JP2010504892A - 破裂可能なブリスター包装 - Google Patents

Abstract

【課題】消費性製品のためのブリスター包装体を提供すること。
【解決手段】ブリスター包装体は、ブリスタートレイに収納され、破裂可能なシートに覆われた複数の消費性製品を有するブリスター包装であって、シートはブリスタートレイの開口面を覆い、製品を通過させるためにそこに形成された破裂可能箇所を有する。
【選択図】図３

Description

本発明は、複数の消費性製品を保持する包装に関し、特に、ブリスタートレイに収納されるとともに破裂可能なブリスターシートに覆われた複数の消費性製品を有するブリスター包装に関する。

カプセル剤、錠剤及びその他の医薬品と同様に、例えばキャンデー、ガム、ミントのような複数の消費性製品を収納、保持するブリスター包装を使用することが、長く知られている。このタイプのブリスター包装体は、上方に開口し、消費性製品をその中に保持する複数の収納区画を有するブリスタートレイを含む。ブリスターシートは、収納区画に収納された製品を密封するために収納区画の上方開口部を覆う。

ある種のブリスタートレイ体では、収納されている製品の一つを排出可能にするように収納区画を開くためにブリスターシートを剥離させてもよい。

他のタイプのブリスター包装では、ブリスターシートは、金属箔のような破裂可能な材料で形成される。製品は、製品を収納区画から金属箔シートを通すように押し、その時シートを破裂させ、その位置から排出可能にすることによって、取り出しできる。

このタイプの破裂可能なブリスターシートが意図した通り適切に機能した場合であっても、金属箔が裏側に設けられたブリスタートレイに固有の欠点が発見されている。例えば、金属箔シートを破裂させることは、騒々しい可能性がある。これは、目立たないように製品を排出することが好ましい場合、特に問題である。金属箔ブリスターシートは、製造及びブリスタートレイへの取り付けが難しく、高価である。

これまで、ブリスターシートとしてのプラスチックフィルムの使用は、適切な代替手段であるとは証明されてない。プラスチックシートは、その性質からして、それに力が加えられたとき、伸びる。従って、製品をそこを通過して排出させるためにシートを破裂させることは、不可能ではないとしても難しい。

それ故に、これらの欠点を解決するブリスタートレイ体を提供することは、好ましい。

本発明は、消費性製品のためのブリスター包装体を提供する。ブリスター包装体は、共通の平面に開口している開口部を持つ複数のブリスター収納区画を有するブリスタートレイを備える。ブリスター区画は、その中に消費性製品を保持する。弾性のブリスターシートは、ブリスタートレイの平面を覆い、収納区画の開口部を閉じる。ブリスターシートは、ブリスター収納区画の開口部と重なる位置に破裂可能箇所を有する。これによって、消費性製品を押すことによってブリスターシートを通過し、その製品を排出させることができる。

好適な実施形態において、破裂可能箇所は、ブリスターシートを部分的に抉っているミシン目によって形成されてよい。破裂可能箇所は、レーザカットによって形成されてもよい。

本発明に基づく一般的なブリスタートレイの平面図である。 断面図であり、ブリスタートレイの一つのブリスターを、そこに保持された消費性製品、及びその上に配置された密封シートとともに示している。 ブリスタートレイを覆っているブリスターシートに設けられたミシン目の変形を示す、本発明のブリスター包装体の平面図である。 本発明のブリスタートレイ体の別の実施形態である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。 本発明に基づいた破裂可能箇所を提供できる種々のパターンの概要図である。

本発明は、複数の消費性製品を密封状態で保持するブリスター包装体を提供する。図１は、一般的なブリスタートレイ１を示す。ブリスタートレイ１は、ＰＶＣのような弾性のあるプラスチック素材で形成され、上面２及び複数のブリスター収納区画３を有する一般的な平らな部材である。それぞれのブリスター収納区画は、開口部４及びそこから延びて多種多様な消費性製品を収容できるキャビティ５を有する。ここで図示した実施形態では、ブリスタートレイは、ガム片６のような菓子製品の組み合わせに用いられることが好ましい。

