JP2010284373A - 吸水伸縮性シート - Google Patents

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靖 中井
Yutaka Tanaka
豊 田中
Hiroyasu Shimizu
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一 高崎
Yasuo Morioka
保夫 森岡
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Abstract

【課題】高い伸縮性と伸長回復性を備え、しかも優れた吸水性を兼ね備えている吸水伸縮性シートを提供する。
【解決手段】平均繊維径50μm以下の繊維が、互いに集束されることなくランダムに積層した状態で繊維同士の融着によって接合されており、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性を備えた不織布1の片面に、ゼラチンとグリセリンを重量比で25:75〜75:25の割合で含有するゼラチン組成物を皮膜化してなるゼラチン系皮膜2が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サージカルドレッシング等、吸水性、伸縮性を同時に必要とする用途に最適な吸水伸縮性シートに関するものである。
従来、傷口の保護や治療に用いられるサージカルドレッシング等の医療用シートとしては、傷口を覆って血液や体液を吸収する液吸収部材(パッド)と、これを皮膚に貼り付けて保護するための粘着層付の被覆材とを組み合わせたものが汎用されており、上記液吸収部材としては、比較的厚みのある不織布や原綿層、ガーゼ層が用いられ、上記被覆材としては、通気性ある合成樹脂シートが用いられている(特許文献1等を参照)。
そして、その貼り付け部位が多少動いても、その動きに応じて伸縮することができるように、上記被覆材として伸縮性のポリウレタン不織布やエラストマーフィルムを用いたものが多く出回っている(特許文献2等を参照)。
しかしながら、傷口に直接当たる液吸収部材については、特に伸縮性を付与したものはなく、不織布やガーゼ等が本来備えているわずかな追従性によって、ごく限られた範囲で被覆材に追従するにすぎない。このため、医療用シートのサイズが大きければ大きいほど、被覆材の伸びに液吸収部材が追従できず、剥がれの原因となったり、液吸収部材が被覆材の内側で傷口から浮き上がり、傷口からずれた状態で動いて、傷口を傷つけたり痛みを与えたりする、という問題がある。
一方、伸縮性のある支持体部に、粘着力のある含水ゲル膏体を塗工して皮膚に密着固定できるようにした貼付剤も提案されているが(特許文献3等を参照)、このものは、含水ゲル膏体から薬効成分を皮膚に浸透させて治療を行うものであり、傷口から出る血液や体液を吸収するために用いることはできない。
特開平10−127683号公報 特開平8−10283号公報 特開平3−161433号公報
そこで、サイズの大小に関わらず、皮膚に貼付後、皮膚の動きに従って伸縮して剥がれにくく、傷口への接触感に優れた医療用シートの提供が求められている。また、医療用シートに限らず、吸水性と伸縮性を兼ね備えたシートは、フェイスマスクや冷感シートといった皮膚に貼付するシートとしての用途や、包装用途や環境用途等、さまざまな用途において需要があるため、高品質の吸水伸縮性シートの開発が強く望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、高い伸縮性と伸長回復性を備え、しかも優れた吸水性を兼ね備えている吸水伸縮性シートの提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、下記の不織布(A)の少なくとも片面に、ゼラチンとグリセリンを重量比で25:75〜75:25の割合で含有するゼラチン組成物を皮膜化してなるゼラチン系皮膜が形成されている吸水伸縮性シートを第1の要旨とする。
