JP2006271799A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】単一の操作手段により押え足を少なくとも、下降位置と、上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動可能とすると共に、操作手段の操作状態に基づいて押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンにするミシンを提供すること。【解決手段】押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の下降位置又は上昇位置から上昇又は下降方向に隣接する中間位置に移動させると共に、押え足昇降スイッチ25が操作開始されてから2秒以上経過した特定の操作状態で操作された際には、押え足20を所定位置以外の操作開始時の下降位置又は上昇位置から隣接する中間位置以外の上昇位置/下降位置に移動させる。
【選択図】図15
【選択図】図15
Description
本発明は、押え棒を昇降させる昇降機構を駆動する駆動手段と、この駆動手段を動作させる為の単一の操作手段を備えたミシンに関し、特に、この単一の操作手段の操作状態に応じて押え棒に装着された押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンとするように構成したミシンに関するものである。
従来、ミシンにおいて、操作手段の操作により、押え棒を昇降させる昇降機構がモータ等により駆動され、押え棒に装着された押え足が上昇位置と下降位置とに亙って択一的に切換えられるものが実用に供されている。
例えば、特許文献1に記載された工業用ミシンには、押え足が取付けられた押え棒を昇降させる自動押え上げ機構と、この自動押え上げ機構を作動させるために操作される足踏み操作可能な操作ペダルやひざなどで押圧操作可能な操作体といった複数の操作手段が設けられている。前記操作ペダルを操作すると、自動押え上げ機構により、押え足が縫製位置(最下降位置)と所定の上昇位置(最上昇位置)との間で移動され、操作体を操作すると、自動押え上げ機構により、その押え足が、縫製位置と操作体の操作量に応じた所望の上昇位置との間で移動される。
特公平5−59755号公報
特許文献1のミシンにおいては、押え足を前記縫製位置、上昇位置、所望の位置へ移動させるために複数の操作手段が必要であり、これらの操作手段(操作スイッチ)を配置するためのスペースが必要となる。一般にコンパクトな構成である家庭用ミシンにおいて、これらの操作スイッチを糸切りスイッチや縫製開始スイッチなどと共にミシンの前面側に配置することは困難であり、例え配置できたとしても、複数のスイッチを密集して配置することになるため、操作時にスイッチの区別が煩わしいといった操作性の面で問題がある。
また、複数の操作スイッチ及びその操作スイッチに対応した複数の操作検出機構を設けることは、部品点数が増えて構造も複雑化し、製作コストが高価になる等の問題が生じる。
そこで、押え足を複数の位置、即ち、縫製位置(縫製時の布押えに供する位置)、上昇位置(布を押え足と針板との間に挿入/排出させる位置)及びこの縫製位置と上昇位置との間の所定位置(例えば、糸通し機構により縫針の目孔に対して糸通しを行う際に、押え足と糸通し機構が干渉しない位置)に移動させるための操作手段を単一の操作手段により構成することも考えられるが、押え足を移動させる位置によっては操作手段を複数回操作する必要が生ずることもあり、その操作が煩わしいものとなる。
そこで、押え足を複数の位置、即ち、縫製位置(縫製時の布押えに供する位置)、上昇位置(布を押え足と針板との間に挿入/排出させる位置)及びこの縫製位置と上昇位置との間の所定位置(例えば、糸通し機構により縫針の目孔に対して糸通しを行う際に、押え足と糸通し機構が干渉しない位置)に移動させるための操作手段を単一の操作手段により構成することも考えられるが、押え足を移動させる位置によっては操作手段を複数回操作する必要が生ずることもあり、その操作が煩わしいものとなる。
本発明の目的は、単一の操作手段により押え足を少なくとも、下降位置と、上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動可能とすること、単一の操作手段の操作状態に基づいて押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンにすること、操作手段の部品点数及びコストを低減すると共に、ミシンの前面側に配置されるスイッチ群のためのスペースに複数の操作手段を密集させることなくシンプルな外観として操作性を確保することができるミシンを提供することである。
請求項1のミシンは、ミシン機枠に昇降可能に支持され下端に押え足が装着された押え棒と、この押え棒を昇降させる昇降機構と、この昇降機構を駆動する電動の駆動手段とを備えたミシンであって、駆動手段を動作させ、昇降機構を介して前記押え足を、少なくとも、下降位置と、縫製開始時及び/又は縫製終了時に縫製に供する布を押え足と針板との間に挿入又は排出する際に上昇させる上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動させる制御手段とを有するミシンにおいて、駆動手段を動作させる為に操作される単一の操作手段と、操作手段の操作状態を検出する検出手段とを備え、制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき、前記操作手段の操作状態が特定の操作状態の場合と、その特定の操作状態以外の通常操作状態の場合とで、前記押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンとするように構成されている。ここで、押え足の下降位置とは、縫製時において、縫製に供する布を挟んで押え足を針板と当接させることにより布を押える押え位置のみではなく、主に刺繍枠移動駆動機構を用いた刺繍縫い縫製時のように、縫製に供する布(針板)から若干浮かせ、縫製に際して縫針が布より抜けることに伴い縫針とともに上昇する布を押えるようにした押え位置等の下降位置をも含むものである。
このミシンでは、単一の操作手段が操作されると、制御手段により駆動手段が駆動制御されて動作し、その駆動手段により駆動される昇降機構により押え棒が昇降されて、押え棒の下端に装着された押え足が、少なくとも、下降位置と、縫製開始時及び/又は縫製終了時の上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動する。操作された単一の操作手段の操作状態が、特定の操作状態であるか特定の操作状態以外の通常操作状態であるかを検出する検出手段が設けられ、この検出手段の検出結果に基づいて、制御手段により駆動手段が制御されて、単一の操作手段の操作状態が特定の操作状態の場合には、特定の操作状態以外の通常操作状態の押え足の位置切換えパターンとは異なる位置切換えパターンで押え足が移動する。
請求項2のミシンは、請求項1の発明において、制御手段は、操作手段が通常操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から上昇又は下降方向に隣接する位置に移動させると共に、操作手段が特定の操作状態で操作された際には、押え足を所定位置以外の操作開始時の位置から隣接する位置以外の位置に移動させるように構成されたものである。
請求項3のミシンは、請求項1の発明において、制御手段は、操作手段が通常操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向にサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させると共に、操作手段が特定の操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向と逆の第2方向へサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させるように構成されたものである。
請求項4のミシンは、請求項1〜3の何れかの発明において、検出手段は、操作手段が所定時間以上連続操作される操作状態を特定の操作状態として検出するように構成されている。
