JP2775757B2 - ポリマクラッド石英光ファイバコード - Google Patents
ポリマクラッド石英光ファイバコードInfo
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- JP2775757B2 JP2775757B2 JP63165686A JP16568688A JP2775757B2 JP 2775757 B2 JP2775757 B2 JP 2775757B2 JP 63165686 A JP63165686 A JP 63165686A JP 16568688 A JP16568688 A JP 16568688A JP 2775757 B2 JP2775757 B2 JP 2775757B2
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- polymer
- optical fiber
- clad
- protective layer
- coating layer
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/26—Optical coupling means
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- G—PHYSICS
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4402—Optical cables with one single optical waveguide
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4429—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
- G02B6/443—Protective covering
- G02B6/4432—Protective covering with fibre reinforcements
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、有機高分子をクラッドとするポリマクラッ
ド石英光ファイバのコードに関する。更に詳しくは、低
温においても透光性能に優れたポリマクラッド石英光フ
ァイバコードに関する。
ド石英光ファイバのコードに関する。更に詳しくは、低
温においても透光性能に優れたポリマクラッド石英光フ
ァイバコードに関する。
<従来の技術> ポリマクラッド石英光ファイバは、コアを石英として
いるため、光ファイバの第1機能である高透過能に優れ
ている。更にクラッド部を有機高分子体より構成してい
るため、可とう性に代表されるように取り扱い性に優れ
ており、大口径にできるため、工場内通信などの環境条
件の厳しい短中距離通信に適している。
いるため、光ファイバの第1機能である高透過能に優れ
ている。更にクラッド部を有機高分子体より構成してい
るため、可とう性に代表されるように取り扱い性に優れ
ており、大口径にできるため、工場内通信などの環境条
件の厳しい短中距離通信に適している。
このポリマクラッド石英光ファイバの構成としては、
コアが石英ガラスよりなり、クラッドがシリコーン樹脂
よりなるファイバが知られている。
コアが石英ガラスよりなり、クラッドがシリコーン樹脂
よりなるファイバが知られている。
しかしながら、実際の使用にあたっては、該ポリマク
ラッド石英光ファイバを外的刺激から保護するために、
ポリマクラッド石英光ファイバの外周に被覆層を配した
コード構造とする必要がある。このようなコードの構成
としては該ポリマクラッド石英光ファイバをナイロン樹
脂などの熱可塑性樹脂により被覆したコードが知られて
いる。
ラッド石英光ファイバを外的刺激から保護するために、
ポリマクラッド石英光ファイバの外周に被覆層を配した
コード構造とする必要がある。このようなコードの構成
としては該ポリマクラッド石英光ファイバをナイロン樹
脂などの熱可塑性樹脂により被覆したコードが知られて
いる。
<発明が解決しようとする課題> しかし、従来のポリマクラッド石英光ファイバコード
には、次のような問題がある。つまりコアが石英ガラス
