JP2008175893A - マイクロスコープカメラ支持スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルの揺れがマイクロスコープシステムに影響を及ぼすのを抑制する。
【解決手段】支柱5の左側面の上下方向中間部分に設けたクランパ20は、支持ロッド35を介して、支柱5の側面から離間した位置に設けられたクランパ本体21を有する。クランパ本体21は、メインハンド22とサブハンド23の2分割構造を有し、サブハンド23は縦軸24を中心に開閉可能である。クランパ本体21にはクッション材30,31が設けられ、クッション材30,31を介してケーブル11が弾性的に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像による拡大観察を行うマイクロスコープに関し、より詳しくは、カメラを支持するためのスタンドに関する。
従来からマイクロスコープシステムが知られており、一般的にはデジタルマイクロスコープと呼ばれている。マイクロスコープシステムは、対象物を撮像するカメラユニットと、モニタを含むマイクロスコープ本体と、カメラユニットとマイクロスコープ本体とを接続するケーブルとで概略構成されている。カメラユニットは、カメラに各種のレンズ、例えば高解度ズームレンズ、低倍率ズームレンズ、高倍率ズームレンズ、固定倍率レンズを組み付けた状態でユーザに提供される。
カメラユニットは、手で把持して操作可能であるが、一般的には支持スタンドに固定した状態で対象物の観察、撮影、計測などの作業が行われる。これに適した支持スタンドが特許文献1に開示されている。特許文献1に開示のカメラ支持スタンドの概要を説明すると、支持スタンドは、机などの上に載置されるベースと、該ベースの後端部から上方に延びる支柱とを有し、支柱に対してZ軸方向(上下方向)に擦動可能なスライダにカメラユニットが固定される。カメラユニットの下方つまりカメラユニットのレンズ部分の下方には、Z軸方向に擦動可能なステージ用スライダが配設され、このスライダに対してX、Y軸方向に移動可能にステージが搭載され、複数のダイアルを操作することでカメラユニットの光軸(視野中心)とステージの回転中心とを一致させることができる。
なお、特許文献1に開示の支持スタンドは、上下方向に延びる支柱が途中で分割されて上方支柱が下方支柱に対して揺動可能な構造が採用されており、これにより斜めからの観察ができるようになっている。
特許文献1は、また、カメラユニットとマイクロスコープ本体とを接続するケーブルの支持構造を開示している。マイクロスコープシステムにおけるケーブルは、既知のように、照明光ライン、画像ライン等を内蔵しており、その直径も様々であるが、必ずしも柔軟とは呼べない程度の可撓性を備えている。特許文献1は、ケーブルの途中部分を保持するための拘束具を支持スタンドの下方支柱の背面に固設することを提案している。この拘束具は下方支柱に隣接した位置に設けられており、拘束具の上下に開放したC字状の形状部分に、これを上下に貫通した状態でケーブルが固定されるようになっている。
特開2006−337471号公報
マイクロスコープシステムは、年々、解像度や倍率が高くなり、また様々な処理が可能となっていることから、操作性の向上が要請されるだけでなく、振動に対する対策が求められる。すなわち、僅かな振動であっても、観察や時系列の処理に、その影響が顕著に表れるようになっており、これに対する対策が急務である。
振動対策として、支持スタンドは防振ゲルパッドなどの振動吸収能力に優れた防振用弾性体を介して机の上に載置される。これにより机や床を介した振動を弾性体によって吸収することができる。しかし、支持スタンドを防振ゲルパッドなどの弾性体を介して机の上に設置し、また、特許文献1に開示のように、ケーブルの途中部分をスタンドに固定したとしても振動対策としては十分ではないという問題を有していた。
かかる問題点に関して本願発明者らは様々な角度から検討した結果、振動対策に関して何ら注目されていなかったケーブルの僅かな揺れによっても、その影響が現れるとの知見を得て本願発明を案出するに至ったものである。ケーブルの揺れの原因として、例えばマイクロスコープ本体に設けた冷却用ファンの振動や、一般的にケーブルは、支持スタンドに設置されたカメラから垂れ下がって机の上を這った状態となった後にマイクロスコープ本体に接続されることから、机の僅かな振動、例えば人が歩く振動が机を介してケーブルに伝わる、空調エアがケーブルに当たってケーブルが揺れるなど種々の要因をケーブルの揺れの原因として挙げることができる。