請求項5のミシンは、請求項1〜4の発明において、押え足が、下降位置にあるときと、所定位置又は上昇位置にあるときを識別して表示する表示手段を備えている。
請求項5のミシンは、請求項1〜4の発明において、押え足が、下降位置にあるときと、所定位置又は上昇位置にあるときを識別して表示する表示手段を備えている。
請求項6のミシンは、請求項5の発明において、表示手段は、押え足が位置する位置に従って異なる色を発光可能な発光素子を備え、操作手段は、前記発光素子が一体的に組み付けられた手動操作スイッチにより構成されている。
請求項7のミシンは、請求項1〜6の何れかの発明において、縫針の目孔に糸通しする糸通し機構を有し、所定位置が、押え足と糸通し機構との干渉を回避する押え足の位置である。
請求項7のミシンは、請求項1〜6の何れかの発明において、縫針の目孔に糸通しする糸通し機構を有し、所定位置が、押え足と糸通し機構との干渉を回避する押え足の位置である。
請求項8のミシンは、請求項1〜7の何れかの発明において、刺繍枠を着脱可能に装着してその刺繍枠を移動駆動する刺繍枠移動駆動機構を備え、上昇位置が、刺繍枠移動駆動機構に対する刺繍枠の着脱操作を可能とするため刺繍枠の上端よりも高くした押え足の上昇位置である。
請求項9のミシンは、請求項8の発明において、押え足の下降位置は、縫製時に布押えに供する押え足の位置であって、送り歯を用いた通常縫い時においては、押え足が針板と当接する位置であり、刺繍枠移動駆動機構を用いた刺繍縫い時においては、針板と離間し、縫針が布より抜ける際に縫針とともに上昇する布を押圧可能な位置として構成されている。
請求項1の発明によれば、駆動手段を動作させる為に操作される単一の操作手段を備えたので、この単一の操作手段の操作により、押え足を少なくとも下降位置と、上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに亙って移動させることが可能になる。しかも、単一の操作手段の操作状態を検出する検出手段を備え、制御手段は、検出手段の検出結果に基づき、操作手段の操作状態が特定の操作状態の場合と、その特定の操作状態以外の通常操作状態の場合とで、押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンとするので、押え足を、少なくとも、前記下降位置、上昇位置、所定位置のうち、ある位置から他の所望の位置へ移動させる場合に、作業者は、単一の操作手段の操作状態を選択して適切な押え足の位置切換えパターンとすることで効率よく駆動手段、昇降機構を作動させ、スムーズに押え足を所望の位置に切換えることが可能になる。即ち、操作手段の操作回数;操作負荷も低減できる。
また、上記のように押え足の位置を切換えるために、複数の操作手段を設ける必要がないので、操作手段の部品点数を低減して構造を簡単化し、製作コストを低減できると共に、ミシンの前面側に配置されるスイッチ群のためのスペースに複数の操作手段を密集させることなくシンプルな外観として操作性(選別の容易性等)をよくすることができる。さらに、単一の操作手段とすることで、操作手段の操作状態を検出する複数の検出手段を設ける必要がなく、その点でもコスト的に有利になる。
請求項2の発明によれば、制御手段は、操作手段が前記通常操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から上昇又は下降方向に隣接する位置に移動させると共に、操作手段が特定の操作状態で操作された際には、押え足を所定位置以外の操作開始時の位置から隣接する位置以外の位置に移動させるように構成したので、単一の操作手段の操作状態を変更することにより、押え足の位置切換えパターンを確実に変更することができる。
請求項3の発明によれば、制御手段は、操作手段が通常操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向にサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させると共に、操作手段が特定の操作状態で操作された際には、押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向と逆の第2方向へサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させるように構成したので、単一の操作手段の操作状態を変更することにより、押え足の位置切換えパターンを確実に変更することができる。
請求項4の発明によれば、操作手段が所定時間以上連続操作される操作状態を特定の操作状態として検出するので、操作手段の1回の操作により、その操作手段の連続操作時間によって、通常操作状態と特定の操作状態の何れかとすることができる。
請求項5の発明によれば、押え足が、下降位置にあるときと、所定位置又は上昇位置にあるときを識別して表示する表示手段を備えたので、作業者が押え足の高さ位置を表示手段による表示を見て認識できる。
請求項6の発明によれば、表示手段は、押え足が位置する位置に従って異なる色を発光可能な発光素子を備え、操作手段は、発光素子が一体的に組み付けられた手動操作スイッチであるので、発光素子の発光色によって押え足の高さ位置を容易に認識でき、この操作スイッチの他のスイッチに対する識別も容易になる。しかも、発光素子と操作スイッチとを一体化したので、操作スイッチと発光素子(表示手段)とを別々のスペースに設ける必要が無く、ミシン前面をシンプルな外観として操作性を確保できる。
請求項7の発明によれば、縫針の目孔に糸通し機構を有し、所定位置が、押え足と糸通し機構との干渉を回避する押え足の位置であるので、操作手段を操作して押え足を所定位置までスムーズに移動させて、糸通しをスムーズに行うことができる。
請求項8の発明によれば、刺繍枠を着脱可能に装着してその刺繍枠を移動駆動する刺繍枠移動駆動機構を備え、上昇位置が、刺繍枠移動駆動機構に対する刺繍枠の着脱操作を可能とするため刺繍枠の上端よりも高くした押え足の上昇位置であるので、操作手段を操作して押え足を上昇位置に移動させ、刺繍枠移動駆動機構に対する刺繍枠の着脱作業を容易に行うことができる。
請求項9の発明によれば、押え足の下降位置は、縫製時に布押えに供する押え足の位置であって、送り歯を用いた通常縫い時においては、押え足が針板と当接する位置であり、刺繍枠移動駆動機構を用いた刺繍縫い時においては、針板と離間し、縫針が布より抜ける際に縫針とともに上昇する布を押圧可能な位置であるので、送り歯を用いた通常縫い時の下降位置及び刺繍枠移動駆動機構を用いた刺繍縫い時の下降位置といった複数の下降位置と、上昇位置と所定位置との間にて、押え足の位置を所望の位置にスムーズに移動させることができる。
本発明に係るミシンは、ミシン機枠に昇降可能に支持され下端に押え足が装着された押え棒と、この押え棒を昇降させる昇降機構と、この昇降機構を駆動する電動の駆動手段と、駆動手段を動作させ、昇降機構を介して押え足を、少なくとも、下降位置と、縫製開始時及び/又は縫製終了時に縫製に供する布を押え足と針板との間に挿入又は排出する際に上昇させる上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動させる制御手段とを有するミシンであり、駆動手段を動作させる為に操作される単一の操作手段と、操作手段の操作状態を検出する検出手段とを備え、制御手段は、検出手段の検出結果に基づき、操作手段の操作状態が特定の操作状態の場合と、その特定の操作状態以外の通常操作状態の場合とで、押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンとするように構成されている。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、このミシンMは、送り歯(図示略)を用いて布送りを行う通常の縫製が可能であるとともに、刺繍枠移動駆動機構6を装着した状態では刺繍枠(図示略)を用いて布送りを行う刺繍縫製が可能である。このミシンMは、フリーアーム形状のベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2の上端からベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3と、アーム部3の左部に設けられた頭部4とを有する。ベッド部1には針板1aが設けられ、その下側に送り歯駆動機構、糸切機構、釜機構(いずれも図示略)が設けられ、その釜機構に下糸が巻かれたボビンが着脱自在に装着される。
図1,図2に示すように、このミシンMは、送り歯(図示略)を用いて布送りを行う通常の縫製が可能であるとともに、刺繍枠移動駆動機構6を装着した状態では刺繍枠(図示略)を用いて布送りを行う刺繍縫製が可能である。このミシンMは、フリーアーム形状のベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2の上端からベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3と、アーム部3の左部に設けられた頭部4とを有する。ベッド部1には針板1aが設けられ、その下側に送り歯駆動機構、糸切機構、釜機構(いずれも図示略)が設けられ、その釜機構に下糸が巻かれたボビンが着脱自在に装着される。
ベッド部1の左端側部分には、刺繍枠を用いた刺繍縫いのための刺繍枠移動駆動機構6が着脱可能に装着されている。刺繍枠移動駆動機構6は、刺繍枠を着脱可能に装着して、その刺繍枠をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々独立に移動駆動する。
脚柱部2の前面には縦型の液晶ディスプレイ5が設けられている。アーム部3の下部の前面には、縫製開始/縫製終了スイッチ21、返し縫いスイッチ22、針上下動スイッチ23、自動糸掛スイッチ24、押え足昇降スイッチ25(操作手段に相当する)等が設けられている。
脚柱部2の前面には縦型の液晶ディスプレイ5が設けられている。アーム部3の下部の前面には、縫製開始/縫製終了スイッチ21、返し縫いスイッチ22、針上下動スイッチ23、自動糸掛スイッチ24、押え足昇降スイッチ25(操作手段に相当する)等が設けられている。
アーム部3には、その上部側を開閉する開閉カバー3aが取り付けられている。この開閉カバー3aはアーム部3の左右全長に亙って設けられ、アーム部3の上後端部に左右方向向きの軸回りに開閉可能に枢支されている。頭部4の右側において、アーム部3の上部には糸収容凹部7が形成され、その糸収容凹部7に糸立棒8が配設されている。糸立棒8に装着された糸供給源である糸駒9が糸収容凹部7に左右横向き姿勢で収容され、この糸駒9から延びる上糸10が、糸調子器14、糸取バネ15、天秤13等の複数の糸掛部を経由して、針棒11に装着された縫針19に供給される(図3参照)。
図2〜図4に示すように、頭部4には、針棒11、天秤13、糸調子器14,糸取バネ15、自動糸掛け装置16、自動糸通し機構17等が設けられている。針棒11はミシン機枠に上下に往復移動可能に支持され、針棒11の下端部に針棒糸案内18が設けられると共に、縫針19が支持されている。この針棒11はミシンモータ27を有するミシン駆動機構(図示略)により上下に移動駆動される。
次に、自動糸掛け装置16について説明する。
この自動糸掛け装置16については、本発明の中核を為すものではないため詳細な説明は省略するが、糸収容凹部7に収容された糸駒9より引き出されアーム部3に形成された糸案内溝に導かれた上糸10を移送して、その上糸10を糸調子器14、糸取りバネ15及び天秤13等の複数の糸掛け部に糸掛けしつつ、縫針19の目孔近傍位置(目孔19aの前側)に移送するものである。
この自動糸掛け装置16については、本発明の中核を為すものではないため詳細な説明は省略するが、糸収容凹部7に収容された糸駒9より引き出されアーム部3に形成された糸案内溝に導かれた上糸10を移送して、その上糸10を糸調子器14、糸取りバネ15及び天秤13等の複数の糸掛け部に糸掛けしつつ、縫針19の目孔近傍位置(目孔19aの前側)に移送するものである。
図3、図4、図5−1〜図5−3に示すように、自動糸掛け装置16は、糸案内溝における準備経路30にセットされた上糸10を前述の複数の糸掛部に移送して糸掛けする第1糸移送部材51を有する第1糸移送機構50と、この第1糸移送機構50を駆動する為の第1パルスモータ53を備えている。また、自動糸掛け装置16は、天秤13より下流側の上糸10を保持して縫針19の目孔19aの前側に移送する第2糸移送部材61を有する第2糸移送機構60と、この第2糸移送機構60を駆動する為の第2パルスモータ66とを備えている。
第2糸移送部材61は、上糸10を保持可能な左右1対の糸保持部材61a,61bを有し、各糸保持部材61a,61bは二股形状にて形成されるとともに、左側の糸保持部材61aには上糸10を解除可能に挟持する挟持片(図示略)が設けられている。この第2糸移送部材61は、第2パルスモータ66の駆動により、図4に示すように天秤13のすぐ前側且つ下側の位置で下向き姿勢となる待機位置と、図5−3に示すように縫針19の目孔近傍にて略水平姿勢となる糸通し位置とに亙って移動するように構成されている。従って、アーム部3に形成された糸案内溝に導かれた上糸10は、自動糸掛スイッチ24の操作に基づく第1糸移送機構50及び第2糸移送機構60の駆動により、前述の複数の糸掛け部に糸掛けされるとともに、縫針19の目孔19a前側の位置に移送され、後述の糸通し機構17により縫針19の目孔19aに糸通しされるように構成されている。
次に、自動糸通し機構17について簡単に説明する。
図3、図4、図5−1〜図5−3、図6−1、図6−2に示すように、自動糸通し機構17は、針棒11のすぐ左側(付近)に昇降可能に配設された上下に長い糸通し軸70と、糸通し軸70のすぐ左側に配設されて糸通し軸70と一体的に昇降可能な上下に長い糸通しガイド軸71と、糸通し軸70と糸通しガイド軸71の上端部分に昇降可能に外嵌された糸通しスライダ72と、糸通しスライダ72を昇降駆動する糸通し駆動機構(図示略)と、糸通し軸70の下端に設けられ且つ縫針19の目孔19aに上糸10を貫入させて糸通しを行う糸通しフック部材74を有するフック機構73と、糸通し軸70をその下降限界位置で糸通しフック部材74が縫針19の目孔19aに挿通するように約90度だけ回動させる回動機構(図示略)を備え、縫針19の目孔19aに自動的に糸通しする。
図3、図4、図5−1〜図5−3、図6−1、図6−2に示すように、自動糸通し機構17は、針棒11のすぐ左側(付近)に昇降可能に配設された上下に長い糸通し軸70と、糸通し軸70のすぐ左側に配設されて糸通し軸70と一体的に昇降可能な上下に長い糸通しガイド軸71と、糸通し軸70と糸通しガイド軸71の上端部分に昇降可能に外嵌された糸通しスライダ72と、糸通しスライダ72を昇降駆動する糸通し駆動機構(図示略)と、糸通し軸70の下端に設けられ且つ縫針19の目孔19aに上糸10を貫入させて糸通しを行う糸通しフック部材74を有するフック機構73と、糸通し軸70をその下降限界位置で糸通しフック部材74が縫針19の目孔19aに挿通するように約90度だけ回動させる回動機構(図示略)を備え、縫針19の目孔19aに自動的に糸通しする。
この自動糸通し機構17は、第2糸移送機構60と協働して縫針19の目孔19aに上糸10を糸通しする。具体的には、自動糸通し機構17は自動糸掛け装置16の第2糸移送機構60と連動して作動し、第2糸移送部材61が糸渡し位置(糸通し位置)に移動するのと略同時に、糸通し軸70が下降限界位置に達し、糸通しフック部材74が約90度回動して縫針19の目孔19aを挿通して、糸保持部材61a,61bで保持された上糸10を引っ掛け(図6−1参照)、続いて、糸通しフック部材74が約90度逆方向へ回動して縫針19の目孔19aから抜けて、その目孔19aに上糸10が通され、その後、糸通し軸70等が上昇して元の位置に復帰する(図6−2参照)。
次に、押え足20を装着した押え棒12を昇降させる昇降機構80について、図7〜図12に基づいて説明する。
押え棒12は、針棒11の後側に配設されて、ミシン機枠に昇降可能に支持され、押え棒12の下端部分に押え足20が装着されている。昇降機構80は、押え棒12の上端部分に昇降可能に外嵌されたラック形成部材81と、押え棒12の上端に固定された止め輪82と、押え足昇降パルスモータ83(電動の駆動手段に相当する)の出力軸に連結された駆動ギヤ83aと、駆動ギヤ83aに噛合する中間ギヤ84と、この中間ギヤ84に一体的に形成され、ラック形成部材81と噛合するピニオン84aと、押え棒12の高さ方向中段部に固定された押え棒抱き85と、ラック形成部材81と押え棒抱き85の間の押え棒12に外装された押えバネ86と、押え足昇降パルスモータ83による押え棒12の昇降動作とは独立して押え棒12を昇降させる操作が可能な押え上げレバー87とを備えている。
