JP2011048017A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011048017A
JP2011048017A JP2009194512A JP2009194512A JP2011048017A JP 2011048017 A JP2011048017 A JP 2011048017A JP 2009194512 A JP2009194512 A JP 2009194512A JP 2009194512 A JP2009194512 A JP 2009194512A JP 2011048017 A JP2011048017 A JP 2011048017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microscope
unit
imaging
microscope head
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009194512A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kawarabata
健 河原畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009194512A priority Critical patent/JP2011048017A/ja
Publication of JP2011048017A publication Critical patent/JP2011048017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】画像に発生する手ブレを軽減する。
【解決手段】顕微鏡11は、試料13の観察像を拡大する対物レンズ41などからなる光学系、並びに、その光学系を介して試料13を撮像する撮像素子45を有する顕微鏡ヘッド部21と、撮像素子45により撮像される画像の取り込みを指示するときに操作され、顕微鏡ヘッド部21に配設された撮像ボタン34とを備える。そして、撮像ボタン34は、予め設定された規定の力以下、例えば、5N以下の力の条件で作動する。本発明は、例えば、顕微鏡ヘッド部を顕微鏡スタンド部から分離して使用可能な顕微鏡観察システムに適用できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、顕微鏡装置に関する。
一般的に、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により、サンプルの拡大画像を取得するデジタルマイクロスコープと呼ばれる顕微鏡が知られている。
従来、デジタルマイクロスコープは、対物レンズなどの光学系およびCCDなどの撮像素子を有する顕微鏡ヘッド部と、顕微鏡ヘッド部の動作を制御するコントローラとがケーブルで接続されて構成されており、顕微鏡ヘッド部により撮像された画像が、ケーブルを介して、コントローラに接続されているモニタに表示される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−175893号公報
ところで、従来のデジタルマイクロスコープでは、顕微鏡ヘッド部とコントローラとがケーブルで接続されているため、ケーブルの長さの範囲内でしか観察が行えなかったり、ケーブルの引き回しが煩雑になってしまったりするなどの制約があり、使い勝手が悪かった。これに対し、例えば、顕微鏡ヘッド部とコントローラとがケーブルで接続されないように構成された装置を用いることで、上述のような制約が解消されて使い勝手が向上すると考えられる。
しかしながら、顕微鏡ヘッド部とコントローラとがケーブルで接続される構成の場合、および接続されないように構成された装置において、操作部が顕微鏡ヘッド部に備えられている場合、検鏡者による操作部の操作によって顕微鏡ヘッド部が揺れてしまうことがあり、この揺れによって画像に手ブレが発生してしまう。特に、顕微鏡ヘッド部とコントローラとがケーブルで接続されていない構成の場合、操作部は、顕微鏡ヘッド部に備えるしかなく、揺れの問題は顕著となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像に発生する手ブレを軽減することができるようにするものである。
本発明の顕微鏡装置は、試料を撮像して観察する顕微鏡システムにおいて、前記試料の観察像を拡大および結像する光学系、並びに、前記光学系を介して前記試料を撮像する撮像手段を有する顕微鏡ヘッドと、前記撮像手段により撮像される画像の取り込みを指示するときに操作され、前記顕微鏡ヘッドに配設された撮像操作手段とを備え、前記撮像操作手段は、予め設定された規定の力以下の力の条件で作動することを特徴とする。
本発明の顕微鏡装置においては、撮像操作手段が、予め設定された規定の力以下の力の条件で作動される。
本発明の顕微鏡装置によれば、画像に発生する手ブレを軽減することができる。
