JP2010507446A - 歯科構造物の印象の取得に使用するための歯科印象トレー - Google Patents

歯科構造物の印象の取得に使用するための歯科印象トレー Download PDF

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Abstract

トレー部分(4)およびハンドル部分(6)を備える歯科印象トレー(1)。幾つかの実施形態では、ハンドル(6)の一部は、患者の顔の特徴と位置合わせされ、そこから患者の歯科印象を得ることができるように設計される。幾つかの実施形態では、ハンドル(6)は、トレー部分(4)に着脱自在に固定されることができる。トレー(1)は、基準点マーカーを設けられることができる。幾つかの実施形態では、トレー部分(4)は、異なる方向を向き、かつトレー部分(4)をホルダー(39)にロックすることができる留め具(18)を有する2つの反対側に位置する面(62、63)を持つ保持部(33)を有することができる。
【選択図】 図5

Description

本願は、例えば患者の歯列のような歯科構造物の印象を作成するための歯科印象トレーに関する。
歯科印象トレーは、患者の歯列のような歯科構造物の印象を得るために使用される。そのような印象は、例えば歯科模型を作製するための手順に関連して使用することができる。歯科印象トレーは一般的に、印象が得られる歯科構造物の少なくとも一部に対して適合するように輪郭形成されたトレー部分を含む。そのような歯科構造物は例えば患者の上または下歯列の一部とすることができる。歯科構造物はまた、例えば患者の歯列の鋳型とすることもできる。歯科印象を得るための技術は単独歯槽部および閉咬技術を含む。閉咬技術では、歯科印象材料がトレー部分に配置され、トレー部分が患者の歯列のような歯科構造物に適用される。歯科印象トレーが患者に適用されると、次いで患者は印象材料中に噛み込んで患者の歯列の印象を形成する。歯科構造物が歯列の模型、例えばキャストである場合、歯科構造物を印象材料中に押し込むことができる。このようにして形成された印象は、患者の上下両方の歯列とすることができる。しかし、下歯列だけ、または上歯列だけの印象を作ることもできる。印象は、例えば患者の上歯列の一部だけ、または患者の下歯列の一部だけの印象とすることもできる。歯科印象は、歯科構造物の模型をキャストするために使用することができる。模型をキャストするために歯科印象を使用することの代替法として、歯科印象自体に対して直接走査作業を実行することができる。そのような手順は、米国特許第6217334号に開示されている。
米国特許第5338198号には歯科模型作製シミュレータが開示されている。その特許に記載されるように、患者の歯の成形印象が採取される。印象はX−Y面を画定する支持台上に配置され、レーザー光線が印象に向けられ、光線により印象が走査される。次いで走査を利用してデジタル画像が生成される。トレーは予め定められた識別マークを上下側部に設けることができる。
したがって、本発明は好ましくは、付属の特許請求の範囲に記載する、例えば患者の歯列のような歯科構造物の少なくとも一部の印象を得るために使用することのできる歯科印象トレー、印象を作成するための方法、および仮想模型を作成するための方法を提供することによって、上述したような当該技術の1つまたはそれ以上の欠点、不利点、または問題を単独でまたは任意の組合せで軽減し、緩和し、または解消することを目指している。
本願は、例えば患者の歯列のような歯科構造物の少なくとも一部の印象を得るのに使用される歯科印象トレーに関する。本書で使用する場合、用語「歯科構造物」とは、歯列またはその模型のみならず、失われた歯を有する患者の口に見られる軟組織に覆われた構造物およびそのような構造物の模型をも含むものと理解されたい。歯科印象トレーは、印象材料を装填するように適応されたトレー部分を含む。トレー部分は歯科構造物の少なくとも一部(例えば歯列)に適合するように輪郭形成される。歯科印象トレーはさらに、トレー部分に接続されるかまたはトレー部分に接続されるように適応/成形されたハンドルを含む。ハンドルは、ハンドルをトレー部分に接続するか、またはトレー部分に接続するように適応された、第1端を有する。ハンドルはまた、ハンドルがトレー部分に接続されたときにトレー部分に対して遠端に当たる第2端をも有する。本発明の幾つかの実施形態では、ハンドルの第2端は、トレー部分とは反対側を向いた縁を有する。そのような実施形態において、縁は、トレー部分とは反対側を向いた側から見たときに目に見える直線を形成することができる。直線は少なくとも30mmの長さを有する。幾つかの実施形態では、トレー部分とは反対側を向いた側から見たときに縁によって形成される直線は、少なくとも60mmの長さを有する直線とすることができる。幾つかの実施形態では、縁によって形成される直線は少なくとも80mmの長さを有することができる。
本発明の幾つかの実施形態では、ハンドルはトレー部分に着脱自在に固定することができる。
幾つかの実施形態では、ハンドルは、別個のハンドル部が部分的に重なり合うが完全には重なり合わないように相互に接続されるように適応された、2つの別個のハンドル部を含むことができる。ハンドルが別個のハンドル部を含むそのような実施形態では、別個のハンドル部は、ハンドル部によって形成されるスナップ・オン・キャッチによって相互に接続されるように適応することができる。しかし、接続はスナップオン接続以外の何かとすることもできる。ハンドルが別個のハンドル部を含む実施形態では、別個のハンドル部は同一の形状とすることができる。別個のハンドル部が同一の形状ではない実施形態も可能である。
ハンドルが別個のハンドル部を含む実施形態では、別個のハンドル部が相互に接続されている限りハンドルがトレー部分にロックされるように、別個のハンドル部の各々がトレー部分の相補的部分と協働するように設計することができる。
幾つかの実施形態では、ハンドルは、ハンドルの第2端からハンドルの第1端に向かう方向に少なくとも30mm延びる長さを有するスロットを画定するように成形することができる。そのようなスロットは、最高10mmまでの幅を有する物体をスロットの長さに沿って移動させることができるように、少なくとも10mmの幅を有する必要がある。
おそらくスロットは、スロットが縁を2つの部分に分割するように、ハンドルの第2端の縁までずっと延びることができる。
トレー部分は、内壁を持つ空洞を画定する形状を有する。幾つかの実施形態では、歯科印象トレーはまた、トレー部分の空洞14の少なくとも一部に嵌合する少なくとも1つのパッドをも含むことができる。そのような実施形態では、内壁には任意選択的に第1ガイド構造を設けることができ、パッドには第1ガイド構造と適合する第2ガイド構造を設けることができる。それによって、第1および第2ガイド構造は、相互に協働することができる。例えば、ガイド構造は、協働するガイド構造によって案内される動きでパッドをトレー部分内で移動させ、トレー部分の下部に押圧させることを可能にする。このようにして、少なくとも1つのパッドをトレー部分に配置し、ガイド構造によって案内しながら押し下げ、最終的にガイド構造によって保持することができる。第1ガイド構造はレールを形成する突起部を含むことができ、第2ガイド構造は第1ガイド構造の突起部を受容するように適応された溝を含む。代替的可能性として、例えば第2ガイド構造が内壁の溝と相互作用するレールを含むことが考えられる。
パッドは多くの異なる材料から作ることができる。幾つかの実施形態では、パッドは弾性材料から作られる。
幾つかの実施形態では、トレー部分は、患者の上下両方の歯列の一部に適合するように輪郭形成することができ、歯科印象トレーの外面には、走査作業中に検出することのできる少なくとも1つの基準点マーカーを設けることができる。そのような基準点マーカーは多くの異なる形状を取ることができ、多くの異なる方法で達成することができる。幾つかの実施形態では、そのような基準点マーカーは、電波を通さない材料製とすることができる。
トレー部分は任意選択的に、トレー部分が患者の上歯列に適合されるときに、患者の上唇小帯を受け入れるスロットを持つ壁を有する。
幾つかの実施形態では、歯科印象トレーは、例えばRFIDタグのような機械可読マークを設けることができる。機械可読マークは他の方法で、例えばバーコードとして達成することもできる。
幾つかの実施形態では、トレー部分は、印象を患者の上下両方の歯科構造物から同時に得ることができるように、患者の上下両方の歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成することができる。そのような実施形態では、トレー部分は任意選択的に、第1方向を向いた第1面および第1面とは反対側に位置し第1方向とは反対の第2方向を向いた第2面を持つ保持部を有する。保持部の第1および第2面の各々が少なくとも1つの留め具を有し、それによって保持部は、保持部の留め具の形状と相補的な形状を持つ部分を有するホルダーにロックすることができる。保持部の両面の留め具は、保持部の各面を1つの同一ホルダーにロックすることができるように、同一形状を有する。
そのような実施形態では、保持部はトレー部分の突起部によって形成することができ保持部の両側の面留め具は、保持部の凹部を画定する保持部の部分によって成形することができる。代替的に、保持部の各面の単一または複数の留め具は、ペグのような1つまたは幾つかの雄型要素によって形成することができる。
反対方向を向いた面を持つ保持部を有し、保持部の両面に留め具のある実施形態では、歯科印象トレーはさらに、トレー部分に固定し、かつトレー部分から取り外すことのできるハンドルをも含むことができる。ハンドルはその場合、保持部の両面の少なくとも一方における留め具と相補的な形状の固定要素を備えることができる。
幾つかの実施形態では、歯科印象トレーの着脱自在のハンドルは、一体に押し付けて完全なハンドルを形成することのできる、少なくとも第1および第2ハンドル部を含むことができる。ハンドルはその場合、任意選択的に、ハンドル部を相互にロックする第1位置、およびハンドル部が相互に離れるように移動することのできる第2位置に配置することのできるロック装置を有することができる。
ロック装置および第1ハンドル部は、ロック装置が第1ハンドル部で可動であるが、該ハンドル部から分離することはできないように形作ることができる。第2ハンドル部は、ロック装置の第2位置に対応する第1部分であって、ロック装置が第2位置にあるときにハンドル部を一体に押し合わせるかまたは相互に引き離すことのできるような寸法を有する第1部分を有することができる。第2ハンドル部はさらに、ロック装置の第1位置に対応する第2部分であって、ロック装置がその第1位置にあり、かつハンドル部が相互に対して押圧されたときに、第1および第2ハンドル部が相互にロックされるような寸法を有する第2部分を有することができる。
