JP2010049410A - 非接触icタグの固定方法および分別方法 - Google Patents

非接触icタグの固定方法および分別方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 物品等に固定された非接触ICタグを、非接触ICタグの機能に損傷を与えることなく、容易に取り外して分別可能にし、使用済み非接触ICタグの再利用が可能となる非接触ICタグの固定方法および分別方法を提供する。
【解決手段】 非接触ICタグ4の少なくとも一面に粘着層を形成して、これを容器1の外側面と、熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間に挟んで固定する。非接触ICタグ4の一方の面のみに粘着層を形成し、熱収縮性シュリンクフィルム5を引き剥がした際、容器1に非接触ICタグ4が粘着し残るようにする、あるいは、非接触ICタグ4の双方の面に粘着層を形成し、熱収縮性シュリンクフィルム5を引き剥がした際、熱収縮性シュリンクフィルム5の一部に非接触ICタグ4が粘着し残るようにすることで、非接触ICタグ4を分別し、再利用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品等に取り付けて使用される非接触ICタグを固定する方法、および物品等に取り付けて固定された非接触ICタグを、取り外して分別する方法に関するものである。
従来、容器開口部に着脱可能に取り付けられるキャップであって、キャップ本体と、タグ本体とアンテナと基材からなるICタグとを備え、ICタグがキャップ本体の天面部に埋設されるとともに、ICタグのアンテナが、キャップ本体の天面部に渦巻き状に埋設される構成とすることにより、ICタグはキャップに埋設されて隠蔽され、剥離、損壊等からも有効に保護されるとする技術が特許文献1に開示されている。
特開2005−321935号公報
一般に、商品等を購入する消費者に対して、その商品名、あるいは製造者名や販売者名等、その商品に関する情報を提供する手段として、例えば商品の包装体に商品情報を直接印刷して表示する、あるいは商品情報が印刷されたラベルを商品に貼付して表示することが挙げられる。また、これらに加え、商品に対し、バーコードあるいはQRコード等の二次元コード等を印刷あるいは添付して、これを光学的手段を用いて読み取り、表示装置に表示させることにより商品情報を提供している。
また、近年、従来の商品情報提供手段に加え、より多くの情報を格納し提供することができる、あるいは無線を用いて非接触で容易に情報を取得できるなどの利便性から、非接触ICタグを用いた商品情報の提供、すなわち、商品等に非接触ICタグを取り付けて固定し、これを専用の読取装置を用いて非接触で読み取り、表示装置に表示させて商品情報の提供を行う非接触ICタグシステムが開発されている。さらにこれを利用した商品管理システム等が実用化されつつある。
非接触ICタグを、商品等の物品に取り付けて固定する方法として様々なものが提案されている。例えば物品が、飲料等を収容する容器であって、これに非接触ICタグを取り付けて固定する場合、一般に、ラベル型の非接触ICタグが用いられる。すなわち、容器本体の外側面あるいは容器を包装している包装体に対し、このラベル型の非接触ICタグを接着剤あるいは粘着剤を介して貼り付けて固定する方法が用いられる。また特に、容器がボトルとキャップとからなるものである場合、例えば樹脂成形されたキャップ天面部の肉厚部分に非接触ICタグを埋設して固定する方法、例えば上述したような特許文献1に記載された固定方法が提案されている。
しかしながら、容器あるいは包装体等の分別およびその再利用、すなわち、社会的な高まりをみせている廃棄物削減とリサイクルの観点からすると、上述した従来の非接触ICタグの固定方法は些か問題がある。
例えば、商品の一部をなす容器本体の外側面あるいは容器の包装体に、非接触ICタグを直接取り付けて固定する場合、商品の製造過程あるいは商品の流通の過程で、商品に固定した非接触ICタグが剥離あるいは脱落しないよう、接着力が大きい接着剤、あるいは粘着力が大きい粘着剤を用いて固定する必要がある。
この場合、商品を購入した購入者にとっては、廃棄対象となるその商品の容器、包装体および非接触ICタグを分別する際に困難を伴う。すなわち、上述したように、非接触ICタグは、容器あるいは包装体に強力な接着剤あるいは粘着剤で固定されているので、これを引き剥がすのは容易ではない。そのため、このことをわずらわしいと感じる購入者が、分別処理を怠る可能性がある。
また、例え非接触ICタグを容器から引き剥がし分別できたとしても、容器から引き剥がす際に、非接触ICタグが受けた大きな応力によりダメージを受け、非接触ICタグの機能を損傷する可能性がある。そのため使用済み非接触ICタグをそのまま再利用することができないという問題がある。
また、特許文献1に記載された従来技術による非接触ICタグの固定方法、すなわちボトルとキャップとからなる容器のうち、キャップ天面部の肉厚部分に、非接触ICタグを埋設して固定した場合、ボトルとキャップの分別は容易となるが、非接触ICタグに損傷を与えることなく、キャップからこれを取り出すことは、例えリサイクル業者であったとしても容易ではなく、使用済み非接触ICタグがそのまま再利用される可能性は極めて少ない。
また、包装体、例えば飲料等を収容する容器の包装体として一般に使用されている熱収縮性シュリンクフィルム自体に、非接触ICタグの構成要素、すなわち基材上に形成されたアンテナとこれに接続されたICチップとからなるインレット部、すなわち非接触ICタグインレットを固定して一体化したものが提案されてはいるが、非接触ICタグインレットの再利用を前提にして設計されていないため、非接触ICタグインレットを保護する特別な加工は施されておらず、非接触ICタグインレットに損傷を与えることなく、包装体からこれを取り出すことは困難であり、再利用することができないという問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、物品、例えば容器と包装体の間に固定された非接触ICタグを、容器あるいは包装体から容易に取り外しできる構成とすることにより、非接触ICタグの分別を可能にするとともに、分別の際、非接触ICタグが受ける応力を最小限とすることにより、非接触ICタグの機能に損傷を与えることなく、使用済み非接触ICタグの再利用が可能となる非接触ICタグの固定方法および分別方法を提供することにある。
