JP2010517227A - 端子組立体、コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

端子組立体、コネクタ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010517227A
JP2010517227A JP2009546556A JP2009546556A JP2010517227A JP 2010517227 A JP2010517227 A JP 2010517227A JP 2009546556 A JP2009546556 A JP 2009546556A JP 2009546556 A JP2009546556 A JP 2009546556A JP 2010517227 A JP2010517227 A JP 2010517227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
connector
terminals
housing
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009546556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5015268B2 (ja
Inventor
俊博 新津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molex LLC
Original Assignee
Molex LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2007009809A external-priority patent/JP2008177072A/ja
Priority claimed from JP2007009736A external-priority patent/JP2008177066A/ja
Priority claimed from JP2007012747A external-priority patent/JP2008181700A/ja
Application filed by Molex LLC filed Critical Molex LLC
Priority to JP2009546556A priority Critical patent/JP5015268B2/ja
Publication of JP2010517227A publication Critical patent/JP2010517227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5015268B2 publication Critical patent/JP5015268B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/193Means for increasing contact pressure at the end of engagement of coupling part, e.g. zero insertion force or no friction
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/82Coupling devices connected with low or zero insertion force
    • H01R12/85Coupling devices connected with low or zero insertion force contact pressure producing means, contacts activated after insertion of printed circuits or like structures
    • H01R12/88Coupling devices connected with low or zero insertion force contact pressure producing means, contacts activated after insertion of printed circuits or like structures acting manually by rotating or pivoting connector housing parts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/22Contacts for co-operating by abutting
    • H01R13/24Contacts for co-operating by abutting resilient; resiliently-mounted
    • H01R13/2442Contacts for co-operating by abutting resilient; resiliently-mounted with a single cantilevered beam
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve
    • H01R43/24Assembling by moulding on contact members
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49204Contact or terminal manufacturing

Abstract

【解決手段】複数の細長い端子が所定のピッチで平行となるように配列され、部分的に端子保持部材によって覆われるように、端子組立体、コネクタ及びその製造方法は提供され、そして、その中で端子は材料を除去する工程の間にそれぞれから分離される。
【選択図】図10

Description

本発明は、端子組立体、コネクタ及び端子組立体の製造方法に関するものである。
従来、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)等と称される可撓(とう)性を備える平板状ケーブルを接続するためにFPCコネクタ、FFCコネクタ等のケーブル接続用コネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図28は従来のケーブル接続用コネクタの要部を示す断面図である。この従来のコネクタは、絶縁性のハウジング701と、該ハウジング701に保持される導電性の第1の端子702及び導電性の第2の端子703とを有する。第1の端子702はハウジング701に設けられたスリットに、ケーブル挿入口側から差込んで取付けられている。第2の端子703はハウジング701に設けられたスリットに、ケーブル挿入口と反対側から差込んで取付けられている。さらに、ハウジング701の上面には、絶縁性のアクチュエータ704が配設されている。該アクチュエータ704は、ハウジング701に回動可能に取付けられ、図に示されるような閉位置と図示されない開位置との間を回動する。すなわち、アクチュエータ704はその両端がハウジング701に、また、中間部が第1の端子702に支持されることによって回動する。アクチュエータ704が開位置にある状態で、平板状のケーブル705がハウジング701の開口部から挿入される。そして、ケーブル705が奥まで挿入されると、オペレータはアクチュエータ704を閉位置にまで回動することができる。すると、アクチュエータ704のロック部706がハウジング701の図示されないロック部と係合してアクチュエータ704をロックする。これにより、ケーブル705がアクチュエータ704によって上から加圧され、ケーブル705の下面に露出する複数の接続部が第1の端子702及び第2の端子703と接触して各々導通するとともに、アクチュエータ704の姿勢が固定される。
また、ケーブル705を実装面に垂直な方向(図28において矢印で示される方向)に延在するように取回す場合がある。このような場合であっても、ロック部706からアクチュエータ704の回転中心707までの距離が、アクチュエータ704において引張り力を受ける点708から前記回転中心707までの距離よりも長いので、てこの原理によって、アクチュエータ704のロック部706とハウジング701のロック部との係合が解除されることがない。そのため、ケーブル705の取回しによるアクチュエータ704の無用な開放が防止される。
それにもかかわらず、図28に示される従来のコネクタでは、第1の端子702及び第2の端子703がハウジング701に形成された各スリットに差込んで取付けられているので、端子配列におけるピッチの短縮化は制限される。このような配列において、端子ピッチを短縮しようとすると、第1及び第2の端子702及び703の幅を狭くする必要がある。第1及び第2の端子702及び703は金属材料から成り、端子製造材料の厚さには作業性の面での限界がある。そのため、十分なスプリング力、すなわち、ケーブル705に対する第1及び第2の端子702及び703の十分な押圧力を得ることができるような端子の厚さを設定することは困難である。したがって、第1及び第2の端子702及び703のピッチの短縮化には制限がある。
また、アクチュエータ704のロック部706がハウジング701の図示されないロック部と係合してアクチュエータ704の姿勢を固定するようになっているので、ハウジング701及びアクチュエータ704の構造が複雑になってしまう。さらに、アクチュエータ704をハウジング701の開口部入口端側に向けて回動させることによって閉位置にするようになっているので、ハウジング701の開口部が基板に対して垂直となるように実装される、いわゆるストレートタイプのコネクタに適用した場合、操作性が悪化し、また、コネクタの高さ寸法が大きくなってしまう。さらに、第1の端子702及び第2の端子703のピッチを狭くすることも困難である。
その他に、従来、一対の電機部品又は電子部品同士、例えば、回路基板同士を電気的に接続するために、コネクタが使用されている(例えば、特許文献2参照。)。このようなコネクタは、一対の回路基板における相互に対向する面の各々に取付けられ、該面から突出するコネクタ部を備えている。
図29は従来のコネクタの断面図である。図において、801は図示されない一方の回路基板に取付けられる第1コネクタであり、811は図示されない他方の回路基板に取付けられる第2コネクタである。前記第1コネクタ801は複数の第1端子802を備え、前記第2コネクタ811は複数の第2端子812を備える。そして、前記第1コネクタ801と第2コネクタ811とを嵌(かん)合して相互に接続することによって、一対の回路基板同士が接続される。
図29に示される従来例の場合、前記第1端子802は、取付突起部803が第1コネクタ801の取付孔(あな)に圧入されることによって、第1コネクタ801に固定されている。そして、第1端子802のテール部804は、一方の回路基板の表面に形成された配線にはんだ付によって接続されている。また、第2コネクタ811は、第2端子812の一部を覆うようにオーバーモールドによって成形されている。そして、第2端子812のテール部813は、他方の回路基板の表面に形成された配線にはんだ付によって接続されている。
さらに、前記第1コネクタ801と第2コネクタ811とを嵌合すると、第1端子802の接続部805の先端における接続突起806と、第2端子812の接続部814に形成された接続凹部815とが接触することによって、一対の回路基板同士が電気的に接続される。そして、接続突起806と接続凹部815とが係合することによって、第1端子802と第2端子812とが相互にロックされた状態となるので、第1コネクタ801と第2コネクタ811との嵌合状態が保持される。
しかしながら、前記従来のコネクタにおいては、接続突起806が嵌合方向(図29における上下方向)に対して直角な方向に弾性的に変位するばねとして機能することによって、第1端子802と第2端子812との電気的な接触を確実に維持するとともに、第1コネクタ801と第2コネクタ811との嵌合状態を維持するようになっている。したがて、特に、コネクタの厚さを薄くすることが要求される場合、十分なばね長を確保するために弾性的に変形した接続部805の長さを長くする必要があるので、接触部を含む第1端子802の形状が複雑になってしまう。
また、十分なばね力を発揮することができるように、第1端子802を打抜きによって形成することが通常であるが、この場合、個々の第1端子802を一つずつ第1コネクタ801の取付孔に圧入して取付ける必要があるので、コストが高くなってしまう。さらに、隣合う第1端子802同士の絶縁のため取付孔は端子間に壁が形成されており、ピッチを狭くすることも困難である。
さらに、従来、一対の電機部品若しくは電子部品同士、又は、電機部品若しくは電子部品と回路基板とを電気的に接続するためのコネクタは、並列に配列された複数の細長い端子を備えている(例えば、特許文献3参照。)。
図30は従来の端子組立体の製造途中の状態を示す図である。図において、901は図示されないコネクタハウジングに装填(てん)される端子であり、複数本が並列に配列されている。各端子901の長手方向の一端は図示されない相手側端子と接触する接触部902であり、他端は図示されない回路基板等に接続されるテール部903である。
そして、該テール部903の先端には、キャリア部905が一体的に接続されている。該キャリア部905は、コネクタ又は端子組立体を製造する過程において、端子組立体の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。
また、各端子901は、接触部902とテール部903との間の部分において、サブキャリア部904によって互いに接続されている。そのため、端子組立体の製造途中において、各端子901の配列を正確に維持することができる。
さらに、各端子901におけるサブキャリア部904との接続部及びその周辺を覆うように、絶縁樹脂体906が形成されている。該絶縁樹脂体906は、端子901における接触部902とテール部903との間の部分をインサートモールド成形することによって一体的に形成され、各端子901を固定保持する。
ここで、前記絶縁樹脂体906は、インサートモールド成形のときに形成された複数の窓部907を備える。各窓部907は、隣接する端子901同士の間におけるサブキャリア部904に対応する位置に形成されている。そのため、後工程において、各窓部907に露出するサブキャリア部904を打抜きによって切除することができる。なお、キャリア部905も後工程において、同様に、切除される。これにより、各端子901は、互いに電気的に独立した状態で絶縁樹脂体906に保持され、互いに連結される。なお、前記窓部907に代えて、切欠部を絶縁樹脂体906に形成してもよい。
しかしながら、図30における前記従来の端子組立体においては、絶縁樹脂体906をモールド成形するときに窓部907又は切欠部を形成するようになっているので、絶縁樹脂体906のモールド成形するための金型のキャビティ内に窓部907又は切欠部に対応する凸部を配設する必要があり、金型が複雑化してしまう。また、前記端子組立体が、例えば、携帯電話機等のような小型電子装置のコネクタに使用されるものである場合、隣接する端子901同士の間隔が1〔mm〕以下となるので、このような狭い場所に形成される小型の窓部907又は切欠部に対応する凸部を構成することは、極めて困難となる。さらに、窓部907又は切欠部に露出するサブキャリア部904は、打抜きによって切除されるところ、前述のような小型の窓部907又は切欠部に進入してサブキャリア部904を打抜きにより切除するような金具を製作することも、極めて困難となる。
特開2001−057260号公報 特開2004−55463号公報 特開平7−282912号公報