1実施形態では、歯科印象トレーは、歯科印象を作成し、かつ走査作業用に印象を保持するために使用されるキットの部分を形成することができる。そのようなキットは、トレー部分が印象材料を装填するように適応され、かつ印象を患者の上下両方の歯科構造物から同時に得ることができるように患者の上下両方の歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成された、歯科印象トレーを含むことができる。トレー部分は、第1方向を向いた第1面、および第1面とは反対側に位置し、かつ第1方向とは反対の第2方向を向いた第2面を持つ保持部を有する。保持部の第1および第2面は少なくとも1つの留め具を有し、それによって保持部は、保持部の留め具の形状と相補的な形状を持つ部分を有するホルダーにロックすることができる。保持部の両面の留め具は同一形状を有するので、保持部の各面を1つの同一ホルダーにロックすることができる。歯科印象トレーはさらに、トレー部分に固定し、かつそこから取り外すことのできるハンドルを含む。トレー部分およびハンドルには、ハンドルをトレー部分に固定することができるように、トレー部分の両面の少なくとも一方にある留め具と相補的な形状の固定要素が設けられる。キットはさらに、トレー部分の保持部にある留め具の形状と相補的であって、ハンドルの固定要素と形状が同一である形状を持つ部分を有するホルダーを含む。
歯科印象トレーおよびホルダーのキットは、上下の歯科構造物の歯科印象を作成し、かつ印象を走査するための方法において、走査装置と一緒に使用することができる。そのような方法において、ハンドルは、保持部の留め具およびハンドルの固定要素によってトレー部分に固定される。トレー部分には印象材料が装填される。これは、ハンドルがトレー部分に固定された後で行なうことができるが、ハンドルがトレー部分に固定される前に行なってもよい。次いで、トレー部分は、トレー部分をハンドルによって案内しながら、患者の口内に配置される。次いで、患者の上下歯科構造物の少なくとも一部の印象が作成される。印象が作成されると、トレー部分が患者の口から取り出され、ハンドルがトレー部分から取り外される。
歯科印象を作成し、かつ印象を走査するための方法はさらに、保持部の留め具と相補的な形状であり、かつハンドルの固定要素の形状と同一である部分を有するホルダーを提供するステップを含む。トレー部分は、トレー部分の保持部の第1面をホルダーに接続することによって、ホルダーに固定される。次いでトレー部分の第1面が走査され、得られた歯科印象(すなわち患者の上または下歯科構造物の一部の印象)の1つの走査が達成される。トレー部分はホルダーから取り外され、180°回転される。次いで、トレー部分は再びホルダーに固定される。それはトレー部分の第2面をホルダーに接続することによって行なわれる。この後、トレー部分の第2面が走査され、第2歯科印象の走査が達成される。
本明細書で使用する場合の用語「含む/含んでいる」は、記載した特徴、整数、ステップ、またはコンポーネントの存在を明記するものと解釈されるものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことを強調しておきたい。
図1は、本発明の1実施形態に係る歯科印象トレーの斜視図である。 図2は、歯科印象トレーが患者の口にどのように配置されるかを示す斜視図である。 図3は、実施形態の1つの根底にある原理をより明瞭に示す。図2に対応する正面図である。 図4は、歯科印象材料に歯科印象を形成するために患者がトレー部分に噛合しているときの使用中の歯科印象トレーの断面図である。 図5aは、歯科印象トレーのハンドルをトレー部分から取り外すことのできる実施形態を示す斜視図であり、図5bは、図5aに示したトレー部分の正面図であり、図5cは、図5aに示したトレー部分の側面図である。 図6aは、走査作業のために歯科印象トレーのトレー部分がスキャナーにどのように配置されるかを上から見た略図であり、図6bは、図6aと同じ走査装置の側面図である。 図7は、ハンドルの実施形態の斜視図である。 図8は、図7のハンドルの上面図である。 図9は、図7と同じハンドルの側面図である。 図10は、図7と同じハンドルの背面図である。 図11は、トレー部分に配置されたハンドルの正面図である。 図12は、相互に分離された状態で示された2つの別個の部分を含むハンドルの側面図である。 図13aは、インサイザルピンと組み合わせて使用するように適応された歯科印象トレーの実施形態の斜視図である。 図13bは、歯科印象トレーがホルダーにどのように装着されるかを示し、図13cは、図13bに示すそのようなホルダーの実施例をより詳細に示し、図13dは、トレー部分をホルダーからどのように取り外しかつ180°回転させるかを示す。 図14aは、図1に示した実施形態の変形例の上面図であり、図14bは、図14aに示した実施形態の変形例の上面図である。 図14cは、図14aに示した実施形態のさらに別の変形例の上面図である。 図15aは、図14aの実施形態の詳細側面図であり、図15bは、図14bに示した実施形態と実質的に同様の実施形態に対応する側面図であり、図15cは、図14cに示した実施形態と実質的に同様の実施形態に対応する側面図である。 図16は、図15に示したコンポーネントが相互にどのように協働するかを示す略図である。 図17は、歯を全く持たない患者の印象を得るために図14の実施形態をどのように使用することができるかを概略的に示す、図4と同様の断面図である。 図18は、図15に示す実施形態の変形例を示す、図15と同様の図である。 図19は、さらに別の実施形態の斜視図である。 図20は、図13に示した実施形態の変形例を示す斜視図である。 図21は、さらに別の実施形態の上面図である。 図22は、2つのハンドル部を含む、歯科印象トレー用のハンドルのさらに別の実施形態を示す上面図である。 図23は、図22示した実施形態の側面図である。 図24は、2つのハンドル部が一緒に配置されてハンドルを形成する、図22のハンドルの斜視図である。 図25は、図24に対応する上面図である。 図26は、図24および図25に対応する側面図である。 図27は、図22〜26に示したハンドルのハンドル部を一体にロックするように設計されたロック装置の斜視図である。 図28は、図27に示したロック装置の正面図である。 図29は、図27に示したロック装置の上面図である。 図30は、図27に示したロック装置の側面図である。 図31は、ハンドル部が一体に合わされたが、まだロック装置によって相互にロックされていない、図22と同じ実施形態を示す。 図32は、ロック装置がハンドル部を相互にロックする位置に配置されたハンドルを反対側から見た、図31と同じ実施形態を示す。 図33は、図32に対応する斜視図である。 図34は、図32および33に対応する側面図である。 図35は、トレー部分に接続されたハンドルを示す斜視図である。
図1を参照すると、歯科印象トレー1が示されている。歯科印象トレーは、例えば患者の歯列のような歯科構造物の少なくとも一部の印象を得るために使用することができる。歯科印象トレー1は、印象材料を装填するように適応されたトレー部分4を含む。本発明の印象トレー1に使用することのできる印象材料は、例えばシリコン系材料とすることができる。そのような印象材料は例えば米国ミネソタ州セントポール、3M Centerの3M ESPE Dental Productsから市販されている。1つのそのような材料は、3M ESPEによってIMPRINT(商標)3VPS印象材料の商品名で市販されている。
トレー部分4は、患者の歯列のような歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成される。図1から分かるように、歯科印象トレー1はさらに、トレー部分4に接続されるか、トレー部分4に接続されるように適応された、ハンドル6を含む。ハンドル6は、ハンドル6をトレー部分に接続するかまたはトレー部分4に接続するように適応された第1端7を有する。ハンドル6はまた、ハンドル6がトレー部分4に接続されたときにトレー部分4に対して遠端に当たる第2端8をも有する。ハンドル6は、歯科印象トレー1を握持し、かつ以下で説明する目的のために歯科印象トレー1を操作するために使用することができる。
図2を参照すると、患者の歯列の印象を形成するために、歯科印象トレー1が患者の口内にどのように配置されるかが分かる。図2で、患者は、ハンドル6を患者の口の外に残しながら、歯科印象トレー1のトレー部分4に配置された印象材料中に噛み込む。図4から分かるように、トレー部分4は、任意選択的に仕切り30によって上部空洞21aおよび下部空洞21bに分割することのできる内部空洞21を有する。本書で使用する場合、用語「上部空洞」および「下部空洞」とは、トレー部分4が患者の口の内部に配置されたときに「上」および「下」になる部分を指すことを理解されたい。トレー部分4は、トレー部分の両側を患者の上下両方の歯列に適用することができるように設計することができる。したがって、どちらの空洞が「上部」空洞または「下部」空洞とみなされるかは任意である。上部空洞21aのあるトレー部分4の上部は、上部歯科構造物31、例えば上歯列31の印象を作成するために使用することができる。トレー部分4の下部空洞21bのある部分は、下部歯科構造物または歯列32の印象を作成するために使用することができる。仕切り30は例えばゴム繊維30または合成繊維30のような弾性繊維とすることができる。図4から分かるように、トレー部分4の上部および下部空洞21a、21bには歯科印象材料5が充填され、そこで印象は、図4に概略的に示すように患者がトレー部分4に噛合したときに作成される。
患者がトレー部分4を噛合すると、図6に示すように、トレー部分4を患者の口から取り出し、走査装置に配置することができる。走査装置では、トレー部分4に存する印象材料5に残された印象に対し、走査作業を実行することができる。走査は、印象が作成された歯科構造物の仮想画像または模型を形成するために使用することができる。走査作業は、参照によって本書に援用する例えば米国特許第5338198号に開示された方法で実行することができる。
言うまでもなく、印象は必ずしも走査する必要はない。走査作業の可能な代替法として、例えば歯科印象トレーが適用された歯科構造物の表現をキャストする型として印象を使用することができる。そのようなキャスト作業では、石膏を使用して当該歯科構造物のキャスト表現を表わすことができる。
