JP2010272199A - スピン蓄積磁気センサのための三端子設計 - Google Patents

スピン蓄積磁気センサのための三端子設計 Download PDF

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Abstract

【課題】スピン蓄積磁気センサのための三端子設計を提供する。
【解決手段】自由層をエアベアリング面に設けることを可能にする三端子設計を有するスピン蓄積センサ。(ABSに設けられた)自由層構造から、ABSから離された基準層構造にかけて、非磁性の伝導性スピン輸送層が広がる。センサは、基準層構造に電流を印加するための電流源または電圧源を含む。電流源または電圧源は、非磁性のスピン輸送層に、かつ電気的接地にも接続されたリードを有する。信号電圧を測定するための回路は、自由層構造に電気的に接続されたシールドと、接地との間の電圧を測定する。自由層構造は、電圧源へのリードに到達する前に全てのスピン電流が完全に散失されることを保証することによって、電圧源へのスピン電流の分流を阻止する、スピン拡散層を含むことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気抵抗センサに関し、特に、スピン蓄積センサであって、データ記録システムにおけるスピン蓄積センサの実際の応用を可能にする三端子構成およびスピン拡散層を有するスピン蓄積センサに関する。
コンピュータの長期記憶の心臓部は、磁気ディスクドライブと呼ばれる組立品である。磁気ディスクドライブは、回転磁気ディスクと、回転磁気ディスクの表面の近傍にあるサスペンションアームによって浮かされた読み取りヘッドおよび書き込みヘッドと、書き込みヘッドおよび読み取りヘッドを回転ディスク上の被選択円形トラックの上方に配置するためにサスペンションアームを揺動させるアクチュエータとを含む。読み取りヘッドおよび書き込みヘッドは、エアベアリング面(ABS)を有するスライダに直接設けられる。サスペンションアームは、ディスクの表面に向けてスライダを付勢し、ディスクの近傍にある空気は、ディスクの回転時にディスクの表面と一緒に移動する。スライダは、この移動空気をクッションとし、ディスクの表面の上方を飛行する。スライダがエアベアリングに乗ると、回転ディスクに磁気転移を書き込むためおよび回転ディスクから磁気転移を読み取るために、書き込みヘッドおよび読み取りヘッドが用いられる。読み取りヘッドおよび書き込みヘッドは、書き込み機能および読み取り機能を実行するためにコンピュータプログラムにしたがって動作する処理回路に接続される。
書き込みヘッドは、従来より、第1の磁極片層と第2の磁極片層との間に挟まれた第1、第2、および第3の絶縁層(絶縁スタック)に埋め込まれたコイル層を含んでいる。第1の磁極片層と第2の磁極片層との間には、書き込みヘッドのエアベアリング面(ABS)におけるギャップ層によってギャップが形成され、磁極片層は、バックギャップにおいて接続される。コイル層に伝わる電流は、磁極片内に磁束を誘発し、これは、上記の回転ディスク上の円形トラックなどの移動媒体上のトラックに上記の磁気転移を書き込む目的で、ABSにおける書き込みギャップにおいて磁界をフリンジさせる。
現行の読み取りヘッド設計においては、回転磁気ディスクからの磁界を感知するために、TMRセンサが用いられる。センサは、基準層および自由層と呼ばれる第1の強磁性層と第2の強磁性層との間に挟まれたトンネル障壁層を含む。センサには、障壁にセンス電圧を印加するために、第1および第2のリードが接続される。基準層の磁化は、エアベアリング面(ABS)に垂直に固定され、自由層の磁化は、ABSに平行に向くが、外部磁界に反応して自由に回転可能である。基準層の磁化は、反強磁性層との直接的な交換ピニングによって、または反強磁性層によって交換ピニングされた第3の強磁性「ピニング」層への強い反強磁性結合によって、固定される。
基準層の磁化と自由層の磁化とが互いに平行であるとき、障壁を越えるトンネル電流は最大になる。基準層の磁化と自由層の磁化とが反平行であるとき、トンネル電流は最小になる。θを基準層の磁化と自由層の磁化との間の角度とすると、TMRのコンダクタンスの変化は、cosθの形で変化する。読み取りモードにおいて、TMRセンサの抵抗は、回転ディスクからの磁界の大きさに比例して変化する。TMRセンサにセンス電圧が印加されると、抵抗の変化によって電流の変化が引き起こされ、再生信号として検出され処理される。
最近になって、研究者らは、垂直磁気記録システムを開発している。上述の書き込みヘッドを組み込んだものなどの、従来の長手記録システムは、磁気ディスク表面の面内において、トラックに沿った長手方向を向いた磁気ビットとしてデータを格納する。この長手データビットは、書き込みギャップによって隔てられた磁極対の間に形成するフリンジ磁界によって記録される。