本発明を適用したポータブル顕微鏡システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 顕微鏡ヘッド部の斜視図である。 顕微鏡ヘッド部の部分的な断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したポータブル顕微鏡システムの一実施の形態の構成例を示す構成図である。なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
図1のポータブル顕微鏡システムは、観察対象となるサンプルを拡大した画像(観察像)を取得する顕微鏡11と、顕微鏡11が取得したサンプルの画像などを表示するモニタ12とが接続されて構成されており、例えば、顕微鏡11のステージ51上に載置可能な寸法に加工されたサンプルである試料13の観察に使用される。また、ポータブル顕微鏡システムは、例えば、サンプルが存在する場所に顕微鏡を移動させての観察に使用することができる。
即ち、顕微鏡11は、観察像を取得するための光学系および撮像素子や、各部を制御する電気系などが設けられた顕微鏡ヘッド部21と、ケーブル14を介してモニタ12に接続される顕微鏡スタンド部22とから構成されている。また、顕微鏡ヘッド部21は、顕微鏡スタンド部22に対して着脱可能であり、本実施の形態では、特許文献1で開示されているような顕微鏡ヘッド部と顕微鏡スタンド部とを接続するケーブルは無く、検鏡者が顕微鏡スタンド部22から顕微鏡ヘッド部21を取り外して持ち運ぶことができ、顕微鏡ヘッド部21は、顕微鏡スタンド部22とのケーブルなどによる接続なしに単独でサンプルの画像を取得することができるように構成されている。
例えば、検鏡者は、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に装着された状態でステージ51上に配置された試料13の観察を行い、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22から取り外された状態で、図示しないサンプルの観察を行う。この場合、本実施の形態では、上記のように顕微鏡ヘッド部21はケーブルを有さないので、使い勝手が良いものである。なお、図1では、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22から取り外された状態が示されている。
モニタ12は、顕微鏡ヘッド部21が取得したサンプルの画像や、顕微鏡ヘッド部21のズーム倍率や照明光の光量などの観察条件に関する各種の情報などを表示する。また、モニタ12には、タッチパネルが重畳されて設けられており、検鏡者が、モニタ12に表示されるボタンなどをタッチすることにより、顕微鏡11に対する各種の操作を行うことができる。
顕微鏡ヘッド部21は、対物レンズ41の光軸L1を中心とした円筒形状の本体部31、表示部や操作部など(後述する図2参照)を有する表示操作部32、および、顕微鏡スタンド部22から取り外されたときに検鏡者が顕微鏡ヘッド部21を把持するのに利用するグリップ33を備えて構成される。
本体部31の内部には、図3を参照して後述するように、対物レンズ41、ズームレンズ42a乃至42d、開口絞り43、結像レンズ44、および、撮像素子45が、光軸L1に沿って配置されている。撮像素子45としては、例えば、210万画素のCCDが使用される。ここで、以下、適宜、対物レンズ41が配置されている側を顕微鏡ヘッド部21の先端側と称し、撮像素子45が配置されている側を顕微鏡ヘッド部21の後端側と称する。
サンプルの観察時には、本体部31の対物レンズ41を備える先端側がサンプルに向けられて観察が行われる。例えば、図1のようにステージ51上に載置された試料13の観察時には、本体部31の先端側が略鉛直方向の下方(試料13に対向する位置)を向くように、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に接続されて観察が行われる。
また、グリップ33と本体部31との接続部分の近傍の、顕微鏡ヘッド部21の先端側を向くグリップ33の側面には、撮像ボタン34が配設されている。例えば、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22と接続されていない場合、検鏡者が撮像ボタン34を操作すると、撮像素子45により撮像された試料13の画像データが記録部(例えば、後述する図2の記録媒体64)に記録される。また、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に接続されているときには、撮像素子45により撮像された試料13の画像データが、顕微鏡スタンド部22に内蔵されている大容量のハードディスクドライブなどの記録部(図示せず)に記録されるようにすることができる。
撮像ボタン34は、顕微鏡ヘッド部21を顕微鏡スタンド部22から取り外して使用する場合に操作するものであり、顕微鏡ヘッド部21を顕微鏡スタンド部22に取り付けた際は、撮像ボタン34の機能はOFFされて、例えば、モニタ12上に表示されているGUIにより画像の取り込みが操作される。これは、顕微鏡スタンド部22に顕微鏡ヘッド部21が取り付けられている状態で、撮像ボタン34を操作した場合、顕微鏡スタンド部22が揺れることが懸念されるためである。