(A)平均繊維径50μm以下の繊維が、互いに集束されることなくランダムに積層した状態で繊維同士の融着によって接合されており、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性を備えた不織布。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記不織布(A)として、目付20〜300g/m2 、破断強度5N/25mm以上の不織布が用いられている吸水伸縮性シートを第2の要旨とし、上記吸水伸縮性シートが、目付30〜500g/m2 、破断強度7N/25mm以上であり、かつ上記吸水伸縮性シートにおけるゼラチン系皮膜の吸水率が30%以上である吸水伸縮性シートを第3の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記不織布(A)の片面にゼラチン系皮膜が形成され、その反対側の面に、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性フィルムがラミネートされている吸水伸縮性シートを第4の要旨とする。
すなわち、本発明の吸水伸縮性シートは、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上という優れた伸縮特性を備えた特殊な不織布(A)の少なくとも片面に、吸水性に優れたゼラチン系皮膜を成形したものである。そして、上記ゼラチン系皮膜には、ゼラチンに対し所定割合でグリセリンが配合されているため、ゼラチンのみを用いた皮膜では達成することのできない、優れた伸縮性と伸長回復性を発現させることができる。
したがって、本発明の吸水伸縮性シートは、比較的大きな面積となる部分に対してこれを貼付した場合においても、これを貼った部分の動きにシート全体が追従して伸縮することができる。このため、このシートを、例えば医療用シートに適用した場合、皮膚が大きく動く場合や、そのサイズが大きい場合等においても、シートが皮膚からずれたり剥がれたりすることがないという利点を有する。しかも、シートの少なくとも片面に形成されるゼラチン系皮膜は、吸水性が高く、ウェットヒーリング療法において、傷口からの血液や体液をよく吸収するだけでなく、保持することも可能である。また、傷口から容易に剥離して、不織布(A)に追従して均等に伸縮するため、傷口に違和感や痛みが生じることがなく、良好な使用感が維持されるという利点を有する。
また、本発明の吸水伸縮性シートは、その特性を生かして、冷凍後解凍した生鮮食品の包装材として使用すれば、解凍時に流出する液汁を吸収して、その品質低下を防止することができ、また食品の見栄えもよくすることができる。
さらに、本発明の吸水伸縮性シートに水を含ませ、乾燥によって鮮度が失われやすい食品等を包装したり、食品等に貼付したりすることによって、長期間、その乾燥を防止することができる。同様に、シートを乾いた状態で携帯しておき、随時水を含ませて保水機能を発現させることもできる。
そして、本発明の吸水伸縮性シートのなかでも、特に、上記不織布(A)として、目付20〜300g/m2 、破断強度5N/25mm以上の不織布を用いたものは、不織布(A)が、薄手でありながら充分な強度を備えており、一定以上の強度を必要とする各種の用途に用いることができる。
また、本発明の吸水伸縮性シートのなかでも、特に、上記吸水伸縮性シートが、目付30〜500g/m2 、破断強度7N/25mm以上であり、かつ上記吸水伸縮性シートにおけるゼラチン系皮膜の吸水率が30%以上であるものは、シート全体が、比較的薄手でありながら、充分な強度と吸水性能を備えており、一定以上の強度と吸水性を必要とする各種の用途に用いることができる。
さらに、特に、上記吸水伸縮性シートの片面にゼラチン系皮膜が形成され、その反対側の面に、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性を備えた伸縮性フィルムがラミネートされているものは、この伸縮性フィルムによって、シート全体の伸縮性を損なうことなくゼラチン系皮膜付きの不織布(A)を水等から保護することができるため、好適である。
本発明の一実施の形態を示す模式的な部分断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す模式的な部分断面図である。