患者の歯科構造物の印象を形成するために、歯科印象トレー1が患者の口に適用されたときに、得られた印象を使用して対称的咬合面に対応する新しい歯列を形成することができるように、トレー部分4を正しく配置することが望ましい。この文脈で、「咬合面」とは、患者が噛合したときに上下歯列が相互に交わる面と理解されたい。所望の対称性を達成する1つの方法として、歯科印象トレー1のハンドル6を患者の顔の特徴と位置合わせすることができる。これを図1、図2、図3、および図8に示す。図1および図8に関連して、ハンドル6の第2端8は、トレー部分4とは反対側を向いた縁9を有する。図2および図3から分かるように、縁9は、トレー部分4とは反対側を向いた側から見たときに、目に見える直線10を形成することができる。縁は任意選択的に、線10をより見易くするために塗装するかまたは他の方法でマーキングすることができる。縁9は、トレー部分4の上部をトレー部分4の下部から分割する面と平行にすることができる。患者の顔面において、位置合わせに使用することのできる患者の顔の1つの特徴は目であり、すなわち患者自身の両眼によって画定される直線である。トレー部分4が患者の口内に正しく配置されたときに、ハンドル6の縁9は患者の両眼間の直線と平行になるはずである。ハンドル6は、歯科印象トレー1を(およびそれによってハンドル6に接続されたトレー部分4をも)使用者が操作することを可能にする。ハンドル6を握持し、ハンドル6の縁9を患者の両眼と位置合わせすることによって、印象の作成者は、トレー部分4が患者の口内に正しく配置されることを確実にすることができる。図3に、歯科印象トレーが口内にある患者の正面図を提示する。図3で、ハンドルの縁9は、患者を正面から見る者の目に見える直線10を形成する。縁9自体はおそらく直線状とすることができるが、内側に(すなわちトレー部分4に向かって)または外側に(トレー部分4から遠ざかる方向に)湾曲することもできる。重要なことは、トレー部分4とは反対側から見たときに、それが直線のように見えることだけである。縁9は平面内に延在することを理解されたい。したがって、縁9によって形成される直線10は、縁9の延在する平面内で注視したときに目に見える。
両眼間の間隔は、言うまでもなく個人間で異なるものである。しかし、成人の両眼間の最も近い距離(鼻に最も近い目の縁間の距離)の場合、20〜25mmが多くの成人の通常の値である。この値は図3の距離D3に対応する。直線10の長さが少なくとも30mmである場合、それは通常、成人の両眼間の最小距離に等しいかそれより大きい。この理由から、患者の目と容易に位置合わせできることを確実にするためには、直線10が少なくとも30mmの長さを持つべきであると考えられる。
両眼間の最短距離に代って、直線10の長さは瞳孔間の通常の距離に基づくことができる。この距離の場合、多くの成人の代表値として60mmを示すことができる。この値は図3の距離D2に対応する。代替的に、直線10の長さは、両眼間の最大距離、すなわち鼻から遠い目の端間の距離に基づくことができる。これは図3の距離D1に対応する。この距離の場合、多くの成人の代表的近似値として80mmを示すことができる。
位置合わせをより正確かつ信頼できるものにするために、トレー部分4とは反対側を向いた側から見たときに縁9によって形成される直線は、したがって少なくとも60mmの長さにすることができる。位置合わせの精度をさらに高めるために、直線10の長さは少なくとも80mmに選択することができる。
歯科印象トレー1全体の正面図を図11に示す。ここでは、ハンドル6の縁9によって形成される直線10と同様に、トレー部分4およびハンドル6も目に見える。
ハンドル6の第2端8の縁9は、他の方法で患者の顔の特徴との位置合わせを可能にするように形作ることができることを理解されたい。例えば、患者の鼻と患者の目の一方だけと位置合わせするために、それはL字状の形状を持つことができる。トレー部分4を患者の顔の特徴の一部と位置合わせするために使用されるハンドルの部分は、ハンドル6の第2端8以外のどこかに位置することもできる。したがって、縁が直線を形成する実施形態の背後にある基本的着想は、トレー部分4を患者の顔の特徴の一部と位置合わせするために使用することができるようにハンドルを成形するという観点から一般化することができる。ハンドル6の一部を患者の顔の特徴の一部と位置合わせするために使用する印象の作成方法の観点から、同じ着想を表わすこともできる。ハンドル6を握持し、直線10が患者の顔の特徴の一部と位置合わせ状態になるように歯科印象トレー1を操作することによって、歯科印象トレーを使用する者はそれによってトレー部分4が正しく配置されるように、それを自動的に操作する。該方法はまた、患者の歯科構造物の少なくとも一部の印象を作成するための方法として、次のようにより一般的に定義することもできる。該方法は、歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分4を有する歯科印象トレー1を提供するステップを含み、歯科印象トレー1はさらに、トレー部分4が患者の口内に配置されるときに、歯科印象トレー1の使用者がトレー部分4を操作することを可能にする構造6を有する。この構造6は、トレー部分4を患者の口内に配置したときに目に見える線10をも画定する。トレー部分4は患者の口内に配置され、線10と患者の顔の特徴との間の比較が行なわれる。次いで、線10が患者の顔の前記特徴と位置合わせ状態になるまで、トレー部分4が操作される。使用者がトレー部分4を操作することを可能にする構造6は、トレー部分に接続された(またはトレー部分4に接続できるように適応された)ハンドル6とすることができる。線10は、ハンドル6の縁によって画定される直線10とすることができる。おそらく、線10は単なる直線以外の何らかの形状を持つことができる。例えばそれは、患者の鼻および患者の目と位置合わせすることのできるL字状の線とすることができる。直線は、両眼間の線のような直線的な顔の特徴と容易に位置合わせすることができる。しかし、線10は任意選択的に曲線とすることができる。
次に、図5〜11に関連して別の実施形態について説明する。図6aおよび図6bを参照すると、印象を走査することのできるチャンバ34を有する走査装置に、歯科印象トレー1を配置することができる。走査は、例えばラインレーザー装置のようなレーザー装置によって実行することができる。図6bに、レーザー光源35および検出器36を有するレーザー走査装置を概略的に示す。トレー部分4は歯科構造物(例えば歯列)の印象と共に、走査が実行される間、回転運動を実行することのできる台、キャリア、またはプラットフォーム37に配置することができる。
歯科印象トレー1を走査装置のチャンバ34に配置するときに、ハンドル6が邪魔になることがあり得る。これは、歯科印象トレー1が回転するプラットフォーム上に配置され、チャンバ34が小さい場合に、特に当てはまる。走査中にハンドル6が問題を生じるのを防止するために、ハンドル6をトレー部分4から取り外すことが望ましいかもしれない。ハンドル6を迅速かつ容易にトレー部分4から取り外すことができることを確実にするために、幾つかの実施形態は、トレー部分4に着脱自在に固定されるハンドル6の使用を含む。図5を参照すると、ハンドル6がトレー部分4に着脱自在に固定される実施形態が概略的に示される。図5に示すように、ハンドル6は、1つまたはそれ以上の凹部として成形されたトレー部分4の領域とすることのできる1つまたは幾つかの対応する留め具18と嵌合するように適応された、1つまたは幾つかの固定要素16、17を有することができる。単数または複数の固定要素16、17は突起、例えばペグまたは他の雄型要素とすることができる。トレー部分4の留め具18が凹部として成形される場合、それらは穴または開口として形成することができる。固定要素16、17をトレー部分4のそのような凹部内に押し込むことによって、ハンドル6をトレー部分4に固定することが可能である。言うまでもなく、ハンドル6はトレー部分4から取り外すこともできる。これは、固定要素16、17をトレー部分の単数または複数の凹部から取り外すことによって達成することができる。図5aに、留め具18がトレー部分4の突起部33における凹部によって形成された実施形態を示す。言うまでもなく、そのような凹部はトレー部分4のどこか他の場所に形成することもできることを理解されたい。また、代替例として、トレー部分4の留め具18をトレー部分4の突起として形成し、ハンドル6の1つまたは幾つかの凹部に嵌合するように適応させることもできることを理解されたい。その場合、固定要素16、17は1つまたはそれ以上の凹部を画定する領域によって形成される。
ハンドル6を単一の部品で作成する実施形態が可能である。しかし、ハンドル6が2つの別個の部分12、13を含む図5に示すように、ハンドル6は2つ以上の部品から作成することもできる。また、ハンドル6は3つ以上の部品を含むこともできることを理解されたい。
次に、ハンドル6が2つの別個の部分を含む実施形態について、図5および7〜10を参照しながら説明する。図5に示すように、トレー部分4用のハンドル6は、分離することのできる第1および第2部分12、13を含むことができる。別個のハンドル部12、13は、別個のハンドル部12、13が完全にではなく部分的に相互に重なり合うように、相互に接続されるように適応させることができる。これは図7および図8に最もよく示される。図7および図8に示すように、第1および第2ハンドル部12、13は、接続されたときに別個のハンドル部12、13の各々に他方のハンドル部12、13とは重なり合わない部分38ができるように、相互に接続される。図8で、こうして、第2ハンドル部13は第1ハンドル部12によって覆われない部分38を有することが分かる。これは、ハンドル6を握持し、第1および第2ハンドル部12、13を相互に離れるように引っ張りまたは曲げることを容易にする。
例えば図7にも示すように、ハンドル部12、13は相互に接続されて、密着したハンドル6を形成する。ハンドル部12、13は任意選択的に、ハンドル部12、13によって形成されるスナップ・オン・キャッチによって相互に接続されるように適応することができる。図12および図8に関連して、スナップ・オン・キャッチは、雄型要素14および雄型要素14を押し込んでスナップ嵌合することのできる雌部15によって形成することができる。雄型要素14は例えばペグによって形成することができる。雌部15は例えば開口または貫通穴とすることができる。雌部15が貫通穴15である場合、雄型要素14(例えばペグ)は反対側から見ることができる。図8に関連して、ハンドル部12、13が相互に接続されたときに、ペグ14が貫通穴15に押し込まれて外側から見ることができることが分かる。スナップ・オン・キャッチを達成する1つの方法として、雄型要素14を円錐ペグとして設計する一方、雌部15を、円錐ペグ14に対応する円錐形の穴とすることができる。
図7〜10に示すように、別個のハンドル部12、13は同一形状とすることができる。それらが非対称でもある場合、それらを図7〜10に示すように合体させて相互に接続したときに、相互に完全には重なり合わない。ハンドル部12、13を合体させるときに、裏面が相互に外側を向く状態で「腹と腹」を合体させることができる。ハンドル部12、13は非対称であるので、依然として相互に完全には重なり合わない。ハンドル部12、13の形状が同一である場合、ハンドル部を製造するコストを低減することができる。さらに、常に任意の2つの部分12、13を相互に接続して完全なハンドル6を形成することができる。しかし、言うまでもなく、ハンドル部12、13の形状が同一でない実施形態も可能である。