顕微鏡スタンド部22は、水平方向に広がる基部22aと、鉛直方向に延びる支柱部22bとにより略L字状に形成されており、基部22aの上面に、試料13が載置されるステージ51が配設され、支柱部22bのステージ51側の側面にアーム部52が配設されて構成されている。
アーム部52は、支柱部22bから延びる先端側に、顕微鏡ヘッド部21と機構的に接続される嵌合部53と、顕微鏡ヘッド部21と電気的に接続されるコネクタ部54とが設けられている。
嵌合部53は、例えば、支柱部22bの長手方向に延びるように形成されたオスアリであり、このオスアリと、顕微鏡ヘッド部21に形成されているメスアリ(図示せず)とが嵌合することにより、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とが機構的に接続される。そして、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とが機構的に接続される際に、コネクタ部54に対応する位置に配置されている顕微鏡ヘッド部21のコネクタ部(図示せず)と、コネクタ部54とが電気的に接続される。即ち、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とは機構的に接続されるのと同時に、電気的に接続されるように構成されている。
このように、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とが電気的に接続されることで、コネクタ部54を介して、顕微鏡スタンド部22から顕微鏡ヘッド部21に電力および制御信号が供給され、顕微鏡ヘッド部21から顕微鏡スタンド部22に画像データが供給される。なお、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とは、嵌合部53による嵌合力により固定する他、必要に応じて固定冶具(クランプやセットビスなど)を利用して固定してもよい。
また、アーム部52は、支柱部22bの長手方向に沿って移動可能に構成されている。支柱部22bの手前側の側面には上下動ハンドル55が設けられており、検鏡者による上下動ハンドル55の操作に応じてアーム部52が上下動し、その上下動に伴って、アーム部52に接続されている顕微鏡ヘッド部21が移動する。
一方、基部22aの手前側の側面には上下動ハンドル56が設けられており、検鏡者による上下動ハンドル56の操作に応じてステージ51が鉛直方向に上下動し、その移動に伴って、ステージ51に載置されている試料13が移動する。即ち、上下動ハンドル55または56の操作に応じて、顕微鏡ヘッド部21と試料13との距離が調整され、これにより試料13を撮像する際のピント調整が行われる。
また、基部22aの手前側の側面には、顕微鏡ヘッド部21を顕微鏡スタンド部22に取り付けた状態で使用する際、顕微鏡ヘッド部21のズーム倍率を変化させるときに操作されるズームスイッチ57と、LED46(図3)による照明光の光量を調整させるときに操作される調光スイッチ58とが設けられている。ズームスイッチ57および調光スイッチ58は、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に接続されている場合に操作可能となる。例えば、顕微鏡スタンド部22に顕微鏡ヘッド部21が装着されたことを検出する検出部を設け、装着が検出されたら、ズームスイッチ57や調光スイッチ58が操作可能となるように自動的に切り替えるようにしてもよい。
このように、顕微鏡11は、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22とがケーブルで接続されない構成となっており、顕微鏡ヘッド部21は、顕微鏡スタンド部22から取り外された状態でサンプルの観察に必要なブロックを全て備え、顕微鏡ヘッド部21単独で使用することができる。
また、検鏡者は、顕微鏡ヘッド部21と顕微鏡スタンド部22との機械的な接続と電気的な接続とを1つの動作で行うことができ、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に接続された状態になると、顕微鏡ヘッド部21内の各部が顕微鏡スタンド部22から供給される電力により駆動するように電源が切り替えられ、撮像素子45により撮像中の画像がモニタ12に表示され、撮像素子45により撮像された画像データの保存先が自動的に顕微鏡スタンド部22内の記録部(図示せず)に切り替えられるようにすることができる。
次に、図2は、顕微鏡ヘッド部21の外観を示す図であり、図2の左側には、顕微鏡ヘッド部21の先端側の斜め方向から見た斜視図が示されており、図2の右側には、顕微鏡ヘッド部21の後端側の斜め方向から見た斜視図が示されている。
