JP2010284364A - 縫製装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】縫製装置の操作部材について報知する。
【解決手段】使用者が無負荷のペダル20〜24のいずれかを半踏みすると、そのペダル20〜24のいずれかに対応したスイッチsw1がオンでsw2がオフとなり(S12:YES、S13:NO)、いずれかの発光部材52〜56が点灯から遅い点滅となる(S15)。使用者が更に半踏み状態となっているペダル20〜24のいずれかを踏み込むと(S10:NO、S11:YES、S12:YES、S13:YES)、ペダル20〜24に対応する発光部材52〜56のいずれかが遅い点滅から早い点滅となるように、CPU35が発光部材52〜56のいずれかに対して表示状態の切り替え制御をする(S14)。
【選択図】図8

Description

本発明は、縫製装置及びプログラムに関し、縫製装置の操作部材についての報知を行う構成に関するものである。
縫製に際して、縫製装置の使用者がその手を被縫製物となる加工布に添えることや、その他の操作をする必要がある。そのため、縫製装置の操作部材を必要に応じた位置に設ける。例えば、足で操作できるように、縫製装置本体とは別に、縫製装置を始動するためのフットコントローラを設ける。
しかし、使用者が不用意に操作部材を操作してしまうという欠点があった。
特開2006−34674号公報
解決しようとする問題点は、操作部材について報知する縫製装置及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の縫製装置では、被縫製物に縫製を行う縫製手段と、前記縫製手段の動作をするための操作手段と、少なくとも2つの状態を呈する報知手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段の動作を実行するための実行操作を検出する第一の検出手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段に対する実行指令に至る前の準備操作を検出する第二の検出手段と、前記第二の検出手段によって準備操作が検出された場合、前記報知手段を第一の状態から別の第二の状態に切り替え、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、当該実行操作に基づき前記縫製手段の動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段が、前記縫製手段とは別の筐体に設けられ、前記報知手段が、前記縫製手段の筐体に設けられ、前記制御手段が、前記縫製手段とは別の筐体に設けられた前記操作手段の操作により、前記縫製手段の筐体に設けられた前記報知手段を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも下方に設けられ、前記報知手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも上方に設けられ、前記制御手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも下方に設けられた前記操作手段の操作により、前記縫製手段による縫製位置よりも上方に設けられた前記報知手段を制御することを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段は前記準備操作と前記実行操作が行われない休止状態が可能な構成であって、前記操作手段が休止状態である場合、前記制御手段が、前記報知手段を第一の状態から別の第三の状態に切り替えることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段が複数あり、所定の配列で設けられ、前記報知手段が複数あり、前記操作手段とは異なる配列で設けられ、前記制御手段が、前記操作手段の操作により、当該操作手段とは配置の異なる前記報知手段を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段が、縫い針の上下位置切り替え、返し縫い、糸切りのための少なくとも1つに用いられる操作部材であり、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、該実行操作に基づき、縫い針の上下位置切り替え、返し縫い、糸切りのための少なくとも1つのために、前記制御手段が前記縫製手段を制御することを特徴とする。
請求項7に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記操作手段が、少なくとも、縫い針の上下位置切り替えのための針位置操作部材、返し縫いのための返し縫い操作部材、糸切りのための糸切操作部材を有し、返し縫い操作部材が針位置操作部材と糸切操作部材との間に配置され、前記報知手段が、針位置操作部材、返し縫い操作部材、糸切操作部材に関して、それぞれ対応する報知部材を有し、前記第二の検出手段によって、針位置操作部材、返し縫い操作部材、糸切操作部材の少なくとも1つに関して、準備操作が検出された場合、前記報知手段のうち、対応する報知部材を第一の状態から別の第二の状態に切り替えることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記報知手段が、前記操作部材よりも、前記縫製手段による縫製位置に近い位置に設けられた第二操作部材に対応して設けられた報知部材を有し、前記第二の検出手段によって前記操作部材に関して準備操作が検出された場合、前記第二操作部材に対応する報知部材を第一の状態から別の第二の状態に切り替えることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明の縫製装置では、請求項8に記載の発明の構成に加えて、前記報知手段が、光を透過する操作部を有する前記第二操作部材、前記第二返し縫い操作部材の当該操作部の内側に設けられた発光部材を有し、前記第二の検出手段によって前記操作部材に関して