つぎに、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の吸水伸縮性シートの一実施の形態を示している。この吸水伸縮性シートは、伸縮性を備えた特殊な不織布1と、その片面に形成されたゼラチン系皮膜2とを備えている。
上記不織布1は、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性を備えた、特殊な構成の不織布であり、これを構成する繊維としては、ポリウレタン系弾性繊維、ポリエステル系弾性繊維、ポリエチレン系弾性繊維、ポリプロピレン系弾性繊維、ポリ塩化ビニル系弾性繊維、ポリスチレン系弾性繊維、ポリアミド系弾性繊維等、各種の弾性繊維をあげることができ、これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。また、場合によっては、その一部を、非弾性繊維に置き換えることもできる。ただし、伸縮性、柔軟性の点から、非弾性繊維を用いる場合は、その割合を、繊維全体に対し10重量%以下に設定することが望ましい。
そして、上記不織布1は、特に、ポリウレタン系弾性繊維からなる不織布であることが好ましく、上記ポリウレタン系弾性繊維は、通常、分子量500〜6000の低融点ポリオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシポリカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネート、例えばジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等と、分子量500以下の鎖伸長剤、例えばグリコール、アミノアルコールあるいはトリオールを反応させて得られるポリマーからなる繊維である。
なかでも、特に好適なものは、ポリオールとして、ポリテトラメチレングリコールまたはポリε−カプロラクトン、あるいはポリブチレンアジペートを用いたポリウレタン繊維である。また、用途によって、より親水性を向上させる場合には、ポリオールとしてポリエチレングリコールを用いたものが好適である。
また、上記有機ジイソシアネートとしては、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートが好適であり、上記鎖伸長剤としては、4,4′−ビスヒドロキシエトキシベンゼンおよび1,4−ブタンジオールが好適である。
そして、目的とする伸縮性を得るためには、上記ポリオール成分を、材料組成物全体の65重量%以上含有させることが好適であり、より好ましくは68重量%以上である。すなわち、ポリオール成分の含有量が少なすぎると、得られる不織布の伸度および伸長回復率が低くなるからである。もちろん、これらのポリウレタンには、可塑剤、安定剤等を含有させることができる。
なお、上記ポリマーの重合方法としては、連続溶融重合法、ニーダー法、バットキュア法、ベルト法等の種々の方法があるが、本発明ではいずれの重合方法を使用しても差し支えない。
そして、上記繊維の平均繊維径は、50μm以下でなければならない。すなわち、50μmを超えると、目的とする伸度と柔軟性が得られないからである。
本発明に用いる不織布1の製造方法は、スパンボンド紡糸法、メルトブロー紡糸法等の公知の製造方法があげられ、なかでも、得られる不織布の伸縮性と柔軟性の点から、メルトブロー紡糸法が好ましい。
すなわち、上記不織布1は、原料である上記繊維が、互いに集束されることなく、ランダムに積層した状態で繊維同士の融着によって接合されたものでなければならない。繊維が開繊されずに集束された状態で融着されていると、不織布の均一性が低下し、また柔軟性が著しく損われるからである。このような物性の不織布を得るためには、上記メルトブロー紡糸法が最適である。
上記メルトブロー紡糸法をより詳しく説明すると、例えば特公昭41−7883号公報に記載された紡糸装置を用い、その紡糸口金から、熱可塑性ポリマー原料(例えばポリウレタン弾性ポリマー)を溶融吐出し、そのノズル両側から加速気体流を噴射させてフィラメントを細化させる。そして、細化されたフィラメントを、例えば移動するコンベアネット等の補集装置上で、気体流と分離して積層し、互いの接触点同士で接合しながら冷却固化することにより得る方法である。もちろん、上記補集装置上での積層冷却固化前、もしくは冷却固化後に、ローラー等を用いて加熱加圧もしくは冷却固化後に、ローラー等を用いて加熱加圧して接合させたものであってもよい。このようにして得られる不織布は、弾性繊維の細い連続フィラメントがランダムに積層した構造をしているため、優れた通気性と高い伸縮性、柔軟性を備えている。