図2に示すように、顕微鏡ヘッド部21には、本体部31の側面から外周方向に突出するグリップ33が形成されており、グリップ33を本体部31の下側に向けて顕微鏡ヘッド部21の後端側から検鏡者がグリップ33を把持したときに、検鏡者から見て本体部31の左側となる位置に表示操作部32が設けられている。
表示操作部32は、操作部61、表示部62、およびヒンジ部63を備えて構成され、本体部31の側面に固定されている操作部61に対し、ヒンジ部63を介して、表示部62が開閉可能かつ回転可能に取り付けられている。
操作部61には、顕微鏡ヘッド部21において撮像されたサンプルの画像データを記録する記録媒体64(例えば、カード型のフラッシュメモリ)が抜き差し可能なスロットが設けられている。
また、操作部61には、検鏡者が顕微鏡ヘッド部21に対する各種の操作を行うための複数の操作ボタンが設けられている。例えば、操作部61には、顕微鏡ヘッド部21に対する設定を行うためのメニュー画面を表示部62に表示させる設定用メニューボタン65、記録媒体64に記録されている画像データを再生して表示部62に表示させる再生ボタン66、表示部62に表示される画面を切り替える画面表示切り替えボタン67、記録媒体64に記録されている画像データを消去するデータ消去ボタン68、および、メニュー画面における項目の選択および決定をするセレクターボタン69(上下左右の方向と決定を指示するボタン群)が設けられている。
表示部62を閉じて格納する際に操作部61に対向する面には、小型(例えば、2.7型)の液晶モニタ70が嵌め込まれており、液晶モニタ70には、顕微鏡ヘッド部21によって撮像中の画像であるライブ画像や、記録媒体64に記録済みの画像データを再生した画像である再生画像、顕微鏡ヘッド部21に対する設定を行うためのメニュー画面、顕微鏡ヘッド部21のズーム倍率や照明光の光量などの観察条件に関する各種の情報などが表示される。
また、表示部62には、液晶モニタ70を保持する枠部の液晶モニタ70と同じ側の面であって、ヒンジ部63と接続されている側の反対側となる位置に、複数のスイッチ71およびセレクターボタン72が設けられている。複数のスイッチ71およびセレクターボタン7は、顕微鏡ヘッド部21のズーム倍率の切り替えや、複数のLED46(図3)による照明光の光量の調整、複数(例えば、8個)のLED46のうちの点灯/消灯されるLED46を切り替えることによる照明光の照射方向の調整に用いられる。
ヒンジ部63は、表示部62が操作部61に対して開閉するための180度回転可能な第1の回転軸と、第1の回転軸および本体部31の中心軸に対して直交する軸を中心に180度回転可能な第2の回転軸とにより、表示部62を操作部61に対して開閉可能かつ回転可能に支持する機構(いわゆる回転2軸機構)を備えて構成される。また、ヒンジ部63は適度な保持力を有しており、操作部61に対して任意の角度で表示部62を保持することができる。
また、本体部31の後端付近の側面には、顕微鏡ヘッド部21の電源のON/OFFを操作する電源スイッチ73が設けられており、電源スイッチ73には、顕微鏡ヘッド部21の電源状態を表示するパワーLEDが内蔵されている。
次に、図3は、顕微鏡ヘッド部21の部分的な断面図である。
顕微鏡ヘッド部21の本体部31の内部には、先端側から後端側に向かい光軸L1に沿って、対物レンズ41、ズームレンズ42aおよび42b、開口絞り43、ズームレンズ42cおよび42d、結像レンズ44、および、撮像素子45が配置されている。
そして、サンプルからの観察光は、対物レンズ41を介して本体部31の内部に導入され、ズームレンズ42a乃至42dにより所定の倍率に拡大された後、結像レンズ44により撮像素子45の受光面にサンプルの像が結像される。
ここで、ズームレンズ42bおよび42cは、例えば、直動ガイド、送りネジ、および、ステッピングモータ(いずれも図示せず)などからなる駆動機構によって、光軸L1に沿って移動可能に構成されており、ズームレンズ42bおよび42cの位置を調整することにより、サンプルを撮像するズーム倍率が調整される。直動ガイドは、ズームレンズ42bおよび42cを内蔵したレンズキャリアを案内し、レンズキャリアに連結されている送りネジが、ステッピングモータの回転軸と一体となって回転されることで、ズームレンズ42bおよび42cが移動可能とされている。また、ステッピングモータは、図示しないカメラ制御基板の制御に従って回転し、所定の倍率となる位置にズームレンズ42bおよび42cを移動させる。例えば、ズームレンズ42a乃至42dにより、対物レンズ41の倍率を1倍から25倍程度まで変倍させることができる。
開口絞り43は、絞り径が異なる2枚の絞りを有しており、その2枚の絞りが、例えば、図示しないステッピングモータまたはソレノイドアクチュエータにより回動されて、交互に光路に挿脱される。このように絞りが切り替えられることで、撮像素子45により撮像される画像の被写界深度や明るさが変化する。また、開口絞り43による絞り径の選択は、表示部62に表示されるメニュー画面に対するセレクターボタン69による操作により行われる。
また、本体部31の先端部分には、対物レンズ41の円周外側に沿うように、複数のLED46が輪帯状に並んで配置されており、LED46から照射される照明光により試料13が照明される。
