JP2010519221A - 癌の治療方法 - Google Patents

癌の治療方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010519221A
JP2010519221A JP2009550145A JP2009550145A JP2010519221A JP 2010519221 A JP2010519221 A JP 2010519221A JP 2009550145 A JP2009550145 A JP 2009550145A JP 2009550145 A JP2009550145 A JP 2009550145A JP 2010519221 A JP2010519221 A JP 2010519221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cancer
leukemia
substituted
aryl
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009550145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010519221A5 (ja
JP5511391B2 (ja
Inventor
コニー・リン・エリクソン−ミラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GlaxoSmithKline LLC
Original Assignee
GlaxoSmithKline LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=39690807&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010519221(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by GlaxoSmithKline LLC filed Critical GlaxoSmithKline LLC
Publication of JP2010519221A publication Critical patent/JP2010519221A/ja
Publication of JP2010519221A5 publication Critical patent/JP2010519221A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5511391B2 publication Critical patent/JP5511391B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/4151,2-Diazoles
    • A61K31/41521,2-Diazoles having oxo groups directly attached to the heterocyclic ring, e.g. antipyrine, phenylbutazone, sulfinpyrazone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/655Azo (—N=N—), diazo (=N2), azoxy (>N—O—N< or N(=O)—N<), azido (—N3) or diazoamino (—N=N—N<) compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における癌および前癌性症候群の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを投与することを含む方法である。

