキシ基を含有する少なくとも1種の酸化物フィラーと、ゴムゲルとを含む、SBRおよびBRを特にベースとする配合ゴム材料を使用して達成できることが今や見いだされた。
本発明はそれ故、以下の成分:
a)1種以上のゴム成分、
b)ヒドロキシ基を含有する1種以上の酸化物フィラー、
c)ヒドロキシ基を含有する1種以上のミクロゲル、
d)1種以上の硫黄含有有機ケイ素化合物、
e)適切な場合、1種以上の加硫剤、
f)適切な場合、1種以上のゴム添加剤
の混合を含む、ゴム混合物の製造方法であって、
第1部分が硫黄含有有機ケイ素化合物の総量の少なくとも30重量%を含む、少なくとも2つの別個の部分で硫黄含有有機ケイ素化合物が添加されることを特徴とする方法を提供する。
ゴム成分a)
本発明のゴム成分a)には好ましくはジエンをベースとするものが含まれ、特定例は、二重結合を含有し、ゲル含量を事実上全く含まず、かつ、DIN/ISO 1629がR−ゴムと命名するゴムである。これらのゴムは主鎖に二重結合を有する。好ましく使用されるゴム成分の例は、
NR:天然ゴム
SBR:スチレン/ブタジエンゴム
BR:ポリブタジエンゴム
IR:ポリイソプレン
SIBR:スチレン/イソプレンゴム
NBR:ニトリルゴム
IIR:ブチルゴム(イソブチレン/イソプレンゴム)
HNBR:水素化ニトリルゴム
SNBR:スチレン/ブタジエン/アクリロニトリルゴム
CR:ポリクロロプレン
XSBR:カルボキシル化スチレン/ブタジエンゴム
XNBR:カルボキシル化ブタジエン/アクリロニトリルゴム
ENR:エポキシ化天然ゴム
ESBR:エポキシ化スチレン/ブタジエンゴム
およびこれらの混合物
をベースとするものである。
本発明では、二重結合を含有するゴム成分にはまた、飽和の主鎖と共に側鎖に二重結合を有する、DIN/ISO 1629がM−ゴムと命名するものが含まれる。これらの中には、例えば、EPDMがある。
本発明において好ましいゴム成分は、NR、BR、IR、SBR、IIR、およびEPDMである。
天然ゴム(NR)が、および合成ポリイソプレン(IR)が、およびまたスチレン/ジオレフィンゴム、特にスチレン/ジエンゴム、具体的にはスチレン/ブタジエンゴムが、ならびにまたこれらのゴムの混合物が特に好ましい。
スチレン/ジオレフィンゴム(特にブタジエンゴム)は、SSBRと略記される溶液SBRゴムのみならず、ESBRと略記されるエマルジョンSBRゴムをも意味する。SSBRは、ビニル芳香族化合物および共役ジエンをベースとする、溶液法で製造されるゴム状ポリマーを意味する(H.L.Hsieh,R.P.Quirk,Marcel Dekker Inc.New York,Basle 1996年;I.Franta Elastomers and Rubber Compounding Materials;Elsevier 1989年,73−74,92−94ページ;Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie[Methods of organic chemistry],Thieme Verlag,Stuttgart,1987年,第E20巻,114−134ページ;Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol A 23,Rubber 3.Synthetic,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,239−364ページ,およびまた仏国特許第2 295 972号明細書)。好適なビニル芳香族モノマーは、スチレン、o−、m−、およびp−メチルスチレン、工業メチルスチレン混合物、p−第三ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、およびジビニルナフタレンである。スチレンが好ましい。共重合ビニル芳香族化合物の含有率は好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%である。好適なジオレフィンは1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、1−フェニル−1,3−ブタジエン、および1,3−ヘキサジエンである。1,3−ブタジエンおよびイソプレンが好ましい。共重合ジエンの含有率は50〜95重量%、好ましくは60〜90重量%である。共重合ジエン中のビニル基の含有率は、10〜90%であり、1,4−トランス二重結合の含有率は20〜80%であり、1,4−シス二重結合の含有率は、ビニル基および1,4−トランス二重結合の全体を補完する。SSBRのビニル含有率は好ましくは20%超である。
重合モノマーおよび様々なジエン立体配置は通常、ポリマー中でランダム分布を有する。SSBR(A)の定義はまた、ブロック型構造を有するゴムを含むことが意図され、これらは一体ゴム(インテグラルラバー)と命名される(K.−H.Nordsiek,K.−H.Kiepert,GAK Kautschuk Gummi Kunststoffe 33(1980年),No.4,251−255ページ)。
SSBRは、線状ゴムのみならず、分岐または末端基修飾ゴムをも意味することが意図される。例として、仏国特許第2 053 786号明細書および特開昭56−104906号公報がここでは挙げられる。使用される分岐剤は好ましくは、四塩化ケイ素または四塩化スズを含む。
本発明のゴム混合物用のゴム成分a)は特に、アニオン溶液重合によって、すなわち、有機溶媒中で、アルカリ金属またはアルカリ土類金属をベースとする触媒を用いて製造される。
溶液重合したビニル芳香族化合物/ジオレフィンゴムは有利には、20〜150ムーニー単位、好ましくは30〜100ムーニー単位のムーニー値を有する。特に、80MU超のムーニー値の高分子量ESBR銘柄は、ゴムの100重量部を基準として、30〜100重量部の量のオイルを含むことができる。オイルを含まないSSBRゴムは、示差熱分析(DSC)によって測定して−80℃〜+20℃のガラス転移温度を有する。
ESBRは、ビニル芳香族化合物を、共役ジエンをおよび、適切な場合、さらなるモノマーをベースとする乳化法で製造されるゴム状ポリマーを意味する(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol A 23,Rubber 3.Synthetic,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,247−251ページ)。ビニル芳香族化合物は、スチレン、p−メチルスチレン、およびアルファ−メチルスチレンである。ジエンは特にブタジエンおよびイソプレンである。さらなるモノマーは特にアクリロニトリルである。ビニル芳香族化合物の含有率は10〜60重量%である。ガラス転移温度は、(DSCを用いて測定される)−50〜+20℃であり、ムーニー値は20〜150ムーニー単位である。特に、80MU超のムーニー値の高分子量ESBR銘柄は、ゴムの100重量部を基準として、30〜100重量部の量のオイル含むことができる。オイルを含まないSSBRゴムは、示差熱分析(DSC)によって測定して−80°〜+20℃のガラス転移温度を有する。
