JP2008177066A - 端子組立体及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ部の角度を広げて端子を長手方向に伸張させ、長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧されるようにして、簡単な構造でありながら十分な押圧力を発揮して相手側端子との接触を維持するとともに相手側端子を保持することができ、ピッチを狭くするとともに高さを低くすることができ、製造が容易でコストが低く小型化することができるようにする。
【解決手段】枠部材と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、前記枠部材に接続され、前記端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、前記端子は、前記端子保持部材に保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部、及び、該先端部と基端部との間において腕部に形成された曲げ部を備え、該曲げ部の角度が広げられると、端子の長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧される。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子組立体及びコネクタに関するものである。
従来、フレキシブル回路基板(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)等と称される可撓(とう)性を備える平板状ケーブルを接続するためにFPCコネクタ、FFCコネクタ等のケーブル接続用コネクタが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図14は従来のケーブル接続用コネクタの要部を示す断面図である。
図に示されるように、ケーブル接続用コネクタは、合成樹脂等の絶縁性材料から成るハウジング801と、金属等の導電性材料から成り、ハウジング801に保持される第1の端子802及び第2の端子803とを有する。第1の端子802はハウジング801に設けられたスリットにケーブル挿入口側から、第2の端子803はやはりハウジング801に設けられたスリットにケーブル挿入口と反対側から差込んで取付けられている。そして、ハウジング801の上面には、合成樹脂等の絶縁性材料から成るアクチュエータ804が配設されている。該アクチュエータ804は、ハウジング801に回動可能に取付けられ、図示されるような閉位置と図示されない開位置との間を回動する。すなわち、アクチュエータ804はその両端がハウジング801に、また、中間部が第1の端子802に支持されることによって回動する。この場合、アクチュエータ804が開位置にある状態で、平板状のケーブル805がハウジング801の開口部から挿入される。そして、ケーブル805が奥まで挿入されると、アクチュエータ804がオペレータの手指等によって操作されて閉位置にまで回動する。すると、アクチュエータ804のロック部806がハウジング801の図示されないロック部と係合してアクチュエータ804をロックする。これにより、ケーブル805がアクチュエータ804によって上から加圧され、ケーブル805の下面に露出する複数の接続部が第1の端子802及び第2の端子803と接触して各々導通するとともに、アクチュエータ804の姿勢が固定される。
また、ケーブル805を実装面に垂直な方向(図において矢印で示される方向)に延在するように取回す場合がある。このような場合であっても、ロック部806からアクチュエータ804の回転中心807までの距離が、アクチュエータ804において引張り力を受ける点808から前記回転中心807までの距離よりも長いので、てこの原理によって、アクチュエータ804のロック部806とハウジング801のロック部の係合とが解除されることがない。そのため、ケーブル805の取回しによるアクチュエータ804の無用な開放が防止される。
特開2001−057260号公報
しかしながら、前記従来のコネクタにおいては、第1の端子802及び第2の端子803がハウジング801に設けられたスリットに差込まれて取付けられているため、狭ピッチ化に限界がある。また、昨今の狭ピッチ化の要求によって第1の端子802及び第2の端子803を狭いピッチで並べた場合、前記第1の端子802及び第2の端子803の幅が狭くなる。幅の狭い形状の第1の端子802及び第2の端子803を金属材料から加工するにはその厚みも制限を受け、十分なばね力、すなわち、ケーブル805に対する第1の端子802及び第2の端子803の十分な押圧力が得られる厚みにすることが困難である。そのため、結果として第1の端子802及び第2の端子803のピッチを狭くすることには限界が生じてしまう。
さらに、アクチュエータ804のロック部806がハウジング801の図示されないロック部と係合することによってアクチュエータ804の姿勢が固定されるようになっているので、該アクチュエータ804及びハウジング801の構造が複雑になってしまう。また、アクチュエータ804をハウジング801の開口部入口端側に向けて回動させることによって閉位置にするようになっているので、ハウジング801の開口部が基板に対して垂直となるように実装される、いわゆるストレートタイプのコネクタに適用した場合、操作性が悪化し、また、コネクタの高さ寸法が大きくなってしまう。さらに、第1の端子802及び第2の端子803のピッチを狭くすることも困難である。
本発明は、前記従来のコネクタの問題点を解決して、曲げ部の角度を広げて端子を長手方向に伸張させ、長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧されるようにして、簡単な構造でありながら十分な押圧力を発揮して相手側端子との接触を維持するとともに相手側端子を保持することができ、ピッチを狭くするとともに高さを低くすることができ、製造が容易でコストが低く小型化された端子組立体及びコネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明の端子組立体においては、枠部材と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子と、前記枠部材に接続され、前記端子を保持する端子保持部材とを有する端子組立体であって、前記端子は、前記端子保持部材に保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部、及び、該先端部と基端部との間において腕部に形成された曲げ部を備え、該曲げ部の角度が広げられると、端子の長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧される。