Description

本発明は、非ペプチドトロンボポエチン(TPO)受容体アゴニストおよびそれを含有する医薬組成物を投与することによって、ヒトを含む、哺乳動物における癌および前癌性症候群を治療する方法に関する。適当には、該方法は、3’−[(2Z)−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−4H−ピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ]−2’−ヒドロキシ−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボン酸および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはプロドラッグ、適当には、ビス−(モノエタノールアミン)塩(以下、ビス−(モノエタノールアミン)塩は化合物Aであり、対応する無塩化合物は化合物Bである)を投与することによって癌および前癌性症候群を治療する方法に関する。
トロンボポエチン(TPO)は、血小板減少症に関する状態における主要な液性調節因子であることが示されている。例えば、Metcalf Nature 369:519−520(1994)を参照のこと。TPOは、血小板数を増加させ、血小板サイズを増大させ、レシピエント動物の血小板へのアイソトープ混入を増加させることが複数の研究で示されている。血小板(thrombocyte)は血液凝固に不可欠であるため、その数が非常に低量である場合、患者は、重篤な出血から死亡する危険性がある。TPOは、種々の血液学的障害、例えば、血小板異常による一次疾患の診断および治療両方において潜在的に有用な用途を有すると考えられている。さらに、血小板減少症、特に、癌またはリンパ腫の治療として化学療法、放射線療法、または骨髄移植から生じる血小板減少症の治療におけるTPO療法の有効性の予測の根拠を研究は提供している。例えば、McDonald(1992) Am.J.Ped.Hematology/Oncology 14:8−21(1992)を参照のこと。
血小板減少症に罹患している患者の血小板濃度の緩やかな回復は、重大な問題であり、血小板再生を促進しうる低分子非ペプチドTPO受容体アゴニストの探索につながっている(例えば、実施例3において、化合物B、およびさらなる活性成分と組み合わせての非ペプチドTPO受容体アゴニストの使用を具体的に開示する、国際出願日が2001年5月24日である国際出願番号PCT/US01/16863)。
化合物Aは、国際出願日が2003年5月21日である国際出願番号PCT/US03/16255;国際公開番号WO 03/098002および国際公開日2003年12月4日に開示されている。
化合物Aを含む、非ペプチドTPO受容体アゴニストは、国際出願日が2004年4月29日である国際出願番号PCT/US04/013468;国際公開番号WO 04/096154および国際公開日2004年11月11日において、変性疾患/損傷の治療について開示されている。
PCT/US01/16863 WO 03/098002 WO 04/096154
Metcalf Nature 369:519−520(1994) McDonald(1992) Am.J.Ped.Hematology/Oncology 14:8−21(1992)
本発明は、既知の群の化合物、非ペプチドTPO受容体アゴニストの新規の治療用途に関する。
本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストには、式(I):
Figure 2010519221
[式中:
R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、−(CHOR、−C(O)OR、ホルミル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アリール、置換アリール、置換アルキル、−S(O)、シクロアルキル、−NR、保護−OH、−CONR、ホスホン酸、スルホン酸、ホスフィン酸、−SONR、または式(III):
Figure 2010519221
{式中:
pは0−6であり、
nは0−2であり、
V、W、XおよびZは、各々独立して、O、SまたはNR16から選択され、ここで、R16は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールから選択され、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールから選択され、および
およびRは、各々独立して、水素、アルキル、置換アルキル、C3−6シクロアルキル、またはアリールから選択されるか、
あるいは、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって結合し、酸素または窒素から選択される最大1個の他のヘテロ原子を含有する5〜6員の飽和環を示す}
で示される複素環メチレンから選択され;
mは0−6であり;および
ARは、3〜16個の炭素原子を含有し、1個または複数のヘテロ原子を所望により含有していてもよい環状または多環芳香族環であり、ただし、炭素数が3である場合、芳香族環は、少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、炭素数が4である場合、芳香族環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、アルキル、置換アルキル、アリール、置換シクロアルキル、置換アリール、アリールオキシ、オキソ、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)NR1011、−S(O)NR1011、−S(O)および保護−OHからなる群より選択される1個または複数の置換基で所望により置換されていてもよく、
ここで、nは0−2であり、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり、および
10およびR11は、独立して、水素、シクロアルキル、C−C12アリール、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、アルキルまたはアルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒドロキシ、−C(O)OR、−S(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロゲン、アリール、置換アリールおよび保護−OHからなる群より選択される1個または複数の置換基で置換されるアルキルであるか、
あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって結合し、酸素または窒素から選択される最大1個の他のヘテロ原子を含有する5〜6員の飽和環を示し、ここで、Rは上記と同義であり、nは0−2である;
ただし、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、置換アリール基または式(III)で示される複素環メチレン基である]
で示される化合物および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルが含まれる。
本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、治療上有効な量の式(I)の非ペプチドTPO受容体アゴニストを該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、式(I)の治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明には、医薬担体および本発明の方法に有用な化合物を含む医薬組成物が含まれる。
本発明には、非ペプチドTPO受容体アゴニストをさらなる活性成分と共投与する方法も含まれる。
図1は、化合物Aで処置されるCCRF−CEMリンパ芽球性T細胞白血病細胞のインビトロ反応を示す。 図2は、化合物Aで処置されるK562慢性骨髄性白血病細胞のインビトロ反応を示す。 図3は、化合物Aで処置されるMOLT−4急性リンパ芽球性T細胞白血病細胞のインビトロ反応を示す。 図4は、化合物Aで処置されるRPMI−8226形質細胞腫細胞のインビトロ反応を示す。 図5は、化合物Aで処置されるSR免疫芽球性・大細胞型白血病細胞のインビトロ反応を示す。
本発明は、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物における癌および前癌性症候群の治療方法であって、治療上有効な量の上記の式(I)の化合物を含む、非ペプチドTPO受容体アゴニストを該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
適当には、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、該癌が、脳(グリオーマ)、膠芽細胞腫、白血病、バナヤン−ゾナナ(Bannayan−Zonana)症候群、コーデン病、レルミット・デュクロ(Lhermitte−Duclos)病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、精巣癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞種または甲状腺癌から選択されるところの方法に関する。
適当には、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、該癌が、リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、急性リンパ性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、免疫芽球性・大細胞型白血病、マントル細胞白血病、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、または赤白血病から選択されるところの方法に関する。
適当には、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、該癌が、悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫または濾胞性リンパ腫から選択されるところの方法に関する。
適当には、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、該癌が、神経芽細胞種、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽腔癌、口腔癌(buccal cancer)、口腔癌(cancer of the mouth)、GIST(消化管間質腫瘍)または精巣癌から選択されるところの方法に関する。
適当には、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、該前癌性症候群が、頸部上皮内癌、原因不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)、骨髄異形成症候群、無形成性貧血、頸部病変、皮膚母斑(前メラノーマ)、前立腺上皮内(管内)腫瘍(PIN)、非浸潤性乳管癌(DCIS)、結腸ポリープまたは劇症肝炎もしくは肝硬変(特に、ウイルス誘発性肝炎)から選択され、その全てが癌に進行しうるところの方法に関する。
本発明の有用な式(I)の化合物には、式(VI):
Figure 2010519221
[式中:
R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−(CHOR、−C(O)OR、ホルミル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アリール、置換アリール、置換アルキル、−S(O)、シクロアルキル、−NR、保護−OH、−CONR、ホスホン酸、スルホン酸、ホスフィン酸または−SONRから選択され、ここで、
pは0−6であり、
nは0−2であり、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールであり、および
およびRは、各々独立して、水素、アルキル、置換アルキル、C3−6シクロアルキル、またはアリールから選択されるか、
あるいは、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって結合し、酸素または窒素から選択される最大1個の他のヘテロ原子を含有する5〜6員の飽和環を示し;
15は、アルキル、C−C12アリール、ヒドロキシ、アルコキシ、置換アルキル、置換C−C12アリールおよびハロゲンからなる群より選択され;
mは0−6であり;および
Yは、アルキル、置換アルキルまたは3〜14個の炭素原子を含有し、所望により1〜3個のヘテロ原子を含有していてもよい環状もしくは多環芳香族環から選択され、ただし、炭素原子数が3である場合、芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、炭素原子数が4である場合、芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、ヒドロキシ、アリールオキシ、アルコキシ、シクロアルキル、ニトロ、シアノ、ハロゲンおよび保護−OHからなる群より選択される1個または複数の置換基で所望により置換されていてもよい;
ただし、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、置換アリール基である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルが含まれる。
本発明の有用な化合物には、式(VI)[式中:Rは置換アリールであって、Rは水素であるか;または、Rは水素であって、Rは置換アリールのいずれかであり;
いずれの場合においても:
およびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アリール、置換アリール、置換アルキル、シクロアルキル、ホスホン酸、ホスフィン酸またはスルホン酸から選択され;
15は、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、アルコキシおよびハロゲンからなる群より選択され;
mは0−4であり;および
Yは、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され、ここで、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルは、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、置換C−C12アリール、アルコキシおよびハロゲンからなる群より選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルが含まれる。
本発明の有用な化合物には、式(VI)[式中:Rは置換C−C12アリールであり;
は水素であり;
およびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、置換アルキルまたはシクロアルキルから選択され;
15は、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、アルコキシおよびハロゲンからなる群より選択され;
mは0−2であり;および
Yは、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され、ここで、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルは、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、置換C−C12アリール、アルコキシおよびハロゲンからなる群より選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルが含まれる。
本発明の有用な化合物には、式(VI)[式中:Rは、置換フェニルまたはピリジニル環であり;
は水素であり;
およびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、置換アルキルまたはハロゲンから選択され;
15は、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C−C12アリールおよびハロゲンからなる群より選択され;
mは0であり;および
Yは、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され、ここで、フェニル、ピリジニルまたはピリミジニルは、アルキル、置換アルキル、C−C12アリール、置換C−C12アリール、アルコキシおよびハロゲンからなる群より選択される1〜3個の置換基で所望により置換されていてもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルが含まれる。
本発明の有用な化合物には、
3’−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル;
1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸;
3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸;
および/またはその医薬上許容される塩が含まれる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストには、
WO 02/59099;
WO 02/59100;
EP 1 207 155;
EP 1 253 142A1;
WO 01/92211 A1;
WO 01/53267−A1;
WO 03/62233
WO 02/62775
EP 1 104 674−A1;および
WO 01/07423−A1に記載の非ペプチド化合物が含まれる。
本発明の有用な上記の出願の化合物には、
N−[4−(5−ブロモ−2−チエニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−[(Z)−(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]ベンズアミド;
N−[4−(3,4−ジメチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−[(Z)−(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]ベンズアミド;
N−{4−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−4−[(Z)−(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]ベンズアミド;
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−[(Z)−(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]ベンズアミド;および
(2E)−3−[4−({[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}カルボニル)フェニル]−2−メチル−2−プロペン酸;