グリップ33は、顕微鏡ヘッド部21の前後方向の重心付近となる位置に形成されており、例えば、リチウムイオン2次電池などのバッテリ47を収納可能に構成されている。
バッテリ47は、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22から取り外されたときに、顕微鏡ヘッド部21内の各部への電力の供給を行う。また、グリップ33のグリップエンドには、バッテリ47を挿脱するための開口部が形成されており、その開口部は、所定の軸を中心に回動する蓋48により閉鎖または開放される。そして、図3において二点差線で示されているように蓋48を開放させ、バッテリ47が挿脱される。なお、バッテリ47の充電は、顕微鏡ヘッド部21が顕微鏡スタンド部22に接続されているときに、顕微鏡スタンド部22に内蔵されている充電装置(図示せず)から供給される電力や、バッテリ47を顕微鏡ヘッド部21から取り外して、図示しない充電器などにより行うことができる。また、バッテリ47としては、乾電池を使用してもよい。
また、グリップ33の側面には、外側に向かって突起し、周方向に一周するように、ひだ状の複数の放熱部49が形成されており、放熱部49によりグリップ33の表面積が大きくなるので、バッテリ47で発生する熱が効率よく外部に放出され、レンズ系が収納されている本体部31への伝熱を抑えている。また、放熱部49は、検鏡者がグリップ33を把持する際の滑り止めとしての機能も備えており、検鏡者が顕微鏡ヘッド部21をより安定して持ち運ぶことができる。
グリップ33と本体部31との接続部分の近傍の、顕微鏡ヘッド部21の先端側を向くグリップ33の側面には、先端側に向かって突出するような突出部33aが形成されており、突出部33aには、先端側からの撮像ボタン34に対する操作に応じてスイッチング(作動)するスイッチ34aが収納されている。突出部33aは、例えば、20mm程度先端側に向かって突出している。
スイッチ34aは、押し込むのに必要な力(動作荷重)が5N以下、好ましくは3.5N以下、より好ましくは2N以下でスイッチングが可能であり、ストローク(押し込み量)が1mm以下となるものが使用され、例えば、少なくとも一方の条件を満たすタクタイルスイッチが採用される。また、スイッチ34aを完全に押し込むストロークよりも、小さなストロークでスイッチングが可能となるようにしてもよい。
このようにスイッチ34aの動作荷重およびストロークを設定することで、検鏡者が撮像ボタン34を操作する際に、顕微鏡ヘッド部21の揺れを軽減させ、顕微鏡ヘッド部21において撮像される画像に発生する手ブレを抑制することができる。
また、撮像ボタン34は、金属または樹脂により形成され、その表面に、金属メッキや、ゴム被覆、樹脂被覆などが施される。また、撮像ボタン34の表面に滑り止めとしての効果を有する凹凸加工を施してもよい。このような撮像ボタン34を採用することによっても、撮像ボタン34の操作の確実性を向上させることができ、顕微鏡ヘッド部21の揺れを軽減させることができるので、画像に発生する手ブレを抑制することができる。
また、撮像ボタン34が、突出部33aに設けられていることにより、検鏡者がグリップ33を把持したときに、検鏡者の人差し指を若干伸ばした位置に撮像ボタン34が配置されることになり、撮像ボタン34の操作を自然な動作で行うことができ、操作時の顕微鏡ヘッド部21の揺れを軽減することができる。
以上のように、撮像ボタン34の配置、並びに、スイッチ34aのストロークおよび動作荷重などの条件を適切に設定することで、撮像ボタン34を操作する際に発生する画像の手ブレを抑制することができる。特に、顕微鏡ヘッド部が顕微鏡スタンドに着脱可能な構成とする場合、顕微鏡ヘッド部が顕微鏡スタンドから取り外された際のみ、動作可能となり、ストロークおよび動作荷重が予め定められた条件で作動することが好ましい。
また、バッテリ47が収納されるグリップ33に形成されている放熱部49により、例えば、顕微鏡ヘッド部21において高倍率による撮像時に照明光の光量を増加させるのに伴って消費電力が増加したときであっても、バッテリ47で発生した熱を効率よく放出することができる。これにより、バッテリ47の温度上昇を抑制することができ、バッテリ47が高温になることによる安全上の問題が発生することを回避することができる。
また、放熱部49が滑り止めとしての機能を備えることで、検鏡者が顕微鏡ヘッド部21をより安定して把持することができるので、顕微鏡ヘッド部21の携帯性および操作性を向上させることができる。
また、グリップ33が顕微鏡ヘッド部21の前後方向の重心付近に形成されているので、検鏡者がグリップ33を把持したときに、自身の重量によって顕微鏡ヘッド部21を回転させるような力の発生が回避され、検鏡者が顕微鏡ヘッド部21を安定して持つことができる。これにより、顕微鏡ヘッド部21によりライブ画像を撮像しているときにブレが発生することを抑制することができ、また、撮像ボタン34の操作も容易に行うことができる。