押え足昇降パルスモータ83は、押え棒12を昇降させるためにラック形成部材81のすぐ右側においてミシン機枠に固定されている。押え棒12のすぐ左側には、押え足20(押え棒12)の高さ位置を検出するためのポテンショメータ88が設けられている。
押え棒12は、針棒11の後側に配設されて、ミシン機枠に昇降可能に支持され、押え棒12の下端部分に押え足20が装着されている。昇降機構80は、押え棒12の上端部分に昇降可能に外嵌されたラック形成部材81と、押え棒12の上端に固定された止め輪82と、押え足昇降パルスモータ83(電動の駆動手段に相当する)の出力軸に連結された駆動ギヤ83aと、駆動ギヤ83aに噛合する中間ギヤ84と、この中間ギヤ84に一体的に形成され、ラック形成部材81と噛合するピニオン84aと、押え棒12の高さ方向中段部に固定された押え棒抱き85と、ラック形成部材81と押え棒抱き85の間の押え棒12に外装された押えバネ86と、押え足昇降パルスモータ83による押え棒12の昇降動作とは独立して押え棒12を昇降させる操作が可能な押え上げレバー87とを備えている。
押え足昇降パルスモータ83は、押え棒12を昇降させるためにラック形成部材81のすぐ右側においてミシン機枠に固定されている。押え棒12のすぐ左側には、押え足20(押え棒12)の高さ位置を検出するためのポテンショメータ88が設けられている。
押え上げレバー87の近傍には、押え上げレバー87の操作位置を検知するリミットスイッチ89(図15参照)が設けられ、押え上げレバー87の操作位置に連動して、ON,OFFされる。例えば、押え棒12の昇降範囲が14mmの場合には、最下降位置から7mm以上上昇させるときはON、7mm以下のときはOFFとなる。また、押え上げレバー87には、時計回り方向に付勢する図示しないコイルバネが設けられている。
中間ギヤ84は小径のピニオン84aを一体的に有し、そのピニオン84aがラック形成部材81に噛合している。ポテンショメータ88は、回転式ポテンショメータであり、押え棒12の昇降位置を検知する。ポテンショメータ88の回動軸から右方向に延びる軸部88aは、押え棒抱き85の左方に突出する突出部85bの上面側に当接するように設けられ、押え棒抱き85の昇降移動に応じて軸部88aが回動して、ポテンショメータ88の抵抗値が変化し、後述する制御装置Cにより、その抵抗値に応じた検出電圧により押え棒12の高さ位置を検知する。
押え上げレバー87は、ミシン機枠に固着された枢支ピン87aにその一端部を回動可能に支持され、他端部に手動操作の為の操作部87bを有し、その操作部87bを手動操作することで図8に示す下降位置と、図9に示す上昇位置とに亙って回動可能である。この押え上げレバー87の回動により、押え棒12と共にこの押え棒12に装着された押え足20も昇降移動する。
押え上げレバー87は、押え棒抱き85に一体的に設けられたカム従動子85aと当接するカム面87dを有する。図8に示す刺繍縫い時における下降位置においては、押え上げレバー87のボス面87cとカム従動子85aとは上下方向に僅かな隙間がある状態であり、押え足20は、刺繍枠を移動させる際に布と押え足20との干渉を避けて刺繍枠が移動可能なように、針板1aに対して僅かな距離を設けた刺繍縫製時の布押えに供する押え位置に位置している。但し、図示については省略するが、刺繍枠移動駆動機構6を用いず、送り歯により布送りを行う実用縫いの場合には、押え足20が針板1aに押圧状態で当接している。
また、図9に示す上昇位置においては、カム面87dとカム従動子85aが当接した状態であり、押え棒12は上昇した位置である。このとき、押え足パルスモータ83は回転を停止した状態で励磁されているので、ラック形成部材81の上下位置は保持される。従って、押えバネ86は圧縮され、その弾性力により従動子85aはカム面87dに押圧される。そのとき、その押圧力は押え上げレバー87を反時計回り方向に押圧するので、押え上げレバー87はその位置で係止される。
次に、昇降機構80・押え足昇降パルスモータ83の作動による押え棒12の昇降動作について、図10〜図12に基づいて説明する。
押え足昇降パルスモータ83が駆動されると、押え足昇降パルスモータ83により昇降機構80が駆動される。この場合、押え足昇降パルスモータ83の駆動力が駆動ギヤ83aから中間ギヤ84、ピニオン84a、ラック形成部材81に伝達されて、ラック形成部材81が昇降される。ここで、押えバネ86と止め輪82とにより、押え棒12は、ラック形成部材81と一体化させた状態で昇降され、押え足20は、図10に示す押え位置(縫製時において布を押えるために供される位置であり、下降位置に相当)と、図11に示す中間位置(所定位置に相当する)と、図12に示す上昇位置(縫製開始時において縫製に供する布や布が装着された刺繍枠を押え足20と針板1aとの間に挿入したり、縫製終了時において布や刺繍枠を押え足20と針板1aとの間より排出させたりする際の位置)とに移動される。
押え足昇降パルスモータ83が駆動されると、押え足昇降パルスモータ83により昇降機構80が駆動される。この場合、押え足昇降パルスモータ83の駆動力が駆動ギヤ83aから中間ギヤ84、ピニオン84a、ラック形成部材81に伝達されて、ラック形成部材81が昇降される。ここで、押えバネ86と止め輪82とにより、押え棒12は、ラック形成部材81と一体化させた状態で昇降され、押え足20は、図10に示す押え位置(縫製時において布を押えるために供される位置であり、下降位置に相当)と、図11に示す中間位置(所定位置に相当する)と、図12に示す上昇位置(縫製開始時において縫製に供する布や布が装着された刺繍枠を押え足20と針板1aとの間に挿入したり、縫製終了時において布や刺繍枠を押え足20と針板1aとの間より排出させたりする際の位置)とに移動される。
図10に示す押え位置(下降位置に相当)については、ミシンMに刺繍枠移動駆動機構6を装着して刺繍縫いを行う場合の押え位置であり、刺繍縫製時において刺繍枠移動駆動機構6により刺繍枠を移動する際に、刺繍枠に保持された布や布に刺繍された縫目を形成している糸が押え足20の下面と過度に摺接することにより刺繍枠の移動の妨げとならないよう、刺繍枠に保持された布より若干離間した位置(例えば、針板1aより2mmの位置)に設定されている。
従って、刺繍枠の移動時においては押え足20により布を押圧することはないが、刺繍縫目を形成するために、刺繍枠の移動が停止されている状態で縫針19が針板1aの下方から針板1aの上方に移動する際には、縫針19の上方への移動に伴って布も上方へ引っ張られ、この際に布が押え足20の下面に当接して押圧されることとなり布に対して適切な押圧力が付与されることとなる。尚、刺繍枠移動駆動機構6を用いた刺繍縫いではなく、送り歯(図示略)を用いて布送りを行う通常縫いの場合には、押え足20の押え位置(下降位置に相当)は、縫製に供する布を挟んで、押え足20の下面が針板1aと当接した位置となる(布が無い状態では、押え足20の下面と針板1aとが直接、当接した位置となる)。
図11に示すように、中間位置は、例えば、針板1aから7mm上の位置であり、糸通し機構17による糸通しの際に、押え足20と自動糸通し機構17のフック機構73との干渉を回避し、自動糸通し機構17による縫針19への糸通しを可能にする位置である。図12に示すように、上昇位置は、例えば、針板1aから14mm上の位置であり、前述の通り縫製開始時/終了時に布の挿入及び排出を容易に行えると共に刺繍枠移動駆動機構6に対する刺繍枠の着脱操作を可能とするため刺繍枠の上端よりも高くした位置である。
ここで、図10に示す押え位置については、加工布の布厚や縫製時の布の高さ位置に応じて押え足20の押え位置を予めRAM95(図14参照)に設定しておき、押え足昇降パルスモータ83を駆動することにより、設定された押え足20の押え位置に従って、布厚や布の高さ位置に応じた押え位置となるようにすることもできる。この場合、前述のポテンショメータ88により検出された布厚または布の高さに基づいて、押え足昇降パルスモータ83を駆動し、設定された押え位置に押え足20(押え棒12)が到達した時点で押え足昇降パルスモータ83の駆動を停止させるように構成されることとなる。