および/またはその医薬上許容される塩が含まれる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストには、
WO 99/11262に記載の非ペプチド化合物が含まれる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストには、
国際出願日が2005年5月27日である国際出願番号PCT/US05/018924;国際公開番号WO 05/118551および国際公開日2005年12月15日、
国際出願日が2005年10月21日である国際出願番号PCT/US05/038055;国際公開番号WO 06/047344および国際公開日2006年5月4日、
国際出願日が2006年11月21日である国際出願番号PCT/US06/045129;国際公開番号WO 07/062078および国際公開日2007年5月31日、および
国際出願日が2007年3月14日である国際出願番号PCT/US07/006547;国際公開番号WO 07/106564および国際公開日2007年9月20日に記載の非ペプチド化合物が含まれる。
WO 05/118551、WO 06/047344、WO 07/062078およびWO 07/106564における最終生成物である化合物は本発明において有用であり、これらの化合物は、出典明示により本明細書に含まれる。
無塩化合物としてのまたはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルの形態における、WO 07/106564の実施例4の生成物である化合物、3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸は、本発明の有用な化合物である。
無塩化合物としてのまたは医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルの形態における、WO 07/106564の実施例6の生成物である化合物、2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸は、本発明の有用な化合物である。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストには、
国際出願日が2003年9月29日である国際出願番号PCT/JP03/01241;国際公開番号WO 04/029049および国際公開日2004年4月8日、2005年に記載の非ペプチド化合物が含まれる。
WO 04/029049における最終生成物である化合物(その塩と非塩の形態の両方)は、本発明において有用であり、これらの化合物は、出典明示により本明細書に含まれる。
適当には、WO 04/029049における最終生成物である化合物は、無塩化合物(以下、化合物E)としての、またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルの形態における1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸である。適当には、該塩は、マレイン酸塩(以下、化合物F)である。化合物Fの構造は、以下に示される。
Figure 2010519221
非ペプチドTPO受容体アゴニストは、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明の方法に用いられる。
本明細書に用いられる「保護ヒドロキシ」または「保護−OH」なる語は、例えば、Theodora W.Greeneによる「Protective Groups In Organic Synthesis」,Wiley−Interscience,1981,New Yorkに記載されるように、当該分野における通常の保護基によって保護されうる、アルコール性またはカルボン酸性−OHを意味する。保護ヒドロキシ基を含有する化合物はまた、本発明の医薬上活性な化合物の調製における中間体として有用でありうる。
本明細書に用いられる「アリール」なる語は、特に明記しない限り、1〜14個の炭素原子を含有し、所望により1〜5個のヘテロ原子を含有していてもよい、環状または多環芳香族環を意味する、ただし、炭素原子数が1である場合、芳香族環は少なくとも4個のヘテロ原子を含有し、炭素原子数が2である場合、芳香族環は少なくとも3個のヘテロ原子を含有し、炭素原子数が3である場合、芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、炭素原子数が4である場合、芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。
本明細書に用いられる「C−C12アリール」なる語は、特に明記しない限り、フェニル、ナフタレン、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジン、ビフェニル、キノリン、ピリミジン、キナゾリン、チオフェン、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾールおよびテトラゾールを意味する。
式(I)および(II)の化合物に言及する場合、本明細書に用いられる「置換」なる語は、特に明記しない限り、対象の化学部位が、−CO20、アリール、−C(O)NHS(O)20、−NHS(O)20、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、−C(O)NR2122、アシルオキシ、アルキル、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、−(CHC(O)OR、−S(O)、ニトロ、テトラゾール、シアノ、オキソ、ハロゲン、トリフルオロメチル、保護−OHおよび式(III):
Figure 2010519221
[式中:gは0−6であり;Rは水素またはアルキルであり;R20は、水素、C−Cアルキル、アリールまたはトリフルオロメチルから選択され;R21およびR22は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールまたはトリフルオロメチルから選択され;V、W、XおよびZは、各々独立して、O、S、またはNR16(式中:R16は水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールから選択される)から選択され;および、nは0−2である]
で示される複素環メチレン置換基からなる群より選択される1個または複数の置換基を有することを意味する。
式(V)および(VI)の化合物に言及する場合、「置換」なる語は、特に明記しない限り、対象の化学部位が、−CO20、アリール、−C(O)NHS(O)20、−NHS(O)20、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、−C(O)NR2122、アシルオキシ、アルキル、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、−(CHC(O)OR、−S(O)、ニトロ、テトラゾール、シアノ、オキソ、ハロゲン、トリフルオロメチルおよび保護−OH(式中:gは0−6であり、Rは水素またはアルキルであり、R20は水素、C−Cアルキル、アリールまたはトリフルオロメチルから選択され、R21およびR22は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールまたはトリフルオロメチルから選択され、およびnは0−2である)から選択される1個または複数の置換基を有することを意味する。
本明細書に用いられる「アルコキシ」なる語は、−OCHおよび−OC(CHCHを含む、−Oアルキル(式中:アルキルは、本明細書の記載と同義である)を意味する。
本明細書に用いられる「シクロアルキル」なる語は、特に明記しない限り、非芳香族、不飽和または飽和、環状または多環C−C12を意味する。
本明細書に用いられるシクロアルキルおよび置換シクロアルキル置換基の例として、シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシル、プロピル4−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−カルボキシシクロヘキシル、シクロプロピルおよびシクロペンチルが挙げられる。
本明細書に用いられる「アシルオキシ」なる語は、−OC(O)アルキル(式中:アルキルは本明細書の記載と同義である)を意味する。本明細書に用いられるアシルオキシ置換基の例として、−OC(O)CH、−OC(O)CH(CHおよび−OC(O)(CHCHが挙げられる。
本明細書に用いられる「N−アシルアミノ」なる語は、−N(H)C(O)アルキル(式中:アルキルは本明細書の記載と同義である)を意味する。本明細書に用いられるN−アシルアミノ置換基の例として、−N(H)C(O)CH、−N(H)C(O)CH(CHおよび−N(H)C(O)(CHCHが挙げられる。
本明細書に用いられる「アリールオキシ」なる語は、−Oアリール{式中:アリールは、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、トリフルオロメチル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、−(CHC(O)OR、−S(O)、ニトロ、シアノ、ハロゲンおよび保護−OH(式中:gは0−6であり、Rは水素またはアルキルであり、およびnは0−2である)からなる群より選択される1個または複数の置換基で所望により置換されていてもよいフェニル、ナフチル、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジルまたはビフェニルである}を意味する。本明細書に用いられるアリールオキシ置換基の例として、フェノキシ、4−フルオロフェニルオキシおよびビフェニルオキシが挙げられる。
本明細書に用いられる「ヘテロ原子」なる語は、酸素、窒素または硫黄を意味する。
本明細書に用いられる「ハロゲン」なる語は、臭素、ヨウ素、塩素またはフッ素から選択される置換基を意味する。
本明細書に用いられる「アルキル」なる語およびその派生語ならびに全ての炭素鎖におけるその用語は、直線状または分岐、飽和または不飽和炭化水素鎖を意味し、特に明記しない限り、炭素鎖は1〜12個の炭素原子を含有するであろう。本明細書に用いられるアルキル置換基の例として、−CH、−CH−CH、−CH−CH−CH、−CH(CH、−C(CH、−(CH−CH、−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH−CH、−CH=CH、および−C≡C−CHが挙げられる。
本明細書に用いられる「治療すること」なる語およびその派生語は、予防的および治療的療法を意味する。予防的療法は、例えば、対象が癌を発症する危険性が高いと考えられる場合、例えば、対象が濃厚な癌の家族歴を有する場合、または対象が発現物質に曝されている場合に適している。
本発明の化合物の予防的使用は、多数の原因因子が対象に存在する場合を意図とする。本発明の方法の予防的使用には、限定されるものではないが、検出できない癌を伴うヘビースモーカーの治療が含まれる。
本明細書に用いられる「治療範囲内」、「治療すること」および「治療上有効な量」なる語句およびその派生語は、特に明記しない限り、例えば、研究者または臨床医によって探求されている組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的反応を引き起こすであろう非ペプチドTPO受容体アゴニストの量を意味する。さらに、「治療上有効な量」なる語は、かかる量を得ていない対応する対象と比べて、癌の改善された治療、治癒、予防、重症度の緩和または改善をもたらす、任意の量を意味する。
癌は、多数の原因因子を有することが知られている。本発明は、病態を引き起こす因子または複数の因子の有無を問わず、癌の治療に関する。本発明の治療上活性な化合物はまた、病態の原因因子または複数の因子が知られていないかまたは未だに同定されていない場合に、癌の治療に有用である。
当業者は、本発明の方法によって投与するための、対象が、例えば、肺癌に罹患しやすいかまたはその危険性がある適当な状況を決定しうるであろう。
本明細書に用いられる「非ペプチド」なる語句は、天然アミノ酸を主成分としない化合物、またはタンパク質もしくはペプチドを意味する。適当には、「非ペプチド」は、1,500ダルトン以下、適当には、1,000ダルトン以下の分子量を有する低分子化合物である。
上記の「主成分」なる語は、天然に存在するアミノ酸残基の約60重量%を意味する。
本明細書に記載の特定の化合物は、1個または複数のキラル原子を含有していてもよく、あるいは2種のエナンチオマーとして存在していてもよい。したがって、本発明の化合物には、エナンチオマーの混合物ならびに精製エナンチオマーまたは鏡像異性的に豊富な混合物が含まれる。また、全ての互変異性体および互変異性体の混合物は、本発明の化合物の範囲内に含まれることが理解される。
本明細書に記載の特定化合物は、溶質(例えば、式Iの化合物またはその塩)および溶媒によって形成される可変の化学量の複合体であると理解されている溶媒和物を形成しうる。本発明のためのかかる溶媒は、溶質の生物活性を妨げないものでありうる。適当な溶媒の例として、限定されるものではないが、水、メタノール、エタノールおよび酢酸が挙げられる。好ましくは、用いられる溶媒は、医薬上許容される溶媒である。適当な医薬上許容される溶媒の例として、限定されるものではないが、水、エタノールおよび酢酸が挙げられる。最も好ましくは、用いられる溶媒は水である。
本発明の化合物は、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明の方法に用いられる。−COOHまたは−OH基が存在する場合、医薬上許容されるエステルは、持続放出またはプロドラッグ処方として用いるために、例えば、−COOHについてメチル、エチル、ピバロイルオキシメチルなど、および−OHについて酢酸塩、マレイン酸塩など、ならびに溶解度または加水分解特性を修飾するための当該分野にて既知のそれらのエステルが用いられうる。
本発明の化合物の医薬上許容される塩は、当業者によって容易に調製される。
式Iの化合物は、その全ての開示内容を出典明示により本明細書の一部とする、国際出願日が2001年5月24日である国際出願番号PCT/US01/16863;国際公開番号WO 01/89457および国際公開日2001年11月29日において、TPO受容体アゴニストとして、特に血小板産生の促進および血小板減少症の治療に有用であるとして、その医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルと一緒に開示および主張されている。式Iの化合物またはその塩、水和物、溶媒和物またはエステルは、国際出願番号PCT/US01/16863に記載のとおりに調製される。国際出願番号PCT/US01/16863に記載の化合物のビス−(モノエタノールアミン)塩は、国際出願日が2003年5月21日である、国際出願番号PCT/US03/16255;国際公開番号WO 03/098992および国際公開日2003年12月4日に記載される。
本明細書に記載される癌の治療は、非ペプチドTPO受容体アゴニストの投与によって達成され、任意の特定の作用メカニズムに限定されるものではない。
本明細書に記載される前癌性症候群の治療は、非ペプチドTPO受容体アゴニストの投与によって達成され、任意の特定の作用メカニズムに限定されるものではない。
前癌性症候群の治療に言及する場合、本明細書に用いられる「共投与」およびその派生語は、本明細書に記載の非ペプチドTPO受容体アゴニスト、および前癌性症候群の治療に有用であることが知られている、さらなる活性成分または複数の成分の同時投与または個々の連続投与の任意の方法のいずれかを意味する。本明細書に用いられる、さらなる活性成分または複数の成分なる語には、既知のまたは前癌性症候群の治療が必要な患者に投与した場合に有利な特性を立証する任意の化合物または治療剤が含まれる。好ましくは、同時投与でなければ、化合物は、相互に極めて接近した時間で投与される。さらに、化合物が同一の剤形で投与されるかどうかは問題ではなく、例えば、1の化合物は局所投与であってもよく、別の化合物は経口投与であってもよい。
癌の治療に言及する場合、本明細書に用いられる「共投与」なる語およびその派生語は、化学療法および放射線治療を含む、本明細書に記載の非ペプチドTPO受容体アゴニスト、および癌の治療に有用であることが知られている、さらなる活性成分または複数の成分の同時投与または個々の連続投与の任意の方法のいずれかを意味する。本明細書に用いられる、さらなる活性成分または複数の成分なる語には、既知のあるいは癌または関節炎の治療が必要な患者に投与した場合に有利な特性を立証する任意の化合物または治療剤が含まれる。好ましくは、同時投与でなければ、化合物は、相互に極めて接近した時間で投与される。さらに、化合物が同一の剤形で投与されるかどうかは問題ではなく、例えば、1の化合物は局所投与であってもよく、別の化合物は経口投与であってもよい。
典型的には、治療すべき感受性腫瘍に対して活性を有する任意の抗癌剤は、本発明における癌の治療において共投与されてもよい。かかる薬剤の例は、V.T.DevitaおよびS.Hellman(編集者)によるCancer Principles and Practice of Oncology,第6版(2001年2月15日),Lippincott Williams & Wilkins Publishersにて見出されうる。薬剤の組み合わせは、薬剤の特有の特性および関連する癌に基づき、有用であることが当業者は理解しうるであろう。本発明の有用な典型的抗癌剤には、限定されるものではないが、抗微小管剤、例えば、ジテルペノイドおよびビンカ・アルカロイド;白金配位錯体;アルキル化剤、例えば、ナイトロジェン・マスタード、オキサザホスホリン、アルキルスルホン酸塩、ニトロソウレア、およびトリアジン;抗生剤、例えば、アントラサイクリン系、アクチノマイシン系およびブレオマイシン系;トポイソメラーゼII阻害薬、例えば、エピポドフィロトキシン;代謝拮抗薬、例えば、プリンおよびピリミジン類似体ならびに抗葉酸化合物;トポイソメラーゼI阻害薬、例えば、カンプトテシン;ホルモンおよびホルモン類似体;シグナル伝達経路阻害薬;非受容体型チロシンキナーゼ血管形成阻害薬;免疫療法薬;アポトーシス促進剤;および細胞周期シグナル伝達阻害薬が挙げられる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストとの組み合わせまたは共投与に用いるためのさらなる活性成分または複数の成分(抗癌剤)の例は、化学療法剤である。
抗微小管または抗有糸分裂剤は、細胞周期のM期または有糸分裂期の微小管または腫瘍細胞に対して活性な周期特異的薬剤である。抗微小管剤の例として、限定されるものではないが、ジテルペノイドおよびビンカ・アルカロイドが挙げられる。
自然源に由来する、ジテルペノイドは、細胞周期のG/M期で作用する周期特異的抗癌剤である。ジテルペノイドが、微小管のβ−チュブリンサブユニットと結合することによって、該タンパク質を安定させると考えられている。次いで、タンパク質の分解は、有糸分裂が停止した後、細胞死によって抑制されるように思われる。ジテルペノイドの例として、限定されるものではないが、パクリタキセルおよびその類似体ドセタキセルが挙げられる。
