JPS61203416A

JPS61203416A - 光フアイバケ−ブルのテンシヨンメンバ

Info

Publication number: JPS61203416A
Application number: JP60043305A
Authority: JP
Inventors: Akira Uematsu; 植松　晃; Yoshio Kumazawa; 熊澤　義夫; Akira Kinoshita; 昌木下; Osamu Shimizu; 修清水; Shogo Ohashi; 大橋　省吾
Original assignee: Showa Electric Wire and Cable Co
Current assignee: SWCC Corp
Priority date: 1985-03-05
Filing date: 1985-03-05
Publication date: 1986-09-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（発明の技術分野）本発明は、光ファイバケーブルのテンションメンバに関
する。

（発明の技術的背景）近年オフィス内の電子機器間のデータ伝送を光ファイバ
ケーブルにより行い、これによりデータ伝送の高速化を
図っている。このような光ファイバケーブルとして、例
えば、第７図に示すような光アンダーカーペットケーブ
ルが提案され、実用化されて、いる、８ち、この光アン
ダーカーペットケーブルは一対の光ファイバ心線ｌ、１
を備え、各党ファイバ心線ｌはケブラー紐（Ｄｕ　Ｐａ
ｎｔ社の商品名）２により覆われた状態でポリ塩化ビニ
ルから成るフラット状の外被層４の各穴４ａ、４ａに収
容されている。そして、外被層４の中央には剛性及び耐
抗張、力を有するテンションメンバ３が設けられている
。

かかる構造の光アンダーカーペットケーブルをカーペッ
ト下に布設した場合には、該ケーブル上に事務機器等か
ら直接的に静荷重が加わったり、大の走歩行等により衝
撃的な荷重が加わったりするの、で、光ファイバ心線１
．１に大きな側圧が加わり、その伝送損失が増加してし
まう、このため、徒来は、第７図で示したように、光フ
ァイバ心Ｉｆ、１よりも径の大きな剛性を有するテンシ
ョンメンバ３を用いて光ファイバ心＆１１に直接的に側
圧が加わるのを防止している。

また、光アンダーカーペットケーブルにおいて、外被層
４をポリ塩化ビニル等により押出成形するだけでは、該
外被層４が成形歪みや高温雰囲気中での結晶化の進行等
によりケーブル長手方向に収縮してしまう、しかし、上
述したように、ケーブル中央部に剛性だけでなく耐抗張
力を有するテンションメンバ３を配設することで外被層
４の収縮を抑制することができる。

さて、Ｅ記テンションメンバ３は、通常、剛性及び耐抗
張力の大きい、鋼線等の金属やガラス繊維強化プラスチ
ックにより構成されている。

（背景技術の問題点）しかし、テンションメンバ３を鋼線等の金属から構成す
ると、電磁誘導により電子機器内のデータ伝送に悪影響
を与える虞れがある。

また、テンションメンバ３をガラス繊維強化プラスチッ
クから構成する場合には、剛性を保持させるために外径
を大きく形成する必要がある上に、ガラス繊維強化プラ
スチックが高価であることから、ケーブル自体も高価な
ものになってしまう欠点がある。

（発明の目的）本発明の目的は、小さな外径でありながら剛性を有し、
かつデータ伝送に悪影響を与えることがないヒに安価な
光ファイバケーブルのテンションメンバを提供すること
にある。

（発明の概要）本発明は、チタン酸カリウムを１０〜４０重量％含む熱
可塑性樹脂からテンションメンバくを形成したことを特
徴とする。

上記チタン酸カリウムとして、繊維状の六チタン酸カリ
ウム（Ｋ２Ｏ・６　Ｔ　ｉ　Ｏ２）を用い、この六チタ
ン酸カリウム繊維を熱可塑性樹脂であるポリアミド樹脂
に充填量を変化させて加えることにより多数のテンジオ
ンメンバ試料を製作し、それぞれの試料の六チタン酸カ
リウム繊維充填量に対するヤング率、線膨張係数及び加
熱収縮量を測定したところ、１ｉＩＪ２図、第３図及び
第４図に示す結果が得られた。即ち、得られた試料は、
六千タン酸カリウム繊維の充填量が増加するに従ってヤ
ング率は増大し、ｍ膨張係数及び加熱収縮量は減少して
いる。そして、六チタン酸カリウム繊維を１５重量％と
３０重醍％充填した場合には、その各試料のヤング率は
約３倍と約４倍に１回線膨張係数は約１／３と約１７５
に、又同加熱収縮量は約１／４と約１／２０になってい
た。