本発明は、前記従来の端子組立体の問題点を解決して、サブキャリア部を介して互いに一体的に接続された端子を有する端子予備形成体を形成し、サブキャリア部の少なくとも一部を覆う端子保持部材を形成し、サブキャリア部及び端子保持部材の一部をともに切断して各端子を分離独立させることによって、ピッチが狭くても、容易に短時間で製造することができ、端子の配列を正確に維持することができる小型化された端子組立体、コネクタ及び端子組立体の製造方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の端子組立体においては、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、前記端子は、少なくとも一部が前記端子保持部材によって周囲を覆われた基端部、及び、該基端部から延出し、少なくとも一部が相手側端子と接触する腕部を備え、前記端子保持部材は、前記端子の長手方向に関する端部に形成され、端子の長手方向に延在するスリット状の複数の切断部を備え、各切断部は、端子間のスリット状の各間隙(げき)と整合し、前記端子保持部材を貫通する。
本発明の更に他の端子組立体においては、さらに、前記腕部は、前記基端部に接続された第1傾斜部、及び、頂点部を介して第1傾斜部に接続された第2傾斜部を備え、前記第1傾斜部と第2傾斜部とが成す前記頂点部の角度は鈍角である。
本発明の他の端子組立体においては、さらに、前記端子の長手方向に延在する互いに平行な一対の枠部材を更に有し、前記端子保持部材は、その長手方向両端において枠部材に接続されるとともに各端子の基端部を保持する。
本発明の更に他の端子組立体においては、さらに、前記端子保持部材は、前記基端部及び枠部材の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である。
本発明のコネクタにおいては、ハウジングと、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有するコネクタであって、前記端子は、一部が前記端子保持部材によって周囲を覆われた基端部、及び、該基端部から延出し、少なくとも一部が相手側端子と接触する腕部を備え、前記端子保持部材は、前記端子の長手方向に関する端部に形成され、端子の長手方向に延在するスリット状の複数の切断部を備え、各切断部は、端子間のスリット状の各間隙と整合し、前記端子保持部材を貫通する。
本発明の更に他のコネクタにおいては、さらに、前記ハウジングには、平板状ケーブルの挿抜が可能な第1の位置と平板状ケーブルを固定する第2の位置との間で位置変化可能なケーブル固定用可動部材が取付けられ、該ケーブル固定用可動部材は、第2の位置において曲げ部に当接して該曲げ部の角度を広げる。
本発明の他のコネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、平板状の基部、該基部の一端に接続された前記基端部を保持する端子固定部、前記基部の他端に接続された奥壁部、及び、前記基部と奥壁部との間に形成され、前記相手側端子を備える平板状ケーブルが挿入されるケーブル収容凹部を備え、前記端子は、腕部が奥壁部に向けて延出し、先端部がケーブル収容凹部に臨む位置にある。
本発明の更に他のコネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、その長手方向中央部に形成され、相手側コネクタが嵌入される開口を備え、前記端子は、基端部がハウジングの長手方向両側に各々位置するとともに先端部がハウジングの長手方向中心を向いて開口内に位置するように配設された二組から成る。
本発明の端子組立体の製造方法においては、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体の製造方法であって、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子の配列方向に延在し、前記端子と接続されたサブキャリア部であって、該サブキャリア部を厚さ方向に貫通し、前記端子と同一方向に延在し、前記ピッチで互いに平行となるように配列され、延在方向の少なくとも一端が閉じた複数のスリットが形成されたサブキャリア部とを備える端子予備形成体を金属板から一体的に形成するステップと、前記スリット内を貫通して、前記サブキャリア部の少なくとも中央部分を厚さ方向両側から覆い、前記端子の配列方向に延在する端子保持部材を絶縁性材料から一体的に形成するステップと、前記サブキャリア部におけるスリットの端を閉じる部分を切断し、各スリットを隣合う端子間の各間隙と連続させ、前記サブキャリア部によって接続されていた端子を各々分離するステップとを有する。
本発明の他の端子組立体の製造方法においては、さらに、前記スリットは延在方向の両端が閉じられ、前記端子保持部材は、少なくとも前記スリット全体を覆うように形成され、前記サブキャリア部におけるスリットの端を閉じる部分とともに一部が切断される。
本発明によれば、端子組立体は、所定のピッチで互いに平行となるように配列され、サブキャリア部を介して互いに一体的に接続された端子を有する端子予備形成体を形成し、サブキャリア部の少なくとも一部を覆う端子保持部材を形成し、サブキャリア部及び端子保持部材の一部をともに切断して各端子を分離独立させることによって製造される。これにより、ピッチが狭くても、容易に短時間で製造することができ、端子の配列を正確に維持することができ、小型化することができる。
本発明によれば、コネクタは、今までになく小型化される。本出願においては、複数の実施の形態が説明される。これらの実施の形態は、第1及び第2の実施の形態を含んでいる。第1及び第2の実施の形態は、図1〜9及び24〜27に示されるように、FFC、FPC等の可撓性を備える平板状ケーブルを接続するための小型のコネクタの形態を採用する。第3の実施の形態は、図10〜23に示されるように、基板対基板コネクタの形態を採用する。
本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタにおける隣接する端子の間隔及びピッチを示す要部拡大斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの三面図であって、図2Aは上面図、図2Bは背面図、図2Cは側面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの図2BにおけるZ−Z矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、図4Aは第1の斜視図、図4Bは要部拡大平面図、図4Cは図4BにおけるC−C矢視断面図、図4Dは図4BにおけるD−D矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、図5Aは第2の斜視図、図5Bは要部拡大平面図、図5Cは図5BにおけるC−C矢視断面図、図5Dは図5BにおけるD−D矢視断面図、図5Eは図5BにおけるE−E矢視断面図、図5Fは図5BにおけるF−F矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体を示す図であって、図6Aは斜視図、図6Bは正面図、図6Cは側面図、図6Dは要部拡大平面図、図6Eは図6DにおけるE−E矢視断面図、図6Fは図6DにおけるF−F矢視断面図、図6Gは図6DにおけるG−G矢視断面図、図6Hは図6DにおけるH−H矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図及び断面図であって、図9Aは側面図、図9Bは断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタの二面図及び断面図であって、図11Aは正面図、図11Bは側面図、図11Cは図11AにおけるY−Y矢視断面図である。 本発明の第3の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、図12Aは第1の斜視図、図12Bは要部拡大平面図である。 本発明の第3の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、図13Aは第2の斜視図、図13Bは要部拡大平面図である。 本発明の第3の実施の形態における端子組立体を示す図であって、図14Aは斜視図、図14Bは正面図、図14Cは側面図、図14Dは要部拡大平面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタの分解斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における相手側コネクタの斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する動作を示す第1の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する動作を示す第2の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する動作を示す第3の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタ及び相手側コネクタが回路基板に実装されている場合を示す側面図であって、図20Aは本発明の第3の実施の形態におけるコネクタ及び相手側コネクタが回路基板に実装されている場合を示す要部拡大側面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する際の力の変化を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する際の接触力及び嵌合力を説明する図であって、図22A、22C、22E及び22Gは端子組立体を備えるコネクタの当初の接触から嵌合完了までの進行を示す図、図22B、22D、22F及び22Hは端子がコネクタと接触する点における接触力及び嵌合力のベクトルを示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する一連の動作を示す斜視図であって、図23Aは図17に対応し、図23Bは図18に対応し、図23Cは図19に対応する。 本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの側面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの断面図である。 本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図である。 本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの断面図である。 従来のケーブル接続用コネクタの要部を示す断面図である。 従来のコネクタの断面図である。 従来の端子組立体の製造途中の状態を示す図である。
ここでは、本発明の詳細な実施の形態を開示するが、ここで開示される実施の形態は本発明の適例にすぎないものであって、種々の形態に変形し得るものであることを理解されたい。したがって、ここで開示される詳細な説明は限定的に解釈すべきものでなく、請求項に記載された発明の基礎にすぎず、かつ、当業者が本発明を様々な形態で適切に使用することができるように説明するための基礎にすぎず、ここで開示される様々特徴を、ここで明示されていないように組合せて使用することも含んでいると解釈すべきである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明のコネクタにおいて、各端子は約0.05〔mm〕の幅(図1Aにおいて「W」で示される。)を備え、端子間の空間の各々は約0.05〔mm〕の間隔(図1Aにおいて「S」で示される。)を備え、これにより、端子のピッチ(端子の中心から中心までの間隔、図1Aにおいて「P」で示される。)は約0.1〔mm〕と約0.2〔mm〕との間、典型的には約0.1〔mm〕と約0.15〔mm〕との間、普通は約0.1〔mm〕となる。さらに、これは、非常に小さなパッケージ、又は、接地面積において、第1及び第2の実施の形態(図1〜9及び24〜27Bに示される。)における、望ましくは、幅約4.5〔mm〕、深さ約2.5〔mm〕及び高さ約0.5〔mm〕の寸法を備えるコネクタとともに、達成される。回路基板からアクチュエータ21の頂点までの高さは、図2Cに示されるような位置において、好ましくは1.6〔mm〕である。図10〜23に示されるような基板対基板コネクタの一種である本発明の第3の実施の形態において、コネクタのハウジングは、5〔mm〕前後の長さ(又は深さ)及び3.2〔mm〕の幅を備える一方で、約0.5〔mm〕の収容部(レセプタクル)の高さを維持する。
図1、2A、2B及び2Cにおいて、符号1は、第1の実施の形態におけるコネクタであって、後述される端子組立体60を有する。コネクタ1はいかなる種類のものであってもよいが、図において、コネクタ1は、図示されない回路基板等の基板の上に実装されるケーブル接続用コネクタの一例であって、後述されるフレキシブル回路基板(FPC)、フレキシブルフラットケーブル(FFC)等として示される平板状ケーブル101を、前記基板に電気的に接続するために使用される。
この場合、前記コネクタ1は、いわゆるストレートタイプのものであり、ケーブルとしての平板状ケーブル101が基板に対してほぼ垂直な状態で挿入される、すなわち、平板状ケーブル101が挿入されるケーブル挿入開口が上を向いた状態で実装されるものとして説明する。なお、前記平板状ケーブル101は、例えば、FPC、FFC等と称される平板状可撓性ケーブルであるが、図示されない相手側端子としての導電線を備える平板状のケーブルであれば、いかなる種類のものであってもよい。通常リジッド基板と呼ばれる印刷配線基板にも適用可能である。
また、ここで、構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタが図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタの姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
前記コネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としてのハウジング11、該ハウジング11に取付けられたケーブル固定用可動部材としてのアクチュエータ21、及び、導電性の金属から成る複数の端子61を有する。前記アクチュエータ21は、姿勢変化して、平板状ケーブル101の挿抜を可能とする第1の位置としての開位置、及び、挿入された平板状ケーブル101を固定する第2の位置としての閉位置になるように前記ハウジング11に位置変化可能に取付けられている。なお、前記アクチュエータ21は、略長方形の平板状の操作部22、該操作部22の短手方向(横方向)の一端縁に形成されたカムとしての機能を発揮する作動面24、及び、前記一端縁の両側から外方に突出する回転軸部23を有する。また、図1〜3は、前記アクチュエータ21が開位置にある状態を示している。
そして、前記ハウジング11は、略長方形の平板状の基部12、該基部12の短手方向(横方向)の端縁の一方に沿って延在する厚板状の奥壁部13、前記基部12の短手方向(横方向)の端縁の他方に沿って延在する薄板状の端子固定部14、及び、前記基部12の長手方向の端縁の両方に沿って各々延在する厚板状の側壁部15を有する。該側壁部15の内側の側面には、前記アクチュエータ21の回転軸部23を回転可能に保持する回転軸収容開口16、及び、該回転軸収容開口16に連通するスライド溝17が形成されている。アクチュエータ21は、回転軸部23がスライド溝17に案内され、回転軸部23が回転軸収容開口16へ収容された状態で基部12に回動可能に取付けられる。
また、端子固定部14の上面には、端子保持部材31を収容する収容凹部14aが形成されている。さらに、基部12の上面における奥壁部13寄りの部分には、端子61の延在する方向に延在する複数のガイド突条12aが形成されている。そして、隣接するガイド突条12a同士の間隙が各端子61の先端部65が収容される端子ガイド溝12bとして機能する。なお、前記ハウジング11は、基部12の下面が基板の実装面に対向するように実装される。
平板状ケーブル101の先端が挿入されるケーブル収容凹部18であるスロット18は、基部12と奥壁部13との間に形成される。スロット18は、端子の延在方向に対して所定の角度方向、好ましくはほぼ直交する方向に、延在する。