パクリタキセル、(2R,3S)−N−ベンゾイル−3−フェニルイソセリンとの5β,20−エポキシ−1,2α,4,7β,10β,13α−ヘキサ−ヒドロキシタクス−11−エン−9−オン 4,10−二酢酸エステル 2−安息香酸エステル 13−エステルは、パシフィック・ユー・トゥリーのタイヘイヨウイチイ(Pacific yew tree Taxus brevifolia)から単離された天然ジテルペン生成物であり、注射溶液TAXOL(登録商標)として商業的に入手可能である。それは、テルペンのタキサンファミリーのメンバーである。それは、化学およびX線結晶法によってその構造を特徴付けた、Waniら.J.Am.Chem,Soc.,93:2325.1971)によって、1971年に最初に単離された。その活性に関する1のメカニズムは、チュブリンに対するパクリタキセルの結合能に関連し、それによって、癌細胞増殖を阻害する。Schiffら,Proc.Natl,Acad,Sci.USA,77:1561−1565(1980);Schiffら,Nature,277:665−667(1979);Kumar,J.Biol,Chem,256:10435−10441(1981)。いくつかのパクリタキセル誘導体の合成および抗癌活性の総説について、D.G.I.Kingstonら,Studies in Organic Chemistry vol.26,タイトル「New trends in Natural Products Chemistry 1986」,Attaur−Rahman,P.W.Le Quesne,Eds.(Elsevier,Amsterdam,1986) pp219−235を参照のこと。
パクリタキセルは、米国において難治性卵巣癌の治療の臨床的用途(Markman etら,Yale Journal of Biology and Medicine,64:583,1991;McGuireら,Ann.lntem,Med.,111:273,1989)および乳癌の治療(Holmesら,J.Nat.Cancer Inst.,83:1797,1991)が承認されている。皮膚の腫瘍(Einzigら,Proc.Am.Soc.Clin.Oncol.,20:46)および頭頸部癌(Forastireら,Sem.Oncol.,20:56,1990)の治療の候補になる可能性がある。化合物はまた、多発性嚢胞腎(Wooら,Nature,368:750.1994)、肺癌およびマラリアの治療の可能性を示す。パクリタキセルでの患者の治療は、閾値濃度(50nM)を超える投与期間に関連した骨髄抑制(多細胞系統,Ignoff,R.J.ら,Cancer Chemotherapy Pocket Guide,1998)を引き起こす(Kearns,C.M.ら,Seminars in Oncology,3(6) p.16−23,1995)。
ドセタキセル、(2R,3S)−N−カルボキシ−3−フェニルイソセリン,N−tert−ブチルエステル,5β−20−エポキシ−1,2α,4,7β,10β,13α−ヘキサヒドロキシタクス−11−エン−9−オン 4−酢酸エステル 2−安息香酸エステルとの13−エステル,三水和物は、TAXOTERE(登録商標)の注射溶液として商業的に入手可能である。ドセタキセルは、乳癌の治療に用いられる。ドセタキセルは、ヨーロッパ・ユー・トゥリー(European Yew tree)の針葉から抽出される、天然前駆体、10−デアセチル−バッカチンIIIを用いて調製される、任意の量のパクリタキセルの半合成誘導体である。ドセタキセルの用量制限毒性は好中球減少症である。
ビンカ・アルカロイドは、ツルニチニチソウ植物に由来する周期特異的抗癌剤である。ビンカ・アルカロイドは、チュブリンに特異的に結合することによって細胞周期のM期(有糸分裂)で作用する。その結果として、結合したチュブリン分子は、微小管に重合することはできない。有糸分裂は、細胞死が起こるによって中期で停止すると考えられる。ビンカ・アルカロイドの例として、限定されるものではないが、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンが挙げられる。
ビンブラスチン、ビンブラスチン硫酸塩は、VELBAN(登録商標)で注射溶液として商業的に入手可能である。種々の固形腫瘍の二次療法として用いられる可能性を有するけれども、精巣癌およびホジキン病を含む種々のリンパ腫;ならびにリンパ球性および組織球性リンパ腫の治療で主に用いられる。骨髄抑制は、ビンブラスチンの用量制限副作用である。
ビンクリスチン、ビンブラスチン,22−オキソ−,硫酸塩は、ONCOVIN(登録商標)で注射溶液として商業的に入手可能である。ビンクリスチンは、急性白血病の治療に用いられ、ホジキンおよび非ホジキン悪性リンパ腫の治療計画の用途が見出されている。脱毛症および神経学的作用は、ビンクリスチンの最も一般的な副作用であり、より少ない程度で骨髄抑制および胃腸粘膜炎作用が起こる。
ビノレルビン酒石酸塩(NAVELBINE(登録商標))の注射溶液として商業的に入手可能なビノレルビン、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−C’−ノルビンブラスチン[R−(R,R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオアート(1:2)(塩)]は、半合成ビンカ・アルカロイドである。ビノレルビンは、種々の固形腫瘍、特に、非小細胞肺癌、進行性乳癌、およびホルモン難治性前立腺癌の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤、例えば、シスプラチンと組み合わせて用いられる。骨髄抑制はビノレルビンの最も一般的な用量制限副作用である。
白金配位錯体は、DNAと相互活性である、非周期特異的抗癌剤である。白金錯体は、腫瘍細胞に入り、変化し、アクア化し、腫瘍に対して有害な生物学的効果をもたらすDNAとの鎖内および鎖間架橋を形成する。白金配位錯体の例として、限定されるものではないが、シスプラチンおよびカルボプラチンが挙げられる。
シスプラチン、シス−ジアンミンジクロロ白金は、PLATINOL(登録商標)で注射溶液として商業的に入手可能である。シスプラチンは、転移性精巣および卵巣癌ならびに進行性膀胱癌の治療で主に用いられる。シスプラチンの主な用量制限副作用は、水和および利尿によって制御されうる、腎臓毒性および中毒性難聴である。
カルボプラチン、白金,ジアンミン[1,1−シクロブタン−ジカルボキシレート(2−)−O,O’]は、PARAPLATIN(登録商標)で注射溶液として商業的に入手可能である。カルボプラチンは、進行性卵巣癌の一次および二次治療に主に用いられる。骨髄抑制は、カルボプラチンの用量制限毒性である。
アルキル化剤は、非周期抗癌剤および強力な求電子剤である。典型的には、アルキル化剤は、アルキル化によって、DNA分子の求核部位、例えば、ホスフェート、アミノ、スルフヒドリル、ヒドロキシル、カルボキシル、およびイミダゾール基を介してDNAと共有結合を形成する。かかるアルキル化は、細胞死をもたらす核酸機能を阻止する。アルキル化剤の例として、限定されるものではないが、ナイトロジェン・マスタード、例えば、シクロホスファミド、メルファラン、およびクロラムブシル;アルキル硫酸塩、例えば、ブスルファン;ニトロソウレア、例えば、カルムスチン;およびトリアジン、例えば、ダカルバジンが挙げられる。
シクロホスファミド、2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−1,3,2−オキサザホスホリン 2−オキシド一水和物は、CYTOXAN(登録商標)で注射溶液または錠剤として商業的に入手可能である。シクロホスファミドは、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、および白血病の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。脱毛症、吐き気、嘔吐および白血球減少症は、シクロホスファミドの最も一般的な用量制限副作用である。
メルファラン、4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]−L−フェニルアラニンは、ALKERAN(登録商標)で注射溶液または錠剤として商業的に入手可能である。メルファランは、多発性骨髄腫および卵巣の切除不能上皮性癌の緩和治療に用いられる。骨髄抑制は、メルファランの最も一般的な用量制限副作用である。
クロラムブシル、4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンゼンブタン酸は、LEUKERAN(登録商標)錠として商業的に入手可能である。クロラムブシルは、慢性リンパ性白血病、および悪性リンパ腫、例えば、リンパ肉腫、巨大濾胞性リンパ腫、およびホジキン病の緩和治療に用いられる。骨髄抑制は、クロラムブシルの最も一般的な用量制限副作用である。
ブスルファン、1,4−ブタンジオール ジメタンスルホナートは、MYLERAN(登録商標)錠として商業的に入手可能である。ブスルファンは、慢性骨髄性白血病の緩和治療に用いられる。骨髄抑制は、ブスルファンの最も一般的な用量制限副作用である。
カルマスティン、1,3−[ビス(2−クロロエチル)−1−ニトロソウレアは、BiCNU(登録商標)で1ビンの凍結乾燥物質として商業的に入手可能である。カルマスティンは、脳腫瘍、多発性骨髄腫、ホジキン病、および非ホジキンリンパ腫に対し単剤としてまたは他の薬剤と組み合わせて緩和治療に用いられる。遅発性骨髄抑制は、カルマスティンの最も一般的な用量制限副作用である。
ダカルバジン、5−(3,3−ジメチル−1−トリアゼノ)−イミダゾール−4−カルボキサミドは、DTIC−Dome(登録商標)で1ビンの物質として商業的に入手可能である。ダカルバジンは、転移性悪性メラノーマの治療におよびホジキン病の二次治療に他の薬剤と組み合わせて用いられる。吐き気、嘔吐、および拒食症は、ダカルバジンの最も一般的な用量制限副作用である。
抗菌抗癌剤は、DNAに結合するかまたは挿入する、非周期特異的薬剤である。典型的には、かかる作用は、細胞死を引き起こす核酸の通常の機能を阻止する、安定なDNA複合体または鎖切断をもたらす。抗菌抗癌剤の例として、限定されるものではないが、アクチノマイシン、例えば、ダクチノマイシン、アントラサイクリン、例えば、ダウノルビシンおよびドキソルビシン;およびブレオマイシンが挙げられる。
アクチノマイシンDとしても知られている、ダクチノマイシンは、COSMEGEN(登録商標)として注射剤形態で商業的に入手可能である。ダクチノマイシンは、ウィルムス腫瘍および横紋筋肉腫の治療に用いられる。吐き気、嘔吐、および拒食症は、ダクチノマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。
ダウノルビシン、(8S−シス−)−8−アセチル−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12−ナフタセンジオン塩酸塩は、DAUNOXOME(登録商標)でリポソーム注射剤型としてまたはCERUBIDINE(登録商標)で注射剤型として商業的に入手可能である。ダウノルビシンは、急性非リンパ性白血病および進行性HIV関連カポジ肉腫の治療における寛解導入に用いられる。骨髄抑制は、ダウノルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。
ドキソルビシン、(8S,10S)−10−[(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソ−ヘキソピラノシル)オキシ]−8−グリコロイル,7,8,9,10−テトラヒドロ−6,8,11−トリヒドロキシ−1−メトキシ−5,12−ナフタセンジオン塩酸塩は、RUBEX(登録商標)またはADRIAMYCIN RDF(登録商標)で注射剤形態として商業的に入手可能である。ドキソルビシンは、急性リンパ性白血病および急性骨髄芽球性白血病の治療に主に用いられるが、いくつかの固形腫瘍およびリンパ腫の治療においても有用な成分である。骨髄抑制は、ドキソルビシンの最も一般的な用量制限副作用である。
ブレオマイシン、ストレプトミセス・バーチシラス(Streptomyces verticillus)株から単離された細胞毒性糖ペプチド抗生物質の混合物は、BLENOXANE(登録商標)として商業的に入手可能である。ブレオマイシンは、単剤としてまたは他の薬剤と組み合わせて、扁平上皮癌、リンパ腫、および精巣癌の緩和治療として用いられる。肺および皮膚毒性は、ブレオマイシンの最も一般的な用量制限副作用である。
トポイソメラーゼII阻害薬には、限定されるものではないが、エピポドフィロトキシンが含まれる。
エピポドフィロトキシンは、マンドレーク植物に由来する周期特異的抗癌剤である。エピポドフィロトキシンは、典型的には、DNA鎖切断をもたらすトポイソメラーゼIIおよびDNAと三重複合体を形成することによって、細胞周期のSおよびG期の細胞に作用する。鎖切断が累積し、細胞死が起こる。エピポドフィロトキシンの例として、限定されるものではないが、エトポシドおよびテニポシドが挙げられる。
エトポシド、4’−デメチル−エピポドフィロトキシン 9[4,6−0−(R)−エチリデン−β−D−グリコピラノシド]は、VePESID(登録商標)で注射溶液またはカプセルとして商業的に入手可能であり、VP−16として一般的に知られている。エトポシドは、精巣癌および非小細胞肺癌の治療において単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。骨髄抑制は、エトポシドの最も一般的な副作用である。白血球減少症の発症は、血小板減少症より重症化する傾向にある。
テニポシド、4’−デメチル−エピポドフィロトキシン 9[4,6−0−(R)−テニリデン−β−D−グリコピラノシド]は、VUMON(登録商標)で注射溶液として商業的に入手可能であり、VM−26として一般的に知られている。テニポシドは、子供の急性白血病の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。骨髄抑制は、テニポシドの最も一般的な用量制限副作用である。テニポシドは、白血球減少症および血小板減少症の両方を誘発しうる。
代謝拮抗抗癌剤は、DNA合成を阻害することによってまたはプリンもしくはピリミジン塩基合成を阻害し、DNA合成を制限することによって、細胞周期のS期(DNA合成)で作用する周期特異的抗癌剤である。結果として、S期は進行せず、細胞死が起こる。代謝拮抗抗癌剤の例として、限定されるものではないが、フルオロウラシル、メトトレキサート、シタラビン、メカプトプリン、チオグアニン、およびゲムシタビンが挙げられる。
5−フルオロウラシル、5−フルオロ−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンは、フルオロウラシルとして商業的に入手可能である。5−フルオロウラシルの投与は、チミジル酸合成の阻害を引き起こし、また、RNAおよびDNAの両方に組み込まれる。その結果は、典型的には、細胞死である。5−フルオロウラシルは、乳癌、結腸癌、直腸癌、胃癌および膵臓癌の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。骨髄抑制および粘膜炎は、5−フルオロウラシルの用量制限副作用である。他のフルオロピリミジン類似体には、5−フルオロデオキシウリジン(フロクスウリジン)および5−フルオロデオキシウリジン一リン酸塩が含まれる。
シタラビン、4−アミノ−1−β−D−アラビノフラノシル−2(1H)−ピリミジノンは、CYTOSAR−U(登録商標)として商業的に入手可能であり、Ara−Cとして一般的に知られている。シタラビンが、成長DNA鎖の末端にシタラビンを組み込むことによるDNA鎖延長を阻害することによって、S期で細胞周期特異性を示すことが考えられる。シタラビンは、急性白血病の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。他のシチジン類似体には、5−アザシチジンおよび2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン(ゲムシタビン)が含まれる。シタラビンは、白血球減少症、血小板減少症、および粘膜炎を誘発する。
メルカプトプリン、1,7−ジヒドロ−6H−プリン−6−チオン一水和物は、PURINETHOL(登録商標)として商業的に入手可能である。メルカプトプリンは、未だ詳細不明のメカニズムでDNA合成を阻害することによって、S期で細胞周期特異性を示す。メルカプトプリンは、急性白血病の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。骨髄抑制および胃腸粘膜炎は、高用量のメルカプトプリンの予想される副作用である。有用なメルカプトプリン類似体はアザチオプリンである。
チオグアニン、2−アミノ−1,7−ジヒドロ−6H−プリン−6−チオンは、TABLOID(登録商標)として商業的に入手可能である。チオグアニンは、未だ詳細不明のメカニズムでDNA合成を阻害することによって、S期で細胞周期特異性を示す。チオグアニンは、急性白血病の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。白血球減少症、血小板減少症、および貧血を含む、骨髄抑制は、チオグアニン投与の最も一般的な用量制限副作用である。しかしながら、胃腸の副作用が起こり、用量制限することができる。他のプリン類似体には、ペントスタチン、エリスロヒドロキシノニルアデニン、リン酸フルダラビン、およびクラドリビンが含まれる。
ゲムシタビン、2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロシチジン一塩酸塩(β−異性体)は、GEMZAR(登録商標)として商業的に入手可能である。ゲムシタビンは、G1/S境界を介して細胞の進行を阻害することによって、S期で細胞周期特異性を示す。ゲムシタビンは、局所進行性小細胞肺癌の治療においてシスプラチンと組み合わせて、局所進行性膵臓癌の治療において単独で用いられる。白血球減少症、血小板減少症、および貧血を含む、骨髄抑制は、ゲムシタビン投与の最も一般的な用量制限副作用である。
メトトレキサート、N−[4[[(2,4−ジアミノ−6−プテリジニル)メチル]メチルアミノ]ベンゾイル]−L−グルタミン酸は、メトトレキサートナトリウムとして商業的に入手可能である。メトトレキサートは、プリン・ヌクレオチドおよびチミジル酸の合成に必要であるジヒドロ葉酸レダクターゼの阻害を介してDNA合成、修復および/または複製を阻害することによって、S期で特異的に細胞周期作用を示す。メトトレキサートは、絨毛癌、髄膜白血病、非ホジキンリンパ腫、ならびに乳癌、頭部癌、頸部癌、卵巣癌および膀胱癌の治療において、単剤としてまたは他の化学療法剤と組み合わせて用いられる。骨髄抑制(白血球減少症、血小板減少症、および貧血)および粘膜炎は、メトトレキサート投与の予想される副作用である。
カンプトセシンおよびカンプトセシン誘導体を含む、カンプトセシン系は、トポイソメラーゼI阻害薬として入手可能であるかまたは開発中である。カンプトセシン細胞毒性活性は、そのトポイソメラーゼI阻害活性に関連すると考えられている。カンプトセシンの例として、限定されるものではないが、イリノテカン、トポテカン、および下記の種々の光学形態の7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20−カンプトセシンが挙げられる。
イリノテカンHCl、(4S)−4,11−ジエチル−4−ヒドロキシ−9−[(4−ピペリジノピペリジノ)カルボニルオキシ]−1H−ピラノ[3’,4’,6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,14(4H,12H)−ジオン塩酸塩は、注射溶液CAMPTOSAR(登録商標)として商業的に入手可能である。