なお、撮像ボタン34のスイッチ34aとして、例えば、静電容量スイッチを使用することができる。静電容量スイッチを使用した場合には、検鏡者が撮像ボタン34に触れただけでスイッチングが行われるので、撮像ボタン34の押し込みが不要となる。即ち、スイッチを押し込むのに必要な力はゼロNである。これにより、例えば、機械式のスイッチを使用した場合よりも、手ブレの発生を抑制することができる。なお、静電容量スイッチを使用した場合には、検鏡者にスイッチングを知らせるための電子音などを発生するようにしてもよい。また、スイッチ34aとして、半押しの機能を有するものを使用することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 顕微鏡, 12 モニタ, 13 試料, 14 ケーブル, 21 顕微鏡ヘッド部, 22 顕微鏡スタンド部, 31 本体部, 32 表示操作部, 33 グリップ, 33a 突出部, 34 撮像ボタン, 34a スイッチ, 41 対物レンズ, 42a乃至42d ズームレンズ, 43 開口絞り, 44 結像レンズ, 45 撮像素子, 46 LED, 47 バッテリ, 48 蓋, 49 放熱部, 51 ステージ, 52 アーム部, 53 嵌合部, 54 コネクタ部, 55および56 上下動ハンドル, 57 ズームスイッチ, 58 調光スイッチ, 61 操作部, 62 表示部, 63 ヒンジ部, 64 記録媒体, 65 設定用メニューボタン, 66 再生ボタン, 67 画面表示切り替えボタン, 68 データ消去ボタン, 69 セレクターボタン, 70 液晶モニタ, 71 スイッチ, 72 セレクターボタン, 73 電源スイッチ

Claims (8)

  1. 試料を撮像して観察する顕微鏡システムにおいて、
    前記試料の観察像を拡大および結像する光学系、並びに、前記光学系を介して前記試料を撮像する撮像手段を有する顕微鏡ヘッドと、
    前記撮像手段により撮像される画像の取り込みを指示するときに操作され、前記顕微鏡ヘッドに配設された撮像操作手段と
    を備え、
    前記撮像操作手段は、予め設定された規定の力以下の力の条件で作動する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記規定の力は、5ニュートンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記撮像操作手段は、押し込み式のスイッチであり、予め設定された規定の距離以下の押し込み量の条件で作動する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記押し込み量は、前記押し込み式のスイッチを完全に押し込んだときの量よりも小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記顕微鏡ヘッドは、前記光学系および前記撮像手段を内蔵する本体部と、前記本体部の側面から外周方向に突出する把持部とを有しており、
    前記撮像操作手段は、前記把持部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  6. 前記把持部には、前記本体部との接続部分の近傍の、前記顕微鏡ヘッドの先端側を向く側面が先端側に突出するように突出部が形成されており、
    前記撮像操作手段は、前記突出部に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記顕微鏡ヘッドが着脱可能な顕微鏡スタンド
    をさらに備え、
    前記顕微鏡ヘッドは、前記顕微鏡スタンドから取り外した状態で、前記試料の観察が可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  8. 前記撮像操作手段は、前記顕微鏡スタンドから取り外した際にのみ前記条件で作動する
    ことを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡システム。
JP2009194512A 2009-08-25 2009-08-25 顕微鏡装置 Pending JP2011048017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009194512A JP2011048017A (ja) 2009-08-25 2009-08-25 顕微鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009194512A JP2011048017A (ja) 2009-08-25 2009-08-25 顕微鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011048017A true JP2011048017A (ja) 2011-03-10

Family