このようにして得られる不織布1は、その破断伸度が200%以上の伸縮性を備えていなければならず、好ましくは250%以上、より好ましくは300%以上である。すなわち、破断伸度が低すぎると、貼付して用いたり包装用として用いたりする際に、対象物への追従性に乏しくなるからである。より良好な追従性を得るには、破断伸度を300%以上にすることが好適である。
そして、不織布1の目付は、20〜300g/m2 、より好ましくは50〜100g/m2 に設定することが好適である。すなわち、目付が20g/m2 未満では、不織布の強度が弱くなり、実用上問題となる場合があり、300g/m2 を超えると、不織布の風合いが硬くなってしまい、伸縮性、柔軟性が損なわれるおそれがあるからである。
また、上記不織布1の破断強度は、5N/25mm以上であることが好適である。すなわち、破断強度が低すぎると、加工時や使用時に、不織布1が破れるおそれがあるからである。
さらに、上記不織布1の100%伸長回復率は70%以上でなければならず、好ましくは80%以上である。すなわち、上記100%伸長回復率が高ければ高いほど、伸縮を繰り返してもその動きへの追従性が低下しにくく、好適である。
そして、上記不織布1の通気度(JIS L−1096A法:フラジール法による)は、得られる吸水伸縮性シートの用途に応じて適宜調整されるが、例えば、通気性が要求される用途に用いる場合は、好ましくは10〜500cm3 /cm2 ・sec、より好ましくは30〜300cm3 /cm2 ・secである。一方、傷口を空気中の雑菌から守り湿潤状態を保つ場合のように、通気性をもたせない用途に用いる場合には、上記通気度を、30cm3 /cm2 ・sec未満、特に、10cm3 /cm2 ・sec未満に設定することが好適である。なお、上記通気度が500cm3 /cm2 ・secより大きいと、不織布の柔軟性、回復性が低下するおそれがあり、好ましくない。
そして、上記不織布1の片面に形成されるゼラチン系皮膜2は、上記不織布1の伸縮性に追従して伸縮し、しかも優れた吸水性を備えたものでなければならず、具体的には、ゼラチンとグリセリンを所定の割合で含有するゼラチン組成物を皮膜化したものである。
ここで、ゼラチンとは、動物の皮膚や骨、魚類の鱗に含まれるコラーゲンを酸やアルカリで前処理した後、熱水で加熱抽出することによって得られる繊維状タンパク質である。上記ゼラチンは、加熱すると溶けてゾル化し、冷却するとゲル化して保形性を有する。
上記ゼラチンの原料としては、一般に牛骨、豚皮、魚鱗等があげられ、いずれを用いてもよい。また、製造時の処理方法によって、酸処理タイプとアルカリ処理タイプの2種類に分かれるが、これらについても、どちらの種類を用いても差し支えない。
そして、上記ゼラチンとグリセリンの含有割合(ゼラチン:グリセリン)は、重量比で25:75〜75:25でなければならない。すなわち、上記の範囲よりもゼラチンが少ないと、ゼラチン系皮膜2においてゲル骨格が弱くなり、吸水性能が低下するとともに、べたつき感が生じやすくなる。また、上記の範囲よりもグリセリンが少ないと、ゼラチン系皮膜2の伸縮性が乏しいものとなり、所期の目的を達することができない。
なかでも、ゼラチン:グリセリンを、50:50〜70:30に設定することが、優れた品質の吸水伸縮性シートを得る上で、好適である。
上記ゼラチンとグリセリンを用い、例えばつぎのようにして、ゼラチン系皮膜を形成することができる。すなわち、まず、ゼラチンとグリセリンを、所定割合で含有するゼラチン水溶液を調製する。そして、このゼラチン水溶液を、不織布1の片面に層状に塗布し、乾燥させることにより皮膜化することができる。
上記ゼラチン水溶液の塗布方法としては、例えば、ドクターナイフやエアーナイフ等による流延法、グラビアコート法、ディップコート法があげられる。また、連続塗布を行う場合には、エクストルージョン法やスライドホッパー法等を用いることができる。