準備操作が検出された場合、前記第二操作部材の内側の発光部材を第一の状態から別の第二の状態に切り替えることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明のプログラムは、被縫製物に縫製を行う縫製手段と、前記縫製手段の動作をするための操作手段と、少なくとも2つの状態を呈する報知手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段の動作を実行するための実行操作を検出する第一の検出手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段に対する実行指令に至る前の準備操作を検出する第二の検出手段とを備えた縫製装置の制御装置のコンピュータを、前記第二の検出手段によって準備操作が検出された場合、前記報知手段を第一の状態から別の第二の状態に切り替え、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、当該実行操作に基づき前記縫製手段の動作を制御する制御手段として機能させる。
請求項1に記載の発明の縫製装置では、操作手段に関する準備操作について報知がなされるので、縫製装置の使用者が不用意に操作手段の実行操作をしてしまうことが防止できる。
請求項2に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、縫製装置とは別の筐体に関する準備操作について報知がなされるので、縫製装置の使用者が不用意に操作手段の実行操作をしてしまうことが防止できる。
請求項3に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、縫製装置による縫製位置よりも下方における準備操作について報知がなされるので、縫製装置の使用者が不用意に操作手段の実行操作をしてしまうことが防止できる。
請求項4に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、準備操作の検出に起因する報知だけではなく、操作手段の休止状態に起因する報知も、同じ報知手段により行われるので、準備操作の報知とは別に、操作手段の休止状態の報知を行う報知手段を設ける構成に比べて、縫製装置を簡素化できる。
請求項5に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、複数の報知手段が複数の操作手段の配置に制約されずに配置され、操作手段とまったく同じ配置にしなくても済み、報知手段に適した配置をすることができる。
請求項6に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、糸を切ったり、針を移動させたり、縫い目を形成するという、被縫製物や糸に対して物理的な変化をもたらす動作につながる操作部材に関して、報知がなされるので、不用意な物理的な変化を防止することができる。
請求項7に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、返し縫い操作部材が針位置操作部材と糸切操作部材との間に配置されているがために、被縫製物や糸に対して物理的な変化をもたらす動作につながる返し縫い操作部材が、その他の糸を切ったり、針を移動させたるという縫製物や糸に対して物理的な変化をもたらす動作につながる操作に際して、不用意な物理的な変化を防止することができる。
請求項8に記載の本発明の縫製装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、準備操作の検出に起因する報知だけではなく、第二操作手段による縫製動作に関する報知も、同じ報知手段により行われるので、準備操作の報知とは別に、第二操作手段による縫製動作に関する報知を行う報知手段を設ける構成に比べて、縫製装置を簡素化できる。
請求項9に記載の本発明の縫製装置では、請求項8に記載の発明の効果に加えて、報知手段が第二操作手段の内部に設けられ、第二操作手段の操作部とは別に報知手段が並列に設けられた構成にくらべて少ない領域で配置できるか、もしくは、第二操作手段の操作部の大きさが第二操作手段と並列に設けられた報知手段によって制約されることがない。
請求項10に記載の本発明のプログラムでは、操作手段に関する準備操作について報知がなされるので、縫製装置の使用者が不用意に操作手段の実行操作をしてしまうことが防止できる。
図1は家庭用ミシン、フットコントローラ、テーブルの配置を示す説明図である。 図2はフットコントローラの上面図である。 図3は電気的構成を示すブロック図である。 図4はフットコントローラの操作検出を説明する説明図(無負荷状態)である。 図5はフットコントローラの操作検出を説明する説明図(半踏み状態)である。 図6はフットコントローラの操作検出を説明する説明図(全踏み状態)である。 図7は家庭用ミシンにおけるメインルーチンのフローチャートである。 図8は家庭用ミシンのLEDの切り替え処理に関するフローチャートである。 図9は報知と操作との対応を示した説明図である。 図10は変形例に関する報知と操作との対応を示した説明図である。 図11は本件発明を工業ミシンにおいて適応した例を示した説明図である。 図12はフットコントローラの筐体や操作部を分けた例を示した説明図である。
縫製装置Mは、家庭用ミシン1と、それにケーブル2を介して着脱自在に装着されるフットコントローラ3から構成されている。
その家庭用ミシン1は、必要に応じてテーブル4に置かれ、テーブル4の下方に、フットコントローラ3が置かれる。即ち、家庭用ミシン1は、フットコントローラ3よりも上方に位置する。使用者は、テーブル4の上方において手を用いて縫製対象である加工布Wを押さえたり、添えたり、移動させたり、家庭用ミシン1を操作したりする。テーブル4の下方において、使用者は、手を使わずとも、足(図2において破線で示す)でフットコントローラ3を操作することにより、家庭用ミシン1を操作する。その他、使用者が手を使わずに膝で家庭用ミシン1を操作するために、テーブル4の天板よりも下方側に延びるニーリフタレバー5が家庭用ミシン1の前面には設けられている。