そして、各端子61は、弾性を備える金属板から形成された細長い帯状の部材であり、ハウジング11の短手方向(横方向)、すなわち、端子固定部14から奥壁部13の方向に延在し、ハウジング11の長手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチ(例えば、100〔μm〕以下)で互いに平行となるように配列されて、ハウジング11の端子固定部14に取付けられている。端子61は、典型的には、リン青銅、銅ベリリウム合金等のばね性を備える金属材料の金属板から成る。コネクタ端子に用いられる材料のうちのあるものは、同じように薄く微小な相手側端子に対して弱い押圧力しか示さないことがある。本発明によれば、微細又は薄いプロファイル又は形状を備える端子を形成するために、このような一般的な材料を用いても、必要な押圧力を確保することができる。各端子61の間にはスリット状の間隙が形成されている。また、前記端子61は、基端部66がハウジング11のほぼ端子固定部14上に位置するとともに先端部65がハウジング11の奥壁部13を向いて基部12の上面における端子ガイド溝12b内に位置するように配設されている。なお、前記先端部65はケーブル収容凹部18に臨む位置、すなわち、ハウジング11の横方向に関し、基部12の奥側端面12cとほぼ同等の位置であって、その奥側端面12cからケーブル収容凹部18側に実質的に突出しない程度の位置にある。
具体的には、前記端子61は、図3に示されるように、ハウジング11の長手方向に平行に延在し、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材31により保持された基端部66と、該基端部66からハウジング11の長手方向の中央に向けて延出する側面形状が三角形の腕部68と、該腕部68の自由端である先端部65と、前記基端部66の腕部68と反対の側から延出し、ハウジング11の端子固定部14から外方に突出するはんだ付部としてのテール部62とを備える。なお、該テール部62は、図示されない基板の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が端子固定部14の下面と略等しく位置するように、クランク状の段差部62aを介して基端部66に接続されている。
ここで、前記腕部68は、基端部66に接続された第1傾斜部68a、該第1傾斜部68aに対して所定の角度で曲げられた第2傾斜部68b、及び、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとの接続部としての頂点部68cを備える。前記第1傾斜部68aは、基端部66から頂点部68cに向けて上向きに斜めに延出し、前記第2傾斜部68bは、頂点部68cから先端部65に向けて下向きに斜めに延出し、前記頂点部68cは、基端部66及び先端部65よりも上方に突出している。なお、頂点部68cの角度、すなわち、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとによって形成された角度(θ)は、直線又はフラット(180度)に到達し得るが、180度を超えることはなく、とにかく、ここで説明する機能を発揮する頂点を形成する。この頂点の角度は、任意に設定可能であるが、典型的には、約90度から約180度まで(90°<θ<180°)、すなわち、鈍角である。鈍角であれば、端子の長手方向の力をより効率的に利用することができる。また、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとの長さの比率は、任意に、例えば、1:2及び2:1に、設定することができるが、典型的には、ほぼ1:1である。1:1であれば、相手側端子である平板状ケーブル101上の導電線に押されたときの、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bに作用する応力が均一となり、より安定して接触可能となる。
図に示される例において、前記頂点部68cは、アクチュエータ21の作動面24に当接し、アクチュエータ21が開位置から閉位置に姿勢を変化させると、作動面24によって押下げられるようになっている。前記頂点部68cが押下げられると、腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動して奥側端面12cからケーブル収容凹部18側へ突出し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられて接触する。アクチュエータ21が頂点部68cに接触して押圧すると、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bは、長手方向に伸長する。
また、前記端子保持部材31は、基端部66を上下から覆うようにオーバーモールド(射出成形による一体形成)された部材であり、端子61の配列方向、すなわち、ハウジング11の長手方向に延在する細長い直方体状の形状を備え、前記配列方向に並ぶすべての基端部66を一体的に保持する。そして、前記端子保持部材31の基端部66よりも下の部分は、前記端子固定部14に形成された収容凹部14a内に収容される。前記端子保持部材31は、接着剤等の固着手段によって端子固定部14に固着される。したがって、前記基端部66は、端子保持部材31を介して、ハウジング11に保持される。
さらに、該ハウジング11の長手方向の両端には、短手方向に延在する金属から成る枠部材71が取付けられている。そして、該枠部材71は、接着剤等の固着手段によってハウジング11に固着されるとともに、一部が端子保持部材31によってオーバーモールドされて保持されている。また、枠部材71の端子固定部14側の端は、該端子固定部14から外方に突出する取付部75となっている。該取付部75は、前記テール部62と同様に、基板の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が端子固定部14の下面と略等しく位置するように、クランク状の段差部75aを介して接続されている。これにより、前記端子保持部材31は、コネクタ1を基板の表面に確実に取付けるための取付補助金具として機能する。
第1の実施の形態におけるサブキャリア部73のスリット74のような細孔(こう)は、モールド材料が内部及び周囲を通過する通路となる閉じた開口を備える犠牲的な骨格の網状体を提供する。このような骨格の網状体は、第1の実施の形態の端子61のような端子の長手方向本体部を含み、この本体部は、図4B、4C及び4Dに示される第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bのような相互接続用の橋渡し部と考えられるものによって、離間した状態(間隔を空けた状態)に維持される。このような橋渡し部は、端子同士の間隔を保つ2本の連続するレールを形成する。
図4Dにおいて、スリット74として示される細孔について更に言及すると、図5B、5C及び5Dに示されるように、ハウジングの高分子材料が流動する開口を提供するので、モールディングの間に、高分子材料と端子の本体部とが一体化された組立体が形成される。他の箇所で詳細に説明されるが、端子の本体部は、図6Dに、更に詳細には、図6E、6F、6G及び6Hに示されるように、打抜き、切断、レーザエッチング等のように、網状体のプラスチック−金属−プラスチック部分を打抜いたり除去したりする方法によって、互いに隔離又は離間される。この除去工程は、橋渡し部の領域においてのみ発生し、橋渡し部の細孔と一直線上の部分を端子のキャリア部から除去して、図6Eに示されるように、端子同士を相互に分離するのに使用される。そして、端子は、図6E及び6Fに示されるように、プラスチックのオーバモールドによって保持される。
図4及び5は、第1の実施の形態における端子組立体のコネクタであって、コネクタ1を含むコネクタの製造工程を示している。図6は第1の実施の形態における端子組立体を示し、図7はコネクタの分解斜視図である。
まず、プレス装置等の工作機械によって、導電性の金属板に打抜加工及び曲げ加工を施すことにより、図4に示されるような端子予備形成体70を一体的に形成する。この場合、打抜加工及び曲げ加工は、同時に施してもよいし、順次施してもよい。なお、前記端子予備形成体70は、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよく、例えば、レーザ加工、エッチング等、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
前記端子予備形成体70は、互いに平行に延在する一対の枠部材71、及び、該枠部材71と平行に延在するとともに所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子61を有する。前記枠部材71及び端子61は、典型的には同一の金属板から形成された部材である。
ここで、前記端子61の長手方向の一端には、キャリア接続部67を介して板状のキャリア部72が一体的に接続されている。該キャリア部72は、コネクタ1又は端子組立体60を製造する過程において、端子予備形成体70の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。なお、図に示される例においては、キャリア部72に接続されている端子予備形成体70の数は単数であるが、通常、前記キャリア部72は、長い帯状の板材であり、複数の端子予備形成体70が並列に配列されて接続されている。また、図に示される例においては、端子61の長手方向の一端にのみキャリア部72が接続されているが、端子61の長手方向の両端にキャリア部72が接続されていてもよい。さらに、枠部材71がキャリア部72に接続されていてもよい。
また、前記端子61の長手方向の一端には段差部62a及びテール部62が形成されている。そして、該テール部62は、端子61とキャリア部72とを接続するキャリア接続部67と一体化している。さらに、枠部材71の一端にも、同様に、段差部75a及び取付部75が形成されている。
そして、両側の枠部材71は、長手方向の一端近傍であって、段差部75aよりも他端寄りの部分において、サブキャリア部73によって互いに接続されている。該サブキャリア部73は、枠部材71及び端子61と同一の金属板から一体的に形成され、枠部材71と直交する方向に延在し、両端が枠部材71に接続されている。そして、前記サブキャリア部73には、枠部材71と平行に延在するとともに端子61と同等のピッチで互いに平行となるように配列された複数のスリット74が形成されている。該スリット74はサブキャリア部73を厚さ又は深さ方向に貫通するように形成され、隣接するスリット74間の帯状の部分が各端子61の基端部66の一部となる。
また、前記スリット74の長手方向の両端はサブキャリア部73の幅方向の両端に到達しておらず、前記スリット74の長手方向の両端とサブキャリア部73の幅方向の両端との間には、サブキャリア部73の長手方向(枠部材71と直交する方向)に延在する帯状の第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bが形成される。複数の端子61は、前記第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bによって、互いに接続されるとともに、両側の枠部材71に接続されている。そして、各端子61において、腕部68、テール部62及びスリット74間の帯状の部分は、上面から観て、同一直線を形成するように配設されている。
さらに、すべての端子61の第2傾斜部68bは、端子サブキャリア部78によって互いに接続されている。該端子サブキャリア部78は、端子61と同一の金属板から一体的に形成され、端子61と直交する方向、すなわち、端子61の配列方向に延在する。なお、端子サブキャリア部78は、枠部材71に接続されていない。
また、腕部68と基端部66との接続部及び腕部68の中間部分には曲げ加工が施され、基端部66に対して傾斜する第1傾斜部68a、該第1傾斜部68aに対して所定の角度で曲げられた第2傾斜部68b、及び、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとを接続する頂点部68cが形成されている。
次に、前記端子予備形成体70の一部にオーバーモールド成形を施すことによって、図5に示されるように、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材31を形成する。該端子保持部材31は、サブキャリア部73の少なくとも中央部分を上下から覆うようにオーバーモールドされた部材であり、サブキャリア部73の長手方向に延在する細長い直方体状の形状を備える。この場合、前記端子保持部材31は、すべてのスリット74内を貫通して上下の部分を連結し、かつ、その長手方向の両端部が両側の枠部材71の少なくとも一部を覆い、配列方向に並ぶすべての端子61の基端部66の少なくとも一部を覆うように形成される。
典型的には、前記端子保持部材31は、端子予備形成体70をその厚み内に挟んで又は把持して、上方から見て長辺である第1辺31a、第3辺31b、短辺である第2辺31c、第4辺31dから成る直方体状に形成される。図5に示されるように、枠部材71の長手方向の寸法に関し、スリット74の全体を覆い、直方体状の第1辺31aが第1端子接続部73a上に、また、第1辺31aと平行な第3辺31bが第2端子接続部73b上に位置して第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bの一部を覆う程度であり、枠部材71の長手方向と直交する方向の寸法に関し、すべてのスリット74を覆い、両側の枠部材71の一部を端子保持部材31の第2辺31c及び第4辺31dが覆う程度の大きさに形成される。これは、端子保持部材31を成形するための金型における端子保持部材31に対応するキャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面(パーティング面)を、平板状の部材である第1端子接続部73a及び第2端子接続部73b並びに枠部材71に当接させることで、上記の端子保持部材31を形成することが可能となる。第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bが各々切断されて端子61が枠部材71から分離されても、端子保持部材31が端子61と枠部材71とを一体的に保持することができるので、各端子61と枠部材71との位置関係は変化しない。
すなわち、オーバーモールド成形によって端子保持部材31を成形する場合、該端子保持部材31のほぼ半割分の形状を備える凹部としてのキャビティが形成された金型合せ面を各々有する一対の金型によってサブキャリア部73を上下から挟込み又は把持し、続いて、両側のキャビティによって形成された閉じた空間内に溶融した絶縁性材料を流入させるようになっている。この場合、一対の金型におけるキャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面がサブキャリア部73の上下両面に当接して前記閉じた空間を形成することとなるので、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面とサブキャリア部73の上下両面との間に隙(すき)間が生じると、該隙間から溶融した絶縁性材料が漏出し、端子保持部材31を適切に形成することができなくなってしまう。しかし、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面を、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73b並びに枠部材71の平面に当接させることによって、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面と第1端子接続部73a及び第2端子接続部73b並びに枠部材71の平面とが密接し、隙間が生じないので、溶融した絶縁性材料が漏出することがない。
したがって、端子保持部材31を適切に形成することができる。該端子保持部材31によって覆われるべき部位に絶縁性材料が付着しなかったり、端子保持部材31によって覆われるべきでない部位に絶縁性材料が付着したりすることがなく、漏出した絶縁性材料が「ばり(burrs or flash)」になったりすることがない。
また、端子保持部材31を形成する樹脂は、後述のように切断部79を形成した状態で端子61及び枠部材71を一体に固定することができる範囲で、どの程度、枠部材71、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを覆わせるか、適宜決定することができる。