ブリスター収納区画は、ブリスタートレイに沿って如何なる所望の配列にも配置できる。ブリスター収納区画は、ブリスター収納区画に加えられた圧力によってガム片６が上方開口部４を通過して排出できるように、押圧可能であり、変形可能である。

通常のやり方で、ブリスターシート８は、相互にブリスター収納区画の上方開口部を密封するために、平面２上に配置される。ブリスタートレイを密封するための先行技術として、ブリスターの上方開口部を密封するのにアルミ箔のような金属箔を用いることが知られている。金属箔シート８は、ブリスター収納区画３の中に保持されたガム片６に対する所望の周囲環境についての保護を行う。所望の環境の密封を提供することに加えて、アルミニウム箔シート８は、ブリスター収納区画３からガム片６を排出するために容易に穴を開けることができる。

金属箔シートは使用目的を適切に果たすが、金属箔使用に固有な欠点も判明している。例えば、金属箔シートは、製造してブリスタートレイに適用するには高価である。また、金属箔シートを破裂させることは、騒々しい可能性がある。

図３及び４は、金属箔をプラスチックフィルムによって置き換えた、本発明に基づく改善されたブリスター包装体を示す。プラスチックフィルムは、製造、及びブリスタートレイへの適用に、より経済的であり、アルミニウムシートを破裂させる場合の騒音問題を解決する。しかしながら、プラスチックフィルムは弾性であり、且つ伸びるため、穴を開け、それによってガム片を排出することが難しい。

プラスチックブリスターフィルムは、ポリエステル又はポリエチレンのような多種多様な材料から形成できるように意図されている。ブリスターフィルムは、多様な材料の単層または複合層であってよい。

図３は、本発明のブリスター包装体１０を示す。ブリスター包装体１０は、ブリスタートレイ１２及び弾性のプラスチック・ブリスターシート１４を含む。ブリスタートレイ１２は、ＰＶＣのようなプラスチック材料で形成された一般的な構造であってよい。ブリスタートレイ１２は、平面的上部ブリスター面１６及びそれに沿って配置された複数の開口部を有するブリスター収納区画１８を含む。ブリスターシート１４は、ブリスター収納区画１８の中の内容物（図示されず）を囲み、周囲から密封するため、ブリスタートレイ１２の平面１６を覆う。ブリスター収納区画の一つの特定の構成が示されているが、他の構成も可能である。内容物（例えば、ガム片、又はペレットであって、図２を参照のこと）は、各収納区画１８のそれぞれに一個の固まりを配置してもよい。また、収納区画のそれぞれに複数個の固まりを配置してもよい。更に、固まりは、収納区画の中において種々の配列で配列してもよい。

上述のように、プラスチック・ブリスターシート１４は、伸縮性であり、従ってそこを通って製品を排出できるように破ることは困難である。従って、本発明は、ブリスター収納区画１８の開口部に対応する位置に破裂可能箇所を提供するものである。これらの破裂可能箇所２０は、プラスチック・ブリスターシートを貫通しないでシートを弱体化させるように設けられ、その結果、製品を押してシート部分を通過させようとする試みの時にシートに穴が開く。

図３及び４の実施形態が示すように、破裂可能箇所２０は、多種多様な技術によって形成されてよい。これらの技術のそれぞれは、製品が開口部を通過して排出されるように押されるとき、プラスチックフィルムが伸びずに破裂するように、開口部を有する収納区画を覆うプラスチックフィルムを弱体化するように設計される。例えば、破裂可能箇所２０は、部分的にプラスチック・ブリスターシート１４を抉っているミシン目によって形成されてもよい。あるいは、破裂可能箇所１４は、部分的にブリスターシートを抉るように加えられたレーザーカットによって形成されてもよい。同様に、いかなる形式の機械的手段による摩損を、部分的にプラスチック・ブリスターシートを通っている破裂可能箇所を形成するために、用いてもよい。そのような技術によって形成された破裂可能箇所は、ブリスタートレイ１２上に配置されるブリスターシート１４の環境保持及び密封能力を維持するように、シートに部分的に通過するように形成される。これらの破裂可能箇所は、製品が押し込まれるとシートが破裂し穴が開くのに十分なだけ深く設けられている。破裂可能箇所はシートを単に部分的に抉っていることが好ましいが、環境保持のための密封が必要ない場合には、破裂可能箇所はシートを貫通していてよい。