本発明の他の端子組立体においては、さらに、前記枠部材は互いに平行に延在する一対の部材から成り、前記端子保持部材は、その長手方向両端において枠部材に接続されるとともに各端子の基端部を保持する。
本発明の更に他の端子組立体においては、さらに、前記端子保持部材は、端子の基端部及び枠部材の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である。
本発明の更に他の端子組立体においては、さらに、前記腕部は、前記基端部に接続された第1傾斜部、及び、前記曲げ部を介して第1傾斜部に接続された第2傾斜部を備え、前記第1傾斜部と第2傾斜部とが成す前記曲げ部の角度は鈍角である。
本発明のコネクタにおいては、ハウジングと、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子とを有するコネクタであって、前記端子は、前記ハウジングに保持される基端部、該基端部から延出する弾性的に変形可能な腕部、該腕部の自由端において相手側端子と接触する先端部、及び、該先端部と基端部との間において腕部に形成された曲げ部を備え、該曲げ部の角度が広げられると、端子の長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧される。
本発明の他のコネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、平板状の基部、該基部の一端に接続された前記基端部を保持する端子固定部、前記基部の他端に接続された奥壁部、及び、前記基部と奥壁部との間に形成され、前記相手側端子を備える平板状ケーブルが挿入されるケーブル収容凹部を備え、前記端子は、腕部が奥壁部に向けて延出し、先端部がケーブル収容凹部に臨む位置にある。
本発明の更に他のコネクタにおいては、さらに、前記ハウジングには、平板状ケーブルの挿抜が可能な第1の位置と平板状ケーブルを固定する第2の位置との間で位置変化可能なケーブル固定用可動部材が取付けられ、該ケーブル固定用可動部材は、第2の位置において曲げ部に当接して該曲げ部の角度を広げる。
本発明の更に他のコネクタにおいては、さらに、前記ケーブル固定用可動部材は、前記ハウジングに回動可能又はスライド可能に取付けられる。
本発明によれば、端子組立体は、曲げ部の角度を広げて端子を長手方向へ伸張させ、長手方向の力によって先端部が相手側端子に押圧されるようになっている。これにより、簡単な構造でありながら十分な押圧力を発揮して相手側端子との接触を維持するとともに相手側端子を保持することができ、ピッチを狭くするとともに高さを低くすることができ、製造が容易でコストを低くすることができ、小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの三面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの断面図である。なお、図2において、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は側面図であり、図3は図2(b)におけるZ−Z矢視断面図である。
図において、1は本実施の形態におけるコネクタであり、後述される端子組立体60を有する。前記コネクタ1は、いかなる種類のコネクタであってもよいが、ここでは、ケーブル接続用コネクタであり、図示されない回路基板等の基板に実装されて、フレキシブル回路基板、フレキシブルフラットケーブル等と称される後述の平板状ケーブル101を電気的に接続するために使用されるコネクタである場合を例に採って説明する。
この場合、前記コネクタ1は、いわゆるストレートタイプのものであり、ケーブルとしての平板状ケーブル101が基板に対してほぼ垂直な状態で挿入される、すなわち、平板状ケーブル101が挿入されるケーブル挿入開口が上を向いた状態で実装されるものとして説明する。なお、前記平板状ケーブル101は、例えば、FPC、FFC等と称される平板状可撓性ケーブルであるが、図示されない相手側端子としての導電線を備える平板状のケーブルであれば、いかなる種類のものであってもよく、通常リジッド基板と呼ばれる印刷配線基板にも適用可能である。
また、本実施の形態において、コネクタ1の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタ1が図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタ1の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
ここで、前記コネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としてのハウジング11、該ハウジング11に取付けられたケーブル固定用可動部材としてのアクチュエータ21、及び、導電性の金属から成る複数の端子61を有する。前記アクチュエータ21は、姿勢変化して、平板状ケーブル101の挿抜を可能とする第1の位置としての開位置、及び、挿入された平板状ケーブル101を固定する第2の位置としての閉位置になるように前記ハウジング11に位置変化可能に取付けられている。なお、前記アクチュエータ21は、略長方形の平板状の操作部22、該操作部22の短手方向の一端縁に形成されたカムとしての機能を発揮する作動面24、及び、前記一端縁の両側から外方に突出する回転軸部23を有する。また、図1〜3は、前記アクチュエータ21が開位置にある状態を示している。