次に、図6に示されるように、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bに枠部材71の長手方向に延在するスリット状の切断部79を形成し、また、キャリア接続部67の途中を、例えば、半分になるように、切断してキャリア部72を除去することによって、端子組立体60を得ることができる。この場合、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを厚さ方向に貫通し、スリット74がその長手方向に延伸して隣合う端子61の間に形成されている間隙と連続するように形成される。これにより、各端子61の間に、該端子61の長手方向全体に亘(わた)るスリット状の間隙が形成される。
なお、図6に示されるように、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bの一部を覆う端子保持部材31にも一体的に形成される。すなわち、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bと、端子保持部材31における端子61の長手方向に関する両方の端部とを一緒に切断することによって形成される。前記切断部79は、端子61間のスリット状の各間隙と整合し、端子保持部材31を貫通する。なお、前記切断部79は、例えば、レーザビームを照射して対象となる部材を切断するレーザ加工によって形成することができるが、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
また、サブキャリア部73と同様に、端子サブキャリア部78も切断される。この場合、該端子サブキャリア部78は、その両側に接続されている、隣合う第2傾斜部68bの間に形成された間隙を相互に連結するように切断される。これにより、切断によって残された端子サブキャリア部78は第2傾斜部68bの一部となる。その結果、端子サブキャリア部78によって互いに接続されていた第2傾斜部68bは、各々分離される。
これにより、スリット74及び切断部79によってサブキャリア部73から切離されて隣接する端子61及び枠部材71から分離し、また、端子サブキャリア部78が切断されて第2傾斜部68bが互いに分離し、各端子61は、先端部65からテール部62まで連続した一本の細長い帯状の独立した部材となる。この場合、すべての端子61は、各々、端子保持部材31によって基端部66の少なくとも一部の周囲が覆われた状態で保持される。また、前記端子保持部材31は、長手方向の両端部が両側の枠部材71に接続されている。そのため、各端子61は、枠部材71の長手方向に延在し、枠部材71の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列された状態を維持しつつ、端子保持部材31によって保持される。
このようにして製造された端子組立体60は、枠部材71と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子61と、前記枠部材71に接続され、端子61を保持する端子保持部材31とを有する。そして、枠部材71は互いに平行に延在する一対の部材から成り、端子61は、基端部66が枠部材71の長手方向の一端寄りに位置するとともに先端部65が枠部材71の長手方向の他端を向くように両側の枠部材71の間に配設され、端子保持部材31は、その長手方向の両端において枠部材71に接続されるとともに端子61の基端部66を保持する。
このように、端子組立体60は、まず、一対の枠部材71と、該枠部材71の長手方向に延在し、枠部材71の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列され、スリット74を備えるサブキャリア部73を介して枠部材71に一体的に接続されるとともに端子サブキャリア部78によって相互に接続された端子61とを有する端子予備形成体70を形成し、オーバーモールド成形を施すことによって前記サブキャリア部73の少なくとも一部を覆う端子保持部材31を形成し、最後に、前記サブキャリア部73の一部、すなわち、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを切断する切断部79を形成するとともに端子サブキャリア部78を切断することによって各端子61を分離独立させることにより、製造される。したがって、枠部材71とすべての端子61とを一体的に形成することができ、容易に短時間で製造することができる。また、端子61のピッチが、例えば、100〔μm〕以下の微小な値であっても、各端子61の配列を正確に維持することができる。同様に、端子61と枠部材71との位置関係も正確に維持することができる。
最後に、図7に示されるように、端子組立体60をハウジング11に接着剤等の任意の固着手段によって固着し、回転軸部23を回転軸収容開口16に挿入してアクチュエータ21をハウジング11に取付けることにより、図1〜3に示されるようなコネクタ1を得ることができる。
次に、前記コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する典型的な動作について説明する。特に、図8及び9を参照して説明する。
本実施の形態においては、平板状ケーブル101は、細長い帯状の形状を備える絶縁性の薄板部材である基部111、及び、該基部111の一面に配設された複数本の図示されない導電線を有する。該導電線は、例えば、銅等の導電性金属から成る箔(はく)状の線状体であり、所定のピッチ(例えば、100〔μm〕以下)で互いに平行となるように配列されている。そして、前記導電線の上側は絶縁層121によって覆われている。なお、平板状ケーブル101における両端から所定の長さに亘る範囲では、前記絶縁層121が除去され、導電線の上面が露出している。該導電線における露出した部分が端子61の先端部65と接触して導通する相手側端子として機能する。
そして、コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する場合、アクチュエータ21の姿勢を図1〜3に示されるような開位置とし、平板状ケーブル101の姿勢を調整して、上下方向に延在するようにし、平板状ケーブル101の下側の先端部、すなわち、下端部をコネクタ1のケーブル収容凹部18の上を向いたケーブル挿入開口に対向させる。この場合、導電線が露出している側が端子固定部14の方向を向き、導電線が露出していない側が奥壁部13の方向を向くように平板状ケーブル101の姿勢を調整する。
続いて、平板状ケーブル101をコネクタ1に向けて移動させ、すなわち、下降させ、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入する。この場合、平板状ケーブル101の下端縁をケーブル収容凹部18内の底面に当接させることによって、平板状ケーブル101の挿抜方向の位置決めを行うことができる。
続いて、アクチュエータ21を回転軸部23を中心に回動させて姿勢変化させ、図8及び9に示されるような閉位置とする。アクチュエータ21が開位置から閉位置へ変化すると、アクチュエータ21の操作部22の一端縁に形成された作動面24は、カムとしての機能を発揮し、端子61の頂点部68cに当接し、該頂点部68cを押下げる。すると、腕部68が弾性的に変形し、頂点部68cの角度が広げられ、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bのかなりの部分が基部12の上面に押付けられた状態となる。これにより、腕部68が長手方向に伸張し、該腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動してケーブル収容凹部18側に突出し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられる。
この場合、頂点部68cがアクチュエータ21の作動面24によって押下げられることにより腕部68が弾性的に変形させられる。すると、変形させられた腕部68がばね力を発揮するので、先端部65は、前記ばね力によって平板状ケーブル101の導電線に対して付勢される。なお、前記先端部65から平板状ケーブル101の導電線に対して付与される腕部68のばね力は、厳密ではないが、腕部68の延在する方向に沿ったものとなる。
また、頂点部68cの角度が鈍角で第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの水平方向に対する角度が45度よりもかなり小さいので、頂点部68cに上下方向に作用する力の第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長手方向に沿った成分は、前記上下方向に作用する力よりも大きくなる。そして、基部12が固定され、先端部65が水平方向に移動可能なので、腕部68のばね力の第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長手方向に沿った成分の合計が先端部65において発揮される。そのため、該先端部65は、ほぼ腕部68の長手方向に沿った大きなばね力を発揮する。
このように、先端部65は、上下方向にばね力を発揮する場合と比較して、大きなばね力を発揮する。そのため、端子61が細長い帯状の部材であっても、十分に大きな接触力を発揮することができる。例えば、前記端子61を100〔μm〕のピッチで配列しようとすると、金属板の加工上の観点から、各端子61の幅は50〔μm〕程度以上とすることができないが、本実施の形態においては、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長さをそれぞれ1〔mm〕程度で、頂点部68cにおける基部12からの高さを0.3〔mm〕程度、板厚を0.05〔mm〕程度とした場合、計算によると、アクチュエータ21の作動面24が各端子61の頂点部68cに8〔gf〕の下向きの力を付与すると、各先端部65は36〔gf〕程度の接触力を発揮することができる。したがって、端子61は、十分なばね力を発揮して平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに平板状ケーブル101を確実に保持することができる。
なお、奥壁部13の手前側端面13aの上下寸法が基部12の奥側端面12cの上下寸法よりも大きいので、平板状ケーブル101は手前側端面13aによって裏側から支持されることにより、端子61の発揮する接触力を受止めることができる。
また、先端部65が奥壁部13に向って移動する際には、先端部65と第2傾斜部68bにおける先端部65寄りの部分とがガイド突条12a間の端子ガイド溝12b内に収容された状態となる。そのため、先端部65が端子61の配列方向に変位することがない、すなわち、端子61の配列方向に関して先端部65の位置がずれることがないので、先端部65は対応する導電線に確実に接触する。
このように、本実施の形態においては、所定のピッチで互いに平行となるように配列され、サブキャリア部73を介して互いに一体的に接続された端子61を有する端子予備形成体70を形成する。なお、すべての端子61の一端にはキャリア部72が接続され、すべての端子61の第2傾斜部68bは、端子サブキャリア部78によって互いに接続されている。また、両側の枠部材71は、サブキャリア部73によって端子61に接続されている。そして、オーバーモールド成形を施すことによってサブキャリア部73の少なくとも一部を覆う端子保持部材31を形成する。次に、サブキャリア部73及び端子保持部材31の一部をともに切断し、さらに、端子サブキャリア部78を切断して各端子61を分離独立させ、端子組立体60を得る。これにより、端子61のピッチが狭くても、容易に短時間で端子組立体60及びコネクタ1を製造することができる。また、端子61の配列を正確に維持することができる小型化された端子組立体60及びコネクタ1を得ることができる。
そして、端子61は、端子保持部材31に保持される基端部66、該基端部66から延出する弾性的に変形可能な腕部68、該腕部68の自由端において相手側端子と接触する先端部65、及び、該先端部65と基端部66との間において腕部68に形成された頂点部68cを備え、該頂点部68cの角度が広げられると、端子61の長手方向の力によって先端部65が平板状ケーブル101の導電線に押圧されるようになっている。これにより、簡単な構造でありながら十分な押圧力を発揮して平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに、平板状ケーブル101を確実に保持することができる端子組立体60及びコネクタ1を得ることができる。また、端子61のピッチを狭くするとともに、端子組立体60及びコネクタ1の高さ寸法を低くすることができる。さらに、端子組立体60及びコネクタ1の製造が容易で、コストを低くすることができるとともに小型化することができる。
また、腕部68は、基端部66に接続された第1傾斜部68a、及び、頂点部68cを介して第1傾斜部68aに接続された第2傾斜部68bを備え、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとが成す頂点部68cの角度が鈍角になっている。これにより、アクチュエータ21の作動面24によって頂点部68cに付与される力が小さくても、先端部65は、ほぼ腕部68の長手方向に沿った大きなばね力を発揮することができ、平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに平板状ケーブル101を確実に保持することができる。
第2の実施の形態においては、図24、25A及び25Bに示されるように、ケーブル固定用可動部材として、アクチュエータ41を使用する。該アクチュエータ41は、ハウジング11に対してスライド可能に取付けられ、開位置から閉位置にまでスライドする。そして、前記アクチュエータ41は、略長方形の平板状の操作部42、該操作部42における基部12に対向する面であって端子61の頂点部68cに当接する作動面42a、前記操作部42の両側から外方に突出する突出部44、及び、ハウジング11の側部内側に設けられたスライド溝17と係合するスライド突起45を有する。
また、図24、25A及び25Bは、前記アクチュエータ41が開位置にある状態を示している。この場合、作動面42aは端子61の腕部68に当接していない。そして、アクチュエータ41を差込み開位置から閉位置に移動させると、作動面42aが第1傾斜部68aに当接し、順に頂点部68cに当接して、該頂点部68cを押下げるようになっている。この場合、アクチュエータ41は先端部65を奧壁部13へ移動させる方向に端子61へ作用するので、先端部65がより円滑に移動することができる。
なお、本実施の形態における種々の特徴については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明の反復しない。
次に、本実施の形態におけるコネクタ1に平板状ケーブル101を接続する動作について、図26、27A及び27Bを参照して説明する。
第2の実施の形態において、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入するまでの動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
そして、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入すると、アクチュエータ41をハウジング11に対してスライドさせ、図24、25A及び25Bに示されるような閉位置とする。アクチュエータ41を奥壁部13に向けてスライドさせると、スライド突起45がハウジング11の側壁部15における内側の側面に形成されたスライド溝17内に進入し、該スライド溝17と係合する。これにより、アクチュエータ41は、ハウジング11に対して上下方向に移動不能となる。
