JP2010271616A - 光導波路シートの切断方法および切削装置 - Google Patents

光導波路シートの切断方法および切削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光導波路シートの両端側を所定位置で正確に切断する方法および切削装置を提供する。
【解決手段】シート基板の一方の面に光導波路と、光導波路の一端側に直角方向から光を導入または導出する第1の光導入・導出部と、光導波路の他端側に直角方向から光を導入または導出する第2の光導入・導出部とを有する光導波路デバイスが複数並列に形成された光導波路シートの両端部を所定位置で切断する光導波路シートの切断方法であって、 第1の光導入・導出部または第2の光導入・導出部の一方に光を導入するとともに第2の光導入・導出部または第1の光導入・導出部から導出される光の位置を検出し、光の検出位置から側方に設定された所定距離の切断位置において光導波路シートの端部を切断する。
【選択図】図9

Description

本発明は、光導波路を備えた光導波路シートを所定の位置で切断するための切断方法および光導波路シートを所定の位置で切断する切削装置に関する。
近年、電子素子間の信号伝送を光によって伝送する光伝送が行われている。特に、携帯電話やノートパソコン等のヒンジには可撓性を有するフレキシブルな光導波路を備えた光導波路デバイスが用いられている。この光導波路デバイスは、光を伝送するコアパターンと呼ばれる光導波路と、該光導波路の一端側に直角方向から光を導入する光導入部と、光導波路の他端側から直角方向に光を導出する光導出部とからなっている。このように構成された光導波路デバイスは、シート基板上に複数並列に形成されている。この光導波路デバイスが複数形成された光導波路シートの両端側を所定の位置で切断するとともに、隣接する光導波路デバイスの中間部である分割予定ラインに沿って切断することにより、個々の光導波路デバイスを製造している。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
特開2007−93747号公報 特開2009−58923号公報
而して、光導波路シートの両端側は光導入部と光導出部からそれぞれ所定距離隔たった位置で正確に切断する必要があるが、光導入部および光導出部を含む領域は透明体で形成されているので、光導入部および光導出部を検出することができないため、光導波路シートの両端側を所定位置で切断することが困難である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、光導波路シートの両端側を所定位置で正確に切断する方法および切削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、シート基板の一方の面に光導波路と、該光導波路の一端側に直角方向から光を導入または導出する第1の光導入・導出部と、光導波路の他端側に直角方向から光を導入または導出する第2の光導入・導出部とを有する光導波路デバイスが複数並列に形成された光導波路シートの両端部を所定位置で切断する光導波路シートの切断方法であって、
該第1の光導入・導出部または該第2の光導入・導出部の一方に光を導入するとともに該第2の光導入・導出部または該第1の光導入・導出部から導出される光の位置を検出し、該光の検出位置から側方に設定された所定距離の切断位置において光導波路シートの端部を切断する、
ことを特徴とする光導波路シートの切断方法が提供される。
また、本発明によれば、被加工物を保持し切削送り方向(X軸方向)に移動可能に構成されたチャックテーブルと、X軸方向と直交する割り出し送り方法(Y軸方向)に移動可能に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段と対向してY軸方向に移動可能に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、該チャックテーブルをX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該第1の切削手段および該第2の切削手段をそれぞれY軸方向に割り出し送りする第1の割り出し送り手段および第2の割り出し送り手段と、該第1の切削手段および該第2の切削手段のY軸方向位置を検出する切削位置検出手段と、を具備する切削装置において、
該第1の切削手段または該第2の切削手段に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に設けられた光導波路の第1の光導入・導出部に向けて光を投光する発光手段と、該第2の切削手段または該第1の切削手段に配設され該発光手段によって投光した光が該光導波路の第2の光導入・導出部から導出される光を検出する光検出手段と、該光検出手段と該切削位置検出手段からの検出信号に基づいて該第1の切削手段および該第2の切削手段を制御する制御手段とを具備し、
該制御手段は、該光検出手段からの検出信号に基づいて被加工物に設けられた光導波路の第2の光導入・導出部のY軸方向位置を検出し、該検出されたY軸方向位置に設定された所定距離を加味して切断位置を求め、該切断位置に該第1の切削手段の第1の切削ブレードまたは該第2の切削手段の第2の切削ブレードを位置付ける、
ことを特徴とする切削装置が提供される。
上記第1の切削手段または第2の切削手段に配設され発光手段および第2の切削手段または第1の切削手段に配設され光検出手段は、それぞれ発光手段の機能と光検出手段の機能を有する発光兼光検出手段からなっていることが望ましい。
また、上記制御手段は、光検出手段からの検出信号に基づいて被加工物に設けられた光導波路の第2の光導入・導出部のY軸方向位置を検出し、該検出されたY軸方向位置に設定された所定距離を加味して一方の切断位置を求めるとともに、該検出されたY軸方向位置に被加工物に設けられた光導波路の第1の光導入・導出部から第2の光導入・導出部までの距離と設定された所定距離を加味して他方の切断位置を求め、一方の切断位置に第1の切削手段の第1の切削ブレードまたは第2の切削手段の第2の切削ブレードを位置付け、他方の切断位置に第2の切削手段の第2の切削ブレードまたは第1の切削手段の第1の切削ブレードを位置付ける。
