JP2010263148A - ラミネート治具および太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

ラミネート治具および太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造時における太陽電池モジュールの変形を防止するラミネート治具を提供する。
【解決手段】 本発明は、複数の太陽電池セルが封止された封止部と前面基板5とを重ねてなる太陽電池モジュールを保持するラミネート治具であって、前面基板5の熱膨張時には、圧縮バネ51がシャフト52を外枠31の外側に付勢することにより、前面基板5に対して面方向における外側に向けて引張荷重を付与し、前面基板5の熱収縮時には、熱収縮によって移動する内枠40の係止溝44と、板バネ63の爪部62とが係合して、前面基板5の熱収縮が制限される。これにより、熱膨張時には前面基板5に引張荷重を付与することにより太陽電池モジュールの反りを防止できると共に、熱収縮時には、前面基板5の収縮量を制限することにより封止部と前面基板5の収縮量の差によって生じる反りなどを防止できる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、太陽電池モジュールの製造時に用いるラミネート治具および太陽電池モジュールの製造方法に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2004−031739号公報がある。この公報に記載された太陽電池モジュールのラミネート装置は、ヒーター盤上に真空吸着部を設け、ヒーター盤上に載置された太陽電池モジュールの透明性基板の周縁部を、真空吸着部によって吸着した状態でラミネート加工を行っている。これにより、ヒーターの加熱による透明性基板の反りが防止されて透明性基板の温度上昇を均一化されることができ、太陽電池セルを封止する部材の皺を防止することができる。
特開2004−031739号公報
しかしながら、前述した従来のラミネート装置では、ラミネート工程により加熱された太陽電池モジュールを常温まで降温させる際に、各部材の熱膨張率に応じた熱収縮が発生し、各部材のヤング率や熱膨張率の違い、形状等によって太陽電池モジュール全体が大きく反って変形しまうといった問題があった。
本発明は、製造時における太陽電池モジュールの変形を防止するラミネート治具および太陽電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の太陽電池セルが封止された封止部と基板とを重ねてなる太陽電池モジュールを保持するラミネート治具であって、
基板の周縁部に接続され、製造時において熱膨張する基板の周縁部に対して、基板の面方向における外側に向けて引張荷重を付与して基板を弾性変形させる張力付与手段と、
基板の周縁部に接続され、製造時において熱収縮する基板の周縁部の移動を制限して基板を塑性変形させるロック手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明にあっては、前面基板の熱膨張時には、張力付与手段による引張荷重によって基板を弾性変形させることにより、基板の反りを防止できると共に、基板を加熱するヒータープレートと基板との密着性が向上し、太陽電池モジュール全体の温度が均一化する。これにより接合部分での剥離に対する耐久性を向上させることができる。また、基板の熱収縮時には、ロック手段による周縁部の移動制限によって基板を塑性変形させることにより、熱膨張した状態から常温まで降温させたときの基板全体としての収縮量が少なくなる。これにより、太陽電池モジュールの完成後において、基板と封止部との収縮量の差によって生じる反りを防止できる。
また、基板には、太陽電池セル間の間隙と対向する部位に他の部位よりも剛性が低い低剛性部が形成され、
ロック手段による周縁部の移動の制限により、低剛性部を塑性変形させることが好適である。
この場合には、低剛性部の塑性変形の影響を封止部が受けたとしても、低剛性部は太陽電池セルの間隙に位置するので、太陽電池セルの破損等を防止することができる。
さらに、低剛性部を、基板を他よりも薄肉とすることによって形成することが好適である。
この場合には、非常に容易に低剛性部を形成することができる。
あるいは、低剛性部を、弾性部材で構成することが好適である。
この場合には、より確実に低剛性部を形成することができる。
また、ロック手段を、
基板の周縁部に取り付けられた内枠の上面に形成された係止溝と、
内枠の周囲に配置された外枠に取り付けられた弾性片に設けられ、内枠の上面に押し当てられると共に、基板が熱膨張して内枠が移動するときに、上面で係止溝を通り、基板が熱収縮して内枠が移動するときに、係止溝に係止される爪部と、より構成することが好適である。