家庭用ミシン1は、ベッド部6と、ベッド部6の右端部分にベッド部6から垂直方向に立設された脚柱部7と、脚柱部7の上端部から左方向へベッド部6に対向して延びるアーム部8と、アーム部8の先端部である頭部9とを構成の主体とする。これらベッド部6、脚柱部7、アーム部8、頭部9は、内部機構を覆うプラスチックの外観カバーから形成された筐体の一部分である。なお、家庭用ミシン1を操作する使用者が位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。また、脚柱部7が位置する側を右方とし、その反対側を左方とする。
ベッド部6の上面には、加工布Wが縫製時に配置される。その加工布Wの下方に位置するように、ベッド部6の上面には、針板11が配置されている。その針板11には、針12が上下方向に通過する貫通部(図示外)などが形成されている。その針板11の下方には、上下動される針12と協働して縫い目を形成する釜機構13が設けられている。釜機構13の上方に位置する頭部9には、針12が着脱自在に装着される針棒15、針板11の上面に加工布Wを押さえるための押さえ足16を着脱自在に装着した押さえ棒17が備えられている。即ち、針12が上下動する周囲(頭部9の下方)が、家庭用ミシン1の使用者によって縫製時に縫製位置として注目される部分である。
上記の構成の他に、縫製に必要な一般的な機構として、図示しないが、ベッド部6には、加工布Wを針12や釜機構13に対して相対移動する送り機構、針12の糸を切断する糸切機構、頭部9には、針棒15を上下動する針棒上下機構、針棒15を左右方向に揺動する針棒揺動機構、針12の糸を引き上げる天秤機構、押さえ棒17を上下に移動させる押さえ上下機構などが備えられている。以上のように、フットコントローラ3の上方に位置する家庭用ミシン1の筐体の内部には、縫製に必要な様々な機構が収納され、使用者の手以外の足で操作できるフットコントローラ3やニーリフタレバー5とは離れた位置で縫製動作が行われる。
フットコントローラ3は、家庭用ミシン1とは別の筐体であり、家庭用ミシン1に設けられたジャック18にケーブル2を介して電気的に接続される。図2に示すように、フットコントローラ3には、5つの回動可能なペダル20〜24が配置され。ペダル20〜24の各々は、個々に異なった縫製動作を実行させるための指令を、家庭用ミシン1に入力するために操作される。
最も左のペダル20は、縫製開始や停止、縫製速度の増減の指令を入力するために操作されるものである。左から2番目のペダル21は、針12の上下位置を切り替える指令を入力するために操作されるものである。左から3番目のペダル22は、縫製方向を反転して、返し縫いを行うための指令を入力するために操作されるものである。左から4番目のペダル23は、針12の糸を切断する指令を入力するために操作されるものである。左から5番目のペダル24は、押さえ棒17の上下位置を切り替える指令を入力するためのものである。即ち、返し縫いのためのペダル22が、針12の上下位置を切り替えるためのペダル21と、糸切りのためのペダル23との左右方向における中間に配置されている。それら3つのペダル21〜23の配置により、中央に位置するペダル22において、使用者は自らの足を縫製作業中待機させ、必要に応じてそこから足を移動させて、ペダル21を十分に踏んで(全踏み)、針12の上下位置を切り替えたり、ペダル23を踏み込んで、針12の糸を切断する操作をする。即ち、5つのペダル20〜24は、使用者の足による作業性が良いように、本件発明の操作手段には、これら5つのペダル20〜24が相当し、所定の順番に配置されている。返し縫い操作部材としてのペダル22が、針位置操作部材としてペダル21と糸切操作部材としてのペダル23との間に配置されている。
図3に示すように、フットコントローラ3の内部には、上記5つの各ペダル20〜24の状態を電気的に検出するため、8個のスイッチ25〜32が配置され、それらスイッチ25〜32の検出結果は、ケーブル2を介して家庭用ミシン1に電気的に伝達され、入力インターフェイス34を介して制御装置であるCPU35に入力される。フットコントローラ3(ペダル20〜24)は、ケーブル2をジャック18から抜くことにより、準備操作としての半踏みと実行操作としての全踏みが行われない休止状態(請求項4に関わる休止状態)とすることができる構成となっており、フットコントローラ3が休止状態であるか否かを、CPU35が検出可能にするプログラムがROM36に記憶されている。
ペダル20〜24の状況をスイッチ25〜32によって検出する概略を説明する。図4のように、1つのペダルpに付き、そのペダルpの回動範囲の近傍には2つのスイッチsw1及びsw2が配置されている。使用者がペダルpを足で踏んでいない無負荷状態では、スイッチsw1及びsw2は、ペダルpの下方の扇形状部分p1に阻まれてオフである。使用者がペダルpを足で踏むと、そのペダルpに図4における反時計回り方向の負荷がかかり、そのペダルpが反時計回り方向に回動する。そのペダルpが無負荷の状態から図5に示す所定の回動角度まで回動すると、扇形状部分p1がスイッチsw2から離間して、その一方のスイッチsw2がオフからオンとなるが、他方のスイッチsw1はオフのままである。使用者が足で更にペダルpを踏み込むと、ペダルpが図5の状態から更に反時計回り方向に回動し、図6に示す回動角度まで回動すると、扇形状部分p1がスイッチsw1からも離間して、一方のスイッチsw2がオンのままで、他方のスイッチsw1がオフからオンとなる。
このように、一方のスイッチsw2は、ペダルpが図4に示す無負荷状態から反時計回りに所定角度回動して、図5に示すように、ペダルpが反時計回りの回動過程の前半部分にあること(半踏み状態)を電気的に検出するためのものである。即ち、このスイッチsw2は、反時計回り方向の回動過程の後半部分に至る前のペダルpの状態を検出して、CPU35にそのペダルpの状態を把握させる。他方のスイッチsw1は、ペダルpが半踏み状態から更に反時計回り方向に所定角度以上回動して、図6に示すように、ペダルpが反時計回り方向の回動過程の後半部分にあること(全踏み)を電気的に検出して、CPU35にペダルpの状態を把握させる。本件発明の第一の検出手段にスイッチsw1が相当し、本件発明の第二の検出手段にスイッチsw2が相当する。本発明の実行操作にペダルpの全踏みが相当し、準備操作に半踏みが相当する。