ポリブタジエン(BR)は特に、2つの異なるクラスのポリブタジエンを包含する。第1クラスは、少なくとも90%の1,4−シス含有率を有し、遷移金属をベースとするZiegler/Natta触媒を用いて製造される。Ti、Ni、Co、およびNdをベースとする触媒系を使用することが好ましい(Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie[Methods of organic chemistry],Thieme Verlag,Stuttgart,1987年,第E20巻,114−134ページ;Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol A 23,Rubber 3.Synthetic,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,239−364ページ)。このポリブタジエンのガラス転移温度は好ましくは(DSCによって測定される)−90℃以下である。
第2クラスのポリブタジエンは、Li触媒を使用して製造され、10%〜80%のビニル含有率を有する。これらのポリブタジエンゴムのガラス転移温度は(DSCを用いて測定して)−90〜+20℃の範囲にある。
ポリイソプレン(IR)は少なくとも70%の1,4−シス含有率を有する。使用される材料は、合成1,4−シスポリイソプレン(IR)のみならず、天然ゴム(NR)でもある。IRは、リチウム触媒を用いてか、あるいはZiegler/Natta触媒を用いてかのどちらかで合成される(Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie[Methods of organic chemistry],Thieme Verlag,Stuttgart,1987年,第E20巻,114−134ページ;Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol.A 23,Rubber 3.Synthetic,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,239−364ページ)。天然ゴムを使用することが好ましい。
IRはまた、−20〜+30℃の範囲のガラス転移温度を有する、3,4−ポリイソプレンとして知られる、ポリイソプレンを含む。
本発明では、ゴム成分は好ましくは、スチレン/ブタジエンゴム、ポリブタジエン、およびポリイソプレンからなる群から選択され、これらのゴムはまた、鉱油を使用して増量されたものであることができる。
他の成分対ゴム成分a)の比は通常、相対単位phr(百部のゴム(すなわち、成分a)当たりの部)を用いて記載される。ゴム成分a)100重量部当たり使用される通常の量は、ヒドロキシ基を含有する酸化物フィラーb)5〜100重量部(5〜100phrに相当する)、ミクロゲルc)1〜30phr、好ましくは5〜25phr、硫黄含有有機ケイ素化合物d)、好ましくはビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドまたはビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド0.1phr〜15phr、好ましくは0.2phr〜10phr、加硫剤e)0.1〜15phr、好ましくは0.1〜10phr、およびまたゴム添加剤f)0.1〜200phrである。本発明の混合物はまた、1〜100phrの量のカーボンブラックを含むことが好ましい。
〔ヒドロキシ基を含有する酸化物フィラーb)〕
ヒドロキシ基を含有する、使用される酸化物フィラーb)は好ましくは、ヒドロキシ基を含有する、シリコーン含有酸化物フィラー、特にシリカである。これらは、特にヒドロキシ基を表面に持つ特に親水性シリカである。
シリカ(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,“Silica”,635−645ページ)は特に、ヒュームド・シリカ(同書、635−642ページ)の形態で、または沈殿シリカ(同書、642−645ページ)の形態で使用されるが、本発明では沈殿シリカがここでは好ましい。沈殿シリカの比表面積は、BET法によって測定して、5〜1000m/g、好ましくは20〜400m/gである。それらは、水ガラスを無機酸で処理することによって得られ、硫酸の使用が好ましい。シリカはまた、適切な場合、他の金属酸化物との混合酸化物の形態をとることができ、例はAl、Mg、Ca、Ba、Zn、ZrまたはTiの酸化物である。
本発明は、各場合にBET法によって測定して、5〜1000m/g、より好ましくは20〜400m/gの比表面積を有するシリカを使用することが好ましい。本発明でのヒドロキシ基を含有する酸化物フィラーb)の好ましい使用量は、100phr(100部ゴム当たりの部)を基準として、20〜150phr、好ましくは30〜120phrであり、ヒドロキシ基を含有する酸化物フィラーb)はここで、使用されるフィラーの総量を基準として、フィラー含量の少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%を構成する。
〔ミクロゲルc)〕
本発明の加硫可能な組成物に使用することができるミクロゲルは、(DSCを用いて測定して)−75℃〜+120℃の範囲のガラス転移温度を有する。
本発明の加硫可能な組成物に使用されるミクロゲルは通常、ホモポリマーをまたはコポリマーをベースとする架橋ミクロゲルである。本発明で使用されるミクロゲルはそれ故通常、架橋ホモポリマーまたは架橋コポリマーである。用語ホモポリマーおよびコポリマーは当業者に周知であり、例としてVollmert,Polymer Chemistry,Springer 1973年に説明されている。
ミクロゲルのガラス転移温度は一般に、相当する未架橋ホモポリマーまたはコポリマーのガラス転移温度より1℃〜10℃だけ高く、第一近似では、ミクロゲルのガラス転移温度はここで、架橋の程度に比例して上昇する。弱架橋ミクロゲルのガラス転移温度は、相当するホモポリマーまたはコポリマーのそれより約1℃高いにすぎない。高度架橋ミクロゲルのガラス転移温度は、相当する未架橋のホモポリマーまたはコポリマーのガラス転移温度より10℃まで高いものであることができる。次の方程式は特に、基本的な未架橋コポリマーのガラス転移温度を計算するために使用することができる(例えば、U.Eisele,Einfuehrung in die Polymerphysik[Introduction to polymer physics]、Springer−Verlagを参照されたい)。
Tgコポリマー=W Tg+W Tg+W Tg+...
