JP2010276661A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上させる。
【解決手段】本体21は、試料13からの観察光を結像する結像光学系35と、結像光学系35からの観察光を受光して、試料13の観察画像を撮像するCCD36と、CCD36により撮像される観察画像のズーム倍率を変更するズーム光学系34とを備え、スタンド22は、本体21を装着する際に本体21を支持するとともに、本体21の光軸方向に移動可能なアーム48とを備えている。そして、電源をオフにする操作が行われたときに、ズーム光学系34をデフォルトポジションに移動させるとともに、アーム48をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御が行われる。本発明は、例えば、スタンドとスタンドに着脱可能な本体とからなる顕微鏡に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡に関する。
従来、デジタルマイクロスコープと呼ばれる顕微鏡が知られている(特許文献1参照)。デジタルマイクロスコープは、筒形状の本体と、本体を機械的に保持するスタンドとからなる顕微鏡であり、本体には対物レンズ等からなる光学系と、光学系により導かれた、試料からの観察光を撮像するCCD(Charge Coupled Devices)とが設けられている。
デジタルマイクロスコープで試料を観察する場合、本体の動作を制御するためのコントローラと、CCDにより撮像された試料の観察画像を表示させるモニタとが、ケーブルにより本体に接続される。そして、観察対象となる試料に応じて、本体がスタンドから取り外された状態、または本体がスタンドに取り付けられた状態で観察が行われる。
また、顕微鏡は、ピントを合わせるための上下動機構部、および倍率を変更するためのズーム部を備えており、これらを利用したピント合わせや倍率変更などのように頻繁に行われる操作に対して、上下動機構部およびズーム部を電動駆動させる電動機構部を備えて構成されている。
このような電動機構部を備えた顕微鏡では、一般的に、電源を投入した直後に、顕微鏡の各動作部の位置確認などを自動的に行うイニシャライズ動作が行われる。これにより、顕微鏡の各動作部の位置が正確に把握され、各動作部を正確に駆動させることができる。
特開2008−175893号公報
しかしながら、デジタルマイクロスコープにズーム部を設けた場合、デジタルマイクロスコープ本体がスタンドから取り外した状態と取り付けられた状態とで条件が変更されると、倍率条件も変わり、上述したようなイニシャライズ動作を行うとき、一般的に所定時間を要することがあり、例えば、数分以上要することがあり、その間、検鏡者が待機することになる。このように、電源を投入した直後に待機することは、検鏡者が時間を無駄に感じるとともに、作業性が低下することになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、作業性を向上させることができるようにするものである。
本発明の顕微鏡は、試料を観察するための本体を支持するスタンドと、前記スタンドに着脱可能な前記本体とからなる顕微鏡であって、前記本体は、前記試料からの観察光を結像する光学系と、前記光学系からの前記観察光を受光して前記試料の観察画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像される観察画像のズーム倍率を変更するズーム手段とを有し、前記スタンドは、前記スタンドに前記本体を装着した際に、前記本体の光軸方向に移動可能に前記本体を支持する支持手段を有し、前記本体の電源をオフにする操作が行われたときに、前記ズーム手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御、および、前記スタンドの電源をオフにする操作が行われたときに、前記支持手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御の少なくともいずれかを行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の顕微鏡においては、本体には、試料からの観察光を結像する光学系と、光学系からの観察光を受光して、試料の観察画像を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像される観察画像のズーム倍率を変更するズーム手段とが備えられ、スタンドには、スタンドに本体を装着した際に、本体の光軸方向に移動可能に本体を支持する支持手段が備えられている。そして、本体の電源をオフにする操作が行われたときに、ズーム手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御、および、スタンドの電源をオフにする操作が行われたときに、支持手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御の少なくともいずれかが行われる。