反対に、垂直記録システムは、磁気ディスクの面に垂直に向いた磁化としてデータを記録する。磁気ディスクは、薄い硬磁性最上層によって覆われた軟磁性下地層を有する。垂直書き込みヘッドは、非常に小さい断面の書き込み極と、遥かに大きい断面の戻り極とを有する。書き込み極からは、磁気ディスク表面に垂直な方向に高密度の強い磁界が放出され、硬磁性最上層を帯磁させる。結果として生じる磁束は、次いで、軟磁性下地層を通って移動し、戻り極に戻る。そこでは、磁束は、十分に散開されていて弱いゆえに、戻り極に戻る途中で硬磁性最上層を通るときに、書き込み極によって記録された信号を消去することはない。垂直磁気データ記録システムの出現は、データ密度の増大に進歩をもたらしたが、依然として、データ密度の更なる増大が必要とされている。
記録の面密度が増大するにつれ、読み取りセンサのサイズは小さくなる。TMRなどの読み取りセンサ技術は、それ以前の技術では、必要とされる小さいサイズのセンサでは必要とされる信号および信号対雑音比を供給できなかったときに導入された。同様に、TMR読み取りセンサも、デバイスサイズの小型化には限界があると考えられ(すなわち面密度にも限界があり)、必要な信号対雑音性能を実現するのに不十分と考えられる。
本発明は、スピン電流の不必要な分流、硬磁性バイアスの安定化への干渉、または第4の接触をエアベアリング面もしくはその近くに確立することの製造上の困難の、いずれも伴うことなく自由層をエアベアリング面に設けることを可能にする三端子設計を有するスピン蓄積読み取りヘッドセンサを提供する。センサは、エアベアリング面から離して設けられた基準層構造と、エアベアリング面に設けられた自由層構造とを含む。基準層構造から自由層構造にかけて、非磁性で伝導性の内部スピン輸送伝導層が広がる。本発明においては、基準層構造をABSから離すことによって、基準層構造のサイズを自由層構造より大幅に大きくすることが可能になり、そうして、面記録密度を高める必要に応じて基準層構造を自由層構造と同時に縮小することに関連して生じる技術的な困難および信号対雑音の劣化を低減させることができる。
第2のリード接続を通して基準層構造にかけられる電流源または電圧源は、基準層内にスピン偏極電流を印加し、この電流は、共通「接地」接続に接続された第1の電流リードに戻る。同時に、純粋なスピン電流が、上述された伝導性スピン輸送伝導層を通って基準層構造から自由層構造へ、そして自由層構造内を流れる。もし、自由層のスピンコンダクタンスが、基準層の磁化に対して相対的な自由層の磁化の向きに依存するならば、接地に一方を接続されるとともに、自由層構造に電気的に接触している第3のリード接続に接続されている(電圧センス)増幅器は、回転磁気ディスクからの信号磁界に反応した自由層磁化の回転によってスピン電流が変調されたときに自由層構造に生じる電圧の変化を検出することができる。例えば、読み出しヘッドの従来の上部および底部の磁気シールドは、TMRセンサの場合に通常そうであるように、信号電圧が上部シールドと底部シールドとの間において測定される電位差であるように、第1の/接地のリード接続および第3のリード接続のいずれかとして機能することができる(一方のシールドが接地である一方で、もう一方のシールドは第3のリードである)。しかしながら、第3のリード接続は、本発明の三端子設計においては自由層構造への唯一の外部電気接続であるので、基準層から自由層構造に達するスピン電流が、第3のリードに電気的に接続された側と反対の側の自由層構造への第4のリード接続に分流されることはない。先行技術のスピン蓄積装置においては、第4のリードが存在してスピン電流の一部を分流させ、信号を低減させている。
自由層構造は、それを、第1の/接地のリード接続として機能するシールド層への直接的な接続から電気的に絶縁された状態に維持するために、第3のリードに電気的に接続された側と反対の側(上部または底部)に、絶縁層を含むことができる。自由層構造は、また、自由層と、第3のリード接続として機能するシールドとの間に、スピン拡散層を含むこともできる。このスピン拡散層は、Pt、Ir、またはReなどの、短いスピン拡散距離を有する金属導体で構成することができ、スピン電流のスピン極性を、それがシールドに到達する前に拡散させる働きをする。これは、自由層構造のスピンコンダクタンスに影響を及ぼすにあたってシールド磁化の方向が第2の基準層の役割を演じることを阻止する。
一貫して類似の参照符号によって類似の構成要素を示されている図面とあわせた好ましい実施形態についての以下の詳細な説明を読むことによって、本発明のこれらのおよびその他の特徴および利点が明らかになる。
本発明の性質および利点ならびに好ましい使用形態を更に完全に理解するために、添付の図面とあわせた以下の詳細な説明を参照することが望ましい。
本発明を具現化可能なディスクドライブシステムの概略図である。 先行技術のスピン蓄積装置の側断面図である。 先行技術のスピン蓄積装置を図2の線3−3の視点で上から見た図である。 本発明の実施形態にしたがったスピン蓄積センサの側断面図である。 スピン蓄積センサを図4の線5−5の視点で上から見た図である。
