JP2010282110A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Tsuneaki Saito
恒聡 斎藤
Yutaka Hoshino
豊 星野
Masayoshi Tsukamoto
昌義 塚本
Mitsuhiro Iwaya
光洋 岩屋
Masamichi Tsuda
正道 津田
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Abstract

【課題】光ファイバケーブルに荷重が加わったときに光ファイバの損失増加や破損を抑制する。
【解決手段】間隔を空けて配置された2本の光ファイバ21,21と、2本の光ファイバ21,21の間に配置された1本のテンションメンバ11と、光ファイバ21,21及びテンションメンバ11を一括して被覆するシース30Aと、を備える光ファイバケーブル1Aである。長さ方向と直交する断面において、2本の光ファイバ21,21の中心と、テンションメンバ11の中心は、略同一直線上に配置され、中心を結ぶ直線L1に対して垂直かつテンションメンバ11の中心を通る直線L2とシース30Aの表面との交点A,B間の距離d1は、直線L1に対して垂直かつ光ファイバ21,21の中心を通る直線とシース30Aの表面との交点C,D間の距離d2よりも長い。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
従来、テンションメンバと光ファイバとをシースで覆ってなる光ファイバケーブルが知られている。例えば、特許文献1には、2本のテンションメンバの間に光ファイバを配置した光ファイバケーブルが記載されている。また、特許文献2には、中央にテンションメンバを配置し、テンションメンバの両側に2本の光ファイバを配置した光ファイバケーブルが記載されている。
特開2008−197258号公報 特許第3172084号公報
しかし、これらの構造では、光ファイバケーブルが踏みつけられたり、あるいは挟まれたときなどに、光ファイバに大きな側圧が加わり、損失増加もしくは破損(断線)するおそれがある。
本発明の課題は、光ファイバケーブルに荷重が加わったときに光ファイバの損失増加や破損を抑制することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、光ファイバケーブルであって、間隔を空けて配置された2本の光ファイバと、前記2本の光ファイバの間に配置された1本のテンションメンバと、前記光ファイバ及び前記テンションメンバを一括して被覆するシースと、を備え、長さ方向と直交する断面において、前記2本の光ファイバの中心と、前記テンションメンバの中心は、略同一直線上に配置され、中心を結ぶ前記直線に対して垂直かつ前記テンションメンバの中心を通る直線と前記シースの表面との交点間の距離は、前記2本の光ファイバの中心を結ぶ直線に対して垂直かつ前記光ファイバの中心を通る直線と前記シースの表面との交点間の距離よりも長いことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバケーブルであって、前記テンションメンバの外径は前記光ファイバの外径よりも大きいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバケーブルであって、前記シースの断面は楕円形状であり、前記シースの表面に平坦部がないことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバケーブルであって、前記シースの断面は略菱形形状であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバケーブルであって、前記シースの表面には、前記テンションメンバと前記光ファイバとの中間部で前記シースを分断するためのノッチが形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光ファイバケーブルであって、前記ノッチの底部から前記光ファイバまでの最短距離が前記ノッチの底部から前記テンションメンバまでの最短距離よりも長いことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバケーブルであって、前記シースには、前記テンションメンバと前記光ファイバとの中間部で前記シースを分断するためのシーム部が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の光ファイバケーブルであって、前記シーム部は前記シースの表面から前記テンションメンバと前記光ファイバとの間に向けて設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の光ファイバケーブルであって、前記シーム部は前記光ファイバを中心とする円弧状に設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、光ファイバケーブルであって、テンションメンバをシースで被覆してなる1本のテンションメンバコードと、光ファイバをシースで被覆してなる2本の光ファイバコードとを、前記テンションメンバコードの両側部に前記2本の光ファイバコードを配置した状態で前記シースを一体化してなり、前記光ファイバコードは前記テンションメンバよりも外径が小さいことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、光ファイバケーブルであって、請求項1〜10のいずれか1に記載の光ファイバケーブルの前記光ファイバに、コネクタを装着したことを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバケーブルに荷重が加わったときに光ファイバの損失増加や破損を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面図である。 第1の実施形態に係る光ファイバケーブル1Aをテンションメンバコード10と、光ファイバコード20とに分けた状態を示す断面図である。 光ファイバコード20に光コネクタ40を装着する方法の説明図である。 (a)〜(f)は、光ファイバコード20に光コネクタ40を装着する方法の説明図である。 裂け防止部材50を装着した光ファイバケーブル1Aを示す図である。 (a)〜(c)は、床60等の上に載置された光ファイバケーブル1Aが脚61により踏まれた状態を示す模式図である。 第1の実施形態の変形例1に係る光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面図である。 第1の実施形態の変形例2に係る光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面図である。 (a)〜(e)は、光ファイバコード20に光コネクタ40を装着する方法の説明図である。 第1の実施形態の変形例3に係る光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面図である。 第1の実施形態の変形例3に係る光ファイバケーブル1Aをテンションメンバコード10と、光ファイバコード20とに分けた状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面図である。 (a)〜(c)は、床60等の上に載置された光ファイバケーブル1Bが脚61により踏まれた状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面図である。 第2の実施形態に係る光ファイバケーブル1Bをテンションメンバコード10と、光ファイバコード20とに分けた状態を示す断面図である。 第2の実施形態の変形例4に係る光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面図である。 第2の実施形態の変形例4に係る光ファイバケーブル1Bをテンションメンバコード10と、光ファイバコード20とに分けた状態を示す断面図である。 第2の実施形態の変形例5に係る光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ファイバケーブル1Cを示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る光ファイバケーブル1Dの長さ方向と直交する断面図である。 (a)および(b)は、床60等の上に載置された光ファイバケーブル1Dが脚61により踏まれた状態を示す模式図である。 第4の実施形態の変形例6に係る光ファイバケーブル1Dの長さ方向と直交する断面図である。 第4の実施形態の変形例7に係る光ファイバケーブル1Dの長さ方向と直交する断面図である。 第4の実施形態の変形例8に係る光ファイバケーブル1Dの長さ方向と直交する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面図である。図1に示すように、光ファイバケーブル1Aは、間隔を空けて配置された2本の光ファイバ心線21,21と、その間に配置された1本のテンションメンバ11と、これらを一括して被覆するシース30Aと、からなる。
テンションメンバ11は例えば鋼線や繊維強化プラスチック(FRP)である。なお、複数本の鋼線を撚り合わせたものやガラス強化繊維等を用いてもよい。テンションメンバ11の外径は光ファイバ心線21の外径よりも大きい。
光ファイバ心線21は、ガラス光ファイバを被覆してなる光ファイバ素線22をさらに被覆層23で被覆してなるか、もしくは、ガラス光ファイバに直接被覆を施してなる。
シース30Aの材料としては、例えばノンハロゲン難燃ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。また、シース30Aとしては、静摩擦係数は0.70以下であることが好ましく、動摩擦係数は0.50以下であることがさらに好ましい。このようにすることで、光ファイバケーブル1Aの表面が滑り易くなり、外力が光ファイバケーブル1Aに加わりにくくなる。シース30Aの動摩擦係数を低下させるためには、シース材のベース樹脂に、シリコン樹脂を含ませる方法等がある。