本発明の顕微鏡によれば、利便性を向上させることができる。
本願発明を適用した顕微鏡観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 アーム48が上限に到達した状態の顕微鏡11を示す図である。 観察処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した顕微鏡観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この顕微鏡観察システムは、顕微鏡11と、顕微鏡11に接続されたモニタ12とからなり、顕微鏡観察システムにより観察対象の試料13が観察される。
顕微鏡11は、試料13を観察するための光学系、撮像素子、各部を制御する電気系等が設けられた本体21と、本体21が固定されるスタンド22とからなり、本体21はスタンド22に対して着脱可能となっている。図1の例では、本体21とスタンド22とは、機械的にかつ電気的に接続された状態となっており、スタンド22に設けられたステージ31上に試料13が載置されている。なお、本体21は、スタンド22から取り外された状態であっても、本体21単体で1つの顕微鏡として機能するようになされている。
本体21におけるステージ31側の端の対物レンズ33に隣接する位置には、本体21の筐体内壁に沿って複数のLED(Light Emitting Diode)32が輪帯状に並べられて固定されており、LED32は試料13に照明光を照射することで、試料13を照明する。
また、本体21内部のステージ31側の端には、LED32に囲まれるように対物レンズ33が設けられ、本体21内部の中央には、試料13からの観察光の像の倍率を変化させるズーム光学系34と、観察光の像を形成する結像光学系35とが設けられている。
試料13の像は、ズーム光学系34を通過することで、ズーム光学系34が備えるレンズ群(図示せず)により任意の倍率に変更される。ズーム光学系34のレンズ群は、図示しないガイド、カム、モータなどからなる駆動機構により電動駆動可能とされている。
さらに、本体21内部の対物レンズ33が設けられた端と反対側の端には、結像光学系35により形成された観察光の像を撮像することで、試料13の観察画像、より詳細には観察画像の画像データを得るCCD36が設けられている。
本体21には、液晶モニタなどからなり、CCD36により撮像された観察画像を表示する小型モニタ37と、本体21に対して着脱自在であり、観察画像を記録するメモリ38とが設けられている。この小型モニタ37は、図1のように本体21の側面に設けてもよいが、好ましくはモニタを保持する保持部材(不図示)が、本体21に対して開閉可能なようにヒンジ構造等により配置される。このようなヒンジ構造を利用することにより、モニタを使用者側に向けて位置決めすることが可能となり、より使い勝手が向上する。
なお、小型モニタ37は、観察画像の他、例えば、観察状態を示す状態情報を表示することができ、図1の例では、ズーム光学系34のズーム倍率を示す文字「zoom 8.5×」と、照明光の明るさを示す文字「Light 70%」が表示されている。
また、本体21には、ズーム光学系34のズーム倍率を変化させるときに操作されるズームスイッチ39が設けられており、ズームスイッチ39の操作に応じてズーム光学系34が電動駆動される。また、本体21には、LED32からの照明光の光量等を調整するときに操作される調光スイッチ40、観察画像のキャプチャを指示するときに操作されるキャプチャボタン41、および、本体21の電源をオン/オフする際に操作される電源スイッチ42が設けられている。
また、本体21内部には、本体21全体の動作を制御する制御基板43と、本体21の各部、例えばLED32、小型モニタ37、CCD36、制御基板43等に電力を供給するバッテリ44とが設けられている。バッテリ44は本体21に対して着脱可能であり、バッテリ44を本体21から外して、図示せぬ専用の充電器により充電することができるようになされている。
さらに、本体21およびスタンド22には、それぞれ本体21とスタンド22とを接続するための一対のコネクタ45−1およびコネクタ45−2が設けられている。これらのコネクタ45−1とコネクタ45−2とが接続されると、本体21とスタンド22とが機械的に接続され、かつ電気的にも接続される。なお、以下、コネクタ45−1およびコネクタ45−2を個々に区別する必要のない場合、単にコネクタ45とも称する。
また、本体21には、本体21がスタンド22に接続されたときに、本体21をスタンド22に対して固定するためのクランプ46が設けられている。
