JP2011222546A - スピン伝導素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部磁場がチャンネルに侵入することに起因するノイズやエラーを抑制することが可能なスピン伝導素子を提供すること。
【解決手段】スピン伝導素子1は、第一強磁性体12Aと、第二強磁性体12Bと、第一強磁性体12Aから第二強磁性体12Bまで延びるチャンネル7と、チャンネル7を覆う磁気シールドS1と、チャンネル7と磁気シールドS1との間に設けられた絶縁膜と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、スピン伝導素子に関する。
スピン伝導素子は、例えばHDDヘッド、磁気センサー、MRAMなどの各種製品に応用されている。スピン伝導素子には、電流に付随したスピン流を用いるものと、スピン流のみを用いるものが知られている。スピン流を利用した素子として、非磁性導電体上に、この非磁性導電体のスピン拡散長よりも短い間隔を置いて2つの強磁性体を配置されたものが知られている(例えば下記特許文献1を参照)。また、非磁性導電体内を比較的長い距離にわたって伝導するスピンを用いるデバイスとして、例えばスピンMOS−FETが知られている(例えば、下記特許文献2を参照)。
特許第3818276号公報 特許第4143644号公報
ところで、上述したような非磁性導電体内を比較的長い距離にわたって伝導するスピンを用いるデバイスにおいて、外部磁場に起因してスピンが回転するという現象が知られている(いわゆるHanle効果)。特に、スピン寿命が比較的長い半導体チャンネルを伝導したスピンでは、非常に弱い外部磁場の影響であってもスピンが回転する。従って、強磁性体電極の磁化情報を保持するスピンが半導体チャンネルを伝導する際に回転してしまい、正確にこの磁化情報が伝達できない、あるいはノイズの原因になるといった問題があった。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、チャンネルに侵入する外部磁場に起因するノイズやエラーを抑制することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のスピン伝導素子は、第一強磁性体と、第二強磁性体と、第一強磁性体から第二強磁性体まで延びるチャンネルと、チャンネルを覆う磁気シールドと、チャンネルと磁気シールドとの間に設けられた絶縁膜と、を備えることを特徴とする。
上述の第一強磁性体及び第二強磁性体の一方は、チャンネルへスピンを注入するための注入電極として機能し、他方は、チャンネルからスピンを受け取るための受け取り電極として機能する。チャンネルは、第一強磁性体または第二強磁性体から注入されるスピンが伝導する部分として機能する。チャンネル内を伝導するスピンは、第一強磁性体及び第二強磁性体の一方の磁化情報を保持する。このスピン伝導素子では、チャンネルが絶縁膜を介して磁気シールドに覆われている。このため、チャンネルに外部磁場が侵入する場合に、チャンネル内を伝導するスピンが外部磁場の影響によって回転することを抑制できる。よって、チャンネル内においてスピンが保持する磁化情報を正確に伝達することができる。したがって、チャンネルに外部磁場が侵入することに起因するノイズやエラーを抑制できる。
ここで、磁気シールドは、第一強磁性体の磁化の向き及び第二強磁性体の磁化の向きと平行なチャンネルにおける面を覆うことが好ましい。
この構成により、チャンネル内を伝導するスピンが外部磁場によって回転することを効率よく抑えることができる。
また、磁気シールドの材料は、Ni、Fe、及びCoからなる群から選択される1以上の元素を含む軟磁性材料であることが好ましい。
これらの軟磁性材料を用いることにより、チャンネルに侵入する外部磁場を充分に遮蔽することができる。
また、第一強磁性体及び第二強磁性体の材料は下記(1)〜(3)のいずれかであることが好ましい。
(1)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される金属
(2)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群の元素を1以上含む合金
(3)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される1以上の元素と、B、C、及びNからなる群から選択される1以上の元素と、を含む化合物
これらの材料はスピン分極率の大きい強磁性材料であるため、スピンの注入電極又はスピンの受け取り電極としての機能を好適に実現することが可能である。