シース30Aは断面略楕円形状であり、表面に平坦な部分がない。また、図1に示すように、光ファイバケーブル1Aの長さ方向と直交する断面において、2本の光ファイバ21,21の中心を結ぶ直線L1に対して垂直かつテンションメンバ11の中心を通る直線L2とシース30Aの表面との交点A,B間の距離d1は、直線L1に対して垂直かつ光ファイバ21の中心を通る直線L3とシース30Aの表面との交点C,D間の距離d2よりも長い。
なお、図1においては、テンションメンバ11の中心が直線L1上にあるが、直線L1からずれていてもよい。
シース30Aの表面には、テンションメンバ11と光ファイバ心線21との中間部でシース30Aを分断するためのノッチ31が形成されている。このため、図2に示すように、ノッチ31からシース30Aを引き裂くことで、光ファイバケーブル1Aを、テンションメンバ11がシース30Aで被覆された部分(テンションメンバコード10)と、光ファイバ心線21がシース30Aで被覆された部分(光ファイバコード20)とに分けることができる。
次に、光ファイバケーブル1Aの端部において、2本の光ファイバコード20に光コネクタ40としてSCコネクタを装着する方法について説明する。なお、コネクタの形状は任意であり、SCコネクタの代わりにLCコネクタ等の他のコネクタを装着してもよい。
まず、図3に示すように、光ファイバケーブル1Aの端部において、ノッチ31からシース30Aを分断し、テンションメンバコード10と2本の光ファイバコード20とに分ける。
次に、光ファイバコード20のシース30Aを除去して光ファイバ心線21を露出させる。さらに、図4(a)に示すように、光ファイバ心線21を露出させた光ファイバコード20の先端を、ゴムフード41、ストップリング44、コイルバネ45に順に挿通させる。次に、光ファイバ心線21の先端部分において被覆層23を除去して光ファイバ素線22を露出させ、さらに光ファイバ素線22の被覆を除去してガラス光ファイバを露出させる等の端末処理を行う。
次に、図4(b)に示すように、光ファイバ素線22の先端(ガラス光ファイバ部)にフェルール46を装着し、接着固定した後、端面を研磨処理する。
次に、図4(c)に示すように、コイルバネ45及びストップリング44を先端側に戻し、ストップリング44の内部にコイルバネ45及びフェルール46を挿入する。また、図4(d)に示すように、プラグフレーム47を先端側からフェルール46に被せ、ストップリング44に装着する。次に、図4(e)に示すように、ゴムフード41を先端側に戻し、ストップリング44をゴムフード41で被覆する。その後、つまみ48をプラグフレーム47にかぶせる。以上により、光ファイバコード20に光コネクタ40が装着される。
このようにして2本の光ファイバコード20に光コネクタ40を装着した後、図5に示すように、不要なテンションメンバコード10を切断するとともに、光ファイバケーブル1Aがこれ以上裂けるのを防止する裂け防止部材50を光ファイバケーブル1Aに装着する。
このような光ファイバケーブル1Aにおいて、図6(a)に示すように、光ファイバケーブル1Aが長径方向を水平方向として床60等の上に載置された状態で、光ファイバ心線21の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合でも、シース30Aの摩擦係数が小さく、また、光ファイバケーブル1Aが断面略楕円形状であるため、脚61がシース30Aの表面に沿って滑る。このため、光ファイバ心線21に荷重が集中することがなく、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
また、図6(b)に示すように、テンションメンバ11の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、テンションメンバ11に荷重がかかるものの、光ファイバ心線21は荷重を負担しないため、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
また、図6(c)に示すように、光ファイバケーブル1Aが短径方向を水平方向として床60等の上に載置された状態で、光ファイバ心線21の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、光ファイバケーブル1Aが断面略楕円形状であるため、長径方向が水平方向となるように光ファイバケーブル1Aが回転するとともに、脚61がシース30Aの表面に沿って滑る。このため、光ファイバ心線21に荷重が集中することがなく、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
(変形例1)
なお、図7に示すように、光ファイバ心線21とシース30Aとの間に隙間を設けるとともに、隙間の内部であって光ファイバ心線21の外周部に繊維状の第2のテンションメンバ12を設けてもよい。テンションメンバ12としては、例えば、ケブラー(登録商標)等のアラミド繊維等を用いることができる。
(変形例2)