この場合には、基板が熱膨張するときに、爪部と係止溝とが係止しないため基板の熱膨張が制限されず、基板が熱収縮するときに、爪部が係止溝に係止されるので、基板の熱収縮を制限することができる。
さらに、係止溝は、外枠側に位置して上面に略垂直な被係止面と、上面に対して傾斜する傾斜面とよりV字状に構成され、
爪部は、外枠側の外面が被係止面と略平行な係止面を有していることが好適である。
この場合には、爪部の係止面と、係止溝の被係止面とが係合するので、確実に爪部と係止溝とを係止させることができる。また、係止溝が傾斜面を有しているので、基板の熱膨張時に、係止溝に爪部が嵌り込んだ状態から、爪部が傾斜面を摺動して容易に上面に乗り上げることができる。
また、ロック部材を、外枠に対してビスによって取り付け、ロック部材におけるビスの取り付け穴を長穴とすることが好適である。
この場合には、ロック部材の取り付け位置を変更することにより、外枠に対する爪部の位置が変更され、基板の収縮量の制御が可能となる。
さらに、張力付与手段を、
外枠の内側から外側へ貫通すると共に、一端側が内枠に連結され、他端側にバネ受けを有するシャフトと、
外枠とバネ受けとの間に配置された圧縮バネと、より構成することが好適である。
この場合には、圧縮バネによってシャフトが外枠の外周側に向けて付勢されるので、基板に対して面方向における外側に向けて引張荷重を付与することができる。
また、内枠は、基板の各辺に沿って直線状に延在する複数の内枠部からなり、
基板は、周縁部に沿って辺の全長に渡って延びるガイド部を有し、
内枠部は、ガイド部に沿って摺動自在な嵌合部を有することが好適である。
これにより、基板の辺の端部から内枠部をスライドさせることによって着脱可能で容易に嵌合させることができ、太陽電池モジュールの製造効率を向上させることができる。
さらに、基板のガイド部は、基板の周縁部の表裏面に形成されたガイド溝であり、
内枠部の嵌合部は、突起である、ことが好適である。
この場合には、簡素な構成で、内枠部と基板とを摺動自在に嵌合させることができる。
また、複数の太陽電池セルが封止された封止部と、基板と、を重ねてなる太陽電池モジュールの製造方法において、
基板の周縁部に対して面方向における外側に向けて引張荷重を付与した状態で昇温を行い、基板を弾性変形させる工程と、
基板の降温時に、基板の周縁部の移動を制限して基板を塑性変形させる工程と、を有することを特徴とする。
これにより、基板の熱膨張時には、基板に対して引張荷重が付与されることにより基板の反りを防止することができる。また、基板の熱収縮時には、基板の周縁部の移動を制限することにより、基板全体としての収縮量が少なくなる。これにより、太陽電池モジュールの完成後において、基板と封止部との収縮量の差によって生じる反りを防止できる。
本発明によれば、太陽電池モジュールの変形を防止することが可能となる。
本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態を示す分解斜視図である。 ラミネート装置の構造を示す断面図である。 前面基板およびラミネート治具の上面図である。 内枠部と前面基板との嵌合方法を示す斜視図である。 ラミネート治具を示す断面図である。 外枠と内枠の連結構造を示す分解斜視図である。 外枠と内枠の連結状態を示す斜視図である。 ラミネート治具の変化を示す断面図である。 圧縮バネのバネ変位量と引張力との関係を示すグラフである。 前面基板に設けられた低剛性部位の変形例を示す図である。 本発明を適用した集光型太陽電池モジュールを示す側面図である。 内枠部と前面基板との嵌合形状の変形例を示す断面図である。 ラミネート治具の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法及びラミネート治具の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、自動車にも適用可能な太陽電池モジュール1は、太陽光が直接入射する屋外などに設置され、効率の良い太陽光発電を可能にしている。太陽電池モジュール1は、太陽光の入射を可能にした前面基板5、内部に太陽電池セル集合体4を封止する封止部3、背面基板2からなる。
前面基板5は、ポリカーボネートが用いられ、ガラスを用いる場合と比べて軽量化を図ることができる。封止部3に利用される封止材としては、エチレン・ビニル・アセチレート樹脂(EVA樹脂)が用いられる。太陽電池セル集合体4は、複数の太陽電池セル4Aがマトリックス状に配列され、各太陽電池セル4A同士がストリングス4Bによって電気的に接続されている。背面基板2は、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)が用いられる。