例えば図9および図10に示すように、別個のハンドル部12、13の各々に固定要素16、17、トレー部分4の相補形留め具18、例えば図5に関連して前述したように凹部を画定するように成形された部分と協働することのできる例えばある種類の突起/雄型要素を設けることができる。別個のハンドル部12、13がスナップ接続によって相互に接続される場合、別個のハンドル部12、13が相互に接続される限り、ハンドル6をトレー部分4にロックすることができる。ハンドル部12、13はスナップ接続によって一体に保持することができ、したがって第1および第2ハンドル部12、13が相互に分離されるまで、ハンドル6をトレー部分4に接続する固定要素16、17は適位置に保持される。
着脱自在に固定されるハンドル6を使用するという着想は、患者の顔の特徴と位置合わせするために使用することのできるハンドルを使用するという着想と組み合わせることができる。しかし、前者の着想は、ハンドルをそれ以外の点でどのように設計するかとは関係なく使用することもできる。
着脱自在に固定されるハンドル6をトレー部分に使用するという着想は、歯科印象が作成され、ハンドル6がトレー部分4から取り外され、トレー部分4が走査装置に配置されて走査される方法に関連して規定することもできる。
歯科印象トレー1は任意選択的に、ハンドル6をトレー部分4から切り離した状態で梱包することができる。これにより、例えば梱包の目的のためにより小さい空間内に適合するように、歯科印象トレー1を短くすることができる。
着脱自在なハンドル6を使用するという着想を上述したが、トレー部分4に固定的に接続されたハンドル6を有する実施形態が考えられることを理解されたい。例えばハンドル6はトレー部分4と一体品として作成することができる。
次に図13aに関連して別の実施形態を説明する。場合によっては、歯科印象トレー1を取り扱う者は、ハンドル6をトレー部分4に維持することを好むかもしれない。これは、例えば歯科印象トレー1を使用して印象の石膏模型をキャストする場合に当てはまるかもしれない。同じ状況は、ハンドルを脱着できない場合に当てはまる。そのような場合、歯科医または歯科技工士は、ハンドル6と抵触するかもしれない既存の機器と一緒に歯科印象トレー1を使用することを希望するかもしれない。この問題を解決する1つの方法は、ハンドル6にスロットを設けることである。図6に見ることができるように、ハンドル6はスロット20を画定するように成形することができる。既存の機器のコンポーネントとして、例えば咬合器用のインサイザルピン50が挙げられる。咬合器のインサイザルピンは通常、歯列の上下模型間の距離を調整するために使用される。咬合器用のインサイザルピンは通常10mm以下の直径を有し、ハンドルをそのような物体に対して少なくとも20mm動かすことを可能にしなければならない。したがって、スロット20の長さは、ハンドル6の第2端8からハンドル6の第1端7に向かう方向に少なくとも30mm延びるように選択することができる。10mm以下の幅を有する物体(例えば咬合器用のインサイザル)をスロット20の長さに沿って移動させることができるように、スロット20には少なくとも10mmの幅を与えることができる。
図20に示す、異なる実施形態では、スロット20は、スロット20が縁9を2つの部分に分割するように、ハンドル6の第2端8の縁9までずっと延びる。その結果、図13aに示すロッド50のような物体にハンドル6をより容易に適合させることができる。
別の実施形態を図13bおよび図13cに示す。図13bに、走査作業の準備として、ハンドル6がトレー部分4からどのように取り外されたかを示す。トレー部分4はホルダー39上に配置されている。図13cに示すように、ホルダー39は、トレー部分4の保持部33の留め具18の形状と相補的な形状の部分51を有する。図13bおよび13cに示す実施形態では、保持部33はトレー部分4の突起部によって形成される。留め具18と相補的な形状のホルダー39の部分51は、ペグのような雄型要素を画定するように成形することができる。そのような雄型要素またはペグは、保持部33の対応する留め具18が凹部として成形された保持部33の部分である場合、これらの留め具18と嵌合することができる。ホルダー39の雄型要素が保持部33の凹部内に押し込まれると、トレー部分4はホルダー39に固定されるか、またはホルダー39によって保持される。ホルダー39は走査装置に配置され、走査作業中にトレー部分4を支持することができる。次いでホルダー39はトレー部分4と共に、例えば図6bに示すようなキャリア37に配置することができる。ホルダー39はハンドル6と同じ保持部33と協働するように設計されるので、図13bおよび図13cの実施形態に係る機器は汎用的であり、使い易い。トレー部分4をホルダー39に取り付けるために、トレー部分4に別個の凹部または他の要素を持つ必要が無い。トレー部分4の留め具18と相補的な形状のホルダー39の部分51はしたがって、図12に示した固定要素16、17の形状と同様または同一の形状を有する雄型要素とすることができる。
図13b〜13dならびに図6aおよび6bに関連して、さらに別の実施形態およびさらなる変形例について、以下で説明する。上部および下部歯科構造物の歯科印象を作成し、かつ印象を走査するための可能な方法は次の通りとすることができる。患者の上部および下部構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分4を提供する。トレー部分は保持部33を有し、それは図5のようにトレー部分4の残部から突出することができるが、トレー部分の残部から突出しないように他の方法で設計することもできる。保持部33は、第1方向を向いた第1面61(図5bおよび5cをも参照されたい)、および第1面1とは反対側にあり第1方向とは反対側の第2方向を向いた第2面62(図5bおよび5c参照)を有する。保持部33の第1および第2面61、62の各々は、凹部として成形された保持部33の領域とすることのできる少なくとも1つの留め具18を有する。保持部33の両面61、62の留め具18は同一形状を有する。トレー部分4に固定し、かつトレー部分4から取り外すことのできるハンドル6を設けることができる。ハンドル6は、保持部33の両面61、62の少なくとも一方にある留め具18と相補的な固定要素16、17を有する。ハンドル6は、保持部33の留め具18の1つまたは幾つかおよびハンドル6の1つまたは幾つかの固定要素16、17によって、トレー部分4に固定される。ハンドル6がトレー部分4に固定される前または後に、トレー部分4に印象材料が装填される。トレー部分4に印象材料が装填され、かつハンドル6がトレー部分4に固定されると、トレー部分4は患者の口内に配置され、患者の上部および下部歯科構造物の少なくとも一部の印象が作成される。手順のこの部分中に、ハンドル6は任意選択的に、トレー部分4を案内するために使用することができる。上部および下部歯科構造物の印象が作成された後、トレー部分は患者の口から取り出される。トレー部分4が患者の口から取り出される前または後に、ハンドル6はトレー部分4から取り外される。トレー部分4は次いでホルダー39に固定される。ホルダー39は保持部33の留め具と相補的な形状の部分を有し、それはハンドル6の固定要素16、17と同一の形状である。トレー部分4は、トレー部分4の第1面をホルダー39に接続することによって、ホルダー39に固定される。次いで、歯科印象の1つの走査、すなわち上部歯科構造物または下部歯科構造物のいずれかの印象の走査が得られるように、トレー部分4の第1面が走査される。同時に、トレー部分4自体の表面の一部も当然走査される。トレー部分は次いで図13dに矢印Sで象徴的に示されるようにホルダーから取り外され、図13dに矢印Cで象徴的に示されるように180°回転される。トレー部分4は次いで、トレー部分の第2面をホルダー39に接続することによって、再度ホルダー39に固定される。この後、トレー部分4の第2面が走査され、トレー部分4のさらなる走査のみならず第2歯科印象の走査が得られる。この方法は、患者の上下両方の歯科構造物の走査、および同時にトレー部分4の走査を容易に得ることができるという結果を伴う。トレー部分4自体も走査されるという事実は、図4および17に関連してさらに詳述するように、歯科印象の走査を相互に整合させるために使用することができる。
上記の方法に使用される歯科印象トレーは任意選択的に、着脱自在なハンドル6を設けても設けなくてもかまわないことを理解されたい。したがって、印象材料を装填するように適応され、かつ患者の上下両方の歯科構造物31、32の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分4だけを含み、上下両方の歯科構造物31、32から同時に印象を得ることができる一方、後で下部歯科構造物の走査を上部歯科構造物の走査と整合させるために使用することのできるトレー部分4の走査も得られるようにした実施形態が可能である。しかし、歯科印象トレーの両面の走査中に歯科印象トレーを保持するホルダー39と組み合わせて歯科印象トレーを使用する場合、歯科印象トレーのトレー部分4は、第1方向を向いた第1面1および第1面1とは反対側に位置し、かつ第1方向とは反対側の第2方向を向いた第2面2を持つ保持部33を有する必要がある。さらに、保持部33の第1および第2面61、62の各々は、保持部33の留め具の形状と相補的な形状の部分を有するホルダー39に保持部をロックするために使用することのできる、少なくとも1つの留め具を有する必要がある。保持部の両面の留め具はその場合同一形状を有する必要がある。保持部の両面の留め具が同一形状を有する場合、これは保持部の各面を1つの同一ホルダーにロックすることができるという結果をもたらす。
図5aに関連して前述した通り、保持部33は任意選択的にトレー部分4の突起部によって形成することができる一方、保持部33の両面61、62の留め具18は、保持部33の凹部を画定する保持部33の部分によって形作ることができる。
歯科印象トレー4が着脱自在なハンドル6を含む場合、ハンドル6は、保持部33の両面の少なくとも一方における留め具と相補的な形状の固定要素16、17を設ける必要がある。そのような着脱自在なハンドルは、図7〜12に関連して示すように、または図22〜35に示すように設計することができるが、適切な着脱自在なハンドルは他の方法で設計することもできる。
1つの実施形態は、歯科印象を作成し、かつ走査作業のために印象を保持するためのキットの形を取ることもできる。そのようなキットは、前述の通り保持部33を有する歯科印象トレーおよび固定要素16、17を持つ着脱自在なハンドル6、ならびにトレー部分の保持部33の留め具18の形状と相補的な形状の部分を有するホルダー39を含むことができる。トレー部分4の保持部33の各面の単数または複数の留め具18と相補的な形状の部分を有するホルダー39が含まれる場合、これは、トレー部分4の両面を走査するための位置にトレー部分4を容易に配置し、それによって患者の上下両方の歯科構造物の走査を得ることができるという結果をもたらす。ハンドル部12、13が、トレー部分4の留め具18と相補的な形状のホルダー39の部分51と同一形状の固定要素16、17を有する場合、これは、トレー部分4をハンドル6およびホルダー39の両方に容易に取り付けることができるという結果をもたらす。