イリノテカンは、その活性代謝物SN−38と一緒に、トポイソメラーゼI−DNA複合体に結合するカンプトセシン誘導体である。細胞毒性は、複製酵素とトポイソメラーゼI:DNA:イリノテカンまたはSN−38との三重複合体の相互作用によって引き起こされる修復不能な二本鎖切断の結果として起こると考えられている。イリノテカンは、結腸または直腸の転移癌の治療に用いられる。イリノテカンHClの用量制限副作用は、好中球減少症を含む、骨髄抑制および下痢を含む、GI作用である。
トポテカンHCl,(S)−10−[(ジメチルアミノ)メチル]−4−エチル−4,9−ジヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,4’,6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,14−(4H,12H)−ジオン一塩酸塩は、注射溶液HYCAMTIN(登録商標)として商業的に入手可能である。トポテカンは、トポイソメラーゼI−DNA複合体に結合し、DNA分子のねじれ歪みに反応してトポイソメラーゼIによって引き起こされる一本鎖切断の再結合を阻害する、カンプトセシン誘導体である。トポテカンは、卵巣の転移癌および小細胞肺癌の二次治療に用いられる。トポテカンHClの用量制限副作用は、骨髄抑制、主に好中球減少症である。
化学名「7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20(R,S)−カンプトセシン」(ラセミ混合物)または「7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20(R)−カンプトセシン」(Rエナンチオマー)または「7−(4−メチルピペラジノ−メチレン)−10,11−エチレンジオキシ−20(S)−カンプトセシン」(Sエナンチオマー)で知られている、ラセミ混合物(R,S)形態ならびにRおよびSエナンチオマーを含む、現在開発中の以下の式A:
Figure 2010519221
で示されるカンプトセシン誘導体も注目されている。製造方法を含む、かかる化合物ならびに関連化合物は、米国特許番号第6,063,923号;第5,342,947号;第5,559,235号;第5,491,237号および係属中の1997年12月24日出願の米国特許出願番号第08/977,217号に記載されている。
ホルモンおよびホルモン類似体は、ホルモン(複数)と癌の成長および/または成長不足の間に関係がある、癌を治療するのに有用な化合物である。癌治療に有用なホルモンおよびホルモン類似体の例として、限定されるものではないが、子供の悪性リンパ腫および急性白血病の治療に有用である副腎皮質ステロイド、例えば、プレドニゾンおよびプレドニゾロン;副腎皮質癌およびエストロゲン受容体を含有するホルモン依存性乳癌の治療に有用なアミノグルテチミドおよび他のアロマターゼ阻害薬、例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール、およびエグゼメスタン;ホルモン依存性乳癌および子宮内膜癌の治療に有用なプロゲストリン、例えば、酢酸メゲストロール;前立腺癌および前立腺肥大症の治療に有用な、エストロゲン、アンドロゲン、および抗アンドロゲン、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロンおよび5α−リダクターゼ、例えば、フィナステライドおよびデュタステライド;ホルモン依存性乳癌および他の感受性癌の治療に有用な、抗エストロゲン、例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン、ならびに選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、例えば、米国特許番号第5,681,835号、第5,877,219号、および第6,207,716号に記載のもの;ならびに、前立腺癌の治療のための黄体形成(leutinizing)ホルモン(LH)および/または卵胞刺激ホルモン(FSH)の放出を刺激するゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)およびその類似体、例えば、LHRHアゴニストおよびアンタゴニスト、例えば、酢酸ゴセレリンおよびロイプロリドが挙げられる。
シグナル伝達経路阻害薬は、細胞内変化を引き起こす化学工程を阻害するかまたは抑制する阻害薬である。本明細書に用いられる、該変化は、細胞増殖または分化である。本発明の有用なシグナル伝達阻害薬には、受容体型チロシンキナーゼ、非受容体型チロシンキナーゼ、SH2/SH3ドメインブロッカー、セリン/トレオニンキナーゼ、ホスファチジルイノシトール−3−キナーゼ、ミオ−イノシトールシグナル伝達およびRas癌遺伝子の阻害薬が含まれる。
複数のプロテインチロシンキナーゼは、細胞増殖の調節に関与する種々のタンパク質のチロシン残基のリン酸化を触媒する。かかるプロテインチロシンキナーゼは、受容体型または非受容体型キナーゼとして大別されうる。
受容体型チロシンキナーゼは、細胞外リガンド結合ドメイン、膜貫通ドメイン、およびチロシンキナーゼドメインを有する膜貫通タンパク質である。受容体型チロシンキナーゼは、細胞増殖の調節に関与し、成長因子受容体と一般に称される。多数のこれらのキナーゼの不適当なまたは制御されない活性化、すなわち、例えば、過剰発現または突然変異による、異常なキナーゼ成長因子活性は、制御されない細胞増殖をもたらすことが示されている。したがって、かかるキナーゼの異常な活性は、悪性組織増殖に関係している。その結果として、かかるキナーゼの阻害薬は、癌の治療方法を提供しうる。成長因子受容体には、例えば、上皮成長因子受容体(EGFR)、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)、erbB2、erbB4、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、免疫グロブリン様および上皮成長因子相同ドメイン(TIE−2)を伴うチロシンキナーゼ、インスリン成長因子−I(IGFI)受容体、マクロファージコロニー刺激因子(cfms)、BTK、ckit、cmet、線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体、Trk受容体(TrkA、TrkB、およびTrkC)、エフリン(eph)受容体、およびRET癌原遺伝子が含まれる。複数の成長因子受容体阻害薬は、開発中であり、リガンドアンタゴニスト、抗体、チロシンキナーゼ阻害薬およびアンチセンス・オリゴヌクレオチドを含む。成長因子受容体および成長因子受容体機能を阻害する物質は、例えば、Kath,John C.,Exp.Opin.Ther.Patents(2000) 10(6):803−818;Shawverら DDT Vol 2,No.2 1997年2月;およびLofts,F.J.ら,「Growth factor receptors as targets」,New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy,ed.Workman,Paul and Kerr,David,CRC press 1994,Londonに記載されている。
成長因子受容体キナーゼではない、チロシンキナーゼは、非受容体型チロシンキナーゼと称される。抗癌剤の標的または潜在的標的である、本発明に用いられる非受容体型チロシンキナーゼには、cSrc、Lck、Fyn、Yes、Jak、cAbl、FAK(焦点接着キナーゼ)、ブルトン型(Bruton)チロシンキナーゼ、およびBcr−Ablが含まれる。かかる非受容体型キナーゼおよび非受容体型チロシンキナーゼ機能を抑制する物質は、Sinh,S.およびCorey,S.J.,(1999) Journal of Hematotherapy and Stem Cell Research 8(5):465−80;およびBolen,J.B.,Brugge,J.S.,(1997) Annual review of Immunology.15:371−404に記載されている。
SH2/SH3ドメインブロッカーは、PI3−K p85サブユニット、Srcファミリーキナーゼ、アダプター分子(Shc、Crk、Nck、Grb2)およびRas−GAPを含む、種々の酵素またはアダプタータンパク質におけるSH2またはSH3ドメイン結合を阻害する物質である。抗癌剤の標的としてのSH2/SH3ドメインは、Smithgall,T.E.(1995),Journal of Pharmacological and Toxicological Methods.34(3) 125−32で検討されている。
MAPキナーゼカスケードブロッカーを含むセリン/トレオニンキナーゼ阻害薬には、Rafキナーゼ(rafk)、マイトジェンまたは細胞外調節キナーゼ(MEK)、および細胞外調節キナーゼ(ERK)の遮断薬;ならびに、PKC(α、β、γ、ε、μ、λ、ι、ζ)、IkBキナーゼファミリー(IKKa、IKKb)、PKBファミリーキナーゼ、aktキナーゼファミリーメンバー、およびTGFβ受容体キナーゼの遮断薬を含むプロテインキナーゼCファミリーメンバー遮断薬が含まれる。かかるセリン/トレオニンキナーゼおよびその阻害薬は、Yamamoto,T.,Taya,S.,Kaibuchi,K.,(1999),Journal of Biochemistry.126(5) 799−803;Brodt,P,Samani,A.,およびNavab,R.(2000),Biochemical Pharmacology,60.1101−1107;Massague,J.,Weis−Garcia,F.(1996) Cancer Surveys.27:41−64;Philip,P.A.,およびHarris,A.L.(1995),Cancer Treatment and Research.78:3−27,Lackey,K.ら Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,(10),2000,223−226;米国特許番号第6,268,391号;およびMartinez−Iacaci,L.ら,Int.J.Cancer(2000),88(1),44−52に記載されている。
PI3−キナーゼ、ATM、DNA−PK、およびKuの遮断薬を含むホスファチジルイノシトール−3−キナーゼファミリーメンバー阻害薬はまた、本発明において有用であってもよい。かかるキナーゼは、Abraham,R.T.(1996),Current Opinion in Immunology.8(3) 412−8;Canman,C.E.,Lim,D.S.(1998),Oncogene 17(25) 3301−3308;Jackson,S.P.(1997),International Journal of Biochemistry and Cell Biology.29(7):935−8;およびZhong,H.ら,Cancer res,(2000) 60(6),1541−1545に記載されている。
ミオ−イノシトールシグナル伝達阻害薬、例えば、ホスホリパーゼC拮抗薬およびミオイノシトール類似体もまた、本発明において注目されている。かかるシグナル伝達阻害薬は、Powis, G.,およびKozikowski A.,(1994) New Molecular Targets for Cancer Chemotherapy ed.,Paul Workman and David Kerr,CRC press 1994,Londonに記載されている。
別グループのシグナル伝達経路阻害薬は、Ras癌遺伝子の阻害薬である。かかる阻害薬には、ファルネシルトランスフェラーゼ、ゲラニル−ゲラニルトランスフェラーゼ、およびCAAXプロテアーゼならびにアンチセンス・オリゴヌクレオチド、リボザイムおよび免疫療法の阻害薬が含まれる。かかる阻害薬は、野生型変種rasを含有する細胞におけるras活性化を阻害することによって、抗増殖剤として作用することが示されている。Ras癌遺伝子阻害は、Scharovsky,O.G.,Rozados,V.R.,Gervasoni,S.I.Matar,P.(2000),Journal of Biomedical Science.7(4) 292−8;Ashby,M.N.(1998),Current Opinion in Lipidology.9(2) 99−102;およびBioChim.Biophys.Acta,(19899) 1423(3):19−30に記載されている。
上記のように、受容体キナーゼリガンド結合に対する抗体アンタゴニストはまた、シグナル伝達阻害薬として機能しうる。該グループのシグナル伝達経路阻害薬には、受容体型チロシンキナーゼの細胞外リガンド結合ドメインに対するヒト化抗体の使用が含まれる。例えば、Imclone C225 EGFR特異的抗体(Green,M.C.ら,Monoclonal Antibody Therapy for Solid Tumors,Cancer Treat.Rev.,(2000),26(4),269−286を参照のこと);Herceptin(登録商標) erbB2抗体(Tyrosine Kinase Signalling in Breast cancer:erbB Family Receptor Tyrosine Kniases,Breast cancer Res.,2000,2(3),176−183を参照のこと);および2CB VEGFR2特異的抗体(Brekken,R.A.ら,Selective Inhibition of VEGFR2 Activity by a monoclonal Anti−VEGF antibody blocks tumor growth in mice,Cancer Res.(2000) 60,5117−5124を参照のこと)。
非受容体型キナーゼ血管形成阻害薬はまた、本発明において有用でありうる。血管形成関連VEGFRおよびTIE2の阻害薬は、シグナル伝達阻害薬に関して上記されている(両受容体は受容体型チロシンキナーゼである)。erbB2およびEGFRの阻害薬は、血管形成、主に、VEGF発現を阻害することが示されているので、通常の血管形成は、erbB2/EGFRシグナル伝達に関係している。したがって、非受容体型チロシンキナーゼ阻害薬は、本発明の化合物と組み合わせて用いられうる。例えば、VEGFR(受容体型チロシンキナーゼ)を認識しないが、リガンドに結合する、抗VEGF抗体;血管形成を阻害するであろうインテグリン(α β)の低分子阻害薬;エンドスタチンおよびアンギオスタチン(非RTK)はまた、開示の化合物と組み合わせて有用であることを立証しうる。(Bruns CJら(2000),Cancer Res.,60:2926−2935;Schreiber AB,Winkler ME,およびDerynck R.(1986),Science,232:1250−1253;Yen Lら.(2000),Oncogene 19:3460−3469を参照のこと)。
免疫療法計画に用いられる薬剤はまた、式(I)の化合物と組み合わせて有用でありうる。免疫反応を生じさせる多数の免疫学的ストラテジーが存在する。これらのストラテジーは、一般には、腫瘍ワクチン分野である。免疫学的アプローチの効果は、低分子阻害薬を用いてシグナル伝達経路の組み合わせ阻害を介して非常に促進されうる。erbB2/EGFRに対する免疫学的/腫瘍ワクチンアプローチの検討は、Reilly RTら.(2000),Cancer Res.60:3569−3576;およびChen Y,Hu D,Eling DJ,Robbins J,およびKipps TJ.(1998),Cancer Res.58:1965−1971で見出される。
アポトーシス促進計画に用いられる薬剤(例えば、bcl−2アンチセンス・オリゴヌクレオチド)はまた、本発明の組み合わせで用いられうる。Bcl−2ファミリータンパク質のメンバーはアポトーシスを阻害する。したがって、bcl−2のアップレギュレーションは、化学耐性に関係している。上皮成長因子(EGF)が、bcl−2ファミリーの抗アポトーシスメンバー(すなわち、mcl−1)を刺激することを研究は示している。したがって、腫瘍におけるbcl−2の発現をダウンレギュレートするように考案されたストラテジーは、臨床的有益性を立証しており、現在フェーズII/III試験中であり、すなわち、GentaのG3139 bcl−2アンチセンス・オリゴヌクレオチドである。bcl−2のアンチセンス・オリゴヌクレオチドストラテジーを用いるかかるアポトーシス促進ストラテジーは、Water JSら.(2000),J.Clin.Oncol.18:1812−1823;およびKitada Sら.(1994),Antisense Res.Dev.4:71−79で検討されている。
細胞周期シグナル伝達阻害薬は、細胞周期の制御に関与する分子を阻害する。プロテインキナーゼのファミリーはサイクリン依存性キナーゼ(CDK)と呼ばれ、サイクリン系と称されるタンパク質のファミリーとの相互作用は、真核細胞周期の進行を制御する。異なるサイクリン/CDK複合体の同時の活性化および不活性化は、細胞周期の正常な進行を必要とする。複数の細胞周期シグナル伝達阻害薬は開発中である。例えば、CDK2、CDK4、およびCDK6を含む、サイクリン依存性キナーゼおよびその阻害薬の例は、例えば、Rosaniaら,Exp.Opin.Ther.Patents(2000) 10(2):215−230に記載されている。
1の実施態様において、本発明の癌の治療方法には、式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはプロドラッグならびに少なくとも1種の抗癌剤、例えば、抗微小管剤、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害薬、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼI阻害薬、ホルモンおよびホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害薬、非受容体型チロシンキナーゼ、血管形成阻害薬、免疫療法薬、アポトーシス促進剤、および細胞周期シグナル伝達阻害薬からなる群より選択される薬剤の共投与が含まれる。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニストの使用に関する。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニストの使用に関する。
TPOは、巨核球、血小板および幹細胞に対する抗アポトーシス/生存効果、ならびに幹細胞および巨核球細胞に対する増殖促進効果を含む種々の効果を有することが知られている(Kuter D.J.Seminars in Hematology,2000,37,41−9)。これらのTPO活性は、TPOが分化を誘発する他のサイトカインと併せて用いられる場合に相乗効果が存在するように、幹細胞および前駆細胞の数を有効に増大させる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストはまた、生存および/または増殖するための細胞に作用することが知られている他の物質と併せて生存および/または増殖するための細胞に作用するのに有用である。かかる他の物質には、限定されるものではないが、G−CSF、GM−CSF、TPO、M−CSF、EPO、Gro−β、IL−11、SCF、FLT3リガンド、LIF、IL−3、IL−6、IL−1、プロゲニポエチン(Progenipoietin)、NESP、SD−01、もしくはIL−5または前記の物質のいずれかの生物学上活性な誘導体、KT6352(Shiotsu Y.ら,Exp.Hemat.1998,26,1195−1201)、ウテロフェリン(Laurenz JC.ら.Comp.Biochem. & Phys.,Part A. Physiology.,1997,116,369−77)、FK23(Hasegawa T.ら.Int.J.Immunopharm.,1996,18 103−112)および幹細胞、前駆細胞、またはTPO受容体を発現する他の細胞の抗アポトーシス、生存または増殖特性を有すると同定された他の分子が含まれる。