次に、太陽電池モジュール1を製造する工程について説明する。
図2に示すように、太陽電池モジュール1は、前面基板5の上に、封止材3B、太陽電池セル集合体4、封止材3A、背面基板2の順で重ねてなる。これをラミネート機内に入れてラミネート加工を行うことによって、各部材を固着させる。
図3に示すようにラミネート機10は、内部がダイヤフラム11によって上下に区切られ、ダイヤフラム11より上側が上チャンバー室12、下側が下チャンバー室13となっている。下チャンバー室13内には、太陽電池モジュール1を加熱するためのヒーター14が備えられている。
上チャンバー室12には、切替弁16とバルブ17とを介して真空ポンプ15が接続され、下チャンバー室13には、切替弁18とバルブ19とを介して真空ポンプ15接続されている。大気と連通する切替弁16、18や、配管の連通をON/OFFするバルブ17、19を制御して、上チャンバー室12と下チャンバー室13内の気圧を変化させることにより、ダイヤフラム11を太陽電池モジュール1に押し付けて加圧することができる。
ラミネート加工時には、前面基板5の周囲にラミネート治具30を取り付け、ラミネート治具30と共に太陽電池モジュール1をヒータープレート14a上に載置する。このとき、前面基板5がヒータープレート14aに当接する向きに太陽電池モジュール1を載置する。その後、下チャンバー室13内の空気を抜いて真空雰囲気下で太陽電池モジュール1を150℃程度に昇温させることにより、封止材3A、3Bが溶けて太陽電池セル集合体4を封止する封止部3が形成されると共に、封止部3と、背面基板2および前面基板5が固着する。
次に、図4〜図8を用いて、ラミネート治具30の詳細について説明する。
特に図4に示すように、ラミネート治具30は、前面基板5を囲む四角枠形状となっており、前面基板5の周縁部と接続される。ラミネート治具30は、四角枠形状の外枠31と、前面基板5の各辺の周縁部に嵌合する内枠部40Aによって構成された内枠40と、前面基板5を弾性変形させるための張力付与機構50と、前面基板5を塑性変形させるためのロック機構60とを備える。
ここで、前面基板5には、封止部3と重ねたときに太陽電池セル4A間の間隙と対向する部位に、溝5aが形成されている。この溝5aは、図1に示すように前面基板5の表裏面に形成され、溝断面が半円形状となっている。また、前面基板5の周縁部には、前面基板5の表裏面に溝断面が半円形状のガイド溝5bが形成されている。このガイド溝5bは、前面基板5の辺の全長に渡って延びている。
内枠部40Aは、前面基板5と嵌合する辺に沿って形成された嵌合部41を有している(図6参照)。嵌合部41には、内側に向かって突出する断面半球状の突起41aが設けられている。内枠部40Aと前面基板5の嵌合時には、突起41aが前面基板5のガイド溝5bに落とし込まれる。
特に図5(a)、(b)に示されるように、内枠部40Aは、前面基板5のガイド溝5bの端部に、内枠部40Aの嵌合部41を嵌合させてガイド溝5bに沿ってスライドさせることにより、内枠部40Aと前面基板5とを着脱自在に嵌合させることができる。また内枠部40Aと前面基板5との着脱が容易であるため、太陽電池モジュール1の生産効率を向上させることができる。
ここで、前面基板5とラミネート治具30とを連結する方法として、たとえば、前面基板5に穴を開けてピンやボルト止め等で固定した場合には、前面基板5の穴に応力が集中するため、軟質なポリカーボネートで形成された前面基板5では穴が変形して荷重負荷を前面基板5の全面に加えられないといった不具合が生じる。また、前面基板5の周縁部全体をクランプ等で挟み込んで固定した場合には、挟持力を周縁部全体に均等に発生させなければ前面基板5に変形が生じる。
さらに、カギ爪のように単純に引っ掛けて前面基板5とラミネート治具30とを連結する方法もあるが、軟質なポリカーボネート製の前面基板5に曲げ応力を発生させることは変形につながるため、好ましくない。特に、ラミネート加工は150℃程度の高温下で行われるため、ポリカーボネート製の前面基板5は、ヤング率や降伏応力が大幅に低下して、より変形しやすい状態となっている。そこで、本実施形態のように、前面基板5と内枠部40Aとを前面基板5の辺の全長に渡ってスライド嵌合させることにより、前面基板5の変形を防止しながら確実に前面基板5とラミネート治具30とを連結することができる。
次に、張力付与機構50を用いて前面基板5を弾性変形させる構成について説明する。
この張力付与機構50は、ラミネート加工による太陽電池モジュール1の加熱時に、前面基板5に引張荷重を付与して弾性変形させることにより、太陽電池モジュール1の反りを防止するものである。