本発明の目的は、マイクロスコープシステムのマイクロスコープ本体とカメラユニットとを接続するケーブルの揺れがマイクロスコープシステムに影響を及ぼすのを抑制することのできるカメラ支持スタンドを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
マイクロスコープシステムのモニタを含むマイクロスコープ本体とケーブルを介して接続されるカメラユニットを支持するためのカメラ支持スタンドであって、
ベースと、
該ベースの後端から上方に延びる支柱と、
該支柱の側壁の高さ方向中間部分に片持ち状態で設けられて横方向に延びる支持ロッドと、
該支持ロッドの先端に設けられたクランパ本体とを有し、
該クランパ本体が、前記支持ロッドの先端に連結されたメインハンドと、該メインハンドに対して縦軸を中心に揺動可能なサブハンドとで構成され、
前記メインハンドと前記サブハンドには、夫々、クッション材が設けられて、前記サブハンドを閉じて前記メインハンドに固定することにより、前記ケーブルが前記支柱から離間した状態で前記クッション材を介して前記クランパ本体に保持されることを特徴とするカメラ支持スタンドを提供することにより達成される。
すなわち、カメラユニットの上端から延びて支柱の側方を垂下するケーブルの途中つまり支柱の高さ方向中間でケーブルを支柱の側壁から離間した状態で弾性的に支持するようにしてあるため、カメラユニットから一旦上方に延びた後屈曲して下方に延びてクランパ本体に至るケーブルの部分が、弛みを生じることなくケーブルが湾曲するのに適度な長さとなる。また、クランパ本体から机に至るケーブルの部分も、当該ケーブルの部分を支柱から極力離れるように下方に向けて斜め外方に湾曲させた状態でケーブルが机の上に載るようにするのに適度な長さとなる。これにより机から上方に立ち上がってカメラユニットの上端に接続されるケーブルの部分が空調エア等によって揺れるのを抑制しつつ不用意に支柱と緩衝してしまうのを防止できるだけでなく、当該ケーブルの部分が支柱に接近するのを、支柱から離間して配置したクランパ本体で規制することができる。また、クランパ本体に対してクッション材を介してケーブルを保持するようにしてあるため、このクッション材で、ケーブルの揺れを吸収することができる。したがって、ケーブルの揺れに起因するマイクロスコープシステムへの影響を抑制することができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は、実施例のマイクロスコープカメラ支持スタンドの正面図であり、図2はその左側面図である。
図1、図2を参照して、実施例のマイクロスコープカメラ支持スタンド1は、ベース2を有し、このベース2は、一般的に、防振ゲルパッドなどの振動吸収能力に優れた防振用弾性材3を介して机4の上に載置される。支持スタンド1は、ベース2の後端には上方に向けて延びる支柱5を有し、この支柱5はベース2と一体構造が採用されている。
支柱5には、Z軸方向に擦動可能な粗動スライダ6が設けられ、この粗動スライダ6に対して更にZ軸方向に擦動可能な微動スライダ7が設けられ、この微動スライダ7にマイクロスコープカメラユニット8が固定される。なお、図1、図2などにはカメラユニット8を微動スライダ7に固定する部材は従来と同様であるので、線図の錯綜を避けるために図示を省略してある。マイクロスコープカメラユニット8は、カラーCCDカメラ本体9と、その下方に脱着可能に連結されたレンズ10との組み合わせからなり、倍率や解像度などが異なる種々のカメラユニットがユーザに提供される。カラーCCDカメラ本体9には、その上端にケーブル11がコネクタ12を介して接続され、ケーブル11は、その他端が図外のマイクロスコープ本体(モニタ付きコントローラ)に接続される。ケーブル11は、従来と同様に、CCD画像ラインと照明光ラインとを絶縁シースで包囲し、更にその上をシールド線11aで包囲した形態を有し、ケーブル11の直径は、マイクロスコープカメラユニット8の種類によって様々であるが、一般的に、直径10mm〜40mmの範囲にある。
図中、参照符号13は、対象物を載置するためのステージを示し、ステージ13はX、Y、Z軸方向に移動可能である。カメラユニット8と対象物との相対的な位置決めは、従来と同様に、粗動スライダ7などに設けられたダイアル類14をユーザが操作することにより行うことができ、ユーザが操作するダイアル類14は支持スタンド1の側面領域に配設されている。すなわち、支持スタンド1に対面したユーザは、ダイアル類14を左右の手を使って操作することにより各種の調整及び位置決めが可能である。