図4〜図6に示す他方のスイッチsw1と同様に「全踏み」を検出するため、左から2番目のペダル21に対して第一針上下スイッチ25、左から3番目のペダル22に対して第一返し縫いスイッチ26、左から4番目のペダル23に対して第一糸切スイッチ27、左から5番目のペダル24に対して第一押さえ上下スイッチ28がフットコントローラ3の内部に設けられている。一方のスイッチsw2と同様に「半踏み」を検出するため、左から2番目のペダル21に対して第二針上下スイッチ29、左から3番目のペダル22に対して第二返し縫いスイッチ30、左から4番目のペダル23に対して第二糸切スイッチ31、左から5番目のペダル25に対して第二押さえ上下スイッチ32がフットコントローラ3の内部に設けられている。これらスイッチ29〜32によって、図5に示すように、そのペダル21〜24が反時計回り方向の回動過程の前半部分にあること(半踏み状態)を検出して、CPU35にペダル21〜24の状態を把握させる。一方、それらスイッチ25〜28によって、図6に示すように、そのペダル21〜24が反時計回り方向の回動過程の後半部分にあること(全踏み状態)を検出して、CPU35にペダル21〜24の状態を把握させる。
最も左のペダル20に対しては、一方のスイッチsw2と同様に「半踏み」を検出するための専用のスイッチは設けられていない。一方のスイッチsw2及び他方のスイッチsw1を兼ねた部材として、最も左のペダル20の無負荷状態からの回動角度を検出するポテンショメータ37がフットコントローラ3の内部に設けられている。そのポテンショメータ37による検出結果も、ケーブル2を介して家庭用ミシン1に電気的に伝達され、入力インターフェイス34を介してCPU35に入力される。このように、そのポテンショメータ37は、最も左のペダル20が図4に示す無負荷状態から反時計回り方向に所定角度回動して、図5に示すように、そのペダル20が反時計回り方向の回動過程の前半部分にあること(半踏み状態)を検出して、CPU35にペダル20の状態を把握させる。また、ペダル20が所定以上、反時計回り方向に回動した場合には、CPU35は、無負荷状態からの回動角度に比例した速度制御を行う。
家庭用ミシン1においても、フットコントローラ3よりも縫製位置に近い頭部9の前面に操作のための各種操作として5つのボタン41〜45が設けられ、頭部9よりも縫製位置から離れたベッド部6の前面には、ニーリフタレバー5が設けられている。頭部9の5つのボタン41〜45の後方やニーリフタレバー5の近傍には、ボタン41〜45のそれぞれの押圧を検出するためのスイッチ46〜50が設けられ、ニーリフタレバー5の回動を検出するスイッチ51も設けられている。それらボタン41〜45やニーリフタレバー5の操作によってスイッチ46〜51が動作して生じた信号も、入力インターフェイス34を介してCPU35に入力される。
頭部9の5つのボタン41〜45のうち、最も左のボタン41は、縫製開始や停止の指令を入力するために操作されるものである。左から2番目のボタン42は、縫製方向を反転して、返し縫を行うための指令を入力するために操作されるものである。左から3番目のボタン43は、針12の上下位置を切替える指令を入力するために操作されるものである。左から4番目のボタン44は、針12の糸を切断する指令を入力するために操作されるものである。左から5番目のボタン45は、押さえ棒17の上下位置を切替える指令を入力するためのものである。それらの5つのボタン41〜45の更に左側には、縫製速度を増減するための指令を入力するためのスライドボリュームSが設けられている。このように、5つのボタン41〜45の配置は、頭部9付近における使用者の作業性が良いように、フットコントローラ3の配置とは左からの順番が異なる順番とされている。そのフットコントローラ3のペダル20〜24やニーリフタレバー5より上方で、且つ、フットコントローラ3のペダル20〜24やニーリフタレバー5よりも縫製位置に近くに、各種のボタン41〜45やスライドボリュームSが配置されている。
それらボタン41〜45は、光を透過するプラスチック製の部材であって、前後方向に移動可能に配置されている。それらボタン41〜45の内側には、発光部材(LED)52〜56がそれぞれ配置されている。ボタン41〜45が押されると、押されたボタンの後方側に配置されたスイッチ46〜50がオンとなり、押されたボタンの後方に配置された発光部材(LED)52〜56が発光するように、CPU35のプログラムは構成されている。発光部材52〜56が発光した場合、使用者がボタン41〜45を通過した光を縫製位置の近傍にて確認できるように構成されている。本件発明の報知手段として発光部材が相当し、操作手段に相当するペダル20〜24とは異なる順番で配置されている。上記ボタン43、42、44が本件発明の縫製手段による縫製位置に近くに設けられた第二操作部材に相当する。ボタン41〜45のいずれかが押されると、その押されたボタン41〜45の内側の発光部材52〜56が発光(フットコントローラ3の装着時には点灯から一時的に早い点滅に切り替り再び点灯、または、フットコントローラ3の取り外し時には消灯から一時的に早い点滅に切り替わり再び消灯)するように、CPU35のプログラムは構成されている。即ち、ボタン41〜45に対応して報知部材となる発光部材52〜56が設けられている。
電源スイッチ69は、家庭用ミシン1に電源を入れるためのものである。縫製模様を選択するためのタッチパネル70や液晶ディスプレイ72が設けられている。また、各種モータ80〜84、発光部材52〜5、液晶ディスプレイ72のための駆動回路も設けられ、出力インターフェイス86を介してCPU35によってROM36に記憶されたプログラムに従って制御されている。その他、制御処理に用いるRAM90がCPU35には接続されている。針12の上下位置を検出するための主軸角度センサ92が入力インターフェイス34を介してCPU35に接続されている。なお、本件発明の縫製手段として、針12、押さえ足16、針棒上下機構、釜機構13、送り機構、糸切り機構、針揺動機構、押さえ上下機構、並びに、それらの動力源のモータが相当する。