そして、前記ハウジング11は、略長方形の平板状の基部12、該基部12の短手方向の端縁の一方に沿って延在する厚板状の奥壁部13、前記基部12の短手方向の端縁の他方に沿って延在する薄板状の端子固定部14、及び、前記基部12の長手方向の端縁の両方に沿って各々延在する厚板状の側壁部15を有する。該側壁部15の内側の側面には、前記アクチュエータ21の回転軸部23を回転可能に保持する回転軸収容開口16、及び、該回転軸収容開口16に連通するスライド溝17が形成されている。アクチュエータ21は、回転軸部23がスライド溝17に案内され、回転軸部23が回転軸収容開口16へ収容された状態で基部12に回動可能に取付けられる。
また、端子固定部14の上面には、端子保持部材31を収容する収容凹部14aが形成されている。さらに、基部12の上面における奥壁部13寄りの部分には、端子61の延在する方向に延在する複数のガイド突条12aが形成されている。そして、隣接するガイド突条12a同士の細長い間隙(げき)が各端子61の先端部65が収容される端子ガイド溝12bとして機能する。なお、前記ハウジング11は、基部12の下面が基板の実装面に対向するように実装される。
さらに、基部12と奥壁部13との間には、平板状ケーブル101の先端部が挿入されるケーブル収容凹部18が形成されている。該ケーブル収容凹部18は、基部12の奥側端面12c及び奥壁部13の手前側端面13aによって画定され、端子61の配列方向(図2(a)における左右方向)に延在するスリット状の溝であり、上を向いたケーブル挿入開口を備える。
そして、各端子61は、弾性を備える金属板から形成された細長い帯状の部材であり、ハウジング11の短手方向、すなわち、端子固定部14から奥壁部13の方向に延在し、ハウジング11の長手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチ(例えば、100〔μm〕以下)で互いに平行となるように配列されて、ハウジング11の端子固定部14に取付けられている。端子61の材質としては、リン青銅、銅ベリリウム合金等のばね性のある金属板を用いることができる。これらのコネクタの端子として用いられる一般的な材料は、薄く、また、細かくなるなど微細形状になると相手側端子に対する押圧力が弱くなる傾向が見られる。本願発明によれば、このような一般的な材料で微細形状の端子を形成したとしても、必要な押圧力を得られることを特徴の一つとしている。
前記端子61は、基端部66がハウジング11のほぼ端子固定部14上に位置するとともに先端部65がハウジング11の奥壁部13を向いて基部12の上面における端子ガイド溝12b内に位置するように配設されている。なお、前記先端部65はケーブル収容凹部18に臨む位置、すなわち、ハウジング11の短手方向に関し、基部12の奥側端面12cとほぼ同等の位置であって、その奧側端面12cからケーブル収容凹部18側に実質的に突出しない程度の位置にある。
具体的には、前記端子61は、図3に示されるように、ハウジング11の長手方向に平行に延在し、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材31によって保持された基端部66と、該基端部66からハウジング11の長手方向の中央に向けて延出する側面形状が山形の腕部68と、該腕部68の自由端である先端部65と、前記基端部66の腕部68と反対の側から延出し、ハウジング11の端子固定部14から外方に突出するはんだ付部としてのテール部62とを備える。なお、該テール部62は、図示されない基板の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が端子固定部14の下面と略等しく位置するように、クランク状の段差部62aを介して基端部66に接続されている。
ここで、前記腕部68は、基端部66に接続された第1傾斜部68a、該第1傾斜部68aに対して所定の角度で曲げられた第2傾斜部68b、及び、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとの接続部としての曲げ部68cを備える。前記第1傾斜部68aは、基端部66から曲げ部68cに向けて上向きに斜めに延出し、前記第2傾斜部68bは、曲げ部68cから先端部65に向けて下向きに斜めに延出し、前記曲げ部68cは、基端部66及び先端部65よりも上方に突出している。なお、前記曲げ部68cの角度、すなわち、曲げ部68cにおいて曲げられた第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとが成す角度(θ)は、任意に設定することができるが、90〜180度(90°<θ<180°)の角度、すなわち、鈍角であることが望ましい。鈍角であれば、端子の長手方向の力がより効率的に利用することができる。また、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとの長さの比率は、任意に設定することができるが、ほぼ1:1であることが望ましい。1:1であれば、相手側端子である平板状ケーブル101上の導電線に押されたときの、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bに作用する応力が均一となり、より安定して接触可能となる。
そして、前記曲げ部68cは、アクチュエータ21の作動面24に当接し、アクチュエータ21が開位置から閉位置に姿勢を変化させると、作動面24によって押下げられるようになっている。前記曲げ部68cが押下げられると、腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動して奧側端面12cからケーブル収容凹部18側へ突出し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられる。
また、前記端子保持部材31は、基端部66を上下から覆うようにオーバーモールド(射出成形による一体成形)された部材であり、端子61の配列方向、すなわち、ハウジング11の長手方向に延在する細長い直方体状の形状を備え、前記配列方向に並ぶすべての基端部66を一体的に保持する。そして、前記端子保持部材31の基端部66よりも下の部分は、前記端子固定部14に形成された収容凹部14a内に収容される。前記端子保持部材31は、接着剤等の固着手段によって端子固定部14に固着される。したがって、前記基端部66は、端子保持部材31を介して、ハウジング11に保持される。