また、チャンネルの材料は、Si、Ge、GaAs、C、及びZnOからなる群から選択される1以上の半導体を含む材料であることが好ましい。
これらの材料はスピン拡散長が比較的長いため、チャンネル内にスピンを好適に伝達、蓄積できる。
また、第一強磁性体及び第二強磁性体の少なくとも一方とチャンネルとの間に、障壁層が形成されていることが好ましい。
これにより、第一強磁性体及び第二強磁性体の少なくとも一方からチャンネルへスピン偏極した電子を多く注入することが可能となり、スピン伝導素子の出力を高めることが可能となる。
また、障壁層の材料は、Mg及びAlのうちの少なくとも一方を含む酸化物材料であることが好ましい。これらの材料により、第一強磁性体及び前記第二強磁性体の少なくとも一方からチャンネルへ注入されるスピンの注入効率を好適に向上できる。
また、第一強磁性体及び前記第二強磁性体の少なくとも一方の磁化方向は、反強磁性体及び形状異方性のうち少なくとも1つによって、固定されていることが好ましい。
反強磁性体が、第一強磁性体及び第二強磁性体の少なくとも一方と交換結合することにより、第一強磁性体及び第二強磁性体の少なくとも一方の磁化方向に、一方向異方性を付与することが可能となる。この場合、反強磁性体を設けない場合よりも、高い保磁力を一方向に有する第一強磁性体や第二強磁性体を得られる。また、形状異方性によって磁化を固定する場合、保磁力差をつけるための反強磁性体を省略することが可能となる。
また、第一強磁性体の保磁力は、第二強磁性体の保磁力と異なることが好ましい。この構成により、第一強磁性体及び第二強磁性体の一方を磁化固定層として機能させ、他方を磁化自由層として機能させることができ、スピン伝導素子を磁気センサーなどとして好適に用いることができる。
本発明によれば、チャンネルに侵入する外部磁場に起因するノイズやエラーを抑制することが可能なスピン伝導素子を提供することができる。
図1は、スピン伝導素子の上面図である。 図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。 図4は、Hanle効果を説明するための斜視図である。 図5は、スピン伝導素子の近傍を流れる電流によって、スピン伝導素子に磁場が侵入する例を示す上面図である。 図6は、図3の変形例を示す断面図である。 図7は、スピン伝導素子の変形例を示す上面図である。 図8は、実施例1及び比較例1でバイアス電圧を印加しない場合における磁場と抵抗との関係を示すグラフである。 図9は、実施例1及び比較例1でバイアス電圧を印加する場合における磁場と抵抗との関係を示すグラフである。 図10は、実施例2及び比較例2における磁場と抵抗との関係を示すグラフである。 図11は、X軸方向の磁場と抵抗との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るスピン伝導素子の好適な実施形態について詳細に説明する。図中には、XYZ直交座標軸系Sが示されている。図1は、第一実施形態に係るスピン伝導素子の上面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。
図2に示すように、スピン伝導素子1は、チャンネル層7、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、絶縁膜70、及び磁気シールドS1を主として備える。チャンネル層7は、スピンを拡散、蓄積する部分であり、第一強磁性層12Aから第二強磁性層12Bまで延びている。図1に示すように、チャンネル層7は、チャンネル層7の厚み方向から見て矩形状をなしている。チャンネル層7には導電性を付与するためのイオン、例えばPイオンあるいはSbイオン、が添加されている。イオン濃度は、例えば1.0×1015〜1.0×1022cm−3である。チャンネル層7の材料は例えばSiである。また、チャンネル層7における第一強磁性層12Aから第二強磁性層12Bまでの距離は、チャンネル層7のスピン拡散長以下となっている。
第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bは、チャンネル層7へスピンを注入するための注入電極、あるいはチャンネル層7を伝導してきたスピンを検出するための受け取り電極として機能する部分である。第一強磁性層12Aは、チャンネル層7の第一領域71上に設けられている。第二強磁性層12Bは、チャンネル層7の第二領域72上に設けられている。