次に、押え昇降パルスモータ83を駆動させて押え足20を上下移動させる為に操作される押え足昇降スイッチ25について説明する。
図13に示すように、押え足昇降スイッチ25は、赤色にて発色可能なLED111、緑色にて発色可能なLED112(図14参照)からなる発光素子110(表示手段に相当する)が一体的に組み付けられた単一の操作手段25に構成されている。
図13に示すように、押え足昇降スイッチ25は、赤色にて発色可能なLED111、緑色にて発色可能なLED112(図14参照)からなる発光素子110(表示手段に相当する)が一体的に組み付けられた単一の操作手段25に構成されている。
押え足昇降スイッチ25は、ミシンMの前面部に設けられて、スイッチ基板114に接続固定され、その押え足昇降スイッチ25の近傍において、2つの異なる色(本実施例では、赤と緑)のLED111,112を内部に組み込んだ発光素子110がスイッチ基板114に接続固定され、こうして、押え足昇降スイッチ25に発光素子110がスイッチ基板114を介して一体的に組付けられている。押え足昇降スイッチ25と発光素子110は、スイッチ基板114を介して制御装置Cに接続されている。尚、赤色LED111と緑色LED112とを同時に点灯させた場合に、オレンジ色が発光する。
操作カバー113は、合成樹脂製であり、透明でその一端部がスイッチ基板114に当接状に支持されている。この操作カバー113は、ミシン機枠Maのうち発光素子110に対応する部分に形成した円形穴116から外部へ部分的に露出した状態で装着され、その露出部分が手動操作可能な操作部115として形成されている。作業者が操作部115を押圧操作すると、操作カバー113の一部で押え足昇降スイッチ25をスイッチ操作(ON操作,OFF操作)されるように構成されている。
尚、詳しくは後述するが、この2つのLED111,112をそれぞれ単独若しくは同時に点灯させることにより、異なる3色(赤色、緑色、オレンジ色)の発光色が透明な操作部115を介して発光され、作業者に対して押え足20の現在の位置(押え位置、中間の所定位置又は上昇位置)を報知するように構成されている。本実施例においては、押え足20が下降位置である押え位置に位置する場合(即ち、縫製開始スイッチ21の操作による縫製を開始可能な場合)に「緑色」、押え足20が中間位置に位置する場合(即ち、糸通し機構17による縫針19の目孔19aへの糸通し操作が可能である場合)に「赤色」、押え足20が上昇位置に位置する場合(即ち、布の挿入及び排出やミシンの各種糸掛け部に対する糸掛けが可能な場合)を「オレンジ色(両LED111,112の同時点灯)」を発光させるようにしている。尚、このLED111,112により、表示手段が構成されている。
次に、ミシンMの制御系について、図14に基づいて説明する。
ミシンMの制御装置Cは、CPU93とROM94とRAM95とを含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース91と、出力インターフェース92を有している。入力インターフェース91には、前述の縫製開始/終了スイッチ21、返し縫いスイッチ22、針上下動スイッチ23及び自動糸掛スイッチ24等の操作スイッチ類90と、押え足昇降スイッチ25と、リミットスイッチ89と、ポテンショメータ88が電気的に接続されている。出力インターフェース92には、ミシンモータ27と、第1パルスモータ53と、第2パルスモータ66と、押え足昇降パルスモータ83と、液晶ディスプレイ5と、赤色LED111と、緑色LED112とが夫々駆動回路96〜102を介して電気的に接続されている。
ミシンMの制御装置Cは、CPU93とROM94とRAM95とを含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース91と、出力インターフェース92を有している。入力インターフェース91には、前述の縫製開始/終了スイッチ21、返し縫いスイッチ22、針上下動スイッチ23及び自動糸掛スイッチ24等の操作スイッチ類90と、押え足昇降スイッチ25と、リミットスイッチ89と、ポテンショメータ88が電気的に接続されている。出力インターフェース92には、ミシンモータ27と、第1パルスモータ53と、第2パルスモータ66と、押え足昇降パルスモータ83と、液晶ディスプレイ5と、赤色LED111と、緑色LED112とが夫々駆動回路96〜102を介して電気的に接続されている。
ROM94には、ミシンMを制御する種々の制御プログラムが格納されている。これら制御プログラムは、縫製する為の縫製制御プログラム、自動的に糸掛けする為の糸掛け制御プログラム、自動糸通し機構17により糸通しするための糸通し制御プログラム、押え足昇降パルスモータ83を制御する駆動機構制御プログラム、液晶ディスプレイ5に各種情報を表示させる為の表示制御プログラム、後述する本願特有の押え足位置切換え制御の制御プログラム等である。ROM94には、更に、前述した上昇位置と中間位置と押え位置(下降位置)の夫々と、これに対応するポテンショメータ88の検出電圧とを対応させた高さ位置テーブルの情報が格納されている。
RAM95には、種々のワークメモリ、CPU93が演算処理した演算結果を一時的に格納するバッファ等が設けられている。
次に、制御装置Cで実行される押え足位置切換え制御について、図15のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=11,12,13・・・)は各ステップを示す。また、使用されるタイマは、所謂ソフトタイマであって、制御装置Cにおいてソフト的に経過時間を計時するように構成されている。この押え足位置切換え制御は、押え足昇降スイッチ25が操作される毎に、制御装置Cに対して割込み処理により開始され、その押え足昇降スイッチ25の操作状態が検出され、その検出結果に基づき実行される。
作業者により押え足昇降スイッチ25が操作され、押え足昇降スイッチ25のON操作が検出されたときに(S11)、ポテンショメータ88の検出電圧と高さ位置テーブルの情報とに基づいて、押え足20が上昇位置(前述した約14mmの高さ位置) に位置していると判断された場合には(S12:Yes )、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S13)。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S14:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していない場合には(S16:No)、S14とS16とが繰り返して実行される。尚、本実施例においては、押え足昇降スイッチ25が作業者により2秒以上継続して操作された状態を特定の操作状態とし、それ以外の操作状態(即ち、作業者により継続して操作される状態が2秒に満たない操作状態)を通常操作状態として検出するように構成されている。
作業者による押え足昇降スイッチ25の継続操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S14:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が中間位置(前述した約7mmの高さ位置)まで下降移動される(S15)。このとき、押え足20が中間位置へ移動されたことを示す赤色LED111が点灯される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり前述の特定操作状態として検出された場合には(S16:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が押え位置(下降位置であり、前述の約2mmの高さ位置)まで下降移動される(S17)。このとき、押え足20が押え位置へ移動されたことを示す緑色LED112が点灯される。次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が中止されるまで待機し(S18)、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点でこの制御を終了する。