図7に示す制御の概略について説明する。電源スイッチ69が入れられ、ペダル20〜24もしくはボタン41〜45の操作によって縫製動作の開始が使用者によって入力されたら(S1:YES)、縫製動作の処理がCPU35によって実行され(S2)、電源スイッチ69が切られると(S3:YES)、電源オフ処理がCPU35によって実行される(S4)。
縫製動作の処理(S2)では、次のような制御がCPU35によって行われる。
縫製開始に際し、ペダル20を実行操作としての所定以上の踏み込むか、或いは、ボタン41を押すかといういずれかの操作が使用者によって行われると、ポテンショメータ37か縫製開始・停止スイッチ46かのいずれかより所定の信号が発生し、CPU35がその信号を検出して、選択されている縫い目模様に関し、ROM36に記憶されたプログラムに従い駆動回路を介して、釜機構13、送り機構、天秤機構などを駆動するようにミシンモータ80を、送り機構を駆動するように送り量調節モータ81を、針棒揺動機構を駆動するように針振り用モータ82を制御する。
縫製動作としての針12の上下位置の切り替えに際し、ペダル21(全踏み)かボタン43(押圧)のいずれかが使用者によって操作され、第一針上下スイッチ25か第三針上下スイッチ48かのいずれかより所定の信号が発生し、CPU35がその信号を検出して、ROM36に記憶されたプログラムに従い駆動回路を介して、主軸角度センサ92の検出結果を参照しつつ、針棒上下動機構を駆動及び停止するようにミシンモータ80を制御する。
縫製動作としての返し縫に際し、ペダル22(全踏み)かボタン42(押圧)のいずれが使用者によって操作され、第一返し縫いスイッチ26か第三返し縫いスイッチ47かのいずれかより所定の信号が発生し、CPU35がその信号を検出して、ROM36に記憶されたプログラムに従い駆動回路を介して、釜機構13、送り機構、天秤機構、針棒揺動機構を駆動するようにミシンモータ80を、送り機構を駆動するように送り量調節モータ81を、針棒揺動機構を駆動するように針振り用モータ82を制御する。
縫製動作としての糸切りに際し、ペダル23(全踏み)かボタン44(押圧)のいずれかが使用者によって操作され、第一糸切スイッチ26か第三糸切スイッチ49かのいずれかより所定の信号が発生し、CPU35がその信号を検出して、ROM36に記憶されたプログラムに従い駆動回路を介して、糸切機構を駆動するように糸切り用モータ83を制御する。
縫製動作としての押さえ足16の上下切り替えに際し、ペダル24(全踏み)かボタン45(押圧、若しくは、ニーリフタレバー5の回動)のいずれかが使用者によって操作され、第一押さえ上下スイッチ28か第三押さえ上下スイッチ50(若しくは、ニーリフタスイッチ51)かのいずれかより所定の信号OLE_LINK1が発生し、CPU35がその信号を検出して、OLE_LINK1ROM36に記憶されたプログラムに従い駆動回路を介して、押さえ上下機構を駆動するように押さえ上下モータ84を制御する。なお、ニーリフタスイッチ51は、第三押さえ上下スイッチ50と同様に、使用者の指示をCPU35に伝達し、押さえ上下モータ84によって押さえ上下機構が駆動されることによって、押さえ足16が上下動する。
上述した縫製動作に関連して、発光部材52〜56を制御するため、図8に示される割り込み処理が、ROM36に記憶されたプログラムに従い、CPU35によって所定の非常に短い間隔で実行される(報知パターンは図9参照)。
家庭用ミシン1の縫製動作を実行するボタン41〜45などが押されずに(S10:NO)、フットコントローラ3が家庭用ミシン1に装着されており(S11:YES)、使用者が無負荷のペダル21〜24のいずれかを半踏みすると、そのペダル21〜24のいずれかに対応したスイッチsw1がオンでsw2がオフとなり(S12:YES、S13:NO)、半踏みされたペダル21〜24に対応する発光部材53〜56が点灯から遅い点滅となるように、CPU35が対応する発光部材53〜56のいずれかに対して表示状態の切り替え制御をする(S15)。使用者が更に半踏み状態となっているペダル21〜24を踏み込む(全踏みする)と、そのペダル21〜24のいずれかに対応したスイッチsw1及びsw2がオンとなり(S10:NO、S11:YES、S12:YES、S13:YES)、全踏みされたペダル21〜24に対応する発光部材53〜56が遅い点滅から早い点滅となるように、CPU35が対応する発光部材53〜56に対して表示状態の切り替え制御をする(S14)。
なお、ペダル20については、ポテンショメータ37がペダル20の無負荷状態からの回動角度に対応した信号を生じ、CPU35はその信号に基づき他のペダル21〜24と同様に、ペダル20の半踏みを把握し、発光部材53〜56と同様の制御を発光部材52に対して行う。
一方、どのペダル20〜24やボタン41〜45も全く操作されていない状況において、使用者が家庭用ミシン1のボタン41〜45のいずれかを押すと(S10:YES)、そのボタン41〜45に対応する発光部材52〜56が点灯状態から早い点滅となるように、CPU35が対応する発光部材52〜56に対して表示状態の切り替え制御をする(S14)。使用者がどのボタン41〜45も押さず、フットコントローラ3が家庭用ミシン1に装着されていても、どのペダル20〜24も踏まなければ(S10:NO,S11:YES,S12:NO)、発光部材52〜56が点灯状態となるように、CPU35がROM36のプログラムに従って制御する(S16)。使用者が家庭用ミシン1のボタン41〜45を押しておらず(S10:NO)、フットコントローラ3が家庭用ミシン1に装着されていない場合(S11:NO)、ボタン41〜45のいずれかが押されるまで(S10:YES)、どの発光部材52〜56も消灯状態となるように、CPU35が発光部材52〜56に対して表示状態の切り替え制御をする(S17)。