あるいは、図8に示すように、各光ファイバ心線21の近傍にロッド状の第2のテンションメンバ13を設けてもよい。テンションメンバ13には、例えばポリ−パラ−フェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維や繊維強化プラスチック(FRP)等を用いることができる。
図7や図8に示すような光ファイバケーブル1Aの端部において、2本の光ファイバコード20に光コネクタ40を装着する方法について説明する。
まず、図3と同様に、光ファイバケーブル1Aの端部において、ノッチ31からシース30Aを分断し、テンションメンバコード10と2本の光ファイバコード20とに分ける。
次に、光ファイバコード20のシース30Aを除去して光ファイバ心線21及び第2のテンションメンバ12,13を露出させる。さらに図9(a)に示すように光ファイバ心線21及び第2のテンションメンバ12,13を露出させた光ファイバコード20の先端を、ゴムフード41、リング42、かしめリング43、ストップリング44、コイルバネ45に順に挿通させる。次に、光ファイバ心線21の先端部分において被覆層23を除去して光ファイバ素線22を露出させ、さらに光ファイバ素線22の被覆を除去してガラス光ファイバを露出させる等の端末処理を行う。また、テンションメンバ12,13を図9(a)に示すように折り返しておく。
次に、図9(b)に示すように、光ファイバ素線22の先端(ガラス光ファイバ部)にフェルール46を装着し、接着固定した後、端面を研磨処理する。
次に、図9(c)に示すように、コイルバネ45及びストップリング44を先端側に戻し、ストップリング44の内部にコイルバネ45及びフェルール46を挿入する。また、図9(d)に示すように、プラグフレーム47を先端側からフェルール46に被せ、ストップリング44に装着する。
次に、折り返していたテンションメンバ12,13を先端側に戻す。その後、図9(e)に示すようにかしめリング43を先端側に戻し、かしめリング43とストップリング44との間にテンションメンバ12,13を挟持させる。
その後、図9(f)に示すように、リング42、ゴムフード41を先端側に戻し、かしめリング43及びリング42をゴムフード41で被覆する。このとき、必要に応じて光ファイバコード20のシース30Aの先端部をかしめリング43とリング42の間に狭持させる。最後に、図9(g)に示すように、つまみ48をプラグフレーム47にかぶせる。以上により、光ファイバコード20に光コネクタ40が装着される。
このようにして2本の光ファイバコード20に光コネクタ40を装着した後、図5と同様に、不要なテンションメンバコード10を切断するとともに、光ファイバケーブル1Aがこれ以上裂けるのを防止する裂け防止部材50を光ファイバケーブル1Aに装着する。
本変形例によれば、かしめリング43とストップリング44との間にテンションメンバ12,13を挟持させることで、光コネクタ40から光ファイバコード20に作用する引っ張り力をテンションメンバ12,13が受けるため、光ファイバ心線21に荷重が集中することがなく、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
(変形例3)
図10は本実施形態の第3の変形例である。本変形例においては、断面略楕円形状の光ファイバケーブル1Aのシース30Bに対し、光ファイバ心線21を中心とする円弧状のシーム部32を設けている。シーム部32は、シース30Bを押出成形する際に、シース30Bを形成する熱可塑性樹脂が溶融した状態で接触し、完全に融合する前に固化することで形成される。このシーム部32では樹脂が不完全に溶着しており、周辺の均一樹脂と比較して強度が適度に弱い。このため、シース30Bは低強度のシーム部32から破断され、図11に示すように光ファイバケーブル1Aは、テンションメンバコード10と、光ファイバコード20とに分けられる。
このようなシーム部32に沿ってシース30Bが破断されると、図11に示すように、切り出される光ファイバコード20の断面形状が円形に近づくため、光コネクタ40の装着がより容易となる。
(第2実施形態)
図12は本発明の第2の実施形態に係る光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態に係る光ファイバケーブル1Bは、図12に示すように、シース30Bの形状が、断面略菱形形状である。また、本実施形態においても、光ファイバケーブル1Bの長さ方向と直交する断面において、2本の光ファイバ21,21の中心を結ぶ直線L1’に対して垂直かつテンションメンバ11の中心を通る直線L2’とシース30Bの表面との交点A’,B’間の距離d1’は、直線L1’に対して垂直かつ光ファイバ21の中心を通る直線L3’とシース30Bの表面との交点C’,D’間の距離d2’よりも長い。
本実施形態においても、図13(a)に示すように、光ファイバケーブル1Bが短径方向を水平方向として床60等の上に載置された状態で、テンションメンバ11の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、テンションメンバ11に荷重がかかるものの、光ファイバ心線21は荷重を負担しないため、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
