JPH06200404A - 速乾性水着 - Google Patents

速乾性水着

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JPH06200404A
JPH06200404A JP4360817A JP36081792A JPH06200404A JP H06200404 A JPH06200404 A JP H06200404A JP 4360817 A JP4360817 A JP 4360817A JP 36081792 A JP36081792 A JP 36081792A JP H06200404 A JPH06200404 A JP H06200404A
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JP
Japan
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fine particles
present
fiber
antimony oxide
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP4360817A
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English (en)
Inventor
Motohiro Nishimura
元廣 西村
Teruo Kashi
輝男 樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白色乃至淡色系の速乾性水着を提供する。 【構成】 酸化アンチモンをド−ピングした酸化第二錫
の微粒子,または酸化アンチモンをド−ピングした酸化
第二錫を他の無機物質の微粒子にコ−ティングした微粒
子を含有した繊維を30%以上用いて布帛を構成し,こ
れを撥水処理した布帛を用いて縫製した水着。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,速乾性を有する水着に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,水着用素材としては,ポリアミド
繊維やポリエステル繊維が多く使用されている。ポリア
ミド繊維やポリエステル繊維は疎水性であり,綿等の親
水性繊維より乾燥速度は速いが,濡れた状態では体のエ
ネルギーロスが多くなり,健康上の理由から,さらに速
く乾燥する水着が要望されている。
【0003】また,学校の体育授業では,盛夏の前後に
あたる6月や9月に水泳を行うこともあり,濡れた状態
で長時間いることは,生徒にとって苦痛を伴うものであ
る。本発明者等はこの問題の解決のために,先に,特願
平4−136199号にて「周期律第IV族に属する遷移
金属の炭化物粉末と熱可塑性合成線状重合体との混練組
成物を芯にし、熱可塑性合成線状重合体を鞘とした芯鞘
構造の溶融複合紡糸繊維を30%以上含む, 撥水処理され
てなる布帛よりなる速乾性水着」を提案したが,このも
のは繊維自体がグレ−色であり、白色や極淡色を表現す
ることはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような現
状に鑑みて行われたもので,白および極淡色を表現する
ことができ,しかもすばやく乾燥する,健康上有益な水
着を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは“周期律第
IV族に属する遷移金属の炭化物粉末”以外の物質につい
て鋭意研究した結果,酸化アンチモンをドーピングした
酸化第二錫の微粒子,または酸化アンチモンをドーピン
グした酸化第二錫を他の無機物質の微粒子にコーティン
グした微粒子が,白色系物質でありながら太陽光を熱に
変換する性能を有していることを見出した。そしてこの
熱を乾燥エネルギ−に使用し,撥水剤により繊維の含水
率を低下せしめることにより,上記目的を達成し得るこ
とを見出し,本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は「酸化アンチモンをドー
ピングした酸化第二錫の微粒子,または酸化アンチモン
をドーピングした酸化第二錫を他の無機物質の微粒子に
コーティングした微粒子を含有せしめてなる繊維を30
%以上含む,撥水処理されてなる布帛よりなる速乾性水
着」を要旨とするものである。
【0007】以下,本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明で用いる酸化アンチモンをドーピン
グした酸化第二錫の微粒子は,酸化アンチモン対酸化錫
の重量比が0.5対99.5から15対85の範囲にあるこ
とが望ましく, この範囲外では太陽光を熱に変換する能
力が低下する。また酸化アンチモンをドーピングした酸
化第二錫をコーティングする他の無機物質の微粒子に
は,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化カルシウム,炭酸カル
シウム,炭酸亜鉛,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,お
よびアルミナ等がある。酸化アンチモン対酸化錫対他の
無機物質の重量比は0.5対5対94.5から2対18対8
0の範囲にあることが望ましく,この範囲外では太陽光
を熱に変換する能力が低下する。
【0009】本発明で用いられる微粒子は,その直径が
15μm以下であることが望ましく特に1μm以下が好
ましい。粒子径が大き過ぎると,太陽光を熱に変換する