上述した課題を解決すべく、本発明者らは種々の検討の結果、以下の解決手段を見出した。すなわち、物品の外面、例えば飲料等が収容された容器の外側面に対し、少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部、すなわち非接触ICタグインレットと、前記非接触ICタグインレットを保護するための保護材を、前記非接触ICタグインレットの上面(基材上にアンテナが形成されICチップが実装されている面)、および下面(基材上にアンテナが形成されICチップが実装されている面と反対側の面)に配して構成された非接触ICタグを固定する方法、および前記非接触ICタグを固定する方法で固定された前記非接触ICタグを分別する方法であって、前記非接触ICタグは、少なくともその一面、すなわち前記非接触ICタグの上面の保護材表面および下面の保護材表面のいずれか、またはその双方に粘着層を形成し、前記粘着層を介して前記容器の外側面に一時的に粘着、すなわち仮止めしておくとともに、帯形状に加工された帯状包装体、例えば加熱することにより自身を収縮させる機能を有した帯状の熱収縮性シュリンクフィルムの一方の側端部と、前記熱収縮性シュリンクフィルムの他方の側端部とを接合してなる筒状の熱収縮性シュリンクフィルムを、前記容器の外側面を包み込むように配し、前記非接触ICタグを、前記容器の外側面と前記筒状の熱収縮性シュリンクフィルムの裏面との間に挟んで固定する方法、および前記非接触ICタグを固定する方法で前記物品の外面、例えば飲料等が収容された容器の外側面と、前記包装体の裏面、例えば筒状の熱収縮性シュリンクフィルムの裏面との間に固定された、前記非接触ICタグを分別する方法を見出した。
前記粘着層を、前記非接触ICタグの上面の前記保護材表面および下面の前記保護材表面の双方に形成した場合、下面の前記保護材表面に形成した第一の粘着層の粘着力は、上面の前記保護材表面に形成した前記第二の粘着層の粘着力よりも小さくする、すなわち、前記非接触ICタグに形成した第二の粘着層と前記筒状の熱収縮性シュリンクフィルムの裏面との間の剥離強度が、前記非接触ICタグに形成した第一の粘着層と前記容器の外側面との間の剥離強度より高くなるよう設定するのが好適である。
また、前記筒状の熱収縮性シュリンクフィルムは、自身を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有したものとするのがよく、前記容器の外側面と前記熱収縮シュリンクフィルムの裏面との間に挟んで固定した前記非接触ICタグを分別する際、前記熱収縮性シュリンクフィルムを前記ミシン目、または前記切り欠き部より切り取り、これを前記容器から剥離、すなわち引き剥がすとともに、前記非接触ICタグは、前記容器の外側面に固定されたままの状態にあるのがよい。ただし、この場合の前記非接触ICタグには、前記第一の粘着層のみが形成されるのが好ましい。
また、前記容器の外側面と前記熱収縮シュリンクフィルムの裏面との間に挟んで固定した前記非接触ICタグを分別する際、前記熱収縮性シュリンクフィルムを前記ミシン目、または前記切り欠き部より切り取り、これを前記容器から剥離、すなわち引き剥がすとともに、前記非接触ICタグは、引き剥がされた前記熱収縮性シュリンクフィルムの一部の裏面に粘着した状態にあるのがよい。ただしこの場合の前記非接触ICタグには、前記第一の粘着層および前記第二の粘着層の双方が形成され、前記第一の粘着層の粘着力は、前記第二の粘着層の粘着力よりも小さくするのが好ましい。
さらに、前記物品が商品であって、分断して引き剥がされた前記包装体の一部、例えば熱収縮性シュリンクフィルムの一部のおもて面には、前記商品に関するキャンペー情報等が印刷表示されたものであるのがよく、前記商品から剥離された前記非接触ICタグは、前記熱収縮性シュリンクフィルムの一部の裏面に粘着した状態で、そのまま応募券として利用できるようにするのが好ましい。
すなわち本発明によれば、物品の外面に対し、少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成される非接触ICタグを固定する方法であって、前記非接触ICタグは、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、前記粘着層を介して前記物品の外面に一時的に粘着されるとともに、前記物品の外面を包み込むように包装体を配し、前記非接触ICタグを、前記物品の外面と前記包装体の裏面との間に挟んで固定した非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層のみからなる前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層、および前記非接触ICタグが前記包装体の裏面と接する面に対して形成された第二の粘着層からなる前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記第一の粘着層の粘着力は、前記第二の粘着層の粘着力よりも小さい前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記物品は、容器である前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記包装体は、熱収縮性シュリンクフィルムである前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
本発明によれば、前記包装体は、帯形状に加工された帯状包装体の一方の側端部と前記帯状包装体の他方の側端部とを接合してなる筒状包装体であって、かつ前記筒状包装体を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有した前記非接触ICタグの固定方法が得られる。