よりなり、かつクラッドおよび保護層又は被覆層が有機
高分子で形成されている。この場合、両者の熱膨脹係数
が著しく異なるため、低温領域において有機高分子が収
縮し、その収縮応力が石英にひずみを与え、光ファイバ
の透光性能を劣化させるという欠点があった。
には、次のような問題がある。つまりコアが石英ガラス
よりなり、かつクラッドおよび保護層又は被覆層が有機
高分子で形成されている。この場合、両者の熱膨脹係数
が著しく異なるため、低温領域において有機高分子が収
縮し、その収縮応力が石英にひずみを与え、光ファイバ
の透光性能を劣化させるという欠点があった。
この欠点は、特に経済性や被覆厚みの点から熱可塑性
樹脂が採用されるコードにおいて顕著であった。つま
り、外的刺激から保護するためにコード構造とした場
合、コアとクラッドよりなるポリマクラッド石英光ファ
イバの低温での透光損失よりも更に損失が増大し、温度
環境の厳しい条件下で使用できないという問題があっ
た。
樹脂が採用されるコードにおいて顕著であった。つま
り、外的刺激から保護するためにコード構造とした場
合、コアとクラッドよりなるポリマクラッド石英光ファ
イバの低温での透光損失よりも更に損失が増大し、温度
環境の厳しい条件下で使用できないという問題があっ
た。
本発明の目的は、かかる従来の欠点であるポリマクラ
ッド石英光ファイバコードの低温下での透光損失の増大
を抑制し、なおかつ配線工事時のひきまわしなどに対し
て充分な抗力を持った取り扱い性及び工事性に優れたポ
リマクラッド石英光ファイバコードの提供にある。
ッド石英光ファイバコードの低温下での透光損失の増大
を抑制し、なおかつ配線工事時のひきまわしなどに対し
て充分な抗力を持った取り扱い性及び工事性に優れたポ
リマクラッド石英光ファイバコードの提供にある。
<課題を解決するための手段> 本発明は次の構成を有する (1) 石英ガラスよりなるコア(1)の外周に、有機
高分子よりなるクラッド(2)、保護層(3)及び被覆
層(4)が同心円状に配置され、前記保護層(3)と前
記被覆層(4)との間に、有機高分子繊維よりなる抗張
力体繊維(5)を介在させてなるポリマクラッド石英光
ファイバコードであって、該コードの断面構造が下記
(I)式及び(II)式の関係を同時に満足することを特
徴とするポリマクラッド石英光ファイバコード。
高分子よりなるクラッド(2)、保護層(3)及び被覆
層(4)が同心円状に配置され、前記保護層(3)と前
記被覆層(4)との間に、有機高分子繊維よりなる抗張
力体繊維(5)を介在させてなるポリマクラッド石英光
ファイバコードであって、該コードの断面構造が下記
(I)式及び(II)式の関係を同時に満足することを特
徴とするポリマクラッド石英光ファイバコード。
4≦α≦40 ………(I) (但し、 であり、 ここで、D3は保護層(3)の外径(mm)、D4は被覆層
(4)の内径(mm)、dは抗張力体繊維(5)のデニー
ル数で1000から5000までの整数、をそれぞれあらわ
す。) 1.5≦γ ………(III) (但し、γは、被覆層(4)の内径と外径との比(=D5
/D4)であり、ここで、D5は被覆層(4)の外径(mm)
を、D4は被覆層(4)の内径(mm)をそれぞれあらわ
す。) (2) 保護層(3)の外径と石英ガラスよりなるコア
(1)の外径との比βが次の(II)式を満足することを
特徴とする前記1項記載のポリマクラッド石英光ファイ
バコード。
(4)の内径(mm)、dは抗張力体繊維(5)のデニー
ル数で1000から5000までの整数、をそれぞれあらわ
す。) 1.5≦γ ………(III) (但し、γは、被覆層(4)の内径と外径との比(=D5
/D4)であり、ここで、D5は被覆層(4)の外径(mm)
を、D4は被覆層(4)の内径(mm)をそれぞれあらわ
す。) (2) 保護層(3)の外径と石英ガラスよりなるコア
(1)の外径との比βが次の(II)式を満足することを
特徴とする前記1項記載のポリマクラッド石英光ファイ
バコード。
1.4≦β≦2.5 ………(II) (但し、β=D3/D1であり、D3は保護層(3)の外径(m
m)、D1はコア(1)の外径(mm)をそれぞれあらわ
す。) (3) 前記γが次の(IV)式を満足することを特徴と
する前記1又は2項記載のポリマクラッド石英先ファイ