また、アクチュエータ41を奥壁部13に向けてスライドさせると、作動面42aが頂点部68cに当接し、該頂点部68cを押下げる。すると、腕部68が弾性的に変形し、頂点部68cの角度が広げられ、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bのかなりの部分が基部12の上面に押付けられた状態となる。これにより、腕部68が長手方向に伸張し、該腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動してケーブル収容凹部18内に進入し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられる。
この場合、頂点部68cがアクチュエータ41の作動面42aによって押下げられることにより腕部68が弾性的に変形させられる。すると、変形させられた腕部68がばね力を発揮するので、アクチュエータ41は、上向きのばね力を腕部68から受けることになるが、スライド突起45がスライド溝17と係合しているので、上方に変位することがない。
このように、本実施の形態においては、アクチュエータ41がスライドして開位置から閉位置に変化するようになっているので、アクチュエータ41が開位置にあるときでも、コネクタ1の高さを低く抑えることができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、端子組立体60にハウジング11を取付けてコネクタ1を製造し、該コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する場合について説明したが、前記端子組立体60は、ハウジング11を取付けることなく使用することもできる。例えば、端子組立体60をそのまま基板の表面に実装することもできるし、また、回路基板の表面に凹部を形成し、該凹部内に端子組立体60を収容するようにして実装することもできる。このような場合、段差部75a及び段差部62aを省略し、取付部75及びテール部62を枠部材71及び端子61の基端部66と同一面上に位置させることもできる。また、アクチュエータ21及び41に代えて、基板に固定される棒状又は板状の部材によって頂点部68cを押下げるようにすることもできる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、特に、図10、11A、11B及び11Cを参照して説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図において、201は本実施の形態におけるコネクタであり、後述される端子組立体260を有する。前記コネクタ201は、いかなる種類のコネクタであってもよいが、ここでは、後述される回路基板291の表面に実装される表面実装型コネクタである場合を例に採って説明する。なお、前記回路基板291は、例えば、プリント回路基板であるが、いかなる種類の回路基板であってもよい。
そして、前記コネクタ201は、合成樹脂等の絶縁性材料によって形成されたコネクタ本体としてのハウジング211、及び、導電性の金属から成る複数の端子261を有する。前記ハウジング211は、図に示されるように、上半部212と下半部216とから成り、概略長方形の厚板状の形状を備える。また、端子261はハウジング211の長手方向(図11B及び11Cにおける左右方向)に延在する。
ここで、前記上半部212は、中央部に形成された厚さ方向(図11における上下方向)に貫通し、後述される相手側コネクタ301が嵌入される開口としての矩(く)形状の上側開口213を備える。また、前記下半部216は、中央部に形成された厚さ方向に貫通し、相手側コネクタ301が嵌入される開口としての矩形状の下側開口217を備える。前記上側開口213は、端子261の腕部268の厚さ方向の動きを許容するように、比較的大きく形成されている。一方、前記下側開口217は、相手側コネクタ301の先端を収容することができる程度に比較的小さく形成されている。なお、前記上側開口213における下側開口217に対応する部分には、相手側コネクタ301を収容することができるように拡張部213aが形成されている。また、図11Cに示されるように、前記下半部216における下側開口217の両側に隣接する部分には、端子261の腕部268の厚さ方向の動きを許容するように、下側開口217に向けて下降するように傾斜した傾斜面219が形成されている。
なお、相手側コネクタ301の先端の下方への突出量が小さい場合、前記下側開口217は必ずしも貫通する開口である必要はなく、下面が閉じた凹部であってもよい。さらに、相手側コネクタ301の先端の下方への突出量が更に小さい場合、前記下側開口217を省略することもできる。
そして、各端子261は、弾性を備える金属板から形成された細長い帯状の部材であり、ハウジング211の長手方向に延在し、該ハウジング211の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチ(例えば、100〔μm〕以下)で互いに平行となるように配列されて、ハウジング211の長手方向の両端近傍に各々取付けられている。端子261は、典型的には、リン青銅、銅ベリリウム合金等のばね性を備える金属材料から成る金属板から作成することができる。端子を使用する際に発生する押圧力は、特に、端子を薄肉化及び/又は微細化した場合、相手側端子との関連において端子を弱くする傾向があるが、本発明はこの点を解決するものである。微細な形状を備える端子を形成するためにこのような一般的な材料を用いても、必要な押圧力を確保することができる。各端子261の間にはスリット状の間隙が形成されている。また、前記端子261は、基端部266がハウジング211の長手方向の両側に各々位置するとともに先端部265がハウジング211の長手方向の中心を向いて上側開口213内に位置するように配設された二組を含む。
具体的には、前記端子261は、図11Cに示されるように、ハウジング211の長手方向に平行に延在し、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材231によって保持された基端部266と、該基端部266からハウジング211の長手方向の中心に向けて、かつ、上向きに傾斜して延出する腕部268と、該腕部268の自由端である先端部265と、前記基端部266の腕部268と反対側から延出し、ハウジング211の長手方向の両端から外方に突出するはんだ付部としてのテール部262とを備える。なお、該テール部262は、回路基板291の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が下半部216の下面以下に位置するように、クランク状の段差部262aを介して基端部266に接続されている。
また、端子保持部材231は、基端部266を上下から覆うようにオーバーモールドされた部材であり、端子261の配列方向、すなわち、ハウジング211の短手方向に延在する細長い直方体状の形状を備え、前記配列方向に並ぶすべての基端部266を一体的に保持する。そして、前記端子保持部材231の基端部266よりも下の部分は、前記下半部216に形成された収容凹部218内に収容される。なお、該収容凹部218は、傾斜面219におけるハウジング211の長手方向の外側に隣接して配設されている。そして、前記端子保持部材231は、上半部212と下半部216とによって上下から挟込まれた又は把持された状態でハウジング211に固定される。したがって、前記基端部266は、端子保持部材231を介して、ハウジング211に保持される。
これにより、ハウジング211の両端近傍に各々取付けられた端子261は、テール部262がハウジング211の長手方向の両端から外方に向けて延出し、腕部268が両側からハウジング211の長手方向の中心に向けて、かつ、ハウジング211の長手方向に対する一側に向けて、すなわち、上向きに傾斜して延出し、先端部265が上側開口213内に位置して互いに向合うような形態で配設される。なお、前記先端部265は、上半部212の上面より上方に突出しないことが望ましい。
また、ハウジング211の短手方向の両端には、長手方向に延在する金属から成る枠部材271が取付けられている。そして、該枠部材271は、上半部212と下半部216とによって上下から挟込まれ又は把持された状態でハウジング211に固定されるとともに、一部が端子保持部材231によってオーバーモールドされて保持されている。また、枠部材271の長手方向の両端は、ハウジング211の長手方向の両端から外方に突出する取付部275となっている。該取付部275は、前記テール部262と同様に、回路基板291の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が下半部216の下面と略等しく位置するように、クランク状の段差部275aを介して接続されている。これにより、前記端子保持部材231は、コネクタ201を回路基板291の表面に確実に取付けるための取付補助金具として機能する。
次に、前記コネクタ201の製造方法について説明する。本発明の第3の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図12A、12B、13A、13B、14A、14B、14C、14D及び15を参照する。
まず、プレス装置等の工作機械によって、導電性の金属板に打抜加工及び曲げ加工を施すことによって、図12に示されるような端子予備形成体270を一体的に形成する。この場合、打抜加工及び曲げ加工は、同時に施してもよいし、順次施してもよい。なお、前記端子予備形成体270は、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよく、例えば、レーザ加工、エッチング等、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
前記端子予備形成体270は、互いに平行に延在する一対の枠部材271、及び、該枠部材271と平行に延在するとともに所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子261を有する。前記枠部材271及び端子261は、典型的には、同一の金属板から形成された部材である。
図に示される例において、前記枠部材271の長手方向の一端には、第1キャリア接続部276を介して板状のキャリア部272が一体的に接続されている。該キャリア部272は、コネクタ201又は端子組立体260を製造する過程において、端子予備形成体270の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。なお、図に示される例においては、キャリア部272に接続されている端子予備形成体270の数は単数であるが、通常、前記キャリア部272は、長い帯状の板材であり、複数の端子予備形成体270が並列に配列されて接続されている。また、図に示される例においては、枠部材271の長手方向の一端にのみキャリア部272が接続されているが、枠部材271の長手方向の両端にキャリア部272が接続されていてもよい。
さらに、枠部材271の長手方向の両端には段差部275a及び取付部275が形成されている。なお、キャリア部272側の取付部275は第1キャリア接続部276と一体化している。また、端子261の基端部266の端にも、同様に、段差部262a及びテール部262が形成されている。なお、キャリア部272側のテール部262は、端子261とキャリア部272とを接続する第2キャリア接続部267と一体化している。
そして、両側の枠部材271は、長手方向の両端近傍であって、段差部275aよりも中央寄りの部分において、サブキャリア部273によって互いに接続されている。該サブキャリア部273は、枠部材271及び端子261と同一の金属板から一体的に形成され、枠部材271と直交する方向に延在し、両端が枠部材271に接続されている。そして、前記サブキャリア部273には、枠部材271と平行に延在するとともに端子261と同等のピッチで互いに平行となるように配列された複数のスリット274が形成されている。該スリット274はサブキャリア部273を厚さ方向に貫通するように形成され、隣接するスリット274間の帯状の部分が各端子261の基端部266の一部となる。
また、前記スリット274の長手方向の両端はサブキャリア部273の幅方向の両端に到達しておらず、前記スリット274の長手方向の両端とサブキャリア部273の幅方向の両端との間には、サブキャリア部273の長手方向(枠部材271と直交する方向)に延在する帯状の第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bが形成される。複数の端子261は、前記第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bによって互いに接続されるとともに、両側の枠部材271に接続されている。
さらに、枠部材271の長手方向における両側のサブキャリア部273の間には略長方形状の腕部収容開口277が形成され、該腕部収容開口277内には、両側の基端部266から枠部材271の長手方向の中心に向けて延出する腕部268が配設される。なお、該腕部268には基端部266側に曲げ部268aが設けられて角度θで曲げ加工が施され、腕部268は上向きに、約5度から約20度の間で(本実施の形態の場合θは、典型的には、約10度)傾斜している。また、各腕部268は、上面から観て、対応するテール部262及びスリット274間の帯状の部分と同一直線を形成するように配設されている。
対向する端子261の先端部265の先端、すなわち、相手側接触部364と接触する接点265aの間隔L1は、後述される相手側コネクタ201における相対する相手側接触部364が形成する接触部露出部の間隔E1より若干大きく、相手側コネクタ301の相手側端子361を接触可能に受入れることができる。
このような配置において、間隔L1は先端部265の上方から下方への移動範囲で変形するが、その移動に従い間隔E1より小さくなるものである。そして、端子261の形状、すなわち、曲げ角度又は端子角度θ、間隔L1、腕部268の長さ、先端部265の長さ等は、端子261と相手側端子361の接触力やコネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合するときの感触(クリック感)、ロック状態等の要求に応じて適宜決定される。
次に、前記端子予備形成体270の一部にオーバーモールド成形を施すことによって、図13に示されるように、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材231を形成する。該端子保持部材231は、サブキャリア部273の中央部を上下から覆うようにオーバーモールドされた部材であり、サブキャリア部273の長手方向に延在する細長い直方体状の形状を備える。この場合、前記端子保持部材231は、すべてのスリット274内を貫通して上下の部分を連結し、かつ、その長手方向の両端部が両側の枠部材271の少なくとも一部を覆い、配列方向に並ぶすべての端子261の基端部266の少なくとも一部を覆うように形成される。
望ましくは、前記端子保持部材231は、端子予備形成体270をその厚み内に挟んで又は把持して、上方から見て長辺である第1辺231a、第3辺231b、短辺である第2辺231c及び第4辺231dから成る直方体状に形成される。図13に示されるように、枠部材271の長手方向の寸法に関し、スリット274の全体を覆い、直方体状の第1辺231aが第1端子接続部273a上に、また、第1辺231aと平行な第3辺231bが第2端子接続部273b上に位置して第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bの一部を覆う程度であり、枠部材271の長手方向と直交する方向の寸法に関し、すべてのスリット274を覆い、両側の枠部材271の一部を覆う程度の大きさで、端子保持部材231の第2辺231c及び第4辺231dが枠部材271の面上にその一部を覆うよう形成される。これにより、端子保持部材231を成形するための金型における端子保持部材231に対応するキャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面を、平板状の部材である第1端子接続部273a及び第2端子接続部273b並びに枠部材271に当接させることで、上記の端子保持部材231を形成することが可能となる。