なお、ステージ31は、図示せぬハンドル等により、図中、スタンド22の長手方向(以下、上下方向)、横方向、および奥行き方向にも移動可能とされている。これにより、本体21をスタンド22に装置した状態でステージ31上の試料13への焦準を行うことができる。また、ステージ31は機械的な機構により、手動で駆動されてもよく、電動駆動されてもよい。さらに、ステージ31が回転したり、傾斜したりするような機構が設けられてもよい。
また、スタンド22には、本体21が接続されるアーム48が設けられており、アーム48は、スタンド22に設けられた上下動スイッチ47が操作されると、スタンド22の長手方向(以下、上下方向)に移動する。検鏡者は、上下動スイッチ47を操作することで、本体21を上下方向に移動させ、ピント調整を行うことができる。
なお、アーム48は、スタンド22から突出して設けられているが、例えば、スタンド22の長手方向に沿ってスタンド22にアリを設け、これに沿って移動可能なように本体21を設置してもよい。このとき、アリはコネクタ45の機能を備え、電気的な接続も達成するようにしてもよい。
さらに、顕微鏡11では、本体21をスタンド22に取り付ける場合に、本体21が、アーム48のコネクタ45−2が設けられている当接面48aで係止されるようになっている。そのため、本体21を当接面48aに押し当てて、クランプ46により本体21をアーム48に固定すれば、本体21の安定性を向上させることができる。
スタンド22には、本体21をスタンド22に装着して使用するときに用いられ、ズーム光学系34のズーム倍率を変化させるときに操作されるズームスイッチ50、LED32からの照明光の光量等を調整するときに操作される調光スイッチ51、並びに、本体21およびスタンド22の電源をオン/オフする際に操作される電源スイッチ55が設けられている。
また、スタンド22には、本体21をスタンド22に装着して使用するときに用いられ、スタンド22に接続された図示せぬ電源からの電力を、コネクタ45を介して本体21の各部、例えばLED32、小型モニタ37、CCD36、制御基板43等に供給する給電部52が設けられている。給電部52は、充電ユニット53を備えており、充電ユニット53は図示せぬ電源から給電部52に供給された電力を、コネクタ45を介してバッテリ44に供給することで、バッテリ44を充電することも可能である。
さらに、スタンド22には、スタンド22全体の動作を制御する制御基板54が設けられており、制御基板54は、コネクタ45を介して制御基板43と電気的に接続される。
例えば、制御基板54は、コネクタ45を介して制御基板43から観察画像が供給されると、供給された観察画像を、スタンド22に接続された外部のモニタ12に表示させる。なお、本体21をスタンド22に装着した際に画像を表示するモニタは、外部のモニタすることが好ましい。これは、外部モニタ12の方が、大きなモニタである場合に有効で、取得した画像をより大画面で観察可能となるからである。
また、制御基板54は、ズームスイッチ50や調光スイッチ51が操作されると、ズームスイッチ50や調光スイッチ51から供給される信号に応じて、コネクタ45を介して制御基板43にズーム倍率の変更や、LED32の光量の変更を指示する。
モニタ12の表示部には、図示せぬタッチパネルが重畳されて設けられており、検鏡者はタッチパネルを操作することで、観察画像のキャプチャ等、試料13の観察時に行われる顕微鏡11の各種の動作を指示することができる。検鏡者によりタッチパネルが操作されると、その操作に応じた信号がモニタ12から制御基板54に供給される。
また、検鏡者は、モニタ12のタッチパネルを操作することで、メモリ38に記録されている観察画像を示す情報、例えばファイル名やサムネイル画像、観察画像自体をモニタ12に表示させることもできる。
なお、本体21とスタンド22とは、本体21に設けられたメスアリと、アーム48に設けられたオスアリにより、機械的に接続される。すなわち、本体21のアーム48と当接する面には、図1のスタンド22の長手方向(以下、Z方向とも称する)に長い溝が設けられてメスアリとされている。また、アーム48の本体21と当接する面には、メスアリと嵌合するZ方向に長い突出部が形成され、オスアリとされている。
そして、本体21とスタンド22とを機械的に接続させる場合には、検鏡者は、本体21が所望の位置となるように、本体21のメスアリとスタンド22のオスアリとが嵌合された状態で、本体21をスタンド22に対してZ方向にスライドさせて位置合わせを行う。さらに、本体21が所望の位置となると、検鏡者は、棒状のクランプ46により本体21のメスアリの部分をアーム48のオスアリの部分に押し付けて、本体21をアーム48に固定する。このようにして、本体21はスタンド22に機械的に接続される。但し、このクランプ46は、必須ではなく、本体21が適度な嵌合力でスタンド22に設置されてもよい。