ところで、前述のS12における判断が「No」、つまり、押え足20が上昇位置に位置せず、押え足20が中間位置(前述した約7mmの高さ位置) に位置している場合には(S19:Yes )、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S20)。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S21:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していない場合には(S23:No)、S21とS23とが繰り返して実行される。
作業者による押え足昇降スイッチ25の継続操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S21:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が押え位置(下降位置)まで下降移動される(S22)。このとき、押え足20が中間位置へ移動されたことを示す緑色LED112が点灯される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり特定の操作状態の場合には(S23:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が上昇位置まで上昇移動される(S24)。このとき、赤色LED111と緑色LED112とが同時に点灯してオレンジ色が発光され、押え足20が上昇位置へ移動されたことが示される。次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が中止されるまで待機し(S25)、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点でこの制御を終了する。
ところで、前述のS19における判断が「No」、つまり、押え足20が押え位置(下降位置であり、前述した約2mmの高さ位置) に位置している場合には(S19:NO)、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S26)。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S27:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していない場合には(S29:No)、S27とS29とが繰り返して実行される。
作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S27:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が中間位置まで上昇移動される(S28)。このとき、押え足20が中間位置へ移動されたことを示す赤色LED111が点灯される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり特定の操作状態として検出された場合には(S29:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が上昇位置まで上昇移動される(S30:Yes )。このとき、赤色LED111と緑色LED112とが同時に点灯してオレンジ色が発光され、押え足20が上昇位置へ移動されたことが示される。次に、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点(S31)でこの制御を終了する。尚、S13,14,16,S20,21,23,S26,27,29等が、押え足昇降スイッチ25の操作状態を検出する検出手段に相当するものである。
以上説明した実施例1のミシンMの作用効果について説明する。
このミシンMでは、押え足昇降スイッチ25が操作されたとき、下端に押え足20が装着された押え棒12を昇降させる昇降機構80を駆動する押え足昇降パルスモータ83が動作されるので、昇降機構80を介して押え足20が、押え位置(下降位置)と、上昇位置と、押え位置と上昇位置との間の中間位置に移動される。
制御装置Cは、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の押え位置又は上昇位置から上昇又は下降方向に隣接する中間位置に移動させると共に、押え足昇降スイッチ25が操作開始されてから2秒以上経過した特定の操作状態で操作された際には、押え足20を所定位置以外の操作開始時の押え位置又は上昇位置から隣接する中間位置以外の上昇位置/押え位置に移動させるように構成されている。
このミシンMでは、押え足昇降スイッチ25が操作されたとき、下端に押え足20が装着された押え棒12を昇降させる昇降機構80を駆動する押え足昇降パルスモータ83が動作されるので、昇降機構80を介して押え足20が、押え位置(下降位置)と、上昇位置と、押え位置と上昇位置との間の中間位置に移動される。
制御装置Cは、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の押え位置又は上昇位置から上昇又は下降方向に隣接する中間位置に移動させると共に、押え足昇降スイッチ25が操作開始されてから2秒以上経過した特定の操作状態で操作された際には、押え足20を所定位置以外の操作開始時の押え位置又は上昇位置から隣接する中間位置以外の上昇位置/押え位置に移動させるように構成されている。
つまり、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された場合には、押え足20の位置が「上昇位置から中間位置へ」或いは「押え位置(下降位置)から中間位置へ」移動されることとなる。
これに対して、押え足昇降スイッチ25が特定の操作状態で操作された場合には、押え足20の位置を、「上昇位置から押え位置(下降位置)へ」或いは「押え位置(下降位置)から上昇位置へ」移動させることができる。このように作業者は、単一の押え足昇降スイッチ25の操作状態を選択して適切な押え足20の位置切換えパターンとすることで効率よく押え足昇降パルスモータ83、昇降機構80を作動させ、スムーズに押え足20を所望の位置に切換えることが可能になる。
これに対して、押え足昇降スイッチ25が特定の操作状態で操作された場合には、押え足20の位置を、「上昇位置から押え位置(下降位置)へ」或いは「押え位置(下降位置)から上昇位置へ」移動させることができる。このように作業者は、単一の押え足昇降スイッチ25の操作状態を選択して適切な押え足20の位置切換えパターンとすることで効率よく押え足昇降パルスモータ83、昇降機構80を作動させ、スムーズに押え足20を所望の位置に切換えることが可能になる。
押え足昇降スイッチ25が2秒以上連続操作される操作状態を特定の操作状態として検出するので、押え足昇降スイッチ25の1回の操作により、その操作手段25の連続操作時間によって、通常操作状態と特定の操作状態の何れかとすることができる。
また、押え足20が、押え位置(下降位置)にあるときと、中間位置又は上昇位置にあるときを異なる発光色にて識別して表示する発光素子110を備え、作業者が押え足20の高さ位置を容易に認識できる。
押え足昇降スイッチ25は、発光素子110が一体的に組み付けられた手動操作可能な操作スイッチ25であるので、発光素子110の発光色によって押え足の高さ位置を容易に認識でき、この押え足昇降スイッチ25の他の糸掛けスイッチ24等に対する識別も容易になる。しかも、発光素子110と押え足昇降スイッチ25及び操作カバー113とを一体化したので、スイッチ全体が小型になる。
次に、実施例1において説明した制御装置Cで実行された押え足位置切換え制御を部分的に変更した押え足位置切換え制御について説明する。その他については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
制御装置Cで実行される押え足位置切換え制御について、図16のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=41,42,43・・・)は各ステップを示す。また、使用されるタイマは、所謂ソフトタイマであって、制御装置Cにおいてソフト的に経過時間を計時するように構成されている。この押え足位置切換え制御は、押え足昇降スイッチ25が操作される毎に、制御装置Cに対して割込み処理により開始され、その押え足昇降スイッチ25の操作状態が検出され、その検出結果に基づき実行される。