さらに、該ハウジング11の長手方向の両端には、短手方向に延在する金属から成る枠部材71が取付けられている。そして、該枠部材71は、接着剤等の固着手段によってハウジング11に固着されるとともに、一部が端子保持部材31によってオーバーモールドされて保持されている。また、枠部材71の端子固定部14側の端は、該端子固定部14から外方に突出する取付部75となっている。該取付部75は、前記テール部62と同様に、基板の表面にはんだ付等によって接続されるために、その下端面が端子固定部14の下面と略等しく位置するように、クランク状の段差部75aを介して接続されている。これにより、前記端子保持部材31は、コネクタ1を基板の表面に確実に取付けるための取付補助金具として機能する。
次に、前記コネクタ1の製造方法について説明する。
図4及び5は本発明の第1の実施の形態における端子組立体の製造工程を示し、図4(a)は第1の斜視図、図4(b)は要部拡大平面図、図5(a)は第2の斜視図、図5(b)は要部拡大平面図、図6は本発明の第1の実施の形態における端子組立体を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの分解斜視図である。なお、図6において、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は要部拡大平面図である。
まず、プレス装置等の工作機械によって、導電性の金属板に打抜加工及び曲げ加工を施すことにより、図4に示されるような端子予備形成体70を一体的に形成する。この場合、打抜加工及び曲げ加工は、同時に施してもよいし、順次施してもよい。なお、前記端子予備形成体70は、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよく、例えば、レーザ加工、エッチング等、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
前記端子予備形成体70は、互いに平行に延在する一対の枠部材71、及び、該枠部材71と平行に延在するとともに所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子61を有する。前記枠部材71及び端子61は、同一の金属板から形成された部材である。
ここで、前記端子61の長手方向の一端には、キャリア接続部67を介して板状のキャリア部72が一体的に接続されている。該キャリア部72は、コネクタ1又は端子組立体60を製造する過程において、端子予備形成体70の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。なお、図に示される例においては、キャリア部72に接続されている端子予備形成体70の数は単数であるが、通常、前記キャリア部72は、長い帯状の板材であり、複数の端子予備形成体70が並列に配列されて接続されている。また、図に示される例においては、端子61の長手方向の一端にのみキャリア部72が接続されているが、端子61の長手方向の両端にキャリア部72が接続されていてもよい。さらに、枠部材71がキャリア部72に接続されていてもよい。
また、前記端子61の長手方向の一端には段差部62a及びテール部62が形成されている。そして、該テール部62は、端子61とキャリア部72とを接続するキャリア接続部67と一体化している。さらに、枠部材71の一端にも、同様に、段差部75a及び取付部75が形成されている。
そして、両側の枠部材71は、長手方向の一端近傍であって、段差部75aよりも他端寄りの部分において、サブキャリア部73によって互いに接続されている。該サブキャリア部73は、枠部材71及び端子61と同一の金属板から一体的に形成され、枠部材71と直交する方向に延在し、両端が枠部材71に接続されている。そして、前記サブキャリア部73には、枠部材71と平行に延在するとともに端子61と同等のピッチで互いに平行となるように配列された複数のスリット74が形成されている。該スリット74はサブキャリア部73を厚さ方向に貫通するように形成され、隣接するスリット74間の帯状の部分が各端子61の基端部66の一部となる。
また、前記スリット74の長手方向の両端はサブキャリア部73の幅方向の両端に到達しておらず、前記スリット74の長手方向の両端とサブキャリア部73の幅方向の両端との間には、サブキャリア部73の長手方向(枠部材71と直交する方向)に延在する帯状の第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bが形成される。複数の端子61は、前記第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bによって、互いに接続されるとともに、両側の枠部材71に接続されている。そして、各端子61において、腕部68、テール部62及びスリット74間の帯状の部分は、上面から観て、同一直線を形成するように配設されている。
さらに、すべての端子61の第2傾斜部68bは、端子サブキャリア部78によって互いに接続されている。該端子サブキャリア部78は、端子61と同一の金属板から一体的に形成され、端子61と直交する方向、すなわち、端子61の配列方向に延在する。なお、端子サブキャリア部78は、枠部材71に接続されていない。
また、腕部68と基端部66との接続部及び腕部68の中間部分には曲げ加工が施され、基端部66に対して傾斜する第1傾斜部68a、該第1傾斜部68aに対して所定の角度で曲げられた第2傾斜部68b、及び、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bを接続する曲げ部68cが形成されている。
次に、前記端子予備形成体70の一部にオーバーモールド成形を施すことによって、図5に示されるように、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された端子保持部材31を形成する。該端子保持部材31は、サブキャリア部73の中央部分を上下から覆うようにオーバーモールドされた部材であり、サブキャリア部73の長手方向に延在する細長い直方体状の形状を備える。この場合、前記端子保持部材31は、すべてのスリット74内を貫通して上下の部分を連結し、かつ、その長手方向の両端部が両側の枠部材71の少なくとも一部を覆い、配列方向に並ぶすべての端子61の基端部66の少なくとも一部を覆うように形成される。一例として、前記端子保持部材31は、端子予備形成体70をその厚み内に挟んで、上方から見て長辺である第1辺31a、第3辺31b、短辺である第2辺31c及び第4辺31dから成る直方体状に形成される。図5に示されるように、枠部材71の長手方向の寸法に関し、スリット74の全体を覆い、直方体状の第1辺31aが第1端子接続部73a上に、また、第1辺31aと平行な第3辺31bが第2端子接続部73b上に位置して第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bの一部を覆う程度の大きさで、端子保持部材31の第2辺31c及び第4辺31dが枠部材71の面上にその一部を覆うように形成される。