また、本発明によれば、少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成され、かつ、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、物品の外面と、前記物品の外面を包み込むように配され、自身を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有した包装体の裏面との間に挟まれ、
前記物品の外面および/または包装体の裏面に前記粘着層を介し粘着して固定された非接触ICタグを分別する方法であって、前記包装体は、前記ミシン目、または前記切り欠き部より分断して前記物品から剥離されるとともに、前記非接触ICタグは、前記物品の外面に固定された状態にある非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成され、かつ、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、物品の外面と、前記物品の外面を包み込むように配され、自身を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有した包装体の裏面との間に挟まれ、前記物品の外面および/または包装体の裏面に前記粘着層を介し粘着して固定された非接触ICタグを分別する方法であって、前記包装体は、前記ミシン目、または前記切り欠き部より分断して前記物品から剥離されるとともに、前記非接触ICタグは、分断して剥離された前記包装体の一部の裏面に粘着した状態で、前記物品から剥離される非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層のみからなる前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層、および前記非接触ICタグが前記包装体の裏面と接する面に対して形成された第二の粘着層からなる前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、前記第一の粘着層の粘着力は、前記第二の粘着層の粘着力よりも小さい前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、前記物品は、容器である前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、前記包装体は、熱収縮性シュリンクフィルムである前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
本発明によれば、分断して剥離された前記包装体の一部の裏面に粘着した状態で、前記物品から剥離された前記非接触ICタグは、応募券である前記非接触ICタグの分別方法が得られる。
以上説明したように、本発明では、非接触ICタグを、容器の外側面と熱収縮性シュリンクフィルムの裏面との間に置いて、非接触ICタグに具備した粘着層を介して固定することにより、非接触ICタグが受ける応力を必要最小限に留め、非接触ICタグに損傷を与えることなく分別することが可能であり、その結果、使用済みの非接触ICタグを再利用することが可能な非接触ICタグの固定方法および分別方法を提供できる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る物品としては、特に飲料等の液体物や、調味料、例えば塩や胡椒等の粉体物を収容することが可能な容器が好適である。容器の素材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のプラスチック、ガラス、あるいは紙等、内容物に合わせて選定してよい。本実施例では、内容物として飲料を収容することが可能なボトルとキャップからなる容器を用いた場合について説明する。
図4は、本発明に係る非接触ICタグの構成を示す断面図である。図4(a)は、最下面に粘着層を形成した非接触ICタグの一例を示した断面図である。図4(b)は、最上面および最下面に粘着層を形成した非接触ICタグの一例を示した断面図である。本発明に係る非接触ICタグ4は、基材8となるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムという)と、PETフィルム上にアルミニウム箔をエッチング加工してコイル状に形成したアンテナ10と、アンテナ10に接続されたICチップ9からなる非接触ICタグインレット7を主要構成要素としている。ICチップ9の端子は、フリップチップ実装法によりアンテナ10の端子と接続される。
非接触ICタグインレット7の上面(基材上にアンテナが形成されICチップが実装されている面)、および下面(基材上にアンテナが形成されICチップが実装されている面と反対側の面)に、それぞれ第一の接着層13および第二の接着層14を配し、さらにその上面および下面に、それぞれ第一の保護材11および第二の保護材12を配して、非接触ICタグインレット7を上下方向から挟み込み、互いが第一の接着層13および第二の接着層14を介して接合することにより、ラベル型の非接触ICタグ4が作製される。
第一の接着層13および第二の接着層14は、公知の強接着タイプの接着剤、例えば熱可塑性の感熱性接着剤からなる。また、第一の保護材11および第二の保護材12は、紙に合成樹脂を配合した合成紙であるユポ紙からなる。ただし、第一の接着層13および第二の接着層14、第一の保護材11および第二の保護材12としては、上述した素材のみに限定されるものではなく、接着層として熱硬化性接着剤等、また保護材として紙、表面を樹脂コートした紙、あるいは熱可塑性樹脂シート、例えば非結晶性ポリエステル(PET−G)樹脂やポリ塩化ビニル(PVC)樹脂等であってもよい。
さらに、図4(a)に示すように、非接触ICタグ4の最下面のみ、もしくは図4(b)に示すように、非接触ICタグ4の最上面および最下面の双方に、弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15、あるいは第二の粘着層16が形成される。非接触ICタグ4は、これら第一の粘着層15、あるいは第二の粘着層16を介して容器あるいは包装体に粘着して固定される。ただし、第一の粘着層15あるいは第二の粘着層16は、上述した素材のみに限定されるものではなく、弱粘着タイプの粘着剤を使用した両面テープの粘着剤として、ゴム系やアクリル樹脂系、あるいは溶剤系やエマルジョン系粘着剤等であってもよい。