図4に示すように、張力付与機構50は、外枠31において、太陽電池セル4Aの各縦列、および各横列の両端部に対応する位置にそれぞれ取り付けられている。図6に示すように、張力付与機構50は、外枠31に設けられた貫通穴32に摺動可能に差し込まれたシャフト52と、シャフト52において外枠31の外側の端部に螺合するナット54と、ナット54と外枠31との間に配置されたリテーナー53と、リテーナー53と外枠31との間に配置された圧縮バネ51とより構成される。シャフト52は、T字状に形成され(図7参照)、貫通穴32に通されるシャフト部52aと、内枠部40Aに嵌合する嵌合部52bとより構成される。
ここで、内枠部40Aには、図6に示すように、前面基板5の面に対して直交する方向の溝深さを有する嵌合溝42が設けられている。嵌合溝42には、溝の内外をつなぐ切り欠き43が張力付与機構50と対向する位置に形成されている。
内枠部40Aと張力付与機構50とは、シャフト52の嵌合部52bを、内枠部40Aの嵌合溝42に嵌合させることによって連結される。その際、嵌合溝42の切り欠き43に、シャフト52のシャフト部52aを落とし込む。これにより、シャフト52が、シャフト部52a方向に摺動しても、シャフト52と内枠部40Aとの連結状態が維持される。
圧縮バネ51は、シャフト52を外枠31の外側方向に向けて付勢する。シャフト52と内枠部40Aとが連結していることにより、圧縮バネ51の弾性力は、前面基板5に対して面方向における外側への引張荷重として付与される。
前面基板5に付与する引張荷重の大きさは、ナット54によって調節可能である。たとえば、ナット54を締め付ける方向に回転させると(ナット54を嵌合部52b側に移動させると)、圧縮バネ51は圧縮され、その反力がシャフト52に伝達されて、前面基板5の引張荷重が増加する。ナット54を逆の方向に回転させると、前面基板5の引張荷重は軽減される。
前面基板5に付与される引張荷重やひずみ量は、圧縮バネ51のバネ定数で決定され、ラミネート加工時に発生する前面基板5や外枠31、シャフト52等との熱膨張差等より最適な圧縮バネ51を選択する。また、圧縮バネ51の選択、およびナット54によるコイルバネの圧縮量の調整は、ラミネート加工の加熱工程において、前面基板5が弾性変形する範囲内で選択、調整する。
次に、前面基板5を塑性変形させるロック機構60の構成について説明する。
ロック機構60は、ラミネート加工における加熱後に太陽電池モジュール1を常温まで降温させる時に、前面基板5の熱収縮を制限して溝5aを塑性変形させることにより、太陽電池モジュール1の反りを防止するものである。
ロック機構60は、図6に示すように、内枠部40Aに形成された係止溝44と、係止溝44に係合する爪部62を有する板バネ63とより構成される。板バネ63は、外枠31の各辺の所定箇所に配置され、板バネ63において爪部62が形成された一端は、内枠部40Aに向かって延び、他端は外枠31にビス61によって固定され、ビス61が通される穴は長穴となっている。係止溝44は、板バネ63の爪部62と対向する内枠部40Aの上面45に形成されている。板バネ63は、爪部62を上面45に押し当てている。
係止溝44は、断面がV字状に形成され、外枠31側の面が、上面45に対して略垂直な被係止面44aとなり、他方側の面が上面45に対して傾斜する傾斜面44bとなっている。また爪部62は、外枠31側の外面が、被係止面44aと略平行な係止面62aとなっている。
次に、ラミネート治具30を装着してラミネート加工を行った場合における前面基板5の熱膨張、熱収縮について説明する。
なお、特に図9(a)に示すように、上面45において、係止溝44よりも外枠31側に位置する領域を外側上面45aとし、係止溝44よりも前面基板5側に位置する領域を内側上面45bとして、以下説明する。
図9(a)に示すように、常温状態において、前面基板5にラミネート治具30を装着すると、圧縮バネ51の弾性力により前面基板5に対して面方向における外側に向けて引張荷重が付与される。このとき、板バネ63の爪部62が、外側上面45aに位置する状態とする。
ラミネート治具30を装着した状態で、太陽電池モジュール1をラミネート機10のヒーター14上に載置し、ラミネート加工の加熱工程を行うと、前面基板5が熱膨張する。この膨張により内枠部40Aが外枠31側に移動するため、図9(b)に示すように、爪部62が外側上面45aから係止溝44に落ち込み、さらに傾斜面44bを摺動して内側上面45bに乗り上げた状態となる。このように、熱膨張時に内枠部40Aが移動する方向においては、爪部62と係止溝44とが係止せず、前面基板5の熱膨張は妨げられない。
また、前面基板5の熱膨張時には、シャフト52が外枠31の外側に向かって押し出されるため、圧縮バネ51の長さが伸び、前面基板5に付与された引張荷重が小さくなる。