Tgコポリマー:℃単位でのコポリマーのガラス転移温度
:ホモポリマー1の重量割合
Tg:℃単位でのホモポリマー1のガラス転移温度
:ホモポリマー2の重量割合
Tg:℃単位でのホモポリマー2のガラス転移温度
:ホモポリマー3の重量割合
Tg:℃単位でのホモポリマー3のガラス転移温度
Tgコポリマー:K単位でのコポリマーのガラス転移温度
:ホモポリマー1の重量割合
Tg:K単位でのホモポリマー1のガラス転移温度
:ホモポリマー2の重量割合
Tg:K単位でのホモポリマー2のガラス転移温度
:ホモポリマー3の重量割合
Tg:K単位でのホモポリマー3のガラス転移温度
相当するホモポリマーの次のガラス転移温度:ポリブタジエン:−80℃、ポリイソプレン:−65℃、ポリクロロプレン:−39℃、ポリスチレン:+100℃、ポリアクリロニトリル:+100℃、ポリ−アルファ−メチルスチレン:+115℃、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート):+75℃、およびポリ(2−ヒドロキシプロピルメタクリレート):+80℃、が出発点として使用される場合に、これらの計算で良好な結果が達成される。さらなるガラス転移温度は、J.Brandrup,E.H.Immergut,Polymer Handbook,Wiley & Sons 1975年に公表されている。
本発明の架橋可能な組成物に使用されるミクロゲルは有利には、23℃で次のトルエン不溶部分(「ゲル含有率」):少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、特に好ましくは少なくとも90重量%、を有する。このトルエン不溶部分は、23℃の温度でトルエン中で測定される。250mgのミクロゲルがここで、23℃で振盪しながら、25mlのトルエン中で24時間膨潤させられる。不溶部分が単離され、20,000rpmで遠心分離した後に乾燥させられる。ゲル含有率は、乾燥残渣および出発重量から計算された商から計算され、重量パーセント単位で記載される。
本発明の加硫可能な組成物に使用されるミクロゲルは通常、23℃でのトルエンにおいて、80未満、好ましくは60未満、特に40未満の膨潤指数(「SI」)を有する。ミクロゲルの膨潤指数は、特に好ましくは1〜30の範囲に、特に1〜20の範囲にある。膨潤指数SIは、23℃で24時間トルエン中で膨潤した溶剤含有ミクロゲルの(20,000rpm遠心分離後の)重量および乾燥ミクロゲルの重量から次式によって計算される。
SI=ミクロゲルの湿潤重量/ミクロゲルの乾燥重量
膨潤指数を測定するために、250mgのミクロゲルが、振盪しながら、25mlのトルエン中で24時間膨潤させられる。ゲルが遠心分離によって単離され、秤量され、次に70℃で一定になるまで乾燥され、再び秤量される。
本発明の加硫可能な組成物に使用されるミクロゲルのガラス転移温度Tは好ましくは、−90℃〜+150℃の範囲に、特に好ましくは−80℃〜+120℃の範囲にある。
使用されるミクロゲルのガラス転移の範囲(「ΔT」)はさらに5℃より大きく、好ましくは10℃より大きく、特に好ましくは20℃より大きい。このタイプのガラス転移範囲を有するミクロゲルは一般に、例えば、放射線架橋によって得られた完全に均質なミクロゲルとは対照的に、完全に均質な架橋を持たない。このことの結果は、マトリックス相から分散相への弾性率の急激な変化がないことである。この結果は、突然の応力への暴露がマトリックス相と分散相との間の剥離現象につながらず、そしてそれ故機械的特性、膨潤挙動、および座屈挙動に対する有利な影響があることである。
示差走査熱量測定法(DSC)を用いてミクロゲルのガラス転移温度(T)およびガラス転移の範囲(ΔT)を測定する。TおよびΔTを測定するために、2回の冷却/加熱サイクルが実施される。TおよびΔTは二次加熱サイクルで測定される。10〜12mgの選択されたミクロゲルが、Perkin−Elmer製のDSC検体容器(標準アルミニウム皿)中で、測定のために使用される。一次DSCサイクルは、検体を液体窒素で−100℃に先ず冷却し、次にそれを20K/分の速度で+150℃まで加熱することによって実施される。二次DSCサイクルは、検体の温度が+150℃に達するや否や直ちに検体を冷却することによって始められる。冷却は、約320K/分の速度で行われる。二次加熱サイクルで、検体は、一次サイクルと同様に、+150℃まで再び加熱される。二次サイクルにおける加熱速度は再び20K/分である。TおよびΔTは、二次加熱手順についてのDSC曲線でグラフにより測定される。この目的のために、3直線がDSC曲線と接触して引かれる。第1直線は、Tより下のDSC曲線の当該部分と接触して引かれ、第2直線は、変曲点と共にTを通過する曲線の当該部分と接触して引かれ、第3直線は、Tより上のDSC曲線の当該部分に引かれる。この方法は、2つの交差点のある3直線を与える。2つの交差点のそれぞれが特性温度で特徴付けられる。ガラス転移温度Tは、これらの2つの温度の平均として得られ、ガラス転移の範囲ΔTは、この2つの温度間の差から得られる。
本発明の組成物中に存在するミクロゲルは原則として公知であり、それ自体公知の方法で製造することができる(例えば、欧州特許出願公開第A−0 405 216号明細書、欧州特許出願公開第A−0 854 171号明細書、独国特許出願公開第A−42 20 563号明細書、英国特許−PS第1078400号明細書、独国特許出願公開第A−197 01 489号明細書、独国特許出願公開第A−197 01 488号明細書、独国特許出願公開第A−198 34 804号明細書、独国特許出願公開第A−198 34 803号明細書、独国特許出願公開第A−198 34 802号明細書、欧州特許出願公開第A−1 063 259号明細書、独国特許出願公開第A−199 39 865号明細書、独国特許出願公開第A−199 42 620号明細書、独国特許出願公開第A−199 42 614号明細書、独国特許出願公開第A−100 21 070号明細書、独国特許出願公開第A−100 38 488号明細書、独国特許出願公開第A−100 39 749号明細書、独国特許出願公開第A−100 52 287号明細書、独国特許出願公開第A−100 56 311号明細書、および独国特許出願公開第A−100 61 174号明細書を参照されたい)。
本発明に使用されるミクロゲルは、次のゴムをベースとする特に架橋されたゴム粒子である。
BR:ポリブタジエン
ABR:ブタジエン/アクリル酸−C1〜4アルキルエステルコポリマー
IR:ポリイソプレン
SBR:0超〜100重量パーセント未満のスチレン含有率を有するランダムスチレン−ブタジエンコポリマー
X−SBR:カルボキシル化スチレン−ブタジエンコポリマー
FKM:フルオロゴム
ACM:アクリレートゴム