図３に示すように、破裂可能箇所２０を提供する一つの方法は、開口部を有するブリスター収納区画１８の輪郭を覆っているところに直接に分割線、又はミシン目を設けることである。ミシン目を設ける場合、ミシン目はブリスターシートを単に部分的に抉っていることが好ましい。図３に示すように、破裂可能箇所は、様々な形態をとってよい。例えば、Ｘパターン２１のようなパターンを設けてもよい。言うまでもなく、他形状のパターンを用いてもよい。分割線、又はミシン目線２２を用いてもよい。同様に、複数の平行、又は非並行な線２３をブリスターシートに設けてもよい。破裂可能箇所の他の形態は、ブリスター収納区画１８の開口部の輪郭を覆っているところにランダムに設けられた破裂可能なドット又は他の形状２３を含んでよい。

図５に示すように、破裂可能箇所の多様なパターンを用いてよい。また、これらの破裂可能箇所は、収納区画１８の開口部の輪郭を覆っている多様な位置に設けてもよい。これらの異なる位置は、排出のとき製品を落とす可能性を減らすために、例えば収納区画の中心のような特定の場所から分配させるように指向されていてよい。また、一つのブリスター包装に、異なるパターン、及び位置の破裂可能箇所を設けてもよい。

ブリスター収納区画１８の開口部を覆っているところに、プラスチックフィルムをその場所で弱体化させた破裂可能箇所を設けることは、本発明の意図の範囲である。それ故に、本発明は、破裂可能箇所のいかなる特定の形状、又は構造を限定するものではない。更に、正確な位置は、異なってもよい。

図４によれば、全体シート１４に明確に位置決めされた、又はランダムに配置された破裂可能箇所２０が設けられるのは、ブリスタートレイに取り付けられる前、又はそこに取り付けられた後のどちらでもよいことが分かる。これらの破裂可能箇所は、好ましくは、ブリスター収納区画１８の開口部の上を覆うようにシート１４を横断、又は縦断して伸びる細長い引っ掻き、切り込み、又はミシン目線２５の形態である。

図４の実施形態で、線２５は、ブリスター収納区画１８の開口部の上を覆わないシート部分にも伸びる。この方法は、製造の見地から、更に費用効率性が高いと考えられる。

ブリスターシート１４上の破裂可能箇所の配置に関する更なるパターンを、図５乃至１０に示す。

図５及び６は、破裂可能箇所２０の多様な構造を示す。これらの変形のそれぞれは、一つのトレイの全てのブリスターに均一に用いてもよく、又一つのトレイの中で変えてもよい。

図７乃至１０は、シート１４上の破裂可能箇所２０の縦断線に関する多様なパターンを示す。線は、トレイの長さ方向に沿って走る。

図１０は、破裂可能箇所２０の線がシート１４上を対角線状に伸びる更なる変形を示す。

ここまで記載され、又は示された構成に対する多様な変形は、当業者にとって明らかなことであろう。

Claims (33)