支柱5の正面に向かってその左側面にクランパ20が設けられている。クランパ20は、支柱5の側面から離間した位置に設けられたクランパ本体21を有し、クランパ本体21は、前後に2分割された構造を有している。図3はクランパ20及びこれに関連した構造を水平断面した図である。クランパ本体21は、支柱5の前面側に位置して後方に向けて開放したコ字状断面のメインハンド22と、支柱5の背面側に位置するL字状断面のサブハンド23とを含み、サブハンド23は、支柱5から遠のく側に位置して前方に向けて屈曲した外端屈曲部23aの前端が縦軸24を介してメインハンド22の外端屈曲部22aの後端部に連結されている。すなわち、サブハンド23は、メインハンド22の外端屈曲部22aに対して縦軸24を介して水平面上を揺動可能にヒンジ止めされ、サブハンド23を後方に開くことによりケーブル11を受け入れることができる(図5)。図5は、支柱5を背面側から見た部分斜視図である。
クランパ20の構造を示す図3を参照して、サブハンド23の内端部つまり支柱5に近い側の端部には止めネジ25が設けられ、この止めネジ25を操作して、メインハンド22の外端屈曲部22bに形成されたネジ穴26に止めネジ25の先端部を螺合させることにより、サブハンド23がメインハンド22に固定することができる。
図3に示す参照符号30、31はクッション材を示し、これらクッション材30、31は、メインハンド22、サブハンド23に脱着可能に固定されている。クッション材30、31は、適当な外皮でゲルを包囲した部材であってもよいし、スポンジなどのフォーム部材であってもよく、この実施例では、高反発フォーム部材で構成されている。この実施例では、メインハンド側クッション材30に凹所30aを形成し、サブハンド側クッション材31には、凹所が設けられていないが、両方のクッション材30、31に凹所30aが設けられていてもよいのは勿論であり、或いは、両方のクッション材30、31に凹所30aを設けなくてもよい。
凹所30aを備えたメインハンド側クッション材30とサブハンド側クッション材31は、協働して凹所30aに挿入したケーブル11を弾性的に拘束する。上述した直径10mm〜40mmの範囲のケーブル11を弾性的に拘束できるように両方のクッション材30、31は、これに適した肉厚を有しているが、一方のクッション材30又は31を肉厚にし、他方のクッション材31又は30を肉薄に構成してもよいことは言うまでもない。また、限定的な範囲の直径のケーブル11に適した専用のクッション材30、31を用意し、適用するケーブル11の太さに応じて付け替えるようにしてもよい。
支柱5に対面するメインハンド22の端面には支持ロッド35が設けられ、この支持ロッド35は支柱5に接近する方向に延びている。メインハンド22と支持ロッド35とは、この実施例では、リジッドに連結されているが、例えば、メインハンド22と支持ロッド35との間にゴムなどの弾性体を介在させてもよい。
支柱5は、正面から見たときに、前面壁5a、左側壁5b、右側壁5c、背面壁5dを有する断面矩形の中空形状を有し、背面壁5dは脱着可能である。左側壁5bには、その高さ方向中間部分に、上記支持ロッド35が例えば円形断面を備えているときには、これに対応して円形の開口36が設けられており、この開口36に上記支持ロッド35が挿通されている。開口36は、支持ロッド25の外径よりも僅かに大きな直径を備え、支持ロッド25と開口36との間にクリアランスCが設けられている。すなわち支持ロッド25は開口36に遊嵌されている。この支持ロッド25と開口36との間、つまりクリアランスCに例えばリング状のゴムなどのクッション材を設けてもよい。
支持ロッド35は、圧縮コイルスプリング40によって支柱5から脱出する方向に付勢され、また、支持ロッド35の基端に固設されたストッパプレート41を有し、ストッパプレート41は左側壁5bの内面に係止されている。
如上の説明から分かるように、クランパ20は、左側壁5bの開口36に遊嵌され且つ開口36から抜け出す方向にバネ付勢された支持ロッド35の先端にクランパ本体21を有しており、クランパ本体21はクッション材30、31を介してケーブル11を保持する構成が採用されている。この構成により、何らかの原因でケーブル11に揺れが発生したとしても、このケーブル11の揺れはクッション材30、31によって吸収され、このケーブル11の揺れが支柱5に伝達してしまうのを抑制することができる。