化合物が非ペプチドTPO受容体アゴニストである場合、本発明の範囲内に含まれるかどうかを当業者は既知の方法によって容易に決定しうる。例として、以下のアッセイが用いられうる:
ルシフェラーゼアッセイ
化合物は、TPO反応性BaF3細胞株(Vigonら.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1992,89,5640−5644)を本明細書中で用いられるHepG2細胞に置換することによって、例えば、Lambら,Nucleic Acids Research 23:3283−3289(1995)およびSeidelら,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 92:3041−3045(1995)に記載されるように、ルシフェラーゼアッセイにおけるTPO受容体のアゴニストとしての有効性について試験される。マウスBaF3細胞は、TPO受容体を発現し、一次マウスおよびヒト骨髄細胞において観察されるSTAT(シグナル伝達物質および転写活性化因子)活性化のパターンと密接に一致する。
増殖アッセイ
化合物は、ヒトUT7TPO細胞株を用いてインビトロ増殖アッセイにおいて試験される。UT7TPO細胞は、Tpo−Rを発現するヒト巨核芽球細胞株であり、その生存および成長は、TPOの存在に依存する(Komatsuら.Blood 1996,87,4552)。
分化アッセイ
化合物は、ヒト骨髄細胞から巨核球の成熟の刺激能について試験される。該アッセイにおいて、精製されたヒトCD34+前駆細胞を、10日間試験化合物と液体培養物中で培養し、次いで、膜貫通糖タンパク質CD41(gpIIb)、巨核球マーカーを発現する細胞の数を、フローサイトメトリーによって測定する(Cwirla,S.E.ら Science,1997,276,1696を参照のこと)。
本発明の範囲内の医薬上活性な化合物は、それを必要とするヒトにおいて非ペプチドTPO受容体アゴニストとして有用である。
非ペプチドTPO受容体アゴニストの癌治療能は、以下のアッセイの活性によって決定される。
癌増殖アッセイ
平底96ウェルマイクロタイター組織培養プレート(Costar,Cambridge,MA)をアッセイに用いた。複製用4ウェルで培養を行った;各ウェルは1x10細胞を含有していた。6つの濃度の化合物A(40μg/mL〜100ng/mLの範囲)を、10ng/mLのG−CSF、100ng/mLのTPOまたは5U/mLのEPOの非存在下および存在下において試験した。100%の対照値を定めるために、細胞はまた、培地単独、G−CSF単独、TPO単独、またはEPO単独で試験された。各ウェルの最終容量は200μLであった。プレートを、37℃で3日間、加湿5%COインキュベーター中に静置した。培養の最後の18時間ウェルを1μCiのH−TdRでパルス標識し、Brandel 96ウェル細胞ハーベスター(Gaithersburg,MD)上のプレートを取り出し、Wallac 1450 Microbeta TriLuxシンチレーションカウンター(Turku,Finland)で濾過マットの放射能を測定することによって、トリチウム化チミジン(H−TdR)の取り込み量によって増殖を測定した。化合物Aの効果を、試験化合物で処置された細胞の結果を対照細胞(100%の対照)と比較することによって決定した。
Figure 2010519221
図1〜5を参照のこと。
TPOまたは化合物Aで処理したヒト血小板におけるAktの活性化
健常人からの洗浄ヒト血小板を、ビヒクル(V)[0.33%DMSO]、100ng/mLのTPO[R&D Systems,Inc.,Minneapolis,MN,USAから入手した組み換えヒトトロンボポエチン、またはSB(SB=ブロット1中化合物A)(10mM)で15分間のみ、または13分間のみ処理し、次いで、1mM ADP(+ADP)で2分間処理した。タンパク質抽出物は、Akt(Ser473)活性化について調べられた。結果は、3つの個々の実験の代表例である。
化合物Aを、TPOR[TPO受容体]刺激を介して活性化されることが知られているシグナル伝達経路、特に、Pi3K/Akt経路活性化の試験を介してヒト血小板におけるTPOと比較した[Chen,J.ら,Blood,86,4054−4062(1995);Kojima,H.ら,Thrombosis & Haemostassis,74,1541−1545(1995);Ezumi,Y.ら,FEBS Letters,374,48−52(1995)]。洗浄血小板調製物をTPOで処理し(ブロット1)、Aktに対するリン酸化特異的抗体の使用によって立証されるように、有意なAkt活性化をもたらした。しかしながら、化合物A(ブロット1においてSBと称される)を用いた場合には活性化は観察されなかった。加えて、TPOとの前培養は、TPOまたはADP単独(活性化は観察されなかった)と比べて、ADP(1μM)と組み合わせると、Aktの活性化の有意な増強をもたらした。さらに、血小板をADPの添加前に化合物Aと培養した場合に、増強した活性化が観察された。
TPOによる刺激がAktリン酸化を実際に引き起こす場合に、非ペプチドTPO受容体アゴニスト、化合物AによるTPOR刺激が、Aktリン酸化を引き起こさなかったことをこれらの結果は示す。Akt活性は特定の癌に関与するので、これらの結果は、非ペプチドTPO受容体アゴニスト、一般的かつ特異的化合物Aの抗癌活性の1つの考えられる理由を提供する。
Figure 2010519221
肝臓癌アッセイ
HepG2はヒト肝細胞癌細胞株である。10%FBSを含有する培地中に96ウェルプレートで2x10細胞/mLを播種し、37℃5%CO中で一晩培養することによって、HepG2細胞で活性細胞測定を行った。次いで、0、0.1、0.4、1、4、10、40ug/mLの化合物Aで細胞を処理し、72時間培養した。細胞増殖を、製造業者プロトコルにしたがって、CellTiter Glo(Promega)試薬を用いて測定した。データは、対照(0ug/mLの化合物A)の%として記録されたn=4ウェルの平均値である。
化合物Aは、約6ug/mLのIC50を有する生存細胞数の減少を誘発した。
Figure 2010519221
固形腫瘍細胞株増殖アッセイ
Cell Titer glo方法:
対数増殖期の細胞を、50uL培地中に2500細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種し、37℃5%COで一晩培養した。化合物Aを培地で希釈し、0.1、0.4、1、4、10および40ug/mLで加えた。37℃5%COで72時間培養した後、製造業者の説明書にしたがって、CellTiter−Glo発光細胞生存性アッセイ(ProMega Corp)を行った。つまり、室温で30分培養した後、100uLのCELLTiter Glo試薬を各ウェルに加え、2分間混合した。PerkinElmer Microbeta発光カウンターを用いて室温で10分間培養した後、発光を記録した。IC50をEXCel Fit 4.2.1により決定した。
化合物Aの効果を以下の表に示す。
Figure 2010519221
Cell Titer glo方法を記載する文献には、以下:Zhelevら,Cancer Chemother Pharmacol 2004:53:267−275;McCabeら (2006) Cancer Res.66,8109−8115;およびGauduchonら (2005) Clin.Cancer Res.11,2345−2354が含まれる。
癌および前癌性症候群の多数の最新治療は、患者に対し毒性があり、および/または毒性作用から回復するおよび/または有害事象を軽減させるために患者が定期的に治療を中止するように要求する有害事象を引き起こすことが知られている。該回復期はまた、癌または前癌性症候群を再発する機会を提供する。本発明の化合物、非ペプチドTPO受容体アゴニスト、適当には、以下:
3’−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−テトラゾール−5−イルビフェニル;
1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸;
3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;および
2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸;
および/またはその医薬上許容される塩から選択される化合物の1の利点は、化合物が、標準抗癌療法より低毒性であると一般に考えられ、長期にわたって、適当には3ヵ月以上、適当には6ヵ月以上、適当には9ヵ月以上、適当には1年以上毎日投与されうることによって、癌または前癌性症候群の継続治療を提供することである。癌および前癌性症候群の治療における該利点は、非ペプチドTPO受容体アゴニストが単独で投与されているか否かまたは別の抗癌剤が共投与されているか否かを理解しうる。共投与された抗癌剤を定期的に中止する場合でさえ、非ペプチドTPO受容体アゴニストを、癌または前癌性症候群の継続治療を提供するために投与し続けることができる。
したがって、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法であって、該癌が、脳(グリオーマ)、膠芽細胞腫、白血病、バナヤン−ゾナナ症候群、コーデン病、レルミット・デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、精巣癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞種、または甲状腺癌、
リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、急性リンパ性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、免疫芽球性・大細胞型白血病、マントル細胞白血病、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、または赤白血病、
悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
神経芽細胞種、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽腔癌、口腔癌、口腔癌、GIST(消化管間質腫瘍)または精巣癌から選択され、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物に有効量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを投与することを含む方法を提供する。
したがって、本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、該前癌性症候群が、頸部上皮内癌、原因不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)、骨髄異形成症候群、無形成性貧血、頸部病変、皮膚母斑(前メラノーマ)、前立腺上皮内(管内)腫瘍(PIN)、非浸潤性乳管癌(DCIS)、結腸ポリープまたは劇症肝炎もしくは肝硬変から選択され、治療を必要とするヒトを含む、哺乳動物に有効量の非ペプチドTPO受容体アゴニストを投与することを含む方法を提供する。
薬剤は、限定されるものではないが、静脈内、筋肉内、経口、皮下、皮内、および非経口を含む、いずれかの通常の投与経路によって治療を必要とする患者に投与されうる。
本発明の非ペプチドTPO受容体アゴニストは、通常の剤形、例えば、カプセル剤、錠剤、または注射製剤中に組み込まれる。固体または液体医薬担体を用いる。固体担体には、スターチ、ラクトース、硫酸カルシウム二水塩、テラ・アルバ(terra alba)、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、およびステアリン酸が含まれる。液体担体には、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、セイライン、および水が含まれる。同様に、担体または希釈剤は、単独またはワックスと一緒に、任意の持続放出物質、例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルを含みうる。固体担体の量は、大きく異なるが、好ましくは、約25mg〜約1g/単位用量であろう。液体担体を用いる場合、製剤は、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル剤、滅菌注射剤、例えば、アンプル、または水性もしくは非水性液体懸濁液の形態であろう。
医薬品は、必要に応じて、錠剤形態の混合、造粒、および圧縮、または必要に応じて、成分の混合、充填および溶解に関する薬剤師の通常の方法にしたがって製造され、所望の経口または非経口生成物を得る。
上記の医薬単位量における医薬上活性な化合物の用量は、好ましくは、活性化合物の0.001−100mg/kg、好ましくは0.002−50mg/kgから選択される有効で、無毒な量であろう。非ペプチドTPO受容体アゴニストを必要とするヒト患者を治療する場合、選択された用量は、好ましくは1日1−6回で経口または非経口投与される。非経口投与の好ましい形態には、局所投与、直腸投与、経皮投与、注射および連続注入が含まれる。ヒト投与のための経口単位量は、適当には、活性化合物の0.05〜3500mg、適当には0.1〜3000mg、適当には10〜200mgを含有する。低用量を使用する経口投与が好ましい。しかしながら、患者に安全かつ便利な場合には、高用量の非経口投与も用いられうる。
投与されるべき最適用量は当業者によって容易に決定されてもよく、使用中の特定の非ペプチドTPO受容体アゴニスト、製剤の強度、投与方法、および病状の進行によって異なるであろう。患者の年齢、体重、食事、および投与時間を含む、治療を受ける特定の患者に依存するさらなる因子は、用量を調整する必要が生じる。
本発明の、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療方法は、治療上有効な量の本発明の医薬上活性な化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニスト化合物の使用に関する。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における癌の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニストのインビボ投与に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物における癌の治療に用いるための医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、療法に用いるための医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物および医薬上許容される担体を含む癌の治療に用いるための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、癌の治療に用いるための医薬の製造における式(VI)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、療法に用いるための医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、式(VI)の化合物および医薬上許容される担体を含む癌の治療に用いるための医薬組成物を提供する。
本発明の、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療方法は、治療上有効な量の本発明の医薬上活性な化合物をそれを必要とする対象に投与することを含む。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニスト化合物の使用に関する。
本発明は、ヒトを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療における非ペプチドTPO受容体アゴニストのインビボ投与に関する。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物における前癌性症候群の治療に用いるための医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物および医薬上許容される担体を含む前癌性症候群の治療に用いるための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、前癌性症候群の治療に用いるための医薬の製造における式(VI)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、式(VI)の化合物および医薬上許容される担体を含む前癌性症候群の治療に用いるための医薬組成物を提供する。
さらに、本発明の医薬上活性な化合物は、さらなる活性成分、例えば、癌を治療することが知られている他の化合物と共投与されうる。
さらに、本発明の医薬上活性な化合物は、さらなる活性成分、例えば、前癌性症候群を治療することが知られている他の化合物と共投与されうる。
考えられる同等物−式IおよびVIの化合物はまた、互変異性型で存在してもよいことを当業者であれば分かるであろう。例えば、式Iにおいて、2個の窒素原子間に示される二重結合は、より下側の窒素原子とAR置換基の間に存在する。式IおよびVIの化合物の互変異性型は、以下の式(X):
Figure 2010519221
[式中:「R」基は上記と同義である]
によって例示される。全てのかかる化合物は、本発明の範囲内に含まれ、本質的には、式IおよびVIの化合物の定義に含まれる。
さらに詳細にすることなく、当業者が、前述の記載を用いて、最大限に本発明を利用しうると考えられている。したがって、以下の実施例は、単なる説明と解釈されるべきであり、決して本発明の範囲を限定するものではない。
実験の詳細
実施例1−カプセル組成物
本発明を投与するための経口剤形は、標準的ツーピース硬カプセルを以下の表Iに示される割合の成分で充填することによって製造される。
Figure 2010519221
実施例2−注射非経口組成物
本発明を投与するための注射剤は、1.5重量%の3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニルを水中10容量%プロピレングリコールで攪拌することによって製造される。
実施例3−錠剤組成物
以下の表IIに示される、スクロース、微結晶セルロースおよび非ペプチドTPOアゴニストは、10%ゼラチン溶液と示される割合で混合および造粒される。湿った顆粒をスクリーンし、乾燥し、スターチ、タルクおよびステアリン酸と混合し、次いで、スクリーンし、錠剤中に圧縮する。
Figure 2010519221
本発明の好ましい実施態様は上記されているが、本発明が本明細書に開示される正確な指示に制限されないことおよび添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる全ての修正についての権利が留保されることが理解されるべきである。

