JP2010286808A - 粘着ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】 粘着ラベルを容易に剥離することができ、後処理としての分別作業も効率よく行える粘着ラベルを提供すること。
【解決手段】 容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、ラベル本体2と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙4とを具え、前記ラベル本体の裏面に部分的に粘着部分2bが設けられたうえ前記剥離紙が接着されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、ラベル本体2と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙4とを具え、前記ラベル本体の裏面に部分的に粘着部分2bが設けられたうえ前記剥離紙が接着されている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルに関するものである。
従来、この種の粘着ラベルの利用の一例として、例えば一部重なり合うように複数個配置されたハムなどの食品用プラスチック製包装袋の袋間にわたる表面に該包装袋がばらけないように貼り付けられることがある。このような貼り付けにすることにより包装袋が何個あるのか等が一目瞭然となり、購入者にとっても利便性が高い。前記の粘着ラベルは、そのほかにダンボール箱や、ガラスビン、プラスチック容器などにも貼り付けられて用いられることもある。
前記のような粘着ラベルは図8に示すようなものであり、このラベル51は、ラベル本体52と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙54とを具えている。ラベル本体52は、基紙52aを有し、該基紙の裏面には粘着剤層52cが全面にわたり設けられ、この粘着剤層52cに剥離剤層53が接するように剥離紙54が設けられている。
ところで、前記のようにラベル51を用いた食品を購入した者にとっては食品を消費した後の処理として平成7年に制定されたいわゆる「容器包装リサイクル法」に基づいて分別収集するために適正に廃棄物を処理することが要請されており、そのために該ラベルが接着された包装袋を、ラベルをうまく剥がして効率よく分別して廃棄する必要がある。家庭から出るゴミの約60%は容器包装廃棄物(ガラス、プラスチック、金属、紙等からなる)であると言われており、これら容器包装廃棄物の減量化と再資源化を促進するために前記のような要請がされているのである。
しかしながら、従来の粘着ラベル51は前記のように全面にわたり包装袋の表面に粘着されているため剥がすのが大変で分別に時間がかかり、容易でなかった。また、剥がすのが困難な場合は、一部にラベルを残してまま廃棄せざるを得ないという問題があった。
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決することができ、粘着ラベルを容易に剥離することができ、後処理としての分別作業も効率よく行える粘着ラベルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、ラベル本体と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面に部分的に粘着部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1において、粘着部分が所定のパターンにより設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、裏面に粘着剤層が設けられたラベル本体と、このラベル本体の裏面に仮着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面の粘着剤層が部分接着可能なように、該層に糊殺し部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着されていることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1又は2に記載の発明によれば、ラベル本体と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面に部分的に粘着部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着され、請求項3に記載の発明によれば、裏面に粘着剤層が設けられたラベル本体と、このラベル本体の裏面に仮着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面の粘着剤層が部分接着可能なように、該層に糊殺し部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着されているので、従来剥がすのが難しかった粘着ラベルを容易に剥離することができる。つまり、食品用包装袋などの接着目的物に全面にわたる接着ではなく、部分的な粘着剤層、あるいは糊殺し部分以外の粘着剤層を介して接着することとなるので、剥がし易いものとなる。したがって、後処理としての分別作業も効率よく行うことができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る粘着ラベルについて説明する。
図1〜4において1は粘着ラベルを示し、この粘着ラベル1は、ラベル本体2と、剥離紙4とを具えている。ラベル本体2は、基紙2aを有し、該基紙の表面には図示していないが商品名、内容量、成分、賞味期限、製造者、バーコードなどをはじめ各種の情報が印刷されており、かつ裏面には粘着部分としての糊2bが部分的に設けられている。すなわち、従来のラベル51は裏面に粘着剤層52cが全面にわたり設けられているが、このラベル1においてはこのような全面接着を可能とする粘着剤層52cはなく、部分的な接着を可能とする糊2bが所定のパターンで設けられているだけである。この例では特に図4から明らかなように、周囲が空間(凹部)となるように縦横に等間隔で設けられた方形状の糊2b(凸部)が多数斜めに傾いて全面配置された形になっており、前記凹部が糊殺し部分の役割を果たす。そして糊2bに剥離剤層3が接するように剥離紙4が接着されている。なお、ラベル本体2の表面に印刷される情報として前記に示したものは一例であり、そのほかの情報を印刷することが可能である。もっとも、情報が必要でない場合もあり、そういう場合は特に印刷はしない。