NBR:5〜60重量パーセント、好ましくは10〜50重量パーセントのアクリロニトリル含有率を有するポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマー
X−NBR:カルボキシル化ニトリルゴム
CR:ポリクロロプレン
IIR:0.5〜10重量パーセントのイソプレン含有率を有するイソブチレン/イソプレンコポリマー
HNBR:部分および完全水素化ニトリルゴム
EPDM:エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー
EAM:エチレン/アクリレートコポリマー
EVM:エチレン/酢酸ビニルコポリマー
Q:シリコーンゴム
AU:ポリエステルウレタンポリマー
EU:ポリエーテルウレタンポリマー
ENR:エポキシ化天然ゴム、またはそれの混合物。
未架橋ミクロゲル出発物は有利には、以下の方法:
1.比較的高い官能性のモノマーを使用する、エマルジョンでの架橋共重合(直接重合)、
2.例えば、架橋剤、例えば、ジクミルペルオキシドでの処理による、未架橋ラテックスの架橋、
3.有機溶媒中の、エマルジョン重合によって入手できないポリマーの、これらのポリマーの相当する溶液からの再分散、およびこのようにして得られた二次ラテックスの、方法2による架橋、
4.好適な方法を用いる、または好適なモノマーでのグラフト化による、方法1〜3によって得られたミクロゲルの官能化
によって製造される。
ミクロゲル(B)は、好ましくは方法1および2によって得られるものである。好適なモノマーが、官能化されたモノマー、特にヒドロキシ基官能性のモノマーと、架橋重合プロセス中に共重合される、エマルジョンにおける方法1による架橋共重合によって製造されるものが特に好ましい。
本発明に使用されるミクロゲルが乳化重合によって製造される場合、フリーラジカル重合できる、使用されるモノマーの例は、次のものである:ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、イソプレン、アクリル酸およびメタクリル酸のエステル、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロペン、2−クロロブタジエン、2,3−ジクロロブタジエン、およびまた二重結合を含有するカルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸など、二重結合を含有するヒドロキシ化合物、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、アミン−官能化(メタ)アクリレート、アクロレイン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−アリルウレア、およびN−アリルチオウレア、2−第三ブチルアミノエチルメタクリレートなどの第二級アミノ(メタ)アクリレート、ならびに2−第三ブチルアミノエチルメタクリルアミドなど。
ゴムゲルは、例えば、架橋性の多官能性化合物との共重合によって、乳化重合プロセス中に直接架橋させることができるか、または下に記載されるように、その後の架橋によって達成することができる。上述のような、乳化重合プロセス中の直接架橋が好ましい。比較的高い官能性の好ましいコモノマー、または多官能性コモノマーは、少なくとも2個の、好ましくは2〜4個の共重合可能なC=C二重結合を有する化合物、例えば、ジイソプロペニルベンゼン、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルエーテル、ジビニルスルホン、フタル酸ジアリル、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,2−ポリブタジエン、N,N’−m−フェニレンマレイミド、2,4−トリレンビス(マレイミド)、および/またはトリメリット酸トリアリルである。多価の、好ましく2価〜4価のC2〜C10アルコール、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、2〜20個、好ましく2〜8個のオキシエチレン単位を有するポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどのアクリレートおよびメタクリレート類を、脂肪族ジオールおよびポリオールと、またマレイン酸、フマル酸および/またはイタコン酸とから誘導された不飽和ポリエステルと共に使用することもまた可能である。
例には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。比較的高い官能性のモノマーを単独でまたは組み合わせて使用することができる。これらのモノマーの定量的割合は、ミクロゲルの総量を基準として、例えば、約0.01〜10重量%である。
重合プロセス中の直接架橋の例は、例えば、欧州特許出願公開第A−1 664 158号明細書、欧州特許出願公開第A−1 149 866号明細書、欧州特許出願公開第A−1 149 867号明細書、欧州特許出願公開第A−1 298 166号明細書、欧州特許出願公開第A−1 291 369号明細書、欧州特許出願公開第A−1 245 630号明細書に記載されている。
乳化重合プロセス中にゴムミクロゲルを与えるための架橋はまた、高転化率まで重合プロセスを続行することによってか、または高い内部転化を用いる重合による、モノマー供給(モノマーフィード)法で行うことができる。別の可能性は、調整剤の不存在下に乳化重合プロセスを実施することにある。
乳化重合プロセスの後の未架橋または弱架橋ミクロゲル出発物の架橋のために、最良の方法は、乳化重合プロセス中に得られるラテックスを使用する。天然ゴムラテックスもまた、この方法で架橋させることができる。
好適な架橋性化学薬品の例は、ジクミルペルオキシド、第三ブチルクミルペルオキシド、ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ−第三ブチルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジヒドロペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、過安息香酸第三ブチルなどの、有機過酸化物、ならびにまた、アゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスシクロヘキサノニトリルなどの、有機アゾ化合物、ならびにまた、ジメルカプトエタン、1,6−ジメルカプトヘキサン、1,3,5−トリメルカプトトリアジンなどの、ジ−およびポリメルカプト化合物、ならびにビスクロロメチルホルマールと多硫化ナトリウムとのメルカプト末端反応生成物などの、メルカプト末端ポリスルフィドゴムである。