Claims (43)

  1. 治療を必要とする哺乳動物における癌の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストをインビボ投与することを含む方法。
  2. 哺乳動物がヒトである、請求項1記載の方法。
  3. TPO受容体アゴニストが、以下の式(I):
    Figure 2010519221
    [式中:
    R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、−(CHOR、−C(O)OR、ホルミル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、アリール、置換アリール、置換アルキル、−S(O)、シクロアルキル、−NR、保護−OH、−CONR、ホスホン酸、スルホン酸、ホスフィン酸、−SONR、または式(III):
    Figure 2010519221
    {式中:
    pは0−6であり、
    nは0−2であり、
    V、W、XおよびZは、各々独立して、O、SまたはNR16から選択され、ここで、R16は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールから選択され、
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールから選択され、および
    およびRは、各々独立して、水素、アルキル、置換アルキル、C3−6シクロアルキル、またはアリールから選択されるか、
    あるいは、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって結合し、酸素または窒素から選択される最大1個の他のヘテロ原子を含有する5〜6員の飽和環を示す}
    で示される複素環メチレン置換基から選択され;
    mは0−6であり;および
    ARは、3〜16個の炭素原子を含有し、1個または複数のヘテロ原子を含有していてもよい環状または多環芳香族環であり、ただし、炭素原子数が3である場合、芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含有し、炭素原子数が4である場合、芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、アルキル、置換アルキル、アリール、置換シクロアルキル、置換アリール、アリールオキシ、オキソ、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、−C(O)OR、−C(O)NR1011、−S(O)NR1011、−S(O)および保護−OHからなる群より選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、ここで、
    nは0−2であり、
    は、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アルキル、置換シクロアルキルまたは置換C−C12アリールであり、および
    10およびR11は、独立して、水素、シクロアルキル、C−C12アリール、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、アルキルまたはアルコキシ、アシルオキシ、アリールオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒドロキシ、−C(O)OR、−S(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロゲン、アリール、置換アリールおよび保護−OHからなる群より選択される1個または複数の置換基で置換されるアルキルであるか、
    あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって結合し、酸素または窒素から選択される最大1個の他のヘテロ原子を含有する5〜6員の飽和環を示し、ここで、Rは上記と同義であり、nは0−2である;
    ただし、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、置換アリール基または式(III)で示される複素環メチレン置換基である]
    で示される化合物および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物もしくはエステルである、請求項2記載の方法。
  4. 癌が、脳(グリオーマ)、膠芽細胞腫、白血病、バナヤン−ゾナナ症候群、コーデン病、レルミット・デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、精巣癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞種、甲状腺癌、
    リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、急性リンパ性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、免疫芽球性・大細胞型白血病、マントル細胞白血病、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、または赤白血病、
    悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
    神経芽細胞種、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽腔癌、口腔癌、口腔癌、GIST(消化管間質腫瘍)または精巣癌から選択される、請求項1記載の方法。
  5. 化合物が、
    3’−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
    3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−テトラゾール−5−イルビフェニル;
    1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸;
    3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;または
    2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸;
    および/またはその医薬上許容される塩から選択される、請求項4記載の方法。
  6. 化合物が経口投与される、請求項5記載の方法。
  7. 化合物が非経口投与される、請求項5記載の方法。
  8. 哺乳動物がヒトである、請求項5記載の方法。
  9. 治療を必要とする哺乳動物における癌の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の
    a)請求項5記載の化合物および/またはその医薬上許容される塩;および
    b)少なくとも1種の抗癌剤を投与することを含む方法。
  10. 少なくとも1種の抗癌剤が、基本的には、抗微小管剤、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害薬、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼI阻害薬、ホルモンおよびホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害薬;非受容体型チロシンキナーゼ血管形成阻害薬;免疫療法薬;アポトーシス促進剤;および細胞周期シグナル伝達阻害薬からなる群より選択される、請求項9記載の方法。
  11. 少なくとも1種の抗癌剤が、ジデルペノイドまたはビンカ・アルカノイドから選択される抗微小管剤である、請求項9記載の方法。
  12. 少なくとも1種の抗癌剤がジテルペノイドである、請求項9記載の方法。
  13. 少なくとも1種の抗癌剤がビンカ・アルカノイドである、請求項9記載の方法。
  14. 少なくとも1種の抗癌剤が白金配位錯体である、請求項9記載の方法。
  15. 少なくとも1種の抗癌剤が、パクリタキセル、カルボプラチン、またはビノレルビンである、請求項9記載の方法。
  16. 少なくとも1種の抗癌剤がパクリタキセルである、請求項9記載の方法。
  17. 少なくとも1種の抗癌剤がカルボプラチンである、請求項9記載の方法。
  18. 少なくとも1種の抗癌剤がビノレルビンである、請求項9記載の方法。
  19. 少なくとも1種の抗癌剤がシグナル伝達経路阻害薬である、請求項9記載の方法。
  20. シグナル伝達経路阻害薬が、VEGFR2、TIE2、PDGFR、BTK、IGFR−1、TrkA、TrkB、TrkC、またはc−fmsから選択される成長因子受容体キナーゼ阻害薬である、請求項19記載の方法。
  21. シグナル伝達経路阻害薬が、rafk、akt、およびPKC−zetaからなる群より選択されるセリン/トレオニンキナーゼ阻害薬である、請求項19記載の方法。
  22. シグナル伝達経路阻害薬が、srcキナーゼのファミリーから選択されるセリン/トレオニンキナーゼ阻害薬である、請求項19記載の方法。
  23. シグナル伝達経路阻害薬がc−src阻害薬である、請求項22記載の方法。
  24. シグナル伝達経路阻害薬が、ファルネシルトランスフェラーゼまたはゲラニルゲラニルトランスフェラーゼの阻害薬から選択されるRas癌遺伝子の阻害薬である、請求項19記載の方法。
  25. シグナル伝達経路阻害薬が、PI3Kからなる群より選択されるセリン/トレオニンキナーゼ阻害薬である、請求項19記載の方法。
  26. 少なくとも1種の抗癌剤が細胞周期シグナル伝達阻害薬である、請求項9記載の方法。
  27. 細胞周期シグナル伝達阻害薬が、CDK2、CDK4、およびCDK6からなる群の阻害薬から選択される、請求項26記載の方法。
  28. 療法に用いるための請求項9記載の医薬組み合わせ。
  29. 癌の治療に有用な医薬の調製のための請求項9記載の医薬組み合わせの使用。
  30. 治療が必要な哺乳動物における癌の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の請求項3記載の化合物をインビボ投与することを含む方法であり、該癌が、脳(グリオーマ)、膠芽細胞腫、白血病、バナヤン−ゾナナ症候群、コーデン病、レルミット・デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌、精巣癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞種、甲状腺癌、
    リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、ヘアリー細胞白血病、急性リンパ性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、免疫芽球性・大細胞型白血病、マントル細胞白血病、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、または赤白血病、
    悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、
    神経芽細胞種、膀胱癌、尿路上皮癌、肺癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽腔癌、口腔癌、口腔癌、GIST(消化管間質腫瘍)または精巣癌から選択されるところの、方法。
  31. 癌の治療に用いるための医薬の製造における非ペプチドTPO受容体アゴニストの使用。
  32. 非ペプチドTPO受容体アゴニストを含む、哺乳動物における癌の治療に用いるための医薬組成物。
  33. 前癌性症候群の治療に用いるための医薬の製造における非ペプチドTPO受容体アゴニストの使用。
  34. 非ペプチドTPO受容体アゴニストを含む、哺乳動物における前癌性症候群の治療に用いるための医薬組成物。
  35. 治療を必要とする哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の非ペプチドTPO受容体アゴニストをインビボ投与することを含む方法。
  36. 哺乳動物がヒトである、請求項35記載の方法。
  37. 非ペプチドTPO受容体アゴニストが、
    3’−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
    3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−テトラゾール−5−イルビフェニル;
    1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸;
    3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;および
    2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸;
    および/またはその医薬上許容される塩から選択される、請求項35記載の方法。
  38. 前癌性症候群が、頸部上皮内癌、原因不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)、骨髄異形成症候群、無形成性貧血、頸部病変、皮膚母斑(前メラノーマ)、前立腺上皮内(管内)腫瘍(PIN)、非浸潤性乳管癌(DCIS)、結腸ポリープまたは劇症肝炎もしくは肝硬変から選択される、請求項37記載の方法。
  39. 化合物が、
    3’−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
    3−{N’−[1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−5−オキソ−1,5−ジヒドロピラゾール−4−イリデン]ヒドラジノ}−2−ヒドロキシ−3’−テトラゾール−5−イルビフェニル;
    1−(3−クロロ−5−{[4−(4−クロロチオフェン−2−イル)−5−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)チアゾール−2−イル]カルバモイル}ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸;
    3’−{N’−[1−(3,5−ジメチルフェニル)−2−オキソ−6−トリフルオロメチル−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−2’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;および
    2’−ヒドロキシ−3’−{N’−[2−オキソ−1−(4−プロピル−フェニル)−1,2−ジヒドロ−インドール−3−イリデン]−ヒドラジノ}−ビフェニル−4−カルボン酸;
    および/またはその医薬上許容される塩から選択される、請求項36記載の方法。
  40. 治療を必要とする哺乳動物における前癌性症候群の治療方法であって、該哺乳動物に治療上有効な量の
    a)請求項5記載の化合物および/またはその医薬上許容される塩;および
    b)少なくとも1種の抗癌剤を投与することを含む方法。
  41. 哺乳動物がヒトである、請求項9記載の方法。
  42. 哺乳動物がヒトである、請求項40記載の方法。
  43. 前癌性症候群が、頸部上皮内癌、原因不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)、骨髄異形成症候群、無形成性貧血、頸部病変、皮膚母斑(前メラノーマ)、前立腺上皮内(管内)腫瘍(PIN)、非浸潤性乳管癌(DCIS)、結腸ポリープまたは劇症肝炎もしくは肝硬変から選択される、請求項39記載の方法。
JP2009550145A 2007-02-16 2008-02-15 癌の治療方法 Active JP5511391B2 (ja)