さらに、顕微鏡11では、本体21がスタンド22に機械的に接続(固定)されると同時に、本体21とスタンド22とが電気的にも接続されるようになされている。
即ち、コネクタ45は、本体21とアーム48が機械的に接続された状態となったときに、コネクタ45−1とコネクタ45−2も機械的に接続された状態となるように、顕微鏡11に設けられている。コネクタ45同士が機械的に接続されると、本体21およびスタンド22のそれぞれに設けられた、給電用の線や、制御基板43と制御基板54を接続する線等が相互に接続され、本体21とスタンド22とが電気的にも接続される。つまり、本体21とスタンド22とは、いわゆるワンアクションで機械的にも電気的にも接続される。
したがって、検鏡者は、本体21をアーム48に固定するだけで、機械的、電気的な接続を特に意識することなく、簡単に本体21とスタンド22とを機械的にも電気的にも接続することができる。
また、本体21をアーム48に固定するときに、何らかの理由により、本体21のコネクタ45−1が、スタンド22のコネクタ45−2に対してZ方向と垂直な方向(以下、XY方向とも称する)にずれてしまう可能性がある。
したがって、本体21のZ方向の位置調整と、本体21のXY方向へのずれを考慮すると、例えば、ばね等を利用して、コネクタ45がZ方向およびXY方向に多少のずれを許容できる機能を有するようにすることが望ましい。また、コネクタ45が機械部品により保持されるようにし、その機械部品に、コネクタ45のずれを許容する機構が設けられるようにしてもよい。
なお、本体21とアーム48とは、アリ形状を利用して接続されると説明したが、アーム48に対する本体21の位置をZ方向およびXY方向に調整可能であり、本体21およびスタンド22を機械的、電気的に同時に接続可能であれば、どのように接続されてもよい。例えば、丸棒などの嵌合や、矩形のガイド形状などが利用されて、本体21とスタンド22とが接続されるようにしてもよい。
また、本体21には、光源としてのLED32、試料13の像を結像するための対物レンズ33乃至結像光学系35、観察画像を撮像するCCD36、観察画像を表示する小型モニタ37、および本体21の各部に電力を供給するバッテリ44が設けられている。そのため検鏡者は、本体21をスタンド22から取り外し、本体21を単体の顕微鏡として用いて試料13を観察することができる。
本体21がスタンド22から分離された状態となると、制御基板43は、本体21への電力の供給元をスタンド22(給電部52)からバッテリ44に切り替えるとともに、観察画像の供給先もスタンド22から小型モニタ37に切り替える。これにより、本体21が単体で顕微鏡として機能し、観察画像が小型モニタ37に表示される。
検鏡者は本体21を手で持ち、試料13の所望の部位を観察できるように、本体21の対物レンズ33を試料13に向ける。すると、小型モニタ37には、本体21を近づけた試料13の部位の観察画像が表示されるので、検鏡者は、表示された観察画像を見たり、キャプチャボタン41を操作して観察画像をキャプチャさせたりして、試料13を観察する。図示しないが本体21に、本体21に対して突出して設けられた把持部を形成してもよい。また、この把持部にキャプチャボタン41を配置すれば、より操作性を向上させることが可能となる。
このように顕微鏡11においては、本体21をスタンド22から取り外した場合には、本体21が単体で顕微鏡として機能するので、ケーブル等により本体21にモニタやコントローラを接続することなく、簡単に試料13を観察することができる。これにより、顕微鏡11の利便性を向上させることができる。
ここで、上述したように、顕微鏡11では、スタンド22に設けられた上下動スイッチ47が操作されることにより、アーム48が上下方向に移動し、アーム48に取り付けられた本体21が移動する。
即ち、スタンド22の内部には、モータ60、減速ギアトレイン61、およびラック62が設けられており、ラック62が、図示しないガイドによって上下動可能に支持されているアーム48に取り付けられている。
例えば、検鏡者が上下動スイッチ47を操作すると、その操作に応じた信号が制御基板54に供給され、制御基板54が、モータ60の回転を制御する。モータ60の回転は、減速ギアトレイン61により減速されてラック62に伝達され、ラック62が上下動することにより、アーム48を介して本体21が上下動する。このように、顕微鏡11は、本体21の上下動が電動で駆動可能となるように構成されている。
また、スタンド22の内部には、本体21の上下動の位置を制限するための機構として、遮光版63、上限フォトインタラプタ64、および、下限フォトインタラプタ65が設けられている。遮光版63は、アーム48に取り付けられており、アーム48とともに上下動する。