前記第1の実施の形態において端子保持部材31を成形する場合と実質的に同様に、オーバーモールド成形によって端子保持部材231を成形する場合、端子保持部材231のほぼ半割分の形状を備える凹部としてのキャビティが形成された金型合せ面を各々有する一対の金型によってサブキャリア部273を上下から挟込み又は把持し、続いて、両側のキャビティにより形成された閉じた空間内に溶融した絶縁性材料を流入させるようになっている。この場合、一対の金型におけるキャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面がサブキャリア部273の上下両面に当接して前記閉じた空間を形成することとなるので、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面とサブキャリア部273の上下両面との間に隙間が生じると、該隙間から溶融した絶縁性材料が漏出し、端子保持部材231を適切に形成することができなくなってしまう。しかし、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面を、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273b並びに枠部材271の平面に当接させることによって、キャビティの周囲を囲む平面状の金型合せ面と第1端子接続部273a及び第2端子接続部273b並びに枠部材271の平面とが密接し、隙間が生じないので、溶融した絶縁性材料が漏出することがない。
したがって、成形の間に漏出した絶縁性材料が「ばり(burrs or flash)」になったり することがなく、端子保持部材231を適切に形成することができる。そして、端子保持部材231によって覆われるべき部位に絶縁性材料が付着しなかったり、端子保持部材231によって覆われるべきでない部位に絶縁性材料が付着したりすることがない。
また、前述と同様、端子保持部材231を形成する樹脂は、後述のように切断部279を形成した状態で端子261及び枠部材271を一体に固定することができる範囲で、どの程度、枠部材271、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bを覆わせるか、適宜決定することができる。
次に、図14に示されるように、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bに枠部材271の長手方向に延在するスリット状の切断部279を形成し、また、第1キャリア接続部276及び第2キャリア接続部267の一部を切断してキャリア部272を除去することによって、端子組立体260を得ることができる。この場合、前記切断部279は、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bを厚さ方向に貫通し、スリット274の両端とサブキャリア部273の幅方向の両端を連結するように形成される。これにより、各端子261の間に、端子261の長手方向全体に亘るスリット状の間隙が形成される。
なお、図14に示されるように、前記切断部279は、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bの一部を覆う端子保持部材231にも一体的に形成される。すなわち、前記切断部279は、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bと端子保持部材231とを一緒に切断することによって形成される。前記切断部279は、端子261間のスリット状の各間隙と整合し、端子保持部材231を貫通する。なお、前記切断部279は、例えば、レーザビームを照射して対象となる部材を切断するレーザ加工によって形成することができるが、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
これにより、各端子261は、スリット274及び切断部279によってサブキャリア部273から切離されて、隣接する端子261及び枠部材271から分離し、先端部265からテール部262まで連続した一本の細長い帯状の独立した部材となる。この場合、すべての端子261は、各々、端子保持部材231によって基端部266の少なくとも一部の周囲が覆われた状態で保持される。また、前記端子保持部材231は、長手方向の両端部が両側の枠部材271に接続されている。そのため、各端子261は、枠部材271の長手方向に延在し、枠部材271の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列された状態を維持しつつ、端子保持部材231によって保持される。
このようにして製造された端子組立体260は、枠部材271と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子261と、枠部材271に接続され、端子261を保持する端子保持部材231とを有する。そして、枠部材271は、互いに離間し、かつ、平行に延在する一対の部材から成り、端子261は、基端部266が枠部材271の長手方向の両側に各々位置するとともに先端部265が枠部材271の長手方向の中心を向くように両側の枠部材271の間に配設された二組から成り、端子保持部材231は、互いに平行に延在する一対の部材から成り、各々が長手方向の両端において枠部材271に接続されるとともに一組の端子261の基端部266を保持する。
このような端子組立体260は、まず、一対の枠部材271と、該枠部材271の長手方向に延在し、枠部材271の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列され、スリット274を備えるサブキャリア部273を介して枠部材271に一体的に接続された端子261とを有する端子予備形成体270を形成し、オーバーモールド成形を施すことによって前記サブキャリア部273の少なくとも一部を覆う端子保持部材231を形成し、最後に、前記サブキャリア部273の一部、すなわち、第1端子接続部273a及び第2端子接続部273bを切断する切断部279を形成することによって各端子261を分離独立させることにより、製造される。したがって、枠部材271とすべての端子261とを一体的に形成することができ、容易に短時間で製造することができる。また、端子261のピッチが、例えば、約100〔μm〕以下の微小な値であっても、各端子261の配列を正確に維持することができる。同様に、端子261と枠部材271との位置関係も正確に維持することができる。
図15に示されるように、端子組立体260をハウジング211の上半部212と下半部216とによって上下から挟込む又は把持することにより、図10及び11に示されるようなコネクタ201を得ることができる。なお、前記上半部212及び下半部216は、接着剤等の任意の固着手段によって端子組立体260の上下両面に各々固着される。
次に、第3の実施の形態におけるコネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合し、端子261と相手側端子361とを接続する動作について、図16、17、18、19、20、21及び22を参照して、説明する。図22は、本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する際の接触力及び嵌合力の効果を示す一連の図であって、図22A、22C、22E及び22Gは端子組立体を備えるコネクタの当初の接触から嵌合完了までの進行を示し、図22B、22D、22F及び22Hは端子が相手側コネクタと接触する点における接触力及び嵌合力のベクトルを示している。図23は、本発明の第3の実施の形態におけるコネクタと相手側コネクタとを嵌合する動作を示す一連の斜視図であって、図23Aは図17に対応し、図23Bは図18に対応し、図23Cは図19に対応する。
本実施の形態において、相手側コネクタ301は、図16に示されるように、合成樹脂等の絶縁性材料によって形成された相手側ハウジング311、及び、導電性の金属から成る複数の相手側端子361を有する。前記相手側ハウジング311は、図16に示されるように、直方体の厚板状の形状を備え、長方形の先端面312の両側の角縁部に断面が矩形で先端面312の長手方向に延在する凹部313が形成されている。各凹部313は、先端面312と実質的に平行な押圧面313aと、先端面312と直交する方向に相手側端子361を保持する保持部313bとを備える。相手側端子361は、相手側ハウジング311に配設された開口311aに挿入され、保持部313bによって保持される。
また、相手側端子361は、中間がほぼ直角に曲げられて略L字状に形成された細長い帯状の部材である。そして、前記相手側端子361の相手側ハウジング311の厚さ方向に延在する部分は、前記相手側ハウジング311内に埋込まれて保持され、その先端近傍部分が相手側接触部364として、前記凹部313における相手側ハウジング311の厚さ方向に延在する面に沿って配設されている。すなわち、前記相手側接触部364は凹部313において露出している。また、前記相手側端子361の相手側ハウジング311の幅方向に延在する部分は、前記相手側ハウジング311の下面の両側から外方に突出するはんだ付部としての相手側テール部362となっている。なお、該相手側テール部362は、相手側回路基板391の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が相手側ハウジング311の下面以下に位置する。
典型的には、相手側ハウジング311の短手方向(横方向)の幅E2は、間隔L1より大きいものとし、その幅E2と間隔E1の差分で両側の押圧面313aを形成し、相手側コネクタ301をコネクタ201に装着するとき、対向する端子261の先端部265が一緒に押される状態となるようにする。
図20に示されるように、コネクタ201は回路基板291の表面に実装され、相手側コネクタ301は相手側回路基板391の表面に実装されているものとする。なお、図17〜19においては、説明の都合により、回路基板291及び相手側回路基板391の図示が省略されている。また、図17〜20に示されるコネクタ201の断面は、図11Cと同様の部分の断面である。
そして、コネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合する場合、コネクタ201及び相手側コネクタ301の姿勢を調整して、図17に示されるように、ハウジング211の上半部212の上面と、相手側ハウジング311の先端面312とを対向させる。このとき、前記ハウジング211の上半部212の上面と相手側ハウジング311の先端面312とが平行となり、前記ハウジング211の長手方向と相手側ハウジング311の長手方向とが直交し、前記ハウジング211における上半部212の上側開口213の拡張部213a及び下半部216の下側開口217とが相手側コネクタ301に対応するようにコネクタ201及び相手側コネクタ301の姿勢を調整する。
そして、コネクタ201及び/又は相手側コネクタ301を相手側に向けて移動させ、図18に示されるように、ハウジング211における上半部212の上側開口213内に相手側ハウジング311の先端面312を進入させる。このとき、前記ハウジング211の両側から長手方向の中心に向けて、かつ、上向きに傾斜して延出する端子261の先端部265を相手側ハウジング311の凹部313内に進入させ、前記先端部265と凹部313とを係合させる。前記先端部265は、腕部268よりも更に上を向くように曲げられて腕部268に接続されているので、凹部313と確実に係合し、相手側コネクタ301が下方に移動しても、凹部313との係合が外れることがない。
続いて、コネクタ201及び/又は相手側コネクタ301を更に移動させると、前記凹部313における先端面312とほぼ平行な方向に延在する面によって、前記先端部265が下方に移動させられる。このとき、腕部268が上向きに傾斜しているので、先端部265が下方に移動すると、両側の先端部265間の間隔が狭くなり、該先端部265は、凹部313における相手側ハウジング311の厚さ方向に延在する面に沿って配設されている相手側接触部364に押付けられる。そして、先端部265が相手側接触部364からの反力を受けることによって、腕部268が弾性的に変形させられる。この場合、前記先端部265は、相手側接触部364から、腕部268の長手方向に押圧する力を受けることとなり、前記腕部268は、長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形させられる。
一方、変形させれらた腕部268がばね力を発揮するので、先端部265は、前記ばね力によって相手側接触部364に対して付勢される。この場合、前記先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力は、厳密ではないが、腕部268の延在する方向に沿ったものとなる。そのため、先端部265が基端部266よりも、概略上方に位置するときには、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力は、相手側接触部364に対して垂直な方向の力、すなわち、両側から相手側コネクタ301の中心に向かう水平方向成分と、前記凹部313における先端面312とがほぼ平行な方向に延在する面に対して垂直な方向の力、すなわち、下側から相手側コネクタ301を上に押上げる向きの上下方向成分とに分解することができる。
そして、コネクタ201及び/又は相手側コネクタ301を更に移動させると、図19及び20に示されるように、コネクタ201と相手側コネクタ301との嵌合が完了し、端子261と相手側端子361との接続が完了した状態になる。この状態では、ハウジング211における上半部212に相手側回路基板391が当接しているので、これ以上、相手側コネクタ301が下方に移動することは不可能である。
また、先端部265が基端部266よりも、概略下方に位置するので、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力の上下方向成分、すなわち、腕部268のばね力における相手側コネクタ301又は相手側端子361の移動方向成分は、上側から相手側コネクタ301を下に押下げる向きになっている。そのため、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される力の下向きの成分によって、コネクタ201と相手側コネクタ301との嵌合状態が維持されるので、別段のロック機構を付加しなくても、コネクタ201と相手側コネクタ301とはロックされたのと同様の状態となる。
先端部265が曲がっているので、該先端部265の接触部265aは、腕部268から更に上方を向き、事前に腕部268に接続される。この場合、相手側コネクタ301が下方に移動しても、接触部265aは押圧面313aの側に位置し、接触部265a以外の部分の押圧面313aとの接触が防止される。したがって、相手側接触部364の長さを短縮することができ、先端部265は凹部313とより確実に係合可能となる。
コネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合する際に、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される力は、図21に示されるように変化する。図21において、横軸はコネクタ201に対する相手側コネクタ301の下方への変位の量であり、縦軸は先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される力の大きさである。そして、曲線Aは、各端子261の先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される相手側接触部364に対して垂直な方向の成分、すなわち、各端子261の相手側接触部364に対する接触力の変化を示している。また、曲線Bは、各端子261の先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される相手側コネクタ301を上に押上げる向きの成分、すなわち、コネクタ201及び/又は相手側コネクタ301を相手側に向けて移動させるために各端子261毎に必要な押込力の変化を示している。