図5は、本発明に係る帯状包装体を示す概略図である。図5(a)は、ミシン目を設けた帯状包装体の一例を示した概略図である。図5(b)は、切り欠き部を設けた帯状包装体の一例を示した概略図である。本発明に係る帯状包装体は、所定の温度以上に加熱することにより、自身を収縮させる機能を有した熱収縮性シュリンクフィルム5を帯状に裁断、加工してなるものである。熱収縮性シュリンクフィルム5の素材としては、特に限定されないが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)等、公知のものでよい。本実施例では、ポリプロピレン(PP)の熱収縮性シュリンクフィルム5を用いた。
また、図5(a)に示すように、本実施例の帯状包装体は、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の任意の部分に、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の長手方向に垂直な方向であって、熱収縮性シュリンクフィルム5を縦断する直線状の二本のミシン目6が設けられているものである。この直線状の二本のミシン目6を境目にして、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を分断することができる。ミシン目6のピッチは、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を指で摘んで引き裂くことが可能なように加工されたものであれば、特に限定されない。またミシン目6のライン形状も直線に限定されず、曲線や波線等であってもよい。また、ミシン目6の本数も二本に限定されず、一本であってもよく、あるいは三本以上であってもよい。
また、図5(b)に示すように、本発明に係る帯状包装体は、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を分断するための加工として、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の上縁部および下縁部に切り欠き部18を設ける構成としてもよい。例えば、対向する上縁部および下縁部に二箇所の切り欠き部18をそれぞれ設け、これを起点に帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を分断するようにしてもよい。また、切り欠き部18の数は、これに限定されず、五箇所以上設けたものであってもよい。
また、図5(a)および図5(b)に示すように、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部には、糊代17が設けられ接着剤が塗布されている。帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を撓ませて曲げた後、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の他方の側端部は、接着剤が塗布された帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部の糊代17で接合され、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5となる。ただし、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5のおもて面にはあらかじめ、オフセット方式やグラビア方式、あるいはインクジェット式や熱転写式等の印刷による商品名や原材料名等の商品情報の表示がなされており、熱収縮性シュリンクフィルム5を筒状にしたとき、この商品情報の印刷されたおもて面が、筒の外側にくるようにしている。
筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、容器の外側面を包み込むように配される。次いで、これに、加熱装置(図示せず)を用い温風を与えて熱収縮させ、包装体として容器に密着して固定される。加熱温度は、熱収縮性シュリンクフィルム5の素材がポリプロピレン(PP)である場合は、120〜140℃が好ましい。また、加熱手段は、温風以外であってもよく、例えばスチーム(蒸気)による加熱であってもよい。
(実施例1)
さらに、本発明の第1の実施例について、図1、図3ないし図6を参照しながら詳細に説明する。始めに、本発明の非接触ICタグ4の固定方法の第1の実施例について説明する。
図1は、本発明の非接触ICタグの固定方法の第1の実施例を示す斜視図および断面図である。図1(a)は、非接触ICタグの固定方法の第1の実施例の構成を示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A’断面を示している。また、図3は、本発明の非接触ICタグの固定方法の工程の一例を示す斜視図である。本発明は、図3に示した工程を経て、最終的に図1に示したような状態、すなわち非接触ICタグ4が、ボトル3とキャップ2からなる容器1の外側面と筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間には挟んで固定された状態となるものである。
まず、図3に示すように、キャップ2およびPET樹脂製のボトル3からなる容器1、非接触ICタグ4、および帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を用意した。
非接触ICタグ4は、図4(a)に示した構成のものを使用した。すなわち非接触ICタグ4は、その最下面のみに、弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15が形成されたものである。
非接触ICタグ4は、その最下面に形成された第一の粘着層15を介して、PET樹脂製のボトル3の外側面に貼り付け、仮止めされる。しかしながら、シリコーン系粘着剤は、PET樹脂に対し、強い粘着性を示さない。例えば、これは、PET樹脂製のボトル3の外側面から、非接触ICタグ4を軽く指で摘むだけで、容易に引き剥がすことができる程度の粘着力である。よって、この場合、非接触ICタグ4は、PET樹脂製のボトル3に対し、一時的に粘着しているだけである。
帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、図5(a)に示した構成のものを使用した。帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、素材をポリプロピレン(PP)とし、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の長手方向に垂直な方向であって、熱収縮性シュリンクフィルム5を縦断する直線状の二本のミシン目6が設けられ、そのおもて面には商品情報、例えば商品名等が印刷表示されたものである。さらに、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部には、糊代17が設けられ接着剤が塗布されている。
前記帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を使用して、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5をあらかじめ作製した。筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、上述したように、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を、印刷表示されたおもて面が外側にくるように、撓ませて曲げ、接着剤が塗布された、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部の糊代17と、他方の側端部とを接合して、筒状に加工してなるものである。
次に、非接触ICタグ4が貼り付けられたPET樹脂製のボトル3に対し、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5をPET樹脂製のボトル3の外側面に包み込むように配置した。このとき筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、非接触ICタグ4を完全に覆い、かつ前記非接触ICタグ4は、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられた二本のミシン目6で区切られた部分とずれた位置にあるのが好ましい。
この状態を保持したまま、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5に対し、加熱装置(図示せず)を用いて、120〜140℃の熱風を与え、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5がPET樹脂製のボトル3の外側面に密着するまで収縮させた。このとき、非接触ICタグ4は、熱収縮性シュリンクフィルム5の熱収縮時の圧力により、PET樹脂製のボトル3の外側面と熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間に完全に固定された(図1)。
次に、PET樹脂製のボトル3の外側面に対し、上述した非接触ICタグ4の固定方法の第1の実施例(図1)により固定された非接触ICタグ4を、前記PET樹脂製のボトル3の外側面から剥離して、これを分別する方法について説明する。
図6は、本発明の非接触ICタグの分別方法の工程の一例を示す斜視図である。PET樹脂製のボトル3の外側面と熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間に固定された非接触ICタグ4を分別するために以下の工程を経る。
まず、熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられている二本のミシン目6で区切られた部分を指で摘んで、ミシン目6に沿って切り取り、熱収縮性シュリンクフィルム5を分断する。これにより、熱収縮性シュリンクフィルム5は、PET樹脂製のボトル3の外側面との密着性を失い、容易に取り去ることができる状態となる。
一方、非接触ICタグ4は、PET樹脂製のボトル3の外側面に対し、第一の粘着層15を介して固定された状態を保持している。
次に、PET樹脂製のボトル3の外側面に対し固定された状態を保持している非接触ICタグ4を引き剥がす。上述したように、第一の粘着層15は、PET樹脂製のボトル3に対して強い粘着性を示さず、非接触ICタグ4は、PET樹脂製のボトル3の外側面に一時的に粘着しているだけであるから、これを指で摘んで容易に引き剥がすことができる。このとき、過剰な応力を受けないので非接触ICタグ4に損傷を与えることはない。
これにより、非接触ICタグ4、PET樹脂製のボトル3、および熱収縮性シュリンクフィルム5に分別することができた。
また、分別された非接触ICタグ4に対し、第一の粘着層15を化学処理して除去し、さらに、ICチップ9のメモリを初期化する。その後、この非接触ICタグ4に対し、新たに同様の弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15を形成することにより、新たな非接触ICタグ4として再利用することができた。
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例について、図2、図3ないし図5、および図7を参照しながら詳細に説明する。始めに、本発明の非接触ICタグ4の固定方法の第2の実施例について説明する。
本発明の第2の実施例で使用した容器1および熱収縮性シュリンクフィルム5は、上述の第1の実施例と同様のものである。また、非接触ICタグ4は、非接触ICタグ4の最上面および最下面の双方に、弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15および第二の粘着層16を形成した以外は、上述の実施例1と同様のものである。