能力に問題が生じるとともに,後述する繊維に含有させ
る場合,製糸工程での濾材の目詰まりや,糸切れなどの
問題が発生する。
【0010】本発明を構成する繊維は熱可塑性重合体よ
り製造されるものであり,熱可塑性重合体としてはアク
リルあるいはナイロン6,ナイロン66,ナイロン61
0,ナイロン11,ナイロン12などのポリアミド,ポ
リエチレンテレフタレ−ト,ポリブチレンテレフタレ−
トなどのポリエステル,および,ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のオレフィンなどから選択されるが,特に,
ナイロン6,ナイロン66のようなポリアミド,または
ポリエチレンテレフタレ−トのようなポリエステルが有
効に用いられる。
【0011】本発明で用いられる微粒子の繊維に対する
含有量は,繊維重量に対し0.1重量%〜20重量%が望
ましく, 好ましくは0.3重量%〜10重量%である。含
有量が0.1重量%以下では, 太陽光を熱に変換する能力
を充分発揮できず, また20重量%を越えると, 紡糸性
が悪くなるので望ましくない。
【0012】本発明で用いる微粒子の繊維への含有形態
としては,繊維全体に均一含有させる形態や, 芯部に本
発明微粒子を含有させ, 鞘部には熱可塑性合成線状重合
体のみを配置した芯鞘型の形態など種々の形態があり,
特に限定するものでないが,芯鞘型の繊維のほうが、繊
維の製造時や織編物の製造時に繊維中の微粒子が紡糸機
や織編機のローラーやガイドなどを摩擦によって損傷し
たりすることがなく、また水着にした場合の風合、着用
感も優れたものになるので好適である。
【0013】本発明の繊維は,単独または必要により他
の繊維と混合して延伸や仮撚を行った後,単独で製編織
または他の糸と交編織する。この場合,織編物中に該微
粒子を含有する繊維が30%以上含まれていることが望
ましい。微粒子を含有する繊維が30%以下の場合,十
分な速乾性が得られない。本発明の繊維と混合する他の
繊維としては,前記の熱可塑性合成重合体よりなる合成
繊維および綿や麻等の天然繊維,レーヨン等の化学繊
維,さらに,スパンデックス繊維等があり,適宜組み合
わせて使用できる。
【0014】本発明の水着に用いる布帛は,その構成す
る繊維上に撥水剤が付着していることが必要である。撥
水剤として,ポリテトラフルオロエチレンやペルフルオ
ロオクチルアクリレート等を主成分としたフッ素系撥水
剤,ジメチルポリシロキサンやメチルヒドロキシシロキ
サン等を主成分にしたシリコン系撥水剤,ステアラミド
メチルピリジニュウムクロライドやオクタデシルオキシ
メチルピリジニュウムクロライド等のピリジニュウム塩
系撥水剤およびエチレン尿素系撥水剤等が使用できる。
【0015】撥水剤を繊維上に付着せしめるには,繊維
の状態,糸の状態あるいは織編物の状態で撥水剤を付与
すればよく,既知のパディング法,スプレー法,浸漬法
が利用できる。
【0016】撥水剤の付着量は,熱可塑性合成重合体の
種類,織編物の種類および撥水剤の種類によって異なる
が,繊維重量に対し0.05〜10%が望ましい。撥水剤
の付着量が0.05%以下では,良好な速乾性が得られに
くく,10%を超える量を付与しても,本発明の効果の
向上が期待できず,不経済である。
【0017】本発明の水着のデザインは特に限定なく,
また,各種の色相,プリント品等も使用可能である。水
着の縫製は,通常の方法に従い,裁断,縫製すればよ
い。
【0018】
【作 用】本発明のごとく, 酸化アンチモンをドーピン
グした酸化第二錫の白色系微粒子または酸化アンチモン
をドーピングした酸化第二錫を他の無機物質の白色系微
粒子にコーティングした微粒子を繊維に練り混んで使用
し, これを撥水処理と組み合わせると, 水着の繊維は含
水率が低下するとともに, 酸化アンチモンをドーピング
した酸化第二錫の白色系微粒子, または酸化アンチモン
をドーピングした酸化第二錫を他の無機物質の白色系微
粒子にコーティングした微粒子の有する太陽光熱変換能
によって生じた熱エネルギーにより,この少ない水分を
蒸発させることができるようになり,速乾性を発揮す
る。
【0019】
【実施例】以下,実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが,実施例における布帛の性能の測定,評価は,
次の方法で行った。 (1)速乾性 試料を蒸留水に浸漬し,濾紙で水分率を100%に調整
した後,温度20℃,相対湿度60%の人工気象室内に
て80cmの距離でライト(松下電気株式会社製,レフラ
ンプ,形式PRF500WB)を照射し,生地重量の変
化(水分率)を測定した。水分率の減少速度が速いほ
ど,速乾性が優れていることを示す。
【0020】実施例1 酸化アンチモンをド−ピングした粒径0.08μmの酸
化第二錫(酸化アンチモン対酸化第二錫の重量比=10
対90)の微粒子を20重量部とナイロン6を80重量
部の割合で均一に溶解混合して,微粒子混合組成物を得
た。この微粒子混合組成物とナイロン6を用いて通常の
複合紡糸法により微粒子混合組成物を芯に,ナイロン6
を鞘とする芯鞘構造の複合フィラメント糸(50デニ−
ル/16フィラメント)を製造した。
【0021】得られた複合フィラメント糸とスパンデッ
クス繊維40デニール/1フィラメントにてトリコット
を製編し(混率;芯鞘構造複合フィラメント糸80%,
スパンデックス繊維20%),次いで,ブランコホ−ル
CL(バイエルジャパン株式会社製, 蛍光染料)1%ow
f にて蛍光白色に染色し,さらに,アサヒガードAG7
10(旭ガラス株式会社製,フッ素系撥水剤)をパディ