作業者により押え足昇降スイッチ25が操作され、押え足昇降スイッチ25のON操作が検出されたときに(S41)、ポテンショメータ88の検出電圧と高さ位置テーブルの情報とに基づいて、押え足20が上昇位置(前述した約14mmの高さ位置) に位置していると判断された場合には(S42:Yes )、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S43)。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S44:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していないときには(S46:No)、S44とS46とが繰り返して実行される。尚、本実施例においても、前述の実施例1の場合と同様に、押え足昇降スイッチ25が作業者により2秒以上継続して操作された状態を特定の操作状態とし、それ以外の操作状態(即ち、作業者により継続して操作される状態が2秒に満たない操作状態)を通常操作状態として検出するように構成されている。
作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S44:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が押え位置(下降位置であり、前述の約2mmの高さ位置)まで下降移動される(S45) 。このとき、押え足20が押え位置へ移動されたことを示す緑色LED112が点灯される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり前述の特定の操作状態として検出された場合には(S46:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が中間位置まで下降移動される(S47)。このとき、押え足20が中間位置へ移動されたことを示す赤色LED111が点灯される。次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が中止されるまで待機し(S48)、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点でこの制御を終了する。
ところで、前述のS42における判断が「No」、つまり、押え足20が上昇位置に位置せず、押え足20が中間位置(前述した約7mmの高さ位置) に位置している場合には(S49:Yes )、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S50)。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S51:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していない場合には(S53:No)、S51とS53とが繰り返して実行される。
作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S51:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が上昇位置まで上昇移動される(S52) 。このとき、赤色LED111と緑色LED112とが同時に点灯してオレンジ色が発光され、押え足20が上昇位置へ移動されたことが示される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり特定の操作状態として検出された場合には(S53:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が押え位置(下降位置であり、前述した約2mmの高さ位置)まで下降移動される(S54)。このとき、押え足20が押え位置へ移動されたことを示す緑色LED112が点灯される。次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が中止されるまで待機し(S55)、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点でこの制御を終了する。
ところで、前述のS49における判断が「No」、つまり、押え足20が押え位置(下降位置であり、前述した約2mmの高さ位置) に位置している場合には(S49:NO)、ソフトタイマの計時情報がクリアされ、計時動作が新規に開始される(S60) 。
次に、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が継続されており押え足昇降スイッチ25がOFFされていないときには(S57:No)、ソフトタイマの計時情報に基づいて2秒経過していない場合には(S59:No)、S57とS59とが繰り返して実行される。
作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、ソフトタイマによる2秒の計時時間よりも短く、つまり通常操作状態として検出された場合には(S57:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が中間位置まで上昇移動される(S58)。このとき、押え足20が中間位置へ移動されたことを示す赤色LED111が点灯される。
一方、作業者による押え足昇降スイッチ25の操作が、操作開始から2秒以上経過した場合、つまり特定の操作状態として検出された場合には(S59:Yes )、押え足昇降パルスモータ83を制御して、押え足20が上昇位置まで上昇移動される(S60:Yes )。このとき、赤色LED111と緑色LED112とが同時に点灯してオレンジ色が発光され、押え足20が上昇位置へ移動されたことが示される。次に、押え足昇降スイッチ25がOFFになった時点(S60)でこの制御を終了する。尚、S43,44,46,S50,51,53,S56,57,59等が、押え足昇降スイッチ25の操作状態を検出する検出手段に相当するものである。
以上説明した実施例2のミシンMの作用効果について説明する。
このミシンMでは、押え足昇降スイッチ25が操作されたとき、下端に押え足20が装着された押え棒12を昇降させる昇降機構80を駆動する押え足昇降パルスモータ83が動作されるので、昇降機構80を介して押え足20が、押え位置(下降位置)と、上昇位置と、押え位置と上昇位置との間の中間位置に移動される。
制御装置Cは、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の上昇位置又は押え位置又は中間位置から、押え位置と中間位置と上昇位置とに亙って第1方向にサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させる。
このミシンMでは、押え足昇降スイッチ25が操作されたとき、下端に押え足20が装着された押え棒12を昇降させる昇降機構80を駆動する押え足昇降パルスモータ83が動作されるので、昇降機構80を介して押え足20が、押え位置(下降位置)と、上昇位置と、押え位置と上昇位置との間の中間位置に移動される。
制御装置Cは、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の上昇位置又は押え位置又は中間位置から、押え位置と中間位置と上昇位置とに亙って第1方向にサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させる。
つまり、押え足昇降スイッチ25が通常操作状態で操作された場合には、押え足20の位置が、押え足昇降スイッチ25の通常操作の度に「上昇位置→押え位置(下降位置)→中間位置→上昇位置→押え位置(下降位置)→・・・(以下同様)」の順でサイクリックに移動されることとなる。
これに対して、押え足昇降スイッチ25が2秒以上継続して操作される特定の操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の上昇位置又は押え位置又は中間位置から、押え位置と中間位置と上昇位置とに亙って第1方向と逆の第2方向へサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させる