このように、ラミネート加工による前面基板5の加熱時に、前面基板5に対して面方向における外側に向けて引張荷重を付与することにより、前面基板5が弾性変形の範囲内で引っ張られた状態となり、封止部3との熱膨張係数差等による前面基板5の反りを防止することができる。また、前面基板5の反りが防止されて平坦な状態となるため、ラミネート機10のヒータープレート14a上に前面基板5を密着させた状態を維持することができ、太陽電池モジュール1を均一に昇温することができる。
ラミネート加工が終了し、太陽電池モジュール1を高温状態から常温状態にまで降温させるときに、前面基板5が圧縮バネ51を押し縮めながら熱収縮を始める。これにより、図9(c)に示すように、爪部62が内側上面45bから移動して係止溝44に嵌まり込み、爪部62の係止面62aと係止溝44の被係止面44aとが当接し、内枠部40Aの移動が制限される。これにより、前面基板5全体としての熱収縮が制限される。
前面基板5全体としての熱収縮が制限された状態において、熱収縮をしようとする力は前面基板5の溝5aの部分に集中する。溝5aが形成された部位は、前面基板5の他の部位よりも薄肉であり剛性が低い低剛性部5dとなっている(図1参照)。よって、低剛性部5dが、溝5aの溝幅を広がる方向に塑性変形する。このように、熱収縮時に、低剛性部5dを塑性変形させることにより、前面基板5全体としての熱収縮量を少なくすることができる。
これにより、封止部3と、前面基板5全体との熱収縮量が同じとなり、太陽電池モジュールの完成後において、前面基板5と封止部3との収縮量の差によって生じる反りを防止できる。
なお、封止部3において、前面基板5の低剛性部5dと対向する部位にストリングス4Bが存在する場合があるが、ストリングス4Bとして、メッシュ状の銅線を用いたり、太陽電池セル4A間を蛇行させて配線することにより、低剛性部5dに生じる塑性変形を封止部3が受けて太陽電池セル4A間の長さが変化しても、電気的な接続が遮断されることがない。
なお、外枠31に対する板バネ63の取り付け位置を変更することにより、前面基板5が熱収縮を始めてから、爪部62と係止溝44によって熱収縮が制限されるまでの間の収縮量を調節することができる。
次に、前面基板5を弾性変形させる圧縮バネ51の具体的なバネ定数等について説明する。
本実施形態において、特に図4に示すように、太陽電池セル4Aは、縦列に10個、横列に10個の計100個がマトリックス状に配置されているものとする。また、張力付与機構50が、太陽電池セル4Aの各縦列、および各横列の両端部にそれぞれ配置されているものとする(外枠31の各辺に10個ずつ配置されている)。さらに、板バネ63は、外枠31の1つの辺に対して3個ずつ設けられているものとする。また、前面基板5において、溝5aによって囲まれた領域、または溝5aとガイド溝5bとによって囲まれた領域を1セル領域5cとし、1セル領域5cの1辺の長さを100mmとする。さらに、隣り合う1セル領域5c間の低剛性部5dの断面積を2mm×100mm=200mmとする。
まず、1セル領域5cの1つの列について、弾性変形の範囲内で耐えられる最大荷重を求める。1セル領域5c間の低剛性部5dの断面積を200mm、前面基板5の降伏応力を20MPaとすると、最大荷重は、
20MPa(N/mm)×200mm=4000N
となる。
次に、1セル領域5cの1つの列について、ラミネート加工における加熱時の膨張量を求める。前面基板5の線膨張係数を約70×10−6/℃、1列分の1セル領域5cの長さを100mm×10個=1000mm、ラミネート加工を150℃で行う場合に常温(20℃とする)からの温度上昇幅を130℃とすると、膨張量は、
70×10−6/℃×1000mm×130℃=9.1mm
となる。
次に、弾性変形の範囲内で前面基板5に加えられる最大荷重と、ラミネート加工における加熱時の膨張量とを用いて、圧縮バネ51のバネ定数を求める。前面基板5の膨張量は9.1mmであるが、1列の1セル領域5cの両端にそれぞれ張力付与機構50が配置されているため、1つの張力付与機構50が受け持つ膨張量は、9.1mmの半分の約4.5mmとなる。圧縮バネ51のバネ定数は、
4000N/4.5mm=889N/mm
となる。
よって、圧縮バネ51として、バネ定数が889N/mm以下のものを用いることにより、ラミネート加工における加熱時に、前面基板5に対して弾性変形の範囲内で引張荷重を付与することができる。なお、この計算では、前面基板5の膨張量だけを用いて簡易的にバネ定数を求めたが、ラミネート治具30の外枠31や、シャフト52等の熱膨張量も考慮することが好ましい。
次に、圧縮バネ51の具体的な設計例について説明する。