上述した構成によれば、使用者がペダル20〜24を半踏みすることに起因して、発光部材52〜56の状態がCPU35によって切り替えられ、使用者に光学的な警告として発せられ、不用意なペダル20〜24の操作が防止される。フットコントローラ3は縫製位置から離れたテーブル4の下方に配置されているので、縫製装置Mの使用者は縫製動作(例えば、針12の上下動)に注目していれば、フットコントローラ3は使用者の視界に入りづらい。しかし、本実施形態では、使用者の視界に入りづらいフットコントローラ3のペダル20〜24の状況(反踏み、全踏み、フットコントローラ3の有無)を、使用者が発光部材52〜56の状態点灯、早い点滅、遅い点滅、消灯によって確認できるので、不用意なペダル20〜24の操作を防止することができる。
上述した構成に対する報知変形例として、準備操作に相当するペダル20〜24が半踏みされていることが報知されるのであれば良く、実行操作に相当するペダル20〜24が全部踏みされている状態においては、ペダル20〜24に対する無負荷状態における報知の状態と同じであっても良い(図10の報知変形例1参照)。
上述した構成に対する報知変形例として、準備操作に相当するペダル20〜24が半踏みされていることが報知されるのであれば良く、いわゆる白色の光を発する白色LEDではなく、有彩の光を発するLEDを光源として報知手段に用いて色彩を利用して報知しても良い(図10の報知変形例2参照)
上述した構成によれば、意図しない物体があるために操作部材としてのペダル20〜24に接触や接近するなどして、それが準備操作として検出された場合には、異物の存在が報知されることになる。その場合には、使用者はその異物の存在を知ることができる。
ミシンの頭部9(とりわけ、頭部9の下方の顎部)やアーム部8という縫製位置の近傍は、縫製作業時に被縫製物を使用者の手で移動させたり、押さえたりする空間を確保する都合上、大きさが限られている。その一方、それら頭部9やアーム部8は、使用者が注視する縫製位置の近傍にあり、操作や報知には適している。そのため、頭部9やアーム部8には、スタート/ストップボタンや報知するための機構など数多くの部材が設けられている。上述した構成においては、準備操作及び操作手段の休止状態(フットコントローラ3の非接続)の両方の報知を行う報知手段を設けているので、限られた大きさしかない頭部9やアーム部8において、使用者にとって見やすい位置で両方の報知を視覚的に行うことができる。
本件操作手段の返し縫い操作部材が針位置操作部材と糸切操作部材との間に配置されており、使用者の足を、それら操作部の中央に縫製中は待機させておくことが、縫製作業上好ましい。一方、頭部9やアーム部8には、使用者の手の操作による操作性を考慮して、操作ボタンが左から、返し縫いボタン42、針位置操作ボタン43、糸切りボタン44、押さえ足上下ボタン45との順番で配置されている。これらのボタン42〜45の内側には、報知手段としてLEDがそれぞれ設けられている。本件の操作手段の操作部は、左右方向に一直線に並ぶように想定されている。本件報知手段としての報知部は、頭部9やアーム部8においては、右上がりに並んで配置されている。即ち、報知手段と操作手段の配置が異なっている。頭部9やアーム部8という、使用者が注視する縫製位置の近傍におけるミシン筐体沿って、報知手段が配置されている。これは、操作部材の配置や操作位置に制約されずに、複数の報知手段を報知に適した配置をしたためである。上述した構成では、ボタン41〜45及び発光部材52〜56の配列と、ペダル20〜24の配列とは異なっているが、同じ配列としても良い。
上述した構成にその他の報知変形例としては、準備操作に相当するペダル20〜24が半踏みされていることが報知されるのであれば良く、縫い模様の選択や縫製の説明に用いる液晶ディスプレイ72を用いて文字やマークを表示して報知しても良い。報知は視覚的に限らず、スピーカーによる音声(リズム、波長、音程、発生時間の長さなどの変化も含む)、風圧、風の強さ、臭いなどその他の五感に対する要因を変化させて報知しても良い。上述した例においては、ペダル20〜24の半踏みを検出しても縫製動作を継続させたが、縫製動作の中止を伴って、報知をするように構成しても良い。光源としては、LEDを用いたが、フィラメントのランプや有機ELランプなどその他の光源であっても良い。光源としてのLEDを、の操作ボタンの内側に配置させたが、それらボタンの横にLEDを並列して配置させても良い。ペダル20〜24の数と、報知手段としてのLEDを同数としたが、複数のペダル20〜24に対して共通のLEDやLCDを用いて報知しても良い。即ち、操作部材の数に対して、報知部材の数を少なくして、構成を簡素化しても良い。なお、半踏みや全踏みに関する報知を、使用者の設定によって、必要に応じて行わないにプログラムを構成しても良い。
図11に示すように、準備操作を報知する操作部材93は頭部95に限らず、アーム部96に設けても良い。図11に示すように、準備操作を報知する操作部材94はミシン筐体に対して取り付けられたミシン筐体とは別の部材(操作部材よりは縫製位置に近い部材)として設けても良い。報知部材の設置位置は、頭部95やアーム部96に限られない。図11に示すように、上述した構成では、縫製機構を備える家庭用ミシン1に準備操作を報知する報知手段を設けたが、操作手段を直視する場合よりも使用者がその報知手段の報知を確認し易いのであれば、ミシン筐体自身やそれに付属して配置する必要はない。例えば、使用者の視界に入るテーブル98上に準備操作を報知する報知手段97を配置しても良い。その他、報知部材の設置位置は、ミシン狂態の脚柱部やベッド部に相当する部分でも良い。
上述したような縫製機構を備える家庭用ミシン1と操作手段を備えるフットコントローラ3との相対位置を変更できる構成に限らず、図11に示すように、縫製機構を備えた工業用ミシン100と操作手段を備えたフットコントローラ300とがともにテーブル98に固定され、それらの相対位置を固定した構成に、本件発明を適用しても良い。即ち、本件発明は、縫製位置の下方にフットコントローラ300の位置が固定されている構成の装置に適用しても良い。