本発明によれば、シート基板に形成された光導波路の第1の光導入・導出部または第2の光導入・導出部の一方に光を導入するとともに第2の光導入・導出部または第1の光導入・導出部から導出される光の位置を検出し、該光の検出位置から側方に設定された所定距離の切断位置において光導波路シートの端部を切断するので、シート基板を第1の光導入・導出部および第2の光導入・導出部から側方にそれぞれ所定距離隔たった切断位置で正確に切断することができる。
本発明に従って構成された切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置を構成する第1のスピンドルユニットと第2のスピンドルユニットを簡略化して示す説明図。 図1に示す切削装置に装備される制御手段のブロック図。 本発明による光導波路シートの切断方法によって切断加工される光導波路シートの平面図。 図4に示す光導波路シートの断面図。 図4に示す光導波路シートを環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着した状態を示す平面図。 本発明による光導波路シートの切断方法におけるチャックテーブルθ補正工程の説明図。 本発明による光導波路シートの切断方法における第1の切断位置検出工程および第2の切断位置検出工程の説明図。 本発明による光導波路シートの切断方法における第1の切断工程の説明図。 本発明による光導波路シートの切断方法における第2の切断工程の説明図。 図1に示す切削装置に装備される発光手段および光検出手段の他の実施形態を示すブロック構成図。
以下、本発明による光導波路シートの切断方法および切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された切削装置の一実施形態の斜視図が示されている。
図示の実施形態における切削装置は、静止基台2を具備している。この静止基台2の側面にはカセット載置機構3が配設されている。カセット載置機構3は、静止基台2の側面に上下方向に設けられた2本のガイドレール31、31に摺動可能に配設されたカセット載置台32と、カセット載置台32をガイドレール31、31に沿って上下方向(矢印Zで示す方向)に移動させるための昇降手段33を具備している。そして、カセット載置台32の上面には、被加工物である光導波路シートを収納するカセット4が載置される。このカセット4に収容される光導波路シートについては後で詳細に説明する。
図示の実施形態における切削装置は、上記カセット載置台32上に載置されたカセット4に収納されている加工前の光導波路シートを搬出するとともに、カセット4に加工後の光導波路シートを搬入するための被加工物搬出入機構5を具備している。被加工物搬出入機構5は、光導波路シートを保持するハンド51と、該ハンド51を支持するハンド支持部材52と、該ハンド支持部材52に支持されたハンド51を矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめるハンド移動手段53とからなっている。ハンド51は、薄板材によってフォーク状に形成され、その表面には内部に形成された図示しない通路と連通する吸引保持孔511が形成されており、この吸引保持孔511は上記図示しない通路を介して図示しない吸引制御手段に連通されている。ハンド移動手段53は、静止基台2の前面にY軸方向に延在して配設され回転可能に支持された雄ネジロッド531と、該雄ネジロッド531を回転せしめる正転および逆転可能なパルスモータ532とからなっており、雄ネジロッド531に上記ハンド支持部材52の基端部に設けられた雌ネジ穴521が螺合するようになっている。従って、パルスモータ532を一方向に回転駆動するとハンド支持部材52に支持されたハンド51は矢印Y1で示す方向に移動せしめられ、パルスモータ532を他方向に回転駆動するとハンド支持部材52に支持されたハンド51は矢印Y2で示す方向に移動せしめられる。即ち、ハンド移動手段53は、ハンド51を上記カセット載置台32上に載置されたカセット4内に進入する進入位置と、後述するチャックテーブルの被加工物載置領域の上方位置である搬出位置と、該搬出位置から退避する退避位置に作動する。
図示の実施形態における切削装置は、上記被加工物搬出入機構5によって搬出された被加工物を保持するチャックテーブル機構6と、該チャックテーブル機構6に保持された被加工物を切削する切削機構7と、該切削機構7によって切削された被加工物を洗浄する洗浄機構8と、上記被加工物搬出入機構5によって搬出された被加工物をチャックテーブル機構6の後述するチャックテーブルに搬送するとともに該チャックテーブルに保持された加工後の被加工物を洗浄機構8に搬送する被加工物搬送機構9を具備している。
チャックテーブル機構6は、静止基台2上にY軸方向と直交する矢印Xで示す切削送り方向(X軸方向)に沿って平行に配設された2本のガイドレール61、61と、該2本のガイドレール61、61上に摺動可能に配設された移動基台62と、該移動基台62上に配設された円筒状の支持部材64に回転可能に支持された被加工物を保持するチャックテーブル63を具備している。このチャックテーブル63は、円筒状の支持部材64に回転可能に支持されたチャックテーブル本体631と、該チャックテーブル本体631の上面に配設された吸着チャック632とを具備している。吸着チャック632は、図示しない吸引手段に接続されており、適宜負圧が作用せしられるようになっている。従って、吸着チャック632上に載置された被加工物は、図示しない吸引手段を作動することにより吸着チャック632上に吸引保持される。また、チャックテーブル63は、円筒状の支持部材64内に配設されたパルスモータ65によって回動せしめられるようになっている。
また、チャックテーブル機構6は、チャックテーブル63が配設された移動基台62を2本のガイドレール61、61に沿ってX軸方向に移動させるための切削送り手段66を具備している。切削送り手段66は、上記2本のガイドレール61、61の間に平行に配設された雄ネジロッド661と、移動基台62に装着され雄ネジロッド661に螺合する図示しない雌ネジブロックと、雄ネジロッド661を回転駆動するための図示しないパルスモータ等の駆動源を含んでいる。従って、図示しないパルスモータによって雄ネジロッド661を回動することにより、チャックテーブル63が配設された移動基台62がX軸方向に移動せしめられる。