ング法にて繊維重量に対し2%付与し,撥水処理を行っ
た。得られたトリコットにて女子用水着(ワンピースタ
イプ,サイズM,重量110g)を縫製した。
【0022】本発明との比較のため,本実施例において
撥水処理を省き,その他は本実施例と全く同一の方法に
より比較用の水着(比較例1)を得た。また,本発明と
の比較のため,本実施例において芯鞘構造複合糸に代え
て通常のナイロン6フィラメント糸50デニール/16
フィラメントを用いる他は,本実施例と全く同一の方法
により比較用の水着(比較例2)を得た。
【0023】本発明および比較用の水着の速乾性能を測
定し,その結果を表1に示した。
【表1】
【0024】表1より明らかなごとく,本発明の水着
は,比較例の水着(従来品)と比較して水分率の減少速
度が速く,速乾性に優れていることがわかる。
【0025】実施例2 酸化アンチモンをド−ピングした酸化第二錫を酸化チタ
ンにコ−ティングした粒径0.2μmの微粒子(酸化アン
チモン対酸化第二錫対酸化チタンの重量比 =1.5対1
3.5対85)を10重量部とポリエチレンテレフタレー
ト90重量部を均一に溶融混合し, 微粒子混合組成物を
調整した。この微粒子混合組成物と固有粘度0.8 のポリ
エチレンテレフタレ−トを重量比50対50の割合で,
前者が芯となり後者が鞘となるように溶融紡糸し, 芯鞘
構造の複合フィラメント糸(50デニ−ル/24フィラ
メント)を得た。
【0026】この芯鞘構造複合フィラメント糸を仮撚加
工して捲縮加工糸を得た後,22Gの丸編機にてニット
地を製編した。得られたニット地を精練し,ダイアニッ
クスレッドU−SE(三菱化成株式会社製,分散染料)
0.1 owf にて染色(極淡ピンク)した後,スコッチガー
ドFC217(住友スリーエム株式会社製,フッ素系撥
水剤)を繊維重量に対し3%付与し,撥水処理を行っ
た。得られたニット地にて女子用水着(ワンピースタイ
プ,サイズM,重量180g)を縫製した。
【0027】本発明との比較のため,本実施例において
撥水処理を行わず,その他は本実施例と全く同一の方法
により比較用の水着(比較例3)を得た。また,本発明
との比較のため,本実施例において芯鞘構造複合糸に代
えて通常のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸
50デニール/24フィラメントを用いる他は,本実施
例と全く同一の方法により比較用の水着(比較例4)を
得た。
【0028】本発明および比較用の水着の速乾性能を測
定し,その結果をあわせて表2に示した。
【表2】
【0029】表2より明らかなごとく,本発明の水着
は,比較例の水着(従来品)と比較して水分率の減少速
度が速く,速乾性に優れていることがわかる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば, 白色や極淡色を表現で
きる速乾性の優れた水着を得ることができる。さらに本
発明によれば,色相に制限されることなく,いかなる色
相の水着でも得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化アンチモンをドーピングした酸化第二
    錫の微粒子,または酸化アンチモンをドーピングした酸
    化第二錫を他の無機物質の微粒子にコーティングした微
    粒子を含有せしめてなる繊維を30%以上含む,撥水処
    理されてなる布帛よりなる速乾性水着。
JP4360817A 1992-12-28 1992-12-28 速乾性水着 Pending JPH06200404A (ja)

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JP4360817A JPH06200404A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 速乾性水着

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363833A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Teijin Ltd 多層構造糸及び速乾性布帛
JP2007533109A (ja) * 2004-04-15 2007-11-15 テクストロニクス, インク. 電気的伝導性エラストマ、それを製造する方法及びそれを含む物品
JP2008285780A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Unitica Fibers Ltd 涼感性布帛
JP2010077575A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Unitika Trading Co Ltd 赤外線透過撮影防止用布帛及びこれを用いてなる衣服製品。
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KR101651896B1 (ko) * 2015-06-12 2016-08-29 한국섬유개발연구원 적외선 투과율을 감소시키는 시스-코어형 폴리에스테르 섬유 및 이의 제조방법
JP2017066564A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 Kbセーレン株式会社 複合繊維及びそれを用いた布帛の製造方法

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