第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bは、X軸方向を長軸としY軸方向を短軸とした直方体形状をそれぞれ有している。第一強磁性層12Aの保磁力と第二強磁性層12Bの保磁力は互いに異なる。本実施形態では、第一強磁性層12AのX軸方向における幅は、第二強磁性層12BのX軸方向における幅と同一となっている一方、第一強磁性層12AのY軸方向における幅は、第二強磁性層12BのY軸方向における幅よりも小さくなっている。このような形状異方性により、第一強磁性層12Aの保磁力は、第二強磁性層12Bの保磁力よりも大きくなっている。図1及び図2に示すように、第一強磁性層12Aの磁化方向G1は、第二強磁性層12Bの磁化方向G2と平行、すなわち同一となっている。
第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bは、強磁性材料からなり、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかである。
(1)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される金属
(2)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群の元素を1以上含む合金
(3)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される1以上の元素と、B、C、及びNからなる群から選択される1以上の元素とを含む化合物
磁気シールドS1は、外部磁場がチャンネル層7へ侵入することを遮蔽する膜である。このため、磁気シールドS1は、絶縁膜(例えば絶縁膜7a,7b)を間に介して、チャンネル層7の表面を少なくとも部分的に覆っている。つまり磁気シールドS1は、第一領域71と第二領域72との間に存在するチャンネル層7の領域における上面、側面、及び下面のうち少なくとも一つの面を覆っている。磁気シールドS1は、チャンネル層7、第一強磁性層12A、及び第二強磁性層12Bに直接触れないように、絶縁膜70あるいは空気層などを間に介して形成されている。
また、磁気シールドS1はチャンネル層7における、第一強磁性層12Aの磁化の向きG1及び第二強磁性層12Bの磁化の向きG2と平行な面(図1及び図2に示す例ではXY面)を覆うことが好ましく、この構成により、チャンネル層7内を伝導するスピンが外部磁場によって回転することを効率よく抑えることができる。
磁気シールドS1の材料は、例えばNi、Fe、及びCoからなる群から選択される1以上の元素を含む軟磁性材料であり、具体的には、Ni及びFeを含む合金、センダスト、Fe及びCoを含む合金、Fe、Co、及びNiを含む合金等の軟磁性材料である。また、磁気シールドS1の膜厚は、例えば10nm〜100nmである。
スピン伝導素子1は、更に、第一参照電極20Aと第二参照電極20Bとを備えている。第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは、チャンネル層7の第三領域73及び第四領域74上にそれぞれ設けられている。第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは、導電性材料からなり、例えばAlなどのSiに対して低抵抗な非磁性金属からなる。
第一参照電極20Aと第一強磁性層12Aとの距離は、チャンネル層7における電子がスピンを保持できるスピン拡散長よりも長くなっている。また、第二参照電極20Bと第二強磁性層12Bとの距離は、チャンネル層7におけるスピン拡散長よりも長くなっている。この構成により、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bにスピンが吸収され、出力が下がることを抑制できる。なお、例えばチャンネル層7がSiである場合、スピン拡散長はおよそ2.5μmである。
図2に示すように、チャンネル層7における第三領域73と第四領域74との間に、第一領域71及び第二領域72が存在している。第一参照電極20A、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、及び第二参照電極20Bは、チャンネル層7のこれら第三領域73、第一領域71、第二領域72、及び第四領域74上に、X軸方向に所定の間隔を置いてこの順に配置されている。また、チャンネル層7は、第一強磁性層12Aから第二強磁性層12Bまで延びる方向とは異なる方向に、第一強磁性層12Aから第一参照電極20Aまで延びており、チャンネル層7は、第二強磁性層12Bから第一強磁性層12Aまで延びる方向とは異なる方向に、第二強磁性層12Bから第二参照電極20Bまで延びている。