端子保持部材31は、後述のように切断部79が形成されることによって、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bが切断され、各端子61が枠部材71から分離されたときに、各端子61及び枠部材71をその位置関係が変わらないように一体に固定することができるものである。
このように、端子61及び枠部材71を一体に固定することができる範囲で、端子保持部材31としての樹脂を、どの程度枠部材71、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを覆わせるか適宜決定する。そのとき、直方体状の各辺31a、31b、31c及び31dが板状部分に位置するよう覆うと、オーバーモールドにおける樹脂成形金型がスリットのない板状部分と接することになる。そのため、金型と端子61、あるいは、枠部材71を形成する金属板の密着性が良くなり、バリの発生等を防ぎ、成形性を良くすることができる。
次に、図6に示されるように、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bに枠部材71の長手方向に延在するスリット状の切断部79を形成し、また、キャリア接続部67の途中を切断してキャリア部72を除去することによって、端子組立体60を得ることができる。この場合、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを厚さ方向に貫通し、スリット74がその長手方向に延伸して隣合う端子61の間に形成されている間隙と連続するようになるように形成される。なお、図6に示されるように、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bの一部を覆う端子保持部材31にも一体的に形成される。すなわち、前記切断部79は、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bと端子保持部材31とを一緒に切断することによって形成される。また、前記切断部79は、例えば、レーザビームを照射して対象となる部材を切断するレーザ加工によって形成することができるが、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
また、サブキャリア部73と同様に、端子サブキャリア部78も切断される。この場合、該端子サブキャリア部78は、その両側に接続されている、隣合う第2傾斜部68bの間に形成された間隙を相互に連結するように切断される。これにより、切断によって残された端子サブキャリア部78は第2傾斜部68bの一部となる。その結果、端子サブキャリア部78によって互いに接続されていた第2傾斜部68bは、各々分離される。
これにより、スリット74及び切断部79によってサブキャリア部73から切離されて隣接する端子61及び枠部材71から分離し、また、端子サブキャリア部78が切断されて第2傾斜部68bが互いに分離し、各端子61は、先端部65からテール部62まで連続した一本の細長い帯状の独立した部材となる。この場合、すべての端子61は、各々、端子保持部材31によって基端部66の少なくとも一部の周囲が覆われた状態で保持される。また、前記端子保持部材31は、長手方向の両端部が両側の枠部材71に接続されている。そのため、各端子61は、枠部材71の長手方向に延在し、枠部材71の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列された状態を維持しつつ、端子保持部材31によって保持される。
このようにして製造された端子組立体60は、枠部材71と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子61と、前記枠部材71に接続され、端子61を保持する端子保持部材31とを有する。そして、枠部材71は互いに平行に延在する一対の部材から成り、端子61は、基端部66が枠部材71の長手方向の一端寄りに位置するとともに先端部65が枠部材71の長手方向の他端を向くように両側の枠部材71の間に配設され、端子保持部材31は、その長手方向の両端において枠部材71に接続されるとともに端子61の基端部66を保持する。
このように、端子組立体60は、まず、一対の枠部材71と、該枠部材71の長手方向に延在し、枠部材71の短手方向に各々並ぶように、かつ、所定のピッチで互いに平行となるように配列され、スリット74を備えるサブキャリア部73を介して枠部材71に一体的に接続されるとともに端子サブキャリア部78によって相互に接続された端子61とを有する端子予備形成体70を形成し、オーバーモールド成形を施すことによって前記サブキャリア部73の少なくとも一部を覆う端子保持部材31を形成し、最後に、前記サブキャリア部73の一部、すなわち、第1端子接続部73a及び第2端子接続部73bを切断する切断部79を形成するとともに端子サブキャリア部78を切断することによって各端子61を分離独立させることにより、製造される。したがって、枠部材71とすべての端子61とを一体的に形成することができ、容易に短時間で製造することができる。また、端子61のピッチが、例えば、100〔μm〕以下の微小な値であっても、各端子61の配列を正確に維持することができる。同様に、端子61と枠部材71との位置関係も正確に維持することができる。
最後に、図7に示されるように、端子組立体60をハウジング11に接着剤等の任意の固着手段によって固着し、回転軸部23を回転軸収容開口16に挿入してアクチュエータ21をハウジング11に取付けることによって、図1〜3に示されるようなコネクタ1を得ることができる。