また、図13(b)に示すように、光ファイバ心線21の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合でも、断面略楕円形状の光ファイバケーブル1Bの平坦部が床60等に接触するまで光ファイバケーブル1Bが回転する。そして、シース30Bの摩擦係数が小さいため、図13(c)に示すように、脚61がシース30Bの表面に沿って滑る。このため、光ファイバ心線21に荷重が集中することがなく、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
なお、シース30Bに設けられるノッチ31は、図14に示すように、その底部から光ファイバ心線21までの距離d3が、テンションメンバ11までの距離d4よりも長くなるように設けることが好ましい。このようにノッチ31を設けた場合には、図15に示すように、ノッチ31から形成される切れ目がシース30Bに向かって伸び易く、光ファイバ心線21がより多くのシース30Bで被覆された光ファイバコード20が切り出される。このため、光ファイバ心線21が確実にシース30Bで被覆された状態で光ファイバコード20を切り出すことができる。
(変形例4)
また、シース30Bにノッチ31を設ける代わりに、図16に示すように、テンションメンバ11と光ファイバ心線21との間に向けてシーム部32を形成してもよい。シーム部32には、シース30Bに作用する応力が集中する。
シーム部32は、シース30Bを押出成形する際に、シース30Bを形成する熱可塑性樹脂が溶融した状態で接触し、完全に融合する前に固化することで形成される。このシーム部32では樹脂が不完全に溶着しており、周辺の均一樹脂と比較して強度が適度に弱い。このため、シース30Bは低強度のシーム部32から破断され、図17に示すように光ファイバコード20が切り出される。
(変形例5)
また、図18に示すように、ノッチ31を設けるとともに、ノッチ31の底部にシーム部32を設けてもよい。
(第3実施形態)
図19は本発明の第3の実施形態に係る光ファイバケーブル1Cを示す断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
本実施形態においては、シース30Cが断面略六角形状となっている。本変形例においても、光ファイバケーブル1Cの長さ方向と直交する断面において、2本の光ファイバ21,21の中心を結ぶ直線L1’’に対して垂直かつテンションメンバ11の中心を通る直線L2’’とシース30Cの表面との交点A’’,B’’間の距離d1’’は、直線L1’’に対して垂直かつ光ファイバ21の中心を通る直線L3’’とシース30Cの表面との交点C’’,D’’間の距離d2’’よりも長い。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に、テンションメンバ11の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、テンションメンバ11に荷重がかかるものの、光ファイバ心線21は荷重を負担しないため、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。また、光ファイバ心線21の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、光ファイバケーブル1Cが回転し、あるいは脚61がシース30Cに沿って滑るため、光ファイバ心線21の損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
(第4実施形態)
図20は本発明の第4の実施形態に係る光ファイバケーブル1Dの長さ方向と直交する断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同符号を付して説明を割愛する。
本実施の形態においては、光ファイバケーブル1Dは、テンションメンバ11をシース30Dで被覆してなるテンションメンバコード10と、光ファイバ心線21をシース30Dで被覆してなる2本の光ファイバコード20,20とを、テンションメンバコード10の両側部に2本の光ファイバコード20,20を配置した状態で一体化してなる。このため、光ファイバケーブル1Dはシース30Dのくびれ部33,33より引き裂くことができる。
このような光ファイバケーブル1Aにおいて、図21(a)に示すように、光ファイバケーブル1Dがテンションメンバコード10及び2本の光ファイバコード20,20の配列方向を鉛直方向として床60等の上に載置された状態で、光ファイバ心線21の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、光ファイバケーブル1Dが倒れるように回転するため、光ファイバ心線21に荷重が集中することがなく、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