スピン伝導素子1は、更に、障壁層81A,81Bを備えている。障壁層81A,81Bは、チャンネル層7と、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの少なくとも一方との間に設けられている。これにより、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの少なくとも一方からチャンネル層7へスピン偏極した電子を多く注入することが可能となり、スピン伝導素子の電位出力を高めることが可能となる。障壁層81A,81Bは、例えば絶縁性材料の膜からなるトンネル障壁である。図2では、障壁層81A,81Bが単層からなる例を示すが、障壁層81A,81Bは複数の層からなる積層構造を有していてもよい。このような構成により、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁性材料が、チャンネル層7へ拡散することを抑制できる。また、障壁層81A,81Bとチャンネル層7との界面におけるスピンの散乱や蓄積を調整することができる。
障壁層81A,81Bの材料は、Mg及びAlのうちの少なくとも一方を含む酸化物材料である。これらの材料により、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの少なくとも一方からチャンネルへ注入されるスピンの注入効率を好適に向上できる。障壁層81A,81Bの具体的な材料は、例えばMgO、Al、MgAlなどである。抵抗の増大を抑制し、トンネル絶縁層として機能させる観点から、障壁層81A,81Bの膜厚は、3nm以下であることが好ましい。また、障壁層81A,81Bの膜厚は、1原子層厚を考慮して、0.4nm以上であることが好ましい。
スピン伝導素子1は、絶縁膜(あるいは絶縁体)70を更に備えている。絶縁膜70は、チャンネル層7の露出を防ぎ、チャンネル層7を電気的及び磁気的に絶縁する機能を有する。絶縁膜70は、磁気シールドS1とチャンネル層7との間に設けられているので、チャンネル層7を流れるスピン流が磁気シールドS1へ流出することが抑制される。絶縁膜70は、下部絶縁膜7a及び上部絶縁膜7bを含む。図2に示すように、下部絶縁膜7aはチャンネル層7の下面に設けられており、上部絶縁膜7bはチャンネル層7の上面に設けられている。また、図3に示すように、絶縁膜70の外側面は磁気シールドS1に接しており、絶縁膜70の内側面はチャンネル層7に接している。このように絶縁膜70は、チャンネル層7の表面(例えば下面、側面、または上面)の必要な領域を覆っている。さらに、この上部絶縁膜7b上に、第一参照電極20A、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、及び第二参照電極20Bに接続する配線を設けることにより、この配線によってチャンネル層7のスピンが吸収されることを抑制できる。また、上部絶縁膜7b上に配線を設けることにより、配線からチャンネル層7へ電流が流れることを抑制できる。
以下、スピン伝導素子1の動作について、図2を用いて説明する。まず、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向を固定する。図2に示す例では、第一強磁性層12Aの磁化方向G1が、第二強磁性層12Bの磁化方向G2と同一方向(X軸方向)である。第一強磁性層12A及び第一参照電極20Aを電流源90に接続することにより、第一強磁性層12Aに検出用電流を流す。強磁性体である第一強磁性層12Aから、障壁層81Aを介して、非磁性体のチャンネル層7へ電流が流れることにより、第一強磁性層12Aの磁化の向きG1に対応する向きのスピンを有する電子がチャンネル層7へ注入される。注入されたスピンは第二強磁性層12B側へ拡散していく。このように、チャンネル層7に流れる電流及びスピン流が、主にY軸方向に流れる構造とすることができる。このような構成において、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向と逆方向(例えば図2に示す−X軸方向)に磁場を印加する。この際、磁場の強さを+から−に変化させると、保磁力の小さい第二強磁性層12Bにおける磁化が反転する。さらに、磁場の強さを−から+に変化させれば、保磁力の小さい第二強磁性層12Bにおける磁化がさらに反転する。この磁化反転に伴う出力は、第二強磁性層12B及び第二参照電極20Bに接続された出力測定器80により測定することができる。以上のようにして、スピン伝導素子1を例えば磁気センサーとして利用することができる。
補足として、スピン伝導素子のチャンネル層7に外部磁場が侵入する場合について説明する。上述したように、強磁性体である第一強磁性層12Aから非磁性体のチャンネル層7へ電流が流れることにより、図4に示すような第一強磁性層12Aの磁化の向きG1に対応する向きのスピンP1を有する電子がチャンネル層7へ注入される。ここで、チャンネル層7に外部磁場H0が(この例ではZ軸方向から)侵入すると、チャンネル層7内の電子のスピンはこの外部磁場H0の影響により回転してしまう。よってチャンネル層7内では、第一強磁性層12Aの磁化の向きG1とは異なる方向を向いたスピンP2を有する電子が第二強磁性層12B側へ伝導していくこととなる。このような外部磁場の発生について、図5に例を示す。まず、スピン伝導素子1の近隣に他のスピン伝導素子2が配置される場合、スピン伝導素子2に電流N1が流れることにより、スピン伝導素子1のチャンネル層7に外部磁場H1が侵入することとなる。あるいは、スピン伝導素子1の近隣に導電層3が配置される場合、導電層3に電流N2が流れることにより、チャンネル層7に外部磁場H2が侵入することとなる。このように、周辺の回路内に流れる電流により磁界が形成され、チャンネル層7内を伝導するスピン流は、この外部磁場の影響によって回転する。
以下、本実施形態に係るスピン伝導素子1の効果を説明する。上述の第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの一方は、チャンネル層7へスピンを注入するための注入電極として機能し、他方は、チャンネル層7からスピンを受け取るための受け取り電極として機能する。チャンネル層7は、第一強磁性層12Aまたは第二強磁性層12Bから注入されるスピンが伝導する部分として機能する。ここで、チャンネル層7内を伝導するスピンは、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの一方の磁化情報を保持する。本実施形態に係るスピン伝導素子1では、チャンネル層7が絶縁膜70を介して磁気シールドS1に覆われている。このため、外部磁場がチャンネル層7に侵入する場合に、チャンネル層7内を伝導するスピンが外部磁場の影響によって回転することを抑制できる。よって、チャンネル層7内を伝導するスピンの保持する磁化情報が正確に伝達され、チャンネルに外部磁場が侵入することに起因するノイズやエラーを抑制できる。このようなスピン伝導素子1は例えば磁気センサー、磁気抵抗メモリ(MRAM)、スピン流回路、核スピンメモリ、量子コンピュータなどに利用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。以下に変形例を示すが、これらの変形例のいずれにおいても上述と同様に、チャンネルに外部磁場が侵入することに起因するノイズやエラーを抑制できる。まず、図6に図3の変形例を示す。図6に示す断面構造が図3に示す断面構造と異なるのは、絶縁膜70及び磁気シールドS1の一部がチャンネル層7内に埋め込まれている点である。すなわち、チャンネル層7における第一領域71及び第二領域72との間の領域において、スピンが伝導する領域を囲うように形成された溝部に、絶縁膜70(7a,7b)、磁気シールドS1、絶縁膜70(7d)が内側から外側に向かって順に埋め込まれた構造としてもよい。
また、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは必ずしも必要ではなく、省略してもよい。図7に、変形例として、このようなスピン伝導素子10の上面図を示す。この場合、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bに電流源を接続して電流を流し、チャンネル層7にスピンを注入することができる。
また、チャンネル層7に用いられるスピン寿命の長い材料として、例えばSiやGaAsなどが挙げられるが、特にSiが好ましい。ただし、チャンネル層7の材料はSiに限られず、スピン寿命の長い材料であることが好ましく、例えば、チャンネルの材料は、Si、Ge、GaAs、C、及びZnOからなる群から選択される1以上の半導体を含む材料とすることができる。
また、チャンネル層7の厚み方向から見た形状は矩形状に限られず、例えば屈曲形状でもよい。また、チャンネル層7の上面上において、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bと、障壁層81A,81Bを介して第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bとが突出するように形成された例を示したが、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bのうち少なくとも1つは、チャンネル層7内に埋設されていてもよい。
また、障壁層81A,81Bが、絶縁膜からなるトンネル障壁である例を示した。しかし、障壁層81A,81Bは、金属膜からなるトンネル障壁であってもよく、この場合、半導体のチャンネル層7と金属の障壁層81A,81Bとのショットキー障壁とすることができる。
また、上記では第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bが形状異方性により互いに異なる保磁力を有する例を示したが、これに限定されない。例えば、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの形状を同一として同じ保磁力を有する構成において、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの少なくとも一方の磁化方向が、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの少なくとも一方上に設けられた反強磁性層(反強磁性体)によって、固定されていてもよい。この場合、反強磁性層(反強磁性体)を設けない場合よりも、高い保磁力を一方向に有する第一強磁性層12Aあるいは第二強磁性層12Bが得られる。あるいは、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bに形状異方性を持たせて保磁力を互いに異ならせた構成において、更に反強磁性層(反強磁性体)を用いてもよい。
また、電流源90と出力測定器80の配置を交換してもよく、この場合、第一強磁性層12Aが受け取り電極として機能し、第二強磁性層12Bが注入電極として機能する。
また、上記では、チャンネル層7、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、及び磁気シールドS1が、いわゆる「層」である例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。チャンネル層7、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、及び磁気シールドS1の各々は、上述のスピン伝導素子の構成物として使用できるものであれば、種々の形態のチャンネル、第一強磁性体、第二強磁性体、及び磁気シールドとすることができる。この場合、チャンネル、第一強磁性体、第二強磁性体、及び磁気シールドの各々は、例えば、球体状、円柱形状などの形態とすることができる。
以下、実施例及び比較例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、Si基板を準備した。次いで、洗浄により、Si基板の表面上の不純物、酸化物、有機物などを除去した。洗浄液として、希釈したHF溶液を用いた。その後、Si基板の表面に導電性を付与するためのイオンの打ち込みを行った。なお、電子濃度が1×1018cm−3となるようにした。
続いて、MBE法によって、Si基板の表面上に障壁層81A,81Bとなる障壁膜を成膜した。その後、チャンネル層7となる部分に略矩形状のマスクを形成し、Si基板に反応性イオンエッチング(RIE)を行い、島状のチャンネル層7を得た。エッチング後、不要なマスクを除去した。
ついで、電子線(EB)リソグラフィによって、チャンネル層7上に、強磁性層となる強磁性膜を障壁膜を間に介して形成した。この強磁性膜及び障壁膜の不要な部分をイオンミリングすることにより、チャンネル層7の第一領域上に障壁層81Aを介して第一強磁性層12Aを形成するとともに、チャンネル層7の第二領域上に障壁層81Bを介して第二強磁性層12Bを形成した。ここでは、第一強磁性層12Aの保磁力が第二強磁性層12Bの保磁力よりも大きくなるようにした。
次いで、不要な障壁膜や強磁性膜が除去されたチャンネル層7の表面に絶縁膜となるシリコン酸化膜を形成した。さらに、チャンネル層7の第三領域73及び第四領域74上の絶縁膜を除去し、その除去部分に第一参照電極20A及び第二参照電極20Bをそれぞれ形成した。第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは、チャンネル層7であるSi膜に対して低抵抗なAl膜で形成した。
また、チャンネル層7における第一領域71と第二領域72との間に存在する領域の表面上に、絶縁膜を介して磁気シールドS1をIBD(イオンビーム成膜)法により形成した。この際、磁気シールドS1がチャンネル層7、第一強磁性層12A、及び第二強磁性層12Bに直接触れないように形成した。さらに、第一強磁性層12A、第二強磁性層12B、第一参照電極20A、及び第二参照電極20Bのそれぞれに配線を形成した。この際、各配線が磁気シールドS1に直接触れないように、各配線と磁気シールドS1との間に絶縁膜を形成した。以上の方法により、図1〜図3に示すようなスピン伝導素子1を作製した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1のスピン伝導素子1において第一参照電極20A及び第二参照電極20Bを設けないこと以外は同じ構成とし、図7に示すようなスピン伝導素子10を作製した。
(比較例1)
比較例1では、実施例1のスピン伝導素子1において磁気シールドS1を設けない代わりに、チャンネル層を覆うAlからなる金属層を設けたこと以外は同じ構成としてスピン伝導素子を作製した。
(比較例2)
比較例2では、実施例2のスピン伝導素子1において磁気シールドS1を設けないこと以外は同じ構成としてスピン伝導素子を作製した。
(評価結果)
実施例1および比較例1で作製したスピン伝導素子1において、第一強磁性層12Aと第一参照電極20Aに電流源を接続し、第二強磁性層12Bと第二参照電極20Bに出力測定器を接続した。ここで、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向は、同一方向(図1や図2に示すX軸方向)に固定されている。このような構成において、まず、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向と逆向き(図1や図2に示す−X軸方向)の磁場を印加する。そして、図11のR1で示すように、このX軸方向の磁場の強さを+800(Oe)から−800(Oe)に変化させ、その後、図11のR2で示すように、このX軸方向の磁場の強さを−800(Oe)から+800(Oe)まで変化させることを繰り返すことにより、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化が反転するのに必要な磁場の大きさの違いによるヒステリシス出力が、第一強磁性層12Aと第二強磁性層12Bとの間に得られることを確認した。
その後、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向に平行で、かつ反転磁場よりも大きな磁場を印加することにより、再び第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bの磁化方向を(図1や図2に示すX軸方向に)揃えた。続いて、チャンネル層7の厚み方向(図1や図2に示す−Z軸方向)からチャンネル層7に外部磁場Hを印加した。この際、Z軸方向からの外部磁場Hの強さを+1.0(Oe)から−1.0(Oe)に変化させて、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bとの間に得られる抵抗出力の変化を観察した。この際、磁気シールドS1にはバイアス電圧を印加していない。
図8に、磁場と抵抗の測定関係を示す。図8の横軸はチャンネル層7に印加される−Z軸方向からの外部磁場Hに対応し、縦軸の抵抗は上述の出力測定器により測定した。図8に示すQ1は実施例1のスピン伝導素子1の測定結果に対応し、Q2は比較例1のスピン伝導素子の測定結果に対応する。実施例1のスピン伝導素子1は磁気シールドS1が設けられているので、磁気シールドの設けられていない比較例1のスピン伝導素子と比較して、チャンネル層に印加される外部磁場Hに起因する抵抗の増減が少ないことがわかる。このような実施例1のスピン伝導素子1ではチャンネル層7を覆う磁気シールドS1が設けられていることにより、チャンネル層7に侵入する外部磁場Hに起因するノイズやエラーが抑制される。
また、実施例1のスピン伝導素子1において、さらに磁気シールドS1にバイアス電圧を50V印加し、比較例1のスピン伝導素子において、さらにチャンネル層を覆う金属層にバイアス電圧を50V印加した場合の磁場と抵抗の測定関係を図9に示す。この際、Z軸方向の外部磁場Hの強さを+5.0(Oe)から−5.0(Oe)に変化させて、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bとの間に得られる抵抗出力の変化を観察した。図9の横軸はチャンネル層7に印加される−Z軸方向からの外部磁場Hに対応し、縦軸の抵抗は上述の出力測定器により測定した。図9に示すQ3は実施例1のスピン伝導素子1の測定結果に対応し、Q4は比較例1のスピン伝導素子の測定結果に対応する。この場合も、実施例1のスピン伝導素子1では磁気シールドS1が設けられているので、磁気シールドの設けられていない比較例1のスピン伝導素子と比較して、チャンネル層に印加される外部磁場Hに起因する抵抗の増減が少ないことがわかる。さらに、図8および図9を比較すると、図8のようにバイアス電圧が0Vである場合よりも、図9のようにバイアス電圧が50Vである場合の方が、抵抗値が低いことがわかる。
また、実施例2および比較例2で作製したスピン伝導素子では、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bに電流源を接続して電流を流したこと以外は実施例および比較例1と同様の手法により、磁場と抵抗の関係を評価した。この際、Z軸方向の外部磁場Hの強さを+10.0(Oe)から−10.0(Oe)に変化させて、第一強磁性層12A及び第二強磁性層12Bとの間に得られる抵抗出力の変化を観察した。その評価結果を図10に示す。図10の横軸はチャンネル層7に印加される−Z軸方向からの外部磁場Hに対応し、縦軸の抵抗は第一強磁性層12Aと第二強磁性層12Bとに接続した出力測定器により測定した。図10に示すQ5は実施例2のスピン伝導素子10の測定結果に対応し、Q6は比較例2のスピン伝導素子の測定結果に対応する。この場合も同様に、実施例2のスピン伝導素子10では磁気シールドS1が設けられているので、磁気シールドの設けられていない比較例2のスピン伝導素子と比較して、チャンネル層に印加される外部磁場Hに起因する抵抗の増減が少ないことがわかる。このような実施例2のスピン伝導素子10ではチャンネル層7を覆う磁気シールドS1が設けられていることにより、チャンネル層に侵入する外部磁場に起因するノイズやエラーが抑制される。
1,10…スピン伝導素子、7…チャンネル層、12A…第一強磁性層、12B…第二強磁性層、20A…第一参照電極、20B…第二参照電極、70(7a,7b,7d)…絶縁膜、81A,81B…障壁層、S1…磁気シールド。

Claims (9)

  1. 第一強磁性体と、
    第二強磁性体と、
    前記第一強磁性体から前記第二強磁性体まで延びるチャンネルと、
    前記チャンネルを覆う磁気シールドと、
    前記チャンネルと前記磁気シールドとの間に設けられた絶縁膜と、を備えるスピン伝導素子。
  2. 前記磁気シールドは、前記第一強磁性体の磁化の向き及び前記第二強磁性体の磁化の向きと平行な前記チャンネルにおける面を覆う請求項1に記載のスピン伝導素子。
  3. 前記磁気シールドの材料は、Ni、Fe、及びCoからなる群から選択される1以上の元素を含む軟磁性材料である請求項1または請求項2に記載のスピン伝導素子。
  4. 前記第一強磁性体及び前記第二強磁性体の材料は下記(1)〜(3)のいずれかである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピン伝導素子。
    (1)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される金属
    (2)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群の元素を1以上含む合金
    (3)Cr、Mn、Co、Fe、及びNiからなる群から選択される1以上の元素と、B、C、及びNからなる群から選択される1以上の元素と、を含む化合物
  5. 前記チャンネルの材料は、Si、Ge、GaAs、C、及びZnOからなる群から選択される1以上の半導体を含む材料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスピン伝導素子。
  6. 前記第一強磁性体及び前記第二強磁性体の少なくとも一方と、前記チャンネルとの間に、障壁層が形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスピン伝導素子。
  7. 前記障壁層の材料は、Mg及びAlのうちの少なくとも一方を含む酸化物材料である、請求項6に記載のスピン伝導素子。
  8. 前記第一強磁性体及び前記第二強磁性体の少なくとも一方の磁化方向は、反強磁性体及び形状異方性のうち少なくとも1つによって、固定されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスピン伝導素子。
  9. 前記第一強磁性体の保磁力は、前記第二強磁性体の保磁力と異なる請求項1〜8のいずれか一項に記載のスピン伝導素子。
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