次に、前記コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する動作について説明する。
図8は本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図、図9は本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図及び断面図である。
本実施の形態においては、平板状ケーブル101は、細長い帯状の形状を備える絶縁性の薄板部材である基板部111、及び、該基板部111の一面に配設された複数本の図示されない導電線を有する。該導電線は、例えば、銅等の導電性金属から成る箔(はく)状の線状体であり、所定のピッチ(例えば、100〔μm〕以下)で互いに平行となるように配列されている。そして、前記導電線の上側は絶縁層121によって覆われている。なお、平板状ケーブル101における両端から所定の長さに亘(わた)る範囲では、前記絶縁層121が除去され、導電線の上面が露出している。該導電線における露出した部分が端子61の先端部65と接触して導通する相手側端子として機能する。
そして、コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する場合、アクチュエータ21の姿勢を図1〜3に示されるような開位置とし、平板状ケーブル101の姿勢を調整して、上下方向に延在するようにし、平板状ケーブル101の下側の先端部、すなわち、下端部をコネクタ1のケーブル収容凹部18の上を向いたケーブル挿入開口に対向させる。この場合、導電線が露出している側が端子固定部14の方向を向き、導電線が露出していない側が奥壁部13の方向を向くように平板状ケーブル101の姿勢を調整する。
続いて、平板状ケーブル101をコネクタ1に向けて移動させ、すなわち、下降させ、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入する。この場合、平板状ケーブル101の下端縁をケーブル収容凹部18内の底面に当接させることによって、平板状ケーブル101の挿抜方向の位置決めを行うことができる。
続いて、アクチュエータ21を回転軸部23を中心に回動させて姿勢変化させ、図8及び9に示されるような閉位置とする。アクチュエータ21が開位置から閉位置へ変化すると、アクチュエータ21の操作部22の一端縁に形成された作動面24は、カムとしての機能を発揮し、端子61の曲げ部68cに当接し、該曲げ部68cを押下げる。すると、腕部68が弾性的に変形し、曲げ部68cの角度が広げられ、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bのかなりの部分が基部12の上面に押付けられた状態となる。これにより、腕部68が長手方向に伸張し、該腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動してケーブル収容凹部18側に突出し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられる。
この場合、曲げ部68cがアクチュエータ21の作動面24によって押下げられることにより腕部68が弾性的に変形させられる。すると、変形させられた腕部68がばね力を発揮するので、先端部65は、前記ばね力によって平板状ケーブル101の導電線に対して付勢される。なお、前記先端部65から平板状ケーブル101の導電線に対して付与される腕部68のばね力は、厳密ではないが、腕部68の延在する方向に沿ったものとなる。
また、曲げ部68cの角度が鈍角で第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの水平方向に対する角度が45度よりもかなり小さいので、曲げ部68cに上下方向に作用する力の第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長手方向に沿った成分は、前記上下方向に作用する力よりも大きくなる。そして、基部12が固定され、先端部65が水平方向に移動可能なので、腕部68のばね力の第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長手方向に沿った成分の合計が先端部65において発揮される。そのため、該先端部65は、ほぼ腕部68の長手方向に沿った大きなばね力を発揮する。
このように、先端部65は、上下方向にばね力を発揮する場合と比較して、大きなばね力を発揮する。そのため、端子61が細長い帯状の部材であっても、十分に大きな接触力を発揮することができる。例えば、前記端子61を100〔μm〕のピッチで配列しようとすると、金属板の加工上の観点から、各端子61の幅は50〔μm〕程度以上とすることができないが、本実施の形態においては、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bの長さをそれぞれ1〔mm〕程度で、曲げ部68cにおける基部12からの高さを0.3〔mm〕程度、板厚を0.05〔mm〕程度とした場合で、アクチュエータ21の作動面24が各端子61の曲げ部68cに8〔gf〕の下向きの力を付与すると、各先端部65は36〔gf〕程度の接触力を発揮することができる。したがって、端子61は、十分なばね力を発揮して平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに平板状ケーブル101を確実に保持することができる。
なお、奥壁部13の手前側端面13aの上下寸法が基部12の奥側端面12cの上下寸法よりも大きいので、平板状ケーブル101は手前側端面13aによって裏側から支持されることにより、端子61の発揮する接触力を受止めることができる。
また、先端部65が奥壁部13に向って移動する際には、先端部65と第2傾斜部68bにおける先端部65寄りの部分とがガイド突条12a間の端子ガイド溝12b内に収容された状態となる。そのため、先端部65が端子61の配列方向に変位することがない、すなわち、端子61の配列方向に関して先端部65の位置がずれることがないので、先端部65は対応する導電線に確実に接触する。