上述した構成に対して検出に関する変形例としては、フットコントローラ3を同一の筐体に、足で操作する操作部としてペダル20〜24を共に設けるのではなく、操作する部材を2つ以上の別々の筐体から構成されるフットコントローラ310、320に分けて設けても良い(図12参照)。
上述した構成に対して検出に関する他の変形例としては、フットコントローラ3において、ペダル20の踏み込み角度を検出するポテンショメータ37を設けて、ペダル20の踏み込み角度に応じて縫製速度を制御し、その検出された角度に基づき半踏みか全踏みかを識別できるように構成しているが、他のペダル21〜24と同様に、ポテンショメータ37に加えてペダル20の半踏みを検出するためのスイッチを設けても良い。
フットコントローラ3においては、ペダル20の踏み込み角度を検出するポテンショメータ37を設けて、ペダル20の踏み込み角度に応じて、半踏みか全踏みかを識別するように構成しているが、他のペダル21〜24と同様に、ペダル20の半踏み検出のためのスイッチと、ペダル20の全踏み検出のためのスイッチ(OFFからONになると縫製開始とし、ONからOFFで縫製停止)とを2種類のスイッチを設けても良い。使用者がペダル21〜24の機能を適宜変更できるように構成しても良い。
速度制御のためのポテンショメータ37の検出軸が円弧形をした部材によって動作されるように配置したが、ペダル20の回動軸によって作動されるように配置しても良い。
速度制御のためのポテンショメータ37は常にペダル20の角度を検出するように、検出軸が機械的に連結されているが、ペダル20の踏み込み量が所定以上である状態では機械的に連結しているが、ペダル20の踏み込み量が所定未満である状態では機械的な連結がされていないように配置しても良い。即ち、ペダル20が所定量踏まれたときだけ、ポテンショメータ37はペダル20の角度を検出する。
準備操作や実行操作を検出する検出機構は、上述の説明では接点を有するスイッチ25〜32であったが、光学式のセンサやポテンショメータを用いることに限らず、熱センサ、音波センサ、カメラ(映像機器)を用いて構成しても良い。
ペダル20〜24のいずれかが実際に所定の角度まで回動したら準備操作としているが、ペダル20〜24のいずれかに足を置かれただけや、ペダル20〜24のいずれかに足が所定距離以下に接近しただけで、準備操作としても良い。ペダル20〜24のいずれかの上方の領域に足が達した場合、準備操作が行われたとして検出するように検出手段や制御手段を備えても良い。即ち、使用者がペダル20〜24を実際に踏まなくても、使用者の足がペダル20〜24に接近への接近に起因して、発光部材52〜56の状態が切り替えられて、使用者に光学的な警告として発せられ、不用意なペダル20〜24の操作が防止される。
上述した構成に対してその他の構成の変形例としては、足によって操作される部材の形状は、回動するペダルではなく、足などによって押される移動するボタンやスライド部材でも良い。また、回動軸を有して、回動するペダルではなく、回動する球であっても良い。
ミシン本体と、各フットコントローラ3は、ケーブル2を介して信号をやり取りできるように構成したが、無線(電波や光通信など)にてやり取りできるようにしても良い。フットコントローラ3は、ミシン本体に接続されたままでも、ペダル20〜24に起因する信号がミシン本体に送信されないようにするための切断手段を設けても良い。この切断手段によって、ミシン本体への送信がされない場合、フットコントローラ3は休止状態である。または、ミシン本体にフットコントローラ3から、ペダル20〜24に起因する信号が送信されても、ミシン本体でその信号を縫製動作に用いないようにするための信号無効手段を設けても良い。この信号無効手段によって、ミシン本体において送信された信号が用いられない場合、フットコントローラ3は休止状態である。
本実施例においては、ペダル20〜24をほぼ等間隔に配置しているが、ペダル20〜24の間隔は大小があっても良い。
もし、テーブル4の上に、フットコントローラ3が家庭用ミシン1と共に配置された場合には、一方の手で加工布Wを押さえたり、添えたり、移動させたり、家庭用ミシン1を操作し、他方の手で縫製位置とは離れたフットコントローラ3やニーリフタレバー5を操作することも可能である。
上述したフットコントローラ3のペダル20〜24と、それらペダル20〜24と同様な縫製動作のために、頭部9のボタン41〜51との左から配置がそれぞれの位置での操作性を考慮して異なったものとなっている。そのため、フットコントローラ3のペダル20〜24の配置が、頭部9のボタン41〜51の配置から想定できない。しかし、上述のように、発光部材52〜56によって半踏みの報知を行うので、使用者が意図しない間違ったペダル20〜24を操作してしまうことを防止できる。なお、フットコントローラ3のペダル20〜24か頭部9のボタン41〜51かのいずれかの左から順番に統一しても良い。
ニーリフタレバー5に対して、ニーリフタスイッチ51が作動する前のわずかな操作を準備操作として検出するスイッチを設けても良い。
上述した構成では、ニーリフタスイッチ51に応じて、押さえ上下モータ84の力によって押さえ足16を上下動させているが、ニーリフタスイッチ51を省き、使用者がニーリフタレバー5を操作する力を動力として、押さえ上下機構が押さえ足16を上下させるように構成しても良い。ニーリフタレバー5を操作する力を動力とする構成に対する更なる変形例において、押さえ足16が実際に移動し始める実行操作の前段階の操作を準備操作とし、その準備操作を検出するスイッチを設けて、ペダル24の半踏みの検出と同様に、準備操作が行われたことを報知するように構成しても良い。この更なる変形例では、操作手段としてのニーリフタレバーは、電気的に指令を入力する操作手段ではなく、使用者の力を受け、押さえ上下機構に伝達するものであるが、本件の請求項1の操作部材は、このような変形例のニーリフタレバーをも包含するものである。即ち、請求項1における「縫製手段の動作を実行する」には、動作を実行させるための指令としての信号を生じさせることに限らず、使用者が、操作手段を介して、縫製手段に機械的な動作をするための力を加えることも該当する。