従って、チタン酸カリウムを含む熱可塑性樹脂からテン
ションメンバを形成すると、該テンションメンバは小さ
な外径でありながら大きな剛性を示し、又優れた抗張力
特性を示す、そして、チタン酸カリウムを熱可塑性樹脂
に充填するだけであるから、安価な上に押し出し作業に
より容易に製作することができ、しかも非金属であるこ
とからデータ伝送に悪影響を与えることもない。

（発明の実施例）以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。

第１図には本発明の応用例に係る光アンダーカーペット
ケーブル５が示されている。この光アンダーカーペット
ケーブル５は一対の光ファイバ心線６．６を備えている
。各光ファイバ心線６．６は直径が５０ｇｍのコアと、
外径が１２５　ｇ、ｍのクラッドとから成る石英製のグ
レーデッドインデックス型光ファイバ素線を含み、この
光ファイバ素線は０．２１の開口数（Ｎ　−Ａ）を有し
ている。光ファイバ素線上には、シリコン樹脂から成る
プライマリコートとバッファコートが、外径４００ｇ、
ｍになるように被覆され、これにより一次被覆層が形成
されている。この−次被覆層、ｈにはポリアミド樹脂か
ら成る二次被覆層が２５０ｇｍの肉厚で押出被覆されて
いる。

各光ファイバ心線６．６は、ポリ塩化ビニルから成るフ
ラット状の外被層７の穴７ａ、７ａ内に収容されており
、光ファイバ心線６，６の周面と穴７ａ、７ａとの間隙
にはケブラー紐（Ｄｕ　Ｐａｎｔ、社の商品名）８が充
填されている。このケブラー紐８はクッション層として
設けられている。外被層７は７ｍｍの幅寸法と、２．５
ｍｍの厚さを有している。

外被層７の中央には本発明に係るテンションメンバ９が
配されている。このテンションメンバ９は、六チタン醜
カリウムを３０重量％含むポリアミド樹脂から形成され
、１．５ｍｍの外径を有している。

比較のために、本発明のテンションメンバ９を用いずに
第１図に示すと同−構造及び同一材料の光アンダーカー
ペットケーブルを製作した。

さて、上記実施例の光アンダーカーペットケーブル５と
比較例の光アンダーカーペットケーブルの圧縮特性を調
べるため、次のような圧縮試験を行なった。ＮＪち、＄
５図（Ａ）に示すように、実施例及び比較例の各ケーブ
ルを鉄製の板ｌＯ上にそれぞれ載置し、５枚の圧縮板１
１により圧縮荷重を加えた。各圧縮板１１は！０１１１
１の幅を有していた。そして、圧縮板１１により加えた
圧縮荷重に対する伝送損失増加を連続的に測定した。こ
の測定では、光源として波長８６０ｎｍのＬＥＤと光パ
ワーメータを用いた。結果を第５図ＣＢ）に示す。この
第５図（Ｂ）から明らかなように、比較例のケーブルは
図中ＣＢ）で示すように、圧縮荷重の増加に伴って伝送
損失増加が放物線を描いて増大し、圧縮荷重が４００ｋ
ｇｆで約０．２５ｄＢ、同５００ｋｇｆで約０．５ｄＢ
まで増大した。

これに対して、本実施例のケーブルは図中（Ａ）で示す
ように、圧縮荷重が５００ｋｇｆでも殆ど変化せず、僅
かに０．０５ｄＢ増大するだけであった。これは、本発
明のテンションメンバ９が剛性を有しているので、光フ
ァイバ心線６．６に側圧が加わることがなかったことに
よると考えられる。