なお、上記ゼラチン水溶液には、必要に応じて、安定剤、香料、着色料、pH調整剤、保湿剤、薬剤等の任意成分を配合することができる。
そして、上記ゼラチン水溶液を不織布1の片面に塗布してゼラチン系皮膜2を形成する場合において、上記ゼラチン系皮膜2の不織布1に対する付与量は、得られる吸水伸縮性シートの用途に応じて適宜に設定することができる。なお、その調整は、用いるゼラチン水溶液のゼラチン濃度や塗布条件を調整することによって行う。
このようにして得られたゼラチン系皮膜2付の不織布1は、片面にゼラチン系皮膜2の形成によっても、不織布1の伸度や伸長回復率が低下しておらず、優れた伸縮性、通気性を有している。そして、ゼラチン系皮膜2において優れた吸水性能を発揮するため、全体として、非常に優れた吸水伸縮性シートとなる。
より具体的には、上記吸水伸縮性シート(不織布1+ゼラチン系皮膜2)の目付は、用途に応じて適宜に設定されるが、例えば30〜500g/m2 、より好ましくは50〜300g/m2 に設定することが好適である。すなわち、吸水伸縮性シートの目付が30g/m2 未満では、シートの強度が弱くなるおそれがあり、逆に500g/m2 を超えると、シートとして用いるのに使い勝手が悪くなるおそれがあるからである。ただし、吸水伸縮性シートの用途によっては、上記範囲を外れても差し支えない。
また、上記吸水伸縮性シートの破断伸度や伸長回復率は、ゼラチン系皮膜2によって損なわれることがなく、概ね不織布1のみの場合の値が維持されていることが望ましい。より具体的は、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70以上であることが好適である。
さらに、上記吸水伸縮性シートにおいて、不織布1の片面に形成されたゼラチン系皮膜2の吸水率30%以上という高い吸水率を示すことが望ましい。
また、上記吸水伸縮性シートの破断強度も、不織布1のみの場合の値がほぼ保たれていることが好ましく、特に、7N/25mm以上であることが、シートとしての取り扱い性に優れ、好適である。
上記吸水伸縮性シートの通気度(JIS L−1096法:フラジール法による)は、用途に応じて適宜調整されるが、例えば、通気性が要求される用途に用いる場合は、好ましくは0.01〜2.0cm3 /cm2 ・sec、より好ましくは0.01〜1.0cm3 /cm2 ・secである。なお、上記通気度が2.0cm3 /cm2 ・secより大きいと、保水性が低下するおそれがある。一方、傷口を空気中の雑菌から守り湿潤状態を保つ場合のように、通気性をもたせない用途に用いる場合には、通気性のないフィルムをラミネートすることが必要である。
したがって、この吸水伸縮性シートは、高い吸水伸縮性が要求される医療用シートとして用いることが最適である。すなわち、この吸水伸縮性シートを、医療用シートに適用すると、皮膚が大きく動く場合や、そのサイズが大きい場合等においても、シートが皮膚からずれたり剥がれたりすることがないという利点を有する。また、シートの少なくとも片面に形成されるゼラチン系皮膜は、吸水性能が高く、傷口からの血液や体液をよく吸収するだけでなく、傷口から容易に剥離して、不織布1に追従して均等に伸縮するため、傷口に違和感や痛みが生じることがなく、良好な使用感が維持されるという利点を有する。
また、上記吸水伸縮性シートは、皮膚に貼付する医療用シートとしての用途以外に、医療現場や救急現場で用いられる使用済の容器や汚物を包む包材やトレーシートとして用いることができる。また、病褥用や介護用の衛生シート等としても有用である。
さらに、その特性を生かして、冷凍後解凍した生鮮食品の包装材として使用すれば、解凍時に流出する液汁を吸収して、その品質低下を防止することができ、また食品の見栄えもよくすることができる。あるいは、上記吸水伸縮性シートに水を含ませ、乾燥によって鮮度が失われやすい食品や、釣り用生き餌、切り花や草木の苗等の乾燥防止に用いることができる。
また、その高い吸水性能を利用して、使用時に水や化粧水を含浸させて用いるフェイスマスクに利用することができる。このとき、不織布1やゼラチン系皮膜2に、予め美容成分や保湿成分を含有させておき、使用時に、その成分を徐放させて、皮膚に美容効果や保湿効果を与えることもできる。