まず、A仕様として222N/mmの圧縮バネを用いてラミネート工程を行った場合について説明する。図10に示すように、A仕様のバネを用いて前面基板5に対して、弾性変形の範囲内で耐えられる最大荷重の4000Nを付与する場合には、バネを18mm圧縮する必要がある。そのため、常温状態において、ナット54を調節して圧縮バネを18mm圧縮し、前面基板5に4000Nの引張荷重を付与する。
この状態で、太陽電池モジュール1とラミネート治具30とをラミネート機10内に投入し、150℃まで昇温させると、1つの張力付与機構50で受け持つ前面基板5の膨張量は4.5mmであるため、図9(a)、(b)に示すように、圧縮されていた圧縮バネが4.5mm戻されることとなる。これにより、圧縮バネの変位量が13.5mmとなり、図10に示すように、前面基板5に付与される引張荷重が3000Nとなる。
また、A仕様の圧縮バネでは、常温状態で付与する引張荷重を4000Nとしたが、これは前面基板5の弾性変形内で付与できる最大荷重であり、これ以下の引張荷重であっても、前面基板5の昇温時の反りを防止することができる。
たとえば、図10に示すように、B仕様として56N/mmの圧縮バネを用いることができる。この場合には、常温状態において、ナット54を調節して圧縮バネを18mm圧縮し、前面基板5に1000Nの引張荷重を付与する。
太陽電池モジュール1とラミネート治具30とをラミネート機10内で150℃まで昇温させると、圧縮されていた圧縮バネが4.5mm戻り、圧縮バネの変位量が13.5mmになるため、前面基板5に付与される引張荷重が750Nとなる。
以上のように、バネ定数が889N/mm以下のA仕様(バネ定数222N/mm)またはB仕様(バネ定数56N/mm)の圧縮バネを用いた場合には、前面基板5の熱膨張時に弾性変形の範囲内で引張荷重を付与することができる。
次に、前面基板5を塑性変形させる際に、熱収縮による荷重を受ける板バネ63について説明する。
まず、前面基板5の低剛性部5dを塑性変形させるために必要な荷重を求める。前面基板5の材料であるポリカーボネートの降伏応力は、常温では70MPa、高温域では20MPaとなるが、ここでは降伏応力を70MPaとする。
前面基板5から外枠31の1つの辺に対して加わる荷重を考えると、1セル領域5cが10個並んでいるため、低剛性部5dの断面積は2mm×100mm×10個=2000mmとなり、加わる荷重は、
70MPa(N/mm)×2000mm=140000N
となる。この140000Nを、外枠31の1辺に備えられた3つの板バネ63によって受けることとなる。
ここで、1つの板バネ63の断面積を3mm×60mm=180mmとすると、3つの板バネ63の断面積の合計は180mm×3=540mmとなる。
140000Nを3つの板バネ63の断面積の合計540mmで受けるため、板バネ63の断面の単位面積当たりの荷重は、
140000N/540mm=259MPa
となる。板バネ63の材料として、鉄系金属を用いる場合には、応力的にはこの荷重に十分耐えることができる。
ここで、板バネ63の材料として鉄系金属を用いる場合には、ヤング率は206GPaであり、259MPaの荷重が加わったときのひずみは、
259MPa/206GPa=0.126%
となる。
たとえば、板バネ63の長さを50mmとしたとき、前面基板5を塑性変形させた際の変形(伸び)量は、
50mm×0.126%=0.063mm
となる。板バネ63の変形量が極僅かであるため、板バネ63を用いて前面基板5の熱収縮を十分に制限することができる。
次に、低剛性部5dを形成するために前面基板5に設けた溝5aの変形例について、図11を用いて説明する。なお図11において、各前面基板70、71、72、73の図中の上面側に太陽電池セル等を載置するものとし、図中の下面側が、太陽光が入射する入射面となっている。
図11(a)に示すように、前面基板70の太陽光の入射面側に、V字状の溝70aを設けたり、図11(b)に示すように、前面基板71の太陽電池セルが載置される側の面に、V字状の溝71aを設けてもよい。また、図11(c)に示すように、前面基板72の表裏面にV字状の溝72aを設けてもよい。さらに、図11(d)に示すように、1つの太陽電池セルに対応する複数の基板部材73Aをマトリックス状に配置し、これらを弾性体73Bによって接続して前面基板73を形成してもよい。この場合には、弾性体73Bが低剛性部となる。
また、本実施形態において、前面にポリカーボネート製の前面基板5が配置された太陽電池モジュール1について説明したが、これ以外にも、たとえば、図12に示すように、ガラス製の前面基板101と、ポリカーボネート製の背面基板103との間に太陽電池セル104が封止された封止部102を配置した集光型の太陽電池モジュール100においても、本発明を適用できる。