次に１両ケーブルの温度伝送特性を調べるために、実施
例及び比較例の各光アンダーカーペ−／　トケーブルを
２０℃の温度下に配し、５時間経過する毎に温度を２０
℃変化させ、−２０℃から６０℃までの温度範囲におけ
る各ケーブルの伝送損失増加を測定した。測定には上記
したように、光源として波長８６０ｎｍのＬＥＤと光パ
ワーメータを用いた。測定結果を第６図に示す、この第
６図から明らかなように、比較例のケーブルの伝送損失
増加は、０℃で約０．１５ｄＢ、−２０℃で約０．３５
ｄＢになった。また、４０℃及び６０℃で約０．０３ｄ
Ｂと約０．０４ｄＢになった。

これに対して本実施例のケーブルの伝送損失増加は、０
℃で約０．０２ｄＢ、−２０℃で約０゜０５ｄＢであり
、又４０℃及び６０℃では殆ど伝送損失増加は生じなか
った。これは、本発明のテンションメンバ９が線膨４係
数及び加熱収縮量が小さいので、即ち、大きな抗張力を
有しているので、高温及び低温でも光ファイバ心線６，
６にマイクロベンディングが生じていなかったことによ
ると考えられる。

尚、上記伝送損失増加は、圧縮の加わっていない定常状
態の伝送損失をＯとしている。

上記実施例において、六チタン酸カリウム繊維の充填量
は１０重量％から４０重量％が好ましい、充填量が１０
重量％以下の場合にはテンションメンバ９の剛性及び抗
張力がそれほど大きくならず、又充填量が４０重量％以
−ヒの場合にはテンションメンバ９の押出作業による製
作が困難になってしまう。

また、上記実施例では、大チタン酸カリウム繊維を用い
ているが、ニチタン醜カリウム繊維や四チタン酸カリウ
ム繊維等を用いても同様の効果が得られる。

ところで、第１図には本発明のテンションメンバ９を光
アンダーカーペットケーブルに応用した例が示されてい
るが、通常の光ファイバケーブルにも適用できる５のは
勿論である。また、テンションメンバ９は単心で用いる
他に、撚り合わせ体として用いるようにしてもよい。

（発明の効果）本発明によれば、チタン酸カリウムを１０重量％〜４０
重量％含む熱可塑性樹脂からテンションメン、バを形成
したことで、小径でありながら大きな剛性及び抗張力を
有し、かつ電ａｉ誘導等の問題を有しない安価なテンシ
ョンメンバを得ることができる。従って、該テンション
メンバを用いることにより電子機器内のデータ伝送に悪
影響を与えることのない光ファイバケーブルを安価に製
作することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るテンションメンバを含む光アンダ
ーカーペットケーブルの断面図、第２図乃至第４図はヤ
ング率、線膨張係数及び加熱収縮量と六チタン酸カリウ
ムｍ維充填量との関係をそれぞれ示す特性図、第５図（
Ａ）、（Ｂ）は圧縮試験を概略的に説明するための平面
図と圧縮荷重ｌ、６−−−−−−−光ファイバ心線、３
．９−−−−−−−テンションメンバ、５−−−−−−
−ｍ−光アンダーカーペットケーブル。第１図第２図大チタン酸カリウム繊１１文填嚢　　（重量％）六チタ
ン酸カリウム繊に充填量　　Ｃ重量％）六チタン酵カリ
ウム繊維充填景　　（０％）第５図（Ａ）！０（Ｂ）圧縮荷重（ｋＱｆ）

Claims

【特許請求の範囲】１、ケーブル内部に光ファイバ心線と共に収容される光
ファイバケーブルのテンションメンバであって、チタン
酸カリウムを１０重量％以上、４０重量％以下含む熱可
塑性樹脂から形成されていることを特徴とする光ファイ
バケーブルのテンションメンバ。２、前記チタン酸カリウムは繊維状であることを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の光ファイバケーブル
のテンションメンバ。