JPH071405U - 光ファイバコード及びケーブル - Google Patents

光ファイバコード及びケーブル

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JPH071405U
JPH071405U JP7689891U JP7689891U JPH071405U JP H071405 U JPH071405 U JP H071405U JP 7689891 U JP7689891 U JP 7689891U JP 7689891 U JP7689891 U JP 7689891U JP H071405 U JPH071405 U JP H071405U
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JP
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optical fiber
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fiber cord
hardness
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裕一 鈴木
宏之 竹内
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Nissei Electric Co Ltd
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Nissei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマクラッド石英光ファイバコードの低温
条件下での伝送損失の増大を抑制する。 【構成】 一本又は複数本のポリマクラッド石英光ファ
イバ芯線の上に抗張力体4を配設し、更にその上に脆化
温度−40℃以下、硬度(ショアA)75〜90°の熱
可塑性エラストマをシース材5として被覆する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光伝送機器の接続、内部配線などに使用するポリマクラッド石英光 ファイバコード及びケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリマクラッド石英光ファイバコードとしては、コアを石英ガラス、ク ラッドをポリマで構成したポリマクラッド石英光ファイバ芯線上に繊維状抗張力 体を配し、その上に塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドをシース材として 被覆させたコードが一般に用いられている。
【0003】 即ち、ポリマクラッド石英光ファイバを極低温領域等の厳しい条件下で使用す ると、マイクロベント現象が生じ、伝送損失が増大する。そのため、芯線とシー ス材との間に十分な空隙を形成するように繊維状抗張力体を配し、シース材とし ては、芯線の圧力を吸収するのに十分な柔軟性を有する樹脂を用いて、マイクロ ベント現象の発生を防ぐようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、光通信や光応用技術の範囲が拡大するのにともない、光 ファイバコードを厳しい条件下で使用することが多くなってきた。例えば、ポリ マクラッド石英光ファイバコードを極低温条件下で使用する場合には、従来の塩 化ビニル樹脂を主体としたコンパウンドをシース材として用いたコードでは、シ ース材が脆化して硬度が高くなり、シース材が芯線を圧迫し、それによって伝送 損失が増加するという問題が生ずる。
【0005】 本考案の目的は、かかる従来の問題点を解消し、低温条件下での伝送損失の増 大を抑制することのできる光ファイバコードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記目的を達成すべく種々検討を重ねた結果、シース材に特定 範囲の脆化温度及び硬度を有する熱可塑性エラストマを使用すればよいことを見 出し、本考案を完成した。
【0007】 即ち、本考案は、1本又は複数本のポリマクラッド石英光ファイバ芯線の上に 抗張力体を配設し、更にその上に脆化温度−40℃以下、硬度(ショアA)75 〜90°の熱可塑性エラストマを被覆したことを特徴とする光ファイバコード、 及びそのコードを複数本用いたケーブルである。
【0008】
【作用】
本考案の光ファイバコード及びケーブルでは、脆化温度が−40℃以下、硬度 (ショアA)が75〜90°の熱可塑性エラストマをシース材として被覆させて いるので、低温下でもシース材の硬度変化が少なく、コードを屈曲させることで コードがシース材内面に与える圧力を、常温時と同程度の柔軟を有するシース材 が十分に吸収し、芯線とシース材との間の空隙が減少するようなことがなく、伝 送損失の増加を抑制することができる。
【0009】
【実施例】
図1は、本考案の光ファイバコードの一例を示す断面図であり、1は石英コア 、2はポリマクラッド、3は保護層であって、この3者でポリマクラッド石英光 ファイバ芯線を構成している。クラッド2としては、例えばシリコーン樹脂、フ ッ素樹脂が、また保護層3としては、例えばナイロン樹脂、フッ素樹脂などが用 いられる。
【0010】 ポリマクラッド石英光ファイバ芯線の保護層3の上には、抗張力体4が配設さ れている。この場合、ポリマクラッド石英光ファイバ芯線を複数本用い、その上 に抗張力体4を配設してもよい。抗張力体4としては、引張り弾性率が5,00 0kg/mm2 以上の繊維が好ましく、例えば、アラミド繊維、ポリイミド繊維 、ポリエステル繊維、炭素繊維などを挙げることができる。
【0011】 5は、抗張力体4の上に被覆した、脆化温度−40℃以下、硬度(ショアA) 75〜90°の熱可塑性エラストマからなるシース材である。シース材5として 用いられる熱可塑性エラストマは脆化温度が−40℃以下、硬度(ショアA)が 75〜90°であることが必要である。脆化温度が−40℃よりも高いと、低温 下での伝送損失が増大し、本考案の目的を達成することができない。また、硬度 (ショアA)が90°を超えても、低温下での伝送損失の増加を抑制することが できない。硬度(ショアA)が75°未満では、成形が困難であり、実用性がな い。尚、本考案における脆化温度は、JIS K−7216により測定したもの である。
【0012】 かかる熱可塑性エラストマとしては、ポリウレタン系、ポリエステル系、スチ レン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系等のエラストマの中から上記条件 を満足するものを選択して用いる。
【0013】 かかる構成の光ファイバコードを複数本集束又は撚り合わせる等により、ケー ブルとして使用することができる。
【0014】 実施例1〜3、比較例1〜4 直径200μmの石英コア1と厚さ15μmのフッ素系樹脂クラッド2とから なるポリマクラッド石英光ファイバに、テトラフルオロエチレン−エチレン共重 合体保護層3を設けたポリマクラッド石英光ファイバ芯線上に、アラミド繊維か らなる抗張力体4を同心円状に配置し、その上に表1に示す熱可塑性エラストマ を厚さ1.0mmとなるように被覆して、外径2.2mmの光ファイバコードを 作成した。
【0015】 得られた各コードを常温及び−40℃でそれぞれ7日間保持した後、光源とパ ワーメータで伝送損失を測定し、〔−40℃保持コードの伝送損失−常温保持コ ードの伝送損失〕、即ち、−40℃で保持したことによる伝送損失増加(△dB /km)を求めた。結果は表1に示す通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】 以上の結果から明らかなように、シース材として、脆化温度が−40℃以下、 硬度(ショアA)が75〜90°の熱可塑性エラストマを使用した場合に限って 、低温条件下での伝送損失増加が著しく抑制される。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、光ファイバコードの低温条件下での伝送損失の増大を抑制す ることのできる光ファイバコードが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の光ファイバコードの一例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
1 石英コア 2 ポリマクラッド 3 保護層 4 抗張力体 5 熱可塑性エラストマシース材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本又は複数本のポリマクラッド石英光
    ファイバ芯線の上に抗張力体を配設し、更にその上に脆
    化温度−40℃以下、硬度(ショアA)75〜90°の
    熱可塑性エラストマを被覆したことを特徴とする光ファ
    イバコード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバコードを複数
    本用いたケーブル。
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JP2007322629A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Mitsubishi Cable Ind Ltd 車載用光ファイバケーブル
JP2009012761A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Campagnolo Spa 自転車の機器のキットおよびこのようなキットを備える自転車

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