この場合には、背面基板103において、太陽電池セル104の間隙と対向する位置に、他よりも厚みが薄い低剛性部103aを形成する。ここで背面基板103の背面側には、銀蒸着によって反射板105が形成され、反射板105の太陽電池セル104と対向する面が反射面106となっている。また、背面基板103は、前面基板101側から入射した光を反射面106で反射させて太陽電池セル104に集光させる凹凸が形成され、周縁部にはラミネート治具30の内枠部40Aと連結するためのガイド溝103bが形成されている。
このような太陽電池モジュール100にラミネート治具30を装着してラミネート工程を行うことにより、昇温時には背面基板103が弾性変形して背面基板103の反りが防止され、降温時には、低剛性部103aが塑性変形することにより背面基板103の熱収縮が制限されて前面基板101や封止部102と、背面基板103との収縮量が同一となり、太陽電池モジュール100の反りや前面基板101の破損を防止することができる。
また、前面基板の周縁部とラミネート治具の内枠部との嵌合形状を、図13(a)に示すように、内枠部81に断面球状の嵌合溝81aを形成し、前面基板80の端部に断面球状の嵌合突起80aを形成して、前面基板80と内枠部81とをスライドさせることにより両者を嵌合させてもよい。さらに、図13(b)に示すように、前面基板82に断面球状の嵌合溝82aを形成し、内枠部83に断面球状の嵌合突起83aを形成して、両者を嵌合させる構成でもよい。
さらに、本実施形態では、張力付与機構50およびロック機構60によって前面基板5に引張荷重を加えたり、熱収縮を制限したが、これ以外にも、図14に示すように、オリフィス付のワンウェイバルブ206を使用したラミネート治具200を用いることもできる。
このラミネート治具200は、内枠220の外周に配置されると共に、内部にシリンダ室204が形成された外枠201と、シリンダ室204内に配置されたピストン202と、一端がピストン202に固着され、他端が内枠220の内枠部220Aに連結されたシャフト205とを備える。
ピストン202の外周面にはOリング203が取り付けられ、シリンダ室204を外側シリンダ室204aと内側シリンダ室204bとに分割する。ピストン202とシリンダ室204の内壁との間に圧縮バネ206が配置され、圧縮バネ206がピストン202を外枠201の外側に向けて付勢している。圧縮バネ206がピストン202を付勢することにより、前面基板5に対して面方向における外側に向けて引張荷重が付与される。
外側シリンダ室204aと内側シリンダ室204bとは流路207によって接続され、流路207にはワンウェイバルブ210が設けられている。シリンダ室204、流路207およびワンウェイバルブ210内には、作動流体が充填されている。作動流体としては、たとえば、空気や油などを用いることができる。
ワンウェイバルブ210は、内側シリンダ室204bから外側シリンダ室204aに向かう作動流体の流れを制限し、外側シリンダ室204aから内側シリンダ室204bへの作動流体の流れを許可するものである。なお、ワンウェイバルブ210内の開口部212を開閉する弁211には、オリフィス機構が設けられており、外側シリンダ室204aから内側シリンダ室204bへと流れる作動流体に抵抗を付与する。
以上の構成とすることにより、ラミネート治具200を前面基板5に装着すると、圧縮バネ206によって、前面基板5に対して面方向における外側に向けた引張荷重を付与することができる。
また、ラミネート加工における前面基板5の熱膨張時には、前面基板5の膨張によりピストン202が外側シリンダ室204aの容積を小さくする方向へ移動するため、作動流体が外側シリンダ室204aから流路207を通って内側シリンダ室204bへ流れる。このとき、ワンウェイバルブ210の弁211に設けられたオリフィス機構により、作動流体の流れに抵抗が付与され、ピストン202の移動に抵抗が加わり、前面基板5の熱膨張のスピードを緩やかにすることができる。
また、前面基板5の降温時には、前面基板5の熱収縮によりピストン202が前面基板5側へ移動しようとするが、ワンウェイバルブ210によって作動流体の流れが制限されるため、ピストン202の移動が制限され、前面基板5の熱収縮を制限することができる。
このようにワンウェイバルブ210を用いたラミネート治具200においても、前面基板5の熱膨張時には、前面基板5に引張荷重を付与することにより前面基板5の反りを防止することができる。また、前面基板5の熱収縮時には、ワンウェイバルブ210によって作動流体の流れを制限することによって前面基板5の熱収縮が制限され、前面基板5と封止部との収縮量の差によって生じる反りを防止できる。