上限フォトインタラプタ64および下限フォトインタラプタ65は、発光ダイオードとフォトディテクタとが組み合わされて構成されており、例えば、上限フォトインタラプタ64のフォトディテクタが、発光ダイオードからの光が遮光版63により遮られたことを検出し、検出信号を制御基板54に供給すると、制御基板54は、アーム48が上限に到達したとして、モータ60の回転を停止させる制御を行う。
ここで、図2には、アーム48が上限に到達した状態の顕微鏡11が示されている。図2に示すように、遮光版63が上限フォトインタラプタ64に到達するまで、アーム48が上方に移動されると、上限フォトインタラプタ64が検出信号を出力し、アーム48が停止する。
また、同様に、下限フォトインタラプタ65が、検出信号を制御基板54に供給すると、制御基板54は、アーム48が下限に到達したとして、モータ60の回転を停止させる制御を行う。
このように、検鏡者は上下動スイッチ47を操作することで、上限フォトインタラプタ64と下限フォトインタラプタ65との間で、アーム48を上下動させることができる。また、上限フォトインタラプタ64は、アーム48のデフォルトポジションを位置決めするための原点センサとしても機能する。
このように構成されている顕微鏡11では、例えば、本体21がスタンド22に接続されているときに、検鏡者が、スタンド22の電源スイッチ55を操作して電源をオフにすると、制御基板54が電源オフの制御信号を制御基板43に供給し、制御基板43は、ズーム光学系34の駆動機構を制御してズーム光学系34をデフォルトポジションへ移動させる。例えば、デフォルトポジションは、ズーム最低倍率にしておくと、次回の観察開始時には、低倍率から観察できるので、効果的な観察手順となる。
さらに、制御基板54は、本体21が接続されているアーム48を上方に移動させて、上限フォトインタラプタ64により遮光版63が検出されるまで(図2の状態となるまで)、アーム48を移動させる。即ち、アーム48がデフォルトポジションである上限位置まで移動される。その後、制御基板43が、本体21の各部への電源の供給を遮断する制御を行うとともに、制御基板54が、スタンド22の各部への電源の供給を遮断する制御を行う。
また、例えば、本体21がスタンド22に接続されていないときに、検鏡者が本体21の電源スイッチ42を操作して電源をオフにすると、制御基板43は、ズーム光学系34の駆動機構を制御してズーム光学系34をデフォルトポジションへ移動させた後、本体21の各部への電源の供給を遮断させる制御を行う。なお、ズーム光学系34のデフォルトポジションとは、ズーム光学系34によるズーム倍率が最低倍率となるように、ズーム光学系34のレンズ群が配置される位置である。
次に、図3のフローチャートを参照して、図1の顕微鏡11により試料13を観察する観察処理を説明する。
例えば、顕微鏡11の電源がオンされて、顕微鏡11の各部に電力が供給されると、観察処理が開始され、ステップS11において、制御基板43は、本体21がスタンド22に、電気的に接続されているか否かを判定する。
例えば、本体21がスタンド22に接続されているか否かの検出は、コネクタ45に設けられた、不図示の機械的なスイッチやセンサなどにより行われる。また、例えば、本体21とスタンド22が電気的に接続されている状態のときに、制御基板54から制御基板43に、接続されている旨の信号が供給される機構などを顕微鏡11に設け、その機構によりスタンド22との接続が検出されるようにしてもよい。
ステップS11において、制御基板43が、本体21がスタンド22に接続されていると判定した場合、処理はステップS12に進み、制御基板43は、CCD36により撮像された試料13の観察画像を、コネクタ45を介してスタンド22の制御基板54に供給する。すると制御基板54は、制御基板43からの観察画像をモニタ12に供給し、表示させる。これにより、検鏡者は、モニタ12に表示される観察画像を見て、試料13を観察することができるようになる。例えば、スタンド22に、小型モニタ37よりも表示部の大きい(解像度の高い)モニタ12を接続すれば、観察画像をより大きく鮮明に表示させて観察することができるようになる。このとき、像をキャプチャすることも可能であり、例えば、スタンド22側にハードディスク等の大容量のメモリ手段を設け、優先的にこのハードディスクに記憶するようにしてもよい。
ステップS12の処理後、処理はステップS13に進み、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたか否かが判定される。
例えば、検鏡者が、スタンド22の電源スイッチ55を操作して電源をオフにする操作を行い、その操作信号が電源スイッチ55から制御基板54に供給されると、制御基板54は、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたと判定する。また、検鏡者が、本体21の電源スイッチ42を操作して電源をオフにする操作を行い、その操作信号が電源スイッチ42から制御基板43に供給されると、制御基板43は、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたと判定する。