以下の説明は、現時点で考えられる発明実施の最適な実施形態についての説明である。この説明は、本発明の原則を例示する目的でなされており、本明細書に記載の発明概念を限定することは意図していない。
図1を参照すると、本発明を具現化したディスクドライブ100が示されている。図1に示されるように、少なくとも1つの回転可能磁気ディスク112が、スピンドル114に支えられ、ディスク駆動モータ118によって回転される。各ディスク上における磁気記録は、磁気ディスク112上における同心円状のデータトラック(不図示)の環状パターンの形態をとる。
少なくとも1つのスライダ113が、磁気ディスク112の近くに位置決めされ、各スライダ113は、1つまたは2つ以上の磁気ヘッドアセンブリ121を支える。磁気ディスクの回転とともに、スライダ113は、所望のデータを書き込まれた磁気ディスク上の異なるトラックに磁気ヘッドアセンブリ121がアクセスできるように、ディスク表面122の上方を径方向に行き来する。各スライダ113は、サスペンション115によってアクチュエータアーム119に取り付けられる。サスペンション115は、スライダ113をディスク表面122に対して付勢する僅かなスプリング力を提供する。各アクチュエータアーム119は、アクチュエータ手段127に取り付けられる。図1に示されるようなアクチュエータ手段127は、ヴォイスコイルモータ(VCM)であってよい。VCMは、固定磁界内を移動可能なコイルを含み、コイルの移動の方向および速度は、コントローラ129によって供給されるモータ電流信号によって制御される。
ディスクストレージシステムの動作時において、磁気ディスク112の回転は、スライダに押し上げ力または持ち上げ力を及ぼすエアベアリングを、スライダ113とディスク表面122との間に生成する。エアベアリングは、したがって、通常動作時において、サスペンション115の僅かなスプリング力と打ち消しあい、実質一定の小間隔だけディスク表面から離れた僅か上方においてスライダ113を支える。
ディスクストレージシステムの各種の構成要素は、動作時に、制御ユニット129によって生成されるアクセス制御信号および内部クロック信号などの制御信号によって制御される。通常、制御ユニット129は、論理制御回路、ストレージ手段、およびマイクロプロセッサを含む。制御ユニット129は、ライン123に載せる駆動モータ制御信号およびライン128に載せるヘッド位置決め及び探索制御信号などの、各種のシステム動作を制御するための制御信号を生成する。ライン128に載せる制御信号は、スライダ113をディスク112上の所望のデータトラックに最適に移動させて位置決めするための所望の電流プロフィールを提供する。書き込みヘッドおよび読み取りヘッド121との間では、記録チャネル125を通じて書き込み信号および読み取り信号がやり取りされる。
図2は、先行技術のスピン蓄積装置の側断面図を示している。図2に示された装置は、理論装置にすぎず、その幾何学的形状は、先行技術文献において論じられた類似の幾何学形状および等価の四端子電気接続を有する装置をもとにして自然に推測されることを指摘されるべきである。装置は、このような装置を動作可能なデータ記録システムにおける使用に適したものでなくする幾らかの難題(後述される)に見舞われる。
装置200は、基準磁性層202と、自由磁性層204とを含む。基準磁性層202は、自由層204から離れたところに設けられ、自由層204は、「ABS」と記された破線によって示されるエアベアリング面に設けられると考えられる。前述のように、基準層202は、通常はABSに垂直に方向を固定された磁化210を有する。自由磁性層204は、縁がABSにあるように設けられると考えられる。基準層202から自由層204にかけて、非磁性の伝導性スピン輸送伝導層206が広がる。層206は、基準層202と自由層204との間の距離より長いことが好ましいスピン拡散距離を伴う導電性の材料で構成されることが望ましい。
基準層202の磁化210を、ABS面に垂直な所望の方向にピニングするために、反強磁性材料(AFM層)の層208を、基準磁性層202の上に形成し、同層202と交換結合させることができる。また、基準層202と非磁性スピン伝導性層206との間に、第1の薄い非磁性接触層212を提供することができる。同様に、自由磁性層204とスピン伝導性層206との間に、第2の薄い非磁性接触層214を提供することができる。接触層212、214は、それぞれ、スピン伝導性層206と基準層202または自由層204との間におけるスピン依存電気輸送を促進するように選択され、導電性の金属様の層、または先行技術においてTMRセンサに使用されるものに類似するトンネル障壁層のいずれかを含むことができる。