上述した制御のためのプログラムは、ROM36に予め記憶されているが、必要に応じて外部記憶媒体や有線又は無線のネットワークを介して家庭用ミシン1に供給されても良い。
操作部材に関する報知を行う縫製装置又はプログラムを提供することである。
3 フットコントローラ
20〜24 ペダル
41〜45 ボタン
52〜56 発光部材
25〜32 スイッチ

Claims (10)

  1. 被縫製物に縫製を行う縫製手段と、
    前記縫製手段の動作をするための操作手段と、
    少なくとも2つの状態を呈する報知手段と、
    前記操作手段に関し、前記縫製手段の動作を実行するための実行操作を検出する第一の検出手段と、
    前記操作手段に関し、前記縫製手段に対する実行指令に至る前の準備操作を検出する第二の検出手段と、
    前記第二の検出手段によって準備操作が検出された場合、前記報知手段を第一の状態から別の第二の状態に切り替え、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、当該実行操作に基づき前記縫製手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする縫製装置。
  2. 前記操作手段が、前記縫製手段とは別の筐体に設けられ、前記報知手段が、前記縫製手段の筐体に設けられ、前記制御手段が、前記縫製手段とは別の筐体に設けられた前記操作手段の操作により、前記縫製手段の筐体に設けられた前記報知手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  3. 前記操作手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも下方に設けられ、前記報知手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも上方に設けられ、前記制御手段が、前記縫製手段による縫製位置よりも下方に設けられた前記操作手段の操作により、前記縫製手段による縫製位置よりも上方に設けられた前記報知手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  4. 前記操作手段は前記準備操作と前記実行操作が行われない休止状態が可能な構成であって、前記操作手段が休止である場合、前記制御手段が、前記報知手段を第一の状態から別の第三の状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  5. 前記操作手段が複数あり、所定の配列で設けられ、前記報知手段が複数あり、前記操作手段とは異なる配列で設けられ、前記制御手段が、前記操作手段の操作により、当該操作手段とは配置の異なる前記報知手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  6. 前記操作手段が、縫い針の上下位置切り替え、返し縫い、糸切りのための少なくとも1つに用いられる操作部材であり、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、該実行操作に基づき、縫い針の上下位置切り替え、返し縫い、糸切りのための少なくとも1つのために、前記制御手段が前記縫製手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  7. 前記操作手段が、少なくとも、縫い針の上下位置切り替えのための針位置操作部材、返し縫いのための返し縫い操作部材、糸切りのための糸切操作部材を有し、返し縫い操作部材が針位置操作部材と糸切操作部材との間に配置され、前記報知手段が、針位置操作部材、返し縫い操作部材、糸切操作部材に関して、それぞれ対応する報知部材を有し、前記第二第二の検出手段によって、針位置操作部材、返し縫い操作部材、糸切操作部材の少なくとも1つに関して、準備操作が検出された場合、前記報知手段のうち、対応する報知部材を第一の状態から別の第二第二の状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  8. 前記報知手段が、前記操作部材よりも、前記縫製手段による縫製位置に近い位置に設けられた第二操作部材に対応して設けられた報知部材を有し、前記第二第二の検出手段によって前記操作部材に関して準備操作が検出された場合、前記第二操作部材に対応する報知部材を第一の状態から別の第二の状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の縫製装置。
  9. 前記報知手段が、光を透過する操作部を有する前記第二操作部材の当該操作部の内側に設けられた発光部材を有し、前記第二の検出手段によって前記操作部材に関して準備操作が検出された場合、前記第二操作部材の内側の発光部材を第一の状態から別の第二の状態に切り替えることを特徴とする請求項8に記載の縫製装置。
  10. 被縫製物に縫製を行う縫製手段と、前記縫製手段の動作をするための操作手段と、少なくとも2つの状態を呈する報知手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段の動作を実行するための実行操作を検出する第一の検出手段と、前記操作手段に関し、前記縫製手段に対する実行指令に至る前の準備操作を検出する第二の検出手段とを備えた縫製装置の制御装置のコンピュータを、
    前記第二の検出手段によって準備操作が検出された場合、前記報知手段を第一の状態から別の第二の状態に切り替え、前記第一の検出手段によって実行操作が検出された場合、当該実行操作に基づき前記縫製手段の動作を制御する制御手段として機能させるためのプログラム。
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