前述のように、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力が、厳密ではないが、腕部268の延在する方向に沿ったものとなるので、コネクタ201に対する相手側コネクタ301の下方への変位に伴って腕部268の角度が変化することによって、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力における相手側コネクタ301又は相手側端子361の移動方向成分が変化する。そのため、押込力は、曲線Bで示されるように、コネクタ201に対する相手側コネクタ301の下方への変位がある点を超えると減少する。そのため、オペレータは、タクティールスイッチの操作の際に感じるクリック感と同様の感触を、コネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合させる際に感じることができる。
また、腕部268が水平方向に対して延在する角度が45度よりもかなり小さいので、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される腕部268のばね力の水平方向成分は上下方向成分よりもかなり大きくなる。そのため、曲線Aで示されるように、端子261の相手側接触部364に対する接触力は、押込力よりもかなり大きくなる。すなわち、小さな押込力しか必要とされなくても、大きな接触力を得ることができる。
前述のように、先端部265が基端部266よりも下方に位置すると、相手側コネクタ301又は相手側端子361の移動方向成分はマイナスとなる。図21のグラフで示される曲線Bでは、先端部265がわずかに基端部266より下方に位置したとき、移動方向成分のマイナスが実質的にゼロとなり、相手側コネクタ301の押込力がゼロになったことを示している。
なお、先端部265をより下方へ変位可能とすると、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される力の下向きの成分によって相手側コネクタ301が下方へ位置するようになり、嵌合についてはより安定するが、端子261の相手側端子361への接触力が弱くなる。そのため、先端部265の下方での移動量を上方での移動量より小さくすることが好ましい。
図22Bは、先端部265が相手側コネクタ301と接触するようになったちょうどその時に、接触力及び嵌合力が実質的にゼロであることを示している。図22Dは、相手側コネクタ301がコネクタ201に押込まれると、上向きの嵌合力及び長手方向の接触力が生じることを示している。図22Fは、先端部265が基準線D(図20Aにも示されている。)で示される垂直方向の点に到達すると、垂直方向の嵌合力がゼロにまで低下し、長手方向の接触力が最大となることを示している。図22Hは、先端部265が基準線Dより下になると、下向きの垂直な嵌合力が発生し、長手方向の接触力が維持されることを示している。したがって、先端部265が基準線より上にあると、相手側コネクタ301は、嵌合力によって垂直な上向きの力を受ける。また、先端部265が基準線より下にあると、相手側コネクタ301は嵌合力によって垂直な下向きの力を受け、本質的にコネクタが相互に結合する。
さらに、前述のように、腕部268は、長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形させられるので、上下方向に変形させられた場合と比較して、大きなばね力を発揮する。そのため、端子261が細長い帯状の部材であっても、十分に大きな接触力を発揮することができる。例えば、前記端子261を100〔μm〕程度のピッチで配列しようとすると、金属板の加工上の観点から、各端子261の幅は50〔μm〕程度以上とすることができないが、本実施の形態においては、腕部268が長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形させられるので、計算によると、各端子261毎に40〔gf〕程度の接触力を発揮することができる。
なお、本実施の形態においては、端子組立体260にハウジング211を取付けてコネクタ201を製造し、該コネクタ201と相手側コネクタ301とを嵌合させる場合について説明したが、前記端子組立体260は、ハウジング211を取付けることなく使用することもできる。例えば、端子組立体260をそのまま回路基板291の表面に実装することもできるし、また、回路基板291の表面に凹部を形成し、該凹部内に端子組立体260を収容するようにして実装することもできる。このような場合、段差部275a及び段差部262aを省略し、取付部275及びテール部262を枠部材271及び端子261の基端部266と同一面上に位置させることもできる。取付部275は、使用時には接地を提供する足として機能し、製造過程における端子の分離及び完成時には、端子の保持を補助する。
このように、本実施の形態においては、一対の枠部材271の間において所定のピッチで互いに平行となるように配列され、サブキャリア部273を介して互いに一体的に接続されるとともに、前記枠部材271に接続された端子261を有する端子予備形成体270を形成する。そして、オーバーモールド成形を施すことによってサブキャリア部273の少なくとも一部を覆う端子保持部材231を形成する。次に、サブキャリア部273及び端子保持部材231の一部をともに切断して各端子261を分離独立させ、端子組立体260を得る。これにより、端子261のピッチが狭くても、容易に短時間で端子組立体260及びコネクタ201を製造することができる。また、端子261の配列を正確に維持することができる小型化された端子組立体260及びコネクタ201を得ることができる。
そして、端子261は、基端部266と、該基端部266から延出する弾性的に変形可能な腕部268と、該腕部268の自由端において相手側コネクタ301の相手側端子361と接触する先端部265とを備え、該先端部265が端子261の長手方向に押圧する力を受けるようになっている。これにより、簡単な構造でありながら十分なばね力を発揮して相手側端子361との接触を維持するとともに、相手側端子361を確実に保持することができる端子組立体260及びコネクタ201を得ることができる。また、端子261のピッチを狭くするとともに、端子組立体260及びコネクタ201の高さ寸法を低くすることができる。さらに、端子組立体260及びコネクタ201の製造が容易で、コストを低くすることができるとともに小型化することができる。
また、腕部268は、相手側端子361との接続前には枠部材271の長手方向に対して一側に向けて、すなわち、上向きに傾斜するように形成され、相手側端子361との接続が完了すると、枠部材271の長手方向に対して他側に向けて、すなわち、下向きに傾斜する。そして、先端部265は、端子261が長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形することによって発揮するばね力を相手側端子361に対して付与し、ばね力における相手側端子361の移動方向成分は、相手側端子361との接続が完了したときには相手側端子361の移動の向きと同じ向きになる。
これにより、腕部268は、長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形させられるので、大きなばね力を発揮し、先端部265が大きなばね力で相手側端子361に対して付勢され、該相手側端子361との電気的接続を確実に維持することができる。また、先端部265から相手側コネクタ301に対して付与される力の相手側端子361の移動方向成分によって、コネクタ201と相手側コネクタ301との嵌合状態が確実に維持される。
なお、前記第1及び第3の実施の形態では、端子61、261は実質的に同形状ですべてサブキャリア部73、273で接続されているが、これに限らず所定の組合せで接続されてもよい。また、端子保持部材31、231は直方体状の樹脂成形体で形成されているが、その形状はサブキャリア部73、273の配置やその他端子61、261等の形状によって適宜定めることができる。
さらに、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。

Claims (28)

  1. (a)枠部材と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、前記枠部材に接続され、前記端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、
    (b)前記端子は、前記端子保持部材に保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、及び、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部を含み、該先端部が端子の長手方向に押圧する力を受けることを特徴とする端子組立体。
  2. (a)前記枠部材は互いに平行に延在する一対の部材から成り、
    (b)前記端子は、基端部が枠部材の長手方向両側に各々位置するとともに先端部が枠部材の長手方向中心を向くように両側の枠部材の間に配設された二組を含み、
    (c)前記端子保持部材は、互いに平行に延在する一対の部材を含み、各々が長手方向両端において枠部材に接続されるとともに一組の端子の基端部を保持する請求項1に記載の端子組立体。
  3. 前記端子保持部材は、端子の基端部及び枠部材の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である請求項1に記載の端子組立体。
  4. 前記腕部は、相手側端子との接続前には枠部材の長手方向に対して一側に向けて傾斜するように形成され、相手側端子との接続が完了すると、枠部材の長手方向に対して他側に向けて傾斜する請求項1に記載の端子組立体。
  5. (a)前記先端部は、前記端子が長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形することによって発揮するばね力を相手側端子に対して付与し、
    (b)前記ばね力における相手側端子の移動方向成分は、相手側端子との接続が完了したときには相手側端子の移動の向きと同じ向きになる請求項4に記載の端子組立体。
  6. 隣接する端子の中心から中心までの間隔である端子間の所定のピッチは、約0.1〜約0.2〔mm〕である請求項1に記載の端子組立体。
  7. (a)ハウジングと、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子とを有するコネクタであって、
    (b)前記端子は、前記ハウジングに保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、及び、該腕部の自由端において相手側コネクタの相手側端子と接触する先端部を含み、該先端部が端子の長手方向に押圧する力を受けることを特徴とするコネクタ。
  8. (a)前記ハウジングは、その長手方向中央部に形成され、相手側コネクタが嵌入される開口を備え、
    (b)前記端子は、基端部がハウジングの長手方向両側に各々位置するとともに先端部がハウジングの長手方向中心を向いて開口内に位置するように配設された二組を含む請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記腕部は、相手側コネクタとの嵌合前にはハウジングの長手方向に対して一側に向けて傾斜するように形成され、相手側コネクタとの嵌合が完了すると、ハウジングの長手方向に対して他側に向けて傾斜する請求項7に記載のコネクタ。
  10. (a)前記先端部は、前記端子が長手方向に押圧する力を受けて弾性的に変形することによって発揮するばね力を相手側端子に対して付与し、
    (b)前記ばね力における相手側コネクタの移動方向成分は、相手側コネクタとの嵌合との接続が完了したときには相手側コネクタの移動の向きと同じ向きになる請求項9に記載のコネクタ。
  11. (a)枠部材と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、前記枠部材に接続され、前記端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、
    (b)前記端子は、前記端子保持部材に保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部、及び、該先端部と基端部との間において腕部に形成された頂点部を含み、該頂点部の角度が広げられると、端子の長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧されることを特徴とする端子組立体。
  12. (a)前記枠部材は互いに平行に延在する一対の部材から成り、
    (b)前記端子保持部材は、その長手方向両端において枠部材に接続されるとともに各端子の基端部を保持する請求項11に記載の端子組立体。
  13. 前記端子保持部材は、端子の基端部及び枠部材の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である請求項11に記載の端子組立体。
  14. (a)前記腕部は、前記基端部に接続された第1傾斜部、及び、前記頂点部を介して第1傾斜部に接続された第2傾斜部を備え、
    (b)前記第1傾斜部と第2傾斜部とが成す前記頂点部の角度は鈍角である請求項11に記載の端子組立体。
  15. (a)ハウジングと、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子とを有するコネクタであって、
    (b)前記端子は、前記ハウジングに保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部、及び、該先端部と基端部との間において腕部に形成された頂点部を含み、該頂点部の角度が広げられると、端子の長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧されることを特徴とするコネクタ。
  16. (a)前記ハウジングは、平板状の基部、該基部の一端に接続された前記基端部を保持する端子固定部、前記基部の他端に接続された奥壁部、及び、前記相手側端子を備える平板状ケーブルが挿入されるケーブル収容凹部を備え、
    (b)前記端子は、腕部が奥壁部に向けて延出し、先端部がケーブル収容凹部に臨む位置にある請求項15に記載のコネクタ。
  17. 前記ハウジングにはアクチュエータが取付けられ、該アクチュエータは、前記平板状ケーブルの挿抜を可能とする第1の位置と、前記平板状ケーブルを固定する第2の位置との間で位置変化するとともに、前記第2の位置で前記端子の頂点部に当接して該頂点部の角度を拡大させる請求項16に記載のコネクタ。
  18. 前記アクチュエータは回転可能又はスライド可能に前記ハウジングに取付けられる請求項17に記載のコネクタ。
  19. 前記所定のピッチは、隣接する端子の中心から中心までの間隔であって、約0.1〜約0.2〔mm〕である請求項17に記載のコネクタ。
  20. 前記端子保持部材の切断部は、製造中に高分子材料が隣接する端子の周りを流れて通過する開口である請求項17に記載のコネクタ。
  21. (a)所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、
    (b)前記端子は、少なくとも一部が前記端子保持部材によって周囲を覆われた基端部、及び、該基端部から延出し、少なくとも一部が相手側端子と接触する腕部を含み、
    (c)前記端子保持部材は、前記端子の長手方向に関する端部に形成され、端子の長手方向に延在するスリット状の複数の切断部を備え、
    (d)各切断部は、端子間のスリット状の各間隙と整合し、前記端子保持部材を貫通することを特徴とする端子組立体。
  22. (a)前記端子の長手方向に延在する互いに平行な一対の枠部材を更に有し、
    (b)前記端子保持部材は、その長手方向両端において枠部材に接続されるとともに各端子の基端部を保持する請求項21に記載の端子組立体。
  23. 前記端子保持部材は、前記基端部及び枠部材の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である請求項21に記載の端子組立体。
  24. (a)ハウジングと、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有するコネクタであって、