バコード。
m)、D1はコア(1)の外径(mm)をそれぞれあらわ
す。) (3) 前記γが次の(IV)式を満足することを特徴と
する前記1又は2項記載のポリマクラッド石英先ファイ
バコード。
1.5≦γ≦1.8 ………(IV) (4) クラッド(2)が石英ガラスのコア(1)より
屈折率が0.3%以上小さいフッ素含有高分子であり、保
護層(3)が500kg/mm2以上の引張弾性率を有する有機
高分子からなり、抗張力体繊維(5)が5000kg/mm2以上
の引張弾性率を有する有機高分子繊維であり、被覆層
(4)がポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ば
れた少なくとも1種であることを特徴とする前記1、2
又は3項記載のポリマクラッド石英光ファイバコード。
屈折率が0.3%以上小さいフッ素含有高分子であり、保
護層(3)が500kg/mm2以上の引張弾性率を有する有機
高分子からなり、抗張力体繊維(5)が5000kg/mm2以上
の引張弾性率を有する有機高分子繊維であり、被覆層
(4)がポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ば
れた少なくとも1種であることを特徴とする前記1、2
又は3項記載のポリマクラッド石英光ファイバコード。
以下本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
第1図は本発明のポリマクラッド石英光ファイバコー
ドの断面図である。
ドの断面図である。
石英ガラスよりなるコア1の外周に同心円状にクラッ
ド2が配置され、光ファイバを構成している。このクラ
ッド2はコア1の石英よりも屈折率が0.3%以上小さい
透明有機高分子で構成される。具体的には紫外線硬化性
のフッ素含有アクリレートポリマなどのフッ素含有高分
子を例示することができるが、特にこれに厳定されるこ
とはない。
ド2が配置され、光ファイバを構成している。このクラ
ッド2はコア1の石英よりも屈折率が0.3%以上小さい
透明有機高分子で構成される。具体的には紫外線硬化性
のフッ素含有アクリレートポリマなどのフッ素含有高分
子を例示することができるが、特にこれに厳定されるこ
とはない。
該クラッド2の外周に該クラッド2対して同心円状に
保護層3が配置されている。この保護層3は、光透過能
を有するコア1及びクラッド2を外的な力学刺激及び汚
染から保護する役割をなすものであるため、機械的特性
に優れたものが好ましい。
保護層3が配置されている。この保護層3は、光透過能
を有するコア1及びクラッド2を外的な力学刺激及び汚
染から保護する役割をなすものであるため、機械的特性
に優れたものが好ましい。
保護層3としては、引張弾性率で500kg/mm2以上を有
するものが良い。具体的にはナイロンの他テトラフルオ
ロエチレン共重合体などを例示することができる。又、
その保護層3の外径は、コア外径に対して1.4倍以上、
2.5倍以下が好ましい。何故ならば1.4倍未満では厚みが
小さいため、保護層の役割をはたさず、ポリマクラッド
石英光ファイバを外的刺激から充分に保護することがで
きないからである。又、2.5倍を越えると厚みが大きす
ぎて、可とう性に乏しくなると共に、この保護層の低温
下での収縮応力が強大となり、ポリマクラッド石英光フ
ァイバの透光損失を増大させるからである。よって次式
(II)に示す関係を満足させることが好ましい。
するものが良い。具体的にはナイロンの他テトラフルオ
ロエチレン共重合体などを例示することができる。又、
その保護層3の外径は、コア外径に対して1.4倍以上、
2.5倍以下が好ましい。何故ならば1.4倍未満では厚みが
小さいため、保護層の役割をはたさず、ポリマクラッド
石英光ファイバを外的刺激から充分に保護することがで
きないからである。又、2.5倍を越えると厚みが大きす
ぎて、可とう性に乏しくなると共に、この保護層の低温
下での収縮応力が強大となり、ポリマクラッド石英光フ
ァイバの透光損失を増大させるからである。よって次式
(II)に示す関係を満足させることが好ましい。
1.4≦β≦2.5 ………(II) 但しβ=D3/D1 D3は、保護層3の外径(mm)、D1はコア1の外径(m
m)をそれぞれあらわす。