Applications Claiming Priority (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US89023607P 2007-02-16 2007-02-16
US60/890,236 2007-02-16
US89255207P 2007-03-02 2007-03-02
US60/892,552 2007-03-02
US90820507P 2007-03-27 2007-03-27
US60/908,205 2007-03-27
US94934707P 2007-07-12 2007-07-12
US60/949,347 2007-07-12
US95228907P 2007-07-27 2007-07-27
US60/952,289 2007-07-27
US96919207P 2007-08-31 2007-08-31
US60/969,192 2007-08-31
US97721607P 2007-10-03 2007-10-03
US60/977,216 2007-10-03
PCT/US2008/054046 WO2008101141A2 (en) 2007-02-16 2008-02-15 Cancer treatment method

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010519221A true JP2010519221A (ja) 2010-06-03
JP2010519221A5 JP2010519221A5 (ja) 2011-04-07
JP5511391B2 JP5511391B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=39690807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009550145A Active JP5511391B2 (ja) 2007-02-16 2008-02-15 癌の治療方法

Country Status (27)

Country Link
US (2) US20100075928A1 (ja)
EP (1) EP2124547B1 (ja)
JP (1) JP5511391B2 (ja)
KR (1) KR101447763B1 (ja)
CN (1) CN101662937B (ja)
AR (1) AR065348A1 (ja)
AU (1) AU2008216106B9 (ja)
BR (1) BRPI0807940B8 (ja)
CA (1) CA2678358C (ja)
CR (1) CR10997A (ja)
DK (1) DK2124547T3 (ja)
EA (1) EA017715B1 (ja)
ES (1) ES2675070T3 (ja)
HU (1) HUE038563T2 (ja)
IL (2) IL200319A (ja)
MA (1) MA31202B1 (ja)
MX (1) MX2009008822A (ja)
NZ (1) NZ579068A (ja)
PE (1) PE20081784A1 (ja)
PL (1) PL2124547T3 (ja)
PT (1) PT2124547T (ja)
SI (1) SI2124547T1 (ja)
TR (1) TR201809010T4 (ja)
TW (1) TW200906393A (ja)
UY (1) UY30915A1 (ja)
WO (1) WO2008101141A2 (ja)
ZA (1) ZA200905532B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110160130A1 (en) * 2007-02-16 2011-06-30 Connie Erickson-Miller Cancer treatment method
US20110129550A1 (en) * 2007-02-16 2011-06-02 Connie Erickson-Miller Cancer treatment method
ECSP077628A (es) 2007-05-03 2008-12-30 Smithkline Beechman Corp Nueva composición farmacéutica
JP5393691B2 (ja) * 2007-10-09 2014-01-22 ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア 急性ヒト骨髄性白血病細胞を死滅させるトロンボポエチン受容体作用薬(TpoRA)
EA024557B1 (ru) 2009-05-29 2016-09-30 ГЛЭКСОСМИТКЛАЙН ЭлЭлСи Способы введения соединений, являющихся агонистами тромбопоэтина
CN104399081A (zh) * 2010-09-01 2015-03-11 诺华有限公司 Hdac抑制剂与血小板减少症药物的组合
US9962370B2 (en) 2013-03-15 2018-05-08 Ligand Pharmaceuticals Incorporated Methods of treatment associated with the granulocyte colony-stimulating factor receptor
BR112018072551A2 (pt) * 2016-05-06 2019-02-19 Taris Biomedical Llc método de tratamento de câncer urotelial do trato inferior
RU2675695C1 (ru) * 2018-03-06 2018-12-24 Федеральное государственное бюджетное учреждение "Национальный медицинский исследовательский центр онкологии имени Н.Н. Петрова" Министерства здравоохранения Российской Федерации Способ лечения рака предстательной железы высокого и очень высокого риска

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514622A (ja) * 1999-11-10 2003-04-22 エム. リグドン レンツ, 患者中のサイトカインインヒビターを除去するための方法およびシステム
JP2003534257A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション トロンボポエチン摸倣物
WO2004029049A1 (ja) * 2002-09-30 2004-04-08 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. 2-アシルアミノチアゾール誘導体の新規な塩
WO2006047344A1 (en) * 2004-10-25 2006-05-04 Ligand Pharmaceuticals, Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5559235A (en) 1991-10-29 1996-09-24 Glaxo Wellcome Inc. Water soluble camptothecin derivatives
US5342947A (en) * 1992-10-09 1994-08-30 Glaxo Inc. Preparation of water soluble camptothecin derivatives
AP9300587A0 (en) * 1992-11-12 1995-05-05 Glaxo Inc Water soluble camptothecin derivatives.
US5681835A (en) * 1994-04-25 1997-10-28 Glaxo Wellcome Inc. Non-steroidal ligands for the estrogen receptor
US5491237A (en) 1994-05-03 1996-02-13 Glaxo Wellcome Inc. Intermediates in pharmaceutical camptothecin preparation
US6316652B1 (en) * 1995-06-06 2001-11-13 Kosta Steliou Drug mitochondrial targeting agents
GB9716557D0 (en) 1997-08-06 1997-10-08 Glaxo Group Ltd Benzylidene-1,3-dihydro-indol-2-one derivatives having anti-cancer activity
AU9265698A (en) 1997-09-02 1999-03-22 Boehringer Mannheim Gmbh Mpl-receptor ligands, process for their preparation, medicaments containing themand their use for the treatment and prevention of thrombocytopaenia and anaemia
AU6023300A (en) 1999-07-26 2001-02-13 Shionogi & Co., Ltd. Drug compositions exhibiting thrombopoietin agonism
ES2160560T1 (es) 1999-11-10 2001-11-16 Curacyte Ag Colorantes o,o'-dihidroxi-azoicos como constituyentes de medicamentos para el tratamiento de trombopenias.
TWI284639B (en) * 2000-01-24 2007-08-01 Shionogi & Co A compound having thrombopoietin receptor agonistic effect
EP1291341A4 (en) * 2000-05-30 2005-04-27 Chugai Pharmaceutical Co Ltd COMPOUNDS WITH THROMBOPOIETINIC EFFECT
US6737062B2 (en) * 2000-05-31 2004-05-18 Genzyme Corporation Immunogenic compositions
DE60203260T2 (de) * 2001-01-16 2006-02-02 Glaxo Group Ltd., Greenford Pharmazeutische kombination, die ein 4-chinazolinamin und paclitaxel, carboplatin oder vinorelbin enthält, zur behandlung von krebs
CN1516696A (zh) 2001-01-26 2004-07-28 盐野义制药株式会社 对血小板生成素受体具有激动作用的卤素化合物
WO2002059099A1 (fr) 2001-01-26 2002-08-01 Shionogi & Co., Ltd. Composes cycliques presentant un agonisme envers le recepteur de thrombopoietine
US20040077697A1 (en) * 2001-02-02 2004-04-22 Hiroyuki Koshio 2-Acylaminothiazole derivative or its salt
US6613753B2 (en) * 2001-02-21 2003-09-02 Supergen, Inc. Restore cancer-suppressing functions to neoplastic cells through DNA hypomethylation
BR0212744A (pt) * 2001-09-24 2005-10-25 Tosk Inc Formulações de cisplatina de toxicidade reduzida e métodos para uso das mesmas
US7638536B2 (en) * 2002-01-18 2009-12-29 Astellas Pharma Inc. 2-Acylaminothiazole derivative or salt thereof
TWI280128B (en) 2002-05-22 2007-05-01 Smithkline Beecham Corp 3'-[(2Z)-[1-(3,4- dimethylphenyl)-1,5-dihydro-3-methyl-5-oxo-4H-pyrazol-4-ylidene]hydrazino]-2'-hydroxy-[1,1'-biphenyl]-3-carboxylic acid bis-(monoethanolamine)
EP1622609A4 (en) 2003-04-29 2008-09-03 Smithkline Beecham Corp METHODS OF TREATING DEGENERATIVE DISEASES / LESIONS
WO2005118551A2 (en) 2004-05-28 2005-12-15 Ligand Pharmaceuticals Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods
EP1951667A2 (en) 2005-11-23 2008-08-06 Ligand Pharmaceuticals, Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods
US20100063301A1 (en) 2006-03-15 2010-03-11 Ligand Pharmaceuticals Inc Synthesis of thrombopoietin activity modulating compounds

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514622A (ja) * 1999-11-10 2003-04-22 エム. リグドン レンツ, 患者中のサイトカインインヒビターを除去するための方法およびシステム
JP2003534257A (ja) * 2000-05-25 2003-11-18 スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション トロンボポエチン摸倣物
WO2004029049A1 (ja) * 2002-09-30 2004-04-08 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. 2-アシルアミノチアゾール誘導体の新規な塩
WO2006047344A1 (en) * 2004-10-25 2006-05-04 Ligand Pharmaceuticals, Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012062509; Zhao Jianzeng: 'Dual activity of thrombopoietin in cancer' IMMUNOLOGICAL JOURNAL 16(4, Suppl.), 2000, S55-S58 *

Also Published As

Publication number Publication date
ES2675070T3 (es) 2018-07-06
UY30915A1 (es) 2008-09-02
TR201809010T4 (tr) 2018-07-23
IL200319A0 (en) 2010-04-29
PL2124547T3 (pl) 2018-08-31
CA2678358C (en) 2015-12-08
CN101662937B (zh) 2014-03-12
DK2124547T3 (en) 2018-07-16
US20100075928A1 (en) 2010-03-25
AR065348A1 (es) 2009-06-03
TW200906393A (en) 2009-02-16
CR10997A (es) 2009-10-16
PE20081784A1 (es) 2009-01-25
CA2678358A1 (en) 2008-08-21
EA017715B1 (ru) 2013-02-28
EA200970776A1 (ru) 2010-02-26
IL238394B (en) 2018-05-31
IL238394A0 (en) 2015-06-30
BRPI0807940B1 (pt) 2020-10-27
AU2008216106A1 (en) 2008-08-21
JP5511391B2 (ja) 2014-06-04
KR101447763B1 (ko) 2014-10-07
ZA200905532B (en) 2010-04-28
MA31202B1 (fr) 2010-02-01
SI2124547T1 (en) 2018-08-31
IL200319A (en) 2015-05-31
CN101662937A (zh) 2010-03-03
WO2008101141A3 (en) 2008-10-16
EP2124547A4 (en) 2010-05-05
EP2124547B1 (en) 2018-03-28
AU2008216106B9 (en) 2013-09-05
KR20090113330A (ko) 2009-10-29
US20090022814A1 (en) 2009-01-22
EP2124547A2 (en) 2009-12-02
WO2008101141A2 (en) 2008-08-21
BRPI0807940B8 (pt) 2021-05-25
MX2009008822A (es) 2009-08-28
HUE038563T2 (hu) 2018-10-29
BRPI0807940A2 (pt) 2013-07-30
NZ579068A (en) 2012-05-25
PT2124547T (pt) 2018-07-04
AU2008216106B2 (en) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5511391B2 (ja) 癌の治療方法
JP6328590B2 (ja) 結晶質n−{(1s)−2−アミノ−1−[(3−フルオロフェニル)メチル]エチル}−5−クロロ−4−(4−クロロ−1−メチル−1h−ピラゾール−5−イル)−2−チオフェンカルボキサミド塩酸塩
US20150313906A1 (en) Combination
US20140100258A1 (en) Methods for treating degenerative diseases/injuries
JP6355724B2 (ja) がんを治療するためのアフレセルチブと組み合わせたエンザルタミド
US20190008855A1 (en) Cancer treatment method
US20120302579A1 (en) Cancer treatment method
JP2016531884A (ja) 組合せ物
US20200276192A1 (en) Cancer treatment method
US20090048318A1 (en) Methods for treating degenerative diseases/injuries
JP2016504409A (ja) 組合せ
US20150306099A1 (en) Combination
JP2017507963A (ja) Btk阻害薬とakt阻害薬を含む組み合わせ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130304

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130716

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5511391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250