次に、さらに別の実施形態を図14〜17に関連して説明する。一部の患者は歯が完全に欠如しているかもしれない。患者が長期間歯の無い状態であった場合、顎骨自体が退行しているかもしれない。その場合、患者に歯科印象トレー1を噛合するように求めたときに、患者は顎骨の退行が進行し過ぎているため、完全に一体に噛合することができないかもしれない。その結果、得られる歯科印象は不充分であるかもしれない。図14〜17に示す実施形態は、そうした問題に対処するように設計されている。
図14aに関連して、トレー部分4は、内壁22を持つ空洞21を画定する形状を有する。歯科印象トレー1はさらに、トレー部分4の空洞21の少なくとも一部に嵌合する少なくとも1つのパッド23を含む。少なくとも1つのパッド23の側面図を図15に提示する。任意選択的に、内壁22に第1ガイド構造24を設けることができ、第1ガイド構造24と嵌合する第2ガイド構造25をパッド23に設けることができる。次いで、協働するガイド構造24、25によって案内される動きでパッド23をトレー部分4に押し込むことができるように、第1および第2ガイド構造24、25は相互に協働することができる。したがって少なくとも1つのパッド23は、協働するガイド構造24、25によって確実に保持される。パッド23の側面図を図15aに提示する。
第1ガイド構造24はレールを形成する突起部24を含むことができ、第2ガイド構造25は、第1ガイド構造24の突起部を受容するように適応された溝25を含むことができる。この実施形態を図14および15に示す。代替的に、パッド23はトレー部分4の内壁22の溝に嵌合する突起要素を有することができる。ガイド構造24、25は図16に示すように相互に協働する(相互に係合する)ことができる。
図14bに、1つのパッド23ではなく、3つの別個のパッド23が使用される実施形態を示す。そのような構成の側面図を図15bに示す。幾つかの実施形態では、上顎の印象を採取するために1つのパッドが使用される一方、下顎の印象を採取するために幾つかのパッドが使用される。したがって、例えばより高い柔軟性が達成される。
図14cを参照すると、図14bの実施形態と基本的に同様の実施形態が示されている。しかし、この実施形態には突起部24および溝25が無い。そのような構成の側面図を図15cに示す。
図15bおよび図15cに示す実施形態では、異なるパッド23は異なる高さであることに気づくであろう。例えば図15bで、真ん中に位置するパッド23(左から2番目のパッド)は左から1番目のパッドより低い。この理由を以下で説明する。
パッド23がトレー部分4の空洞21に配置された場合、歯科印象トレー1は、顎骨が退行した者により適している。図17は、完全に歯が欠如し顎骨の退行を経験している患者に適用された歯科印象トレーの略断面図を提示する。第1パッド23aおよび第2パッド23bは、それらが仕切り30に到達するようにトレー部分4に配置され、かつトレー部分に固定されている。図17では、第1パッド23aはトレー部分4の上部に配置され、第2パッド23bはトレー部分4の下部に配置される(この文脈で、「上部」および「下部」は、トレー部分が患者の口内にどのように配置されるかを指すものと理解されたい)。図17に示すように、上部歯科構造物31は歯が欠如している。これは、下部歯科構造物32にも当てはまる。これにもかかわらず、患者は依然として、トレー部分4に配置されたパッド23a、23bのおかげで、適切に噛合することができる。印象材料5はパッド23上に配置されており、患者は今や印象材料5に直接噛合することができる。それはパッド23無しではできなかったことである。図17に、2つのパッド23a、23b(上部パッド23aおよび下部パッド23b)を持つ実施形態を示す。上部パッド23aのみを持つ実施形態、または下部パッド23bのみを持つ実施形態が可能であることを理解されたい。これは個々の患者の歯科構造物に依存する。図17から分かるように、仕切り30はトレー部分4の上部をトレー部分4の下部から分離する。図14aおよび16に示すガイド構造24、25の代替例として、パッド23は、パッドを仕切り30またはトレー部分の内壁22に固定する接着テープまたは接着剤のような接着材によって、トレー部分4に保持することができることを理解されたい。接着テープは両面接着テープとすることができる。
図14aおよび15aで、パッド23は単一部品として、すなわち単一の上部パッド23aまたは単一の下部パッド23bとして示される。しかし、トレー部分4の「上」部(「上」とは、トレー部分4が患者の口内に配置されたときに「上」になる箇所を指すにすぎないことを理解されたい)およびトレー部分4の「下」部の両方で、図14b、14c、15b、15cに示すようにパッド23を相互に分離した幾つかの部分に分割することができることを理解されたい。例えば、患者の上歯列では、2つ以上のパッド23を適用することが望ましいかもしれない。例えば、患者の上歯列の左側の部分に1つのパッド23を適用し、患者の歯列の右側の部分に別のパッド23を適用することが望ましいことがあり得る。そのような場合、2つのパッド23を使用することができる。3つのパッド23が患者の上または下歯列で使用される場合を想像することもできる。例えば、1つの別個のパッド23を歯列の正面部分に使用しながら、2つの他のパッドを患者の歯列の左側および右側に使用することがあり得る。言うまでもなく、4つ、5つ、またはそれ以上のパッド23を上または下歯列に使用する実施形態も考えられる。パッド23が患者の上または下歯列の一部分だけに使用するように設計される実施形態も可能である。例えば、パッド23は、患者の上歯列の左側の部分だけ、または患者の下歯列の正面部分だけに適用するように設計することができる。
患者の顎骨が退行を経験していても、顎骨の退行が顎骨の全ての部分を均等に損傷していない場合があるかもしれない。したがって、患者の顎骨の一部は非常に大きい退行を経験しているが、他の部分は軽度の退行しか経験していない場合があるかもしれない。この理由から、異なる高さのパッド23を使用することができる。例えば、患者の上顎骨の左側および右側の部分は重篤な退行を経験しているが、上顎骨の正面部分は軽度な退行を経験しているだけであると想定しよう。歯科技工士または歯科医はしたがってトレー部分4の左側および右側の部分に比較的高いパッドを配置することができる一方、トレー部分4の正面部分には低いパッドが配置される。各パッド23の高さは、パッド23が使用される位置の顎骨の退行の程度に依存する。したがって、患者が噛合したときに、歯科医または歯科技工士は印象材料に正確な印象を得、かつ上顎と下顎との間の距離を適正にすることが可能となる。2つ以上のパッド23による解決策は、上顎および下顎の両方(ならびにしたがって仕切り30の両側)に適用することができる。
1つまたは幾つかのパッド23を使用するかどうかにかかわらず、パッド23は必ずしもトレー部分4の空洞21全体を満たさないことを理解されたい。特殊ガイドまたは保持構造24を使用する場合、パッド23は内壁22の一部分だけでガイド構造24と協働することが可能である。幾つかの実施形態では、パッド23は、内壁22の正面部分すなわちハンドル6に隣接する部分だけで、ガイド構造24と協働することができる。その実施形態では、パッド23は内壁22の後方部分とは接触すらしないようにすることができる。
幾つかの実施形態では、パッド23は、例えばゴムのような弾性材料から作ることができる。ゴムのような材料は、歯の無い患者の口内の組織と接触した場合に、柔軟であるゴムの代替物として、例えば合成材料を挙げることもできる。しかし、より剛性の材料から作られたパッドを有する実施形態も考えられる。さらに、パッド23は形状を調整することが比較的容易である材料から作ることができる。そうすると、各パッドは特定の患者に適合するように精密に調整することができる。そのような調整可能な材料として例えばゴムまたはプラスチック材がある。
ガイド構造24、25は、パッドをトレー部分4に配置するときに、パッド23をトレー部分の内壁22に固定するのに役立つ。しかし、パッド23およびトレー部分4の内壁22がガイド構造を持たない実施形態が考えられる。用語「ガイド構造」の代替物として、突起24および溝25を「固定構造」または「保持構造」と呼ぶことができる。
トレー部分4の内壁のガイド構造24は異なる機能、すなわち印象材料5の望ましくない動きを防止する機能を果たすこともできる。ガイド構造24は、そのような動きに対して印象材料を固定する傾向がある。上述したパッド23を使用するか否かに関係なく、トレー部分4の内壁22にそのような構造を設けることができる。図18は、ガイド構造24の代替的形状を示す。図18に示す形状は、パッド23と相互作用するために使用することができるが、印象材料5が望ましくない仕方で移動するのを防止する目的のために別個に使用することができる。図18に示すように、ガイド構造24は、より厚いヘッド41で終端する比較的細い突起部40によって形成することができる。図18では、ガイド構造24を内壁22の外周全体に沿って示す。しかし、内壁22の一部分にだけそのような要素が設けられた実施形態も可能である。例えば、内壁22のハンドル6に隣接する部分だけがそのようなガイド構造によって覆われる実施形態が可能である。
トレー部分4に適合するパッド23を使用するという着想は、本願に開示する他の全ての実施形態と組み合わせることができることを理解されたい。例えば、患者の顔の特徴と位置合わせすることのできるハンドルと組み合わせたパッド23の使用は、成功した歯科修復物を作成するために使用することのできる正しい印象を得る可能性をさらに高める。しかし、パッドを使用するという着想は、歯科印象トレー1をそれ以外でどのように設計するかに関係なく使用することもできる。例えば、それはハンドル6の形状とは関係なく使用することができる。おそらく、それは歯科印象トレー1がハンドルを持たない実施形態でも使用することができる。
特定の患者、例えば顎骨の退行を経験している患者にパッドを使用するという着想は、少なくとも1つのパッドを持つ歯科印象トレー1がそのような患者の口に挿入され、印象が形成される、歯科印象を作成するための方法の観点から定義することもできる。
次に、図19に関して別の実施形態を説明する。図19に示すように、トレー部分4はその壁に、トレー部分4が患者の上歯列31に適合されるときに患者の上唇小帯を受け入れるスロット28を有することができる。これは歯科印象トレー1を患者にとってより快適にする。図19の実施形態は完全に任意選択であり、それは、歯科印象トレー1をそれ以外でどのように設計するかに関係なく使用することができることを理解されたい。それは図示する他の実施形態と組み合わせて使用することができ、あるいは単独で使用することができる。おそらく、該着想は、歯科印象トレーにハンドルが設けられるか否かに関係なく使用することができる。