m)をそれぞれあらわす。
更に保護層3の外周には該保護層と同心円状に被覆層
4が配置される。又、該保護層3の外周と該被覆層4の
内周との間には有機高分子繊維よりなる抗張力体繊維
(5)が介在されている。この際各層の寸法は次の
(I)式及び(III)式を満足する必要がある。
4が配置される。又、該保護層3の外周と該被覆層4の
内周との間には有機高分子繊維よりなる抗張力体繊維
(5)が介在されている。この際各層の寸法は次の
(I)式及び(III)式を満足する必要がある。
又(IV)式を満足することが好ましい。
4≦α≦40 ………(I) 但し 1.5≦γ ………(III) 1.5≦γ≦1.8 ………(IV) 但しγ=D5/D4 ここで、D3は保護層(3)の外径(mm)、D4は被覆層
(4)の内径(mm)、D5は被覆層(4)の外径(mm)を
をそれぞれあらわし、dは抗張力体繊維(5)のデニー
ル数であり、1000から5000までの整数を表わす。
(4)の内径(mm)、D5は被覆層(4)の外径(mm)を
をそれぞれあらわし、dは抗張力体繊維(5)のデニー
ル数であり、1000から5000までの整数を表わす。
つまり、(I)式において、αが4より小さいと保護
層3と被覆層4の間との空隙が小さすぎて被覆層4の低
温下における収縮応力が保護層3に伝搬してコアにひず
みを与え、ポリマクラッド石英光ファイバの透光損失を
増大させる。又、αが40より大きい場合には、被覆層4
内にて保護層3が自由に動くため被覆層4によるポリマ
クラッド石英光ファイバの保護効果が全く保たれなくな
る。更に、(I)式における関係が保たれないと、抗張
力体繊維5の配置効果がなく、工事時のひきまわし等に
対して破断が生じる。
層3と被覆層4の間との空隙が小さすぎて被覆層4の低
温下における収縮応力が保護層3に伝搬してコアにひず
みを与え、ポリマクラッド石英光ファイバの透光損失を
増大させる。又、αが40より大きい場合には、被覆層4
内にて保護層3が自由に動くため被覆層4によるポリマ
クラッド石英光ファイバの保護効果が全く保たれなくな
る。更に、(I)式における関係が保たれないと、抗張
力体繊維5の配置効果がなく、工事時のひきまわし等に
対して破断が生じる。
なお、(III)式及び(IV)式において、γが1.5より
小さい場合には、被覆層による保護効果が発揮できな
い。又、(IV)式において、γが1.8より大きい場合に
は、ポリマクラッド石英光ファイバコードの重量が大と
なり、低温下における収縮応力が保護層3に伝播してコ
アにひずみを与え、ポリマクラッド石英光ファイバの透
光損失を増大させるとともに、不経済となる。このた
め、γは(III)式を満足することが必要であり、さら
に(IV)式を満足することが好ましい。
小さい場合には、被覆層による保護効果が発揮できな
い。又、(IV)式において、γが1.8より大きい場合に
は、ポリマクラッド石英光ファイバコードの重量が大と
なり、低温下における収縮応力が保護層3に伝播してコ
アにひずみを与え、ポリマクラッド石英光ファイバの透
光損失を増大させるとともに、不経済となる。このた
め、γは(III)式を満足することが必要であり、さら
に(IV)式を満足することが好ましい。
ここで被覆層4としては、ポリウレタン、ポリエステ
ルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンの少なくとも1種を選ぶことができ、抗張力
体繊維としては、少なくとも5000kg/mm2以上の引張り弾
性率を有する有機高分子繊維が好ましく、具体的にはポ
リアラミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、
高強力ポリエチレン、炭素繊維、高強力ポリアクリロニ
トリル、高強力ポリビニルアルコールなどを例示するこ
とができる。
ルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンの少なくとも1種を選ぶことができ、抗張力
体繊維としては、少なくとも5000kg/mm2以上の引張り弾
性率を有する有機高分子繊維が好ましく、具体的にはポ
リアラミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、