さらに他の例として、図14のラミネート治具200において、作動流体に加わる圧力をソレノイドバルブによってデューティ制御することもできる。この場合には、前面基板5の熱膨張や熱収縮を、よりきめ細かく制御することができる。また、エアーコンプレッサーを使用し、制御圧をピストンに作用させる方法でもよい。
1…太陽電池モジュール、2…背面基板、3…封止部、4…太陽電池セル集合体、4A…太陽電池セル、4B…ストリングス、5…前面基板、5a…溝、5b…ガイド溝、5d…低剛性部、30…ラミネート治具、31…外枠、40…内枠、40A…内枠部、41…嵌合部、41a…突起、44…係止溝、44a…被係止面、44b…傾斜面、50…張力付与機構(張力付与手段)、51…圧縮バネ、52…シャフト、53…リテーナー(バネ受け)、54…ナット、60…ロック機構(ロック手段)、61…ビス、62…爪部、62a…係止面、63…板バネ。

Claims (11)

  1. 複数の太陽電池セルが封止された封止部と基板とを重ねてなる太陽電池モジュールを保持するラミネート治具であって、
    前記基板の周縁部に接続され、製造時において熱膨張する前記基板の前記周縁部に対して、前記基板の面方向における外側に向けて引張荷重を付与して前記基板を弾性変形させる張力付与手段と、
    前記基板の周縁部に接続され、製造時において熱収縮する前記基板の前記周縁部の移動を制限して前記基板を塑性変形させるロック手段と、を備えたことを特徴とするラミネート治具。
  2. 前記基板には、前記太陽電池セル間の間隙と対向する部位に他の部位よりも剛性が低い低剛性部が形成され、
    前記ロック手段による前記周縁部の移動の制限により、前記低剛性部が塑性変形することを特徴とする請求項1に記載のラミネート治具。
  3. 前記低剛性部は、前記基板を他よりも薄肉とすることによって形成されていることを特徴とする請求項2に記載のラミネート治具。
  4. 前記低剛性部は、弾性部材によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のラミネート治具。
  5. 前記ロック手段は、
    前記基板の前記周縁部に取り付けられた内枠の上面に形成された係止溝と、
    前記内枠の周囲に配置された外枠に取り付けられた弾性片に設けられ、前記内枠の上面に押し当てられると共に、前記基板が熱膨張して前記内枠が移動するときに、前記上面で前記係止溝を通り、前記基板が熱収縮して前記内枠が移動するときに、前記係止溝に係止される爪部と、より構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のラミネート治具。
  6. 前記係止溝は、前記外枠側に位置して前記上面に略垂直な被係止面と、前記上面に対して傾斜する傾斜面とよりV字状に構成され、
    前記爪部は、前記外枠側の外面が前記被係止面と略平行な係止面を有している、ことを特徴とする請求項5に記載のラミネート治具。
  7. 前記ロック部材は、前記外枠に対してビスによって取り付けられ、前記ロック部材における前記ビスの取り付け穴が長穴となっている、ことを特徴とする請求項5または6に記載のラミネート治具。
  8. 前記張力付与手段は、
    前記外枠の内側から外側へ貫通すると共に、一端側が前記内枠に連結され、他端側にバネ受けを有するシャフトと、
    前記外枠とバネ受けとの間に配置された圧縮バネと、より構成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載のラミネート治具。
  9. 前記内枠は、前記基板の各辺に沿って直線状に延在する複数の内枠部からなり、
    前記基板は、前記周縁部に沿って前記辺の全長に渡って延びるガイド部を有し、
    前記内枠部は、前記ガイド部に沿って摺動自在な嵌合部を有する、ことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載のラミネート治具。
  10. 前記基板の前記ガイド部は、前記基板の前記周縁部の表裏面に形成されたガイド溝であり、
    前記内枠部の前記嵌合部は、突起である、ことを特徴とする請求項9に記載のラミネート治具。
  11. 複数の太陽電池セルが封止された封止部と、基板と、を重ねてなる太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記基板の周縁部に対して面方向における外側に向けて引張荷重を付与した状態で昇温を行い、前記基板を弾性変形させる工程と、
    前記基板の降温時に、前記基板の周縁部の移動を制限して前記基板を塑性変形させる工程と、を有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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