    (b)前記端子は、少なくとも一部が前記端子保持部材によって周囲を覆われた基端部、及び、該基端部から延出し、少なくとも一部が相手側端子と接触する腕部を含み、
    (c)前記端子保持部材は、前記端子の長手方向に関する端部に形成され、端子の長手方向に延在するスリット状の複数の切断部を備え、
    (d)各切断部は、端子間のスリット状の各間隙と整合し、前記端子保持部材を貫通することを特徴とするコネクタ。
  25. (a)前記ハウジングは、平板状の基部、該基部の一端に接続された前記基端部を保持する端子固定部、前記基部の他端に接続された奥壁部、及び、前記基部と奥壁部との間に形成され、前記相手側端子を備える平板状ケーブルが挿入されるケーブル収容凹部を備え、
    (b)前記端子は、腕部が奥壁部に向けて延出し、先端部がケーブル収容凹部に臨む位置にある請求項24に記載のコネクタ。
  26. (a)前記ハウジングは、その長手方向中央部に形成され、相手側コネクタが嵌入される開口を備え、
    (b)前記端子は、基端部がハウジングの長手方向両側に各々位置するとともに先端部がハウジングの長手方向中心を向いて開口内に位置するように配設された二組を含む請求項24に記載のコネクタ。
  27. (a)所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体の製造方法であって、
    (b)所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、該端子の配列方向に延在し、前記端子と接続されたサブキャリア部であって、該サブキャリア部を厚さ方向に貫通し、前記ピッチで互いに平行となるように配列され、少なくとも一端が閉じた複数のスリットが形成されたサブキャリア部とを備える端子予備形成体を金属板から一体的に形成するステップと、
    (c)前記スリット内を貫通して、前記サブキャリア部の少なくとも中央部分を厚さ方向両側から覆い、端子保持部材を絶縁性材料から一体的に形成するステップと、
    (d)前記サブキャリア部におけるスリットの端を閉じる部分を切断し、各スリットを隣合う端子間の各間隙と連続させ、前記サブキャリア部によって接続されていた端子を各々分離するステップとを有することを特徴とする端子組立体の製造方法。
  28. 前記スリットはその両端が閉じられ、前記端子保持部材は、少なくとも前記スリット全体を覆うように形成され、前記サブキャリア部におけるスリットの端を閉じる部分とともに一部が切断される請求項27に記載の端子組立体の製造方法。
JP2009546556A 2007-01-19 2008-01-18 端子組立体、コネクタ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5015268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009546556A JP5015268B2 (ja) 2007-01-19 2008-01-18 端子組立体、コネクタ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009809A JP2008177072A (ja) 2007-01-19 2007-01-19 端子組立体及びコネクタ
JP2007009736 2007-01-19
JP2007009736A JP2008177066A (ja) 2007-01-19 2007-01-19 端子組立体及びコネクタ
JP2007009809 2007-01-19
JP2007012747A JP2008181700A (ja) 2007-01-23 2007-01-23 端子組立体、コネクタ及び端子組立体の製造方法
JP2007012747 2007-01-23
PCT/US2008/051514 WO2008089456A2 (en) 2007-01-19 2008-01-18 Terminal assemblies, connectors and manufacturing thereof
JP2009546556A JP5015268B2 (ja) 2007-01-19 2008-01-18 端子組立体、コネクタ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010517227A true JP2010517227A (ja) 2010-05-20
JP5015268B2 JP5015268B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39580240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009546556A Expired - Fee Related JP5015268B2 (ja) 2007-01-19 2008-01-18 端子組立体、コネクタ及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8206168B2 (ja)
JP (1) JP5015268B2 (ja)
KR (1) KR20090113297A (ja)
CN (1) CN101669254B (ja)
WO (1) WO2008089456A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101279594B1 (ko) * 2011-11-29 2013-06-27 한국몰렉스 주식회사 가요성 회로케이블용 커넥터
KR101276358B1 (ko) * 2012-02-08 2013-06-18 한국몰렉스 주식회사 연성 회로케이블 커넥터
TWI543451B (zh) * 2013-07-30 2016-07-21 鴻海精密工業股份有限公司 電連接器及其組合
US10135204B2 (en) * 2015-06-05 2018-11-20 Foxconn Interconnect Technology Limited Electrical connector having an auxiliary contact

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0278170A (ja) * 1988-09-13 1990-03-19 Nec Corp カードエッジコネクタ
JPH07282912A (ja) * 1994-04-11 1995-10-27 Omron Corp 端子列体およびその製造方法
JPH08222332A (ja) * 1995-02-14 1996-08-30 Hosiden Corp カードコネクタの多ピンコンタクト装置とその製造方法
JP2000030783A (ja) * 1998-07-13 2000-01-28 Matsushita Electric Works Ltd コネクタ及びその製造方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4505529A (en) * 1983-11-01 1985-03-19 Amp Incorporated Electrical connector for use between circuit boards
JPS63230383A (ja) 1987-03-19 1988-09-26 Nec Corp インクリボンカ−トリツジ
US4865562A (en) * 1988-02-01 1989-09-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Overmolded electrical contact for the manufacture of connectors
JPH0245096A (ja) 1988-08-04 1990-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衣類乾燥機の制御装置
US4943242A (en) * 1989-05-05 1990-07-24 International Business Machines Corporation Zero insertion force high density connector system
US5248262A (en) * 1992-06-19 1993-09-28 International Business Machines Corporation High density connector
JPH0636843A (ja) * 1992-07-16 1994-02-10 Texas Instr Japan Ltd ソケット
JPH0698204A (ja) 1992-09-11 1994-04-08 Toshiba Corp 2次元適応形ノイズリダクション装置
JPH0725063A (ja) 1993-07-14 1995-01-27 Konica Corp 画像形成装置のレーザ出力制御装置
US5871375A (en) 1996-10-15 1999-02-16 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. High temperature sensor assembly
JP4079492B2 (ja) 1998-02-12 2008-04-23 コスモ工機株式会社 仕切弁装置の設置方法
US6179659B1 (en) * 1998-08-11 2001-01-30 Micron Technology, Inc. Electrical contact device and associated method of manufacture
US6083051A (en) * 1999-03-02 2000-07-04 Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd. Miniature electrical connector
TWI234909B (en) * 2000-11-21 2005-06-21 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Manufacture method for electrical connector and terminal core base thereof
JPWO2002101885A1 (ja) * 2001-06-08 2004-09-30 信越ポリマー株式会社 電気音響部品用コネクタ及びその接続構造
US6796852B2 (en) * 2001-07-23 2004-09-28 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector and method for producing the same
US6402552B1 (en) * 2001-08-07 2002-06-11 Fci Americas Technology, Inc. Electrical connector with overmolded and snap locked pieces
JP3969229B2 (ja) 2002-07-23 2007-09-05 松下電工株式会社 コネクタ
JP4276884B2 (ja) * 2003-04-30 2009-06-10 日本圧着端子製造株式会社 多層プリント配線板の接続構造
JP2004342466A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Yamaichi Electronics Co Ltd 半導体装置用ソケットの組立方法
JP5049003B2 (ja) * 2006-05-25 2012-10-17 第一電子工業株式会社 カードコネクタ及びハウジングSubAssyの製造方法
JP4963988B2 (ja) * 2007-03-01 2012-06-27 モレックス インコーポレイテド 端子組立体及びコネクタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0278170A (ja) * 1988-09-13 1990-03-19 Nec Corp カードエッジコネクタ
JPH07282912A (ja) * 1994-04-11 1995-10-27 Omron Corp 端子列体およびその製造方法
JPH08222332A (ja) * 1995-02-14 1996-08-30 Hosiden Corp カードコネクタの多ピンコンタクト装置とその製造方法
JP2000030783A (ja) * 1998-07-13 2000-01-28 Matsushita Electric Works Ltd コネクタ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090113297A (ko) 2009-10-29
WO2008089456A3 (en) 2008-12-11
WO2008089456A2 (en) 2008-07-24
JP5015268B2 (ja) 2012-08-29
US20100120297A1 (en) 2010-05-13
US8206168B2 (en) 2012-06-26
CN101669254A (zh) 2010-03-10
CN101669254B (zh) 2013-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7140896B2 (en) Connector
US7845973B2 (en) Contact configuration to be used in a connector
US8485832B2 (en) Electrical connector
US10985491B2 (en) Board connectors
US10594077B2 (en) Connector and connector assembly
JP4632980B2 (ja) 中継コネクタ
KR101107929B1 (ko) 커넥터용 접속단자 및 그것을 이용한 커넥터
KR20080007631A (ko) 커넥터
CN110021830B (zh) 连接器以及连接器组件
KR20100109427A (ko) 회로 기판용 전기 커넥터
CN110943332A (zh) 电路基板用电连接器及电路基板用电连接器的制造方法
CN111146630A (zh) 连接器和连接器组件
JP5015268B2 (ja) 端子組立体、コネクタ及びその製造方法
WO2009093586A1 (ja) 面実装部品及び電気コネクタ
US7448893B2 (en) Connector
KR20090127314A (ko) 단자 조립체 및 편평 케이블 커넥터
US11646519B2 (en) Electric connector for flat conductor
US20090298345A1 (en) Connector
JP5909410B2 (ja) フラット回路体のコネクタ接続構造
JP2008181700A (ja) 端子組立体、コネクタ及び端子組立体の製造方法
JP5335630B2 (ja) 電線対基板コネクタ
KR101082299B1 (ko) 커넥터용 접속단자 및 이것을 이용한 커넥터
JP2008177066A (ja) 端子組立体及びコネクタ
CN111755865B (zh) 电连接器以及电连接器的制造方法
CN112652904B (zh) 扁平型导体用电连接器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111025

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111101

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111125

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111222

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120606

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees