JP2010285722A - 涼感性布帛 - Google Patents

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Abstract

【課題】 晴天下での運動発汗時において、汗を利用して涼感性を得ることができ、かつ肌面の湿潤感も軽減し、さらに速乾性にも優れる涼感性布帛を提供すること。
【解決手段】 酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子、又は酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子を0.8〜12.0質量%含有する異型断面合成繊維を用いてなり、滴下法による裏面の吸水速度が5.0秒以下であり、残留水分率10%到達時間が45分以下である涼感性布帛。
【選択図】 図1

Description

本発明は、涼感性布帛に関するものである。
従来から、衣服としての着用時に涼感性を発揮する布帛が涼感性布帛として知られている。例えば、酸化チタンなどの太陽光遮蔽物質を一定量以上含有するポリエステルマルチフィラメント糸からなる織物(例えば、特許文献1参照)や、熱伝導率に優れた繊維を使用してqmax(熱板と試料とが接した直後に試料へ移動する熱流量のピーク値)を一定値以上にすることで、接触冷感を発現する編物(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
また、遠赤外線を発する合成繊維と吸水拡散繊維とで編物を構成し、吸汗作用を増幅させながら汗の気化熱を利用することで涼感性を得ようという試みもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−222632号公報 特開2004−270075号公報 特開2008−285780号公報
しかしながら、上記特許文献1、2にかかる織編物では、衣服としての着用時に湿潤感を軽減できず、かつ衣服内温度も下げることができないという問題がある。また、上記特許文献3にかかる編物では、汗を素早く吸収するために吸水拡散繊維を肌側となる面に使用する必要があり、水分が蒸散しやすい大気側の面での水分拡散が少なく、速乾性について改良の余地が残されている。
本発明は、晴天下での運動発汗時において、汗を利用して涼感性を得ることができ、かつ肌面の湿潤感も軽減し、さらに速乾性にも優れる涼感性布帛を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究の結果、布帛において、遠赤外線を発する合成繊維を異型断面化すれば、汗の気化熱を利用できるだけでなく、吸汗作用を維持しつつ水分拡散が促進されるので、優れた涼感性の発現と同時に肌面の湿潤感が急速に軽減することから、所望の速乾性も奏されることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子、又は酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子を0.8〜12.0質量%含有する異型断面合成繊維を用いてなり、滴下法による裏面の吸水速度が5.0秒以下であり、残留水分率10%到達時間が45分以下であることを特徴とする涼感性布帛を要旨とするものである。そして、本発明は、前記異型断面合成繊維の断面形状の平均異型度が2以上であること、及び当該断面形状が外周部分に複数個の突起部を有する形状であることを好ましい態様として含むものである。さらに、20℃×65RH%に調整された恒温恒湿室内で白熱灯を用いて照度40000Luxの光を照射して測定される布帛の内部温度につき、布帛質量と同質量の水を裏面全体に均一に滴下して湿潤させたときの布帛の内部温度と、乾燥状態での布帛の内部温度とを比較して、前者が後者より7.0℃以上低いことも好ましい態様として含むものである。
本発明では、特定の白色系微粒子を含有する合成繊維が用いられる。この合成繊維は断面が異型断面形状であるため、水分を素早く吸収して大気側に拡散することができ、さらに、遠赤外線を発することから水分を効率よく気化させることができる。本発明では、水分を吸収・拡散しながら気化させることができるので、涼感性の発現と共に肌面の湿潤感を軽減でき、優れた速乾性をも得ることができる。しかるに、本発明の涼感性布帛を用いて衣服となせば、晴天下で運動し汗をかいた場合でも快適な着用感が維持できる。
内部温度測定装置の一例を示す概略側面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の涼感性布帛は、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子、又は酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子(以下、これらをまとめて「特定白色系微粒子」ということがある)を含有する合成繊維を含むものである。
上記の特定白色系微粒子は、太陽光を選択的に吸収して遠赤外線を放射する性質を具備している。そのため、この微粒子を含有する合成繊維やこの合成繊維を含む糸条及び布帛も必然的に同様の性質を有することになる。
上記特定白色系微粒子の内、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子において、酸化アンチモンと酸化第二スズとの質量比率としては、酸化アンチモン/酸化第二スズ=0.5/99.5〜15.0/85.0が好ましい。
一方、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子において、採用しうる他の無機微粒子としては、特に限定されるものではないが、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウムなどがあげられる。また、質量比率としては、酸化アンチモン/酸化第二スズ/他の無機微粒子=0.5/5.0/94.5〜2.0/18.0/80.0が好ましい。
特定白色系微粒子の粒径(一次粒径)としては、10.00μm以下が好ましく、0.05〜1.00μmがより好ましく、0.05〜0.50μmが特に好ましい。粒径が10.00μmを超えると、紡糸工程において濾材の目詰まりや糸切れなどが生じる傾向にあり好ましくない。
合成繊維中における特定白色系微粒子の含有量としては、0.8〜12.0質量%であることが必要であり、1.0〜10.0質量%が好ましい。含有量が0.8質量%未満であると、布帛が全体として太陽光を吸収し遠赤外線を放射する機能を十分に発揮しない。一方、12.0質量%を超えると、紡糸性が悪化すると同時に繊維の強度低下を招く。本発明においては、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子と、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子とを混合して用いてもよく、この場合の含有量としても上記範囲が好ましい。
また、合成繊維中に特定白色系微粒子を含有させる態様としては、特に限定されるものでなく、繊維全体に均一に含有させる態様又は特定部分だけに含有させる態様の何れであってもよい。特定部分だけに含有させる態様としては、例えば、芯鞘状、サイドバイサイド状、フルーツセクション状などの態様が採用できる。中でも芯鞘状であって繊維の内側部分に特定白色系微粒子を含有させる態様が好ましい。これは、微粒子を繊維表面に露出させないでおくと、紡糸機、織機、編機などのローラーやガイドなどが微粒子によって損傷され難い傾向にあるからである。
特定白色系微粒子を後述する媒体繊維に添加する方法としては、原料ポリマーに直接混合して紡糸する方法や、微粒子を高濃度に含有するマスターバッチを予め作製し、これを紡糸時に所定の濃度に希釈、混合して紡糸する方法などがある。
ここで、特定白色系微粒子を保持するために用いる繊維(以下、「媒体繊維」ということがある)としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12などのポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、又はこれらを主成分とする繊維形成性が良好な熱可塑性ポリマーないし組成物からなる繊維や、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維などがあげられる。中でも、強伸度、発色性、風合いの点から、ポリアミド系繊維又はポリエステル系繊維が好ましく用いられる。ポリアミド系繊維としては、特にナイロン6、ナイロン66が好ましく、ポリエステル系繊維としては特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明では、このように特定白色系微粒子を含有する合成繊維を使用するが、この合成繊維が、必要に応じて艶消し剤、難燃剤、抗酸化剤といった無機微粒子や有機化合物などを含有するものであってもよいことはいうまでもない。
また、かかる合成繊維の断面は異型断面をなす必要がある。本発明において採用しうる断面形状としては、肌面の水分を速やかに吸収・拡散しうる繊維であればどのようなものでも採用しうる。このような形状としては、純然たる丸断面以外であればどのような形状でも採用でき、例えば、三角型、四角型、五角型、扁平型、くさび型又はアルファベットを象ったC型、H型、I型、W型などがあげられる。
中でも、断面形状の平均異型度が2以上であると、毛細管現象による水分の拡散移動がより効率的となるので好ましい。平均異型度とは、糸条を構成する全繊維について異型度を測定し、その平均を取ったものである。平均異型度が2未満になると、布帛における水分拡散性が不十分となやすく、所望の速乾性が得難くなる傾向にあるので好ましくない。
また、突起、スリット、凹凸、微多孔などを有する断面形状も有効である。この場合、土台となる断面形状がたとえ丸断面であっても、全体としては丸断面と認められないので、これらも合成繊維の一断面形状として採用できる。本発明では、特に、繊維の外周部分に複数個の突起部が設けられていると、上記同様、水分の拡散移動の点で有利となる。
そして、本発明における合成繊維の長手方向の形態としては、長・短繊維の何れでもよい。また、かかる合成繊維を含む糸条の形態としても、特に限定されるものでなく、フラット糸、仮撚糸、混繊糸、紡績糸、撚糸などあらゆる形態が採用可能である。
そして、布帛中に占める上記合成繊維の含有量としては、優れた涼感性を発揮させる観点から、30〜100質量%であることが好ましい。
以上のように、本発明の涼感性布帛は、特定の合成繊維を含む布帛であり、布帛の形態としては、織物、編物、不織布の何れであってもよい。
次に、本発明の涼感性布帛が涼感性を有することについて詳細に説明する。
一般に、衣服が汗や雨などを吸収して湿潤したとき、乾燥時と比べ涼しさを感じることがある。これは、衣服に含まれる水分が蒸発する際、蒸発するためのエネルギー源として周囲の熱を利用するからその分温度が下がるのである。言い換えれば、気化熱による吸熱効果により温度が下がるのである。本発明者らは、発汗により湿潤した布帛が乾く過程において、積極的に水分を蒸発させることができれば、気化熱による吸熱効果が格段に高められ、衣服内温度が急速に下がり涼しいと感じる、そして同時に、水分を素早く吸収し拡散することができれば、湿潤感の軽減や速乾性などをも実感できるであろうとの考えの下、特定白色系微粒子を含有する異型断面合成繊維を含む布帛を用いたところ、涼感性の発現、湿潤感の軽減及び速乾性の発現を同時に達成できることを突き止め、本発明をなすに至ったのである。
すなわち、特定白色系微粒子を含有する合成繊維が目的とする効果に関わる点につき、肌面に付着した汗などの水分を速やかに上記合成繊維の表面もしくは近傍に輸送し、さらに速やかに水分を蒸発させることができれば、涼感性をより実感できると同時に肌面の湿潤感をより軽減でき、さらには速乾性をも実感できるようになるのである。本発明は、このような機構を主たる技術的思想とするものであり、上記した本発明の効果は、繊維が遠赤外線を発すること、及び異型断面化されていることの2構成による相乗効果ともいえる。
したがって、このような観点から、本発明ではかかる異型断面合成繊維を布帛の大気側となりうる面に多く配するのが好ましいといえる。例えば、涼感性布帛の組織として、ダブルニット組織や二重織組織などを採用したときは、表面に上記異型断面合成繊維を、裏面に吸水拡散性に優れた繊維を配すると、本発明の効果をより向上させることができる。なお、吸水拡散性に優れた繊維の一例として、異型異繊度繊維があげられる。
異型断面合成繊維の使用については、単一種のみの使用でもよいが、目的に応じ複数種併用することも可能である。例えば、構成繊維がそれぞれ異型断面繊維であると共に各繊維の単糸繊度がそれぞれ異なる糸条(異型異繊度繊維糸条)を使用すると、糸条内に大小多数の間隙が形成される結果、毛細管現象が促進され、布帛において水分を効率よく拡散移動させることができる。
水分の拡散移動については、指標として、滴下法による裏面の吸水速度が5.0秒以下であることが必要であり、0.1〜1.0秒が好ましい。滴下法とは、JIS L1907「繊維製品の吸水性試験方法」7.1.1滴下法に記載された方法である。裏面の吸水速度が5.0秒を超えると、肌面に付着した水分を十分に吸収できず、着用時にベタツキ感を感じることがあるだけでなく、水分を速やかに合成繊維の表面もしくは近傍に輸送できなくなり、涼感性を実感できなくなる。
本発明において、裏面の吸水速度を所定の範囲にすることは、基本的に裏面の組織や異型断面合成繊維の種類、使用量などを適宜調整することにより可能である。また、これに加え、布帛を吸水加工することも吸水速度を調整する上で有効である。
吸水加工とは、繊維表面を親水化して、毛細管現象による拡散性を増大させるための加工をいう。吸水加工に使用しうる吸水加工剤としては、ポリエチレングリコール、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミン第4級アンモニウム塩などの加工剤があげられる。
吸水加工は、基本的に裏面を対象に実施するのが好ましいが、用途に応じて、両面に対し実施してもよい。
吸水加工の方法としては、従来公知の方法であればどのような方法でも採用しうる。例えば、プリント法、グラビアコーテイング法、スプレー法、パデイング法、吸尽法などがあげられる。この他にも、親水基、特に酸性基を有するビニル系モノマーをグラフト重合する方法などが採用しうる。
また、本発明の布帛は、速乾性の観点から残留水分率10%到達時間が45分以下である必要がある。残留水分率10%到達時間の測定方法としては、20℃×65RH%に調整された恒温恒湿室内において、精密天秤にガラス板を載せ、板上に水を0.2mL滴下した後、その上に試料を載せる。そして、その状態で試料質量の経時変化を測定することで目的たる残留水分率10%到達時間を測る。
本発明の布帛は以上のように涼感性に優れるものであり、本発明では、この涼感性を、湿潤状態と乾燥状態との内部温度の差を用いて評価する。具体的には、20℃×65RH%に調整された恒温恒湿室内で白熱灯を用いて照度40000Luxの光を照射して測定される布帛の内部温度につき、布帛質量と同質量の水を布帛全体に均一に滴下して湿潤させたときの布帛の内部温度と、乾燥状態での布帛の内部温度とを比較する。このとき、前者が後者より好ましくは7.0℃以上、より好ましくは7.0〜14.0℃低いと涼感性を実感しやすい傾向にある。つまり、内部温度の差が7.0℃未満になると、涼感性を実感し難い傾向にあり好ましくない。一方、14.0℃以上を超えると、衣服内温度を低下させる効果に優れる反面、発せられた遠赤外線の量が増しそれに伴い布帛表面の温度も著しく上昇するため、布帛が肌に接触するとかえって涼感性が阻害される傾向にあり好ましくない。
内部温度を測定するには、図1に示す内部温度測定装置を用いる。この内部温度測定装置においては、1cm四方の開口部が四方4mm間隔で配置された金属メッシュ板2が黒体3の上部に載置され、さらに、その上方20cmの位置に130Wの白熱灯5が設置されている。黒体3は、熱の反射を抑制するために設置されるものである。そして、金属メッシュ板2の下方に10cm四方の黒体温度センサー4を設置し、この温度センサーにより測定される温度(内部温度)を、衣服として着用した際の衣服内温度に見立てる。黒体温度センサー4は、黒体3上であって布帛表面下方1cmの位置に設置する。
内部温度の測定は、20℃×65%RHに調整された恒温恒湿室内で行う。この場合、まず、乾燥状態にかかる内部温度を測定する。すなわち、20cm四方に裁断した試料1を内部温度測定装置内の金属メッシュ板2の上に裏面を下にして載置する。そして、試料1表面と白熱灯5との距離が20cmとなるように白熱灯5の位置を調整し、変圧器を用いて照度が40000Luxになるように白熱灯5から光を照射しながら、4分後の内部温度を測定する。
次いで、湿潤状態にかかる内部温度を測定する。この場合、まず準備段階として、試料1裏面上方1cmの位置からスポイトを用いて、同試料と同質量の水を裏面全体に均一に滴下する。そして、湿潤した試料1を金属メッシュ板2の上に裏面を下にして載置する。その後、上記乾燥状態における場合と同様にして内部温度を測定する。
両状態にかかる試料の内部温度を測定した後、その差を算出して内部温度差が求まる。
上記のように内部温度は衣服内温度を見立てたものであるが、この湿潤状態にかかる内部温度につき、本発明の涼感性布帛を用いて測定した場合の内部温度(T)と、特定白色系微粒子を含有しないこと以外は当該涼感性布帛と同じ構成の布帛(微粒子を含有する合成繊維に代えて媒体繊維を用いた布帛)を用いて測定した場合の内部温度(T)とを比較して、前者が後者に対し好ましくは1.0〜4.0℃以上低くなることが、優れた涼感性を実感する上で好ましい。かかる内部温度の差(T−T)が1.0℃未満になると、涼感性を実感し難い傾向にあり好ましくない。一方、4.0℃以上を超えると、衣服内温度を低下させる効果に優れる反面、発せられた遠赤外線の量が増しそれに伴い布帛表面の温度も著しく上昇するため、布帛が肌に接触するとかえって涼感性が阻害される傾向にあり好ましくない。
以上のような構成を有する本発明の涼感性布帛は、優れた涼感性を具備する。本発明では、特定白色系微粒子を用いているので、色調が白色であり、染色による色展開に制限が加わることがない。
そして、本発明の涼感性布帛の用途としては、特に限定されるものではないが、例えば、陸上競技、野球、サッカーなどに用いる屋外スポーツ用ユニフォームや、腕カバー、パーカー、帽子、ブラウス、ワイシャツ、ズボン、スカート、Tシャツ、ポロシャツ、ワーキングウエア、トレーニングウエアなどの衣料品などに好適である。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、実施例、比較例における布帛の評価は、下記の方法に準じた。
1.内部温度及び内部温度差
図1に示すような内部温度測定装置を用いて、20℃×65%RHに調整された恒温恒湿室内において前述の方法に準じて測定した。なお、ここでの内部温度差とは、同一試料における乾湿状態の内部温度の差をいい、媒体繊維に置き換えた場合との差を意味するものでない。この内部温度測定装置では、白熱灯として松下電器産業(株)製、白熱灯照明器具「NL83211W(商品名)」(130W)を使用した。そして、この白熱灯を試料表面上方20cmの位置に設置した。照度は、40000Luxとなるよう変圧器を用いて調整した。さらに、試料裏面下方1cmの位置に黒体温度センサーを設置した。
2.吸水速度
JIS L1907滴下法に基づいて測定した。
3.速乾性
前述の方法に準じて残留水分率10%到達時間を測定し、評価した。なお、当該到達時間が短いほど速乾性に優れているといえる。
4.涼感性及び肌面の湿潤感
10人のパネラーが各試料からなるTシャツを着用し、時・気象条件(以下、時・気象条件に関する用語は、気象庁が発表している2008年7月現在の予報用語及び解説用語に準拠する)として、季節が夏(6月から8月までの期間)であり、試験時間が昼頃(正午の前後それぞれ1時間を合わせた2時間くらい)であり、風の強さが静穏(風速0.3m/秒未満)であり、天気が晴れ(雲量2〜8の状態)であり、気温が夏日(日最高気温が25℃以上の日)の屋外にて、ランニングマシンを使用して10km/時の速度で30分間走り、その直後に感じた涼感性の大きさ及び肌面の湿潤感の大きさを下記3段階で官能評価し、10人のパネラーの合計点をそれぞれ算出して、下記3段階で涼感性及び肌面の湿潤感を評価した。
(涼感性の大きさ)
涼感性を感じた:2点
涼感性をやや感じた:1点
涼感性をほとんど感じない:0点
(涼感性の評価基準)
○:15点以上
△:10〜14点
×:9点以下
(肌面の湿潤感の大きさ)
湿潤感を感じない:2点
湿潤感をやや感じた:1点
湿潤感を感じた:0点
(肌面の湿潤感の評価基準)
○:15点以上
△:10〜14点
×:9点以下
(実施例1)
繊維における鞘成分として、相対粘度(フェノールとテトラクロロエタンとを質量比率1/1で混合したものを溶媒とし、濃度0.5g/dL、温度25℃で測定)1.38のポリエチレンテレフタレートを使用した。一方、芯成分として、前記ポリエチレンテレフタレート91.0質量%と、酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを酸化チタンにコーティング(質量比率:酸化アンチモン/酸化第二スズ/酸化チタン=1.5/13.5/85.0)した一次粒径0.20μmの白色系微粒子9.0質量%とを溶融混合し、十分に混練した均一の溶融混練物を使用した。そして、芯/鞘の質量比を20/80に設定して、トリローバル(三葉)断面用の紡糸ノズルを用い、紡糸温度290℃、速度3200m/分で溶融紡糸し、104dtex48fの高配向未延伸異型断面マルチフィラメント糸を得た。
続いて、フリクション型仮撚機を使用して、ヒーター温度175℃、延伸倍率1.62で上記高配向未延伸異型断面マルチフィラメント糸を仮撚加工し、80dtex48fの異型断面仮撚糸を得た。得られた仮撚糸の平均異型度は2.34であった。
そして、この仮撚糸と、ユニチカファイバー(株)製、異型異繊度繊維糸条「ルミエース(商品名)」加工糸73dtex44fとを用いて、福原精機株式会社製、LPJ-H型両面丸編機(針密度28本/2.54cm)にて、表面に仮撚糸を、裏面に加工糸を配した二層構造の編物を作製した。
次に、得られた編物を、ノニオン系活性剤を1g/L、ソーダ灰を5g/L含む処理液を使用して液流染色機にて80℃で20分間精練リラックスした。そして、シュリンクサーファー型乾燥機にて150℃で乾燥させた後、170℃で1分間プレセットした。さらに、上記染色機を用いて下記処方1にて、130℃で30分間吸水処理を兼ねた染色を行なった。その後、上記乾燥機にて150℃で乾燥し、170℃で1分間仕上げセットして、本発明の涼感性布帛を得た。
(処方1)
分散染料 0.05%omf(Dianix Blue AC−E:ダイスタージャパン株式会社製)
分散均染剤 0.5g/L(ニッカサンソルト SN−130:日華化学株式会社製)
酢酸(濃度48質量%) 0.2cc/L
吸水加工剤 2.0%omf(SR−1000:高松油脂株式会社製)
(実施例2)
芯/鞘の質量比率を20/80ではなく10/90に設定すること以外は、実施例1と同様にして本発明の涼感性布帛を得た。
(実施例3)
白色系微粒子として酸化アンチモンをドーピングした一次粒径0.08μmの酸化第二スズの白色系微粒子を用いること、芯成分におけるポリエチレンテレフタレートと前記白色系微粒子との混合比率を91:9ではなく80:20とすること、並びに、芯/鞘の質量比率を20/80ではなく40/60に設定すること以外は、実施例1と同様にして本発明の涼感性布帛を得た。
(実施例4)
芯/鞘の質量比率を40/60ではなく55/45に設定すること以外は、実施例3と同様にして本発明の涼感性布帛を得た。
(比較例1)
紡糸ノズルをトリローバル断面用ではなく丸断面用とする以外、実施例1と同様にして比較用の布帛を得た。
(比較例2)
芯成分におけるポリエチレンテレフタレートと白色系微粒子との混合比率を91:9ではなく97.5:2.5とすること以外は、実施例1と同様にして比較用の布帛を得た。
(比較例3)
白色系微粒子を含有する高配向未延伸マルチフィラメント糸に代えてポリエチレンテレフタレートからなる高配向未延伸マルチフィラメント糸(媒体繊維からなる糸条)を用いる以外は、実施例1と同様にして比較用の布帛を得た。
(比較例4)
処方1から吸水加工剤を省く以外は、実施例1と同様にして比較用の布帛を得た。
(比較例5)
実施例3において、繊維中における特定白色系微粒子の含有量が15.0質量%となるよう芯/鞘の質量比率を40/60ではなく75/25として高配向未延伸マルチフィラメント糸の作製を試みたが、溶融混練物の流動性が低下し、紡糸することができなかった。
上記の実施例及び比較例で得られた布帛の特性を評価した結果を下記表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜3の編地は、滴下法による裏面の吸水速度が5.0秒以下であり、かつ残留水分率10%到達時間が45分以下であるため、涼感性の発現、湿潤感の軽減及び速乾性の発現という本発明特有の効果を同時に発揮するものであった。
また、実施例4では、繊維中に含まれる特定白色系微粒子の量が実施例1〜3の場合と比べやや多かったため遠赤外線の量が増し、布帛表面の温度が上昇して涼感性がやや阻害される結果となった。
これに対し、比較例1では、繊維が異型断面化されていないため、水分を速やかに吸収・拡散することができず、所望の速乾性が得られなかった。
また、比較例2では、繊維中の特定白色系微粒子の含有量が少なすぎたため、比較例3では、同粒子が繊維中に含有されていなかったため、両例とも布帛が全体として太陽光を吸収し遠赤外線を放射する機能を十分に発揮できなかった。ゆえに、涼感性を実感できなかった。
さらに、比較例3では、実施例1にかかる編物が、元々、所定の吸水速度を満足しうるものでなかったために吸水加工を行ったのに対し、同例では吸水加工を省いてしまったことにより吸水速度が5.0秒を超えてしまった。ゆえに、湿潤感の低減のみならず涼感性も実感しえない結果となった。
比較例5では、繊維が紡糸できたと仮定した場合、芯成分に含まれる微粒子の比率や芯/鞘の質量比率などに基づき繊維中における特定白色系微粒子の含有量を算出すると、15.0質量%となる。ゆえに、同例では、微粒子を使用しすぎたため繊維を紡糸できない結果となった。
1 試料
2 金属メッシュ板
3 黒体
4 黒体温度センサー
5 白熱灯

Claims (4)

  1. 酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズからなる白色系微粒子、又は酸化アンチモンをドーピングした酸化第二スズを他の無機微粒子にコーティングしたものからなる白色系微粒子を0.8〜12.0質量%含有する異型断面合成繊維を用いてなり、滴下法による裏面の吸水速度が5.0秒以下であり、残留水分率10%到達時間が45分以下であることを特徴とする涼感性布帛。
  2. 前記異型断面合成繊維の断面形状の平均異型度が2以上であることを特徴とする請求項1記載の涼感性布帛。
  3. 前記異型断面合成繊維の断面形状が外周部分に複数個の突起部を有する形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の涼感性布帛。
  4. 20℃×65RH%に調整された恒温恒湿室内で白熱灯を用いて照度40000Luxの光を照射して測定される布帛の内部温度につき、布帛質量と同質量の水を裏面全体に均一に滴下して湿潤させたときの布帛の内部温度と、乾燥状態での布帛の内部温度とを比較して、前者が後者より7.0℃以上低いことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の涼感性布帛。
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