このように、本実施の形態において、端子61は、端子保持部材31に保持される基端部66、該基端部66から延出する弾性的に変形可能な腕部68、該腕部68の自由端において相手側端子と接触する先端部65、及び、該先端部65と基端部66との間において腕部68に形成された曲げ部68cを備え、該曲げ部68cの角度が広げられると、端子61の長手方向の力によって先端部65が平板状ケーブル101の導電線に押圧されるようになっている。これにより、簡単な構造でありながら十分な押圧力を発揮して平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに、平板状ケーブル101を確実に保持することができる端子組立体60及びコネクタ1を得ることができる。また、端子61のピッチを狭くするとともに、端子組立体60及びコネクタ1の高さ寸法を低くすることができる。さらに、端子組立体60及びコネクタ1の製造が容易で、コストを低くすることができるとともに小型化することができる。
また、腕部68は、基端部66に接続された第1傾斜部68a、及び、曲げ部68cを介して第1傾斜部68aに接続された第2傾斜部68bを備え、第1傾斜部68aと第2傾斜部68bとが成す曲げ部68cの角度が鈍角になっている。これにより、アクチュエータ21の作動面24によって曲げ部68cに付与される力が小さくても、先端部65は、ほぼ腕部68の長手方向に沿った大きなばね力を発揮することができ、平板状ケーブル101の導電線との接触を維持するとともに平板状ケーブル101を確実に保持することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図10は本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの斜視図、図11は本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの側面図及び断面図である。
本実施の形態においては、ケーブル固定用可動部材として、アクチュエータ41を使用する。該アクチュエータ41は、ハウジング11に対してスライド可能に取付けられ、開位置から閉位置にまでスライドする。そして、前記アクチュエータ41は、略長方形の平板状の操作部42、該操作部42における基部12に対向する面であって端子61の曲げ部68cに当接する作動面42a、前記操作部42の両側から外方に突出する突出部44、及び、前記操作部42の両側から外方に突出し、ハウジング11側部内側に設けられたのスライド溝17と係合するスライド突起45を有する。
また、図10及び11は、前記アクチュエータ41が開位置にある状態を示している。この場合、作動面42aは端子61の腕部68に当接していない。そして、アクチュエータ41を差込み開位置から閉位置に移動させると、作動面42aが第1傾斜部68aに当接し、順に曲げ部68cに当接して、該曲げ部68cを押下げるようになっている。この場合、アクチュエータ41は先端部65を奧壁部13へ移動させる方向に端子61へ作用するので、先端部65がより円滑に移動することができる。
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態におけるコネクタ1に平板状ケーブル101を接続する動作について説明する。
図12は本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図、図13は本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図及び断面図である。
本実施の形態において、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入するまでの動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
そして、コネクタ1のケーブル収容凹部18内に平板状ケーブル101の下端部を挿入すると、アクチュエータ41をハウジング11に対してスライドさせ、図12及び13に示されるような閉位置とする。アクチュエータ41を奥壁部13に向けてスライドさせると、スライド突起45がハウジング11の側壁部15における内側の側面に形成されたスライド溝17内に進入し、該スライド溝17と係合する。これにより、アクチュエータ41は、ハウジング11に対して上下方向に移動不能となる。
また、アクチュエータ41を奥壁部13に向けてスライドさせると、作動面42aが曲げ部68cに当接し、該曲げ部68cを押下げる。すると、腕部68が弾性的に変形し、曲げ部68cの角度が広げられ、第1傾斜部68a及び第2傾斜部68bのかなりの部分が基部12の上面に押付けられた状態となる。これにより、腕部68が長手方向に伸張し、該腕部68の自由端である先端部65は、奥壁部13に向って移動してケーブル収容凹部18内に進入し、該ケーブル収容凹部18内に挿入されている平板状ケーブル101の導電線に押付けられる。
この場合、曲げ部68cがアクチュエータ41の作動面42aによって押下げられることにより腕部68が弾性的に変形させられる。すると、変形させられた腕部68がばね力を発揮するので、アクチュエータ41は、上向きのばね力を腕部68から受けることになるが、スライド突起45がスライド溝17と係合しているので、上方に変位することがない。
なお、その他の点の動作については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、アクチュエータ41がスライドして開位置から閉位置に変化するようになっているので、アクチュエータ41が開位置にあるときでも、コネクタ1の高さを低く抑えることができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態においては、端子組立体60にハウジング11を取付けてコネクタ1を製造し、該コネクタ1に平板状ケーブル101を接続する場合について説明したが、前記端子組立体60は、ハウジング11を取付けることなく使用することもできる。例えば、端子組立体60をそのまま基板の表面に実装することもできるし、また、回路基板の表面に凹部を形成し、該凹部内に端子組立体60を収容するようにして実装することもできる。このような場合、段差部75a及び段差部62aを省略し、取付部75及びテール部62を枠部材71及び端子61の基端部66と同一面上に位置させることもできる。また、アクチュエータ21及び41に代えて、基板に固定される棒状又は板状の部材によって曲げ部68cを押下げるようにすることもできる。