なお、クランパ20のクランパ本体21は支柱5の左側壁5b側に配置した例を上述したが、右側壁5c側に設けてもよく、また、支柱5の背面壁5dに設けてもよいことは言うまでもない。また、支柱5が矩形断面の例を上述したが、この断面形状に限定されるものではなく、例えば支柱5の横断面の形状は円形、楕円などであってもよい。すなわち、支柱5の横断面形状がいかなるものであれ、支柱5の前方を除く周囲に支柱5から支持ロッド35を介して離間した状態でクランパ本体21が設けられる。支柱5からクランパ本体21の離間距離X(図1)は、例えば支柱5の側方領域にクランパ本体21を設けるのであれば、例えばマイクロスコープカメラ支持スタンド1のベース2が支柱5よりも側方に突出しているのであれば、このベース2の側縁よりも外方に位置するのがよい。他の視点でクランパ本体21の離間距離を規定すれば、クランパ本体21に支持されたケーブル11がクランパ本体21から垂れ下がって机4の上に載るまでの間に支持スタンド1と触れる可能性を低減又は可能性を無くすることのできる距離であるのがよく、クランパ本体21を支柱5の側方領域に設けるのであれば、クランパ本体21に拘束されたケーブル11が支柱5から例えば2cm〜15cm離間、好ましくは5cm〜15cm離間、更に好ましくは10cm〜15cm離間しているのがよい。他方、支柱5の(水平面で斜め後方を含む)後方領域にクランパ本体21を配設するのであれば、クランパ本体21に拘束されたケーブル11が支柱5から例えば2cm〜15cm離間、好ましくは5cm〜15cm離間、更に好ましくは10cm〜15cm離間しているのがよい。
このように支柱5から支持ロッド35によって片持ち状態でクランパ本体21を配置することにより、クランパ本体21に弾性的に拘束されたケーブル11に何らの原因で揺れが発生したとしても、ケーブル11が直接的に支柱5に接することを抑制しつつケーブル11の揺れを吸収することができる。
支持ロッド35は、好ましくは開口36に遊嵌され且つ開口36から脱出方向にバネ付勢されているため、この構成によりケーブル11の揺れが支柱5に伝達されてしまうのを抑制することができる。なお、圧縮コイルスプリング40の端を支持ロッド35の端面と係合させた例を図示してあるが、相対的に大きな直径の圧縮コイルスプリング40を設けることで、この圧縮コイルスプリング40をストッパプレート41に係止させるようにしてもよい。
また、クランパ本体21に拘束されたケーブル11は、クランパ本体21が支柱5の高さ方向中間部分に位置決めされていることから、適度な長さの支持ロッド35を採用することにより、クランパ本体21から上方に延びた後下方に湾曲したクランパ本体21に至るケーブル11の部分やクランパ本体21から下方に垂下して机の上に載るまでのケーブル11の部分が支柱5やベース2に触れる可能性を無くすることができる。例えば、クランパ本体21を支柱5の上端部に位置決めしたときには、クランパ本体21から垂れ下がって机4の上に載るまでのケーブル11の部分の長さが長くなり、机4に至るケーブル11の垂下部分の位置の自由度が大きくなり過ぎて、ケーブル11がクランパ本体21から垂下する部分が支柱5の下端部又はベース2と接触してしまう可能性が大きくなると共にカメラユニット8の上端からクランパ本体21に至る距離が小さくなってケーブル11の曲がりに無理が生じ易くなる。他方、クランパ本体21を支柱5の下端部に位置決めしたときには、カメラユニット8から一旦上方に延びた後屈曲して下方に延びてクランパ本体21に至るケーブル11の部分が長くなり過ぎて当該部分で弛みが生じ易くなり、これが原因でケーブルの揺れが大きくなる可能性がある。これに対して、クランパ本体21を支柱5の高さ方向中間部分に位置決めすることにより、クランパ本体21からカメラユニット8までの距離及びクランパ本体21から垂下するケーブル11の距離が適当になる。
カメラ支持スタンド1のクランパ20は、クランパ本体21を上述した支柱5から側方領域又は後方領域に離間した状態でケーブル11を保持するケーブル保持位置と、クランパ本体21を支柱5に接近させた格納位置との間で可動であるのがよい。例えば、支持ロッド35を支柱5に対して上下に揺動可能な構造を採用して、スタンド1を使わないときには、支持ロッド35を倒して格納位置をとらせるようにしてもよいが、好ましい形態として、支持ロッド35がその軸線方向に移動して支柱5の中に侵入することで格納位置をとらせるのがよい。