ポスト架橋プロセスを実施するための理想的な温度は必然的に、架橋剤の反応性に依存し、適切な場合には高圧下に、室温〜約180℃の温度で実施することができる(それに関連してHouben−Weyl,Methoden der organischen Chemie[Methods of organic chemistry],第4版、第14/2巻、848ページを参照されたい)。特に好ましい架橋剤は過酸化物である。
ミクロゲルを与えるためのC=C二重結合を含有するゴムの架橋はまた、米国特許第5,302,696号明細書または米国特許第5,442,009号明細書に記載されているように、ヒドラジンを使用することによる、または、適切な場合、例が有機金属水素化物錯体である、水素化の他の手段を用いることによる、C=C二重結合の、同時の、部分的なまたは、適切な場合、完全な水素化と共に、分散系またはエマルジョン中で行うことができる。
適切な場合、粒子拡大を、ポスト架橋プロセスの前に、その間に、またはその後に凝集によって実施することができる。
本発明に使用されるミクロゲルは、特に粒子の表面をはじめとする場所でのヒドロキシ基による修飾を有する。ミクロゲルのヒドロキシ基含有率は、DIN 53240に従って無水酢酸との反応および生成した遊離酢酸のKOHでの滴定によって、mgKOH/1gのポリマーの単位でのヒドロキシ価の形で測定される。ミクロゲルのヒドロキシル価は好ましくは0.1〜100、さらにより好ましくは1〜100mgKOH/1gのミクロゲル、さらにより好ましくは3〜70mgKOH/1グラムのミクロゲル、より好ましくは5〜50mgKOH/1グラムのミクロゲルである。
本発明に使用されるミクロゲルへヒドロキシ基を導入する特に成功する方法は、二重結合を含有するヒドロキシ化合物、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの、(2〜23個のオキシアルキレン単位を有する)ポリオキシアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート;ヒドロキシ基を含有する不飽和アミド、例えば、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、およびN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドなど;ヒドロキシ基を含有するビニル芳香族化合物、例えば、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシ−アルファ−エチルスチレン、m−ヒドロキシ−アルファ−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−アルファ−メチルスチレン、およびp−ビニルベンジルアルコールなど;(メタ)アリルアルコール化合物などを使用する。
表現「(メタ)アクリレート」は本出願では常に、アクリレートおよびメタクリレートを含む。
ヒドロキシ基はさらにまた、ヒドロキシ基を含有しないミクロゲルのその後の修飾によって得ることができる。
本発明において好ましいミクロゲルは、スチレン、ブタジエン、およびヒドロアルキル(メタ)アクリレート、例えば、HEMA、をベースとするものであって、これらは多官能性化合物(具体例は、トリメチロールプロパントリアクリレートなどの、ポリアクリレート)の添加で直接架橋されている。
〔硫黄含有有機ケイ素化合物d)〕
硫黄含有有機ケイ素化合物d)は一般に常に、次の構造要素:
− 有機ケイ素構造要素、特にアルコキシシリル基、好ましくはトリアルコキシシリル基、
− 硫黄含有構造要素、特に、xが平均して1〜10、好ましくは1〜6であることができる、スルフィドのまたはポリスルフィドの部分S
− 上記有機ケイ素構造要素を上記硫黄含有構造要素に連結する、2価の「スペーサー」基Q
の1つを有する。
使用することができる硫黄含有有機ケイ素化合物は特に、次の基本的構造:
を有するものであり、
式中、
xは、平均して1〜10、好ましくは1〜6であることができ、
、R、およびRは、好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルコキシ基であり、
Qは、特に脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族、または1〜20個の、好ましくは1〜10個の炭素原子を有し、かつ、酸素、硫黄、窒素などの、1〜3個のヘテロ原子を有するヘテロ芳香族炭素鎖をベースとする、スペーサー基であり、
は、水素、アルキル、および/または次の構造:
(ここで、Rは、脂肪族、ヘテロ脂肪族、脂環式、芳香族、または1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子を有し、かつ、酸素、窒素、または硫黄などの、1〜3個のヘテロ原子を有するヘテロ芳香族部分である)
の部分である。
好ましい硫黄含有有機ケイ素化合物は、次の構造式:
(式中、n=2〜4である)
のビス(トリエトキシシリルプロピルポリスルファン)である。このタイプの製品は、Degussa社からシランSi75(n=2)として、およびシランSi69(n=4)として商業的に入手可能である。
硫黄含有機ケイ素化合物の使用される有利な総量は、0.2phr〜12phrである。
本発明では、硫黄含有有機ケイ素化合物d)は少なくとも2つの別個の部分で添加されることが絶対必要である。別個とは、部分(複数)の添加が時間的に別個であることを意味する。これの意味は実際に、任意の最小の時間的分離を定義することなく、当業者に明らかである。この時間的分離は、ゴム混合物および混合装置の関数として、少なくとも約1分、さらにより好ましくは少なくとも20分から、6または8時間以下である。添加は、特に昇温した温度あるいは60℃超で少なくとも2回の異なる混合工程中に行われ、それら混合工程の間に少なくとも1つの冷却工程があることが望ましい。
〔加硫剤e)〕
本発明に使用される加硫剤は、特に、硫黄または、ジチオモルホリン(DTDM)もしくは2−(4−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール(MBSS)などの、硫黄供与体である。硫黄および硫黄供与体の使用量の例は、ゴムの総量を基準として、0.1〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
〔ゴム添加剤f)〕
本発明に使用されるゴム添加剤の中に、特に加硫促進剤がある。好適な加硫促進剤の例は、メルカプトベンゾチアゾール類、−スルフェンアミド類、グアニジン類、チウラムジスルフィド類、ジチオカルバメート類、チオウレア類、チオカーボネート類、およびまたジチオホスフェート類などである(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,vol A 23,“Chemicals and Additives”,366−417ページ)。