装置200は、四端子装置であることがわかる。電流源216は、電気的接触層230、AFM層208、基準層202、および接触層212を含む基準層構造に電流218を印加し、この電流は、次いで、非磁性スピン伝導性層206に入る。前述のように、基準層202は、ABSに垂直に固定された磁化210を有する。接触層212は、スピン依存輸送を促進するので、結果として、電子のスピン偏極(磁化210の方向に対して共線的に偏極される)が引き起こされ、スピン伝導性層206に入る。このスピン偏極電流218の、純粋に電気的な(または電荷)成分は、接地接続を通じて電流源216に必ず戻らなければならない。しかしながら、このスピン偏極電流の純粋なスピン電流220は、更に、スピン伝導性層206に沿ってもう一方の方向に自由層204に向かって流れることができる。スピン伝導性層206のスピン拡散距離が、基準層と自由層との間の距離に匹敵するまたはそれより長いと仮定すると、このスピン電流の大きさ(または偏極の程度)は、この距離を流れる間にほとんど弱まらず、自由層構造(214、204、228)内を上昇する可能性がある。もし接触層214が、伝導性層206と自由層204との間におけるスピン依存輸送を促進するならば、自由層構造内を通る純粋なスピン電流は、純粋に電気的な電圧を自由層構造に生成し、この電圧は、自由層構造の両端に適切に接続された電圧センス増幅器224によって検出することができる。
自由層204は、矢頭記号222によって示されるように、ABSに平行な方向にバイアスされた磁化を有する。この磁化は、ABSに平行にバイアスされる一方で、外部磁界に反応して自由に回転可能である。磁化222に対するバイアスは、図3に見ることができる硬磁性バイアス層302、304によって提供される。図3は、図2の線3−3の視点で上から見た図である。硬磁性バイアス層302、304は、自由層204と静磁的に結合され、薄い絶縁層306、308によって自由層204から隔てられる。
接触層214を流れるスピン電流の実効スピンインピーダンスは、前述のように基準層202の磁化210によって決定される、スピン電流の偏極ベクトルに相対的な磁化222の向きに依存する。自由層204の磁化222が、基準層202の磁化210に平行に近づくほど、接触層214におけるスピンインピーダンスは低くなる。反対に、磁化210に対する磁化222の反平行性が強いほど、接触層214におけるスピンインピーダンスは高くなる。したがって、磁化222が外部磁界に反応して回転するとともに、接触層214における実効スピンインピーダンスは変化する。実効スピンインピーダンス(の変化)と、自由層構造内を上昇するスピン電流の大きさとの積は、増幅器224によって検出される信号電圧を決定する。
上述の構造は、しかしながら、このような装置の実装を実用上ありえなくしている欠点に見舞われる。例えば、構造が、層204および第2の障壁層214にかかる電圧を読み取るためには、増幅器224の一方の側が、第4の接触点226において伝導性層206に電気的に接続されていなければならない。実際、このような接触点におけるメタライゼーションは、必然的に、薄いスピン伝導性層206と比べて比較的大規模であり、接触点226に到達するあらゆるスピン電流に対し、基本的にゼロスピンインピーダンスの完璧な「スピンシンク」として振る舞う。したがって、基本的に全てのスピン電流が自由層構造(214、204、228)を離れて接触点226へ分流される事態を回避するためには、接触点226の場所を、層206のスピン拡散距離より長いことが好ましい距離によって自由層構造(214、204、228)から離して維持する必要があると考えられる。それでもなお、これは、分流の問題を部分的に緩和するにすぎないと考えられる。なぜなら、層206の延長領域は、なおも、スピン電流を自由層構造(214、204、228)から迂回させてこの延長領域内において散失させるための、軽度から中程度の代替のスピンインピーダンス分路として機能すると考えられるからである。
しかしながら、接触点226を遠方に設けることについてのこの部分的固定は、実際面において、それ自体が事実上不可能である。これは、層206がエアベアリング面(ABS)を遥かに超えて広がることを要求する。これは、当然ながら、実際の装置においては受け入れられないことである。なぜなら、磁気信号を効果的に検出するためには、自由層をちょうどABSのところに設けなければならないからである。また、層206を自由層構造(214、204、228)から側方へ且つABSに平行に広がらせることは、非常に困難だと考えられる。なぜなら、装置のこれらの側辺は、自由層の磁化222をバイアスするために必要とされる(図3に示されるような)硬磁性バイアス層302、304および絶縁層306、308によって占有されるからである。更にまた、読み戻し信号に対する線形分解能の要件を満たすためには、読み取りギャップの大きさは、ほんの数十ナノメートル程度に限定される。自由層構造(214、204、228)への第4の電気的接触をABSに/ABSの近くに且つ読み取りギャップの内部に作成することは、極めて困難であると考えられる。したがって、機能するデータ記録システムにスピン蓄積装置を実装可能にすることができる構造が、必要とされている。
