JP2578206Y2 - 光ファイバコード及びケーブル - Google Patents

光ファイバコード及びケーブル

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JP2578206Y2
JP2578206Y2 JP1991076898U JP7689891U JP2578206Y2 JP 2578206 Y2 JP2578206 Y2 JP 2578206Y2 JP 1991076898 U JP1991076898 U JP 1991076898U JP 7689891 U JP7689891 U JP 7689891U JP 2578206 Y2 JP2578206 Y2 JP 2578206Y2
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JP
Japan
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optical fiber
polymer
clad
cable
fiber cord
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JP1991076898U
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裕一 鈴木
宏之 竹内
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Nissei Electric Co Ltd
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Nissei Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光伝送機器の接続、内
部配線などに使用するポリマクラッド石英光ファイバコ
ード及びケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリマクラッド石英光ファイバコ
ードとしては、コアを石英ガラス、クラッドをポリマで
構成したポリマクラッド石英光ファイバ芯線上に繊維状
抗張力体を配し、その上に塩化ビニル樹脂を主体とした
コンパウンドをシース材として被覆させたコードが一般
に用いられている。
【0003】即ち、ポリマクラッド石英光ファイバを極
低温領域等の厳しい条件下で使用すると、マイクロベン
ト現象が生じ、伝送損失が増大する。そのため、芯線と
シース材との間に十分な空隙を形成するように繊維状抗
張力体を配し、シース材としては、芯線の圧力を吸収す
るのに十分な柔軟性を有する樹脂を用いて、マイクロベ
ント現象の発生を防ぐようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
光通信や光応用技術の範囲が拡大するのにともない、光
ファイバコードを厳しい条件下で使用することが多くな
ってきた。例えば、ポリマクラッド石英光ファイバコー
ドを極低温条件下で使用する場合には、従来の塩化ビニ
ル樹脂を主体としたコンパウンドをシース材として用い
たコードでは、シース材が脆化して硬度が高くなり、シ
ース材が芯線を圧迫し、それによって伝送損失が増加す
るという問題が生ずる。
【0005】本考案の目的は、かかる従来の問題点を解
消し、低温条件下での伝送損失の増大を抑制することの
できる光ファイバコードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記目的
を達成すべく種々検討を重ねた結果、シース材に特定範
囲の脆化温度及び硬度を有する熱可塑性エラストマを使
用すればよいことを見出し、本考案を完成した。
【0007】即ち、本考案は、1本又は複数本のポリマ
クラッド石英光ファイバ芯線の上に抗張力体を配設し、
更にその上に脆化温度−40℃以下、硬度(ショアA)
75〜90の熱可塑性エラストマを被覆したことを特
徴とする光ファイバコード、及びそのコードを複数本用
いたケーブルである。
【0008】本考案の光ファイバコード及びケーブルで
は、脆化温度が−40℃以下、硬度(ショアA)75
〜90の熱可塑性エラストマをシース材として被覆させ
ているので、低温下でもシース材の硬度変化が少なく、
コードを屈曲させることでコードがシース材内面に与え
る圧力を、常温時と同程度の柔軟を有するシース材が十
分に吸収し、芯線とシース材との間の空隙が減少するよ
うなことがなく、伝送損失の増加を抑制することができ
る。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の光ファイバコードの一例を
示す断面図であり、1は石英コア、2はポリマクラッ
ド、3は保護層であって、この3者でポリマクラッド石
英光ファイバ芯線を構成している。クラッド2として
は、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂が、また保護層
3としては、例えばナイロン樹脂、フッ素樹脂などが用
いられる。
【0010】ポリマクラッド石英光ファイバ芯線の保護
層3の上には、抗張力体4が配設されている。この場
合、ポリマクラッド石英光ファイバ芯線を複数本用い、
その上に抗張力体4を配設してもよい。抗張力体4とし
ては、引張り弾性率が5,000kg/mm2 以上の繊
維が好ましく、例えば、アラミド繊維、ポリイミド繊
維、ポリエステル繊維、炭素繊維などを挙げることがで
きる。
【0011】5は、抗張力体4の上に被覆した、脆化温
度−40℃以下、硬度(ショアA)75〜90の熱可
塑性エラストマからなるシース材である。シース材5と
して用いられる熱可塑性エラストマは脆化温度が−40
℃以下、硬度(ショアA)が75〜90であることが必
要である。脆化温度が−40℃よりも高いと、低温下で
の伝送損失増大し、本考案の目的を達成することがで
きない。また、硬度(ショアA)が90を越えても、低
温下での伝送損失の増加を抑制することができない。硬
度(ショアA)が75未満では、成形が困難であり、実
用性がない。尚、本考案における脆化温度は、JIS
K−7216により測定したものである。
【0012】かかる熱可塑性エラストマとしては、ポリ
ウレタン系、ポリエステル系、スチレン系、ポリオレフ
ィン系、ポリ塩化ビニル系等のエラストマの中から上記
条件を満足するものを選択して用いる。
【0013】かかる構成の光ファイバコードを複数本集
束又は撚り合わせる等により、ケーブルとして使用する
ことができる。
【0014】実施例1〜3、比較例1〜4直径200μ
mの石英コア1と厚さ15μmのフッ素系樹脂クラッド
2とからなるポリマクラッド石英光ファイバに、テトラ
フルオロエチレン−エチレン共重合体保護層3を設けた
ポリマクラッド石英光ファイバ芯線上に、アラミド繊維
からなる抗張力体4を同心円状に配置し、その上に表1
に示す熱可塑性エラストマを厚さ1.0mmとなるよう
に被覆して、外径2.2mmの光ファイバコードを作成
した。
【0015】得られた各コードを常温及び−40℃でそ
れぞれ7日間保持した後、光源とパワーメータで伝送損
失を測定し、〔−40℃保持コードの伝送損失−常温保
持コードの伝送損失〕、即ち、−40℃で保持したこと
による伝送損失増加(△dB/km)を求めた。結果は
表1に示す通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】以上の結果から明らかなように、シース材
として、脆化温度が−40℃以下、硬度(ショアA)が
75〜90の熱可塑性エラストマを使用した場合に限っ
て,低温条件下の伝送損失増加が著しく抑制される。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、光ファイバコードの低
温条件下での伝送損失の増大を抑制することのできる光
ファイバコードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の光ファイバコードの一例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
1 石英コア 2 ポリマクラッド 3 保護層 4 抗張力体 5 熱可塑性エラストマシース材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】石英コア、ポリマクラッド及び保護層から
    なる、1本又は複数本のポリマクラッド石英光ファイバ
    芯線の上に抗張力体を配し、更にその上に脆化温度−4
    0℃以下、硬度(ショアA)75から90の熱可塑性
    エラストマを被覆したことを特徴とする光ファイバコー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバコードを複数
    本用いたケーブル。
JP1991076898U 1991-08-29 1991-08-29 光ファイバコード及びケーブル Expired - Lifetime JP2578206Y2 (ja)

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