図2は、本発明の非接触ICタグの固定方法の第2の実施例を示す斜視図および断面図である。図2(a)は、非接触ICタグの固定方法の第2の実施例の構成を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)におけるB−B’断面を示している。また、図3は、本発明の非接触ICタグの固定方法の工程の一例を示す斜視図である。本発明は、図3に示した工程を経て、最終的に図2に示したような状態、すなわち非接触ICタグ4が、ボトル3とキャップ2からなる容器1の外側面と筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間には挟んで固定された状態となるものである。
まず、図3に示すように、キャップ2およびPET樹脂製のボトル3からなる容器1、非接触ICタグ4、および帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を用意した。
非接触ICタグ4は、図4(b)に示した構成のものを使用した。すなわち非接触ICタグ4は、その最上面および最下面の双方に、弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15および第二の粘着層16が形成されたものである。そして、第一の粘着層15の粘着力は、第二の粘着層16の粘着力よりも小さいものとした。
非接触ICタグ4は、その最下面に形成された第一の粘着層15を介して、PET樹脂製のボトル3の外側面に貼り付け、仮止めされる。しかしながら、シリコーン系粘着剤は、PET樹脂に対し、強い粘着性を示さない。例えば、これは、PET樹脂製のボトル3の外側面から、非接触ICタグ4を軽く指で摘むだけで、容易に引き剥がすことができる程度の粘着力である。よって、この場合、非接触ICタグ4は、PET樹脂製のボトル3に対し、一時的に粘着しているだけである。
帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、図5(a)に示した構成のものを使用した。帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、素材をポリプロピレン(PP)とし、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の長手方向に垂直な方向であって、熱収縮性シュリンクフィルム5を縦断する直線状の二本のミシン目6が設けられ、そのおもて面には商品情報、例えば商品名等が印刷表示されたものである。さらに、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部には、糊代17が設けられ接着剤が塗布されている。
前記帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を使用して、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5をあらかじめ作製した。筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、上述したように、帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5を、印刷表示されたおもて面が外側にくるように、撓ませて曲げ、接着剤が塗布された帯状の熱収縮性シュリンクフィルム5の一方の側端部の糊代17と他方の側端部とを接合して、筒状に加工してなるものである。
次に、非接触ICタグ4が貼り付けられたPET樹脂製のボトル3に対し、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5をPET樹脂製のボトル3の外側面に包み込むように配置した。このとき筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5は、非接触ICタグ4を完全に覆い、かつ前記非接触ICタグ4は、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられた二本のミシン目6で区切られた部分と重なる位置にあるのが好ましい。
この状態を保持したまま、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5に対し、加熱装置(図示せず)を用いて、120〜140℃の熱風を与え、筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5がPET樹脂製のボトル3の外側面に密着するまで収縮させた。このとき、非接触ICタグ4は、熱収縮性シュリンクフィルム5の熱収縮時の圧力により、第二の粘着層16を介して熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面に粘着されるとともに、PET樹脂製のボトル3の外側面と熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間に完全に固定された(図2)。
次に、PET樹脂製のボトル3の外側面に対し、上述した非接触ICタグ4の固定方法の第2の実施例(図2)により固定された非接触ICタグ4を、前記PET樹脂製のボトル3の外側面から剥離して、これを分別する方法について説明する。
図7は、本発明の非接触ICタグの分別方法の工程の一例を示す斜視図である。PET樹脂製のボトル3の外側面と熱収縮性シュリンクフィルム5の裏面との間に固定された非接触ICタグ4を分別するために以下の工程を経る。
まず、熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられている二本のミシン目6で区切られた部分を指で摘んで、ミシン目6に沿って切り取り、熱収縮性シュリンクフィルム5を分断する。これにより、熱収縮性シュリンクフィルム5は、PET樹脂製のボトル3の外側面との密着性を失い、容易に取り去ることができる状態となる。