図3は、支持ロッド35が支柱5から横方向に出没可能にすることで、上述したケーブル保持位置と格納位置の2つの位置をとることのできる構造を示すものである。
図3から分かるように、支持ロッド35は中空体であり、その外形形状は断面円形であってもよいし、多角形であってもよい。この中空支持ロッド35は、大径中空部分35aと、基端部に設けられた小径中空部分35bとで構成されている。中空支持ロッド35は、外方部分として大径中空部分35aを採用することにより中空支持ロッド35の外方部分が軽量化されている。基端部の小径中空部分35bは小径孔43を備え、この小径孔43にこれよりも若干小径の外形形状を有するガイドロッド44が遊嵌されている。小径孔43に挿入されたガイドロッド44は軸線方向に自由に移動可能である。
ガイドロッド44は、クランパ本体21が配設される左側壁5bと対抗する右側壁5cに固設されている。すなわち、ガイドロッド44は、クランパ本体21が配設される側の壁5bに対抗する壁5cに回転不能に設けられている。ガイドロッド44は、その断面形状が多角形、具体的には断面六角形であり、これに対応して小径孔43も断面六角形であり、これにより中空支持ロッド35がその軸線回りに回転するのが規制されている。勿論、ガイドロッド44及びこの断面形状に対応した小径孔43の形状は、中空支持ロッド35の軸線回りの回転を規制できるのであれば断面形状は任意の非円形の形状を選択することができる。変形例として、ガイドロッド44及び小径孔43の形状として断面円形を選択したときには、支持ロッド35及びこの断面形状に対応した開口36の形状として任意の非円形の形状を選択することで、支持ロッド35の軸線回りの回転を規制することができる。
上記の構造を採用することにより、支持ロッド35は、ガイドロッド44に案内されて軸線方向に変位することにより、クランパ本体21が支柱5から離間したケーブル保持位置(図3)と、支柱5に接近した格納位置(図4)とをとることができる。
図3及び図4の一点鎖線は、ハートカム構造を含むプッシュプッシュ式の進退機構のカムプレート50を示す。この種のプッシュプッシュ式進退機構は例えば特開2006−108118号公報にも見られるように周知であるので、その詳しい説明は省略して、ここで採用したプッシュプッシュ式進退機構の概要を説明する。
プッシュプッシュ式進退機構のカムプレート50は、図6に示すように、一筆書きのカム溝51を有しており、このカム溝51には、例えば支持ロッド35の基端に固設したストッパプレートSPから突出したピン部材52が挿入される。
支持ロッド35は、前述したように、圧縮コイルスプリング40によって伸長方向に付勢されていることから、ケーブル保持位置(図3)にあるクランパ本体21をその軸線方向に押すと、これに連動してピン部材52が図6の矢印方向に移動して、カム溝51のハートカム部51aの係止部分51bで係止され、この状態で維持される。そして、この状態では、クランパ本体21は格納位置(図4)に位置決めされる。図3、図4の参照符号Rはゴムなどの緩衝材であり、ユーザがクランパ本体21を押す操作に際して、クランパ本体21が支柱5の左側面5bと衝突するのを緩衝するために設けられている。クランパ本体21を格納位置に位置決めすることにより、例えば支持スタンド1を移動させたり支持スタンド1を搬送したり、或いは長期間に亘って支持スタンド1を使用しないときには箱に入れて保管するのに都合が良い。
格納位置にあるクランパ本体21をその軸線方向に押すと、これに連動してピン部材52がハートカム部51aの係止部分51bから離れて矢印方向に進行して、図6に黒印で示す位置まで戻る。この位置では、クランパ本体21はケーブル保持位置(図3)をとる。
図7〜図9は、上述した実施の形態の具体例を示すものであり、これに含まれる各種の要素に上述した参照符号を付すことによりその説明を省略する。なお、図9は、支柱5の背面及びベース2の背面を開放した状態で示す背面図であり、支柱5、ベース2、クランパ20以外の部材は線図の錯綜を避けるために図示を省いてあると共にガイドロッド44の周囲に配設した圧縮コイルスプリング40の図示を省いてある。