次に、図4を参照すると、エアベアリング面(ABS)から離して設けられた基準層構造402と、ABSに設けられた自由層構造404とを含む装置400が提供される。基準層構造402から自由層構造404に、そしてABSにかけて、例えば銅で作成することができる非磁性の伝導性スピン輸送伝導層406が広がる。基準層構造402および自由層構造404は、スピン伝導性層406のスピン拡散距離以下の、好ましくはそれ未満の距離によって隔てられる。スピン伝導性層406は、エアベアリング面(ABS)まで広がることができる。基準層構造402、自由層構造404、および非磁性のスピン伝導性層406は、NiFeなどの材料、または磁性で導電性のその他の何らかの適切な材料で構成することができる第1の磁気シールド408と第2の磁気シールド410との間に挟まれる。非磁性のスピン伝導性層406は、アルミナなどの電気絶縁層412によって、第1のシールド408から隔てることができる。自由層構造404と基準層構造402との間の空間を満たすために、アルミナなどの非磁性の電気絶縁充填層407を提供することができる。
基準層構造402は、ABSに名目上垂直な方向に固定された磁化416を有する強磁性基準層414を含む。基準層は、磁化416を所望の方向にピニングされた状態に維持するIrMnまたはPtMnなどの反強磁性材料の層(AFM層418)と交換結合することができる。AFM層418の上には、導電性リード420を提供することができ、電気絶縁層422によって、第2のシールド410から隔てられる。導電性リード層420は、図4には示されていないが、側方に広がる且つ/またはセンサ400の後方へ広がることができる。また、基準層構造402内の層は、ABSから離されているので、それらの層は、読み取りギャップ(すなわち直線記録密度)に影響を及ぼすことなく、ABSに設けられた自由層構造404の層よりも厚く且つ多くすることができる。同様に、基準層構造の層は、読み取りヘッドのトラック幅(すなわち記録トラック密度)分解能に影響を及ぼすことなく、それらの面積を広くすることができる。したがって、自由層構造404および基準層構造402は、ほぼ同じサイズおよび厚さで示されているが、基準層構造402は、自由層構造404よりも、幅および厚さの双方ともに大きいことが可能である。
リード420は、Au、Cu、またはその他の何らかの材料などの、導電性の材料で構成することができ、絶縁層422は、アルミナ、またはその他の何らかの電気絶縁材料であることができる。基準層414と、非磁性スピン伝導性層406との間には、薄い第1の接触層424が挟まれる。接触層424は、アルミナもしくはMgOなどのトンネル障壁材料、Cuなどの純粋に金属性の層、または絶縁材料内部の小さい伝導性「ピンホール」(例えばCu)のマトリクスからなるハイブリッド「ナノオキサイド」層で構成することができる。後者は、金属接触層と同様のスピン依存輸送特性を有することができるが、その抵抗面積積は更に大きく、よりトンネル障壁に匹敵する。
自由層構造404は、矢頭記号428によって示されるようにABSに名目上平行な方向にバイアスされた磁化を有する磁性自由層426を含む。図5は、自由層426の両側に形成された硬磁性バイアス層502、504を示している。これらの硬磁性バイアス層502、504は、磁化428をABSに平行にバイアスするために、自由層426に静磁的に結合されている。バイアス層502、504は、絶縁層506、508によって、自由層構造404から隔てられる。
自由層426は、Co、CoFe、NiFe、またはその他の何らかの適切な磁性材料の、1枚または2枚以上の層で構成することができる。自由層と、非磁性スピン伝導性層406との間には、第2の非磁性接触層430が挟まれる。第1の接触層424と同様に、第2の接触層430は、アルミナもしくはMgOなどのトンネル障壁材料、Cuなどの純粋に伝導性の層、または絶縁材料内部の小さい伝導性「ピンホール」(例えばCu)のマトリクスからなるハイブリッド「ナノオキサイド」層で構成することができる。自由層426と、第2のシールド層410との間には、短いスピン拡散距離を有する材料の層(スピン拡散層432)が設けられる。この層は、Pt、Ir、またはReなどの材料で構成することができる。スピン拡散層432の目的は、自由層構造のスピンコンダクタンスに影響を及ぼすにあたって第2のシールド磁化の方向が二次的な基準層の役割を演じることを阻止することにある。
引き続き図4を参照すると、基準層構造402を流れる電流を供給するために、電流源434が提供される。電流源434は、リード層420に接続されたリード436と、非磁性金属および接地に接続された別のリード層438とを通じて電流を印加する。接地との接続は、ABSから遠く離れた場所で行うことができる。
基準層414および第1の接触層424に電流が流されると、その結果として、非磁性スピン伝導性層406を通ってABSおよび自由層構造404に向かって移動するスピン電流405を生じる。スピン電流405は、第2の接触層430に到達するので、接触層430における実効スピンインピーダンスは、基準層414の磁化416に対して相対的な、自由層426の磁化428の相対配向に依存する。磁化428が磁化416に平行であるほど、接触430におけるインピーダンスは低くなる。反対に、磁化428、416の反平行性が強いほど、スピンインピーダンスは高くなる。実効スピンインピーダンスと、自由層構造内を上昇するスピン電流の大きさとの積は、増幅器440によって検出される信号電圧を決定する。
構造402は、有利なことに、四端子装置ではなく三端子装置として構成されることがわかる。増幅器440の両端で検出される電圧は、第2のシールド410への電気的接触と、電流リード438の接続先である共通接地との間に存在するものである。実際は、第1のシールド408をこの共通接地に電気的に接続し(および/または第1のシールド408によってこの共通接地を確立し)、シールド408との物理的接触によって電気的接続438を確立することが好都合である。これは、基準層構造402から離れたどこかで絶縁層412を排除し、伝導性層406と第1のシールド408との直接的な電気的接触を可能にすることによって、実現することができる。この接地接続を確立させる場所は、スピン伝導性層406のスピン拡散距離の等倍またはそれを超える距離によって基準層構造402の場所から物理的に隔てられることが望ましい。これは、伝導性層406に注入されたスピン電流を分流させて自由層構造内に入って上昇する望ましい流れを妨げる望ましくない二次的な経路を、可能な限り効果的に排除する。共通接地へのこの接続は、ABSから、そしてスピン蓄積装置402から離した場所で行うことができる。
基準層構造402からスピン伝導性層406を通って自由層構造404に向かって電気的電流/電荷電流は流れないので、層406の電位は、この領域において基本的に一定である。この領域における層406の電位は、同様に、層406を通って流れる純粋なスピン電流に無関係であり、したがって、自由層の磁化428の向きに無関係である。スピン伝導層406の電位は、したがって、地電位に対して一定であり、実際の値は、DC注入電流434のレベル、および基準層構造402と接地接続438との間の静的な電気インピーダンスによって決定される。後端における伝導性層406の形状を接地接続438に向かって広げることによって、この静的インピーダンスは、比較的小さくすることができる。したがって、信号周波数において、自由層構造の場所より下方の伝導性層406の電位は、電気的に接地に等しい。この理由のため、増幅器440を通じて第2のシールド410と接地との間でAC電気信号電位を測定することは、エアベアリング面にまたはその近くに完全にスピンを反映する第4の端子接続があると仮定した場合の四端子測定と、電気的に等価である。したがって、本発明は、四端子スピン蓄積センサの物理的実装を実用上ありえなくすると考えられる欠点を伴うことなく、実際の四端子構造よりも優れた性能を実現することができる。
したがって、本発明は、スピン蓄積装置402を磁気データ記録システムに使用するのに実用的なものにする幾つかの利点を提供する。これらの利点には、三端子の電気的構成の製造を、より単純に且つより実用的に実現可能にすること、物理的な第4のリード端子によるスピン電流の分流に起因する信号損失を排除すること、および硬磁性バイアスの機能性または狭いギャップの線形読み戻し分解能について妥協しないことによって、そうでなければ更なるリード層を求められた場合に可能であると考えられるデータ密度の増大を可能にすることが含まれる。
例えば図4および図5に示された構造は、単に説明を目的としているにすぎないことが指摘されるべきである。その他の変形も可能であると考えられる。例えば、基準層構造402は、基準層414の上にAFM418を、そして基準層414の下に接触層424を有するものとして示されているが、この配置構成は、逆転させることが可能である。同様に、図4において、自由層構造は、自由層構造404は、自由層426の下に接触層430を有するものとして示されているが、これらの層の順序もやはり、逆転させるまたはそれ以外の形に構成しなおすことが可能である。また、スピン伝導性層406は、基準層構造402および自由層構造404の下ではなく上にあることが可能である。また、接地接続は、底部シールド408に対してではなく上部シールド410に対して行う、または全くシールドではなくその他の何らかの構造に対して行うことが可能である。また、この装置は、走査型プローブ装置など数ミクロン未満の区分で磁界を検出することができるその他のセンサの応用に使用することができる。
各種の実施形態が上述されてきたが、これらは、限定のためではなく例として示されたものにすぎない。当業者にならば、発明の範囲内に入るその他の実施形態も明らかになるであろう。したがって、発明の広さおよび範囲は、上述されたいかなる例示的実施形態によっても限定されるべきでなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物にしたがって定められるべきである。
100 ディスクドライブ
112 磁気ディスク
113 スライダ
114 スピンドル
115 サスペンション
118 ディスク駆動モータ
119 アクチュエータアーム
121 磁気ヘッドアセンブリ
122 ディスク表面
123 ライン
125 記録チャネル
127 アクチュエータ手段
128 ライン
129 コントローラ
200 装置
202 基準磁性層
204 自由磁性層
206 非磁性の伝導性スピン輸送伝送層
208 反強磁性材料層
210 磁化
212 第1の薄い非磁性接触層
214 第2の薄い非磁性接触層
216 電流源
218 スピン偏極電流
220 純粋なスピン電流
222 磁化
224 電圧センス増幅器
226 第4の接触点
228 自由層構造
230 電気的接触層
302 硬磁性バイアス層
304 硬磁性バイアス層
306 絶縁層
308 絶縁層
400 装置
402 基準層構造
404 自由層構造
405 スピン電流
406 非磁性の伝導性スピン輸送伝導層
407 非磁性の電気絶縁充填層
408 第1の磁気シールド
410 第2の磁気シールド
412 電気絶縁層
414 強磁性基準層
416 磁化
418 反強磁性材料層
420 導電性リード
422 電気絶縁層
424 薄い第1の接触層
426 磁性自由層
428 磁化
430 第2の非磁性接触層
432 スピン拡散層
434 電流源
436 リード
438 リード
440 増幅器
502 硬磁性バイアス層
504 硬磁性バイアス層
506 絶縁層
508 絶縁層
ABS エアベアリング面。

Claims (25)

  1. エアベアリング面に設けられた自由層構造と、
    前記自由層構造から離して設けられた基準層構造と、
    前記自由層構造および前記基準層構造と物理的に伝導性接触する非磁性の伝導性スピン輸送伝導層と、
    第1および第2の導電性磁気シールドと、
    前記基準層構造および前記非磁性の伝導性スピン輸送伝導層に電流を注入するための電流源または電圧源であって、前記電流は、共通の電気的接地接続を通って戻る、電流源または電圧源と、
    前記共通の接地接続と、前記導電性磁気シールドの一方との間の信号電圧を測定するための回路と、
    を備える、スピン蓄積センサ。
  2. 前記基準層構造は、前記ABSに基本的に垂直な方向に固定された磁化を有する磁性層を更に含み、前記磁性基準層と前記非磁性のスピン輸送伝導性層との間に設けられた第1の接触層を有し、
    前記自由層構造は、前記ABSに基本的に平行な方向にバイアスされた磁化を有する磁性自由層を更に含み、前記磁性自由層と前記非磁性のスピン輸送伝導性層との間に設けられた第2の接触層を有する、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  3. 前記自由層構造は、前記非磁性のスピン輸送伝導性層と前記第2の導電性磁気シールドとの間に設けられるとともにそれらに電気的に接続され、前記第2の導電性磁気シールドおよび前記非磁性のスピン輸送伝導性層に電気的に接続可能である、請求項2に記載のスピン蓄積センサ。
  4. 前記電流源または電圧源は、前記電圧検出回路のための接地接続でもある前記共通の接地接続に接続され、前記接続は、前記ABSから離された場所でなされる、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  5. 前記自由層構造は、前記非磁性のスピン輸送伝導性層と前記第2の導電性磁気シールドとの間に設けられるとともにそれらの各自に電気的に接続され、前記基準層構造は、前記基準層構造に近い領域において前記第2のシールドから電気的に隔てられるとともに前記非磁性のスピン輸送伝導性層に電気的に接続され、前記第1の導電性磁気シールドは、前記自由層構造および前記基準層構造から離された領域において前記共通の電気的接地接続を提供する、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  6. 前記非磁性のスピン輸送伝導性層は、前記基準層構造および前記自由層構造に近い領域において前記第1の導電性磁気シールドから電気的に絶縁される、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  7. 前記自由層構造と前記基準層構造との間の領域において且つ前記基準層からおおよそ1スピン拡散距離以内またはそれより長い距離以内において前記第1の磁気シールド層を前記非磁性のスピン輸送伝導性層から隔てる電気絶縁層であって、前記距離を越えたところでは、接地電位にも接続された前記シールドに電気的に接触する電気絶縁層を更に備える、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  8. 前記基準層構造は、前記非磁性のスピン輸送伝導性層のスピン拡散距離以下の距離によって前記自由層構造から隔てられる、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  9. 非磁性のスピン輸送伝導性層と、
    自由層から離して設けられ、磁性基準層および第1の薄い接触層を含む基準層構造であって、前記第1の接触層は、前記磁性基準層と前記非磁性のスピン輸送伝導性層との間に設けられる、基準層構造と、