図示の実施形態における切削装置は、上記チャックテーブル63のX軸方向位置を検出するためのチャックテーブル位置検出手段60を具備している。このチャックテーブル位置検出手段60は、上記ガイドレール61に隣接してX軸方向に沿って配設されたリニアスケール601と、チャックテーブル63が配設された支持台62に配設された読み取りヘッド602とからなっており、読み取りヘッド602は検出信号を後述する制御手段に送る。
次に、上記切削機構7について説明する。
切削機構7は、上記静止基台2上に固定された門型の支持台71を具備している。この門型の支持台71は、上記切削領域6bを跨ぐように配設されている。支持台71の側壁にはY軸方向に沿って平行に配設された2本のガイドレール711、711が設けられているとともに、このガイドレール711、711に沿って第1の基部73aおよび第2の基部73bがそれぞれY軸方向に摺動可能に配設されている。図示の実施形態における切削機構7は、第1の基部73aおよび第2の基部73bをそれぞれガイドレール711、711に沿ってY軸方向に移動するための第1の割り出し送り手段72aおよび第2の割り出し送り手段72bを具備している。第1の割り出し送り手段72aおよび第2の割り出し送り手段72bは、それぞれ2本のガイドレール711、711の間に平行に配設された雄ネジロッド721a、721bと、該雄ネジロッド721aおよび721bを回転駆動するためのパルスモータ722aおよび722bを具備しており、パルスモータ722aおよび722bを駆動して雄ネジロッド721aおよび721bを回動することにより、第1の基部73aおよび第2の基部73bをガイドレール711、711に沿ってY軸方向に移動することができる。
上記第1の基部73aおよび第2の基部73bにはそれぞれ一対のガイドレール731aおよび731bが矢印Zで示す切り込み送り方向(Z軸方向)に沿って設けられており、このガイドレール731aおよび731bに沿って第1の懸垂ブラケット74aおよび第2の懸垂ブラケット74bがそれぞれZ軸方向に摺動可能に配設されている。第1の基部73aおよび第2の基部73bにはそれぞれ第1の切り込み送り手段75aおよび第2の切り込み送り手段75bが配設されている。この第1の切り込み送り手段75aおよび第2の切り込み送り手段75bは、それぞれパルスモータ751aおよび751bと、該パルスモータ751aおよび751bによって回動せしめられる図示しない雄ネジロッドを備えており、該雄ネジロッドが第1の支持部74aおよび第2の支持部74bに装着された雌ネジブロックに螺合するように構成されている。従って、パルスモータ751aおよび751bによって図示しない雄ネジロッドを回動することにより、それぞれ第1の懸垂ブラケット74aおよび第2の懸垂ブラケット74bをガイドレール731aおよび731bに沿って上記チャックテーブル63の上面である保持面に垂直なZ軸方向に移動することができる。
上記第1の懸垂ブラケット74aおよび第2の懸垂ブラケット74bには、第1の切削手段としての第1のスピンドルユニット76aと第2の切削手段としての第2のスピンドルユニット76bが装着されている。この第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bについて、簡略化して示されている図2を参照して説明する。第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bは、それぞれ第1の懸垂ブラケット74aおよび第2の懸垂ブラケット74bに固定された第1のスピンドルハウジング761aおよび第2のスピンドルハウジング761bと、該第1のスピンドルハウジング761aおよび第2のスピンドルハウジング761bにそれぞれ回転可能に支持された第1の回転スピンドル762aおよび第2の回転スピンドル762bと、該第1の回転スピンドル762aおよび第2の回転スピンドル762bの一端部に装着された第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bと、第1の回転スピンドル762aおよび第2の回転スピンドル762bをそれぞれ回転駆動する第1のサーボモータ764aおよび第2の第1のサーボモータ764bとからなっている。このように構成された第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bは、第1の切削ブレード763aと第2の切削ブレード763bが互いに対向するように配設されている。即ち、第1のスピンドルユニット76aと第2のスピンドルユニット76bは、それぞれ軸芯がY軸方向に向くように一直線上に配設されている。
このように構成された第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bには、いずれか一方に発光手段が配設され他方に光検出手段が配設される。図示の実施形態においては、第1のスピンドルユニット76aの第1のスピンドルハウジング761aに発光手段77が配設され、第2のスピンドルユニット76bの第2のスピンドルハウジング761bに顕微鏡とCCDカメラ等の撮像手段からなる光検出手段78が配設されている。発光手段77は後述する制御手段によって制御され、光検出手段78は後述する制御手段に検出信号を送る。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態における切削装置は、上記第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bのY軸方向位置を検出するための切削位置検出手段70を具備している。この切削位置検出手段70は、上記支持台71にY軸方向に沿って配設されたリニアスケール701と、第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bにそれぞれ配設された第1の読み取りヘッド702aおよび第2の読み取りヘッド702bとからなっており、第1の読み取りヘッド702aおよび第2の読み取りヘッド702bは検出信号を後述する制御手段に送る。