糊2bを所定のパターンにより設ける方法について説明すると、前記粘着ラベル1においては、まず剥離紙4の上にシリコーンからなる剥離剤層3を塗布し、この剥離剤層の上に所定のパターンで糊2bを引いていく。パターンは凸版又は凹版を用いた印刷方式で形成し、例えば図3,4に示すようなものとする(図示は凹版)。しかるうえで剥離紙4のパターン糊2bの上にラベル本体2を基紙2aがパターン糊2bに載るように接着していく。これにより、図面に示すような粘着ラベル1が製作されることになる。
粘着ラベル1の使用に際しては、剥離紙4を剥がしたうえで、図示しない接着目的物の表面に糊2bのある裏面側を対面させるようにしてラベル本体2を接着していく。これは従来のラベル51と変わらない。これにより、ラベル1は糊2bのある部分で接着し、所定の接着力を保つことができる。そして、後処理として、分別収集のため粘着ラベル1を剥がすときは、ラベル本体2の隅部等を指先で摘んで引き剥がすようにする。すると、ラベル本体2は部分的にしか設けられていない糊2bのみで接着目的物と接着しているだけであるから容易に剥がすことができる。従来のラベル51は全面で接着されていたため、剥がすことが困難であったが、このラベル1を用いれば難なく剥がすことができる。したがって、接着目的物を容器包装リサイクル法に基づいてガラスとプラスチック、あるいは金属等に分別する場合でもラベル1と接着目的物とは容易に剥がれるため、分別作業も効率的に行える。
図5は接着目的物としてハムを包装した包装袋を複数個、連結するのにラベルを用いた例を示す。図で5,5’,5”はハム用包装袋であり、一部重合して横に並べられた形にされ、その表面間にわたり包装袋5,5’,5”がばらけないようにラベル1が接着されている。接着に際しては前記のように糊2bのある裏面側が包装袋5,5’,5”の表面を向き、ラベル1は接着される。包装袋5,5’,5”の裏面側にも別のラベル(図示せず)が接着されている。これは片側だけでは包装袋5,5’,5”はやはりばらけ易いので、一体性を確保することから設けられている。ラベル1を剥がすには前記のようにラベル本体2の隅部を摘んで行うが、接着が強くて剥がれにくいときは包装袋5,5’,5”間に形成される段差を利用してその小さい隙間から指先を入れて行ってもよい。
図6は接着目的物として例えばシャンプーを収容したボトルの胴部表面にラベルを接着した例を示す。ラベル1は剥離紙4を剥がしたうえ糊2bのある裏面側がボトル8の胴部表面を向き、接着される。剥がすときは前記包装袋5,5’,5”の場合と同様に隅部を指先で摘んで行う。
ラベル1を貼り付ける接着目的物としては、前記以外にダンボール箱やビールびんなどガラスビンでもよい。また、ボトルも、化粧品収容ボトルや飲食物収容ボトルなどでもよい。
前記のようであって、このラベル1を用いれば容器包装リサイクル法に基づく、分別収集に際して、ラベル1を容易に剥がすことができる。そのため、分別も容易に行うことができ、効率的である。
図7は別の実施の形態の粘着ラベルを示す。この粘着ラベル11は、ラベル本体12と、剥離紙14とを具えている。ラベル本体12は、基紙12aを有し、該基紙の裏面には粘着剤層12cが全面にわたり設けられている。さらに、粘着剤層12cの上には糊殺し部分12bが所定のパターンによって形成されている。そして、糊殺し部分12b以外の粘着剤層12cに剥離剤層13が接するように剥離紙14が接着されている。その他の構成は、前記実施の形態のラベル1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
前記のような粘着ラベル11においても剥離紙14を剥ぎ取ったうえ糊殺し部分12bのあるラベル本体12の裏面側を接着目的物の表面に向けて接着することで、同様な接着力を保つことができる。また、分別収集のためラベル11を剥がすときは、ラベル本体12の隅部を摘んで引き剥がすようにする。すると、前記と同様にラベル本体12は接着目的物とは糊殺し部分12b以外で接着しているに過ぎないから容易に剥がすことができる。
なお、前記実施の形態の粘着ラベル1,11は、あくまでも一例を示したにすぎず、ラベルの大きさや平面の形状等は任意のものにすることができる。ラベル本体2,12の表面への情報の印刷も任意であり、必要によっては情報の印刷がないものとしてもよい。また、糊2bによる部分的な接着のために糊をパターンで引いた例を示したが、パターンとするか、しないかは任意であるし、仮にパターンで引くものとした場合でもそのパターンの形状や模様は図示のようなものに限らず、任意である。
1 粘着ラベル
2 ラベル本体
2a 基紙
2b 糊(粘着部分)
3 剥離剤層
4 剥離紙
5,5’,5” 食品の包装袋
8 ボトル
11 粘着ラベル
12 ラベル本体
12a 基紙
12b 糊殺し部分
12c 粘着剤層
13 剥離剤層
14 剥離紙
2 ラベル本体
2a 基紙
2b 糊(粘着部分)
3 剥離剤層
4 剥離紙
5,5’,5” 食品の包装袋
8 ボトル
11 粘着ラベル
12 ラベル本体
12a 基紙
12b 糊殺し部分
12c 粘着剤層
13 剥離剤層
14 剥離紙
Claims (3)
- 容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、ラベル本体と、このラベル本体の裏面に固着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面に部分的に粘着部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着されていることを特徴とする粘着ラベル。
- 粘着部分が所定のパターンにより設けられている請求項1に記載の粘着ラベル。
- 容器包装リサイクル法に基づいて分別収集するために廃棄物を処理し易くする粘着ラベルであって、裏面に粘着剤層が設けられたラベル本体と、このラベル本体の裏面に仮着される剥離紙とを具え、前記ラベル本体の裏面の粘着剤層が部分接着可能なように、該層に糊殺し部分が設けられたうえ前記剥離紙が接着されていることを特徴とする粘着ラベル。
Priority Applications (1)
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2009
- 2009-07-14 JP JP2009165189A patent/JP2010286808A/ja active Pending
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