    エアベアリング面に設けられ、磁性自由層、第2の接触層、およびスピン拡散層を含む自由層構造であって、前記接触層は、前記自由磁性層と前記非磁性のスピン輸送伝導性層との間に設けられる、自由層構造と、
    第1および第2の導電性磁気シールドであって、前記基準層構造、前記自由層構造、前記非磁性のスピン輸送伝導性層が間に設けられる、第1および第2の導電性磁気シールドと、
    を備える、スピン蓄積センサ。
  10. 前記スピン拡散層は、前記磁性自由層と前記第2の導電性磁気シールドとの間に設けられ、前記スピン拡散層は、それを通って流れる電流のスピンを実質的に混合するのに十分に短いスピン拡散距離を有する、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  11. 前記第1の導電性磁気シールドと前記非磁性のスピン輸送伝導性層との間に挟まれた電気的絶縁層を更に備え、前記スピン拡散層は、前記磁性自由層と前記第2の導電性磁気シールド層との間に挟まれる、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  12. 前記磁性基準層と前記第2の導電性シールド層との間に第2の電気絶縁層を更に備える、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  13. 前記基準層構造に電流を印加し、前記非磁性のスピン輸送伝導性層内にスピン電流を生じさせるために、前記基準層構造に電気的に接続された電流源または電圧源であって、共通の電気的接地接続にも接続された電流源または電圧源と、
    前記自由層構造の一部と、前記共通の電気的接地との間の信号電圧を測定するための回路と、
    を更に備える、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  14. 前記電流源または電圧源は、前記磁性基準層に電気的に接続された第1のリードと、前記非磁性のスピン輸送伝導性層に、かつ電気的接地にも電気的に接続された第2のリードとを含み、信号電圧を測定するための前記回路は、前記第2の導電性磁気シールドに接続された第1のリードと、前記電気的接地に接続された第2のリードとを含む、請求項13に記載のスピン蓄積センサ。
  15. 前記第2の導電性磁気シールドは、前記自由層構造に電気的に接続される、請求項14に記載のスピン蓄積センサ。
  16. 前記基準層構造は、前記第2の導電性磁気シールドから電気的に絶縁される、請求項15に記載のスピン蓄積センサ。
  17. 前記第1および第2の接触層は、それぞれ、金属様の導電性材料を含む、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  18. 前記第1および第2の接触層は、それぞれ、トンネル障壁材料を含む、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  19. 前記第1および第2の接触層の一方は、非磁性の金属様の導電性材料を含み、前記接触層のもう一方は、トンネル障壁材料を含む、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  20. 前記第1および第2のシールドの一方は、共通の電気的接地を提供する、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  21. 前記第1および第2の接触層の少なくとも一方は、絶縁マトリクス内の伝導ピンホールで構成されるナノオキサイド層である、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  22. 前記スピン輸送伝導層は、室温のスピン拡散距離が20nmより大きい材料である、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
  23. 前記磁性基準層および前記磁性自由層は、それぞれ、Ni、Co、Fe、もしくはそれらの合金、またはCoMnGe、CoMnSiなどのHeusler材料、またはこれらの任意の材料の層を含む、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  24. 前記基準層への伝導接触の面積は、前記自由層への伝導接触の面積より大きい、請求項9に記載のスピン蓄積センサ。
  25. 前記第1のシールドは、前記基準層構造に電流を注入するために使用され、前記第2のシールドは、前記自由層構造に接続され、前記非磁性の伝導性スピン輸送伝導層は、接地接続として機能するとともに、前記第1および第2のシールドから絶縁され、前記第1のシールドと前記基準層構造との間に設けられたスピン拡散層を更に備える、請求項1に記載のスピン蓄積センサ。
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