さらに、普段は普通の布のように小さく畳んで携帯し、随時、水を含ませて気化熱により冷感効果を与えることができることから、熱射病対策や発熱時の応急手当て等に役立てることができる。
また、通常の紙よりも高い吸水性と徐放性を備えることから、居住空間や工場内、農作物栽培用のハウス内等を一定の湿度に保つための湿度調整シートとして用いることもできる。
なお、上記吸水伸縮性シートにおいて、ゼラチン系皮膜2は、不織布1の両面に形成しても差し支えない。その場合、片面ずつに、前述のような方法でゼラチン水溶液を塗工し、これを乾燥して皮膜化するようにしてもよいが、不織布1をゼラチン水溶液中に浸漬し、不織布1全体にゼラチン水溶液を含浸させた後、これを乾燥することにより、不織布1の両側の面にゼラチン系皮膜2が形成された吸水伸縮性シートを得ることができる。この構成によれば、不織布1がシートの面方向の芯地となって全体の強度を高めるだけでなく、ゼラチン系皮膜2を比較的厚く形成することができるため、高い吸水性能を発揮することができる。
また、上記吸水伸縮性シートは、そのまま用いてもよいし、例えば図2に示すように、ゼラチン系皮膜2を形成した面と反対側の面に、接着剤層3を介して伸縮性フィルム4を取り付けた構造にしてもよい。この構成によれば、上記伸縮性フィルム4によって、吸水伸縮性シートの防水性を高めることができる。5は使用時に剥がす剥離紙である。
上記伸縮性フィルム4としては、吸水伸縮性シートと同様の伸縮性を備えていることが好ましく、その伸縮性は、前記不織布1およびゼラチン系皮膜2への追従性を考慮して、破断伸度が200%以上、より好ましくは250%以上で、その100%伸長回復率が70%以上、より好ましくは80%以上のものが好適に用いられる。そして、その厚みは、好ましくは8〜100μm、より好ましくは8〜25μmである。
上記伸縮性フィルム4の材料としては、例えば、ポリウレタン系弾性フィルム、ポリエステル系弾性フィルム、ポリエチレン系弾性フィルム、ポリ塩化ビニル系弾性フィルム、ポリスチレン系弾性フィルム等、各種の弾性フィルムをあげることができる。なかでも、柔軟性、伸縮性、加工性の上で、ポリウレタン系弾性フィルムが好適である。
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例、比較例における特性値の測定および評価は、下記の方法によるものである。
(1)破断強度・破断伸度
幅25mmの試料をJIS L−1096に準じ、つかみ間隔:20mm、ロードセル:245N(25kgf)、引張速度:200mm/minとして伸長し、破断時の25mm幅当りの強度(最大強度)と伸度(最大伸度)を測定する。
(2)100%伸長回復率
幅25mmの試料に対し、つかみ間隔:100mm、ロードセル:49N(5.0kgf)、引張速度:100mm/minとして、つかみ間隔に対し100%伸長し、直ちに同じ速度で原長まで回復させる。記録した荷重−伸長曲線から残留伸び率D(%)を求め、下記の式(1)により100%伸長回復率を算出する。なお、後記の表1〜5の項目欄においては、この「100%伸長回復率」を「伸長回復率」と略して示している。
Figure 2010284373
(3)通気度
JIS L−1096A法:フラジール法に準じて測定する。
(4)吸水率
事前にゼラチン系皮膜を塗布形成する前の不織布Aの目付(I)を測定し、つぎに、ゼラチン系皮膜を塗布形成した後の吸水伸縮性シートBの目付(H)を測定する。AおよびBの試料を幅25mm、長さ200mmにカットし、JIS 1097に準じて120分間水中に浸漬する。そして、浸漬後の試料を濾紙に挟んでプレスした後の重量を測定し、吸水後のAの目付(I′)と、吸水後のBの目付(H′)を求める。これらの値から、下記の式(2)により吸水率(%)を算出する。
Figure 2010284373
(5)取扱性
専門モニター10名に、実際に手に触れた感触による取扱性(柔軟でありながらしっかりした強度があるか、ゼラチン系皮膜面がべたつかないか、等)を官能評価させる。評価は、非常に良好…◎、良好…○、普通…△、やや劣る…×、劣る…××の5段階評価とし、最も多い人数の評価を、その評価とする。