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの三面図であって、(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの図2(b)におけるZ−Z矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、(a)は第1の斜視図、(b)は要部拡大平面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体の製造工程を示す図であって、(a)は第2の斜視図、(b)は要部拡大平面図である。 本発明の第1の実施の形態における端子組立体を示す図及びその要部拡大平面図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は要部拡大平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図及び断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコネクタの側面図及び断面図である。 本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における平板状ケーブルを接続したコネクタの側面図及び断面図である。 従来のケーブル接続用コネクタの要部を示す断面図である。
符号の説明
1 コネクタ
11、801 ハウジング
12 基部
12a ガイド突条
12b 端子ガイド溝
12c 奥側端面
13 奥壁部
13a 手前側端面
14 端子固定部
14a 収容凹部
15 側壁部
16 回転軸収容開口
17 スライド溝
18 ケーブル収容凹部
21、41、804 アクチュエータ
22 操作部
23 回転軸部
24、42a 作動面
31 端子保持部材
31a 第1辺
31b 第3辺
31c 第2辺
31d 第4辺
42 本体部
44 突出部
45 スライド突起
60 端子組立体
61 端子
62 テール部
62a、75a 段差部
65 先端部
66 基端部
67 キャリア接続部
68 腕部
68a 第1傾斜部
68b 第2傾斜部
68c 曲げ部
70 端子予備形成体
71 枠部材
72 キャリア部
73 サブキャリア部
73a 第1端子接続部
73b 第2端子接続部
74 スリット
75 取付部
78 端子サブキャリア部
79 切断部
101 平板状ケーブル
111 基板部
121 絶縁層
802 第1の端子
803 第2の端子
805 ケーブル
806 ロック部
807 回転中心
808 点

Claims (8)

  1. (a)枠部材(71)と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子(61)と、前記枠部材(71)に接続され、前記端子(61)を保持する端子保持部材(31)とを有する端子組立体(60)であって、
    (b)前記端子(61)は、前記端子保持部材(31)に保持される基端部(66)、該基端部(66)から延出する弾性的に変形可能な腕部(68)、該腕部(68)の自由端において相手側端子と接触する先端部(65)、及び、該先端部(65)と基端部(66)との間において腕部(68)に形成された曲げ部(68c)を備え、該曲げ部(68c)の角度が広げられると、端子(61)の長手方向の力によって先端部(65)が相手側端子に押圧されることを特徴とする端子組立体(60)。
  2. (a)前記枠部材(71)は互いに平行に延在する一対の部材から成り、
    (b)前記端子保持部材(31)は、その長手方向両端において枠部材(71)に接続されるとともに各端子(61)の基端部(66)を保持する請求項1に記載の端子組立体(60)。
  3. 前記端子保持部材(31)は、端子(61)の基端部(66)及び枠部材(71)の少なくとも一部を覆うようにオーバーモールドされた絶縁性材料から成る部材である請求項1に記載の端子組立体(60)。
  4. (a)前記腕部(68)は、前記基端部(66)に接続された第1傾斜部(68a)、及び、前記曲げ部(68c)を介して第1傾斜部(68a)に接続された第2傾斜部(68b)を備え、
    (b)前記第1傾斜部(68a)と第2傾斜部(68b)とが成す前記曲げ部(68c)の角度は鈍角である請求項1に記載の端子組立体(60)。
  5. (a)ハウジング(11)と、所定のピッチで互いに平行となるように配列された複数の端子(61)とを有するコネクタ(1)であって、
    (b)前記端子(61)は、前記ハウジング(11)に保持される基端部(66)、該基端部(66)から延出する弾性的に変形可能な腕部(68)、該腕部(68)の自由端において相手側端子と接触する先端部(65)、及び、該先端部(65)と基端部(66)との間において腕部(68)に形成された曲げ部(68c)を備え、該曲げ部(68c)の角度が広げられると、端子(61)の長手方向の力によって先端部(65)が相手側端子に押圧されることを特徴とするコネクタ(1)。
  6. (a)前記ハウジング(11)は、平板状の基部(12)、該基部(12)の一端に接続された前記基端部(66)を保持する端子固定部(14)、前記基部(12)の他端に接続された奥壁部(13)、及び、前記基部(12)と奥壁部(13)との間に形成され、前記相手側端子を備える平板状ケーブル(101)が挿入されるケーブル収容凹部(18)を備え、
    (b)前記端子(61)は、腕部(68)が奥壁部(13)に向けて延出し、先端部(65)がケーブル収容凹部(18)に臨む位置にある請求項5に記載のコネクタ(1)。
  7. 前記ハウジング(11)には、平板状ケーブル(101)の挿抜が可能な第1の位置と平板状ケーブル(101)を固定する第2の位置との間で位置変化可能なケーブル固定用可動部材(21)が取付けられ、該ケーブル固定用可動部材(21)は、第2の位置において曲げ部(68c)に当接して該曲げ部(68c)の角度を広げる請求項6に記載のコネクタ(1)。
  8. 前記ケーブル固定用可動部材(21)は、前記ハウジング(11)に回動可能又はスライド可能に取付けられる請求項7に記載のコネクタ(1)。
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