図示の実施形態における切削装置の上記洗浄機構8は、上記カセット載置台32とチャックテーブル63の被加工物載置領域6aとを結ぶ延長線上に配設されており、スピンナーテーブル81を有する周知のスピンナー洗浄・乾燥手段からなっている。上記被加工物搬送機構9は、吸着パッド91と、該吸着パッド91を支持するパッド支持部材92と、該パッド支持部材92に支持された吸着パッド91をY軸方向に移動せしめるパッド移動手段93とからなっている。吸着パッド91は、図示しない吸引手段に接続されている。パッド支持部材92は、エアシリンダ921によって吸着パッド91を上下方向に移動可能に支持している。パッド移動手段93は、上記門型の支持台71にY軸方向に延在して配設され回転可能に支持された雄ネジロッド931と、該雄ネジロッド931を回転せしめる正転および逆転可能なパルスモータ932とからなっており、雄ネジロッド931に上記パッド支持部材92の基端部に設けられた雌ネジ穴922が螺合するようになっている。従って、パルスモータ932を一方向に回転駆動するとパッド支持部材92に支持された吸着パッド91は矢印Y1で示す方向に移動せしめられ、パルスモータ932を他方向に回転駆動するとパッド支持部材92に支持された吸着パッド91は矢印Y2で示す方向に移動せしめられる。
図示の実施形態における切削装置は、図3に示す制御手段20を具備している。制御手段20はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、カウンター204と、入力インターフェース205および出力インターフェース206とを備えている。このように構成された制御手段20の入力インターフェース205には、光検出手段78、チャックテーブル位置検出手段60の読み取りヘッド602切削位置検出手段70の第1の読み取りヘッド702aおよび第2の読み取りヘッド702b等からの検出信号が入力される。また、出力インターフェース206からは上記昇降手段33、被加工物搬出入機構5、チャックテーブル63を回転駆動するパルスモータ65、切削送り手段66、第1の割り出し送り手段72aおよび第2の割り出し送り手段72b、第1の切り込み送り手段75aおよび第2の切り込み送り手段75b、第1のサーボモータ764aおよび第2の第1のサーボモータ764b、洗浄機構8、被加工物搬送機構9等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における切削装置は以上のように構成されており、この切削装置によって光導波路シートを切断する方法について説明する。
図4は、本発明による光導波路シートの切断方法によって個々の光導波路デバイスに切断される光導波路シート10の平面図が示されている。図4に示す光導波路シート10は、シート基板100の一方の面に複数の光導波路デバイス110が平行に形成されている。この各光導波路デバイス110は、図5に示すようにシート基板100の一方の面(図4において下面)に形成された第1のグラッド層111と、該第1のグラッド層111に形成され光導波路を形成するコアパターン112と、該コアパターン112を覆うように積層された第2のグラッド層113とからなっている。シート基板100は例えばポリイミド樹脂によって形成され、第1のグラッド層111および第2のグラッド層113は例えばフッ素ポリイミド等の光透過性を有する透明樹脂によって形成されている。また、光導波路を形成するコアパターン112は、第1のグラッド層111および第2のグラッド層113の屈折率より高い屈折率を有するフッ素ポリイミド等の光透過性を有する透明樹脂によって形成されている。第1のグラッド層111および第2のグラッド層113とコアパターン112の両端部には、それぞれ45度の斜面からなる光路変換用の第1のミラー114a、第2のミラー114bが形成されている。このように構成された光導波路デバイス110は、シート基板100におけるコアパターン112を伝播する光が第1のミラー114a、第2のミラー114b によって直角に変換される位置が第1の光導入・導出部115a、第2の光導入・導出部115bとなる。このような構成の光導波路デバイス110が図4に示すようにシート基板100に分割予定ライン116に仕切られて複数並列に形成され光導波路シート10を構成している。このような構成の光導波路シートの製造方法については、例えば特開2007−93747号公報および特開2009−58923号公報を参照されたい。
なお、上記光導波路シート10を構成する各光導波路デバイス110の第1の光導入・導出部115bから第2の光導入・導出部115bまでの距離(A)は、その設計値が制御手段20のランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納される。
上述した光導波路シート10は、第1の光導入・導出部115a、第2の光導入・導出部115bからそれぞれ所定距離隔たった切断位置で正確に切断するとともに、各光導波路デバイス110を仕切る分割予定ライン116に沿って切断することにより、個々の光導波路デバイス110を形成する。しかるに、第1の光導入・導出部115aおよび第2の光導入・導出部115bを含む領域は透明体で形成されているので、第1の光導入・導出部115aおよび第2の光導入・導出部115bを検出することができないため、第1の光導入・導出部115a、第2の光導入・導出部115bからそれぞれ所定距離隔たった切断位置を特定することが困難である。
以下、上述した切削装置によって光導波路シート10を所定の切断位置で正確に切断することができる光導波路シートの切断方法について説明する。
なお、上記光導波路シート10は、図6に示すように環状のダイシングフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された状態で上記カセット4に所定枚数収容される。そして、光導波路シート10が収容されたカセット4をカセット載置台32上に載置する。