〔実施例1〜20、比較例1〜6〕
分子量2000のポリブチレンアジペート(PBA)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び1,4−ブタンジオール(BD)を重合比率がPBA/MDI/BD=80/59/17.5で混合し、2軸押出機連続重合装置を用いてワンショット方式で塊状重合することにより、ショアーA硬度が95の熱可塑性ポリウレタンを得た後、温度80℃で24時間真空乾燥した。この熱可塑性ポリウレタンの水分率をカールフィッシャー方法で測定すると50ppmであった。
この熱可塑性ポリウレタンを230℃の押出機で溶融混練し、ギアポンプで計量し、直径0.5mmの孔を2mmピッチで一列に配したメルトブローノズルから吐出させ、ノズルの1ホール当たり0.15g/minの吐出条件でポリマーを押し出し、ノズルの両側から吹き出す加熱エア(238℃、9NL/cm/分)にて細化・固化することによって、平均繊維径が25μmのフィラメントを形成した。
そして、このフィラメントをノズルから20cm離れた位置にある移動コンベアネット上に吹き付けることにより、目付の異なる2種類のポリウレタン弾性繊維からなる不織布1を得た。
一方、ゼラチンとグリセリンとを、所定の割合で水に溶解して、ゼラチン水溶液を調製した。また、場合によっては、グリセリンを用いず、ゼラチンのみのゼラチン水溶液とした。そして、これらのゼラチン水溶液を、スライドホッパーを用いて、上記2種類の不織布1の片面に塗工して乾燥することにより、下記の表1〜表5の特性を備えた吸水伸縮性シートを得た。
なお、上記ゼラチンは、特に表示をしていないものは、牛骨由来の、アルカリ処理抽出によって得られたゼラチンであり、そのゼリー強度は250gである。ただし、下記の表3、表5に記載された「牛骨a」は、ゼリー強度が100gのものである。また「豚皮a」は、豚皮由来の、酸処理抽出によって得られたゼラチンであり、そのゼリー強度が250gのもの、「豚皮b」は、同じくそのゼリー強度が100gのものである。
Figure 2010284373
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これらの結果から、比較例品はいずれも、実用上好ましくない評価を含んでいるのに対し、実施例品はいずれも、各評価項目において良好な結果が得られており、優れた品質の吸水伸縮性シートであることがわかる。
〔実施例21〕
プロピレン・エチレン共重合体とポリプロピレン樹脂とを、重量比率90/10で混合してドライブレンドした。この混合ペレットを220℃の押出機で溶融混練してギアポンプで計量し、直径0.5mmの孔を2mmピッチで一列に配したメルトブローノズルから吐出させ、ノズルの1ホール当たり0.3g/minの吐出条件でポリマーを押し出し、ノズルの両側から吹き出す加熱エア(235℃)にて細化・固化することによって、平均繊維径が22μmのフィラメントを形成した。そして、このフィラメントをノズルから20cm離れた位置にある移動コンベアネット上に吹き付けることにより、目付75g/m2 のポリオレフィン系弾性繊維からなる不織布Pを得た。この不織布Pの物性値は、下記のとおりであった。
〔不織布Pの物性値〕
平均繊維径 22μm
目 付 75g/m2
最大強度:長手方向 830N/25mm
:幅方向 645N/25mm
最大伸度:長手方向 248%
:幅方向 185%
100%伸長回復率
:長手方向 79%
:幅方向 78%
そして、実施例6と同様のゼラチン水溶液を調製し、実施例6における不織布1に変えて、上記不織布Pを用いて、目的とする吸水伸縮性シートを得た。このものも、実施例6品と同様、伸縮性、伸長回復性、通気性、吸水性のいずれについても優れた性能を有していることがわかった。
〔実施例22〕
ゼラチンとして、牛骨由来の、酸処理抽出によって得られたもの(ゼリー強度:250g)を用いた。それ以外は、前記実施例1と同様にして、目的とする吸水伸縮性シートを得た。このものも、実施例1品と同様、伸縮性、伸長回復性、通気性、吸水性のいずれについても優れた性能を有していることがわかった。