加硫促進剤は、有利には、昇温した温度を用い、かつ、硫黄含有有機ケイ素化合物を用いての、ヒドロキシ基を含有する酸化物フィラー、例えばシリカ、および、ミクロゲルのそれぞれの活性化のために実施される混合工程においては添加されないが、なぜなら、それらがその混合物の時期尚早のスコーチをもたらしうるからである。加硫促進剤は、それ故好ましくは、硫黄含有有機ケイ素化合物の添加後に、好ましくは100℃より低い温度で組み込まれる。
加硫促進剤の使用される好ましい量は、ゴムの総量を基準として、0.1〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
本発明で製造されるゴム混合物は、好ましくは、少なくとも1種の加硫促進剤を含む。混合物は、適切な場合、活性化剤と組み合わせて、複数の促進剤をしばしば含む。
本発明で製造されるゴム混合物は、好ましくは、それ自体は公知のゴム添加剤をさらに含む。
これらの中に、特にまた、さらなるフィラー(特定例はカーボンブラックである)があり、その使用は、本発明で製造されるゴム混合物において好ましい。
本発明に使用されるカーボンブラック(E)(「カーボン」または「カーボンブラック」(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,vol A 5“Carbon Black”を参照されたい)は好ましくはガスブラック法、ファーネスブラック法、ランプブラック法、およびサーマルブラック法によって製造され、それらの新規ASTM命名は、N110、N115、N121、N125、N212、N220、N231、N234、N242、N293、N299、S315、N326、N330、N332、N339、N343、N347、N351、N375、N472、N539、N550、N582、N630、N642、N650、N660、N683、N754、N762、N765、N772、N774、N787、N907、N908、N990、N991S3などである(ASTM D1765およびD2516)。本発明に使用されるカーボンブラックのBET表面積は、好ましくは5〜200m/gである。
本発明でカーボンブラックの好ましくは使用される量は、0〜120phr、好ましくは1〜100phr、さらにより好ましくは5〜80phrである。
本発明におけるヒドロキシ基を含有する酸化物フィラーb)およびカーボンブラックの総量は、好ましくは20〜160phr、好ましくは25〜140phrである。
適切な場合に使用されるさらなるフィラーは、
− 20〜400m/gのBET表面積の、および5〜400nmの一次粒径の、ケイ酸アルミニウムなどの合成シリケート、ケイ酸マグネシウムまたはケイ酸カルシウムなどのアルカリ土類金属シリケート;
− カオリンおよび他の天然由来シリカなどの、天然シリケート;
− 酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどの、金属酸化物;
− 炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛などの、金属炭酸塩;
− 硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの、金属硫酸塩;
− 水酸化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムなどの、金属水酸化物;
− ガラス繊維およびガラス繊維製品(スレート、より糸(ストランド)、またはガラスマイクロビーズ);
− 熱可塑性樹脂(ポリアミド、ポリエステル、アラミド、ポリカーボネート、シンジタクチック1,2−ポリブタジエン、およびトランス−1,4−ポリブタジエン)ならびにまたセルロースおよびデンプン
であり、
それらの全ては成分b)の定義にはいらない。
さらなるゴム添加剤は、酸化防止剤、加硫戻り防止剤、光安定剤、オゾン劣化防止剤、加工助剤、可塑剤、鉱油、粘着付与剤、発泡剤、染料、顔料、ワックス、樹脂、増量剤、有機酸、加硫抑制剤、酸化亜鉛などの加硫活性化剤、ステアリン酸、およびまたステアリン酸亜鉛、金属酸化物、およびまたトリエタノールアミンなどの、さらなるフィラー活性化剤、トリメチロールプロパン、ポリエチレングリコール、ヘキサントリオール、脂肪族トリアルコキシシラン、またはゴム工業で公知の他のものを包含する(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,VCH Verlagsgesellschaft mbH,D−69451 Weinheim,1993年,vol A 23“Chemicals and Additives”,366−417ページ)。
ゴム添加剤の使用量は従来通りであり、とりわけ意図される用途に依存する。個々のゴム添加剤についての従来量の例は、さらなるフィラー、例えば特にカーボンブラックまたは鉱油を除いて、0.1〜50phrである。
混合物を少なくとも2段階で製造することが有利であり、少なくとも2回の混合工程のうちの最初(第一)で、混合物成分a)+b)+c)、およびまた硫黄含有有機ケイ素化合物d)の総量の30%〜80%、好ましくは40%〜60%が混合物に添加され、熱機械的処理が、好ましくは80℃〜200℃、より好ましくは120℃〜190℃、さらにより好ましくは130℃〜180℃の温度で、1〜15分間、好ましくは2〜10分間実施され、ここでミクロゲルc)の総量の全てまたは一部が、その最初(第一)の混合工程中にゴム混合物中に存在することがここでは好ましい。言及した成分に加えて、さらなるゴム添加剤を最初(第一)の混合工程で添加することもまた特に可能であり、例は、可塑剤、加硫活性化剤、例えば酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫剤、例えば硫黄、酸化防止剤、およびまた、有機塩基、例えばジフェニルグアニジンまたはジ−o−トリルグアニジンであり、これらは好ましくは加硫剤の存在下には添加されない。スコーチを回避するために、加硫促進剤は最初(第一)の混合工程では全く添加されないことが有利である。
上記の第一の混合工程で得られたゴム混合物は、硫黄含有有機ケイ素化合物の残量およびさらなる成分が添加される前に、140℃未満、好ましくは100℃未満の温度に冷却されることが有利である。その混合物を、第一の混合工程と第二の混合工程との間に室温で貯蔵することもまた可能である。