高強力ポリエチレン、炭素繊維、高強力ポリアクリロニ
トリル、高強力ポリビニルアルコールなどを例示するこ
とができる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
(実施例) 実施例1 抗張力体繊維として引張弾性率13000kg/mm2 のアラミド繊維を用い、ポリ塩化ビニルを被覆層とし
たポリマクラッド石英光ファイバコードを製作した。用
いたポリマクラッド石英光ファイバは、200μm径の純
粋石英をコア部とし、コア外周にクラッド厚み15μでク
ラッド径230μmのフッ素ポリマからなるクラッドを配
し、更にこれに引張弾性率1000kg/mm2のテトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体を外径0.5mmとなるように
設け、保護層とした。このポリマクラッド石英光ファイ
バの外周に380デニールのアラミド繊維からなる抗張力
体繊維束を5本、ポリマクラッド石英光ファイバを中心
に囲むように配置させた。更にその外周を被覆層として
ポリ塩化ビニルを用いて外径2.2mm、内径1.34mmの構成
となるよう被覆した。上述の構成により、コードの断面
構造を表す(I)式にあらわすαは、5.4であった。
たポリマクラッド石英光ファイバコードを製作した。用
いたポリマクラッド石英光ファイバは、200μm径の純
粋石英をコア部とし、コア外周にクラッド厚み15μでク
ラッド径230μmのフッ素ポリマからなるクラッドを配
し、更にこれに引張弾性率1000kg/mm2のテトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体を外径0.5mmとなるように
設け、保護層とした。このポリマクラッド石英光ファイ
バの外周に380デニールのアラミド繊維からなる抗張力
体繊維束を5本、ポリマクラッド石英光ファイバを中心
に囲むように配置させた。更にその外周を被覆層として
ポリ塩化ビニルを用いて外径2.2mm、内径1.34mmの構成
となるよう被覆した。上述の構成により、コードの断面
構造を表す(I)式にあらわすαは、5.4であった。
さらに(II)式におけるβおよび(III)式における
γは、夫々2.5と1.6であった。
γは、夫々2.5と1.6であった。
ポリマクラッド石英光ファイバは、コード同心円に配
置された中心に位置し、被覆層とは直接接触しておらず
ポリ塩化ビニル被覆の表面は円滑な表面であった。又25
℃における、透光損失は4dB/kmとコード化される以前の
ポリマクラッド石英光ファイバの透光損失と同様であっ
た。このコード1kmを恒温槽に入れ、LED光源と光パワー
メータを用いて、25℃で8時間処理後の伝送光量と−40
℃で8時間処理後の伝送光量とを測定したところ、25℃
と−40℃との間の伝送光量変化は25℃対比でわずか1.0d
B/kmの損失増大であり、すぐれた低温性能を有する光通
信用コードである事がわかった。
置された中心に位置し、被覆層とは直接接触しておらず
ポリ塩化ビニル被覆の表面は円滑な表面であった。又25
℃における、透光損失は4dB/kmとコード化される以前の
ポリマクラッド石英光ファイバの透光損失と同様であっ
た。このコード1kmを恒温槽に入れ、LED光源と光パワー
メータを用いて、25℃で8時間処理後の伝送光量と−40
℃で8時間処理後の伝送光量とを測定したところ、25℃
と−40℃との間の伝送光量変化は25℃対比でわずか1.0d
B/kmの損失増大であり、すぐれた低温性能を有する光通
信用コードである事がわかった。
比較例1 実施例1と同様のポリマクラッド石英光ファイバを用
い該光ファイバの外周にアラミド繊維を配置し更にその
外周をポリ塩化ビニルで被覆し外径2.2mm、内径1.0mmの
構成を有する光通信用コードを作製した。コード断面構
成を表すαは2.2となり、さらに(II)式におけるβお
よび(III)式におけるγは夫々2.5と2.2であった。
い該光ファイバの外周にアラミド繊維を配置し更にその
外周をポリ塩化ビニルで被覆し外径2.2mm、内径1.0mmの
構成を有する光通信用コードを作製した。コード断面構
成を表すαは2.2となり、さらに(II)式におけるβお
よび(III)式におけるγは夫々2.5と2.2であった。