〔実施例23〕
ゼラチンとして、魚鱗由来の、酸処理抽出によって得られたもの(ゼリー強度:250g)を用いた。それ以外は、前記実施例1と同様にして、目的とする吸水伸縮性シートを得た。このものも、実施例1品と同様、伸縮性、伸長回復性、通気性、吸水性のいずれについても優れた性能を有していることがわかった。
〔実施例24〕
有機溶剤としてジメチルホルムアミドに溶かしたポリウレタン樹脂(大日精化工業社製)を離型紙上にキャストして乾燥し、厚み20μmのポリウレタンフィルムを得た。このポリウレタンフィルムを、実施例5と同様の不織布1(目付:72.9g/m2 )の片面にウレタン系接着剤を用いて貼り付け、その貼り付け面とは反対の面に、実施例6と同様のゼラチン水溶液を塗布して乾燥することにより、吸水伸縮性シートを得た。この吸水伸縮性シートの物性は下記の通りであった。また、電子顕微鏡でポリウレタンフィルム側を観察したところ、ウイルスが通過できるような空隙は見られず、雑菌を遮断できるものであった。
〔吸水伸縮性シートの物性値〕
目 付 133.8g/m2
厚 み 0.35mm
最大強度:長手方向 23.4N/25mm
:幅方向 20.8N/25mm
最大伸度:長手方向 402%
:幅方向 370%
100%伸長回復率
:長手方向 91.3%
:幅方向 90.6%
通気度 0cm3 /cm2 ・sec
吸水率 102%
〔実施例25〕
有機溶剤と水との混合溶液からなるポリウレタン溶液を作製し、離型紙上にキャストした後、乾燥工程の初期段階で有機溶剤を選択的に蒸発させ、ポリウレタン溶液中の水の割合を増加させることにより、ポリウレタン溶液の表面張力を上げて剥離紙上のポリウレタン溶液をはじかせるとともに、剥離紙上で層分離を起こし、微多孔質を形成させた。そして、さらなる乾燥により残りの水を蒸発させて、厚み10μmの微多孔質ポリウレタンフィルムを得た。このようにして得られた微多孔質ポリウレタンフィルムを、実施例5と同様の不織布1(目付:72.9g/m2 )の片面にウレタン系接着剤を用いて貼り付け、その貼り付け面とは反対の面に、実施例6と同様のゼラチン水溶液を塗布して乾燥することにより、吸水伸縮性シートを得た。この吸水伸縮性シートの物性は下記の通りであり、通気性を備えたものであった。
〔吸水伸縮性シートの物性値〕
目 付 132.0g/m2
厚 み 0.30mm
最大強度:長手方向 23.0N/25mm
:幅方向 20.3N/25mm
最大伸度:長手方向 398%
:幅方向 362%
100%伸長回復率
:長手方向 91.5%
:幅方向 90.0%
通気度 0.012cm3 /cm2 ・sec
吸水率 98%
本発明は、サージカルドレッシング等、吸水性、伸縮性を同時に必要とする用途に広く利用することができる。
1 不織布
2 ゼラチン系皮膜

Claims (4)

  1. 下記の不織布(A)の少なくとも片面に、ゼラチンとグリセリンを重量比で25:75〜75:25の割合で含有するゼラチン組成物を皮膜化してなるゼラチン系皮膜が形成されていることを特徴とする吸水伸縮性シート。
    (A)平均繊維径50μm以下の繊維が、互いに集束されることなくランダムに積層した状態で繊維同士の融着によって接合されており、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性を備えた不織布。
  2. 上記不織布(A)として、目付20〜300g/m2 、破断強度5N/25mm以上の不織布が用いられている請求項1記載の吸水伸縮性シート。
  3. 上記吸水伸縮性シートが、目付30〜500g/m2 、破断強度7N/25mm以上であり、かつ上記吸水伸縮性シートにおけるゼラチン系皮膜の吸水率が30%以上である請求項1または2記載の吸水伸縮性シート。
  4. 上記不織布(A)の片面にゼラチン系皮膜が形成され、その反対側の面に、破断伸度が200%以上、100%伸長回復率が70%以上の伸縮性フィルムがラミネートされている請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸水伸縮性シート。
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