ID=43834431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009194512A Pending JP2011048017A (ja) 2009-08-25 2009-08-25 顕微鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011048017A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61172112A (ja) * 1985-01-25 1986-08-02 Canon Inc 駆動制御装置
JPH06160971A (ja) * 1992-11-18 1994-06-07 Olympus Optical Co Ltd スイッチ機構
JPH09130664A (ja) * 1995-10-31 1997-05-16 Sharp Corp 撮像装置
JPH11352535A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2002017668A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Corefront Kk 携帯式観察カメラ
JP2004206027A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Kenichiro Kimura 手ぶれ防止カメラ
JP2005143091A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Casio Comput Co Ltd 書画カメラ及びデジタルカメラ、並びに書画カメラシステム
JP2006218291A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Nidec Copal Corp 肌観察装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61172112A (ja) * 1985-01-25 1986-08-02 Canon Inc 駆動制御装置
JPH06160971A (ja) * 1992-11-18 1994-06-07 Olympus Optical Co Ltd スイッチ機構
JPH09130664A (ja) * 1995-10-31 1997-05-16 Sharp Corp 撮像装置
JPH11352535A (ja) * 1998-06-08 1999-12-24 Asahi Optical Co Ltd 像振れ補正機能を備えた光学機器
JP2002017668A (ja) * 2000-07-06 2002-01-22 Corefront Kk 携帯式観察カメラ
JP2004206027A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Kenichiro Kimura 手ぶれ防止カメラ
JP2005143091A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Casio Comput Co Ltd 書画カメラ及びデジタルカメラ、並びに書画カメラシステム
JP2006218291A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Nidec Copal Corp 肌観察装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4607818B2 (ja) カメラ
JP5692068B2 (ja) 顕微鏡システム
JP7262007B2 (ja) 撮像装置
US8337101B2 (en) Imaging device
JP2011013325A (ja) 顕微鏡
JP2011103551A (ja) 撮像装置
JP2011048017A (ja) 顕微鏡装置
JP4397950B2 (ja) 撮像装置
JP2011010069A (ja) カメラ本体
JP2007049381A (ja) 撮影装置
JP2010276661A (ja) 顕微鏡
JP4547338B2 (ja) デジタルカメラ
JP5458643B2 (ja) 顕微鏡
JP2011017784A (ja) 顕微鏡システムおよび制御方法
JP2011070050A (ja) 顕微鏡
JP2010261996A (ja) 顕微鏡
JP2010256439A (ja) 顕微鏡
JP2011071673A (ja) 撮像装置
JP2008048283A (ja) 撮像装置収容機構および撮像装置
JP2010026090A (ja) 外付け用モニタ装置及びカメラのシステム
JP5982815B2 (ja) 顕微鏡
JP4429072B2 (ja) カメラの基板接続構造
JP2011018068A (ja) デジタルカメラ、その制御方法および記録媒体
JP2007201790A (ja) 撮像装置
JP2010063071A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131029