光導波路シート10の切断作業を実施するために切削加工開始スイッチ(図示せず)が投入されると、カセット載置機構3の昇降手段33を作動してカセット載置台32に載置されたカセット4を搬出入位置に位置付ける。カセット4が搬出入位置に位置付けられたら、被加工物搬出入機構5のハンド移動手段53を作動してハンド51を矢印Y1で示す方向に移動し、カセット10内に進入せしめて所定の棚上に載置された光導波路シート10(環状のダイシングフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された状態)を保持する。次に、ハンド移動手段53を作動してハンド51を矢印Y2で示す方向に移動し、被加工物載置領域6aの上方である搬出位置に位置付ける。この間に、被加工物搬送機構9のパッド移動手段93を作動して吸着パッド91を被加工物載置領域6aの上方に位置付けている。この結果、搬出位置に位置付けられたハンド51上に支持されている光導波路シート10(環状のダイシングフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された状態)は、被加工物載置領域6aに位置付けられた吸着パッド91の下側に位置付けられることになる。次に、被加工物搬送機構9のエアシリンダ921を作動して、吸着パッド91を光導波路シート10に接する位置まで下降させる。そして、図示しない吸引手段を作動して吸着パッド91に光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持する。
吸着パッド91によって光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持したならば、被加工物搬出入機構5のハンド移動手段53を作動してハンド51を矢印Y2で示す方向に移動し、ハンド51を洗浄機構8が配設されている退避位置に位置付ける。次に、被加工物搬送機構9のエアシリンダ921を作動して、半導体ウエーハ10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持した吸着パッド91を下降し、光導波路シート10を被加工物載置領域6aに位置付けられているチャックテーブル機構6のチャックテーブル63上に載置する。そして、吸着パッド91による光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFの吸引保持を解除するとともに、図示しない吸引手段を作動してチャックテーブル63上に半導体ウエーハ10を吸引保持する。なお、光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持するダイシングフレームFは、チャックテーブル63に装着された図示しないフレーム支持手段によって支持される。
上述したように光導波路シート10をチャックテーブル63上に吸引保持したならば、制御手段20は切削送り手段66を作動して、チャックテーブル63を上記発光手段77と光検出手段78が配設されているY軸上のアライメント領域に位置付ける。チャックテーブル63がアライメント領域に位置付けられると、チャックテーブル63上の光導波路シート10は、図7の(a)に示す座標位置に位置付けられた状態となる。次に、制御手段20は第1の割り出し送り手段72aを作動して第1の基部73aに取り付けられた第1のスピンドルユニット76aに配設されている発光手段77をチャックテーブル63に保持された光導波路シート10の第1の光導入・導出部115aが位置する領域における図7の(a)において最左位の上方位置に位置付ける。次に、制御手段20は発光手段77を作動し、第1の光導入・導出部115aに向けて投光する。この結果、第1の光導入・導出部115aに向けて投光された光は、第1のミラー114aによって90度方向変換されてコアパターン112を通り、第2のミラー114bによって90度方向変換されて第2の光導入・導出部115bに向けて導出される(図5参照)。この状態で、制御手段20は第2の割り出し送り手段72bおよび切削送り手段66を作動して第2の基部73bに取り付けられた第2のスピンドルユニット76bに配設されている光検出手段78の中心を図7の(a)において実線で示すように第2の光導入・導出部115bから導出された光の中心に合わせる。この状態で制御手段20は、チャックテーブル位置検出手段60の読み取りヘッド602からの検出信号および切削位置検出手段70の第2の読み取りヘッド702bからの検出信号を入力し、図7の(a)において最左位の第2の光導入・導出部115bのX,Y座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(光検出工程)。
次に、制御手段20は切削送り手段66を作動して、チャックテーブル63を所定距離(光導波路シート10を構成する各光導波路デバイス110の第1の光導入・導出部115bまたは第2の光導入・導出部115bの設計上の間隔の複数倍の距離)を移動し、発光手段77を図7の(a)において2点鎖線で示す位置に位置付ける。そして、制御手段20は発光手段77を作動し、第1の光導入・導出部115aに向けて投光する。この結果、第1の光導入・導出部115aに向けて投光された光は、第1のミラー114aによって90度方向変換されてコアパターン112を通り、第2のミラー114bによって90度方向変換されて第2の光導入・導出部115bに向けて導出される(図5参照)。この状態で、制御手段20は第2の割り出し送り手段72bおよび切削送り手段66を作動して第2の基部73bに取り付けられた第2のスピンドルユニット76bに配設されている光検出手段78の中心を図7の(a)において2点鎖線で示すように第2の光導入・導出部115bから導出された光の中心に合わせる。この状態で制御手段20は、チャックテーブル位置検出手段60の読み取りヘッド602からの検出信号および切削位置検出手段70の第2の読み取りヘッド702bからの検出信号を入力し、図7において最左位から所定距離に位置する第2の光導入・導出部115bのX,Y座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(光検出工程)。
上述したように図7において最左位の第2の光導入・導出部115bのX,Y座標値と最左位から所定距離に位置する第2の光導入・導出部115bのX,Y座標値を求めたならば、制御手段20は両X,Y座標値を結ぶ線がX軸と平行か否かをチェックする。もし、両X,Y座標値を結ぶ線がX軸と平行でない場合には、制御手段20はその変位に対応して上記パルスモータ65を作動し、チャックテーブル63を回転して上記両X,Y座標値を結ぶ線がX軸と平行になるように補正する(チャックテーブルθ補正工程)。このようにチャックテーブルθ補正工程を実施することにより、図7の(b)に示すように最左位の第2の光導入・導出部115bと最左位から所定距離に位置する第2の光導入・導出部115bを結ぶ線がX軸と平行となる。この結果、光導波路シート10に形成された各光導波路デバイス110の各第1の光導入・導出部115aのY座標値が一致するとともに、各光導波路デバイス110の各第2の光導入・導出部115b のY座標値が一致したことになる。