つまり、押え足昇降スイッチ25が特定の操作状態で操作された場合には、押え足20の位置が、押え足昇降スイッチ25の特定の操作の度に、「上昇位置→中間位置→押え位置(下降位置)→上昇位置→中間位置→押え位置(下降位置)→・・・(以下同様)」の順、即ち通常操作状態の場合とは逆の方向でサイクリックに移動されることとなる。従って、作業者は、単一の押え足昇降スイッチ25の操作状態を選択して適切な押え足20の位置切換えパターンとすることで効率よく押え足昇降パルスモータ83、昇降機構80を作動させ、スムーズに押え足20を所望の位置に切換えることが可能になる。その他の効果は、実施例1と同様である。
これに対して、押え足昇降スイッチ25が2秒以上継続して操作される特定の操作状態で操作された際には、押え足20を操作開始時の上昇位置又は押え位置又は中間位置から、押え位置と中間位置と上昇位置とに亙って第1方向と逆の第2方向へサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させる
つまり、押え足昇降スイッチ25が特定の操作状態で操作された場合には、押え足20の位置が、押え足昇降スイッチ25の特定の操作の度に、「上昇位置→中間位置→押え位置(下降位置)→上昇位置→中間位置→押え位置(下降位置)→・・・(以下同様)」の順、即ち通常操作状態の場合とは逆の方向でサイクリックに移動されることとなる。従って、作業者は、単一の押え足昇降スイッチ25の操作状態を選択して適切な押え足20の位置切換えパターンとすることで効率よく押え足昇降パルスモータ83、昇降機構80を作動させ、スムーズに押え足20を所望の位置に切換えることが可能になる。その他の効果は、実施例1と同様である。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1〕実施例の押え足昇降スイッチ25の特定の操作状態において、操作手段25を短時間で2回連続操作するなど、特定の操作状態として、特有の種々の操作状態に設定してもよい。
1〕実施例の押え足昇降スイッチ25の特定の操作状態において、操作手段25を短時間で2回連続操作するなど、特定の操作状態として、特有の種々の操作状態に設定してもよい。
2〕押え足昇降スイッチ25として、足踏みペダルスイッチ等の種々のスイッチを適用してもよい。
3〕実施例の押え足昇降スイッチ25は、発光素子110が一体的に組み付けられたものとしたが、この発光素子110を操作手段25とは別に設けてもよい。また、発光素子110を省略してもよい。
3〕実施例の押え足昇降スイッチ25は、発光素子110が一体的に組み付けられたものとしたが、この発光素子110を操作手段25とは別に設けてもよい。また、発光素子110を省略してもよい。
4〕押え足20が、下降位置にあるときと、中間位置又は上昇位置にあるときとを識別して表示する表示手段として、液晶ディスプレイ等を用いてもよい。
5〕上記各実施例においては、刺繍枠移動駆動機構6を装着し刺繍縫い可能なミシンMを例として説明したが、送り歯による布送りにより縫製を行う通常縫い専用のミシンに、本実施例と同様の押え足昇降機構を設け、本発明を適用することもできる。その場合、押え足20が布押えに供する押え位置(下降位置)は、前述した通り、押え足20の下面が針板に当接した位置となる。
6〕また、上記各実施例において、押え足20の下降位置(押え位置)として、針板から若干浮かせた押え位置(針板より約2mm離間した位置)とした例を挙げて説明したが、縫製開始時に押え足20をこの押え位置に移動させるための準備位置(縫製開始時の押え位置と比べて若干針板より離間した位置であり押え位置に移動させる前段階の位置)を、本発明の下降位置とすることも可能である。
7〕その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更された種々の形態を包含するものである。
M ミシン
C 制御手段(制御装置)
1a 針板
6 刺繍枠移動駆動機構
12 押え棒
17 糸通し機構
19 縫針
20 押え足
25 押え足昇降スイッチ(操作手段)
80 昇降機構
83 押え足昇降パルスモータ(駆動手段)
110 発光素子(表示手段)
C 制御手段(制御装置)
1a 針板
6 刺繍枠移動駆動機構
12 押え棒
17 糸通し機構
19 縫針
20 押え足
25 押え足昇降スイッチ(操作手段)
80 昇降機構
83 押え足昇降パルスモータ(駆動手段)
110 発光素子(表示手段)
Claims (9)
- ミシン機枠に昇降可能に支持され下端に押え足が装着された押え棒と、この押え棒を昇降させる昇降機構と、この昇降機構を駆動する電動の駆動手段とを備えたミシンであって、前記駆動手段を動作させ、前記昇降機構を介して前記押え足を、少なくとも、下降位置と、縫製開始時及び/又は縫製終了時に縫製に供する布を押え足と針板との間に挿入又は排出する際に上昇させる上昇位置と、下降位置と上昇位置との間の所定位置とに移動させる制御手段とを有するミシンにおいて、
前記駆動手段を動作させる為に操作される単一の操作手段と、
前記操作手段の操作状態を検出する検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき、前記操作手段の操作状態が特定の操作状態の場合と、その特定の操作状態以外の通常操作状態の場合とで、前記押え足の位置切換えパターンを異なる位置切換えパターンとすることを特徴とするミシン。 - 前記制御手段は、前記操作手段が前記通常操作状態で操作された際には、前記押え足を操作開始時の位置から上昇又は下降方向に隣接する位置に移動させると共に、前記操作手段が前記特定の操作状態で操作された際には、前記押え足を前記所定位置以外の操作開始時の位置から前記隣接する位置以外の位置に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
- 前記制御手段は、前記操作手段が通常操作状態で操作された際には、前記押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向にサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させると共に、前記操作手段が特定の操作状態で操作された際には、前記押え足を操作開始時の位置から、下降位置と所定位置と上昇位置とに亙って第1方向と逆の第2方向へサイクリックに切換える位置に該当する位置に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
- 前記検出手段は、前記操作手段が所定時間以上連続操作される操作状態を特定の操作状態として検出することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のミシン。
- 前記押え足が、前記下降位置にあるときと、前記所定位置又は上昇位置にあるときとを識別して表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のミシン。
- 前記表示手段は、前記押え足が位置する位置に従って異なる色を発光可能な発光素子を備え、
前記操作手段は、前記発光素子が一体的に組み付けられた手動操作スイッチであることを特徴とする請求項5に記載のミシン。 - 縫針の目孔に糸通しする糸通し機構を有し、
前記所定位置が、前記押え足と前記糸通し機構との干渉を回避する押え足の位置であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のミシン。 - 刺繍枠を着脱可能に装着してその刺繍枠を移動駆動する刺繍枠移動駆動機構を備え、
前記上昇位置が、前記刺繍枠移動駆動機構に対する刺繍枠の着脱操作を可能とするため刺繍枠の上端よりも高くした押え足の上昇位置であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のミシン。 - 前記押え足の下降位置は、縫製時に布押えに供する前記押え足の位置であって、
送り歯を用いた通常縫い時においては、前記押え足が針板と当接する位置であり、
前記刺繍枠移動駆動機構を用いた刺繍縫い時においては、針板と離間し、縫針が布より抜ける際に縫針とともに上昇する布を押圧可能な位置であることを特徴とする請求項8に記載のミシン。
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