図21に関連して、トレー部分4は必ずしも患者の上部または下部歯科構造物全体に沿って延びるように設計しなければならないわけではなく、患者の上部または下部歯科構造物の一部分だけに沿って延びるように設計することができることに留意されたい。
次に、別の任意選択的特徴について、図4および図17に関連して説明する。トレー部分4は、上部または下部歯科構造物(またはそのような構造物の一部分)だけに適合するように設計することができる。しかし、患者の上下両方の歯科構造物または歯列31、32の一部分に適合するように設計し、かつ輪郭形成することができる。これが当てはまる場合、印象は上下両方の歯科構造物から同時に得ることができる。その場合、上部印象を下部印象と整合させることができることが望ましい。この目的のために、歯科印象トレー1の外面に、走査作業時に検出することのできる少なくとも1つの基準点マーカー26を設けることができる。その後、歯科印象トレー1が走査されるときに、上部および下部印象を別個に走査することができる。走査の結果がコンピューターに供給されるときに、上部歯科構造物の走査を下部歯科構造物の走査と整合させるために、少なくとも1つの基準点マーカーを使用することができる。基準点マーカー26は、上部印象および下部印象両方の走査に含めることができ、こうして、上部印象の走査を下部印象の走査と正しく組み合わせることができるように、それを基準点として使用することができる。1つだけの基準点マーカーの代わりに、幾つかの基準点マーカー26を使用することができる。例えば、2つ、3つ、4つ、または5つの基準点マーカー26、あるいは6つ以上の基準点マーカー26が存在することがある。基準点マーカーは任意選択的に、識別を容易にするために何らかの特殊な形状、例えば方形、三角形、または円形を持つことができる。
図5a〜cおよび図13b〜cに示す実施形態に関連して、基準点マーカー26をトレー部分4の保持部33に配置することができることを理解されたい。前述の通り、保持部33はトレー部分4の突起部として成形することができる。1つまたは幾つかの基準点マーカー26をそのような突起部に配置した場合、これは、上部および下部印象が走査され、走査を相互に整合するときに役立てることができる。図5bに、基準点マーカー26がトレー部分4の保持部33にどのように配置されたかを示す。上部歯科印象および下部歯科印象がともに走査されるときに、保持部33の一部分を走査することができる。特に、1つまたは幾つかの基準点マーカー26は両方の走査時に走査することができる。トレー部分4およびそこにある基準点マーカー(または複数のマーカー)26も走査されるので、これは歯科印象の走査を相互に整合させるために使用することができる。
幾つかの実施形態では、少なくとも1つの基準点マーカー26は電波を通さない材料で作成することができる。これは、走査が例えばCTスキャン(コンピューター断層撮影スキャン)として行なわれる場合に有用となり得る。そのような走査作業では、X線が使用される。少なくとも1つの基準点マーカー26が電波を通さなければ、そのような走査作業中にそれを検出することができる。CTスキャンは例えば次のように実行することができる。最初に、歯科印象材料をトレー部分4に配置した後、歯科印象トレー1を患者の口内に配置する。患者は歯科印象材料を噛合する。CTスキャンは歯科印象トレーがまだ患者の口内にある間に実行される。患者の顎骨は走査時に、少なくとも1つの電波不透過基準点マーカー26と一緒に目に見える。したがって、顎骨が基準点マーカー26に対してどのように位置しているかを見ることができる。次いで歯科印象トレー1を患者の口から取り出す。次に歯科印象材料に得られた上部または下部いずれかの歯科印象に走査が行なわれる。この走査にも、少なくとも1つの基準点マーカー26が含まれる。走査された歯科印象は次いで基準点マーカー26にリンクさせることができる。次いで歯科印象トレー1をひっくり返し、反対側の歯科印象を走査する。再び、少なくとも1つの基準点マーカー26が走査に含まれる。別個の走査作業からのデータはコンピューターに供給される。電波を通さない少なくとも1つの基準点マーカー26により、3つの走査作業の結果を相互にリンクさせることができる。
基準点マーカー26を使用するという着想は、記載した全ての他の実施形態と組み合わせることができることを理解されたい。例えば、ハンドルの一部を使用してトレー部分4を患者の顔の特徴の一部と位置合わせするという着想と組み合わせて少なくとも1つの基準点マーカーを使用すると、印象を作成するときに精度を向上するのに役立つことができる。しかし、1つまたは幾つかの基準点マーカーを使用するという着想は、歯科印象トレー1をそれ以外の方法でどのように設計するかとは独立して使用することもできる。例えば、それはハンドル6をどのように設計するかとは独立して使用することができる。おそらく、それはハンドル6を持たない歯科印象トレーにも使用することができる。
1つまたは幾つかの基準点マーカー26を使用するという着想は、印象を作成するための方法の観点から定義することができることを理解されたい。例えば、電波を通さない材料で作る少なくとも1つの基準点マーカー26を使用するという着想は、走査作業にX線が使用される方法の観点から定義することができる。
次に、別の実施形態について、図1および図13に関連して説明する。多数の印象を作成かつ/または処理する場合、異なる印象が混合される、すなわち相互に混同される危険性がある。それを防止するために、歯科印象トレー1に機械可読マーク29を設けることができる。機械可読マークは各患者に一意のコーディングを含む。コーディングは、印象が作成され、例えばコンピューターメモリで印象の取得対象患者にリンクされるのと同じときに適用することができる。機械可読マークは、図1に示すように、例えばバーコードとすることができる。しかし、別の実施形態では、機械可読マーク29は、例えば図13aに象徴的に示すようにRFID(無線周波数識別)タグ29を含む。RFIDタグはとりわけ迅速かつ信頼できる識別を達成する。RFID技術の一例は、参照によって本書に援用する例えば米国特許第7053775号に開示されている。RFID技術の別の例は、参照によって本書に援用する米国特許第7009526号に開示されている。RFID技術のさらに別の例は、参照によって本書に援用する米国特許第6693539号に開示されている。
機械可読マーク29を含む実施形態は、印象を歯科印象トレー1で作成するステップと、歯科印象トレーに機械可読マークを付けるステップと、マークを一意の患者にリンクさせるステップとを含む方法の観点から理解することもできる。該着想は、種々の個別歯科印象トレーを個々の患者にリンクさせるデータをロードしたコンピューターを含むシステムの観点から定義することもできる。そのようなシステムは複数の歯科印象トレーをも含み、個々のトレーはコンピューター内のデータにリンクされる機械可読マークを有する。システムはまた、機械可読マーク29のための少なくとも1つの読取装置、例えばRFIDタグ用の読取装置またはバーコードスキャナーをも含むことができる。
機械可読マーク29を使用するという着想は、本願に記載する全ての実施形態と組み合わせることができることを理解されたい。例えば該着想は、パッド23を使用する実施形態と組み合わせることができ、あるいは着脱自在に固定されるハンドル6を使用する着想と組み合わせることができる。しかし、それは、歯科印象トレー1をそれ以外でどのように設計するかに関係なく使用することのできる着想であることも理解されたい。例えばそれは、ハンドル6をどのように設計するかとは関係なく、かつ歯科印象トレー1がハンドルを有するか否かとは関係なく、使用することができる。
次に、図22〜35に関連して、さらに別の実施形態について説明する。歯科印象トレー1は、ハンドル6が押圧合体して完全なハンドル6を形成することのできる、少なくとも第1および第2ハンドル部12、13を有する一方、ハンドル6がハンドル部12、13を相互にロックする第1位置、およびハンドル部12、13を相互に離すことのできる第2位置に配置することのできるロック装置52を有するように、設計することができる。
図22に示すように、ハンドル6は2つのハンドル部12、13によって形成することができる。図24、図25、および図26に示すように、これらの部分12、13を結合してハンドル6を形成することができる。各ハンドル部12、13は把持部58およびトレー部分4への接続のための橋掛け部59に分割される。図22で、ハンドル部12、13は任意選択的にそれらの把持部58で、任意選択的にハンドル部12、13と一体に形成することのできる可撓性帯片57によって、相互に連結されることが示される。材料は例えばプラスチック材とすることができ、ハンドル部12、13を折り曲げて合体させることができるように可撓性帯片57を容易に曲げることができること(すなわち可撓性であること)を確実にするために、可撓性帯片57はハンドル部12、13よりずっと薄い。図22〜35の実施形態では、ハンドル部12、13は、図8および12に示す実施形態の場合のようにスナップ・オン・キャッチによって相互に接続されるように適応されない。代わりに、ハンドル部12、13は、図22〜35に関連してこれから説明する別の仕方で相互に接続することができる。図22から分かるように、ハンドル部12、13は同一ではない。第2ハンドル部13はその橋掛け部59に比較的狭隘な第1部分53、および比較的広幅の、すなわち第1部分53と比較して広幅の第2部分54を有する。第1ハンドル部12の対応する領域はこのように分割されない。第1ハンドル部12の橋掛け部59には、例えば図22および23から分かるようにロック装置52が配置されている。ロック装置52の可能な設計を図27〜30に示す。図27および図28に示すように、ロック装置52は、梁の端にフック56を持つ梁の形状を有する。フック56はハンドル6のハンドル部12、13を一体に保持するために使用することができる。ロック装置52の外面に、ロック装置52は例えば鋸歯状または凸凹の表面を介して達成することのできる高摩擦部55が設けられる。高摩擦部55は言うまでもなく他の手段によって達成することもできる。ロック装置がハンドル部12、13を一体に保持するときに、ロック装置52の内壁60はハンドル部12、13の外周に面する。
2つのハンドル部を一体に保持するために図22〜35に示すように特殊ロック装置を使用するという着想は、他の実施形態、例えば目に見える直線を形成する縁を有するハンドルと組み合わせることができることを理解されたい。しかし、図22〜35に示すようにロック装置52を使用するという着想は、歯科印象トレーがそれ以外の点でどのように設計されるかに関わらず、異なるハンドル部12、13によって形成される着脱自在なハンドルを有する全ての実施形態に使用することもできる。図22〜23および図27〜35に例示するロック装置52は、ハンドル部12、13を確実に相互に容易に接続し、かつ全く同様に容易に相互に分離することができるという結果をもたらす。