このとき、分断して剥離された熱収縮性シュリンクフィルム5の一部、すなわち熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられていた二本のミシン目6で区切られた熱収縮性シュリンクフィルム5の一部の裏面には、非接触ICタグ4が粘着した状態にある。これは、第一の粘着層15の粘着力が、第二の粘着層16の粘着力よりも小さいため、第二の粘着層16と前記筒状の熱収縮性シュリンクフィルム5との間の剥離強度が、第一の粘着層15とPET樹脂製のボトル3の外側面との間の剥離強度よりも高くなるからである。
次に、前記熱収縮性シュリンクフィルム5の一部の裏面に粘着された状態にある非接触ICタグ4を引き剥がす。上述したように、第二の粘着層16についても、第一の粘着層15と同様に弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用しているので、ポリプロピレン(PP)製の熱収縮性シュリンクフィルム5に対して強い粘着性を示さず、非接触ICタグ4は、ポリプロピレン(PP)製の熱収縮性シュリンクフィルム5に一時的に粘着しているだけであるから、これを指で摘んで容易に引き剥がすことができる。このとき、過剰な応力を受けないので非接触ICタグ4に損傷を与えることはない。
これにより、非接触ICタグ4、PET樹脂製のボトル3、および熱収縮性シュリンクフィルム5に分別することができた。
また、分別された非接触ICタグ4に対し、第一の粘着層15および第二の粘着層16を化学処理して除去し、さらに、ICチップ9のメモリを初期化する。その後、この非接触ICタグ4に対し、新たに同様の弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤を使用した両面テープからなる第一の粘着層15および第二の粘着層16を形成することにより、新たな非接触ICタグ4として再利用することができた。
第二の実施例では、第一の粘着層15および第二の粘着層16として、共に弱粘着タイプのシリコーン系粘着剤であって粘着力の異なる粘着剤からなる両面テープを採用したが、これに限らず、例えば一方がシリコーン系粘着剤であって、他方が他の粘着剤、例えばゴム系やアクリル系粘着剤であってもよい。すなわち、第一の粘着層15の粘着力が、第二の粘着層16の粘着力よりも相対的に小さくなるものであれば、いかなるものであってもよい。
なお、第二の粘着層16が熱収縮性シュリンクフィルム5に粘着するのに必要な圧力は、熱収縮性シュリンクフィルム5の熱収縮時の圧力で十分であるが、選定した粘着剤の種類によっては、熱収縮性シュリンクフィルム5を熱収縮した後、さらに熱収縮性シュリンクフィルム5を介して非接触ICタグ4に外部から圧力を加え、確実に粘着するようにしてもよい。ただし、第一の粘着層15および第二の粘着層16のそれぞれに使用される粘着剤は、ある一定値以上の圧力を加えたとしても、それ以上の粘着性を発揮しない飽和点を有しているのが好ましい。
(実施例3)
さらに、上述した本発明の非接触ICタグ4の固定方法および分別方法の第2の実施例に基づき、非接触ICタグ4を、商品に付いている応募券19として利用した場合について、図2および図8を参照して説明する。
図8は、熱収縮性シュリンクフィルムの一部の裏面に粘着した非接触ICタグが応募券となることを示す斜視図である。商品は、PET樹脂製のボトル3に収容された飲料である。PET樹脂製のボトル3の外側部には熱収縮性シュリンクフィルム5が密着しており、その間には非接触ICタグ4が固定されている。また、前記非接触ICタグ4は、PET樹脂製のボトル3の外側部にあって、熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられた二本のミシン目6で区切られた部分と重なる位置にある(図2)。
また、熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられた二本のミシン目6で区切られた部分のおもて面には、商品のキャンペーン情報の表示、およびその応募券19であることを示す表示があらかじめ印刷されている。
商品を購入した購入者は、商品のキャンペーン情報に関心を持ち、応募しようと試みる。購入者は、熱収縮性シュリンクフィルム5に設けられた二本のミシン目6を境目に熱収縮性シュリンクフィルム5を分断し、熱収縮性シュリンクフィルム5の一部を引き剥がす。分離された熱収縮性シュリンクフィルム5の一部の裏面には、PET樹脂製のボトル3から剥離した非接触ICタグ4が粘着している。そして、この熱収縮性シュリンクフィルム5の一部の裏面に粘着した非接触ICタグ4がそのまま応募券19となる。
購入者は、この応募券19を、葉書に貼付して送り先へ送付、あるいは応募用紙に貼付もしくはそのまま封筒に入れ封書にて送り先へ送付する。商品を製造または販売している製造者あるいは販売者は、購入者から送付された応募券19を受理すると同時に、非接触ICタグ4を回収することができる。損傷を与えることなく回収された非接触ICタグ4は、上述した第2の実施例の場合と同様に、新たな非接触ICタグ4として再利用される。
このような回収システムを構築することにより、非接触ICタグ4を取り付けて商品を製造または販売する企業にとっては、非接触ICタグ4の回収にかかる経費の節減、また、回収した非接触ICタグ4の再利用による資材調達コストの削減等の経済的な効果があり、同時に、商品を購入した購入者の分別廃棄行動を促す社会的な効果がある。
以上、実施例を用いて、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明の非接触ICタグの固定方法および分別方法は、物品、例えば容器に収容された飲料等の商品等に取り付けて固定されている非接触ICタグを回収し、再利用することを目的とする企業および事業者団体等の属する分野で利用可能である。
本発明の非接触ICタグの固定方法の第1の実施例を示す斜視図および断面図。図1(a)は、非接触ICタグの固定方法の第1の実施例の構成を示す斜視図。図1(b)は、図1(a)におけるA−A’断面図。 本発明の非接触ICタグの固定方法の第2の実施例を示す斜視図および断面図。図2(a)は、非接触ICタグの固定方法の第2の実施例の構成を示す斜視図。図2(b)は、図2(a)におけるB−B’断面図。 本発明の非接触ICタグの固定方法の工程の一例を示す斜視図。 本発明に係る非接触ICタグの構成を示す断面図。図4(a)は、最下面に粘着層を形成した非接触ICタグの一例を示した断面図。図4(b)は、最上面および最下面に粘着層を形成した非接触ICタグの一例を示した断面図。 本発明に係る帯状包装体を示す概略図。図5(a)は、ミシン目を設けた帯状包装体の一例を示した概略図。図5(b)は、切り欠き部を設けた帯状包装体の一例を示した概略図。 本発明の非接触ICタグの分別方法の工程の一例を示す斜視図。 本発明の非接触ICタグの分別方法の工程の一例を示す斜視図。 熱収縮性シュリンクフィルムの一部の裏面に粘着した非接触ICタグが応募券となることを示す斜視図。