上述したチャックテーブルθ補正工程を実施したならば、制御手段20は発光手段77を作動し、第1の光導入・導出部115aに向けて投光する。この結果、上述したように第1の光導入・導出部115aに向けて投光された光は、第1のミラー114aによって90度方向変換されてコアパターン112を通り、第2のミラー114bによって90度方向変換されて第2の光導入・導出部115bに向けて導出される(図5参照)。この状態で、制御手段20は第2の割り出し送り手段72bを作動して第2の基部73bに取り付けられた第2のスピンドルユニット76bに配設されている光検出手段78の中心を図8において実線で示すように第2の光導入・導出部115bから導出された光の中心に合わせる。この状態で制御手段20は、スピンドル位置検出手段70の第2の読み取りヘッド702bからの検出信号を入力し、Y座標値(y2b)をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(Y座標値検出工程)。なお、Y座標値検出工程は、光導波路シート10に形成されたいずれの光導波路デバイス110で実施してもよい。このようにしてY座標値検出工程を実施したならば、制御手段20は第2の光導入・導出部115bから所定距離(S)(例えば5mm)側方(図8において上方)に隔たった第2の切断位置(y2)を求める。即ち、第2の切断位置(y2)は、(y2)=(y2b+S)で求めることができる。そして、制御手段20は求めた第2の切断位置(y2b)をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(第1の切断位置検出工程)。
次に、制御手段20は、第1の光導入・導出部115aから所定距離(S) (例えば5mm)側方(図8において下方)に隔たった第1の切断位置(y1)を求める。即ち、光導波路シート10を構成する各光導波路デバイス110の第1の光導入・導出部115bから第2の光導入・導出部115bまでの距離(A)は設計値が既にランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納されているので、制御手段20は第1の光導入・導出部115a側の第1の切断位置(y1)を、(y1) =(y2b−A−S)で求めることができる。そして、制御手段20は、求めた第1の切断位置(y1)をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(第2の切断位置検出工程)。
なお、上述した実施形態においては、第1のスピンドルユニット76aの第1のスピンドルハウジング761aに発光手段77を配設し、第2のスピンドルユニット76bの第2のスピンドルハウジング761bに光検出手段78を配設して、光導波路シート10における第2の光導入・導出部115bを検出する例を示したが、第1のスピンドルユニット76aの第1のスピンドルハウジング761aと第2のスピンドルユニット76bの第2のスピンドルハウジング761bの双方にそれぞれ発光手段77および光検出手段78を配設することにより、光導波路シート10における第2の光導入・導出部115bおよび第1の光導入・導出部115aをそれぞれ検出することができる。
次に、上述した第1の切断位置検出工程および第2の切断位置検出工程を実施したならば、制御手段20はチャックテーブル63を回転駆動するパルスモータ65を作動して、チャックテーブル63を90度回動する。そして、顕微鏡からなる光検出手段78を作動して分割予定ライン116を検出し、制御手段20は各分割予定ライン116のY軸座標値をランダムアクセスメモリ(RAM)203に格納する(分割予定ライン検出工程)。このようにして分割予定ライン検出工程を実行したならば、制御手段20はチャックテーブル63を回転駆動するパルスモータ65を作動して、チャックテーブル63を90度回動してチャックテーブル63に保持された光導波路シート10の位置を上記図8に示す状態に戻す。
次に、制御手段20は切削送り手段66を作動して、光導波路シート10を吸引保持したチャックテーブル63を加工領域6bに移動する。そして、制御手段20は、図9に示すように第1の割り出し送り手段72aを作動して第1のスピンドルユニット76aの第1の切削ブレード763aをチャックテーブル63に吸引保持された光導波路シート10における第1の切断位置(y1)に対応した位置に位置付けるとともに、第2の割り出し送り手段72bを作動して第2のスピンドルユニット76bの第2の切削ブレード763bを光導波路シート10における第2の切断位置(y2)に対応した位置に位置付ける。次に、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bを回転するとともに、切り込み送り手段75aおよび75bを作動して第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bを下降し、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bの外周縁が光導波路シート10の下面即ちダイシングテープTに達する切り込み送り位置に位置付ける。
次に、制御手段20は、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bを図9において矢印で示す方向に所定の回転速度で回転しつつ、チャックテーブル移動手段64を作動してチャックテーブル63を図9において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で切削送りする。この結果、光導波路シート10は、第1の光導入・導出部115aおよび第2の光導入・導出部115bからそれぞれ所定距離(S)隔たった第1の切断位置(y1)および第2の切断位置(y2)で正確に切断される(第1に切断工程)。
上述した第1に切断工程を実施したならば、制御手段20はチャックテーブル63を回転駆動するパルスモータ65を作動して、チャックテーブル63を90度回動する。このようにして90度回動したチャックテーブル63上の光導波路シート10は、図10に示す座標位置に位置付けられた状態となる。