ハンドル部の一方に図22に示すように狭隘部分53が作られる場合、これは、ハンドル部12、13を一体に保持する第1位置とハンドル部12、13を相互に分離させることのできる第2位置との間でロック装置52を移動させることが容易になるという結果をもたらす。
ロック装置52がハンドル部12、13の一方に永久ロックされる場合、これは、それが即座に利用可能であり、かつ容易に紛失されないという結果をもたらす。
ロック装置52および第1ハンドル部12は、ロック装置52が第1ハンドル部12上で可動であるが、そこから分離することができないように形作られる。これを達成する1つの方法は、第1ハンドル部12またはロック装置52のいずれか(または両方)を変形せずにロック装置52を第1ハンドル部12から分離することができないほどに、第1ハンドル部12の橋掛け部59を広幅にすることである。換言すると、フック56の先端間の距離は常に第1ハンドル部12の幅より小さい。その結果、ロック装置52は第1ハンドル部12に永久ロックされる。図22および図23から、ロック装置52がどのように第1ハンドル部12に配置されるかが分かる。ロック装置52のこの位置で、ハンドル部12、13はロック装置によって妨げられることなく相互にきつく押し付けることができる。理由は、ロック装置52のこの位置が、第2ハンドル部13のより狭隘な第1部分53と合致するからである。図31に関連して、ロック装置52が依然として図22および23と同じ位置にある一方で、ハンドル部12、13がどのように押圧合体されたかが分かる。この位置で、ロック装置は第2ハンドル部13のより狭隘な部分53に接触しており、そこでロック装置のフック56はハンドル部13上に延びないので、ロック装置52はハンドル部12、13を相互にロックしない。
次に、図32に関連して説明する。図32で、ロック装置52は、ロック装置52が第2ハンドル部13の第2部分54上に配置される位置に移動している。第2部分54は第1部分53より広幅であり、ロック装置のフック56は今や第2ハンドル部13上に延びるので、ハンドル部12、13は相互にロックされる。この位置は図33の斜視図および図34の側面図でもみることができる。ロック装置のこの位置は、ロック装置がハンドル部12、13を相互にロックする第1位置である。ロック装置の第2位置は、例えば図31および22に示す位置である。したがって、第2ハンドル部13の第1部分53はロック装置52の第2位置に対応し、ロック装置52が第2位置にあるときに、ハンドル部12、13を押圧合体するか相互に遠ざけることができるような寸法を有する(すなわち非常に狭隘である)ことが分かる。相応して、第2ハンドル部の第2部分54はロック装置52の第1位置に対応し、説明した通り、それは、ロック装置52がその第1位置にあり、かつハンドル部12、13が相互に対して押圧されたときに、第1および第2ハンドル部が相互にロックされるような寸法を有する。ロック装置52を第1位置に維持するために、ロック装置52の内壁60は、ロック装置52が第2位置から第1位置に向かって押されたときに、ロック装置52がハンドル部12、13の外周に押し当てられるように、わずかに収束することができる。代替的に、ハンドル部12、13(またはそれらの1つ)はハンドルの第1端7の方向に多少広がることができる。言うまでもなく、ハンドル部12、13の両方およびロック装置の内壁60は、ロック装置が第2位置から第1位置に向かって押されたときに、これらの部分を相互に圧搾させるのに寄与する形状を有するようにすることもできる。
ハンドル6をトレー部分4に接続するために、ハンドル6は当初図22に示すように開位置に保持される。ロック装置52は、図22および23に示すように第2位置に配置される。ハンドル部12、13が相互に押圧される間に、ハンドル部12、13の固定要素16、17はトレー部分4の留め具18に接続される。ロック装置52は次いで図33に示すようにロック装置の第1位置に押し込まれる。ロック装置52は今やハンドル部12、13を一体に保持し、ハンドル6は図35に示すようにトレー部分4を保持する。ハンドル部12、13の固定要素16、17は突起とすることができ、かつトレー部分の留め具18は、ハンドル部12、13の固定要素16、17が押し込まれる凹部とすることができることを理解されたい。しかし、ハンドル部12、13の固定要素16、17が凹部を画定するように形作られた部分とし、トレー部分の留め具18を突起とすることができることも可能である。
主として歯科印象トレー1に関連して、種々の実施形態について上述したが、上述したことは全て、歯科印象の作成に関係する方法に関しても記載することができることを理解されたい。
歯科印象トレー自体は、多くの異なる材料から作成することができる。プラスチック材が適切であるが、他の材料、例えばセラミック材または金属材も使用することができる。
上記に記載されたもの以外の他の実施形態も同様に、付属の特許請求の範囲内で実施可能である。本発明の異なる特徴およびステップを、記載したものとは異なる組合せで組み合わせることができる。本発明の範囲は、付属の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (34)

  1. 歯科構造物の少なくとも一部の印象を得るのに使用される歯科印象トレー(1)であって、前記歯科印象トレー(1)は印象材料を装填するように適応されたトレー部分(4)を備え、印象を患者の上下両方の歯科構造物(31、32)から同時に得ることができるように、前記トレー部分(4)は患者の上下両方の歯科構造物(31、32)の少なくとも一部に適合するように輪郭形成され、前記トレー部分(4)は、第1方向を向いた第1面(61)および前記第1面(61)とは反対側に位置し、かつ前記第1方向とは反対の第2方向を向いた第2面(62)を持つ保持部(33)を有し、前記保持部(33)の前記第1および第2面(61、62)の各々が少なくとも1つの留め具(18)を有し、それによって前記保持部(33)は前記保持部(33)の前記留め具の形状と相補的な形状を持つ部分を有するホルダー(39)にロックすることができ、前記保持部(33)の各面を1つの同一ホルダー(39)にロックすることができるように前記保持部(33)の両面の前記留め具(18)が同一形状を有して成る、歯科印象トレー(1)。
  2. 前記保持部(33)が前記トレー部分(4)の突起部によって形成され、前記保持部(33)の両面の前記留め具(18)が、前記保持部(33)に凹部を画定する前記保持部(33)の部分によって形作られる、請求項1に記載の歯科印象トレー。
  3. 前記歯科印象トレー(1)がさらに、前記トレー部分(4)に固定し、かつ前記トレー部分(4)から取り外すことのできるハンドル(6)を備え、前記ハンドル(6)が前記保持部(33)の両面の少なくとも1つにおける前記留め具(18)と相補的な形状の固定要素(16、17)を備える、請求項1または2に記載の歯科印象トレー(1)。
  4. 前記ハンドル(6)が、押圧合体して完全なハンドル(6)を形成することのできる少なくとも第1および第2ハンドル部(12、13)を備え、前記ハンドル(6)が、前記ハンドル部(12、13)を相互に固定する第1位置および前記ハンドル部(12、13)を相互に遠ざけることのできる第2位置に配置させることのできるロック装置を有する、請求項3に記載の歯科印象トレー(1)。
  5. 前記ロック装置(52)および前記第1ハンドル部(12)は、前記ロック装置(52)が前記第1ハンドル部上で可動であるが前記第1ハンドル部から分離することができないように形作られ、前記第2ハンドル部(13)は前記ロック装置(52)の前記第2位置に対応する第1部分(53)を有し、前記第1部分(53)は、前記ロック装置(52)が前記第2位置にあるときに、前記ハンドル部(12、13)を押圧合体させるかまたは相互に遠ざけることができるような寸法を有し、前記第2ハンドル部(13)はさらに前記ロック装置(52)の前記第1位置に対応する第2部分(54)を有し、前記第2部分(54)は、前記ロック装置(52)がその第1位置に配置され、かつ前記ハンドル部(12、13)が相互に押し付けられたときに、前記第1および第2ハンドル部(12、13)が相互にロックされるような寸法を有する、請求項4に記載の歯科印象トレー(1)。
  6. 歯科印象を作成し、かつ走査作業のために前記印象を保持するためのキットにおいて、
    a)印象材料を装填するように適応されたトレー部分(4)を有する歯科印象トレー(1)であって、印象を患者の上下両方の歯科構造物(31、32)から同時に得ることができるように、前記トレー部分(4)は患者の上下両方の歯科構造物(31、32)の少なくとも一部に適合するように輪郭形成され、前記トレー部分(4)は、第1方向を向いた第1面(61)および前記第1面(61)とは反対側に位置し、かつ前記第1方向とは反対の第2方向を向いた第2面(62)を持つ保持部(33)を有し、前記保持部(33)の前記第1および第2面(61、62)の各々が少なくとも1つの留め具を有し、それによって前記保持部(33)は前記保持部(33)の前記留め具(18)の形状と相補的な形状を持つ部分を有するホルダー(39)にロックすることができ、前記保持部(33)の各面を1つの同一ホルダー(39)にロックすることができるように前記保持部(33)の両面の前記留め具(18)が同一形状を有し、前記歯科印象トレー(4)はさらに、前記トレー部分(4)に固定し、かつ前記トレー部分(4)から取り外すことのできるハンドル(6)を備え、前記ハンドル(6)を前記トレー部分(4)に固定することができるように、前記トレー部分(4)の両面(61、62)の少なくとも1つにおける前記留め具(18)と相補的な形状の固定要素(16、17)を前記ハンドル(6)に設けて成る、歯科印象トレー(1)と、
    b)前記トレー部分(4)の前記保持部(33)の前記留め具(18)の形状と相補的な形状であって、前記ハンドル(6)の前記固定要素(16、17)の形状と同一の形状を持つ部分(51)を有するホルダー(39)と、
    を備えたキット。
  7. 上部および下部歯科構造物の歯科印象を作成し、かつ前記印象を走査するための方法であって、
    a)患者の上下両方の歯科構造物(31、32)の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分(4)を持ち、前記トレー部分(4)が、第1方向を向いた第1面(61)および前記第1面(61)とは反対側にあり、かつ前記第1方向とは反対の第2方向を向いた第2面(62)を持つ保持部(33)を有し、前記保持部(33)の前記第1および第2面(61、62)の各々が少なくとも1つの留め具(18)を有し、前記保持部(33)の両面の前記留め具(18)が同一形状を有して成る、歯科印象トレー(1)を提供するステップと、