第二の混合工程は、好ましくは、第一の混合工程で得られた混合物への硫黄含有有機ケイ素化合物の残量の添加と、好ましくは80〜200℃、より好ましくは120℃〜190℃、さらにより好ましくは130℃〜180℃の温度での、1〜15分間、好ましくは2〜10分間の熱機械的処理とを含む。例が可塑剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、硫黄、酸化防止剤、およびまた、有機塩基、例えば、ジフェニルグアニジンまたはジ−o−トリルグアニジンである、さらなるゴム添加剤を、これが第一の混合工程で以前に行われていなかった場合には、言及した成分に加えて第二の混合工程で添加することができる。高温でのスコーチを回避するために、加硫促進剤が第二の混合工程で全く添加されないことがここでも有利である。
第二の混合工程で得られるゴム混合物は、さらなる成分および特に加硫促進剤の添加前に、100℃未満、好ましくは80℃未満の温度に冷却されることが有利である。ここでも、第二の混合工程と第三の混合工程との間に室温で混合物を貯蔵することが可能である。
混合物のスコーチは、第一および第二の混合工程でのゴム混合物の熱機械的処理中に回避されなければならない。この理由から、熱機械的処理は、混合物のスコーチにつながりうる添加剤なしで実施される。加硫促進剤の添加、ならびにまた、適切な場合は、硫黄供与体、キャップされたビスメルカプタン、およびまた硫黄および、適切な場合は、酸化亜鉛およびステアリン酸の添加は、それ故、120℃未満、好ましくは100℃未満、特に好ましくは80℃未満の温度への混合物の冷却後に、第二の混合工程の終わりに実施されなければならない。
この促進剤は、例えばロールで、60℃未満の温度で実施される、第三の混合工程に添加することもできる。
混合物の製造に好適なアセンブリはそれ自体公知であり、例えば、ロール、内部ミキサー、あるいは混合押出機を含む。
本発明で製造されるゴム混合物は、適切な場合は1〜100バールの圧力下に、100〜250℃、好ましくは130〜180℃の温度で加硫されることが好ましい。
本発明で製造されるゴム混合物は、特に、タイヤトレッド、サブトレッド、骨組み(カーカス)、側壁、スペアタイヤ用の強化側壁、アペックス混合物などのための、様々なタイヤ構成要素の製造に、およびまた減衰エレメント、ロールカバー、コンベヤベルトカバー、駆動ベルト、スピニングコップ、ガスケット、ゴルフボール芯、靴底などの、工業ゴム品目の製造にも好適である。本混合物は、タイヤトレッド、サブトレッド、骨組み(カーカス)、およびアペックス混合物の製造に特に好適である。タイヤまたはタイヤ部品はここではまた、例えば、夏用タイヤの、冬用タイヤの、およびオールシーズン用タイヤのトレッド、ならびにまた自動車タイヤのおよびトラックタイヤのトレッドを含む。
以下の実施例は本発明を例示する。
〔ゴムゲル〕
本発明は、T=−15℃のSBRゲルを使用した。このゲルは、94.8重量%のトルエン不溶部分を有する。トルエンにおける膨潤指数は7.35である。ヒドロキシ価は32.8mgKOH/1gのゲルである。
このゲルは、欧州特許第1 298 166号明細書中、段落[0077]において、見出し「[1]Production of Rubber Gel」で開示されている重合条件を用いることにより、その構成が下の表にリストされたモノマー混合物を共重合させることによって製造した。
重合プロセス中に得られたゲルラテックスを、欧州特許第1 245 630号明細書中、段落[0103]および[0104]の「Production Example 1: Production of Conjugated Diene−Based Rubber Gel 1」にしたがってさらに処理し、ワークアップした。
〔ミクロゲルおよび硫黄含有有機ケイ素化合物の添加順序のバリエーション〕
試験1は比較例であり、ミクロゲルなしで、カーボンブラック(5phr)と一緒にフィラーとしてシリカ(80phr)を本質的に使用している。シリカは、ビス(トリエトキシシリルプロピルモノスルファン)(Degussa Huels AG製のSi75)で活性化し、シランの全量をここでは第一の混合工程で添加する。
試験2は比較例であり、ここでは、ゴム混合物が、シリカ(80phr)と一緒に、ミクロゲル(20phr)およびまた幾らかのカーボンブラック(5phr)も含む。シリカおよびミクロゲルは、ビス(トリエトキシシリルプロピルモノスルファン)(Degussa Huels AG製のSi75)で活性化し、シランの全量をここでは第一の混合工程で添加する。
試験6および7は、本発明の範囲内にない比較試験であり、ここでは硫黄含有有機シランの総量の20%のみを第一の混合工程で添加する。硫黄含有有機シラン(=硫黄含有有機ケイ素化合物d))の総量の80%は第二の混合工程で添加した。
この検討の試験3、4および5は本発明の例であり、硫黄含有有機シランの総量の75%(試験3および4)及び50%(試験5)を第一の混合工程で添加した。硫黄含有有機シランの残量は、これらの例では第二の混合工程で添加した。試験4の場合には、ミクロゲルの添加も第二の混合工程まで遅らせた。
ムーニー粘度およびムーニー緩和は、未加硫ゴム混合物に関して10および30秒後に測定した。本発明の試験3および5は、比較試験1および2より、低いムーニー粘度(各場合に100℃での、ML1+1およびML1+4)、ならびにまた10秒および30秒後の低いムーニー緩和値を有することが分かる。これは、本発明で製造された混合物が比較実試験1および2よりも良好な加工性を有することを意味する。
混合物の加硫挙動は、Monsanto MDR 2000Eレオメーターを使用して、DIN 53 529に準拠して160℃でレオメーターにて検討した。F、Fmax、Fmax.−F、t10、t50、90、およびt95などの特性データをこうして測定した。
DIN 53 529、パート3に従った定義は次の通りである:
:架橋等温線の極小で示された加硫計値
max:示された最大加硫計値
max−F: 示された加硫計値の最大と最小との差
10:最終転化率の10%が達成された時点
50:最終転化率の50%が達成された時点
90:最終転化率の90%が達成された時点
95:最終転化率の95%が達成された時点
本発明の例3、4、および5の場合に、ゲルおよびシランの添加の効果は、加硫曲線、加硫速度、および架橋の程度に対して有意な影響を及ぼさない。
加硫物キャラクタリゼーションに必要とされる試験体は、160℃で、120バールの水圧を用いる、混合物のプレス加硫によって得た。様々な配合材料に対する加熱時間を次表に示す。
次表は、本発明の試験3、4、および5の、ならびに本発明ではない比較試験1、2、6、および7の加硫特性を対照している。