次に、制御手段20は、図10に示すように第2の割り出し送り手段72bを作動して第2のスピンドルユニット76bの第2の切削ブレード763bをチャックテーブル63に吸引保持された光導波路シート10に形成された分割予定ライン116における図10において最上位の分割予定ライン116に対応した位置に位置付けるとともに、第1の割り出し送り手段72aを作動して第1のスピンドルユニット76aの第1の切削ブレード763aを光導波路シート10に形成された分割予定ライン116における図10において中間位置に対応した位置に位置付ける。そして、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bを回転するとともに、切り込み送り手段75aおよび75bを作動して第1のスピンドルユニット76aおよび第2のスピンドルユニット76bを下降し、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bの外周縁が光導波路シート10の下面即ちダイシングテープTに達する切り込み送り位置に位置付ける。
次に、制御手段20は、第1の切削ブレード763aおよび第2の切削ブレード763bを図10において矢印で示す方向に所定の回転速度で回転しつつ、チャックテーブル移動手段64を作動してチャックテーブル63を図10において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で切削送りする。この結果、光導波路シート10は、図10において最上位の分割予定ライン116および中間位置の分割予定ライン116に沿って切断される(第2に切断工程)。このように図10において最上位の分割予定ライン116および中間位置の分割予定ライン116に沿って切断したならば、第1の切削ブレード763aと第2の切削ブレード763bの間隔を維持しながら分割予定ライン116の間隔に従ってY軸方向に割り出し送りして全ての分割予定ライン116に沿って第2に切断工程を実施する。この結果、光導波路シート10は個々の光導波路デバイス110に分割される。なお、個々に分割された光導波路デバイス110は、ダイシングテープTに貼着されているのでバラバラにはならず、光導波路シート10の形態が維持されている。
なお、上記第2に切断工程において、光導波路シート10に分割予定ライン116が形成されていない場合には、上記チャックテーブルθ補正工程を実施した後に制御手段20は、各光導波路デバイス110に対して上述した光検出工程を実施して各第2の光導入・導出部115bのX座標値を求め、この各第2の光導入・導出部115bのX座標値をY座標値に座標変換する。そして制御手段20は、隣接する第2の光導入・導出部115bのY座標値を2分する各切断位置で上記第2に切断工程を実施する。
上述したように切削作業が終了したら、図1に示す加工領域6bに位置しているチャックテーブル63を被加工物載置領域6aに移動するとともに、光導波路シート10を吸引保持を解除する。そして、被加工物搬送機構9を作動して吸着パッド91によって光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持し、洗浄機構8のスピンナーテーブル81上に搬送する。この間に被加工物搬出入機構5のハンド51は、被加工物載置領域6aの上方である搬出位置に位置付けられる。スピンナーテーブル81上に搬送された加工後の光導波路シート10は、ここで洗浄および乾燥される。このようにして光導波路シート10が洗浄および乾燥されたならば、被加工物搬送機構9を作動して吸着パッド91によって光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持し、被加工物載置領域6aの上方である搬出位置に位置付けられている被加工物搬出入機構5のハンド51の上側に位置付ける。そして、吸着パッド91を下降して光導波路シート10をハンド51上に載置し、吸着パッド91による光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFの吸引保持を解除するとともに、ハンド51の上面に光導波路シート10をダイシングテープTを介して支持したダイシングフレームFを吸引保持する。次に、被加工物搬出入機構5のハンド移動手段53を作動し、ハンド51に保持されたダイシングフレームFにダイシングテープTを介して支持されている加工済の光導波路シート10をカセット10の所定の収容室に収容する。
次に、上記第1のスピンドルユニット76aと第2のスピンドルユニット76bに配設された光検出手段78の他の実施形態について、図11の(a)および(b)を参照して説明する。図11の(a)および(b)に示す実施形態においては、第1のスピンドルユニット76aと第2のスピンドルユニット76bの双方にそれぞれ発光手段の機能と光検出手段の機能を有する第1の発光兼光検出手段79aと第2の発光兼光検出手段79bを配設したものである。第1の発光兼光検出手段79aおよび第2の発光兼光検出手段79bは、それぞれ顕微鏡791と、CCDカメラ等の撮像手段792と、顕微鏡791と撮像手段792との間に配設されたハーフミラー793と、該ハーフミラー793に向けて光を投光する光源794とによって構成されている。
以上のように構成された第1の発光兼光検出手段79aおよび第2の発光兼光検出手段79bは、第1の発光兼光検出手段79aを発光手段として機能させ第2の発光兼光検出手段79bを光検出手段として機能させる場合には、図11の(a)に示すように第1の発光兼光検出手段79aの光源794を作動し、ハーフミラー793に向けて光を投光する。光源794からハーフミラー793に向けて投光された光は、ハーフミラー793によって90度方向変換され顕微鏡791の光軸を通してチャックテーブル63に保持された光導波路シート10の第1の光導入・導出部115aが位置する領域に照射される。このように、光導波路シート10の第1の光導入・導出部115aに向けて照射された光は、第1のミラー114aによって90度方向変換されてコアパターン112を通り、第2のミラー114bによって90度方向変換されて第2の光導入・導出部115bに向けて導出される。このようにして第2の光導入・導出部115bに向けて導出された光は、第2の発光兼光検出手段79bの顕微鏡791およびハーフミラー793を通して撮像手段792に達し、第2の光導入・導出部115bに向けて導出された光が検出される。