ステップS13において、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われていないと判定された場合、処理はステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返され、試料13の観察処理が継続される。
一方、ステップS13において、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたと判定された場合、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、制御基板43は、ズーム光学系34をデフォルトポジションに移動させ、即ち、ズーム光学系34によるズーム倍率が最低倍率となるようにズーム光学系34のレンズ群が配置されるように制御し、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、制御基板54は、アーム48をデフォルトポジションに移動させ、即ち、アーム48を上限位置まで移動させ、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、制御基板43は、本体21の各部への電源の供給を遮断させる制御を行い、制御基板54は、スタンド22の各部への電源の供給を遮断させる制御を行って、処理は終了される。
一方、ステップS11において、制御基板43が、本体21がスタンド22に接続されていないと判定した場合、処理はステップS17に進み、制御基板43は、CCD36により撮像された試料13の観察画像を小型モニタ37に表示させる。
ステップS17の処理後、処理はステップS18に進み、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたか否かが判定される。この場合、本体21がスタンド22に接続されてなく、本体21単体で使用されているので、制御基板43は、本体21の電源スイッチ42を操作して電源をオフにする操作が行われ、その操作信号が電源スイッチ42から制御基板43に供給されたか否かに基づいて判定を行う。
ステップS18において、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われていないと判定された場合、処理はステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返され、試料13の観察処理が継続される。
一方、ステップS18において、顕微鏡11の電源をオフにする操作が行われたと判定された場合、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、制御基板43は、上述のステップS14と同様に、ズーム光学系34をデフォルトポジションに移動させ、ステップS20において、制御基板43は、本体21の各部への電源の供給を遮断させる制御を行い、処理は終了される。
以上のように、顕微鏡11では、電源をオフする操作が行われたときに、ズーム光学系34およびアーム48がデフォルトポジションに移動した後に、電源の供給が遮断されるので、再度、顕微鏡11を起動させる際に、ズーム光学系34およびアーム48が既にデフォルトポジションに位置しているので、イニシャライズ動作が不要になる、または、僅かな移動量のイニシャライズ動作のみが行われる。これにより、顕微鏡11の起動時間を従来より短縮させることができ、顕微鏡11の利便性を向上させることになる。
また、一般的に、顕微鏡による観察における観察の開始時には最低倍率での観察が行われる。従って、顕微鏡11では、ズーム光学系34のデフォルトポジションが、ズーム倍率が最低倍率となる位置であるので、ズーム光学系34の最低倍率から観察が開始され、観察すべき部位を容易に探し出すことができる。これにより、検鏡者が操作に戸惑うことがなく、顕微鏡11の利便性を向上させることになる。
また、本体21がスタンド22に接続されているときには、スタンド22の電源スイッチ55を操作するだけで、本体21およびスタンド22の電源がオフになるので、例えば、顕微鏡が備える複数の電源スイッチを操作しなければならない顕微鏡に比べて、検鏡者の手間を省くことができ、作業性を向上させることができる。また、電源の切り忘れを防止することができる。
さらに、例えば、本体21がスタンド22に取り付けられている場合には、外部から本体21に電力を供給することにより、本体21側のバッテリ44の消耗を抑制することができる。したがって、検鏡者は、本体21をスタンド22から取り外したときに、より長い時間、本体21を使用することができる。