1. 消費性製品用ブリスター包装体であって、共通の平面に開口している開口部を有する複数のブリスター収納区画を有し、その中に前記消費性製品を保持できるブリスタートレイと、前記ブリスタートレイの前記平面を覆い、前記ブリスター収納区画の前記開口部を閉じる弾性ブリスターシートであって、前記ブリスター収納区画の前記開口部と重なる位置に破裂可能箇所を有する弾性ブリスターシートと、を備えた消費性製品用ブリスター包装体。
2. 前記ブリスター収納区画は、前記製品に前記ブリスターシートを破裂させ、通過させる動きを引き起こすように、圧縮可能、且つ変形可能である請求項１に記載のブリスター包装体。
3. 前記破裂可能箇所は、前記ブリスターシートを部分的に通過するミシン目によって形成された請求項１に記載のブリスター包装体。
4. 前記破裂可能箇所は、前記シートを部分的に通過するレーザーカットによって形成された請求項１に記載のブリスター包装体。
5. 前記破裂可能箇所は、前記ブリスターシートに沿って伸びる請求項１に記載のブリスター包装体。
6. 前記ブリスターシートは、プラスチックで形成される請求項１に記載のブリスター包装体。
7. 製品を保持する包装であって、前記製品を取り出すための開口面を有する前記製品を保持するための包装ハウジングと、前記製品を囲むように前記開口面を覆うシートと、を備え、前記シートは、前記製品を通過させるための破裂可能箇所をそこに形成された包装。
8. 前記包装ハウジングは、前記製品を保持するための少なくとも一つの開口した収納区画を含む請求項７に記載の包装。
9. 前記包装ハウジングは、複数の開口面を有する前記開口した収納区画を含み、更に前記シートは、前記開口面を覆うとともにそれぞれの前記開口面の上に設けられた前記破裂可能箇所を含む請求項８に記載の包装。
10. 前記包装ハウジングは、ブリスタートレイであり、前記収納区画は変形可能なブリスター収納区画である請求項８に記載の包装。
11. 前記製品は、消費性製品である請求項７に記載の包装。
12. 前記シートは、プラスチックで形成される請求項７に記載の包装。
13. 前記プラスチックシートは、ポリエステル、ポリエチレン及びそれらの組み合わせから構成されている群より選択される、請求項１２に記載の包装。
14. 前記シートは、プラスチックで形成される請求項９に記載の包装。
15. 前記破裂可能箇所は、レーザーカットによって形成される請求項９に記載の包装。
16. 前記破裂可能箇所は、機械的カットによって形成される請求項９に記載の包装。
17. 前記破裂可能箇所は、一様に形成される請求項９に記載の包装。
18. 前記破裂可能箇所は、異なって形成される請求項９に記載の包装。
19. 前記破裂可能箇所は、線、ドット、文字、形状及びそれらの組み合わせから構成されている群より選択されるパターンによって形成される請求項９に記載の包装。
20. 前記破裂可能箇所は、前記収納区画のそれぞれの開口面の上に対称的に設けられている請求項１９に記載の包装。
21. 前記破裂可能箇所は、前記収納区画のそれぞれの開口面の上に非対称的に設けられている請求項１９に記載の包装。
22. 前記破裂可能箇所は、前記開口面に沿って伸びる複数の線を含む請求項１９に記載の包装。
23. 前記線は、間隔が開けられ、平行である請求項２２に記載の包装。
24. 前記線は、非平行である請求項２２に記載の包装。
25. 前記破裂可能箇所は、前記シートを部分的に通過する請求項９に記載の包装。
26. 前記破裂可能箇所は、前記シートを貫通する請求項９に記載の包装。
27. 一つの前記収納区画の上に異なる構造の前記破裂可能箇所が設けられている請求項９に記載の包装。
28. 平らなシートであって、手で破裂可能な箇所をその上に形成されたフィルムを備えたシート。
29. 前記箇所は、レーザカッティングによって形成される請求項２８に記載のシート。
30. 前記箇所は、機械的カッティングによって形成される請求項２８に記載のシート。
31. 前記破裂可能箇所は、前記フィルムを部分的に通過する請求項２８に記載のシート。
32. 前記破裂可能箇所は、前記フィルムを貫通する請求項２８に記載のシート。
33. 前記破裂可能箇所は、線、ドット、文字、形状及びそれらの組み合わせから構成されている群より選択されるパターンによって形成される請求項２８に記載のシート。

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