また、第2の発光兼光検出手段79bを発光手段として機能させ第1の発光兼光検出手段79aを光検出手段として機能させる場合には、図11の(b)に示すように第2の発光兼光検出手段79bの光源794を作動し、ハーフミラー793に向けて光を投光する。この結果、ハーフミラー793に向けて投光された光は、ハーフミラー793によって90度方向変換され顕微鏡791の光軸を通してチャックテーブル63に保持された光導波路シート10の第2の光導入・導出部115bが位置する領域に照射される。このように、光導波路シート10の第1の光導入・導出部115aに向けて照射された光は、第2のミラー114bによって90度方向変換されてコアパターン112を通り、第1のミラー114aによって90度方向変換されて第1の光導入・導出部115aに向けて導出される。このようにして、第1の光導入・導出部115aに向けて導出された光は、第1の発光兼光検出手段79aの顕微鏡791およびハーフミラー793を通して撮像手段792に達し、第1の光導入・導出部115aに向けて導出された光が検出される。
上述したように、第1のスピンドルユニット76aと第2のスピンドルユニット76bの双方にそれぞれ発光手段の機能と光検出手段の機能を有する第1の発光兼光検出手段79aと第2の発光兼光検出手段79bを配設することにより、図11の(a)および(b)に示すようにチャックテーブル63に保持された光導波路シート10の第2の光導入・導出部115bと第1の光導入・導出部115aのいずれからでも位置を検出することができる。
2:静止基台
3:カセット載置機構
31:ガイドレール
32:カセット載置台
33:駆動手段
4:カセット
5:被加工物搬出入機構
51:ハンド
52:ハンド支持部材
53:ハンド移動手段
6:チャックテーブル機構
60:チャックテーブル位置検出手段
61:ガイドレール
62:移動基台
63:チャックテーブル
66:チャックテーブル移動手段
7:切削機構
70:切削位置検出手段
71:支持台
711:ガイドレール
73a:第1の基部
73b:第2の基部
74a:第1の懸垂ブラケット
74b:第2の懸垂ブラケット
75a:第1の切り込み送り手段
75b:第2の切り込み送り手段
76a:第1のスピンドルユニット
763a:第1の切削ブレード
76b:第2のスピンドルユニット
763b:第2の切削ブレード
77:発光手段
78:光検出手段
79a:第1の発光兼光検出手段
79b:第2の発光兼光検出手段
8:洗浄機構
9:被加工物搬送機構
10:半導体ウエーハ
20:制御手段

Claims (4)

  1. シート基板の一方の面に光導波路と、該光導波路の一端側に直角方向から光を導入または導出する第1の光導入・導出部と、光導波路の他端側に直角方向から光を導入または導出する第2の光導入・導出部とを有する光導波路デバイスが複数並列に形成された光導波路シートの両端部を所定位置で切断する光導波路シートの切断方法であって、
    該第1の光導入・導出部または該第2の光導入・導出部の一方に光を導入するとともに該第2の光導入・導出部または該第1の光導入・導出部から導出される光の位置を検出し、該光の検出位置から側方に設定された所定距離の切断位置において光導波路シートの端部を切断する、
    ことを特徴とする光導波路シートの切断方法。
  2. 被加工物を保持し切削送り方向(X軸方向)に移動可能に構成されたチャックテーブルと、X軸方向と直交する割り出し送り方法(Y軸方向)に移動可能に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段と対向してY軸方向に移動可能に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、該チャックテーブルをX軸方向に切削送りする切削送り手段と、該第1の切削手段および該第2の切削手段をそれぞれY軸方向に割り出し送りする第1の割り出し送り手段および第2の割り出し送り手段と、該第1の切削手段および該第2の切削手段のY軸方向位置を検出する切削位置検出手段と、を具備する切削装置において、
    該第1の切削手段または該第2の切削手段に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物に設けられた光導波路の第1の光導入・導出部に向けて光を投光する発光手段と、該第2の切削手段または該第1の切削手段に配設され該発光手段によって投光した光が該光導波路の第2の光導入・導出部から導出される光を検出する光検出手段と、該光検出手段と該切削位置検出手段からの検出信号に基づいて該第1の切削手段および該第2の切削手段を制御する制御手段とを具備し、
    該制御手段は、該光検出手段からの検出信号に基づいて被加工物に設けられた光導波路の第2の光導入・導出部のY軸方向位置を検出し、該検出されたY軸方向位置に設定された所定距離を加味して切断位置を求め、該切断位置に該第1の切削手段の第1の切削ブレードまたは該第2の切削手段の第2の切削ブレードを位置付ける、
    ことを特徴とする切削装置。
  3. 該第1の切削手段または該第2の切削手段に配設され該発光手段および該第2の切削手段または該第1の切削手段に配設され該光検出手段は、それぞれ発光手段の機能と光検出手段の機能を有する発光兼光検出手段からなっている、請求項2記載の切削装置。
  4. 該制御手段は、該光検出手段からの検出信号に基づいて被加工物に設けられた光導波路の第2の光導入・導出部のY軸方向位置を検出し、該検出されたY軸方向位置に設定された所定距離を加味して一方の切断位置を求めるとともに、該検出されたY軸方向位置に被加工物に設けられた光導波路の第1の光導入・導出部から第2の光導入・導出部までの距離と設定された所定距離を加味して他方の切断位置を求め、該一方の切断位置に該第1の切削手段の第1の切削ブレードまたは該第2の切削手段の第2の切削ブレードを位置付け、該他方の切断位置に該第2の切削手段の第2の切削ブレードまたは該第1の切削手段の第1の切削ブレードを位置付ける、請求項2又は3記載の切削装置。
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