図7に、クランパ20の突出位置に関し、ベース2の側縁から鉛直線を一点鎖線で示してあるが、クランパ20の突出位置は、平面視したときに、クランパ20の内端がベース2の縁部とオーバーラップする位置に設定されている。これについて説明すると、支持ロッド35の長さ寸法を延長してクランパ20が、平面視したときにベース2の縁から外方に離間した位置に設定した場合には、支持スタンド1の設置スペースつまり支持スタンド1の実質的な専有面積が大きくなるだけでなく、ケーブル11を保持したクランパ20の重量によって支持スタンド1の安定性を悪化させてしまう可能性がある。これに対して、支持ロッド35の長さ寸法を短縮してクランパ20が平面視したときにベース2と大きくオーバーラップする位置までクランパ20の配置位置を支柱5に接近させたときには、クランパ20から垂下するケーブル11がベース2と干渉してしまう可能性が大きくなってしまいケーブル11の揺れが支持スタンド1に伝わり易くなってしまう。
これに対して、クランパ20によってケーブル11が鉛直方向に向けて保持される場合には、図7から理解できるように、クランパ20の突出位置を、平面視したときに、クランパ20の内端がベース2の縁部とオーバーラップする位置に設定することにより、支持スタンド11の安定性の確保及び設置スペースの適正化と、ケーブル11の揺れによる問題の解決との両立を図ることができる。なお、このことは、クランパ20を支柱5の側方に配置した場合に限らず、支柱5の後方に配置した場合でも同様である。変形例として、クランパ20がケーブル11を鉛直方向から傾斜した状態で保持する場合には、例えば、クランパ20によって保持されるケーブル11が、上から下に向けて斜め外方に傾斜して保持される場合には、図7の配置位置に比べて、クランパ20を支柱5に接近させて配置してもよいことは言うまでもない。
また、上述した実施例では、好ましい態様としてクランパ20の内端がベース2の縁部とオーバーラップする位置に設定したが、支持スタンド1の安定性や設置スペースの適正化しつつ、ケーブル11がベース2と干渉することによりケーブル11の揺れが支持スタンド1に伝わってしまうという問題を回避できる範囲で、ベース2の幅、ケーブル11の可撓性を考慮してクランパ20の突出位置を設定するのが良い、ということは言うまでもない。
実施例のカメラ支持スタンドの正面図である。 実施例のカメラ支持スタンド図である。 カメラ支持スタンドの左側壁に設置したクランパの断面構造を説明するための図であり、ケーブル保持位置のクランパ本体を示す。 カメラ支持スタンドの左側壁に設置したクランパの断面構造を説明するための図であり、格納位置のクランパ本体を示す。 クランパを斜め後方から見た図である。 実施例で採用したハートカムを備えたプッシュプッシュ式の進退機構に採用されたカムプレートの正面図である。 具体例のカメラ支持スタンドの正面図である。 具体例のカメラ支持スタンドを斜め前方から見た斜視図である。 背面壁を取り外した状態の具体例のカメラ支持スタンドを斜め後方から見た図である。
符号の説明
1 カメラ支持スタンド
2 ベース
5 支柱
8 カラーCCDカメラユニット
9 カメラ本体
10 レンズ
11 ケーブル
12 コネクタ
20 クランパ
21 クランパ本体
22 メインハンド
23 サブハンド
24 縦軸
25 止めネジ
30 メインハンド側クッション材
31 サブハンド側クッション材
35 支持ロッド
36 支持ロッドが挿通される開口
40 圧縮コイルスプリング
41 ストッパプレート
50 カムプレート(プッシュプッシュ式進退機構)
51a ハートカム部
52 ピン部材

Claims (1)

  1. マイクロスコープシステムのモニタを含むマイクロスコープ本体とケーブルを介して接続されるカメラユニットを支持するためのカメラ支持スタンドであって、
    ベースと、
    該ベースの後端から上方に延びる支柱と、
    該支柱の側壁の高さ方向中間部分に片持ち状態で設けられて横方向に延びる支持ロッドと、
    該支持ロッドの先端に設けられたクランパ本体とを有し、
    該クランパ本体が、前記支持ロッドの先端に連結されたメインハンドと、該メインハンドに対して縦軸を中心に揺動可能なサブハンドとで構成され、
    前記メインハンドと前記サブハンドには、夫々、クッション材が設けられて、前記サブハンドを閉じて前記メインハンドに固定することにより、前記ケーブルが前記支柱から離間した状態で前記クッション材を介して前記クランパ本体に保持されることを特徴とするカメラ支持スタンド。
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