    b)前記トレー部分(4)に固定し、かつ前記トレー部分(4)から取り外すことのできるハンドル(6)であって、前記保持部(33)の両面の少なくとも1つにおける前記留め具(18)と相補的な形状の固定要素(16、17)を備えたハンドル(6)を提供するステップと、
    c)前記保持部(33)の前記留め具および前記ハンドルの前記固定要素(16、17)によって、前記ハンドル(6)を前記トレー部分(4)に固定するステップと、
    d)前記トレー部分(4)に印象材料を装填するステップと、
    e)前記ハンドル(6)によって前記トレー部分を案内しながら前記トレー部分(4)を患者の口内に配置し、患者の上部および下部歯科構造物の少なくとも一部の印象を作成するステップと、
    f)患者の口から前記トレー部分(4)を取り出すステップと、
    g)前記ハンドル(6)を前記トレー部分(4)から取り外すステップと、
    h)前記保持部(33)の前記留め具と相補的な形状であって、前記ハンドル(6)の前記固定要素(16、17)の形状と同一形状の部分を有するホルダー(39)を提供するステップと、
    i)前記トレー部分(4)の前記保持部(33)の第1面(61)を前記ホルダー(39)に接続することによって、前記トレー部分(4)を前記ホルダー(39)に固定するステップと、
    j)前記トレー部分(4)の第1面を走査して、採取した前記歯科印象の走査を得るステップと、
    k)前記トレー部分(4)を前記ホルダー(39)から取り外し、前記トレー部分(4)を180°回転し、前記トレー部分(4)の前記第2面を前記ホルダー(39)に接続することによって前記トレー部分(4)を前記ホルダー(39)に固定するステップと、
    1)前記トレー部分(4)の第2面を走査して、前記第2歯科印象の走査を得るステップと、
    を含む方法。
  8. 歯科構造物の少なくとも一部の印象を得るのに使用される歯科印象トレー(1)であって、印象材料を装填するように適応されたトレー部分(4)を備え、前記トレー部分(4)は歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成され、前記歯科印象トレー(1)はさらに、前記トレー部分(4)に接続されるかまたは前記トレー部分(4)に接続されるように適応されたハンドル(6)を備え、前記ハンドル(6)は、前記ハンドル(6)が前記トレー部分(4)に接続されるかまたは前記トレー部分(4)に接続されるように適応された第1端(7)と、前記ハンドル(6)が前記トレー部分(4)に接続されたときに前記トレー部分(4)に対して遠端にある第2端(8)とを有し、前記ハンドルが前記トレー部分(4)に接続されたときに前記ハンドル(6)の前記第2端(8)は前記トレー部分(4)とは反対側を向いた縁(9)を有し、前記縁(9)は前記トレー部分(4)とは反対側を向いた側から見たときに目に見える直線を形成し、前記直線が少なくとも30mmの長さを有して成る、歯科印象トレー。
  9. 前記トレー部分(4)とは反対側を向いた側から見たときに前記縁(9)によって形成される前記直線が少なくとも60mmの長さを有する、請求項8に記載の歯科印象トレー。
  10. 前記トレー部分(4)とは反対側を向いた側から見たときに前記縁(9)によって形成される前記直線が少なくとも80mmの長さを有する、請求項8または9に記載の歯科印象トレー。
  11. 前記ハンドル(6)が前記トレー部分(4)に着脱自在に固定される、請求項8〜10のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  12. 前記ハンドル(6)が、別個のハンドル部(12、13)が完全にではなく部分的に相互に重なり合うように相互に接続されるように適応された2つの別個のハンドル部(12、13)を有する、請求項11に記載の歯科印象トレー。
  13. 前記別個のハンドル部(12、13)が、前記ハンドル部(12、13)によって形成されたスナップ・オン・キャッチによって相互に接続されるように適応された、請求項12に記載の歯科印象トレー。
  14. 前記別個のハンドル部(12、13)が同一形状である、請求項12または13に記載の歯科印象トレー。
  15. 前記別個のハンドル部(12、13)が相互に接続されている限り、前記ハンドル(6)が前記トレー部分(4)にロックされるように、前記別個のハンドル部(12、13)の各々が前記トレー部分(4)の相補的部分と協働するように設計された、請求項12〜14のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  16. 前記ハンドル(6)はスロット(20)を画定するように形作られ、前記スロット(20)は、前記ハンドル(6)の前記第2端(8)から前記ハンドル(6)の前記第1端(7)に向かって少なくとも30mm延びる長さを有し、かつ前記スロット(20)は、最大10mmまでの幅を有する物体を前記スロット(20)の長さに沿って動かすことができるように、少なくとも10mmの幅を有する、請求項1〜5または請求項8〜17のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  17. 前記スロット(20)が前記縁(9)を2つの部分に分割するように、前記スロット(20)が前記ハンドル(6)の前記第2端(8)の前記縁(9)全体に沿って延びる、請求項16に記載の歯科印象トレー。
  18. 前記トレー部分(4)は、内壁(22)を持つ空洞(21)を画定する形状を有し、前記歯科印象トレーはさらに、前記トレー部分(4)の前記空洞(21)の少なくとも一部に適合する少なくとも1つのパッド(23)を備える、請求項1〜5または請求項8〜17のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  19. 前記トレー部分の前記内壁(22)に第1ガイド構造(24)が設けられ、かつ前記第1ガイド構造(24)と嵌合する第2ガイド構造(25)が前記少なくとも1つのパッド(23)に設けられ、前記第1および第2ガイド構造(24、25)が相互に協働するように構成された、請求項18に記載の歯科印象トレー。
  20. 前記第1ガイド構造(24)はレールを形成する突起部(24)を含み、かつ前記第2ガイド構造(25)は、前記第1ガイド構造(24)の前記突起部を受容するように適応された溝(25)を含む、請求項18に記載の歯科印象トレー。
  21. 前記少なくとも1つのパッド(23)が弾性材料から作られる、請求項18〜20のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  22. 前記歯科印象トレーが幾つかのパッド(23)を含む、請求項18〜21のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  23. 異なるパッド(23)は異なる高さを有する、請求項22に記載の歯科印象トレー。
  24. 前記トレー部分(4)が患者の上下両方の歯科構造物(31、32)の一部に適合するように輪郭形成され、前記歯科印象トレー(1)の外面に、走査作業で検出することのできる少なくとも1つの基準点マーカー(26)が設けられた、請求項1〜5または請求項8〜23のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  25. 前記少なくとも1つの基準点マーカー(26)が電波を通さない材料で作られる、請求項24に記載の歯科印象トレー。
  26. 前記トレー部分(4)が、前記トレー部分(4)を患者の上歯列(2)に適合させたときに患者の上唇小帯を受け入れるスロット(28)を持つ壁を有する、請求項1〜5または請求項8〜25のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  27. 前記歯科印象トレー(1)に機械可読マーク(29)が設けられた、請求項1〜5または請求項8〜26のいずれかに記載の歯科印象トレー。
  28. 前記機械可読マーク(29)がRFIDタグ(29)を含む、請求項27に記載の歯科印象トレー。
  29. 患者の歯科構造物の少なくとも一部の印象を作成する方法において、歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分(4)を有する歯科印象トレー(1)であって、前記歯科印象トレー(1)は、前記トレー部分(4)が患者の口内に配置されるときに歯科印象トレー(1)の使用者が前記トレー部分(4)を操作することを可能にし、かつ前記トレー部分(4)が患者の口内に配置されたときに目に見える線(10)をも画定する構造(6)をさらに有して成る、歯科印象トレー(1)を提供するステップと、前記トレー部分(4)を患者の口内に配置するステップと、前記線(10)を患者の顔の特徴と比較するステップと、前記線(10)が前記患者の顔の特徴と整列するまで、前記トレー部分(4)を操作するステップとを含む方法。
  30. 前記トレー部分は最初にそれが前記顔の特徴と整列するまで操作され、その後前記患者が前記トレー部分(4)に噛合するように指示される、請求項29に記載の方法。
  31. 患者の歯科構造物の仮想模型を作成する方法において、印象材料を装填するように適応され、かつ上部および下部歯科構造物の少なくとも一部に適合するように輪郭形成されたトレー部分(4)を有する歯科印象トレー(1)であって、前記トレー部分に少なくとも1つの基準点マーカー(26)がさらに設けられた歯科印象トレー(1)を提供するステップと、前記トレー部分(4)に印象材料を配置するステップと、前記トレー部分(4)を患者の口内に配置し、患者の上下両方の歯科構造物が前記トレー部分(4)内に配置された印象材料に印象を作成し、それによって前記トレー部分(4)に配置された印象材料に下部印象および上部印象を生成するように、患者に前記トレー部分(4)内の印象材料を噛合させるステップと、前記上部および下部印象の両方に走査作業を実行し、かつ少なくとも1つの基準点マーカー(26)を使用して、前記下部印象の走査を前記上部印象の走査にリンクさせ、かつ前記2つの印象の相互に対する位置を決定するステップと、前記走査の結果を使用して患者の歯科構造物の仮想模型を生成するステップとを含む方法。
  32. 前記少なくとも1つの基準点マーカーが少なくとも部分的に電波を通さない材料から作られ、かつ走査がX線により実行される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記トレー部分(4)が患者の口から取り出された後で、前記走査がレーザー装置(35、36)により実行される、請求項31に記載の方法。
  34. 走査のためにラインレーザー装置(35、36)が使用される、請求項33に記載の方法。
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