符号の説明
1 容器
2 キャップ
3 ボトル
4 非接触ICタグ
5 熱収縮性シュリンクフィルム
6 ミシン目
7 非接触ICタグインレット
8 基材
9 ICチップ
10 アンテナ
11 第一の保護材
12 第二の保護材
13 第一の接着層
14 第二の接着層
15 第一の粘着層
16 第二の粘着層
17 糊代
18 切り欠き部
19 応募券

Claims (15)

  1. 物品の外面に対し、
    少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成される非接触ICタグを固定する方法であって、
    前記非接触ICタグは、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、前記粘着層を介して前記物品の外面に一時的に粘着されるとともに、
    前記物品の外面を包み込むように包装体を配し、
    前記非接触ICタグを、前記物品の外面と前記包装体の裏面との間に挟んで固定したことを特徴とする非接触ICタグの固定方法。
  2. 前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層のみからなることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICタグの固定方法。
  3. 前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層、および前記非接触ICタグが前記包装体の裏面と接する面に対して形成された第二の粘着層からなることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICタグの固定方法。
  4. 前記第一の粘着層の粘着力は、前記第二の粘着層の粘着力よりも小さいことを特徴とする請求項1および/または3に記載の非接触ICタグの固定方法。
  5. 前記物品は、容器であることを特徴とする請求項1ないし4に記載の非接触ICタグの固定方法。
  6. 前記包装体は、熱収縮性シュリンクフィルムであることを特徴とする請求項1ないし5に記載の非接触ICタグの固定方法。
  7. 前記包装体は、帯形状に加工された帯状包装体の一方の側端部と前記帯状包装体の他方の側端部とを接合してなる筒状包装体であって、かつ前記筒状包装体を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有したことを特徴とする請求項1ないし6に記載の非接触ICタグの固定方法。
  8. 少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成され、
    かつ、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、
    物品の外面と、前記物品の外面を包み込むように配され、自身を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有した包装体の裏面との間に挟まれ、
    前記物品の外面および/または包装体の裏面に前記粘着層を介し粘着して固定された非接触ICタグを分別する方法であって、
    前記包装体は、前記ミシン目、または前記切り欠き部より分断して前記物品から剥離されるとともに、
    前記非接触ICタグは、前記物品の外面に固定された状態にあることを特徴とする非接触ICタグの分別方法。
  9. 少なくとも基材と、前記基材上に形成されたアンテナと、前記アンテナに接続されたICチップとからなるインレット部と、前記インレット部の上面および下面に配され、前記インレット部を保護するための保護材とで構成され、
    かつ、前記保護材の少なくとも一面に粘着層を有し、
    物品の外面と、前記物品の外面を包み込むように配され、自身を分断するためのミシン目、または切り欠き部を有した包装体の裏面との間に挟まれ、
    前記物品の外面および/または包装体の裏面に前記粘着層を介し粘着して固定された非接触ICタグを分別する方法であって、
    前記包装体は、前記ミシン目、または前記切り欠き部より分断して前記物品から剥離されるとともに、
    前記非接触ICタグは、分断して剥離された前記包装体の一部の裏面に粘着した状態で、前記物品から剥離されることを特徴とする非接触ICタグの分別方法。
  10. 前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層のみからなることを特徴とする請求項8に記載の非接触ICタグの分別方法。
  11. 前記粘着層は、前記非接触ICタグが前記物品の外面と接する面に対して形成された第一の粘着層、および前記非接触ICタグが前記包装体の裏面と接する面に対して形成された第二の粘着層からなることを特徴とする請求項9に記載の非接触ICタグの分別方法。
  12. 前記第一の粘着層の粘着力は、前記第二の粘着層の粘着力よりも小さいことを特徴とする請求項9および/または11に記載の非接触ICタグの分別方法。
  13. 前記物品は、容器であることを特徴とする請求項8ないし12に記載の非接触ICタグの分別方法。
  14. 前記包装体は、熱収縮性シュリンクフィルムであることを特徴とする請求項8ないし13に記載の非接触ICタグの分別方法。
  15. 分断して剥離された前記包装体の一部の裏面に粘着した状態で、前記物品から剥離された前記非接触ICタグは、応募券であることを特徴とする請求項9ないし14に記載の非接触ICタグの分別方法。
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