また、テンションメンバ11の直径は光ファイバ心線21の直径よりも大きく、テンションメンバコード10の直径は、光ファイバコード20の直径よりも大きい。このため、図21(b)に示すように、テンションメンバ11の上部が椅子の脚61等により踏まれた場合には、テンションメンバ11に荷重がかかるものの、光ファイバ心線21は荷重を負担せず、損失の増加や破損、断線を抑制することができる。
(変形例6)
なお、図22に示すように、光ファイバ心線21とシース30Dとの間に隙間を設けるとともに、隙間の内部であって光ファイバ心線21の外周部に繊維状の第2のテンションメンバ12を設けてもよい。テンションメンバ12としては、例えば、ケブラー(登録商標)等のアラミド繊維を用いることができる。
(変形例7、8)
あるいは、図23、図24に示すように、各光ファイバ心線21の近傍にロッド状の第2のテンションメンバ13を2本設けてもよい。テンションメンバ13には、例えばポリ−パラ−フェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維や繊維強化プラスチック(FRP)等を用いることができる。図23に示すように、2本の光ファイバ心線21の配列方向と交差する方向に2本のテンションメンバ13を配列してもよいし、あるいは図24に示すように、2本の光ファイバ心線21の配列方向と同方向に2本のテンションメンバ13を配列してもよい。
なお、以上の実施形態においては、光ファイバとして光ファイバ素線を被覆層により被覆した光ファイバ心線を用いた例について説明したが、本発明はこれに限らず、光ファイバ素線がシースに密着するように設けてもよい。
1A、1B、1C、1D 光ファイバケーブル
10 テンションメンバコード
11 テンションメンバ
12、13 テンションメンバ
20 光ファイバコード
21 光ファイバ心線
22 光ファイバ素線
23 被覆層
30A、30B、30C、30D シース
31 ノッチ
32 シーム部

Claims (11)

  1. 間隔を空けて配置された2本の光ファイバと、
    前記2本の光ファイバの間に配置された1本のテンションメンバと、
    前記光ファイバ及び前記テンションメンバを一括して被覆するシースと、を備え、
    長さ方向と直交する断面において、前記2本の光ファイバの中心と、前記テンションメンバの中心は、略同一直線上に配置され、中心を結ぶ前記直線に対して垂直かつ前記テンションメンバの中心を通る直線と前記シースの表面との交点間の距離は、前記2本の光ファイバの中心を結ぶ直線に対して垂直かつ前記光ファイバの中心を通る直線と前記シースの表面との交点間の距離よりも長いことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記テンションメンバの外径は前記光ファイバの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記シースの断面は楕円形状であり、前記シースの表面に平坦部がないことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記シースの断面は略菱形形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記シースの表面には、前記テンションメンバと前記光ファイバとの中間部で前記シースを分断するためのノッチが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記ノッチの底部から前記光ファイバまでの最短距離が前記ノッチの底部から前記テンションメンバまでの最短距離よりも長いことを特徴とする請求項5に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記シースには、前記テンションメンバと前記光ファイバとの中間部で前記シースを分断するためのシーム部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記シーム部は前記シースの表面から前記テンションメンバと前記光ファイバとの間に向けて設けられていることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバケーブル。
  9. 前記シーム部は前記光ファイバを中心とする円弧状に設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の光ファイバケーブル。
  10. テンションメンバをシースで被覆してなる1本のテンションメンバコードと、
    光ファイバをシースで被覆してなる2本の光ファイバコードとを、
    前記テンションメンバコードの両側部に前記2本の光ファイバコードを配置した状態で前記シースを一体化してなり、
    前記光ファイバコードは前記テンションメンバよりも外径が小さいことを特徴とする光ファイバケーブル。
  11. 請求項1〜10のいずれか1に記載の光ファイバケーブルの前記光ファイバに、コネクタを装着したことを特徴とする光ファイバケーブル。
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