また、本体21がスタンド22に取り付けられている場合には、モニタ12に観察画像を表示させるとともに、小型モニタ37に状態情報を表示させることで、観察画像および状態情報を、より見やすく表示することができる。もちろん、小型モニタ37を消灯しておいてもよい。
さらに、顕微鏡11では、本体21がスタンド22から取り外された場合には、本体21が単体で顕微鏡として機能するようにし、かつ本体21がスタンド22に機械的に接続されたときには、同時に電気的にも接続されるようにしたので、利便性と試料13の観察環境とを向上させることができる。
例えば、本体21がスタンド22から取り外された場合には、本体21を単体で顕微鏡として機能させることで、ケーブル等により本体21にモニタやコントローラを接続する必要がなくなり、利便性が向上する。つまり、検鏡者は、いちいちコントローラやモニタを持ち運ぶことなく、本体21をスタンド22から取り外すだけで、簡単かつ迅速に観察を開始することができる。
また、本体21をスタンド22に取り付けて試料13を観察する場合、本体21とスタンド22とが機械的に接続されると、同時に本体21およびスタンド22が電気的にも接続されるので、本体21とスタンド22とをいちいちケーブルにより接続しなくてもよい。しかも、本体21にはモニタ等の機器を接続する必要はないので、面倒なケーブルの引き回しにより作業性が低下してしまうこともない。
さらに、顕微鏡11においては、本体21にケーブル等で他の機器を接続する必要がないので、ケーブルの揺れなどにより、スタンド22に固定された本体21が振動してしまうこともなく、試料13をより良好な環境で観察することができる。すなわち、試料13の観察環境を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 顕微鏡, 12 モニタ, 13 試料, 21 本体, 22 スタンド, 32 LED, 33 対物レンズ, 34 ズーム光学系, 35 結像光学系, 36 CCD, 37 小型モニタ, 38 メモリ, 39 ズームスイッチ, 40 調光スイッチ, 41 キャプチャボタン, 42 電源スイッチ, 43 制御基板, 44 バッテリ, 45−1,45−2,45 コネクタ, 48 アーム, 50 ズームスイッチ, 51 調光スイッチ, 53 充電ユニット, 54 制御基板, 55 電源スイッチ, 60 モータ, 61 減速ギアトレイン, 62 ラック, 63 遮光版, 64 上限フォトインタラプタ, 65 下限フォトインタラプタ

Claims (4)

  1. 試料を観察するための本体を支持するスタンドと、前記スタンドに着脱可能な前記本体とからなる顕微鏡であって、
    前記本体は、前記試料からの観察光を結像する光学系と、前記光学系からの前記観察光を受光して前記試料の観察画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像される観察画像のズーム倍率を変更するズーム手段とを有し、
    前記スタンドは、前記スタンドに前記本体を装着した際に、前記本体の光軸方向に移動可能に前記本体を支持する支持手段を有し、
    前記本体の電源をオフにする操作が行われたときに、前記ズーム手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御、
    および、前記スタンドの電源をオフにする操作が行われたときに、前記支持手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御
    の少なくともいずれかを行う制御手段と
    を備えることを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記ズーム手段のデフォルトポジションは、前記ズーム手段によるズーム倍率が最低倍率とされる位置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記支持手段のデフォルトポジションは、前記本体が前記試料から光軸方向に最も離れた位置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  4. 前記制御手段は、前記本体が前記スタンドに装着されている場合、前記スタンドの電源をオフにする操作が行われたときに、前記ズーム手段をデフォルトポジションに移動させるとともに、前記支持手段をデフォルトポジションに移動させた後に、電源の供給を遮断する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡。
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