実施例1と同様な温度試験を行ったところ、光量変化
は25℃対比で7.0dB/kmと大きく通信用コードとしては適
していない事がわかった。
は25℃対比で7.0dB/kmと大きく通信用コードとしては適
していない事がわかった。
<発明の効果> 本発明は以下の効果を有する。
低温下における透光性能に優れている。
抗張力体繊維を配しているため、引張りに強く工事時
のひきまわしに対して損傷しにくい。
のひきまわしに対して損傷しにくい。
弾性率の大きな保護層を設けているため、保護層自身
の厚みを薄くでき経済的である。
の厚みを薄くでき経済的である。
弾性率の大きな保護層を設けているため、光ファイバ
の保護効果が高まり、被覆層設計の自由度が大きくな
る。
の保護効果が高まり、被覆層設計の自由度が大きくな
る。
被覆層の厚みを小さくできるため、軽量で経済的であ
る。
る。
第1図は本発明のポリマクラッド石英光ファイバコード
の断面図である。 1:コア 2:クラッド 3:保護層 4:被覆層 5:抗張力体繊維
の断面図である。 1:コア 2:クラッド 3:保護層 4:被覆層 5:抗張力体繊維
Claims (4)
- 【請求項1】石英ガラスよりなるコア(1)の外周に、
有機高分子よりなるクラッド(2)、保護層(3)及び
被覆層(4)が同心円状に配置され、前記保護層(3)
と前記被覆層(4)との間に、有機高分子繊維よりなる
抗張力体繊維(5)を介在させてなるポリマクラッド石
英光ファイバコードであって、該コードの断面構造が下
記(I)式及び(II)式の関係を同時に満足することを
特徴とするポリマクラッド石英光ファイバコード。 4≦a≦40 ………(I) (但し、 であり、 ここで、D3は保護層(3)の外径(mm)、D4は被覆層
(4)の内径(mm)、dは抗張力体繊維(5)のデニー
ル数で1000から5000までの整数、をそれぞれあらわ
す。) 1.5≦γ ………(III) (但し、γは、被覆層(4)の内容と外径との比(=D5
/D4)であり、ここで、D5は被覆層(4)の外径(mm)
を、D4は被覆層(4)の内径(mm)をそれぞれあらわ
す。) - 【請求項2】保護層(3)の外径と石英ガラスよりなる
コア(1)の外径との比βが次の(II)式を満足するこ
とを特徴とする請求項1記載のポリマクラッド石英光フ
ァイバコード。 1.4≦β≦2.5 ………(II) (但し、β=D3/D1であり、D3は保護層(3)の外径(m
m)、D1はコア(1)の外径(mm)をそれぞれあらわ
す。) - 【請求項3】前記γが次の(IV)式を満足することを特
徴とする請求項1又は2記載のポリマクラッド石英光フ
ァイバコード。 1.5≦γ≦1.8 ………(IV) - 【請求項4】クラッド(2)が石英ガラスのコア(1)
より屈折率が0,3%以上小さいフッ素含有高分子であ
り、保護層(3)が500kg/mm2以上の引張弾性率を有す
る有機高分子からなり、抗張力体繊維(5)が5000kg/m
m2以上の引張弾性率を有する有機高分子繊維であり、被
覆層(4)がポリウレタン、ポリエステルエラストマ
ー、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンか
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1、2又は3記載のポリマクラッド石英光ファイバコ
ード。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63165686A JP2775757B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | ポリマクラッド石英光ファイバコード |
US07/368,227 US4968115A (en) | 1988-07-01 | 1989-06-19 | Polymer clad quartz optical fiber cord |
KR1019890008974A KR0132712B1 (ko) | 1988-07-01 | 1989-06-28 | 중합체 피복 석영 광섬유 코오드 |
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