本発明で製造された加硫物3、4、および5を比較生成物1および2と比較した場合、それらの積σ300×εは、反発弾性値間の差Δ(R70−R23)に関していかなる犠牲もなしに、より大きいかまたは少なくとも同等に大きいことが分かり、このことは、本発明で製造された加硫物が、湿潤滑り抵抗/転がり抵抗の関係の観点からいかなる犠牲もなしに、向上した機械的特性を有することを意味している。
湿潤滑り抵抗/転がり抵抗の関係の向上は、動的測定(Eplexor試験)によって裏付けられている。加硫物3、4、および5の場合に、tanδ(0℃)−tanδ(60℃)について見いだされた差は、比較試験1および2の場合におけるよりも大きい。
本発明の順次シラン化は、反発弾性値の差Δ(R70−R23)に関するいかなる犠牲もなしに、300%伸びでの弾性率と破断点伸びとの向上した積(σ300×ε)を加硫物に付与する。

Claims (18)

  1. 以下の成分:
    a)1種以上のゴム成分、
    b)ヒドロキシ基を含有する1種以上の酸化物フィラー、
    c)ヒドロキシ基を含有する1種以上のミクロゲル、
    d)1種以上の硫黄含有有機ケイ素化合物、
    e)適切な場合、1種以上の加硫剤、
    f)適切な場合、1種以上のゴム添加剤
    の混合を含む、ゴム混合物の製造方法であって、
    第1部分が前記硫黄含有有機ケイ素化合物d)の総量の少なくとも30重量%を含む、少なくとも2つの別個の部分で前記硫黄含有有機ケイ素化合物d)が添加されることを特徴とする方法。
  2. 少なくとも2回の混合工程を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記有機ケイ素化合物d)の添加が少なくとも2回の異なる混合工程で行われる、請求項1または2に記載の方法。
  4. (i)1種以上のゴム成分a)、
    ヒドロキシ基を含有する1種以上の酸化物フィラーb)、
    ヒドロキシ基を含有する1種以上のミクロゲルc)、
    1種以上の硫黄含有有機ケイ素化合物d)、
    適切な場合、1種以上の加硫剤e)、およびまた
    適切な場合、1種以上のゴム添加剤f)
    が60℃超の温度で混合される第一の混合工程であって、前記硫黄含有有機ケイ素化合物d)の総量の少なくとも30重量%が添加される工程と、
    (ii)適切な場合、前記第一の混合工程で得られた混合物を冷却する工程と、
    (iii)前記硫黄含有有機ケイ素化合物の総量の少なくとも1つのさらなる部分、およびまた、適切な場合、成分a)、b)、c)、e)、およびf)の1つ以上が添加され、そして60℃超の温度で混合される、さらなる混合工程、特に第二の混合工程と
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記さらなる混合工程、特に第二の混合工程において、前記硫黄含有有機ケイ素化合物d)の全残量が添加される、請求項4に記載の方法。
  6. 成分c)が少なくとも2つの別個の部分で添加される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 成分c)の総量の一部が第一の混合工程において添加され、且つ成分c)の総量の少なくとも1つのさらなる部分がさらなる混合工程、特に第二の混合工程において実施される、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記さらなる混合工程、特に第二の混合工程において、成分c)の全残量が添加される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記の混合工程(複数)における混合が60℃超、好ましくは100℃超の温度で行われる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記混合物が前記混合工程(複数)の間に冷却される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 第一の混合工程において、使用される前記硫黄含有有機ケイ素化合物の総量を基準として、30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%の硫黄含有有機ケイ素化合物d)が添加される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. (i)1種以上のゴム成分a)、
    ヒドロキシ基を含有する1種以上の酸化物フィラーb)、
    ヒドロキシ基を含有する1種以上のミクロゲルc)、
    1種以上の硫黄含有有機ケイ素化合物d)、
    適切な場合、1種以上の加硫剤e)、およびまた
    適切な場合、1種以上のゴム添加剤f)
    が60℃超の温度で混合される第一の混合工程であって、前記硫黄含有有機ケイ素化合物d)の総量の少なくとも30重量%が添加される工程と、
    (ii)適切な場合、前記第一の混合工程で得られた混合物を冷却する工程と、
    (iii)前記硫黄含有有機ケイ素化合物の総量の少なくとも1つのさらなる部分、およびまた、適切な場合、成分a)、b)、c)、e)、およびf)の1つ以上が添加され、そして60℃超の温度で混合される、さらなる混合工程、特に第二の混合工程と
    (iv)工程(iii)で得られた混合物を冷却する工程と、
    (v)ゴム添加剤f)として、1種以上の加硫促進剤、およびまた、適切な場合、1種以上の加硫剤e)が添加され、そして好ましくは60℃未満である温度で混合される、さらなる混合工程、特に第三の混合工程と
    を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 成分c)の一部が混合工程(i)において添加され、そして成分c)の残部が混合工程(iii)において添加される、請求項12に記載の方法。
  14. 以下の成分:
    a)1種以上のゴム成分、
    b)ヒドロキシ基を含有する1種以上の酸化物フィラー、
    c)ヒドロキシ基を含有する1種以上のミクロゲル、
    d)1種以上の硫黄含有有機ケイ素化合物、
    e)適切な場合、1種以上の加硫剤、
    f)適切な場合、1種以上のゴム添加剤
    の混合を含む、ゴム混合物の製造方法であって、
    少なくとも2種の異なる硫黄含有有機ケイ素化合物が添加されることを特徴とする方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法によって得られるゴム混合物。
  16. 請求項15に記載のゴム混合物を加硫することを含む、加硫物の製造方法。
  17. 請求項15に記載のゴム混合物の加硫によって得られる加硫物。
  18. タイヤ、タイヤの部品、または工業ゴム品目の形態の、請求項17に記載の加硫物。
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